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ラインの旅:スイス編~ベルンのクレーセンターの《ジャポニズムとクレー》展、その2

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/4回目

ベルンのクレーセンター、《ジャポニズムとクレー》展の展示内容を前回からご紹介しています。

ところでこの特別展示は2009年に千葉市美術館、静岡県立美術館、横須賀美術館で開催した「パウル・クレー 東洋への夢」をベースとしたものだそうです。クレーセンターの奥田修さんとケルン東洋美術館の柿沼万里江さんが企画・監修されたそうです。今回の特別展の正式な名称は「ジャポニスムから禅まで パウル・クレーと東アジア」展です。

では、前回からの続きです。

これは葛飾北斎。


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クレーは子供たちの動きに置き換えて、線画で表現しました。1908年の作品で《Sechs Skizzen Blättchen nach Kindern im Freien》。


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これは渓斎 英泉(けいさい えいせん)の 『当世好物八契』。


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クレーはこの絵とは直接は関係ないのかもしれませんが、中国人と思われる女性を似たような構図で描いています。1927年の作品。


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これは相阿弥真相(そうあみ しんそう)の風景画。


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クレーはヨーロッパの風景を似たようなタッチで描いています。1910年の作品で《Kanal b.Sugiez》。


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これは賢江 祥啓( けんこうしょうけい)の風景画。


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クレーが描くとこうなります。1910年の作品で《Steg, bei Regen》。


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これは曽我蕭白の東屋のある風景画。


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これもクレーが描くとこうなります。1912年の作品で《Pension in d.Schweiz》。


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これは作者不詳の蒔絵。


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これはクレーの絵ではなく、青騎士の仲間のマルクの描いた得意の鹿の絵ですが、蒔絵風の表現が面白いですね。1913年の絵葉書。


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これは伊藤若冲の寒山拾得。


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クレーはこの絵などを咀嚼した上で、見事に子供の姿をデフォルメして描いています。1938年の作品で《Kindheit》。


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これは狩野秀信の水墨画。


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クレーはこの絵を再構成した上で、見事な作品を描きました。1940年の作品で《ein Amphibien-Streitross》。


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これは亀田 鵬斎(かめだ ぼうさい)の書。


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クレーはこの書をイメージとして捉え、素晴らしい抽象画を描きました。1938年の作品で《vorsicht Schlangenl》。


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まだまだ、続きますよ。クレーの素晴らしさが爆発していますね。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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