ラインの滝への感動冷めやらずの思いで、チューリッヒへの電車に向かいます。途中、ヴィンタートゥールで乗り換えのため、駅に降り立ちます。この駅で、気になっていることをチェックしておきましょう。駅前に出ると、ペプシの試供品を配布しています。もちろん、しっかりといただきます。飲み物はいくらでも必要ですからね。

さて、この駅でチェックしたいことなんですが、実は明日もこのヴィンタートゥールに、オスカー・ラインハルト美術館の絵画鑑賞に来ます。今日は月曜で美術館は休館日なので、どうしても明日、出直さないといけないんです。明日は荷物を持ってのバーゼルへの移動の途中にこのヴィンタートゥールに寄ることになるので、ここの駅のコインロッカーに荷物を預ける必要があります。その時に重い荷物を持ってあたふたとしたくないので、今日のうちにコインロッカーの状況をチェックしておきたかったんです。コインロッカーの様子を調べたところ、それなりに設備が整っていて使えそうですが、コインが8スイスフラン分必要なことが分かりました。今日のうちにコインを入手しておきましょう。
コインロッカーのチェックも完了し安心したところで、チューリッヒ中央駅への電車に乗ります。宿泊中のホテルに戻るにはチューリッヒ空港駅が便利なんですが、今日はチューリッヒでもう一つお楽しみがあります。配偶者が楽しみにしていた「ラクレット」を食べるため、チューリッヒ中央駅近くのレストランに予約を入れてあります(忙しいスケジュールの合間を縫って、電車の中から電話予約しました)。所持している鉄道チケットはチューリッヒ空港駅までなので、ここでヴィンタートゥール、チューリッヒ間の24H乗り放題チケットを購入します。明日もこのヴィンタートゥールまで来る必要がありますからね。1人24.8スイスフランと高額ですが、仕方ありません。

チューリッヒ中央駅Zürich HBに着くともう6時半頃ですが、まだまだ空は明るいです。

駅から旧市街方面に向かいます。

リマト川に架かるバーンホフ橋Bahnhofbrückeを渡るとツェントラルCentralです。そこからチューリッヒ一番の賑やかな通りのニーダースドルフ通りNiederdorfstrasseを歩きます。

通りにはレストランが立ち並び、テラス席は満席状態。さすがに目抜き通りだけのことはあります。

ちょっと迷いながら予約したレストランを探します。どうやらこのニーダースドルフ通りではなくて、1筋裏のゼーリンガー通りZähringerstrasseにあるようです。ここがゼーリンガー通りです。後ろを振り向くと、通りの上を鉄の骨組みが橋のように立体交差していますが、右上方に上っています。これはポリバーンPolybahnというケーブルカーの線路です。

ゼーリンガー通りを先に進みます。

通りに面して、左側に目指すそのお店Raclette Stubeがありました。

中央駅からお店への経路です。

チューリッヒ周辺にはなかなかラクレットを食べさせてくれるお店はないらしく、苦労してこのお店を探し当てました。こじんまりとしたお店で、6時半頃に来店した我々は1番客です。

テーブルは選び放題でしたので、窓に近い明るいテーブルに案内してもらいました。

メニューを見ると、ラクレットはスタータとして1品と食べ放題の1品しかありません。これは困りましたね。食べ放題はなかなかいいお値段だし、食べ放題はもう私達に勝ち目はありません。

ラクレットメニューは他にはないのかと聞くと、やはり食べ放題を勧められます。胃が小さいから無理だというと、スタータの1品とチーズフォンデュを1品をシェアすればよいという案を出してくれました。それがいいですね。
とりあえずは、白ワインで乾杯。充実した1日でした。ラインの旅も無事、完了できましたしね。

目の前で焦げたチーズをかけてもらえるラクレットは楽しめませんでしたが、焦げたチーズが香ばしい香りのラクレットは楽しむことができました。

チーズフォンデュ用のフランスパンとポテトが運ばれてきました。

いよいよチーズフォンデュの鍋です。

本場のチーズフォンデュはさすがに美味しい。チーズの味が違います。
チーズフォンデュを食べ終わると、鍋に焦げ付いたチーズが残ります。するとお店の女性がテーブルに来て、なにやら鍋の中をごそごそとやり始めました。これぞ、秘儀『チーズ焦がし』の技です。

この焦がしチーズはなかなか美味。我が家でもやってみよましょう!

デザートにシャーベットを食べようといろいろ検討していると、隣にいた若い男性客が、是非シュナップスを飲んだらと勧めてきます。折角のご推薦なのでトライしましたが、なかなか強いお酒で、美味しいのか美味しくないのかも分からず、完飲も出来ませんでした。それでも、彼とは親しく会話を始め、彼の2年前の日本旅行での大阪、京都、奈良、神戸の滞在時の話しに及びました。彼は奈良が一番気にいったとのこと。それに神戸のしゃぶしゃぶが美味しかったそうですよ。彼は今はダブリン(アイルランドの首都)に住んでいて、仕事でスイスに来ているようですが、本来はウィーンっ子ということです。ことウィーンになると、俄然話は盛り上がります。saraiが大のウィーン好きでもう10回もウィーンに行ったことを話すと、目を丸くしていました。オペラハウスやコンサートホールの話になると、彼はついてこれずお手上げでした。ウィーンっ子よりもウィーンの音楽事情に詳しいsaraiでした。これって、一体・・・何でしょう!
シャーベットは、もちろん美味しくいただきました。

彼と仲良く別れ、トラム、Sバーンを乗り継ぎ、ホテルに帰着。saraiはお酒でいい気分。
本当に幸せな1日でした。
明日はヴィンタートゥールのオスカー・ラインハルト美術館を訪れ、午後にはバーゼルに移動し、再度バーゼルのライン川を見てライン川の見納めです。また、ライン川の渡しに乗ってみましょうか。バーゼルでは、sarai最愛の絵画、オスカー・ココシュカの最高傑作《風の花嫁》と対峙します。夜はバーゼル歌劇場でモーツァルトのオペラを見て、スイスの旅も完了です。その後はいつものオーストリア編です。友人達との再会も嬉しい旅になりそうです。
次回を読む:13日目:ヴィンタートゥール~バーゼル
前回を読む:12日目-1:ラインの起点、ボーデン湖
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