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ラインの旅:スイス編~珠玉のコレクション、その3@バーゼル市立美術館

2013年4月16日火曜日@スイス・チューリッヒ~ヴィンタートゥール~バーゼル/7回目

バーゼル市立美術館の素晴らしいコレクションの数々をご紹介しています。今回は3回目。

次はオディロン・ルドンです。象徴主義に分類されることが多い画家です。厳密には、独自の作風を貫いた画家です。saraiが気になる画家の一人です。

《聖セバスティアン(Saint Sebastian)》です。1910年、ルドン、70歳の作品です。亡くなる6年前に描かれました。構図自体はよくある聖セバスティアンの絵と同じようなものですが、色合いや背景のぼかし方など、ルドンでないと描けない、素晴らしい作品に仕上がっています。


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次はフィンセント・ファン・ゴッホです。説明は不要ですね。saraiのもっとも愛する画家です。

《ピアノを弾くマルグリット・ガシェ(Marguerite Gachet at Piano)》です。1890年、ゴッホ、37歳の作品です。亡くなる前年に描かれました。オーヴェル・シュル・オワーズのガシェ医師の娘を描いたものです。オーヴェルの地で描いた作品はすべて、傑作です。この作品も人物の本質に切り込んでいます。


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《日本の木版画と自画像(Self-Portrait with Japanese Woodcut)》です。1887年、ゴッホ、34歳の作品です。


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次はポール・ゴーギャンです。

《ナフェア・ファア・イポイポ:いつ結婚するの?(NAFEA Faa ipoipo:When are you getting married?)》です。1892年、ゴーギャン、44歳の作品です。ゴーギャン最初のタヒチ滞在時に描かれた作品です。画面構成はドラクロワの《アルジェの女》に基づいていると言われています。


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《タ・マテテ:市場(Ta matete:The Market)》です。1892年、ゴーギャン、44歳の作品です。これもゴーギャン最初のタヒチ滞在時に描かれた作品です。画面構成は大英博物館にあるエジプトの壁画に基づいていると言われています。エジプトとタヒチのコラボとは、よくよくゴーギャンは非西欧文化に憧れていたんですね。


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次はポール・セザンヌです。

《5人の水浴する女(Five Bathers)》です。1885年、セザンヌ、46歳の作品です。水浴はセザンヌの重要なテーマです。この絵も構図、色彩の統一感、そして、何よりも質感が素晴らしいです。この作品なしにピカソの《アビニョンの娘たち》は生まれなかったでしょう。


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《レ・ローヴから見たサント=ヴィクトワール山の眺め(View of Mount Sainte-Victoir from Lauves)》です。1904年~1906年、セザンヌ、67歳頃の最晩年の作品です。サント=ヴィクトワール山は南仏エクス・アン・プロヴァンス近くの山。セザンヌがとりつかれたように描き続けた山です。この作品ではまるで抽象画を思わせるように山と自然は要素に分解されています。しかも晩年のセザンヌのタッチの見事さは凄いとしか表現できません。saraiもこのセザンヌの描き続けたサント=ヴィクトワール山がどうしても見たくて、2年前にエクス・アン・プロヴァンスの街を訪れました。そのときの記事はここです。美しい山でした。


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《ワイングラスとリンゴ》です。1879年~1882年、セザンヌ、43歳頃の作品です。静物画はセザンヌの代名詞です。対象の質感の素晴らしい捉え方には、いつも感銘を受けます。


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次はアンリ・マティスです。

《牡蠣のある静物(Still-life with Oysters)》です。1940年、マティス、71歳の作品です。マティスでなければ、悪趣味とも思える色使いですが、これが何ともオシャレにおさまっているのがマティスの色彩魔術だと感じます。特に暖色系の色の使い方に驚かされます。


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《川の土手(The River-bank)》です。1907年、マティス、38歳の作品です。南仏の明るい陽光で描かれた風景画です。


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次はアンドレ・ドランです。フォーヴィズムを代表する画家です。

《春のワイン畑(Vineyard in Spring)》です。1904年~1905年、ドラン、25歳頃の作品です。この作品は彼の生まれたイヴリーヌ県シャトゥー(パリからも遠くないセーヌ河のほとり)で描かれました。この風景画は彼が尊敬するゴッホの影響を受けたものになっています。この絵もナチスの退廃芸術から救い出された絵画の1枚です。この美しい作品のどこが退廃芸術だというのでしょう・・・彼らの審美眼を疑うのみです。


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次はアンリ・ルソーです。素朴派を代表する画家です。

《詩人に霊感を与えるミューズ(The Muse Inspiring the Poet)》です。1909年、ルソー、65歳の作品です。ルソーはこの作品を描いた翌年、亡くなります。この作品の背景はルソーが得意とした密林の風景。モデルは詩人アポリネールとその恋人の画家マリー・ローランサンです。彼らとの長年の友情に感謝して、描いた作品です。素晴らしい傑作です。


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《沈みゆく太陽と森の風景(Forest Landscape with Setting Sun)》です。1910年、ルソー、66歳、最晩年の作品です。これは何の説明もいらない傑作です。実に見事!


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バーゼル市立美術館の名画コレクションはまだまだ続きます。



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テーマ : ヨーロッパ
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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