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感動の体験:アトリウム弦楽四重奏団_ショスタコーヴィチ・マラソン@武蔵野市民文化会館 2013.12.1

今日のコンサートは朝の11時から夜の10時までの超ロング・コンサート。1日でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲、15曲すべてを聴いてしまうという恐るべき企画です。まあ、1日でベートーヴェンの交響曲全曲を聴くというものは昨年もありましたが、それに匹敵するか、あるいは上回るかもしれません。しかも料金はたった5千円。5回分のコンサートのボリュームなので、1回のコンサートあたり千円ということになります。会場は三鷹駅近くの武蔵野市民文化会館の小ホールです。このホールが満席状態。人のことは言えませんが、好きものが多いですね。

コンサートは5コマに分かれており、1コマは前半2曲で休憩15分、後半1曲という感じで、全5コマで15曲になります。コマとコマの間は約40分の休みがあり、その間に昼食や夕食を急いで食べることになります。このほか、saraiの場合は横浜の自宅から片道2時間かかりますから、このコンサートは朝9時に家を出て、帰りは夜12時を過ぎることになります。まさに修行ということです。

もちろん、予習という準備も必要です。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は既に聴いているフィッツウィリアム弦楽四重奏団のほかに、ブロドスキー弦楽四重奏団、ルビオ弦楽四重奏団、ボロディン弦楽四重奏団(新盤)を聴き、そこで力尽きました・・・疲れた! 本当はさらにボロディン弦楽四重奏団(旧盤:第1番~第13番)とエマーソン弦楽四重奏団を聴こうと思ったんですが、それは今後の課題にします。あと、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲のほとんどを初演したベートーヴェン弦楽四重奏団も聴きたいところです。

今日、演奏したアトリウム弦楽四重奏団は初聴きでその名前すら知りませんでしたが、大変な実力の持ち主でした。ロシア出身の弦楽四重奏団で現在はベルリンを活動の本拠にしています。2000年にサンクト・ペテルブルグ音楽院に学ぶ4人で結成。現在、メンバーは30代半ばということです。若いですね。彼らはインターナショナルな響きのモダンなスタイルのアンサンブルで、繊細で精密な音楽表現を志向しているグループに思われましたが、ロシア風の熱い音楽表現も随所に感じられました。メンバーでは特に第1ヴァイオリンのアレクセイ・ナウメンコの美しい響きが印象的。紅一点のチェロのアンナ・ゴレロヴァのスケールが大きく、深々とした響きも素晴らしいものでした。第2ヴァイオリンのアントン・イリューニンは目立つシーンが少なかったですが、なかなかの実力を発揮していました。ヴィオラのドミトリー・ピツルコの響きも素晴らしく、是非、このヴィオラでバルトークの弦楽四重奏曲も聴いてみたいと感じました。いずれも粒ぞろいの実力者の集団です。

今日のコンサートは、いずれの曲も高い水準の演奏でびっくりです。それも尻上がりに調子を上げていきます。白眉は第9番、第8番。素晴らしい演奏でした。
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は雪解け(スターリンが死去し、その後を継いだフルシチョフがスターリン批判演説)以降、変質していったように思います。第10番あたりが境目でしょうか。トナーリティは堅持するものの、ノントナールな要素がどんどん増えていきます。トナーリティと音楽の芸術性の高さは関係ありませんが、ショスタコーヴィチの創造力の頂点がこの第9番、第8番あたりにあったように感じます。そして、これらの作品はそれほどノントナールな響きは感じられません。体制下では、西欧風のノントナールな要素は封じ込められたのでしょう。しかし、体制下で自由が束縛されていても芸術的な創造力はみなぎっていたと感じます。
以上のように書いたのは、4コマ目の第12番まで聴いたところでした。最後の5コマ目を聴いて、以上の前言は翻さなければなりません。この最後のコマの第13番~第15番が最高の演奏で、これらの後期の弦楽四重奏曲の真価を今夜、初めて、実感しました。ノントナールな響きも板に着いたというか、自分の芸術の中に見事に取り込んでいます。全曲聴き終わった時点で総括すると、第10番あたりまではある意味、保守的とも思えます。少なくとも、第13番以降はバルトークの弦楽四重奏曲にも比肩する素晴らしい作品群です。20世紀、バルトークの跡を継いだのは紛れもなく、ショスタコーヴィチだということを確信できました。

今日のマラソンコンサートでショスタコーヴィチの人生を追体験したような感すらありました。交響曲第5番の成功の後に書いた最初の弦楽四重奏曲から、最後の交響曲の第15番の後、死の前年に書いた最後の弦楽四重奏曲まで、彼の人生を辿る旅でした。

では、今日のコンサートの感想を順に書いていきましょう。

1コマ目のプログラムです。

  午前11時

  弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49(1938)
  弦楽四重奏曲第2番イ長調 Op.68(1944)

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.73(1946)

まず、第1番です。第2楽章、冒頭、ヴィオラのソロが美しく、それにチェロのピチカートが入ってくるところの美しい演奏は際立っていました。第4楽章、フィナーレは圧巻の迫力でした。

次は第2番です。第1楽章、明らかにここからアトリウム弦楽四重奏団のエンジンがかかってきました。第1ヴァイオリンの高域での下降旋律の美しさは素晴らしく、気魄の力演です。この調子で最期の第15番まで続くのだろうかと心配になるほどです。第2楽章、第1ヴァイオリン以外は単一音の持続、その上に第1ヴァイオリンの自在な飛翔。途中、全楽器が熱く歌い上げ、最後はまた最初の単一音の持続と第1ヴァイオリンの自在な飛翔に戻ります。第1ヴァイオリンの美しい響きが光ります。第4楽章、主題が各楽器に順番に引き継がれ、そして、頂点を迎えます。最後は迫力のフィナーレでしめです。

次は第3番です。第1楽章、肩の力の抜けた軽妙な開始ですが、響きの美しさが素晴らしいです。この曲から、さらに響きに磨きがかかってきました。いよいよ、エンジン全開です。ところでショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は軽い始まりと言っても油断ができません。単純で明快な主題、あるいは動機としか言えないようなものがそのまま展開して終わるのかと思っていたら、途中で大変身して、激しく高潮していくことがよくあります。この楽章も激しく高潮して、素晴らしい演奏になりました。第3楽章、スターリンを密かにパロディったとも言われる楽章ですが、激しい気魄の見事な演奏です。第4楽章、厳かな演奏が続き、最後はチェロのソロで静かに終わり、休みなく、次の楽章に。第5楽章、激しい演奏が続きますが、最後は第1楽章の冒頭のメロディーが回想され、音楽も沈静し、第1ヴァイオリンのピチカートが3度鳴らされて、曲を閉じます。素晴らしい演奏でした。

2コマ目のプログラムです。

  午後1時30分

  弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83(1949)
  弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.92(1952)

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第6番ト長調 Op.101(1956)

まず、第4番です。第1楽章、辻音楽師のアコーディオンか、あるいは古い教会のオルガンかを思わせる素朴なメロディーで始まりますが、音楽は次第に複雑に高揚していきます。第2楽章、第2ヴァイオリンとヴィオラの伴奏に乗って、第1ヴァイオリンが美しい響きを聴かせてくれます。まったく、第1ヴァイオリンのナウメンコの響きは冴えわたっています。それにチェロも加わって、リッチなサウンドを響かせます。とても美しい音楽です。第3楽章、歯切れのよい演奏。第4楽章、静謐なフィナーレが印象的。心に沁みてきます。

次は第5番です。全3楽章が続けて演奏されます。全体に瞑想的な気分が支配的で夢でも見ているかの如き、美しい演奏です。途中、激しく高揚するところもあり、迫力のあるアンサンブルの響きも魅力的でした。

次は第6番です。この曲を作曲する前に最初の妻ニーナの死、母の死もありましたが、「雪解け」も始まり、私生活でも第2の妻マルガリータとの結婚(短命には終わりましたが)もあり、この曲は全体に明るさが支配的に感じます。それもこのアトリウム弦楽四重奏団の解釈なんでしょう。第3楽章、この楽章は葬送とも言われており、軽い悲しみをたたえているものの、聴きようによっては、少し憂鬱さを秘めた心の安定感とも感じます。ショスタコーヴィチとしては、不思議な曲です。

3コマ目のプログラムです。

  午後3時50分

  弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108(1960)
  弦楽四重奏曲第8番変ハ短調 Op.110(1960)

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117(1964)

まず、第7番です。第3楽章の強い響きのフーガと静かなフィナーレが印象的でした。

次は第8番です。いよいよ、全15曲の弦楽四重奏曲もこの曲で折り返し。この曲はショスタコーヴィチの創造力が頂点に達した名曲。15曲中、もっとも有名な作品です。第1楽章の静謐さから第2楽章の激しい表現への突然の飛躍の見事さに感服します。フィナーレは静謐な響きで消え入るように曲を閉じます。アトリウム弦楽四重奏団の気魄と繊細さが発揮された素晴らしい演奏でした。美しい響きに魅了され、音楽の味わいを堪能しました。

次は第9番です。第8番と双璧をなす創作力が頂点に達した作品です。今日、これまでの中では最高の演奏でした。第1楽章、ヤナーチェックっぽいと感じるメロディーが新鮮に響きます。第2楽章、一転して、官能的とも思える響きにうっとりと夢見心地になります。まるで「トリスタンとイゾルデ」を思わせますが、禁断の愛ではなく、第3の若い妻イリーナへのときめきでしょうか。ショスタコーヴィチは50代半ばです。第3楽章、スケルツォですが、まるでウィリアム・テル序曲のようなリズム音型で激しい突進を見せます。第5楽章、これまでの各楽章のテーマを回想し、最後は激しい突進で劇的なフィナーレとなります。会場がどよめくような素晴らしい出来でした。saraiも強い感銘を受けました。

4コマ目のプログラムです。

  午後5時50分

  弦楽四重奏曲第10番変イ長調 Op.118(1964)
  弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.122(1966)

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第12番変ニ長調 Op.133(1968)

このあたりで、聴くほうのこちらの疲れも頂点に達してきました。少し、集中力がなくなったかもしれません。そのあたりを勘案して、saraiの感想を読んでくださいね。

まず、第10番です。第2楽章、シンフォニックな激しい響き。第4楽章、フィナーレの第1ヴァイオリンのノントナールな響きが印象的でした。

次は第11番です。第1楽章、ノントナールな響きが美しく感じます。第1ヴァイオリンの演奏も見事です。全体的に素晴らしい演奏でした。第9番、第8番に次ぐ高いレベルの演奏でした。実に美しい響きが耳に残りました。

次は第12番です。トナーリティはあるのですが、どんどん、ノントナールな響きに満たされていき、疲れてきた耳には、捉えどころがなくなってきます。演奏が美しいだけに、かえって訴求力のない音楽に聴こえてきて、意識が音楽から乖離していきます。

5コマ目のプログラムです。これが最終セッションです。

  午後8時20分

  弦楽四重奏曲第13番変ロ短調 Op.138(1970)
  弦楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調 Op.142(1973)

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第15番変ホ短調 Op.144(1974)

1時間強の長い休憩で、また、saraiも復活を遂げました。じっくり、集中して、最後まで聴きとおしましょう。

まず、第13番です。これは今日一番の名演でした。ノントナールな響きが幽玄の響きに感じられます。それだけ、アトリウム弦楽四重奏団のアンサンブルが冴えわたっており、響きが純化しているということでもあります。ショスタコーヴィチの創造力のピークは過ぎたかもしれませんが、これは枯淡の境地でしょうか。この曲がこんなに素晴らしいことを初めて、今夜の彼らの演奏で教えられました。

次は第14番です。関係ありませんが、saraiと配偶者はこの曲が作曲された年に結婚しました。第1楽章、ちょっと散漫な音楽に聴こえます。第2楽章、第13番と同様に素晴らしい響きです。緩徐楽章がノントナールな響きに合っているようです。しかし、頂点は第3楽章のフィナーレにあります。弦楽四重奏曲の極致とも思える響きの彩の輝き。甘美とも思える究極の響きに強く胸を打たれました。

次は第15番です。関係ありませんが、saraiと配偶者の長男はこの曲が作曲された年に生まれました。
演奏開始前、サプライズで場内が真っ暗になりました。4つの譜面台を照らす光だけが見えます。この曲は死の前年に作曲されましたが、ショスタコーヴィチは自らの死を悟っていたそうです。最後にして、最長の告別の弦楽四重奏曲です。この第15番の演奏の演出として、この暗闇は素晴らしいアイディアですね。もう、演奏の中身には触れません。最高に素晴らしい演奏でした。胸にジーンとくるだけでした。この感動は、全15曲を1日、聴きとおして、味わったものだけに与えられる最高のプレゼントだと思います。因みにこの第15番ほど、このアトリウム弦楽四重奏団にふさわしい曲目はありません。前作の第14番までは必ず、ベートーヴェン弦楽四重奏団が初演を受け持っていましたが、この第15番では、ショスタコーヴィチの長年の盟友ベートーヴェン弦楽四重奏団のメンバーも欠落し、演奏できず、代わりに初演したのは、タネーエフ弦楽四重奏団でした。そのタネーエフ弦楽四重奏団から直接、指導を受けたのがこのアトリウム弦楽四重奏団です。まさにショスタコーヴィチからの直系です。話を戻しましょう。演奏が終わり、譜面台を照らしていた光も消えました。真の暗闇です。ぱらぱらと拍手は置きますが、大半の人は身じろぎもせずに余韻の中にいます。やがて、照明が付き、明るくなると、もう、会場全体がスタンディングオベーション。演奏者も聴衆も一体になって、連帯感で結ばれた感動の時です。

これだけのコンサートは人生でも何度も経験できるものではありません。


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この記事へのコメント

1, anさん 2013/12/03 23:30
sarai様、毎日とても楽しみに拝見しております。
一度だけ、昨年10月サントリーホールでのティーレマン記事へのコメントをさせていただいた者です。
その折にはお優しいお返事をありがとうございました。

この度もたいへん詳しく貴重な報告と感想に感謝でいっぱいです。
そして 武蔵野文化会館までようこそおいでくださいました!
武蔵野市に住みながら、この日はどうしても都合がつかず、演奏はもちろん、聴衆の様子もとても気になっておりました。
sarai様はじめ聴衆のみな様さすがですね。 
こういう壮大なプログラムは、奏者だけでなく聴衆も一体となって作り上げていかないと成功しないのでしょう。

アトリウム弦楽四重奏団は いつだったか、朝のBCクラシッククラブで観たのですが、若いのに素晴らしい!という印象を持ったことをよく覚えています。

sarai様、これからもよろしくお願いいたします。 お礼まで。

2, saraiさん 2013/12/04 02:53
anさん、こんばんは。saraiです。

武蔵野に住まれているのなら、聴けなかったのは残念でしたね。素晴らしいコンサートでした。ハーゲン・カルテットのベートーヴェン・チクルスにも匹敵する内容で、料金は?分の1。15曲聴き終わったときの感動は何とも表現できません。聴衆全体が盟友に思えました。

コメントをいただき、また、力づけられました。また、コメントで力を与えてくださいね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ラインの旅:スイス編~ピカソ展@バーゼル市立美術館も見終わり、《風の花嫁》に告別

2013年4月16日火曜日@スイス・チューリッヒ~ヴィンタートゥール~バーゼル/9回目

バーゼル市立美術館で開催中のピカソ展を見てみます。膨大なピカソの作品が展示されています。それも優れた作品ばかりです。ここでは、このバーゼル市立美術館の所蔵作品だけをご紹介します。いつもは常設展示している作品です。

《アフィショナード:熱狂(The Aficionado(The Torredo))》です。1912年、ピカソ、31歳の作品です。これは素晴らしい絵です。ブラックの同系統の絵画とも似ていますが、シャープに感じます。


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《二人の兄弟(The Two Brothers)》です。1906年、ピカソ、25歳の作品です。スペインの山村ゴソルで描かれました。いわゆる「薔薇色の時代」の作品です。


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《テーブルの上のパンと果物の皿(Bread and Fruit Dish on a Table)》です。1908年~1909年、ピカソ、28歳頃の作品です。セザンヌの静物画も多視点の技法で描かれましたが、さらにそれをキュービズムに発展させていく過程の静物画に思えます。


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《座るアルルカン:画家サルバドーの肖像(Seated Harlequin)》です。1923年、ピカソ、42歳の作品です。ピカソはたびたび作風を変えていますが、この作品は1910年代後半から古典的表現に回帰した際のものです。アルルカンはイタリア喜劇の道化役ですが、ピカソも初期によく取り上げた題材でした。そして、ロシア・バレエ団(ディアギレフが主宰した団体で、ストラヴィンスキーの音楽でも知られています)の装飾を手がけてから(1919年の《三角帽子》や1920年の《プルチネルラ》が有名です)、ふたたび、このアルルカンの題材を多く取り上げるようになりました。初期のアルルカンはかげりを帯びていましたが、この時代は客観的な表現で描かれています。


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《セーヌ川河畔の女性たち:クールベにちなんで(Women on the Banks of the Seine(After Courbet))》です。1950年、ピカソ、69歳の作品です。ピカソは滞在していた南仏のヴァロリスでクールベの《セーヌ川河畔の女性たち(Women on the Banks of the Seine)》(1856年の作品)の複製画を見ます。この絵にインスピレーションを得て描いたのがこの作品です。構図はクールベの写実的な絵とまったく同じで、それをキュービズムで書き換えた腕前には驚嘆します。クールベの原画はここをクリックしてください。


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これでピカソ展も見終わり、バーゼル市立美術館の鑑賞は完了。
とりわけ、ホルバインのコレクションは充実し、《死せるキリスト》の迫力、そして、ベックリンのコレクション中、《死の島》は白眉です。ピカソのコレクションも素晴らしく、さらに開催中のピカソ展で、この美術館のコレクション以外の名画の数々も見られました。この美術館にいると、時を忘れてしまい、夜のオペラに備えるお昼寝は時間的に無理になってしまいました。しかし、それも後悔はありません。最後にもういちど、じっくりとココシュカの《風の花嫁》を鑑賞し直し、後ろ髪を引かれる思いで美術館を後にしました。最愛の恋人と別れるような寂しさです。


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美術館の横にはライン川が流れています。ライン川の旅の付録として、バーゼルの立派で美しいライン川を見ていきましょう。
ヴェットシュタイン橋Wettsteinbrückeの上からのライン川の眺めです。


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川の左側の岸辺には、バーゼルの大聖堂Basler Münsterの尖塔も見えています。


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前回の旅で乗ったライン川の渡しの小舟も、未だ健在で動いています。これで本当にライン川に別れを告げました。

この小散策を地図で確認しておきましょう。


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トラムに乗ってバーゼル駅に戻ります。この駅にもスーパーがあります。美味しそうなシュパーゲルも置いてあります。


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夕食用に暖かいお惣菜を用意しましょう。オペラ鑑賞後のワインのおつまみも調達です。
駅前のホテルに戻ります。駅前のホテルは便利です。


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ホテルで、軽く腹ごしらえをします。


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これはオペラ鑑賞後のワインのおつまみです。


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正装に着替えてバーゼル歌劇場に向かいます。トラムに乗って、すぐに到着。
トラムの6番か8番でBasel Theaterの停留所まで行きます。ルートを確認しておきましょう。


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バーゼル歌劇場は現代的な建物です。


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歌劇場の入り口は広い階段を上ったところです。


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入り口の正面に出ました。電光掲示板には、今日の公演《イドメネオ》が大きく表示されています。


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これが建物の内部です。内部も現代的な空間になっています。


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モーツァルトのオペラ《イドメネオ》を堪能しました。その詳細はここです。

ホテルに戻り、気持ちよく聴けたオペラの余韻に浸りながらワインを楽しみました。

明日はウィーンに移動します。観光モードは今日でおしまい。明日からは音楽三昧の日々が続きます。


次回を読む:14日目:バーゼル~チューリッヒ~ウィーン

前回を読む:12日目-2:シュタイン・アム・ライン~ラインの滝




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ウィーンで音楽三昧:バーゼルを出発し、チューリッヒ空港からウィーンへ向けて離陸

2013年4月17日水曜日@バーゼル~ウィーン/1回目

旅の14日目です。

今日でスイスともお別れ。いよいよウィーンに移動し、今晩からさっそくオペラを観ます。
それ以外の予定はないので、かえって朝はゆっくりできます。飛行機の時間に合わせて9時過ぎに起き出し、ちゃっちゃっと片づけて出かけます。昨夜WEBチェックインしたウィーンへの搭乗券をUSBメモリーに入れて、ホテルのレセプションでプリントしてもらい、準備完了です。
駅で朝食を仕入れ、電車に乗り込みます。今日も良いお天気で、美しく見えているアルプスにさようならです。
バーゼルからチューリッヒへの鉄道チケットは、インターネットで半額の割引料金(Supersaver)でゲットしてあります。


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電車に乗って、早速、朝食です。


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バーゼルを出ると、車窓は実に美しい風景です。スイスの風景を眺めるのも最後です。楽しみましょう。


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チューリッヒ近くまでスイスらしい風景が続きます。素晴らしいですね。今日でスイスにお別れするのも残念です。


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予定通り1時間でチューリッヒ中央駅に到着です。ここで空港までのチケットを購入して、チューリッヒ空港行のICNに乗りかえます。1人6.6スイスフランです。


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乗り物に乗るにはチケットを購入するのは当然ですが、結構面倒です。日本のようにきちんと改札があり、チケットがないとホームに入れない仕組みだと当然購入するしかありません。でも、ヨーロッパは改札がないので、ホームどころか電車にだって自由に入れます。こんな状況で、皆さんちゃんとチケットを買っているのかと不思議に思います。検札があり、不正乗車してると罰金が物凄いとは聞きますが、バスやトラムでは検札に出くわしたことがありません。電車は、ドイツはしっかり検札に来ますが、検札がない国も多いです。saraiは苦労してチケットを購入しているので、ちゃんと見てよ!という気分にさえなります。
が、チューリッヒ空港への電車の中で面白い光景を目撃しました。隣りのボックスの人がチケットを持っていない模様です。検札にきた車掌さんに必死に言い訳をしていましたが、もちろん「ノー」。身分証明書を出して、お金を払っていました。いくら払ったのかは知りませんけど・・・。
こちらはちゃんとチケットを見せて、OK。

チューリッヒの駅構内で無料配布していたチョコレートを食べながら、余裕で寛ぎます。スイスの駅は商品の宣伝のためによく無料配布をしていますね。


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空港着。チューリッヒ空港からは、オーストリアのLCCのニキ航空でウィーンに飛びます。ニキ航空はエア・ベルリン傘下で、空港での手続きもすべてエア・ベルリンで行います。チェックインは終えていますので、荷物を預けましょう。この辺りがエア・ベルリンのカウンターです。


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WEBチェックインした搭乗券を取り出します。


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荷物を預ける列はそれなりに混んでいます。


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荷物の重量オーバーもなく、ノートラブル。
お土産屋をひやかしながら、搭乗口に向かいます。と、シュプリングリチョコレートのお店があります。saraiが、残っているスイスフランを使ってしまってもいいよと優しい言葉をかけると、配偶者は嬉しそう! 我が家とsaraiの姪っ子用にミルクココアを買ってました。
ところで、LCCだから仕方がないとは思いつつも搭乗口が遠い! だんだん照明も少なくなり、薄暗く閑散とした長い通路を進みます。


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ようやく搭乗口に到着。なんだか、がらーんとしています。


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ここはボーディングブリッジもなく、バスでの飛行機への移動のようです。これもLCCだから文句言えません。


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1台のバスに乗客全員が乗せられ、他の作業車の邪魔にならないようにノロノロと滑走路を走ります。搭乗が終了し、スタンバイしました。


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このスタンバイから飛び立つまでが長い! 周りの飛行機はどんどん飛び立ち、そして、別の飛行機が到着します。


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すべてLCCだから仕方がないと我慢しているうちに寝ちゃいました。まあ、ウィーンまで1人5000円ほどの低料金ですからね。
滑走で目が覚め、チューリッヒにさようならです。結局、出発が30分ほど遅れました。眼下にはチューリッヒ空港が見えています。


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たった3日半ほどの短いスイス滞在でした。ライン川の旅は10日ほどの長旅でした。さあ、懐かしいウィーンの街に向かいましょう。


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ウィーンで音楽三昧:チューリッヒ湖とアルプスの絶景の中、ウィーンへ飛行

2013年4月17日水曜日@バーゼル~ウィーン/2回目

くっきりとした晴天の下、チューリッヒ空港からウィーンに向けて、LCCのニキ航空機が飛び立ちました。


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青空の先に見える真っ白なアルプスも美しいです。


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スイスの緑の平原のずっと先にアルプスの峰々が聳えます。


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眼下にチューリッヒ湖Zürichseeが見渡せるようになりました。美しい風景です。


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チューリッヒ湖の一番手前にはチューリッヒ港が見えています。その左にはチューリッヒ歌劇場Opernhaus Zürichがある筈です。


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チューリッヒ湖に沿うように飛行機が飛んでいきます。


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前回訪れた薔薇の街ラッパーズビルRapperswil(チューリッヒ湖の両岸から砂州のようなものが伸びているところ)も見えています。


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ラッパーズビルの先はチューリッヒ湖もオーバー湖Oberseeと呼ばれていますが、その横を通り過ぎていきます。オーバー湖の対岸はもうアルプスが迫っています。


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景色を楽しんでいると、良い香りがしてきました。私達のランチです。LCCを予約するときにランチの注文もできるとのことで、配偶者の希望もありランチを予約しました。案外安い(1人6.4ユーロ)のと、機内で昼食を済ませておくのも何かと便利かなと思ったのです。それに、LCCだとお茶一杯出ないような気がします。これが、大当たり。なんと、ウィーンの有名カフェのデーメルのランチボックスでした。


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中身はハンバーグでした。熱々に調理されていて、デーメルならではの美味しさです。


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注文したのは、我々2人だけだったようです。ランチを食べているうちに、眼下はまさにアルプスの峰々になりました。雄大な景色です。


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アルプスの谷合にさしかかります。アルプスにもこういう谷合があり、交通路になっています。


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アルプスの峻厳な山々です。


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眼下のアルプスの景色が曇ってきました。


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やがて、真っ白になって、アルプスが視界から消えていきます。


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ところで、サンドイッチと飲み物のサービスもありました。しっかりとランチをいただいたので、サンドイッチは食べられそうにありません。夜食用にお持ち帰りにしましょう。


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まだ、アルプスの上を飛び続けます。


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《トスカ》トリノ歌劇場@東京文化会館 2013.12.5

国内でオペラを聴いたのはもう2年以上も前。大震災直後のメトロポリタン歌劇場以来になります。オペラに一緒に連れだって通っていた母はそのときを限りにオペラ卒業宣言。高齢で、もう厳しいということです。saraiも仲間を失って、国内のオペラは原則、止めにしました。メトロポリタン歌劇場の最後の公演はフリットリが素晴らしいミミを歌ってくれました。その後、オペラはヨーロッパ遠征で聴くことにしました。これは配偶者と一緒です。
今夜、久々に禁を破って国内でのオペラを聴くことにしたのは、大好きなフリットリがトスカを歌うからでした。フリットリのレパートリーは限られており、プッチーニであれば、《ラ・ボエーム》か《修道女アンジェリカ》あたりで、トスカを歌うというのは初耳で、これは聴いておかねばと思ったんです。ところが、無情にもフリットリは降板。芸術上の理由(スピントのような強い声の役は今後、歌わない)からということで、健康上のものでもなく、スケジュール上も問題はなかったようです。フリットリは今後、別の来日公演も予定されていますが、NBS招聘のものなので、行くことはありません。やはり、国内のオペラは打ち止めにせよという天からのお告げでしょうか。

前置きが長くなってしまいましたが、結局、買ってしまったチケットはキャンセルもできないので、今夜、《トスカ》を聴きました。久しぶりに聴く《トスカ》ですが、プッチーニの繊細で甘美な旋律には耳を奪われます。オーケストラの響きを聴いているだけでも、オペラの楽しみを満喫。歌手はアルヴァレスのカヴァラドッシが素晴らしい出来。肝心のトスカ役のラセットですが、メトロポリタン歌劇場でもトスカを歌っているので、それなりの歌唱ですが、とても感動させられるレベルではありません。無難以上の出来で、心のこもった演技ですが、心の底からの心情が伝わってくるような歌唱ではありませんでした。もっとも、saraiがフリットリの代役ということで彼女へ期待する気持ちが不足していたことも差し引いておかないといけないでしょう。トスカ役は力強さだけでなく、抒情も表現できないといけないというなかなかの難役ですから、歌いこなせる人はそうはいないという現実もあります。これまで本当に満足できたのは、パヴァロッティと共演したときのグレギーナくらいです。そのギレギーナさえ、次に聴いたときはがっかりした記憶があります。まあ、今夜はアルヴァレスの歌唱が素晴らしかったというところで可としておきましょう。それにしてもフリットリのトスカを一度聴いてみたかったですね(しつこい!)

今日のキャストは以下です。

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:ジャン・ルイ・グリンダ

トスカ:パトリシア・ラセット
カヴァラドッシ:マルセロ・アルバレス
スカルピア:ラド・アタネリ
アンジェロッティ:ホセ・アントニオ・ガルシア
堂守:マッテオ・ペイローネ
スポレッタ:ルカ・カザリン
シャルローネ:フェデリコ・ロンギ
看守:ジュゼッペ・カポフェッリ
牧童:阿部昇真 (TOKYO FM 少年合唱団)
トリノ王立歌劇場管弦楽団・合唱団
TOKYO FM 少年合唱団 [合唱指導:米屋恵子、林ゆか、小林茉莉花]

まだ、来年のヨーロッパ遠征の計画は立っていませんが、また、ヨーロッパでオペラが聴きたくなりました。業のようなものです。


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ウィーンで音楽三昧:1年ぶりのウィーンへ到着、早速、オペラ《ベアトリスとベネディクト》

2013年4月17日水曜日@バーゼル~ウィーン/3回目

チューリッヒZürichからウィーンWienへ飛んでいるところです。アルプスがどこまでも続きますが、視界が真っ白くなってしまいました。 でも、その濃霧もいつしか晴れ、また雲間にアルプスが顔を覗かせるようになってきました。


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白い雪が残る大きな山も見えます。


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遂にアルプスを越え、平原に出ました。もう、オーストリア国内です。畑には緑も見え、家々も見えています。


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オーストリアの平原の先にドナウ川が見えてきました。いよいよ、ウィーンが近づいてきました。


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飛行機はドナウ川に近づき、川に沿って飛んでいきます。


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高度を下げて、ウィーンのシュベヒャート空港へアプローチを開始しました。


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快適な空の旅を楽しむうちに、約1時間の飛行時間でウィーンのシュベヒャート空港に到着しました。出発が30分遅れたので、到着も30分遅れ。やはり、これがLCCの現実でしょうか。それでも、saraiは大好きなウィーンについてウキウキです。このウィーンの空港ではバスではなくボーディングブリッジ利用でしたが、そこから出口までが遠い。多分、一番遠い搭乗口だったみたいです。新しくなったシュベヒャート空港をチェックしながら、出口に向かいます。空港はまだ未完成の部分もあります。ずい分歩いたので、ターンテーブルに着いたときには既に荷物が回っていました。無事に荷物を受取り、空港の地下の駅に向かいます。
いつもの節約モードで、Sバーンとトラムを乗り継いで市内に向かうことにします。まずは自動販売機に並んで、交通チケットを購入します。格安な1週間乗り放題チケットを購入。これは月曜から日曜まで有効です。今日は水曜なのでもう2日経過していますが、それでもこのチケットがお得です。1人15ユーロです。


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この1週間乗り放題チケットはウィーン市内の1ゾーンだけ有効。空港はゾーン外なので、2ゾーンのチケットを追加購入します。これは片道で1人4ユーロです。


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チケットに打刻して、Sバーンの空港駅で電車を待ちます。


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Sバーンとトラムを乗り継いで、無事に定宿に到着。実に1年ぶりのウィーンです。これが11回目のウィーン訪問になります。saraiは、慣れ親しんだウィーンに着きホッとします。フランクフルト~オランダ~ライン川と、ここまで長い旅でしたがトラブルもなく良かったです。
ホテルはAustria Trend Hotel FAVORITAです。定宿なので、スムーズにチェックイン完了。部屋はいつも通りです。ベッドは大きく清潔。


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窓からは明るい光が入ってきます。


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デスクも作業に十分な広さです。


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バスルームを覗くと、お願いしてあった通りバスタブ付きです。


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この部屋で1時間ほど仮眠して、音楽三昧を開始。地下鉄U1でカールスプラッツKarlsplatzまで行き、そこから歩いてアン・デア・ウィーン劇場Theater an der Wienに向かいます。劇場の前の歩道は開演待ちの人がたむろしています。我々もその中に加わります。


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アン・デア・ウィーン劇場でベルリオーズのオペラ《ベアトリスとベネディクト》を観ます。インターネットで早めにチケットを購入したので、2列目の見易く聴き易い席です。


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このオペラはなんともお洒落な演出で配偶者も楽しんだようです。さすがにウィーンという感じです。今日は新演出のプレミエだったので、着飾った紳士・淑女が集結。とても充実した内容の公演で、マレーネお姉さま(マレーネ・エルンマン)も実力全開。聴き応えありました。詳細記事はここです。
短いオペラで、10時にはホテルに帰れました。途中で仕入れた焼きそばと機内食のサンドイッチとホテルのフロントに置いてあるリンゴで夜食とし、ブログの記事を書いて、ゆったりと就寝。


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明日はフォルクスオーパーで定番の《こうもり》を聴きます。本来なら、ネトレプコの出演する《エウゲニ・オネーギン》を聴く筈でしたが、公式サイトはチケット売り切れになり、チケットショップでの高額販売になったので断念しました。正直、どうしてこの公演が売り切れになるか理解できません。ネトレプコ人気は永遠に不動なのかな?


次回を読む:15日目:ウィーンで音楽三昧、2日目 (4)

前回を読む:13日目:ヴィンタートゥール~バーゼル (9)




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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの最初の朝は食べ物のお買い物

2013年4月18日木曜日@ウィーン/1回目

旅の15日目です。

昨日まではずっと移動続きの旅だったので、saraiも配偶者もいささかお疲れ気味です。

今日からしばらくはウィーンに滞在してのオペラ三昧の日々です。今日もウィーンでゆったりします。ぎりぎりの時間まで朝寝をして、ホテルの朝食ルームにしんがりで駆け込みます。私達の他には4組ほどで、がらーんとして静かなものです。


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それでも、料理はちゃんと残っています。ゆっくりと選んでいただきます。


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片付けに忙しいスタッフさんを横目に、のんびり朝食をいたきました。


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配偶者は、今日はすっかり主婦モード。昨夜のお洗濯に続いて、今日は飲み物などのお買い物に近くのスーパーにお出かけです。もちろん、saraiも一緒です。その前に、郵便局に行って、孫たちへ絵葉書を出しましょう。今までは、ホテルの人に出してもらっていたのですが、今回の旅では自分で出しています。ヨーロッパの郵便のシンボルカラーは黄色です。イギリスは日本と同じ赤でしょうけどね。これが分かってしまうと、いろんな所でポストが目につきます。でも、切手を買うところが良く分かりません。前回は、お土産物屋さんで売ってくれました。ホテルのレセプションで聞くと、意外にも何時も利用している地下鉄の最寄駅のすぐ横に郵便局があるそうです。気がつかないものですね。行ってみると、確かに下半分が黄色い色の中にPOSTと書かれた目印が見つかりました。


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郵便局初体験です。郵便局の業務がどのようなものなのかは分かりませんが、店内の半分はキャッシュディスペンサー(8台ほど)で、案内カウンターに業務をする人が1人いるだけです。数人の列に並んで、国際郵便を受け付けてもらいました。


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次は、何でも揃うスーパーで楽しみ半分のお買いものです。定宿から歩いてすぐ近くに、大きなショッピングモールと商店街があります。商店街の通りには、お花屋さん。明るい日差しを受けて、花の色彩が豊かです。


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商店街の通りも、青空の下ぽかぽかです。


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スーパーに到着。Columbus Centerという名前の複合商業施設です。


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今日は夏かと思うほどの好天で、どっと人が繰り出しています。半袖のシャツでも買おうかと洋服屋さんをブラブラ。ケチな我が家のおめがねにかなうものはありません。可愛い雑貨屋さんをのぞきます。


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またまた、孫たちへのお土産を購入。


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大きな電器屋さんにも立ち寄ります。ここは入店前にカバンをコインロッカーに預けます。万引き防止でしょう。かえってこの方が気持ちが良いですね。


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電気製品好きのsaraiはかなり楽しませてもらいました。何も買いませんけどね。


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地下に下りて、食料品の買い出しです。野菜類は種類も豊富だし、ともかく安い! 広大な緑の大地ですから当然なのでしょう。羨ましいです。季節の野菜、シュパーゲルもたっぷり置いてあります。


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キッコーマンの醤油もドーンと置いてあります。すっかり、世界に根付きましたね。


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生ハムなども安い。お買い上げです。お菓子やスープなどを買って、終了です。レジを通って、買い物完了。もちろん、クレジットカード決済です。


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最後に、回転ずし屋で(寿司だけではなく色んなものが回ってる)、夜食用のテリヤキベントウをテイクアウトします。


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いったん、ホテルに戻ります。これから、久しぶりにウィーンの街に繰り出します。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンのグラーベン通りを散歩

2013年4月18日木曜日@ウィーン/2回目

食料品の買い物の後は、カフェでのランチを楽しむために、ウィーンの中心街に繰り出します。シュテファンズ・プラッツStephansplatzまで地下鉄U1で出て、ブラブラします。聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの辺りがウィーンの街の原点らしいです。案内書を参考に歩いてみましょう。
シュテファン大聖堂の前には、ハンス・ホラインが1990年に完成させたショッピングビル、ハースハウスが建っています。古い街のイメージが強いウィーンには不釣り合いとも思える全面ガラス張りのモダンな建物です。1990年と言えば、saraiと配偶者が初めてウィーンを訪れた年です。その時にこのビルが出来たんですね。


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今日はこのシュテファンズ・プラッツからグラーベン通りGrabenの方を歩いてみます。ウィーンは凄い人出です。


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歩き始める前に、ウィーンの街のシンボル、シュテファン大聖堂のモザイク屋根を眺めます。今日も一部、工事中ですね。


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この建物はケルントナー通りとグラーベン通りの角に建っているEquitable宮殿です。アメリカに本社のあったエクイタブル生命保険が19世紀末に建てたビルです。Andreas Streitがデザインした美しいファサードを持ちます。最近、時計のオメガのショップになりましたが、その前はアウガルテン陶器のショップでした。アウガルテン陶器のアウトレットショップは右隣りの建物の奥にあります。


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グラーベン通りを歩き始めますが、異常に気温が上がり、道行く人は夏の格好です。Tシャツ1枚でも暑いくらい。好天なのは結構ですが、暑過ぎ・・・。


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グラーベン通りのオープンテラスのカフェも満席の賑わいです。


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これがグラーベン通りの全景です。青空の下、美しい建物が並んでいます。


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ウィーンと言えばハプスブルグ家の街というイメージですが、そのハプスブルグ家が台頭する前に、バーベンベルク家という一族がオーストリアを統治する時代がありました。そのバーベンベルク家の居城はアム・ホーフ広場にあり、その居城を守る濠が今のグラーベン通りです。グラーベン通りにはバーベンベルク家のレオポルト3世(1073~1136年)の像が立っています。彼はウィーン郊外にハイリゲンクロイツ修道院やクロスターノイブルク修道院を建設し、聖人に列せられた人物です。


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これはグラーベン通りの中央にある、バロック様式のペスト記念塔Wiener Pestsäuleです。10万人の犠牲者を出した1679年のペストの大流行の終息を神に感謝して、レオポルト1世が造らせたものです。上部には黄金の三位一体の像が光り輝いています。


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グラーベン通りから横に入る路地もなかなか魅力的ですが、今日はまっすぐ進みます。


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グラーベン通りの突き当りも近づいてきました。短い通りです。


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通りの右手はユングフェルンガッセJungferngasseの奥にペーター広場Petersplatz。広場の中央にはペーター教会Katholische Kirche St. Peterが美しい姿を見せています。カール大帝が792年に建てたと言われています。現在の建物は18世紀初頭にバロック様式で建て替えられたものです。ウィーンのバロック建築と言えば、たいてい、エルラッハやヒルデブラントが手掛けていますが、これはベルヴェデーレ宮殿なども手がけたバロックの巨匠ルーカス・フォン・ヒルデブラントによるものです。


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ペーター広場の向かいには、ハプスブルガーガッセHabsburgergasseの路地が伸びています。この路地を進むとホーフブルグHofburgに突き当ります。


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これはペーター広場近くのグラーベン通りに建つ聖ヨセフ像です。


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通りの真ん中に美しいアールヌーボーのような鉄柵に囲まれた地下への入り口があります。


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これは地下公衆有料トイレの入り口です。こちらが殿方用。


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こちらが婦人用。


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ウィーンのブラブラ散歩は続きます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンのナーグラー小路、コールマルクトをぶらぶら

2013年4月18日木曜日@ウィーン/3回目

グラーベン通りのぶらぶら散歩も端っこまでやってきました。突き当りの20番地にあるのが、高級スーパーマーケットのユリウス・マインルJulius Meinlです。建物正面は、2階の出窓を支える官能的な女性像が目立ちます。昭和初期にウィーンの社交界で活躍したオペラ歌手の田中路子が、このユリウス・マインルの当主ユリウス・マインル2世と結婚していたそうです。40歳違いの年の差婚だったそうで、数年で離婚したそうです。ともあれ、ユリウス・マインルはオーストリア屈指のデリカテッセンで高級食材が揃っています。


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店内はさすがに綺麗ですね。


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いつも気になるシュパーゲルもちゃんと立派なものが置いてあります。


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2階まで様々な食材が揃っています。今日は下見ということで、また買い物に来ましょう。


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グラーベン通りから、ユリウス・マインルの右横に続く狭い路地ナーグラー小路Naglergasseを歩いてみます。通りの名前は、釘(ナーゲル:Nagel)作りの職人の店が中世から集まっていたことに由来します。


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通りには色んなお店が並んでいます。これはパン屋さん。新しいお店ですね。


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意外に今まで歩いていない通りがあることにびっくりです。この狭い通りにもカフェがテラスを出していて、どこもかしこも人であふれています。どれだけの観光客が来るのでしょうか。


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ナーグラー小路も突き当りに近づきましたが、道が右に湾曲していて、美しい風情です。


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これは浴用雑貨のお店のようです。


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ナーグラー小路の終点が見えてきました。


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ナーグラー小路を出たところから、右のほうを見ると、アム・ホーフ広場am hofが見えます。バーベンベルク家の居城があったことから、この広場の名前(アム・ホーフ:宮殿前)が付けられています。正面に見えている白い建物はアム・ホーフ聖堂Kirche Am Hofです。バーベンベルク家の居城の跡に建てられました。


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この辺りをウィンドウショッピングしながら、引き返します。これは小さいですが、派手なお菓子屋さん。


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コールマルクトKohlmarktまで戻ってきました。コールマルクトはウィーンのブランドショップ街です。今でこそ高級商店街ですが、昔は木炭(コール)の市場があったことでこの通りの名前が付いています。
ブランドショップの代表格ルイ・ヴィトンの横に出ました。


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コールマルクトの賑やかな通りに出ました。通りの突き当りには、ホーフブルクのミヒャエル門が見えています。


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通り沿いのブランドショップを見ながら、ぶらぶら歩きます。幸いにも、配偶者は女性には珍しくブランド品にさほど興味を示さないので、とても“安全”です。


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デーメルの前を通りますが、チューリッヒからの機上でデーメルのランチをいただいたばかりなので素通りします。お隣はマンツ書店。アドルフ・ロースが店舗のデザインをしたことで有名です。


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ミヒャエル広場に着きました。ミヒャエル門はいつ見ても壮麗な建物ですね。


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まわりには、さりげなく立派な彫像があります。これが古都ウィーンの魅力です。


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ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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そろそろ歩き疲れたので、ランチにしましょう。ウィーンで1日目のランチと言えば、saraiのお気に入りのカフェしかないでしょう。これから、そこに向かいます。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンのランチはお気に入りのカフェで・・・そして、フォルクスオーパーで素晴らしい《こうもり》

2013年4月18日木曜日@ウィーン/4回目

ミヒャエル広場Michaelerplatzから、ランチを食べるためにケルントナー通りKärntner Straßeの方に向かいます。ライトシュール小路Reitschulgasseを進み、アウグスティナー通りAugustinerstraßeに入るところで左に折れて、裏通りを歩きましょう。ミヒャエル教会Katholische Kirche St. Michaelの裏に回り込む感じで歩きますが、建物越しにミヒャエル教会の大屋根が見えています。


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ここがちょうどミヒャエル教会の裏側です。ここからは教会の塔は見えませんね。


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裏通りを抜けて、ノイアー・マルクト広場Neuer Marktに出ます。広場の中央のドンナーの泉Donnerbrunnenのまわりで、明るい日差しを浴びながら休憩している人達がいます。泉の先には、左にホテル・オイローパAustria Trend Hotel Europa Wien、右にアンバサダーホテルAmbassador Hotelが見えます。


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このノイアー・マルクトの広場に面したテラス席が賑わっています。


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それもその筈、ケーキが美味しいことで有名なカフェ・オーバーラーOberlaa Konditoreiです。ここのランチも美味しいですが、今日の目的のカフェはここではありません。


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広場の北端からの道を抜けてケルントナー通りに出ると、目の前にカフェ・ゲルストナーCafé Gerstner。これも有名カフェですが、ここも素通り。


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そして、お目当てのカフェ・ハイナーCafé-Konditorei L. Heinerに到着。カフェ・ハイナーはsaraiの一番お気に入りのカフェです。ここで今日のランチをいただきましょう。今日は長旅の疲れを癒す休養の日ですから、ブラブラ散歩もこれで切り上げです。


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散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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カフェ・ハイナーの2階に上がります。幸い、満席ではありません。空いたテーブルを確保。上品そうなシニアのご婦人たちがお茶しています。


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こちらもシニアのご婦人、男性です。平日の昼下がりですから、お歳を召した方たちが目立ちます。


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窓際の明るい席には、もう少し年齢層の若い人たち(決して若くはありませんが・・・)が談笑中です。


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今日のランチはこれ。ソーセージといんげん豆とポテト。定番と言えば、定番ですが、これが美味しいんです。


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もちろん、飲み物もいただきます。今日はコーヒーではなくて、紅茶。お馴染みの陶器(ジョンソン・ブラザース)のセットです。


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食後のデザートはショーケースから選んだケーキ、チョコレートトルテです。


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お気に入りのカフェ・ハイナーでランチとケーキをいただき、ご機嫌のsaraiです。帰りに気付いたのですが、ケーキなどの並ぶガラスケースの端にランチメニューの見本も並んでいます。これからは、これを確認して入店しましょう。


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また、地下鉄でホテルに戻ります。ホテルで仮眠して、意気揚々とフォルクスオーパーVolksoperに出かけます。地下鉄を乗り継いでフォルクスオーパーに到着。今夜は、オペレッタ《こうもり》を聴きます。チケットは発売日にネットで購入。


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今日の席はロジェバルコンと言って、オーケストラ横のボックス席です。オーケストラとステージを横から見下ろします。


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今日のオペレッタの出来は最高でした。素晴らしいオペレッタ《こうもり》を聴いて、ますますご機嫌です。配偶者もロジェバルコンで寛いでいました。この席からの鑑賞はお気に召した様子。《こうもり》の公演内容の詳細はここです。

幕間には微発泡性の白ワインで乾杯! それほど、今日は素晴らしい1日。

公演が終わり、ホテルには地下鉄を3つ乗り継いで夜11時過ぎに帰着。お昼に調達した鶏のてりやき弁当を夜食にします。


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パルマ産の生ハムを食べながら、ブログの記事書きに精を出します。


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夜も更けて、オヤスミナサイ。
明日も余裕の1日。夜はまたフォルクスオーパーですが、今度はオペレッタではなく、バレエを見ます。


次回を読む:16日目:ウィーンで音楽三昧、3日目 (4)

前回を読む:14日目:バーゼル~チューリッヒ~ウィーン (3)



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この記事へのコメント

1, さとちゃんさん 2013/12/11 11:12
いつも楽しみに拝見しています。
ちょうど私達夫婦も年末からウィーンに行く予定で、4泊だけホテルを予約し、楽友協会でのニューイヤーイヴコンサート(ジルベスター)とオペラ座で「こうもり」とバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞予定です。イヴコンサートは去年も行きましたが、元旦と全く同じ内容で、チケットもニューイヤーよりは安価で取得しやすく最高の思い出になりました。
まだ主人は現役で日程も短いのですが、saraiさんのブログのお店やカフェ情報などメモして参考にさせていただいてます。
これからもご夫婦でお元気に旅を続けてアップしてくださいますよう願っています。

2, saraiさん 2013/12/12 01:41
さとちゃんさん、こんばんは。saraiです。

年末年始のウィーンですか・・・いいですね。予算不足で行けません!
バレエ「くるみ割り人形」はなかなかいいようですね。是非、見たいものです。

当ブログがお役に立てれば、何よりです。今年中にウィーンの4月の記事は終わるでしょうから、何かお役に立てればと思います。昨年のカフェでの朝食記事も参考になれればと思います。

励ましのお言葉、嬉しいです。ブログを書くのは楽しくもあり、苦しくもありますからね。また、コメントお寄せください。

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やるせないブラームスの響き:メイエ+アルティ弦楽四重奏団@文京シビックホール 2013.12.11

年の瀬も迫り、室内楽のコンサートも今日でお終い。今年の〆はクラリネット五重奏曲。もちろん、モーツァルトとブラームスの晩年の名作を聴きます。クラリネットはフランスのポール・メイエ、弦楽四重奏団は日本人のトップ奏者たちによるアルティ弦楽四重奏団です。

前半のモーツァルトはぐっと抑えた音量で渋いアンサンブル。ホールが大きいために響きの豊かさが乏しいのが残念ですが、古典的な表現の派手さを控えたアンサンブルでした。これはこれでよいのですが、どうしても単調に聴こえてしまいます。終始、メイエのクラリネットが抑えた音量のせいか、フランス人らしくなく、暗い響きに思えました。大好きな第2楽章もあっさりとした早めのテンポ。もう少し、粘って演奏してもらいたいところですが、それは趣味の問題ですね。

後半のブラームスは冒頭から、悲しく、やるさない音楽です。モーツァルトと異なり、抑えるところは抑えますが、盛り上がるところはぐっと響きが豊かになります。晩年のブラームスが最後に書いた大作だけに、暗い情感の音楽が続き、メイエもアルティ弦楽四重奏団もそれを綿々と演奏していきます。この曲から第1ヴァイオリンの席に着いた矢部達哉のロマンティックな響き、ヴィオラの川本嘉子の美しい響きが胸に迫ります。メイエの室内楽のアンサンブルに徹したクラリネットはもう少し、派手さも欲しくなるところではありますが、侘しいブラームスの表現にはよかったかもしれません。素晴らしい演奏に実に堪能させられました。

今日のキャスト、プログラムは以下です。

  クラリネット:ポール・メイエ
  弦楽四重奏:アルティ弦楽四重奏団
         豊島泰嗣(第1/第2ヴァイオリン)、
         矢部達哉(第2/第1ヴァイオリン)、
         川本嘉子(ヴィオラ)、
         上村昇(チェロ)

  モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581

   《休憩》

  ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115

     《アンコール》
       チャイコフスキー/武満徹編:秋の歌(ピアノ組曲《四季》より『秋の歌』の編曲版)

アンコール曲はまったく知らない曲でしたが、チャイコフスキーの原曲を武満徹がクラリネット五重奏用に編曲したものでした。1993年に八ヶ岳高原音楽祭で初演されましたが、そのときのメンバーの一人が今日も演奏していたヴァイオリンの豊島泰嗣です。彼の思い入れのある曲なんでしょう。見事な演奏でした。

今年はハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスで始まった実りの多い室内楽の年でしたが、この素晴らしいブラームスのクラリネット五重奏曲で終わり、とても満足です。
今年は来週のオーケストラのコンサートでsaraiの音楽三昧もいよいよ完了です。最後まで気の抜けないコンサートが続きます。


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ターナーの絵は未完成なの?・・・ターナー展@東京都美術館 2013.10.8~12.18

昨日は、室内楽のコンサート:モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲をポール・メイエとアルティ弦楽四重奏団の演奏で聴きました。そのコンサートを聴く前に、東京都美術館で開催されているターナー展を見てきました。来週でターナー展が終わることに急に気が付いて、あわてて、駆け付けた次第です。ターナーの作品はそのほとんどがロンドンに残っていて、中でもテイト美術館に膨大なコレクションがあります。ターナーを見たければ、ロンドンに行くのが早道ですが、ある理由でsaraiはロンドン行を回避しています。当ブログの古くからの読者のかたはその事情はご存じでしょう(笑い)。まあ、そういうわけで、ターナーの作品に注目しているsaraiとしては、日本で見ることのできるターナーの作品展は見逃せないわけです。ましてや、総本山とも言えるテイト美術館からターナー作品が到来するとなると、ますます価値が高まります。

東京都美術館と言えば、エル・グレコ展を見て以来です。あの美術展も素晴らしかったです。ただ、このターナー展に関しては、事前に見たテレビの紹介番組で解説の女性研究者がターナーの作品について気になるコメントを言っていたので、若干、不安を抱きながらの訪問でした。そのコメントは、ターナー作品の到達点であると信じていた茫洋とした光と空気の表現は、実は単に未完成作品ゆえの描きこみ不足という意味の内容でした。テレビを通して聴いたsaraiの思い違いか、あるいはそれが真実なのか、不安と期待の両方を持って、ターナー展に臨みました。

これがターナー展のポスター。大回顧展と銘打っていますから、彼の生涯にわたっての作品が紹介されるんでしょう。


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チケットを窓口で購入しますが、もう割引チケットなどある筈もなく、配偶者と二人分、一人1600円と大変に高額です。さらにいつも気にいらないのは、何故か、日本の美術館はクレジットカードが使えないこと。ヨーロッパの美術館では、ほとんどクレジットカードが使えます。これは是非、今後、改善してもらいたいものです。これが購入したチケットですが、ポスターとほぼ同じデザインです。


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では、saraiの気に入った作品をご紹介しましょう。

初期の作品からです。
これは《月光、ミルバンクより眺めた習作》です。1797年、ターナー22歳頃の作品です。晩年の作品の萌芽が見られる秀作です。月の光の美しさはどうでしょう。あと足りないものと言えば、空気感だけです。海の風景というのもお得意の題材です。


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画像はありませんが、水彩で描かれた《ノラム城、日の出:色彩の習作》を見て、あっと驚きました。これって、ターナー晩年の名作《ノラム城、日の出》とほぼ同じイメージです。これが1845年、ターナー70歳頃の名作です。


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この名作に先立って、50年ほど前の1797-8年、ターナー22歳頃の青年時代に既にほぼ同じものが描かれていたとは、凄い発見でした。思えば、淡い色彩で描かれた光と空気の油彩画は、水彩画で描かれたイメージをもとにしていたんですね。あのターナーの光と空気の表現は水彩画が原点だと、今回の美術展で初めて知りました。

次は戦時下の作品からです。戦争というのは、ヨーロッパ中を揺るがせたナポレオン戦争です。
これは《スピッドヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された2隻のデンマーク船》です。1808年、ターナー33歳頃の作品です。それほど気に入ったわけではありませんが、軍船を多く描いた作品の一つで、手前のダイナミックな海の波の表現が迫力十分で印象的ではあります。


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次はイタリア訪問で描いた作品からです。ターナーは驚くほど、ヨーロッパ各地を旅して、それを絵に残しています。とりわけ、グランド・ツアーの訪問地として名高かったイタリアは繰り返し描かれています。
これは《レグルス》です。1828年、ターナー53歳頃の作品です。9年後の1837年にも補筆して、光をさらに強烈に描きました。レグルスというのは、敵に捕らわれた将軍の名前で、敵が残酷にも彼のまぶたを切り取って、陽光の下に引き出したため、将軍レグルスは一瞬のうちに失明したということです。レグルスが失明の瞬間に見たまばゆい光を描いたのが、この作品です。主役は光そのものですね。ターナーの凄い想像力に感嘆します。


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これは《チャイルド・ハロルドの巡礼―イタリア》です。1832年、ターナー57歳頃の作品です。『チャイルド・ハロルドの巡礼』は詩人バイロンが自身のグランド・ツアーをもとに書いた旅の物語でハロルド青年(少年?)の旅として書かれています。その後、最後の第4編では、バイロンとハロルドが一体化した形でイタリアについて、書いています。この作品はそれにインスピレーションを得た作品です。しかし、そんなことはどうでもよく、この絵を見た瞬間、あっと心の中で叫びました。ここに描かれている笠松って、あの夏目漱石が『坊ちゃん』で書いたいるターナー島の話を連想させます。漱石がロンドン留学中に見たターナー作品って、これじゃないかと思ったら、同じことを思う人もいるようで、絵の横の解説にそのことが触れてありました。これだったかも知れませんね。また、『坊ちゃん』を読み返してみようかな。


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これは《ヴェネツィア、嘆きの橋》です。1840年、ターナー65歳頃の作品です。これはさして、論ずるほどの作品には思えませんが、ターナーもヴェネツィア観光の目玉のようなものを描いているというだけのご紹介です。


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最後に晩年の名作群です。
これは《平和―水葬》です。1842年、ターナー67歳頃の作品です。画家デイヴィッド・ウィルキーは、中東旅行の帰途に船上で死去し、ジブラルタル沖で水葬されました。ターナーはこの画家への哀悼の気持ちを込めて、この作品を描きました。何と言っても、船の中央で炎の爆発のように見える輝かしい夕陽の素晴らしさが印象的です。


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これは《ウォータールー橋上流のテムズ川》です。1830-35年、ターナー55~60歳頃の作品です。テムズ川を描いていますが、主役は大気そのものです。風景を通して、大気、そして、光を描き込んだ傑作です。こういうターナーの作品なしに印象派のモネの存在はなかったでしょう。


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これは《湖に沈む夕陽》です。1840-45年、ターナー65~70歳頃の作品です。これは凄い! ずっと見惚れてしまいました。最後の最後に素晴らしい作品が展示されていました。具象画でありながら、物の形と言ったら、ポツンと点のように見える夕陽だけ。それなのに、心に訴えかけてくるものの大きさはどうでしょう。大変、感銘しました。この作品は専門家の間で、未完成作か完成作か、いまだに議論になっているそうですが、saraiにとってはそんなことはどうでもいいです。この絵が素晴らしいかどうか、そして、見る者に感銘を与えるかどうかが問題です。そして、その答えは自明でしょう。


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テレビの聴いた美術専門家のお話は理解できますが、それは美術を芸術として、感動の対象とする人にとっては、実に的外れなお話でしかありませんでした。やはり、ターナーの光と空気感の傑作群は、芸術を愛する人々に残された大切な宝物でした。

このターナー展は来週の水曜日(18日)までです。まだ、見ていない人は急いで駆け付けましょう。

おまけですが、このテイト美術館からは来年(1.25~4.6)、森アーツセンターギャラリーにラファエル前派の名作群が大挙して、やってきます。これまでも、たびたび、日本にやってきていますが、それだけ、日本でも人気が高いのでしょう。
これがそのパンフレットです。


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やはり、ロセッティは素晴らしいですね。ロセッティの作品が19点も来るそうです。それも名作揃い。
《ベアタ・ベアトリクス》です。妻リジーの死を描いた作品です。


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そして、《プロセルピナ》です。大傑作です。一度見たら、虜になってしまう魔力があります。モデルは愛人関係にあった親友ウィリアム・モリスの妻ジェインです。ファム・ファタールの代表のような女性ですね。


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もちろん、ラファエル前派と言えば、このミレイの《オフィーリア》も欠かせません。この作品もまたまた、来日です。


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配偶者はあきれて、また、同じ絵を見に行くのかって言いましたが、そんな言葉にはめげずにsaraiは行きますよ。ラファエル前派、特にロセッティは大好きですからね。


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テーマ : 絵画・美術
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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの原型を巡る散策、グラーベンからアム・ホーフ

2013年4月19日金曜日@ウィーン/1回目

旅の16日目です。

今日もウィーンでゆったりします。またまた、ホテルの朝食ルームにしんがりで駆け込みました。食べ終わる頃には、朝食ルームのドアが閉められてしまいました。遅くなってしまい、ゴメンナサイ。

今日は昨日までの好天が一転して曇り空・・・と思っているうちに雨が降り出しました。でも、たいした雨ではないので、傘はささずにウィンドブレーカーのフードをかぶって、街を散策します。
今日はウィーンの街の原型になったところをグルリと一周してみましょう。ウィーンの街はもともと1世紀末にローマ人が築いた軍営地で、22キロにも満たないところを濠と城壁で囲んだものでした。この城壁(高さ10m、幅3m)とその外側に掘削した濠を巡らせて2重に防御を施した軍営地は当時、ウィンドボナと呼ばれていました。今日はこのウィンドボナの城壁と濠の跡を周ってみましょう。と言っても、現在、城壁や濠を思わせる遺跡が残っているわけではありませんけどね。城壁は壊され、濠は埋め立てられました。

まずは、聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの前からスタートです。配偶者は小雨除けのウィンドブレーカーを着ています。saraiも同様です。このスタイルがウィーン風です。


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グラーベン通りGrabenも濠を埋め立てて出来た通りです。そもそもグラーベンと言う名称は濠という意味です。このグラ-ベン通りは昨日も歩きましたが、今日も観光客で一杯です。最も今日は昨日と違って、傘の花が開いています。


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小雨のせいで、オープンテラス席ももちろん、人影がありません。


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グラーベン通りに面した聖ペーター教会Katholische Kirche St. Peterにちょっと入ってみましょう。


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ファサードの右側の壁に彫像と教会の銘板があります。銘板には、1702年にヒルデブラント等の手でバロック様式で建て替えられたことが書かれています。起源は792年にカール大帝がこの教会を建てたことに遡ります。


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教会の中に入ってみると、唖然・・・凄い!素晴らしい装飾です。たかが街中の教会と侮ってはいけませんね。黄金の装飾が散りばめられ、実に豪華な教会です。
中では、ちょうどミサの最中でした。厳粛な雰囲気なので、我々も静かに佇みます。


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が、運よく、すぐにミサが終わり、自由に見て歩くことができます。
高い天井には、天井横の窓から明るい光がはいり、天井画を照らしています。天井画はロットマイアーによる《聖母昇天》のフレスコ画。これぞ、バロックという豪華さを感じます。


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これが内陣の豪華なしつらえです。


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これが内陣の左側の壁面と窓。


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これが内陣の右側の壁面と窓。


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内陣の上部の美しさは言葉で表現できない素晴らしいものです。


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聖ペーター教会の美しさ・豪華さに驚嘆しつつ、またグラーベン通りに戻ります。


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グラ-ベン通りの突き当たりが、こんなところにスーパーがあったのかと昨日大発見をした高級スーパーのユリウス・マインルJulius Meinlです。昨日と同様、このスーパーの右横のナーグラー小路Naglergasseに入ります。


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ナーグラー小路にはいるとすぐに、通りの左手にワインがいっぱい並んだお店があります。saraiは覗いてみたくなります。入ってみると、ものすごい量のワインです。


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地下はワインバーになっています。圧倒されながら見て回っていると、ちょっと見覚えのある店内。なんと、このワイン屋さんと思ったお店は、高級スーパーのユリウス・マインルのワインコーナーでした。ナーグラー小路にも、このスーパーの入り口があったんですね。
お店を出て小路を進み右にカーブしていくと、アム・ホーフ広場am hofに出ます。広場の中央には、マリア記念柱Mariensäuleが建っています。これは30年戦争の末期、1646年にカトリックの勝利を祝って建てられました。


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小雨模様のせいか数は少ないですが、広場には市場が開かれています。アム・ホーフとは「宮殿前」という意味で、1156年に、バーベンベルク家が辺境伯からオーストリア公になった時に宮殿を築いたところです。この広場は旧市街で最大の広さで、いつも露店市が開かれ、イベントの仮設ステージが設置されたりするそうです。
バーベンベルク家断絶後もこの広場のまわりの建物はバロック様式の建物に変わり、ウィーンの中心の一角を担っています。
ちょうど、広場北側の中央に見える赤黒い建物はゼクト・メーカーの本社だった建物です。現在もそうなのかは確認できませんでした。


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広場の東側、こちらが広場の正面ですが、バーベンベルク家の宮殿跡にアム・ホーフ教会Kirche Am Hofが建っています。イエズス会がローマのイル・ジェズ聖堂を模して建てました。2階のバルコニーは付け加えられたもので、教会の建物としては奇妙なファサードになっています。このバルコニーで、フランツ2世が神聖ローマ帝国の解体とオーストリア帝国皇帝即位を宣言しました。


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アム・ホーフ教会の左隣には、旧コンラット宮Collaltoがあります。正面のクリーム色の建物です。1762年、モーツァルトがわずか6歳でウィーンデビューを飾ったのがこの宮殿。この宮殿の左に建つのは、ウルバニ館。15世紀末の地下室がウルバニ・ケラーというレストランになっています。


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アム・ホーフ教会の右隣は現在、大改装中で2014年にパーク・ハイヤット・ウィーンが開業するようです。


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広場の南側にも立派な建物が続きます。


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この広場でのベスト・ショットはこの一枚です。手前のマリア記念柱の向こうに見えるアム・ホーフ教会です。


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もう少しこのアム・ホーフ広場を見て、ウィンドボナ周囲の散策を続けます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの原型を巡る散策、アム・ホーフからティーファー・グラーベン

2013年4月19日金曜日@ウィーン/2回目

ウィーンの原点ウィンドボナ巡りを続けています。今はアム・ホーフ広場に来ています。広場のまわりはとても立派な建物が並んでいます。広場北には一際大きな建物が建っています。レーダラー・ホフ (Ledererhof;なめし職人広場) と言う建物です。これは皮なめし職人 (Lederer) の同業組合(ツンフト) 本部がここにあったことからついた名前です。


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広場西側の建物の前には、赤い車両が並んでいます。ここは消防局の建物になっています。左側の薄いクリーム色の建物は『メルクライン・ハウス (Das Maerkleinsche Haus) 』で18世紀前半にヒルデブラント (Johann Lukas von Hildebrandt) によって設計されましたバロック様式の美しい建物です。この建物には消防隊博物館もあります。その右隣の濃いピンクの建物は『細い家 (Das Schmale Haus;シュマーレハウス) 』で、16世紀に建てられた古い建物です。


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消防局の右側には、何やら、いわくありげな建物。この正体って? 16世紀後半にアム・ホ―フ広場の後ろのフェルバー小路 (Faerbergasse) に建てられたものが母体に次第に隣接する建物と結合し、アム・ホーフ広場の前まで拡大しました。この建物は1683年のトルコ軍侵攻で破壊後、修復され、武器庫 (Das Buergerliche Zeughaus) として使用されるようになりました。1848年の三月革命では、この武器庫から学生たちに武器が配られた歴史があります。現在は消防署の本部になっています。建物正面上部には金色の地球儀を支えている二体の石像、『永続性』と『強さ』が立っていましたが、現在は修復工事中で取り外されています。


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ウルバニ館の隣には、お洒落なオープンテラスのあるレストラン。


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ウルバニ館とアム・ホーフ教会に挟まれた旧コンラット宮には、Ma Maisonというショップが入っています。


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旧コンラット宮とアム・ホーフ教会の間はアーチでつながっていて、そのアーチの下はシュールホーフ(Schulhof)という小路が抜けています。


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折しも、そのシュールホーフからアーチをくぐって、白馬の2頭立ての白塗りの馬車がアム・ホーフ広場に出てきました。まるで、バロック時代にさまよいこんだような気持ちになります。


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アーチに続くのは、アム・ホーフ教会の建物です。


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このアム・ホーフ広場を離れて、今度はティーファー・グラーベン通りTiefer Grabenを歩きます。ティーファー・グラーベンという名称は深い濠という意味で、ローマ時代のウィンドボナの濠があったことを示しています。


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この通りの両側には、風格のある建物が続いています。


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どこまでも立派な建物が続いています。


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建物の壁に派手な壁画があります。よく見ると、ベートーヴェンが1815年から1817年まで住んでいたと書いてあります。作品101、102、98、106、137と明記されているので、ここでこれらの作品が作曲されたのでしょう。それぞれ、ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101、チェロソナタ第4番作品102-1、チェロソナタ第5番作品102-2、連作歌曲集『遥かなる恋人に寄す』Op.98、ピアノ・ソナ第29番 変ロ長調『ハンマークラヴィーア』 Op.106、弦楽五重奏曲フーガ ニ長調 Op. 137ということになります。晩年の名作揃いですね。


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この建物を過ぎて、さらにティーファー・グラーベン通りを進みます。


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正面に立体交差の橋が見えてきました。ホーヘ橋(Hohe Brucke)でしょう。1903-4年に作られたそうです。ウィーンでは新しいものですね。


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ホーヘ橋のアーチの下に差し掛かりました。


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橋の上に上る階段もありましたが、上らずにこのまま、ティーファー・グラーベン通りを進みます。橋の上の通りはヴィップリンガー通りWipplingerstraßeです。


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橋の下です。


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通りを進んだところから、ホーヘ橋を振り返ってみます。立派な建物に囲まれています。


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これはHotel Orient。綺麗な装飾です。


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通りには、気になる装飾のある建物がずらりとならんでいます。右手に続く石段の先には、聳えるように立つマリア・アム・ゲシュターデ教会Katholische Kirche Maria am Gestadeの尖塔も見えます。


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ティーファー・グラーベン通りはこのあたりでお終いです。さらにウィンドボナの跡を追う散策は続きます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの原型を巡る散策、ザルツグリース通りから聖ループレヒト教会へ

2013年4月19日金曜日@ウィーン/3回目

ウィーンの原点ウィンドボナ巡りを続けています。アム・ホーフ広場からティーファー・グラーベン通りを歩き、通りの端に突き当たりました。通りは左に折れて、ベルセガッセBörsegasseに続きます。


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ベルセガッセに折れずにまっすぐに建物と建物の間を抜けて、ノイトルガッセNeutorgasseに向かいます。


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ノイトルガッセに突き当たり、ノイトルガッセを右(東)の方に向かいます。その先はザルツグリース通りSalzgriesに続いています。通りの右手に上りの石段が続き、大きな教会の尖塔が見えます。先ほど、ティーファー・グラーベン通りから見えた教会です。マリア・アム・ゲシュターデ教会Katholische Kirche Maria am Gestadeです。グラーベン通りの聖ペーター教会と同じくらい古いゴシック期の教会です。
ザルツグリース通りを歩きます。堂々とした建物が並びます。


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この辺りは古い建物が多く、歩く楽しみに満ちています。


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ザルツグリース通りも交差するザルツトルガッセSalztorgasseを過ぎて、もうすぐ突き当たりのモルツィンプラッツMorzinplatzに着きそうです。


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モルツィンプラッツで右に折れてドナウ運河と平行に進みます。


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その前にこれまで歩いてきたザルツグリース通りを振り返ります。素晴らしい建物が建ち並びます。


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モルツィンプラッツでは、ザルツグリース通りにマルク・アウエル通りMarc-Aurel-Straßeも直角に交わっています。


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ドナウ運河と平行に少し進むと、、右側の高台に、791年(740年頃との説もある)に建てられた聖ループレヒト教会Ruprechtskircheが立っています。同時期にグラーベンに聖ペーター教会、ザルツグリース通りにマリア・アム・ゲシュターデ教会も建てられました。ウィーンで最古の教会群です。聖シュテファン教会が建てられるのは、ずっと後のバーベンベルク家の治世を待つことになります。

この聖ループレヒト教会は古色蒼然とした建物と綺麗なピンクの桜とが美しい景色を作っています。


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空に濃いピンク色の花びらが映えて、とても美しいです。


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聖ループレヒト教会をもっとズームアップして見てみましょう。何とも綺麗です。


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石段を上って、聖ループレヒト教会のある高台に向かいます。傍らの建物の壁面には、聖ループレヒトの姿が大きく描かれています。


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石段の左はピンク色の桜が綺麗に咲き誇っています。


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間近に見た聖ループレヒト教会です。蔦のからまる瀟洒とも言える建物で存在感に満ちています。


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聖ループレヒト教会の高台から見下ろした満開の桜とその向こうに見えるドナウ運河です。美しい風景です。


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ぐるりと建物を周りながら、聖ループレヒト教会の姿を鑑賞します。


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もちろん、文化財を示す旗もたっています。現在、内部は公開されていませんでした。


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これが聖ループレヒト教会の全景です。


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この後、この聖ループレヒト教会の界隈を散策します。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの原型を巡る散策、バーミューダ・トライアングルで完了、そして、カフェ《ハヴェルカ》でランチ

2013年4月19日金曜日@ウィーン/4回目

ウィーンの原点ウィンドボナ巡りを続けています。聖ループレヒト教会の古の姿を回顧しながら、時を過ごしました。少し、この教会の界隈を歩いてみましょう。

歩いてすぐに、数人の女性の集団と警察官が地図を片手に考え込んでいる様子が目に飛び込んできました。どうも目指すホテルが見つからないようです。この辺りは、いろいろ入り組んだ路地が多そうです。結局警察官も分からなかったようで、女性達はさらにウロウロ探し続けています。この光景はあることを想起させます。実はこのあたりは多くの警察官が配置されている場所なんです。例えば、やたらに酒屋や酒場が目につきます。これはユーデンガッセJudengasseにあるワイン・バーVulcania。


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今は真昼間ですが、夜ともなれば、このあたりは若者たちで賑わう一画で、その喧騒は夜中ずっと続くそうです。伝統的なウィーン風のカフェや居酒屋とは異なるタイプのカフェ・バーなどの深夜営業の店やライブハウスが1980年代半ばから進出するようになったそうです。このあたりの一画はバーミューダ・ドライエッケ(トライングル)と呼ばれるようになっています。ただし、非常に安全なバーミューダ・トライングルではあるようです。何故かと言えば、先ほどの光景で分かるように多くの警察官が配置されているからです。1982年のユダヤ人施設へのテロ事件以来、軽機関銃を携えた警察官が警備犬を従えて、常にパトロールしているそうです。
これはユーデンガッセとシュテルンガッセSterngasseの角にある瀟洒な酒場です。


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そのユーデンガッセとシュテルンガッセの角からフライシュマルクト通りFleischmarktのほうに向かうと、左手に異様な塔に出会い、ぎょっとします。これはコルンホイゼルの塔(Kornhauselturm)です。コルンホイゼルは19世紀前半に活躍した建築家で、この界隈に多くの作品を残しています。この塔は彼のアトリエ兼隠れ家だったそうです。嫉妬深い妻の目から逃れるためにこの塔を作ったそうです。1825年の完成です。塔には階段がなく、自分が上った後は梯子を引き上げ、妻の追跡を逃れたそうです。凄絶な作品なんですね。ちなみに、上に紹介したユダヤ人施設へのテロ事件というのは、このコルンホイゼルの作であるユダヤ教のシナゴークを舞台としたものでした。


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コルンホイゼルの塔の横の階段を下りて、フライシュマルクト通り少し進むと、右手にバウエルンマルクト通りBauernmarktが始まります。通りの先には、有名なアンカー時計Ankeruhr Clockが見えています。このアンカー時計はクリムトのライバル、フランツ・マッチュが1917年に完成させたものです。時計は通りの両脇に建つ旧アンカー保険会社の建物をつなぐ空中回廊に取り付けられています。


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アンカー時計をズームアップしてみましょう。


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フライシュマルクト通りから後ろを振り返って見ます。階段の右手には、コルンホイゼルの塔、階段の上は小広場になっていて、ホテル・メルキュール・ウィーン・ツェントルムHotel Mercure Wien Zentrum、そして、ユーデンガッセとシュテルンガッセの角が見えています。


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バーミューダ・トライアングルを脱出し、ローテントゥルム大通りRotenturmstraßeに出ました。ケルントナー通りKärntner Straßeへと続く賑やかな通りです。この通りが昔のウィンドボナの東側の城壁でした。


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ローテントゥルム大通りを聖シュテファン大聖堂のほうに歩いていくと、左手にルーゲック広場Lugeckが見えます。広場には、オープンテラス席がありますが、テント屋根で覆われているため、雨天にもかかわらず、お客さんで賑わっています。広場の奥にはグーテンベルク像も見えます。今回の旅では、よくグーテンベルクに遭遇します。マインツ、ストラスブール・・・


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ローテントゥルム大通りも残り僅か、聖シュテファン大聖堂ももうすぐです。


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遂に散策の出発点、聖シュテファン大聖堂に戻ってきました。


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ウィーンの原型、ウィンドボナは周囲わずか2kmほどでした。1時間ちょっとの散策でしたが、古いゴシック期の教会3つなど、見どころの多い散策でした。アム・ホーフ広場やバーミューダ・トライアングルも面白いところで、歴史のロマンに満ちています。
最後にこのシュテファンズプラッツから、ゴルトシュミード小路Goldschmiedgasseの向こうに聖ペーター教会のドームが見えることを発見。


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さて、そろそろお昼にしましょう。今回のウィーンのテーマはカフェでランチ。昨日はカフェ・ハイナーでしたが、今日はグラーベン通りから、ちょっと路地(ドロテーアーガッセDorotheergasse)にはいったところにあるカフェ・ハヴェルカCafé Hawelkaです。

ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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このカフェ・ハヴェルカはチューリッヒのレストランで隣り合わせたウィーンっ子に強く推薦されたお店です。お店の前に立つと、ピッタリとドアが閉まっています。あれ、定休日?お昼休憩? 恐る恐るドアを押してみると、開きます。と、店内は薄暗くてよく見えないのですが、まるで貸切パーティーでもやっているのかと思うほどの混雑ぶり。


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満席のようなので帰ろうかと思っていると、配偶者がお店の“おっさん”みたいなスタッフとアイコンタクトして、手招きされました。どこか、テーブルに案内してくれるようです。行ってみると、そこはちょうどお客さんが席を立つところで、その席を割り当ててくれるようです。ランチはあるかと訊くと、ランチはないけど、牛肉とパスタの定食のようなものがあるとのこと。ちょっとメニューを見せて欲しいと言うと、メニューはないというので、仕方ないので、その牛肉プレートを2人前注文。注文が終わり、目も暗闇に慣れ、落ち着いて店内を見渡すと、狭い店内に椅子やテーブルがぶつかるような感じで並んでいます。


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入れ代わり立ち代わり客がやって来て、仕切り屋の“おっさん”が、席を用意していきます。相席でどんどん座らせます。


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“おっさん”が椅子にぶつかりながら、コーヒーを運んでいます。ともかくお店が狭く、その狭い空間に客がすし詰めなので、大変に騒がしいです。普通は外のオープンテラスの席につけばいいのかもしれませんが、今日は生憎の雨で建物内のテーブルだけでした。晴れた日はまた印象が異なるかもしれません。


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とりあえず、ミネラル・ウォーターだけが運ばれてきました。


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次に牛肉とパスタなどがのったプレートが運ばれてきました。


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ちょっとお肉が固くて、今一です。
食後、“おっさん”を呼んで、コーヒーを注文。


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これはsaraiの頼んだアインシュペナー。


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これは配偶者が頼んだメランジュ。


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コーヒーカップが綺麗だったので、銘を見ると、Leopold Hawelka。このカフェのオリジナルです。


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食後頼んだこのメランジュとアインシュペナーはなかなか美味しかったです。おっちょこちょいの“おっさん”が、配偶者のスカートの上にフォークを落としちょっと汚れましたが、ごめんねとナプキンで拭いてくれました。ま、憎めない“おっさん”です。これがこのお店の特色なのかもね。
これがそのほの暗い店内の様子と店を取り仕切っている“おっさん”スタッフが会計をしているところです。


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ところで、このカフェ・ハヴェルカは昔、よく利用していたホテル・グラーベンの斜め前にありました。その頃は、このカフェの存在には気がつきませんでした。


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この後、ホテルに戻り少し休息して、フォルクスオーパーでバレエ公演を見ました。


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《真夏の夜の夢》です。目で楽しむバレエもよいものです。音楽は名曲揃いだしね。
これがネットで購入したチケット。


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このバレエ《真夏の夜の夢》の公演の感想はここに書きました。

バレエの後は、ちょうど、そのバレエに来ていたお友達とカフェで食事しながら、1年ぶりの楽しいおしゃべり。音楽を中心に話は暴走しました! 次は6月の再会を楽しみにしましょう。

明日はウィーン国立歌劇場でガランチャとアラーニャの《ウェルテル》です。ガランチャの熱唱が楽しみです。演技も凄そうです。


次回を読む:17日目:ウィーンで音楽三昧、4日目 (5)

前回を読む:15日目:ウィーンで音楽三昧、2日目 (4)



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ウィーンで音楽三昧:ウィンドボナ散策の追加、ホーアーマルクト広場とマリア・アム・ゲシュターデ教会

2013年4月20日土曜日@ウィーン/1回目

旅の17日目です。

今日もウィーンの休日です。
連日のんびり朝寝して遅くまで朝食を食べていて、それではあまりにホテルのスタッフに申し訳ないので、今日はほんの少し早目に朝食ルームに行きます(とはいっても9時)。やはり、この時間は朝食ルームは賑やかです。今日は土曜日のせいかも分かりませんけどね。今日も美味しい朝食を頂きました。

今日も曇り空ですが、雨の心配はなさそうです。今日も元気よくウィーン散策に出かけましょう。
ウィーンはこれまでも色んな所に出かけましたが、昨日、ウィーンの旧市街の中心を歩いてみて、意外にウィーンのど真ん中を歩いていないことに気付き、今日も聖シュテファン大聖堂の北の界隈を散策することにします。その前に昨日のウィンドボナ散策で漏れてしまったところがあったので、2つのポイントを押さえておきましょう。

一つ目はホーアーマルクト広場(Hoher Markt)。ここは昔、ウィンドボナの中心地だったところで、古代ローマ時代から存在するウィーン最古の広場です。当時は今のドナウ運河あたりをドナウ川本流が流れていたそうで、このホーアーマルクトは水揚げ港でした。その後、13~14世紀は交易の中心地になりました。処刑場やさらし場としても19世紀まで使われていたそうです。古代ローマ時代には、ウィンドボナの軍団駐屯地の中心として兵舎が並んでいました。広場からはローマ遺跡も発掘されています。
昨日、フライシュマルクトFleischmarktからバウエルンマルクト通りBauernmarktの奥に遠望したアンカー時計Ankeruhr Clockはこのホーアーマルクト広場から間近に見ることができます。歴史ある広場のなかで、この時計はまだできてから100年も経っていない新しいものです。できたのは1917年です。もうすぐ100年祭が開かれそうですね。このアンカー時計の前に到着したのは12時30分・・・もう30分早く着けば、仕掛け時計の12組の人物の人形を見ることができるところでした。また、そのうちに出直しましょう。


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広場の中心には、結婚の泉Vermählungsbrunnenがあります。


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ここには当初、木造の泉がありました。皇帝レオポルト1世が息子ヨーゼフ1世の結婚を祝って(戦地からの帰還を祝ってとも言われています)、1729年にフィッシャー・フォン・エルラッハに造らせました。エルラッハと言えば、ウィーンのバロック建築の巨匠ですね。この泉は石とブロンズでできています。バロック期ウィーンの最も重要な泉です。


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とても立派な泉です。人々がこの泉の下を憩いの場としているようです。


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二つ目はマリア・アム・ゲシュターデ教会Katholische Kirche Maria am Gestadeです。昨日、ゴシック期の古い教会、聖ペーター教会と聖ループレヒト教会の2つは間近に見ましたが、マリア・アム・ゲシュターデ教会だけはティーファー・グラーベン通りから、石段の先の高台にそびえる建物を遠くから眺めただけでした。これが昨日見た教会の姿です。


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この教会はウィーンが舞台になった映画「 第三の男 」や「 恋人までの距離:ディスタンス 」でも映像化されました。ちょうど、この下から見上げる姿でした。ですから、映画と同じ姿は見たからいいと言えば、いいんですが、やっぱり、間近でも見てみたいと思った次第。

ホーアーマルクト広場から、道を探りながら、教会のほうに進みます。道はややこしいですが、何とか、教会に向かって進みます。


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遂にマリア・アム・ゲシュターデ教会の真横にぶつかりました。そこから鐘楼を見上げます。


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教会の側面はこんな感じ。


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もう一度、見上げます。今度は鐘楼と2本の尖塔が一緒に見えました。


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これがマリア・アム・ゲシュターデ教会がウィーンの文化財であることを示す銘です。教会は元々、1158年ドナウ川支流の土手に建設されました。その支流は現在は昨日歩いたザルツグリース通りになっています。教会の名前、マリア・アム・ゲシュターデ、すなわち、《岸辺のマリア》はその立地に由来しています。銘に書かれている1394-1414は再建された年です。


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この教会は中を見学できます。内部は単廊式のシンプルな作りですが、とても美しいですね。


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絵画や飾りつけも見事です。


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これも見事な装飾品です。


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主祭壇はルネサンス様式です。


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これは祭壇から後ろのほうを眺めたところ。写真ではまっすぐに見えますが、身廊は川の湾曲に沿って、曲がっています。


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内部の一画にこんな美しいものもあります。


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パイプオルガンは後世のものでしょうが、美しいです。


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最後にもう一度、美しい内部空間を眺めました。


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教会を出て、正面からの風景を眺めます。下を横切っている通りはティーファー・グラーベン通りTiefer Graben(正確には通りの最後の部分で、奥のほうに伸びている通りはベルセガッセBörsegasse)です。そこから、この教会まで石段が続いていますが、この写真では見えません。昨日の写真はこのティーファー・グラーベン通りから教会を見上げたものです。


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これで昨日、見損ねたものは補完できました。この後は今日の散策に移ります。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ウィンドボナの濠の東、ルーゲック広場界隈を散策

2013年4月20日土曜日@ウィーン/2回目

マリア・アム・ゲシュターデ教会を出て、ファサード左側の道を教会の側面に沿って歩いていきます。来るときは教会の反対側の側面の道を歩いてきたので、別の道を歩くことにしたんです。


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ところが残念ながら、この道は行き止まり。すごすごと戻りましょう。


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また教会の正面に戻ってきました。正面からティーファー・グラーベン通りTiefer Grabenへ下る石段のところに来ましたが、これを下りると遠回りになるので、それはやめます。


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これがマリア・アム・ゲシュターデ教会のファサードです。入り口には、聖ヨハネの見事なレリーフが見えています。


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来た時と同じ右側面に沿った道を歩きます。


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しばらく歩くと、シャッターを下ろした画廊がありました。隙間から除くと、何とシーレの作品が並んでいます。本物でしょうか。本物なら、値打ちものでしょうね。


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ホーアーマルクト広場Hoher Marktに戻ってきました。結婚の泉Vermählungsbrunnenです。


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ホーアーマルクト広場から、ローテントゥルム大通りRotenturmstraßeの向こうにルーゲック広場Lugeckが見えています。そちらに向かいます。


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このルーゲック広場は、ローマ人が築いた軍営地ウィンドボナの濠の外側で、市場などで賑わった場所です。今日の散策はこのルーゲック広場を出発点にして、聖シュテファン大聖堂の北の界隈を散策します


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ルーゲック広場の奥にはグーテンベルクの記念像があります。今回の旅では、マインツ、ストラスブールに続き、またまたウィーンでもグーテンベルク。彼は謎の人物です。印刷技術を秘密にしていたため、彼の業績の詳しいことは分からないようです。何故ここにも銅像が立っているのか、一説によると、この辺りに印刷職人が集まっていたからのようです。


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このルーゲック広場の5番地にはヴォルツァイレ通りWollzeileに続くドゥルヒガング(通り抜け)の入り口のアーチがあり、派手な装飾が目立っています。巨大なウィーナー・シュニッツェルで有名なレストラン・フィグルミュラーFiglmüllerの看板です。このドゥルヒガングの中ほどにフィグルミュラーは店を構えています。今日も店の入り口は観光客で人だかりになっているようです。


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かって、saraiがフィグルミュラーを訪れた際もレストランは満席で、ベッカー通りBäckerstraßeの支店に行くように言われました。そのときはその支店でテーブルを確保できましたが、今日はそのベッカー通りの支店も人だかりがしていて混み合っているようです。食事をするのも大変です。


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今日の散策はグーテンベルク記念像から分かれて続く2本の通り、ベッカー通りBäckerstraßeとゾンネンフェルス通りSonnenfelsgasseを歩きます。
まず、ベッカー通りを歩きます。フィグルミュラーのベッカー通り店の隣の8番地には、バロック様式のザイテルン宮殿があります。外観はそれほどバロック風の華麗な装飾は施されていなくて、上品な雰囲気です。現在はギャラリー・アリアドネという画廊になっています。


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隣の10番地のピンク色の建物は華麗なバロック様式の建物です。このようにベッカー通りはバロックの館が続きます。


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7番地はルネサンスの庭を持つ建物です。入り口のアーチがオープンになっているので、中庭を見学しましょう。


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自由に入って鑑賞できます。イタリア風のルネサンスの中庭があり、絵を描いている人がいます。彼の邪魔にならないようにそっと歩きます。静かな中庭です。


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中庭を囲む建物は4階建ての美しい造りになっています。


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南側はかなり改修されているようで、美しいデザインになっています。


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建物の下側には古い壁面がそのまま残っています。


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こちらの壁面はモザイク模様のようなものが見えます。


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このルネサンスの庭を持つ建物を出たところで、平行しているヴァルツァイレ通りWollzeileのカフェがエシクガッセEssiggasseの向こうに見えます。カフェ・ディグラスCafé Diglasです。散策の途中ですが、もう昼時ですからランチにしましょう。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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バルトーク2題_快演!庄司紗矢香、深遠!インバル:東京都交響楽団_1回目@東京文化会館 2013.12.19

今日の東京都交響楽団の定期公演は文字通り、待ちに待ったコンサートです。ですから、明日、サントリーホールである同一内容のコンサートにも行きます。そんなsaraiに、一緒に連れて行かれる配偶者は呆れ顔です。実はこのコンサートはいわくつきのコンサートなんです。2年半前の大震災の後、予定していた9回のコンサート(その後はヨーロッパ遠征)のうち、聴けたのは1回だけで、残りの8回はキャンセルか、延期。当ブログでも、1回だけ聴くことのできたコンサートは《9分の1のコンサート》として紹介しました。
今回のコンサートはキャンセルされたコンサートの復活コンサートなんです。特に楽しみにしていたものだったので、復活して大喜び。それで2回聴くことにしました。これ以外にも既に復活済のコンサートがあります。

 9分の2のコンサート:パク・ヘユン・ヴァイオリンリサイタル@紀尾井ホール 2011.7.27
 上々のブルックナー9番:インバル+東京都響@東京文化会館 2013.5.9

来年も復活コンサートがあります。

 キルヒシュラーガー_歌曲リサイタル@東京文化会館 2014.4.6

これで何とか9分の5のコンサートにまで復活することが出来そうです。残りも別の形で聴けているので、大震災の影響はsaraiの場合、ほぼ、3年で回復です。直接大震災の被害を受けたかたのできる限り速くの復旧、立ち直りをお祈りします。被害のレベルがsaraiとは違い過ぎるでしょうが、ただただ、遠くからお祈りするばかりです。

さて、今日のコンサート、バルトークの名作が2曲、バルトーク好きのsaraiとしてはとても贅沢なコンサートです。それもインバル指揮の都響、そして、大ファンの庄司紗矢香のヴァイオリンとくれば、何も言うことはありません。
庄司紗矢香のバルトーク、初めて聴きましたが、素晴らしい最高の演奏でした。先鋭さもあり、成熟もしているというすべてを包含した演奏。冒頭の低弦のたっぷりした響きは野性味さえ感じました。そして、高弦での美しい旋律にうっとり。動から静まで完璧な引き分け。とりわけ、ソロ演奏(カデンツァ?)の堂々とした表現、姿形はまだあどけなさも残りますが、演奏する音楽は風格も感じさせます。このバルトークの名曲は大変な緊張感を湛えていますが、庄司紗矢香は強い精神力の演奏でその緊張感を持続したばかりでなく、バルトークの秘めた悲しみまでも表出する圧巻の演奏でした。庄司紗矢香のレパートリーにもっとバルトークを加えていってほしいと強く思いました。特に無伴奏ヴァイオリン・ソナタを聴きたいところです。インバル指揮の都響も好サポート。素晴らしいバルトークの演奏でした。
庄司紗矢香のアンコールは舞台袖から1枚の楽譜を持ってくるので、あれっと思ったら、彼女自身の声で《ハンガリー民謡》を演奏するという説明がありました。適切なアンコール曲ですね。バルトークとコダーイはハンガリー各地でハンガリー民謡を収集し、自分の楽曲に使ったそうですからね。やはり、バルトーク自身の曲を聴いている感じの素晴らしい演奏でした。

休憩後はバルトーク唯一のオペラ、《青ひげ公の城》です。これについては明日のブログで、サントリーホールの演奏も含めて紹介します。独唱の二人の充実した歌唱に感銘を受けました。特にメゾソプラノ(ユディット)のイルディコ・コムロシの入魂の熱演には聴き惚れました。バリトン(青ひげ公)のマルクス・アイフェの美声も立派。インバル指揮の都響も絶好調で素晴らしい演奏。なんせ、今日のコンサートマスターは矢部達哉ですが、その隣にはやはりコンサートマスターの四方恭子という万全の布陣です。

ところで、開演前にステージ上の四方さんと目が合い、お互いに微笑みあってしまいました。先日のパーティで談笑しただけなのに覚えてくれていたようです。ありがとうございます!

今日のプログラムは以下です。

  指揮:エリアフ・インバル
  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  メゾソプラノ(ユディット):イルディコ・コムロシ
  バリトン(青ひげ公):マルクス・アイフェ
  管弦楽:東京都交響楽団

  バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
   《アンコール》ハンガリー民謡

   《休憩》

  バルトーク:歌劇《青ひげ公の城》 Op.11 Sz.48 (演奏会形式)

明日も今日以上の演奏を聴かせてくれることを疑いません。楽しみです。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       庄司紗矢香,  

バルトーク2題_快演!庄司紗矢香、深遠!インバル:東京都交響楽団_2回目@サントリーホール 2013.12.20

今日も昨日に引き続き、超弩級のバルトーク作品を2つも聴くという贅沢なコンサートです。これが実質、saraiの聴く今年のラストコンサートになります。今年71回目のコンサートです。まだ、大晦日のジルヴェスターコンサートはありますけどね。インバルの東京都交響楽団のプリンシパルコンダクターとしての定期公演も残すは来年3月のマーラーの交響曲第9番のみ。色んな意味で大切なコンサートです。

結果は期待に違わぬ素晴らしいコンサートでした。

まず、庄司紗矢香のヴァイオリンとインバル指揮の都響によるバルトークの後期の大作ヴァイオリン協奏曲第2番。庄司紗矢香のバルトーク、昨日も素晴らしい最高の演奏でしたが、今日はさらに魂をぶつけるような荒々しい響き、瑞々しい表現と感動の名演。第1楽章の冒頭は深々とした響きに魅了され、終盤、4分音のメロディーのあたりから演奏は高揚し、カデンツァは感動の響き、オーケストラと一緒にぐんぐん、高みに駆け上がり、興奮のフィナーレ。
第2楽章は瞑想的なメロディーが美しく響き、深いため息のような変奏が続き、終盤の悲しみに満ちた表現の素晴らしさに深く胸を打たれました。
第3楽章も終盤の凄まじい盛り上がりに驚嘆。圧巻のフィナーレ。これ以上、望むべくもない庄司紗矢香、渾身の演奏でした。都響の演奏も昨日を上回る出来で、バルトークの音楽の真髄に迫るものでした。インバル指揮の都響の素晴らしさにはいつもながら、舌を巻きます。
聴衆の熱い拍手が続き、庄司紗矢香は昨日同様、ハンガリー民謡のアンコール曲を演奏。その素朴な音楽にマジャール平原の農民、牧畜民のたくましい姿をイメージさせられました。こういうアンコール曲を探してくる庄司紗矢香の音楽センスに脱帽です。

休憩後、コンサート形式でのオペラ《青ひげ公の城》です。登場人物は青ひげ公と新妻ユディットの2人だけ。この2役を歌ったマルクス・アイフェとイルディコ・コムロシの素晴らしい歌唱で大変な感銘を受けました。青ひげ公役のアイフェは昨日もその冷徹さを感じさせる表現に感銘を受けましたが、声量的に大オーケストラに押され気味でそのあたりに不満が残りましたが、今日は絶好調。大変声が出て、大オーケストラに抗して、強い響きを発していました。彼の知的な歌唱は、感情を抑え込む青ひげ公の性格を見事に表現していました。マルクス・アイフェは今年の6月、ウィーン国立歌劇場で、R・シュトラウスの楽劇《カプリッチョ》のオリヴィエ役で見事な歌唱を聴きました。そのときも詩人らしさを感じさせる知的な歌唱に感銘を受けました。そのときの記事はここです。
ユディット役のコムロシは美しい声の響きですが、それよりも自国の大作曲家バルトークへの思い入れもかくほどかと思わせられる入魂の歌唱。全身全霊を込めて、ユディットになりきっています。それにマジャール語の発音が見事(だと思います・・・)。アイフェの青ひげ公とは違って、愛情にあふれる女心を熱く歌い上げます。その中にも、不安そうな感情を織り混ぜた表現が見事です。
インバルの作り出すバルトークの世界は、まず、静かな低弦が夜の闇の底から徐々に浮かび上がってきます。7つの扉を開けてと迫るユディットと青ひげ公の葛藤で音楽が高潮します。第1、第2の扉を開けるシーンでは、緊張感の高く、奇妙な響きが印象的。第3、第4の扉では、妖しい美しさが表現されます。完璧にバルトークの世界を表現しつくすインバルに感銘を覚えます。そして、第5の扉を開けるシーンが音楽的頂点です。この作品もバルトーク得意のアーチ型の構造のようで、ここを最高峰に冒頭とフィナーレが対称形になっているようです。このシーンでは、昨日はステージの袖に8人の金管奏者(トランペット4、トロンボーン4)のバンタが立ち、強烈な音響を浴びせかけてきました。今日はサントリーホールのオルガンの前にバンタが立ち、パイプオルガンとともに激しい音響を響かせていましたが、昨日よりも遠くからの演奏のため、強烈さは昨日ほどではありませんでした。しかし、そのためにアイフェと音響的なバランスがよくなっていた感じです。第6の扉を開けるシーンは、チェレスタ、ハープ、フルート、クラリネットのアルペジョが絶大な効果を発揮して、不安に満ちた感情を醸し出します。異様な音楽表現が顕著になってきます。さらに最後の扉を開けることについての男女の凄まじい葛藤が見事に音楽表現され、高潮した音楽に否応なく強く引き込まれていきます。第7の扉を開けるシーンはもう静かな安寧に覆われている感じもあります。戦慄のフィナーレもそれほどの感情の爆発もなく、ある意味、淡々と進んでいきます。そして、また、冒頭と同様に低弦が奏する夜の闇の底に音楽は沈み込んでいきます。たった1時間ほどの男女の心理葛藤劇とは思えないほど、どこまでも深い音楽表現がぎっしりと詰め込まれた傑作オペラをインバルは最高の演奏で我々に提示してくれました。都響のアンサンブルの精度の高さも特筆ものでした。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:エリアフ・インバル
  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  メゾソプラノ(ユディット):イルディコ・コムロシ
  バリトン(青ひげ公):マルクス・アイフェ
  管弦楽:東京都交響楽団

  バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
   《アンコール》ハンガリー民謡

   《休憩》

  バルトーク:歌劇《青ひげ公の城》 Op.11 Sz.48 (演奏会形式)

やはり、インバルはますます熟成しており、都響のドライブも見事。ベルティーニと同様に桂冠指揮者に就任するそうですが、まだまだ、現役として、都響を振ってほしいと願っています。80歳を超えたところで、都響とどんな熟成した音楽を作り出していくか、この耳で聴き届けていきたいと念願しています。2014年度のプログラムでは不満です。2015年度のプログラムではインバルの指揮する公演をもっともっと増やしていくことを都響のプログラム企画者に懇請するものです。


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       庄司紗矢香,  

ウィーンで音楽三昧:カフェ・ディグラスでターフェルシュピッツを堪能! 再び、ベッカー通りの散策を開始

2013年4月20日土曜日@ウィーン/3回目

今日はルーゲック広場Lugeckからベッカー通りBäckerstraßeを散策しています。この界隈には、美味しそうなレストランが並んでいます。でも、今回の旅のテーマはカフェでランチですからね。ベッカー通りから、路地の先にヴォルツァイレ通りWollzeileのカフェ・ディグラスCafé Diglasが見えます。


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今日はカフェ・ディグラスでランチにしましょう。このヴォルツァイレ通りにはカフェ・ハイナーCafé-Konditorei L. Heinerもありますが、1昨日ケルントナー通りのお店でランチしたので、今日はカフェ・ディグラスにします。以前、このカフェ・ディグラスでお茶はしたことがありますが、ランチは食べていません。ランチが美味しいとの評判なので、楽しみです。
お店に入ると、外からは分からない大変な混雑ぶり。さすが有名店ですね。


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お店のスタッフが、店の一番奥の特等席を見つけてくれました。席に向かう途中、配偶者の目が点に・・・なんと鍋にスープたっぷりのターフェルシュピッツを食べている人がいるのを発見。昨年、レストラン・プラフッタで、たっぷりのスープと共に出してくれるターフェルシュピッツの美味しかった衝撃が忘れられず、また食べたいねと2人で時折話していたのです。たいていのお店では、ターフェルシュピッツはお肉のみで、スープは付いてきません。このカフェ・ディグラスはスープと共に提供してくれるようですね。
ランチメニューも数種類あり、こちらも気になるのですが、もう気持ちはターフェルシュピッツになっています。でも、いくらメニューを探しても書いてありません。メニューを見ないと料金が分かりませんからね。仕方がなく、注文を取りに来たお店の人に、向こうの席で食べている物は何かと聞くと、やはりターフェルシュピッツだとのお答。メニューのどこにあるのかと訊くと、そのスタッフは別のメニューを取り出して探しますが、見つかりません。ベテランのスタッフに応援を頼み、彼が指さすメニューにはターフェルシュピッツと書いてあります。アレ~? 狐につままれた気分ですが、値段を確認できたので、即注文! ランチよりはちょっとお高かったけど、さほどに違いはありません。プラフッタはそれなりの値段がするので、それよりも安いこのお店はお得感いっぱいです。私達がメニューから見つけられなかったのは、ドイツ語メニューにしか記載がないのではないだろうかと話しながら、ターフェルシュピッツの登場を待ちます。その間、店内の様子を眺めます。天井のシャンデリアがお洒落です。


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本当に店内は賑わっていて、満席状態。


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待つことしばし。来ました、来ました。鍋と付け合わせがトレイにセットされています。


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そっと鍋の蓋を取ると、透き通ったスープがお鍋一杯に入れられ、その中にお肉があります。


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もちろん、スープから頂きましょう。美味しい! 続いてお肉をいただきますが、なんとも柔らかく美味しい。


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配偶者もこれなら完食よとルンルンで食べていると・・・スープの中から大きなお肉がもう1枚登場。ちょっとsaraiが手伝って、なんとか完食です。大変、美味しかったですよ。
カフェ・ディグラスのランチに満足して、店を出ました。店内は相変わらず、混雑したままです。


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ヴォルツァイレ通りから路地を抜けて、ベッカー通りに戻ります。ベッカー通りに抜けた突き当りは9番地のカフェ・アルト・ウィーンKaffee Alt Wien。


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ベッカー通りを奥に進むと、14番地にはレストランOSWALD & KALB(通称O & K)があります。


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その隣の16番地の建物も綺麗な建物です。


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バロック様式のBurgerhausです。


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窓上部の飾りがいかにもバロックです。


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次の18番地でベッカー通りもおしまい。この建物もレストランになっています。


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ベッカー通りはバロック様式で装飾された建物が多いですね。老舗のレストランもいっぱいあります。夜のコンサートに出かけると、どうしても夕食の時間を作るのが難しいので、ランチをしっかり食べることになりますが、これらのレストランにもいつか出かけてみたいですね。

ベッカー通りの突き当りは、イグナーツ・ザイペル広場(Dr.-Ignaz-Seipel-Platz)です。この広場には、かってウィーン大学がありました。大学は今はリンク通り沿いのショッテントーアに移転しました。これが広場の東側の1番地にある旧ウィーン大学の建物です。


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旧ウィーン大学の向かい側、すなわち、西側の2番地には、堂々たる建物。ウィーン大学の大講堂だった建物Universität Wien - Institut f Byzantinistik u Neogräzistikです。


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建物の正面の壁には、バロックの美しい装飾が施されています。この大講堂では、1813年12月8日にベートーヴェンの傑作、交響曲第7番が公開初演されたという輝かしい歴史があります。


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広場には、バロック様式のイェズス会教会が聳えたっています。かっては大学教会と呼ばれていました。


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そのことを示す銘板があります。


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教会の中に入って、バロック装飾の素晴らしさを見てみましょう。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2013/12/23 07:27
こちらのターフェルシュピーツもおいしそうですねえ。緑のソースはなんでしょうか?
ウィーンに行くと、ついつい国立歌劇場近くのプラフッタでターフェルシュピーツ食べたくなります。次回は、河岸を変えてこっちに行ってみたいと思います。ただ、ウィーン遠征の予定は今のところ全くないんです。。。ウィーン大好きなんですが、わたしの場合、特定の歌手おっかけ遠征なのでご贔屓歌手の登場する場所次第。来年はその代り、イギリス遠征が多くなりそうです。追っかけで3回は行きそう。。。。

2, saraiさん 2013/12/24 00:12
緑のソースはほうれん草ベースだったような?
プラフッタのほうが高級感がありますが、たまには、違ったものもお試しください。
ウィーン遠征の予定ありませんか。こちらはヨーロッパ遠征の計画そのもがありません。来年はエル・グレコのアニバーサリーなので、是非、トレドに行きたいとは思っています。なかなか、魅力的な音楽プログラムがなくて、困っています。何か、ないですか? ロンドン以外で。

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ウィーンで音楽三昧:美しきバロックのイェズス会教会、そして、シェーンラテルン小路散策

2013年4月20日土曜日@ウィーン/4回目

イグナーツ・ザイペル広場に建つイェズス会教会(Jesuitetenkirche)は外観もバロック様式の堂々たる建物です。教会の内部も見てみましょう。一歩入ると、教会の内部の豪華なことに驚かされます。バロックの華麗な装飾が見事です。


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美しい天井画にあっけにとられてしまいます。


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説教座の装飾の豪華なことにも驚きます。


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これは内陣。色大理石の柱の素晴らしさ、祭壇画は聖母昇天でしょうか、美しい絵です。


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これは教会の後方。隅々までバロック様式で装飾されています。


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ステンドグラスはありませんが、パイプオルガンが美しいですね。


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この身廊側面の凝ったバロック装飾の素晴らしさはどうでしょう。捻りを入れてうねっているような色大理石の柱は凄いですね。ともかく、一見の価値のある教会です。


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バロックの美に酔いしれて、教会の外に出ました。教会の外観を見上げますが、まさにこれぞバロックです。


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イグナーツ・ザイペル広場はベッカー通りからはこの広場が行き止まりになっていますが、ベッカー通りと並行した通りのゾンネンフェルス小路(Sonnenfelsgasse)を通って、元来たルーゲック広場まで折り返すことができます。このゾンネンフェルス小路を見通すと、綺麗な建物に挟まれた静かな通りになっています。駐車車両が多いのは、ウィーンではどこでも同じですね。


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このゾンネンフェルス小路が広場から始まる辺りに、イェズス会教会の建物に沿って伸びる石畳の路地イェズスイーテン小路(Jesuitetengasse)が見えます。アーチをくぐってこの小路を歩きたくもなりましたが、小路の突き当りに見えているシェーンラテルン小路(Schönlaterngasse)はゾンネンフェルス小路から始まっている小路なので、ゾンネンフェルス小路を少し進んでシェーンラテルン小路が分かれているポイントから回り込むことにします。


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ゾンネンフェルス小路を少し歩くと、早くもシェーンラテルン小路に折れていくポイントです。この角には、Walter Bauerという小奇麗なレストランもあります。


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これがゾンネンフェルス小路から見たシェーンラテルン小路です。狭い道が続いています。


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シェーンラテルン小路の番地表示があります。ここが1番地で、ここから小路が始まります。


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シェーンラテルン小路を歩いていくと、すぐに道は右の方に曲がっていきます。その辺りが怪獣バジリスクの出没する地帯です。そのバジリスク伝説に因んだ名前のウィーン料理レストラン、ツム・バジリスケンの軒先には、金色に輝くバジリスクの飾り看板がぶら下がっています。


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このレストランのテラス席のあるところには、バジリスクBasilisk伝説を物語る彫刻がお店の壁にはめ込まれています。バジリスク伝説というのは、この先にある7番地の建物バジリスケンハウスの中庭の井戸に住む怪物バジリスクがその醜悪な面構えの一睨みで人を殺し、猛毒の息を井戸に吹き込み、悪さのし放題で人々を困らせていました。井戸の中で美女を手に掛けようとしていたバジリスク。そこへ勇敢なパン職人が大きな鏡を持って井戸を下りていき、バジリスクはその鏡の中におのれの醜悪な姿を見たショックと自身の一睨みによって即死してしまったそうな・・・というようなものです。


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これが建物の壁に怪獣バジリスクの絵が描かれている7番地のバジリスケンハウスです。鏡を持って、バジリスクに相対するパン職人が描かれています。扉を入ると、バジリスク伝説の井戸の跡があるそうですが、それは見ませんでした。


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このバジリスケンハウスの右隣にはピンク色のバロックの館がありましたが、そこでシューマンが1838年から39年の冬を過ごしたそうです。今回の旅では、ライン川の畔にあるボンの街でシューマン夫妻のお墓参りをしましたが、シューマンのウィーンでのゆかりの地を見るのは初めてかもしれません。

シェーンラテルン小路の路地散策はまだ続きます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ウィーンで音楽三昧:シェーンラテルン小路・ゾンネンフェルス小路散策を完了。夜は素晴らしいガランチャの《ウェルテル》に感涙。

2013年4月20日土曜日@ウィーン/5回目

ゾンネンフェルス小路Sonnenfelsgasseからシェーンラテルン小路Schönlaterngasseに入り込んで、路地散策を続けています。

シェーンラテルン小路の5番地は、かってウィーン郊外のハイリゲンクロイツ僧院の冬用の別院と広場があったところで、現在もハイリゲンクロイツァーホーフ( HeiligenKreuzerHof)と呼ばれています。アーチをくぐって美しい中庭に入れるそうですが、残念ながら入りそびれてしまいました。ここはウィーンの中心に近いので、また寄ってみましょう。


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これは6番地の建物。かっては美しいバロック様式の建物だったそうですが、今は見る影もない姿に荒れ果てた印象です。写真の一番下の真ん中に黒く見えているのは、このシェーンラテルン小路の名前の由来である《美しきランタン》が2階の壁から突き出ている姿です。夜になれば、明かりがはいって綺麗だそうですが・・・どうなんでしょう。


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シェーンラテルン小路の散策は、これくらいで切り上げましょう。なかなか、趣のある路地でした。

大満足で、さらに散策を続けます。シェーンラテルン小路から元来た道を戻り、ゾンネンフェルス小路に出ました。このゾンネンフェルス小路を通って、グーテンベルクの記念像のあるルーゲック広場の方に戻ります。
ゾンネンフェルス小路の3番地には、バロック様式の古色蒼然とした建物が鎮座しています。


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古くはありますが、ファサードのバロック装飾は素晴らしいです。この建物は現在、ツヴェルフ・アポステルケラーZwölf Apostelkellerというワインケラーになっています。地下は何と3層構造になっているそうです。一見の価値があるかもしれませんね。


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ゾンネンフェルス小路を抜けて、今日の散策の出発点のルーゲック広場に戻ってきました。今日歩いたベッカー通り、イグナーツ・ザイペル広場、ゾンネンフェルス小路、シェーンラテルン小路はウィーンの中心地に古い建物が残る地区で、バロックの華麗な雰囲気にタイムスリップするような気持ちの散策を楽しめました。

ルーゲック広場からは、5番地にある最初に眺めたヴォルツァイレ通りに続くドゥルヒガング(通り抜け)を通ってみます。


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ドゥルヒガングにある巨大なウィーナー・シュニッツェルで有名なレストラン・フィグルミュラーの入り口は、観光客で人だかりになっています。これはいつものことです。saraiはもう若くはないので、あの巨大なウィーナー・シュニッツェルをこの混雑する店で食べようとは思いませんが、やはりウィーン名物なんでしょうね。


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店の前の案内板には、ベッカー通りの6番地にある支店が紹介されています。どちらで食べても同じ巨大なウィーナー・シュニッツェルです。ここが混んでいるときはベッカー通りの支店に行きましょう。


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ドゥルヒガングをヴォルツァイレ通りWollzeileに抜けると、今度は建物の中を通り抜けるドゥルヒガングが続いています。このドゥルヒガングには紅茶屋さんがあって、配偶者が必ず紅茶の葉っぱを調達しています。種類も価格も豊富です。このドゥルヒガングを抜けると、シュテファンズフラッツStephansplatzに出ます。シュテファンズフラッツからドゥルヒガングを振り返ると、こんな感じ。


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このシュテファンズフラッツに出たところの目の前に、聖シュテファン大聖堂St Stephens Cathedralが聳えたっています。見えるのは大聖堂の後ろ側、すなわち東側になります。主祭壇がある部分です。


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この巨大な建築物を真後ろからまじまじと見上げると、この大聖堂も尖塔が左側(すなわち南側)に1本しかありません。いつもいつも見上げているのに、そのことをしっかり意識したことがありません。


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どうなっているのかよくよく見ると、北側の尖塔のあるべき場所には途中までの基本部分は堂々と立っていますが、その上は小さな屋根がかぶって未完の状態です。


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この素晴らしい聖シュテファン大聖堂もストラスブールのノートルダム寺院同様に未完の建物だったんです。400年かかって建築され、結局のところ未完で終わったものです。とは言え、未完の北側尖塔の基部は堂々たる造りです。この上に尖塔を作り上げなかったのはもったいないですね。


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まあ、片方の尖塔がなくても、十分に美しく立派な建造物ではあります。


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南側に回って尖塔を改めて見ると、ケルンの大聖堂の尖塔、ストラスブールのノートルダム大聖堂の尖塔とも肩を並べる巨大な尖塔は天を切り裂きます。偉大な建築物ですね。


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これが巨大な尖塔。高さは107メートルです。ケルンの大聖堂は158メートル。ストラスブールは142メートル。高さでは少し劣りますが、この見事なゴシック建築の美しさはそれらと肩を並べることが実感できます。今回の旅でこれらを見た上での印象です。


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実際、この南塔の下部をよくよく見ると、美しいゴシックの装飾が見て取れます。


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大聖堂の傍らには、花屋さん。配偶者はこちらも気になるようですね。いつも、ヨーロッパにも、さして日本と変わり映えのする花がないとこぼしているのにね。


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今日の散策はここまで。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルに戻って仮眠して、ウィーン国立歌劇場でのガランチャとアラーニャの《ウェルテル》を聴きに出かけます。
今日のチケットはこれ。かぶりつきの1列目でガランチャの美声と美貌を楽しみます。


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実は、この公演を始め選りすぐりの公演を見ようと、この時期にオペラ・オペレッタ友達がウィーンに大集結なんです。今夜は、その第一弾で、2人のお友達とお会いできる筈です。会場にいくと、お友達の女性がオーケストラのメンバーの一人と談笑中でした。談笑が終わって席に戻ろうとする彼女に声を掛けて、再会を喜び合います。幕間には、2階のロビーでもう一人の男性友人と再会。事前にその場所で落ち合う約束をしていました。色んな話で盛り上がります。
今夜の公演はオペラの素晴らしさを感じ尽くす公演で感涙あるのみでした。もう、よかったとしか言いようがありません。《ウェルテル》の公演の詳細記事はここです。

オペラが終了して、今夜はとてもよかったねと仲間と感激を分かち合い、別れました。もう1人の仲間を加えての食事会は、ザルツカンマーグートから戻ってからです。それを楽しみに、一旦散会です。

今日も、楽しい1日でした。オヤスミナサイ。明日からはいったんウィーンを離れて、ザルツカンマーグートへの小旅行に出かけます。マーラー、クリムトゆかりのアッター湖を訪れるのが楽しみです。


次回を読む:18日目-1:ゼメリング鉄道 (5)

前回を読む:16日目:ウィーンで音楽三昧、3日目 (4)




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ベートーヴェンはお好き?

CDも所有枚数が1000枚に近づきだした頃から、自分の所有CDの管理が頭の中だけでは難しくなり、PCでデータベース化することにしました。フリーソフトでは、なかなか、ぴったりするものがなく、当初はAccessを使って、クラシックCD用データベースを自作しました。その後、インターネットの隆盛により、世の中はWebアプリが全盛になり、Accessアプリでは、ネットからのDB検索もできず、不便な思いをしていました。一念発起して、AccessアプリのクラシックCD用データベースをWebアプリ化することにし、PHPとORACLE(もちろん、無償版)で本格的にRDB化しました。
今は快適に自分専用のクラシックCD用データベースを利用しています。
これがCD検索画面です。ちょっと画面の内容が見づらいので、画面をクリックすると、拡大されます。


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検索内容は、ベートーヴェンの交響曲第9番のCDでハイティンク指揮のものを検索しています。3件ヒットした結果が表示されています。

数日前に思い立って、DBに登録されているCDの集計機能をレベルアップして、作曲家別のCD枚数の一覧(枚数順)を作成できるようにしました。
その結果が以下のリストです(1位から19位まで)。

順位 作曲家   アルバム数 CD枚数 割合

1 ベートーヴェン   153 356 15.17%
2 モーツァルト    132 224  9.55%
3 マーラー        77 170  7.25%
4 ブラームス     109 143  6.10%
5 シューベルト      80 126  5.37%
6 バッハ         81 123  5.24%
7 ブルックナー      48 116  4.94%
8 ショパン        42  84   3.58%
9 ショスタコーヴィチ   36  80   3.41%
10 シューマン      70  76   3.24%
11 ハイドン       26  67   2.86%
12 チャイコフスキー   62  50   2.13%
12 ドヴォルザーク    45  50   2.13%
14 R.シュトラウス    31  43   1.83%
15 バルトーク      34  42   1.79%
16 ヴェルディ      39  36   1.53%
17 ストラヴィンスキー  18  31   1.32%
18 プッチーニ      32  30   1.28%
19 シベリウス      16  29   1.24%
19 リスト        26  29   1.24%
総計 219名      1041 2346 100.0%


一応、客観的に、この20人の作曲家がsaraiのお気に入りの作曲家ということになります。
まあ、妥当な結果と言えますが、これはCDだけの集計で、DVDやBDは除いているので、オペラの作曲家が過小評価されています。ワーグナーがランクインしていないのが、その顕著なものです。saraiはオペラはCDではなく、DVDで聴く場合が多いんです。ちなみにワーグナーのCDランキングは22位です。

トップのベートーヴェンは断トツです。これはsaraiが全集マニアであることにも起因しています。例えば、交響曲全集が20組、ピアノ・ソナタ全集が6組です。いずれにせよ、ベートーヴェンがsaraiの音楽の原点です。
2位のモーツァルトも全集が多いです。ピアノ・ソナタ全集は8組・・・ベートーヴェンを上回ります。
3位のマーラーは特殊です。もともと交響曲に偏っていますからね。交響曲全集は8組あり、1組平均10枚だとしても、これだけで80枚になりますものね。

というところで、当ブログ初の試みとして、読者のみなさんはどういう作曲家がお好きか、アンケートをお願いしたいと考えました。
saraiの好きな作曲家20人プラス、ワーグナーの中から(32人の作曲家に改定)、読者のお好きな作曲家をお答えください。よろしくお願いします。



因みにこのアンケートに答えるとすると、saraiの回答は以下になります。
 ベートーヴェン、モーツァルト、マーラー 、ブラームス、シューベルト、バッハ、ブルックナー、シューマン、R.シュトラウス、バルトーク、ヴェルディ、プッチーニ、ワーグナー



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この記事へのコメント

1, saraiさん 2013/12/28 03:25
好きな作曲家アンケートに早速、以下のコメントをいただきました。

ドビュッシー、メンデルスゾーン、フォーレ、ラベル、ヨハン・シュトラウスなども選択肢に入れた方がよい。

それもそうなので、saraiのCDランキング30位までの作曲家に広げました。実際は32位まで同ランクだったため、32人の作曲家を挙げています。

2, saraiさん 2013/12/30 01:27
現在、17人のかたにアンケート回答いただきました。
意外にも、チャイコフスキーがトップを快走中です。追うのは、ベートーヴェンとモーツァルト。これは妥当なところです。ショスタコーヴィチ、プロコフィエフが0票というのも、意外でした。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

saraiの音楽総決算2013:ピアノ・室内楽編

今年もブログの締めくくりはsarai恒例の音楽総決算です。

今年は国内・海外合わせて、厳選したコンサート・オペラに計72回足を運びました。それらについてはすべて当ブログで報告済みですが、今回から4回のシリーズでそれらからベストの音楽会を選んで、今年の音楽の総決算としたいと思います。
今回はピアノ・リサイタルと室内楽編です。
ちなみに昨年の結果はここです。

今年は以下をベスト5に選びました。

1位 ベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルス⑥:ハーゲン・カルテット@トッパンホール 2013.10.1
2位 ヒラリー・ハーン・ヴァイオリン・リサイタル@東京オペラシティ 2013.5.14
3位 アトリウム弦楽四重奏団_ショスタコーヴィチ・マラソン@武蔵野市民文化会館 2013.12.1
4位 マレイ・ペライア・ピアノ・リサイタル@サントリーホール 2013.10.24
5位 バッハ・ヴァイオリン・ソナタ全曲:ツィンマーマン@トッパンホール 2013.10.6

ハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスはsaraiの生涯の財産とも言える素晴らしい音楽体験でした。同じ年にティーレマン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスも聴けたのは奇跡とも思える音楽的事件だったと思います。今回の弦楽四重奏曲チクルスは特にベートーヴェンの最高傑作である後期の第13番、第14番、第15番の音楽の高みと言ったら、驚くべきものでした。なかでも最終日の第13番はフィナーレの第6楽章をオリジナルの大フーガに据えた演奏でしたが、その凄まじい気魄の演奏には圧倒的な感動を覚えました。チクルスのラストにこれを持ってきた意図が納得できるものでした。チクルスの1回目から5回目の詳細記事は以下に書きました。

 1回目
 2回目
 3回目
 4回目
 5回目

ヒラリー・ハーン・ヴァイオリン・リサイタルはともかく、バッハのシャコンヌが素晴らしい演奏で衝撃的でした。モーツァルトもフォーレも素晴らしく、一層、ヒラリーの魅力を感じてしまいました。音楽的だけでなく、容姿もますます磨きがかかってきました。その美しい体を揺らしながらの美しい演奏には、もうぞっこんです。本当はこちらを1位にしたかったところですが、ヒラリー・ハーンはまだ今後も素晴らしい演奏を聴き続けていくことになりますので、今回だけは2位としました。なお、今回はみなとみらいホールと東京オペラシティの両方のリサイタルを聴きましたが、2回目の東京オペラシティでのリサイタルがベストでした。1回目のみなとみらいホールのリサイタルの詳細記事はここ

アトリウム弦楽四重奏団のショスタコーヴィチ・マラソンと銘打ったコンサートは1日でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲、全15曲を演奏してしまうという破格のもの。朝の11時から夜の10時までの超ロング・コンサートでした。ショスタコーヴィチの創造力の頂点をなす第8番、第9番も素晴らしかったのですが、後期の第13番、第14番、第15番が最高の演奏でした。それって、上記のハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスみたいですね。最後の第15番は照明をすべて落として、真っ暗な中、ステージ上の譜面台の明かりだけがぽーっと光っているだけの幻想的な演出。ショスタコーヴィチの死の前年に作られた作品にふさわしい演奏でもありました。聴き通すのに疲れましたが、ショスタコーヴィチの音楽と人生の真髄に触れた思いに感動しました。このコンサートもハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスに匹敵するレベルの素晴らしいものでした。

ペライア・ピアノ・リサイタルは迫力のある演奏スタイルでペライアの別の一面を聴いた思いでもありました。素晴らしかった反面、彼の美質であるピュアーなタッチの響きが損なわれていた感もあり、今後、ペライアが年輪を重ね、力の抜けた演奏スタイルに熟成していくのを期待していきたい気持ちにもなりました。音楽は難しいものです。

ツィンマーマンのヴァイオリンによるバッハ・ヴァイオリン・ソナタ全曲の演奏は演奏者自身の個性を抑えて、バッハの音楽そのものを浮き立たせて表現するという、うーんと唸らせるようなリサイタル。おかげでバッハの天才ぶりをたっぷり堪能しました。ピアノのパーチェもツィンマーマンと同様の意識での演奏。見事なプロの技、そして、音楽性に感銘を受けました。

以上のほかに、次点として、もうひとつ。

ミシェル・ダルベルト・ピアノ・リサイタル@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2013.11.24

ドビュッシー、ラヴェルのフランスものの物凄い演奏に驚嘆。特にラヴェルの《夜のガスパール》は気魄に満ちた凄絶な演奏で、大変感動しました。以前、アンリ・バルダの演奏でフランスのピアノ音楽で初めて、感銘を受けましたが、それ以上とも思える演奏でした。

今年は素晴らしい室内楽を聴くことができて、幸せな1年でした。

次回はオペラ・オペレッタ編です。

ところで、当ブログ初の試みとして、読者のみなさんはどういう作曲家がお好きか、アンケートをお願いしています。
以下のリンクをクリックするとアンケートページにジャンプするので、saraiの好きな作曲家30人の中から、読者のお好きな作曲家をお答えください。よろしくお願いします。

好きな作曲家20人+1アンケート


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ジャンル : 音楽

 

saraiの音楽総決算2013:オペラ・オペレッタ・バレエ編

さて、前回に引き続き、今年の音楽の総決算です。

今回はオペラ・オペレッタ・バレエ編です。
今年は国内で久々にオペラを聴きましたがたった一つだけ。残りはすべて海外での公演。結果的に今年も海外で聴いたオペラからの選定になります。あっ、バレエもやはり、海外で見たものだけです。
ちなみに昨年の結果はここです。

で、今年は以下をベスト10に選びました。

1位 ティーレマン、ガランチャ、シュヴァネヴィルムス《薔薇の騎士》@ドレスデン国立歌劇場 2013.6.12
2位 フレミング、シャーデ、リドル、キルヒシュラーガー《カプリッチョ》@ウィーン国立歌劇場 2013.6.20
3位 ガランチャ、アラーニャ《ウェルテル》@ウィーン国立歌劇場 2013.4.20
4位 《フィガロの結婚》@プラハ・エステート劇場 2013.6.18
5位 驚異的な新人デビュー《ロメオとジュリエット》@ウィーン国立歌劇場 2013.6.21
6位 《シモン・ボッカネグラ》@ハンガリー国立歌劇場 2013.5.31
7位 オペレッタ《こうもり》@ウィーン・フォルクスオーパー 2013.4.18
8位 ベルリオーズ《ベアトリスとベネディクト》@アン・デア・ウィーン劇場 2013.4.17
9位 バロックオペラ《リナルド》@チューリッヒ歌劇場 2013.4.14
10位 バレエ《真夏の夜の夢》@ウィーン・フォルクスオーパー 2013.4.19

今年も素晴らしい《薔薇の騎士》を堪能しました。シュヴァネヴィルムスの元帥夫人、ガランチャのオクタヴィアン、そして、ティーレマンの指揮という、これ以上、望むべくもないキャスト。期待通りの公演で、かって聴いたクライバーの来日公演と拮抗するレベル・・・大変な感動でした。ところで、この公演の直前、ヨーロッパを襲った大水で一時は公演キャンセルも心配していただけに、この公演が聴けたことはとても幸運でした。

さすがにウィーンとしか言いようがないR・シュトラウスの最後にして、畢生の楽劇《カプリッチョ》でした。まったく、一分の隙もないキャストによる素晴らしい公演でした。エッシェンバッハがこの公演でウィーン国立歌劇場デビューというのも意外でしたが、見事な指揮でした。もちろん、マドレーヌを歌ったルネ・フレミングの素晴らしさも忘れることはできません。

いやはや、今、思い出しても最高に素晴らしかった《ウェルテル》でした。これを今年の1位にしてもよかったのですが、迷った結果、豪華キャストの《薔薇の騎士》に決めました。感動の大きさでは、この《ウェルテル》が1番でした。ガランチャとアラーニャの絶唱がすべてです。

名のある歌手は一人もいませんでしたが、とても感銘の深い《フィガロの結婚》でした。さすがにモーツァルトゆかりのエステート劇場の公演だと感じました。今年はプラハ、ブダペストで初めてオペラを聴きましたが、いずれも音楽的に感銘を受け、驚かされました。かって、ハプスブルグの都だった両都市の文化度の高さはいまだに健在ですね。

《ロメオとジュリエット》はニーノ・マチャイゼの代役で登場したジュリエット役の新人ソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァの素晴らしい歌唱がすべてでした。その素晴らしさに驚嘆しました。ロメオを歌ったベチャーラも期待通りの熱唱でしたが、ソーニャのウィーン・デビューを聴いて、その夜は興奮しました。

ヴェルディのオペラは男の渋い声が決めるということを実感した《シモン・ボッカネグラ》でした。プラハ同様、名のある歌手は一人もいませんでしたが、素晴らしい公演で、ハンガリー国立歌劇場の実力に脱帽の思いでした。1週間後に聴いたバイエルン国立歌劇場の《シモン・ボッカネグラ》をはるかに上回る内容でした。

フォルクスオーパー極め付きとも言える《こうもり》でした。歌手が粒揃いで、不満の残る歌手は一人もいなかったのは《こうもり》を聴いて、初めてのことでした。最高だったのは、アデーレ役のベアーテ・リッターです。素晴らしいスープレットです。今までは、アデーレ役はスープレットでは物足りない感じもありましたが、彼女の場合は違います。高域の澄み切った声の魅力に参ってしまいました。

アン・デア・ウィーン劇場のオペラにははずれがありません。マイナーな演目のベルリオーズ作曲の《ベアトリスとベネディクト》も素晴らしい公演でした。このオペラで最高に素晴らしかったのは、第1幕終盤の女声重唱(エロー、ユルシュール)の夜想曲《静けき清らかに澄んだ夜よ》と、それをさらに上回った第2幕前半での女声3重唱(ベアトリス、エロー、ユルシュール)の《私は、心が愛に満たされて》です。夢見るような美しい歌唱に心がとろけてしまいそうでした。もちろん、ベアトリスを歌ったマレーネ・エルンマンの熱演も忘れられません。

バロックオペラ《リナルド》はともかく、アイヴァー・ボルトン指揮のチューリヒ歌劇場“ラ・シンティラ”管弦楽団の素晴らしいヘンデルに聴き入ってしまいました。ヘンデルのオペラを聴いて、オーケストラの演奏に参ってしまいました。それほど、ヘンデルの魅力を堪能させてくれる演奏でした。リナルド役のソニア・プリーナも素晴らしい歌唱でした。

シェークスピアの名作をベースに楽しく、美しいバレエに堪能したヨルマ・エロ振付の《真夏の夜の夢》でした。パック役のミハイル・ソスノヴィッチが素晴らしい活躍で魅せてくれました。ティターニア役のオルガ・エシナ、長身の彼女はスタイル抜群で、美人。立っているだけでも、絵になりますが、ステップ、ターン、すべてが美しく、うっとりしました。

さて、番外になりますが、以下のオペラも印象深くはありました。

ガランチャ、アラーニャ《カルメン》@ウィーン国立歌劇場 2013.6.2

本来はランクインすべきオペラですが、《カルメン》としては評価が難しく、番外にしました。それというのも、ガランチャがカルメン役としては、歌唱も容姿も美し過ぎるからです。ガランチャの美しさが罪になってしまいました。オペラ《カルメン》を離れると、ガランチャのファンには堪らない公演ではありました。

次回はオーケストラ・声楽曲編です。

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saraiの音楽総決算2013:協奏曲編

今年から、音楽の総決算でオーケストラ・声楽曲編から協奏曲を別ジャンルに分離しました。

今回はその協奏曲編です。
このジャンルは、saraiのお気に入りのヒラリー・ハーン、庄司紗矢香、上原彩子が今年も素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

今年は以下をベスト5に選びました。

1位 ショパン/ピアノ協奏曲第1番:上原彩子+プラハ響@みなとみらいホール 2013.1.13
2位 シベリウス/ヴァイオリン協奏曲:ヒラリー・ハーン+ネルソンス+バーミンガム市響@東京オペラシティ 2013.11.18
3位 ブラームス/ヴァイオリン協奏曲:庄司紗矢香+大野和士+ウィーン響@サントリーホール 2013.5.13
4位 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番:ハイティンク+ピリス+ロンドン交響楽団@みなとみらいホール 2013.3.10
5位 バルトーク/ヴァイオリン協奏曲第2番:庄司紗矢香+インバル+東京都響_2回目@サントリーホール 2013.12.20
5位 プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番:庄司紗矢香+セガン+ロッテルダム・フィル@サントリーホール 2013.1.31
5位 プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番:小山実稚恵+クリスチャン・ヤルヴィ+東京都響@サントリーホール 2013.10.16


繊細にして、大胆・・・それが上原彩子の弾くショパンのピアノ協奏曲第1番でした。まさに鬼気迫る演奏でした。saraiの聴いた最高のショパンです。上原彩子の自由闊達なピアノに見事に合わせたボロヴィチの棒さばきも称賛できます。実はこのコンサートの5日前にもサントリーホールで、同じメンバーでのショパンのピアノ協奏曲第1番を聴きましたが、そのときの演奏には感銘を受けなかったんです。そのときの記事はここです。たった5日で天と地のような演奏・・・音楽って、難しいものですね。

saraiの愛するヒラリー・ハーンもずい分、演奏スタイルが変わってきたなということを確信したシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。人間的な温かみや熱い情念の燃えたぎる演奏です。とても素晴らしく、そして、聴いていて、saraiも熱く高揚する演奏でした。本来、これが今年の1位になるところですが、上原彩子の弾くショパンが凄過ぎたので、こういう順位に落ち着きました。

素晴らしく急成長を遂げた庄司紗矢香の弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いて、感涙しきりのsaraiでした。このところ、庄司紗矢香の演奏は、聴くたびに感銘を受け続けています。この1~2年ほどは、彼女の音楽的熟成の凄さに唸りっぱなしです。天下のウィーン交響楽団をバックに堂々たる演奏。世界的にもトップクラスのヴァイオリニストの一人になったことを確信させられる演奏でした。

ピリスのピアノの素晴らしさに魅了されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番でした。巨匠ハイティンクを向こうに回し、ピリスの音楽性が光るコンサートでもありました。ただ、この日のコンサートは、その後に演奏されたブルックナーの交響曲第9番が凄い演奏だったので、どうしても、このピリスのベートーヴェンの印象が薄くなってしまいますが、最高の演奏だったんです。このコンサートの3日前のサントリーホールでの同じプログラムでも、素晴らしい演奏でした。そのときの記事はここです。2回ともピリスのピアノは最高でしたが、2回目のほうがオーケストラのアンサンブルがよかったので、ランキングでは2回目をとり上げました。

聴くたびに快演を聴かせてくれる庄司紗矢香のバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番でした。上記のブラームスのヴァイオリン協奏曲にも優るとも劣らない演奏でした。前日の東京文化会館での演奏も素晴らしいものでした。そのときの記事はここです。

これもまた庄司紗矢香の聴かせてくれたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番の素晴らしい演奏でした。同列の5位としました。庄司紗矢香の力まない演奏は高いレベルのプロコフィエフでした。このところの庄司紗矢香の演奏からは目を離せません。

恐ろしく精度が高く、熱い演奏を繰り広げてくれた小山実稚恵のプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番も同列の5位にします。小山実稚恵、渾身の演奏でした。

いよいよ、次回は最終回、大賞も発表します。そして、大晦日でもありますね。

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saraiの音楽総決算2013:オーケストラ・声楽曲編

今年の音楽の総決算もいよいよ最後になりました。そして、ブログも今年の書き納めです。

今回はオーケストラ・声楽曲編です。なお、今年からはこのジャンルから、協奏曲は別ジャンルに独立させました。
このジャンルは今年も素晴らしいコンサートが多く、特にハイティンク、ティーレマンが指揮したコンサートは素晴らしく、感動、また、感動でした。
ちなみに昨年の結果はここです。

で、今年は以下をベスト10に選びました。

1位 ブルックナー/交響曲第8番:ハイティンク+コンセルトヘボウ管@コンセルトヘボウ 2013.4.5
2位 ベートーヴェン・チクルス2回目:ティーレマン+ウィーン・フィル@サントリーホール 2013.11.10
3位 ブルックナー/交響曲第9番:ハイティンク+ロンドン交響楽団@みなとみらいホール 2013.3.10
4位 《グレの歌》ジェイ・ハンター・モリス、デノケ、藤村実穂子、ナガノ、ウィーン響@ウィーン・コンツェルトハウス 2013.6.22
5位 マーラー/交響曲第2番《復活》フォン・オッター、ラトル+ベルリン・フィル@コンツェルトハウス 2013.6.5
6位 マーラー/交響曲第5番、リュッケルトの5つの歌:インバル+都響+フェルミリオン@サントリーホール 2013.1.22
7位 ブルックナー/交響曲第7番:ラトル+ベルリン・フィル@ウィーン・コンツェルトハウス 2013.6.3
8位 バルトーク《中国の不思議な役人》ヤンソンス+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会 2013.4.24
9位 《幻想交響曲》ソキエフ+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会 2013.6.7
10位 チェコ音楽:フルシャ&東京都交響楽団@東京文化会館 2013.11.19

1位をこのハイティンクにするか、ティーレマンにするか、ずい分、迷いましたが、やはり、ハイティンクのブルックナーは凄かったという思いに駆られました。もう、2度とこんなブルックナーの交響曲第8番は聴けないでしょう。saraiの人生の到達点とも言っていい特別なコンサートでした。その3日後にも同じ内容のコンサートを聴きました。こちらも素晴らしい演奏でした。そのときの記事はここです。

ティーレマン+ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスはsaraiの人生で最高のベートーヴェン。特に奇数番号の交響曲はどれも素晴らしく、とりわけ、第5番は究極の演奏でした。もちろん、第9番も素晴らしい出来でした。ティーレマン+ウィーン・フィルは最強のコンビです。今回のベートーヴェン交響曲チクルスの1回目、3回目、4回目の記事は以下。
 1回目3回目4回目

このハイティンクとロンドン交響楽団によるブルックナーの交響曲第9番は感動の度合いで言えば、今年最高だったかもしれません。第1楽章から第3楽章までずっと感動の大波に襲われていました。そういう意味では、これを1位をしてもおかしくありませんが、逆に言うと、それほど、1位のブルックナーの交響曲第8番と2位のティーレマン+ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスは凄かったということです。いずれにせよ、この1位から3位までは順位付けの意味はさほどありません。なお、このコンサートの3日前のサントリーホールでの同じ内容のコンサートでも、素晴らしいブルックナーの交響曲第9番でした。そのときの記事はここです。ただ、みなとみらいホールでのこの日の演奏はさらにそれを上回る究極とも思える演奏だったんです。

スーパーキャストによるシェーンベルクの超大作《グレの歌》は凄い演奏でした。ヴァルデマール王のジェイ・ハンター・モリス、トーヴェのアンゲラ・デノケ、森鳩の藤村実穂子、いずれも鳥肌ものの最高の歌唱。大好きなデノケは絶好調ではなかったものの、それをカバーする音楽性高い歌唱、そして、それを上回る藤村実穂子の森鳩。今、森鳩を歌わせて、藤村実穂子以上に歌える人はいないでしょう。初めて聴いたジェイ・ハンター・モリスはもう若くはありませんが、本格デビューして間もないヘルデン・テノール。こんな凄いテノールは久々に聴きました。いずれ、ワーグナーを聴かせてもらいましょう。もちろん、200人以上の大合唱団(Wiener Singakademie、Orfeo Catala、Cor de Cambra del Palau de la Musica Catalana、Herren des Chores des Slowakischen Nationaltheaters)の威力は凄まじく、感動を通り越して戦慄を覚えたほどでした。

遂に待望のフォン・オッターのマーラーが聴けました。それもラトル指揮ベルリン・フィルとの交響曲第2番《復活》です。期待を上回る演奏にうるうるでした。翌日も同じ内容のコンサート、この日と同じく、素晴らしい演奏でした。そのときの記事はここです。今、思い出しても、身震いするような《復活》でした。

インバル+都響のマーラーは今年も好調。特にこの日の第5番は素晴らしい演奏でした。フェルミリオンが歌った《リュッケルトの詩による5つの歌》も素晴らしく、第5曲《私はこの世に捨てられて》には参ってしまいました。

あまり期待せずに聴いたラトル+ベルリン・フィルのブルックナーの交響曲第7番でしたが、超弩級の演奏で、これまで聴いてきたプレートル指揮ウィーン・フィル、ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンとも拮抗するものでした。ラトルの実力があなどれないことに初めて、思い至りました。このコンサートは来日公演でも聴かれたかたが多いでしょうね。

これもそんなに期待せずに聴いたヤンソンス+ウィーン・フィルによるバルトークの《中国の不思議な役人》でしたが、あの古色蒼然としたウィーン楽友協会のグローサーザールに響いた音楽はセンセーショナルとも思えるもので、saraiは大変、興奮して聴き入ってしまいました。いまだにバルトークは新鮮さを失っていないのに驚きを禁じ得ないコンサートでした。

ウィーン・フィルの演奏したベルリオーズ《幻想交響曲》はありえないような美しさに満ちた演奏に魅了されました。そのあまりの美しさに笑みを通り越して、高笑いが出そうになって困りました。こういう音楽もあるんですね。

フルシャが都響を振るチェコ音楽は聴き逃せません。このコンサートでは、ドヴォルザークの《弦楽のための夜想曲》、マルティヌーの《オーボエと小オーケストラのための協奏曲》、スークの交響曲第2番《アスラエル》となかなか聴く機会のないマイナーとも言える曲ばかり。これらのチェコ音楽にすっかり堪能しました。もっとも、チェコ音楽と言っても、それほどボヘミア風でないところも面白いところでした。

最後に今年のコンサート・オペラ・リサイタルのなかで大賞を選定するとすれば、最後まで迷いに迷って、これにしました。

 ブルックナー/交響曲第8番:ハイティンク+コンセルトヘボウ管@コンセルトヘボウ

ブルックナー畢生の大作を老巨匠ハイティンクが熟成した境地で聴かせてくれました。ティーレマン+ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスも2度と聴けないようなものでしたが、ハイティンクのブルックナーもこの交響曲第8番を2回聴き、ロンドン交響楽団との交響曲第9番も2回とも素晴らしい演奏だったことを考慮して、ハイティンクのブルックナーの集大成として、大賞に選びました。これまで、ウィーン勢が大賞を獲得してきましたが、ハイティンクの素晴らしい音楽が結実したものです。ハイティンクの今後のますますの活躍に期待したいと思います。

また、来年の感動に期待しながら、今年の総括は幕としましょう。

今年も当ブログを読んでいただいたみなさんには感謝です。また、来年も引き続き、ご愛読ください。

saraiと配偶者は娘夫婦と一緒に今年最後のジルヴェスターコンサートにこれから出かけます。今年の聴き納めです。その前に中華街の聘珍樓で美味しいものの食べ納めもします。

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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