fc2ブログ
 
  

ウィーンで音楽三昧:美しきバロックのイェズス会教会、そして、シェーンラテルン小路散策

2013年4月20日土曜日@ウィーン/4回目

イグナーツ・ザイペル広場に建つイェズス会教会(Jesuitetenkirche)は外観もバロック様式の堂々たる建物です。教会の内部も見てみましょう。一歩入ると、教会の内部の豪華なことに驚かされます。バロックの華麗な装飾が見事です。


IxEoM37r2pc55b.jpg



美しい天井画にあっけにとられてしまいます。


a3ZCWJfkTr9aaf.jpg



説教座の装飾の豪華なことにも驚きます。


2WmxZM_1zc9c91.jpg



これは内陣。色大理石の柱の素晴らしさ、祭壇画は聖母昇天でしょうか、美しい絵です。


AHtLNTxE4B1494.jpg



これは教会の後方。隅々までバロック様式で装飾されています。


FpuDn9u_vAf739.jpg



ステンドグラスはありませんが、パイプオルガンが美しいですね。


cnksUPO8xI6bc4.jpg



この身廊側面の凝ったバロック装飾の素晴らしさはどうでしょう。捻りを入れてうねっているような色大理石の柱は凄いですね。ともかく、一見の価値のある教会です。


MILZBWlMUw46da.jpg



バロックの美に酔いしれて、教会の外に出ました。教会の外観を見上げますが、まさにこれぞバロックです。


FWfnWTfJCp47b1.jpg



イグナーツ・ザイペル広場はベッカー通りからはこの広場が行き止まりになっていますが、ベッカー通りと並行した通りのゾンネンフェルス小路(Sonnenfelsgasse)を通って、元来たルーゲック広場まで折り返すことができます。このゾンネンフェルス小路を見通すと、綺麗な建物に挟まれた静かな通りになっています。駐車車両が多いのは、ウィーンではどこでも同じですね。


6mH2qFyIhk9500.jpg



このゾンネンフェルス小路が広場から始まる辺りに、イェズス会教会の建物に沿って伸びる石畳の路地イェズスイーテン小路(Jesuitetengasse)が見えます。アーチをくぐってこの小路を歩きたくもなりましたが、小路の突き当りに見えているシェーンラテルン小路(Schönlaterngasse)はゾンネンフェルス小路から始まっている小路なので、ゾンネンフェルス小路を少し進んでシェーンラテルン小路が分かれているポイントから回り込むことにします。


GujpKasJhG9bf8.jpg



ゾンネンフェルス小路を少し歩くと、早くもシェーンラテルン小路に折れていくポイントです。この角には、Walter Bauerという小奇麗なレストランもあります。


lHTQptgFSb1931.jpg



これがゾンネンフェルス小路から見たシェーンラテルン小路です。狭い道が続いています。


8eF2rFgilG3cc5.jpg



シェーンラテルン小路の番地表示があります。ここが1番地で、ここから小路が始まります。


e4SHL0CVHr82da.jpg



シェーンラテルン小路を歩いていくと、すぐに道は右の方に曲がっていきます。その辺りが怪獣バジリスクの出没する地帯です。そのバジリスク伝説に因んだ名前のウィーン料理レストラン、ツム・バジリスケンの軒先には、金色に輝くバジリスクの飾り看板がぶら下がっています。


7xesHghLEZf1bc.jpg



このレストランのテラス席のあるところには、バジリスクBasilisk伝説を物語る彫刻がお店の壁にはめ込まれています。バジリスク伝説というのは、この先にある7番地の建物バジリスケンハウスの中庭の井戸に住む怪物バジリスクがその醜悪な面構えの一睨みで人を殺し、猛毒の息を井戸に吹き込み、悪さのし放題で人々を困らせていました。井戸の中で美女を手に掛けようとしていたバジリスク。そこへ勇敢なパン職人が大きな鏡を持って井戸を下りていき、バジリスクはその鏡の中におのれの醜悪な姿を見たショックと自身の一睨みによって即死してしまったそうな・・・というようなものです。


EoXrLgX7okc240.jpg



これが建物の壁に怪獣バジリスクの絵が描かれている7番地のバジリスケンハウスです。鏡を持って、バジリスクに相対するパン職人が描かれています。扉を入ると、バジリスク伝説の井戸の跡があるそうですが、それは見ませんでした。


YY5YCGraXn966d.jpg



このバジリスケンハウスの右隣にはピンク色のバロックの館がありましたが、そこでシューマンが1838年から39年の冬を過ごしたそうです。今回の旅では、ライン川の畔にあるボンの街でシューマン夫妻のお墓参りをしましたが、シューマンのウィーンでのゆかりの地を見るのは初めてかもしれません。

シェーンラテルン小路の路地散策はまだ続きます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


2013122501.jpg




↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR