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大晦日は聘珍樓で食べ納め、ジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで聴き納め

あけまして、おめでとうございます。今年もsaraiのブログ、よろしくお願いします。

昨日の大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。みなとみらいに住んでいる娘夫婦のところに車を走らせて、一緒にまず、中華街で1年の食べ納め。久しぶりに中華街のお気に入りの名店、聘珍樓での食事です。1年を締めくくる食事なので、少し、贅沢をして、『吉祥之筵(きっしょうのえん)』(6300円)のコースメニューをいただくことにしました。
すぐにコース料理が開始。個室が予約できなかったので、大部屋のテーブルで、回転テーブルはなし。それでも、スタッフのかたのサービスがよく、すべての料理を手際よく、とりわけてくれます。回転テーブルで自分たちで料理をとりわけるよりも楽です。それに大部屋と言っても、お洒落なしつらえなので、これからは個室はやめて、大部屋にしようかな。大部屋は1階と2階にあるそうですが、今回は2階でした。

まず、魚滑(真鯛の広東式刺身)。イタリアンのカルパッチョの中華料理版のようなものです。


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本格窯焼きチャーシュー。表面のパリッとした食感が美味しい一品。ピーナッツが添えらているのが面白いです。


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タラバ蟹肉入りフカヒレスープ。フカヒレスープというよりもたっぷり入った蟹の味が強いので、蟹スープみたい。美味しいですけど、フカヒレスープも味わいたいところ。


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イカと海老のXO醤炒め。シーフードたっぷりですが、結構、辛い!


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本格窯焼き北京ダック。自分で巻かなくても、スタッフのかたが全部やってくれて、楽々です。しかし、北京ダックだけは、昔、本場の北京で食べた味が忘れられません。


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帆立貝のガーリック蒸し。これはとろっとした出汁が美味しかったです。


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最後は当然、チャーハンだと思っていたら、豚スペアリブの豆鼓蒸しご飯。初めて、こんなものを食べました。スペアリブの骨を外すのが面倒でしたが、意外な味に舌鼓。


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ウーロン茶もここで出してくれました。


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デザートは豆乳入り杏仁豆腐。


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もちろん、飲み物はいただきました。フランスの白ワイン。


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このたっぷりしたコースをいただいているうちに、2時間があっという間に過ぎてしまいました。店の外に出ると、とっぷりと夜は更けています。


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やってきたときは聘珍樓本店前で大晦日のセールをやっていましたが、店を出たときは、すっかり、商品が片づけられ、早くもお正月用の売り場に模様替えの工事中。びっくりです。


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思いのほか、食事に時間をかけすぎて、地下鉄でゆっくりとみなとみらいホールに向かう余裕もなくなりました。中華街の雑踏のなか、ちょうど、タクシーがやってきたので、それに飛び乗って、みなとみらいホールに横付け。結構、ぎりぎりの時間でしたが、セーフ。

みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第15回目。ホールも開館15周年です。そして、saraiもジルヴェスターコンサートに通うのもこれで15回。全部聴いてます。よく通ったものです。でも、そろそろ、マンネリ気味の感もあります。プログラムもほぼ固定化してますからね。
今回のプログラムは以下です。

《第1部》
池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調より第3楽章 横山幸雄(Pf)
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調より第3楽章《夜想曲》 漆原啓子(Vn)、漆原朝子(Vn)、百武由紀(Va)、新倉瞳(Vc)
リャードフ:「6つの小品」Op.3より前奏曲、「2つの小品」Op.9よりワルツ 桑生美千佳(Pf)
ブラームス:太鼓の歌、お前の青い瞳、ことづて 与那城敬(Bar)、桑生美千佳(Pf)
中田喜直:悲しくなったときは(作詞:寺山修司)、霧と話した(作詞:鎌田忠良) 砂川涼子(Sop)、桑生美千佳(Pf)

《休憩》

《第2部》
劉天華:空山鳥語、リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行 チャン・ヒナ(二胡)
ヴォルフ:イタリア風セレナーデ
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
伊福部昭:ゴジラのテーマ
池辺晋一郎:NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」メインテーマ
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調より第1楽章
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より冒頭の部分
エルガー:威風堂々第1番
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

【出 演】

音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)、漆原啓子(Vn)、漆原朝子(Vn)、百武由紀(Va)
新倉瞳(Vc)、横山幸雄(Pf)、桑生美千佳(Pf)、砂川涼子(Sop)、与那城敬(Bar)、チャン・ヒナ(二胡)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:石田泰尚、扇谷泰朋、神谷未穂、高木和弘、藤原浜雄、三浦章宏)

まあ、コンサートと言っても、ある意味、お祭りのようなもの。そんなに凄い音楽が聴けると期待しているわけではありません。
とは言え、前半はオーケストラが全然、ホールに響いてこなくて、がっくり。これでは楽しめません。後半は一転して、よく響くようになってきました。後半の前の休憩でカツがはいったのでしょうか。
印象に残ったものだけ、ピックアップしてみます。

ソプラノの砂川涼子の歌う中田喜直の2曲は胸にジーンときました。日本の歌曲は日本人が歌うのが一番ですね。砂川涼子の抑えた声量での澄み切った声に感銘を受けました。特に2曲目の《霧と話した》は大きな感動が胸に残りました。素晴らしい歌唱でした。まあ、容姿も素晴らしかったのもよかったしね。

リャードフのピアノ曲って、初めて聴きましたが、特に2曲目のワルツはまるでショパンそのもの。知らずに聴いていたら、ショパンだと誤認しそうです。

ヴォルフの残した数少ない器楽曲の《イタリア風セレナーデ》は初めて聴きました。よいものが聴けたと思います。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲はいつ聴いても美しいです。オペラのシーンも脳裏をよぎり、薄幸の女性サントゥッツァのことを思うと、やるせない気持ちになります。

伊福部昭の《ゴジラのテーマ》はなかなかの迫力。オーケストラの生演奏で聴くと面白さが分かります。

年越しのカウントダウンはR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です。やはり、R.シュトラウスを聴くと、saraiのウィーンへの想いが燃え上がります。そうだ!ウィーンへ行こう! saraiの今年の旅はウィーンで決定! 明日、旅の概要を発表します。
肝心のカウントダウンは見事、ぴったりと成功。1秒の狂いもなく、12時ちょうどに曲が終わりました。マエストロ飯森範親にやんやの声援です。
でも、会場は真っ暗闇。ぽっと明るくなると、R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」・・・というよりも、《2001年宇宙の旅》で使われた冒頭部分のみが晴れやかに2014年の開始を告げます。パイプオルガンの響きがかっこいいですね。年も明けて、2014年はR.シュトラウスのアニバーサリーイヤー。ウィーンでR.シュトラウスを聴きましょう。R.シュトラウスはウィーンで聴かないとね。

最後はラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。

今回の収穫はsaraiのウィーンへの郷愁が沸き立ったことです。R.シュトラウスはやはり好きな作曲家です。1年の最後と1年の始まりがR.シュトラウスの音楽だったのは、とてもよかったと思います。2014年はたくさん、R.シュトラウスを聴きましょう。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

お節を食べて、今年のヨーロッパ遠征を決定!

元旦は配偶者が腕を振るった豪華おせち料理を娘夫婦と4人でいただきまーす。


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シャンパンには手が出ないので、ピンクのカヴァで乾杯です。

さて、ジルヴェスターコンサートでウィーンへの郷愁がそそられたsaraiは延ばし延ばしにしていた、今年のヨーロッパ遠征の計画を決断!
今年は資金がショートしていますが、無理してもヨーロッパ遠征しないと、当ブログのネタもなくなります。一応、旅ブログですからね。
今年の旅のテーマは

 スペインでエル・グレコを見まくって、返す刀でウィーンで音楽三昧

に決めました。

今年、2014年はエル・グレコの没後400年ということで、トレドの街は大展覧会状態。これは行くしかないでしょう。エル・グレコを見るだけが目的なので、スペインはマドリッドとトレドに行けば、十分ですが、この際、1週間ほどで最初で最後のスペイン訪問にしましょう。もっとも、バルセロナには、20数年前、初めてのヨーロッパ遠征で訪れているので、スペインは2度目になりますが、気持ちは1度目みたいなものです。エル・グレコ以外は、やはり音楽。マドリッドのレアル劇場でオペラも見てみたいところ。

ウィーンで音楽と言えば、オペラ、コンサートの内容で日程を決めないといけません。
オペラ、コンサート情報をチェックしていると、うっ・・・6月のザルツブルグが良さそうな!!
夏のザルツブルク音楽祭は有名ですが、これは暑い時期なので、回避。6月にも、ザルツブルグで精霊降臨音楽祭というのをやっているんですね。
今年は、チェチーリア・バルトリがロッシーニのオペラ《ラ・チェネレントラ》をやるようです。バルトリは昔、キャンセルで聴き損なっています。これにしましょう。《ラ・チェネレントラ》と言えば、最近はガランチャの評判が高いですが、バルトリも良さそうです。バルトリの超絶技巧を聴いてみましょう。

これで、日程も決定。5月末にスペインに出かけ、1週間ちょっと滞在し、オーストリアに飛び、6月の半ばまでザルツブルグとウィーンで音楽を堪能。3週間ほどの旅になります。詳細はこれから詰めていきます。

ただ、資金の問題もあり、今年はマイルを使って、航空券をゲットします。羽田発が便利なので、ANAの便をチェックすると、マイレージではすべて満席状態。しかし、ルフトハンザの羽田発、羽田着の便が空いているので、それで行きます。

今のところ、ヨーロッパ遠征で狙っているオペラ・コンサートは以下です。

オペラ《ホフマン物語》@マドリッド・レアル劇場
アバド+モーツァルト管@ウィーン楽友協会
オペラ《ラ・チェネレントラ》@ザルツブルグ精霊降臨音楽祭
バレエ《カルミナ・ブラーナ》@フォルクスオーパー
オペレッタ《メリー・ウィドウ》@フォルクスオーパー
楽劇《ナクソス島のアリアドネ》@ウィーン国立歌劇場
ベルク/ヴァイオリン協奏曲:カプソン+ウィーン放送響@ウィーン楽友協会
シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲:カヴァコス+ユロフスキ+ウィーン響@ウィーン楽友協会
レーガー/レクィエム、ブルックナー4番:バレンボイム+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会
レーガー/レクィエム、モーツァルト/ジュピター:バレンボイム+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会

マドリッド・レアル劇場の《ホフマン物語》では、フォン・オッターが歌うようですから、期待できます。
アバド+モーツァルト管は、メンデルスゾーンの交響曲第2番というニッチなプログラムで面白そうです。
ウィーン国立歌劇場では、楽劇《ナクソス島のアリアドネ》。R・シュトラウスの記念の年ですから、聴いてみましょう。もう、グルヴェローヴァのツェルビネッタは聴けませんが、ウィーン国立歌劇場のR・シュトラウスならば、聴き応えがあるでしょう。
後はウィーン楽友協会に通います。

これから、旅の計画を進めていくので、忙しくなりそうです。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2014/01/03 00:34
sarai様、あけましておめでとうございます。新年早々、オペラ鑑賞を兼ねたご旅行(遠征)のご予定が決まったようで、ご同慶。
スペインには1週間もご滞在予定なんですね。マドリッドからトレドは特急ですぐですし、トレド自体が小さな町ですから、日帰りも十分可能ですよ。昨年末にマドリッドに4泊してトレドやエル・エスコリアルにはそれぞれ日帰り旅行しました。
また、5月でしたらバルセロナでカーセン演出『ワルキューレ』がありますね。フォークト+カンペとウエストブルック+旦那のABキャストになってて、興味津々です。
ザルツブルクの精霊降臨音楽祭は、垂涎の的です。できれば、このところ仲間内では超話題のCTフランコ・ファジョーリのコンサートもお聴きになると完璧かと思われますが、チケット残ってないかもしれません。
ことしも、様々なコンサートレビュー、そして旅行レポ、楽しみにしております。

2, saraiさん 2014/01/03 00:59
レイネさん、明けましておめでとうございます。今年はこれが唯一のヨーロッパ遠征になりそうです。
スペイン、長過ぎですが、スペインはこれっきりにしようと思っています。スペインはエル・グレコのみの興味ですが、ついでに歴史遺産の建造物も一応見ておきたいし。バルセロナは今のところ、足を伸ばさないつもりです。
フランコ・ファジョーリのコンサートもチェックしてみます。
レイネさんのCT三昧の記事、驚嘆して見ました。CTも奥深いですね。
来年はベルギー遠征あたりでしょうか。また、お近くに伺うかも。

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ザルツカンマーグートへ小旅行:レールジェットの贅沢なプレミアムクラスを初体験

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/1回目

旅の18日目です。

今日からウィーンを飛び出し、ザルツカンマーグート地方へ3泊の小旅行に出ます。世界遺産の街ハルシュタットとマーラー、クリムトゆかりのアッター湖を訪ねるのが主目的です。

田舎への小旅行なので身軽が良いのですが、ザルツカンマーグートは山間部なのでウィーンよりはずっと寒いだろうし、お天気の変化にも対応しないといけないので、それなりの準備は必要です。厳選した品々を小さい方のスーツケースに入れ、残りは大きい方のスーツケースに詰め変えてウィーンで滞在しているホテルに預けます。荷物が1つになれば、それなりに動きは楽でしょう。

まずは、世界遺産の街ハルシュタットHallstattに向かいます。
いくつも電車を乗り継ぐ鉄道の旅となりますが、狙いはゼメリング鉄道Semmeringbahnを体験すること。このゼメリング鉄道も世界遺産です。

小旅行のルートを地図で確認しておきましょう。


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出発駅のウィーン・マイドリング駅Bahnhof Wien Meidlingに向かいます。ホテルからトラムに乗りウィーン中央駅(ウィーン・ハウプトバーンホフWien Hbf )へ。


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ウィーン中央駅は真新しい駅で、初めての利用です。プラットホームは新しくて立派ですが、まだショップなどもなく閑散とした感じです。


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ウィーン中央駅からSバーンに乗ると、あっという間にウィーン・マイドリング駅Bahnhof Wien Meidlingに到着。この駅を利用するのも初めてです。


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ウィーン・マイドリング駅からはグラーツGraz行のレールジェットに乗ります。レールジェットが停車しているホームに移動。


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このレールジェットに乗って、ゼメリング鉄道を経由して、グラーツの1つ手前の停車駅ブルック/ムールBruck an der Murまで行きます。そこで乗り換えて、ハルシュタットに向かいます。鉄道チケットはネットで格安チケットSparSchiene Osterreichを購入済。列車を4つ乗り継ぐ列車指定のチケットです。2人で58ユーロ。


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このチケットでレールジェットのファーストクラスの自由席に乗ることができますが、贅沢をしてファーストクラスのさらに上のプレミアムクラス(ビジネスクラス)に乗ります。一度体験してみたかったんです。プレミアムクラスに乗るためには、プレミアムクラスの指定席チケットを買う必要があります。全席指定ですからね。たった2時間弱の指定席チケットですが、2人で30ユーロ。結構、高価です。それでも低価格チケットを購入するために、ずい分苦労しました。このブルック/ムール乗り換えにすることで、低価格チケットがゲットできたんです。


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レールジェットのプレミアムクラスの車両がどれか分からないので、レールジェットの車両の前に立っていた女性車掌さんにプレミアムクラスの車両の位置を訊くと、何故か「ブルック/ムールまで行くの?」と訊かれました。そうだと答えると、乗る車両とドアの位置を教えてくれました。一番先頭の車両でした。


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車両に乗り込む前にホームを眺めると、相変わらず女性車掌さんが列車の前に立っています。乗客に案内するためなのかな。親切な車掌さんですね。


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プレミアムクラスの車両に乗り込みます。車両内のドアのガラスには、Businessの文字が見えます。プレミアムクラス(ビジネスクラス)を意味しています。


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プレミアムクラスの車両はコンパートメントに仕切られていますが、ドアはなくオープンになっています。


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プレミアムクラスの車両内を見渡した後、女性車掌さんの発言の謎は解けました。何と、プレミアムクラスの車両(ファーストクラスの車両の一部)に乗車したのは我々だけだったんです。つまり貸切ということです。ですから、プレミアムクラスの車両について尋ねたsaraiはブルック/ムールまで乗車することが分かったんですね。
saraiと配偶者の席にだけ、指定席の情報が表示されていました。


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プレミアムクラスはまあ、実に快適な車両です。座席も素晴らしい。


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向い合せの人と足がぶつからないように、座席の位置がずれています。横2列の座席で、片側通路です。したがって、座席はとても広く、もちろん革張り。座席の両脇にも小さなテーブルがあり、取り出し式のテーブルも付いています。


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もちろんリクライニングも出来、ふくらはぎの部分も持ち上がります。が、慣れない操作にsaraiは四苦八苦。


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電源もあるし、使いませんでしたが無料の無線LANも装備しているようです。
座席には、このレールジェットのパンフレットが置いてあります。


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パンフレットには、色々な列車情報が記載されています。
これは停車駅の時刻表です。


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車両をチェックしながらはしゃいでいるうちに、レールジェットは発車。ウィーンの市街地をゆっくりと走り抜けていきます。


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車両の端の壁には液晶パネルが取り付けられていて、色々な情報が表示されます。
これは時速と停車駅の情報です。ゼメリング鉄道区間での停車駅はゼメリングSemmering。1時間以上も先です。


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次に地図情報に切り替わりました。地図上に現在位置が表示されます。飛行機のフライト情報と同じですね。


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地図がズームアップして、詳細情報になります。


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貸し切り車両に乗って、何かと楽しく飽きることがありません。レールジェットは順調に走っていきます。



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ザルツカンマーグートへ小旅行:レールジェットは一路、ゼメリング鉄道へ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/2回目

貸し切り状態のレールジェットの贅沢なプレミアムクラスを満喫して楽しんでいると、プレミアムクラスには無料ドリンクとクッキーが付いているということで、若い新米のボーイさんがお好みのドリンクは何かと訊いてきました。コーヒーをお願いします。同時に、先ほどの女性車掌さんが検札に来ました。お二人に写真を撮ってよいかと聞くと、若いボーイさんには断られてしまいましたが女性車掌さんは快く応じてくれました。サービスを心得た仕事ができるという感じの素敵な女性です。配偶者の評価が高いです。


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気持ち良く旅がスタートです。
すぐにコーヒーが運ばれてきました。ちゃんと陶器のカップで出してくれ、クッキー付きです。


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saraiはコーヒーを飲みながら、すっかりリラックスムードです。


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シートのリクライニング機能を完全にマスターして、ご機嫌です。


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ゼメリング鉄道はまだまだ遠い彼方です。レールジェットは緑の野原の中を快速で走ります。


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この辺りはワイン畑が広がっています。


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小さな綺麗な街を通り過ぎていきます。


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街を過ぎると、また美しい野原が広がります。


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野原には、綺麗な家々が点在しています。美しい自然環境ですね。


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最初の停車駅、ウィーナー・ノイシュタット駅Wiener Neustadtです。


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これが液晶パネルの表示。ぴったり定刻で走っていることが分かります。ウィーン・マイドリング駅から25分です。


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ウィーナー・ノイシュタット駅を出ると、またまた緑の野原です。


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液晶パネルの表示では、ゼメリング駅まで後30分ちょっと。ゼメリング鉄道はゼメリング駅の手前まで続く上り勾配のジグザグの鉄道線です。ゼメリング鉄道もそろそろでしょう。


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まだ平坦地を走っているので、時速140kmのスピードです。


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緑の野原と遠くの林の中をレールジェットが走っていきます。


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また、綺麗な街並みを通り過ぎていきます。


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線路沿いの高台にピンク色の花の咲く木々が見えます。春らしい風景です。


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小高い山が少しずつ近づいてきます。


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少し山間に入ってきました。いよいよゼメリング鉄道のようです。


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まだ周りは平坦地で、小さな工場も見えます。農業機械の工場でしょうか。周りは平坦とはいえ線路は、少しずつ上り勾配になってきました。


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ゼメリング鉄道が楽しみになってきました。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:魅力的なゼメリング鉄道の旅

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/3回目

ウィーン・マイドリング駅から乗ったレールジェットは45分ほどでゼメリング鉄道Semmeringbahnへさしかかります。
鉄道線に沿って流れるシュヴァルツァ川Schwarzaの岸辺には美しい緑の野原が広がり、可愛い家々が点在します。鉄道線は次第に高度を上げていきます。この辺りは、パイエルバッハ=ライヒェナウPayerbach-Reichenauです。レールジェットの左側の窓からは、低い山々が向こうに見えています。オーストリア・アルプスの東端の前山です。


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レールジェットはシュヴァルツァ川に沿ってぐんぐん走っていきます。


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レールジェットはまわりの野原からは高い所を走ります。シュヴァルツァ川の川面もちらちらと見え隠れするようになってきます。


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レールジェットの進行方向には、白銀に輝くアルプスの峰が遠望できます。


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ゼメリング鉄道の峠にあるゼメリング駅まで、あと25分ほどという液晶パネルの表示。これから30分程、ゼメリング鉄道が楽しめます。


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ゼメリング鉄道はウィーンからトリエステTrieste(イタリア)に至るオーストリア国鉄の南部本線Sudbahnのうち、オーストリア・アルプスの東端の分水嶺を越える区間の名称です。グログニッツGloggnitzからミュルツツーシュラークMurzzuschlag間の直線距離にして約10キロメートル、実際は急峻な峠を上るために蛇行しているので29キロメートルの区間です。高度差は麓の標高439mから最高地点の標高898mと、450mもあります。それでもアルプス越しにしては思ったほどの高度差ではありません。その理由はアルプスと言っても、ほとんど東の端っこなので、峠の高さが標高1000mを切っているんです。もう少し東側を迂回すれば、ハンガリーの平原を通り抜けることも可能です。現在はトンネルの工事を始めているので、ゼメリング鉄道は本線から外れることになるかもしれません。それでも、アプト式を使わない山岳鉄道の開祖としてのゼメリング鉄道の歴史的意義は消えることはありません。開通したのは1854年、今から160年も昔です。皇帝フランツ1世の弟ヨハン大公がこの路線の建設を強く望み、彼の命を受けたカール・フォン・ゲーガCarl von Ghegaが尊い犠牲者を出しながら開通にこぎつけました。ゼメリング鉄道はヨハン大公鉄道Erzherzog Johann-Bahnとも呼ばれるそうです。

ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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レールジェットはアルプスの方に向かってぐんぐん進みます。そのうちに左方向に大きく迂回を始めて、進行方向の左に大きなアーチ橋が見えてきました。シュヴァルツァタル橋Schwarzatal-Viaductです。


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シュヴァルツァタル橋の上からは、清冽な流れ、シュヴァルツァ川が見下ろせます。


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左に弧を描きながらシュヴァルツァタル橋を渡っていくレールジェットの後続部分を見ることができます。


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左に迂回しながらシュヴァルツァ川を渡り切ったレールジェットは、先ほどとは逆の方向に向かってシュヴァルツァ川の対岸に沿って走っていきます。この迂回でどんどん高度を上げていきます。シュヴァルツァ川の岸の高台には綺麗な家々が並びます。


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パイエルバッハPayerbachの街はシュヴァルツァ川の両岸に分かれており、この家々はゼメリング側です。可愛い街ですね。


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レールジェットはパイエルバッハの街を通り過ぎて、山に向かって走ります。


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沿線の木々は若葉が芽吹き始めています。


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通過しているのはキュブ駅Kubでしょうか。ここが標高543m。ちょうど100mほど高度を上げたことになります。


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キュブ駅の先にはまた、アーチ橋が見えます。このゼメリング鉄道には16本のアーチ橋があります。


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アーチ橋を渡り終えると、このアーチ橋を左に旋回して渡ってくるレールジェットの後続部分が見えます。


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レールジェットの最後尾もアーチ橋にさしかかります。


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ずい分、山を登ってきました。遠くの平地が低く見えています。


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高く見えていた山々もレールジェットと同じくらいの高さに見えてきます。


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1つ目のトンネルを抜けてきました。このゼメリング鉄道にトンネルは全部で16本あります。


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鉄道はなだらかな緑の斜面の上を走り、美しい眺望が楽しめます。


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ゼメリング鉄道を走り出して、まだ10分も経過していませんが、蛇行しながら美しい山間を抜けていく体験は特別なものです。ゼメリング鉄道の旅は続きます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ゼメリング鉄道の絶景を行く

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/4回目

ゼメリング鉄道Semmeringbahnはアプト式を使わない山岳鉄道の開祖としての歴史的意義を認められて、ユネスコの世界遺産に認定されています。
そのゼメリング鉄道ももう少しで半ばあたりになります。


ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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山間を縫って走るゼメリング鉄道ですが、緑の斜面の向こうに美しい眺望も楽しめます。


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なだらかな緑の丘陵の中をレールジェットはゆっくりと上っていきます。


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ゼメリング鉄道にさしかかる前は、緑の美しい平坦な大地をレールジェットは時速150キロ以上のスピードで快適に走りましたが、ゼメリング鉄道の上り勾配にさしかかると列車のスピードがグ~ンと落ち時速50キロを切ることもあります。現在は時速60キロです。


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周りの木々も美しい風情です。


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レールジェットの通路やトイレのある部分にも液晶パネルが取り付けられています。今はがくんとスピードが落ち、何と時速5キロです。


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列車は喘ぎながら上って行きます。液晶パネルの地図で確認すると、現在はアイヒベルク駅Eichbergを通過して、クラム・ショットウィーン駅Klamm-Schottwienに近づきつつあります。標高は600mを越えました。それでも最高地点までは300m以上上っていかないといけません。


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現在の時速は50キロです。ゼメリング鉄道区間の終点ミュルツツーシュラークMurzzuschlagまではまだ30分ほど走るようです。


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山間の向こうの谷間には、高速道路の高架橋が見えています。ゼメリング鉄道のアーチ橋の風情はありませんね。


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レールジェットは大きく左に旋回しながら進んでいきます。


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クラム・ショットウィーン駅を過ぎて左手に、クロイツベルガー・ムジークフェラインkreuzberger musikvereinというローカル色あふれる建物があります。ここを本拠地としている音楽団体のようで、定期的にコンサートを開いているようです。演奏しているのは民俗音楽でしょうか。


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ゼメリング鉄道はトンネルも多く、トンネルを抜けるとガラリと風景が変わるので驚きの連続です。ゼメリング鉄道は山の高いところを通っていて、実に眺めが素晴らしいです。もう、標高700mを越えています。


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2人ではしゃぎながら独占した車両を行き来して、ベストスポットの写真を撮りまくります。


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また、アーチ橋を渡っていきます。


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折角のプレミアムクラスですが、写真を撮りながら周りの風景を楽しむのが忙しく、席をあたためる暇がありません。まあ、ほかに乗客がいないので、迷惑をかけることもありませんけどね。


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緑の丘陵の連なりがとても綺麗です。


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レールジェットは蛇行するゼメリング鉄道をゆっくりと進んでいきます。


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左手にブライテンシュタインBreitensteinの村の家々が見えてきました。ブライテンシュタイン駅を過ぎると、次のゼメリング駅はすぐの筈です。


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ブライテンシュタインの先のトンネルを抜けると、2層アーチのカルテリンネ橋Kalte-Rinne-Viaductが見えてきます。ゼメリング鉄道を代表するアーチ橋です。


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レールジェットの後続部分もポラーオズヴァンド・トンネルPolleroswand-Tunnelを抜けて、カルテリンネ橋を渡ってきます。


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最後尾もトンネルを抜けて、カルテリンネ橋を渡ってきます。このアーチ橋を進むレールジェットの車両の写真がベストショットです。車両の中からは、アーチ橋の全貌を撮影できないのが残念です。沿線から、この光景を見たいものです。


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もう、ゼメリング鉄道も残り少なくなってきました。ゼメリング駅もすぐでしょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ゼメリング鉄道の旅、完結!

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/5回目

ゼメリング鉄道Semmeringbahnの最高地点に近づいていきます。


ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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現在、ブライテンシュタインを過ぎたあたりで標高800mくらいです。まわりには岩山がそそり立っています。


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また、アーチ橋が近づいてきます。2層アーチのアドリツグラーベン橋Adlitzgraben-Viaductです。


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アドリツグラーベン橋をレールジェットが渡っていきます。絶景です。


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遠くに見えていた雪山がだんだん近づいてきます。


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ゼメリング駅Semmeringに到着です。ここは標高896m、ほぼゼメリング鉄道の最高地点の峠です。


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ちょうど逆方向の電車がホームに入ってきました。


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液晶パネルを見ると、4分ほどの遅れが出ています。ほとんど停まりかけるほど、のろのろと走ることもありましたからね。


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3分遅れでゼメリング駅を発車しました。乗り継ぎもあるので、これ以上遅れが大きくならないことを願うばかりです。


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ゼメリング駅にはまだ雪が残っています。春とは言え、さすがに高い山の上はまだ寒いようです。


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ゼメリング駅を出ると、ちょっと長めのトンネルに入ります。単線並列のゼメリングトンネルSemmering-Tunnel、約1500mの長さです。単線並列になっているのは、単線の旧ゼメリングトンネルAlter Semmering-Tunnelが元々あって、単線の新ゼメリングトンネルNeuer Semmering-Tunnelが新たに建設されて、複線化されたためです。新トンネルは旧トンネルよりも80mほど長くなっています。saraiの乗ったレールジェットは歴史ある旧トンネルを走りました。もっとも、中は暗くて何も見えませんでしたけどね。
このトンネルを抜けると、一気にスピードを上げて下りはじめます。並行して立派な道路(S6の高速道路?)も通っています。


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ゼメリング鉄道はしばらくこの道路と並行して走ります。地形的に道路は見え隠れします。


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沿線は草原でのどかですが、遠くの山には雪が見えています。


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綺麗な村が見えてきました。シュタインハウス・アム・ゼメリングSteinhaus am Semmeringです。標高が838mで、最高地点からは60m下っています。


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近くの山には、スキーの素晴らしいゲレンデも見えます。ウィンターリゾートの村なんですね。


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結構、大きな村です。村というよりも街と言ったほうがよさそうです。


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ゼメリング鉄道は緑の野原をぐんぐん下っていきます。


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素晴らしい景色が広がっています。


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ゼメリング鉄道の区間の最終地点、ミュルツツーシュラーク駅Murzzuschlagに到着しました。ここは標高681mです。最高地点との高低差は約300m。センメリンク鉄道はグログニッツからの高低差は約450mですから、センメリンク鉄道はグログニッツ側のほうが急峻で、ミュルツツーシュラーク側は緩やかです。


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ゼメリング駅からミュルツツーシュラーク駅への下りは快調だったので、ゼメリング駅での遅れをほとんど取戻し、ほっと一安心です。


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ゼメリング鉄道はこの区間で完了。このゼメリング鉄道を楽しむなら、絶対に左側(ウィーンの方から行く場合)に席をとりましょう。右側の窓はずっと山斜面で、何も見えませんよ。
また、前に書いた通り、2012年から新しいゼメリング基底トンネルSemmering-Basistunnelの建設が始まっています。これはゼメリング鉄道の区間、グログニッツからミュルツツーシュラークまでの間を27キロのトンネルにしてしまうものです。現在ゼメリング鉄道を通過するために45分の時間を要していますが、これがゼメリング基底トンネルでは30分短縮され、たった15分で通り抜けるようになります。完成予定は10年後の2024~2025年。その折には、ゼメリング鉄道は完全にローカル観光鉄道になってしまいます。ゼメリング鉄道を楽しめるのは、ここ10年の間です。
この後、さらに電車を乗り継ぎながらハルシュタットに向かいます。


次回を読む:18日目-2:ハルシュタットへの鉄道の旅 (5)

前回を読む:17日目:ウィーンで音楽三昧、4日目 (5)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:レールジェットの贅沢なプレミアムクラスともお別れ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/6回目

ゼメリング鉄道の区間を通り過ぎて、ジェットレールはミュルツツーシュラーク駅を出発。ミュルツツーシュラークの綺麗な街並みを抜けていきます。この街はブラームスが交響曲第4番を作曲したところ。ブラームスはゼメリング鉄道が開通した30年後の1884年と1885年の2回の夏をここで過ごしました。当時、ゼメリング鉄道でウィーンから3時間かかったそうです。ミュルツツーシュラークには、オーストリア唯一のブラームス博物館があり、ブラームスが弾いていたピアノも展示されています。1991年の開館時には、saraiの最愛のピアニスト、クラウディオ・アラウが記念コンサートを行う予定だったそうです。しかし、アラウはこの年に亡くなり、代わりにイェルク・デムスがアラウ追悼コンサートを行ったそうです。そのときの演奏が2枚組のCDになっているので、是非、聴いてみたいものです。今でも、このブラームス博物館で販売しているようです。なお、ブラームスは夏を避暑地で過ごす習慣があり、晩年はザルツカンマーグートのバート・イシュルで過ごし、名作のクラリネット五重奏曲を作曲しています。明日はそのバート・イシュルを訪ねる予定です。


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街を出ると、アルプスからの清流ミュルツ川Mürzに沿ってレールジェットは走っていきます。


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アルプスの外れにあたるこの辺りは、美しい風景が広がっています。


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緑の野原の中をレールジェットは走ります。


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ゼメリング鉄道を走っているときは写真撮影や風景を楽しむのに忙しかったsaraiも、ようやくリラックス。プレミアムクラスのリクライニングシートでゆったりです。


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沿線には次々と街があらわれます。いずれも綺麗な街です。


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ミュルツ川は時折、川幅を広げます。といっても小川の域を超えるものではありませんけどね。


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美しい風景の中、気持ちよさそうにサイクリングを楽しんでいる人達がいます。羨ましいです。


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次の停車駅、カプフェンベルクKapfenbergに到着。レールジェットのプレミアムクラスの贅沢な旅ももう数分でおしまいです。乗り換える準備を始めましょう。


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ほぼ定刻でブルック/ムーア駅Bruck an der Murに到着。


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これが今まで乗ってきたレールジェット。5番線のホームに停車しました。


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ここで贅沢なシートともお別れです。多分、プレミアムクラスに乗るのはこれが最初で最後になるでしょう。プレミアムクラスのドアも閉じています。


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車両には派手な模様が描かれています。アルペンスキー・ワールドカップのオフィシャルパートナーの特別塗装のようですね。


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素敵な女性車掌さんと手を振って別れを惜しみます。レールジェットはグラーツに向かって走り出しました。


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このブルック/ムーア駅からは3つの列車を乗り継いで、ハルシュタットに向かいます。ブルック/ムーア駅には、プラットホームの移動に地下通路とスカイウォークの2つがあります。1番線への乗り換えだったのですが、車掌さんが配偶者にスカイウォークのほうだよと親切に教えてくれたそうです。乗り換え時間が10分を切っていたので助かりました。エレベーターに乗って、スカイウォークに上ります。


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スカイウォークの上からはプラットホームが見渡せます。1番ホームには既に電車が入線しています。


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1番ホームに停車中の各駅停車の電車です。あと2~3分で発車です。急いで乗り込みましょう。


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このブルック/ムーア駅からの電車は、ファーストクラスの付いていない各駅停車の電車です。次に乗り換えるレオーベン中央駅Leoben Hbfまでは10分ほどですから、構いません。それに席はがらがら。


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車窓からは先ほど渡ったスカイウォークが見えています。


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2番目の電車の旅が始まります。

今回の小旅行の鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:電車を乗り継ぎ、一路、ハルシュタットへ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/7回目

各駅停車(レギオナル)の電車がブルック/ムーア駅を発車します。とてもよい天気で青空が広がります。


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駅を出ると、すぐにムーア川を渡ります。ムーア川はグラーツに続いています。


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ムーア川に平行して架かっている橋はS6の高速道路です。


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途中の停車駅ニコラスドルフNiklasdorfです。古いレンガ造りの駅舎に真っ赤な駐輪場が対照的です。


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ニコラスドルフを出ると、また長閑な田園風景です。


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レオーベン中央駅Leoben Hbfに到着。ここでまた乗り換えです。


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本日3番目に乗るのはEC(ユーロシティ)です。ホームで到着を待ちます。


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時間通りにやってきたユーロシティに無事、乗り換えました。このユーロシティにはもちろんファーストクラスの車両が付いていて、指定席もとってあります。指定料金は無料。ファーストクラスのチケットに料金は含まれています。


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指定座席を探すと、既にご夫婦が座っています。その席はsarai達が予約している事を告げると、我々のチケットを確認したいとのこと。確かに、席の上の液晶表示に予約の表示がされていません。チケットを確認して納得したのか、表示がなかったからねと言いながら席を移動してくれました。後で車掌が来た時に、表示がなかったとのクレームを付けてましたが、車掌はなんだかんだと理屈を付けて去って行きました。被害者の我々4人は苦笑するのみです。

レオーベン中央駅を出て15分もすると、緑の野原と岩山の美しい風景になりました。


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岩山の向こうには雪が残った山も見えます。


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沿線はなだらかな丘陵が続き、どこまでも美しい風景です。


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緑の野原に点在する家々も可愛いです。


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雪山が近くなってきます。ザルツカンマーグートが近づいてきたようです。


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青空の下、雪山が綺麗に見えます。


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小さな村を通り過ぎます。


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大きな雪山が見えてきます。


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雪山の向こうはザルツカンマーグートでしょうね。


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最後の乗換駅が近づいてきました。このあたりは本当に風光明媚です。


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4番目の電車への乗換駅はシュタイナッハ-イルドニング駅Stainach-Irdningです。この駅での乗りかえは4分しかなくヒヤヒヤしましたが、入線したホームの反対側に待っている電車への乗換で楽勝でした。車掌さんが乗り換える電車は向かい側の電車だと教えてもくれました。この電車はファーストクラスの付いていない急行(REX)電車です。全席自由席ですが、席は空いていて窓際の席を余裕で確保できました。
ここからハルシュタットまで50分ほどです。シュタイナッハ-イルドニング駅を出ると、緑の野の向こうに美しい雪山が見えます。電車はそちらに向かって走っていきます。


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いよいよ、今日の目的地ハルシュタットが近くなってきました。


今回の小旅行の鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:シュタイナッハ-イルドニング駅で乗り換えて、ハルシュタットもすぐそこ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/8回目

シュタイナッハ-イルドニング駅で乗り換えて、急行(REX)でハルシュタットに向かいます。シュタイナッハ-イルドニング駅を出ると、緑の野原の向こうに雄大な雪山が見えます。この山塊がザルツカンマーグートまで続いています。


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電車はその雪山の方に分け入っていきます。雪をかぶった岩山が青空をバックに聳えたち、美しさに魅了されます。


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険しい岩山がそそり立ちます。


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電車はその岩山の谷間を縫うように走ります。鉄道と並行して、道路(ザルツカンマーグート通りSalzkammergut Strasse)が続いています。


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もう春だと言うのに、山はまだ冬の気配です。


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シュタイナッハ-イルドニング駅から10分ほどでタウプリッツ駅Tauplitzに到着。乗降客もほとんどありません。


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今乗っている路線はシュタイナッハ-イルドニング駅とアットナンク・プッハイム駅Attnang-Puchheimの間をつなぐもので、電車はこの駅の間を往復しています。ハルシュタットはその中間くらいにあります。アットナンク・プッハイム駅はウィーン西駅とザルツブルグ中央駅の間にあります。したがって、ウィーンからハルシュタットに行くには、アットナンク・プッハイム駅経由が便利なんです。saraiもウィーンへの帰りはそちらの路線を利用する予定です。ただ、行き帰りとも同じ路線を走るのは面白くないですし、どうしてもゼメリング鉄道を通ってみたかったんです。
タウプリッツ駅の案内板には、シュタイナッハ-イルドニング駅とアットナンク・プッハイム駅の方向が示されています。


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タウプリッツ駅を出ると、野原の向こうにはまた雪山が見えてきます。


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線路の傍らの野原には、綺麗な小川、クルングル川Krunglbachが流れ、その向こうには雪山が連なっています。美しい眺めです。


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山の麓あたりまで雪が残っています。


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雪山の麓に広がる草原には、3角形の綺麗な建物が見えます。何かの宿泊施設でしょうか。


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草原の小さな村も綺麗ですね。ただ、冬は厳しい環境でしょう。


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バード・ミッテルンドルフ・ハイルブルン駅Bad Mitterndorf-Heilbrunnに到着。ハルシュタットまでの中間あたりまで来ました。この駅の名前からすると、温泉がありそうですね。


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この駅を出てしばらくすると、周りの山の雪も減り春らしい風景になってきました。まさか、温泉で地熱が高いわけではないでしょうね。


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やがて、周りにあった草原を後にして、山間部に入っていきます。


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山間部に入っても電車は順調に走り、バート・アウスゼー駅Bad Ausseeに到着。ハルシュタットまでは後15分ほどです。


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バート・アウスゼー駅を出ると、ザルツカンマーグートの清流、コッペントラウン川Koppentraunに沿って走ります。コッペントラウン川はトラウン川の下流です。


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電車は川と丘に挟まれた谷間を走っていきます。


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コッペントラウン川ではカヌーを楽しむ人たちがいます。川の水は冷たそうですがね。


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次々にカヌーを漕ぐ人たちがやってきます。結構、急流のようですが、みなさん頑張っています。ザルツカンマーグートはアウトドアスポーツのメッカのようです。


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ハルシュタットももうすぐのところまで来ました。


今回の小旅行の鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット駅に到着、すぐに連絡フェリーに乗船

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/9回目

電車はシュタイナッハ-イルドニング駅を出て、もう45分ほど走りました。残り5分ほどでハルシュタットに到着する筈です。コッペントラウン川に沿って走りますが、川は高い岩壁に挟まれ渓谷になっています。


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渓谷を抜け、一気に視界が広がります。電車は川を離れて、小さな草原の中を走ります。


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オーバートラウン・ダッハシュタインヘーレン駅Obertraun Dachsteinhohlenに到着。目的のハルシュタットの隣の駅です。


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オーバートラウン・ダッハシュタインヘーレン駅を出るや否や、ハルシュタット湖が視界に広がります。雪の残る岩山に囲まれた美しい湖で、配偶者と2人でおおっと歓声を上げます。


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電車は湖岸に沿って走ります。目は湖面に釘付け。


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美しいハルシュタット湖に気をとられているうちに、ハルシュタット駅に到着。慌てて電車を降ります。小さな無人駅で、ほとんど降りる人もいません。


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駅は、崖と湖にはさまれた何もないところにあります。


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小さな駅舎の先に湖岸に下りる道があるようです。


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荷物を引っ張りながら、駅から坂道を下りて湖岸に向かいます。


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すぐに湖岸のフェリー乗り場が見えてきます。


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フェリー乗り場では、フェリーのスタッフが電車で到着した観光客を待っていてくれます。ハルシュタットの街は湖の対岸なので、フェリーが唯一の交通手段です。


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saraiと配偶者が最後の乗客です。フェリーのスタッフも確認したような気配です。


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我々がフェリー乗り場の建物に入ると、建物入り口はチェーンが閉じられました。


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フェリーの乗船券を購入。1人1.8ユーロです。


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小さなフェリーに乗り込みます。


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先客が数名いました。閑散としたものです。


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フェリーの上から、駅からの坂道が見通せました。ほんの1~2分の距離でしたね。


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フェリーの上からのハルシュタット湖の眺めです。高くそびえる雪山に囲まれ、シーンと静まり返っています。


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対岸のハルシュタットの街がすぐ近くに見えています。ハルシュタット湖は南北に細長く伸びる湖で、東西の幅は狭い湖です。フェリーは東岸にある鉄道駅と西岸にある街を結ぶので、その間の距離は短いんです。


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これは湖の北の方です。湖の端は見えません。


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落ち着いたところで、今日滞在予定のホテルに携帯電話でフェリーに乗ったことを伝えハルシュタットの街の船着き場でのお迎えをお願いすると、フェリーのキャップテンに連絡するように伝えて欲しいとのこと。何だか面倒だなあと訝りながらキャップテンにホテルへの連絡をお願いすると、早速、連絡してくれました。これで準備OK。
いよいよ、フェリーがハルシュタットの街に向かって、出発です。

ハルシュタットの駅からフェリーに乗っての移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:美しきハルシュタット湖をちょっとだけクルーズ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/10回目

湖岸のフェリー乗り場から、フェリーがハルシュタットの街に向かって出発です。


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湖の周りの景色の美しいこと、ため息が出るほどです。


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フェリーはまっすぐハルシュタットの街に向かっていきます。


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船上では、湖の美しさに魅了されっぱなしです。北の方は湖面がどこまでも続き、湖の美しさは半端ではありません。


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湖面は周りの緑が映り込んでいるのか、濃い緑色の美しさ。


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フェリー乗り場から、かなり離れてきました。


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フェリーの行く手には、大きな岩山が聳えたっています。


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ハルシュタットの街もだんだん近づいてきます。もう湖の真ん中です。


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ますます湖面の美しさが際立ってきます。


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ハルシュタットの街の家々の姿もはっきりと見えてきます。


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船の左舷から見ると、ハルシュタットの小さな教会の尖塔が見えます。箱庭のような風景です。


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湖岸に建つ家は三角形の大屋根の木造の家です。狭い湖岸にへばりつくようにひしめいて並んでいます。


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可愛いお城のような建物も見えます。


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教会横の船着き場が近づいてきます。


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船着き場の右手の方にフェリーが回り込んでいきます。


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教会とその横に建つバインハウス(納骨堂)の姿が大きくなってきます。


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船着き場の右手に見えるボートハウスがとても印象的です。


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湖岸の高台の上に建つ教会を見上げながら、フェリーは船着き場に滑り込んでいきます。


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フェリーは船着き場に接岸。ハルシュタットの街に上陸します。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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船着き場に、すぐにホテルのオーナーが迎えに来てくれました。オーナーはキャップテンにご挨拶。


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船着き場には勝手に車は入れないようにゲートがあるので、キャップテンからホテルのオーナーに連絡してもらうという仕組みになっているのかも知れません。船着き場は忙しく働く人で賑やかです。フェリーのキャップテンとホテルのオーナーとバケツを手にした働き者という感じの赤シャツの女性がおしゃべりを始めます。村の馴染みの仲良しさんかなと思ったら、その女性は船会社のビッグボスとのことでした。フェリーを5隻も所有しているそうです。普通の女性でしたけどね。


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お迎えの車でホテルに向かいます。観光客でいっぱいの細い道を気を付けてノロノロ進みます。アジア系の人が圧倒的に多いですが、たぶん台湾・韓国あたりの人でしょうか。そういえば、日本人はライン川下りの時に会って以来ほとんど会いませんね。あっという間に、街外れのホテルに到着です。街外れと言っても、オーナー曰く、ハルシュタットは1キロ足らずの一本道しかない小さな街です。
この後、ホテルにチェックインして、ハルシュタットの街歩きに出発します。


次回を読む:18日目-3:ハルシュタット塩抗ツアー (4)

前回を読む:18日目-1:ゼメリング鉄道 (5)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタットのホテルにチェックイン・・・塩抗へのケーブルカー乗り場へ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/11回目

ホテルのオーナーに船着き場まで出迎えてもらい、車であっという間にホテルに到着です。ホテルはハルシュタットの街の外れにありますが、ハルシュタットの街は1キロ足らずの細長い街ですから、街中みたいなもんです。車で迎えに来てもらうほどのことはありませんが、初めて訪れる街は土地勘がないので、ホテルまで案内してもらえば楽ちんですね。
ホテルはGasthof Pension Grüner Angerです。これが外観。ホテルのパンフレットからの画像です。


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このホテルは比較的料金が高いザルツカンマーグートのホテルの中ではリーズナブルな料金で泊まれるので、選択しました。
ホテルのレストランです。落ち着いた感じです。


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ホテルのレセプションでチェックインします。レセプションの奥には、厨房が見えています。


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ホテルでチェックイン後、部屋に向かいます。部屋は2階ですがエレベーターなんてありませんから、荷物を持って階段を上がらないといけません。ただ、ウィーンからの小旅行なので、荷物は最小限で大したことはありません。
部屋に入って窓から外を覗くと、野原が広がっています。いい環境ですね。


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部屋には気持ちのよさそうな清潔なベッドが置いてあります。


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バスルームも清潔そのものですが、残念ながらバスタブはありません。


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部屋には小さなバルコニーが付いていて、そこからは街から続いている家並みも見えます。うーん・・・可愛い家々ですね。


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山肌もホテル近くまで迫っています。


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可愛い家を発見。こういう家に住んでみたいものです。後ろに見えている山の上のほうが少し靄っていますね。眺望が悪くならなければ、いいのですが・・・。


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さて、いつまでもぐずぐずせずに塩抗に向かいます。ザルツカンマーグートは、名前の《ザルツ》の通り昔から岩塩の産地で有名です。実はそれほど塩抗に興味があるわけではありませんが、塩抗がある山の上からの絶景に期待しているんです。それに何と、この塩抗は冬の間はお休みで春になるとオープンするのですが、それが昨日(4月20日)からなんです。グッドタイミングでのハルシュタット訪問になりました。
塩抗は4時までにケーブルカーに乗らないとツアーに参加できないので、急がないといけないんです。後、1時間でクローズです。
ケーブルカーの駅はホテルのすぐ近くで、オーナーが割引券をくれました。ラッキー! ダンケ・シェーン!
ホテルを出ると、良いお天気で、綺麗な小川も流れています。


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周りの山の美しさ、草花の美しさ、これぞザルツカンマーグートです。


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すぐに、急な山の斜面に敷設されたケーブルカーの軌道が見えてきます。つい、saraiは足が早まります。


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塩抗に上るケーブルカー乗り場に到着。


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塩抗に上るケーブルカー乗り場で振り返ると、周りは美しい雪山が見えます。ケーブルカーで上った山の上からは綺麗に見渡せるでしょう。


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窓口でケーブルカーと塩抗ツアーのセット券を購入。1人26ユーロです。ホテルのオーナーから貰った割引券を出すと、2ユーロの割引で24ユーロになりました。ちょっとだけ、得した気持ち。


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塩抗の説明パンフレットもゲット。ドイツ語の他に英語でも書かれています。助かります。


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ケーブルカー乗り場の建物に入ります。次の発車は3時15分と表示されています。15分おきの発車のようで、後5分ほどです。最終便の4時には余裕で間に合いました。


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チケットのバーコードをかざすと、入場ゲートのバーが開きます。


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奥のドアの先がケーブルカーのホームのようです。


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壁にケーブルカーのデータが掲示されています。24人乗りの車両で300m以上の高さを上るようです。できたのは1980年ですから、そんなに昔からあるわけではありませんね。


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この後、ケーブルカーで山に上り絶景を楽しみます。

船着き場~ホテル~ケーブルカー乗り場のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタットの塩抗へのケーブルカーで山上へ・・・そして、絶景!

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/12回目

ハルシュタットでの最初のお楽しみは、ケーブルカーで山に登って山の上からの眺望と塩抗ツアーです。
ホームに出ると、ケーブルカーの車両が既に停車中。かなりの急坂を上っていくようです。


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今のところ、乗客は我々二人だけです。昨日から本年度の営業を開始したばかりですからね。


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独占状態の車両に乗り込み、上機嫌のsaraiです。


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ケーブルカーが上り始めると、みるみるうちに眺めが素晴らしくなっていきます。箱庭のような景色が広がっていきます。


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ケーブルカーはもうこんなに上ってきました。高速なシステムです。麓駅もよく見えています。


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ますますハルシュタット湖の眺めが綺麗になってきました。


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ケーブルカーは中間点を過ぎ、山上駅から下りて来た車両とすれ違いました。


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ほぼ山の上に到着。これが下界の風景です。


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ハルシュタット付近の湖の風景が見渡せます。


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ケーブルカーの終点辺りは、山の木々が邪魔してハルシュタット湖の眺望が妨げられます。


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ケーブルカーの山上駅の前には、塩抗の抗夫たちのレリーフが飾られています。


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駅前の広場にエレベーターがあり、それに乗ってさらに高台の通路に上がります。まるで空中回廊のようです。この空中回廊に上がると、ぐっとまわりの視界がよくなります。


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ハルシュタット湖の南側がすべて見渡せます。絶景です。本当によいお天気でラッキーです。曇り空や雨だったら、ハルシュタットの良さは全く分かりませんね。


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空中回廊は山上のレストランに通じています。そこでゆっくりとお茶したいところですが、塩抗ツアーの最終時間も迫っているので、パスします。


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これが空中回廊の全景です。駅前に建つエレベーター塔を上がったところの回廊は二手に分かれ、一方は展望レストラン、一方は塩抗に続く山道につながっています。


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この空中回廊からは山道を塩抗に向かいます。


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山道脇には、可愛い草花が咲いています。スノーフレークでしょうね。


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山道を歩き始めると、すぐに左手に真っ黒い建物があります。何でしょう。


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黒い建物の前に来ると、展示の墓(schaugrab)と書かれています。ますます、謎?


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建物に入ると、布にくるまれた遺体と副葬品の壺などが置かれています。これは19世紀にヨハン・ゲオルク・ラムザウアー(Johann Georg Ramsauer)が発見した先史時代の埋葬場の再現シーンです。およそ3000年前の埋葬シーンと考えられているそうです。


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さらに山道を歩いて塩抗に向かいます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタットの塩抗ツアー・・・いよいよ出発

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/13回目

ハルシュタットの塩抗に向かって山道を歩いていきます。
ケーブルカーの山上駅から空中回廊を通って、山道に出ました。山道沿いには、展示物もいくつかあるようです。展示の墓が右後方に見えています。


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山道脇に石碑があります。この石碑にもハルシュタットのこの高い谷に古い時代の埋葬場があったことが記されています。石碑の前には、まだ雪が残っています。おおーっ、寒っ!


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さらに山道を歩いていきます。まわりは美しい風景が広がっています。


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日陰になっている山道の周りは雪・・・春まだ浅き。


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山道脇に聖バルバラを祭った祠。道標に従って塩抗の方へ進みます。


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山道の傍らに可愛い白い花が咲いています。何と言う名前の花でしょう?


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岩山の下に塩抗の建物が見えてきました。ようやく目的地に到着です。およそ10分ほどの気持ちのよい山道散策でした。


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この辺りからの眺望も美しいです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この建物が《塩ワールド》(Salzwelten)という塩抗レジャー施設です。


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塩抗の見取り図です。なかなか大きな坑道のようですね。


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これは、冬季のまわりの山々の説明パネル。一番高い山はシュパイクベルクSpeikbergの2125m。


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塩抗施設と思われる建物が並び、その向こうにはハルシュタットの周りの雪山が見えます。


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塩抗ツアーの入口は普通の建物でショップなどもあります。この建物の中で塩抗ツアーの準備。荷物を預け、ツアー用のユニフォームを着用します。エッ、似合っていないって・・・!!


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塩抗の展示室を通って、ツアーの出発点に向かいます。


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ツアーの仲間が待っていました。待ちくたびれたのか・・・大あくび。


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さて、ツアー出発です。木造の屋根付き回廊を歩いて塩抗に向かいます。


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回廊は丘の斜面を上っていくので、階段になっています。夕方になって、山の中は冷え込んできました。


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ツアーガイドのお兄さんが気を利かせて、saraiと配偶者の仲良しツーショットを撮ってくれました。ダンケ・シェーン!


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塩抗の入り口に着きました。かなり回廊を上りました。やれやれ。


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これから、いよいよ塩抗に突入です。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタットの塩抗ツアー・・・面白いアトラクションを満喫!

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/14回目

ハルシュタットの塩抗ツアーは、回廊を三々五々歩いてきたツアーメンバーが塩抗のトンネル前で集合します。


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この塩抗前からはハルシュタット湖が見下ろせます。


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ツアーガイドのお兄さんも、ツアー客が揃うのを待ちながらこの風景を見やっています。毎日見てる筈なのにね。


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メンバーも揃い、いよいよ塩抗内に突入します。ガイドのお兄さんと10数人の仲間が防護服を着て探検隊結成。


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塩抗の入り口の上にプレートが貼ってあります。この坑道はクリスティーナ・トンネル(Christina Stollen)で、1719年に掘削されたようです。ローマ時代以前から続いている岩塩採掘の歴史の中では、この坑道は比較的新しいですね。それでも、ここは世界最古の岩塩抗で、しかも今でも現役だそうです。


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入り口を入ったところは広いトンネルです。


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途中から、木で囲われたトンネルに変わります。配偶者は落ち着いた足取り。saraiもその後に続きます。


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次第にトンネルは狭く暗くなり、足元も悪くなってきます。


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急に、平らだったトンネルが下の方に滑り降りる滑り台になります。この滑り台で地下の坑道に下るようです。久しぶりの滑り台です。勇気を出して、えいっ!


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saraiに続いて、配偶者が無事に滑り降りてきました。


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子供の頃を思い出しながら無事に滑り下りて安心していたら、何と今の滑り台は練習台のようなものだと分かり、ビックリです。次はメガ滑り台(Mega-Rutsche)に挑戦です。


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これは、冗談じゃなく長~いです。まあ、やればできるものですね。思いっ切り滑りました。成功して下に到着すると、他のメンバーの外国人にも拍手で祝福されました。滑る途中で写真が撮影されます。記念ですから、購入。写真に個人別のスピードが表示されています。スピードはあまり出てませんでしたが、そんなものに挑戦する年齢ではありません。速い人は、時速30キロを超えてます。配偶者は時速9キロ、saraiは時速16キロです。年寄りは無理をしてはいけませんからね。


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こんなふうに、塩抗内のツアーを楽しみます。まるでインディー・ジョーンズみたいな体験です。
この後、地底湖探検や塩抗の歴史やシステムの展示を見ながら塩抗内をさまよいますが、あまりに暗くて、ほとんど写真は撮れてません。それでも、坑内の様子を直接見たり、映像でいろいろ勉強させられます。なかなかよく考えられたアトラクションです。
これは坑道内の地底湖付近だと思いますが、ぼけぼけですね。


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無事に探検を終えて、出口に向かうトロッコ(みたいなもの)の前にやってきました。


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この縦に伸びる板の上に順番にまたがります。木馬に乗るようなものです。


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全員乗ると、猛烈なスピードで走り出します。がたがた揺れながら、カーブを曲がっていくので、ふりおとされないように必死でしがみつきます。ようやくぽっと明るいトンネルの出口が見えたときには正直、ほっとしました。トンネルを出たところでトロッコは停車。こういうものが苦手な配偶者も、ようやく安心してにっこりです。


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暗いトンネルを出ると、下界は明るく、美しい景色が広がります。


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これがトンネルの出口の建物です。出口のトンネルはマリア・テレジア・トンネル(Maria Theresia Stollen)と呼ばれています。1782年に掘削されたようです。入り口のトンネルよりもかなり下にある坑道です。


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これで塩抗ツアーは完了。流れ解散です。防護着を脱いで、ショップでお買い物。記念にここで採掘された岩塩を購入。実用品で役に立ちますしね。
また山道を歩いてケーブルカーで下に降ります。


次回を読む:18日目-4:ハルシュタット散策 (4)

前回を読む:18日目-2:ハルシュタットへの鉄道の旅 (5)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタットの湖岸散策、まずはカフェでまったり

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/15回目

楽しかった塩抗ツアーを終えて、山を下ります。山上からの眺望を再び楽しみながら、ケーブルカー乗り場に向けて山道を歩きます。


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もう夕刻ですが、ハルシュタット湖の眺めは絶景です。


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対岸に見えているのはハルシュタット駅あたりです。


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ケーブルカー乗り場に到着。駅の鉄柵の間から、山上からのハルシュタット湖の眺めを最後に一瞥。見事な眺めです。


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乗り込んだケーブルカーはぐんぐん山を下り、ほとんど麓に着きました。


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ケーブルカーの麓駅前には、綺麗なサクラソウが咲き誇っています。ハルシュタットは自然の草花が美しいです。


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今下りて来たケーブルカーの線路を見上げます。期待以上の山上からの眺めと塩抗ツアーでした。


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湖岸沿いに街の中心に向かいます。街を貫く1本道は、許可車以外侵入できないようです。しっかりブロックされています。


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街に入り、街の端にある船着き場(ハルシュタット駅から到着した船着き場とは別です)から、ハルシュタット湖を岸辺から眺めます。ハルシュタットの街が湖岸の狭い土地に連なっているのが分かります。教会の塔が見える辺りが街の中心です。


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ハルシュタット湖の湖面に、周りの山影が映り込んでいます。美しいですね。


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街の中心の方にブラブラ歩いていく途中で、湖に面したカフェを発見。このカフェで湖を眺めながらお茶することにします。そういえば、今日はずっと電車の移動で、お昼を食べていませんでした。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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カフェは湖に面してウッドデッキが張り出しています。一番、湖近くのテーブルにつきます。そこからは美しい湖の眺めが広がっています。


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この辺りからは湖沿いの道、ゼー通りSeestrasseが街の中心の方に続いています。ゆるやかにカーブした湖岸が美しいです。


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街の山側を見ると、湖岸から山への斜面に家々が立ち並び、斜面のかなり高いところまで家並みが続きます。


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夕刻だからか、このカフェも客がまばらです。


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なかなか美味しいケーキでした。コーヒーカップはウィーンでお馴染みのユリウス・マインルです。もちろん、コーヒーもユリウス・マインルのコーヒーでしょう。


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配偶者は苦労して、カップとケーキをハルシュタット湖の風景に重ね合わせて撮影。ユーミンの「海を見ていた午後」ならぬ、「湖を見ていた夕暮れ」です。


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ゆったりとお茶しながら、眺めを楽しみます。街の中心の教会あたりをズームアップ撮影。湖に浮かんでいるような風景です。


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正面の岩山は明るい夕陽を浴びて輝いています。白い雪も綺麗です。


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そろそろ散策を再開しましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:小さくて美しい街、ハルシュタット散策

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/16回目

湖畔のカフェを出て、ハルシュタットの街の散策を再開します。湖岸の家を見ると興味あることに気づきました。湖岸の家々の下には船が収納できるような仕組みになっていて、京都府の伊根の舟屋ととても似ていることです。姉妹町にでもなるといいのになあとバカなことを感じました。


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ここで振り返って、街はずれの方の湖岸を見ます。南側の山が湖岸の向こうに聳えています。


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湖岸の一本道、ゼー通りの山側には、三角屋根の家々が山にへばりつくように建っています。


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山肌に沿って、山の急斜面の高いところまで家が建っているのに驚きます。


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ゼー通りが湖岸を離れて山側に入っていくと、目立つ建物が左手に見えてきます。


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ハルシュタット前史博物館Prahistorischesmuseumです。ハルシュタット前史時代(紀元前800年~400年頃)の出土品が展示されているそうですが、わざわざ入るほどの興味はないのでパス。


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右手には黄色い家。Alte Postと書いてありますから、旧郵便局かな。


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道の傍らに古そうな泉。蛇口からちょろちょろと水が流れています。飲料水と書いてあるので飲めそうですが、やめときましょう。


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直角に交差する通りで、左手(山の方)を見ると、何と滝が見えます。


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右手(湖の方)を見ると、湖のボート乗り場になっています。


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街の中心近くになると、ゼー通りの建物が綺麗になります。先の方には、教会の塔も見えています。


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街の中心のマルクト広場Marktplatzに出ました。大きくはありませんが美しい広場です。


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広場の北東の隅には、先ほどから見えていた教会があります。石造りの美しいルーテル教会です。


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ちょっと教会の中に入ってみましょう。美しい祭壇です。


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小さいですがパイプオルガンもあります。


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教会を出ると、小さな流れですが水が轟々と音を立てています。大きさから言えば溝のようなものですが、これがミュール川でしょう。


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川を越えると船着き場に出ました。ハルシュタット駅からフェリーで着いたところです。


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船着き場の広場から山の方を見上げると、堂々とした教会の建物がちょっと高台に建っています。カトリック教会です。


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湖岸には先ほどの小ぶりな教会。教会が近接して、ペアのようにして建っています。でも、湖岸の教会はプロテスタントの教会。ペアというよりも覇を競っているようにも見えます。


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この船着き場から先の方はひっそりしています。今日はもうこの辺りで引き返しましょう。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット散策、帰りは山際の道

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/17回目

ハルシュタット散策は船着き場で折り返し、ホテルに向かってぶらぶらと戻ります。この辺りは街の中心で建物も密集し、山の斜面の高いところまで家が建っています。


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マルクト広場に戻ってきました。夕方の6時を過ぎて、もう観光客の姿は見えません。


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この広場からは、来た時の湖岸沿いのゼー通りを戻るのは避けて、山側の道を戻ることにします。山際の道へは、レストラン兼ホテルのガストホーフ・ツァウナーGasthof Zaunerの建っている角から入ります。


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このレストランは魚料理が名物のようで、魚の形の看板が立っています。


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このレストランで夕食を食べるのもいいかなと思いながら、看板を覗き込みます。


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うーん・・・まだ夕食を食べるには早いかなっていうことで、パス。

肉料理のお店もあるようですね。


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この肉料理のお店の建物に、通り抜けのトンネルがあります。


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トンネルの奥の方から、ゴーッという音が聞こえてきます。気になるので、トンネルの向こうを覗いてきましょう。


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トンネルを抜けると、目の前に凄まじい水の流れ。山肌に見えていた細い滝の滝つぼから流れ出す激しい流れです。配偶者と大声で話さないといけないほどの轟音です。この流れはミュール川に流れ込んでいます。このあたりは水しぶきで寒いほどでした。


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あまりのうるささに少し流れを下って、そこからミュール川を眺めます。激流ですが、清冽な水が流れています。


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このミュール川は建物の間を抜けて、すぐにハルシュタット湖に流れ込みます。


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ここから進んでいくと高台のカトリック教会に行けるようですが、ホテルとは逆方向です。


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素直に肉料理のお店のトンネルを戻りましょう。


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山際の狭い通り、ドクトル・フリードリッヒ・モルトン通りを進みます。この細い山側の道は旧道と思われます。


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この通りは山の斜面の高いところを通るので、家並みの切れ間からは湖が眺望できます。


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ここからも絶景が望めます。夕暮れのハルシュタット湖はシーンと静まり返って美しいです。


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三角屋根越しの湖も綺麗ですね。


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早春の木々の芽生えもあり、気持ちのよい散策が楽しめます。


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通りに立ち並ぶ山荘も雰囲気があります。


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散策しながらホテルに向かいます。ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ホテルで美味しい夕食、長い1日もオシマイ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/18回目

ハルシュタットの街の中心から、細い山側の道を散策しながらホテルに戻ります。なかなか趣のある小路です。
小路のまわりに建つ家は緑が豊かです。梅か桜か、花がほころび始めています。


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下の湖沿いのゼー通りを見ると、先ほどコーヒーを飲んだカフェが見えます。もう、客の姿は見えません。


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これがカフェの建物です。Polreichというカフェだったんですね。


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桜のような花が見えます。これからハルシュタットは花の季節になるんですね。


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道に迷うこともなく、ブラブラと10分ほど歩いて街を通り抜けました。街並みは湖岸から山の斜面にへばりつくように急斜面に建っています。湖面とその周りに切り立つ山々の景色が一番の宝です。
街の端には、通行車両を制限する遮断機が設置されています。その前がちょっとした公園になっていて、奇妙な石像が立っています。何でしょうね。


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街はずれの小川、ヴァルト川Waltbachを渡ります。先ほどのミュール川の急流と違って、穏やかな流れです。


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低い石塀のある通りを歩くと、ホテルももうすぐです。


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街はずれのこの辺りには、岩山が近くまで迫っています。


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水辺には小さな黄色い花が綺麗です。


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我がホテルGrüner Angerに戻ってきました。ホテル前の駐車場には車が何台か停まっています。宿泊客が到着したのでしょう。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ちょっと気になるお魚が自慢のレストランZaunerの前を素通りしてしまったので、今晩はホテルで夕食を食べましょうか。レストランルームに行くと、もう夕食が始まっています。


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オーナーのお勧めもあったので、ホテルで夕食を頂くことにしました。明るくて、気持ちのよいレストランルームです。


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ホテルはレストランと居酒屋を兼ねていて、数組の観光客や地元のオヤジ達で賑やかです。夕食は、3コースディナーで10ユーロというお値打ち価格です。まずはオーストリア産の白ワイン。


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トマトスープです。


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新鮮なサラダ。


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魚のオリーブオイル焼き。この魚はまさか、ハルシュタット湖周辺でしか獲れない高級魚ライナンケじゃないでしょうね・・・


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鶏肉のロースト。


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もちろん、デザート付き。


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お値打ち価格にも関わらず、とっても充実した内容で美味しく、大満足です。
sarai達が食事を終える頃には、地元のオヤジ達の飲み会は、メンバーが増えて8人にもなっていました。ワイワイ言いながら、ただひたすらビールを飲むだけです。料理はまったくなし。毎夜の楽しみなんでしょうね。

ウィーンからゼメリング鉄道を経てハルシュタットに遊ぶという長い1日でした。saraiは軽い疲れもあり、白ワインで気持ち良く酔っ払い、部屋に戻るなりベッドに倒れ込みバタンキュー。ようやく夜中に起き出してブログを書きました。
明日はバート・イシュルで遊びます。温泉もあるし、ゆっくりしたい・・・


次回を読む:19日目:バート・イシュル (6)

前回を読む:18日目-3:ハルシュタット塩抗ツアー (4)




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モノのオワリ

モノにはすべてオワリがあります。昨日から、今日にかけて、モノのオワリへの思いが三つ、saraiの胸に湧き起りました。

その1。
昨日、久しぶりにTSUTAYAで新作のDVDを借りて、配偶者と一緒に鑑賞。
映画《25年目の弦楽四重奏》です。この映画は、結成後25年目を迎えた弦楽四重奏団の最年長のチェリストがパーキンソン氏病にかかり、引退を決意することによって、この名門弦楽四重奏団で起きる人間ドラマを描いたものです。これも音楽家もいつかは引退を余儀なくされるという、モノのオワリを考えさせられるものでした。弦楽四重奏団の場合は、一人のメンバーが引退することは弦楽四重奏団そのものの存続問題にまでなります。弦楽四重奏団も人間が組織するものである以上、モノのオワリがあります。実際、我々も数々の弦楽四重奏団の解散を見てきました。最近で言えば、東京カルテットの解散がありました。また、この映画はシナリオそのものもさることながら、全編に流れる音楽が本当の主役であるとも言えます。その音楽はベートーヴェンの晩年の最高傑作である弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131。実はこの映画の原題は《A Late Quartet》、つまり、後期弦楽四重奏曲ということになります。saraiの勘違いでなければ、弦楽四重奏曲第14番がこの映画のタイトルロールです。弦楽四重奏曲第13番、第14番、第15番はベートーヴェンの晩年の傑作で、その中でも第14番はそれら3曲の最後に作曲されたものです。映画中でチェリストが最後の演奏をするのが、この曲。モノのオワリにふさわしい曲ですね。昨年聴いたハーゲン・カルテットのチクルスでは、この第14番は素晴らしい演奏でした。そのときの記事はここです。映画鑑賞後に、秘蔵LPレコードを取り出して、ブッシュ弦楽四重奏曲の素晴らしい演奏を聴きました。
ところで、この映画にはサプライズがあって、びっくり! 老チェリストの亡くなった妻がまぼろしのように現れるシーンが終盤近くであり、歌を歌いながら、現れたのは、何と、saraiの愛するメゾソプラノ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターです。彼女の歌うのはコルンゴルトのオペラ《死の都》第1幕からの《マリエッタの歌》。短いですが、素晴らしい歌唱。映画鑑賞後すぐに、シャトレ座で行われたコンサートのDVDを取り出して、全曲を聴きました。このDVDは現在、廃盤で入手困難のようです。もったいないことです。ピアノ五重奏をバックに歌うフォン・オッターの心のこもった歌声にまたまた魅せられました。マーラーを歌うときと同じくらい素晴らしい歌唱です。幸い、ネット上でもこのフォン・オッターの心の歌を聴けるサイトがありました。ここです。
フォン・オッターは昨年、ウィーンでベルリン・フィルと共演したマーラーの《復活》を聴いたばかりです。そのときの記事はここここです。今年はマドリードのレアル劇場で、オペラ《ホフマン物語》に出演するフォン・オッターの歌唱を聴く予定です。これはまだ、モノのオワリではありません。

その2。
今朝、起きるとテレビを見ていた配偶者が「アバドが亡くなったようよ。」と教えてくれました。昨日、1月20日、ボローニャの自宅で亡くなったそうですね。saraiは特別、アバドのファンではありませんが、結局、アバドのコンサートは聴かず終いでちょっぴり、残念です。これもモノのオワリですね。1994年のウィーン国立歌劇場の来日公演で、《フィガロの結婚》と《ボリス・ゴドノフ》のオペラ指揮を聴いたのが唯一の接触でした。今年のヨーロッパ遠征では、ウィーンでのモーツァルト管弦楽団のコンサートを聴こうかとも考慮していたところでしたが、かなわぬ夢に終わりました。指揮者は80歳からと信じているsaraiにとって、80歳になったアバドは楽しみな人でした。昨年、ベートーヴェンの交響曲全曲の集中予習で、アバド指揮ウィーン・フィルの全集を聴いたばかりでもあり、その音楽性を再認識したところでもありました。最高の1枚は第6番でしょうか。瑞々しいロマン性に彩られた、とても美しい演奏です。アバドはフルトヴェングラーの演奏を崇めていたそうですが、彼の演奏スタイルはフルトヴェングラーとはまったく異なり、流れるような美しさが本質で押しつけがましいところが微塵もない爽やかなものです。これはこれでとてもよい演奏でした。アバドのこのような演奏スタイルも考慮し、追悼ではなく、思い出ということで、マーラーの交響曲第9番を聴いてみることにしました。ベルリン・フィル、ルツェルン祝祭管弦楽団との演奏もありますが、やはり、ベートーヴェンの全集と同時期に録音されたウィーン・フィルとの演奏を聴きましょう。やはり、とても美しい演奏でした。憧れに満ちた第4楽章はいかにもアバドらしい瑞々しい感性に基づくもの。大きな感動はありませんが、静かな感銘を受けました。こういうマーラーの交響曲第9番も好きです。ウィーン・フィルとの第2番、シカゴ交響楽団との第6番も気になるところ。そのうち、聴いてみましょう。
ところで、KAJIMOTOのサイトでアバドの来日公演の一覧がまとめられていましたが、1981年のミラノ・スカラ座とのヴェルディのオペラ《シモン・ボッカネグラ》のキャストを見て、びっくり。あり得ない最高のキャストではありませんか。カプッチルリ、フレーニ、ギャウロフという垂涎の歌手。思えば、これは愛聴CDと同じキャストです。CDにはさらにカレラス、ファン・ダムも加わっているスーパーキャストですが、このオペラの主軸はシモン・ボッカネグラ、アメーリア、ヤコボ・フィエスコですからね。1981年というと、saraiが本格的にオペラを聴き始める1990年の約10年前。仕方がありませんが、聴きたかった! きっと、読者のかたで聴いたかたもいるでしょうね。今日はマーラーの交響曲第9番ではなく、《シモン・ボッカネグラ》を聴くのもありでした。

その3。
今日、眼科で精密検査を受けました。恐れていた通り、視野検査の結果、緑内障の診断です。まったく、目に異常は感じていませんが、健診の眼底検査で異常を発見されました。saraiも歳も歳なので、次々と悪いところが出てきます。これもモノのオワリかな。失明する前に、できる限り、オペラを楽しめという天のお告げかもしれません。とりあえず、症状の進行を遅らせるために、今日から、眼圧を下げる目薬を点し始めました。生まれて初めての目薬点しに四苦八苦です。まあ、saraiにとって、目を取るか、耳を取るかというと、即断で耳です。音楽が聴けない人生は考えられないですからね。そう考えて、勝手に納得しています。でも、これから、死ぬまで、ずっと、毎日、効果の見えない目薬点しが続くのかと思うと、暗澹たる思いではあります。まるでシジフォスの神話ではありませんか。





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今年のヨーロッパ遠征での音楽のスケジュール決定!

元旦に決めた今年のヨーロッパ遠征の計画は着々と準備を進めています。
まずは一番重要な音楽三昧はお友達(レイネさん)のアドバイスもいただき、すべて決定しました。
一番の目玉はザルツブルグで精霊降臨音楽祭です。今年はチェチーリア・バルトリがロッシーニのオペラ《ラ・チェネレントラ》。ロッシーニのガラ・コンサートも行きたかったのですが、既にソールドアウト。出足が遅過ぎました。2011年の精霊降臨音楽祭はNHKのBSで放送されました。ヘンデルのオペラ《ジュリアス・シーザー(ジュリオ・チェーザレ)》で、バルトリ、ショル、ジャルスキー、フォン・オッターというスーパーキャストで素晴らしい公演でした。チェチーリア・バルトリが音楽監督を務めるザルツブルグ精霊降臨音楽祭はとても期待できそうです。
また、予定していなかったバルセロナにも立ち寄ることにしました。24年ぶりにリセオ劇場でオペラを見ることにしました。その間、リセオ劇場は火災で焼失し、現在のリセオ劇場は再建されたものです。歴史を感じます。このリセオ劇場でワーグナーの楽劇《ワルキューレ》が素晴らしいキャストで公演されます。カンペ、フォークト、テオリン、ドーメン、藤村という顔ぶれです。24年ぶりに見るサグラダ・ファミリアも大きく変貌したことでしょう。
予定しているオペラ・コンサートは次のようなものです。

5月28日 オペラ《ホフマン物語》@マドリッド・レアル劇場
 カンブルラン指揮、カトラー、フォン・オッター
6月3日 楽劇《ワルキューレ》@バルセロナ・リセウ劇場
 ポンス指揮、カーセン演出、カンペ、フォークト、テオリン、ドーメン、藤村
6月5日 オペラ《ラ・チェネレントラ》@ザルツブルグ精霊降臨音楽祭
 スピノジ指揮、アンサンブル・マテウス、バルトリ、カマレーナ
6月6日 《フランコ・ファジョーリ・コンサート》@ザルツブルグ精霊降臨音楽祭
6月8日 楽劇《神々の黄昏》@ウィーン国立歌劇場
 テイト指揮、シュテファン・グールド、アッティラ・ジュン、エリック・オウエンス、ニーナ・シュテンメ
6月9日 バレエ《カルミナ・ブラーナ》@フォルクスオーパー
6月10日 オペレッタ《メリー・ウィドウ》@フォルクスオーパー
6月11日 楽劇《ナクソス島のアリアドネ》@ウィーン国立歌劇場
 ウェルザー・メスト指揮、シェーファー、フォークト、ファリー、マギー
6月12日 バレエ《Meistersignaturen》@ウィーン国立歌劇場
6月13日 ウィーン放送響@ウィーン楽友協会
 マイスター指揮、シューマン:ミニョンのためのレクィエム、ベルク:Vn協奏曲(カプソン)、ストラヴィンスキー:結婚、ブラームス:愛の歌
6月14日 ウィーン交響楽団@ウィーン楽友協会
 ユロフスキ指揮、シマノフスキー:Vn協奏曲(カヴァコス)、ベートーヴェン:エロイカ(マーラー版)
6月14日 ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会
 バレンボイム指揮、レーガー:レクィエム(フィンク)、ブルックナー:交響曲第4番(第3稿)
6月15日 ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会
 バレンボイム指揮、シューベルト:水上の精霊の歌 D.714、レーガー:レクィエム(フィンク)、モーツァルト:交響曲第41番《ジュピター》
6月15日 楽劇《ナクソス島のアリアドネ》@ウィーン国立歌劇場:2回目
 ウェルザー・メスト指揮、シェーファー、フォークト、ファリー、マギー
6月16日 《ポリーニ・リサイタル》@ウィーン楽友協会
 シューマン、ショパン

計15回のオペラ・コンサート・バレエに出かけることにしました。一部のチケットは未入手ですが、ほぼ、大丈夫でしょう。6月9日(日)からはウィーンに居すわり、6月16日(月)までの間、8日間、連日、音楽三昧です。6月14日(土)と6月15日(日)は昼と夜、ダブルで聴きます。我ながら、よく、詰め込んだものだと感心します(笑い)。

マドリッド・レアル劇場は初見参です。ホフマン役のエリック・カトラーとニクラウス役のフォン・オッターに期待。
バルセロナ・リセウ劇場の《ワルキューレ》はキャストのみならず、ロバート・カーセンの演出に期待。
ザルツブルグ精霊降臨音楽祭の《ラ・チェネレントラ》はスピノジ指揮の古楽アンサンブルにも期待。
ザルツブルグ精霊降臨音楽祭の《フランコ・ファジョーリ・コンサート》は古楽アンサンブルの演奏でカウンター・テナーのフランコ・ファジョーリの美声に期待。
ウィーン国立歌劇場の楽劇《神々の黄昏》はリセウ劇場で《ワルキューレ》を聴くので、《ニーベルングの指輪》つながりで聴く気になりました。結構、人気の公演のようです。
フォルクスオーパーの《カルミナ・ブラーナ》は一度見てみたかったバレエ。
フォルクスオーパーの《メリー・ウィドウ》は定番中の定番。見るしかないでしょう。
ウィーン国立歌劇場の《ナクソス島のアリアドネ》。グルベローヴァのツェルビネッタ抜きでどうなることやら。シェーファー、フォークトに期待しましょう。それにウィーン国立歌劇場のオーケストラは小編成の曲だけに実力が発揮されるでしょう。ウェルザー・メスト指揮も初めて聴きます。音楽監督自ら手掛けるので期待できるのでは?
ウィーン国立歌劇場のバレエ《Meistersignaturen》はR.シュトラウスの《4つの最後の歌》でバレエが踊られるので、興味津々、大期待です。
ウィーン放送響はルノー・カプソンのヴァイオリンのベルクの名作に期待。
ウィーン交響楽団はカヴァコスのシマノフスキーに期待。実はカヴァコスは初聴きなんです。ユロフスキが得意にしているらしいマーラー版エロイカには興味津々。ホルンが6本に増量とか。
ウィーン・フィルはバレンボイム指揮のブルックナーの交響曲第4番が第3稿で演奏されます。最近、第3稿が見直されているようですが、初聴きです。フィンクの歌唱にも期待。
ウィーン・フィルは一部、プログラムを変えてのコンサートです。ウィーン・フィルのモーツァルトなら、悪いはずがありませんね。
《ナクソス島のアリアドネ》はもう一度、聴きます。今年はR.シュトラウスのアニバーサリーイヤーですものね。
そして、締めはウィーン楽友協会で《ポリーニ・リサイタル》。これまで機会がなく、実はマウリツィオ・ポリーニは初聴き。シューマンとショパン、存分に楽しませてもらいます。

充実した日程になって、大満足です。





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この記事へのコメント

1, レイネさん 2014/01/24 06:51
なんとも素晴らしい充実ぶりですね。わたしのアドヴァイスなどとおっしゃられると赤面してしまいますよ。口を挟んだのは前半の演目少々だけですから。でも、やっぱり羨ましい演目は、前半に集中してます!
ファジョーリは土曜日に聴いてきましたが、どなたに勧めてもがっかりさせることはない、それどころか今絶対に聴くべき歌手だ、と確信しました。

アムステルダムの歌劇場では、来月からリングのチクルスが2回あるので、そのうち2演目『ジークフリート』と『神々の黄昏』を見に行きます。
ポリーニは、7,8年前にケルンでショパンのリサイタルを聴きましたが、昔鳴らしたというクールなテクニックよりも枯れた味わいの音楽にびっくりでした。

saraiさんご夫妻がヨーロッパ遠征中の2週間強の期間、丁度わたしはエーゲ海をセイリングしていますので、お会いできないのが残念です。スペインとオーストリアを満喫なさってくださいね!

2, saraiさん 2014/01/25 18:46
いえいえ、レイネさんのアドバイスでバルセロナ行を決めたんです。
ファジョーリ、楽しみですね。どんな感想を持つか、それもお楽しみに。

レイネさんがリング好きとは意外です。バロックとは趣が全然、違うのに。ワーグナーがよければ、ブルックナーもよさそうな気がします。
ポリーニは枯れていますか。昔の強烈なエチュードのイメージから脱却できません。

エーゲ海クルーズ、配偶者が一緒に行きたいと言ってました。我々はせいぜい、客船でのエーゲ海クルーズくらいが限界でしょう。

来年あたりはオランダか、ベルギーに遠征したものです。また、再会できればと思います。

3, Bonnjourさん 2014/05/14 23:44
saraiさま、はじめまして。オペラがらみでレイネさんと仲良くしていただいているBonnjourと申します。ザルツブルク6月6日のフランコ・ファジョーリのコンサートにいらっしゃるとレイネさんから聞き、こちらに書き込みさせていただきます。私も同じコンサートに参りますが、同じホールで感動を共にできることを楽しみにしています。

当方、バロック音楽、ロッシーニ、カウンターテナーあたりが大好きでして、ファジョーリがロッシーニを歌う今回のプログラムは願ってもない企画です。

saraiさまと奥様の、今回の音楽の旅は、盛り沢山で素晴らしいですね。旅行準備でお忙しい時期かと思いますが、どうか楽しい旅になりますように。私は昨年からワルシャワに住んでおり、今回はミュンヘンまで飛んで、そこから陸路でザルツブルク入りします。

4, saraiさん 2014/05/15 01:18
Bonnjourさん、初めまして。レイネさん同様、屈強のCTのつわものですね。こちらはCTの駆け出し。ジャルスキーを先月聴いたばかり。ファジョーリはYOUTUBEで予習していますが、素晴らしいですね。Alto Gioveだけはさすがにジャルスキー向きですが、他はファジョーリに圧倒されているところ。本番が楽しみです。ザルツブルグでは、ほぼフルに聴きますが、Bonnjourさんはいかがですか?当方の最新スケジュールは4月27日の記事にあります。
ご迷惑でなければ、現地でお会いできればと思いますが・・・

5, Bonnjourさん 2014/05/15 18:24
saraiさま、お誘い嬉しいです。ぜひお会いしたいです。saraiさんの鑑賞予定一覧を拝見しているうちに、勝手に手が動いて、先ほど6/5のラ・チェネレントラのチケットをネット購入してしまいました。安い席は全部売り切れていて、辛うじて残っていたカテゴリー4の席なんですが、それでも予算オーバー(涙)。私は6/5の午後にザルツブルクに入り、6/7の朝に出ていきます。直接、メールを差し上げたいのですが、どのようにしたらよろしいでしょうか。もしお手数でなければ、当方のブログ(リンクご参照)の最新記事のコメント欄に「非公開コメント」としてメールアドレスを入れていただければ、こちらからメールを差し上げます。

6, saraiさん 2014/05/16 03:14
Bonnjourさん、再度のコメント、ありがとうございます。
ラ・チェネレントラ、買ってしまわれましたか。この音楽祭はとてもチケットが高いですね。
Bonnjourさんのブログにメールアドレスをお知らせしました。なお、当ブログのメールアドレスも非公開なので、こちらにBonnjourさんのメールアドレスを書いてもらっても大丈夫だったんですよ。
6月5日、6日とお会いできますね。楽しみにしています。音楽の話で盛り上がりましょう。

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ザルツカンマーグートへ小旅行:今日のハルシュタットの朝は曇り空

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/1回目

旅の19日目です。

今日はハルシュタットHallstattを発って、すぐ近くにある、トラウン川Traunとイシュル川Ischlに囲まれた保養の街バート・イシュルBad Ischlに向かいます。

朝起きると、外は雨です。昨日はあんなに天気がよかったんですけどね。でも、昨日が雨でなくて、ハルシュタットの美しい景観が見られて、本当によかった。今日は山の上のほうは雲がかかって、雪山はまったく見えません。景観を楽しむには、天候は大きな要素であることを痛感させられます。


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ホテルの朝食を食べてゆっくり出発です。レストランルームに行くと、清潔な部屋はがらんとしています。朝も遅い時間ですから、当然かもしれません。


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生野菜が豊富で、いかにもザルツカンマーグートらしい朝食です。


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朝食を終えて、ホテルのロビーらしきところをウロウロ。階段のあたりがちょっとしたスペースになっています。


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PCが置いてあったので、ちょっと触ってみようとしましたが、ドイツ語のWindowsはどうにも勝手がよくありません。すぐに放棄。


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PCの横の壁は情報ボードのようになっています。これはハルシュタット駅とハルシュタットの街を結ぶ連絡フェリーの時刻表。駅を発車する電車に合わせた時刻が設定されています。ハルシュタット湖を周遊するフェリーもあるようです。


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こちらはバスの時刻表。ハルシュタットとバート・イシュルの間を結んでいます。電車のチケットを購入済なので、バスには乗りません。それに、また湖を渡るフェリーに乗りたいですからね。


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チェックアウトのとき、オーナーからは車で船着き場まで送ろうかという申し出をいただきましたが、曇り空ではあるものの朝方の雨は止み、フェリーの出発時間にはたっぷり余裕があるのでご遠慮しました。オーナーの優しい気持ちには感謝です。


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ホテルを出ました。パステルカラーの明るい雰囲気の外装です。


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ホテルの前に自転車が置いてあります。レンタルできるようです。自転車で湖岸を巡るのも気持ちがいいでしょうね。ここでもうちょっとゆっくりしていこうかという気持ちにもなりますが、また、バート・イシュルでも面白い体験ができるでしょう。


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どんよりとした天気で、まわりの風景も冴えません。


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雲が低く垂れこめて、山を覆いそうになっています。この山は昨日、ケーブルカーで上って、塩抗ツアーした山です。


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スーツケースをがらがらと引きながらハルシュタット湖岸の1本道を歩きます。街はずれにあるフェリー乗り場の前に来ました。ハルシュタット・ラーンHallstatt Lahnというフェリー乗り場Schiffstationで、湖を周遊するフェリーが発着します。ここから鉄道駅へのフェリーは発着しません。停泊しているフェリーもまだまだ出発しそうにありません。


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街の中に入る関所(ハルシュタットの街を通行できる車をチェックするところ)にやってきました。ここからがハルシュタットの街になります。


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関所を通過し、湖岸沿いのゼー通りSeestraßeを進みます。もう、このあたりは勝手知ったるところです。


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湖岸に出ました。ハルシュタット湖Hallstattseeは昨日と打って変わって、幽玄な佇まいです。


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対岸の鉄道駅のあたりも雲か霧で霞んでいます。


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近くに寄ってきた白鳥も寂しげです。


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ここから街はずれのほうを見ると、ハルシュタット・ラーンには先ほどのフェリーがまだ停泊しているのが見えます。


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やがて、街の中心、マルクト広場Marktplatzに建つ教会の塔が見えてきました。フェリーの発着場はもうすぐそこです。


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まだ、フェリーの出発には時間があるので、もう少し、うろうろしましょう。

ここまで歩いてきたルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット湖を渡って、鉄道駅へ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/2回目

対岸のハルシュタット駅Hallstatt Bahnhofへの連絡フェリーの船着き場に着きましたが、まだまだフェリーの出発時刻まで時間があるので、船着き場の先の方までぶらぶらします。坂道を上って、見晴らしの良いところまで来ました。これ以上行ってもきりがないので、引き返しましょう。まだ芽吹いてこない木の向こうに船着き場の教会の塔が見えます。


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坂道を下って、船着き場に戻ります。教会の塔が目印です。


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船着き場が見下ろせるところまで戻ってきました。


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高台に見えるカトリック教会まで行ってみたかったのですが、意外に遠いかったんです。


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船着き場に着き案内板を見ていると、ボートを借りられるようです。この湖面でボートを漕ぐのも気持ちよさそうです。ちょっと(かなり!)残念。


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船着き場周辺の湖岸に面した家はボートハウスのようになっていて、丹後半島の伊根の街によく似ています。


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そろそろ出発時刻なので乗船し、船頭さんからフェリーのチケットを購入します。


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これがチケット。行きも帰りも同じチケットです。


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キャップテンはまだ操舵席に着いていません。それにしてもとても小さなフェリーです。素朴な感じがとってもいいですね。


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フェリーが出航して、ハルシュタット湖に滑り出していきます。湖自体は綺麗ですが、まわりの山はほとんど見えないので寂しい景観です。


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船着き場のハルシュタット・マルクトHallstatt Marktが離れていきます。


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船着き場のまわりのハルシュタットの中心部の風景です。左側がプロテスタント教会Hallstatt Lutheran Church、右側の丘の上がカトリック教会Maria am Bergです。


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ハルシュタットの街が遠ざかっていきます。ハルシュタット湖の湖面の緑色が美しいですね。


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緑色の湖面の向こうに見える岩山は雲がかかっています。


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昨日は美しかった山の景観がほとんど見えません。


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対岸のハルシュタット駅まで、半分ほどやってきました。


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山の景観は望めませんが、湖面には山影が映り込んで、こういう風景も綺麗です。


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フェリーの中はガラガラ。船員さんが着岸の準備のためにキャビンを出ていこうとしています。


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対岸の船着き場がすぐそこに迫ってきました。


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ハルシュタット駅の船着き場に到着し、上陸です。


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さあ、駅に向かいましょう。

フェリーの航路を地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット駅から出発

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/3回目

フェリーに乗って、ハルシュタットの鉄道駅のある対岸に渡ってきました。船着き場に別れを告げて、駅に向かいます。


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最後にもう一度、美しいハルシュタット湖の姿を眼に焼き付けます。再び訪れることがあるでしょうか。


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坂道を上ると、そこはもう駅です。時計を見ると、すぐに電車がやってくるようです。フェリーはこの電車に接続しているので当たり前ですけどね。


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無人駅ですが、チケットはネットで購入済です。別に割引はありません。


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無人駅のホームで電車を待つのは、我々の他には4人だけ。みんな東洋人というのも奇妙です。


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ホームをうろうろしながら、電車の到着を待ちます。


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駅は急峻な岩山に面しています。


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ここからは散策路があるようです。きっと、美しい散策路でしょう。


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ホームの左手がバート・イシュルBad Ischlの方向です。


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ホームの右手はシュタイナッハ・イルドニングStainach-Irdningの方向で、我々の乗る電車はこちらからやってきます。


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配偶者は相変わらず、花の観察。ホーム脇に咲いている可愛いピンク色の花が気になるようです。


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ホームの右端に行くと、坂道を下ったところにハルシュタット湖が見えます。


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ほぼ定刻どおりに電車がやってきました。ホームの時計は4分ほど進んでいました。


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電車がホームに滑り込んできます。


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我々が乗り込むと、電車はすぐに出発。この電車はREX(リージョナル・エクスプレス)です。ハルシュタット湖沿いに走っていきます。


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湖畔は綺麗ですね。


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相変わらずどんよりとした天気が続き、山には雲がかかっています。


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あっという間にハルシュタット湖を通り過ぎました。ここはハルシュタット湖の北端の草原です。


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10分ほどでSteeg-Gosau駅に到着。バート・イシュルまで半分ほど来たことになります。


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駅員さんに見送られながら、駅を出発。


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もうすぐ、バート・イシュルです。


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旬の時:庄司紗矢香:チャイコフスキー_ヴァイオリン協奏曲&テミルカーノフ@横浜みなとみらいホール 2014.1.26

音楽の演奏家には3つの最高の時があると感じます。ひとつめは若さにあふれて、何ものも恐れず、勢いに満ちあふれた時。ふたつめは心技体すべてが最高レベルに達した旬の時。そして、最後は様々な欲から解放され、諦念を感じ取った枯れた味わいの時。今の庄司紗矢香はまさに旬の時の真っただ中にいるようです。毎回、どのコンサートでも、最高の演奏を披露してくれます。昨年12月のインバル指揮東京都響とのバルトークのヴァイオリン協奏曲はまさに快演でした。そのときの記事はここここです。これが昨年聴いたラストコンサート。今年のファーストコンサートも庄司紗矢香の演奏です。相変わらず庄司紗矢香の演奏は絶好調。今日演奏したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も素晴らしい出来で胸が熱くなる思いでした。
第1楽章、テミルカーノフの指揮棒がわずかに動いたかと思うと、サンクトペテルブルク・フィルのふわっとした空気のような響きが耳にはいってきます。あまりに自然な開始に驚いていると、ぐっとテンションが高まっていき、テンポも勢いも増していきます。そして、庄司紗矢香のヴァイオリンが加わってきます。彼女の演奏はいまや、円熟味があると言っても過言でないような内容です。細かいニュアンスが表現され、実に聴き応えがあります。カデンツァは彼女としては普通の出来でしょうか。もう少し、思い切った切れ込みがあってもよかったかもしれません。この楽章の終盤はスリリングに感じる圧巻の演奏。庄司紗矢香のヴァイオリンの激しい表現、そして、それを駆り立てるようなテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの素晴らしい響き。納得の演奏でした。
第2楽章、庄司紗矢香の美しい響きが心に沁みます。緩徐楽章のしみじみとした表現は最近の庄司紗矢香の特徴でもあります。美しい弱音に聴き惚れているうちに、激しいオーケストラの響きに導かれて、そのまま第3楽章に突入。
第3楽章、勢いのある演奏は庄司紗矢香の天分とも言えるものです。オーケストラと丁々発止のかけあいを続けながら、終盤、上り詰めていきます。激しく緊張感のある表現で頂点を極め、感動のフィナーレ。熱い高揚感を味わわせてくれました。
大満足です。以前も同じコンビでこのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きましたが、隔世の感のある熟達した演奏です。前回、このコンビでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も聴きました。そのときも書きましたが、早くメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルと一緒にCD化してほしいと強く念願します。あの期待外れだったチョン・ミュンフンとのCDの悪印象を払拭してもらいたいと思うんです。今月、テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルとのコンビでプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲のCDが発売されましたが、一部を試聴したところでは素晴らしい仕上がりになっているようです。続く第2弾が切望されます。DGのご英断を切にお願いします。

ここでとりあえず、今日のプログラムを紹介しておきます。

  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  指揮:ユーリ・テミルカーノフ
  管弦楽:サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
   《アンコール》パガニーニ:「ネル・コル・ピウ(うつろな心)」による変奏曲ト長調op38より

  《休憩》

  ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
   《アンコール》アルベニス:タンゴ

庄司紗矢香はいつも意外性のあるアンコール曲を用意してくれるので、これも楽しみの一つです。今日はパガニーニの超絶技巧っぽい曲。とても楽しめました。

休憩後、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」です。終盤、グランド・オーケストラの大迫力に感銘を受けました。強烈な音響の中、アンサンブルがぴたっと合っており、やはり、ムラヴィンスキーのレニングラード・フィル以来のDNAが残っていることを感じさせられました。もちろん、切れ味鋭いムラヴィンスキーと土臭さを感じさせるテミルカーノフの違いはあるのですが、オーケストラの優秀さは奥底では引き継がれているのでしょう。

テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの演奏については、サントリーホールでのチャイコフスキーの交響曲第4番を聴く予定なので、その記事で詳しくレポートしましす。





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       庄司紗矢香,  

ザルツカンマーグートへ小旅行:バート・イシュルには着いたけど、今日はブラックマンデー!!

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/4回目

ハルシュタット駅を出発して10分、バート・イシュルへはあと10分ほどです。ハルシュタット湖はとっくに遠ざかり、今度はトラウン川Traunが現れます。水量も多く、かなり激しい流れです。昨夜の雨のせいでしょうか。


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この辺りは森も多く、切り出した材木が積み上げられています。


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Bad Goisern駅に到着。ここも温泉地のようですね。駅員さんに見送られて、すぐに出発です。


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またトラウン川に沿って、電車が走ります。


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トラウン川の鉄橋を越すと、すぐにバート・イシュル駅Bad Ischlに到着。


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急いで電車を降ります。これが今まで乗ってきた電車です。明るく軽やかなデザインです。


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これがバート・イシュル駅の建物です。黄色い壁の色はハプスブルグ家を感じさせます。バート・イシュルは皇帝フランツ・ヨーゼフのお気に入りの街でした。フランツ・ヨーゼフがエリザベートと婚約したのもこの地です。


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バート・イシュル駅からホテルまで歩きます。駅前に伸びているバーンホフ通りBahnhof Strasseの広々とした道を進みます。


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通りの右手にカイザー・テルメKaiser-Thermeの建物が見えてきました。楽しみにしていた温泉です。後でこの温泉に入りましょう。


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郵便局の辺りで左手の通りに入ります。少し狭い通りでその上、駐車車両で一杯です。


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建物越しに教会が見えます。


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左に折れて進むと川沿いの道に出ました。これはトラウン川Traunです。バート・イシュルはトラウン川ともう1つのイシュル川Ischlとに挟まれた街です。


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トラウン川は滔々たる流れです。水面はハルシュタット湖と同じく緑色です。


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歩道専用橋を通り越して、川沿いに進みます。


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ホテルはトラウン川沿いにあり、この辺りと思われる場所に到着しましたが、外壁を工事中のため入口の場所が分からずうろうろ。
ようやく工事中の骨組みの間からホテルに入れました。
駅からホテルまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルのレセプションの女性は、まだ部屋が空いていないので荷物だけ預かるわねっていうことです。


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ロビーはなかなか立派です。さすがに温泉保養地のホテルです。このホテルはHotel Goldenes Schiff。今回の旅では宿泊料の高いホテルです。バート・イシュル全体がホテルの料金が高く、そのなかではリーズナブルな料金のこのホテルを選びました。


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レセプションの女性にこれからの行動について相談します。
これからテルメ(温泉)に行きたいと言うと、困った顔で、実は今日と明日の2日だけはテルメがお休みなのよとのお返事。1年で1回のことなんだけどねと申し訳けなさそうに言います。テルメは年中無休との情報だったのに・・・年に1度のお休みにぶつかるなんてついていませんね。それなら、レハール博物館(レハールは有名なオペレッタの作曲家)に行ってみようと言うと、複雑な顔をして、ちょっとチェックしてみるわねって言います。資料をチェックした結果、この時期(オフシーズン)は月曜と火曜がお休みだということです。つまり、今日と明日です。結局行けそうなのは、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘だったカイザー・ヴィラKaiservilla Bad Ischlのみとのこと。それなら、明日予定しているマーラーの作曲小屋に今日行ってしまおうかと思い訊いてみると、彼女はマーラーの作曲小屋のことは知らないようです。saraiが場所を詳しく説明すると、バスの時間をチェックしてくれました。結果、バスは乗り継ぎが悪く、片道2時間もかかり遠過ぎるとのこと。次に、タクシー会社に電話して料金も調べてくれましたが、やはり料金が高過ぎるので断念。
最後に、カフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerのカイザー・トルテが美味しいわよって、付け加えてくれました。saraiがアンハッピーと言うと、ソーリーって言われました。いえいえ、あなたが悪いわけではありませんよ。月曜日はたいていの美術館の休館日で、この旅では訪問したい美術館に行ける日が日程上たまたま月曜日になり、多くの美術館を見損ねました。今日もブラック・マンデーです。

仕方がないので、今日はのんびり過ごしましょう。チェックインできないので、ホテルを出て街を散策しながらカイザー・ヴィラに向かいます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:美しい庭園パークの中に佇むカイザー・ヴィラ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/5回目

バート・イシュルには着いたけど、行きたかった施設がほとんどクローズしていて、唯一オープンしているのが皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘だったカイザー・ヴィラKaiservilla Bad Ischl。ホテルにはまだチェックインできなかったので、ぶらぶらと街を抜けてカイザー・ヴィラに赴きましょう。ホテルでもらった市内地図を見ながら歩きます。


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ホテルを出るとすぐにカイザー・トルテが美味しいカフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerの豪華な建物が見えます。


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ショーウィンドウを覗くと、美味しそうなものが並んでいます。カイザー・ヴィラの帰りに是非、寄りましょう。


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街の中心には市教区教会Pfarrkirche Bad Ischlの瀟洒な塔があります。


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街は冬が終わったばかりのオフシーズンで、至る所が工事中です。夏のハイシーズンまでに街を綺麗にするんでしょうね。やがて、カイザー・ヴィラへの入り口に着きました。


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街から一歩カイザー・ヴィラへのアプローチに入ると、街の喧噪は静まり気持ちのよい散策路です。


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イシュル川を渡る橋にさしかかります。イシュル川は綺麗な水が流れています。同じ市内を流れているトラウン川に比べて、川幅が狭いです。


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緑豊かな自然の中を流れています。この先すぐにイシュル川はトラウン川に合流して消滅します。


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橋を渡りゆるやかな坂道を上って行くと、美しい緑の庭園が広がります。


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ハプスブルグ最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートが夏を過ごした別荘カイザー・ヴィラの前に出ました。さすがに広壮な邸宅です。美しい噴水がありますが、オフシーズンのせいか水は止まっています。


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ホテルからカイザー・ヴィラまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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カイザー・ヴィラに入りましょう。


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入館チケットを求めます。


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内部見学はガイドツアーになっています。ドイツ語の説明なのでチンプンカンプンだろうなと思っていたら、ガイドの女性が我々を見て、どこから来たのか尋ねて日本語のパンフレットを渡してくれました。助かります。このガイドの女性はとても綺麗なおばさまで、saraiはうっとりと彼女の流暢なドイツ語の説明に聞き入っていました。もちろん内容はほとんど分かりませんでしたけどね。オペレッタの台詞を聴いているような心地よさがあり、満足、満足。皇帝の別荘だからでしょうか、建物に華美さはなく、むしろ質素です。社交上いろんな人から頂いたという立派な家具調度が置かれています。建物内で驚くのは、まじめで仕事一筋だったフランツ・ヨーゼフの唯一の趣味である狩猟の成果です。鹿の角が階段や部屋の壁を飾り、2000頭目の記念の鹿は剥製となって飾られていました。大物の大きく立派な角も並んでいます。大鷲の剥製やロシアで仕留めたという大物の熊の頭部の剥製も壁を飾っています。鳥類の剥製はガラスケースに飾られています。どんだけ殺生をしたことやら・・・。フランツ・ヨーゼフが使用した狩猟の銃や道具も並べられていました。当時は電気の利用が始まった頃で、電気扇風機や電気式卓上ライターもありました。同様に写真の技術も広まっていた頃で、皇后エリザベートが撮った写真も並んでいます。

カイザー・ヴィラの周りは緑に囲まれた自然豊かな場所で、庭全体が公園カイザー・パークKaiserparkになっています。カイザー・ヴィラから外に出るとカイザー・パークの真っただ中です。木々を通して、小高い山が見えます。ヤインツェンJainzenという山(835m)です。シシィ(皇后エリザベート)が愛した山です。シシィはカイザー・ヴィラに滞在中、欠かさずに毎朝この山に登ったそうです。彼女の美貌とスタイルを保つためだったそうです。


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そうそう、シシィと言えば、カイザー・ヴィラの建物内のショップでたくさんシシィ関連のグッズが販売されていましたが、シシィを主人公にしたヴィデオもあり、シシィを演じていたのは女優のロミー・シュナイダー。こちらのかたはシシィと言えば、本人よりもロミー・シュナイダーの顔を思い浮かべてしまうとか。

カイザー・パークの草原には、小さな白い花が咲いています。配偶者が興味深そうに眺めています。


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庭園をぶらぶらと散策します。遠くからカイザー・ヴィラを眺めます。緑の庭園の中にひっそりと佇んでいますね。


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広い庭園内の小路を辿り、小高い丘を上ります。


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丘の上にあるシシィのティーハウスに着きました。シシィは毎朝のヤインツェン登山の後、このティーハウスで朝食を摂ったのでしょう。


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このティーハウス前からカイザー・ヴィラを見下ろすと、木々の間から何とか見ることができます。


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このティーハウスから周りを眺め渡します。今日は曇っていて遠くの山は雲がかかっていますが、青空ならばきっと素晴らしい景観だろうなあと感じました。残念です。


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このティーハウスは現在は写真博物館Photomuseumになっているようです。シシィの写真も垣間見えました。


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庭園を散策しながら戻りましょう。


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これぞチャイコフスキー:テミルカーノフ&サンクトペテルブルク・フィル@サントリーホール 2014.1.29

実に聴き応えのあるチャイコフスキーでした。納得の演奏です。特にこれと言ったポイントがあるわけではないのですが、音楽性に満ちあふれていました。もちろん、サンクトペテルブルク音楽院出身の精鋭ぞろいのオーケストラですから、テクニックは素晴らしいのですが、そのテクニックを誇示するわけではなく、あくまでも音楽を前面に出した演奏だと感じました。チャイコフスキーの交響曲第4番を聴くとき、saraiはやるせないメランコリックさが堪らなく好きなんですが、今日の演奏はそれが実に自然に表現されていて、胸にじわっと沁み込んできました。愛聴盤のムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏は1961年頃のものですから、もう50年以上も昔の演奏です。しかし、サンクトペテルブルク・フィルは政治体制の変動で名称こそ変わりましたが、レニングラード・フィルと同じ血を引き継ぐオーケストラで50年以上経った今も脈々とロシア音楽の伝統を守っています。経済体制は西欧化されたかもしれませんが、音楽文化はロシアの土臭さというか、根っ子にロシアの大地の逞しさを持っているように感じます。チャイコフスキーの音楽も都会のスマートさとロシアの大地に根付いた郷愁のようなものをないまぜにしているように思います。つまり、サンクトペテルブルク・フィルがチャイコフスキーを演奏するとぴったりと波長が合う感じなんです。テミルカーノフも1988年にムラヴィンスキーの後を継いで音楽監督になって25年以上も経ち、サンクトペテルブルク・フィルと一体化して、見事にコントロールしています。テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの共通基盤は音楽を愛する心であると感じます。それが如実に現れたのが、アンコールのエルガー《愛のあいさつ》です。ロシアなまりの響きでなんとも優しい音楽を奏でます。表現方法は違っても音楽に国境はないと思えます。それは音楽への愛です。指揮をするテミルカーノフの何とも優しげな表情は音楽への愛をオーケストラのメンバー一人一人と共有するものです。saraiも気持ちだけはそのお仲間に加えてもらい、ハッピーな気分に浸りました。嬉しくなって、saraiが盛大に拍手していると、第1ヴァイオリンのおばさまと目が合ってしまいました。じっと見られて、どぎまぎです。最後にメンバーが退出するときも、saraiに軽く会釈をされてしまいました。本当に音楽には国境はありません。あるのは音楽を愛する心だけですからね。とても気持ちのよいコンサートでした。

そうそう、このコンサートが今年最初のサントリーホール通いになります。昨年は勘定したらサントリーホールに16回通っていました。今年も多くなるでしょう。サントリーホールは今やsaraiのホームグラウンドです。今度の日曜日にもまた2回目のサントリーホールになります。そう言えば、今日、サントリーホールに行ったら、新しい周辺施設ができていました。ART KITCHENというミニ地下街で地下鉄南北線の六本木一丁目の駅を出て左のところです。ずっと工事中だった歩道橋の工事と並行して作っていたようです。1月14日にオープンしたそうで、まだオープン2週間。福島屋というミニスーパーを中心にバルやイタリアン、中華などの飲食店が営業しています。早速、中華の童童というお店でご飯を食べました。土鍋焼き炒飯が看板メニューでベースとなる炒飯とトッピングを選びます。saraiは最も標準的なシンプル炒飯(580円)と5目のトッピング(400円)、それにサイドメニューの白湯スープ(50円)を注文。炒飯とトッピングは石焼ビビンバの感覚で混ぜ混ぜしていただきますが、これの美味しいこと。お勧めです。白湯スープはラーメンのスープそのものでカップ1杯50円は申し訳けないほどの美味しさ。まずはこの組み合わせで騙されたと思って食べてみてください。なお、お店からは何もいただいていないので、正直な感想です。

いかんいかん、話を音楽に戻し、ここでとりあえず、今日のプログラムを紹介しておきます。

  指揮:ユーリ・テミルカーノフ
  管弦楽:サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

  カンチェリ:アル・ニエンテ~無へ

  《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
   《アンコール》エルガー:愛のあいさつ
          ストラヴィンスキー:組曲《プルチネッラ》より第7曲《Vivo》

最初のカンチェリ作曲の《アル・ニエンテ~無へ》はテミルカーノフに捧げられた曲。もちろん、初めて聴きました。現代曲ですが、しっかりとトナーリティはあり、基本は短調の曲です。短いフレーズが途切れ途切れ演奏されますが、美しく物悲しい音楽です。まるで、救いのない悲しみに満ちたロマンチックな映画音楽みたいに感じます。最後は爆発し、カタルシスに至るかと思いきや、また、音楽は沈み込んで、うら悲しく終わります。綺麗な男女のダンサーがバレエを踊れば、胸にジーンとくるかもしれません。悲恋物語です。

チャイコフスキーの交響曲第4番は前述したとおり。第1楽章終盤でのテンポ急変は見事。ヴァイオリンの高速フレーズでの一糸乱れぬ合奏力は世界でも屈指のものです。第2楽章のメレンコリックさには参りました。冒頭の木管であれほど聴かせてくれる演奏は記憶にありません。第4楽章の終盤は第1楽章の終盤と同様にヴァイオリンの高速演奏に気持ちが高揚していきました。圧巻のフィナーレに感動! メランコリックさはオペラ《エウゲニ・オネーギン》に通じるところを感じました。

このコンビのCDを購入したいと思いましたが、第4番~第6番のセットCDは1992年演奏のもの。最新盤のリリースをお願いしたいところです。DVDは5年ほど前のものが出ていました。
次はゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団でチャイコフスキーを聴いてみたいところです。今秋の公演では、ショスタコーヴィチとストラヴィンスキーのようですね。これらも魅力的ですが、チャイコフスキーも聴きたいですね。先日、読者の皆さんにお願いしたアンケートでは結局、好きな作曲家のトップは何とチャイコフスキーでした。かくいうsaraiも子供のときから好きですよ。1番好きではありませんけどね。





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ザルツカンマーグートへ小旅行:カフェ・ツァウナーの美味しいカイザー・トルテ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/6回目

カイザー・ヴィラは、狩猟が唯一の趣味であったハプスブルグ家最後の皇帝フランツ・ヨーゼフのお気に入りの別荘で、皇帝はしばしば滞在していたようです。彼の妃シシィもしばらくはここを訪れていましたが、後年はこの山間部よりも海を好み、アドリア海や地中海の船旅に出かけるようになったそうです。まだシシィがカイザー・ヴィラを訪れていたときに、好んで使っていたのが丘の上に位置するティーハウスでした。このティーハウスは眺めのよい場所でした。カイザー・ヴィラの庭園カイザーパークの散策はこのティーハウスを最後にします。


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下の方に見えているカイザー・ヴィラに坂道を下っていきます。


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カイザー・ヴィラのガイドツアーでも一緒だった若い女の子の3人連れが、先に坂道を歩いています。我々と似たような行動パターンになっています。


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カイザー・ヴィラの前に戻ってきました。立派な街灯に目を奪われます。


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カイザー・ヴィラからさらに坂道を下って街の方に向かいます。相変わらず、若い女の子の3人連れが先行しています。


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街に戻ってのお目当てはカフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerです。ここで、ホテルの女性お勧めのカイザー・トルテをいただきましょう。

カフェに入ると上品な空間が広がっています。早速、テーブルに案内してもらいます。


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予定通り、カイザー・トルテをオーダー。もちろん、ミット・シュラーク(ホイップクリーム添え)と付け加えました。これが運ばれてきたカイザー・トルテです。


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飲み物は紅茶。ウィーン文化圏ですから、コップの水も付いてきます。


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美味しいケーキを食べていると、カイザー・ヴィラでずっと一緒だった若い女の子の3人連れが入ってきました。観光客が行く場所は決まっているということですね。
優雅な空間でゆったりした時間を過ごしました。


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カフェ・ツァウナーを出て、もうちょっと街を散策します。トラウン川を渡ります。


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川を渡ったところにレハールヴィラ(レハール博物館)があります。今日と明日は閉館していますが、外観だけでも見ておきましょう。ここは、実際にレハールの別荘だった建物です。ちょうど工事中でした。綺麗な建物です。


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これが少し離れたところから見たレハールヴィラの全景です。


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レハールヴィラはトラウン川に面して建っています。川の対岸に今日泊まるホテルがあります。工事の足場が組んであるのがそのホテルです。


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歩道専用橋でトラウン川を渡ってホテルに戻ります。


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ホテルGoldenes Schiffに戻ってきました。


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これで、今日の日程は終了。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今度は問題なくチェックイン。
立派な部屋です。大きなベッドです。


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窓縁の明るい角にライティングディスク。


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これが水回り。やはりシャワーのみでバスタブなし。温泉に入れなかったので、せめてバスタブには浸かりたかったところですけどね。


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窓のすぐ外には工事用の足場が組んであります。工事中の職人と顔が合ってしまいます(苦笑)。


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配偶者が孫たちに出す絵葉書を書いたので、それを投函するために郵便局に向かいます。郵便局は黄色い建物なので、すぐに分かります。もう絵葉書を出すのも慣れたものです。


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街をぶらぶらしていると、配偶者が探していたスーパーが見つかりました。夕食を食べに出かけるのも面倒なので、夜の食料を調達して帰り、ゆっくり休みましょう。大したものはありませんが、ワインとサラダとメインのお肉を調達できました。
ホテルに戻ると、saraiはぐっすり高いびきで午睡です。かなりくたびれてきましたね。その間、配偶者はせっせとブログを書きます。saraiが午睡から目覚めて、調達した食料で夕食。


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トラウン川に面した部屋だったので、綺麗な夜景が見えます。対岸にはライトアップしたレハールヴィラも見えています。


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旅の途中には、こんなのんびりの夜も必要ですね。お天気がもう一つパッとしなかったのと、シーズン前の準備作業だったのか予定していた温泉に入れなかったのは残念でしたが、よい休養の一日でした。早めに就寝して疲れを癒しましょう。

明日はマーラーとクリムトという二人の芸術家の跡を尋ねて、アッター湖を訪れます。天気が好転するといいな。


次回を読む:20日目-1:グムンデンに立ち寄り (6)

前回を読む:18日目-4:ハルシュタット散策 (4)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:小雨模様のバート・イシュルを出発

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/1回目

旅の20日目です。

バート・イシュルBad Ischlではことごとく施設がクローズしており残念続きでしたが、何と今朝も雨にたたられます。雨に煙って周りの山並みは全く見えません。天気予報では、今日は回復している筈だったのに・・・。こんなお天気のバート・イシュルでゆっくりしていても仕方がないし、昨日はたっぷり休養したので、予定よりも2つ早い電車で出発して、グムンデンGmundenの街に立ち寄ってみることにします。最終目的地はマーラーとクリムトゆかりのアッター湖Atterseeです。

ホテルの朝食ルームで早目に朝食をいただきます。やはりオフシーズンなのでしょう。朝食ルームはガラガラです。


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手早く定番の朝食を摂ります。


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ここで嬉しい発見。なんとフルーツの生しぼりマシーンがあります。生オレンジジュースをたっぷり頂きましょう。
が、このマシーンを使ったことのない配偶者は、使い方が分からず、マシーンを前にして固まります。と、近くで朝食を食べていた女性が助けてくれて、美味しいジュースが完成。が、ここで問題発生。saraiの分を作った時点で、オレンジが無くなってしまったのです。と、またまた例の女性がスタッフに声をかけてくれて、たっぷりオレンジが補充されました。感謝!


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これはとても美味しいジュースで、大満足。バート・イシュルでの一番の収穫だったかも(笑い)。


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朝食を楽しく済ませ、チェックアウト。

雨も大分小雨になったので雨も何のその、傘もささずにバート・イシュル駅に向かいます。途中でカイザーテルメの建物が目に入ります。今日もクローズです。少し恨めしい気持ちです。


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気を取り直してカイザーテルメの横を通り過ぎ、駅に一目散で向かいます。


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駅前のバスターミナルに到着。


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駅に9時10分に到着です。


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最後に駅前からバート・イシュルの街を一瞥。小雨に街は沈んでいます。


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この駅にはちゃんとコインロッカーがありますね。この先の駅でも、コインロッカーがあるといいのですが・・・。


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駅のホームに出て、面白いプレートを発見。ここは海抜468mだそうです。そこそこ高い土地なんですね。


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ホームで電車を待つグループは、またしてもアジア系の人たち。この辺りはアジア人に人気のスポットなのかしら。


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ローカル電車が到着です。各駅停車でゆっくり鉄道旅を楽しみます。


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鉄道チケットはこのバート・イシュルからアットナンク・プフハイムAttnang-Puchheim経由でカンマー・シェルフリンクKammer-Schörflingまでをネットで購入済です。もちろんセカンドクラスです。ローカル電車にはそもそもファーストクラスの車両はついていません。


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電車が出る頃には、嬉しいことに雨は上がりました。すぐに次の駅Mitterweißenbachに到着。


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雨に濡れしっとりと美しい緑の中を電車が進みます。山の木々には霧がまとわりついています。


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牛の放牧場があり、配偶者が大喜び。和みますね。


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次の駅はLangwies。


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さらに次の駅のSteinkogl。


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曇ってはいますが、沿線の景色はとても綺麗です。


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電車は目的地に向かって、順調にひた走ります。


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sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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