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ザルツカンマーグートへ小旅行:グムンデン駅で途中下車し、レトロなトラムに乗車

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/2回目

バート・イシュル駅Bad Ischlを出発し、アットナンク・プフハイム駅Attnang-Puchheim経由でアッター湖畔のカンマー・シェルフリンク駅Kammer-Schörflingに向かうという事前の予定を変更して、グムンデンGmundenで途中下車することにしました。トラウン湖Traunseeの湖上に建つオルト城Schloss Ortを訪れるためです。グムンデンのローカル電車(トラム)に乗るのも楽しみの一つです。今回のザルツカンマーグートSalzkammergutの小旅行では、ローカル線を巡る予定にしています。今乗っている電車はシュタイナッハ・イルドニング駅Stainach-Irdningとアットナンク・プフハイム駅Attnang-Puchheimを結ぶローカル線を走っています。このローカル線を、一昨日はシュタイナッハ・イルドニング駅からハルシュタット駅Hallstattまで乗り、昨日はハルシュタット駅からバート・イシュル駅まで乗り、今日はバート・イシュル駅からアットナンク・プフハイム駅まで乗り、3日間かけて全線を乗り尽します。

この鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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バート・イシュル駅を出て25分程で、Ebensee Landungsplatz駅に到着。トラウン湖Traunseeの南端のエーベン湖Ebenseeの畔です。


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トラウン湖の北端にある街がグムンデンGmundenですから、トラウン湖の端から端まで走るとグムンデンに到着です。もうすぐですね。
Ebensee Landungsplatz駅を出ると、エーベン湖すなわち、トラウン湖の南端辺りが見えてきました。


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ザルツカンマーグートの湖は美しいです。エーベン湖の湖面が鏡のように輝いています。


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エーベン湖を過ぎてトラウン湖にさしかかります。と言ってもエーベン湖はトラウン湖の南端部の名称に過ぎませんから、どこかに境界があるわけではありません。


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鉄道はトラウン湖を望む高台を走ります。木々の間からトラウン湖が見えます。湖畔の教会も見えています。


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トラウンキルヒェ・オルト駅Traunkirche Ortに到着。何もないところです。


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高台からの眺めのよいところを電車が走ります。


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やがて、トラウンキルヒェン駅Traunkirchenに到着。これでトラウン湖も中程まで来たことになります。


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駅を出て、さらに眺めのよいところを走ります。


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アルトミュンスター・アム・トラウンゼー駅Altmünster am Traunseeです。グムンデンはもうすぐでしょう。


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ここから電車は湖を離れていきます。


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ようやくグムンデン駅Gmundenに到着。ここで途中下車。


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グムンデン駅から、古風なトラムに乗ってグムンデンの街に行きます。鉄道駅とグムンデンの街は離れているので、その間をトラムが結んでいるんです。荷物は邪魔になるので駅に置いていきたいものです。乗り換え時間7分の間に小さな駅の中を必死で探し回りますが、コインロッカーはありません。仕方なく荷物を持って、トラムに乗ることにします。1両のみのレトロな電車です。


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このトラムの雰囲気はたまりませんね。ゆっくり観察した後、乗り込みます。


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1人の運転手さんが、鉄道駅と街の間を往復しているようです。ファミリー用のお得な1日チケットを3.9ユーロで購入。


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貴重な時刻表も入手。


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さて、トラムはグムンデン駅を出発進行。一路、グムンデンの街の中心地フランツ・ヨーゼフ・プラッツFranz-Josef-Platzに向かいます。10分程の短い旅です。


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いよいよグムンデンの街が間近に迫ってきました。


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ラフマニノフの熱い響き:上原彩子ピアノ・リサイタル@サントリーホール 2014.2.2

上原彩子の冬のリサイタル@サントリーホール、これは決して聴き逃せません。昨年はチケットを購入していたにもかかわらず、ハイティンク御大のブルックナー9番とバッティングしたため、泣く泣くあきらめました。上原彩子のリサイタルは配偶者が聴きましたが素晴らしい演奏だったそうです。そのときの記事はここです。昨年のリサイタルもオール・ラフマニノフ・プログラム。そして、今日のリサイタルもオール・ラフマニノフ・プログラム。最近の上原彩子はラフマニノフにのめりこんでいるようです。その成果を今日のリサイタルで聴かせてもらいましょう。

まず、今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ:上原彩子
  チェロ:遠藤真理

  オール・ラフマニノフ・プログラム
   『幻想的小品集』Op.3から第3番ホ長調「メロディー」
   『サロン小品集』Op.10から第2番イ長調「ワルツ」
   『幻想的小品集』Op.3から第1番変ホ短調「エレジー」
   『幻想的小品集』Op.3から第4番嬰ヘ短調「道化師」
   J.S.バッハ(ラフマニノフ編曲): 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006からプレリュード、ガボット、ジーグ
   コレルリの主題による変奏曲Op.42

  《休憩》

   (アール・ワイルド編曲): ここはすばらしい場所Op.21-7、春の悲しみOp.21-12
   チェロ・ソナタ ト短調Op.19

   《アンコール》
     クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ
     (ジョン・ヨーク編曲):「パガニーニの主題による狂詩曲」から第18曲(チェロとピアノの2重奏版)

最初の4曲はラフマニノフ初期の作品であまり演奏会で取り上げられることのない曲目です。しかしながら、上原彩子がプログラムノートに書いているように哀愁漂う曲で、初期とは言えラフマニノフのロマンティシズムが存分に発揮された作品です。ラフマニノフにこういう作品があったのかと教えられる思いです。3曲目の「エレジー」あたりから、上原彩子の演奏は熱を加え始め、荘重な響きの中から魂の声が聴こえてきます。いつものことですが、上原彩子のピアノにはsaraiはインスパイアされます。上原彩子の魂の燃焼に触れて、saraiの魂も燃え上がっていきます。4曲目の「道化師」は楽譜通りではすっと聴き逃してしまうような曲ですが、上原彩子のピアノの激しい炎のような高潮ぶりにsaraiの心も高揚していきます。上原彩子は本当にラフマニノフの音楽に共感しており、その音楽を媒介して、自己の内面を露わに表現していることが実感できます。彼女にとって、ピアノを弾くことは彼女の生きている証であると感じます。その演奏にインスパイアされるsaraiも生きている証を実感できるんです。結局、音楽はラフマニノフでなくてもいいのかもしれません。音楽が本当に人間に与えてくれるものは燃焼する生(Life)の実感、すなわち、魂の高揚なのだと思います。そういう高揚感を感じつつ、素晴らしい「道化師」の演奏は終わりました。

次はバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番のラフマニノフによるピアノ編曲版です。バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータは名曲中の名曲。ヴァイオリンだけで墨絵のような世界をクリアーに表現する器楽曲の最高峰とも言える作品です。ラフマニノフはあえて、その名曲をピアノに移し替え、ピアノの多彩な機能によって、ポリフォニーの厚みを加えた作品に仕立て上げました。墨絵を彩り豊かな油絵に書き換えたようなものです。上原彩子はラフマニノフの意図を汲んで、分厚く、ダイナミックな演奏でピアニスティックな無伴奏ヴァイオリン・パルティータを奏でます。しかもテンポを早めたり、スタッカート奏法を駆使したりして、チャレンジャブルな演奏に挑みます。物凄い超絶技巧を駆使した演奏です。この演奏はラフマニノフの編曲の芸術性を含めて、賛否両論のある演奏だと感じました。これが真正のバッハかと言えば、それは違うでしょう。sarai自身、バッハの真髄を極めるヴァイオリンでの演奏はいくつも聴いています。その高い精神性には遠く及ばないものです。しかし、これはバッハの音楽ではなく、バッハを素材にしたあくまでもラフマニノフの音楽と考えることはできます。そういう意味ではバッハの素晴らしい素材を使って、ピアノの近代演奏法で新たな音楽を作り出したとも考えられます。ただ、あまりにも原曲の素晴らしさに傾倒しているsaraiにはこの編曲版は厚化粧のように感じてしまい、違和感を覚えます。上原彩子の演奏もアグレッシブさは感じますが、完全に消化したとは思えない発展途上的な演奏です。最後のジーグはかなりすっきりした演奏だったので、今後の可能性は期待できるかもしれません。しかしまあ、そんなにラフマニノフに没入する前に、バッハの真正の音楽、パルティータやフランス組曲に取り組むほうが先にやるべきことのような気もします。それらを極めた後に、この無伴奏ヴァイオリン・パルティータに取り組むことがよいのではないでしょうか。

次はコレルリの主題による変奏曲です。ラフマニノフが最後に作曲したピアノ独奏曲です。《ラ・フォリオ》のテーマに基づく変奏曲、大曲です。今日一番素晴らしかった演奏でした。生で聴かないと素晴らしさが決して実感できないという類の音楽でした。《ラ・フォリオ》のテーマを提示し、第4変奏まであたりまでは指慣らしの感じ。第5変奏から盛り上がり、上原彩子にミューズの神が乗り移ったかの如き演奏が展開されます。まあ、聴いていても見ていても超人的としか思えない演奏です。技術的にも音楽的にも完璧を通り越して、悪魔に魂を売ったような演奏とはこのことかと思えます。この2年間、ラフマニノフにのめりこんでいた集大成なのでしょう。今まで、これ以上のラフマニノフは聴いたことがありませんし、そもそも、ラフマニノフのピアノ曲がこんなに凄いという認識もありませんでした。指が鍵盤上を駆け巡り、激しく打鍵して、ポリフォニックで強烈な響きでsaraiを圧倒したかと思えば、次は荘重なしみじみとした響きで、心が洗われる思いになります。変奏ごとに自在に変化する音楽は魂を高揚させます。終盤にかけての激しい音楽の高まり、それは超人的な演奏でもあり、saraiの心は激しく揺さぶられます。そして、一気にフィナーレに沈み込みます。上原彩子は何と深い音楽を作り出したのでしょう。ピアノ演奏の究極の姿を見た思いです。この一曲が聴けただけでも、今日のリサイタルを聴いた甲斐がありました。

休憩後、ラフマニノフの歌曲をアール・ワイルドがピアノ独奏用に編曲した2曲が演奏されます。アール・ワイルドはラフマニノフ演奏を得意とするアメリカのピアニストです。ラフマニノフのピアノ協奏曲全曲を録音していて、その評価も高いです。ピアノ編曲も得意で、このラフマニノフ以外にもガーシュインの編曲も有名です。最初の《ここはすばらしい場所》はラフマニノフが妻ナターリヤと結婚した1902年4月に作曲し、妻に捧げたとても美しい歌曲です。歌曲自体が美し過ぎるために編曲版のピアノ曲はそれを上回ることはありません。装飾音過多の通俗過ぎる感じです。上原彩子の演奏は見事ですが、甘過ぎる通俗曲以上にはなりません。2曲目の《春の悲しみ》は原曲の歌曲は《ここはすばらしい場所》ほど美しい曲ではありませんが、ピアノ編曲はうまくいって、芯のあるしっかりした曲になっています。ラフマニノフの初期の作品とも思える出来栄え。これも甘ったるい音楽ではありますが、上原彩子の演奏で気持ちよく聴けました。

最後はチェロソナタ。ラフマニノフの室内楽は珍しいですね。《悲しみのピアノ3重奏》2曲くらいしか知りません。これがピアノ・リサイタルの締めが室内楽とは驚きです。チェロは上原彩子と同年代の遠藤真理。第1楽章、チェロの繊細な響きが先導しながらの序奏に続き、主部が始まります。独奏ピアノを聴いてきた耳がなかなか2重奏についていけず、チェロの響きを聴き過ぎたり、ピアノの響きを聴き過ぎたり、妙な聴き方に陥ります。チェロの深い響きには心を奪われますし、ピアノの切れのよい響きは尚更素晴らしいのですが、なかなか、2つが融合しません。まあ、それはそれでいいのかもしれません。きちんと呼吸は合っているし、それでいて、委縮して、合わせ過ぎていることもありません。段々、耳が慣れてきたとき、曲は第4楽章が始まります。この曲はやはり第4楽章に華があります。ラフマニノフらしい美しくロマンティックなメロディーがチェロで繰り返して演奏され、音楽も佳境を迎えます。この美しい旋律がピアノでも輝かしく演奏され、ようやく、saraiも音楽に陶酔できます。チェロとピアノが互いを鼓舞しながら、音楽が高まっていきます。そして、深いチェロの響きでいったん終止。この曲はここで終わってもいいと思いますが、ここからコーダが始まります。ちょっと、とって付けた感じの否めないコーダではありますが、チェロとピアノが飛翔して素晴らしく盛り上がり、フィナーレ。結果的には、なかなか聴き応えのある演奏でした。

アンコールはもちろん、ラフマニノフ。クライスラーの原曲をラフマニノフが編曲した《愛の悲しみ》。ラフマニノフはピアニストとして、クライスラーとも共演していたようですから、さすがに手の内にはいった見事な編曲。ゴージャスなピアノ曲に変身しています。上原彩子が素晴らしいテクニックで華麗に力強く演奏。この曲は昨年のプログラムでも取り上げた曲ですね。saraiは聴いていなかったので、いいものを聴かせてもらいました。

アンコール2曲目はチェロの遠藤真理との共演。これはsaraiの事前予想が的中しました。あの有名な《パガニーニの主題による狂詩曲》の第18変奏のチェロ&ピアノ編曲版です。この曲か、ヴァカリーズだろうとあたりを付けて、予習までしておきました。この曲をアンコールで取り上げてほしかったので、内心、大喜び。期待に違わぬ美しく、雄大な演奏にうっとりと夢見心地で聴いていました。素晴らしい。大満足です。

そうそう、今日のピアノは久々にスタインウェイではなく、YAMAHAでした。最初のほうのラフマニノフ初期の曲では、YAMAHAのピアノはクリアーな響きではありますが、華麗な響きに欠ける感じもありました。その後は曲そのものの厚みのある和声もあり、響きに満足していました。でも、やはり、上原彩子にはスタインウェイを弾いてもらいたいというのが本音です。もうすぐ聴く予定のピリスにはYAMAHAはとても合っていますが、上原彩子の激しく燃焼するピアノにはスタインウェイが似合います。

上原彩子が今後もラフマニノフにのめり込むのなら、是非、オーケストラ版の《パガニーニの主題による狂詩曲》を弾いてもらいたいと念願します。きっと素晴らしい演奏になるでしょう。それとピアノ協奏曲第2番もね。第3番は2回も素晴らしい演奏を聴きました。そのときの記事はここです。





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テーマ : クラシック
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       上原彩子,  

ザルツカンマーグートへ小旅行:グムンデンの街に到着・・・オルト城に向かって出発

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/3回目

バート・イシュルBad Ischlからアッター湖Atterseeに向かう途中、グムンデン駅Gmundenで途中下車し、レトロなトラムに乗ってグムンデンの街を目指します。このローカル電車はとても乗客が少なく、たった1両の車内はガラガラです。


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微笑ましいのは、このトラムの車内に掃除用の箒が積み込まれていることです。それもドアの脇に堂々と立て掛けられています。モップもありますね。


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緑の木々の向こうに家並みが見えてきました。木々は春の芽吹きです。


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白壁の美しい家々です。


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1分おきの短い間隔で次々と停留所を通り過ぎていきます。4番目の停留所の名前を見て、びっくり! 何とテニス広場Tennisplatz。もちろん、テニスコートがあるんでしょうね。


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停留所はこんな感じ。バス停よりは立派ですね。しかし、電車の駅というレベルではありません。


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トラムは道沿いに建っている家の軒をかすめるように細い道を走り、やがて坂道を下り終えるとトラウン湖Traunseeにぶつかります。ここで左に折れて、トラウン湖沿いに走ります。美しい並木道が湖畔に続いています。


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終点のフランツ・ヨーゼフ・プラッツFranz-Josef-Platzに到着。目の前は湖畔の公園になっています。


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グムンデンの鉄道駅Gmunden Bahnhof (ÖBB)からフランツ・ヨーゼフ・プラッツまでのトラムの経路を地図で確認しておきましょう。


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トラムを降りて、まずはツーリストインフォメーションに行ってみましょう。運転手さんや通りかかった男性に教えてもらいながら、探します。トラムの走っていたハウプト通りHauptstraßeを進み、アム・グラーベン通りAm Grabenとの交差点に出ます。


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ここで道が分からなくなります。うろうろと迷った挙句、まっすぐにテアターガッセTheatergasseを進んでラートハウスプラッツRathausplatzに出ました。この湖畔の広場は市場になっていて、大きな花屋さんがあります。


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花屋さん以外にも果物屋さんとか多くの店があり、人混みになっています。


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市場も気になりますが、ようやく見つけた市庁舎の横のツーリストインフォメーションに行きます。


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ツーリストインフォメーションのお姉さんに荷物預かり所を聞きますが、残念ながらないとのこと。もちろん、ツーリストインフォメーションでは預かれないとキッパリ。街の地図だけもらって、オルト城Schloss Ortへの道を教えてもらいます。湖畔沿いにまっすぐ歩けばいいそうです。


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荷物をガラガラ引っ張りながらトラウン湖Traunseeの湖上に建つオルト城に向かうことにします。まあ仕方ありませんね。市庁舎前の広場ラートハウスプラッツRathausplatzには市がたち賑わっていますが、その市場を抜けて湖畔に出ます。すると、湖面の向こう遠くにオルト城が見えています。頑張って歩いていきましょう。


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ここは、船着き場グムンデン・ラートハウスプラッツ・シフスタツィオンGmunden Rathausplatz Schiffstationです。ここから船でオルト城に行けるといいのですが、残念ながらそういう航路はなさそうです。


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遥かかなたのオルト城をズームアップして眺めます。美しい姿です。元気を出して行きましょう。


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湖畔の整備された遊歩道エスプラナーデEsplanadeをブラブラ歩いて、オルト城に向かいます。ちょっと歩いたところで振り返ってみます。エスプラナーデは綺麗な並木道ですが、並行して湖岸沿いの石畳の道も続いています。saraiは湖岸の道を歩きます。


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やがて、湖岸の道は湖を眺めるベンチが並ぶ道に変わります。遊歩道からはだんだん近づくオルト城がずっと見えています。目的地が見えているのは安心だし、眺めも素晴らしいので満足です。


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遊歩道エスプラナーデはまっすぐに続いています。


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ひたすらオルト城を目指して、荷物をがらがら引っ張りながら歩きます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:オルト城に到着、しかし、城への木橋が工事中・・・万事休すか??

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/4回目

グムンデンGmundenの街の中心からトラウン湖Traunsee沿いに歩いて、湖上のオルト城Seeschloss Orthを目指します。
湖畔沿いの道のエスプラナーデEsplanadeからオルト城を眺めながら、ひたすら歩きます。


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美しいトラウン湖の湖面が広がっています。


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オルト城がじわじわと近づいてきます。


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オルト城は湖面のすぐ先に見えていますが、ぐるりと湖岸を回り込まないといけません。


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エスプラナーデの並木の間からオルト城が見えています。湖畔の緑が美しいです。


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ヨットハーバーの先にオルト城。もうすぐです。


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ヨットハーバーを通り過ぎます。オルト城に渡る木橋も見えてきました。


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エスプラナーデも終わり、並行しているハウプト通りHauptstraßeを少し進むと、左手にあるトスカーナパルクToscanaparkに到達します。トスカーナパルクはトラウン湖に張り出した緑濃い公園です。ここにオルト城があります。左折してトスカーナパルクの中を貫くヨハン・オルト通りJohann Orth Alleeに入っていきます。木々に囲まれた森の中の道です。


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トスカーナパルクは緑の多い自然豊かな公園です。


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道の傍らには、キリストの祠もあります。


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オルト城の建物の前に到着。この建物は陸地側の建物です。目指すのは湖上の城です。


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オルト城は湖水の上に建っているので橋を渡って行くことになります。


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ところが、なんと木橋は工事中! 冬から目覚め、夏の観光に向けての整備真っ最中という感じです。


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もう木橋の途中まで渡ったので、ここから振り返ると陸地側の建物も綺麗に見えます。ここまで来て引き返すのかなと思うとがっくりです。


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木橋の上からのトラウン湖の眺めもなかなかです。


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と、工事の合間をみて橋を通してもらえそうです。やったね! さすがに、観光客は通れるように配慮してありました。これで一安心。工事中の木橋を渡ります。


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観光客の邪魔にならないところで木橋の工事は継続中です。


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木橋のこの辺りからのトラウン湖の眺めは格別です。


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木橋の残りの部分を渡って、オルト城に入りましょう。


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これからオルト城を見物します。

オルト城までのルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:グムンデンの湖上の城、オルト城

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/5回目

木橋を無事に渡り終えて、トラウン湖Traunseeの湖上に浮かぶオルト城Seeschloss Orthに入城します。


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お城の入り口の横には小路が湖畔に沿って続いています。お城の周りをぐるりと1周できるのかもしれません。後で歩いてみましょう。


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お城の入り口で振り返ってみます。陸地につながる木橋が続いています。


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入り口を抜けると、お城の建物に入るのではなく、お城の中庭に出ます。お城の建物はこの中庭を取り囲むように造られているようです。


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中庭の奥から城の入り口の上に建つ塔を眺めます。塔は時計塔にもなっています。


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時計塔をズームアップして見てみましょう。


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お城には小さな礼拝堂もありました。


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お城の外側に出てみます。お城の周りにはトラウン湖の眺めが広がります。工事中の木橋、湖岸側のオルト城の建物が目に入ります。


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こちらはトラウン湖の沖合の方です。対岸には小高い丘が見えます。


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お城の外側の散策路を回ってみましょう。湖岸には木々が茂り、並木道のようです。


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木々の間から湖面を望むのは気持ちのよいものです。


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トラウン湖を望む展望スペースには大きな木の周りがベンチになっています。ここでゆったりと湖を見ながら休息をするのもいいでしょうね。しかし、残念ながら、sarai達にはもう残り時間はあまりありません。


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再び、お城の中庭に戻ります。


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お城は2層構造になっていて、2階部分には回廊が巡らせてあります。


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この辺りでオルト城訪問はおしまいにします。木橋を渡って湖岸に戻ります。工事中の部分は、ちょうど通れそうです。


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景色を楽しみながら、木橋を渡ります。


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木橋の袂のあたりには船着き場があります。定期的に走る船がないのが残念です。


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袂の反対側を見ると、こちらにも船着き場があります。湖岸には木々が生い茂り、緑濃い風景になっています。


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湖岸に渡り終え、オルト城に別れを告げます。


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トスカーナパルクの中のヨハン・オルト通りを歩いて、グムンデンの街に戻ります。


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そろそろグムンデン駅行のトラムの出発時間です。急ぎましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:また、レトロなトラムに乗車。グムンデンの鉄道駅へ。

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/6回目

グムンデンGmundenの湖上の城、オルト城Seeschloss Orthの訪問を終え、湖岸に続く遊歩道エスプラナーデEsplanadeに戻ってきました。ここからのオルト城の眺めは格別です。


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エスプラナーデの並木道をグムンデン市電ATO Gmundenのフランツ・ヨーゼフ・プラッツ駅Franz-Josef-Platzに向かって急ぎます。時計を見ながらの急ぎ足です。


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フランツ・ヨーゼフ・プラッツ前の公園に到着。何とか間に合いました。


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グムンデン駅行のトラムの出発時刻まで後5分程です。待っている人は少ないですね。


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出発時刻まで5分を切ったところでトラムがやってきました。トラムはグムンデン駅とこのフランツ・ヨーゼフ・プラッツ駅の間を折り返し運転しています。


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目の前でトラムが停車。


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トラムに乗り込みます。1日チケットを購入済です。


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定刻にトラムは発車。湖岸沿いのハウプト通りHauptstraßeを進みます。


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湖畔には遊歩道エスプラナーデEsplanadeが続いています。並木の間にオルト城が見え隠れしています。


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トラウン湖Traunseeが見えるのはこの辺りまでです。この先で道は右の方に向きを変え、湖畔から遠ざかっていきます。慌ただしい訪問で、天気も曇りでしたが、トラウン湖の美しさに触れることができました。


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このトラムの車内もガラガラです。こんなに乗客が少なくても経営は大丈夫なんでしょうか?


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トラムは周りの建物の軒先をかすめながら狭い通りを走ります。


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狭い通りの片側は車がずらっと隙間なく縦列駐車しています。これはまるでウィーンの街なみですね。


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クーファーツァイレKuferzeileの停留所で道なりに右の方に折れて、広い通りアロイス・カルテンブルナー通りAlois-Kaltenbruner-Straßeを走ります。


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坂道をトラムはぐんぐん上っていきます。通りの周りは綺麗な緑の中に住宅が並びます。


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環境に恵まれた住宅地です。


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綺麗なピンク色の花も咲いています。


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黄色い壁、三角屋根のてっぺんには風見鶏。美しい家ですね。


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テニス広場Tennisplatz停留所を通過。やはり、テニスコートがありました。


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坂道をなおも上り、高台の住宅地を過ぎていきます。


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トラムは出発してから5分程走りました。ちょうど半分程走ったことになります。トラムはグムンデンの鉄道駅に向かって走っていきます。

トラムの走行ルートを地図で確認しておきましょう。


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次回を読む:20日目-2:マーラー@アッター湖 (4)

前回を読む:19日目:バート・イシュル (6)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:冷や汗をかきながら、グムンデン駅を出発するも、またしてもミス連発! たちこめる暗雲。

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/7回目

グムンデンの街から鉄道駅にトラムで移動しています。ローゼンクランツRosenkranzの停留所に到着。あと停留所3つで鉄道駅です。


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5分ほど走って、トラムはグムンデン駅に到着。
トラムの走行ルートを地図で確認しておきましょう。


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駅には鉄道の客車を改造したレストランもありますが、乗り換え前にランチを食べる時間はなさそうです。


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このグムンデン駅からアットナンク-プフハイム駅Attnang-Puchheimに向かいます。この線は単線で、グムンデン駅は上下線がすれ違う駅です。が、小さな駅で、ホーム間の移動は線路を横切って行きます。
むっ?上下両方の電車が入ってしまったら、向こう側の電車に乗るにはどうして移動するのかしら・・・と思っているうちに、電車が入ってきました。


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その電車に乗る人はぞろぞろ線路を横切って渡って乗車していきます。


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もう一方の電車も少し遅れてやってきました。到着しそうになった頃には、その電車に乗る人がやや前方に移動し始めました。そうですよね、ずれて停まれば問題ないですね。saraiは、これから到着する電車に乗る人に付いて行こうとします。すると、配偶者に「確か、私達が乗る電車が先に到着すると言っていたような気がするけど?」と注意されます。saraiは「そうだっけ・・・」と混乱してしまい、近くにいた駅員に確認します。と、配偶者の指摘が大正解! saraiの方向感覚が逆になって、反対方向の電車に乗ってしまうところでした。危ない、危ない・・・。無事にアットナンク-プフハイム駅方面行の電車に乗れました。車窓からは間違って乗ってしまうところだった逆向きの電車が見えています。冷や汗と、そして配偶者にばつが悪い!


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無事に正しい電車がアットナンク-プフハイムに向けて出発です。車窓には緑の野原が広がります。


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10分程で次の駅アウラッハキルヒェンAurachkirchenに到着。


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アウラッハキルヒェンを出発して10分ほどでアットナンク-プフハイム駅Attnang-Puchheimに到着。この駅で乗り換えです。が、この駅は大工事中で、構内が分かりづらいんです。臨時の通路でウロウロしていると、親切なおじさんがどこに行きたいのかと聞いてきて、6番ホームへの階段まで案内してくれました。感謝! 


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このホームへの階段も臨時に作られたもののようです。ホームに出て、茫然です。長さ30m程のコンクリートを盛り上げただけのホームとも言えないような代物です。sarai曰く、今度乗る線はしょぼいローカル線だからこんなもんだよ。ま、これも楽しい経験です。


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向かいの5番・4番ホームは立派なホームですね。


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配偶者に荷物の番をしてもらい、saraiが昼食の買い出しに出かけることにします。防空壕の入り口のようなところから地下道に入ります。


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地下道の端まで行くと、ドクトル・カール・レンナー広場Dr.Karl Renner Plazへの出口に出ました。


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駅の構内には一切、食べ物を販売する店舗はありません。仕方がないので、駅前の広場に出て、お店を探します。テイクアウェイのお店があります。選択の余地はありません。


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ケバブしかなかったので、適当なメニューを選んでパッケージに包んでもらいました。ホームに戻ると、ホームには乗客が1人だけ増えています。


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と、すぐにたった1両の本当にしょぼい電車が入ってきます。


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このホームにふさわしいオンボロ電車です。


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数人の乗客が降りたので、乗り込みます。車内には鉄道チケットの自動販売機が設置されています。普通は駅に設置されている自動販売機です。


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まずは荷物を片付けます。窓際のスペースに置きます。


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ふと車内を見渡して、アレ、誰もいない・・・と思ったとたん電車が動きだしました。2人でビックリして顔を見合わせます。だって、まだまだ発車時間ではないのです。あまりにも予想ピッタリの電車がやってきたので、嬉しくなって乗ってしまいましたが、違う電車だったようです。確かめようにも、しょぼいホームには電光掲示板などなく、何の電車が到着したのかなんて分からないんですものね。そういえば、同じホームで電車を待っていたおじさんはホームの端(電車が停まらないところ)に立っていて、電車に乗ろうとしていませんでした。これは本当に焦ります。誰も乗っていないし、車庫入りの電車かもしれません。行き先が違っていたら、リカバリーが難しいです。不安な気持ちで、じっと我慢して様子を見ていると、次の駅に到着しました。saraiが駅名を確認して、ホッとしました。フェックラブルック駅Vöcklabruckです。幸いにも、一駅先に進んだだけでした。急いで降りて、乗るべく正しい電車が来るのを待ちます。次に来た電車は予定とは違う電車なので、これはパス。


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ホームには電車がいなくなりました。ひたすら正しい電車の到着を待ちます。


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今日は電車でのトラブル続きというか、saraiのミスが目立ちます。もうこれ以上ミスはできません。気を引き締めながら電車を待ちます。次の電車に乗ればアッター湖畔のカンマーまではすぐです。

グムンデン駅からの移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:リカバリ成功し、アッター湖に到着。早速、マーラーの作曲小屋へ。

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/8回目

アットナンク-プフハイム駅Attnang-Puchheimで間違った電車に乗ってしまい慌てましたが、次のフェックラブルック駅Vöcklabruckで飛び降りて何とかセーフ。正しい電車の到着を待ちます。アッター湖畔のカンマー行の電車が来るのを待ちます。

来ました、来ました。今度は2両編成でしょぼくない電車です。


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予定の電車に乗り、ようやく落ち着けました。周りは子供たちがいっぱい乗っています。通学利用が多いようですね。


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ホッと安心してケバブをいただきます。saraiがお店の人にお願いしたフォークはないと言われてしまい、ちょっと不自由ですが常備の爪楊枝を利用して食べます。ケバブは初めて食べますが、なかなか美味しいですね。


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と、隣に乗っていた中学生と思われる男の子が、saraiに英語で話しかけてきます。

 中学生:何を食べてるのですか?
 sarai:ケバブだけど
 中学生:とってもゴージャスに見えたので・・・
 配偶者:あなたもいつも食べてるでしょ
 中学生:それならときどき
 sarai:どこから来たの
 中学生:???(聞き取れない)
 sarai:どこの国?
 中学生:オーストリア

この辺りの地名を言ったようですが、知らない地名で聞き取れなかったようです。

一旦席に戻ったその中学生が、また出直してきて

 子供:もう一つ質問があるのですが、どこから来たのですか?
 sarai:日本だよ

きっと、saraiと何か会話がしたかったのでしょうね。こちらも楽しかったですよ。

ケバブを食べ終える頃、無事に終点のアッター湖畔のカンマーに到着。子供達と一緒に下ります。これが今まで乗ってきた電車です。


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これがカンマー・シェルフリンク駅Kammer-Schörflingです。ザルツカンマーグートのローカル線カンマー鉄道Kammer Bahnの終点です。カンマー鉄道は先ほど乗車したフェックラブルック駅とカンマー・シェルフリンク駅を結ぶ短い区間の鉄道です。


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ここからバスに乗ってマーラーの作曲小屋を訪ねるのですが、駅に荷物を預けるところがないか探します。でも、小さな田舎駅にそんなものはありません。荷物をガラガラ引っ張って行きましょう。駅前は住宅地です。可愛い家が目につきます。


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駅前の道のバーンホフ通りBahnhof Straßeを歩いて、バスが通るゼーライテン通りSeeleiten Straßeに向かいます。


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バス停に出発寸前のバスを発見。走って慌てて飛び乗ります。先ほどの電車から乗り換えた子供達も大勢乗っています。かなり遠くから学校に通っているのですね。


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チケットはバスの運転手から購入。マーラーの作曲小屋のあるシュタイバッハSteinbachまで1人2.8ユーロです。
バスはすぐにアッター湖Attersee沿いに走り出します。


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周辺は美しい野原が広がっています。


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バスは子供達をアチコチで降ろしながら、アッター湖畔を走ります。


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バスの車窓にはアッター湖の湖面が広がります。とても美しい風景です。


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湖畔にはボート小屋が点在します。シーズンになると湖にはボート遊びをする人が多いのでしょう。


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だんだん空は明るくなり、湖面の輝きが増していきます。


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湖畔は緑の野原が広がり、綺麗な眺めです。


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辺りは鄙びた感じです。


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マーラーゆかりの地、アッター湖畔のシュタインバッハSteinbachに到着です。最寄りのバス停はシュタインバッハの手前にあるゼーフェルドSeefeldのガストホフ・フェッティンガーGasthof Föttingerです。ここでバスを降りました。


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フェックラブルック駅からのカンマー鉄道とカンマー・シェルフリンク駅からのバスでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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バス停の前が、マーラーが家族や友人達と4年の間、夏の休暇を過ごした家(今はホテル)、ガストホフ・フェッティンガーGasthof Föttingerです。道を渡って少し遠くから、このマーラーゆかりの家を撮影。まだ、バスも停車中です。時間調整中でしょう。


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このマーラーゆかりのホテルに泊まることも真剣に考えたのですが、残念ながら今日はまだシーズンオフで営業してません。ホテルには今週末から営業再開という張り紙がしてあります。


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いよいよ、念願のマーラーの作曲小屋Gustav Mahler Komponierhäuschenに向かいます。


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高木綾子&菊池洋子フルート・リサイタル@紀尾井ホール 2014.2.9

今日は滅多に聴かないフルートのリサイタル。高木綾子がモーツァルトのヴァイオリン・ソナタをフルートで演奏するということに惹かれて聴いてみることにしました。ピアノが菊池洋子というのもポイントです。彼女のピアノに期待した気持ちのほうが強かったかもしれません。菊池洋子のモーツァルトは素晴らしいですからね。
昨日の大雪で心配しましたが、まだ雪が残っているものの紀尾井ホールへはノートラブルで到着。聴衆の入りは8割くらいです。この手のリサイタルでは上々の入りですね

まず、今日のプログラムを紹介しておきます。

  フルート:高木綾子
  ピアノ:菊池洋子

  モーツァルト:ソナタ ホ短調 K.304
  (原曲/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304)
  池辺晋一郎:フルートは眠り、そして夢見る
  モーツァルト:ソナタ ニ長調 K.306
  (原曲/ヴァイオリン・ソナタ第30番ニ長調 K.306)

  《休憩》

  細川俊夫: 息の歌~バス・フルートのための
  湯浅譲二:舞働Ⅱ
   舞/麻生花帆
  モーツァルト:ソナタ イ長調 K.526
  (原曲/ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調 K.526)

   《アンコール》
     モーツァルト:メヌエット ニ長調 K.64

最初はモーツァルトのK.304のソナタです。メロディの美しい曲でsaraiの好きなヴァイオリン・ソナタの一つ。第1楽章はフルートの高木綾子とピアノの菊池洋子の息がぴったり合って始まります。ただ、この曲は両者の音が揃い過ぎて、お互いの響きがそがれる感じです。フルートの響きはやはり、ヴァイオリンの多彩な響きには届かない感じだし、ピアノの響きは少し抑えた感じです。若干、物足りない感じで第2楽章にはいっていきます。ピアノの独奏で始まりますが、これは美しい響きで哀感が漂います。続いて、フルートの響き・・・これも美しい響きです。美しい響きが続き、うっとりと聴き入ります。格調高い演奏ですが、その中で逸脱しない範囲での自己表現もあります。なかなかよいモーツァルトを聴かせてもらいました。

次はフルート独奏の池辺晋一郎の《フルートは眠り、そして夢見る》です。初めて聴く曲です。雰囲気とすれば、ドビュッシーのシランクスを想起する曲です。色々な表現を用いた夢想的な曲を高木綾子が美しく演奏。気持ちよく聴けました。

前半最後はモーツァルトのK.306のソナタです。菊池洋子のピアノも高木綾子のフルートもさらに美しさを増した響き。とても素晴らしい演奏で満足しました。ヴァイオリンとはまた違った響きですが、フルートでの演奏も気持ちよく聴けました。

休憩後、細川俊夫の《息の歌》です。高木綾子が大きなバス・フルートを持って登場。気魄のこもった独奏です。今や日本を代表する作曲家の細川俊夫の作品ということで大いに期待していました。予想と違って、抒情性を排した曲に驚きましたが、ある意味、日本的な個性を持った曲です。メロディはほとんどなく、モノトーンを思わせる息の表情を聴くような曲です。尺八の響きにも似た表現です。高木綾子がこんなに気魄に満ちた演奏をするとは意外です。素晴らしい演奏でした。曲の評価は・・・もう少し聴き込まないとおいそれとは言えませんね。

次はアルトフルートの独奏で湯浅譲二の舞働Ⅱです。元々は能管で演奏する曲だそうです。深い響きの演奏です。驚いたことにこの曲には、女性舞踊家の舞が付いています。能面を付けた独特の振付の舞です。途中で能面を取って、素顔を見せてくれます。この舞はともかく、湯浅譲二の曲は興味深い曲でとても面白く聴けました。高木綾子もよく弾きこんだ素晴らしい仕上がりの演奏でした。

最後はモーツァルトのK.526のソナタです。これは素晴らしい演奏でした。こういうフルート・ソナタがあってもよかったと思うほどです。ヴァイオリンとは違った良さが感じられました。それにしても、菊池洋子のモーツァルト演奏はとても自然で素晴らしいものでした。規範とも思える演奏に思えました。大満足です。

アンコールのモーツァルトのメヌエットはとても有名な曲ですが、K.64はモーツァルトが少年のときに作曲し、父レオポルドが書き取った楽譜のみが残っており、レオポルドの作曲ではないかとも言われています。しかし、この曲が有名なのは、K.334のディベルティメント第17番の第3楽章に同じメロディーの曲があるからで、それは間違いなくモーツァルトの作曲です。K.64とK.334は楽器構成が異なります。saraiはK.334のほうでこの曲をよく聴いていました。この有名な曲を高木綾子は見事な響きの演奏で聴かせてくれました。フルートの魅力が爆発という感じの演奏。楽しいアンコール曲でした。





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ザルツカンマーグートへ小旅行:道に迷って、それでも何とかマーラーの作曲小屋を発見!

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/9回目

念願のアッター湖Atterseeのマーラーの作曲小屋Gustav Mahler Komponierhäuschen近くに至り、saraiはいささか興奮気味に周辺の写真を撮りまくります。ガストホフ・フェッティンガーGasthof Föttingerからの景色です。


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通りの向かいには綺麗な建物が並びます。


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現在は季節的に営業を休止しているガストホフ・フェッティンガーのテラスです。せめて食事か喫茶ができればと思いますが、それもかなわず残念です。


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ガストホフ・フェッティンガーの壁には、マーラーゆかりの建物であることを示す銘板がありました。感銘を受けます。


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saraiはヘッドホンを装着し、IPODでマーラーの音楽を聴き始めます。さあ、マーラーの作曲小屋に向かいましょう。と言っても、場所ははっきりとは知りません。この辺りの湖畔に立っていることは分かっているので、ともかく湖に向かいます。ガストホフ・フェッティンガーから少し通りを進むと、右に入る通りがあります。方向的には湖に向かう筈です。辺りには民家が立ち並びます。


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すぐに湖が見えてきました。もうすぐでしょう。


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でも、それらしい場所が見当たりません。うろうろと道を彷徨います。


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と、民家の庭で寛いでいる人がいます。場所を確認してみましょう。すると、全然こっちではなくて、ガストホフ・フェッティンガーのすぐ手前の道をキャンプ場に向かうとのことです。


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また民家の間を通って、ガストホフ・フェッティンガーに戻ります。


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ガストホフ・フェッティンガーの建物に戻り、向かって右側の道に入ると、ガストホフ・フェッティンガーの壁にキャンピング場への案内が大きく描かれています。ゼーフェルドキャンプ場Camping Seefeldへの矢印です。


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オートキャンプ場を抜けていくと、湖畔に大きな建物があります。どうやら、この辺りのようです。


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この建物の手前でようやくマーラーの作曲小屋Gustav Mahler Komponierhäuschenを発見!! 写真で見ていた通りの小さな建物です。


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案内板も何もないのですが、現地の人に助けられてマーラーの作曲小屋を見つけることができました。訪ねてくる人も、それなりにいるのでしょうね。ゆっくりと近づいていきます。


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何の変哲もない小屋ですが、マーラーの音楽を愛するものにはかけがえのない建物です。


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迷った道も含めて、この辺りの地図を示しておきましょう。


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小屋の入り口の横には、確かにグスタフ・マーラーGustav Mahlerの銘板が張ってあります。


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小屋は管理人もいなくて無人です。入り口の戸には鍵がかけられています。


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でも、窓から中を覗くことはできました。小屋の真ん中にはピアノが置かれ、壁にはマーラー関連の展示物が並んでいます。情報によると、このピアノはマーラーが弾いていたものではないそうです。


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年代ものの綺麗なピアノではありました。


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せっかく遠くから訪れたマーラーの作曲小屋です。マーラーを偲びながら、アッター湖の自然の中に身を置きましょう。滅多にできない体験です。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:マーラーの作曲小屋とアッター湖の素晴らしい自然

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/10回目

マーラーの作曲小屋Gustav Mahler Komponierhäuschenはアッター湖Atterseeの自然の中に佇んでいます。
周りの素晴らしい景色の中の湖畔に、ぽつんと立つ小屋です。湖畔からアッター湖の湖面を望みます。


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作曲小屋はアッター湖の風景にこんな風に溶け込んでいます。


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別の角度から見てみましょう。


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こんな景色に囲まれて、よく作曲活動に没頭できるものだと感心します。ここでマーラーは交響曲第1番《巨人》の改訂、交響曲第2番《復活》と交響曲第3番、そして歌曲集《子供の不思議な角笛》の作曲を行いました。マーラーがこの地を訪れたのは1893年からの4年の毎夏で、当時マーラーはハンブルグ歌劇場の指揮者をしていました。遠いハンブルグからわざわざここまで来ていたんですね。
この作曲小屋の前でアッター湖を眺めながら、持参したIPODでフォン・オッターの歌う《子供の不思議な角笛》を聴き感慨にふけるsaraiです。フォン・オッターのしみじみとした歌声がアッター湖の自然の中に溶け込んでいきます。


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《子供の不思議な角笛》中、最高の名曲《原光》・・・フォン・オッターの素晴らしい歌唱に感動を覚えながら、美しいアッター湖を眺め続けます。


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湖岸からは作曲小屋は見上げる感じになります。


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湖岸から伸びる木の橋の先に出て、湖面の美しさを満喫します。


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木の橋は作曲小屋からまっすぐに伸びています。マーラーもこうしてアッター湖を眺めていたんでしょうか。


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木の橋の先端から作曲小屋はこんな風に見えます。


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木の橋に佇みながら、しばらく陶然としていました。アッター湖の美しさと耳に聴こえるマーラーの音楽が一体になって、saraiを包み込みます。


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今回の旅のフィナーレを飾る感動の体験です。1時間ほどの滞在時間があっという間に過ぎていきます。このアッター湖畔に着く頃には、今までの曇り空から一転して青空が広がりました。まるで奇跡のようです。saraiの思いを天が感じ取ってくれたのでしょうか。マーラーの音楽も聴き終わり、アッター湖に最後の一瞥をくれます。


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作曲小屋に戻ります。


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作曲小屋を後にしてバス停のほうに歩きます。今度は迷うことなく、すぐにガストホフ・フェッティンガーGasthof Föttingerの建物の向かいにあるバス停に着きました。


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やがて到着したバスに乗ります。チケットは運転手から購入。


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カンマーKammerに戻りバスから降りると、目の前にヨットハーバーが広がり、その先のアッター湖の湖上にカンマー城Schloss Kammerが見えます。


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湖畔には観光のための写真撮影用看板が立っています。笑ってしまいますね。この手のものは洋の東西を問わないようです。グスタフ・クリムトと恋人のエミーリエ・フレーゲです。このカンマ―にはクリムトを記念したクリムトセンターがあり、この看板も近くのクリムトセンターが立てたものです。


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湖上に突き出たカンマー城はクリムトが何度も描いた題材です。そちらに向かいましょう。


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この辺りは綺麗な公園になっています。


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公園の湖畔の道をぶらぶら歩きながらカンマー城に向かいます。


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もうすぐカンマー城です。

この辺りの様子を地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトゆかりのアッター湖・・・カンマ―城の並木道とクリムトの道

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/11回目

相変わらず、どこにも預けられなかった荷物を引きながら、カンマー城Schloss Kammerの正面にやってきました。


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ところが、正面の扉は閉まっているような感じです。saraiが近くまで行って確認しますが、やはり開いていないようです。


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これがカンマ―城の銘板です。1249年からの歴史が刻まれています。750年以上の長い歴史です。


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扉の鉄柵の間から手を差し込んで、門内のカンマ―城の様子を写真に収めました。


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城内の見学はあきらめましょう。正門の前から続く美しい並木道です。


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美しい並木道をぶらぶらと歩いていきます。途中でカンマ―城を振り返ります。このカンマー城前の並木道はクリムトの絵画を彷彿とさせます。この風景を題材にしてクリムトは有名な風景画を描いています。


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もう少し離れたところから並木道を眺めます。こちらの方がクリムトの風景画のイメージに近いでしょうか。カンマ―城には入れませんでしたが、並木道からカンマー城が見れれば十分です。


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並木道の端からカンマ―城の方を眺めます。カンマ―城はあまりよく見えませんが、並木道の美しさは格別です。


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すぐ近くにクリムトセンターを発見。探す手間が省けました。


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クリムトセンターの案内板も立っています。


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クリムトセンターは今日の月曜日は休館なので明日行くつもりなのですが、クリムトセンターの建物を偵察しましょう。クリムトセンターの建物の1階はカフェになっていて、このカフェは今日も営業中です。クリムトセンター自体はカフェの2階にあり、小さなオフィスという感じです。ウィーンのレオポルド美術館と提携しているそうなので期待していましたが、少しがっかりの感じです。とりあえず、クリムトセンターの1階にあるカフェで休みましょう。暖かい陽射しを浴びて、多くの人がお茶しています。カンマー城や並木道、アッター湖を眺めながら配偶者はアイスコーヒー。


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saraiはコーラを飲み、アッター湖とカンマ―城に乾杯。


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現在は朝のお天気が信じられないぐらい晴れ渡り、とても暑く、冷たい飲み物が喉を潤してくれます。ついでにクリムトセンターにもコーラで乾杯! クリムトセンターの壁にはクリムトの姿が大きく描かれています。アッター湖で寛ぐクリムトですね。


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お茶しながら、これからの行動を検討します。今日の宿はここから2キロ程先で、ここからバスかタクシーか、または歩いてくるようにと案内されてます。ちょっと歩くには遠いのですが、その道は《クリムトの道Klimt Themenweg》として整備されているアッター湖畔の道です。明日出直して、クリムトセンターと《クリムトの道》を楽しむ予定だったのですが、クリムトセンターはそれほどの魅力はなさそうだし、今湖畔の道をブラブラ歩きたい気分です。絶好のお天気ですからね。荷物を引きながらになりますが、アッター湖畔を散策しながら宿に向かうことに決定です。

《クリムトの道》を示す標識が立っています。ここから《クリムトの道》の散策をスタートします。


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《クリムトの道》の右側は瀟洒な建物です。


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左側は公園(シュロスパルク)の緑に挟まれています。


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この道を湖畔の方に向かって歩いていきます。


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道の傍らに児童公園が見えます。平日の午後ですが、家族の憩う様子に気持ちが和みます。


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湖畔に出ましたが、湖畔にも家族の憩う姿が見られます。平安を感じさせる風景に海外にいることを忘れ、人間の原点に帰ったような優しい気持ちに包まれます。


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湖岸からはさきほどのカンマ―城が湖上に浮かんで見えています。


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《クリムトの道》は歩き始めたばかり。《クリムトの道》を歩き、今夜の宿に向かいます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:美しきクリムトの道を往く

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/12回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》を歩き始め、アッター湖畔を散策します。湖岸の先にはカンマ―城Schloss Kammerの姿が美しく見えています。


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この辺りはアッター湖Atterseeの北東端になります。ここから眺める湖面は素晴らしく綺麗なのですが、何よりもクリムトの風景画の景色そのものに感じます。


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クリムトは50枚ほどの風景画(カンバスが真四角なことが特徴ですね)を描いていますが、ほとんどはこのアッター湖で描きました。彼は湖面にボートを浮かべ、そこからの景色を好んで描いています。したがって、絵にはアッター湖の水面がよく登場します。実際のアッター湖の湖面を見て、まさにクリムトの絵の世界そのものだと感じました。緑色がかった湖面、少し水蒸気が上がり靄った湖面、軽いさざ波の立った湖面、すべてにクリムトの筆の跡を感じます。それらを楽しむべく、《クリムトの道》をゆっくり歩きます。


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カンマ―城もクリムトの風景画の世界の一つです。


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湖面の美しさにカンマ―城の姿がアクセントになり、ロマンティックな風景を醸し出しています。


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雲の下のアッター湖は幽玄な光の世界です。芸術家の心をインスパイアするに十分な力を持っていると感じます。


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アッター湖の北東端は狭い水路のようになっていて、対岸の小さな街もすぐ近くに見えます。


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遠くの方の湖面を見ると、まるでクリムトの風景画そのものの姿を呈していることに驚きます。


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湖畔沿いの《クリムトの道》はプロムナーデPromenadeとも呼ばれ、道の先には湖を渡る橋が架かっています。橋を渡って、対岸の湖畔に周り込めるようです。


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これが今まで歩いてきた湖岸のプロムナーデです。美しい湖畔です。


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湖畔に銅像があります。湖に浮かぶ舟を漕ぐ人の姿でしょうか。


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橋の上からの湖面の眺めです。顔を覗かせた太陽が湖面に反射しています。


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橋を渡り切り、対岸に出て、その湖畔からの美しい眺めです。


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《クリムトの道》はポイント毎に案内板が立っています。案内板には、その辺りから描かれたクリムトの風景画が紹介されています。


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対岸から見たカンマー城です。白鳥の群れがその眺めを飾っていますね。


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白鳥が近くに寄ってきます。何故か白鳥はこのあたりだけに集まっています。


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また《クリムトの道》の案内板です。この案内板はデラックス版で、クリムトの風景画がほぼ網羅されて紹介されています。


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全部で46枚の風景画が紹介されています。何枚かをご覧ください。

これは花咲く野原と湖からのカンマー城の眺めです。


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これはいずれもアッター湖の湖面と湖畔の建物です。


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これはカンマー城の並木道と野原の中の美しい建物です。


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いずれも名作ぞろいです。これらのクリムト作品を脳裏に焼き付けて、さらに《クリムトの道》を進みましょう。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトの道を堪能し、さらに湖畔を歩き、今夜の宿リッツルベルガー・ケラーへ

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/13回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》からの美しい風景に魅了されます。アッター湖Atterseeに浮かぶ白鳥、対岸のカンマー城Schloss Kammer、絵になる絶景です。


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アッター湖の美しい湖面を眺めながら湖畔の散策を続けます。


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半分ほど歩いた所で《クリムトの道》は湖畔から外れます。垣根に挟まれた小路です。


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《クリムトの道》が湖畔から外れるのは理由があります。湖畔はずっとプライベートの船着き場なんです。そのため、湖畔には公道はありません。垣根の向こうにアッター湖が見えています。


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湖畔を外れた《クリムトの道》を歩いていると美しい建物があらわれます。


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また《クリムトの道》の看板がありました。


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この辺りで再び《クリムトの道》は湖畔に出ました。


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美しい湖面です。


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この後は湖畔から離れていくようなので、湖面をゆっくりと鑑賞します。


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何とも素晴らしい景観です。


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対岸のカンマー城も今や遠く離れて見えます。その手前の湖面の美しさは格別です。


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船着き場の先から湖畔を眺めます。


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ここで《クリムトの道》はお終いのようです。ここからは今日の宿に向かって、湖畔に沿った自動車道路の歩道を歩くことになります。


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これが湖畔から自動車道路まで歩いてきた道です。


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自動車道路、アッターゼー通りAttersee Strasseは高台にあり、湖畔を見下ろす感じになっています。途中遮る建物や樹木がなければ、すこぶる眺めがよいです。


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湖岸と反対の方向には教会の建物が見えます。


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湖畔にはリッチな人たちの別荘が続きます。いずれもプライヴェートな船着き場があります。夏場の湖水浴をしたりボート遊びをする人たちの楽しげな様子を思い浮かべながら、それらを見下ろす感じでブラブラ歩いていきます。10分ほど歩くと、アッター湖が見渡せるところに来ました。アッターゼー通りは起伏が大きくて歩くにはかなりハードですが、この素晴らしい眺めで疲れが吹っ飛びます。


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羨ましい別荘を見ながら、さらに10分ほど歩きます。また見晴らしがよいところに出ました。


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と、今日の宿のリッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerの看板を発見。ようやく宿に到着です。


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散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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この辺りからのアッター湖の眺めは最高です。この宿を選んだのは大正解。


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湖畔に見えるのは宿の船着き場のようです。できれば船着き場を歩いてみたいものです。


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ところでこの宿を選んだのは特別な理由があります。それは後でご説明しましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトゆかりの宿リッツルベルガー・ケラーと船着き場

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/14回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》を通ってアッター湖畔を今夜の宿に向かってきましたが、これはとっても気持ちの良い散策でした。歩いてきて大正解です。夕陽の輝く中、今夜の宿リッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerに入りましょう。


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この宿リッツルベルガー・ケラーは、クリムトも滞在し、この宿を絵に描いています。最近、サザビーズのオークションでこの宿を描いた絵は高額で売れたそうです。そういうクリムトゆかりの宿だから、今回宿泊してみることにしたんです。

宿のオーナーの女性に暖かく迎えられ、チェックインします。とても気持ちのよい女性です。宿泊にあたり、宿へのアクセス方法やクリムトセンターの休館日などの貴重な情報を丁寧にEメールで教えてくれたのも彼女でした。

チェックインを済ませ、宿泊する部屋に入りました。広々としたベッドに満足。


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家具調度は一般的なレベルですね。


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部屋の隅にはソファが置かれ、窓が開いています。


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窓辺に近づくと、窓の向こうにはアッター湖の眺めが広がっています。レイクビューの部屋です。


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これが窓からの眺めです。ちょうど正面の対岸にはカンマー城が小さく見えています。


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窓から身を乗り出して、撮影してみました。ホテルのテラス席も下に見えています。夕陽に輝くアッター湖の湖面も美しさの限りです。


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まだ時間が早いので、夕食前にホテルの周りを散策しましよう。部屋を出て、階段を下ります。壁には鹿の角が飾られています。いかにもザルツカンマーグートらしいですね。


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ロビー階には、卓球台が置いてあります。海外のホテルで卓球台とは珍しいですね。まるで日本の温泉旅館みたいです。


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ホテルのテラスに出ました。この展望のよいテラスでの食事は気持ちがよさそうです。今日はここで夕食を食べることに決定。


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この地方の民族衣装を着た女性がテーブルの準備中です。


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夕食を予約しましょう。屋内にもテーブルがあります。が、少しくらい寒くてもテラス席で夕食をいただきましょう。


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ところで、この宿の船着き場からクリムトが恋人のエミリー・フレーゲとともにボートに乗り込む写真が、レオポルド美術館に展示されていました。以前のクリムト展を見た時の記憶です。そういうわけで是非、この宿の船着き場を見ておきたいものです。宿のオーナーの女性のご厚意で、宿の船着き場に入れてもらうことになりました。湖畔の自動車道路アッターゼー通りを渡り、鉄柵を開けて階段を下ります。


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階段の上からはアッター湖の絶景。


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眼下に綺麗な木製の船着き場が見えます。


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階段を下りて、まっすぐに船着き場に進みます。


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船着き場にはいります。周りの湖面が綺麗です。


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船着き場では男性が作業中でした。年のころ、風体から、宿のオーナーの女性のご主人のように見えます。彼の言うことには、今はシーズンに向けての塗装中なので、椅子には座らないでねとのことです。ボートに乗れるか聞いてみると、まだボートも準備中だし、泳ぐのにも早いねと笑っていました。クリムトが遊んだ当時の船着き場とは異なるでしょうが、雰囲気たっぷりです。

周囲のアッター湖を背景に配偶者をパチリ。


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対岸には、カンマー城が夕日を受けて、白く輝いています。


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船着き場からは湖畔の高くなったところに、宿のリッツルベルガー・ケラーがどっしりと落ち着いています。


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まわりにも同じような船着き場が並んでいます。夏場の舟遊びは壮観でしょう。


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船着き場の見学に満足し、船着き場を後にします。


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これからホテルの周辺を散策します。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:リッツルベルガー・ケラーでザルツカンマーグート料理を満喫

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/15回目

クリムトもこのリッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerで舟遊びに興じていたそうです。そのリッツルベルガー・ケラーの現在の船着き場を見学して満足し、リッツルベルガー・ケラーの建物の前に戻ります。


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リッツルベルガー・ケラーの前を通り過ぎて、アッター湖の湖畔を散策します。


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近くに村落があり、数軒の店舗が並んでいます。これは魚屋さんですね。アッター湖の魚を取り扱っているのかな。お店の前にテーブルもあるので、レストランにもなっているのでしょう。


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こちらは正真正銘、魚料理レストランです。アッター湖の魚料理も魅力ですが、これからホテルのレストランで夕食なので残念ですがパス。


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散策もこの辺りで切り上げて、ホテルに戻ります。少し歩くとまた、ホテルが見えてきました。


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ホテル近くに戻ってきました。ザルツカンマーグートらしい綺麗な建物です。


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ホテルのロビーの壁にクリムトの描いたこの宿(リッツルベルガー・ケラー)の絵の複製画がかかっていました。


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クリムトは1900年から1916年にかけて定期的にアッター湖をエミリー・フレーゲとともに訪れて、数多くの風景画を描きました。1900年というと、マーラーがアッター湖を訪れていた4年後です。と言うことは、マーラーとクリムトがアッター湖畔でばったりという夢のような機会はなかったようですね。しかし、ほぼ同じ時期にウィーンを代表する大芸術家の2人がこのアッター湖を訪れていたのは偶然ではないでしょう。ザルツカンマーグートでも、あまり観光客の入り込まない閑静な地で落ち着いた芸術活動を展開したのでしょうし、鋭い感性の2人が選択した地はそれなりに芸術創造の糧になる何かがあったのでしょう。

宿のレストランで夕食をいただきましょう。


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まずはオーストリアのドナウ河畔、クレムス産の白ワインをいただきます。とても美味しいワインです。


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素晴らしく眺めの良いテラスには、地元の人がたくさん食事を楽しみに来てます。


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大人数で会食している人達もいます。アジア系の人と現地の方が会食しているようで、大声で英語で会話していました。


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テラスの中央には緑豊かな大木があり、とてもよい雰囲気です。


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料理が運ばれてきました。
まずはトマトスープ。


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これはオーストリア名物のクリアスープ。


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次第に夜が更けて、お客さんが減っていきます。温度も下がり、寒くなっていきます。毛布を借りて暖をとります。


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メインはアッター湖のお魚のグリルです。ようやく食べることができます。美味しくないはずがありません。


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もう一品は、saraiの大好きなシュパーゲル。シュパーゲルをメニューに発見し、即シュパーゲルをお願いしたのです。これまた美味しい。


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ますます冷え込んできて室内に移動するお客もいますが、私達は毛布で体を暖めながらテラスで頑張ります。ご馳走様・・・。


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夕食後、saraiは宿の窓から見える真っ暗なアッター湖をじっと眺めながら、敬愛する2人の芸術家に思いを馳せていました。


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無理してもアッター湖を訪れてよかったと心底思いました。生涯、このアッター湖の夜景を忘れることはないでしょう。


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明日はまたウィーンに戻って、ウィーン・フィルのコンサートです。この旅も大詰めになりました。



次回を読む:21日目:美しきアッターガウ鉄道~ウィーン (7)

前回を読む:20日目-2:マーラー@アッター湖 (4)




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ザルツカンマーグートへ小旅行:アッター湖の快晴の朝、裏山を散策

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/1回目

旅の21日目です。

アッター湖畔の朝は快晴。湖面がさざなみ、美しい絵になっています。


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昨日、《クリムトの道Klimt Themenweg》を散策したので、今日は何も予定がありません。お昼頃まで、ここでのんびり過ごしましょう。朝寝坊をして朝食に行くと、もう既に我々2人だけです。愛想の良いオーナーの女性の甲斐甲斐しいサービスで朝食を頂きます。もちろん、テラスでアッター湖Atterseeを眺めながらです。


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湖畔を眺めると、《クリムトの道》の標識が目に入ります。ここは《クリムトの道》の最終地点かもしれません。


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湖岸にはクリムトゆかりの船着き場も見えています。


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朝食は新鮮な食材で美味しく感じます。


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アッター湖の湖岸は弧を描きながら、カンマーKammerの方に伸びています。


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テラスは裏山が迫ったところにあります。緑に囲まれた気持ちの良いところです。


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建物の白壁も綺麗です。


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今日も快晴で寒くもありません。朝食を食べながら周りを見ていると、テラス横に裏山に通じる道を発見。


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行ってもいいのかと聞くと、もちろんOKとのことで、いろいろ裏山の説明をしてくれました。朝食後、裏山に上ります。


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木々の間からアッター湖を見下ろす景色は、また一味違います。


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ホテルの屋根を見下ろすところまで上ってきました。


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山道にはホテル、リッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerの標識も立っています。


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裏山の尾根辺りまで上ると、記念碑が建っています。これが先ほど宿の女性オーナーが説明してくれたもののようです。


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フランツ・カール・ギンツカイFranz Karl Ginzkey(1871-1963)というこの地方の名誉市民だった偉大な詩人の記念碑でした。


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尾根からのアッター湖の眺めです。


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裏山の尾根は真っ直ぐ天に向かって伸びる樹木が美しく、小鳥の鳴き声がうるさいほどです。


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林の中に尾根道が続いており、これは散策せねばと思わせられます。


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東の方に進んでいくと、やがて林が切れて集落に達しました。


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ここでは視界を遮る林の木々もなく、眼下に美しいアッター湖の眺めが広がり、おおーっと歓声を上げてしまうほどです。


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裏山の尾根の散策は続きます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ホテルの裏山を散策後、アッターゼー駅に出発

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/2回目

アッター湖畔のクリムトゆかりの宿、リッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerの裏山を散策しています。尾根道の外れにある住宅地からはアッター湖Atterseeの素晴らしい眺めが見渡せます。


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裏山の住宅は綺麗な緑に包まれています。こういう家に住める人は幸せですね。


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犬の散歩をさせる地元親子もおり、住民の方たちは静かな空間を楽しんでいるようです。


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裏山の尾根道には、湖の眺めを楽しみながらゆっくり休息できるベンチもあります。


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また宿の屋根が見えてきます。ここから階段を降りてもいいのですが、このまま裏道を西の方に進み、さらに初めての道を体験してみましょう。


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木々の間を抜けて裏山を下りていきます。


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裏山を西側に下りてきました。綺麗な野原です。公園になっています。緑が目に染みます。


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広大な緑が広がっています。とても気持ちの良い公園です。青空も綺麗です。


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緑の野原は湖畔の道まで続いています。緑の野原とアッター湖の湖面の調和が美しいです。


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湖畔の道を左手に進んでいくと宿に至ります。


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宿の入り口に戻ってきました。ドアの向こうには明るいレセプションがあります。


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宿の入り口を入って、階段の途中からレセプションを眺めたところです。白壁が綺麗ですね。


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部屋に戻って休息しながら、チェックアウトぎりぎりの時間までアッター湖の眺めを楽しむことにします。昨日と違って、快晴の下の美しい景色が窓の外に広がります。


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宿の船着き場も美しく見えています。


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部屋からの眺めも満喫し、荷物を持って部屋を出ます。階下のレセプション横の壁に貴重なポスターが張られているのを発見!
アッター湖の観光ポスターですが、問題はその写真の内容です。再三書いたグスタフ・クリムトとエミーリエ・フレーゲが、この宿リッツルベルガー・ケラーの船着き場から船に乗ろうとしている写真です。当時のリッツルベルガー・ケラーのご主人も写真に写っています。当時の船着き場は現在の船着き場に比べると、かなり粗末だったんですね。この写真は以前、レオポルド美術館でのクリムト展で展示されていたものです。


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チェックアウトをしてタクシーをお願いしようと、オーナーの女性を探しますが見つかりません。


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メイドさんにも探してもらいますが、オーナーの女性はどこかに出かけているようで見当たりません。もう時間もないので、メイドさんがチェックアウトの対応をやってくれます。オーナーとのお別れの挨拶が出来ず残念です。タクシーを呼んでもらっている間、湖畔の眺めをたっぷりと楽しみます。


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ほどなくタクシーがやってきて、問題なく宿を出発します。タクシーは湖畔の道を走ります。楽しい車窓です。


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アッターゼー駅Atteresee Bahnhofに向かいます。



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ザルツカンマーグートへ小旅行:アッターゼー駅のまわりを散策

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/3回目

今日はアッター湖Atterseeを後にして、ウィーンに戻ります。昨日はカンマー鉄道Kammer Bahnの電車に乗ってカンマー・シェルフリンク駅Kammer-Schörflingに着きました。今日はアッター湖の西の方のアッターゼー駅Atteresee Bahnhofから電車に乗ります。私鉄のアッターガウ鉄道Attergau Bahnです。saraiの、この辺りの鉄道を乗り尽くしたいというバカな拘りから、無理無理このアッターガウ鉄道に乗ることになったんです。タクシーは美しい湖畔の道をスイスイ走り、10分ほどでアッターゼー駅に到着です。アッターガウ鉄道は、このアッターゼー駅からフェックラマルクトVöcklamarktまでの短い区間のローカル鉄道です。
このあたりの交通ネットワークを地図で確認しておきましょう。


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アッターガウ鉄道の車両は1両のみの可愛い車両です。


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2両連結の客車もあるようですね。


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クリームイエロー色の駅舎も可愛いです。


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1人いた駅員さんからチケットを買うと、何もお願いしていないのに、駅員さんの方から荷物は駅舎に置いておけばという嬉しいお申し出。発車までに1時間近くあるので、そこらを楽しんで来いよということでしょう。ご親切に感謝しながら散策に出かけます。


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駅のすぐそばにバス停があります。昨夜泊ったリッツルベルガー・ケラーLitzlberger Keller前のバス停からこのバス停まで路線バスで移動するつもりでした。が、ちょうどよい時間のバスがなかったので、やむなくタクシーを利用しました。


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大きな建物があります。これはアッター湖のツーリストインフォメーションです。今日はシーズンオフのせいか、開いていません。


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同じアッター湖でも場所が変わると、また眺めも違います。ここは山が近くなり、快晴の青空に真っ白な雪をいただいた峰が美しいです。3年前にシャーフベルク鉄道Schafbergbahnで登ったシャーフベルクSchafbergを探しますがどうもよく分かりません。
湖畔に近づくとレジャー施設があります。シーズンオフなので観光客は誰もいなくて静かです。施設はまだ営業していないようです。


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施設内ではプールを掃除する人やボートを運んでくる人など、シーズンに向けて皆さん忙しそうです。人間も自然も、寒い冬から目覚めた春の活気はウキウキしますね。


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施設内に立ち入っても咎められないようなので、施設内を見学します。施設内の桟橋に出てみます。湖の中に水に飛び込む滑り台が見えます。夏には賑わうのでしょう。


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空は晴れ渡り、アッター湖の対岸がくっきりと見えます。


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高く聳える雪山はグラースベルクGrasbergでしょうか。


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湖畔からレジャー施設を眺めます。緑に囲まれた素晴らしい環境ですね。


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アッター湖の南の方を眺めますが、遠く霞んでいます。あの辺りが昨日訪問したマーラーの作曲小屋のあるシュタインバッハSteinbachでしょう。


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アッター湖の湖面は今日もさざ波が立って、美しい風景になっています。


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レジャー施設前の湖岸の風景です。


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アッター湖の湖水は透き通っていて、素晴らしく綺麗です。


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レジャー施設を出て、湖岸道路沿いに歩いてみます。


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少し歩くと、建物が立ち並んでいるところに出ました。この辺りの中心地のようです。船着き場の案内板が出ています。船着き場に行ってみます。


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船着き場が見えました。実は、カンマーKammerの船着き場からここまでクルーズするのが当初の計画だったんです。


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しかしながら、アッター湖のクルーズ船は今週末からの運航で乗ることはできませんでした。船着き場にも4月27日(土)から運航という張り紙があります。


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この船着き場は見晴らしがよいので、しばらくここでアッター湖の風景を楽しみます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:アッターゼー駅でアッターガウ鉄道の電車に乗車、間もなく発車

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/4回目

アッターゼー駅Atteresee Bahnhof近くの船着き場は、今週末からの運航の準備中です。既に今シーズンの時刻表も掲示されています。


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今週末からの運航を待つ船着き場は閑散としています。今は格好のアッター湖の見晴らし場です。船着き場からのアッター湖の眺めは、湖面、周囲の山、遠くの雪山が美しい風景を作っています。


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船着き場の桟橋から湖岸を振り返ると、綺麗な街の風景です。この辺りは観光の中心地のようです。


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無人のボートがあります。ここでボートを漕ぐと楽しそうです。向こうには、先ほどのレジャー施設の滑り台も見えています。


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湖面の先遠くには、カンマー城Schloss Kammerも垣間見えます。


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ボート乗り場でボートの手入れをしている人がいます。時間があればボートを借りられたかも・・・残念。


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しばらく桟橋の突端でアッター湖の眺めに見とれていましたが、そろそろ撤退します。


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これが船着き場の広場。小屋はチケット売り場でしょうか。


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そろそろ時間ですから、アッターゼー駅に戻りましょう。


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湖畔は綺麗な緑が広がります。


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駅前のバス停にちょうどバスがやってきました。このバスはカンマー方面行です。


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アッターゼー駅に行くと、ちょうど電車が入ってきたところでした。この電車が折り返していくのでしょう。


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学校帰りの子供たちが下りてきます。


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自転車野郎たちも下りてきます。ヨーロッパならではですね。


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預かっていてもらった荷物を引き取り、電車に乗り込みます。学校帰りの子供達の他には、ほとんど乗客はいません。子供達はみんな車両の前部に固まって座っています。近づいて「グリュス・ゴット!」と声を掛けますが、うさん臭いおじさんと無言で無視されただけでした。それともここの子供たちはシャイなんでしょうか。


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電車の後方の座席は誰も乗っていません。


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最後部にある運転席です。先ほどまではこちらが先頭だったので運転士が座っていたところです。


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後方のガラガラ席に余裕で座ります。


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まもなく出発です。もう誰も乗ってくる様子はありません。駅舎の反対側の方を眺めます。駅に隣り合った建物は農業用車両の車軸を作っている工場のようです。


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アッターガウ鉄道Attergau Bahnの電車はそろそろ出発です。初めて乗る路線なので、なにかワクワク感があります。十分に楽しみましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:アッターガウ鉄道の美しい風景を堪能

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/5回目

アッターガウ鉄道Attergau Bahnに初体験乗車です。いよいよ、始発駅のアッターゼー駅Atteresee Bahnhofを発車して終点のフェックラマルクト駅Vöcklamarktに向かいます。たかだか13.4kmの短い区間のローカル鉄道です。乗車時間は25分。フェックラマルクト駅で乗り換えてウィーンに向かいます。
アッターガウ鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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この鉄道は緑の野原の中を走る風光明媚な路線です。発車してすぐに美しい緑の中を走りだします。抜けるような青空も綺麗です。


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沿線近くの木々が視界を遮っていましたが、いきなり視界が開きました。美しい野原が続き、その向こうには丘陵が連なっています。とても綺麗な風景です。


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野原の中に時折、綺麗な住宅が点在しています。


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3分ほどで最初の停車駅パルムスドルフPalmsdorf。乗客が電車を待つための小屋があるだけの無人駅です。


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すぐに発車して、また緑の野原の中を走ります。


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発車してすぐに1分くらいでまた停車。シュテトハム駅Stötthamです。駅と駅の間の距離はたった600m。のんびりしたものです。若い女の子が1人降りました。


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発車するとまた美しい野原です。


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途中の駅は乗降客がいないと停まらないようです。運転手がすべての乗客のことを把握しているんですね。1駅飛ばし、次の駅に近づくと住宅が増えてきました。


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今度の駅ザンクト・ゲオルゲン・イム・アッターガウSt.Georgen im Attergauは大きな駅舎があります。アッターガウ鉄道の途中駅では1番大きな駅です。始発駅アッターゼー駅から8分ほどで到着しました。


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ザンクト・ゲオルゲンSt.Georgenを発車するとすぐに小川を渡ります。緑の樹木に覆われた清流です。


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野原には住宅が点在しています。


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3分ほどでまた次の駅コーグルKoglに停車。駅と言っても、周りには何もありません。


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この駅を出ると、広大な野原の中を走ります。見渡す限り、何もありません。日本人には想像できない風景です。いやはや美しい!


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電車の最後部から線路の様子を眺めると、人の気配の少ないところを線路だけが続いています。やはり、ヨーロッパは平坦な土地がありあまるほどあります。人口密度も低いから、こういう景色になりますね。


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どうです・・・この広大な平野の雄大な風景は。素晴らしいですね。


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ヒッピング駅Hippingに停車。無人駅が続きます。


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相変わらず緑の大平原が続きます。


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野原の無人駅ヴァルスベルクWalsbergに停車。小学生の女の子が1人降ります。


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女の子はとぼとぼと野原を歩いていきます。どこまで行くんでしょう。


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快晴の空の下、素晴らしい緑の野原が続いています。


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アッターガウ鉄道も半ば以上過ぎました。美しい景色を楽しみます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:アッターガウ鉄道を満喫し、フェックラマルクトで乗り換えて、アットナンク-プフハイムへ

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/6回目

アッターガウ鉄道Attergau Bahnの旅は続きます。どこまでも美しい緑の野原が広がります。本当に気持ちの良い景色です。


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時折、野原のなかにポツンと建物があらわれるだけです。大いなる自然の中に人々の生活が溶け込んでいます。


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最後の停車駅ハイトHaidです。もちろん無人駅で、駅に接して家が一軒建っています。この家の専用駅みたいですね。終点フェックラマルクトVöcklamarktまでは3分ほどです。


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終点のフェックラマルクトに到着。のんびりした鉄道の旅でした。1時間に1本しか走らない不便な路線ですが、saraiの一押しの鉄道です。周囲の景色が夢のように美しい素晴らしい鉄道です。
これはフェックラマルクトに到着したアッターガウ鉄道の1両電車です。


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ホームから離れたところにアッターガウ鉄道の小さな駅舎が建っています。


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反対側の方に目を向けると、オーストリア国鉄ÖBBの立派な駅舎が見えます。この駅はアッターガウ鉄道とオーストリア国鉄の乗換駅です。この駅はウィーンとザルツブルグを結ぶオーストリア国鉄の幹線上に位置しています。


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ホームを移動中、アッターガウ鉄道の電車の運転席に運転士さんが見えます。


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アッターガウ鉄道の電車の先頭部分です。この駅で折り返し運転ですから、行先はもちろんアッターゼーAtterseeになっています。


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オーストリア国鉄のプラットホームに移動しました。この駅には特急列車は停車しません。この駅からいったん特急列車停車駅まで移動して、そこからウィーン行の電車に乗り換えます。電車の発車時刻表を見ると、3分弱でリンツLinz行の急行(REX)が出ます。


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定刻から2分ほど遅れてリンツ行の電車が近づいてきました。


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電車がホームに滑り込んできます。


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電車に乗り込むとすぐに発車。この電車もがらがらです。


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緑の中を、乗換駅アットナンク-プフハイムAttnang-Puchheimまで走っていきます。


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フェックラマルクトVöcklamarktからアットナンク-プフハイムへのチケット(オーストリア国鉄ÖBB)はネットで購入してあります。


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最初の駅Redl-Zipfに到着。


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また美しい緑の中を走ります。


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次の停車駅ティメルカムTimelkamに到着。


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次の停車駅はフェックラブルックVöcklabruckです。昨日、アッター湖畔のカンマーに向かうために慌てて乗り換えた駅です。ちょうど24時間ほど前のことでしたが、もうかなり前のことだったようにも思えます。


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次の駅は乗換駅のアットナンク-プフハイムAttnang-Puchheimです。アットナンク-プフハイム駅は、昨日間違った電車に乗ってしまい大騒ぎをした駅です。ホームに降り立つと、ちょうど真ん前に昨日電車に乗り込んだしょぼいホームが見えます。地下道からの出入り口も見えます。


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今、午後1時。なんと、偶然にもちょうど昨日と同じ時間帯です。乗り換え時間の30分を利用して、昨日のトラブルの原因を解明しましょう。

ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:前日アットナンク-プフハイムで電車を乗り間違えた謎を解明

2013年4月24日水曜日@アッター湖~ウィーン/7回目

昨日、アットナンク-プフハイムAttnang-Puchheimで何故間違った電車に乗り込むことになってしまったのか・・・その謎を今日こそ解き明かしましょう。

そわそわして待っていると、来ました、来ました。昨日私達が何の疑いもなく乗り込んだオンボロ電車がしょぼいホームに入ってきました。


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この電車は、隣のフェックラブルック駅Vöcklabruckが終点の電車のようです。だから、乗客がいなかったんですね。昨日と同様にこの電車はホームをすぐに出ていきました。ホームは空っぽです。今日は電車を待つ乗客もいません。


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10分ほど経つと、本来我々が乗るはずだった2両連結の綺麗な電車がホームに入ってきました。


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電車には誰も乗客は乗っていません。この電車はこの駅が始発のようです。


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なんだかタイムマシーンで、昨日の出来事を再現しているみたいです。
ホームに張ってあった時刻表で確認してみました。すると、アッター湖畔のカンマー・シェルフリンク駅Kammer-Schörflingに行く電車は1日に4本しかなく、そのうちのたった1本がこのアットナンク-プフハイム駅始発で、残りの3本は隣のフェックラブルック駅発のようです。


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この時刻表を昨日しっかりと見ていれば慌てることにはならなかったというお話でした。

アットナンク-プフハイム~フェックラブルック~カンマー・シェルフリンクの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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それにしても負け惜しみになりますが、カンマー・シェルフリンク駅行きの電車は4本すべてがフェックラブルック駅発でいいのにね。
それに、このアットナンク-プフハイム駅が大工事中だったのも一因でした。工事中の様子を見てください。


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この工事のせいで、あのしょぼいホームが使われたのでしょう。しょぼいホームには時刻表はおろか、出発電車の表示板もありませんでしたから、初めて訪れた異国の旅人には正しい電車を選択することは困難でした。
そうこう考えているうちに我々がこの駅で本来乗るべきだった電車が出発していきました。これも今となっては、楽しい思い出です。
以上、昨日の失敗の反省会は終わり。

アットナンク-プフハイムからウィーンへは、初めて乗るヴェストバーンWestbahnという私鉄を利用します。私鉄と言っても、実際はウィーンとザルツブルグ間のオーストリア国鉄(ÖBB)の線路を走ります。料金が安く設定されているのが魅力です。ネットで事前にウィーン西駅Wien Westbahnhofまでのチケットを購入しておきました。


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始発のザルツブルグ駅からではなく、途中駅のこのアットナンク-プフハイム駅から乗車するので、念のため座席指定チケットも合わせて購入しておきました。


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この座席指定チケットには100号車の2階席としか表示されていないので、座席指定のシステムがよく分かりません。ともかく、ヴェストバーンの電車の到着をホームで待ちます。


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やがて、初めて乗車することになるヴェストバーンの電車が定刻にホームに滑り込んできました。


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到着した電車の100号車に乗り込みます。ピカピカの車両ですね。


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100号車の2階席に上がると、結構混み合っていて空いた座席はあまりありません。よくよく探すと、4人席がぽっかり空いているところがあります。その座席を見ると、テーブルに予約席Reserviertという布が巻かれています。カフェやレストランのテーブルに予約席と表示されているのと同じです。どうやら、これが我々の指定席のようです。


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座席は革張り風のシートでなかなか豪華です。


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そこに座っていると、発車してすぐに若い女性の車掌さんがやってきて、検札です。


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検札といっても、乗車券はチェックせずに指定券のみのチェックです。指定席券を渡すとチェックOK。この席でよさそうです。それに2人分の指定で4人分の席を確保して構わないようです。これはお得ですね。1人分の指定料は5ユーロでした。
紅茶とサンドイッチを頂きながら、快適な鉄道の旅を楽しみます。紅茶とサンドイッチは車内でゲットしました。


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2時間ほどでウィーン西駅に到着です。


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ヴェストバーンは車両も綺麗だし、接客も丁寧で気に入りました。また利用しましょう。


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ただし、オーストリア国鉄の線路を借りているせいか線路利用の優先度が低そうで、ウィーン近くでかなり速度が落ちて到着時刻は少し遅れました。まあ、オーストリア国鉄のレールジェットもよく遅れるので、同じことかも知れません。

ウィーン西駅に降り立ちましたが、澄み切った青空と、穏やかな湖面と、白い頂の峰と、小鳥のさえずりと、目にまぶしいどこまでも広がる緑の草原と、美味しい空気のアッター湖にすぐさま舞い戻りたくなりました。そんな思いを振り払いながら、ホームを歩いていきます。


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西駅のご贔屓のお店で夕食用に、お寿司を購入して(しかし、マグロがひどくて評価が大暴落)、ウィーンの定宿に向かいます。24時間チケットを購入して、地下鉄利用です。


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今夜はこの旅で最後のコンサート。
ホテルで正装に着替えて、マリス・ヤンソンス指揮のウィーン・フィルのコンサートを楽友協会で聴きました。


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プログラム後半のハイドンの《V字》とバルトークの《中国の不思議な役人》は素晴らしい演奏でした。このコンサートの感想はここです。

コンサートの後は、1年ぶりのウィーン音楽愛好会のオフ会です。楽友協会、国立歌劇場、フォルクスオーパーで、それぞれ音楽を楽しんだ5人がカフェ・ムゼウムに集まって気炎を上げました。主要メンバーの一人が所用で参加できなかったのはとても残念でしたが、大いに盛り上がり、閉店時間で追い出されるまで楽しく過ごしました。
次のオフ会は6月(2013年)に場所をドレスデンに変えて開催することを決定。いやはや、皆さん音楽にのめり込んでいますね。何故ドレスデンなのかと言うと、ティーレマン指揮でガランチャがオクタヴィアンを歌う楽劇《薔薇の騎士》の公演に皆が駆けつけるからです。

かくして、長かった4月の旅もこれで実質的におしまい。いよいよ明日の夜の便で帰国です。実り多い旅でした。旅物語はまだ明日に続きます。



次回を読む:22日目:ウィーン最後の日 (2)

前回を読む:20日目-3:クリムト@アッター湖 (5)



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ウィーン最後の日、お買い物タイム

旅の22日目(2013年4月25日(木)@ウィーン)です。

いよいよ長かった旅も最終日。夕方の便で帰国です。

昨夜はオペラ仲間とカフェ閉店ぎりぎりまで楽しくおしゃべりをした後ホテルに戻り、遅くまでWEBチェックインをしたりブログを書いたりしていたので、ゆっくりと朝寝しました。配偶者はきちんと早起きして、せっせとブログを書きながらsaraiの起床を待っていたようです。ようやく起きたsaraiと、またまた朝食の時間ぎりぎりにレストランルームに滑り込んで、今日も最後の朝食客です。

昨夜のうちに荷物をまとめた配偶者は、帰国準備完了・・・と言いたいところだそうですが、お留守番をお願いした御近所の方へのちょっとしたお土産を考えないと帰れないとのこと。もう満足の旅を終えた気分のsaraiは、そんなに早く出かける必要はないと相変わらずパソコンとにらめっこしてブログを作成しながら、チェックアウトの時間は12時だからとのんびり構えています。と、電話が鳴ります。フロントからです。チェックアウトの時間を過ぎていますとのお知らせです。チェックアウトの時間は11時だったようです。はいはい、配偶者がちゃんと荷物をまとめてくれていたので、すぐに部屋を出ますよ。チェックアウト時間は明確に11時と書いて欲しいねと、まだまだ軽口をききながらも慌しく部屋を出ます。しっかり準備完了しておいた配偶者に感謝です。チェックアウトをし、ホテルに荷物を預かってもらいます。

地下鉄に乗って、街の中心に出ます。昨日買っておいた24時間交通チケットはまだ有効です。まずは、劇場連盟のチケットオフィスに寄って、6月のウィーン国立歌劇場の予約済みチケットを受取ります。


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ついでに劇場連盟カードを作ってもらいます。これで今後オペラを見るたびにポイントがたまります。ポイントがたまると、チケット購入時に有利になるようです。さて、いよいよお土産を買いに行きましょう。レオポルド美術館のショップで、クリムト風のデザインの小皿をお買い上げの予定です。24時間チケットがあるので、1駅ですが地下鉄に乗っちゃいます。レオポルド美術館の前庭は、青空の下で気持ちよさそうに寛ぐ若者でいっぱいです。ところで、心配なことが1つ。レオポルド美術館のショップは、美術館内の展示スペースの中にあったような気がするのです。入場券を購入してまで買いたいわけではありませんのて、行って確認してみましょう。やはり、美術館内にあるようです。でも、ここであきらめてはいけません。ショップに行きたいんだけど入れないかと尋ねてみると・・・なんとパスポートと引き換えに入場券を発券してくれました。30分以内に戻ってきたらパスポートを返してくれるそうです。ありがたいですね。パスポートを取り上げられないように早くお土産を買ってきましょう。お目当ての小皿などを購入して、ダンケシェ-ン! 今回は、ウィーンでは美術館には行かなかったけれど、6月の再訪時には行きましょうね。美術館を出たところで、フラットな路面なのに、何故か配偶者がばったりと転びます。前回の旅に続いてのばったりです。軽く膝小僧を擦りむいただけで大事に至らずにほっとします。我々も歳を取ったものです。

次は、今回の旧市街ブラブラ歩きで発見したスーパーのユリウス・マインルに向かいます。ユリウス・マインルはコールマルクトの端にあるので、レオポルド美術館のあるムージアムクォーターから、美術史美術館、王宮を抜けてぶらぶら散策しながら向かいましょう。ウィーンと言えば、マロニエ。咲き始めたマロニエの花が綺麗です。


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美術史美術館と向かい合わせに建っている自然史博物館です。その間を抜けていきます。


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リンク通りに出ました。美しい並木道です。


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リンク通りを派手な塗装のトラムが走っていきます。


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王宮(ホーフブルク)の門の前に出ました。塀の端に見事な鷲の彫像。ハプスブルグ家の象徴ですね。


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門の両脇を固めています。


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新王宮の建物の最上部にも翼を広げた黄金の鷲。


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新王宮前の英雄広場の中央には騎馬像。


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広場を見下ろす翼のある女神像も青空に映えて美しいです。


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王宮前では何かイベントが開かれています。車関係の催しのようです。アウディのレーシングカーが展示されています。


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王宮の大きな建物が続きます。


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建物の上部には天使像。ともかく装飾が華麗です。


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これはシュヴァイツァー門の紋章。


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こんな見事な彫像もさりげなく配置されています。つい見逃しがちですね。


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王宮を抜けミヒャエル広場に出ました。ここからは高級ブティック街のコールマルクトの通りが始まります。


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振り返ると、王宮のミヒャエル門。見事な建築ですね。


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コールマルクトの一番端にあるスーパーのユリウス・マインルまで歩いていきます。ここで売っているクラテッロ(パルマ産の生ハムの最高級品)をsaraiが買って帰りたいんです。他に、チョコレートを買い足してお買い物は終了です。
これですべての用事は完了。ランチにしましょう。この後は次回で。



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ウィーン最後の日、ランチはカフェ・グリーンシュタイドルで・・・旅も完結!!

帰国に向けての買い物もすべて完了し、ウィーンで最後のカフェ・ランチはカフェ・グリーンシュタイドルGriensteidlでいただくことにします。このカフェは王宮のミヒャエル門の向かいにありますが、今までこの店を知りませんでした。


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ここも老舗です。落ち着いた内装の店内を黒服の男性店員さんがきびきびと動き回っています。そんなに混み合っていなくて、すぐにテーブルに着きました。


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お茶ではなく食事なので、テーブルにはさっとテーブルクロスがセットされます。これがウィーン文化です。


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とりあえず飲み物。ミネラルウォーターを飲みながら料理を待ちます。


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壁面にはクリムトの《接吻》。ウィーンらしいですね。


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広々とした内部空間はさすがにウィーンの老舗カフェの風格を感じさせられます。


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料理が運ばれてきました。これはお魚のフライセット。


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もう一品は今日のランチ(鶏肉のグリル)をお願いしました。


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肩の張る料理ではなく、なかなかいい味付けで美味しいです。最後にコーヒーをいただきましょう。でも、冷たいものが欲しい陽気です。日本のアイスコーヒーなどという冷たい飲み物はありません。その代わりになるのが、コーヒーフロートのようなもので、「アイス・カフェ・オーネ・ザーネ」と注文します。美味しいです!


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配偶者はこのカフェでゆっくりしたかったようでしたが、saraiはホテルに戻ってロビーでブログの最終仕上げをしたいので焦ります。ほどほどの時間でカフェを出ます。リンク通りに出ると、マロニエの花が咲き始めています。旅の初めは冬の寒さでしたが、もう初夏を思わせる陽気です。

ホテルに戻り荷物を受け取って、saraiはブログの更新を始めます。そんなに余裕の時間があるわけではないのに作業が長引いてしまいまい、予定していた時間を大幅に超過。急いで空港に向かいます。既に昨日購入した24時間チケットの有効時間はオーバー。空港までの2ゾーンチケットを新たに購入。


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トラムには順調に乗れましたが、空港行きの電車(S7)はRennwegのホームに着いたとたんに出てしまいました。この電車は30分に1本しかないことにそのとき気付きます。焦っても仕方がありません。飛行機の出発には十分に間に合いますが、荷物を預ける時間は出発1時間前までです。空港に着きましたが、空港は思った以上に込んでいます。荷物預けのラインも行列です。ようやく我々の番が来ましたが、既に出発1時間前の時間は切っています。内心ドキドキ。カウンターの女性はにこやかな対応ですが、しっかり荷物担当に電話して確認しています。はらはらしていましたが、どうやらOKだったようです。ほっと一安心。荷物の重量も問題ありません。
さあ、帰りましょう。まずはウィーンからフランクフルトまでの飛行です。荷物を預けてようやく落ち着き、混み合ったゲート前で搭乗待ちです。


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無事にフランクフルト行のルフトハンザ機に搭乗。シートに座り、やれやれ。


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ウィーンの街にもしばしの別れ。また、1ヶ月ほどで舞い戻ってきます。眼下に美しい緑の平原が広がります。


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山間部の上を飛んで、一路フランクフルトへ。


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眼下に川が見えます。ドナウ川でしょうか。


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雲が少し出ていますが快調なフライト。もうドイツの大平原の上を飛んでいます。


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ここから雲が多くなり、地上は霞んでみえます。


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ルフトハンザ機は下降を開始し、雲を抜けて地上がよく見えるようになります。マイン川の上空です。フランクフルトは間近になりました。


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フランクフルト空港に予定通り到着。成田行きへの乗り換えは1時間ほどです。そのトランジットの短い時間を使って、免税ショップでフランケンワインをしっかりゲット。予定の行動です。ただ、空港は試飲ができないのが残念です。ここからはANAに乗りますから、日本に着いたも同然です。成田行きのゲートに行くと、ANAのB777は駐機して最終準備中です。


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B48ゲートで30分後には搭乗です。


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順調に定刻に搭乗し、帰国の途に着きます。日本を発って、もう3週間以上です。和食風の機内食も何故か嬉しく感じます。


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11時間の飛行で無事に成田空港に着陸です。
荷物は家まで持って帰っても構わないのですが、夕方のラッシュの電車の中では通勤客に迷惑になります。それに、旅行中の傷害保険対策として加入したクレジットカードには、なんと帰国時の荷物1個無料配達サービスが付いているのです。saraiと配偶者、それぞれのカードがあるので、結局タダで2個とも明朝には自宅に届けてくれます。有り難く利用させていただきましょう。手にしていた上着もカバンに詰め込んで身軽になり、ルンルンでsarai達を横浜の最寄り駅まで運んでくれる京成、都営、京急に乗ります。3時間以上かかりますが、乗っていれば着くのですから贅沢はいえませんね。ところが、電車に乗ってビックリ。みんな、ジャケットや春のコートを羽織っています。日本は寒い陽気のようです。電車のエアコンの風が冷たい。荷物に詰め込んでしまった上着が恋しい・・・と我慢しながら、我が家に帰り着きました。最寄り駅の中華屋さんで食べたアツアツのラーメンで体が温まり、家に帰ってきた実感も湧きました。

これで長かった旅もオシマイ! オランダでハイティンクのブルックナーに酔いしれ、フェルメールの最高傑作に感動し、ライン川河口のロッテルダムからスイスのボーデン湖に至るラインの旅はラインの滝が圧巻でした。ウィーンで音楽三昧、中でもウィーン国立歌劇場でのオペラ《ウェルテル》のガランチャの迫真の歌と演技は最高でした。ゼメリング鉄道経由のハルシュタット、アッター湖訪問では、マーラーの作曲小屋で感動のひと時を堪能しました。旅と音楽と美術・・・これさえあれば、もう何もいりません。それに傍らにはいつも愛妻が優しく付き合ってくれました。最高の旅だったと総括します。また、1か月後には新たな旅が始まります。

昨年2013年の4月の旅(2013年4月3日~2013年4月26日)の模様を約10か月かけて今日まで書いてきました。準備段階からは合計232回にわたる長期連載となりました。もし最初から最後まで読んでくださった方がいれば、感謝以外の言葉はありません。ありがとうございました。


前回を読む:21日目:美しきアッターガウ鉄道~ウィーン (7)



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ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅を開始~羽田空港からブダペストに出発

2013年5月31日金曜日~6月24日月曜日@ハンガリー~オーストリア~ドイツ~チェコ~オーストリア

2013年2回目のヨーロッパの旅の詳細編を開始します。現地からも日々レポート済みですが、今度は多くの写真とともに旅の詳細を書いていきます。

4月の長~い旅(2013年4月3日~2013年4月26日)から戻ってまだまだ時差ボケ中かという感じの中、またまたヨーロッパ遠征に出かけます。
出発は2013年5月30日の深夜(正確には5月31日の早朝)です。
ブダペスト⇒ウィーン⇒ミュンヘン⇒ドレスデン⇒プラハ⇒ウィーンと移動しながら、19のコンサートをこなすといういつも以上の音楽三昧の旅です。
最大のハイライトはドレスデンのゼンパーオーパーの楽劇《薔薇の騎士》です。このところ、毎年ヨーロッパで《薔薇の騎士》を観ていますが、今度は決定版とも言えるものです。何と言っても、ティーレマンが指揮して、ガランチャがオクタヴィアンを歌い、シュヴァネヴィルムスが元帥夫人を歌うというスーパーキャストです。この公演を観るためのドレスデン訪問を旅の真ん中に置き、前後をウィーンでの音楽三昧にした音楽尽くしの旅です。
ウィーンからドレスデンの往復の途中でミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルク、プラハに立ち寄り、鉄道の旅も楽しむという趣向にします。

まずは旅のルートを地図で確認しておきましょう。

羽田空港から出発して、フランクフルト経由でハンガリーのブダペストに到着。
2日後には鉄道で、ウィーンに移動。
お決まりのウィーンで音楽三昧。
次はドレスデンに向けて、鉄道で移動。
途中、ミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルクに立ち寄ります。
ドレスデンで音楽三昧。
また、ウィーンに向けて、鉄道で移動。
途中、プラハで音楽と美術を楽しみます。
最後はウィーンで音楽の総仕上げ


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さあ、出発です。旅のスタートは、4月の旅と同様に今回も羽田発の深夜便です。ゆっくり家の片付けをし、お風呂に入り、近所の回転寿司で夕食をすませて、夜遅く家を出発します。遅い時刻でも京急の羽田空港行きがあるので便利です。
羽田空港に着くと、もう夜遅いのに大変人が多く混雑しています。やはり成田空港に比べて電車でのアクセスが便利だからでしょうね。かくいうsaraiも、交通至便な羽田空港からの出発を選択しました。

まずは両替です。既に電話で予約済みなので、依頼した通貨がパックされています。が、ユーロだけでなくハンガリーのフォリントとチェコのコルナまであるので、確認作業が大変。随分と手間取ります。それにしても、このところのユーロ高には参ります。


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両替が完了して、今回も利用するANAのカウンターに向かいます。Webチェックイン済みなので荷物を預けるだけなのですが、大変な行列でびっくり。


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仕方なく行列の最後尾につこうとすると、空港スタッフのお姉さんが回って来て、裏側のカウンターは空いているのでそちらを利用してほしいと貴重なアドバイス。実際、裏側のカウンターに行ってみると、Webチェックイン済みの荷物預けのカウンターは誰も並んでいなくて、すぐに手続き完了になります。
この後さっさと出国手続きを終え、免税店で友人へのお土産のたばこを購入すると、もう出発を待つだけです。深夜1時発のANAのフランクフルト行NH203便の搭乗ゲート前で搭乗待ちです。まだ出発まで2時間ほどもありますが、搭乗待ちの人で一杯です。


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窓からは出発準備中のANAのB777の姿が見えます。本来は最新鋭機B787の初搭乗になる筈でしたが、B787の度重なるトラブルで機材変更になりました。新しもの好きのsaraiとしてはとても残念。


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ようやくANAのフランクフルト行の航空機への搭乗が始まります。優先搭乗のアナウンスに続き、優先搭乗の方が大勢いらっしゃるのでエコノミーの方は座ってお待ちくださいとのアナウンス。珍しい案内ですね。実際に我々エコノミーの搭乗が始まると、列は短くてあっという間に搭乗完了。よっぽど優先搭乗の方が多かったようです。
機内はほぼ満席です。それに、小さな子供連れの若いご夫婦が目につきます。何か理由があるのでしょうか。
saraiの席は、いつもの指定席の後方の窓際2人掛けシート、すなわちラブラブシートです。エコノミークラスですが、気兼ねなく配偶者と2人だけのフライトを楽しみしょう。
ところが今日は雨模様で気流も悪く、上昇中はもちろん、上昇後もよく揺れます。これはもう眠るしかありませんね。それでも、もう深夜2時近くですが、飲み物とサンドイッチが配られます。白ワインを飲んで、睡眠薬を飲むと一気に深い眠りに陥ります。でも、離陸後安定飛行に入るまでの時間を利用して、ちゃんとIPODでハイティンク指揮ウィーン・フィル演奏の幻想交響曲を予習のために聴きます。これでやり残していた予習も完了。saraiと配偶者の深い眠りの中、ANA機はヨーロッパに向けて、まっしぐらに飛行していきます。


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フランクフルトを経由して、ブダペストに到着。

2013年5月31日金曜日@ブダペスト/1回目

旅の1日目です。ロシア上空を通り過ぎていきます。

羽田空港発のANAのフランクフルトFrankfurt行深夜便に乗ってぐっすりと眠り込んでいます。幼児の甲高い声で目覚めると、既にフィンランド近くです。それに、窓の外が明るいです。前回の4月の同じこの深夜便のときは、ずっと真っ暗闇の中の飛行でした。2カ月ほど経った今日は確かに夏至まで1ヶ月ありません。北極圏は白夜の季節になったんですね。薄明りの中を飛んでいたようです。それでも、だんだんとまだ目覚めていないヨーロッパ大陸が近づくと薄暗くなっていきます。

機内が強制的に明るくなり朝食が配られます。定番の和食のお弁当と洋食のオムレツです。
これが和食です。


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これが洋食です。


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ペロリといただきます。saraiは、根性で映画(ストロベリーナイト)を1本見ながら食事です。
やがてヨーロッパの空も明け始めます。雲が美しいバラ色に染まります。


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30分後には明るい朝の空になります。


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がさごそと到着の準備が始まります。フランクフルトFrankfurtは雨。分厚い雨雲の中を風に煽られながらも見事に着陸です。定刻の到着です。
フランクフルト・マイン国際空港Flughafen Frankfurt Mainは、かってマルタMaltaからウィーンWienへの乗り換えで走り回った空港。その走り回ったことも今では懐かしく思い出しながら、乗り換えのターミナルに移動します。予定通り、余裕の乗り換えです。かってのトラブルのお蔭でこの空港は熟知していますからね。ここでトランジットしてブダペストBudapestに向かいます。本来の目的地はウィーンですが、航空運賃を安くするために出発日を金曜日から木曜日に1日繰り上げました。おかげで旅のスケジュールに余裕ができたので、飽きるほど滞在しているウィーンに直接行くことはやめて、ブダペスト経由で行くことにしたんです。ブダペストに2泊して、鉄道でウィーンに入ります。このプランは配偶者のアイディアです。ブダペストは実に23年ぶり、2回目の訪問になります。前回は、パッケージツアーでウィーンからバスでの日帰り旅でした。生まれて初めてのヨーロッパ訪問の折のことで、今回は実質初めてのブダペスト訪問みたいなものです。ですから、右も左も分からない状態になるでしょう。

フランクフルト空港では、ネットしながらブダペスト行の搭乗を待ちます。ブダペスト行はルフトハンザ航空の便です。ルフトハンザの待ち合いエリアには、セルフサービスの飲み物が用意されています。他の航空会社も見習ってほしいですね。


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配偶者はココア、saraiはコーヒーを飲みながら、今回の旅のために新たに購入したタブレットを使って旅便りを書きます。


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さて、この乗り換えで残念なのは、前の飛行機でもらったワインや水も持ち込めず手荷物検査で没収されるということです。手付かずのものを捨てるのは気が引けるので機内に放置してきましたが、何とかならないかしらね。
飛行機へはボーディングブリッジ利用ではなく、バスでの移動です。フランクフルトからブダペストへの便はマイナーな路線なのでしょう。それでもバスは満員。


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雨の中を移動し、かわいい飛行機(エアバスA320)に乗り込みます。バスからタラップへは雨に濡れないように急いで駆け込みます。


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飛行機に乗り込みますが、機外はひどい天候です。


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ルフトハンザ機は悪天候の中、軽々と飛び立ちます。
出された機内食にビックリ。パックされた生リンゴのカットと飲むヨーグルトです。これは初めてです。こんなのもありかなと思いますが、微妙です。saraiは、前の飛行機(ANA)でもらった機内食のサンドイッチも一緒に食べます。


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ルフトハンザ機は分厚い雲の上を飛びます。雲の上は青空です。


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あっという間に、ブダペスト上空。雨との予報でしたが何とか晴れてます。晴れ女の配偶者は、どや顔。


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眼下に川が見えます。ドナウ川Donauでしょう。1ヵ月前にドナウ川を見ながら帰国の途につきましたが、また戻ってきました。


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空港はかなり街から離れているのでしょうか。高い建物はなく、森と草原のなかに可愛い家が立ち並ぶ中に着陸です。空は雲に覆われていますが、雲の隙間から青空も顔を見せています。


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ブダペストのリスト・フェレンツ国際空港Budapest Liszt Ferenc nemzetközi repülőtérは実にコンパクト。saraiが日本の小さな地方空港みたいと配偶者に言うと、配偶者はどう反応していいのか分からず苦笑しています。ターンテーブル前で待ちますが、なかなかカバンが出てきません。


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かなり待たされて、無事にゲット。さあ、出かけましょう。
まずは、空港内のショップで公共交通機関のチケットを購入しておきましょう。


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ところがここには購入したかった24時間チケットがなく、とりあえず1回券を購入します。1枚350フォリントです。


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空港には鉄道は来ていないので、200E番のバスで最寄りの地下鉄の駅に移動です。空港ビルを出てバス停を探します。


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この辺りのようです。


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すぐに200E番のバスが来ます。


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ようやく空港から移動開始です。


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ブダペストの2日間:空港からバスと地下鉄を乗り継ぎ、ホテルに到着。

2013年5月31日金曜日@ブダペスト/2回目

ブダペストBudapestの空港から市内へ向かいます。時間はまだ朝の10時前です。まずは200E番のバスで終点クバーニャ・キシュペシュトKőbánya-Kispestまで行き、そこで地下鉄に乗り換えます。バスにはすぐに乗り込めます。そんなに混み合ってはいません。


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バスは空港のフェンス沿いに走ります。色んな飛行機が見えます。


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空港を離れると、だだっぴろい草原の中を走ります。


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20分ほどで終点クバーニャ・キシュペシュトに到着。バスから降りた人達がぞろぞろ歩いていくので、後ろから付いていきます。すぐに地下鉄の駅に到着です。駅自体はなかなか大きくて立派なのですが、何だか表示が少なく分かりづらいです。いろいろ悩みながらもようやくホームも分かりホームに移動しようとすると、駅の係の人からチケットの提示を求められます。改札みたいなものですね。プダペストはチケットのチェックが厳しいから気を付けるようにとの注意が観光案内書に書かれていますが、乗る前にチェックがあれば不正はあり得ませんね。既にバスのドライバーから24時間乗り放題チケットを購入済みなので、それを提示するとサンキュウって言われました。これがその24時間チケットですが、購入した際、ドライバーが日時をきちんと手書きしてくれました。自分で書かなくていいので楽ちんです。料金は一人1650フォリント、日本円で800円くらいです。安いですね。


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ホームに行くと、既に電車がいます。電車を見てビックリ! ハッキリ言ってオンボロです。


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電車のドアが閉まっていて、誰も乗ろうとしません。さてはホームを間違えたのかと思い、慌てて乗り換え階段に向かいます。


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駅員さんらしき人に確認してみると、やはりこのホームでいいみたいです。やがて乗るべき電車がやってきます。もちろん、オンボロ電車。


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無事に乗車して、そろそろ出発です。この路線は地下鉄M3で、ブダペストの街の中心を通る路線です。この駅が始発駅です。隣のホームに停車している電車はこの駅に到着した電車でいったん車庫入りして、折り返し運転になる模様。


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電車が走り出してまたまた驚くのは、各駅のホームに駅名が書かれていないこと。途中から地下にもぐるので、ますます分かりづらいです。間違えないように駅に着く度に指折り数えて11番目の駅で下車。これがホテルの最寄り駅の筈です。


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ここでもビックリです。駅の内装が木造! 昭和時代中期の駅みたいです。壁面をよくよく見ると、駅の名前アラニ・ヤーノシュ通りArany János utcaも書かれています。非常に見にくい表示です。


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地下ホームから地上に上がるエスカレーターの前で足が止まります。ものすごいスピード。正直?怖いです。何とかタイミングを合わせて、無事に地上へ。駅の外に出て、ホテルへの方向を見定めます。まったく土地勘がありませんからね。写真に写っているお店は日本で言うとツタヤのような書籍、CD、DVDの販売やレンタルをしているお店のようです。


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古い石造りの建物が立ち並ぶ通りをホテルへ向かって歩きます。歩道は石畳なので、キャスター付きのスーツケースを引っ張るのはなかなか大変。ホテルまでは7~8分ほど歩きます。ホテルに近づくと、この辺り特有のポツポツシャワーのような雨が降り始めるので、急いでホテルに駆け込みます。

ホテルまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今朝のブダペストは時折、日も差す天気ですが、ざーっと雨粒が落ちてくる不安定さがあります。温度はちょっと低めです。配偶者はホテルに到着後、厚着をしようとのこと。
まだ昼前ですが、ホテルはチェックインでき、部屋に入れるようです。これはラッキーです。


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今日泊まるホテルは、街の真ん中にある便利のいいホテルBest Western Premier Hotel Parlament Budapestです。
このホテルは、何とも今風なおしゃれな内装でまたまたビックリ。ブダペストは驚かされることばかりです。外観は古風な造りです。


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チェックイン後ロビーを進んでいくと、地下にお洒落なカフェスペース発見。朝食はここでいただくようです。いやはや、なかなかのホテルのようです。宿泊料は朝食込みで2人で約12,000円なので、saraiの基準、1泊1万円は超過していますが、ロケーションとこの内装を考えれば、まあ、リーズナブルですね。


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お部屋は、マジャール風の刺繍を施したベッドカバーなどで飾られて、とっても素敵です。


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デザインホテル風の綺麗な内装です。


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薄型液晶TVと使いやすそうなデスク。なかなかよろしい。


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バスタブもあるしね。これは事前にEメールで依頼しておきました。


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窓から見える通りの向かいの建物は、伝統的な美しい建物です。


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視線を右に移すと、いかにもハンガリー風と思える建物が見えます。


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ホテルの部屋で早速ネットにアクセスします。そして、日本の音楽のお友達からの嬉しいEメールを受取ります。今秋のティーレマン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルス(既に2013年11月に聴いたものです)のチケットが取れたとのことです。今朝の発売開始時刻にはsaraiはフランクフルトに向かう飛行機の機内で、チケットを予約することが不可能なので、代わりにチケットの予約をお願いしてあったんです。いつも良き友に助けてもらっているsaraiです。

Eメールを読んでウキウキ気分でホテルからブダペストの街に繰り出します。旅の始まりはとても順調です。


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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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