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スペイン・ザルツブルグ・ウィーンの旅を着々と準備(エル・エスコリアル修道院とセゴヴィアの両方回るのは無理?)

今年のヨーロッパ遠征の準備状況についての続きです。
前回はスペイン国鉄RENFEのチケットを苦労の末にゲットする顛末について書きました。続いて、スペイン滞在の詳細日程を詰めていきます。
まず、滞在第1日目はマドリッド近郊のエル・エスコリアル修道院とアランフェス宮殿を訪れる予定です。エル・エスコリアル修道院はそもそも、今回のスペインの旅の目的が没後400年の節目の年であるエル・グレコの画業を訪ねることにあるので、どうしても修道院所蔵のエル・グレコの代表作《聖マウリシオスの殉教》を見に行く必要があります。一方、アランフェス宮殿はロドリーゴの名曲で有名ですが、ガイドブックを見るとあまり魅力がありません。むしろ、マドリッド郊外だと、セゴヴィアのほうが古城アルカサル、カテドラル、ローマ水道橋など見どころが多そうです。それに名物料理のコチニーリョ・アサード(子豚の丸焼き)も美味しそうです。最終的に配偶者の同意を得て、アランフェスからセゴヴィアに目的地を変更。1日目はエル・エスコリアル修道院とセゴヴィアを訪れることでスケジュールを調整します。エル・エスコリアル修道院へは、鉄道はマドリッド・チャマルティン駅から近郊線C3・C8で約1時間、バスは地下鉄3/4号線のモンクロア駅のバスターミナルから約1時間です。運行頻度はバスのほうが多いので、バスが良さそうです。修道院は巨大な建物で内部も迷路のように複雑なので、見学時間は少なくとも2時間は必要だと思われます。見学後、セゴヴィアに向かいますが、地図上では、エル・エスコリアル修道院の先のほうです。しかし、どう調べても直接、セゴヴィアへ行く鉄道・バスがなさそうです。いったん、マドリッドに戻り、そこから再び、セゴヴィアに行くことになります。それでは悔しいので、何とか、手段がないか調べると、近郊線で10分ほどマドリッド寄りのヴィラルバまで戻れば、セゴヴィア行の電車に乗れそうです。しかし、乗り継ぎが悪く、2~3時間に1本くらいしか電車がありません。ちょうど、良さそうな時間の電車はありません。それくらいなら、マドリッドまで戻って、マドリッドから高速鉄道でセゴヴィアに行くほうがよさそうです。この方法で何とか綱渡りのスケジュールを組みました。セゴヴィアでなく、アランフェスならば、スケジュールは楽勝で組めます。色んな迷いが頭の中で錯綜しますが、ともかく、このスケジュールを配偶者に説明。すると、配偶者はしばし、うーんと考えて、「1日でそんなに無理をして、2か所もまわらずに、2日に分けて、行けばいいんじゃないの」というご託宣。saraiも頭の端で浮かばなかったわけではありませんが、翌日は夜、オペラを見るので、マドリッド市内だけをまわろうと考えていました。しかし、配偶者の一言で方針を変更。1日目はセゴヴィアだけに行き、そこから戻って、プラド美術館に行く方向で検討します。プラド美術館は夜8時まで開いているので、時間的な余裕もあります。
セゴヴィアへは、鉄道はマドリッド・チャマルティン駅から普通列車で約2時間、高速電車AVANTなら30分、バスは地下鉄6/10号線のプリンシペ・ピオ駅のバスターミナルから1時間15分です。1日目は朝はゆっくりしたいので、高速電車AVANTを使うことにして、以下の電車のチケットをスペイン国鉄RENFEのサイトで購入。RENFEのサイトでのチケット購入はすっかりと慣れました。

 チャマルティン9:45⇒セゴヴィア10:12 AVANT08109 Turista 一人12.7ユーロ

セゴヴィアでは、ローマ水道橋、カテドラル、アルカサルを見て、老舗のメゾン・デ・カンディドでコチニーリョ・アサード(子豚の丸焼き)を昼食にいただきます。帰りはローマ水道橋から歩いて10分ほどのところにあるバスターミナルからバスでマドリッドのプリンシペ・ピオ駅まで戻り、プラド美術館を目いっぱい見ましょう。時間があれば、ソフィア王妃芸術センターでピカソのゲルニカも見ておきたいところ。開館時間は夜9時までです。バスの時刻表は以下のLa Sepulvedana社のホームページにあります。何と日本語表示のページです。バス料金は一人8.09ユーロです。

 http://www.lasepulvedana.es/index.asp?lang=ja

2日目はエル・エスコリアル修道院に行きます。モンクロア駅のバスターミナル(3番乗り場)から、9時発のバスに乗るつもりです。約1時間くらいで修道院最寄りのバスターミナルのサン・ロレンツォ・デ・エル・エスコリアルに着きます。一人3.6ユーロです。帰りもバスで帰るつもりです。バスは664番か、661番です。時刻表は以下です。

 http://hepexp.ft.uam.es/imfp06/travel.html

バスターミナルのサン・ロレンツォ・デ・エル・エスコリアル付近の地図は以下です。Calle Juan de Toledoの道を進めば修道院にぶつかります。

 http://www.yelp.es/map/estacion-de-autobuses-san-lorenzo-de-el-escorial-san-lorenzo-de-el-escorial

マドリッドに戻ったら、ティッセン・ボルミネッサ美術館をちょっと覗いて、ホテルで休息。そのあと、レアル劇場でオペラ《ホフマン物語》を見ます。ついでに王宮も外から見ておきましょう。

3日目は午前中、マドリッドの市内観光をして、午後、トレドに向かいます。その予定については次回で。





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この記事へのコメント

1, レイネさん 2014/04/24 17:00
そろそろ旅の準備も大詰めですね。エル・エスコリアルとセゴヴィアを一日で回るのはかなり無理があると思えますから、2日に分けることになさると聞きほっとしました。エル・エスコリアルはかなり見ごたえがありますよ。見学に半日は必要かと思います。年末にマドリッドからバスで日帰り観光して、晩はオペラ観賞ではなくプラドに行きました。本当はチェルニャーコフ演出のオペラ観たくてレアル至近のホテルに3泊したんですが、高いだけで舞台が見切れるような席しか残ってなかったので。。。

2, saraiさん 2014/04/24 19:35
レイネさん、お久しぶりです。
やはり、エル・エスコリアルは巨大なようですね。2日に分けて、よかった。まあ、目的はエル・グレコを見るだけですけど。《ドン・カルロ》の舞台という雰囲気を味わうためには、国王のお墓も見たほうがいいのでしょうが、ツアーに参加しないといけないようですね。
レアル劇場のオペラは残念でしたね。まあ、リセウが目的だったので仕方ありませんね。
ところで、また、記事を書きますが、ザルツブルグ精霊降臨音楽祭はフルに見ることになりましたよ。あと、明日はジャルスキーのリサイタルです。

3, レイネさん 2014/04/24 22:30
エル・エスコリアルの王族の霊廟を含む内部はどこも全部、2012年末時点ではツアーでなく普通に個人で見学できましたが、最近は変わったのかしら。修道院(離宮みたいなもの)には『ドン・カルロ』の残り香が染みついていて、感慨深かったです。しかも、エル・グレコだけでなくフランドル・プリミティブ絵画がかなり集まってるんですよ。わたしにとっては聖地みたいなものです。
ザルツ聖霊降臨音楽祭をフルで観賞されるというスケジュール、知りたいです!

4, saraiさん 2014/04/24 23:40
昨年のバルセロナ遠征の折にマドリッドも行かれたと誤解しました。
霊廟の写真拝見しました。カルロス5世とフェリペ2世の棺が重なっているんですね。私がネットで見た記事が古く、今は個人でも見学できるんですね。よかった。エル・エスコリアルは2時間くらいで切り上げたいと思っています。マドリッドに戻って、ティッセン・ボルミネッサ美術館にも行きたいし、夜はオペラだし・・・
聖霊降臨音楽祭はさらにロッシーニのスターバト・マーテル、ロッシーニ・ガラ、ロッシーニのオテロを聴きます。チェネレントラの2回目だけは行きません。もう破産です!

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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