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ブダペストの2日間:マーチャーシュ教会内部の独特の美空間

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/4回目

王宮の丘Várの最大のみどころ、マーチャーシュ教会Mátyás-templomに入ってみましょう。教会とは言え、もう宗教施設ではなく観光施設となっているマーチャーシュ教会に入るには、入場チケットが必要です。チケットを買ってきましょう。そんなに大勢並んでいるわけではありません。


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何だかもたもたしていて、なかなか列が進みません。団体のチケットでも買っている人がいるのかもしれません。ずいぶん時間がかかりましたが、ようやくチケットをゲット。チケットと言ってもレシートのようなペラペラの紙です。


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マーチャーシュ教会の入口の前は団体客がずいぶん並んでいます。教会に入るにはかなり待たされるのかと思っていると、何だかするすると団体客の間をすり抜けて、入れてしまいます。
教会はそれほど大きくはありませんが、内装は立派です。有名な観光スポットだけに大勢の観光客でいっぱいです。


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内陣の方に進みます。ネオゴシック様式の主祭壇は神々しい雰囲気です。


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ステンドグラスの窓からは真昼の陽光が差し込み、教会の内部空間に光を満たしています。


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上を見上げるとパイプオルガンが見えます。これはコンパクトですね。


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内陣から後ろを振り向くと、こんな感じ。シックな色彩がお洒落に感じられます。


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天上を見上げると、微妙な色彩で文様が描かれています。


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束ね柱の大胆な文様には驚かされます。トルコに支配されていたときにイスラムのモスクに変更されたようで、天井や壁の模様がビザンチン風というか、イスラム風というか、面白いデザインで統一されています。


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礼拝堂もそういうデザインになっています。


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ビザンチン風の文様の束ね柱の前に聖母子の彫像が立っていますが、これもなかなか趣きがあります。


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このビザンチン風のシックなデザインで統一された柱、壁、天井の統一感の美しさには感銘を受けます。現代美術につながる美意識さえ、感じてしまいます。


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壁面の模様をよく見ると、ビザンチン風ですが、文様はイスラム文様との折衷に思えます。この独特の内装は見事です。


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しばし、この教会の雰囲気に浸ります。


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よく観察すると、2階に上れるようです。ちょっと上がってみましょう。2階の回廊からの眺めはまた格別です。ビザンチン文様の束ね柱が林立する様は感動ものです。


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回廊を巡りながら、束ね柱とステンドグラスの作り出す空間の美しさに茫然とします。


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美しいステンドグラスです。


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2階から下を見下ろすと、多くの人がこの空間の雰囲気に浸っています。


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主祭壇も2階から見ると、また印象が変わります。教会をかたどったレリーフ彫刻の中心に聖母マリアがいる敬虔な情景なんですね。


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マーチャーシュ教会の内部空間の美しさを堪能し尽して、教会を出ます。これから王宮Budavári Palotaに向かいます。


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ブダペストの2日間:王宮からくさり橋へ

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/5回目

マーチャーシュ教会Mátyás-templomを出て王宮Budavári Palotaに向かいます。途中、お土産ものショップの間を抜けていきます。古い王宮や教会の間にこういうものが混在しているのが現代のブダペストです。


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王宮の手前には荒涼たる発掘現場のようなものがあります。これは何でしょうね。


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美しい王宮の建物にやってきます。現在は国王はいないので、王宮といっても、実際は博物館や美術館に転用されています。広々とした丘の上に立派な石造りの宮殿が立ち並んでいます。


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これは王宮の建物の一番北の端の部分です。


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王宮のドナウ川に面する庭園に向かいます。


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衛兵が立っています。王宮警備の名残りでしょうか。


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これが衛兵が警護する建物の全景です。綺麗な建物です。花壇も綺麗ですね。


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とても広い庭園が広がっています。


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庭園の端に寄ると、ちょうどドナウ川にかかるくさり橋Széchenyi Lánchídが眼下に見えます。美しい眺めですね。


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くさり橋からドナウの上流方向に目を転じると国会議事堂Országházも見えています。


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この辺りから直下に見えるくさり橋に向けて、ブラブラと歩いて丘を下りましょう。


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緑の先にくさり橋が見えます。


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木々が美しい素敵な散歩道です。下り道ですから足取りも軽やかになります。


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この散歩道の木々の間から、ドナウ川とペストPestの街の美しい風景が見えます。


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巨大な鷲の彫像はハプスブルグ家の名残りでしょうか。


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道の途中でケーブルカーの線路にぶつかります。この坂を登るのが大変な人はケーブルカーを利用すると楽ですね。
下からケーブルカーの車両がこちらに上ってきます。


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上からもケーブルカーの車両が下りてきます。


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ちょうど目の前で上りと下りのケーブルカーがすれ違います。


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この辺りからはもうくさり橋が大きく見えています。ケーブルカーからもよく見えるでしょう。


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ケーブルカーの線路から離れて、緑の間の小路を下っていきます。とても気持ちのよい散策になりました。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この後、くさり橋に向かいます。


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ブダペストの2日間:ブダペストと言えば、美しいくさり橋は必見

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/6回目

王宮の丘Várから坂道を下り、くさり橋Széchenyi Lánchídに向かって歩いていきます。途中、展望台のような場所に出ます。saraiは早速、くさり橋に向けてカメラを構えます。


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これがその写真。くさり橋と国会議事堂Országházが見えます。


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下に見えるクラーク・アーダーム広場Clark Ádám térにはケーブルカー乗り場が見えます。ケーブルカーの車両はそれほど大きくはなく運べる人の量が限られるため、長い待ち行列ができています。


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下り坂をどんどん下りていくと、くさり橋がだんだん大きく見えてきます。


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坂を下りると、目の前がくさり橋です。立派な2頭のライオンが橋を守っています。


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くさり橋を渡りましょう。


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間近に見るライオンの像は迫力がありますね。


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ドナウは水量もたっぷりで滔々と流れています。観光船もたくさん係留されています。


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くさり橋は2本の橋脚に支えられた吊り橋です。吊り橋の鎖には電球がずらっと取り付けられています。夜は美しく輝くのでしょう。


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くさり橋からは先ほどの王宮の丘に建つ王宮Budavári Palotaもよく見えます。美しい建物ですね。


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橋脚の真下まで歩いてきます。素晴らしい建造物です。上部の中央にはライオンのレリーフが飾られ、その上には二重十字架、聖イシュトヴァーンのシンボルです。


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1番目の橋脚をくぐり、2番目の橋脚に向けて歩きます。


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また、橋脚が大きくなってきます。


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橋の上から眺めるドナウ川はとても大きな流れです。エリザベート橋Erzsébet hídも見えています。その先にはゲッレルトの丘Gellért-hegyも見えています。その丘の麓にはゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőがある筈です。今日はそこのホテルに泊まり、温泉を楽しむ予定です。


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橋の向こうの対岸には、大きな観光船が係留されています。甲板にはパラソルの波。オープンテラスのカフェのようになっています。


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橋を渡り切ります。橋を振り返ると、橋の向こうに王宮の美しい姿が見えています。


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橋を渡りきった先から賑やかなドロッチャ通りDorottya utcaを歩きます。お洒落なカフェもあり、多くの人で賑わっています。


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ドロッチャ通りは歩行者天国になっており、通りには立派な建物が並んでいます。


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5分ほど歩くと、ブダペストで最も賑やかなヴルシュマルティ広場Vörösmarty térです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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そろそろ、ランチの時間です。ハンガリー料理を楽しみたいですね。


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ブダペストの2日間:ブダペスト一番の美味しいケーキ、そして、いよいよ、ゲッレルト温泉で入浴

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/7回目

ブダペストBudapestで最も賑やかなヴルシュマルティ広場Vörösmarty tér付近の繁華街にはオープンカフェがいっぱいあります。休憩がてらランチにしましょう。お目当てのハンガリー料理のレストランのオニキスOnyxに行くと、ドアがしっかりと閉まっています。よく見ると、土曜日はお昼の営業がないようです。それなら国会議事堂Országház近くの別のレストランにしようと、またぶらぶらと歩き始めます。5分ほど歩いたところで、saraiはどうしてもハンガリーのカフェでケーキを食べたくなり、ヴルシュマルティ広場に逆戻り。広場に面したプダペストでは一番有名な老舗のカフェ・ジェルボーGerbeaud Kávéházでお茶をすることにします。

明るいお店で、メニューは写真入りでとっても分かりやすいです。メニューの写真にあるパラチンケンとアプフェルストゥルーデルをいただくことにします。


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この両方ともウィーンWienのお菓子と思っていましたが、ブダペストにもあるのですね。どちらが元祖かは分かりませんが、ウィーンもブダペストもハプスブルグ帝国の帝都です。両方とも元祖と言っても差し支えないのでは? 王妃エリザベートも足を運んだというこのお店のケーキは、どれも見た目はとっても上品な美しいケーキで、ウィーン以上のケーキにも見えます。


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これはアプフェルストゥルーデル、配偶者のオーダーです。


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これはパラチンケン(パラチンタ)、ハンガリー風クレープです。


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飲み物はダージリンです。


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すべてが並んだテーブルは壮観です。


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もちろん、見た目だけなく味も絶品でした。
ケーキを食べ終わり、お店の中を見て回ります。ケースには他にも美味しそうなケーキが並んでいます。チョコレートやマカロンなども並んでいます。


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saraiの姪っ子に、壊れにくいチョコレートをお土産として購入して、お店を後にします。

次は、丘の上から見えていた美しい国会議事堂Országházに行ってみましょう。トラムの2番がドナウ川沿いを走り国会議事堂まで行っているので、これを利用して移動します。ヴィガドー広場Vigadó térの停留所からトラムに乗車。トラムからはドナウ川越しに王宮Budavári Palotaが見えます。


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コシュート・ラヨシュ広場Kossuth Lajos térの停留所で2番のトラムを降ります。ここは今日のブダペスト観光の起点となったところです。また、ここへ戻ってきました。
国会議事堂の前は大工事中です。


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工事現場を迂回して、国会議事堂の前に到着です。近くで見ても美しい建物です。


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国会議事堂の中を見学するにはガイドツアーのチケットが必要で、ちょっと先の美術館(民族博物館Néprajzi Múzeum)で売っていると警備の警察官が教えてくれます。美術館まで行くと、国会議事堂の観覧は予約制で、1時間半後の予約になるので美術館を見て待てばとのことです。1時間半も待つのか・・・。国会議事堂の目玉は王冠くらいらしいし、どうしても見たいわけじゃないのでパスすることにします。

早く今夜のホテル(ゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdő)に移動して、ブダペスト滞在のメインイベントであるゲッレルト温泉を楽しみましょう。今夜のホテルは、奮発して、ゲッレルト温泉が付属している高級ホテルを予約してあるんです。昨夜滞在したホテルに戻って預かってもらった荷物を受け取り、バスと地下鉄とトラムを乗り継いで温泉ホテルに向かいます。デアーク広場Deák Ferenc térから乗った47番のトラムは、途中でブダペストの街を抜けていくので、楽チンで街の見物もできます。なかなかブダペストの街も大きくて立派です。ドナウ川を渡って、ゲッレルト温泉のホテルの最寄の停留所、聖ゲッレルト広場Szent Gellért tér Mに到着です。トラムを降りた後、ホテルの場所が分からずちょっと迷います。結局は停留所のすぐ目の前の建物がホテルだったのですが、あまりにも大きくて立派な建物だったので、saraiはそれがホテルではないと思ってしまったんです。それが目的のホテル、ダヌビウス・ホテル・ゲッレルトDanubius Hotel Gellértです。ホテルのドアボーイに訊ねて、やっと確認できます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ロビーもフロントも重厚な造りで素晴らしいです。


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高級な雰囲気を楽しみながら、チェックイン。


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チェックインの際に、ゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőのパンフレットと温泉入浴の注意書きの紙をもらいます。

昔は、このホテルに泊まって温泉で療養するという感じだったのでしょうか。古くて、あまりおしゃれな感じはありませんが、清潔なお部屋です。


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ドナウ川に面したバルコニーが付いたお部屋です。大きな窓からドナウ川が見えます。


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バルコニーに出ると、眼下にドナウ川が見渡せます。素晴らしい眺めです。


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部屋にはバスタブも付いていますが、今日に限っては不必要です。温泉に入りますからね。


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さっそく温泉に行きましょう。宿泊客は、部屋で水着に着替えてバスローブを羽織り、タオルを持っていけばよいので楽ですね。先ほどチェックインのときにもらった入浴ガイドを読んで、温泉入浴の参考にします。


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ホテルと温泉の建物は別棟になっていますが、ホテルから温泉へは連絡通路で繋がっています。ホテル宿泊客は無料で温泉を楽しめます。週末は水着着用の混浴です。今日は土曜日ですから、水着着用の混浴の日です。他の日はスッポンポンでの入浴で、男女別らしいです。温泉は大好きなのですが、1人で入らないといけないのは寂しい。今日は配偶者と一緒に入れる最適の日なんです。温泉の建物に行くと、ホテル宿泊客ではない一般の訪問者が大勢います。ロッカーや着替え室なども広いのはいいのですが、混浴対策なのかなかなか複雑な造りで、温泉に到達するのは大変です。迷いながらも無事に温泉に到着です。後でパンフレットを見ると、それほど複雑でもなかったようですが、初めての訪問でしたからね。


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この温泉の一番素晴らしいのは室内の美しい装飾です。入って楽しく、見て楽しいっていう感じです。写真を撮るわけにはいかなかったので、パンフレットの写真をご覧ください。


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温泉のお風呂は温水プールのようなもので、今日は水着着用の混浴ですから家族連れや夫婦、アベックで和やかな雰囲気です。若く美しい美人がいっぱいいるのも楽しいですね。私達も温泉に浸かってのんびりします。室内の最も美しい大きなプールは、帽子着用のスイミング用。もちろん配偶者は気持ちよく一泳ぎです。室外プールにも行ってみましょう。今日は、まだまだ寒いので、バスローブはありがたいです。ここにも温泉とプールがあります。が、プールが深い部分もあるけど、浅い部分が妙に広い・・・何故かな? サウナもあります。だんだんサウナも癖になっています。でも、水着着用でお手軽なせいか、何だかワイワイガヤガヤしていて、バーデン・バーデンのようなストイックな感じはありません。そろそろ帰ろうかなと思っていると、プールの方が賑やかです。行ってみると、大きな波がざんぶりこ・・・。室外のプールは、造波装置で猛烈な波が押し寄せる時間帯があり、その波を浴びて大いに楽しむものだったんです。道理で浅い部分が広くて、波を楽しめるようになっていたんですね。もちろん私達も大いに楽しみましたよ。凄い波が次々にやって来て、ど迫力です。何度も波に押し流されつつ、時の経つのを忘れるほどです。結局、2時間近く楽しみ、温泉を満喫です。
これでブダペスト訪問の一番の目的を果たしました。次は夕食です。


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ブダペストの2日間:ハンガリー料理の夕食はグーラッシュと魚料理

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/8回目

ゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőを十分に楽しみ少々疲れたので、ホテルの部屋に戻って休憩です。元気を回復すると次は食い気。ホテルのすぐお隣に、お魚料理で人気の店があるらしいです。そのお店に出かけましょう。予約の電話をかけますが上手く繋がりません。ダメ元で、散歩がてら行ってみることにします。本当にすぐ隣です。お店の外のテーブルには誰もいません。


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お店の中はかなり広そうで、団体客が食事をしており、賑やかな音楽の生演奏もやっています。


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レストランの中に入ってみます。セゲドSzeged Étteremというお店です。


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お店の人に席は空いているか訊いてみると、まだまだ席に余裕はあるのですが室内の席はすべて予約済だそうで、外のテラス席ならOKだよとのこと。いいですよ、外のテラスで。メニューを検討していると、膝掛けを持ってきてくれ、お薦めの魚料理をアドバイス。せっかくだからグーラッシュもお願いすると、二人でシェアした方がよいとのこと。ここはアドバイスに従いましょう。
まずはよく冷えた白ワインが出てきます。1日歩き回った労をねぎらいつつ、2人で乾杯。


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パンが出ます。添えられているのはもちろん、ハンガリー名物のパプリカ。


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グーラッシュは、アドヴァイス通りたっぷりした分量です。本場のグーラッシュはさすがに美味。


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テラス席からはドナウ川にかかる自由橋Szabadság hídが見えています。


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これはsaraiのオーダーした魚料理。ライス付きというのがありがたいですね。


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これは配偶者のオーダーした魚料理。パラチンケン(パラチンタ)添えです。


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アドバイス通りで大正解。味も量も大満足です。
ところで、料理を頂きながら店の様子を眺めていると、店の前に大型バスが停まってはツアー客がお店の中に入っていきます。sarai達が来た時に食事をしていた団体客が帰ると、慌ただしくテーブルのセッティングを始めます。すると、数分後には次の団体客がご到着!という離れ業。今日は団体客で本当に満席なのですね。よくぞ、テラス席に我々を入れてくれましたね。忙しく動き回るお店のおじさんと窓越しに手を振って別れます。

まだまだ陽も高いので、ちょっと散歩しましょう。ホテルの前を素通りです。それにしても重厚な建物です。


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ホテルの前に見えるのはドナウ川にかかる自由橋Szabadság híd。この橋はハンガリー建国1000年を記念して、1896年に造られました。当初はフランツ・ヨーゼフ橋と呼ばれていましたが、皇帝フランツ・ヨーゼフはハンガリー国民に人気のなかったため、第2次世界大戦後に自由橋と改名されました。王妃のエリザベートは人気があったので、隣の橋の名前は今でもエリザベート橋Erzsébet hídです。


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改めて、正面からホテルの建物をまじまじと見ますが、なかなかのものです。saraiがホテルの建物だと思わなかったのも仕方がないところでしょう。


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ゲッレルトの丘Gellért-hegy(本当は丘ではなく、山だそうです。ですから、ゲッレルト山と書くべきですが、言い慣れているので、当ブログでは間違いが分かったうえでゲッレルトの丘と表記しますね。)を見上げると、大きな十字架が岩山の上に立ち、さらに高いところに可愛い天使のような像があるのを発見。何だか上ってみたくなります。


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手前からは上れそうにないので、丘に沿って、奥に進んでみます。自由橋から離れていきます。


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自由橋から続くケレンヘギー通りKelenhegyi útを進むと、左手に立派な建物が見えます。これはゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőの建物です。ここが正式な入り口だったんです。先ほどはホテルからの連絡通路を使ったので、この入り口は使いませんでした。ホテルの宿泊客以外の一般客はこの入り口から温泉に入場します。


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ゲッレルト温泉の建物を過ぎると上り坂です。ブラブラと上っていきます。


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丘の麓の公園を歩いていると、右の方に行く人が多いので、付いていってみると小高い見晴らし台に出ます。ドナウ川が見渡せます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まだまだ、ゲッレルトの丘の散策は始めたばかりです。


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ブダペストの2日間:ゲッレルトの丘を散策

2013年6月1日土曜日@ブダペスト/9回目

ゲッレルトの丘Gellért-hegyの見晴らし台の先の山の崖側には洞窟Gellérthegyi Barlangがあり、洞窟の中には何かの建物があります。中を覗くと、ショップの人が店じまいのための片付け中。


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アラ、おしまいなの・・・という感じでつらつらと中に入ると、そこから洞窟が奥の方に続いています。あらあらと中に進むと、そこは洞窟教会です。


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洞窟は結構広くて、いくつもの部屋がつながっています。


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雰囲気たっぷりの礼拝堂があります。


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結局、ぐるりと中を見学してきてしまいます。たぶん有料なのだと思うのですが、係りの人もいなかったし、ごめんなさい。

改めて散策開始。丘の頂には、可愛い天使のような像が見えます。そちらの方に向かって歩きましょう。


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市民の森という感じで、いろんな人が散策を楽しんでいます。道案内の表示が全くないので、気の向くままに進みます。途中には見晴台もあり、ブダペストの街の景色が楽しめます。


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こちらは自由橋Szabadság hídの方向です。


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こちらはエリザベート橋Erzsébet hídの方で、街の中心が見えます。残念ながら、くさり橋Széchenyi Lánchídまでは見えません。もっと上の方まで上らないと見えないようです。


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さらに大分登ったところで上を見上げると、気になっている可愛い天使のような像はまだまだ上の方に見えます。思ったより遠いようですね。暗くなると明かりも無さそうなので、残念ですがここまでで終了としましょう。ところで、この天使に見えた像は後で調べたところ、しゅろの葉を高く掲げた女性像で、1945年にナチス・ドイツから町を解放したソ連軍の慰霊碑として建てられたものでした。現在はブダペストを見守る自由の象徴ということだそうです。ブダペストは色んな歴史を抱え込んだ街のひとつですね。


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どんどん丘を下ります。自由橋がかなり近くなってきます。


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もう少し下りると、自由橋の手前に大きな十字架が見えます。さきほど丘の麓から見上げた十字架です。


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ゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőの建物に近づいたところで、十字架の方向と思われる道を選んで進みます。


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遂に十字架のある広場に出ます。やったね!


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十字架の前に立ちます。この大きな十字架は洞窟教会の上に立つと思われます。


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十字架の丘はほぼゲッレルト温泉のドームと同じ高さです。


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丘を下って、ゲッレルト温泉に戻ってきました。


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ゲッレルト温泉の隣が我がホテルです。ホテルのテラスには灯がともっています。


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夕刻のドナウ川を見ながら、ホテルにゆらーりと戻ります。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルの円形のロビーは風格がありますね。


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今日もいっぱい歩きました。
ホテルの窓の外は光と闇の饗宴。美しきドナウの眺めです。そろそろやすみましょう。


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明日は我が夢の街、ウィーンに向かいます。



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ブダペストからウィーンへ:ブダペストを出発・・・一路、ウィーンへ

2013年6月2日日曜日@ブダペスト/1回目

旅の3日目です。

ブダペストBudapestのゲッレルト温泉Gellért Gyógyfürdőのホテルの朝です。温泉の朝はゆっくりしたいところですが、今日はウィーンWienに移動します。8時前には起きて、朝食に行きます。落ち着いた雰囲気の朝食ルームです。


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窓際の席で、ドナウ川を眺めながら朝食をいただきましょう。


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暖かい料理が充実しています。キノコの炒めたものや豆の煮込んだものなど、なかなか美味しいです。


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saraiが、テーブルの上のメニューを見て、オムレツをお願いします。もちろん無料です。コーヒーは?と聞かれ、メランジュをお願いすると、それは有料です! 間違いに気づきガックリしながらメニューを眺めていて発見したのは、フレッシュなオレンジジュース。これも有料ですが、間違いついでに注文。有料だけあって、とても濃厚で美味しいです。これが特注の無料オムレツと有料オレンジジュースです。


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このホテルは、隣のゲッレルト温泉が利用できるので奮発して泊まりましたが、唯一の欠点は宿泊した部屋でのネット利用が有料であること。ロビー近くでは無料でネットがつながるので、出発前にちょっと利用しましょう。


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その間に、配偶者は孫達に絵はがきを書きます。ブタペストで郵便局をまだ見つけていないので、フロントで訊ねると、フロントに切手はあるようです。ポストの場所をきくと、絵はがきを出しておいてくれるとのこと。ありがとう!

ついでにトラムのチケットの売り場を聞くと、ホテルの売店でチケットは売っているとのこと。さすが立派なホテルは違いますね。これが売店。お土産物を扱っているようです。


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トラムのチケットを無事ゲット。昨日購入した24時間チケットは、ぎりぎりのところで時間オーバーになって使えません。


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ホテルを出ると、昨日夕食をいただいたレストランはテラス席の準備中。親切なウェーターに挨拶したいところですが、やめときましょう。


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ウィーン行のレールジェットが出発するブダペスト東駅Budapest Keleti pályaudvarに向かいます。トラムと地下鉄を乗り継いで行きます。まずは、ホテルの真ん前の停留所、聖ゲッレルト広場Szent Gellért tér Mから、すぐにやってきた47番のトラムに乗ります。チケットをパンチ機に差し込みます。


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デアーク広場Deák Ferenc térで地下鉄の2号線M2に乗り換えます。もう高速エスカレーターにも慣れたし、電車の乗り換えや街の歩き方などもスムーズです。1つの街に2日ほどいるとすっかりその街の住人のような気分になりますが、その頃にはお別れ、残念です。賑やかな町並みを通ってブダペスト東駅に到着です。駅は一部改修中ですが、この駅も立派です。国際線の電車が発着しますからね。


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ホテルからブダペスト東駅までのルートを地図で確認しておきましょう。


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駅の構内に入ります。天井の高い広々とした建物ですが、利用者で混雑しています。


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ホームの案内板にはまだウィーン行の列車のホームが表示がされていません。出発の30分前ですから、ゆっくりと待ちましょう。


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チケットは一昨日、ブダペストに到着した日に苦労して西駅のチケット発行機を探し当てて、入手済。これがそのチケット。


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しばらく待っていると、ホームが表示されます。9番線です。


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表示と同時にウィーン行のレールジェットが入ってきます。


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どっと人が移動します。何だかとっても混み合っています。列車に乗り込んでからも、みんなが席に着くまで大騒ぎです。saraiは席の指定を入れておいたので大正解。特に今回は格安のセカンドクラスですから、用心のため席指定にしておきました。お蔭で安心してゆっくり乗り込みますが、指定のない人は大変なようです。sarai達が指定席に座った後も電車が出発するまでバタバタと席を探していました。このレールジェットはこのブダペスト東駅が始発で、ウィーン西駅Wien Westbahnhofを経由して最終目的地はミュンヘン中央駅München Hauptbahnhofです。このブダペスト東駅が始発駅なのに最初からかなりの混雑です。夏の休暇が始まったのかしらね。途中の駅から乗車すると、指定がないと絶対に座れませんね。

ちょっと小高い丘や森、草原の中を列車は走ります。


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時折、小さい町の横をかすめて走っていきます。


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空は相変わらず青空と白雲と黒雲が同居しています。この黒雲がこの旅のトラブルを暗示しているとは、この時点では予想もしていませんでした・・・。


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空の様子は不穏ですが、まわりの風景はまるで箱庭のように綺麗です。


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車窓に川が見えてきます。ドナウ川か、その支流でしょう。


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ウィーン到着まではまだ2時間ほどあります。ゆっくりと鉄道の旅を楽しみましょう。


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ブダペストからウィーンへ:ウィーン到着、早速、オペラ

2013年6月2日日曜日@レールジェット(ブダペスト⇒ウィーン)/2回目

ブダペスト東駅Budapest Keleti pályaudvarを出て1時間ほどたち、レールジェットはドナウ川沿いを走り始めます。


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車窓からはハンガリーの大草原が望めます。美しいですね。


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どこまでも草原が広がっています。


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ジュールGyörに到着。ジュールは歴史の古い町です。ブダペストとウィーンのほぼ中間地点になります。


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ジュールを出ると、また大草原。


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次の駅に到着。モションマジャールオーヴァールMosonmagyarovarです。


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鄙びた駅舎です。


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モションマジャールオーヴァールを出ると、草原の中に風力発電ユニットが並んでいます。どこでも見慣れた光景になります。


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モションマジャールオーヴァールから10分ほどでヘジェシャロムHegyeshalomに到着。オーストリアとの国境まで数キロしかありません。国境の町です。


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ヘジェシャロムを出ると、国境通過を感じることなく、すぐにオーストリアに入ります。ハンガリーからずっと平原が続きます。


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そして、ここにも風力発電ユニットが並んでいます。


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のんびりと車窓を眺めること3時間、ウィーンに間もなく到着です。レールジェットの車内もざわついてきます。


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ウィーン・マイドリング駅Bahnhof Wien Meidlingに到着。ここで下りてしまおうかとも思いましたが、配偶者にウィーン西駅まで行こうと言われ、腰を落ち着けます。


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懐かしいウィーン西駅Wien Westbahnhofに到着。

ブダペストからウィーンまでの鉄道移動ルートを地図で確認しておきましょう。赤矢印で示します。旅は始まったばかりです。ちなみに青矢印はこれからの移動予定ルートです。


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このウィーン西駅は慣れたもんです。いつものお店で、お寿司と水とコーラをゲットしてホテルに向かいます。
ウィーンで泊まるのは初めてのオーストリア・トレンド・ホテル・ドッピオAustria Trend Hotel Doppio Wienです。モーツァルトのお墓のあるザンクト・マルクス墓地Sankt Marxer Friedhofのすぐ近くにあります。西駅でとりあえず、24時間チケットを購入します。


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西駅から地下鉄U3に乗って、ツィッペラーシュトラーセ駅Zippererstraßeまで移動。そこで71番のトラムに乗り換えて、ホテルの最寄の停留所リトファースシュトラーセLitfaßstraßeで下車。ここまで約30分です。トラムを降りると、目の前に真新しいホテルが聳えています。ホテルのレセプションに向かい、チェックイン。


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フロントやロビーもおしゃれです。


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部屋は最上階の7階。ドアを開けて入ると、とっても明るく爽やかなお部屋です。


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しっかりしたデスクもあり、PCを使う環境もよさそうです。


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まだカバンは開けずにそのままにしています。


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まずはお部屋チェック・・・バスタブがない! saraiがさっそくレセプションに出向いて交渉です。その結果、無事にバスタブ付きの部屋に変更。同じ7階の全く同じタイプの部屋です。
これがバスルーム。長逗留ですから、バスタブは必要です。


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そのまま仮眠。今日は日曜日ということもあり、6時からオペラなんです。71番のトラム1本でウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoperに到着。今日は最前列とはいきませんが、3列目なので、間近でオペラを楽しめます。


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素晴らしい《カルメン》を楽しみました。ガランチャとアラーニャという超人気歌手の共演する公演です。歌劇場に行くまで、ガランチャのキャンセルはないか心配でなりませんでしたが、無事に登場。(色んな意味で)美し過ぎるカルメンでした。オペラの詳細はここにアップ済です。終演後は、ウィーンのお友達Hさんと合流。2ヶ月ぶりの再会を喜び、話が盛り上がります。カフェで遅くまで話し込んでしまいました。

さあ、七夜連続の音楽三昧が始まります。明日は何故か、ウィーンで聴くベルリン・フィルです。ルンルンでホテルに戻りオヤスミナサイ。
それにしても、寒い! とても6月とは思えません。明日はコートを買いに行くかな。


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ウィーンで音楽三昧:カフェ・フラウエンフーバーでランチ・・・このお店って!!

2013年6月3日月曜日@ウィーン/1回目

旅の4日目です。

ウィーンの2日目になります。
残念ながら雨模様です。それどころか、オーストリアもドイツも大雨で、洪水が各地で起きているそうです。昨夜のお友達Hさんの話によると、2002年以来の大雨で、チロルやザルツカンマーグートやドイツのバイエルン州は大変な状況のようです。ウィーンはそれほどの雨ではありませんが、雨具は欠かせません。

昨日不思議なことがありました。saraiのウィンドブレーカーが見当たらないのです。ブダペストのホテルでは配偶者がちゃんと片付けて配偶者のバッグに入れ、saraiが部屋を出るときに確認したときも忘れ物はなかったはずなのに、ウィーンに着いたときに配偶者のバッグの中から消え去っていたのです。
何処でなくなったのかは分からずじまいですが、とにかく雨が心配なのと寒いので、ウィンドブレーカーを購入しないといけないでしょう。

ホテルの部屋の窓からは、以前、道に迷いながら訪問したモーツァルトのお墓のあるザンクト・マルクス墓地Sankt Marxer Friedhofの緑が見えます。


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中央の煉瓦の建物が入口です。再び、ここからモーツァルトのご冥福をお祈りしましょう。


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ところで、ホテルに朝食はつけていません。のんびり朝寝坊するには朝食は意外に邪魔なんです。ゆっくり起き出して、朝風呂に入り、買い物に出掛けます。ホテルの近辺のチェックのため、一停留所分歩いてみます。軽く食事をするお店はありますが、スーパーなどはありません。街の中心に出掛けるついでに必要なものを購入して帰らないといけないようですね。
71番のトラムで、ケルントナー通りKärntner Straßeまで出掛けます。チケットは昨日、ウィーン西駅で1週間乗り放題チケットを購入済です。1週間乗り放題チケットは、月曜から日曜までと決まっているのが欠点ではありますが、大変お得な料金のチケットです。1人15ユーロです。今日から今週いっぱい、つまりウィーン滞在中はずっと使えます。


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ケルントナー通りに到着。まずは、購入済のオペラのチケットをゲットしておきましょう。通いなれた劇場連盟Bundestheaterのチケットオフィスでチケットをピックアップ。
今日の朝食を兼ねたランチはカフェ・フラウエンフーバーCafe Frauenhuberで頂きましょう。このお店はケルントナー通りからシュテファンズプラッツStephansplatzに向かい、途中、ヒンメルプフォルトガッセHimmelpfortgasseの路地で右側に折れ、その路地の右手にあります。黄色い壁の建物です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さあ、お店に入りましょう。


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店に入った途端、デジャヴの感覚に襲われます。初めてのカフェの筈です。しかし、記憶がよみがえり、20年以上も前に来たということで配偶者と意見が一致。初めて訪れたウィーンでお茶したカフェが、ここです。そのとき、窓の外を歩くおしゃれな女性たちを眺めながらアプフェルシュトゥルーデルを頂いた気分が忘れられず、どこのお店だったのだろうと、いつも話題にしていたのです。このお店が2人で初めてアプフェルシュトゥルーデルを食べたカフェです。そのときの美味しかった味は今でも忘れられません。今日はランチをいただきますが、改めてそのアプフェルシュトゥルーデルを食べに来ましょう。
このお店は、モーツァルトやベートーベンも演奏したことがあるという有名なお店です。お茶ではなくランチだというと、さっとテーブルクロスがかけられます。こちらのしきたりは徹底していますね。さすがです。


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店内は落ち着いた雰囲気です。客もゆったりと寛いでいます。


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カウンターもすっきりしたデザインです。


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店内は意外に広く、アールヌーボー調の装飾です。地下のトイレへの階段も金色の手すりが美しいですね。


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特にランチメニューというのはないようです。単品を組み合わせてのオーダーです。飲み物はミネラルウォーター。


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saraiは七面鳥のコルドンブルー。


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配偶者は牛肉のソテーにデミグラスソースをかけ、カラカラに揚げたたまねぎをのっけたもの。


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サイドメニューにフライドポテトとグリーンサラダをつけてみます。なかなかよい組み合わせと自己満足です。


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味は素晴らしいです。さすがに有名店ですね。お客は地元の人がほとんどです。いい気分にさせてくれる良い雰囲気のお店です。今度は懐かしのアプフェルシュトゥルーデルを頂きに来てみましょう。
記念にお店のパンフレットをもらっておきます。


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この後はお買い物です。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンでお買い物・・・夜はベルリン・フィルの最高のブルックナー

2013年6月3日月曜日@ウィーン/2回目

思い出のアプフェルシュトゥルーデルのお店、カフェ・フラウエンフーバーCafe Frauenhuberでランチを食べて、気持ちよくお店を出ます。この後はお買い物です。ここから、シュテファンズフラッツStephansplatzに歩きます。配偶者が、シュテファンズフラッツからヴォルツァイレ通りWollzeileに続くドゥルヒガング(通り抜け)にある紅茶屋さんのことを以前から気にしていたんです。2軒も紅茶専門店が並んでいて、建物は繋がっています。別のお店だと思うのですが・・・。カウンターの裏の壁にはたくさんの紅茶の葉が並んでいます。


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こじんまりした方のお店で、アッサムとダージリンをお買い上げです。日本では考えられないお値段。普段使い用に大量買いしてしまいました。


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配偶者は興味津々の様子で店内をくまなく見回しています。店内は紅茶関連グッズが所狭しと並んでいます。


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次はいよいよウィンドブレーカーを探しましょう。配偶者があまり買いもの好きではないので、この辺りのお店をのぞいたことがありません。ブランドショップがズラリと軒をつらねるウィーン一番のケルントナー通りKärntner Straßeです。いくつかお店に入ってみますが、とっても身分不相応の価格です。saraiの財布でもなんとかなるH&Mに入って、寒さよけのウィンドブレーカーを購入。

最後はスーパーで買い物をして帰りましょう。野菜売り場ではどうしても旬のシュパーゲルが気になります。


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果物も気になります。


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夜食に何かないかと探していてみつけたのが“おにぎり”。パッケージも日本と同じで、パリパリの海苔をまいて食べる方式です。1個400円近いというのが驚きですが、試してみましょう。


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惣菜を自分でパッケージに入れる、量り売り方式のコーナーがあります。


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どれも気になりますが、今回はカレーを選んでみます。お米は長粒米です。パンとコーラもお買い上げです。
買い物を終え、雨の寒空の中、早々にホテルに引き上げます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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配偶者は洗濯、saraiはブログ書き、その後仮眠をして過ごします。

夜はコンツェルトハウスWiener Konzerthaus大ホールでコンサートを聴きます。楽友協会Wiener Musikvereinの大ホールも美しいホールですが、コンツェルトハウス大ホールも美しいホールです。


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円柱の柱や天井の装飾は素晴らしいです。


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これはホールの後方の2階席を見たところです。角のとれた丸みが印象的です。


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これはステージ。輝くような美しさです。


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今日はここでベルリン・フィルのコンサートを聴きます。これがチケット。


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今回、ベルリン・フィルがウィーンに来ているので、全3回のコンサートを聴きます。今日は第1弾のブーレーズとブルックナーです。

さすがに素晴らしい演奏でした。ここまでの演奏とは期待していませんでした。コンサートの詳細はここにアップ済です。

終演後、トラムでホテルに戻り、お昼に買い求めたカレーライスを夜食にいただきながら、今日のベルリン・フィルのコンサート記事をまとめます。


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明日も雨がひどいようなので、ゆっくり休養。夜はフォルクスオーパーVolksoperでオペレッタ《メリー・ウィドウ》を聴きます。


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ウィーンで音楽三昧:ナッシュマルクトの海鮮レストラン、ウマーでランチ

2013年6月4日火曜日@ウィーン/1回目

旅の5日目です。

今日はウィーンの3日目になります。
今日もお天気は悪いですね。小雨混じりで強い風が吹いています。6月とは思えません。今日もホテルでゆっくり過ごし、夜のオペレッタに備えましょう。
普通の時間に起きた配偶者はブログを書きながらsaraiが目覚めるのを待っていたそうです。saraiも9時過ぎにはようやく起き、朝風呂でさっぱりして、昼の食事がてら街に出掛けます。こんな日に行くところと言えば美術館でしょうね。ウィーンの美術館はたいていは何度も行っていますが、自然史博物館Wiener Naturhistorische Museumにはまだ行ったことがありません。自然史博物館の中のカフェ:ノーチラスでランチを楽しみながら、鑑賞してきましょう。

トラムで自然史博物館の前まで行きます。降りたところがモーツァルトの銅像前です。ご挨拶していかないわけにはいきませんね。ブログでもイメージキャラクターになってもらっています。


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自然史博物館はすぐそこですが、誰もその方向に行く人はいません。そりゃそうでしょうね、観光の優先順位はかなり低いでしょう。入口の前には、象さんの可愛い銅像が出迎えてくれます。


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が、大きなドアの前に立ち、必死にドアを押しますが開きません。それもそのはずです、今日の火曜日はお休みでした・・・。予定変更です。すごすごと自然史博物館から撤退します。


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近くのナッシュマルクトNaschmarktの海鮮レストラン:ウマーUmarでランチしましょう。saraiが是非とも行ってみたいと常々思っていたお店です。いつも混んでいてなかなか入れてもらえないのですが、こんなお天気の悪い日は大丈夫でしょう。自然史博物館から歩いてすぐです。お店に着くと、冷蔵ケースには美味しそうな新鮮な魚が並んでいます。これはどうしても食べたいですね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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お店の中は空いていますが、予約が入っていてテーブルが確保できないことが多いのです。店に入って恐る恐る聞いてみると、今ならOKとのこと。良かったね。さて、メニュー選びです。saraiは生牡蠣が食べたかったのですが、配偶者は寒くて何だかその気にならないとのこと。そうすると海鮮のグリルが美味しそうですね。ウマー特製のグリルの盛り合わせが、2人前からとあります。これに決まりです。白ワインを飲みながら、料理を待ちます。


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保温器がセットされ、その上にお皿が重ねられます。スタンバイOKですね。


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お料理はまだですが、パンだけは運ばれてきました。


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オリーブオイルでパンを食べながら、料理を待ちましょう。


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オリーブオイルはボトルにたっぷり詰められて届いています。


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料理を待っていると、すぐ横で我々の係りのおじさんが何かつまみ食いをしています。美味しそうねと配偶者が言うと、食べてみてよとお皿にのせて出してくれます。サーモンと鯛をサッパリとオリーブオイルであえただけのようなものですが、新鮮なせいかとっても美味しいです。ご馳走さま! 


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いよいよ魚のグリルが登場です。見事です。これは美味しいでしょう。海のないウィーンとは思えません。これがこのお店の人気の理由でしょう。


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一番上に載っていた魚の姿焼きは、いったん持っていかれます。骨を外して出し直してくれるようです。


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さて、この美味しそうなグリルをいただきましょう。


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ラテンの輝き by ツィガーン&東京都交響楽団@東京文化会館 2014.5.12

今日は東京都交響楽団の5月27日の定期演奏会@サントリーホールを振り替えた定期演奏会@東京文化会館を聴きます。東京都交響楽団の定期会員は都合の悪い演奏会を別の演奏会に振り替えることができます。saraiは5月27日の演奏会はヨーロッパ遠征のために都合が悪くなりましたので、代わりに今日の演奏会に振り替えました。今日はオール・ラテン・プログラムということで、あまりsaraiの趣味ではありませんが、仕方がありません。まあ、普段聴かないものを聴いて視野を広げるのもいいでしょう。

久しぶりの上野。まずは御徒町で電車を降りて、とんかつの老舗、井泉で早目の夕食を取ります。配偶者とロースかつとヒレカツをシェアして、いただきました。このお店のとんかつは油っぽくなくて、肉も柔らかく、とても美味です。カツサンドをお土産にしてもらいました。何せ、このお店がカツサンドの発祥の店ということです。
夕食後、腹ごなしに上野の山を歩いて上り、大変久しぶりに西郷隆盛の銅像にご対面。いい運動になったところで文化会館に到着。ちょうど開館したところでした。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ユージン・ツィガーン
  管弦楽:東京都交響楽団

  ラヴェル:道化師の朝の歌
  ラヴェル:組曲《クープランの墓》
  トゥリーナ:セビーリャ交響曲 Op.23

   《休憩》

  レスピーギ:交響詩《ローマの祭》

前半のラヴェルの2曲はいずれもピアノ独奏曲をラヴェル自身が管弦楽曲に編曲したもの。そう、いつも聴く曲ではありませんが、ラテン系ののりの聴き易い曲で、ライト・クラシックスのコンサートを聴いている感じ。リラックスして聴きます。都響のサウンドは素晴らしいです。深刻さとは程遠い曲、演奏です。
次のトゥリーナのセビーリャ交響曲は今回初めて聴く曲で、事前に予習はしましたが、いかにもスペインぽい曲です。今月末からのヨーロッパ遠征で、曲名になっているセビーリャにも行くので、何かの縁があるのかなとも思います。マーラーの交響曲第9番で病欠したコンサートマスターの矢部達哉が今日は元気にコンサートマスター席に座り、美しいソロを聴かせてくれました。このトゥリーナのセビーリャ交響曲は意外に楽しめました。そんなに思いつめて聴く曲ではないので、今後、聴く機会はないかもしれませんけどね。saraiは音楽に感動、感銘を求めてしまいますから、軽い曲を積極的に聴こうとは思いません。

休憩後、レスピーギの交響詩《ローマの祭》です。これはラテン系の曲として簡単にカテゴリー分けするような曲ではありません。ローマ3部作、《ローマの松》、《ローマの泉》とともに有名な曲ですが、実演に接するのは初めてです。これまで自宅のオーディオ装置で数回聴いただけの曲でしたが、生演奏では大きく印象が変わります。そもそも、この音楽の音響の凄まじさは生演奏でしか味わえないもの、どんな高性能なオーディオ装置でも感じられないものです。レスピーギのこの曲の真価を初めて知りました。不協和音を織り混ぜての大迫力の音楽に叩きのめされた感覚です。感動はありませんが、不思議な高揚感は味わえました。ツィガーンによるオーケストラのドライブも凄まじいものでした。それにフィナーレのパフォーマンス、くるりと聴衆のほうを振り向いての脚色には驚かされました。見事な演出です。この高揚感に満ちた輝かしい曲にはふさわしいでしょう。

今日は前半は軽いクラシックを楽しみ、後半は激しい音響に高揚感を味わいました、もちろん、後半の演奏が素晴らしかったのは言うまでもありません。






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ジャンル : 音楽

 

ウィーンで音楽三昧:ナッシュマルクトの海鮮レストラン、ウマーでランチ(続き)

2013年6月4日火曜日@ウィーン/2回目

海鮮レストラン:ウマーUmarのランチ。いよいよ、海鮮グリルをいただきます。保温器の上の大皿から、取り皿(保温器で温めていた)にとっていただきます。まずは海老とサーモン。


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骨を外した魚の姿焼きがドーンと大皿に戻ってきました。


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さあ、どんどん食べましょう。とても美味しいです。


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次は魚の姿焼きです。


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ツナも美味しそう。


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美味しい魚です。


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7、8種類の海老や貝や魚がありますがいずれも本当に美味です。
野菜もいただきます。


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最後にサッパリとコーヒーが飲みたいですね。saraiが“メランジェを”と言うと、“メランジュだろう。日本ではメランジェと言うのかい”と言いながら、“スペシャルメランジェ2杯! ”とメランジェを連発してました。他のお客さんにもメランジェを勧めてました。馬鹿ウケしたようです。楽しいランチでした。


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さてランチも終わったし、いったんホテルに戻りましょう。ちょうど食材の宝庫ナッシュマルクトNashmarktにいるので、何かお買い物をしていきましょう。新鮮な果物というのもいいですね。果物屋さんの店頭には豊富な品物が並んでいます。


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こちらにも美味しそうな果物・・・どれを選びましょう。


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甘そうなイチゴと葡萄をゲットです。
八百屋さんもあります。ここも豊富な野菜がズラッと並んでいます。


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こちらも野菜。いくら美味しそうな野菜と言っても買って調理するわけにはいきません。ホテル住まいですからね。


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美味しそうなシュパーゲルがあるのに残念です。


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八百屋さんの片隅にお豆腐を見つけました。あるもんですね!


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と、こんなところで、ケーキ屋さんのオーバーラーOBERLAAを発見。saraiは、もちろんオーバーラーのケーキをお買い上げです。持って帰っておやつに頂きましょう。


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紅茶とコーラの飲み物もゲットしてホテルに戻ります。国立歌劇場前Kärntner Ring. Operでトラムに乗ります。見慣れた国立歌劇場Wiener Staatsoperの建物ですが、ふと目が建物正面の上部に行きます。ファサード上部には2つの騎馬像が見えます。これは1876年に設置されたものです。彫刻家エルンスト・ユリウス・ヘーネルが制作したもので、翼のある天馬に、調和の女神ハルモニアと詩の女神エラトーが乗っています。これは詩の女神エラトー。見事な彫像ですね。


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ホテルに戻り、買い物した品物をチェック。これが買い物の成果です。美味しそうでしょう。


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ホテルでゆったり休養して、オペレッタを見に出かけます。
フォルクスオーパーVolksoperでは、今日はかぶりつきの中央の最上の席です。これがそのチケット。


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すると、お隣の席にウィーンのお友達Fさんが偶然に来られて、開演前からオペレッタの話で盛り上がります。結局、オペレッタ終演後もそのまま行きつけのカフェ・ワイマールCafé Restaurant Weimarに同道し、遅くまで話し込んでしまいます。オペレッタのディープな話ばかりで、saraiはのめり込みますが、配偶者は退屈して眠そうでした。ゴメンナサイね!
なお、この日のオペレッタ《メリー・ウィドウ》の詳細はここにアップ済です。

終電に近いトラムを乗り継いで、深夜にホテルに帰着。今日もご機嫌でオヤスミナサイ。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーン自然史博物館のカフェでランチ

2013年6月5日水曜日@ウィーン/1回目

旅の6日目です。

今日はウィーンの4日目になります。
今日も天気はスッキリしません。雨雲が空全体を覆い、いつ雨が降ってもおかしくない感じです。とはいっても、雨は降ってはいないし、強い風も止み、気温も上がって寒くはありません。これなら街歩きも楽しめそうです。でも、今夜もコンサートがあるので、無理はせずにホテルでの休養中心にしましょう。

毎日が朝寝坊モードです。身支度して出掛ける頃には、お昼です。今日も天気に関係しない行動パターンで、博物館に行きます。昨日行き損ねたウィーン自然史博物館Wiener Naturhistorische Museumです。この自然史博物館は美術史美術館Kunsthistorisches Museumと対をなす建物です。博物館に行くと言っても、実は博物館内のカフェでランチするのが一番の目的。
ホテルを出て、ホテルの間近にあるトラムの停留所リトファースシュトラーセLitfaßstraßeへ。高架道路の真下にある停留所から、宿泊中のホテルの建物が見えます。


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トラムのやってくる道路を見通しますが、まだトラムの姿は全然見えません。


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やがてやってきた71番のトラムに乗って、ブルクリンクBURGRINGの停留所で降ります。目の前が美術史美術館。その先にマリア・テレジア像、その向こうがウィーン自然史博物館です。


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美術史美術館と自然史博物館の間には、マリア・テレジア広場Maria-Theresien-Platzがあり、美しい緑の庭園になっています。


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綺麗な泉もあります。


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今日は博物館はちゃんとオープンしてます。博物館前では、円柱の上の天使像が我々を迎えてくれます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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博物館のファサードには、見事な彫像があります。野性味あふれる彫像は自然史博物館にふさわしいかもしれません。


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これは博物館のアイドル、象さんのお尻です。


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ファサードにはもう一つ彫像があります。トーチを持つ自由の女神みたいに見えます。


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博物館には予想以上に観光客が来ています。今まで行ってみようかとも思ったこともない自然史博物館です。狙いはあくまでもここのカフェでのランチです。博物館のチケットを買って入ります。1人10ユーロ。結構、高いですね。


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案内パンフレットをいただきます。英語版です。


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建物内部も立派です。2階のカフェに直行です。2階への階段は素晴らしい空間になっています。明るいエントランスロビーと2階の美しい装飾が素晴らしいです。


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2階への階段を上っていきますが、階段から見える2階の空間はまるで宮殿のようです。


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階段を上がったところの広々とした空間がカフェになっています。開放感いっぱい。天井の装飾などが素晴らしいです。ところで、お客のテーブルを見ると、飲み物を飲んでいる人ばかりです。カフェしかないのかと思って、お店のお姉さんにランチは出来ないのかと聞くと、とっても困ったような顔をして「ランチはないわよ。お向かいの美術史美術館にはあると思うわ」とのお返事。それは困りましたね。観光案内書には、かなり充実した内容のメニューがあると書いてあります。あてにしていたsaraiは、食べ物の恨みで切れてしまいます。もうチケットは買ってあるので、何も見ずに出てしまうのはもったいないです。仕方がないので、軽く何かを頂いて見学をし、後でゆっくりランチをすることにして席につきます。が、メニューを見ると、ちゃんと日替わりランチがあるじゃないですか。


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何か表現がまずかったのか、意思の疎通が上手くいかなかったようですね。問題なく、今日の水曜日のランチをお願いします。
これがカフェのショーケース。


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カフェの天井はドームになっていて、美しい装飾の間から明るい光が差し込んできます。


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カフェのテーブルはそれなりに賑わっています。


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ほとんどのお客さんはドリンクのようです。


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料理が運ばれてきます。まず、クリームスープです。味はよいのですが、少々ぬるいのが残念です。


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メインの一品は、鶏肉のソテーにライス添え(長粒米の野菜炒め)。軽く頂きます。


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ここ数日の立派な昼食に比べてとっても普通のランチなので、saraiは仕上げにデザートが食べたいと配偶者におねだり。配偶者は、ハイハイ後でお茶しましょうねってことです。このカフェではなく、後で別のカフェに回りましょう。
この後は自然史博物館の見学です。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーン自然史博物館の膨大な展示に唖然

2013年6月5日水曜日@ウィーン/2回目

自然史博物館Wiener Naturhistorische Museumのカフェでランチを頂きました。自然史博物館を見学しましょう。水辺の生き物からスタートし、昆虫や鳥類、魚、爬虫類、哺乳類に至るまで、地球上の生き物をすべて集めたのではないかと思われる収集内容です。パンフレットにイラスト入りの分かりやすいマップがあります。これを参考に2階の展示から見て回ります。


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展示内容もさることながら、建物自体も見事です。


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水辺の生き物の先に蟹のコーナー。高足蟹です。Japanese Spider Clubっていうんですね。日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、世界最大の現生節足動物だそうです。


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おやおや、魚のコーナーにはユーモラスな姿のマンボーがいます。


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鳥類のコーナーには、マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた絶滅鳥類のドードー(Dodo)がいます。もちろん剥製ですが、初めて見ます。


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鳥類のコーナーで、さらに珍しいものがあります。サイチョウ(犀鳥、学名:Buceros rhinoceros)です。頭に鶏のトサカのようなものがついており、これが動物のサイの角に似ているのでサイチョウという名前が付けられたそうです。それにしても珍妙な姿ですね。木の幹にできた空洞(うろ)からこの頭部だけを突き出していると、実に奇妙です。


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ここまで美しく並べられると、それは見事です。これは鳥の標本のほんの一部です。凄いでしょう。


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またまた変な鳥がいます。これはフキナガシフウチョウ(学名:Pteridophora alberti)だそうです。


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動物コーナーにはフクロオオカミ(Thylacinus cynocephalus)がいます。オーストラリアのタスマニア島に生息していた大型肉食獣ですが、1936年に絶滅したそうです。タスマニアオオカミの別名もあります。


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次は1階の展示に移ります。まずは先史時代コーナーです。これは巨大なアンモナイトの化石ですね。


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これはまるで恐竜の化石のようです。実際は絶滅したゾウの属で、デイノテリウム (Deinotherium) という約2,400万~約100万年前に生息したものです。下顎から下方に向かって生えた牙が特徴です。


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次は正真正銘、恐竜の化石です。さすがに巨大ですね。


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これはヴィレンドルフのヴィーナス (英語:Venus of Willendorf, ドイツ語:Venus von Willendorf)と呼ばれる、ドナウ河畔で発見された2~3万年前の石像です。この自然史博物館の収集品の中でも特に有名なものです。


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展示品のほんの一部だけを紹介しました。多彩でかつ徹底した収集にかなり呆れてしまいました。それにこんなに豪華な建物に展示することが必要なんでしょうか。マリア・テレジアの旦那様のフランツ1世の鉱物・化石コレクションがもとになっているせいでしょうね。なかなか楽しめました。
ところで、恐竜の等身大の模型が本物のような動きをしていたのには驚きました。これって、福井県勝山市の恐竜博物館の展示と同じですね。どっちがマネしたんでしょうか。福井贔屓の配偶者は、福井の方が動きがスムーズだと言い張っていました(笑い)。

それでは、お約束のお茶をしに行きましょう。ここから一番近いのはデーメルDemelですね。王宮Hofburgを抜ければすぐです。久しぶりに行ってみましょう。コールマルクトKohlmarktのマンツ書店MANZ'sche Verlagsのお隣です。


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いつも混んでいるデーメルも今日は空いています。お菓子作りの様子がガラス越しに見える席をゲット。配偶者は興味津々の様子で、じっと観察しています。


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それぞれケーキと紅茶を頂きます。
これは配偶者のケーキ。


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これはsaraiのケーキ。


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久しぶりでしたが、やはりデーメルのケーキは美味しいですね。

夜食を買ってホテルに戻ります。リンク通りRingstraßeに出ると、ウィーンのマロニエの並木は美しいです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今日もホテルで休養して、コンサートに出掛けます。今夜のコンサートは、旅の前半のハイライト、フォン・オッターがラトル指揮ベルリン・フィルと共演するマーラーの交響曲第2番《復活》をコンツェルトハウスWiener Konzerthausで聴きます。コンツェルトハウスは外観も綺麗ですね。


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これは今日のチケット。かなり後ろの席です。人気公演なので、なかなか良い席はゲットできません。


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そんな席で聴いたにもかかわらず、期待通り素晴らしいコンサートでした。フォン・オッターとベルリン・フィルの熱演でsaraiは超感動。ホテルに戻るまでうるうるしていました。この日のマーラーの交響曲第2番《復活》の詳細はここにアップ済です。

ようやく青空も少しは見えてきました。明日は少しはよいお天気になって欲しいな・・・ということで、オヤスミナサイ。


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ウィーンで音楽三昧:お洒落なドー・ウント・コー・アルベルティーナでランチ

2013年6月6日木曜日@ウィーン

旅の7日目です。

今日はウィーンの5日目になります。
う~ん、今日も微妙な空模様です。でも、少しずつ青空の部分が増え、気温も上がってきています。今日はウィンドブレーカー無しでも良さそうです。

昨夜は明け方までブログの整理をしていたsaraiは、またまた朝寝坊を決め込みます。起きるまで配偶者に待ってもらって、今日もゆっくりしたお出掛けです。今日はアルベルティーナ美術館Albertinaのレストランに行ってみましょう。店内の装飾が面白いらしいです。71番のトラムで1本、オパー・リンクKärntner Ring. Operが最寄の停留所です。そこからは、アルベルティーナ美術館に歩いてすぐです。


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このレストラン:ドー・ウント・コー・アルベルティーナDo & Co Albertinaは、美術館に併設されているだけで、美術館には入らなくても利用できるようです。レストランの中に入ってみると、なかなかおしゃれな雰囲気です。シーレの絵画から抜き出した部分が、拡大して壁に描かれています。


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シーレの自画像やシーレの妻エディットの顔が描かれています。こんな風に演出すると、シーレの絵も今風でおしゃれであることに今更ながら気が付きます。そもそもシーレの大ファンのsaraiは、この雰囲気がたまらなく好きです。これからご贔屓にしましょう。


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お昼時だというのに、とても空いているのもいいですね。観光客のルートからは外れているようで、地元のビジネスマンが多いです。

さて、何を頂きましょうか。メニューを見ていたsaraiが、嬉しい発見で驚きの声を発してしまいます。シュパーゲルがあるではないですか。今日のランチはこれに決まりですね。

まずは美味しそうなフランスパン。


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2人ともシュパーゲルのスープをいただきます。


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そして、saraiは王道のシュパーゲルのグリルにオランデーズソース。


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配偶者はシュパーゲルのリゾット、海老付きです。


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ようやく食することができたシュパーゲルに大満足です。それに、ここのシュパーゲルは地元オーストリア産でとてもぶっといシュパーゲル。日本では決して食べられません。またまた贅沢なランチをしてしまいました。

少しこの辺りを散歩しましょう。大分暖かくなってきたからか、王宮庭園(ブルクガルテンBurggarten)の芝生に寝転びのんびりする人も増えています。


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噴水の池には、鴨の親子が遊んでいます。のどかですね。


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ホーフブルクHofburg(王宮)の先にあるフォルクスガルテンVolksgartenでは見事に薔薇が咲いています。


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しばし、薔薇を観賞。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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遠く向こうにヴォティーフ教会Votivkircheの尖塔が見えています。1度も中に入ったことがありません。ステンドグラスが美しいらしいです。行ってみましょう。トラムで1駅移動。この辺りの公園でもベンチや芝生でくつろぐ人がいっぱいいます。ヴォティーフ教会の尖塔は迫力があります。


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あれ、教会の前から引き返す人がいますね。やっぱり・・・1時から4時までは教会はお休みタイムです。また、出直しましょう。


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ショッテントーアSchottentorの地下のショップで夜食を買って帰ります。

これが夜食用のアップルパイ。


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クロワッサンのサンドイッチも一緒に食べましょう。


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ホテルではいつも通り、お昼寝です。でも、今日はちょっと早めに起きます。お天気も回復してきて雨も降りそうにないので、配偶者は着物を着てコンサートです。久しぶりの着物に配偶者はちょっと苦労してますが、何とか着ることができます。

今夜のコンサートは、昨夜とまったく同じプログラムです。フォン・オッターがラトル指揮ベルリン・フィルと共演するマーラーの交響曲第2番《復活》をコンツェルトハウスWiener Konzerthausで聴きます。わくわくしながら、グローサーザールに足を踏み入れます。


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これは今日のチケット。昨日よりもずっと前の方の席です。昨日以上の感動を味わえそうな予感がします。


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よい席にふさわしい素晴らしい演奏でした。フォン・オッターとラトル指揮ベルリン・フィルの最高の演奏でsaraiは今日も大感動。もう感動の涙でうるうるでした。この日のマーラーの交響曲第2番《復活》の詳細はここにアップ済です。
2日連続で同じマーラーの《復活》を聴きましたが、これが聴けただけで今回の旅の目的は果たせたと思うほどに大満足の2日間のコンサートでした。

今日も充実して、楽しい1日でした。オヤスミナサイ。


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番外編:OBB格安チケットSparSchiene Osterreichの購入方法

以前のブログ記事で、ウィーンからセンメリング鉄道経由でハルシュタットまでレールジェットのビジネスクラスを利用したことを書きましたが、友人から、チケットの買い方の質問を受けたので、チケット購入方法、それも格安チケットSparSchiene Osterreichの購入方法をまとめてみました。

以下はhttp://traveler.co-blog.jp/sarai/54765からの抜粋です。

____________________________________

まず、ウィーンから次のルートでハルシュタットに行きます。

 ウィーン・マイドリング駅⇒レオーベン中央駅 10:30分発、12:25分着のrailjet:レールジェット(特急)
 レオーベン中央駅⇒シュタイナッハ・イルドニング駅 12:31分発、13:36分着のEC:ユーロシティ(特急)
 シュタイナッハ・イルドニング駅⇒ハルシュタット駅 13:40分発、14:31分着のREX:レギオナル・エクスプレス(急行)

しかし、いつまで待っても、この区間の割引チケットSparSchiene Osterreichが割り当てられません。最悪、スタンダード料金ですが、これは悔しい。色々と悪あがきした結果、ウィーン・マイドリング駅からの別のレールジェットでレオーベン中央駅の手前のブリュック・ムア駅まで行けば、割引チケットSparSchiene Osterreichが割り当てられることを究明しました。

 ウィーン・マイドリング駅⇒ブリュック・ムア駅 10:03分発、11:56分着のrailjet:レールジェット(特急)
 ブリュック・ムア駅⇒レオーベン中央駅 12:06発、12:18分着のR:レギオ(ローカル列車)
 レオーベン中央駅⇒シュタイナッハ・イルドニング駅 12:31分発、13:36分着のEC:ユーロシティ(特急)
 シュタイナッハ・イルドニング駅⇒ハルシュタット駅 13:40分発、14:31分着のREX:レギオナル・エクスプレス(急行)

これで大幅に鉄道料金を節約できたので、ファーストクラスにアップし、さらに、ウィーンからのレールジェットは最上級のプレミアムクラスにしました。それでも、セカンドクラスのスタンダード料金よりは若干安いんです。是非、憧れのプレミアムクラスに乗車してみたかった夢も果たせます。プレミアムクラスはレールジェット1編成で10席ちょっとしかない贅沢席です。

______________________________________________

上記のように二通りの行き方がありますが、基本は1番目の方法です。割引チケットSparSchiene Osterreichが購入できるのであれば、私も1番目の方法を使った筈です。
割引チケットSparSchiene Osterreichを購入するサイトは以下です。

 https://ticketing.oebb.at/inet/pub/en/discount#

このページを開き、From:のボックスにWIENと書き、To:のボックスにHALLSTATTと書きます。
Date:にカレンダーから日付を選びます。Time of day:はMorningにチェックを入れます。
下の方にAdultsにチェックが入っていて、その横のプルダウンが1になっていますが、これが乗車人数なので、2人なら、2に変更してください。
残りは変更不要です。一番下の赤いボタンCalculate Fareをクリックしてください。

検索結果のページが開きます。ずらっと、列車の一覧が並びますが、Wien Meidling - Hallstattと書いてある列車がセメリング鉄道を経由する列車です。
列車の右端に、fr. 48.00 EURというような金額が表示されているものが割引チケットの買える列車です。Not availableと書いてある列車には割引チケットがないということです。
具体的なルート(乗換駅)はDetailsをクリックすると表示されます。
例えば、実際に6月20日(2014年)で検索すると、ウィーン・マイドリング駅10:30分発のレールジェットが一人24ユーロ、2人で48ユーロでヒットしました。この金額は2nd Classの料金です。その列車の行をクリックすると、1st Classは2人で68ユーロと表示されました。この料金は乗車券と特急券が一緒になったものです。割引チケットですから、ここで表示された列車に乗ることが義務付けられます。キャンセルも他の列車に変更することもできません。
2nd Classか1st Classにチェックを入れると、ページの下に購入内容確認の情報が表示されます。
下の左側にBook reservation for trainsの頭のボックスにチェックが入っていませんが、指定席にするのであれば、チェックを入れます。
チェックを入れると、指定席の詳細指定ボックスが下に表示されます。1st Classの場合はSaloon carriage 1st class 6.00 EURにチェックが入っています。もし、私のようにビジネスクラスにするのなら、その下の方のBusiness Class 30.00 EURにチェックを入れます。2人で24ユーロ余計な出費にはなります。合計98ユーロです。
また、Select seat graphically for Business Classにチェックを入れておけば、後で座席表を見ながら指定席を決められるので、チェックをいれておきましょう。

一番下の赤いボタンProceed to graphical seat reservationをクリックすると、指定席選択のページになります。
ビジネスクラスの場合は車両一覧図のうち、27号車だけが選択できます。ビジネスクラスは27号車(1部、残りは普通の1st Class)だけしかありませんからね。
27号車をクリックすると、座席表が表示されます。現在、全16席のうち、3席は指定が入っています。好きな座席をチェックしてください。

座席を選んだ後、一番下の赤いボタンConfirm reservationをクリックしてください。
ユーザー登録していなければ、ユーザー登録なしでチケット購入するほうをチェックして次のページに進み、必要な項目を埋めて、Payment methodでCredit Cardを選びます。
一番下の赤いボタンProceed Confirmationをクリックして、クレジットカードでの支払いを済ませてください。

チケット購入後、チケットをプリントアウトして、お終い。

以上、不明点があれば、質問してください。

そうそう、適当な列車の割引チケットがない場合は2番目の行き方にします。こちらのほうがグラーツ行のレールジェットも使えるので、選択肢が増えます。
この場合は、一般チケットの購入サイトから入ります。

 http://www.oebb.at/en/#

Book Ticketボタンをクリックし、そこで上記と同様な操作をしますが、以下が肝です。
More optionsをクリックし、Via:に乗換駅BRUCK/MURを入れて、Stopover time (HH:MM):に5分(00:05)を入れます。そうすると、2番目のルートの列車一覧が表示されます。
ちなみに6月20日(2014年)の場合、ウィーン・マイドリング駅10:03分発のレールジェットが一人19ユーロです。こちらのほうが安いですね。でも、ちょっと余計な時間がかかり、乗り換えも1回増えます。






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ウィーンで音楽三昧:フンデルトヴァッサーの世界でランチ

2013年6月7日金曜日@ウィーン/1回目

旅の8日目です。

今日はウィーンの6日目になります。
ようやくウィーンは青空です。しかし、配偶者の体調は最悪です。鼻風邪をひいたのか、ツルツル鼻水が落ちます。さらに、連日のコンサート通いで、ついに腰を痛めてしまったようです。よって、配偶者は腰ベルトを巻いて、ティッシュを持ってお出掛けです。配偶者よ、頑張れ!

今日は、ウィーン幻想主義の画家にして、建築家のフンデルトヴァッサーHundertwasserの作品を見に行くことにします。71系統のトラムをレンヴェークRennwegでO系統のトラムに乗り継いで、ドナウ運河沿いにあるクンストハウス・ウィーンKunst Haus Wienの最寄りの停留所まで行きます。71系統のトラムを降りたところで、saraiが道に迷ってしまいます。それらしい建物もありますが、これではなさそうです。


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ぐるぐると歩き回った末に、降りる駅を間違えたことにようやく気付きます。1駅早かったようです。何故、間違ったかと言うと、降りるべき停留所はラデツキープラッツRadetzkyplazなのですが、そのひとつ前の停留所にはラデツキーシュトラーセRadetzkystraßeの表記があり、プラッツplazとシュトラーセstraßeを混同してしまったからなんです。もう1度トラムに乗って1駅移動して、正しい最寄りの停留所ラデツキープラッツRadetzkyplazに到着。ようやく方向を見定めて歩き始めます。ウンターレ・ヴァイスガーバー通りUntere Weißgerberstraßeに足を踏み入れると、突然黒白の格子模様の異様な建物が現れます。周りの建物とは全く異なるので目立ちますね。クンストハウス・ウィーンにどうやら、到着したようです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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これは右側の壁の上部。なんとも面白いです。


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クンストハウス・ウィーンKunst Haus Wienはフンデルトヴァッサーの建築作品(実際はリノベーション)で、彼の絵画作品を展示する美術館になっています。中に入ると、建物の中なのに緑が感じられる雰囲気です。


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1階の中庭にはカフェレストランがあります。もろ、フンデルトヴァッサーの世界に浸って食事のできる素晴らしいスペースです。ここでランチをいただきましょう。


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カフェレストランに入ると、まずは珍しい様子なのでキョロキョロしてしまいます。


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中庭といっても、天井があるので屋内なんですが、緑豊かです。


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席につきます。店内の様子を観察します。天井はガラス張りで明るい陽光が降り注ぎます。


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お店のスタッフは忙しそうで、なかなかこちらの方に来そうにはありません。


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メニューを見ると、シュパーゲルの文字が・・・。saraiはこれに決まりです。
オーダーを済ませ料理を待ちます。料理を待つ間も、店内のデザインを見ているだけで飽きません。床が凄いです。フラットではありません。


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テーブルも一様ではなく、様々。これもフンデルトヴァッサーのデザイン?


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壁の黒板に書いてあるメニューもお洒落。


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観光案内書にはトイレに入ってみるべしとあるので、料理が運ばれてくる前に入ってみましょう。


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ここも、フンデルトヴァッサーの世界です。


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壁も美しいデザイン。


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手洗い所もこんな風。


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席に戻ると、料理が運ばれてきます。

これはスープ。


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これがsaraiのメインですが、運ばれてきた料理にあれ?です。シュパーゲルが見当たりません。配偶者が食しての結論は、タルトにのったグラタンの中に小さく刻んだシュパーゲルが入ってるとのこと。メニューに偽りはありませんが、何だか残念です。


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配偶者が選んだターフェルシュピッツは盛り付けが芸術的です。食してビックリ、なんと冷たいゼリー寄せです。なかなか美味しいです。


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いずれもアートにふさわしい料理です。

ランチを食べ終えて、いよいよフンデルトヴァッサーのアートを鑑賞します。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2014/05/19 18:03
もうあと1週間半でヨーロッパですね。今回は、丁度エーゲ海セイリングの時期とぶつかるので、お会いすることができないのが残念です。でも、バルセロナやザルツブルクでわたしのブログ友達と遭遇されるかもしれませんね。
さて、ウィーンのフンデルトヴァッサーの建物や美術館には行きたいと思いつつ、未訪問なんです。ナッシュマルクトやミュージアム・クオーター近くのホテルからだとちょっと遠いのが難で。次回のウィーン遠征にはぜひともここの予定を組み込みたいと思います。冷製のターフェルシュピーツは、夏にはぴったりですね!ぜひ試してみたいです。テーブルはどうかわかりませんが、レストランの椅子はThonetのものとお見受けします。MAKにも沢山展示されてますね。

2, saraiさん 2014/05/19 19:11
エル・グレコを見たら、次はヤン・ファン・エイクです。これを見ないと死ねません。ブルージュ、ゲントに行かないわけにはいきません。ということは来年はお近くに行くかも。また、話したりなかった話の続きをお願いします。
レイネさんのディープなお友達とお知り合いになれて何よりです(笑い)。

今年もグラーツ近くのフンデルトヴァッサーの温泉に行きたかったのですが、日帰りは難しそうで断念。あの写真で椅子を見破ったのは流石です。今、自宅のトイレにはフンデルトヴァッサーのカレンダーがかかっています。面白い建築が満載です。

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ウィーンで音楽三昧:フンデルトヴァッサーの世界をうろうろと見物

2013年6月7日金曜日@ウィーン/2回目

クンストハウス・ウィーンKunst Haus Wienのカフェレストランでアートなランチを頂きました。saraiのトイレ報告を受けて、今度は配偶者が女子トイレを偵察に行きます。手洗い所は男子トイレと一緒かな。


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女子トイレも斬新なデザイン!


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これにてトイレ探検は終了。


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今度は屋外に出てみましょう。屋外には、緑の中にテラス席があります。


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食事を楽しんでいる人たちがいます。ウィーンの人はやはりテラス席が大好きですね。


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樹木の緑と独特のデザインの建物が実にマッチしています。


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これが屋外から見た屋内のカフェレストランです。


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屋内のカフェは天井の形状が面白いですね。


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屋外をうろうろと見て回ります。飽きませんね。


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この屋外テラスから、建物の裏の通りに出られます。この通りはドナウ運河に沿ったダンプフシフ通りDampfschiffstraßeです。この通りに奇抜なアーチが作られて、フンデルトヴァッサーの世界が広がっています。やるね!


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逆サイドからも眺めます。うーん、面白い!


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こちらはクンストハウス・ウィーンの裏口でしょうが、カフェレストランのメニューが張ってあるので、カフェレストランの正式な入り口でもあるようです。


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このカフェレストランの正式な入り口から再度入場しましょう。


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「カフェレストランにようこそ」のメッセージボードが立てられています。やはり、こちらが入り口かな。


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カフェレストランへのアプローチは緑のアーチになっています。なかなか、お洒落。これもフンデルトヴァッサーのアイディア?


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クンストハウス・ウィーンのエントランスロビーに戻ります。


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ここにクンストハウス・ウィーンのミュージアムショップがあります。


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ショップをちょっと覗いてみましょう。


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色々面白そうなものはありますが、物欲を刺激されるほどのものはなかったので、パス。
では、フンデルトヴァッサーの美術館にはいってみましょう。


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ウィーンで音楽三昧:フンデルトヴァッサーの世界、クンストハウス・ウィーンで絵画鑑賞

2013年6月7日金曜日@ウィーン/3回目

クンストハウス・ウィーンKunst Haus Wienのエントランスロビーにチケット窓口があります。


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フンデルトヴァッサー美術館Museum Hundertwasserの入場チケットを購入。1人10ユーロとなかなかの金額です。


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フンデルトヴァッサー美術館のパンフレットもいただきますが、ドイツ語・英語・フランス語・イタリア語と並び、何と日本語も併記されています。


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(後でパンフレットを見て気が付きましたが、このクンストハウス・ウィーンの建物は元々はトーネットThonetの家具工場だったそうです。その建物をフンデルトヴァッサーがリモデルして現在の建物になったとのこと。レイネさんのコメントで椅子がトーネットの椅子だというご指摘がありましたが、それもその筈だったんですね。もっとも、ウィーンのカフェの多くでトーネットの曲げ木の椅子が使われているそうです。)

クンストハウス・ウィーンの2階と3階がフンデルトヴァッサー美術館。そこにフンデルトヴァッサーの絵画が展示されています。美しくデザインされた階段を上って、2階に向かいます。


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階段の明り取りの窓からはカフェレストランが見下ろせます。


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これは2階の入り口。うっ、写真撮影禁止ですね・・・。


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3階への階段が続いています。まず3階に上り、そこから絵画鑑賞を始めましょう。


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明るい採光の美しい階段です。


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これが3階の入り口。ここから先は残念ながら写真撮影不可で、内部の様子をご紹介できません。


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写真の代わりにパンフレットの写真で内部の様子をご覧ください。


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ウィーン幻想派のフンデルトヴァッサーの絵画は原色系のなかなか美しい色で描かれています。抽象画ですが、温もりが感じられる分かりやすい絵画です。


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これが代表的な1枚です。


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フンデルトヴァッサーの建築作品の模型も展示されています。実際に作られなかったものもあるようですが、作られていれば、いかにも面白かったと感じさせられるような建築です。建築だけでなく、周りの環境も含めて設計されています。ガウディの世界と似たところが多いですが、色彩的にもっと奇抜かな・・・。
詳しくお伝えできなくて残念ですが、ここは一見の価値があります。
十分に鑑賞を終え、また階段に出ます。カフェレストランを天井と同じ高さから見下ろせます。


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湾曲しながら下りていく階段は、色彩豊かなタイルを組み合わせたデザインが見事です。大小様々な球状の突起が付いた手すりも美しいですね。


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クンストハウス・ウィーンの建物を出て、次の目的地に向かいます。お次もフンデルトヴァッサーです。近くに、フンデルトヴァッサーハウスHundertwasserhausという市営住宅があるんです。
クンストハウス・ウィーンの前のウンターレ・ヴァイスガーバー通りUntere Weißgerberstraßeを南の方に歩いていきます。


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やがて、見慣れた色彩豊かな円柱の埋め込まれた建物が現れます。どう見てもフンデルトヴァッサーのデザインです。


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この建物の閉じられたシャッターには、先ほどのクンストハウス・ウィーンの道案内が描かれています。


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この建物が何なのか分かりませんが、すぐ先にフンデルトヴァッサーハウスがあります。いやはや、ド派手な市営住宅ですね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この「直線は不道徳」という信念で作られたフンデルトヴァッサーハウスは圧倒的な存在感です。しばらく、この建物を鑑賞しましょう。


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ウィーンで音楽三昧:驚きの奇抜さ!フンデルトヴァッサーハウス

2013年6月7日金曜日@ウィーン/4回目

フンデルトヴァッサーが作り上げたフンデルトヴァッサーハウスHundertwasserhausという市営住宅は、ウィーン幻想派の画家だった彼が建築家としての地位を確立した、いわば出世作です。
フンデルトヴァッサーは「建築は第5の皮膚である」と言ったそうで、その思想に基づいたのがこのフンデルトヴァッサーハウスです。なるほど、この建物は無機的な感じはなくて、血の通った有機的な雰囲気も感じます。建設当時はずいぶん評判を呼んだものだそうです。特異な建物です。


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この集合住宅は50戸の住居から成りますが、1戸ごとに異なる外壁と窓になっています。実に凝りまくっている設計です。


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建物の中央部分の下部はピロティがトンネルのように円形に抜けています。


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その前には、いかにもフンデルトヴァッサーらしいデザインの噴水があります。


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噴水とピロティと緑と色彩感のある外壁のハーモニーが素晴らしいです。


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他の建物と比べると、この建物の奇抜さが際立ちます。


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これがフンデルトヴァッサーハウス前の広場。地面がうねっています。「直線は不道徳」ですね。建物への階段の手すりも極力、直線を避けています。


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その階段のアーチの下から眺めると、実に緑が豊かです。フンデルトヴァッサーは自然との共生を大事にしていますね。


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建物の前の大きく育った木は、シンボルツリーのようにも見えます。


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先ほどの建物中央のトンネル状のピロティの下に入ります。通りの向かいには、フンデルトヴァッサー・ヴィラージュHundertwasser Villageも見えています。これもフンデルトヴァッサーが建てた建物で、アーケードショップになっています。後で覘いてみましょう。


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ピロティの柱は艶やかで色彩に満ちた円柱です。これはフンデルトヴァッサーのお得意の形です。ピロティの抜けた先は車の行き交う大通りです。


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その大通り、と言っても通りの名前はレーヴェン小路Löwengasseですが、そこからフンデルトヴァッサーハウスの全景を眺めましょう。フンデルトヴァッサーハウスはレーヴェン小路とケーゲル小路Kegelkgasseの交差する角に建っています。この角から建物を見ますが、建物は緑に覆われて、すべてがむき出しにはなりません。緑の衣服を纏った建築物です。建物の至るところが空中庭園になっています。


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これはレーヴェン小路を隔てて、建物正面を見上げたところです。2階の回廊や屋上に樹木が植えこまれていることが分かります。


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もうちょっと右手に寄って、建物を眺めます。建物の左端には先ほどのピロティの一部が見えています。


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そのピロティに寄って角から建物を見上げますが、緑の樹木の茂っていることに驚かされます。


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最後にもう一度、緑の絡みつくような建物全体を見上げます。


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このフンデルトヴァッサーハウスは現役の住宅ですから、内部は非公開です。内部がどうなっているか興味津々ではありますが、建物外形を見ただけでも十分に楽しめます。
建物内部のイメージの一端は、向かいに建つフンデルトヴァッサー・ヴィラージュで見られるそうです。次はそちらを見ましょう。


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ウィーンで音楽三昧:フンデルトヴァッサーの世界はフンデルトヴァッサー・ヴィラージュで締め

2013年6月7日金曜日@ウィーン/5回目

フンデルトヴァッサーハウスHundertwasserhausの向かいに建つフンデルトヴァッサー・ヴィラージュHundertwasser Villageを覘いてみます。建物の外見はフンデルトヴァッサーにしてはおとなしい感じです。


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これがフンデルトヴァッサー・ヴィラージュの入り口。何やら楽しそうな雰囲気です。入り口のせり出した庇を支える円柱は、フンデルトヴァッサーの署名のようなもの。庇の上に緑が茂っているのもフンデルトヴァッサーの建物の共通の特徴です。


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建物の内部は賑やかなショップが並んでいます。レンガの壁とまたまた艶やかで色彩に満ちた円柱の内装になっています。


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明るいガラスの天井、ゆがんだ階段。屋内とは思えない緑の樹木が茂っています。


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おやおや、屋内なのに街灯が立っています。トイレの入り口も見えます。


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トイレは階段を下りていくようです。モダーン・アートのトイレと書いてあります。


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階段を下りて、トイレ前の泉を見学。


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これがトイレの入り口。有料トイレです。トイレ内部はきっと同じようなものでしょうから、この先は遠慮しておきます。


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フンデルトヴァッサー・ヴィラージュ見学はこれで終了。これでフンデルトヴァッサーハウスの内部の様子を想像できるかな・・・。きっと楽しいイメージの内部なんでしょう。
フンデルトヴァッサーハウスの内部に思いを馳せながら建物を見上げていると、配偶者が面白いものを発見。窓枠から鯉のぼりがぶら下がっています。この部屋の住民は日本人なんでしょうか。それとも、ウィーンで鯉のぼりが流行っているとかね。


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フンデルトヴァッサーらしい奇抜さが満載の建物でとても面白かったですね! 

大通りのレーヴェン小路Löwengasseを南に少し歩くと、ルドルフ・フォン・アルト広場Rudolf von Alt Platzが右手に現れます。この広場を囲む7つの建物はアール・ヌーヴォー様式の建物です。
いくつかの建物を見てみましょう。建物の壁がレリーフで装飾されています。1階のレリーフはペリカンです。これは少し変わっていますね。それ以外は簡素とも思える装飾。


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こちらの建物は優美な曲線を描いています。バロック風にも思えます。入り口上部の鉄柵や入り口のドアのデザインはまさにアール・ヌーヴォーです。


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レーヴェン小路をはさんで、ルドルフ・フォン・アルト広場の向かいの角に建つのがボザール宮Palais des Beaux Artsです。フランス・アール・ヌーヴォー風の優美な建物です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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もう少し、この辺りの散策を続けます。


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ウィーンで音楽三昧:ラズモフスキー宮殿とヴィットゲンシュタインハウス

2013年6月7日金曜日@ウィーン/6回目

フンデルトヴァッサーHundertwasserの世界から今日の散策を始めました。散策をさらに続け、レーヴェン小路Löwengasseを南下します。5差路にぶつかったところで右折して、ラズモフスキー小路Rasmofskygasseを進みます。


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やがて、ベートーヴェンの交響曲第五番《運命》が初演されたという説もあるラズモフスキー宮殿Palais Rasumofskyが見えてきます。


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ベートーヴェンのパトロンの1人であったアンドレイ・ラズモフスキー侯爵(Fürst Andrej Kyrillowitsch Rasumowsky)の宮殿です(後に彼は伯爵Grafになります)。彼はウィーン駐在のロシア大使でした。ラズモフスキーと言えば、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の代名詞のようなものですね。ラズモフスキー侯爵がベートーヴェンに依頼して作曲された弦楽四重奏曲第7~9番の3曲は、ラズモフスキー第1~3番と呼ばれる中期弦楽四重奏曲の名曲です。もちろん、この3曲の弦楽四重奏曲は、このラズモフスキー宮殿で初演されました。ラズモフスキー宮殿のドアの横に銘板があります。 ラズモフスキー侯爵が重要な芸術のパトロンだった旨が記載されています。


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ラズモフスキー小路からゴイサウ小路Geusaugasseに左折して少し進むと、宏大なラズモフスキー宮殿の一部が鉄柵の扉の先に広がる庭園の向こうに見えます。この宮殿は1806年にネオクラシック様式で建てられましたが、建設当時は付属するイギリス式庭園がドナウ運河近くまで広がっていたそうです。今もその面影がちょっとだけ感じられます。


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ゴイサウ小路を進んでいくとパルク小路Parkgasseと交差します。右折してパルク小路に入ると、右手にヴィットゲンシュタインハウスHaus Wittgensteinがあります。20世紀最大の哲学者の1人であるルートヴィヒ・ヴィットゲンシュタインLudwig Wittgensteinが姉のために設計した建物です。


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話が少しそれますが、弟ルートヴィヒ・ヴィットゲンシュタインに別邸の設計を依頼した姉の名前は、マルガレーテ・ストンボロー=ヴィットゲンシュタインMargaret Stonborough-Wittgenstein。美術好きの人はこの名前を聞くと、ピンとくるかもしれません。グスターフ・クリムトGustav Klimtが描いた有名な肖像画のモデルになった人です。《マルガレーテ・ストンボロー=ヴィットゲンシュタインの肖像》は大富豪にして、クリムト最大のパトロンであった父カール・ヴィットゲンシュタインKarl Wittgensteinが、娘マルガレーテの結婚祝いとしてクリムトに依頼した肖像画です。saraiもミュンヘンMünchenのノイエ・ピナコテークNeue Pinakothekでこの素晴らしい絵を見たことがありますが、白いドレスが輝かしく描かれた美しい絵画です。しかしながら、何故か当のマルガレーテはこの絵が気に入らなかったそうで、巨匠クリムトに描き直しを要求した挙句、この名画を屋根裏部屋に放り込んでしまったそうです。
またまた話がそれますが、ヴィットゲンシュタインというと、音楽好きはピアニストのパウル・ヴィットゲンシュタインPaul Wittgensteinのことを思い出します。彼はルートヴィヒ・ヴィットゲンシュタインの2歳年上の兄です。第1次世界大戦で負傷し、右腕を失いました。左手1本のピアニストとして名を馳せ、ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》は彼のために作曲されたものです。

話を戻しましょう。パルク小路からはなかなかヴィットゲンシュタインハウスが見えません。ようやく、少しだけ建物が見えます。


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パルク小路から脇道に入り、そこにある駐車場から、ようやくヴィットゲンシュタインハウスの全景を眺めることができます。うーん、これは・・・(絶句)。何の装飾もないのっぺらぼうのような建物です。よく言えば、超モダン、現代的な建物です。ウィーン建築界の革命児だったアドルフ・ロースAdolf Loosをすら凌駕するようなそっけなさ。ヴィットゲンシュタインはロースから影響を受けていたと自分でも述べていたそうですが、どうやら自身の哲学に基づく信念で簡潔さを追求したようです。これって、クリムトの芸術さえ拒否した気位の高い姉マルガレーテが、この弟の設計した奇妙な別邸を受け入れたんでしょうか。


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パルク小路からエアトベルク通りErdbergstrasseに右折します。クントマン小路Kundmanngasseとの交差点の角にペトルス薬局Petrus-Apothekeがあります。この建物の紋章は、フィレンツェFirenzeのメディチ家Mediciの紋章に似た5つの玉です。これは《5つの幸運の玉》と呼ばれているそうです。


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閑静な美しい街並みを楽しくブラブラ歩いていますが、さすがに体調不良の配偶者はくたびれてきた模様。かなり疲れた顔をしていたのでしょうか、客待ちをしているタクシーのおじさんが、乗っていかないかと配偶者の顔をのぞきこんでいます。そろそろ散策も終了の頃合いですね。最寄りの地下鉄の駅ロフスガッセRochusgasseが見えてきます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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駅前でお買い物をして、地下鉄U3で帰ります。71番のトラムに乗り換えるには、ホテルの最寄りの停留所の2つ先のツィッペラーシュトラーセ駅Zippererstraßeまで回り込むほうが便利のようです。このツィッペラーシュトラーセ駅で降りてビックリです。とっても賑やかです。ホテルの近くでの買い物はここがよかったようですね。

ホテルに戻り休養して、今日もウィーン楽友協会Wiener Musikvereinでコンサートです。
いつも通り最寄りの停留所リトファースシュトラーセLitfaßstraßeでトラムを待ちますが、なかなか来ません。普通は5分おき程度に走っているんですけどね。そろそろタクシーで行くか決心しなければいけない頃になって、トラムはようやくやって来ます。ホッと一安心して乗り込んだものの、何だかすんなりと走りません。ベルヴェデーレ宮殿近くには来ていますが、まだ、2停留所ちょっとあります。困ったなと思いながら窓の外を見やると、歩道を歩いているオペラ仲間のSteppkeさんを見つけます。saraiがオペレッタの師匠と仰ぐ人物で、ウィーンを知り尽くしている人です。彼も今夜のコンサートに向かっているはずですが、歩いて行くんですね。会場はここからはさほどに遠くはないので、歩いて向かうのも一案です。トラムが順調に走っていないので、彼の動きが気になります。歩いている彼の方が先行しがちです。sarai達も歩いた方がいいかなと思い始める頃、彼もsarai達が乗っているトラムに乗ってきます。離れたところに乗った彼に合図をするのですが、気付いてもらえません。すると、彼が突然トラムを降ります。エッェェェ、sarai達も慌ててトラムを降り彼に声をかけます。もちろん、こんなところで声をかけられるとは思ってもいない彼は驚いています。彼もトラムが思うように進まない(後で分かったことですがトルコ問題のデモのため、道が渋滞していたとのこと)ので歩くことにしたようです。彼はsarai達とは別のオペラ(ウィーン国立歌劇場)に向かっており、開演までには余裕の時間。sarai達はかなりヤバク、開演時間が迫っています。そうと知った親切な彼の先導のもと、最短コースを歩いて無事に開演直前にウィーン楽友協会に到着します。この交通渋滞で、コンサートの出演者の中には会場まで走った人もいたそうです。この日のコンサートはウィーン・フィルのソワレ・コンサート。昨日まではベルリン・フィルで今日はウィーン・フィル。ウィーンの音楽生活は実に贅沢です。

これがチケット。


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コンサートはもちろん楽しみました。素晴らしい幻想交響曲にうっとりしました。コンサートの詳細はここにアップ済です。

お疲れ様でした。オヤスミナサイ。



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スペイン・ザルツブルグ・ウィーンの旅の最終準備(ザルツブルグからベルヒテスガーデンへの日帰り旅)

2014年5月23日金曜日@自宅

今年のヨーロッパ遠征の出発まで、いよいよ3日になりました。
昨年のブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅の詳細編を書いている途中でしたが、ウィーンの6日目が完了したところで、いったん、休止します。続きは今年のヨーロッパ遠征から戻る6月末に再開しましょう。それまでは今年のヨーロッパ遠征の旅先からの報告を日々刻々、アップしていきますので、よろしくご愛読くださいね。

今年の旅の準備はほぼ完了しているつもりでしたが、まだまだ、詰めが甘いようです。ザルツブルグから日帰りで予定しているベルヒテスガーデン訪問について、何も調べていない状態でした。とりあえずはケールシュタインの山の頂に立つヒトラー山荘イーグルズ・ネストに行くことだけを決めている状態。
まずはザルツブルグからの行き方ですが、ベルヒテスガーデン駅まで、鉄道で行くか、バスで行くかです。鉄道だと直通の本数が少なくて、基本的には、フライラッシングFreilassingか、Bad Reichenhallでの乗り換えになり、所要時間は1時間30分です。バスは直通の840番で所要時間は約50分です。これだとバスで行くのが有利ですね。ただし、バスは平日に比べて、土日は本数が減ります。土曜日に行くつもりなので、ちょっと不便です。始発が平日は8時15分に対して、土曜日は9時15分になります。
ベルヒテスガーデン駅前からは838番のバスでオーバーザルツベルグObersalzbergまで行き、そこでケールシュタイン・パークプラッツKerlstein Parkplatz行きの専用バス849番に乗り、着いたところからは徒歩でトンネルに入ると、そこにはヒトラーのために造られた金色に輝くエレベータがあり、124メートルを一気に上がるとケールシュタインの山荘の中です。
9時15分にザルツブルグを出て、11時頃にはケールシュタインの山荘に到着する筈です。
結構、早く着けそうなので、ベルヒテスガーデンでは、近くにあるケーニヒス湖にも行ってみることにしました。いったん、逆経路でベルヒテスガーデン駅前に戻り、そこから、841番のバスで10分ほどでケーニヒス湖です。ここではまず、Jenerbahnのゴンドラリフトでイエナー山に上り、ドイツで一番高いところにあるレストランでランチ。山から下って、ケーニヒス湖の遊覧船でヴァッツマン山群の景色を楽しみながら、1時間ほどで聖バルトロメー僧院St.Bartholomaeの建つ島に行きます。このあたりを散策して、また、逆経路でベルヒテスガーデン経由でザルツブルグに戻ります。ケーニヒス湖を17時28分に出て、ベルヒテスガーデン駅を18時15分に出るバスでザルツブルグに19時8分に帰着する予定です。
結構、強行軍ですが、きっと素晴らしい絶景が疲れを吹き飛ばしてくれるでしょう。お天気がよいことを祈りましょう。晴れ女の配偶者の力に頼るのみです。

ザルツブルグの市内の移動についても調べておく必要があります。
ザルツブルグのホテル、Hotel Lehenerhofは駅からも旧市街からもちょっと離れていて、バスを利用することになります。最寄りのバス停はRoseggerstrase(2番のバスのみ) かEsshaverstrase(2/4/8番のバス)です。空港からは遅くまで2番のバスがほぼ20分置きに走っており、ホテル近くのバス停まで直通で行けます。旧市街地にも、バスで10分ほどで行け、夜遅くまで運行しています。これはとても便利ですね。

バルセロナ、ウィーンでも新たな予定がはいりましたが、それは次回、ご紹介します。






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この記事へのコメント

1, えりちゃさん 2014/05/24 20:15
sarai様、
お久しぶりです!
いよいよですね!!細部に渡るまでしっかり準備万端、
完璧にご旅行を研究、組立、手配、さすがです!
旅の報告を楽しみにしております。
気を付けて楽しんでいらしてください。
では、アリアドネとバレンボイムでお会いしましょう!
私は12日出発です。

2, saraiさん 2014/05/25 01:15
えりちゃさん、こちらこそ、ご無沙汰しています。
旅の準備はどこまでやってもなかなかパーフェクトとはいきません。受験勉強と同じようなところもありますね。
ヨーロッパでお待ちしています。ウィーンでお茶しましょう。
 

スペイン・ザルツブルグ・ウィーンの旅の最終準備(バルセロナのスケジュールとミュルツシュラークのブラームス博物館)

2014年5月24日土曜日@自宅

今年のヨーロッパ遠征の出発まで、後2日。秒読みですが、まだ、スペイン各地の交通事情を把握中で苦戦しています。
マドリッドはどうやら、地下鉄での移動でOKです。トレドはパラドールへの移動はタクシーとアルカサル前からの7.1番の市バス(1時間おき)を併用することになります。
グラナダはバスを利用しますが、アルハンブラ宮殿へはアルハンブラバスというミニバスで移動します。このバスが分かりにくくて、ずい分調べました。結局はカテドラル前から30番のバスでAlhambra Generalifeというチケット売り場近くのバス停まで乗ればよさそうです。事前にATMでアルハンブラ宮殿のチケットが入手できれば、裁きの門Puerta De La Justiciaのバス停で下りれば、ナスル朝宮殿がすぐ近くでよさそうです。
続いて、セヴィーリャのバスを調べていて、訳が分からなくなり、ギブアップ。タクシーを使うことになりそうです。カディスは徒歩でよさそうなので、問題なし。
バルセロナは交通至便のパラレルのホテルに泊まるので、地下鉄でほぼOK。さらに現地に在住のオペラのファンのamanamourの情報で予定がほぼ固まりました。
パラレルからフニクラとゴンドラでモンジュイック城に上り、バルセロナの眺めを楽しみ、ゴンドラで下りて、ミロ美術館。そこから徒歩で(下り坂だと思います)カタルーニャ美術館。美術鑑賞後、そこから徒歩でスペイン広場。こういう感じで午後まで過ごし、夕方の飛行機でザルツブルグに向かうことにしました。予約済のサグラダ・ファミリアは前日、見ます。余裕があれば、カタルーニャ音楽堂も鑑賞したいところです。

ザルツブルグとウィーンは何度も通っているところなので、まあ、音楽三昧ということでいきます。それでもどこか穴場がないか、配偶者にチェックしてもらっています。
ところで、ウィーンから1時間30分くらいのところにミュルツシュラークという小さな町があります。センメリング鉄道の端っこにある町です。この町はブラームスゆかりの町で、当時できたばかりのセンメリング鉄道を使って、よく滞在していたそうです。そのためにオーストリア唯一のブラームス博物館がこの町にあります。この博物館にブラームスが弾いていたピアノが残されていて、時々、コンサートも開かれています。saraiが敬愛するクラウディオ・アラウもここでコンサートを行う予定でしたが、その前に亡くなりました。そのため、イエルク・デムスがブラームスのピアノを弾いて、アラウの追悼コンサートを行ったそうです。そのときのライブCDがこの博物館で販売されており、saraiはどうしてもそれが欲しくなりました。CDを入手すべく、半年以上前から、メールのやりとりをしていましたが、ここはクレジットカードが使えないために銀行振り込みになります。手数料がかなり高くつくので、今回のウィーン訪問時に思い切って、このブラームス博物館を訪問することにしました。目的はデムスのアラウ追悼コンサートのライブCDです。配偶者にあきれられましたが、欲しいものは欲しい。音楽ファンの心理です。

旅の準備はもう明日1日のみ。荷物の準備は配偶者がきちんと済ませてくれました。余裕と言いたいところですが、明日は旅を控えて、最後のピアノ・リサイタル。結局はばたばたしながらの出発になりそうです。





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パスカル・ロジェ・ピアノ・リサイタル@上大岡ひまわりの郷 2014.5.25

ヨーロッパ遠征の前日のリサイタル・・・これは偶然でもなんでもありません。この日のリサイタルを聴いてから旅に出かけるスケジュールにしたんです。そんなに大事なリサイタルでしたが、それは今日のパスカル・ロジェのリサイタルではありませんでした。実は当初はアンリ・バルダのリサイタルの予定でした。彼は今、目を離せないピアニストの一人です。その彼が弾くラヴェルとなると、ヨーロッパ遠征のスケジュールも調整する必要があります。ところがバルダが病気で来日中止になり、公演キャンセル。結果、パスカル・ロジェのリサイタルとなりました。フランスものですから、ロジェの演奏も期待できそうです。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ:パスカル・ロジェ

  ドビュッシー:ベルガマスク組曲
  ラヴェル:ソナチネ
  プーランク:ナゼールの夜会

  《休憩》

  サティ:グノシェンヌ第3番/第5番
  ドビュッシー:前奏曲集第1巻から、
    帆、野を渡る風、亜麻色の髪の乙女、さえぎられたセレナード、沈める寺、吟遊詩人
  ドビュッシー:2つのアラベスク
  ドビュッシー:喜びの島

   《アンコール》
     サティ:ジムノペディ第1番  
     プーランク:即興曲第15番「エディットピアフを讃えて」

ロジェのピアノは安定した優れたテクニックをベースに煌めくような高音域の美しさが身上でしょう。フランスものというと自由奔放なエスプリという感じもありますが、彼のピアノはフランスものに珍しく、構成感も感じられる演奏です。
前半のプログラム、ドビュッシーとラヴェルはお手のものでこれくらいの演奏は当然でしょう。この日最高だったのはプーランクです。プーランクのこの《ナゼールの夜会》は実に多彩な表現が盛り込まれた曲、悪く言えば、精神分裂気味にも感じられるくらいです。この表現が難しい曲をロジェは思い切って突っ込んだ演奏。多彩な曲をさらに見事に多彩な表現。根底にはロマンチシズムが感じられます。力強さと抒情が混在し、実に心地よく聴ける演奏です。ロジェはプーランクの6枚組のCDを出しているくらい、プーランクのスペシャリスト。この人のプーランクは何でも聴いてみたいですね。今日もオール・プーランクでもよかったかもしれません。

後半はサティの演奏は心地よく聴けます。ドビュッシーの前奏曲集第1巻はいまさらながら、傑作揃いであることを再認識しました。ロジェの安定したピアニズムがそう感じさせてくれました。続くドビュッシーも素晴らしい演奏。

アンコール1曲目は弾き始めると同時に配偶者が目を合わせてきました。サティの予習の際、saraiがこれがアンコールだろうと予言して、配偶者に聴かせようとしたからです。そのときは配偶者にこういう耳慣れた曲の予習は不要とばかり拒否されましたけどね。アンコールの2曲目はやはり、サティの《あなたが好き》だろうと予言しましたが、これは外れました。ロジェはプーランクのスペシャリストですから、プーランクで締めるのは当然かもしれません。

最後に嬉しいニュース。この演奏会シリーズを企画している平井氏から、来年9月17日に再度、アンリ・バルダのリサイタルを開くとのことです。待ち遠しいですね。




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スペイン・ザルツブルグ・ウィーンの旅の最終準備(やるべきことはやったかな??)

2014年5月25日日曜日@自宅

今年のヨーロッパ遠征の出発はいよいよ明日。
今は荷物の最終確認も終え、配偶者はなでしこジャパンに熱狂しています。saraiはそれを横目に最後のブログ書き。
今日は明日のフライトのWEBチェックイン、PCデータのノートPCへのコピーと連携確認、タブレットとノートPCの同期も確認、電源アダプタの確認(スペインはCタイプですね)と最終チェックを完了。ところが配偶者がウィーンの情報が足りないと言い出しました。もう、行くところがないということです。近くの大きな書店に行くしかありません。それなりに新しい本は出ているもので、ウィーンとスペインの本を購入して、配偶者は満足の体です。
これですべて完了。ザルツブルグとウィーンの音楽三昧の隙間をぬう街歩きも配偶者がプランを作ってくれました。その間、saraiはひたすら、初めて同然のスペインの旅に取り組んでいました。
ところで、昨日は配偶者があまり《サウンド・オブ・ミュージック》の内容に熟知していないことが分かったので、早速、DVDを再度、視聴。何度見ても見事な映画ですね。それに今見ると、美しい風景がどこの場所か、かなり分かるようになりました。言葉が英語なのに違和感を覚えるようにもなりました。

明日、お昼、羽田から出発して、ミュンヘンでトランジットして夜にはマドリッドに到着です。旅の始まりです。




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この記事へのコメント

1, Steppkeさん 2014/05/26 08:41
sarai さん、奥様。気を付けて..
ザルツブルクでの再会、楽しみです。

2, saraiさん 2014/05/27 09:56
Steppkeさん、ありがとうございます。
ザルツブルグ、ウィーンで大いに語り合いましょう。
 

今、ミュンヘン空港

羽田から11時間半ほどのフライトを映画3本見て、一眠りし、2回のごはんをいただき、ようやく耐え抜きました。今、ミュンヘンは雨がザーザーと降っています。次はマドリッドまでのフライトです。あと1時間弱で搭乗です。ルフトハンザの無料コーヒーを飲みながら待ちます。マドリッド到着は夜遅くになります。あー、眠い!


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旅の初日から暗雲・・・

ミュンヘンに着く時までは順調でした。ミュンヘンの手前ではがドナウ川も雲の合間から挨拶を送ってくれました。


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ところが、ミュンヘンに着いた途端に雷雨。着陸後だったのが不幸中の幸い。どの飛行機も軒並みDELAYの5文字が表示されています。マドリッド行も同様に2時間半の遅れ。ホテルに着くのは早くても真夜中の12時過ぎと観念。ホテルのチェックインが心配になります。ホテルの締め出しをくらったら、たまりません。思い余って、ミュンヘン空港から、チェックインが遅れる旨をマドリッドのホテルまで携帯で国際電話。ノープロブレムという返事が返ってきたときには嬉しかったです。
マドリッド空港からはタクシーを飛ばして、結局チェックインは真夜中12時半。
長い1日で疲れましたが、最低限のことだけやって、ぐっすり眠ります。

明日はセゴヴィアで豚の丸焼きを食べて、夕方からプラド美術館の予定です。



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この記事へのコメント

1, amanamourさん 2014/05/27 15:58
もうスペインに入ってらっしゃるんですね♪♪
セゴビアの豚の丸焼きはcandidでしょうか?もしcandidでしたら、お昼時をちょっと外して早めに入店なさると、混雑を避けられると思います。楽しみですね!

2, saraiさん 2014/05/28 08:40
今日、セゴヴィアのそのCandidoでぱりぱりに皮の焼けた豚の丸焼きコチニーニョ・アサードをいただきましたよ。名物料理だけのことはありますね。夜はマドリッドでバルの初体験。プラド美術館に近い有名バルEstardo Puroでカヴァとタパスを堪能。美味しかったです。
1週間後はバルセロナでご一緒できるでしょう。楽しみです。

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ホフマン物語@マドリッド・レアル劇場 2014.5.28

マドリッド・レアル劇場へ初見参です。何となく、このオペラハウスはバロックオペラという印象がありますが、今回はフランスもの。それもオッフェンバックのある意味、難解なオペラ、《ホフマン物語》です。そもそも、オッフェンバックはオペレッタの作曲家。オペレッタを111曲も作った人です。その彼が人生の最後にオペラに挑んだのは、どんな気持ちだったんでしょう。そのあたりの屈折と完成前にオッフェンバックが死去したことで、このオペラは難しくなったような気がします。
今回の上演はレアル劇場版とのことですが、基本的にエーザー版をもとにした5幕物です。エピローグ、第1幕《オランピア》、第2幕《アントニア》、第3幕《ジュリエッタ》、エピローグの順で、第1幕の後、第2幕の後に25分ずつの休憩が入ります。必然的に長くなり、全体は休憩を入れて、4時間を超えます。
ある意味、演出上も下世話的にな興味も集中するのは最初の休憩前までになります。設定が居酒屋ではなく、美術学校になっています。舞台のバックで画家たちのデッサンが行われ、そのデッサンのモデルとして、入れ代り、立ち代り、美しく若い女性が文字通り、フルヌードで美しい肢体を見せます。最初はその姿は後ろ向きですが、2番目の女性からは前向きに立ちます。これは日本では上演不能でしょう。また、舞台の一番前には、最初は動かないので彫像かと思いましたが、裸身を白く塗った女性が横たわっています。つまり、舞台の前面と後面に2人のヌードの女性がずっと存在している中でオペラが進行します。フォン・オッターの美しい歌声にうっとりしながらも、目線はヌードの女性に向いてしまい、どうしても散漫になってしまいます。まあ、いいような、悪いようなというところです。そう言えば、このオペラ自体も芸術の美の世界と魔的な悪の世界の対立構造を主題としていることを想起します。すべて、2面的な世界。それをどう克服していくか・・・これは西洋文化の一つの潮流ですね。ヘーゲルは止揚:アウフヘーベンということで一つの答えを出しましたが、それは哲学や政治の世界の話。芸術となるとそうは簡単には事が片付きません。唐突ですが、画家のカラヴァッジョのことを想起します。彼も深遠な美術と現世的な暴力の2極の間でせめぎ合って、それが昇華したのが彼の芸術の根源だったでしょう。悪、魔、暴力という負の世界は芸術上は美を追求する上で切り捨てられないものでもあります。このホフマン物語も明らかにそういったファウスト的な世界を描いています。そうすると、演出上、こんなにヌードを多用したのは、芸術上の多面性を示すためとも考えられます。そもそも芸術は現実にはありえないような様々な美を追求するという大目的がありますが、人間が作り出すものである以上、現実世界からのリンクも必要です。その一つが女性のヌードではないでしょうか。フォン・オッターが歌うミューズは形而上の美の世界、現実世界の女性ヌードは形而下の美と言ったら言い過ぎかもしれませんが、芸術は最終的に形而上の美の世界を目指すというのがこのホフマン物語の演出のテーマではないかと思った次第です。事実、女性ヌードは最初の休憩までで、第2幕以降は一切、登場しないというのは、演出がその方向性を指し示すためだと思ってしまうわけです。ある意味、最初はどぎつく始まった、このオペラもそういう方向性を示すものだとすれば、納得性もあるかもしれません。
こういう演出を可能にするためには、ミューズ役がとても重要になります。あえて、フォン・オッターを起用したのは、彼女の歌唱がミューズ的な天上の世界の響きを持つからにほかならないでしょう。実際、このオペラはフォン・オッターの美しい歌で始まり、しみじみとした歌で幕を閉じます。また、ミューズ役はニクラウスに扮するために最初と最後以外はズボン姿になるのが通例ですが、フォン・オッターはズボンを履こうとして、止めてしまい、結局、スカート姿で通します。これはミューズとしての意味合いを強めるための演出なんでしょう。しかし、姿・形がどうであれ、フォン・オッターの抒情性を極め尽くす歌唱の見事さと言ったら、もう、うっとりどころの話ではありません。マーラー、コルンゴルトを歌う彼女の素晴らしさは今更述べるものではありませんが、同様な美がここでも開花していました。しみじみと抒情性のある歌唱では、メゾソプラノで最強と言ってもいいでしょう。今回の旅はメゾソプラノを聴く旅でもあります。この後、チェチーリア・バルトリ、そして、ガランチャを聴いて、現在のメゾ3強が聴ける筈でした。既にガランチャがキャンセルしたために一角は崩れましたが、フォン・オッターとバルトリがそれを埋めてくれることでしょう。

あまり、オペラ全体の感想にはなりませんが、これがsaraiの偏った見方・聴き方です。ご容赦ください。そうそう、肝心のタイトルロールを歌ったエリック・カトラー、全くの初聴きでしたが、彼も見事な歌唱でした。

今日のキャストは以下です。

  指揮:ティル・ドレマン
  演出:クリストフ・マルターラー
  管弦楽:レアル劇場管弦楽団
  
  ホフマン: エリック・カトラー
  ニクラウス/ミューズ: アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
  リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット: ヴィト・プリアンテ
  ステッラ: アルテア・ガリッド
  オランピア: アナ・ドゥルロフスキ
  アントニア/ジュリエッタ: ミーシャ・ブリューゲルゴスマン

今回のヨーロッパ遠征の最初のオペラですが、本当にフォン・オッターを聴けて良かった! 幸先よいスタートです。




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旅の2日目は強行軍・・・セゴヴィア、プラド美術館

旅の2日目、いきなり、マドリッドから少し離れた古都セゴヴィヤを訪問。ローマ時代の水道橋、カテドラルを見て、総仕上げとばかり、アルカサルをいい角度・距離で見るために城壁の外を歩き回り、足がフラフラ。これがその成果です。いかがでしょう。白雪姫の城のモデルになった絶景、セゴヴィアのアルカサルです。


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食事後、バスターミナルの場所が分からず、迷いに迷って、出発時間直前のマドリッド行のバスに駆け込み、さらにグロッキー。マドリッドに戻って、最寄りの地下鉄の駅からプラド美術館に向かいますが、これも方向違いに歩いてしまい、またまた、無駄足。美術館の中で手荷物をコインロッカーに預けようとしますが場所が分からず、またまた、迷子。館内を3周して、ようやく、ロッカーの場所が分かりました。結局、美術館で鑑賞し始める前に無駄な1時間ほどを費やしました。そして、膨大なコレクションをすべて見終わるのに3時間かかり、完全に疲れ果てました。saraiの足裏には豆までできました。

最初から頑張り過ぎましたね。明日は雨模様です。エル・エスコリアル宮殿でエル・グレコを見て、夜は最初のオペラです。




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旅の3日目は空振り・・・エル・エスコリアル修道院のエル・グレコ

旅の3日目、今日は午前中、エル・エスコリアル修道院を訪問するものの空振りです。訪問の目的はエル・グレコの最高傑作のひとつである《聖マウリツィウスの殉教》を見ることでしたが、何と展示されていなかったんです。ショック!
仕方がないのでマドリッドにさっと引き上げ、ソフィア王妃センターでピカソの《ゲルニカ》を鑑賞。実物の素晴らしさに感嘆しました。
これはお昼に有名バルのムセオ・デル・ハモンでいただいたイベリコ豚の生ハムとメロン。感激の美味しさでした。


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夜はオペラをレアル劇場で鑑賞。なかなか刺激的な《ホフマン物語》。ミューズ/ニクラウス役のフォン・オッターのしみじみとした歌声にうっとりしました。詳細は別途、アップします。

明日はスペイン訪問の最大の目的、トレドでエル・グレコを鑑賞します。




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旅の4日目は待望のトレドにご対面、エル・グレコを満喫

旅の4日目、今日は午前中はマドリッドを見物しますがあまり無理をせず、マヨール広場周辺だけに絞ります。広場近くのスペイン名物チュロスの有名店チョコラテリア・サン・ヒネスでチュロス(揚げ菓子)とチョコラーテ(ホットチョコレート)のセットをいただきます。甘すぎるのが難ですが美味しい!
その後、マヨール広場をさっと見ますが、散々、テレビでも見ているので初めて見る感じがしません。
広場に隣接するサンミゲル市場で昼食。素材そのものの味をいかした料理に舌鼓。

さあ、いよいよトレド。アトーチャ駅から高速鉄道AVANTで30分で到着。まずはホテルにチェックイン。古い建物を使ったパラドール・デ・トレドに宿泊しますが、街を見下ろす高台からのトレドの街の絶景に感嘆。これは部屋の窓から見たトレドの街です。中央にはカテドラルが鎮座しています。


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街に出て、エル・グレコを見ます。サント・トメ教会の《オルガス伯爵の埋葬》はエル・グレコの最高傑作。サン・ホセ礼拝堂からサンタ・クルス美術館に周ります。この美術館ではエル・グレコ没後400年の大展覧会で大勢の人で混み合いますが、70点を超える膨大なエル・グレコ作品を見て、頭の中はエル・グレコだらけ。満喫しました。
予定していたカテドラルなど残りの3つは明日にします。明日もエル・グレコを堪能して、アンダルシア地方、グラナダに移動です。




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旅の5日目は残りのエル・グレコを無事鑑賞、そして、アンダルシアへ贅沢旅

旅の5日目、今日は午前中は昨日見られなかったエル・グレコの作品を展示している、残りの3つの施設を周ります。サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂、カテドラル、タヴェラ施療院です。カテドラルの聖具室いっぱいに飾られたエル・グレコの19作品は素晴らしく、見ごたえ十分。ひとつの部屋にこんなに多くのエル・グレコの作品が展示されているところはどこにもないでしょう。中でも最高傑作のひとつ《聖衣剥奪》の素晴らしさには息をのみます。画面の中心を覆う聖衣の赤い色は迫力に満ちています。
カテドラルはスペインのカトリック教会の総本山だったところ。外部・内部の建築と装飾の素晴らしさは驚くべきものです。
これは素晴らしい内陣の装飾です。


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1時のバスでトレドからいったんマドリッドに移動し、そこから、アンダルシアの古都グラナダに移動です。移動はバスですが、初めて体験するプレミアムクラスのバス。ゆったりした座席、食事のサービスなど行き届いた贅沢さに4時間半の移動もあっという間でした。実際は渋滞などで30分遅れの5時間移動。グラナダのホテルに到着したのは9時でしたが、まだ、明るい青空の下でした。
明日はアルハンブラ宮殿を午前中鑑賞し、カディスに移動。カディスの大西洋の夕日は見られるでしょうか。




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この記事へのコメント

1, Bonnjourさん 2014/06/01 06:15
エル・グレコ三昧のスペインの旅、うらやましいです。ご旅行先から連日のブログ更新で、臨場感あふれるフレッシュな記事を毎日楽しませていただいております。マドリッドからグラナダまでの豪華バスというのがあるのですね。食事も付いているなんて、まさに飛行機みたいですね。アルハンブラにカディス・・・この先の記事も楽しみにしています。

なお、ザルツブルクの件でメールを差し上げましたので、よろしくお願いします。

2, saraiさん 2014/06/02 09:45
旅行中にブログ更新は疲れますが、読んでくれる人もいると思うとやめられません。エル・グレコは期待以上の成果。これだけでも今回の旅は完了してもいいほどです。
ザルツブルグもだんだんと近づいてきました。

3, おしどり夫婦さん 2014/06/02 16:07
saraiさん、奥さまお久しぶりです。毎日楽しく拝見しています。一足お先にバルセロナへ行ってきました。カタルーニャ音楽堂のネトレプコのコンサートがキャンセル(延期)だったり、サグラダファミリアの塔が強風で登れなかったりしましたが、久しぶりのフォークト様を聴けてうれしかったです。バルセロナの後、トゥールーズ、ボルドーとまわってきました。今回はお目にかかれず残念です。この先も良いご旅行を。

4, saraiさん 2014/06/03 04:09
おしどり夫婦さん、saraiです。
今年はスペインに行かれるということでしたね。こちらはその後、エル・グレコ没後400年だと気が付き、急遽、スペインの旅を決めました。ワルキューレ聴かれたんですね。すれ違いの旅だったとは驚きです。ネトレプコ残念でしたね。こちらもザルツブルグでガランチャがキャンセルです。困ったものですね。
また、いつか、お会いできればいいですね。では。

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