カテドラルの豪華な内部空間を見学しています。
カテドラルの建物に隣接して、回廊に囲まれた中庭があります。明るくて静かな空間です。イタリア式回廊の庭とは様式が異なり、庭に面した回廊は開放的でなく、柵で閉じた窓で庭と隔たれています。

こういう感じの窓です。何となく、スペインの厳格なカトリック教会の象徴にも思えます。

柵の間から見える中庭の上にカテドラルの尖塔が顔を覗かせています。尖塔といっても、カテドラルの塔は丸みを帯びて優美な佇まいです。このあたりが、このカテドラルが《カテドラルの貴婦人》と呼ばれる由縁でしょう。一説では、カテドラルの建物の丸みを持って広がっている様が女性のスカートのように見えるから、《カテドラルの貴婦人》と呼ばれるとも言われていますけどね。

再び、中庭の回廊からカテドラルの巨大空間に戻ってきました。これは後陣(主祭壇の裏)の様子です。細かく区切られた聖人のチャペルが並びます。

豪華な彫刻が並びます。素晴らしいですね。

カテドラルの豪華さにため息をつきながら、外に出ます。とても美しい建物です。ゴシック様式の建物ですが、バロックのテイストもはいっているように思います。

これが今回初めて見るカテドラルでその素晴らしさに酔いましたが、実はスペインのカテドラルの凄さの序章にしか過ぎなかったんです。まあ、それはこれから先の報告になります。
カテドラルの巨大な内部を見学した後は、 旧市街の一番奥にあるお城アルカサルに向かいます。カテドラルに沿って、マルケス・デル・アルコ通りCalle Marqués del Arcoを歩きます。カテドラルの庭園の塀が切れると、左手にドクトール・カステロ通りCalle Doctor Casteloが現れます。この角の立つ建物も印象的です。特に外壁の模様が綺麗です。

アルカサルには向かいますが、saraiが目論んでいるのは、アルカサルそのものに入館することではなく、遠くからアルカサルの美しい姿を見ることです。アルカサルはディズニー映画の白雪姫のモデルになったお城です。ガイドブックの写真が撮影されたのと同じ所から、アルカサルの姿を眺めたいんです。そのためには、いったん城壁の外側に出る必要があります。サンティアゴ城門から城壁を抜け出せます。マルケス・デル・アルコ通りの次の角に、そのサンティアゴ城門への道しるべ(もちろん、日本語表示)があります。

マルケス・デル・アルコ通りから右折して、この狭い路地ロス・デサンパラドス通りCalle los Desamparadosを歩きます。少し下り坂になっている雰囲気のよい路地です。こういう街歩きはたまらなく嬉しいです。

すぐにこの短い路地の端が見えてきました。

路地に沿った建物の窓には、綺麗な花や緑が飾ってあります。路地裏の美しさを満喫します。

路地を抜けるところに、また期待していた道しるべがあります。しかし、この道しるべにはサンティアゴ城門が示されていません。困ったね。地図と勘を頼りに進むしかありませんね。

目の前には、サン・エステバン教会Iglesia de San Estebanの姿が見えます。この教会は13世紀に建てられた後期ロマネスク様式の建物です。カテドラルよりも古い教会ですね。6層の塔が目を引きます。この53mの高さの鐘楼は、その美しい姿から《塔の女王》と呼ばれています。

ロス・デサンパラドス通りからは、ぶつかったバジェホ通りCalle del Vallejoを左に進みます。このあたりは勘です。右手に路地バランコ通りCalle del Barrancoが見えますが、ここはまっすぐにバジェホ通りを進みます。

通りの右手に聖人の像が見えます。サン・フアン・デ・ラ・クルス像です。カルメル会の改革を手がけたフォンティベロス(セゴヴィアから60kmほど離れた街)の出身の人物です。女子カルメル会の改革を行った聖テレサのほうが有名ですが、この人のことはここで見るまでは知りませんでした。

バジェホ通りはすぐに2手に分かれる岐路に差し掛かりました。ここはままよとばかり、右の下り坂の道を選択。

この道はサン・フアン・デ・ラ・クルス通りPaseo San Juan de la Cruz。この道をどんどん下っていきます。

やがて、道の右手の視界が大きく開け、セゴヴィアの街の外側の広大な平原の眺めが見えてきました。赤いひなげしの花も綺麗に咲いています。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきます。

アルカサルの姿を求めて、さらに歩を進めますが、それは次回で。
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