ソフィア王妃センターの絵画鑑賞を終え、地下鉄でホテルに戻り、夜のオペラに備えての小休息。
休息後、ホテルをちょっと早めに出ます。オペラの前にお茶するからです。
オペラ公演のあるレアル劇場Teatro Realの最寄の地下鉄駅オペラ駅Óperaへは、ホテルの最寄のグランヴィア駅Gran Viaから、地下鉄5号線でたった2駅です。実はこの立地の便利さでこのホテルを選んだので、当たり前と言えば当たり前です。

あっという間にレアル劇場の前に立つことができました。この建物は1850年に完成した由緒あるものです。レアル劇場の東側はイサベル2世広場Plaza de Isabel IIです。広場の中央には、オペラファンでこのレアル劇場を建てさせたイサベル2世の像が建っています。

レアル劇場を挟んで、このイサベル2世広場の反対側には、王宮前のオリエンテ広場Plaza de Orienteが広がっている筈です。劇場の南側のカルロス3世通りCalle Carlos IIIを、西の方に歩いていきます。すると、ぱっと視界が開けて、オリエンテ広場の向こうに王宮が見えます。緑の広場には花が咲いていて綺麗です。

オリエンテ広場の中を歩いて、王宮の方に向かいます。広場には綺麗に刈り込まれた樹木が並んでいます。

オリエンテ広場の真ん中には、フェリペ4世Felipe IV の騎馬像が建っています。その騎馬像の向こうには、王宮Palacio Realの建物がよく見えます。王宮はフェリペ5世が完成させた建物で、2700もの部屋があるそうです。が、王宮はここから見るだけにします。マドリッドでの観光にさける時間は限られていますからね。

近くの有名カフェ、カフェ・デ・オリエンテCafé de Orienteに立ち寄り、 夕食代わりのケーキとコーヒーをいただくことにします。席についてメニューをお願いすると、届いたのは食事のメニュー。カフェメニューはないとのこと。エエッ、メニューがない!! そういえば周りのテーブルにはコーヒーとビールしか出てません。

別の店にしようと席を立つと、入り口のすぐ近くのケースにはケーキが並んでいます。それなら、これらとコーヒーにすればよいということなり、席に戻ります。
これがそのチョコレートケーキとコーヒー。

配偶者はアップルパイです。

カフェ文化は遠くウィーンには及ばず、ケーキの種類は乏しく、昔風の甘すぎるケーキに辟易。
このカフェでお茶していると、外ではものすごい雨が降り出し、道行く人は大慌てです。私達はお茶していたので、雨に降られず幸いでした。まだ、天気の運は続いています。
オペラの開演時間が迫り、隣にあるレアル劇場に移動します。劇場のロビーはとっても立派な内装です。

しばしロビーを観察しますが、もうホールの内部に入れそうです。

今日のチケットはこれ。演目は《ホフマン物語》です。200ユーロを超える料金はなかなか高額ですね。

近くにいたスタッフから公演プログラムを買い求めます。表紙の写真は後で分かりましたが、このオペラの舞台セットの写真でした。ただし、手前の女性の裸像は、実際のオペラでは何とフルヌードの女性でした!

これがホール内部です。さすがに豪華です。

今日のオペラ《ホフマン物語》はかなり刺激の強い演出で面白いものです。ともかく、第1幕は日本では絶対上演不可能だと思えるほど、次々と過激であられもない姿の女性が現れます。その姿に気持ちを奪われないで、オペラの音楽に集中するのが大変でした。1回目の幕間では、頭を冷やすために劇場の外に出ます。夜の8時半ですが、外は明るく、レアル劇場は夕日に輝いています。こちらは西側のオリエンテ広場に面したレアル劇場です。

しばらく、劇場前のオリエンテ広場で夕涼みです。劇場の右隣は先ほど、お茶したカフェ・デ・オリエンテです。

第2幕以降はもう舞台に過激な姿の女性は登場しません。オペラに集中します。saraiが密かに世界3大メゾソプラノと呼んでいるフォン・オッターの絶唱はさすがです。しみじみとした心のこもった歌唱にsaraiはうっとりでした。詳細はここにアップ済です。
明日は午前中マドリッドを散策し、午後にはトレドに移動してエル・グレコを見ます。トレドでエル・グレコを見るのはスペイン訪問の最大の目的です。ホテルはちょっとはりこんで、昔の修道院をホテルにリノベーションしたパラドール・デ・トレドに泊まります。この旅最大のクライマックスになる筈です。
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