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マドリッドで美術とオペラ:レアル劇場での刺激的で魅力的なオペラ《ホフマン物語》

2014年5月28日水曜日@マドリッド/6回目

ソフィア王妃センターの絵画鑑賞を終え、地下鉄でホテルに戻り、夜のオペラに備えての小休息。
休息後、ホテルをちょっと早めに出ます。オペラの前にお茶するからです。
オペラ公演のあるレアル劇場Teatro Realの最寄の地下鉄駅オペラ駅Óperaへは、ホテルの最寄のグランヴィア駅Gran Viaから、地下鉄5号線でたった2駅です。実はこの立地の便利さでこのホテルを選んだので、当たり前と言えば当たり前です。


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あっという間にレアル劇場の前に立つことができました。この建物は1850年に完成した由緒あるものです。レアル劇場の東側はイサベル2世広場Plaza de Isabel IIです。広場の中央には、オペラファンでこのレアル劇場を建てさせたイサベル2世の像が建っています。


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レアル劇場を挟んで、このイサベル2世広場の反対側には、王宮前のオリエンテ広場Plaza de Orienteが広がっている筈です。劇場の南側のカルロス3世通りCalle Carlos IIIを、西の方に歩いていきます。すると、ぱっと視界が開けて、オリエンテ広場の向こうに王宮が見えます。緑の広場には花が咲いていて綺麗です。


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オリエンテ広場の中を歩いて、王宮の方に向かいます。広場には綺麗に刈り込まれた樹木が並んでいます。


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オリエンテ広場の真ん中には、フェリペ4世Felipe IV の騎馬像が建っています。その騎馬像の向こうには、王宮Palacio Realの建物がよく見えます。王宮はフェリペ5世が完成させた建物で、2700もの部屋があるそうです。が、王宮はここから見るだけにします。マドリッドでの観光にさける時間は限られていますからね。


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近くの有名カフェ、カフェ・デ・オリエンテCafé de Orienteに立ち寄り、 夕食代わりのケーキとコーヒーをいただくことにします。席についてメニューをお願いすると、届いたのは食事のメニュー。カフェメニューはないとのこと。エエッ、メニューがない!! そういえば周りのテーブルにはコーヒーとビールしか出てません。


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別の店にしようと席を立つと、入り口のすぐ近くのケースにはケーキが並んでいます。それなら、これらとコーヒーにすればよいということなり、席に戻ります。
これがそのチョコレートケーキとコーヒー。


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配偶者はアップルパイです。


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カフェ文化は遠くウィーンには及ばず、ケーキの種類は乏しく、昔風の甘すぎるケーキに辟易。
このカフェでお茶していると、外ではものすごい雨が降り出し、道行く人は大慌てです。私達はお茶していたので、雨に降られず幸いでした。まだ、天気の運は続いています。

オペラの開演時間が迫り、隣にあるレアル劇場に移動します。劇場のロビーはとっても立派な内装です。


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しばしロビーを観察しますが、もうホールの内部に入れそうです。


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今日のチケットはこれ。演目は《ホフマン物語》です。200ユーロを超える料金はなかなか高額ですね。


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近くにいたスタッフから公演プログラムを買い求めます。表紙の写真は後で分かりましたが、このオペラの舞台セットの写真でした。ただし、手前の女性の裸像は、実際のオペラでは何とフルヌードの女性でした!


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これがホール内部です。さすがに豪華です。


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今日のオペラ《ホフマン物語》はかなり刺激の強い演出で面白いものです。ともかく、第1幕は日本では絶対上演不可能だと思えるほど、次々と過激であられもない姿の女性が現れます。その姿に気持ちを奪われないで、オペラの音楽に集中するのが大変でした。1回目の幕間では、頭を冷やすために劇場の外に出ます。夜の8時半ですが、外は明るく、レアル劇場は夕日に輝いています。こちらは西側のオリエンテ広場に面したレアル劇場です。


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しばらく、劇場前のオリエンテ広場で夕涼みです。劇場の右隣は先ほど、お茶したカフェ・デ・オリエンテです。


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第2幕以降はもう舞台に過激な姿の女性は登場しません。オペラに集中します。saraiが密かに世界3大メゾソプラノと呼んでいるフォン・オッターの絶唱はさすがです。しみじみとした心のこもった歌唱にsaraiはうっとりでした。詳細はここにアップ済です。

明日は午前中マドリッドを散策し、午後にはトレドに移動してエル・グレコを見ます。トレドでエル・グレコを見るのはスペイン訪問の最大の目的です。ホテルはちょっとはりこんで、昔の修道院をホテルにリノベーションしたパラドール・デ・トレドに泊まります。この旅最大のクライマックスになる筈です。





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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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