今回は協奏曲編です。
今年はヒラリー・ハーンの演奏が聴けなかったのが残念でしたが、それでも素晴らしい演奏の数々を聴くことができました。。
ちなみに昨年の結果はここです。
今年は以下をベスト5に選びました。
1位 アンデルシェフスキの驚愕のピアノ!フルシャ&東京都交響楽団@サントリーホール 2014.6.24
2位 庄司紗矢香:チャイコフスキー_ヴァイオリン協奏曲&テミルカーノフ@横浜みなとみらいホール 2014.1.26
3位 ペライア、快心のモーツァルト with アカデミー室内管@サントリーホール 2014.11.13
4位 ドヴォルザーク:庄司紗矢香+東京交響楽団@ミューザ川崎 2014.10.19
5位 ツィメルマン+ヤンソンス+バイエルン放送交響楽団@サントリーホール 2014.11.25
アンデルシェフスキーの弾くバルトークのピアノ協奏曲第3番は驚くべきレベルの演奏で、バルトークの真髄を聴かせてもらったと言っても過言でありません。これがアンデルシェフスキーのピアノの初聴きでしたが、一気に彼の評価はsaraiの中で最高レベルになりました。既に来年の独奏ピアノのリサイタルと協奏曲のコンサートのチケットを購入済みです。彼の演奏する音楽についてのsaraiの感想はさて、どうなるでしょう? ユリアンナ・アヴデーエワとともに最も注目しているピアニストです。
旬の時にあるヴァイオリニスト、庄司紗矢香はいつも期待を裏切ることがありません。そして、彼女と最も相性がいいと言えるテミルカーノフとの共演ともなれば、最高の結果をもたらします。かなり以前にこの組み合わせで同じチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いたことがありますが、そのときの素晴らしい演奏を遥かに上回る演奏を聴かせてくれて、大満足でした。
ペライアの演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第21番は最高の響きで素晴らしい音楽が展開されました。これ以上のモーツァルトのピアノ協奏曲は今後決して聴けないだろうと思わせるようなレベルの演奏でした。ペライアの実力を思い知らされました。この日演奏されたバッハのピアノ協奏曲第7番も同様に素晴らしい演奏。ただひとつ、残念だったのはペライアのピアノ演奏でアンコールが聴けなかったこと。バッハの曲でも演奏してくれれば、このコンサートの満足感が増大して、もっと、ランキングを上位にしたかもしれません。
庄司紗矢香の弾くドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は余裕たっぷりの演奏でしたが、第2楽章のしみじみとした抒情性にはただただ、うっとりするばかりでした。これまた大満足の庄司紗矢香でした。
クリスチャン・ツィメルマンのピアノは初めて聴きましたが、期待を大きく上回る演奏に驚かされました。CDではバーンスタイン+ウィーン・フィルと共演した演奏を聴いていましたが、さほど、感銘を受けた覚えはありません。しかし、同じブラームスのピアノ協奏曲第1番でこれほどの力演を聴かせてくれるとは嬉しい誤算。ツィメルマンのスケール感のある美しく鳴り響くピアノの音色にすっかり魅了されました。ツィメルマンの弾くブラームスのピアノ協奏曲第2番も聴いてみたいものです。
いよいよ、次回は最終回、大賞も発表します。そして、大晦日でもありますね。
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