カテドラルの聖具室でエル・グレコを大いに堪能し、またカテドラルの大空間に戻ります。聖具室を出ると、目の前が内陣です。
内陣Capilla Mayorは美しい金色の柵で仕切られていて、柵の上部には十字架のキリスト像が輝いています。

金色の柵の奥には、巨大な祭壇衝立が聳えています。繊細で豪華な彫刻・レリーフが集積しています。これは凄い!

聖書の物語の各シーンを表現したパネルを組み上げて、巨大な祭壇衝立を作り上げています。個々のパネルが精巧に創られており、部分を見ても素晴らしいです。しかし、衝立全体の複雑で豪華な様は見事としか表現できません。

内陣の反対側には、同じく金色の柵に仕切られた合唱隊席Coroがあります。背後には、薔薇窓も見えています。

これがヨーロッパのカテドラルで最も美しいと言われる合唱隊席です。合唱隊席には、グラナダ戦争(Guerra de. Granada)の場面が細かく彫り込まれていますが、近くで見ることはできませんでした。

合唱隊席を外側から眺めると、こんな感じ。パイプオルガンも見えます。

側廊からカテドラル中心部を眺めます。左手が内陣、右手が合唱隊席で、正面がライオンの門Puerta de los Leonesです。美しい空間です。

側廊の同じ位置から、右手の合唱隊席を眺めます。ステンドグラスからの美しい光が降り注いでいます。

今度は視線を左に向けて、内陣を眺めます。金色の柵の上部の十字架のキリスト像がステンドグラスからの光で輝いている様子が大変、印象的です。

これがズームアップしたキリスト像。

側廊を歩きながら、カテドラルの巨大な空間を鑑賞します。この空間を支える束ね柱の大きさは凄いですね。ずらっと並ぶステンドグラスも美しいです。

上を見上げると、アラビア風の文様の金色の天井が見事です。

カテドラルの西の端からカテドラル全体を見渡します。合唱隊席の先に内陣の祭壇衝立の上端のキリスト像が見えます。カテドラル内のどこからでもキリスト像を拝めるようになっているんですね。

南側の側廊を進んで、出口の方に向かいます。

カテドラルのほの暗い空間から右手に見える出口の光に進みます。

カテドラルは内陣はもちろん、合唱隊席、そして、巨大な空間、贅を尽くした装飾の類など、スペイン・カトリックの総本山にふさわしい素晴らしさに満ちていました。しかし、それらにも増して、聖具室の至宝、エル・グレコの名画に大満足。これでカテドラルの鑑賞は完了です。
トレドでのエル・グレコの名画鑑賞も残すはタヴェラ施療院だけになりました。
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