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スペイン鉄道の旅:特急列車EUROMEDでヴァレンシアからバルセロナへ

2014年6月2日月曜日@セヴィーリャ~バルセロナ/8回目

ヴァレンシアのホアキン・ソローリャ駅でコインロッカーから荷物を取り出し、セキュリティチェックを抜けてホームに出ます。7番ホームには既にバルセロナ行のスペイン国鉄RENFEの特急列車EUROMEDが停車中です。大勢の人たちがぞろぞろと列車の前を歩いています。ここが始発のようですね。

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一番先頭の車両がプリファレンテクラスです。そこまで歩いていき、乗り込みます。

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これがその先頭車両です。ピカピカで美しい車両です。ここからの地中海沿岸は高速線が敷設されていないので高速列車AVEは走れませんが、この特急列車EUROMEDもAVEと同様に美しいデザインで造られています。

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車両の内部も綺麗です。プリファレンテクラスは1列+2列のゆったりした配置です。

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荷物は出入り口のそばの荷物置き場に積むことができました。これで一安心。

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さすがに高級クラスのプリファレンテクラスはわずかなシートだけしかありません。しかも一番端の車両で静粛性を保証されています。

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プリファレンテクラスは、ランチの無料サービス付きです。まずは綺麗なメニューが配られます。

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メニューを開くと、左のページにランチのメニュー、右のページにアペリティーフ、カヴァ、ワイン、ビール、ソフトドリンク・・・の飲みものが並んでいます。

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発車後すぐにランチプレートが配られます。ガスパッチョ、チキンサラダ、ハムとチーズソースのニョッキです。

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飲み物は迷わずカヴァを選択。コーラもいただいておきましょう。

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配偶者は美味しいパエリアを食べすぎて、このランチにはほとんど手を付けないというもったいない話です。saraiはもちろん、美味しくいただきました。帰国後、ダイエットが必要になるでしょうね。
車窓は広大な果樹園が広がります。

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どこまでも続きますが、これはオレンジでしょうか。

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我々のまわりのシートは空いています。ゆっくりできます。

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列車はまだ内陸部を走っており、地中海は見えません。1時間ほどで大きな街が見えてきました。

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整然としたマンションの建物が建ち並んでいます。スペインはこういう集合住宅が多いようです。

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列車は非常に高速で走っています。車内の表示板を見ると、時速199kmです。高速路線でなくても結構スピードが出るんですね。

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沿線には険しい岩肌の山波が続きます。早く地中海を見たいものです。

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列車は高台を走りますが、海は見えませんね。

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小さな川を渡ります。海が近いような気配がします。

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やがて、ようやく地中海が見えます。美しいコバルトブルーです。

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スペインの鉄道の様々な形態の列車を体験し、鉄道の旅を満喫しながら、スペインの最後の目的地バルセロナに向かいます。


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スペイン鉄道の旅:地中海を見ながらバルセロナへ到着

2014年6月2日月曜日@セヴィーリャ~バルセロナ/9回目

ヴァレンシアからバルセロナへの地中海沿いを走る鉄道は、ヴァレンシアを出発して1時間ほどでようやく本格的に地中海を望むことができるようになりました。美しい海が広がっています。

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再び、海から少し離れます。

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気持ちのよさそうなビーチが見えます。パラソルを広げて、寛いでいる人達も見えます。

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海岸から離れたり近づいたりしながら、列車はチラチラと海の景色を見せて走ります。やがて、タラゴナの街が近づいてきました。斬新なデザインのビルも見えます。

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タラゴナの駅に入っていきます。駅は海岸近くにあります。

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タラゴナTarragonaの駅に到着。タラゴナは古代ローマ帝国が築いた古い町です。当時イベリア半島最大の町だったそうで、100万人もの人口を有していたそうです。古いローマ遺跡も残っているので立ち寄っていきたいところですが、スペイン滞在の時間はそう多くは残されていません。残念ながら素通りすることにします。

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タラゴナを出ると、そこからはずっと海岸線を走ります。バルセロナまで後1時間足らずですが、この路線で最高に眺めを楽しめるところです。

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南国っぽいビーチではもう大勢の人が日光浴を楽しんでいます。

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見渡す限り、海!! 地中海は本当に美しいです。

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珍しく岩場も見えます。

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30分程ずっと海沿いに走り、地中海の眺めを満喫します。海上を気持ちよさそうに一艘の船が疾走しています。

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鉄道線路が海岸沿いから離れると、すぐにバルセロナに到着です。到着したのはサンツ駅Estación Sants。これで長かったセヴィーリャ、マドリッド、ヴァレンシア、バルセロナを1日で駆け抜ける鉄道の旅も無事に終了。スペイン国鉄RENFEの鉄道を乗り尽し、満足しました。
サンツ駅からは地下鉄3号線L3でホテルの最寄り駅、パラレルParal-Lelまで移動します。たった4駅の移動です。1人2ユーロの1回券Bitllet Senzillを購入。

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今日から2泊するホテルTryp Barcelona Apoloは、地下鉄駅からすぐ近くにありました。レセプションはチェックインで混み合っていましたが、無事にチェックイン完了。

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ロビーも立派な中級ホテルです。料金もセヴィーリャのホテルの倍額ほどです。

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部屋に入ると、広いベッドが待っていました。なかなかいい部屋です。

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デスクもしっかりしていて、PCの操作も余裕でできそうです。

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バスルームも事前に依頼しておいた通り、バスタブがしっかりとあります。

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快適に過ごせそうなホテルです。まだ7時前ですが、今日はもう外に出かけないでゆっくり過ごしましょう。ブログも書かないとね。今日はお昼ご飯を2回もいただいたので、夕ご飯は省略しましょう。手持ちのおやつでワインでもいただきましょう。部屋の窓から外を眺めると、遠くにサグラダ・ファミリアが見えます。

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明日は24年ぶりにサグラダ・ファミリアに再会し、夜はやはり24年ぶりにリセウ劇場でオペラを聴きます。スペインの旅も締めくくりになってきました。


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大野和士は最高のスタート、東京都交響楽団@サントリーホール 2015.4.3

今日は何の日でしょう? 非キリスト教徒にはあまり関心がありませんが、聖金曜日。すなわち、イエス・キリストが十字架にかけられた受難の日です。音楽ファンにとってはマタイ受難曲、ヨハネ受難曲、パルジファルを聴きたい日です。実際、今日はバッハ・コレギウム・ジャパンが東京オペラシティでマタイ受難曲を演奏するので食指が動きましたが、それは明日のイースターの土曜日に所沢に遠征して聴くことにして、今日は都響の新しい音楽監督に就任した大野和士の就任記念コンサートを聴くことにします。で、それは大正解だったんです。

今日のプログラムは以下のとおりでなかなか凝った内容になっています。今日の演奏も実に見事な内容でした。

  指揮:大野和士
  管弦楽:東京都交響楽団

  シュニトケ:合奏協奏曲第4番=交響曲第5番

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調《運命》 Op.67


シュニトケは旧ソ連時代の作曲家で現代(もう17年前に亡くなっていますが)の音楽家としては高名です。もっともsaraiはまだ1曲も聴いたことがありません。CDで予習してみると、意外に聴きやすい感じです。予習したのは以下です。

 ネーメ・ヤルヴィ指揮イェーテボリ交響楽団
 シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

いずれも聴き応えのある演奏ですが、特にこの曲の作曲を委嘱したロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のアンサンブルの素晴らしさは最高です。初演したシャイーの指揮でもあり、曲を熟知した演奏で、かつ深い響きの見事な演奏。このところ、コンセルトヘボウのCDをよく聴いていますが、このオーケストラの素晴らしさには舌を巻きます。

シュニトケのこの作品はマーラーやストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチの音楽を直接、間接に取り込みつつ、バッハの音楽スタイルも継承するといった複雑なものになっています。つまり、簡単に攻略できる音楽ではないということです。ノントナールな要素も持ちつつ、トナール音楽であり、メロディアスな部分も多々あります。まあ、俗人であるsaraiとしてはそのメロディアスな部分が鑑賞のとっかかりになります。で、今日の演奏ですが、全体として、大いに楽しめましたし、よい演奏ではありましたが、コンセルトヘボウのような深い響きまでは表出できていなかったと感じました。特にノントナールの響きが尖鋭的過ぎて、もっとマイルドさと深さが欲しいと思ったんですが、それはsaraiの聴き方が悪いのかもしれません。トナール音楽的なところ、すなわち、メロディアスなところはとてもよかったんです。実際、予習したヤルヴィの演奏はこういう感じの演奏でしたから、今日の演奏をもっと評価すべきかもしれません。どうしても聴き込みの不足している音楽は偏った聴き方をしてしまうリスクがあります。まあ、トータルにはよい演奏で楽しめましたが、もっとオーケストラの響きで満足させてもらいたかったというのがsaraiの素人評価だったというところ。
第1楽章のいかにも合奏協奏曲っぽいところは素晴らしい演奏。第2楽章のマーラー風の曲想は十分に満足し、特に最後のピアノ四重奏は感動的でした。ある意味、妙なコラージュ音楽になっている第2楽章ですが、実に説得力のある演奏に思えました。第3楽章は暗い曲想ですが、大変な力演。長大さを忘れさせてくれるような細部まで磨かれた演奏でした。第4楽章もますます暗い曲想。弦楽パート、管楽パートの健闘が光りました。

休憩後はベートーヴェンの超傑作の《運命》。古典音楽の到達した巨大な最高峰です。解説によると、シュニトケはこの音楽について、こう語ったそうです。《神なき時代》にそのフィナーレで完全な勝利と幸福と自信をあらわし、人間の音楽が神に成り代わる瞬間を実現した。しかし、ベートーヴェン以降の時代には、そういう肯定的なフィナーレはインチキくさく、わざとらしくなる。
シュニトケの音楽はそういう屈折を持って、創作されたのかとも思いました。確かに古典音楽として完璧に完成された《運命》の後に、一体、どういう音楽があり得るのか、そういう観点でも大きな壁になるような音楽が《運命》とも思えます。
さて、シュニトケの悩める音楽の後に演奏された《運命》は完璧なアンサンブルで、まさにシュニトケの苦悩を逆説的に体現するような音楽でした。颯爽とリズムに乗って疾駆する現代的な演奏です。こういうスタイルではオーケストラの一糸乱れぬ完璧なアンサンブルが要求されますが、今日の都響はまさに室内オーケストラを思わせるコンパクトなアンサンブルで驚異的な演奏です。弦も管も素晴らしい響きで魅了します。ある意味、日本のオーケストラがこの水準で演奏するのが信じられない思いです。このところ、《運命》はずい分、聴き込みましたが、ハイティンクがロンドン交響楽団を指揮した演奏とスタイルもそして、演奏水準もほぼ同じ。ということは、もはや、世界のトップレベルということです。もっとも、一昨年来日したティーレマンとウィーン・フィルのベートーヴェン・ツィクルスでの《運命》はこういう現代的なスタイルではなく、シュニトケが語った《人間の音楽が神に成り代わる瞬間》を実現したものでした。そういう音楽とはアプローチが異なるので比較できるものではありません。sarai個人は《運命》はフルトヴェングラーの信奉者の一人ですから、《人間の音楽が神に成り代わる瞬間》を何としても実現してもらわないと困るんです。ちなみにフルトヴェングラーの《運命》は1926年の録音から最晩年の1954年まで12種類の録音が知られていますが、今回予習も兼ねて、2種類聴き、8種類まで聴き込み、残り4種類も近日中に聴く予定です。ほぼすべての演奏が神レベルの感動的な演奏です。音質の悪さはもう関係ありません。
ともあれ、今日の大野和士の指揮する都響の《運命》は素晴らしい演奏であったことは間違いなく、彼らの音楽を愛する気持ちがストレートに表出する様には、大変、感銘を受けました。

大野和士が音楽監督を務める最初のコンサートは予想以上に大変素晴らしいもので、都響の今後がますます楽しみになってきました。


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マタイ受難曲、バッハ・コレギウム・ジャパン@所沢市民文化センター ミューズアークホール 2015.4.4

素晴らしいマタイ受難曲でした。どこから伝えればいいのか難しいですが、まずは鈴木雅明のプロデュースと指揮に最大の賛辞を贈りたいと思います。トータルに非の打ちどころのないような最高の演奏でしたからね。
とは言え、やはり、ポイントは2つ。合唱の素晴らしさと福音史家のベルンハルト・ベルヒトルトの素晴らしい歌唱です。合唱は特にコラールの美しさに心を打たれました。マタイ受難曲はイエスの受難の物語という暗い内容ですが、美しいコラールで心が慰められます。とりわけ、受難のコラールの素晴らしさ。フリギア旋法で歌われる受難のコラールの美しさには表現する言葉もありません。ベルヒトルトの福音史家は高音の響きが美しい上に、素晴らしい表現力で、物語を劇的に語ってくれるだけでなく、音楽的にも大きな感銘を受けました。
もちろん、音楽の屋台骨と言える室内オーケストラの演奏も万全でした。コンサートミストレスの若松夏美のオブリガート・ヴァイオリンによるエルバルメ・ディッヒ、マイン・ゴット(憐れみたまえ、我が神よ)のアリアの素晴らしさ、菅きよみのフラウト・トラヴェルソのよるアウス・リーベ、ヴィル・マイン・ハイラント・シュレルベン(愛故にわが救い主は死にたまわんとす)のアリアはソプラノの名唱と相まっての美しい響き。あらためて達人揃いのオーケストラであることを実感しました。
ひとつだけ、難点を言えば、アルトの歌唱がピュアー過ぎて、いまひとつ表現力を欠いている感じがあり、アルトの名アリアの数々での感動が得られなかったことです。逆にソプラノは若干、表現過多のきらいもありましたが、saraiはこれくらいやってくれたほうがいいとさえ思いました。変な言い方ですが、アルトとソプラノが交代すれば、今日のマタイ受難曲はさらに感動一入だったかもしれません。ソプラノのジョアン・ランは表現過多はさておき、美しい高音の響きには心を打たれました。イエス役のマティアス・ヴィンクラーは若々しい歌声が33歳の若さで亡くなったといわれるイエスにぴったりでなかなかの好演でした。 

今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木雅明
  ソプラノ:ジョアン・ラン
  アルト:オリヴィア・フェアミューレン
  福音史家/テノール:ベルンハルト・ベルヒトルト
  イエス/バス:マティアス・ヴィンクラー
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
   ヴァイオリン(コンサート・ミストレス):若松夏美
   フラウト・トラヴェルソ:菅きよみ

  J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244

   1部と2部の間に《休憩》

先日の《音楽の捧げもの》に続く素晴らしさ。彼らの創り上げるバッハの世界にすっかり魅了されました。7月のバッハのロ短調ミサも聴きたくなり、チケットを購入しちゃいました。


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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

フランチェスコ・トリスターノ・ピアノ・リサイタル@上大岡ひまわりの郷 2015.4.5

一昨日は大野和士&都響の音楽監督就任記念コンサート、昨日はバッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲と重いものを聴きましたが、打って変わって、今日は若手ピアニストのピアノ・リサイタルです。素晴らしいピアノ独奏を聴き、改めて、自分がピアノ好きだということを再認識しました。

フランチェスコ・トリスターノはルクセンブルク出身でまだ30代半ばのイケメンのピアニスト。初めて聴くので、どんな演奏をするのかと思っていたら、最初のバッハのトッカータは切れのよい演奏ですが、少し分厚い響き。なかなかの演奏ではありますが、こういうピアノの響きでのバッハの鍵盤楽器曲の演奏には頭をひねってしまいます。これだったら、やはり、チェンバロ演奏のほうがよいと思います。バッハをピアノで演奏する意味が分からない響きになっているからです。ただ、演奏自体はノリもよく、決して悪くはありません。どうして、こんなに分厚い響きで弾くんだろうと思っているうちに次のフランス組曲第2番の演奏が始まります。えっと驚きます。最初の1音から、繊細な響きに変わっています。彼は曲ごとに響きを変えて演奏できるようです。この響きこそ、バッハの鍵盤楽器曲をピアノで弾くときに出すべき響きです(saraiが勝手にそう思っている響き)。素晴らしいフランス組曲の演奏です。CDで一番評価しているアンドラーシュ・シフの演奏にも匹敵するものです。第3曲のサラバンドは心に沁みるような深く、しみじみとした演奏です。今日は特別提供のYAMAHAのCFX(価格は1900万円もするそうです)ですが、バッハに関してはスタインウェイならばもっと表現力を増したような気がします。それにしても超満足の素晴らしいフランス組曲でした。彼の弾くパルティータも聴いてみたいところと思ってしまいました。昨年聴いたアンデルシェフスキのバッハ(フランス風序曲、 イギリス組曲第3番)の演奏を上回る演奏にある意味、びっくりしてしまいました。世の中は広いものです。才能のある人はいるんですね。素晴らしいバッハを聴けただけで、もう、今日は満足です。

前半の最後は超難曲のストラヴィンスキーの《ペトルーシュカからの3楽章》です。これはもう絶句。これこそ、今日特別に運び込まれたYAMAHAのCFXの能力を100%発揮した超絶演奏。演奏のキレもシャープな響きもパーフェクトと言わざるを得ません。CDで聴くポリーニの鋭角的な演奏も霞んでしまうような会心の演奏です。やはり、こういう超絶的な曲はライブで聴くのが一番です。CDではライブの迫力は決して味わえません。

素晴らしいバッハとストラヴィンスキーを聴いて、saraiは至福の境地。

さあ、後半です。バッハのコラール《目覚めよと呼ぶ声あり》は原曲はカンタータ第140番『目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声』(Wachet auf, ruft uns die Stimme)BWV140で、テノールの歌うコラールにユニゾンの弦が絡んでいく曲ですが、バッハ自身がオルガン独奏用に編曲して、「シューブラー・コラール集」の第1曲 BWV645として知られています。ブゾーニやケンプがこのオルガン曲をピアノに編曲したものが有名です。今日の演奏はトリスターノ自身がオルガン曲ではなく、原曲のコラールからピアノ用に編曲したそうです。トリスターノは作曲もてがけ、また、バッハにもこだわりを持っているそうで、きっとこだわりの編曲なんでしょう。終盤で、コラールが伴奏を圧するように響いてくるところの迫力は感動的でした。最後の音が長く響いていましたが、その響きが消えるとともにムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》のプロムナードのメロディが響き始めます。まるでバッハのコラールが《展覧会の絵》の前奏曲のようです。《ペトルーシュカからの3楽章》を聴いて、想像していたとおり、《展覧会の絵》も圧倒的な迫力の演奏です。とても素晴らしいと言いたいところですが、saraiが予習したCDの演奏がそれを言わせません。予習したのは20世紀を代表するピアノの巨人の2人の演奏です。

 ホロヴィッツ カーネギーホール・ライブ(プライベートコレクション) 1948年
 リヒテル ソフィア・リサイタル・ライブ 1958年
 リヒテル モスクワ(メロディア) スタジオ録音 1958年8月8日
 
ホロヴィッツは以前、1951年ライブと1946年の演奏がCD化されていましたが、現在はその後発掘された1948年の演奏が最も評価されています。世紀の大ピアニストが絶頂期に演奏した物凄い演奏。まあ、やり過ぎとも思える演奏でホロヴィッツの超絶技巧を聴かせるために自身での編曲も織り込んでいます。一度聴いても損はありません。
リヒテルの1958年のソフィア・リサイタルのCDは幻のピアニストと言われていたリヒテルが西側に初めて紹介されたCDとして有名です。彼の弾く《展覧会の絵》は激しい気魄で聴く者を圧倒します。気合が入り過ぎて、ミスタッチも多いのですが、そんなものは彼の壮絶な演奏で吹き飛ばします。こんな演奏は誰にもできないでしょう。しかし、音質が悪く、会場の聴衆の咳もうるさいので万人向きではありません。リヒテルの真価を聴くなら、同じ1958年、ソフィア・リサイタルに先だって、モスクワでスタジオ録音された演奏がおすすめです。こちらは落ち着いた演奏でミスもなし。素晴らしい演奏です。まだ聴いていませんが、同じ年、少し前にブダペストで演奏したものも素晴らしいそうです。

今日のトリスターノの演奏もよかったのですが、上記の演奏を知ってしまうと、矮小な演奏に感じられてしまいます。きっと、誰の演奏を聴いても満足できないかもしれません。ただ、以前聴いたファジル・サイの演奏に比べると、今日のトリスターノの演奏は数段上ではありました。まあ、予習もほどほどにということでしょうか。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ:フランチェスコ・トリスターノ

  J.S.バッハ:トッカータBWV911
  J.S.バッハ:フランス組曲第2番
  ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章

  《休憩》

  J.S.バッハ:コラール《目覚めよと呼ぶ声あり》(トリスターノ編)
  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》

   《アンコール》
     ストラヴィンスキー:タンゴ
     トリスターノ(自作):メロディ

もう一度、聴いてみたいピアニストでした。特にバッハをもう少し聴かせてもらいたいです。


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24年ぶりのバルセロナ:バルセロナと言えば、やはり、ガウディのサグラダ・ファミリア

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/1回目

旅の9日目、そして、バルセロナの実質1日目です。バルセロナ来訪の目的は今夜のオペラ。それでもバルセロナと言えば、やはりガウディのサグラダ・ファミリアを見落とすわけにはいきません。バルセロナ観光のスタートはサグラダ・ファミリアからです。

バルセロナは雨とのsarai情報は大ハズレで、青空です。24年ぶりのバルセロナ観光は青空の下、スタートです。
まずは、事前にネットで予約してあるサグラダ・ファミリアに向かいます。予約時間は10時なので、それに合わせてホテルを出ます。ホテルからは地下鉄1本ですぐです。地下鉄マップでルートを確認します。地下鉄2号線の始発駅パラレルParal-Lelから6番目の駅のサグラダ・ファミリア駅Sagrada Famíliaまで移動します。

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今日と明日の移動用に2日間乗り放題チケットHola BCN!2 Diesを購入します。1枚13.40ユーロのチケットを2枚購入。これで安心して、地下鉄を利用できます。

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サグラダ・ファミリアに前回来たのは、24年前。きっと大変貌を遂げているでしょう。地下鉄に乗ってサグラダ・ファミリア駅に着くと、目の前にサグラダ・ファミリアがそびえています。生誕のファサードの側からは昔と同じで、クレーンで工事中も昔と同じ。全体的な建物がほぼ完成しているのが違いと言えば違いです。

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建物の外観を見るためにぐるりと一周してみます。意外にコンパクトなことに驚きます。トレドやセヴィーリアのカテドラルを見てきたばかりだからかもしれませんね。こちらは北側の後陣です。外壁はほとんど完成しているようです。生誕のファサードと違って、すっきりしたモダーンな雰囲気なんですね。

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当日券を求める人たちが長蛇の行列を作って、建物の周りに並んでいます。どうして事前にネットで予約しとかないんでしょう。3月頃から予約サイトのURLが変わったことが影響しているのかもしれませんね。

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この辺りでは、新しい塔の基部を建設中です(もしかしたら、低い建物なのかも?)。

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当日券の列はなおも続いています。

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相当に長い行列です。予約しておいてよかった!

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ようやく、生誕のファサードの反対側にある受難のファサードの4本の塔の方に周り込んできました。

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この受難のファサードは24年前にはまだできていなかった部分ですが、4本の塔は完全に完成していますね。

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受難のファサードの彫刻も見えてきました。中央にはキリストの磔刑の彫刻があります。ガウディ自身が作った生誕のファサードの有機的な森を思わせる彫刻とはまったく異なるモダンでシンプルな彫刻です。ちょっと残念な気もしますが、ガウディがいないのでガウディらしさが欠けてしまうのは仕方ないですね。

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これが受難のファサードの全体像です。もう少しで完成しそうです。

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受難のファサードの下には大勢の観光客が群がっています。こちらが当日券の入場口のようです。

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受難のファサードの後ろには、バシリカの大きな建物が見えます。24年前にはなかった建物です。

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今度は南側の栄光のファサードの方に周り込んでいきます。美しく咲き誇るブーゲンビリアの花が工事真っ盛りの栄光のファサードを彩っています。

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入場予約時間の10時までに、2分程になりました。もうすぐ入場です。


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24年ぶりのバルセロナ:サグラダ・ファミリアの生誕のファサードの彫刻群

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/2回目

24年ぶりにサグラダ・ファミリアにやってきました。ネットで事前に入場予約していたので、その時間までサグラダ・ファミリアの周りを1周しながら、その外観を楽しんでいます。
南側で建造中の栄光のファサードの前に立ち、この壮大な建築物(工事現場と言ったほうがいいかも)を見上げます。現在進行形の大芸術品って、なんだか凄いですね。

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ぐるっと一回りして、生誕のファサードの前に戻ってきました。ここが入場口でもあります。

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ちょうど予約時間の10時になり、入場します。ネットで購入した予約チケットのQRコードを読み取るだけで、すんなりと入場できました。これがそのチケットです。バシリカの入場が10時から、鐘塔に上るのが10時半からです。1人19.3ユーロとなかなか高価ですが、これがこれからの建設資金になるんですね。

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間近に見る生誕のファサードはやはり大迫力です。ガウディが生涯をかけて作った傑作芸術です。

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彫刻が緻密なことは当然だとして、この大きな作品の有機的な一体感が素晴らしいです。直線的なものはすべて排して、自然を感じさせるのがガウディ芸術です。

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中心にあるのは、聖母戴冠の彫刻です。聖母被昇天の後、天上界に迎え入れられたマリアがキリストによって戴冠されるさまが描かれています。

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真正面には、受胎告知を描いた彫刻とそのすぐ下に《ベツレヘムの星》の彫刻が見えます。

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中央の出入り口には、生誕間もないイエスが聖家族(マリアとヨセフ)に見守られている彫刻があります。この教会の象徴のような彫刻ですね。その上には合唱する9人の子供たちの彫刻が、下の幼子イエスを覗きこんでいます。

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これが受胎告知、合唱する9人の子供たち、幼子イエスと聖家族が並んでいるところです。両脇には、6人の天使像が楽器を奏でています。左側が上から、ファゴット、ヴァイオリン、シター。右側が上から、ハープ、タンバリン、ドゥルサイナ(カタルーニャの民族楽器)。

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左手には、東方三博士の彫刻があります。

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右手には、樹木をイメージしている柱の大きな彫刻があります。

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一番左には、子供を殺そうとしている兵士にすがりつく母親が描かれている嬰児虐殺、幼子イエスを抱いたマリアたちが嬰児虐殺を回避するために敢行するエジプトへの逃避行などの聖書物語の彫刻があります。

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生誕のファサードは、このように聖書に描かれたキリストの生誕にまつわる物語の彫刻でぎっしりとうめ尽くされています。ガウディの渾身の彫刻群です。

生誕のファサードの彫刻を十分に堪能したところで、いよいよ聖堂の内部に入ります。聖堂は昔来たときはありませんでした。聖堂自体もその屋根すらもありませんでした。というわけで初体験の聖堂に入るや否や、ステンドグラスを通して降り注ぐ光の色の鮮やかさに目を奪われます。このステンドグラスもありませんでした。

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聖堂の内部空間の大きさ自体はそれほどでもありませんが、天井の高さは圧倒的です。ゴシックのカテドラルの重厚感や膨大な内部装飾はありませんが、現代に即してモダンな内装になっています。

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ステンドグラスに目を向けると、黄色や青の多彩な色彩の光があふれています。美しい光の芸術に息を呑みます。

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美しい空間に身を置くと、自分自身の心も美しく洗われるような感覚になっていきます。ゆっくりとこの空間に沈みこんでいきましょう。


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24年ぶりのバルセロナ:ステンドグラスの光に包まれたサグラダ・ファミリアの聖堂

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/3回目

24年ぶりに訪れたサグラダ・ファミリアで初めて見ることになった聖堂の内部は、美しい光に満ちた空間でした。
ステンドグラスを通して、色付けされた光は白い柱を緑色に染めています。無機的な建造物を自然の樹木に変える魔法の光です。これこそガウディが建築で表現したかったものだと理解しました。

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聖堂は自然の生命感に満ち溢れています。林立する柱は森の樹木そのものに思えます。

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高い天井を見上げます。大きな花々が咲き誇っているかのようにも思えます。

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ステンドグラスを改めて眺めると、まさに自然の美しさを表現する色彩が配置されていると感じ入りました。ガウディが亡くなってずい分月日が経ちますが、ガウディの芸術精神は現代にもしっかりと継承されているのですね。

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じっくりとステンドグラスに見入りました。

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こちらのステンドグラスも同じ色彩で表現されています。

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こちらは壁面に広く配置されたステンドグラスです。上方からは強い太陽の光がまぶしく入り、まわりのステンドグラスの緑を中心とした色彩は、その太陽の恩恵で自然が栄えている様をあらわしているように感じられます。

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こちらは主祭壇です。黄色っぽい天蓋のもとにはシンプルな十字架のキリスト。スケールの大きな自然を思わせる聖堂とよくマッチしていると思います。

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翼廊を眺めます。こちらは受難のファサードの内部部分です。西側にもかかわらず、光に満ちていることに驚きます。

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今は身廊と翼廊が交差するクロッシングの部分に立っていますが、傍らの柱の上部に黄色く輝くものが取り付けられていることに気が付きました。

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これは聖人のシンボルです。聖マタイSant Mateuを表す《人》のシンボルです。

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まわりの柱を探すと、全部で4本の柱に聖人のシンボルがあります。
これは聖マルコSant Marcを表す《ライオン》のシンボルです。

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これは聖ルカSant Llucを表す《牡牛》のシンボルです。

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これは聖ヨハネSant Joanを表す《鷲》のシンボルです。

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このメダルのようなシンボルはクロッシングを囲む4本の柱に取り付けられています。

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この4人の聖人が選ばれたのは彼らが福音書を書いた聖人だからでしょう。これらの4福音書は新約聖書に収められています。推測では、この教会は聖書に基づくものであることを宣言しているのでしょう。

これまでスペイン各地で見てきたカテドラルと比べると実にシンプルではありますが、内部も見どころ満載です。サグラダ・ファミリア鑑賞は続きます。


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24年ぶりのバルセロナ:サグラダ・ファミリアの聖堂内で偶然の再会

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/4回目

サグラダ・ファミリアの美しい聖堂の中を夢中で歩き回っていて、ふと信者席に目をやると、結構多くの人たちが腰かけています。実際は観光客ですが、なんだか教会らしい雰囲気になっています。このサグラダ・ファミリアは既に2010年にローマ法王のベネディクト16世が訪れて、正式にカトリック教会として認定されています。これからは教会としての歴史を刻み込んでいくのですね。

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その信者席には傍らの大きなステンドグラスから、天上からの柔らかい光が降り注いでいます。

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翼廊の東端は生誕のファサードです。そこには、聖ヨゼフの像が立っています。ステンドグラスからの青い光を背景に厳かな姿です。聖家族を冠する教会ですから、キリストの養父ヨゼフの存在も大きいのだと感じました。

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身廊を支える柱の連なりは、この聖堂の一番の素晴らしさです。どこまでの上に伸びていく柱の成長の勢いを感じさせます。

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上階に上る螺旋階段があります。上からこの聖堂内部を見下ろしてみたいものです。

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階下がのぞけるところがあります。下を見ると、信者席が見えます。これは地下聖堂のようです。

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内陣の裏のほうにぶらぶら歩いていくとステンドグラスも間近に見えてきます。

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こちらにも青いステンドグラスが見えます。

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パイプオルガンのパイプも間近に見えます。

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ステンドグラスに接する空間があります。床にはステンドグラスを通した多彩な光が映り込んでいます。

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ステンドグラスの細かい図柄がよく見えます。その美しさに感嘆します。

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鍾塔に上っていく螺旋階段が見えます。これから鍾塔へはエレベーターで上るので、階段は下りるだけ。それにしても、凄い高みに上るんですね。

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上を見上げると、複雑な意匠の不可思議な眺めになっています。ガウディの発想力に驚きます。

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身廊を歩いていると、そこは大変な数の人で混雑しています。さすがにスペインで1番の観光スポットだと実感します。

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身廊の天井を再び見上げますが、何度見ても素晴らしいデザインです。

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聖堂の美しさにみとれていると、突然横から声をかけられます。あれまあ、アルハンブラ宮殿でお会いしたご夫妻です。こんな偶然もあるんですね。まあ、スペインで行くところは皆同じですから、まったくの偶然でもありませんけどね。再会を喜び、ひとしきり情報交換をしてお別れしました。

まだ鍾塔に上る予約時間にはならないので、もう一度この素晴らしい聖堂の空間をぶらぶらしましょう。


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24年ぶりのバルセロナ:サグラダ・ファミリアの鐘塔からの絶景

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/5回目

鐘塔に上る予約時間までの間、サグラダ・ファミリアの美しい聖堂を眺めて過ごします。立ち並ぶ柱とその背景にあるステンドグラスは見飽きることがありません。

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信者席から主祭壇を眺めます。天蓋に覆われた十字架のキリスト像が、自然の森のような空間に浮かび上がっています。

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間近からキリスト像を眺めます。印象的な姿ですね。

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ようやく、鐘塔に上る予約時間になりました。エレベーター前に進みます。

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生誕のファサードの鐘塔にエレベーターで上ると、塔の上からの絶景が目に飛び込んできます。24年ぶりに見る風景です。以前に上った塔は、工事中の現場だったんですけどね。

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現在でも、すぐそばには工事中の塔が見えます。

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別の方向を眺めます。塔の上から海が見たかったんですが、海を見ることができなくて残念。

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塔の中を覗き込んでみました。これは塔の下部です。完全な空洞なんですね。

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これは上の方です。こちらもすっからかんに抜けています。

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塔の中に入って、石の窓からの眺めを楽しみます。

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塔の壁に沿って下に降りていく階段があります。上りはエレベーターでしたが、下りはこの階段を降ります。受難のファサードの塔は下りもエレベーターですから、自分の足で階段を下りたければ、生誕のファサードの塔に上るのがおすすめです。

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壁に開けられた窓からは下界の景色が楽しめます。

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階段はずっと壁に沿って下っていきます。

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サグラダ・ファミリア前の池が見えます。先ほどは、そこからサグラダ・ファミリアを見上げました。

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こういう異形の彫刻も間近に見えます。びっくりです。

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まだまだ、下への階段は続きます。


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桜を愛でる旅2015春:彦根城、妙心寺退蔵院、仁和寺

今日からリアルタイム旅の緊急記事をアップします。

今年は全国的に桜の開花が早く、今日は多くの桜の名所は花が散っています。その中で京都周辺で桜が見ごろの名所を訪ねます。

まずは桜が散りぎわになっているという彦根城に向かいます。彦根城は先月訪れたばかりですが、桜の名所としては見逃せない場所です。
今日は混雑を恐れて、車ではなく電車で訪れることにしました。京都方面からは新快速で50分ほどです。駅から歩いて10分ほどで表門に到着。内堀に沿って、桜が満開(ちょっと散りぎわ)です。花びらが風ではらーっと流れて、風情があります。

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お堀の水面には桜が映り込み、散った花びらが浮いて、花筏。

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石垣に沿って、急な階段を上っていくと、桜に彩られた天守閣。

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天守閣の前に立ちます。先月とちがって、桜が華やかです。

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天守閣の奥の西の丸に進むと、満開で散ったはなびらがびっしりと地面を覆い、真っ白。

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西の丸から振り返ると、満開の桜と天守閣の絶景。

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彦根城の桜を満喫し、今度は京都に向かいます。
横浜から新幹線で駆け付けた娘夫婦と合流し、仁和寺に向かいます。バスは混み合いそうなので、JR嵯峨野線の花園駅へ。そこから、妙心寺の境内を抜けて、仁和寺に歩いていきます。妙心寺の山門に春の特別公開の看板があり、桜の綺麗な写真があります。妙心寺の塔頭の退蔵院です。半信半疑で退蔵院の受付で桜の開花状況を訊くと、自信満々の様子で『満開です!』。それじゃ、素通りできません。入ってみましょう。
素晴らしい《しだれ桜》が満開。感動です。

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枯山水の庭園の上に《しだれ桜》が垂れ下がり、庭園の砂の上には花びらが綺麗に散っています。

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奥に向かい、茶席の前の《しだれ桜》も見事に咲き誇っています。

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池泉庭園も《しだれ桜》が素晴らしい装飾になっています。

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これは桜からは離れますが、退蔵院の枯山水の庭園も立派です。元信の庭です。狩野派の巨匠、狩野元信が作庭したものだそうです。

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退蔵院は予想外の桜の素晴らしさでした。
今度は予定通り、仁和寺に向かいます。
山門に着くと、《おむろ桜、満開!》の立て看板。やったね!

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早速、御室桜の庭園に向かいます。ところがその庭園に入る長い行列にびっくり!

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御室桜は満開で凄い! 庭園中、満開の桜がびっしりと咲いています。

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おおぶりの花弁の美しい桜です。

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風が吹くたびに花びらがさーっと流れ、美しさの限りです。地面は白く染まっています。これぞ満開です。

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満開の御室桜の先に古えの歴史を刻む五重塔。これは絶景ですね。多くのアマチュアカメラマンがずらっと並んで撮影しています。これも壮観な眺めです。

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最後に御室桜の花びらを子細に観察します。見事な花びらに感嘆!!

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御室桜の庭園を出て、五重塔を近くで鑑賞。素晴らしい建造物です。

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仁和寺の最後の仕上げはsaraiのお気に入りの建物。屋根が素晴らしく美しい国宝、金堂です。何度見てもため息の出るような美しさ。どんな素晴らしい芸術家がこの建物をデザインしたのかと思いを馳せてしまいます。

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明日も桜見物です。


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桜を愛でる旅2015春:造幣局通り抜け、平安神宮

今日もリアルタイム旅の緊急記事をアップします。昨日に引き続き、桜の名所を訪ねます。

まずは大阪の造幣局の通り抜けが限定1週間の開放期間中であることを知り、なおかつ、昨日から満開とのネット情報で勢い込んで出かけることにします。京都から新快速で大阪に向かっていると、車内で造幣局通り抜けへの乗り換え案内のアナウンスまでありビックリです。東梅田から谷町線の地下鉄に乗って、天満橋で下車。駅から地上に出ると、もうそこからは大渋滞。延々とのろのろ歩き続けて、ようやく造幣局の門が見えてきたときにはほっとします。

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これは1本目の桜です。まさに満開です。こんもりと花が咲く、こでまりのような綺麗な花です。

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1本目の桜の花は真っ白でしたが、ピンクの桜もあります。

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近くで観察すると、八重の花が重なり合って、とても美しい花弁です。

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次々と美しく満開の花に出会うことができます。

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配偶者が大喜びだったのは桜のトンネル。しかも珍しい緑色の桜の花です。

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これが緑の桜の花弁。

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これが最高の桜のひとつ。こんなに花が咲いていいのって感じ。素晴らしいです。

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まさに見飽きるほどの桜の花のオンパレードでした。さあ、次の場所に移動しましょう。とりあえず、京町の駅に出て、軽食をいただきます。大阪と言えばたこ焼き!ということで皆の意見が一致。探しまくって、たこ焼き屋さんを発見。クレオールという小さなお店。スタンドを家族4人で占拠。

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熱々の絶品でした。さすが大阪のB級グルメの代表選手。

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京阪特急に乗って、京都の平安神宮に向かいます。ちょっと時間に余裕があったので、真如堂から黒谷を散策。たまたま立ち寄った金戒光明寺で見たほとんど花が散ってしまった桜も風情がありました。

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平安神宮に到着し神苑に入ると、いきなり満開のしだれ桜が目に入ります。こんなに凄い桜は見たことがないくらい。素晴らしい!

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支えの竹の上に広がるしだれ桜はどこまでも咲き誇っています。なんという素晴らしい景色でしょう。

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池の傍のしだれ桜も満開。これまた絶景です。

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池のまわりには美しいしだれ桜が咲き、池の水面に桜が映り込んで見事な景色です。

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最高のしだれ桜を堪能しました。

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平安神宮の素晴らしい桜に満足した後は近くの京料理の六盛で舌鼓。
まずは八寸。姫皮(筍)が美味。ホタルイカも絶品。

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さよりの昆布じめに続き、名物の手桶料理。さまざまな食材の競演。どれも満足の味。

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京都の季節の味、筍料理。若竹煮は薄味の上品な美味しさ。リーデルの日本酒グラスで飲む伏見の銘酒も納得の味。

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近江牛のステーキに満足し、その後は筍ごはん。あまりの美味しさにおかわりです。

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最後はフルーツです。さらにサプライズの桜餅と抹茶。

桜と料理、京都を満喫した1日でした。


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桜を愛でる旅2015春:宇陀の桜(又兵衛桜、水分桜)、佛隆寺千年桜、西光寺、室生寺、談山神社

今日もまたまたリアルタイム旅の緊急記事をアップします。三日連続で桜の名所を訪ねます。奈良の名所巡りということで愛車プリウスで出かけます。2時間ほどで琵琶湖から奈良、天理と走り抜け、宇陀市に到着。

まずはもう散り始めたという情報はあるものの気になっていた又兵衛桜(本郷の瀧桜)を訪ねます。まだ、桜祭りは開催中でした。が、やはり、盛りは過ぎています。それでも1本桜の貫録は十分に感じられます。満開なら、どれほど素晴らしかったでしょう。

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次にお昼をいただきつつ、周辺の桜情報を大宇陀の道の駅でゲット。その結果、水分桜、佛隆寺千年桜、西光寺を巡る方針を決定。道の駅のお姉さんに感謝です。
ちょっと道に迷いながらも何とか、水分桜(みくまり桜)に到着。宇太水分神社の近く、国道166号線、芳野川沿いの堤防500に約100本の桜並木が続きます。しかし、これももう散りぎわ。満開ならば、さぞや壮観な眺めだったでしょう。それでも並木の端のほうは満開に近い状態です。これで満足しておきましょう。

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次は狭い山道を走って、佛隆寺千年桜を目指します。そして、たどり着きました。
圧倒的な一本桜でした。人生最高の桜に出会いました。配偶者もしみじみと「人生の最後にはまた、この桜を見たい」とぽつり。決して、感傷的ではない配偶者の真実の一言にsaraiも同じ思いを抱きました。現実の風景とは思えない彼岸の景色です。

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この一本桜は樹齢950年といわれている根周り約8mもあるモチヅキザクラの古木です。スケールの大きさ、至高の美、長い歴史を合わせ持つ奇跡の桜に思えます。別の角度からも眺めます。

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これは長い石段の下から見上げた風景です。

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石段の上には空海の高弟・堅恵が創建したとされる古刹の佛隆寺の美しい佇まいもありました。

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石段を下りる途中、上から見下ろした一本桜の姿です。

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立ち去り難い思いを残して、次の目的地、西光寺に向かいます。急坂を上って、峠から下ったところに美しいしだれ桜に出会います。これが西光寺の一本桜でしょう。

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この辺りからは山里の春という雰囲気の景色が眺められます。

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ところで、この西光寺は室生寺のすぐ近くのようです。久しぶりに室生寺も訪問してみましょう。車を走らせていると、いきなり目の前に素晴らしいしだれ桜が出現。いやはや、これこそ本当の西光寺のしだれ桜です。さっきのしだれ桜も見事でしたが、どうやら無名の桜のようです。あと、100年もすれば、有名になるかもしれませんけどね。これが本物の西光寺のしだれ桜です。満開でさすがの貫録です。

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西光寺のしだれ桜を十分に鑑賞し、今度は室生寺に向かいます。室生寺も桜が綺麗でした。散りぎわではありますが、桜は期待していなかったので嬉しい誤算です。これは太鼓橋と室生寺の門です。

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急な石段を上ると、国宝の金堂の上に桜。

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一番上には可愛い五重塔。これも桜が綺麗です。

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最後に談山神社に向かいます。ここも桜が満開のようです。ぎりぎり5時に到着したら、既に閉門。それでも外から、満開の桜は見えます。

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神社の向かいに立つホテルの5階のレストランからは談山神社が眺めれるそうなので、休憩も兼ねて、高見の見物。赤い鳥居と桜の組み合わせはいいですね。

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これで今日の桜巡りは完了。今日は最高の桜に出会えて、人生で記念すべき日になりました。


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桜を愛でる旅2015春:三千院、二条城

今日も引き続きリアルタイム旅の緊急記事をアップします。四日連続での桜の名所巡りです。今日は京都でまだ桜の花が残っているところを訪ねます。

まずは大原の里にある三千院に向かいます。京都駅前から京都バスの大原行に乗車。バスの車内では、たまたま乗り合わせた同じリタイア組の男性と息投合。彼は札幌から遊びに来ているそうですが、生まれ育ちは神奈川県ということで横浜の話、京都の話、はたまた国内各地の話で大いに盛り上がり、大原までの1時間があっという間に過ぎ去ってしまいます。大原のバス停で別れて、彼は元気よく立ち去っていきました。彼はsaraiよりも年上ですが、はるかに健脚そうです。saraiは配偶者と2人、ゆっくりと三千院への参道を上っていきます。途中、菜の花畑の先に桜が見えます。これも山里の春ですね。

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三千院の門前に着くと、塀の前には散り始めた桜の木が立ち並んでいます。

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三千院の美しい庭園有清園は雨の中、深閑とした静けさに包まれています。往生極楽院の先には桜の花も見えます。

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有清園を歩きながら、往生極楽院に近づきます。国宝の威厳、美しさをたたえた建物と桜は意外に似合いませんね。

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往生極楽院に入り、阿弥陀三尊像の優しい顔に見入って、心が和みます。最近、saraiも配偶者も古い仏像に接すると、なんとも言えないほのぼのとした気持ちになります。年を取ったからでしょうか。ヨーロッパのキリスト教美術では得られない感覚です。強いて言えば、マリア信仰を奉じた美術は近い感覚かもしれませんが、もっと穏やかな心持ちです。

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奥ノ院に上っていくと満開のしだれ桜があります。これまで見てきた他の素晴らしい桜に比べると、今一つかな。

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観音堂の前から不動堂の屋根に覆いかかるようなしだれ桜は美しく感じられます。

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再び、不動堂の前に下り立ち、軒先から見た満開のしだれ桜は美しいです。

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桜見物に来ておかしな話ですが、新緑の青もみじの爽やかさが新鮮に感じられます。

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桜に飾られた往生極楽院の姿を目に刻みつけながら、三千院を後にします。

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次はバス、地下鉄、バスを乗り継いで、二条城に到着。既に閉場間近のアナウンスが流れています。急いで入場しますが、全然、桜の気配がありません。とりあえず、二の丸御殿を拝見。

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その後、急いで庭園巡り。豪華な池泉回遊式庭園(二の丸庭園)に盛りを過ぎた桜が1本あります。

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天守閣跡の高台から見下ろすと、数本の桜が見えます。

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最後に桜の園を訪れると、盛りを迎えた桜もありました。

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美しい満開のしだれ桜を見て、二条城の見学は完了。

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これで今年の京都の桜見物はおしまい。充実した桜の花見でした。


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桜を愛でる旅2015春:畑のしだれ桜、湖東の百済寺

今日もリアルタイム旅の緊急記事をアップします。これで5日目の桜の名所巡りです。今日は横浜の自宅への帰途、滋賀県で見られる桜の名所を訪ねます。今年の桜を愛でる旅も今日でおしまい。

まずは信楽の山間の村にあるしだれ桜、畑(はた)のしだれ桜を見に行きます。大津から車で1時間程のところです。正確な地図もないので、おおよその見当をつけてナビに場所を入力。近づくと、道に案内板が立っています。もうすぐだと思って車を走らせていると、配偶者が「あそこにあるよ!」って言う声を聞きましたが、少し通り過ぎてしまいます。慌てて車を方向転換して、戻ります。畑の傍らにあった駐車スペースに車を停めて配偶者が指さす方を見ると、近くの小高い丘に綺麗なしだれ桜が見えます。なかなかいいですね。それに満開です。

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まずは駐車場からズームアップして撮影。見事な桜です。

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近くまで歩いていって、間近に見ます。いやあ、素晴らしい桜です。この桜の謂れが看板に書いてあります。昔、平安後期に都落ちした平家の身寄りの人が都を偲んで、都の桜の原木を植えたという言い伝えがあるそうです。この桜の実際の樹齢は400年くらいなので時代が合わず、江戸時代の初期に植えられたもののようです。いずれにせよ、長い歴史を重ね、周りの人が手入れしてきた結果がこの桜の古木ですから、人々の心のこもったしだれ桜です。

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少し、角度を変えて見てみます。とても綺麗です。

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そばの小高いところからも桜を見下ろせるようになっています。桜は、見る角度を変えたり、見上げたり見下ろしたり、近くから見たり遠くから見たり、様々な見方で楽しめます。畑のしだれ桜を見下ろして楽しみ、これで満足して鑑賞完了。

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次は琵琶湖に移動。湖東の古刹、百済寺(ひゃくさいじ)の桜を見に行きます。ところで、今年の9月にはsaraiが最も尊敬する巨匠ハイティンクがロンドン交響楽団と来日し、得意のマーラーの交響曲第4番を聴かせてくれます。これはどうしても聴き逃せません。そのチケットの先行発売が今日の12時からなんです。百済寺に到着したのは12時少し過ぎ。慌てて車の中でWimaxルーターを起動すると、なんとかネットに接続できます。急いでPCを起動し、無事チケットをゲット。ほっとしたところで、百済寺の境内に向かいます。とても美しい参道に目を惹かれますが、現在、養生中で通れません。

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別の入り口から境内に入り、まずは庭園を拝見。池泉回遊式庭園から見上げた山の斜面に桜の花が見えます。

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こちらの山の斜面にも桜。

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その山の斜面の散策路に上ると庭園に咲く桜が見下ろせます。その向こうには琵琶湖東岸の景色も見渡せます。

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これは近くで見た山の斜面の桜。

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次に苔むした石段を上って、お寺の本堂に向かいます。

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途中、桜とミツマタの花が競演しています。綺麗ですね。

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これが本堂。

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本堂も満開の桜が綺麗です。

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本堂の隣にある鐘堂も桜とミツマタで飾られています。

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本堂の先では満開の桜が帰路を見送ってくれました。

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これで京都周辺の桜見物は終了。

桜自体の美しさ迫力では、一本桜の素晴らしさに魅了されました。しかし、日本の桜の美しさは、お城やお寺と一体になっての風情も捨てがたい魅力に満ちていることも再認識できました。春の桜の花見を愛する心は昔から日本人に受け継がれてきた、なにかしら根源的なものかなと一人で納得したsaraiのサクラ旅でした。


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24年ぶりのバルセロナ:サグラダ・ファミリアの見学完了し、ゆったり朝食

しばしばスペインの旅を中断して横道にそれてしまいますが、京都の桜見物から戻ってきましたので、今日からまたバルセロナの話に舞い戻ります。

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/6回目

サグラダ・ファミリアの生誕のファサードの塔から、階段をぐるぐると回りながら下に下りていきます。下まで下りるのはなかなか大変ですが、途中、外の眺めが楽しめます。エレベーターで一気に下りるよりも興味深い体験ができます。
無理やり、塔の上を見上げます。なにやら奇怪な彫刻が見えています。これこそガウディの真骨頂ですね。

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下を見下ろすと、地面はまだずい分遠くに見えています。まだまだ階段は続くようです。ふーっ。

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乗り出して横を眺めると、生誕のファサードに並んだネギ坊主のように尖った彫刻群が見えます。

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間近に見える彫刻は不可思議な形の彫刻です。ガウディの頭の中は変わった形のものでいっぱいだったんでしょう。

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階段は、下りる人で渋滞しています。慌てずにゆっくりと下りましょう。

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やがて、階段は直径の小さな螺旋階段になります。上から下を覗きこむと、まるで幾何学模様のように見えます。この螺旋階段を一気に下りると、ようやく一番下に到着です。

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再び、美しい色彩のハーモニーに満ちた聖堂の内部空間に出ました。

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地下に下りてみましょう。そこはサグラダ・ファミリアの博物館になっています。色んな模型が並んでいます。

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これはサグラダ・ファミリアの完成模型ですね。ガウディが作ったものでしょうか。

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これは有名な重力模型ですね。実に理に適った設計です。

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これでサグラダ・ファミリアの聖堂内部の見学は終了。
24年ぶりに見たサグラダ・ファミリアに感慨しきりのsaraiと配偶者でした。

最後に外から、サグラダ・ファミリアの全景を眺めます。塔の上からも見えた池から全景を眺めることができました。池の水面にはサグラダ・ファミリアが映り込んでいます。

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見学を終えたところで、朝食を兼ねて休憩しましょう。サグラダ・ファミリアの生誕のファサードを眺めながらお茶できる通りがあります。24年前は、こんな通りはなかったような気がします。そのときのツアコンのお姉さんに、ここからしか写真は撮れないからと細い路地に連れていかれたような気がします。観光客のために街の様子もいろいろ変化しているのかもしれませんね。カフェというかバルというか、そんなお店のテラス席でサグラダ・ファミリアを眺めます。

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メニューには日本語が書かれています。よほど日本人観光客が多いのですね。

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冷たいコーラとサングリアの先にサグラダ・ファミリアが見えています。

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フライドポテトとイカのリングフライを食べましたが、これって本当に美味しいです。スペインのバル文化はsaraiの舌に合います。

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saraiは朝から、たっぷりとサングリアを飲んで悦に入っていました。


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24年ぶりのバルセロナ:人気スーパー・メルカドーナ、カタルーニャ音楽堂、ランブラス通り

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/7回目

サグラダ・ファミリアを見て、遅い朝食も食べ、カタルーニャ音楽堂に向かいます。地下鉄のサグラダ・ファミリア駅で電車を待ちます。

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が、ここで配偶者から、途中でスーパー・メルカドーナに寄っていきましょうという緊急提案。いったん、地下鉄5号線でベルダケルVerdaguerまで行き、そこで地下鉄4号線に乗り換えます。

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地下鉄4号線でジローナGironaで下車。地下鉄駅から出て、通りを眺めてお店を探しますが見つかりません。看板が出ていないというのは、街の美観上は良いのでしょうが、分かりづらいことこの上なしです。配偶者が目ざとく、スーパーのレジ袋を持った人を発見。その人がきた方向に行くとお店がありました! 人気のスーパー・メルカドーナMercadonaです。

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このスーパーは観光案内書で紹介されており、その記事を参考にして、配偶者が納得のお土産をゲットです。パエリアの素、タコのオイル漬、スープの素(ガスパッチョ)。夜食用にイベリコ豚の生ハムとガスパッチョ(紙パック入り)も購入。ガスパッチョは、この旅で最高にうけた1品です。思い通りの買い物のできた配偶者はご機嫌です。

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回り道をしましたが、いよいよ地下鉄に乗りカタルーニャ音楽堂に向かいます。地下鉄4号線のウルキナオナUrquinaonaで下車。サグラダ・ファミリアからここまでの地下鉄のルートを確認しておきましょう。

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カタルーニャ音楽堂Palau de la Música Catalanaは、遠くからも面白い建物なのですぐに分かりました。

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ガウディとはまたちょっと違いまが、これも何やら奇怪な建物です。皆競いあって面白いものを作っていったのですね。

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建物内部の見学ツアーもある筈ですが、今日はやっていないようです。残念ですが、仕方がないですね。外側から建物を眺めるだけで満足します。このカタルーニャ音楽堂は当時、ガウディ以上に名声のあった天才建築家ドメネク・イ・モンタネールの造り上げた最高傑作だと言われています。現在もコンサートホールとして使用されています。

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ガウディもそうですが、建築家と言っても彫刻が実に見事です。

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では、そろそろホテルに戻って休憩しましょう。夜は、期待のオペラをリセウ劇場で見ます。
グッスリお昼寝して、着替えて出かけます。
リセウ劇場へは、地下鉄パラレル駅から3号線でリセウLiceuまで移動します。地下鉄駅を出ると、旧市街の目抜き通りランブラス通りRamblaです。すぐにリセウ劇場Gran Teatre del Liceuの前に出ます。

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リセウ劇場は実に24年ぶりです。その間にこの劇場は火災で焼失し、その後再建されました。昔と変わらぬ姿で立っています。劇場前の歩道はミロっぽい模様で装飾されています。

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まだ開演までには十分時間があるので、リセオ劇場の近くの人気バルのイラティIratiでお腹を満たしましょう。お店を探しながら、ランブラス通りを歩きます。古風な建物が建ち並びます。

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通りは大勢の人たちが行き交っています。さすがに街一番の目抜き通りです。

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お店はすぐ近くの筈です。

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ランブラス通りから横の路地を進むと、バルのイラティが見えてきました。

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これがスペインでの最後のバル体験になりそうです。美味しいタパスをいただきましょう。


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24年ぶりのバルセロナ:人気バルのイラティで美味しいピンチョス、そして、スーパーキャストの楽劇《ワルキューレ》に感動!

2014年6月3日火曜日@バルセロナ/8回目

リセウ劇場でオペラを見る前に、人気バルのイラティでタパスをいただきます。お店の前に行くと、客は誰もいなくて、お店の人は掃き掃除をしています。まだ開店前なのでしょうか。明かりはついています。お店の人に尋ねると、レストランは休んでるけど、タパスはOKとのこと。そうそう、タパスでいいのです。立ってカウンターで食べるピンチョスを食べたかったのです。

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飲み物を注文し、お皿をもらいます。カウンターには、いろいろ美味しそうなタパス(ピンチョス)が並んでいます。

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美味しそうなピンチョスをぱくつきます。

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2人で8個も食べてしまいました。美味しそうなピンチョスをご覧ください。

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バルのピンチョスの美味しさを堪能。満足です。

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料金の計算は簡単です。タパスに刺さっていた爪楊枝の数を数えるだけです。1個1.95ユーロの均一料金の明朗会計です。

まだまだオペラの開演までには時間があります。この辺りを散策しましょう。大勢の人で賑わうランブラス通りに出ます。

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レイアール広場Plaça Reialに行ってみます。広場への入り口を発見。

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ヨーロッパによくある形の広場です。周りはぐるりとカフェやレストランのテラス席が並んでいます。ガウディがデザインした街灯もいまだに残っています。

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広場の中央には噴水があり、みなさん腰かけて休んでいます。

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そろそろオペラ開演の時間も近づいたので、リセウ劇場に向かいます。リセウ劇場は、24年前にオペラをみた数年後に火事で焼けてしまい、今の建物は新しく建て直したものです。正面は昔の面影を残していますが、横の方に新しい空間が出来ています。カフェもあります。観光客で賑わう外の騒々しさとは全く違い、静かな落ち着いた空間です。

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ここでコーヒーを飲みながらオープンを待ちましょう。それにしても以前に比べて、綺麗で設備も充実したようです。

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開場になったので、ホール内に入ります。今日のチケットはずい分前にネットで購入したチケット。

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ロビーでは、バルセロナにお住いの新しい友人にもお会いできて、楽しい一夜になりました。これが新しく豪華なロビーです。

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2階席からホールを見渡します。

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豪華な内部空間です。

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saraiの席に落ち着きます。平土間の4列目の良い席です。

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天井も美しいですね。再建後の方が綺麗になったみたい。

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楽劇《ワルキューレ》はスーパーキャストで、歌手陣はみな絶好調の歌唱。素晴らしい内容でした。特にジークムント、ジークリンデのコンビを歌ったフォークト、カンペの2人は純粋な愛を感じさせてくれる新鮮な歌唱。ソプラノ好きのsaraiはカンペにすっかり魅了されました。詳細記事はここにアップ済みです。

今夜はスペイン最後の夜ですが、充実した夜になりました。明日は昼過ぎまでバルセロナ観光し、夕方スペインを離れてザルツブルグへ飛びます。スペインの旅ももうすぐ終わります。


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24年ぶりのバルセロナ:フニクラとゴンドラでモンジュイックの山頂へ

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/1回目

旅の10日目、そして、バルセロナの2日目です。バルセロナは今日も快晴。結局スペインは晴れ続きです。午後にはいよいよスペインともお別れです。急いで観光してきましょう。

朝御飯は、昨日スーパーで買い求めた紙パックのガスパッチョ。ビタミンたっぷりで、元気もりもりです。それに美味しい。おまけに安い!

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今日は、モンジュイックの山に上って、山上からの眺めを楽しみましょう。バルセロナの憩いの丘です。ホテルの最寄り駅パラレルから山へ登る電車フニクラが出ています。乗り放題チケットが使えるので得した気分です。 地下鉄の駅から電車フニクラに乗るのが不思議な感じです。

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地下鉄の駅から出発し、そのままトンネルの中を走り、終点の駅近くになって、ようやく外に出ます。

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駅を出ると、もう丘の上です。バルセロナの街が一気に眼下に拡がるすばらしい景色が見えます。ここからゴンドラの乗換駅に向かいます。

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ゴンドラ駅に着くと、切符売場の前に長い行列。

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切符売場と言っても、自動券売機のようです。もう少しで買えそうです。

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券売機でちゃちゃっと往復券を購入。帰りは歩いてもいいのですが、時間がもったいないですからね。

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これがそのチケット。

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ゴンドラに乗って山頂を目指します。

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配偶者と2人、かわいいゴンドラに乗り込んで、いざ出発。

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いきなり、山の木々の上に上昇していきます。

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ゴンドラからはとても眺めがよく、バルセロナの街が一望できます。

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隣のゴンドラも続いてきますが、無人のようです。チケット売り場が混んでいた割には、ゴンドラは空いています。

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すぐ下にはモンジュイックの丘のバスターミナルが見えます。

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ゴンドラは山頂を目指してぐんぐんと上っていきます。

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もうすぐ、山頂からの眺めが楽しめそうです。空は晴れ渡っています。


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24年ぶりのバルセロナ:モンジュイック山頂からのバルセロナ港の眺め

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/2回目

ゴンドラに乗って、モンジュイックの山頂を目指します。このゴンドラは途中で90度曲がります。こういう方式のゴンドラは初めての体験です。これがその曲がり角の中継点です。

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中継点を過ぎて、さらにゴンドラはぐんぐん上っていきます。

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やがて、丘の向こうに海が見えてきました。バルセロナは、海がすぐ近くなんですね。立派な港で、大型客船が泊まり、貿易港らしい施設が広がっています。そんな景色を眺めながら、どんどん山を登っていきます。

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山頂に到着です。ゴンドラの空の旅は8分ほどでした。

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山頂にはモンジュイック城Castell de Montjuïcがあります。かなり大きくて立派なお城です。その城壁に沿って歩きます。

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おっ、物騒なものがあります。山の上の城ですから当然かもしれませんが、大砲が設置されています。海の方に向いているので、海から侵入する敵船を攻撃するんでしょうか。

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お城の堀は綺麗に手入れされ花畑になっています。

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お城の正面入り口の前に出ます。有料ですが、お城の中を見学出来るようです。でも、時間もないのでパスします。

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お城の中を見るよりも下界の眺めをしっかり楽しみましょう。木々の間からバルセロナの港が見えます。

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展望の良いところに出ました。バルセロナの港は大きいですね。

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大型の客船も停泊中です。

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気持ちの良い丘なのでゆっくり散歩したい気分ですが、旅人にはそれは許されませんね。そろそろ戻りましょう。また、モンジュイック城の城壁沿いに歩きます。

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モンジュイック城の正面です。お城に別れを告げます。

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堀の中のお花畑を楽しみながら、ゴンドラの駅に戻ります。

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次は、ミロ美術館を目指します。ゴンドラで戻ります。また、空中の旅が始まります。

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先ほど乗ったばかりのゴンドラですが、往きと帰りでは目線が異なりますから、眺めに飽きることはありません。もう一度空中からの眺めを楽しみます。


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24年ぶりのバルセロナ:モンジュイック山頂からのゴンドラで下って、ミロ美術館へ

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/3回目

モンジュイックの山頂からゴンドラに乗って、下に下っていきます。下から上がってくるゴンドラと次々とすれ違っていきます。あれあれ、すれ違うゴンドラにはカップルが乗っています。この可愛いゴンドラにはカップルが似合います。

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下りはバルセロナの街の眺めが広がって、素晴らしいです。

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眼下に広がる絶景を見ながら、ゴンドラはぐんぐん下っていきます。

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やがて、また海が見えてきました。素晴らしい眺めが続きます。

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眼下には道路が近づいてきます。再び直角に曲がるポイントにきたようです。

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直角回転ポイントが目の前です。

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この直角回転ポイントを通過中に急にドアがバンと開きました。ここでは乗り下りできるようですね。

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ここで乗ることができるんだったら、ここまで歩いて下りてきてもよかったと残念です。Miradorという途中駅だったようです。単なる方向転換ポイントではなかったんですね。

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このポイントを過ぎると、またゴンドラから素晴らしい眺めが楽しめます。

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木々の上を通って、終点が近づいてきます。

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終点に到着し、ゴンドラから下りました。楽しい空中の旅でした。

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ゴンドラと登山電車の乗換駅、パルク・モンジュイック駅です。

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この駅の近くにミロ美術館Fundació Joan Miróがあります。きれいな明るい建物です。幼稚園の子供がたくさん来ています。ミロだから・・・だというのも安易な発想だと思いますが、まるで宇宙人を思わせるミロの彫刻に小さな子供は確かに似合っています。

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明るいミロ美術館の建物に入りましょう。

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チケットは1人11ユーロと少々高価。

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英語併記の案内パンフレットを手に館内を回ります。

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中庭の彫刻の向こうには、バルセロナの街の風景が広がります。気持ちのよいパティオです。

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さて、これから館内のミロの絵画を鑑賞します。


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24年ぶりのバルセロナ:ミロ美術館での慌ただしい鑑賞を終えて、カタルーニャ美術館へ


2014年6月4日水曜日@バルセロナ/4回目

バルセロナのモンジュイックの丘の上にあるミロ美術館の館内でミロの名作を鑑賞します。展示作品はそう多くはありませんが、ミロらしい作品が並びます。

これは《女Ⅲ》。1965年の作品です。可愛い女性に見えなくもない? まあ、そんな具象的なイメージはどうでもよくて、ミロらしい色合いと図象が素晴らしいですね。

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これは《逃亡を夢見る女》。1945年の作品です。同様に題名の意味はともかく、お洒落で心地よく感じる作品です。

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これは《自画像》。1937年~1960年頃の作品です。なかなか渋い作品ですね。自画像を色彩豊かにするわけにはいかないのでしょう。

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作品鑑賞を終えて、2階の展示室からテラスに出ることができました。

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下のパティオを見下ろすと、先ほどの幼稚園の幼児たちが並んで彫刻を鑑賞中です。芸術に対する感性が育てばいいですね。

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テラスには、色鮮やかなオブジェが置かれています。ミロっぽいですが、そうではなさそうな気がします。

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美術館の建物を出て、前庭の彫刻を鑑賞。ミロの彫刻も夢があっていいですね。

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あまり時間がないので、ざっとミロの世界に浸る感じで見て回りました。絵画だけでなく造形作品もいろいろ展示されていて楽しい美術館でした。美術館に別れを告げます。

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慌ただしいですが、次は国立カタルーニャ美術館を目指します。カタルーニャ美術館にはエル・グレコの作品が展示されていることをバルセロナのお友達に教えられたので、是非とも訪問しないといけません。このモンジュイックの丘にはいろんな施設が点在しています。案内板が立っていたので、よく場所を見極めておきます。

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緑豊かな公園の中を歩きます。

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お散歩している人やジョギングをする人など、多くの人がこの緑豊かな丘を楽しんでいます。というわけで、いろんな道が入り組んでいて、間違わずに最短の道を選ぶのはちょっと難しいです。

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少々無駄足をしましたが、国立カタルーニャ美術館へ向かう大きな石段が見えてきました。この石段を上らないといけないと思うとげげっとしますが、仕方ありません。

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ところが、親切なことに石段の右端にはエスカレーターが設置されているではありませんか。ラッキー!

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エスカレーターで上に上ると、その先の石段にもエスカレーターがあります。嬉しいですね。

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噴水の横を楽ちんで上ることができます。

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エスカレーターで上り切ったところは、壮麗なカタルーニャ美術館のすぐ下です。いよいよ、これがスペインの旅の最終目的地です。


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24年ぶりのバルセロナ:絶景を眺めながら、丘の上のカタルーニャ美術館へ入館

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/5回目

ミロ美術館からモンジュイックの丘の中をぐるっと迂回して、エスカレーターを乗り継ぐと、大きな階段の途中に出ました。下の方を見ると、スペイン広場からまっすぐに続く幅広い道が見えます。

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幅広い階段の中央に行くと、階段の真ん中を水が流れ落ちています。滝の広場Plaça de les Cascadesです。

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階段の上を見上げると、カタルーニャ美術館Museu Nacional d'Art de Catalunya(通称、MNAC)が見えてきました。驚くほど大きく立派な建物です。建物は20世紀に入ってからのものですが、宮殿を思わせる建築です。

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丘にそびえているので、最後の難関は階段です。途中、エスカレーターで楽したものの、ミロ美術館からは大きく迂回して歩いたので、階段を上り終えた頃にはもうヘロヘロです。そのご褒美なのか、眺めが素晴らしい! 観光客が夢中になって写真を撮っています。

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これがスペイン広場に向かった眺めです。2本の茶色の塔が立つ辺りがスペイン広場です。スペイン広場の向こうにはバルセロナの市街地が広がっています。

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カタルーニャ美術館の前は、ちょっとした休憩用のテラス席があります。ここは何と言っても眺めがいいですから、冷たいものでも飲みながら休憩しましょう。

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小奇麗なソフトドリンク・バルもあります。

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冷たいミネラルウォーターを飲み、アイスクリームを食べながら、休憩を兼ねて絶景を楽しみます。

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疲れが取れたところで、カタルーニャ美術館に出撃します。1人12ユーロのチケットを購入。これは展示内容から言って、妥当な料金です。

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英語版の案内パンフレットをゲット。カラー版の立派なものですが、印刷が美しくないのが残念。

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中に入ると、まるで教会のようなドームの空間に度肝を抜かれます。ロビーというよりもイベント会場なのでしょうね。

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何とパイプオルガンまであります。祭壇さえあれば立派な教会ですね。

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この美術館には膨大なコレクションがあるようです。せめて2~3時間かけてじっくりと鑑賞したいところですが、もはや残された時間はわずかなんです。夕方の飛行機でバルセロナを発って、ザルツブルグに移動しないといけません。
美術館に入って左手にはロマネスク美術が展示されています。ピレネー山麓に点在する小さな教会から集めた壁画が、教会内部を再現した空間に展示されているそうです。是非とも見たいものですが、ぐっと我慢してパス。右手のゴシック美術展示を通り抜けて、ルネッサンス・バロック美術展示に進みます。目的はあくまでもエル・グレコの作品を見ることです。


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24年ぶりのバルセロナ:カタルーニャ美術館でもエル・グレコ

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/6回目

カタルーニャ美術館へ入館し、右手のゴシック美術展示スペースをさーっと通り抜けて、ルネッサンス・バロック美術展示スペースに進みます。ここからエル・グレコの作品に向けて、一目散。ところが途中で見慣れた作品群が目に入って、はたと足が止まります。なんとルーカス・クラナッハの作品が何枚も並んでいます。クラナッハと言えば、saraiの大好きな画家ですから、これは見逃せません。マドリッドのティッセン・ボルネミッサ・コレクションから永久貸与された4点の作品があります。

これは《聖クリストフォロス》。1514年頃、クラナッハ42歳頃の作品です。衣の赤が鮮やかです。それほどクラナッハらしくない作品です。絵の内容は聖クリストフォロスの物語に基づいたものです。クリストフォロスはキリストに帰依するために隠者の勧めによって、急な流れの川を渡る人たちを無償で助けていました。ある日、小さな子供を背負って、川を渡ります。ところが背負った子供がどんどんと重くなってきます。この子供は実はイエス・キリストで、この重さはキリストが人類の罪を背負っているための重さでした。何とか川を渡り終えたクリストフォロスはキリストに祝福されて、手に持つ木の杖を地面に差すように言われます。すると、その杖は大木に育ったそうです。この話がその地の王に伝わり、クリストフォロスは拷問の末に惨殺されました。キリスト教は認められていませんでしたからね。クリストフォロスの名はキリストを背負うものという意味だそうです。この作品で聖クリストフォロスに背負われているのがイエスですね。

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これは《聖ゲオルギオス》。1514年頃、クラナッハ42歳頃の作品です。暗い背景に浮かぶ黒い甲冑の質感が印象的です。これもそれほどクラナッハらしくない作品です。絵の内容はゲオルギオスのドラゴン退治の伝説に基づくものです。

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これは《ザクセン公ゲオルクを伴う聖エリザベート》。1514年頃、クラナッハ42歳頃の作品です。聖エリザベートはハンガリー王女として生まれ、チューリンゲンのルートヴィヒ4世に嫁ぎ、ルートヴィヒが早逝した後は修道女として、貧民・病人のために尽くした聖人。ザクセン公ゲオルクは宗教改革において、カトリック派についた人物。クラナッハが宮廷画家として仕えたフリードリヒ3世はルターを庇護した人物であり、この作品は宗教対立が激化する前に描かれたものです。クラナッハも描きたくなかったかもしれませんが、ザクセン公の注文は断れなかったでしょう。

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これは《ザクセン公妃バルバラを伴う聖アンナ》。1514年頃、クラナッハ42歳頃の作品です。聖アンナは聖母マリアの母親。ザクセン公妃バルバラはザクセン公ゲオルクの妻です。この作品も宗教対立が激化してからは描かれなかった作品です。

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これでクラナッハを見終えたと思っていたら、その先に有名な作品があり、嬉しいビックリです。スペインの大物政治家だったFrancesc Cambóのコレクションの一部です。このコレクションはCambóがこの美術館に寄贈しました。名作ばかりのコレクションです。

これは《不釣合なカップル》。1517年頃、クラナッハ45歳頃の作品です。これはクラナッハが何度も描き続けたテーマです。好色そうな老人と油断のならない目つきの若い女が寄り添っています。老人は年甲斐もなく、年齢の不釣り合いな若い女に入れ込む馬鹿な男です。若い女はこっそりと老人の財布に手を滑り込ませており、お金目当てでの付き合いであることを示しています。クラナッハの親しい友人であったマルティン・ルターが唱えた宗教改革でも、こういう不道徳な男女関係は固く戒められていました。しかし、クラナッハはなんとあからさまな男女関係を描き込んだものでしょう。クラナッハの代表作の一枚でもあります。この美術館では必見です。

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さて、クラナッハに見入っていましたが、急いでエル・グレコの作品に向かいましょう。この旅のメインテーマですからね。が、ここも半端じゃない広さ。そして、なかなか素晴らしい作品が続きます。じっくり見る価値があるし、面白いでしょうが、グッと我慢して、エル・グレコだけを目指します。
ようやく、エル・グレコを発見。3点あるはずのエル・グレコの作品は、うち一点は、トレドに貸し出し中で、我々もそこで見たはずですが、よく覚えていません。膨大な作品群でしたからね。ここでは他の二点の佳作をしっかり見ることが出来ました。

これは《洗礼者聖ヨハネとアッシジの聖フランチェスコ》。1600年前後、エル・グレコ60歳前後の作品です。時代が異なり、会うはずのない二人の聖人の出会いの場面。お互い、清貧な二人が厳しい画面に描かれている素晴らしい作品です。

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これは《十字架を運ぶキリスト》。1590~1595年頃、エル・グレコ50~55歳頃の作品です。実にシリアスな画面です。キリストの表情はすべてを見通した透明さに満ちて、決意にあふれています。赤い衣は緊張感を強め、背景のどんよりした雲も隙のない描き方です。エル・グレコはこの後、晩年に向かって、更なる高みに上り詰めていきますが、この作品はその先駆けとも思える見事な作品です。

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スペインで最後に見ることのできたエル・グレコの作品は素晴らしいものでした。saraiの多分、これが最後の訪問になるであろうスペインはエル・グレコが後半生を過ごした国として、強烈に頭の中に刻み付けられました。もう、スペインで思い残すことはありません。これで終了です。スペインとお別れです。と言っても、カタルーニャ美術館の素晴らしい空間の中を歩くと、いやでも名画の数々が目に飛び込んできてしまいます。

これはフランシスコ・デ・スルバランの《無原罪のお宿り》。1632年、スルバラン34歳頃の作品です。このテーマではエル・グレコの大傑作、それにムリリョの傑作群が思い出されますが、この作品もぽっちゃりしたマリアの可愛いこと! スルバランの最高傑作のひとつでしょう。

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これはスルバランの《アッシジのフランチェスコ》。1640年、スルバラン42歳頃の作品です。スルバランの円熟が感じられます。静謐な画面構成の中で佇む聖フランチェスコの崇高な姿は胸に迫ります。この作品もスルバランの最高傑作と言っていいでしょう。

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最後にゴシック期の展示に戻ってきました。目を惹く作品も少なからずありますが、代表的な2作品ほど、ご紹介しておきましょう。

これはJaume Huguetの《聖オーガスティンの奉献式》。1463-1470あるいは1475年頃、Huguet50~60歳頃の作品です。何ときらびやかな作品でしょう。それにとても精緻な表現に目を奪われます。

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これはLluís Dalmauの《"Consellers"の聖母》。1443-1445年頃の作品です。一見、フランドル絵画、それもヤン・ファン・エイクを想起してしまうような作品です。それもその筈、ヴァレンシア出身の画家Dalmauはヤン・ファン・エイクの絵を学ぶためにカタルーニャの宮廷画家として、フランドルに派遣されます。カタルーニャに初めて、フランドル風の精密絵画の技法をもたらし、この作品が生まれました。

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もう、このあたりで時間も体力も尽きました。また、ドームの大ホールに戻ってきました。このドームはバルセロナで開かれたオリンピックに照準を合わせて建造されたそうです。

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ドームから出入り口のほうに抜けていきます。ミュージアムショップもありますが、ここでは自由に写真が撮影できたので、絵葉書を買う必要もありません。

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カタルーニャ美術館を出ると、また、美しい眺めが待っています。

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この美しい眺めを楽しみながら、スペイン広場に向かいます。スペイン広場には地下鉄が走っています。


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24年ぶりのバルセロナ:モンジュイックの美しい風景、そして、バルセロナでもパエリア

2014年6月4日水曜日@バルセロナ/7回目

モンジュイックの丘の上に建つカタルーニャ美術館からスペイン広場までまっすぐに延びる素晴らしい道を、眺めを楽しみながらゆっくりと歩きます。
階段を少し下りたところからカタルーニャ美術館を見上げます。階段には水が滝のように流れ落ち、美しい風景を形作っています。

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さらに階段を下りたところから見上げますが、ますます雄大な風景が広がります。

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階段を下りきると、目の前には大きな噴水があります。マジカ噴水Font Màgica de Montjuïcです。

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4本の円柱の立つプッチ・イ・カダファルク広場Plaça de Josep Puig i Cadafalchから、柱の間に顔を出すカタルーニャ美術館を眺めます。広場の名前になっているプッチ・イ・カダファルクは、ガウディ、リュイス・ドメネクと並ぶカタルーニャ・モデルニスモの3巨匠の1人で、バルセロナ万博(モンジュイックの丘)の全体計画を担当しました。

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マジカ噴水の先から眺めたモンジュイックの丘も美しい風景です。

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マジカ噴水を過ぎると、リウズ・イ・タウレト通りAvinguda de Rius i Tauletにぶつかりますが、歩道橋でその通りを越えて進むことができます。その先は、スペイン広場までマリア・クリスティナ王妃通りAvinguda Reina Maria Cristinaが続きます。

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歩道橋の上からのモンジュイックの風景は素晴らしいです。

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歩道橋からはエスカレーターで下ります。その先のマリア・クリスティナ王妃通りがぶつかるところが、スペイン広場です。もう少しです。

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歩道橋を下りて、マリア・クリスティナ王妃通りに入ったところから見るカタルーニャ美術館も美しい眺めです。

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カタルーニャ美術館からスペイン広場にまっすぐ下る道、この演出された空間は素晴らしすぎます。噴水などの水の演出がすごいです。ベルサイユ宮殿以上ですね。巨匠プッチ・イ・カダファルクの才能が光ります。まだまだ、素晴らしい空間は続きます。

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ようやくスペイン広場の前に立つ2本の塔の前に出ました。あまりにも広大で歩くのが大変でしたが、最後に思いがけない観光が出来ました。モンジュイックからスペイン広場までの風景の素晴らしさは恐るべきものです。

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塔を抜けると、スペイン広場Plaça d'Espanyaです。

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スペイン広場から地下鉄でホテルの最寄り駅パラレルに戻りますが、実は最後のお楽しみが待っています。パエリアでランチです。バレンシアで美味しいパエリアを食べましたが、都会のレストランのパエリアと食べ比べてみましょう。レストランのエルチェRestaurant Elcheは、地下鉄駅パラレルのすぐ近くです。お店の前は綺麗なテラス席になっています。

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レストランには客は誰もいなくて、しんとしています。1時には開店のはずだし、その時間は過ぎています。またまた1番客のようです。スペインの昼時間は2時からのようですね。席に案内されます。なかなか高級そうです。

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もちろんシーフードのパエリアをお願いします。まずは、パテを添えた美味しそうなパンが出てきます。

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これからが延々と待たされます。パンを食べ飲み物を飲みながら、ひたすら待ちます。

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待つこと30分以上。ようやく出てきました。うやうやしくパエリアの鍋が登場。素晴らしいです。と、我々に披露した途端、持っていってしまいます。saraiの予想は、鍋ではなくお皿で出てくるだろうということだったのですが、やはりそのようですね。ここは、鍋での出来上がりを見せるだけです。配偶者がカメラをつかんで慌てて追いかけ、写真を撮らせてもらいました。はしたない!

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待つこと暫し。美しくお皿に取り分けられて出てきました。

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お味は・・・同じパエリアとは思えませんね。バレンシアのは、パリパリに焼き上げられ、具だくさんの旨味がしっかり感じらます。都会のは、とろりとしたスープとお米が混じりあい、立派な魚介が上品な味を作り出しています。たかがパエリア、されど恐るべし。最後にミルクたっぷりのスペインコーヒーをいただいて、完了です。

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これでスペインの日程は完結。
スペインは事前の予想に反して、街は綺麗だし(ゴミ一つ落ちていません)、治安も他の国と比べてそんなに遜色はなさそうです。昔は繁華街のランブラス通りは夜は絶対に歩かないようという強いお達しがありましたが、一見平気な感じです。裏道は危険なのかもしれませんがね。色々とありましたが、実に収穫の多いスペインの旅になりました。


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バルセロナから空路、フランクフルト経由でザルツブルグへ

2014年6月4日水曜日@バルセロナ~ザルツブルグ/8回目

スペインでの最後のランチのパエリアに満足し、もう心残りはありません。バルセロナの空港に向かいます。フランクフルト経由で次の目的地ザルツブルグに出発です。

ホテルに戻って荷物を受け取ります。本来ならバスで空港に行くのですが、タクシーを選択です。パエリアのランチで思った以上にゆったりし、時間が押しています。また、バルセロナのエレベーターは上りだけで、下るのは自力がほとんどです。重い荷物を持って、地下鉄のホームに行くのはなかなか大変です。さらに、スペインの国王が突然退位したとかで反王政派のデモが起きているらしいのですが、バスに乗る場所がそのデモが行われる広場にあり、近づかない方がよいのではとのアドバイスが、昨日のオペラでお会いした現地のお友だちからあったのです。ということで、ホテルでタクシーを呼んでもらい、楽チンで空港に向かいます。タクシーはすぐに海沿いの高速道路にのり、先ほど山の上から見下ろしていた港湾地区を走ります。

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右手には崖が迫っています。この崖の上がモンジュイック城のある山の筈です。

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モンジュイックの丘のはずれには、大規模な墓地が山の斜面に広がります。

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モンジュイックの山を過ぎると、平坦な土地に市街地が続きます。

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あっという間にバルセロナのエル・プラット空港Aeropuerto de Barcelona-El Pratに到着です。あまりのタクシーの猛スピードに配偶者は耐えるのが大変だったようですが、お蔭で早い到着になりました。20分はかからなかったようです。

24年ぶりに訪れたバルセロナ空港はなかなか立派です。ずい分改修されたようです。

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チェックインは昨夜ホテルでWEBで済ませて、搭乗券もプリントアウト済。
これがバルセロナからフランクフルト。

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これがフランクフルトからザルツブルグ。

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いずれもルフトハンザです。荷物をドロップオフするだけの手続きですから、簡単に終了。ここまでは何も問題ありませんが、手荷物検査を通過するときに、配偶者はブーツを脱がされました。前の女性はヒールなのに脱がされていました。意味不明なセキュリティチェックですね。
搭乗エリアには多くのショップがあります。saraiも配偶者もあまり買い物好きではないので、店先をさっと覗くだけです。

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搭乗時刻になり、ルフトハンザ機(実際はチロリアン航空)に乗り込みます。上天気で飛行機日和。快適な飛行になりそうです。

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飛行機はバルセロナを定刻に出発し、ぐんぐん上昇していきます。

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バルセロナの港湾地区が見えてきます。

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港湾を飛び越して、地中海の上空に向かいます。バルセロナに別れを告げましょう。

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地中海に出ました。これからはフランクフルトを目指します。

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左手にはずっとスペインの沿岸が見えます。沿岸に沿って、地中海上空をフランスの方に向かって飛んでいきます。

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もうすぐ国境を越えるあたりでしょうか。

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ここで軽食と飲み物のサービス。

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軽食をいただいているうちにフランスの陸地を飛び、アルプス近くでは下界は雲に覆われてしまいました。

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やがて、飛行機は高度を下げていき、ドイツの緑の綺麗な大地が見えてきました。

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蛇行する川が見えます。マイン川でしょうか。もうすぐフランクフルトの空港に着陸です。

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トランジットのフランクフルトに定刻に到着です。この空港は1年ぶりです。フランクフルトは小雨模様。オーストリアの天気もあまりよくないとの予報で先行きが不安です。当人も恐ろしいほどだと言っている晴れ女の配偶者の力もこれまででしょうか。

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トランジットして乗り換えるザルツブルグ行きの出発時間まで2時間あります。勝手知ったるフランクフルトの空港をぶらぶらして過ごしましょう。


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フランクフルト空港の味噌ラーメン食べて、深夜のザルツブルグに

2014年6月4日水曜日@バルセロナ~ザルツブルグ/9回目

バルセロナから空路でザルツブルグへの移動で、フランクフルトでトランジット中。スペイン語圏からドイツ語圏になり、なんだかほっとします(ドイツ語が話せるわけではありませんけどね)。
乗り換え時間は2時間。空港内をぶらぶらします。EU圏内の乗り換えなので、ゲートはA。A28ゲート辺りに見慣れないお店があります。よく見ると、どんぶりをつついている人達がいます。

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MoschMoschという店名とラーメンの看板が出ています。ラーメン屋さんが空港内にできたようです。

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メニューの看板を見ると、なんと味噌ラーメンがあるみたい・・・見た目と説明書きはまさしく味噌ラーメン。ヨーロッパで味噌ラーメンとは珍しい。

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味噌ラーメン好きのsarai、ここを素通りはできません。これは試食するしかありませんね。ラーメン一丁!とお願いすると、二丁だろうと言うので、いいえ一丁だとお兄さんと楽しい会話。注文時には、出来上がりの呼び出しベルまで渡されました。日本っぽいね。

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呼び出しベルを持って、席で呼び出しを待ちます。

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ベルが鳴り、ラーメン一丁、出来上がり。

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配偶者と1杯の味噌ラーメンをシェアしていただきます。海外でラーメンを食べたことはありますが、味噌ラーメンは初体験。少しぬるめで、辛みが弱いヨーロッパ仕様ですが、そこそこいけました。2人でぺろりと完食。もやし、わかめ、えのき、ニンジン、厚揚げ、さやえんどうなど多彩な野菜がトッピングされていました。フランクフルト空港に立ち寄る方は、是非お試しを。味はまあまあです。麺の固さもよし。今まで日本以外で食べた中では1番です。外人さんもどんどん食べてました。
フランクフルト空港のA28ゲートのラーメン店MoschMoschですよ。

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てなことで時間がつぶれ、無料ネットサービスエリアでメールチェックするうちに搭乗です。

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小さな飛行機なので、ボーディングブリッジではなくバスで飛行機まで移動です。バスを降りて、飛行機の前に立ちます。オーストリア航空のリアエンジンのジェット機ですね。

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タラップからの乗り込みは久しぶり。体格のいい人たちが小さな飛行機に乗り込んでいきます。

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席に着きました。後方のジェットエンジンの横の席でかろうじて窓から外が見えます。

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どでかい人が多く、窮屈そうに座っているのになかなか出発せず、30分は待機させられました。その理由は分かりませんが、かなり遅れて飛び立ち、その遅れのままザルツブルクに到着です。たった55分のフライトです。それでも、お菓子と飲み物は出ました。

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ザルツブルグを訪れるのは3度目です。通過したことは何度もありますから、たった3度目の訪問のような気がしません。ザルツブルクは雨は止んでいました。バスでホテルに移動です。空港の外の駐車場の先がトロリーバスの停留所。大きな荷物を持って、バスの到着を待ちます。

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ザルツブルグ中央駅行の2番のトロリーバスがやってきました。駅の4つ前のバス停ローゼッガーシュトラーセRoseggerstraßeがホテルの最寄りのバス停です。そこで降り、大通りを数分歩いて、Hotel Lehenerhofに無事到着。もう11時過ぎです。夜遅いので、アパート形式のホテルは閉まっているはずです。予約のときに遅いチェックインだと知らせたのに、鍵の受け取り方法の連絡がないことに昨夜気付き、慌ててEメールで問い合わせ。が、今朝になっても返事がないので催促の電話をすると、いますぐメールするわと言われ、ようやくEメールの返事が来たんです。もう少しで閉め出しを食らうところでした。Eメールで指示された方法で首尾よく部屋に入れました。料金も安いので簡素な部屋ですが、まあまあですね。

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一応、簡単なテーブルも備わっています。

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6泊もするのでバスタブが欲しかったのですが、残念ながらシャワーのみです。翌朝確認すると、我々は長逗留なので、バスタブ付きの部屋を確保できなかったとのこと。仕方ありませんね。

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部屋にはミニバーもないので、もう夜中ですが、ホテル近くの怪しいバーで水だけは調達してきました。これで薬を飲んで、おやすみなさい。

明日からは、ザルツブルグ精霊降臨音楽祭。まず、オープニングのロッシーニの名作オペラ《チェネレントラ》を聴きます。チェチーリア・バルトリの超絶技巧が楽しみです。今回の音楽祭では、ロッシーニがテーマ。ロッシーニ漬けの毎日になります。


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今年のヨーロッパ遠征のテーマは《羊》

昨年のスペイン・ザルツブルグ・ウィーンの旅は、ちょうど前半のスペイン編が完了しました。ここで、今年のヨーロッパ遠征の計画を大発表!!

今年の羊年にちなんで、ベルギーのゲント(ヘント)Gentの聖バーフ大聖堂St.Baafskathedraalにある《神秘の子羊》を見に行くことにしました。フーベルト・ファン・エイクとヤン・ファン・エイクの天才兄弟が描いた中世フランドル絵画の傑作中の傑作です。これがその大祭壇画の部分(子羊)です。

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このファン・エイク兄弟は油絵の技術を確立したばかりではなく、その精緻な表現は後世の画家もなしえない偉業となりました。この作品を見れば、saraiのヨーロッパ絵画の鑑賞の旅も完結することができます(少し、大袈裟・・・)。

フランドル絵画の中核ヤン・ファン・エイクを始め、ウェイデン、メムリンクなどのフランドル絵画も堪能することにしましょう。フランドルと言えば、ボッスも見なくては。
もちろん、ベルギーの近代絵画を代表するマグリット、デルヴォー、クノップフも見逃せません。

オランダにも寄って、オランダ絵画も見てきましょう。今度こそ、オランダ国立美術館に行きます。なぜかいつも閉館中で、3度目の正直なんです。フェルメールの最高傑作のひとつ《牛乳をそそぐ女》に再会しましょう。

日程はオペラ・コンサートに合わせます。やはり、音楽はウィーンで聴きたいものです。結局、今年もウィーンに寄ることになります。今や、ウィーンはsaraiの第2の故郷みたいなもので、毎回通っています。

今年のウィーンは、オペラとウィーン・フィルが中心。以下を聴く予定です。チケットはほぼ確保しました。

 ウィーン・フィル演奏会(楽友協会) ヤンソンス指揮、フィンク(メゾ・ソプラノ) マーラー:交響曲第3番 (配偶者に呆れられていますが、3回聴く予定)
 ウィーン交響楽団演奏会(楽友協会) ブロムシュテット指揮 ベートーヴェン交響曲第4番、ニールセン交響曲第5番
 オペラ《テンペスト》(ウィーン国立歌劇場) アデス指揮 (英国現代の新鋭アデス作曲)
 オペラ《カルディヤック》(ウィーン国立歌劇場) ボダー指揮、デノケ (ヒンデミット作曲)
 オペレッタ《伯爵夫人マリツァ》(フォルクスオーパー)

アムステルダムでもオペラ。オランダのお友達からの情報で、ユトレヒトとゲントにも立ち寄ります。

 オペラ《ルル》(ネーデルランド・オペラ) ルイージ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 、ケントリッジ演出、エルトマン、グルンドヘーバー(これも配偶者に呆れられていますが、2回聴く予定)
 ユトレヒト音楽祭(ジャニーヌ・ヤンセン主催) バロック・コンサート、ハイドン:十字架上のキリストの7つの最後の言葉(弦楽四重奏と重唱)
 オペラ《フィガロの結婚》(ゲントのフランダース・オペラ) マクリーシュ指揮

最後は、パリのオペラ座(ガルニエ)でオペラとバレエ。

 オペラ《アルチェステ》 (グルック作曲)
 バレエ《ラ・フィーユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)》

ヨーロッパ遠征ならではのものが聴けそうで楽しみです。

ということで、6月の半ばに出発し、7月の初旬までの3週間ほどの旅になります。

 6月18日 羽田の深夜便でパリ経由ウィーンへ
 6月19日~24日 ウィーンで音楽三昧
 6月25日~28日 アムステルダムを中心にオランダで音楽と美術を堪能
 6月29日~7月6日 ベルギーで美術三昧(アントワープ、ゲント、ブリュージュ、オステンド、ブリュッセル、リエージュ)
 7月7日~7月9日 パリで音楽三昧
 7月9日 パリの深夜の直行便で羽田へ

今日すべてのホテルの予約を済ませ、旅の骨格が整いました。これからは詳細を詰めて、オランダ、ベルギーの鉄道チケットを手配する段階にはいります。


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ザルツブルグで音楽三昧:カプツィナー山散策へ

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/1回目

旅の11日目、そして、ザルツブルグの2日目です。と言っても、昨日の深夜に着いただけですから、ザルツブルグは、今日が実質1日目です。今日からザルツブルグ精霊降臨音楽祭。ザルツブルグでオペラを聴くのは、実は初めてです。今日は、開幕オペラの《チェネレントラ》を聴きます。今回は、開幕オペラから閉幕オペラまで主要なものをすべて聴く予定で、わくわくです。

ザルツブルグは雨の予報でしたが、曇っていますが雨は降ってはいません。ちょっと青空も見えています。よかったですね。予定通り散策に出掛けられそうです。オペラは夜ですからお昼はまったくのフリー。日中は、軽くザルツブルグ散策を楽しもうと思っています。
ホテルは朝食込みのプランなので、9時には起きて朝食ルームに行きます。オーナーと思われるおばさんが、旅はどう?と声をかけてきます。なかなか面倒見のよさそうな感じのいい人です。食事の内容は、ごくごく一般的なものです。朝食ルームは、家庭的な雰囲気の暖かいしつらえになっています。

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食事を終え朝食ルームを出ようとすると、オーナーのおばさんから後でパスポートを見せてねとのこと。部屋に戻りパスポートを持って、昨夜はできなかったチェックインの手続きに行きます。シティマップをもらい、いろいろ話をして情報もいただきます。オーナーのおばさんの話では、明日は30度になるらしいです。本当かな・・・配偶者は懐疑的です。
雨は降らないとは思うのですが、万一を考えて、ウィンドブレーカーを持って出掛けましょう。パラパラ来たら、着れば傘は要らないものね。ホテルにはシャンプーが置いてないので購入しましょう。実は、シャンプーとリンスは日本から持ってきていたのですが、トレドのホテルに置き忘れてきてしまったのです。ここまでのホテルにはシャンプーがあったのですが、このホテルにはありません。出掛けるときに、オーナーのおばさんにどこでシャンプーが買えるか尋ねると、奥の方に引っこんだ後、これを使ってとシャンプーを渡してくれました。ありがとう!やはりいい人ですね。
今日は、旧市内から川で隔てたところにあるカプツィナー山からの眺めを楽しんできましょう。バスで向かいます。バス停はホテルから4~5分のところです。バス停近くに黄色いポストがあります。絵葉書をここから投函できますね。

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バス停に到着。

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バスの1日券を購入します。ザルツブルグの1日券は正確には24時間チケットで、24時間後の明日の朝11時まで使えます。1人5.3ユーロは安いですね。

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バスを待ちながら空を見上げると、雲が多いものの晴れてきているようです。

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4番のトロリーバスがやってきました。このバスで街の中心に向かいます。少し走ると、岩山に近づきます。この岩山のトンネルを抜けると、旧市街地です。

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岩山を抜けて、ヘルベルト・フォン・カラヤン・プラッツの辺りに出てきました。ザルツブルグ祝祭大劇場のすぐ横です。夜はここでオペラを見ますが、今はそのまま通過。

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ザルツァッハ川に沿って走り、川にかかるシュターツ橋Staatsbrückeの前に出てきました。川を隔てた向かいの丘の上にはカプツィナー修道院Kapuzinerklosterが見えます。これから、そこに上るつもりです。

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バスが橋を渡り始め、ザルツァッハ川Salzachがよく見えます。

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橋の中ほどです。

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橋を渡った先のバス停マルクトプラッツMarktplatzでバスを降りて、橋の方に戻ります。橋の袂からはホーエンザルツブルグ城が見えます。

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4番のバスの走ったルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、カプツィナー修道院の方に向かうことにします。シュターツ橋の先には、プラッツル広場Platzlがあります。

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この通りは両側にはお店が並び、賑やかです。

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この通りは進まず、すぐ先の右手の路地シュタイン通りSteingasseに入ります。路地をちょっと進むとカプツィナー修道院に上る石段が左手に見えてきます。石段を、小さな子供を連れ幼児を抱えた母親が下りてきます。ご苦労様。

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この石段を上るのは後にして、シュタイン通りの先に進みます。この通りは、ローマ時代から続く古道で街に入るための門も残っているそうです。しばらくこの路地を散策しましょう。

続く


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ザルツブルグで音楽三昧:美しい石畳の路地シュタイン通り

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/2回目

シュターツ橋の先のプラッツル広場から散策をスタートしました。カプツィナー山に上る前に、細い石畳の路地シュタイン通りSteingasseを歩きます。この道はローマ時代から続く古道だそうで、なかなか趣があります。

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石畳はさすがにローマ時代のものではなく、綺麗に整備されています。

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狭い路地を仕切るようなアーチがあります。

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路地を見上げると、両側を高い建物で囲まれて、狭い隙間から青空が見えています。

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アーチの下に入ると、銘板に塔の名称、インネレス・シュタイントルInneres Steintorが表示されています。

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アーチを抜けて、町の外側の方から、このインネレス・シュタイントルを眺めます。昔はこの門を通って、人々がザルツブルグの町に入ってきたそうです。古色蒼然とした門は何かいい感じです。

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この門の前はちょっとした展望台のようになっていて、ザルツァッハ川越しにホーエンザルツブルグ城が美しい眺めになっています。

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シュタイン通りはこの門の先にも続いています。

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雰囲気のよい石畳の道です。

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道沿いの建物の壁は緑に覆われていて、初夏を感じさせる風景です。

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可愛い壁飾りが印象的です。

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十分に美しい路地の雰囲気を楽しんだので、ここから引き返します。カプツィナー修道院に上る石段まで戻ってきました。入り口にはキリストの磔刑像があります。

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狭い階段を上り始めます。

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上から保育園の子供達が並んで階段を降りてきます。小さな子供達にはちょっと大変な急勾配です。保母さんが泣き出した子をだっこしに行きます。この子供達をやり過ごして、また登り始めます。古い家の間をぬうように階段が続きます。

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下を見ると、それなりに石段を上ってきたみたいですが、まだ半分も来ていませんね。よし、頑張ろう。

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石段をひたひたと上り続けます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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