fc2ブログ
 
  

ウィーンで音楽三昧:ナッシュマルクトの蚤の市

2014年6月14日土曜日@ウィーン

旅の20日目、今日は土曜日。土曜日にナッシュマルクトNaschmarktに隣接した広場で催される蚤の市に出かけます。何か目的があるわけではなく、単なる物見遊山です。実は、なかなか機会がなく、本格的な蚤の市へ行くのは初めてなんです。

ホテルを出ると、怪しい空模様です。雨さえ降らなければ、涼しいので良しとしましょう。

2015071301.jpg


ナッシュマルクトの最寄りの地下鉄駅カールスプラッツKarlsplatzに降り立ちます。駅前には緑の多い公園レッセル・パークResselparkもあります。街中のオアシスですね。

2015071302.jpg


ナッシュマルクトの方に向かいますが、エジプトのような妙な飾りの付いた建物が見えます。ウィーン工科大学の中央図書館Technische Universität Wien Hauptbibliothekです。

2015071303.jpg


ナッシュマルクトに到着。一番先に出迎えてくれるのは魚介料理のお店Nordseeです。

2015071304.jpg


八百屋さんの店先には、美味しそうなシュパーゲルが並べられています。

2015071305.jpg


ちょっと天気が下り坂ですが、涼しくて気持ちのよい温度。天気は悪くてもナッシュマルクトは大勢の人で賑わっていて、人波をかき分けながら蚤の市に向かって進みます。蚤の市の会場に着いてみれば、そこは地下鉄のケッテン・ブリュッケン・ガッセKettenbrückengasseの駅の前。先ほど地下鉄に乗って通過した駅です。なーんだ。

2015071306.jpg


ところで、このケッテン・ブリュッケン・ガッセ駅はここから見ると、さもない建物に見えますが、なんとオットー・ヴァーグナー設計の歴史的建造物です。近くに寄って見てみましょう。なるほど、正面にはそれらしい装飾がありますね。でも、カールスプラッツの旧駅舎には及ばないものに思えます。

2015071307.jpg


蚤の市はとても大勢の人で賑わっています。さすがに凄いものです。

2015071308.jpg


蚤の市の会場の横には、オットー・ヴァーグナー設計による有名な建物のマヨリカハウスMajolikahausが見えています。右隣の黄金装飾の建物はメダイヨンマンションです。なかなか派手な装飾ですね。

2015071309.jpg


蚤の市はガラクタの寄せ集めのように思えますが、それなりの価格が付けられているものもあります。この価値が分かる人には掘り出し物なのでしょうね。
お友達に陶磁器の金継ぎを趣味にしている人がいるので、お土産に古い陶磁器の欠けたものを安く購入しようと目論んでいましたが、残念ながらそんな掘り出し物は見つかりません。
これが雑多に並べられたガラクタの山。

2015071310.jpg


ガラクタの山から面白そうなものを見つけようとチェックしていると、キリがないほどです。

2015071311.jpg


小さな額を安価に入手。これはお友達へのお土産。

2015071312.jpg


ぶらぶら歩いていると、LPレコードが目につきます。ホルンの天才デニス・ブレインのモーツァルトのホルン協奏曲です。これがたったの1ユーロ。一応検盤して、埃こそ付いていますが大きな傷はなさそうなので、お買い上げ。

2015071313.jpg


満足して立ち去ろうとすると、そこのお兄ちゃんがsaraiを引き留めて、他のLPレコードも見せようとします。saraiも嫌いな方ではないので見せてもらいましょう。ジャケットもない袋だけのLPがあり、盤のラベルを読むと、何とオペレッタのオムニバス盤です。それも5枚もあります。これはセットでないと意味ないでしょう。5枚を3ユーロに値切って、商談成立。よく調べると、実際は3枚のセットと2枚のセットのようです。3枚セットの方は壊れた外箱があったので中身をチェックすると、なかなかよさそう。これは後で、オペレッタの師匠Steppkeさんに教えを乞いましょう。(後日、師匠が詳しい鑑定をしてくれました。感謝!)

さらに配偶者が、金継ぎのお友達のお土産にちょっとした皿を見つけ、これも入手。
お兄ちゃんも商談成立でご機嫌な様子です。

2015071314.jpg


これにて、蚤の市の見学とお買い物は終了。いよいよ小雨が降ってきたので、よい頃合いです。お店の人達は、商品を手早く片付け始めます。

ホテルに帰る前にランチを頂きましょう。ナッシュマルクト近くの有名カフェ、カフェ・ドレクスラーに入ります。ここは初めてです。これがカフェ・ドレクスラーの店内。お昼を過ぎているせいか、店内はがらがらです。

2015071315.jpg


ランチメニューはありませんが、終日食べられる朝食メニューがあるので、それを頂きます。ウィーン風朝食セット(大)とドレクスラー朝食セットにします。ゆで卵やスクランブルエッグなどがついた一般的な朝食メニューです。あまりに一般的すぎて、感動がなく肩透かしです。

2015071316.jpg


カフェから出ると、雨は上がっています。こちらのお天気は本当によく分かりません。蚤の市から戻りホテルに重い戦利品を置き、昼過ぎのウィーン交響楽団のコンサート会場のウィーン楽友協会に向かいます。カヴァコスのヴァイオリン、ユロフスキとウィーン響の重厚で個性的なマーラー版エロイカを聴き満足。詳細記事はここです。

夜のウィーン・フィルのコンサートまでには大分時間があります。そこで、ウィーンに来ている友人のえりちゃさんに電話をかけて強引に引っ張り出し、カフェ・シュヴァツツェンベルクでお茶とおしゃべり。
これは夕食代わりのオムレツです。美味しいです。

2015071317.jpg


デザートのケーキもいただきます。

2015071318.jpg


ようやくコンサートの開演時間が迫ってきたので、3人で急いで楽友協会に舞い戻ります。今度はウィーン・フィルの演奏会。3人で素晴らしい響きのブルックナー第4番(第3稿)の演奏を聴き、大満足。詳細記事はここです。

明日も音楽のダブルヘッダー。ウィーン・フィルの楽友協会コンサートとウィーン国立歌劇場のオペラ《ナクソス島のアリアドネ》を聴きます。素晴らしい音楽の予感がします。楽しみです。


↓ saraiの旅を応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR