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束の間のミュンヘン:パウラーナーで朝食を

2014年6月17日火曜日@ウィーン~ミュンヘン/2回目

ミュンヘンに到着後、空港からSバーンに乗って、約40分後、マリエン広場Marienplatzの新市庁舎前に立ちました。11時を少し過ぎたところです。これからは時間との闘いでもあります。午後3時過ぎには羽田行きの飛行機に乗っていなくてはなりませんからね。

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この広場をゆっくりと見ていたいところですが、ぐずぐずしている時間はありません。ミュンヘンでの朝ごはんを楽しむことにしているんです。マリエン広場の東側、旧市庁舎の建物のほうに向かいます。

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イム・タール通りをまっすぐ進むと、目的のお店、パウラーナー・イム・タールPauraner im Talが見えてきます。ミュンヘン白ビールの老舗醸造元パウラーナー・ビールPaulaner Brauereiの直営店です。

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勝手知ったるお店に入り、どんどん奥に進んで、中庭のテラス席に直行。明るくて気持ちのよい空間です。

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早速、朝ごはんを注文。
まずはパウラーナーの白ビールWeißbierが運ばれてきます。

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続いて、お目当ての白ソーセージWeißwurstです。この白ソーセージと白ビールの黄金の組み合わせこそ、ミュンヘンの美味しい朝ごはんです。

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白いポットのお湯の中に浮かんでいる白ソーセージを1本すくって、皿の上に移します。

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ナイフとフォークで白ソーセージの皮をくるりと剥きます。これで準備完了。

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ズューサー・ゼンフSüßer Senfという甘酸っぱい辛子でいただくのがミュンヘン流。いつ食べても、ミュンヘンの白ソーセージは絶品です。配偶者も満足そうです。無理しても来た甲斐がありました。
満足してお店を出ます。また、いつか、朝ごはんを食べに寄りましょう。

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ミュンヘンへ寄った用事はまだ、これだけでは終わりません。次の目的地に急ぎましょう。まずはマリエン広場に戻ります。旧市庁舎の建物が見えていますね。

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いっぱいの自転車が駐輪しています。ミュンヘンも自転車王国なんですね。

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通りの向かいには、白ソーセージ、白ビールの美味しいお店ヴァイセス・ブロイハウスWeisses Bräuhausが見えています。パウラーナー・イム・タールのライバル店です。どちらのお店も同じくらい美味しいのですが、パウラーナー・イム・タールには中庭のテラス席があるのがプラスポイントなんです。

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広場の手前にはこんなものが・・・。何故、こんなものが??

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マリエン広場に到着。しかし、ここは通過するだけ。

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広場のエスカレーターで地下に直行。

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マリエン広場の地下を歩いて、地下鉄のプラットホームに向かいます。

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マリエン広場から地下鉄を乗り継ぎ、青騎士の館、レンバッハ美術館に向かいます。今日の目的地です。
レンバッハ美術館の最寄り駅ケーニヒスプラッツKönigsplatzに到着。地上に出ると、大きな広場があります。広場の中央には、白亜の堂々たる建物があります。これはプロピュライオンPropyläenという門です。古代ギリシャの神殿へ通じる門を模しているようです。バイエルン王のルートヴィヒ1世が1816年に造ったものです。ルートヴィヒ1世は、ノイシュヴァンシュタイン城などを造ったバイエルン王国最後の国王ルードヴィヒ2世の祖父です。

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さあて、レンバッハ美術館はどれかな。広場の先にそれらしい建物が見えます。しかし、これは違いました。グリュプトテークGlyptothekという古典古代彫刻の美術館でした。

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レンバッハ美術館はこれでした。結構、地味な建物ですね。

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ともあれ、この美術館に向かいます。初見参です。これまで、この美術館が工事中でなかなか見る機会に恵まれませんでした。ようやく、青騎士の殿堂で、青騎士の美術作品を鑑賞できます。ワクワクです。


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束の間のミュンヘン:レンバッハハウス美術館のフランツ・マルク

2014年6月17日火曜日@ミュンヘン/3回目

ケーニヒス広場からレンバッハハウス美術館を視認しました。はやる気持ちを抑えながら、美術館に向かいます。

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通りを渡ると、目の前がレンバッハハウス美術館です。

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思えば、2001年にミュンヘンを訪れた際に時間切れで行き損ねて、それ以降は行くたびに工事中のための閉館のために入れず、およそ15年越しの夢が叶います。実は15年前はそれほど、青騎士Der Blaue Reiter(20世紀初頭の前衛芸術運動の名称です)には興味がなかったのですが、10年ほど前から興味を持ち始めたんです。今や、青騎士を代表する画家たち、カンディンスキー、マルク、マッケ、ミュンター、クレー、ヤウレンスキーはお気に入りの画家。とりわけ、クレーとマルクは大好きな画家です。3年前には、青騎士の郷とも言えるムルナウとコッヘルの町も訪れて、ミュンターハウスとフランツ・マルク美術館で彼らの作品を鑑賞しました。そして、遂に本丸のレンバッハハウス美術館に足を踏み入れます。

まずは窓口でチケットを購入。一人10ユーロ。結構、お高いですが、構いませんよ。

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入ると、この美術館は結構、広くて、戸惑います。肖像画家フランツ・フォン・レンバッハの邸宅が美術館になっていると聞いていたので、もっと狭い建物だと思っていました。肝心の青騎士のコレクションは2階にあるようです。美術館にするためにかなり増築した模様です。2階へ急ぎましょう。

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2階にDer Blaue Reiter(青騎士)という展示室があります。さあ、いよいよです。

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わー、あります、あります。青騎士の絵画がずらっと並んでいます。真っ先に目に飛び込んできたのは、フランツ・マルクの強烈な色彩の動物の絵です。saraiも好きですが、それ以上に配偶者が大好きなんです。2人で目を合わせて、喜び合います。やっと見ることができました。ということで、まずはフランツ・マルクの作品だけを選別して、ご紹介します。

フランツ・マルクは1880年に生まれ、第1次世界大戦に従軍し、1916年のヴェルダンの戦いで36歳の生涯を閉じます。画家として活躍したのは10年足らずです。パリ留学中にゴッホの絵を見て、自由なタッチの絵画に目覚め、ミュンヘンでカンディンスキーと運命的な出会いを果たし、彼と青騎士を結成し、抽象絵画の道を目指すことになります。日本ではあまり知られていない画家ですが、これから、評価が高まっていくことを願っています。そのマルクの素晴らしいコレクションがここにあります。

《帽子の少年》です。1902年、マルク22歳頃の作品です。これはまだ従来の枠に囚われた普通の絵。まだ、マルクらしさは見られません。

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《インダースドルフIndersdorf》です。1904年、マルク24歳頃の作品です。この絵もまだまだ、マルクらしさの片鱗も見られません。

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《豹》です。1904年、マルク24歳頃の作品です。これは珍しい彫刻作品。なかなか動物の存在感が感じられます。しかし、マルクの世界ではありません。

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《オークの木》です。1909年、マルク29歳頃の作品です。ゴッホの影響が如実に感じられますね。

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《放牧された馬Ⅰ》です。1910年、マルク30歳頃の作品です。マルクはまだ、自分の世界が掴めていませんね。

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《猫と裸婦》です。1910年、マルク30歳頃の作品です。マルクには珍しい裸婦を描いたもの。淡い色彩も珍しく、マルクの絵とは思えません。

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《青い馬Ⅰ》です。1911年、マルク31歳頃の作品です。突如、マルクが目覚めました。まず、色彩の固定観念から解き放たれたようです。ちなみに彼の死後ですが、ヒトラーがマルクの馬の絵を見て、馬が青い筈はないと言って、退廃芸術家の烙印を押したそうです。本当にヒトラーは芸術音痴だったんですね。

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《牛、赤と緑と黄色》です。1911年、マルク31歳頃の作品です。これは素晴らしいですね。遂にマルクの世界が一挙に爆発したという感じです。

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《雪の中の鹿》です。1911年、マルク31歳頃の作品です。これは表現手法だけの素晴らしさを超えて、怯える鹿に託して、自らの感情や世界の緊張感を表した作品と言えます。

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《猿》です。1912年、マルク32歳頃の作品です。マルクの様式が確立されて描かれていますが、色彩は比較的、落ち着いています。

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《森の中の鹿Ⅱ》です。1912年、マルク32歳頃の作品です。この頃は1作1作、目覚ましいばかりの躍進が見られます。色彩の勢いの凄まじさはどうでしょう。

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《修道院の庭の鹿》です。1912年、マルク32歳頃の作品です。これは色彩のキュービズムですね。実際、彼はプリズムで色彩の分割を試みていたようです。もう、彼の勢いはとどまるところをしりません。

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《雨の中で》です。1912年、マルク32歳頃の作品です。色彩のキュービズムを通して、彼は世界の痛みを表現しているかのようです。時代の緊張感を写し取ったのでしょうか。戦争勃発はすぐそこまで来ています。

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《虎》です。1912年、マルク32歳頃の作品です。マルクの代表作のひとつです。厳しい色彩表現とともに、あえて具象性を高めて描いた虎の鋭い眼光の先には何が見えているんでしょう。

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《マンドリル》です。1913年、マルク33歳頃の作品です。マンドリルはアフリカに生息する猿だそうです。淡い色彩で抽象性を高めた作品です。彼がもっと長生きできたら、素晴らしい抽象画を生み出していったことでしょう。かえすがえすも残念です。

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《鳥たち》です。1914年、マルク34歳頃の作品です。もう世界は緊張感の頂点に達しました。色彩で切り裂かれた鳥たちは我々人類の象徴でしょうか。これはマルクの遺した人類への警告です。起こしてはならない戦争でした。そして、それは2度までも起こり、現在の人類も逃れることのできない呪縛のなかにあります。マルク自身はこの2年後にその戦争で命を落とします。暗くて厳しい作品に悲鳴を上げたくなります。

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ここでは見られませんでしたが、同じ最晩年の作と言える《戦うフォルム》はミュンヘンの別の美術館ピナコテーク・デア・モデルネ (Pinakothek der Moderne)にあるそうです。壮絶を極めたその作品はもうマルクらしい作品とは言えないかもしれませんが、次はその作品を見て、マルクの魂に追悼を捧げましょう。

レンバッハハウス美術館には、マルク以外にも青騎士の素晴らしい作品が膨大にあります。是非、明日以降もsaraiに付き合って、その素晴らしい作品群を鑑賞してくださいね。


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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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