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巨匠の白鳥の歌はブルックナー、ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2015.9.30

オーケストラ・シリーズが続いています。最高に素晴らしかったマーラーに続いて、今日はブルックナーの交響曲第7番。ペライアのピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲も聴けるという贅沢さ。このシリーズはこの後、NHKホールでのブラームスの交響曲第1番に続きます。

ハイティンクが今日、演奏したブルックナーはあまりに美し過ぎました。美しさに酔っているうちにフィナーレ。天使が舞い降りたように強烈な感動が最後の最後に不意に訪れてきました。素晴らしいブルックナーでした。しかし、タクトを下ろして、こちらを振り向いたマエストロを見るとはっとします。マエストロは燃え尽きて・・・いや、憔悴の極にあるようです。遠路はるばる極東の島国までやってきて、マーラー、ブルックナーという大曲を振るのは86歳のご高齢で大変でしょう。演奏中はそういうことを微塵も感じさせない力演でしたから、タクトを下ろすとどっとお疲れが出るのでは。
これがもう、巨匠のブルックナーの聴き納めかもしれませんね。今日のブルックナーは巨匠の白鳥の歌だったのかもしれません。十分に素晴らしいブルックナーを聴かせてもらいました。

ハイティンクのブルックナーと言えば、わざわざ、アムステルダムまで聴きに行った2013年4月のコンサートが忘れられません。ブルックナー、いや、これまでに聴いてきたすべてのコンサートで最高のコンサートでした。ブルックナーの作品で頂点に立つ交響曲第8番です。そのときの記事はここここです。それに先立つこと、1か月。ハイティンクは来日公演でも究極のブルックナーの交響曲第9番を聴かせてくれました。サントリーホールとみなとみらいホールで聴きましたが、みなとみらいホールでの演奏が凄くて、歴史的とも思えるコンサートでした。そのときの記事はここです。そして、これらの第8番、第9番に続いて、第7番が聴けるのですから、どんな演奏になるのか、期待と不安がないまぜでしたが・・・とても美しい演奏を聴かせてもらいました。満足です。

ハイティンクのブルックナーの交響曲第7番を生で初めて聴くのですから、予習には万全を期しました。予習したCDは以下です。ハイティンクで聴けるCDはできるだけ聴いた感があります。各2行目は演奏時間(全体、各楽章)です。

  1. (ハース版) 1966.11.1-3 コンセルトヘボウ管 (ブルックナー全集から)
             60:15 18:10 21:00 9:19 11:46
  2. (ハース版) 1978.10.9-10. コンセルトヘボウ管
             65:19 20:48 22:20 9:51 12:05
  3. (ハース版) 1997.10.18 ウィーン・フィル
             64:00 20:12 22:07 9:30 12:27
  4. (ハース版) 2000.8.25. ベルリン・フィル (ザルツブルグ)
             64:15 20:09 21:44 9:45 12:33
  5. (ハース版) 2004.8.26. シュターツカペレ・ドレスデン
             69:30 21:33 23:35 10:35 13:44
  6. (ノヴァーク版)2007.5.15 シカゴ交響楽団
             67:31 21:33 22:26 10:30 13:01
  7. (ノヴァーク版)2010.9.17 コンセルトヘボウ管
             64:50 20:27 21:24 10:03 12:53
  8. (ノヴァーク版)2012.6.17 ロンドン交響楽団
             66:00 20:51 21:50 10:02 13:17

ハイティンクのブルックナー録音の中ではこの交響曲第7番が一番多く、このほかにもまだあります。ハイティンクのブルックナー録音では、このほか、交響曲第8番と第9番が多く、ハイティンクのブルックナー演奏の中核はこれらの3曲になります。オーケストラでは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が中心を占めているのは当然として、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロンドン交響楽団と揃っています。バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルが揃えば、完璧ですね。また、ブルックナー演奏の場合、どの版を使うかが問題ですが、ハイティンクはこの第7番に限らず、昔はハース版を使っていますが、2007年以降はノヴァーク版に変わっています。
演奏自体で言えば、ハイティンクは1970年代後半にブルックナー演奏スタイルを確立し、素晴らしい高みに達しました。その後、2000年代に入り、じっくりと構えた演奏になり、さらにノヴァーク版を採用することで、無駄をそぎ落として、演奏の質を高めてきています。この8枚の中でどれかを選ぶとしたら、6.の2007年のシカゴ交響楽団か、7.の2010年のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団か、8.の2012年のロンドン交響楽団になるだろうと思います。いずれもノヴァーク版ですね。どれも素晴らしい演奏ですが、1枚選ぶなら、最新のロンドン交響楽団かな。

今日の演奏、第1楽章はさざなみのような弦の響きの中、低弦の深く美しい音楽が始まります。弦と管が代わる代わる美しい響きを聴かせてくれます。次第に音楽は熱を帯びていきます。不思議にどんなに高潮してもうるさい響きにはなりません。このオーケストラの音色はとてもバランスがよく、タイプとしてはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を感じさせます。ハイティンクがそのルーツのオーケストラの響きを求めているかのようです。
第2楽章は意外にスローに粘らずにすっきりとした演奏ですが、実に美しい音楽が奏でられます。終盤のクライマックスもあくまでも美しさを追求するような音楽作りです。めくるめくような煌めきの音楽が最後はワーグナーの死を悼む葬送の音楽として沈潜していきます。底流にワーグナーのパルジファルを思わせるような《心の痛み》の音楽をワーグナーも得意にするハイティンクが見事に表現しました。
第3楽章は力をふりしぼったような勇壮な音楽。巨匠の力演です。
第4楽章は美しさと《心の痛み》と豪壮さが混在する大変素晴らしい演奏です。そして、頂点はフィナーレにありました。巨匠が持てる力をすべて燃焼し尽した演奏でした。敬愛するハイティンクの音楽への真摯な奉仕にsaraiは頭を垂れるのみです。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ベルナルト・ハイティンク
  ピアノ:マレイ・ペライア
  管弦楽:ロンドン交響楽団


  モーツァルト: ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491

   《休憩》

  ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調

前半のモーツァルトのピアノ協奏曲は一昨日にサントリーホールで聴いたばかりですが、今日は一段と精度を上げた演奏。もうこれ以上は弾けまいというような完璧なピアノ。オーケストラもモーツァルト演奏の規範となるような演奏。いっそのこと、交響曲を聴いてみたくなるようなオーケストラ演奏です。楽章を追うごとに素晴らしさは増すばかり。第2楽章の美しさといったら、言葉もありません。そして、最高に素晴らしかったのは第3楽章。2度と聴けないような奇跡のような演奏でした。ペライアの真の実力を見せつけられた思いです。究極の美しいピアノの響きが聴けて、満足この上もなしです。

今日も最高のモーツァルトにブルックナー。音楽の愉悦を感じ尽した一夜でした。


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       ハイティンク,        ペライア,  

またまた最高のブラームス、ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団@NHKホール 2015.10.1

ハイティンクペライア&ロンドン交響楽団の夢のようなコンサートも今日でおしまい。ここまでマーラーブルックナーと最高の音楽が聴けて幸せでした。ペライアのピアノも究極のモーツァルトのピアノ協奏曲を奏でてくれました。

今日はブラームスの交響曲第1番です。ハイティンクのブラームスを生で聴くのは初めてです。またまた、最高のブラームスが聴けました。ハイティンクと言えば、ブルックナーとマーラーを偏愛していて、ブラームスはあまりCDも聴いていなかったんです。ハイティンクのブラームスがこんなに素晴らしいとは、実に迂闊なことでした。今日のコンサートに向けて、CDで予習を始めたときから、その素晴らしさに捉われていましたが、今日、生で聴いて、フィナーレで大変な感動に襲われました。

予習したブラームスの交響曲第1番のCDは以下です。ハイティンクの正規録音のCDはこれがすべてです。

  1. 1972.12 コンセルトヘボウ管
  2. 1994.4 ボストン交響楽団
  3. 2003.5.22,23 ロンドン交響楽団

これらはすべてブラームス交響曲全集の1枚です。最初のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との全集はハイティンクがまだ40代前半の頃で勢いのある演奏。次のボストン交響楽団との全集はその20年以上後の録音。ハイティンクは既にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督の職を解かれ、様々なオーケストラを振りつつ、巨匠という名声を得ていました。この全集は名盤との評価が高く、実際、saraiもボストン交響楽団の実力を再評価してしまうほどの素晴らしい演奏です。ハイティンクのブラームスの交響曲第1番の特徴は自然な流れで美しく歌い上げて、最後の最後、第4楽章のフィナーレに至って、ぐんとテンポアップし、白熱して終わるというものです。この基本コンセプトは次のロンドン交響楽団との演奏でも同じです。ただ、このロンドン交響楽団との演奏は素晴らしいサウンドと録音で大変、聴き映えがします。ですから、1枚選ぶなら、このロンドン交響楽団ですが、ボストン交響楽団も捨てがたい魅力があります。

今日の演奏も基本的にはCDと同じコンセプトの演奏でした。ハイティンクの丁寧なタクトにロンドン交響楽団のメンバーがぴったりと従っているのが印象的。オーケストラの音色の美しさがブラームスの音楽を輝かせます。そして、フィナーレの迫力はCDで聴いた以上のもので、大変な感動を覚えました。

前半は管楽セクションのよるヘンリー・パーセル(スタッキー編)の《メアリー女王のための葬送音楽》 に続き、ペライアのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番です。今回の来日公演で絶好調のピアノを聴かせてくれているペライアは今日も最高の演奏。ハイティンクとの息もぴったりで素晴らしいベートーヴェンを聴かせてくれました。このコンビはCDでも名演を聴かせてくれていますが、特に第2楽章のピアノの表現が見事です。堂々としたオーケストラの弦のユニゾンの響きに対比して、ピアノは弱弱しく弾かれ、まるで大きな宇宙に対する人間の小ささを愛おしむかのような音楽表現です。ペライアのピュアーなピアノの響きがこういう表現を可能にしています。 そして、第2楽章の終盤の右手のトリルの見事なこと。第3楽章では一転して、強烈なインパクトの打鍵が凄まじく、それでも響きの美しさが損なわれないのがペライアの凄いところです。ハイティンクの指揮も素晴らしく、ベートーヴェンの颯爽として、雄々しいところを見事に表現していました。こんなパーフェクトなピアノ協奏曲第4番は聴いたことがありません。CDで聴くクラウディオ・アラウの演奏にも匹敵するレベルでした。

予習したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番のCDは以下です。ペライアとハイティンクを軸に聴きました。

  1. 1964 アラウ、ハイティンク、コンセルトヘボウ管
  2. 1984.10 ペライア、ハイティンク、コンセルトヘボウ管
  3. 2012.9.6 ペライア、ハイティンク、ウィーン・フィル (ロンドン、ライブ)

アラウ、ハイティンクの演奏はsaraiの愛聴盤です。これさえあれば、ほかは何もいりません。ペライア、ハイティンク、コンセルトヘボウ管も見事な演奏。ペライア、ハイティンク、ウィーン・フィルはそのほぼ30年後の演奏ですが、同じような演奏です。ハイティンクはほかのピアニストとも多くの録音を残しています。ブレンデル、アシュケナージ、シフなどです。よほど、ピアニストに好かれているんでしょうね。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ベルナルト・ハイティンク
  ピアノ:マレイ・ペライア
  管弦楽:ロンドン交響楽団


  パーセル(スタッキー編): メアリー女王のための葬送音楽
  ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58 (ピアノ: マレイ・ペライア)

   《休憩》

  ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 op.68

ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団で3回のコンサートを聴きましたが、すべてが最高でした。海外からの来日公演としては空前絶後の素晴らしいコンサートだったと思います。昨日はブルックナーの後、憔悴していたハイティンクも今日は顔色もよく、体調万全での指揮でした。安心しました。日本での残りの公演も元気で乗り切れそうですね。巨匠のさらなる活躍をお祈りしましょう。これがsaraiの聴く最後のハイティンクとならないことを祈念してやみません。


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       ハイティンク,        ,        ペライア,  

天からの啓示?・・・ハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルス②@トッパンホール 2015.10.2

怒涛の10日間連続の音楽三昧が続いています。前半3日間の歌姫とピアノ、中間4日間の巨匠ハイティンク指揮のロンドン交響楽団と都響も終わり、遂に後半3日間のハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスに突入です。本当はこのモーツァルト・ツィクルスは4日間で既に昨日から始まっていましたが、巨匠ハイティンクの公演と重なったため、泣く泣く初日の公演はお知り合いに代わりに行ってもらいました。素晴らしい演奏で感動ものだったそうです。

で、saraiにとっては今日がモーツァルト・ツィクルスの初日です。今日はハイドン・セットの後半の3曲です。

で、期待の演奏に耳を傾けていましたが、それは不意にやってきました。大袈裟に言えば、天からの啓示というのでしょうか。頭の中の霧がパーッと晴れたようなものです。今日の最後の曲、《不協和音》の第2楽章が始まって間もないときです。モーツァルトがこのハイドン・セット、いや弦楽四重奏曲で一体、何を表現したかったのか。それは一言で言えば、西洋音楽の基本中の基本、ポリフォニーを弦楽器4つでシンプルに描き尽すということではないかということです。何を今更と思われるかもしれませんが、理屈ではなく、実感として体で“分かった”んです。まあ、素人のたわごととして聞いてください。それはハーゲン・カルテットの精妙とも思える真摯な演奏を通じて、saraiの頭の中にイメージとして浮かび上がりました。弦楽器4つの響きが重なり合っていく様はまさに天上から降り注ぐ美の極致の世界。モーツァルト自身もこのハイドン・セットを作曲しているときに天からの啓示を受けたのでしょう。ある意味、このときに西洋音楽はその究極の姿を達成したのかもしれません。音楽自身の充足性はもうこれ以上のものを必要としていませんからね。
これ以降、ベートーヴェンから始まる西洋音楽の系譜は音楽へ精神性、ドラマ、写実、ロマンなどを付加していくことに軸足を変えていくことになります。
saraiはモーツァルトの音楽で決して感動を味わうことはありません(オペラは別です)。それはモーツァルトの音楽が純粋無垢なもの、音楽のみの存在だからです。モーツァルトの音楽で感じるのは人間的な感動ではなく、天国的な幸福感です。それが何故なのか、今日初めて、“分かった”んです。繰り返しますが、理屈ではありません。ハーゲン・カルテットの精妙な音楽のアプローチが“分からせて”くれたんです。
実はsaraiには過去にも同じような体験があります。大学時代、難解な数学の代数の本を読んでいて、論理の展開は追えるものの、その実体、意味するものがなかなか理解できませんでした。悩んでいると、ある時、不意に頭の中にイメージが浮かび上がりました。ようやく、体感として、“分かった”んです。
数学と音楽・・・人間の脳の中では同じように感じ取るもののようです。少なくとも、saraiの頭はそのようです。

ハーゲン・カルテットの名演奏を聴いて素晴らしい体験をしました。

予習したCDは以下です。

  ハーゲン・カルテット(モーツァルト弦楽四重奏曲全集)
  エマーソン四重奏団(モーツァルト・ハイドン・セット全集)
  ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465 《不協和音》のみ)

意外にこれというCDが少ないのに驚きました。世評に高いアルバン・ベルク四重奏団は以前聴きましたが、どうも相性が悪くて・・・。しかし、ハーゲンとエマーソンの素晴らしい演奏が聴けるのでよしとしましょう。ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団やバリリ四重奏団が全曲録音していてくれればよかったのに残念です。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ハーゲン・カルテット


  モーツァルト ハイドン セット II

  弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458 《狩》
  弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465 《不協和音》

   《アンコール》

  弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589《プロシア王第2番》第1楽章 アレグロ

50年以上も音楽を聴いてきて、今更、モーツァルトの音楽が“分かった”なんて言っているのですから、saraiの音楽の道も厳しいようです。
もしかしたら、80歳を過ぎれば、仙人のように音楽を極めることができるのでしょうか。
まあ、所詮、素人ですから、力を抜いて、音楽を楽しむというのもありかな・・・。

明日もハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスは続きます。



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       ハーゲン・カルテット,  

抑制と熟成、そして精妙さ・・・ハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルス③@トッパンホール 2015.10.3

怒涛の10日間連続の音楽三昧は後半3日間のハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスを聴いているところです。

今日はモーツァルト・ツィクルスの2回目(本当は3回目、初回を聴いていません)でプロシア王・セットの3曲です。

プロシア王・セットの3曲はハイドン・セットに比べると、地味な印象の曲ですが、ハーゲン・カルテットは抑制した表現で滋味深い演奏を聴かせてくれました。ハーゲン・カルテットも今や熟成のときを迎えつつあると感じます。それにしても、昨日聴いたハイドン・セット、とりわけ、《不協和音》はモーツァルトが天からの啓示を受けて作曲した傑作ですが、それをハーゲン・カルテットは完成度の高い天国的な演奏で味わわせてくれました。対して、今日は風合いの異なるプロシア王・セットをその延長線上の演奏でありながらも品格の高い演奏で晩年のモーツァルトの人間的な温かみを感じさせてくれました。天才モーツァルトも創作力に陰りがあることを思わせるプロシア王・セットですが、そこには人間モーツァルトの熟成も感じられます。そのあたりをハーゲン・カルテットは抑制された表現で見事に演奏してくれたと思います。演奏の精妙さは熟成の極に達しつつあります。

特に素晴らしかったのは後半で弾かれた《プロシア王第3番》です。第2楽章の主題が変奏曲風に様々に表現されていく、密度の高い演奏には耳をそばだてるだけです。そこにはモーツァルトの音楽を愉悦する特別のものがありました。モーツァルトの最後の弦楽四重奏曲をしっかりと受け止めることができました。

予習したCDは以下です。

  ハーゲン・カルテット(モーツァルト弦楽四重奏曲全集)
  バリリ四重奏団(弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575《プロシア王第1番》及び弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589《プロシア王第2番》)

なかなか聴くべきCDがありません。エマーソン四重奏団も録音してほしいですね。バリリ四重奏団も最高の演奏というわけではありません。そういうなかでハーゲン・カルテットのCDは貴重です。ですが、今日の演奏を聴くと、そろそろ、プロシア王・セットだけでも再録音してほしいとも思いました。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ハーゲン・カルテット


  モーツァルト プロシア王 セット

  弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575《プロシア王第1番》
  弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589《プロシア王第2番》

   《休憩》

  弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590《プロシア王第3番》

   《アンコール》

   弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K499《ホフマイスター》第2楽章 メヌエット アレグレット


明日もハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスは続きます。クラリネット五重奏曲つながりでブラームスも聴けます。楽しみは尽きません。



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       ハーゲン・カルテット,  

モーツァルト・ツィクルスの行き着く果てはブラームス・・・ただただ感動!!ヴィトマン&ハーゲン・カルテット@トッパンホール 2015.10.4

怒涛の10日間連続の音楽三昧も遂に最終日になりました。

今日はハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスの最終日で弦楽四重奏曲第20番と室内楽の最高峰のひとつ、クラリネット五重奏曲が演奏されます。クラリネット五重奏曲つながりでモーツァルトに加えて、ブラームスのクラリネット五重奏曲も演奏されます。

このモーツァルトのクラリネット五重奏曲は実に衝撃的な演奏でした。この曲はクラリネットが主役ですが、同じくらい第1ヴァイオリンが重要です。今日のルーカス・ハーゲンのヴァイオリンは素晴らしいとしか言いようのない音楽を奏でました。抑制のきいた大人の表現でありながら、素晴らしい響きが第1楽章から続きます。ヴィトマンのクラリネットもとても美しい響きでしたが、第1楽章はちょっと鳴らせ過ぎの感じで浮いた印象もありました。それも第2楽章からは抑制のきいた響きになり、弦楽四重奏の響きとパーフェクトに重なり合うようになりました。大傑作の作品が素晴らしい演奏で奏でられるのですからたまりません。うっとりどころではなく、感極まりつつ聴くしかありません。しかし、第3楽章まではそれも序章にしか過ぎませんでした。第4楽章も素晴らしい演奏が続き、やがて終盤にはいります。5人の息がぴったりと合い、自在なルパート、パウゼ、極限までのピアノッシモ。ありえないような境地の音楽に高まっていきます。音楽はスローダウンし、長いパウゼ。凄い緊張感です。テンポアップしたコーダで圧倒的な幕切れ。モーツァルトのクラリネット五重奏曲はこんなに凄い音楽だったとは・・・めくるめくような感動に襲われます。saraiの体内に感動を超えた衝撃が走ります。曲が終わっても高揚感は持続したままです。もう頭は真っ白。何と言う音楽をヴィトマンとハーゲン・カルテットは創り上げたんでしょう。一昨日、当ブログでsaraiはモーツァルトの音楽では感動しないと書きましたが、これは撤回するしかありません。この晩年の名作は天才モーツァルトがおのれの天分に加えて、人間モーツァルトの万感を込めた作品です。その人生をかけた思いがこんなに心を打つんですね。

無論、この作品はsaraiも昔から聴き続けてきて、細部まで熟知している筈の作品です。出会ったのは10代が終わりかける頃。京都で学生生活を送っていました。今回も予習したランスロのクラリネットとバルヒェット四重奏団のLPレコードを擦り切れるほど聴いていました。聴くだけでは満足できず、古物商で古いクラリネットを求めて、いつも鴨川の土手でポケットスコアを見ながら、吹けもしないクラリネットでこの曲とブラームスのクラリネット五重奏曲を吹いていました。まわりの人は迷惑だったことでしょう。そんなに入れ込んでいた作品ですが、今日の演奏を聴くまではこの作品の真価を知らなかったと言っても過言でありません。天下の名演と言われる録音はほとんど聴いてきたつもりですが、これほどのしびれるような感動を覚えたことはありません。生演奏でも退屈したことがしばしばあります。今日の演奏は超名演だったんです。ハーゲン・カルテットが好きなのでこのコンサートにも足を運びましたが、正直言って、これほどの演奏を聴かせてくれるとは想像だにしませんでした。ヴィトマンのクラリネットも見事でしたが、それ以上にハーゲン・カルテット、とりわけ、第1ヴァイオリンのルーカス・ハーゲンの高い芸術性は凄かったとしか言えません。

20分間の休憩時間中も感動の高揚感は収まりません。コンサート前はモーツァルトよりも期待感の高かったブラームスのクラリネット五重奏曲が始まってしまいます。結局、平常心に戻ることなく、ブラームスを聴くことになってしまいます。このブラームスがまた素晴らしかったんです。相変わらず、ルーカス・ハーゲンのヴァイオリンは絶好調。ヴィトマンのクラリネットも最高です。他のメンバーも見事なハーモニーを奏でます。強弱のコントロールの大胆さ、精妙さには舌を巻きます。テンポ・ルパートもモーツァルト以上に見事です。室内楽の極致をいくような演奏です。大人数のオーケストラでは決してなしえないような精緻を極める演奏なんです。これだから、室内楽を聴くのはやめられません。そして、音楽性の高さ・・・ブラームスの晩年の孤高のロマンを味わい尽くすような見事な表現です。秋の日の木漏れ日の温もりを実感させてくれる素晴らしい演奏です。第1楽章のロマンの香り高い演奏、第2楽章の一音一音に万感を込めたような味わい深い音楽、第3楽章の美しいハーモニーとテンポ感。そして、圧巻だったのは第4楽章。こんなに深い音楽があるでしょうか。終盤に至り、第1楽章の主題が回帰して、スローダウン。深いため息のように音楽が終止・・・長い沈黙。演奏者がやがて手を下ろしますが、聴衆の誰一人、拍手もなく、静寂を守ります。会場に感動が共有された瞬間です。演奏者が立ち上がり、初めて拍手が巻き起こります。それも盛大な拍手。saraiは拍手もできず、ただ、佇んでいました。

予習したクラリネット五重奏曲のCDは以下です。

  ランスロ、バルヒェット四重奏団(モーツァルト)、ミュンヘン弦楽四重奏団(ブラームス)
  ウラッハ、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
  シフリン、エマーソン四重奏団(ブラームス)
  オッペンハイム、ブダペスト弦楽四重奏団(ブラームス)
  コヴァーチェ、バルトーク四重奏団(ブラームス)

ランスロのCDは思い出深い1枚。最初に聴いた演奏です。古いLPは処分したので、CDは最近入手し、この演奏を何十年かぶりに聴きましたが、やはり素晴らしいです。ウラッハ&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は決定盤と言われています。第1ヴァイオリンのカンパーの演奏が見事です。古いモノラル音源ですが、音質もいいです。残りのブラームスの3枚は今日予習しました。オッペンハイム&ブダペスト弦楽四重奏団の演奏は素晴らしいです。モーツァルトも録音してくれればよかったのにね。ということで、今日、ブラームスのクラリネット五重奏曲は4回も聴いてしまいました。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ハーゲン・カルテット
  クラリネット:イェルク・ヴィトマン


  モーツァルト: 弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499《ホフマイスター》
  モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581

   《休憩》

  ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115


アンコールはもちろん、なしです。こんな凄い演奏の後にアンコールする音楽って、想像だにできません。

今回のハーゲン・カルテットのモーツァルト・ツィクルスは最後にブラームスで終わるという変則的なものです。すべて、聴き終わって、その意味が分かったような気がします。このツィクルスはモーツァルトの弦楽四重奏曲全23曲のうち、26歳以降に書かれたハイドン・セット、ホフマイスター、プロシャ王・セットの10曲が演奏され、モーツァルトの室内楽の最高傑作、晩年に作曲されたクラリネット五重奏曲で締めくくるというものです。後年、クラリネットの名手ミュールフェルトの演奏するモーツァルトのクラリネット五重奏曲を聴いて、ブラームスが作曲したのが同じ構成のクラリネット五重奏曲です。晩年のブラームスは創作力も衰えて、ピアノの小品のように構成の小さな曲を書いていました(バート・イシュルで書かれたOp.116~Op.119のピアノ小品集は傑作揃いです。saraiがはまっています。)。そんなブラームスが創作力を取り戻して作曲したのがクラリネット五重奏曲でした。いわば、晩年のモーツァルトの作品から霊感を得て、晩年のブラームスが傑作を創り出したということです。モーツァルトの室内楽の延長線上にブラームスの作品を置いた今回の企画は必然と言えば、必然でしょう。今日の演奏を聴いて、納得がいきました。モーツァルトの室内楽を起点として、西洋音楽の室内楽の系譜がつながっていることを大きく描き出したかったということでしょう。まあ、何と言っても、ブラームスのクラリネット五重奏曲は傑作だし、saraiも大好きな曲なので、そういう理屈抜きでもこのプログラムは大歓迎でしたけどね。

次はハーゲン・カルテットはどんな演奏でsaraiを驚かせてくれるでしょう。



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       ハーゲン・カルテット,  

昔も今も極上の響き・・・ウィーン・フィルのモーツァルト@サントリーホール 2015.10.8

ウィーン・フィルの極上の響きを聴いて、幸せを感じたのはsaraiだけではなかったでしょう。サントリーホールがあたかもウィーン楽友協会とも思えてしまうほど、響きが体に沁み渡ってきました。これで床鳴りがすれば、ウィーン楽友協会のホールと同じ感覚です。ウィーン・フィルの響きはなよやかな高弦の響きが特徴的です。なんとも柔らかい第1ヴァイオリンの響きはウィーン・フィルならではのもの。それは録音で聴ける1930年代の昔から変わりない素晴らしさです。昔はもっと凄かったと言われるかたもいるかもしれませんが、今は何せライブで聴ける贅沢さがあります。それも日本にいながらにしてです。ウィーン・フィルの初来日は1956年だそうですから、もう半世紀以上も昔のことですが、それでもそのときには不世出の指揮者フルトヴェングラーが亡くなって2年後のことです。フルトヴェングラーの録音で聴くウィーン・フィルの凄さは誰しも認めるところでしょう。今回も予習でそのころのウィーン・フィルの素晴らしい響きを聴きましたが、今回の来日演奏のウィーン・フィルの響きを聴いて、本質的にはその響きが受け継がれていることが体感できました。この場にフルトヴェングラー、ワルター、クレメンス・クラウス、クレンペラーが指揮台の上に立てば、往年の名演奏がそのまままの音で再現されるだろうなあという妙な感慨に浸ってしまいました。ひとつのオーケストラの昔と変わらぬ響きを持続しているって凄いことですね。

今回のウィーン・フィルの来日コンサートは何を聴きにいこうか、正直、迷いました。マーラーとかブルックナーとかR・シュトラウスとか重い曲目があれば、それで決まりですが、今回はモーツァルトを中心とした比較的、軽い曲目ですし、指揮もそんなにカリスマ性のないエッシェンバッハ(ファンのかた、ゴメンナサイ)。いっそのこと、パスしようかとも思いました。今年の春にはウィーンでマーラーも聴いて、大満足したばっかりですしね。でも、来日しているのに何も聴かないのは何か寂しいものがあります。モーツァルトの最後の3つの交響曲をまとめて聴くのも初めてなので、それにしてみようと思った次第です。

予習のため、久々にモーツァルトをまとめ聴きしてみましたが、この3つの交響曲は名演奏を聴けば、実に深い内容を秘めていることが再確認できました。そして、このウィーン・フィルのコンサートが楽しみになってきました。

その予習ですが、モーツァルトはLPレコードで聴きたいです。何故か? 亡くなった叔父さんからの豊富な遺産があるからです。その上で、ウィーン・フィルの歴史的な演奏もCDで聴きました。予習したのは以下です。

1. ワルター コロンビア交響楽団 第40番/第41番 LP
2. クーベリック バイエルン放送交響楽団 第39番/第40番/第41番 LP
3. フリッチャイ ウィーン交響楽団 第40番/第41番 LP
4. ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 第39番/第40番/第41番 LP
5. ベーム ベルリン・フィル 第40番/第41番 LP
6. ケルテス ウィーン・フィル 第39番/第40番 LP
7. セル クリーブランド管弦楽団 第39番/第40番 LP
8. ワルター ウィーン・フィル 第40番 CD 1952年録音
9. ワルター ウィーン・フィル 第41番 CD 1938年録音
  10. フルトヴェングラー ウィーン・フィル 第40番 CD 1948/49年録音
  11. クレンペラー ウィーン・フィル 第41番 CD 1968年録音

ワルター指揮コロンビア交響楽団、ベーム指揮ベルリン・フィルは実に安定感のある立派な演奏。今回素晴らしさに気付いたのはクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団。とても見事な演奏です。しかし、それ以上にびっくりしたのはフリッチャイ指揮ウィーン交響楽団の演奏です。フリッチャイ独特のタメのきいた指揮は素晴らしいです。これでウィーン・フィルとDECCAで録音していれば、もっと凄かったのにと残念にも思いました。ケルテス指揮ウィーン・フィルの演奏は、ケルテスには悪いのですが、ウィーン・フィルの素晴らしい響きが聴けて、素晴らしい録音です。ウィーン・フィル主導の演奏に聴こえます。指揮者が誰であれ、ウィーン・フィルの響きはモーツァルトを聴くのに最適だと思わせるような演奏です。
というところで、LPレコードをすべて聴き終えて、CDは大指揮者がウィーン・フィルを振った演奏を聴きます。まず、モーツァルトと言えば、この人、ブルーノ・ワルター。1952年録音の第40番はもうこれ以上の演奏はないと思えるほど。これを聴くとほかの第40番の演奏は聴けなくなります。哀感のこもった第1楽章には聴き惚れるだけです。モノラルだということは決してハンディにはなりません。同じワルターの1938年録音の第41番はそんなに音が悪いわけではありませんが、これは資料的価値といったところでしょうか。ウィーン・フィルの第1ヴァイオリンの素晴らしい響き、木管の素晴らしい響きは十分に聴き取れます。フルトヴェングラーの第40番もウィーン・フィルの響きの素晴らしさを最大限に生かした驚異的な演奏です。快速で飛ばす第1楽章は決して奇をてらったものではなく、あるべき速さに思えます。そして、第4楽章の充実度。第41番の第4楽章も聴いてみたかったものです。多分、録音ありませんよね。最後に聴いたのはクレンペラー。1968年のウィーン芸術週間に登場したクレンペラーは既に83歳だったそうです。彼とウィーン・フィルが残した8枚のCDは何と素晴らしいのでしょう。その中の1枚、この第41番は厳格で重厚でありながらも、ウィーン・フィルの第1ヴァイオリンの美しい響きもあって、決して重たくはありません。インテンポの演奏が心に訴えかけてくるような名演奏です。

では、今回のコンサートを聴いてみましょう。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
  管弦楽:ウィーン・フィル


  モーツァルト: 交響曲第39番 変ホ長調 K.543

   《休憩》

  モーツァルト: 交響曲第40番 ト短調 K.550

   《休憩》

  モーツァルト: 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」


最初の交響曲第39番を聴いたところで、悟りました。本気モードのウィーン・フィルはこの第39番を序奏にして、素晴らしい演奏を繰り広げてくれるだろうとの思いです。まず、コンサートマスターのキュッヒルの厳しい顔つきでの演奏を先頭に第1ヴァイオリンの素晴らしく美しい響きが聴衆の体を貫きます。木管の響きも続きます。そして、一体感のあるアンサンブル。これが世界最高のオーケストラかどうかは些細な問題で、ともかく、この響きはウィーン・フィルだけのものです。

第40番の第1楽章は中庸か、ちょっと遅めのテンポで、ともかく美し過ぎる響きの第1ヴァイオリンに耳を奪われます。満足過ぎる第1楽章です。続く第2楽章の天国的な響き、第3楽章の厚みのある減の響き、何も言うことがありません。そして、圧巻の第4楽章。晩年のモーツァルトの達した高みを思う存分、味わわせてもらいました。ふーっ・・・。

交響曲第41番は3部作の交響曲をしめくくる作品。第39番と第40番をヘーゲル的な意味でアウフヘーベンしたものに思えます。事実、第1楽章は決然とした開始です。これが結論だと言わんばかりです。ウィーン・フィルの響きは激しくもありますが、根底は柔らかさを潜ませています。強さと甘さ・・・これも止揚しているかの如くです。めくるめくような演奏に圧倒されつつも、優しさに抱かれるような思いです。第2楽章は美しさも悲しさも、そして、ベートーヴェンを思わせるような厳しい精神性もないまぜにしたような果てしない音楽・・・長大な音楽が見事に演奏されます。第3楽章は一転して、舞曲のようなノリのよい演奏で心躍らされます。そして、すべての収束点になる第4楽章。3部作の交響曲の到達点であり、全交響曲の最終到達点。単純とも思える主題が繰り返し、重なり合って、高揚していきます。モーツァルトのオーケストラ曲の最高峰です。この果てしもない高揚の末にウィーン・フィルが奏でた弦楽のフーガの超絶的な高みは感動するしかないでしょう。そして、簡潔なコーダ。パーフェクトなモーツァルトでした。

昨夜はとても感想が書ける精神状態ではなく、1日置いた今日の記事になってしまいました。音楽の与えてくれるあまりの幸福感に耐え切れなかったんです。

ところで最後に苦言。サントリーホールの聴衆の素晴らしさにはいつも敬服していますが、昨日に限っては一部の聴衆のフライング気味の拍手・・・とても耐えられませんでした。音の余韻すら、楽しめませんでした。トッパンホールのヴィトマン&ハーゲン・カルテットのブラームスのクラリネット五重奏曲では演奏が終わり、奏者が手を下げても静寂が続き、奏者が立ち上がってから、ようやく拍手が起こりました。感動が倍化したのは言うまでもありません。心当たりのある方は猛省を!! あなた一人のコンサートではありませんよ。


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モーツァルトのレクイエム、スウェーデン放送合唱団&東京都交響楽団@サントリーホール 2015.10.16

モーツァルトのレクイエム・・・やはり、いいなあ。モーツァルトが死の床で書いた未完の大作ですけど、決して重くなくて、清らかさと透明さに満ちています。いまどきは都響のようなマーラーを得意にするモダンなオーケストラが演奏しても、ガンガン鳴らすのではなく、まるで古楽器オーケストラかと思うような小音量で澄み切った音響なんですね。スウェーデン放送合唱団も大合唱ではなく、迫力よりも美しい音楽を優先しています。これがモーツァルトが最後に到達した人生の思いだったのかと納得させられるような演奏です。ベートーヴェン的な諦念ではなく、マーラーの人生や愛への立ち去り難い思いでもなく、そこには、自分の人生への純粋な反省と許しを希求する一人の人間の清らかな思いが込められているように感じました。天才音楽家モーツァルトの最後の音楽、それがたとえ未完に終わったにせよ、人類に残された最高に素晴らしい音楽だったと体感できる演奏が聴けて、満足です。

このところ、モーツァルトの晩年の素晴らしい作品を続けざまに聴き、今更ながら、モーツァルトの音楽の素晴らしさを再認識しています。ハーゲン・カルテットとヴィトマンによるクラリネット五重奏曲、ウィーン・フィルによる最後の3つの交響曲、それに今日のレクイエムです。いずれも純粋さと熟成が混在している不思議と言えば不思議な作品ですね。早逝した天才作曲家の証しなのかもしれません。

久しぶりに予習のためにレクイエムをいくつか聴いてみました。

 カール・ベーム指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
 エディット・マティス、ユリア・ハマリ、ヴィエスワフ・オフマン、カール・リッダーブッシュ

 セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル、同合唱団
 カトリーヌ・ペトリグ、クリステル・ボルシェル、ペーター・ストラカ、マティアス・ヘレ

 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団、同合唱団
 リン・ドーソン、ヤルト・ヴァン・ネス、キース・ルイス、サイモン・エステス

 ニコラウス・アーノンクール指揮コンツェントゥス・ムジクス・ヴィーン、アルノルト・シェーンベルク合唱団
 クリスティーネ・シェーファー、ベルナルダ・フィンク、クルト・シュトライト、ジェラルド・フィンレイ

 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
 バーバラ・ボニー、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ、ウィラード・ホワイト

DVDもひとつ見ました。

 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
 バーバラ・ボニー、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、アントニー・ロルフ・ジョンソン、アラステア・マイルズ

いずれも素晴らしい演奏です。どれを聴いても満足ですが、ひとつ選ぶのなら、バーバラ・ボニーの素晴らしいソプラノが聴けるガーディナー盤です。CDもよいのですが、バルセロナのカタルーニャ音楽堂でのライブの美しい映像が楽しめるDVDが一番です。ジュリーニの晩年の演奏もモーツァルトの音楽の本質に迫った素晴らしい演奏です。とりたてて何も装飾していないところが何とも言えず、素晴らしいです。

今日の前半のプログラムは滅多に聴けない20世紀の合唱曲でした。

リゲティのルクス・エテルナはア・カペラの合唱曲。人間の声って、ここまでの表現力があるのかと驚かされます。32名の合唱団で16声で歌う超絶技巧曲。つかみどころはありませんが幻想的な雰囲気に包みこまれます。感動するような音楽ではありませんが、異次元の音楽を体験できます。リゲティの作曲能力の凄さに驚嘆もしました。以前、映画の《2001年宇宙の旅》で聴いたときには、これがクラシック音楽だったとは分かりませんでした。この曲を映画に使ったスタンリー・キューブリックはやはり只者ではありませんね。

シェーンベルクの《地には平和を》は最近はオリジナルのア・カペラで演奏されることが多いようですが、今日は珍しく、管弦楽伴奏付きでした。もちろん、控えめな管弦楽でしたけどね。やはり、ア・カペラのほうがいいかな。リゲティのルクス・エテルナを聴いた後では、この曲はえらく分かりやすい曲に聴こえるから不思議です。これも無調のテイストに満ちた難解な曲なんですけどね。まあ、シェーンベルクの初期のころの作品ですから、とても美しい作品ではあります。フィナーレの「フリーデ、フリーデ アウフ デア エルデ(Friede, Friede auf der Erde!)」(平和を、地には平和を)のところの美しさには感動します。まさに今の日本にはぴったりな作品ではありませんか。武器なき平和を希求する音楽です!

最後に、今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ペーター・ダイクストラ(スウェーデン放送合唱団首席指揮者)
  ソプラノ:クリスティーナ・ハンソン
  アルト:クリスティーナ・ハマーストレム
  テノール:コニー・ティマンダー
  バス:ヨアン・シンクラー
  合唱:スウェーデン放送合唱団
  管弦楽:東京都交響楽団

  リゲティ:ルクス・エテルナ (1966)(無伴奏混声合唱)
  シェーンベルク:地には平和を op.13 (混声合唱と管弦楽)


   《休憩》

  モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ジュスマイヤー版)

   《アンコール》

  モーツァルト:「アヴェ・ヴェルム・コルプス」ニ長調 K.618

思いがけず、最後にサプライズのプレゼントがありました。やはり、モーツァルトの晩年の作品「アヴェ・ヴェルム・コルプス」です。ア・カペラで歌われました。シンプルな曲ですが、こういう能力の高い合唱団が歌うと、途轍もない美しさに輝きます。こういう音楽に感動しない人はいないでしょう。モーツァルトの素晴らしさを究極まで味わわせてもらいました。


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ヴュルツブルクはフランケンワインの街、旅も完結・・・欧州鉄道周遊の旅(20~21日目) おまけ付き

《欧州鉄道周遊の旅》の再アップ中でしたが、今回で完結です。おまけもありますよ。

《欧州鉄道周遊の旅》はパリからフランクフルトまで、ヨーロッパ4か国(フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ)を鉄道で巡る旅です。saraiの大好きなヨーロッパの中でも、これらの4か国はとりわけ、思い入れの強い国々です。街歩き、グルメ、音楽、美術、歴史など、深い文化に触れていきます。2011年4月の旅でした。あの3.11の大震災直後です。

今日は以下をアップしました。クリックしてご覧ください。既にお読みの方も再度、新編集の記事をお読みくださいね。

 20~21日目:ヴュルツブルクはワインの街・・・旅も完結 (8)
 おまけ (5)

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-欧州鉄道周遊の旅
├- 企画・準備編 (13)
├- 旅の開始~パリへGO (4)
├- 2日目-1:ロワール~ブロワ城 (3)
├- 2日目-2:ロワール~アンボワーズ城 (6)
├- 2日目-3:ロワール~シュノンソー城 (4)
├- 3日目:ルーブル見て歩き (8)
├- 4日目:sarai流パリ散策 (6)
├- 5日目-1:アルルはゴッホの街 (6)
├- 5日目-2:アヴィニョン散策 (5)
├- 6日目-1:エクス・アン・プロヴァンス (4)
├- 6日目-2:ブイヤベース (3)
├- 7日目:南仏を後に (4)
├- 8日目:ジェノヴァからパルマ (8)
├- 9日目:アルプス越え (6)
├- 10日目:インスブルックはアルプスの街 (6)
├- 11~15日目:ウィーン文化を満喫 (7)
├- 16日目:ウィーン~ミュンヘン (1)
├- 17日目:ミュンヘンのお城 (3)
├- 18日目:ミュンヘンの文化を満喫 (6)
├- 19日目:バイエルンの美しい村 (6)
├- 19~20日目:中世の面影のニュルンベルク (8)
├- 20日目:中世の街ローテンブルク (4)
├- 20~21日目:ヴュルツブルクはワインの街・・・旅も完結 (8)
├- おまけ (5)


昨年10月に突然ブログサイトがクローズしたために引っ越しを余儀なくされました。以前の旅の記事は手作業で再アップしなければならず、現在、集中して作業しています。

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 1.基本として、旅の1日分をまとめて読むことができるように再編成します。ストラスブール散策のように2日にまたがる場合には、2日分をまとめます。
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ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅、再アップをスタート・・・旅の開始~ブダペストでフォアグラ

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》の再アップを今日から開始します。

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》は2013年6月のドレスデン・ゼンパーオーパーでの楽劇《ばらの騎士》を聴きたくて、企画した旅です。ティーレマン、シュヴァネヴィルムス、ガランチャと超豪華なキャストでどうしても見逃せないオペラでした。ウィーンでの音楽三昧ももちろん、楽しみました。ウィーンに入る前には23年ぶりにブダペストを訪れ、ウィーンからドレスデンへの往復では、ミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルク、プラハにも立ち寄りました。この2013年6月はヨーロッパが洪水に襲われて、ドナウ川、エルベ川の水位が上がり、はらはらどきどきの旅にもなりました。実際、ザルツブルグ、ミュンヘン間の鉄道運行は中止になりました。さて、どんな旅になったか、お楽しみ下さいね。既にお読みの方も再度、新編集の記事をお読みくださいね。

今日は以下の記事を再アップしました。

 企画・準備編 (3)
 旅の開始~ブダペストでフォアグラ (6)

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ブダペスト西洋美術館・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(1日目-2回目)

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》を再アップ中です。

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》は2013年6月のドレスデン・ゼンパーオーパーでの楽劇《ばらの騎士》を聴きたくて、企画した旅です。ティーレマン、シュヴァネヴィルムス、ガランチャと超豪華なキャストでどうしても見逃せないオペラでした。ウィーンでの音楽三昧ももちろん、楽しみました。ウィーンに入る前には23年ぶりにブダペストを訪れ、ウィーンからドレスデンへの往復では、ミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルク、プラハにも立ち寄りました。この2013年6月はヨーロッパが洪水に襲われて、ドナウ川、エルベ川の水位が上がり、はらはらどきどきの旅にもなりました。実際、ザルツブルグ、ミュンヘン間の鉄道運行は中止になりました。さて、どんな旅になったか、お楽しみ下さいね。既にお読みの方も再度、新編集の記事をお読みくださいね。

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 1日目-2:ブダペスト西洋美術館 (6)

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ブダペスト満喫(王宮の丘、有名カフェ、ゲッレルト温泉)・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(2日目)

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《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》は2013年6月のドレスデン・ゼンパーオーパーでの楽劇《ばらの騎士》を聴きたくて、企画した旅です。ティーレマン、シュヴァネヴィルムス、ガランチャと超豪華なキャストでどうしても見逃せないオペラでした。ウィーンでの音楽三昧ももちろん、楽しみました。ウィーンに入る前には23年ぶりにブダペストを訪れ、ウィーンからドレスデンへの往復では、ミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルク、プラハにも立ち寄りました。この2013年6月はヨーロッパが洪水に襲われて、ドナウ川、エルベ川の水位が上がり、はらはらどきどきの旅にもなりました。実際、ザルツブルグ、ミュンヘン間の鉄道運行は中止になりました。さて、どんな旅になったか、お楽しみ下さいね。既にお読みの方も再度、新編集の記事をお読みくださいね。

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ウィーンで音楽三昧・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(3~7日目)

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フンデルトヴァッサーの世界・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(8日目)

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 1.基本として、旅の1日分をまとめて読むことができるように再編成します。ストラスブール散策のように2日にまたがる場合には、2日分をまとめます。
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洪水にもめげず音楽三昧(ウィーン、ミュンヘン)・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(9~10日目)

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》を再アップ中です。

《ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅》は2013年6月のドレスデン・ゼンパーオーパーでの楽劇《ばらの騎士》を聴きたくて、企画した旅です。ティーレマン、シュヴァネヴィルムス、ガランチャと超豪華なキャストでどうしても見逃せないオペラでした。ウィーンでの音楽三昧ももちろん、楽しみました。ウィーンに入る前には23年ぶりにブダペストを訪れ、ウィーンからドレスデンへの往復では、ミュンヘン、レーゲンスブルク、バンベルク、プラハにも立ち寄りました。この2013年6月はヨーロッパが洪水に襲われて、ドナウ川、エルベ川の水位が上がり、はらはらどきどきの旅にもなりました。実際、ザルツブルグ、ミュンヘン間の鉄道運行は中止になりました。さて、どんな旅になったか、お楽しみ下さいね。既にお読みの方も再度、新編集の記事をお読みくださいね。

今日は以下の記事を再アップしました。

 9~10日目:洪水にもめげず音楽三昧 (6)

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-欧州鉄道周遊の旅
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企画・準備編 (3)
├- 旅の開始~ブダペストでフォアグラ (6)
├- 1日目-2:ブダペスト西洋美術館 (6)
├- 2日目:ブダペスト満喫 (9)
├- 3~7日目:ウィーンで音楽三昧 (9)
├- 8日目:フンデルトヴァッサーの世界 (6)
├- 9~10日目:洪水にもめげず音楽三昧 (6)


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心温まるドヴォルザーク、クーベリック・トリオ・リサイタル@上大岡ひまわりの郷 2015.10.25

ほのぼのとしたコンサートでした。インティメットな室内楽の響きでどこまでも力みのない平常心の演奏。こういう演奏もたまにはいいものです。それもドヴォルザークの音楽ですから尚更です。
今回のコンサートに向けての予習でドヴォルザークのピアノ三重奏曲第1番を初めて聴きましたが、リラックスして聴ける美しい曲です。その前に聴いたベートーヴェンのピアノ三重奏曲とはあまりに音色が異なることに驚かされます。ベートーヴェンはひたすら精神性を追求する古典楽曲ですが、ドヴォルザークはボヘミアの民俗的な心を素直に表現した親しみやすさに満ちた音楽です。同じジャンルの音楽とは信じられないくらいです。聴く者としても音楽への向き合い方が違ってきます。ドヴォルザークの場合は心をおおらかにして、その音楽の美しさをただただ受容すれば、それでよさそうです。

予習したドヴォルザークのピアノ三重奏曲第1番は次の2つ。

 グァルネリ・トリオ
 スメタナ・トリオ

いずれもチェコのピアノ・トリオですが、特にグァルネリ・トリオの歌いくちの美しさには魅了されました。スメタナ・トリオの清新な演奏もなかなかのものです。

今日の演奏は同じくチェコのピアノ・トリオですから、同傾向の響きを感じます。特に第2楽章の懐かしい響きで心が休まります。まさにボヘミアの響きですね。ヴァイオリンの石川静の美しい響きも見事です。このドヴォルザークのピアノ三重奏曲第1番は後半のプログラムでしたが、これなら、前半のベートーヴェンもチェコもののドヴォルザークか、マルチヌーでも聴きたかったところです。

前半のベートーヴェンの有名な大公トリオも悪い演奏ではありませんでしたが、やはり、もっと沈潜した精神性の音楽が聴きたかったのが正直なところです。特に大好きな第3楽章でベートーヴェンの高邁な精神性が感じられなかったのが残念でした。予習で聴いた演奏が素晴らし過ぎたのかもしれませんが・・・。
予習したのは以下です。

 コルトー、ティボー、カザルス
 ケンプ、シェリング、フルニエ
 メルニコフ、ファウスト、ケラス

コルトー、ティボー、カザルスの気品のある演奏は別格として、ケンプ、シェリング、フルニエは素晴らしい演奏。ケンプの格調高いピアノを聴いているだけでも素晴らしいのに、さらにシェリング、フルニエの贅沢な響きがさらに重なってくるのですからたまりません。しかし、一番感銘を受けたのはメルニコフ、ファウスト、ケラスの演奏でした。個々の自己主張とか響きを強調するとか、演奏家なら必ず持つであろう欲望をすべて捨て去り、ひたすら、ベートーヴェンの音楽の真髄に迫ろうとする3人の奉仕は驚くべきものです。こんな大公トリオの演奏がありうるとは思いもしませんでした。常設のピアノ・トリオでもこんなに室内楽に徹した演奏って、なかなかできないでしょう。

まあ、今日のコンサートはドヴォルザークの素晴らしさがすべてでした。

今日のプログラムは以下です。

  ピアノ・トリオ:クーベリック・トリオ

  ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 「大公」

   《休憩》

  ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 第1番

   《アンコール》

  メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49 第2楽章 アンダンテ・コン・モート・トランクィロ


アンコールのメンデルスゾーンはとても美しい演奏でした。このクーベリック・トリオの最新のCDの中の1曲だそうです。

なお、このコンサートシリーズを主催している横浜楽友会のアドレスはここです。


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レーゲンスブルク散策・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(11日目)

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 11日目:レーゲンスブルク散策 (9)

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中世の街バンベルク・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(12日目)

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 12日目:中世の街バンベルク (11)

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ドレスデン散策~《ばらの騎士》!!・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(13日目)

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 13日目:ドレスデン散策 (5)

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アルテ・マイスター絵画館で名画を堪能・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(14日目)

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 14日目:アルテ・マイスター絵画館 (8)

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ノイエ・マイスター絵画館、そしてオペレッタ・・・ブダペスト・ウィーン・ドレスデンの旅(15日目)

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

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 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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