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新年は・・・金沢七福神巡り

大晦日は横浜みなとみらいホールでのジルヴェスターコンサートを娘夫婦と4人で楽しみ、娘夫婦は我が家でお正月。
娘が日頃の運動不足解消に新年はたっぷりと歩きたいと言い出します。まあ、それもそうですね。早目にお節料理をいただいて、お屠蘇代わりのシャンパンのほろ酔い気分を軽く、お昼寝で解消。
さあ、金沢七福神巡りに出かけることにしましょう。一昨年にも配偶者と二人で巡ったルートを思い出しつつ、出発です。

出発点となる京浜急行の金沢文庫駅に降り立ち、駅の階段を下りるところから、金沢七福神巡りはスタートです。

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駅の外に出ると新春の陽光が燦々と降り注ぎます。絶好の散策日和です。

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まず金沢七福神の1番目は正法院です。駅前の横浜銀行の前を通って、まっすぐに進みます。

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通りを進んでいくと、金沢七福神の赤い幟がでています。

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やがて、曲がり角に正法院の案内が出ています。ここで右に曲がります。ところで正法院は福禄寿のお寺のようです。

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すぐに正法院が見えてきます。正法院まで駅から歩いて7分です。

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早速、お参りします。お賽銭を上げて、今年もブログが続けられることをお願いします。

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お寺の境内には、福禄寿がいます。なかなか可愛いですね。

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境内から出ようとすると、ちょっと人だかりがしています。日本には珍しい摩尼車があります。これもご利益がありそうですから、家族4人で回していきましょう。

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ここからは隣駅の金沢八景駅近くの瀬戸神社まで歩きます。国道16号線を歩いていくと25分ほどで瀬戸神社に到着です。
まずはお参りと思いますが、ここにはお参りのための長蛇の列ができています。

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仕方なく、ここでのお参りは断念します。
この神社は弁財天を祀っているようなので、それだけでも見ていきましょう。本殿の右手に祠があります。

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この祠に弁財天の写真が飾ってあってあるので、それで我慢することにします。

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神社を出ると、大きな道路の向かい側に小さな鳥居が見えます。今やこの国道16号線で分断されていますが、本当は参道がつながっていたようです。そちらにもまわってみましょう。
道路を横断すると、鳥居の前に出ます。

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後ろを振り返ってみると、道路の向かいに瀬戸神社の本殿が見えています。国道で分断するとは何とも情けないものです。

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鳥居をくぐって奥に進みましょう。

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すると鳥居の先の左手に何と弁財天の像があります。なーんだ。こんなところにあったんだ!

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赤い欄干の小さな橋の先に小さな島、琵琶島があります。ここにもお社がありますが、柵が閉じられていて、お参りはできません。どうもこの神社とはご縁がないようです。

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この島からの海の眺めは格別です。海沿いにモノレールが走り、正面には野島が見えます。なかなかの絶景です。古くから金沢八景として知られている景勝の地です。

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次のお寺に向かいます。七福神の3番目の龍華寺です。7分ほど歩くと到着です。
とても大きなお寺の甍が見えます。

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本堂への参道を進むと、参道右手に大黒天のお堂があります。地蔵堂です。

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地蔵堂の前には休憩所ができています。

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ここでは美味しい甘酒をいただきます。本格的な甘酒です。お砂糖が入っていないというのに、とっても甘い! 口直しにお茶もいただきます。
ところで大黒天は?
地蔵堂の中に小さな大黒天が鎮座しています。

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しかし、これまでの七福神の像とはいかにも不釣り合いです。よくよく探してみると、地蔵堂の門の横に大黒天の像を発見して、満足。

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七福神の4番目に向かいます。うっかりすると通り過ぎてしまうような通りの横に案内板があります。

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路地の奥まった一角にようやく4番目の伝心寺を発見。

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お参りしますが、七福神にしては、ちょっと寂しいお寺です。

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ここは毘沙門天を祀っています。境内の隅に毘沙門天の像があります。

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本堂の中にも小さな毘沙門天が祀られています。

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次は七福神の5番目に向かいます。5番目は宝蔵院です。宝蔵院は有名な称名寺の先にあります。まずは称名寺に向かいます。
途中、神社にぶつかります。八幡神社です。この八幡神社は七福神ではありません。

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この八幡神社のY字路で右手の道を進むと称名寺に行けるようです。まっすぐ進んでいくと、称名寺の手前にも、立派なお寺があります。薬王寺です。

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その先に称名寺の門が見えてきます。伝心寺からここまで12分ほどです。

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門の先の参道を覗くと、初詣での人で賑わっています。しかし、ここは七福神ではありません。saraiはちょっとここにも初詣と思いますが、皆の反対で却下されます。

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称名寺をパスして、門の前の通りを右のほうに進みます。坂道を上り、ややこしい道を進み、柴隧道を抜けると、宝蔵院の案内板があります。

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その先の柴の町内会館で右に折れると、宝蔵院の横の駐車場に出ます。称名寺から20分ほど歩きました。

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この宝蔵院が5番目の七福神です。まず、本堂にお参りします。

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境内には、寿老人の像があります。

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本堂の壁には、金沢七福神めぐりのポスターが貼ってあります。

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残す2つの七福神はちょっと離れています。
歩けば1時間程の距離のようですが、もうずいぶん歩き回ったし、日も傾いてきたので、無理をするのは止めましょう。近くを走っているモノレールのシーサイドラインを利用します。
海の公園柴口駅から、シーサイドラインのモノレールに乗車。並木北駅で下車します。
6番目の長昌寺に向かいます。やがて、七福神の幟が見えてきます。

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15分ほど歩いて、6番目の長昌寺に到着です。

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門のすぐ脇に布袋尊の像があります。

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本堂は既に閉じられており、お参りは叶わず。

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いよいよ最終コースです。最後の7番目は富岡八幡宮です。
ここは物凄い初詣での行列ができています。

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saraiは初詣でが目的ではないので、行列の横をすり抜けて、石段を駆け上がります。

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富岡八幡宮の境内に蛭子尊を発見。

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無事に七福神を巡ることが出来ました。

お礼の気持ちを込めて、八幡様の本殿に向かって、遠くから参拝します。

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今年は新年最初の日からよい運動ができました。ふーっ、疲れた!!


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ジルヴェスターコンサート@横浜みなとみらいホール 2015.12.31

昨日、言い忘れました。あけまして、おめでとうございます。今年もsaraiのブログ、よろしくお願いします。

一昨日の大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。

コンサートに先立って、1年を締めくくる贅沢をします。MARK IS みなとみらい(マークイズみなとみらい)にあるオムレツ専門店「ラ・メール・プラール 横浜みなとみらい店」でのディナーです。モン・サン・ミッシェル発祥の『伝統のふわふわオムレツ』を看板にしている超人気店は予約なしには入店できません。娘が予約してくれました。そして、最後の会計では、何と婿殿が支払ってくれました。ご馳走様です! 料理もお酒(レストランのオリジナルのシードル)も美味しかったです。

豪華なディナーを楽しんで、みなとみらいホールに移動。

みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第17回目。そして、saraiがジルヴェスターコンサートに通うのもこれで17回。全部聴いてます。よく通ったものです。
今回のプログラムは以下です。

《第1部》
池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調より第3楽章(Pf三浦友理枝)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調より第3楽章(コンサートマスターによる"ヴァイオリンピック")
ラヴェル:組曲「鏡」より“鐘の谷”(Pf金子三勇士)
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(Pf金子三勇士)
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043より第1楽章、第3楽章(Vn漆原啓子、漆原朝子)
ファリャ:バレエ「三角帽子」第2組曲より終幕の踊り

《休憩》

《第2部》
ロッシーニ:オペラ「セビリアの理髪師」より“今の歌声は” “私は町の何でも屋” “陰口はそよ風のように”
ベッリーニ:オペラ「清教徒」より“ああ、永遠に君を失った”
モーツァルト:オペラ「魔笛」より“この聖なる殿堂では”
     (Sop高橋薫子、Bar大西宇宙、Bs鹿野由之)
池辺晋一郎:ザ・ビートルズ・オン・バロックより“Ticket to Ride”、“Let It Be”
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番より第1楽章(Vn徳永二男)
レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」よりⅠ.チルチェンセス、Ⅳ.主顕祭【カウントダウン曲】
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
J.シュトラウス2世:春の声(Sop高橋薫子)
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

【出 演】

音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:会田 莉凡、石田泰尚、扇谷泰朋、神谷未穂、高木和弘、藤原浜雄)

今回のジルヴェスターコンサートは前から2列目の中央の席で聴きました。うるさくくらい、よく聴こえる席でした。
お祭りのようなコンサートですから、そんなに素晴らしい音楽ばかりが聴けるわけではありません。
印象に残ったものだけ、ピックアップしてみます。

ピアノの金子三勇士の弾いたリストのハンガリー狂詩曲第2番は物凄い超絶技巧に驚嘆しました。

J.S.バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲は少人数の室内オーケストラをバックに漆原姉妹の活き活きとしたヴァイオリンの響きが冴えわたりました。気持よく聴けました。

前半のプログラムで目立ったものはこれくらいかな。

休憩後の後半のプログラムはなかなか、よい演奏が続きます。

ソプラノの高橋薫子の歌うアリア“今の歌声は”は声もよく出ていて、気持ちよく聴けました。不満と言えば、アジリタがちょっと物足りないところですが、予習したのがバルトリの超絶技巧だったので仕方がないかもしれません。

池辺晋一郎のザ・ビートルズ・オン・バロックは初めて聴きましたが、これは傑作ですね。《涙の乗車券(Ticket to Ride)》はヴィヴァルディの四季とのコラボ。《レット・イット・ビー》はパッヘルベルのカノンとのコラボ。面白すぎて、ニコニコしながら聴いていました。石田泰尚のヴァイオリン・ソロも見事でした。この曲のCDはもう廃盤になっているようですが、こういうものは現役盤で販売してもらいたいものです。

この日、最高に素晴らしかったのはレスピーギの交響詩「ローマの祭り」。寄せ集めとの言える、この日のオーケストラが素晴らしい響きを聴かせてくれました。4曲中、2曲を抜粋した演奏でしたが、全曲聴きたかったくらいです。この曲がこんなに華やかで素晴らしいとはこれまで思っていませんでした。実はこの曲はこのジルヴェスターコンサートのカウントダウン曲で第4曲の《主顕祭》の最後の和音がジャンと響くと同時に新年という趣向でした。スリリングなエンディングでしたが、見事に1秒の狂いもなく、カウントダウン成功! 会場が沸きに沸きました。

新年、最初に聴くことになった音楽がショスタコーヴィチの祝典序曲。これも素晴らしい響きの演奏。あの暗い音楽を書くショスタコーヴィチがこんなに晴れやかな曲を書いていたとはビックリ。

新年2曲目はソプラノの歌付きの《春の声》。こんな曲を聴くと、ウィーンへの郷愁が募ってしまいます。あー、ウィーンで音楽を聴く計画を進めないといけませんね。ソプラノの高橋薫子の歌声はオペレッタ《こうもり》のアデーレを思わせる歌声。見事な歌唱でした。

最後は例年通り、ラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。

今年も音楽で新年が始まりました。また、音楽聴きまくりの1年になりそうです。


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ウィーンで音楽三昧:改修直後のカールス教会・・・見るなら、今でしょう

2015年6月20日土曜日@ウィーン/1回目

旅の2日目です。

配偶者は昨夜、ヨーロッパに到着した長い1日の疲れから、ホテルに着くなり倒れこむように寝てしまいました。が、夜中に起きだして、日本の知人にウィーンに無事に到着したこと知らせるメールを書いたり、ブログの仕上げをしたり、妙な時間に活発に活動していたようです。お蔭でsaraiは熟睡中に起こされて、メール送信のお手伝いをさせられます。そのまま、saraiはコンサートのチケット(秋のカム&ラハティ交響楽団のシベリウス交響曲ツィクルス)を取るために日本のチケット販売窓口に電話をかけて早朝まで起きていることに。というわけで、朝は遅くまで寝坊を決め込み、9時過ぎにもそもそと起床。窓を開けると、薄い雲がかかっていますが青空です。ちょっと冷たい風も爽やかに感じます。鳥の鳴き声が聞こえるのが嬉しいですね。ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereの森がすぐ隣だからでしょう。

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お風呂に入ってさっぱりし、昨夜買い込んだパンや生ハム、チーズ、果物で朝食です。昨夜は結局、何も食べずに寝てしまいましたからね。簡単な朝食も終えたところで、まずはウィーン楽友協会 Wiener Musikvereinに予約済みのチケットをピックアップに行きましょう。楽友協会はホテルからトラムで2駅ですから、すぐに到着します。チケット窓口はちゃんと営業中です。

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問題なくチケットを発券してもらいます。今日は楽友協会でお昼と夜のダブルのコンサートなので、開演の3時半まではこの辺りを散策しましょう。
楽友協会のすぐ目の前にありながらも行ったことのないカールス教会Karlskircheに行ってみます。楽友協会の前に出ると、大きな木立の向こうにカールス教会が見えています。

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大きな通りを渡って、カールス教会に向かいます。

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楽友協会の向かいの建物を見ると、大きな看板がかかっています。2015年ウィーン芸術週間の看板です。音楽真っ盛りですね。

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カールス教会の前庭には大きな池が広々としています。前庭の中にはブラームスの銅像があります。ブラームスは楽友協会と縁が深かったからでしょうか。もっとも、ブラームスが活動していた頃には楽友協会はもっと街の中心地にあったようですから、楽友協会とは無関係にここに銅像があるのかもしれません。(*Steppkeさんからコメントをいただきました。ブラームスが活動中の時期にこの楽友協会はできたそうです。ブラームスはここで指揮したこともあるそうです。saraiの勘違いでした。)

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カールス教会は大きな丸屋根を持ち、堂々とした佇まいです。最近改修が終わりましたが、教会内部の工事の足場をそのまま残して見学に利用しているとのこと。改修費用を捻出するためだそうです。よって、教会ですが入り口で見学のための入場料を払います。何故か割引料金(1人8ユーロを5ユーロ)にしてもらえました。まさか、シニア割引ではないですよね。中に入ると、教会の模型が置いてあります。カールス教会が立派な建物であることが分かります。

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教会内部はとても大きな空間が広がっています。典型的なバロック様式ですね。

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主祭壇の近くに進むと、ますますこの教会の豪華さに圧倒されます。

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側面の説教壇の辺りも見事な装飾が施されています。

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なかなか立派な主祭壇です。

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主祭壇の上部には素晴らしいバロック彫刻があります。その豪華さにため息が出ます。いやはや、凄い!

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こちらは主祭壇に向かって右側の側面です。ふんだんに大理石が使われていて、とても美しいですね。

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そろそろ、ドームの天井に上ってみましょう。


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ウィーンで音楽三昧:カールス教会の天辺まで征服

2015年6月20日土曜日@ウィーン/2回目

カールス教会Karlskircheの内部には、改修工事のために組まれた足場がそのまま残っています。この足場を利用して、ドームの天井近くまで上ってみようという趣向です。

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足場はドームの天井近くまで伸びています。ドームの天井全体にしっかり絵が描かれていますが、上まで上がれば間近にそれらの絵が見られそうです。

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足場の上へは階段を上るのではなく、工事用のエレベーターで上がることができます。

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エレベーターでドームの天井付近まで上ります。そこからは間近に絵が眺められ迫力がありますが、出来栄えは今ひとつですかね。下から眺めていると分からない粗っぽさが見えてしまいます。

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それでも、こんなに間近に天井絵が見られるのは滅多にない経験になります。じっくりと鑑賞してみましょう。

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エレベーターを降りた所からまだ上に上がる階段があり、ドームの上に突き出た採光部分まで上がれるようになっています。てっぺんに上り詰めると、360度ウィーンの町が見渡せてなかなかの絶景です。十分楽しめます。金網がちょっと邪魔ですが、先ほどの楽友協会の建物も見下ろせています。

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ドームの上の突き出た部分の頂点に描かれているのはこういう絵です。下からはこんなにはっきりとは見えないでしょうね。

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ドームの天井画はこういう具合に見下ろす感じです。

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階段でエレベーターのある階まで下りていきましょう。

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天井画を眺めながら、下りていきます。

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エレベーターのある階から上を眺めたところです。狭い突き出した部分は穴のようになっていて、階段がその穴を突き抜けています。こんな面白い体験はなかなかできるものではありませんね。

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このエレベーターのある階も十分に高くて、ドーム天井近くに位置しています。

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何と言っても工事用の足場です。こういう注意書きもあります。跳んだり、走ったりすると危険だよという警告です。

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ガラス張りのエレベーターで周りの様子を眺めながら、下に下ります。

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カールス教会の外に出て建物を見上げますが、建物が巨大過ぎて近くからはドームはほとんど見えません。

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少し離れていくと、ようやくドームが姿を現します。

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カールス教会前の広場には大きな池があります。

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この池の向かい側に立つと、カールス教会の威容を見ることができるでしょう。ファサードはギリシャ神殿風。その両脇にはイスラムのミナレットを思わせるような塔が立ち、奥には堂々としたビザンチン風のドーム。全体の配置が完璧に思える見事な建築です。

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カールス教会を堪能しました。次はここを起点にぶらぶら散策しましょう。


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本日、休載

申し訳けありませんが、いつもは暇なsaraiもとても忙しくて、本日は記事アップを休載します。友人からWEBシステムの作成を依頼され、その締め切り期日が迫ってきたためです。多分、明日以降はブログを再開できるとは思っています。
 

上原彩子、魂ゆさぶるチャイコフスキー@みなとみらいホール 2016.1.6

今日は今年の最初のコンサート。今年もまた、音楽にのめり込む1年になりそうです。
皮切りは上原彩子です。いきなり、凄い演奏を聴かされて、本当に感動しました。音楽の持つ力をすべてぶつけてくれる上原彩子の鬼気迫る演奏でした。
彼女の演奏するロシアものは素晴らしいです。ラフマニノフ、プロコフィエフ、そして、チャイコフスキーは最高です。

今日はチャイコフスキーの《ピアノ協奏曲第1番》。出だしは輝くような音色のピアノの響きですが、なんだか、乗り切れない感じです。しかし、彼女がだんだんと集中力を高めていっていることが伝わってきます。すぐに切れのよいピアノのタッチになります。こちらも思わず、力を入れて、聴き入ってしまいます。音楽を超えた音楽・・・心と心がつながる究極の芸術です。
第2楽章はゆったりとした音楽ですが、なぜか、心に沁みてきます。そして、途中からはテンポが早い音楽になって、またまた、大変な気魄が感じられます。そのまま、第3楽章へ。徐々に興奮が高まっていきます。終盤はもう凄まじい勢いです。チャイコフスキーの《ピアノ協奏曲第1番》って、こんなに凄い音楽だったっけ? saraiはもう感動で涙腺がゆるんできます。圧倒的な高みに上り詰めて、感動のフィナーレです。いやはや、素晴らしい演奏でした。上原彩子がフォルテッシモで思い切り鍵盤を叩くと、その凄い響きで大編成のオーケストラの音がかき消されるほどでした。
お正月早々、圧巻の音楽を聴けて、とても幸せでした。今年も上原彩子のピアノ、たくさん、聴かせてもらいましょう。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:秋山和慶
  ピアノ:上原彩子
  管弦楽:東京交響楽団


  J.シュトラウスⅡ:ワルツ「ウィーンの森の物語」
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
       《アンコール》チャイコフスキー:〈四季〉より 1月「炉端にて」

   《休憩》

  ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」Op.95

   《アンコール》

  J.シュトラウス:ラデツキー行進曲

ところでじっくりと東京交響楽団を聴いて、素晴らしい響きにびっくりです。こんなに綺麗な響きのオーケストラだったんですね。ちょっと真面目過ぎて、固い感じもありますが、なかなかです。かなり、評価が高まりました。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」も素晴らしいアンサンブルで楽しく聴けました。さすがにボヘミアの響きは感じられませんが、インターナショナルな音楽としては素晴らしい演奏でした。第4楽章の迫力は聴きものでした。

今日はニューイヤーコンサートと銘打っているだけあって、最初の曲と最後のアンコール曲はウィンナーワルツです。ラデツキー行進曲はジルヴェスターコンサートに引き続き、楽しめました。定番ではありますが、なかなか、いいものです。


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       上原彩子,  

ウィーンで音楽三昧:ファヴォリーテン通りのモーツァルトガッセ

2015年6月20日土曜日@ウィーン/3回目

カールス教会Karlskircheを出て、散策を開始しましょう。最後にカールス教会の全容を目に収めます。美しく、立派な建物です。

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この辺りは音楽家が多く住んでいたところらしいです。カールス教会の前庭にブラームスの銅像が建っていましたね。庭の片隅には、グルックの銅像もあります。この旅の終わりには、パリ・オペラ座でグルックのオペラ《アルチェステ》を見る予定です。グルックはこのウィーンとパリで活躍した作曲家です。

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これはカールス教会のすぐ横のアルゲンティーニアー通りArgentinierstraßeです。なかなか美しい通りですが、もう1本先まで進みましょう。

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カールスガッセKarlsgasseの通りに入って進みます。美しいバロック様式の建物が並んでいます。駐車している車は多いですが、走行している車はほとんどなく、静かな通りです。

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これは電気技術研究所Elektrotechnisches Institutsgebäudeの建物のようですね。

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この建物のバロック様式の装飾も美しいですね。

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カールスガッセの通りの外れまで歩いてくると、Wiener Wiazhausというベジタリアンレストランがあります。ウィーンには、こういうベジタリアンレストランがたくさんあるようです。

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この先の広場でファヴォリーテン通りFavoritenstraßeにぶつかります。こんもりと茂った木々が印象的です。

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広場の一角には銅像が立っています。エルツェルツォーク・ヨハンERZHERZOG JOHANNという人だそうですが、一体誰? ウィーンには銅像が多いですね。

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こんもり茂った木々の横を通り過ぎて、ファヴォリーテン通りを歩き始めます。

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少し先に右手に入る路地が見えます。

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パウラナーガッセPaulanergasseです。

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さらにファヴォリーテン通りを進むと、次の路地はモーツァルトガッセMozartgasseです。この辺りは音楽家が多く住んでいたそうですが、モーツァルトもその1人です。

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このモーツァルトガッセの路地に入ってみましょう。

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路地の右手には、高級そうなアパートメントの建物が見えます。

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短い路地の真ん中辺りには小奇麗な小さな広場があります。

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広場の真ん中には、彫像の建つ泉があります。何でしょう。

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どう見ても、モーツァルトのオペラ《魔笛》を題材とした彫像ですね。タミーノとパミーナのようです。

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この泉の周りには、バラと綺麗なベンチが置かれています。

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泉の向こうには先ほどの高級アパートメントが見えています。

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彫像の裏手に周り込むと、モーツァルトの泉Mozartbrunnenと書いてあります。この広場はモーツァルト広場Mozartplatzというそうです。

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あまり観光名所になりそうもないモーツァルトゆかりの場所ですね。よっぽど暇でモーツァルト好きな人はここを訪れるのもいいかもしれません。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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散策は続きます。


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グザヴィエ・ドゥ・メストレ ハープ・リサイタル@紀尾井ホール 2016.1.8

ドゥ・メストレのハープを聴くのは5年ぶり。2回目です。前回はウィーン放送交響楽団とのアランフェス協奏曲(ハープ版)でした。今回は友人のご厚意で聴くことができました。感謝します。

ドゥ・メストレは元ウィーン・フィルの首席ハープ奏者で大変なイケメンです。女性に人気があるらしく、ホール内は女性であふれています。と言っても、ドゥ・メストレは大変な実力の持ち主です。天は二物を与えたんですね。
彼のハープ演奏は華麗さの中に哀感を湛えた響きが魅力です。
最初のペシェッティのソナタもそういう響きの美しい演奏です。特にアンダンテの第2楽章が魅力にあふれています。緩徐楽章にこそ、彼のハープの響きが活かされているように感じます。
プログラム前半では、タレガの《アルハンブラの思い出》とファリャの《スペイン舞曲》が手の内にはいった演奏で見事なものです。この2曲は前回聴いたコンサートでもアンコール曲で聴いたものです。余程、得意にしているのでしょう。

後半は前半よりも音の響きがよくなり、素晴らしい演奏です。チャイコフスキー原曲の《歌劇「エフゲニー・オネーギン」の主題による幻想曲》はロシアの憂鬱さを見事に表現し、深い陰りのある響きに魅せられます。反面、ワルツの明るさはなんだか浮いた感じ。これはハープという楽器の持つ長所と短所なんでしょうか。
ドビュッシーの3曲は原曲がピアノ曲であることを忘れさせるような快演。ハープの魅力に満ちた演奏です。東洋風の雰囲気が見事に表現された素晴らしい演奏。この日の最高の演奏でした。彼の参加するドビュッシーの《フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ》を聴いてみたいものです。
“モルダウ”はハープのソロでよく、ここまで演奏するねって感じです。彼のハープの魅力全開というわけにはいきませんね。

独奏楽器としては、ピアノのような迫力に満ちた表現は難しいものの、透明感のある哀調を活かした響きは聴く者の心に沁み入ってきました。とても優雅なコンサートでした。

今日のプログラムは以下です。

  ハープ:グザヴィエ・ドゥ・メストレ

  ペシェッティ(X.メストレ編):ソナタ ハ短調
  モーツァルト(X.メストレ編):ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K.545
  グリンカ:歌劇「魔笛」の主題による変奏曲 変ホ長調
  リスト(H.ルニエ編):2つのロシア民謡より第1番《アリャビエフの夜鳴きうぐいす》
  タレガ(X.メストレ編):アルハンブラの思い出
  ファリャ(M.グランジャニー編):歌劇《はかなき人生》より ...「スペイン舞曲」第1番

   《休憩》

  チャイコフスキー(エカテリーナ・ワルターキューネ編):歌劇「エフゲニー・オネーギン」の主題による幻想曲
  ドビュッシー:2つのアラベスク/月の光
  スメタナ(H.トゥルネチェック編):交響詩「わが祖国」より“モルダウ”

   《アンコール》

  ゴトフロワ:ヴェニスの謝肉祭
  ハチャトリアン:2つの小品より第2曲「トッカータ」

アンコールの1曲目の《ヴェニスの謝肉祭》は大変な力演。アンコールとは思えないほどです。なんだか、よく知っている曲だと思いながら聴いていましたが、この曲はフルートの名曲でしたね。昔、フルートでさわりの部分を吹いて楽しんでいた曲です。



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ウィーンで音楽三昧:ファヴォリーテン通りのテレジアヌム

2015年6月20日土曜日@ウィーン/4回目

モーツァルトガッセMozartgasseの路地奥のモーツァルト広場Mozartplatzから、ファヴォリーテン通りFavoritenstraßeに戻ります。
地下鉄U1のタウブシュトゥンメンガッセ駅Taubstummengasseを通り過ぎて、先に進みます。うっかりとティルグナー通りTilgnerstraßeの横を通り過ぎてしまいました。この通りを入ると、すぐ、ブラームス広場Brahmsplatzがあった筈です。このブラームス広場は1895年に造られましたが、ブラームスの死後、ブラームスに因んで、ウィーン市がその名前を冠した広場の名前にしたそうです。ここにブラームスが住んでいたわけではありません。ブラームスが住んでいたのは先ほど通ってきたカールスガッセKarlsgasseの4番地のアパートメントです。今はウィーン工科大学の拡張のために取り壊されて、昔の建物はありません。銘板が1枚あるだけだそうです。因みにウィーン市内にブラームスの博物館はなく、ウィーン西駅近くのハイドン記念館の中に間借りする形でブラームス記念室があるのみです。本格的なブラームス博物館はミュルツツーシュラークMürzzuschlagにあります。そこへ訪問したときの記事はここです。

さて、ファヴォリーテン通りの15A番地には、バロック様式の大きな建物があります。ウィーン外交アカデミーDiplomatische Akademie Wienの入っている建物です。ウィーン外交アカデミーは大学院レベルの教育機関で、オーストリア人だけでなく外国からの留学生も多く、日本人の留学生もいるようです。

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この大きな建物は通りに沿ってずっと続き、15番地にはテレジアヌムTheresianumというギムナジウムの入口があります。ウィーンの教育制度は小学校が4年で、その後のギムナジウムが8年です。ですから、ギムナジウムは日本で言えば、小学校高学年、中学、高校を合わせたようなものです。ギムナジウムを卒業すると、大学に進学します。テレジアヌムはマリア・テレジアが創設した歴史あるギムナジウムです。建物の天辺には、双頭の鷲のハプスブルク家の紋章が見えます。
入り口の前には男女の学生が行き交っていますね。現在は共学ですが、以前は男子校だったそうです。

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テレジアヌムの前にはマイアーホーフガッセMayerhofgasseの通りが伸びています。

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テレジアヌムの建物はずっと続いています。巨大な建物ですね。

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通りを渡って、テレジアヌムの建物に近づいてみましょう。建物の上には、テレジアヌムTheresianumの名票があります。

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入口の横の壁には、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーRichard Coudenhove-Kalergiのプレートがあります。銅像を建てるスペースがなければ、壁にプレートを埋め込むようですね。リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギはオーストリア=ハンガリー帝国駐日特命全権大使のハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵を父、ハインリヒの大使公邸の使用人をしていた東京牛込出身の日本人青山みつ(クーデンホーフ=カレルギー・光子)を母に持ちます。彼は汎ヨーロッパ主義(パン・ヨーロッパ主義)を提唱し、それは後世の欧州連合構想の先駆けとなります。彼はこのテレジアヌムで学んだ一人でもあり、その関係でここにプレートがあるのでしょう。彼はテレジアヌム卒業後、ウィーン大学に進みました。その後はまさに波乱万丈の人生を歩み、ノーベル平和賞の有力候補でもあり続けました。プレート内の旗は汎ヨーロッパ運動のものとのことです。(Steppkeさんから原情報を教えていただきました。ありがとうございます。無論、文責はsaraiです。)

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入口の上部です。ちょっと中を覗いてみたいところですが、入ってよいかどうか分からず、遠慮することにしました。

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テレジアヌムの建物に沿って、さらにファヴォリーテン通りを進みます。上り坂になっています。

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工事中の建物が見えます。建物の窓から下にパイプが伸びています。こういう方式があるんですね。

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ここはメルヴァル広場Möllwaldplatzです。広場の奥には立派なバロック様式の建物が見えます。この辺りの建物はすべてバロック様式で、素晴らしく重厚な雰囲気の通りです。

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この辺りでファヴォリーテン通りを左に折れて、ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereを目指します。この通りはテレジアヌムガッセTheresianumgasseです。緑も多く、相変わらずバロック様式の建物が並びます。

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黄色い旗の建物があります。カトリック使徒教会?Katholische Kirche Apostolischeの建物のようです。教会のようには見えませんね。

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国旗の出ている建物が多いです。バロック風の立派な建物で、各国の公邸なのかもしれません。

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これはスペイン大使館のようです。

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その前にはアクツェント劇場Theater Akzentの少々派手な建物があります。

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この4つ角からは教会の尖塔が見えます。そちらに寄っていきましょう。ホテルの窓からもこの尖塔が見えていたので、気になっていたんです。

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4つ角から、ここまで歩いてきたテレジアヌムガッセの通りを振り返ります。右手の緑はテレジアヌムの校庭の木々のようです。

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アルゲンティーニアー通りArgentinierstraßeを進むとカトリック教区聖エリザベート教会にぶつかります。

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このアルゲンティーニアー通りを逆方向に進むと、散策の起点のカールス教会に戻ります。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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次は教会の中を覗いてみます。



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クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2016.1.10

昨年聴いたヤンソンス&バイエルン放送交響楽団とのブラームスのピアノ協奏曲第1番の演奏に感銘を受けたクリスチャン・ツィメルマンのピアノをちゃんと聴いてみたいと思い、このリサイタルを聴いてみることにしました。
結果、凄いシューベルトでした。何が凄いって、これはツィメルマンが自分のピアノを表現しようというのではなく、あくまでもシューベルトの音楽の表現だけに徹しているという稀有な演奏なんです。最初聴いているうちはあまりに没個性に思えて、物足りない感じでしたが、曲が進むにつれて、シューベルトの音楽の美しさに心が洗われる思いになります。

前半のプログラムのピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959は聴いているsaraiの集中力の欠如もあり、表現力が不足しているピアノというふうに誤認してしまったきらいがありました。もったいない聴き方をしてしまったかもしれません。

後半のプログラムに入り、saraiの集中力も高まり、ツィメルマンのシューベルトにただただ奉仕していく姿勢のピアニズムにぐっと聴き入ってしまいます。ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960は素晴らしいとしか言えない演奏です。特に第2楽章の美しさはもう大変なものです。シューベルトの憧れ、そして、ため息とも思える音楽はこの世のものとは思えません。何て、人生は美しいんだろう!っていうシューベルトの音楽に共感してしまいます。これがシューベルトの最後のピアノ・ソナタのメッセージなんでしょうか。限りある命を生きている人間だからこそ、その人生は美しいという憧れにも似た燃える思い・・・シューベルトのロマンにあふれた抒情をツィメルマンのピアノはしっかりと聴衆に伝えてくれました。一転して、楽し気な様子の第3楽章を経て、第4楽章では、ツィメルマンがためていた思いのたけを一挙に爆発させます。聴いているsaraiを一緒に高みに飛翔させてくれる感動のフィナーレです。

素晴らしいシューベルトでした。このピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960は内田光子ピリスの素晴らしい演奏も聴いてきましたが、シューベルトの音楽に忠実という点において、今日のツィメルマンの演奏が一番に思えます。

今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン

  シューベルト:7つの軽快な変奏曲 ト長調
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959

   《休憩》

  シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960

   《アンコール》

  なし

アンコールは不要に思えたコンサートでした。この究極とも思えるピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960を聴いた後に一体、何が聴けるでしょう。たとえ、名曲である即興曲でさえもきっと蛇足に思えるでしょう。



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ウィーンで音楽三昧:ベルヴェデーレ宮殿界隈

2015年6月20日土曜日@ウィーン/5回目

ファヴォリーテン通りFavoritenstraßeからアルゲンティーニアー通りArgentinierstraßeに周り、カトリック教区聖エリザベート教会Katholische Pfarrgemeinde St. Elisabethの前に出ました。綺麗なファサードです。

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教会の中を覗いてみましょう。大規模ではありませんが、すっきりとしたゴシック様式の佇まいです。

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教会を出て、教会の前のベルヴェデーレガッセBelvederegasseの通りをベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereのほうに向かいます。
通りの左手の大きな建物に挟まれた一角が緑のお庭になっていて、入口の鉄柵が2頭の石造のライオンに守られています。何か歴史があるお庭なんでしょうか。

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やがて、ベルヴェデーレガッセが大通りにぶつかります。プリンツ・オイゲン通りPrinz Eugen-Straßeです。

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このプリンツ・オイゲン通りにはD系統のトラムが走っており、目の前に停留所:ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereがあります。

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通りを渡って、トラムの停留所に近づくと、トラムを待つ人でいっぱいです。さすがにウィーンを代表する観光スポットですね。ここから街の中心のほうに移動する観光客でしょう。今までの歩く人もいない静かな通りとは大違いです。

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門を入り、ベルヴェデーレ宮殿に到着です。広々とした前庭です。ずっと遠くには高い塔が見えます。何でしょう。気になります。今日はあまり時間がないので、明日にでも偵察してみましょう。

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ベルヴェデーレ宮殿上宮の中央部分です。豪華な建物です。オイゲン公の夏の離宮として建てられ、現在、この上宮は美術館オーストリア・ギャラリーとして、クリムトやシーレの傑作群を展示するために使われています。

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建物の上部を見上げると、金色の盾を守る2頭のライオンのレリーフが刻まれています。ライオンはオイゲン公の紋章です。

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屋根の部分には、様々な彫像が並んでいます。贅沢な装飾で飾り立てられている宮殿です。

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上宮の建物の右手のほうに周っていくと、ここの一角にブルックナーが住んでいた建物があります。その旨のプレートもあります。人生の最後を過ごし、未完の大作、交響曲第9番もここで作曲されました。

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上宮と下宮の間には華麗なバロック庭園が広がります。
庭園は長く続いていた工事も終わり、とっても綺麗になりましたね。

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saraiは、スフィンクス像へのお決まりのタッチが出来、満足です。

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バロック庭園の先の下宮のはるか遠くに聖シュテファン大聖堂の尖塔も見えています。

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新婚さんのフォトツアーもやっています。絵になりますね。写真には写っていませんが、とってもきれいなお嫁さんです。

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バロック庭園をもう一度見渡したところで、上宮の建物に向かいます。

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ここのカフェで一服してお茶でもと思いますが、なんと満席。あきらめて、上宮の前庭を抜けて、外に向かいます。前庭の池から、上宮の建物の全容を見渡します。素晴らしい宮殿ですね。

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門の前に出ます。この門の上にも、オイゲン公の紋章のライオンが金色の盾を守っています。

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ベルヴェデーレ宮殿の外に出ると、ヴィードナー・ギュルテルWiedner Gürtelの大通りの向こうはウィーン中央駅関連の新しいビルが建ちあがっています。このあたりもどんどん風景が変わっています。

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通りをぶらぶらしながら、ホテルに戻ります。途中で見つけたアイスクリームをなめて、カフェ代わりです。

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ここまでに散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルでほんのしばらく一服して、今日ご一緒するウィーンのお友達へのお土産をもって、楽友協会へコンサートに出かけます。タッチの差で乗れなかったトラムを見送り、次のトラムを待ちますが、これが一向にやってきません。時間が迫ってきたので、歩くことにします。2駅10分くらいなので、待っているよりはよいでしょう。結局、これが大正解。途中、トラムに追い越されることはありません。時間ぎりぎりでしたがお友達にも会えます。今日のコンサートはヤンソンス&ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第3番。これがそのチケット。

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今日の席は平土間の中央あたりのよい席です。これが座席表。

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開演前の楽友協会グローサーザールの内部の様子です。

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それは素晴らしい演奏でコンサートを楽しみました。夢のような時間でした。詳細はここです。
このヤンソンス&ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第3番は今日を皮切りに同じプログラムを計3回聴きます。我ながら、好きですね!

感動を胸の内に収め、次のコンサートまではお友達と食事とおしゃべり。食事中にスコールのような激しい雨が降ります。が、食べ終わり、次のコンサートのために楽友協会に向かうころには雨も上がります。やったね。昨日からこんなお天気が続きますが、うまい具合に土砂降りの雨を避けられそうです。今回の旅もお天気に恵まれるといいな。

次のコンサートはやはり楽友協会でウィーン交響楽団の定期演奏会。指揮のブロムシュテットが得意にするニールセンの交響曲です。これがチケットです。

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これも大いに楽しめました。詳細はここです。

大満足の一日でした。おやすみなさい。
明日も昼は楽友協会でウィーン・フィル、夜はウィーン国立歌劇場でアデスのオペラ《テンペスト》。まさに音楽三昧です。



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ウィーンで音楽三昧:ウィーン・フィルのコンサート後、ウィーン料理店でランチ

2015年6月21日日曜日@ウィーン/1回目

旅の3日目です。

9時頃にはお目覚め。シャワーを浴びて、コーヒーを淹れ、お出かけの準備をします。今日もコンサート・オペラのダブルヘッダーで、1つ目は朝11時からなんです。
お天気はうす曇で今ひとつはっきりしませんが、雨が降りそうな気はしません。
まずは、楽友協会です。ホテル最寄りのトラム停留所へ。

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3分程待つと、71番のトラムがやってきます。

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すぐに楽友協会に到着。

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今日はよい席がゲットできず、初めての2階席(バルコン・ロジェ)です。これが今日のチケット。

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これが座席表。

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この2階席へは70段程の階段を上らないといけません。でも、お友達からエレベータがあることを教えてもらいました。それも、メインのエレベータは混み合うということで、奥まった所にある隠れエレベータです。もちろん常連さんは知っているようですが、待つことなく乗れ、楽チンです。

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座席からの眺めです。ステージ上のオーケストラを斜め後ろから見下ろす感じです。

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2階席はこんな感じでホールをぐるりと取り囲んでいます。

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これはステージ真上のオルガン・バルコン席。今日はここにウィーン少年合唱団が立ちます。

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美しい装飾パネルの天井も間近に見えます。

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天井から吊り下げられているシャンデリアが印象的です。

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今日のコンサートは昨日と同じプログラム。ヤンソンス&ウィーン・フィルの演奏でマーラーの交響曲第3番です。かなり条件の悪いと思われる席での鑑賞でしたが、予想外の素晴らしい音響に驚かされます。今日も感動の演奏でした。詳細はここです。

演奏会後は美味しい昼食を頂きに行きましょう。ウィーン料理店のミューラーバイスルMüllerbeislに向かいます。予約を入れておきましたが、不要でした。地下もある大きなお店です。店内は、歴史を感じる装飾で、落ち着いた感じのよいお店です。

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壁には多くの肖像ポスターが並んでいます。多分、有名人達なんでしょう。

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ウェイターはsaraiに日本人かと確認して、日本語のメニューを持ってきてくれます。これはありがたいですね。シュパーゲルの料理を見つけ、迷わず1品はこれに決まりです。

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お鍋にスープとともに入れられたターフェルシュピッツの写真を発見。これはスープが期待できそうなので、もう1品はこれに決まりです。

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まずは注文した白ワインが運ばれてきます。

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続いて、パン。

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最初の料理はいのししの生ハムとメロンの前菜です。いのしし・・・と思いましたが、普通の生ハムと全く変わりなく美味しいです。量もたっぷりあり2人で分け合います。

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次は、ウィーン風コンソメスープ。定番ですから、美味しくない筈はありません。

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そろそろ、メインが出てくる頃です。楽しみです。



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ウィーンで音楽三昧:ミューラーバイスルの美味しいランチ、その後はスイス庭園を散策

2015年6月21日日曜日@ウィーン/2回目

ウィーン料理店のミューラーバイスルMüllerbeislでランチをいただいています。いよいよ、メインです。お鍋に入ったターフェルシュピッツが出てきて、ウェイターが2人のお皿に取り分けてくれます。それはありがたいですが、それではスープは持っていかれちゃいます。慌てて、スープも飲みたいというと、お鍋を置いていってくれます。あ~、よかった。美味しいスープも飲めて大満足です。

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肝心の肉も付け合せのポテトとともに美味しく頂きます。

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シュパーゲルも2人に取り分けてくれます。なかなか気の利いたサービスです。

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最後にターフェルシュピッツのスープを鍋から飲み干して、言うことなしです。

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落ち着いたところで、壁の飾り物を眺めます。ウィーンの古い料理店らしい雰囲気が漂っています。

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最後にコーヒーを頂いて終了。チップも多めにはずみます。

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ランチを終え、ミューラーバイスルを出ます。今日は、ベルヴェデーレ宮殿の隣のスイス庭園Schweizergartenを散歩してみましょう。トラムでベルヴェデーレ宮殿の上宮の先の停留所クヴァルティア・ベルヴェデーレQuartier Belvedereまで行って、散策開始です。この辺りはウィーン中央駅関連の開発が進む一角です。昨日もこの辺りを歩きました。

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スイス庭園は緑豊かな公園です。大きな木々の間に散策路が巡らせてあります。

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散策路の中にはベンチが配置され、ウィーン市民がゆっくりと寛いでいます。

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大きな池があり、その畔に何だか人の顔の形をした大きなオブジェがあります。ショパンの顔みたいですね。

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このオブジェはKrzysztof M.Bednarskiというポーランドの知られた彫刻家が創ったもので、ショパン生誕200年記念の年の2010年に序幕されました。ポーランド共和国政府から寄贈されたそうです。 ショパンは、1829年~1831年の間に2回、計9ヶ月間ウィーンに滞在しましたが、ウィーンで活躍の場を見いだせないままにパリに移り、その才能を開花させることになります。
このショパンのオブジェの先には池の真ん中の噴水が見えます。

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美しい池の周りを歩きます。噴水が綺麗ですね。

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樹木の美しさがとても印象的です。

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このスイス庭園はともかく広いです。広い散策路がまっすぐに伸びています。

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ベンチもたくさんあり、多くの人がのんびり過ごしています。日曜日だからでしょうね。サッカーに興じる子供たちの集団、ランニングをする人、散歩をする人、さまざまです。

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散策路にはたくさんのベンチがあり、こういう空いたベンチも多いんです。

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ベンチで話に興じる熟年の人たちも多いようです。

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スイス庭園のはずれの方まで歩いてきます。子供の遊具もありますが、あまり人は見えません。

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ドッグランもあります。思い思いに過ごす市民の憩いの森という感じです。

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が、あまりにも広い。周りに住宅があるわけでもないし・・・。公園のはずれに、立派な宮殿のような建物があります。何かしら? どうやら、ウィーン軍事史博物館Heeresgeschichtliches Museumのようですね。とりわけ、第1次世界大戦の引き金になったサラエヴォ事件に関する展示が有名です。

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遠くにタワーが見えます。高いところ大好きなsaraiが、中央駅の展望タワーだから上ってみようと提案。それもよいでしょと信じた配偶者。

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ところがこれは大きな間違い。それが分かるのはこの後の展開です。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーンで音楽三昧:アーセナルの中にあったタワーは? オペラはアデスの《テンペスト》

2015年6月21日日曜日@ウィーン/3回目

スイス庭園Schweizergartenのはずれから見えた中央駅の展望塔と思しきタワーに向かって進んでいきます。タワー目指して歩いていくと、レンガ作りの立派な建物が続きます。

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緑に囲まれ、次から次へと大きな建物があります。案内板によると、これらはアーセナルArsenalという31棟からなる複合的なレンガ造りの建物で、19世紀の半ばに軍事用に建設されたようです。現在は住居や研究施設などに利用されているようです。建物はオブジェクト1、オブジェクト2、・・・という番号で区別されています。

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アーセナルの中は公園のような緑の空間になっています。

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やがて、緑の木々の間からタワーが姿を現します。

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遂にタワーの下に到着。たどり着いて見ると、それは中央駅の展望塔ではなくて、オーストリア・テレコムの単なる電波塔でした。saraiのうそつき!って、配偶者が叫びます。ごめんなさい・・・。

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がっかりして帰ろうとすると、アーセナルの建物群の中の立派な建物に驚くものを発見。どうやらウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoper関係の施設のようです。リハーサル用の舞台でもあるのでしょうか。

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今度は並木の先に大きな運搬車が停まっているのが何故か気になります。何でしょうね。

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近づいてみると、これはブルク劇場Burgtheaterの運搬車です。ブルク劇場の倉庫か施設もここにあるようです。

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してみると、ここにはウィーン劇場連盟Bundestheaterの一大施設があるようです。《ART for ART》という組織が運営しているようです。

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オブジェクト19がこのウィーン劇場連盟のために利用されているようですね。

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ヘ~、ウィーン国立歌劇場やブルク劇場のバックヤード的な建物がこんなところにあるんだねって感じです。
この一角には可愛いお人形の配置されているお庭もあります。人々の営みを感じます。

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スイス公園とアーセナルの中をずいぶん歩きました。そろそろホテルに戻りましょう。ラントシュトラサー・ギュルテルLandstraßer Gürtelの大通りに出て、ファサンガッセFasangasseの停留所で18番のトラムに乗って帰ります。

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ホテルで一服して、オペラに出かける準備です。配偶者は気合を入れて着物を着ます。
さて、出発です。例によって、ホテルの最寄りの停留所で71番のトラムを待っていると、タクシーが乗っていけばと目の前で停まり声をかけてきますが、お断り。通りすがりの車の中から、グッドのサインをしてくれる奇特な人もいます。ありがとうございます。今日はトラムも待つこともなく、ちゃんとやってきて、無事にウィーン国立歌劇場に到着です。
今日のオペラは新進気鋭の作曲家トーマス・アデスの《テンペスト》です。チケットはこれ。4列目の中央の席です。

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舞台はミラノ・スカラ座を模したものです。中央には巨大なシャンデリアが吊り下げられています。

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冒頭、このシャンデリアの上でアクロバティックな演技が行われ、肝をつぶします。シルク・ドゥ・ソレイユの演出家らしいド派手なサーカス風の見せ場です。

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原作はシェークスピアの同名の《テンペスト》。主役のプロスペローを演じるエレードは素肌に奇怪な模様を描き、指輪のウォータンもどきの杖をもって、渾身の演技。

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圧巻だったのは、アリエル役のオードリー・ルーナ。異様な動作と金切声で舞台を駆け巡ります。

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舞台全体の音楽をまとめたのは、作曲家アデス自身。彼が指揮までやりましたから、音楽面は万全。

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とても面白いオペラでした。客席には、珍しく、日本人らしき人を見かけませんでした。このオペラの詳細はここです。

焼きそばを買って帰り、それをおつまみにデュルンシュタインで求めたヴァッハウ産の白ワインを飲みながら、ブログ書きに熱中。

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今日は充実した1日でした。明日も引き続き、ウィーン国立歌劇場でヒンデミットのオペラ《カルディヤック》を見ます。ウィーンで音楽三昧は続きます。


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ウィーン温泉探訪へGO

2015年6月22日月曜日@ウィーン/1回目

旅の4日目です。

今日の予定は、夜の8時からのオペラだけです。お昼はちょっとどこかへ出かけましょう。お天気は曇り空ですっきりしないので、オーストリア最大級の温泉施設テルメ・ウィーンTherme Wienがよいでしょう。2011年には、ヨーロッパ・ヘルス&スパ・アワードの優良温泉部門で1位を獲得したらしいです。どんなところか楽しみです。

いつもののんびりした朝の行動を終え、遅めの出発です。テルメ・ウィーンに向かう前に、劇場連盟Bundestheaterのチケットセンターで予約したオペラのチケットを受け取っていきましょう。国立オペラ劇場Wiener Staatsoper前でトラムを降りて、チケットセンターに向かいます。

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ウィーンの美しい街路を抜けていきます。

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国立オペラ劇場の横を歩くと、オペラの衣装をトラックから降ろしています。

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椿姫とかドン・ジョヴァンニとかいろんな演目の衣装です。昨日見かけたアーセナルArsenalのアートセンターから運んできたのでしょうか。ご苦労様です。

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問題なく、チケット受け取り完了。劇場連盟の会員カードのポイントが貯まっているはずなので、飲み物券と交換できるか聞くと、OKよと発券してくれます。今夜は無料でワインがいただけそうです。

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さて、テルメに向かいましょう。ホテルの大きなバスタオルを無断でお借りしています。というわけで、今日は部屋のお掃除は不要の札を下げて出かけてきました。テルメに水着は必須です。レンタルもありますし売っているお店もありますが、もちろん持参しています。ビーチサンダルもあるといいです。床が濡れているとすべるところがあるからです。実は、ホテルの室内履き用と兼ねて持ち歩いているのですが、今日は持ってくるのを忘れました。サンダルはなくても構いませんが、気をつけて歩きましょう。

テルメ・ウィーンへは地下鉄とバスを乗り継いでいきます。まずは地下鉄U1でカールスプラッツKarlsplatzからロイマンプラッツReumannplatzまで移動。2017年には、テルメ・ウィーンまで地下鉄が延伸するそうですが、現在はそのための工事で、トラムが廃線になりバスが代行運転されているようです。ロイマンプラッツの駅前でうろうろしながらバス停を探します。なんとかバス停を発見。68Bのバスがテルメ・ウィーン行です。

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時刻表を確認すると、すぐに11時33分のバスがやってくるようようです。

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予定通り、バスがやってきて、乗車します。バスは市街地を抜けていきます。

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やがてオーバーラーOberlaaの森の中にバスが入っていき、バスターミナルが近づいてきます。

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1時間ほどでテルメ・ウィーンに到着です。バスを降りると、廃線になったトラムの線路が見えます。

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目の前にはテルメ・ウィーンの新しい巨大な建物の姿が見えます。

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テルメ・ウィーンから早くも帰ってくる人たちがいます。

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テルメ・ウィーンの大きな建物の手前には、有名なお菓子屋さんのカフェ・コンディトライ・オーバーラーCafé Konditorei Oberlaaがあります。もともとここにカフェ・コンディトライ・オーバーラーの本店があったそうです。お店の名前は、ここの地名オーバーラーOberlaaだったのですね。もうお昼ですから、このカフェで昼食を済ませてから、テルメに行きましょう。

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テラス席があります。気持ちのよいテラス席でランチをいただくことにします。

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テラス席からはテルメ・ウィーンの建物が見えています。

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メニューをチェックした結果、本日のランチを頂くことにします。大きな肉団子の入ったスープ、しっかりボリュームのあるサラダ、大きなウィーナー・シュニッツェルで10ユーロです。かなりお得感があります。
まずはスープとサラダ。

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紅茶もいただきます。

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ウィーナー・シュニッツェル。からっと揚がっていて、美味しいです。

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何といっても、最後に、お店からのサービスよといってケーキが出てくるのが嬉しいです。大きくはありませんが、何といってもオーバーラーのケーキですからね。美味しく頂きます。

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それなりにお客さんが多くて、なかなかお勘定の順番がまわってきません。ヨーロッパでは急いでお勘定してもらおうなんて思ってはいけませけどね。

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待っている間に、若い女の子の集団がテルメから帰っていきます。午前中は、いろんな教室もやっているようなので、一般客は混み合わない午後がよいらしいです。
さて、テルメに行ってみましょう。


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ウィーン温泉探訪:テルメ・ウィーン

2015年6月22日月曜日@ウィーン/2回目

オーバーラーOberlaaの森の中のオーストリア最大級の温泉施設テルメ・ウィーンTherme Wienの近くにあるカフェ・コンディトライ・オーバーラーCafé Konditorei Oberlaaで美味しいランチをいただきました。では、テルメに向かいましょう。テルメ用品のショップの前を通り過ぎます。

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ガラス張りの壁にテルメの入口が見えます。テルメの建物に入りましょう。

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テルメ・ウィーンの綺麗なロビーです。カフェも併設しています。

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ビューティー・サロンもありますね。

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テルメの受付に行きます。

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受付で、入場の手続きをします。支払いはテルメ利用後です。テルメ内での利用内容のチェック用の腕輪をもらいます。テルメの入場は1人17ユーロ。着替えのためにはロッカーのみの使用でも構いません(1ユーロ)。キャビンを借りると(3ユーロ)。キャビンは2㎡位の広さがありベンチもあるのでゆったり着替えられるし、荷物もそこに置いておけるので便利です。更衣室に男女の別はありません。子供連れの家族には便利かもね。荷物を置くためにロッカーのみを利用し、人目をはばからずその辺りで着替えている人も多いです。男性も女性もいるのに・・・。これはsaraiの借りた642番のキャビンです。キャビンは腕輪のキーで開けることができます。

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sarai達は2人でキャビンで水着に着替え、温泉エリアに向かいます。ここから先の写真撮影はご法度です。ここから先はパンフレットの写真を流用します。これがテルメ・ウィーンのパンフレットです。

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テルメ・ウィーンの全体の配置を見取り図で確認しておきましょう。テルメ・ウィーンは驚くほど広く、室内と屋外に9つほどのプールがあります。レストランもあります。もちろん、サウナ・ゾーンもあります。

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室内・外のプールはジャグジー付の温水プールです。皆さんはのんびりと過ごしていますが、特に珍しい風景でもありません。

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順にいろいろのプールに入って楽しみます。湯量が多く、いわゆる源泉賭け流し状態でとっても気持ちがいいです。ジャグジーがとっても快適で、ぬるめのお湯で体を温めます。

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驚くのは、デッキチェアーの多さです。プールの周りは幾重にもびっしりと並べられ、屋外の芝生の上は見渡す限りデッキチェアー。パラソルも並んでいます。要は、水の中にいるより、のんびり寝たり日光浴を楽しむ人が多いということなのでしょう。子供の喜びそうなエリアも充実しています。いろんな滑り台や飛び込み台もあります。

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反対に、大人用には静かに過ごす暗い洞窟のようなプール(グロットプール)もあります。一応、大人用はすべてを体験。

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いざ、サウナに行きます。サウナですから、子供の入場は駄目で、スッポンポンが条件です。たいていはどこの施設でも2階にありますが、このテルメも2階にあります。2階に上がり、別料金なので腕輪をかざしてサウナ・ゾーンの入り口を入ります。このテルメのサウナは、男性専用、女性専用、混浴に分かれています。もちろん賑わっているのは混浴のようです。今までに何度もヨーロッパでサウナ体験をしているので、混浴に躊躇なく入れます。ためらわずに水着をさっと脱いで、フックにかけます。バスタオルで体を包みましょう。もちろん、さっぱりとスッポンポンで大腕を振って歩いても構いませんよ。
まずは、いろんな温度のサウナがあるので、キョロキョロと様子を伺います。と、係りの人が(制服を着てます)、ドアから出て外の方に回れと言います。言われた通りにしようとドアの方に行くと、これは大変、ハードル高過ぎ! 外は、アダムとイブの世界です。青々とした芝生と木立の中に、プールとデッキチェアーが並び、大勢の男女がスッポンポンでのんびり過ごしています。さすがに躊躇して戻ろうとすると、行きなよという感じで外にある90度の高温サウナの方を指差します。覚悟を決めて行ってみると、そのサウナの前にはスッポンポンの男女が十数人にいます。その仲間に加わると、塩の入ったお猪口のような器を手渡されます。この塩を全身に摺りこむようです。そうしてから、サウナに入り、ひな壇にバスタオルをひいて座ります。と、お兄さんが登場(さすがに腰にはタオルを巻いている)。熱く燃えた炭の上に水をかけ蒸気を立たせます。そして、まずタオルを横に振り皆の方に熱い蒸気がいきわたる様にします。次に、皆の天井の方に溜まった熱い蒸気が下に下りるよう、広げたタオルを上下にパンパンと振り下ろします。すると、ふぁっと熱気が舞い降りてきて体を包みます。最後に、タオルをねじりブンブン振り回して、皆のところに熱風がいきわたるようにしてくれます。なかなか美しいパフォーマンスです、一通り終わると、みな拍手して讃えます。さすがの熱風で、汗が吹き出てきます。途中で、カキ氷のような氷の入ったバケツが回ってきます。それを手に取り、顔などにこすり付けて熱を冷まします。こんなふうにサウナには氷が常備されています。

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みんな汗だくだくなんです。このパフォーマンスを何回か繰り返して終了。外に出て、シャワーで汗を流します。あっという間の出来事ですが、なかなか気持ちのよいものです。このサウナ体験のときは、周りの人は皆友達という感じですね。このパフォーマンスは実施時間が決まっているようで、ちょうどその時間にぶつかったので、係の人が勧めてくれたのですね。面白いサウナ体験ができましたが、青々とした芝生と木立のアダムとイブの世界に踏み込むことはできず、室内に戻り他のサウナを見に行きます。45度とか60度とか温度が違うサウナがいろいろありますが、自由に静かに出入りして汗をかけばよいようです。でも、それぞれに作法はあるようなので、見習います。

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先ほどとは別の90度のサウナがあったので入ろうとすると、入り口のランプが黄色のときはドアを開けては駄目とのこと。緑のときに入って待つようです。しばらくすると、緑のランプが点いていたので入っていると、少しずつ人が集まりドアが閉められます。ここにはプロのパフォーマーはいません。と、経験のありそうな人がその役を引き受けてくれて、蒸気を立たせタオルを振り回してくれます。拍手で讃えて終了です。もう、癖になる楽しさです。だんだん慣れてきて大胆になってきた頃には時間切れ。そろそろ帰らないと、夜のオペラに間に合いません。まだまだここのサウナもすべてを制覇していないし、男性専用、女性専用のサウナにも行っていません。それに、別料金ですが、塩の世界というエリアもあります。また来るしかありませんね。残りは次回の楽しみとしましょう。
ところで、テルメに滞在中、saraiと配偶者以外に日本人はおろか、東洋人らしき人の姿は見ませんでした。みなさんも楽しいですから、是非、体験をお勧めします。もちろん、スッポンポンのサウナもね。
慌しく、ジュースを1杯だけ飲んで、着替えて外に出ます。出るときに、飲み物代金もすべて精算できます。結局3時間半もいました。基本の3時間を過ぎていましたが、追加料金は発生していませんでした。ここは1日過ごすつもりでこないといけませんね。帰りには、オーバーラーでお茶する予定だったのに・・・。バスと地下鉄とトラムを乗り継いで、ホテルに戻ります。
テルメ・ウィーンへのアクセスを地図で確認しておきましょう。

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一服して着替え、オペラに行きます。今日のオペラは国立歌劇場でのヒンデミットのオペラ《カルディヤック》です。これがチケット。

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ヒンデミットの前衛的かつ美しい音楽に心を奪われました。デノケの素晴らしい歌唱も堪能。演出はちょっと違和感がありましたが、美しい舞台ではありました。

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このオペラの詳細はここです。

オペラが終わり外に出ると、まだちょっと雨がぱらついています。土砂降りだったことを想像させる水溜りも残っています。運良く、大雨を回避できてよかったです。
今日も楽しい一日でした。明日はヤンソンス指揮ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第3番。同じプログラムの3回目です。これまでの2回は素晴らしい演奏だったので、とても期待できそうです。


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ウィーンの路地散策:マルタ騎士団教会

2015年6月23日火曜日@ウィーン/1回目

旅の5日目です。

カーテンを開けると・・・あまりぱっとしないお天気です。よく見ると細かい雨が降っています。一晩中降っていたようで、道路も木々もしっとり濡れています。でも、空は明るいので、そのうちに止むでしょう。
相変わらずの朝の風景・・・saraiが遅寝をしているとき、配偶者はコーヒーを飲みながらパソコンと向き合っていたそうです。あっ、お洗濯もしていたようですね。今日は夜のコンサートしか予定がないのでのんびりの1日ですが、いい加減に起きて出かけましょう。いつの間にか雨も止んでいます。
今日は、お掃除してねの札を下げて出かけます(昨日はテルメにバスタオルを持ち出しましたから、掃除なしでした)。11時です。トラムに乗って、ウィーン国立歌劇場の前にやってきます。いつもながら風格のある建物です。

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今日はウィーン1番の繁華街のケルントナー通りKärntner Straßeの1本裏の通りを歩いてみましょう。まずはケルントナー通りを進みます。この時間でも結構、人通りが多いですね。

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アンナ小路Annagasseの角を通り過ぎます。今日はこのアンナ小路を歩くつもりですが、その前にちょっと寄るところがあります。

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これが今日歩く予定のアンナ小路です。綺麗な小路ですね。

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アンナ小路を歩く前に寄り道するのはケルントナー通りにあるマルタ騎士団教会Malteserkircheです。アンナ小路の角を過ぎると、すぐ右手に教会のファサードが見えます。

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教会の入り口の上にはマルタ十字の紋章があります。今まで何十回とこの前を通り過ぎたはずですが、今までは見逃していました。入り口はそれと気づかないほど小さなドアです。

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中に入るととても立派なゴシック様式の空間です。さすがマルタ騎士団です。

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内陣に近づいてみます。

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とても美しい祭壇ですね。大祭壇画にはマルタ騎士団の守護聖人ヨハネがキリストに洗礼している様が描かれています。

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上を見上げると、コンパクトなパイプオルガンが見えます。この丸天井のある2階席は14世紀に建設された当時そのままの姿で残っています。

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鉄柵にも、マルタ十字が組み込まれています。

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壁の意匠も凝ったものですね。

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入口を見ると、ガラス戸の上に朱色のマルタ十字がステンドグラス風に輝いています。

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美しい聖母子の彫像がぽつんと置かれています。

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こういう素朴な彫像もあります。

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マルタ騎士団教会はマルタ騎士団の守護聖人洗礼者ヨハネに奉献するために13世紀半ば、ここに最初に建てられました。現在の教会は14世紀に建設されたものです。最後は19世紀初頭にルイ・モントイヤーによって改装されました。とても由緒ある建物を訪問できてよかったと思いつつ、教会を後にします。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これから路地歩きを始めます。


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ウィーンの路地散策:アンナ小路とアンナ教会

2015年6月23日火曜日@ウィーン/2回目

いよいよ路地歩きスタートです。マルタ騎士団教会Malteserkircheからケルントナー通りKärntner Straßeをウィーン国立歌劇場の方に少し戻ると、アンナ小路Annagasseと交差する4つ角です。

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アンナ小路Annagasseはなんとも狭くさもない通りですが、よく見るとバロック装飾の素晴らしい建物が続きます。教会も多いです。

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路地の左側に教会の塔が見えます。アンナ教会Annakircheです。この路地の名前アンナ小路Annagasseはこのアンナ教会の名前から取られたものです。

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うっかり通り過ぎてしまいそうな目立たない小さな入口があります。

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入口の扉の上には小さな聖母子の彫像が飾られています。

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アンナ教会Annakircheに入ってみましょう。中に入ると、バロック様式の装飾がとても立派です。1513年~1518年に最初に建てられたときはゴシック様式の教会でしたが、17世紀から18世紀にかけてイエズス会によってバロック様式に改装されました。

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内陣の近くに寄ってみましょう。近づくにつれ、大変豪華な装飾に目が奪われます。

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主祭壇です。18世紀に現在のバロック様式で作られたものです。祭壇画は《イエスの親族》です。中央に聖母子が描かれています。

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祭壇に向かって右側面の壁面です。なんとも豪華な装飾です。18世紀のウィーンの繁栄はいかほどのものだったのでしょう。

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これは内陣の反対側です。2階は聖歌隊席でしょうか。

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2階席の下の十字架のキリスト像が実に印象的です。

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天井を見上げると、美しいフレスコ画。素晴らしいですね。祭壇画と同じく、ウィーン生まれの宮廷画家ダニエル・グランDaniel Granによって描かれました。ダニエル・グランはオーストリア国立図書館の天井画も描いています。

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この美しいバロック教会は、観光客向けの教会というよりちゃんと教会の役割を果たしているようで、告解用の狭い部屋にすっと人が入っていきます。大観光地とはいえ、住民の生活を感じます。
アンナ教会の外に出て、塔を見上げます。このバロック様式の教会の塔はオーストリアでは典型的な形で、西洋玉ねぎとか西洋南瓜とも言われるそうです。

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これはアンナ教会の別の扉。教会関係者のための出入り口のようです。

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アンナ小路を先に進みます。アンナ教会を過ぎると、路地の両側にホテルが並んでいます。

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ホテルを通り過ぎた所でアンナ小路を振り返ります。ちょうど、ホテルに向かう旅行者がいますね。ここは街の中心でありながら静かな一角。この辺りのホテルにも泊まりたいものですが、それなりの料金でしょうね。

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ザイラーシュテッテSeilerstätteの通りにぶつかります。アンナ小路はここでおしまい。この先はフィヒテ小路Fichtegasseになります。アンナ小路はとても短い路地ですね。

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ここでアンナ小路を振り返ります。路地の左手には、ハウス・デア・ムジークHaus der Musikが見えます。このハウス・デア・ムジークでは、バーチャルな音楽体験ができるそうです。なんでも、ウィーン・フィルを指揮してモーツァルトの《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》を演奏するというバーチャルな音楽体験が目玉だそうです。音楽好きのsaraiですが、それほどは心惹かれないので、まだ訪問したことはありません。

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これはアンナ小路の先のフィヒテ小路です。この路地はここから眺めるだけで歩きません。

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ここからは左に折れて、ザイラーシュテッテの通りを進むことにします。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーンの路地散策は続きます。


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ウィーンの路地散策:ザイラーシュテッテからヒンメルプフォルト小路へ

2015年6月23日火曜日@ウィーン/3回目

アンナ小路Annagasseを出て左に折れ、ザイラーシュテッテSeilerstätteの通りを歩きます。すぐに通りの右側に、ウィーン料理店のミューラーバイスルMüllerbeislが見えてきます。一昨日にランチをいただいたレストランです。そういえば、そろそろお腹が空いてきました。ランチをいただきたいところですが、同じレストランはやめておきましょう。別のレストランを探します。

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ミューラーバイスルのお店の正面を通り過ぎます。

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ザイラーシュテッテの通りを進み、次の4つ角まで来ました。アンナ小路と並行するヨハネス小路Johannesgasseと交差する4つ角です。

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これがヨハネス小路。この先に進むとケルントナー通りKärntner Straßeに戻ることができます。路地の左側に見えている塔はアンナ教会Annakircheです。ケルントナー通りに出ると、マルタ騎士団教会Malteserkircheがあります。このヨハネス小路の名前はマルタ騎士団の守護聖人の聖ヨハネの名前から取られたものです。

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ヨハネス小路には入らずに、ザイラーシュテッテの通りを進みます。少し進んだところで後ろを振り返ります。ヨハネス小路の4つ角の先にはミューラーバイスルの入っているバロックの建物が見えます。

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次はヒンメルプフォルト小路Himmelpfortgasseと交差する4つ角です。

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これはケルントナー通りへ続くヒンメルプフォルト小路の角の重厚な建物です。高級ベジタリアンレストランのティアンTianがあります。ミシュラン1つ星の人気レストランです。

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ザイラーシュテッテの通りの向かい側にはローナッハー劇場Ronacher Theaterがあります。この劇場は1872年にウィーン市立劇場として作られたものです。当初は宮廷劇場の代わりに市民の為の劇場となる予定でした。しかし、すぐに火災で焼失。1886年にアントン・ローナッハーが再建し、レビューやバラエティショーなどが上演されました。第2次世界大戦後、戦災を受けたブルク劇場の代わりとしても使われ、現在はミュージカル劇場として脚光を浴びています。今上演されているのは《メリー・ポピンズ》ですね。ドイツ語上演のミュージカルです。

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ここから、ザイラーシュテッテの通りを左に折れて、ヒンメルプフォルト小路を歩きます。路地沿いには高級車がずらっと駐車しています。

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ヒンメルプフォルト小路をケルントナー通りに向かって歩きます。

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この辺りはレストランやバーが並んでいます。

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13番地にはバロックの宮殿(Palais Erdődy Fürstenberg)が建っています。美しい建物です。

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路地を挟んだ向かいの8番地には、オイゲン公の冬の宮殿Winterpalais des Prinzen Eugenが建っています。

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この宮殿は、ハプスブルク帝国軍の名将であったサヴォイ公プリンツ・オイゲンが冬を過ごすためにウィーン市街に建てた宮殿です。ベルヴェデーレ宮殿は彼が夏の離宮として建てたものです。一体、どれほどの財力があったんでしょう。この建物は1848年からは財務省が使っていましたが、最近、財務省が移転し、2013年からはベルヴェデーレの新たな展示会場として使われるようになりました。このバロックの宮殿を設計したのは、高名な建築家フィッシャー・フォン・エルラッハです。

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ちょっと入口の中を覗いてみましょう。
入口を入ったところは美しい中庭になっています。

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正面にはバロック風のレリーフがあります。

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右手には建物の内部への美しい階段があります。

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階段を装飾するバロックの彫刻は、とっても豪華で見事です。

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ここから先は何かの展示をやっているようですが、あまり時間もないのでパス。
宮殿の外に出て、宮殿の外観を眺めます。ウィーンの中心地にたいそうな建物を建てたものですね。ヒンメルプフォルト小路のほとんどを占めるような凄い建物です。

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このオイゲン公の冬の宮殿のお隣は、カフェ・フラウエンフーバーCafe Frauenhuberです。お馴染みのカフェです。ここでランチをいただいてもいいのですが、今日は別のお目当てがあります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここから、ランチのお店を目指して歩きます。


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ウィーンの路地散策:バル小路を抜けて、フランツィスカーナー教会へ

2015年6月23日火曜日@ウィーン/4回目

ランチのお店に向かいますが、路地散策をもう少し続けます。カフェ・フラウエンフーバーCafe Frauenhuberの前でヒンメルプフォルト小路Himmelpfortgasseを右に曲がって、ラウエンシュタイン小路Rauhensteingasseに入ります。

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ラウエンシュタイン小路を少し歩くと、右手にバル小路Ballgasseの入口が見えます。

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ここからバル小路を歩きます。周りの高い建物に挟まれた狭い路地です。

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バル小路は突き当りが高い建物になっていて、その先が見渡せません。まさか行き止まりってことはないでしょうね。

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バル小路をさらに進むと、左にまた路地がありそうです。正面の建物の先はバル小路は右に曲がっているようです。

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左の路地はブルーメンシュトック小路Blumenstockgasseです。このままバル小路をまっすぐに進みます。

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バル小路の突き当りで右に進みますが、その先はまた突き当りで道は左に曲がっています。くねくねした路地ですね。

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このバル小路は高い建物に挟まれて、狭く切り取られた空しか見えません。

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バル小路の突き当り近くはだんだんと路地が狭くなっていきます。

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建物の扉の上には鉄飾りが出ています。古い路地の雰囲気を感じます。

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鉄飾りの扉を通り過ぎたところで後ろを振り返ります。なんだか、閉塞感のある眺めですね。

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路地を左に回り込んでいくと、正面の建物の下が通り抜けのトンネルになっています。

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建物の下を抜けたところでバル小路はおしまい。その先はヴァイブルク小路Weihburggasseと交差しています。さらに進むと右手がフランツィスカーナー教会Franziskanerkircheです。建物は大規模な工事中です。これでは内部には入れないかもしれません。

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工事中ではありますが、フランツィスカーナー教会のファサードは青っぽいタイルのウィーンらしくない佇まいです。ゴシックの要素のあるルネッサンス様式だそうです。その前に立つのはモーゼの噴水です。工事用の赤いクレーンとの対比がなんとも面白いですね。

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工事の囲いをぐるっと回り込むと、教会の入口があります。ラッキー! 中に入りましょう。内部はバロック風の装飾ですが、建物自体はゴシック様式に思えます。

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主祭壇に近づいていきます。豪華なバロック装飾がまばゆいばかりです。

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主祭壇には黄金の光輪が輝き、その中心に黄金の聖母子像があります。なんとも派手ですね。

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祭壇前から後ろを振り返ります。2階席の大きなパイプオルガンが目立ちます。

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天井のヴォールトが美しいです。内部の大きな空間をしっかりと支えています。

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2階席のパイプオルガンを見上げます。美しい装飾が施された見事なオルガンです。なんでもウィーンで最も古いパイプオルガンだとか・・・。

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教会の外に出ます。モーゼの噴水がまた出迎えてくれます。

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ヴァイブルク小路を抜けて、ケルントナー通りKärntner Straßeに出ましょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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路地散策での寄り道が多く、なかなかランチのお店に着きません。かなりお腹が空いたので、一目散にお店に向かうことにします。


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ウィーンの路地散策:庶民的なオーストリア料理のラインターラー・バイスルは超美味しい!!

2015年6月23日火曜日@ウィーン/5回目

フランツィスカーナー教会Franziskanerkircheへの寄り道を終え、ランチのお店を目指して、ヴァイブルク小路Weihburggasseをケルントナー通りKärntner Straßeの方に向かいます。この通りはお洒落な雰囲気ですね。

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ヴァイブルク小路を進むと、右手に伸びるリリエン小路Liliengasseに差し掛かります。リリエン小路を覗き込むと、聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの尖塔が顔をのぞかせています。

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ヴァイブルク小路をそのまままっすぐ進んでケルントナー通りに出ます。通りの角にはフォーエバー21のお店が見えます。そのとなりはZARA。ブランドチェーンのお店が並んでいます。

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ケルントナー通りをシュテファンズプラッツStephansplatzの方に向かいます。お昼のケルントナー通りはさすがに賑やかですね。

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シュテファンズプラッツです。眼前には聖シュテファン大聖堂・・・いつもながら美しい姿です。

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グラーベン通りGrabenを左の路地を眺めながら進みます。目的のランチのお店はこの辺りなんです。これは最初の路地のザイラー小路Seilergasseですが、ここではなくもう少し先のようです。

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グラーベン通りの先にはペスト記念塔Bild von Pestsäuleが見えています。

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3本目の路地が目的のドローテーア小路Dorotheergasseです。この路地にはカフェの名店カフェ・ハヴェルカCafé Hawelkaもありますが、今日の目的のお店はその手前にあるレストランです。

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路地に入るとすぐにお店の前に到着。庶民的なオーストリア料理のラインターラー・バイスルReinthaler's Beislです。向こう隣りにはカフェ・ハヴェルカも見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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このお店もまたまた小さな入り口です。どんどんお客さんが入っていきます。

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軒先の鉄飾りも可愛いですね。

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中に入ってびっくりです。大勢の客で一杯です。空いている席がありません。気の良さそうな働き者のおばさんという感じの人に案内されて、どんどん奥に入り込みます。入口の大きさでは想像できない、とても広いお店の内部です。一番奥の席にようやく座ることが出来ます。

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椅子をひくと通路がなくなるほどの狭さです。それにしても大変な混雑。よほどの人気店なんですね。

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壁にはウィーンの古地図のような額がかかっています。といっても周りを観察する前にランチの注文を決めないとね。

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メニューを見てようやく決定。注文完了。

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まずは飲み物。今日はワインはやめて、ミネラルウォーター。

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ソーセージとポテト。これって、ウィンナーソーセージ?

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これはシュルターシェルツルSchulterscherzl(牛肉の煮込み)です。鍋の中にある素晴らしいビーフ・コンソメスープが素晴らしいです。ターフェルシュピッツにも似ていますが、これはもっと美味しいです。また食べに来たいと思わせる逸品です。

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このお店はウィーン定番料理のレストランですが、いかにも庶民のお店という感じです。でも、ものすごく美味しい料理です。混み合うのも当然ですね。

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どんどんお客が入ってきて、相席になります。このお店は地元の女性が1人でもふらっと立ち寄ることのできるお店なんですね。てきぱきおばさんが、上手に客をさばいていきます。料理もどんどん出てきます。地元の人も観光客もあいまって賑やかです。食べ終わったところで邪魔にならないように早々に席を立ちます。

大満足でお店を出て、散策再開です。


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新春浅草歌舞伎@浅草公会堂 2016.1.23

今日は久しぶりの歌舞伎観劇。新春浅草歌舞伎を初めて見ます。新春浅草歌舞伎は昭和55年に復活して、今年で34回目の公演になるそうです。saraiは会場の浅草公会堂に行くことさえ初めての経験です。
朝11時からの開演に向けて、地下鉄の都営浅草線の浅草駅に降り立つとさすがに人気の観光地は人でぎっしり。久しぶりの浅草の賑わいにびっくりです。雷門を抜けて、仲見世通りを歩き、伝法院通りを左に進むと浅草公会堂に到着。ロビーは多くの人でいっぱいです。今日のチケットはソールドアウトだそうです。予約済のチケットを受け取り、まずはお弁当を調達。浅草今半の美味しそうな牛肉弁当をゲット。おやつとお茶も持って、3階の客席に上がります。1500円の高価なプログラムで予習しているとすぐに開演。

まずは中村米吉の年始ご挨拶(お年玉と言うんだそうです)です。口上に続き、マイクを持って、面白い話です。

続いて、最初の演目、三人吉三巴白浪です。初めて実演に接しますが、あまりに有名なお芝居なので、とても楽しめます。中村隼人演ずるお嬢吉三がなかなか艶やかです。有名な名セリフ・・・《月も朧に白魚の 篝も霞む春の空・・・》にはうっとりします。河竹黙阿弥の書いた七五調のリズミカルなセリフは素晴らしいですね。三人吉三が義兄弟になるところで幕。歌舞伎の楽しさ爆発です。

ここで休憩。お弁当をぱくつきます。歌舞伎はこういう庶民的な感じがいいですね。

続いて、舞踊の《土佐絵》。こういうゆったりした日本舞踊は正直、どこがいいのか、よく分かりません。バレエのように優雅な舞踊じゃありませんからね。でも、清元の素晴らしい歌と三味線には聴き惚れます。ぼーっと見ているうちに幕。

ここでまた休憩。残りのお弁当とおやつをいただきます。

最後は、与話情浮名横櫛です。これも初めて実演に接しますが、またまた有名なお芝居なので、とても楽しめます。中村米吉演じるお富はなかなか、いい味を出しています。お芝居に引き込まれているうちに、遂に尾上松也演じる切られ与三郎の名セリフになります。《え、御新造(ごしんぞ)さんぇ、おかみさんぇ、お富さんぇ、いやさ、これ、お富、久しぶりだなぁ。 》。驚くお富に対して、名セリフは続きます。《しがねぇ恋の情けが仇(あだ) 命の綱の切れたのをどう取り留めてか 木更津からめぐる月日も三年(みとせ)越し・・・》。いやあ、いいですね。尾上松也のセリフ回しもなかなかのものです。そして、世話物の歌舞伎らしく、最後は中村錦之助演じる和泉屋多左衛門の粋な計らいでお富と与三郎が結ばれ、思わず、ほろっとしてしまいます。やっぱり、歌舞伎はいいなあ。こういうものを見ていると日本人に生まれてよかったと思ってしまいます。saraiは歌舞伎では世話物が好きなんです。本質的にウェットな体質なんです。オペラでも映画でもラブストーリーとか、世話物っぽいものに感銘を受けます。

満足したところで今日の新春浅草歌舞伎の第一部はおしまい。この後、第二部がありますが、それは見ません。

今日の公演内容は以下です。

《第一部》

1.三人吉三巴白浪(さんにんきちざともえのしらなみ) 大川端庚申塚の場

2.土佐絵(とさえ)

3.与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし) 源氏店の場
    
主な出演者

 尾上松也
 坂東新悟
 中村隼人
 中村国生
 中村米吉
 坂東巳之助
 中村錦之助

ところで、会場を見渡すと、若い女性が大半です。意外な印象ですが、それを配偶者に言うと、「馬鹿ねえ。歌舞伎は出演者がみんな男ばっかりでしょ。当然よ。」。なるほどね。納得です。それに今日の新春浅草歌舞伎は中村錦之助以外はみんな若い役者さんばかりですから、尚更なんでしょう。

浅草公会堂を出ると、ますます、浅草は賑わっています。折角ですから、浅草寺に初詣に行きましょう。人波をかき分けながら、浅草寺へ。ともかく、お賽銭を上げて、初参りを済ませます。また、混み合う仲見世を通って、帰路に着きます。ここからはスカイツリーも間近に見えるんですね。これで何となく、お正月も終わった気分になります。って・・・とっくにお正月は終わってますね。暇なsaraiはまだ、お正月気分が抜けてなかっただけです。


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ウィーンの路地散策:ジンガー通りのドイツ騎士団の館

2015年6月23日火曜日@ウィーン/6回目

庶民的なオーストリア料理のラインターラー・バイスルReinthaler's Beislで美味しいランチをいただいて、お店の外のドローテーア小路Dorotheergasseに出ます。路地を歩いてグラーベン通りGrabenに出ると、バーベンベルク家のレオポルト3世の像が待っています。かって、グラーベン通りはバーベンベルク家の居城のあったアム・ホーフを守る濠(ドイツ語でグラーベンGraben)でした。

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グラーベン通りをシュテファンズプラッツStephansplatzに向かって歩きます。聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの尖塔が見えています。

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シュテファンズプラッツに到着。ここはウィーンの中心という感じですね。

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こちらはケルントナー通りKärntner Straße。ますます人が繰り出してきましたね。

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ここからジンガー通りSingerstraßeの方に歩いていきます。

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通りの左手に塔が見えてきます。ドイツ騎士団教会Deutschordenskircheです。音楽家にゆかりの場所なので立ち寄ってみましょう。

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ドイツ騎士団教会が間近です。

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ドイツ騎士団の館Deutschordenshausの前に立ちます。塔はドイツ騎士団の館に付属の教会の塔です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ドイツ騎士団の館の中庭に入ります。建物の壁は蔦がからまり、騎士団の黒十字の旗もぶら下げられています。

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ここはモーツァルトやブラームスも滞在したことがあります。モーツァルトはここに滞在中に、ザルツブルグ大司教コロレド伯と決別したことが知られています。このドイツ騎士団の館はザルツブルグ大司教コロレド伯の伯父カール・コロレド伯爵邸だったので、ザルツブルグ大司教コロレド伯のウィーンでの定宿になっていました。大司教に雇われている身分だったモーツァルトも、ここに呼びつけられて宿泊していました。音楽家としての仕事をこなしているときに大司教との軋轢が高まって決別することになり、結果的にザルツブルグを離れて、ウィーンで生計をたてる音楽家の道を進むことになります。モーツァルトにとって、ここでウィーン時代が幕あけすることになる記念すべき場所です。そう思いながら中庭に立っていると、モーツァルトの熱い思いが感じられるような気がします。

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見上げると、総ガラス張りの2階と3階の回廊が目に入ります。美しい建物です。

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中庭の奥には建物を抜けるアーチがあります。奥に抜けてみましょう。

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中庭の奥もまた別の中庭のようなところです。駐車場のようになっています。実はここは紅茶屋さんのハース&ハースの裏庭のようなところです。ですから、ハース&ハースの建物を抜けると、聖シュテファン大聖堂の前に出ることができます。

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また、アーチに戻りましょう。

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アーチの中の銘板を見ると、ウィーン・モーツァルト協会の名誉会員が記載されています。ヘンリック・シェリングやオットー・シュトラッサーの名前もあります。この辺りにウィーン・モーツァルト協会があるんでしょうか。

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また、ドイツ騎士団の館の中庭に戻ります。この中庭はバルコニー構造の中庭になっていて、パヴラッチェンPawlatschenと呼ばれています。住居の入口をバルコニーから入るようにして、建物のコストを抑えているのだそうです。

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パヴラッチェンは普通はむき出しになっていますが、ここはガラス張りになっているので、少々高級ですね。

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ドイツ騎士団の館の入口の横手に、教会の目立たない小さな扉があります。ちょっと入ってみましょう。

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ドイツ騎士団教会の内部を見学します。


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ウィーンの路地散策:ジンガー通りからグリュナンガー小路へ

2015年6月23日火曜日@ウィーン/7回目

ドイツ騎士団教会Deutschordenskircheの内部に入ります。ゴシック様式の内部は意外に簡素な佇まいです。ゴシック様式らしく高い天井が印象的です。

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主祭壇の前に進みます。祭壇画は、聖母マリアの膝の上のイエスに聖エリザベート、聖ゲオルク、聖ヘレーネが礼拝している構図です。イエスがエリザベートに王冠を授けています。聖エリザベートはドイツ騎士団の守護聖人です。

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祭壇前から後ろを振り返ります。質実剛健といった感じですね。

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壁面には丸いワッペンがずらっと並びます。80個以上あるそうです。この教会で刀礼(騎士叙任式)を受けた騎士たちが自分のワッペンを飾った習慣によるものです。ワッペンwappenとは武器(主に盾)を意味するドイツ語で、実際は紋章を意味します。紋章が個人に普及しはじめたのは、12世紀初めの第1次十字軍遠征のころからです。従軍した騎士たちは鎧・冑を身に着け面部を隠していたので、戦場で敵味方を識別するために紋章を用いるようになりました。ドイツ騎士団の歴史も十字軍まで遡りますから、ちょうど紋章の歴史と重なります。

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十字架のキリストに祈りを捧げる騎士のレリーフも飾られています。

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ドイツ騎士団教会の見学を切り上げて、ドイツ騎士団の館Deutschordenshausの外に出ます。ジンガー通りをまた歩き始めます。左手にブルート小路Blutgasseが現れます。白亜の建物が続く美しい石畳の路地です。ちょっと心をそそられますが、この路地には入らずにそのままジンガー通りを進みます。

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ジンガー通りには美しいバロックの館が並んでいます。16番地にはバロック様式のノイパウアー・ブロイナー宮殿Palais Neupauer-Breunerがあります。美しいファサードですね。ここにもパヴラッチェンの中庭があるようです。

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左手に路地があります。グリュナンガー小路Grünangergasseです。

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角に建つ17番地のバロックの館はロッタル宮殿Palais Rottalです。

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グリュナンガー小路の入口の向かいの角は薬局(Apotheke Zum goldenen Reichsapfel)。

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このグリュナンガー小路に入ってみましょう。綺麗な石畳が続きます。

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路地を進むと、左手にニコライ小路Nikolaigasseが現れ、路地の先には聖シュテファン大聖堂の尖塔が目に入ってきます。結局、聖シュテファン大聖堂のまわりをぐるぐる周っているだけなんですね。

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さらにグリュナンガー小路を進んでいきます。

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左手に名もない狭い路地が現れます。何か気になります。

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ちょっと入ってみましょう。狭い路地の先から妙齢の美女がやってきます。

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美女とすれ違うと、路地の先はちょっと下り坂。下った所はちょっとした広場にはなっていますが、何にもなさそうです。あきらめて元のグリュナンガー小路に戻ります。

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グリュナンガー小路を進むと、4番地の角にとっても古くて、いわくありげな建物があります。

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建物の入口の装飾が凄いです。入口の上には2頭の猟犬の石像があります。

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建物の角を回り込んでドーム小路Domgasseに出ると、建物の銘板があります。フュルステンベルク宮殿Palais Fürstenbergです。歴史ある建物のようですが、現在は民間の所有になっているようです。

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それにしても、この宮殿は悪く言うと今や幽霊屋敷のようです。

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このまま、フュルステンベルク宮殿に沿ってドーム小路を進んでいくことにします。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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こういうワーグナーの指輪も素晴らしい:アラン・ギルバート&東京都交響楽団@サントリーホール 2016.1.26

アラン・ギルバートの音作り、なかなかいいですね。最初の武満徹の匂い立つような新鮮な音の響き、シベリウスの爽やかで民俗的な抒情の響き、そして、圧巻だったのは、実にシンフォニックで聴き応えのある管弦楽版のワーグナーの『ニーベルングの指環』。これは巨大な4部作の楽劇『ニーベルングの指環』から管弦楽のみで演奏される部分を抜粋して、つなぎ合わせて、1時間弱にまとめたもの。昔から、有名な部分を抜粋して演奏されることは多く、「ワルキューレの騎行」などはよく演奏されましたが、最近は管弦楽部分を抜粋して1時間ほどのミニ指輪として演奏することが流行っているようです。最も有名なのがベルリン・フィルの委嘱でロリン・マゼールが編集した(単につなぎ合わせただけですが、そうは思えないほど見事な仕上がりです)《The Ring Without Words》です。今日演奏されたのは、エーリッヒ・ラインスドルフが編集したものを下敷きにして、指揮者のアラン・ギルバートが再編集したものです。マゼール版が楽劇『ニーベルングの指環』をコンパクトにまとめた圧縮版的な意味合いが強いのに対して、ギルバート版はまるで交響詩『ニーベルングの指環』であるかのようにシンフォニックな作品に仕上がっています。したがって、楽劇『ニーベルングの指環』が頭にイメージされることはなく、ワーグナーの管弦楽の響きの素晴らしさをたっぷりと味わうことができます。そういう意味で東京都交響楽団のようにオペラに関係のないオーケストラのほうがこのギルバート版の演奏には適しているように感じられました。ウィーン・フィルのように日頃、歌劇場でこの楽劇『ニーベルングの指環』を演奏する機会の多いオーケストラはオリジナルの作品そのものにどうしても演奏スタイルが引っ張られてしまうのではないかと思います。まあ、いずれにせよ、清新な演奏でギルバート版の交響詩『ニーベルングの指環』が聴けて満足でした。それにしても、オペラ抜きでも、このような凄まじいオーケストラ作品を成立させてしまえるワーグナーの才能の奥深さには驚嘆してしまいます。まさに天才のなせる業ですね。やっぱり、ワーグナーは素晴らしい!!

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:アラン・ギルバート
  管弦楽:東京都交響楽団

  武満 徹:トゥイル・バイ・トワイライト -モートン・フェルドマンの追憶に- (1988)
  シベリウス:交響詩《エン・サガ(伝説)》 Op.9

   《休憩》

  ワーグナー(ギルバート編):指環の旅~楽劇『ニーベルングの指環』より

さすがにカーテンコールは沸きました。指揮者コールはなしでしたが、指揮者コールしてもよかったのにねとsaraiは思いました。


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ウィーンの路地散策:ドーム小路で散策終了・・・カフェ・ハイナーで美味しいケーキ、そして、究極のマーラー

2015年6月23日火曜日@ウィーン/8回目

グリュナンガー小路Grünangergasseからフュルステンベルク宮殿Palais Fürstenbergの角で左折して、ドーム小路Domgasseを聖シュテファン大聖堂の方向に向かって進みます。

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ドーム小路の中ほどの5番地にはモーツァルトが暮らした家があります。あまりにも有名な史跡です。ここで《フィガロの結婚》が作曲された経緯から、かってはフィガロハウスと呼ばれていましたが、現在はモーツァルトハウス・ウィーンとして、モーツァルトゆかりの品々を展示しています。

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これがモーツァルトハウス・ウィーンの建物。もちろん、以前に訪問したことがあります。ですから、前を通り過ぎるだけです。

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ドーム小路を端まで歩くと、シューラー通りSchulerstraßeにぶつかります。この通りを左に進むと、すぐに聖シュテファン大聖堂に突き当たります。

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これはシューラー通りを聖シュテファン大聖堂の反対方向に進む方を眺めたところです。モーツァルトハウス・ウィーンの案内板も見えます。このシューラー通りからドーム小路に回り込むようにとの案内図が描かれています。左手にはシュトローベル小路Strobelgasseが見えています。

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ぐるりと180度視点を巡らすと、眼前に聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの姿が広がります。いやはや、堂々たる姿ですね。

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ここで今日の路地散策を終えましょう。
最後に、配偶者御用達の紅茶屋さんで大量に紅茶をお買い上げです。普段使いの茶葉はなかなか日本では買えません。この紅茶屋さんはシュテファンズフラッツStephansplatzからヴォルツァイレ通りWollzeileに続くドゥルヒガング(通り抜け)にあります。2軒も紅茶専門店が並んでいて、建物は繋がっています。カウンターの裏の壁にはたくさんの紅茶の葉が並んでいます。

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店内は紅茶関連グッズが所狭しと並んでいますが、購入したのは茶葉だけ。それだけでも大荷物です。

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これで配偶者は満足した様子。
今度は、sarai御用達のカフェ・ハイナーCafé-Konditorei L. Heinerでのお茶は逃すわけにはいきません。寄って帰りましょう。相変わらず店内は混み合っています。狙いの窓際の席は残念ながら先客がいます。その手前の席で我慢しましょう。

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ここは地元民が多いですね。談笑の場になっています。それにしても満席状態ですから、席が確保できたのは奇跡的です。

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いつもながら美味しいカフェ・ハイナーのケーキと紅茶に大満足です。

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かたわらのテーブルではおじさんが新聞を広げ、ゆっくりしています。おじさんが1人でケーキを楽しんでいるのは、日本では考えられない風景です。でも、それが多いんです。これもウィーンのカフェ文化です。

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次回も訪問することを誓って、カフェ・ハイナーを出ます。元気が出たところでもう少し買い物を継続。ノイアー・マルクトNeuer Marktにあるスーパーに寄っていきます。ケルントナー通りからドンナー小路Donnergasseを抜けて、ノイアー・マルクトに出ます。

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ノイアー・マルクトの広場の中央にはドンナーの泉Donner brunnenがあります。なかなか美しい彫像です。ドナウ川と支流を意味するアレゴリー像です。1739年に完成された由緒あるものです。もっとも彫像のオリジナルはベルヴェデーレ宮殿の下宮のバロック博物館に展示されているそうです。ちなみにゲオルク・ラファエル・ドンナーGeorg Raphael Donnerが作成したので、この名称が付けられたようです。

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ノイアー・マルクトの北側にあるスーパーに向かいます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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スーパーでお塩を大量に購入して、ウィーンでのお買い物は完了という感じです。
寒くて、配偶者はウィンドブレーカーをはおっての散策でしたが、雨には降られませんでした。

ホテルに戻り、たっぷりお昼寝です。目覚めると、青空が広がっています。そろそろお天気もよくなって欲しいですね。

夜は楽友協会でヤンソンス&ウィーン・フィルのコンサート。これがチケット。3回目のマーラーの交響曲第3番です。

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かぶりつきの席で、saraiは大満足のコンサート。3回目が最高の演奏でした。ただただ感涙にくれた感動の演奏の詳細はここです。
今日は、チケットが比較的取りやすい楽友協会主催のコンサートで、日本人の観光客が目立ちました。

明日はもう1日、ウィーンで音楽三昧です。


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指宿温泉の旅:やっぱり砂風呂はいいね!

ウィーンでの音楽三昧の旅記事を書いている最中ですが、お正月明けの1月11日から1週間ほど、南九州の実家に帰ったときの話題をお届けしましょう。
温泉好きのsaraiにとって、寒い冬は絶好の温泉シーズンです。高齢の母を誘って指宿温泉に出かけることにしました。
出かける日は天気が崩れるという予報が出ていましたが、心配することはありません。強力な晴れ女の配偶者がついていますからね。実際、出発の朝は曇ってはいるものの何とか天気がもっています。神々しい高千穂の峯もその姿を見せてくれています。
高速道で鹿児島市まで行き、その後は錦江湾沿いの道を走ります。途中、ちょっと小雨がぱらつくこともありましたが、日差しもあり快適なドライブです。休憩も入れて3時間程で、指宿温泉では有名な《白水館》に到着。ドライブのルートを地図で確認しておきましょう。

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《白水館》は敷地も広くてとても立派な温泉ホテルで、びっくりです。車を玄関前に停めて、恐る恐るのの入館です。黒のプリウスαがsaraiの借りたレンタカー。

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玄関前には、鹿児島名物の桜島大根。

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お部屋に案内してもらいます。部屋は錦江湾に面しています。バルコニーの外の眺めは絶景!

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部屋の中も寛げる雰囲気です。

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部屋からバルコニーの方を見るとこんな感じ。素敵ですね。

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景色を堪能した後は、目的の砂むし風呂に行きましょう。指宿と言えば、なんと言っても砂むし風呂ですからね。これが楽しみだったんです。
受付で、砂風呂用の浴衣を借りて着替え、砂風呂に向かいます。砂風呂はかなり広いのですが、大勢の客で賑わっていて、順番待ちです。九州のテレビ局の取材クルーも来ています。10分程待つと、sarai達の番が回ってきました。係の人に案内されて、母と配偶者とsaraiの3人が頭を並べて横になります。砂の上に横になると、ホテルのスタッフが足から順に優しく砂をかぶせてくれます。とても熱い砂が体の芯を温めてくれます。しかも次第に熱が冷めていくので、最初の熱さを我慢すれば、すーっと気持ちがよくなります。まさに桃源郷。気持ちのいいことこの上なし。あっと気が付くと30分ほど経っていました。うとうとしていたようです。砂風呂は、別府温泉でも体験しましたが、そのときはセルフサービスで自分で砂をかけて楽しみました。砂風呂は、全国に4か所あるそうですので、是非全制覇したいものです。写真はホテルのパンフレットから流用しますが、まあ、こんな感じです。

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砂風呂の後は、そのまま温泉に向かえばよいのですが、のんびり楽しみすぎてその時間がありません。さっとシャワーを浴びて、夕食をいただきにいきます。個室スペースで懐石料理です。

先付けの《そら豆》と前菜4種(鮎や蟹など)。

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先椀の海老真丈。

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お造りは新春4種盛り。海老がぷりっぷりで何とも美味しいです。

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窓からの庭の景色もなかなか風情があります。

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炊き合わせの後は焼き物。寒鰤の素焼きです。

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合肴は湯葉の餡かけ。

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さらに強肴は黒豚の味しゃぶ。酢の物、ご飯、薩摩汁と続き、すっかり堪能・・・というより、食べ過ぎ状態。
ホテルのサービスだという野菜の天ぷらには箸がつきません。

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それでもデザートは美味しくいただきます。ぺろっ。

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頂いた白ワインでほろ酔い気分。部屋に戻って一寝入りです。
ゆっくり休んだ後に、終了ぎりぎりの時間に温泉に浸かります。元禄風呂という広々とした温泉です。熱めの湯やぬるめの湯、打たせ湯など色んなお風呂があります。江戸柘榴風呂という蒸し風呂(サウナ)も楽しめます。なかなか高温の本格的なサウナです。低いくぐり戸をかがんで入るという一風変わったサウナです。もちろん、露天風呂もあります。星空を眺めながらのんびり癒されます。ここにも釜風呂というサウナがあります。これらを慌ただしくすべて体験するとクローズの時間になってしまいました。

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砂むし風呂に続き、温泉もたっぷりと堪能。天国、天国の気分で就寝。
明日は帰りに桜島にでも寄っていきましょう。


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指宿温泉の旅:桜島は凄いね!

指宿温泉の《白水館》で砂むし温泉と元禄風呂を満喫した翌朝、部屋の大きな窓から錦江湾の朝日が見えます。絶景ですね。

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バイキング朝食のレストランは大いに賑わっています。

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たっぷりと美味しい朝食をいただきます。

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朝食後すぐに出発といきたいところですが、今朝はコンサートのチケット予約日なんです。家族みんなで電話かけまくりといきたいんですが、残念ながら4人の携帯のうち2台はバッテリー切れ。残りの2台で電話を掛け続けますが、なかなかつながりません。そのうちに、使用中の2台の携帯のバッテリーも怪しくなってきます。とそのときに僥倖。saraiの姉のかけていた携帯がチケット窓口につながりました。順調にチケットを購入し終わった途端、その携帯はバッテリー切れ。ハラハラドキドキのチケットゲット劇でした。
これで上機嫌になったsaraiは、ルンルンで車を発進。桜島に向かいましょう。
道の傍らには菜の花がドライブを応援してくれています。そういえば、指宿で菜の花ウォークがあるという話です。ここは菜の花の里なんですね。

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錦江湾沿いに車を走らせますが、空気が霞んでいて一向に桜島が見えません。

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やがて、前方にうっすらと山影が見えてきます。きっと桜島でしょう。

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だんだんと山の形がはっきりとしてきます。確かに桜島のようですね。

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山の頂点のぎざぎざも分かるようになってきます。

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桜島が大きく見えるようになり、桜島へのフェリー乗り場に近づきます。

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桜島フェリー乗り場に着きました。やがてフェリーへの乗船が始まります。

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フェリーに乗船です。

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乗船して、停止位置に誘導されます。

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車を降りて、デッキに向かいます。中央に見えている黒いプリウスαがsaraiのレンタカー。

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デッキからは桜島の雄姿が眺められます。

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フェリーが出航して、港を出ていこうとします。

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陽光を浴びてきらきらと輝く錦江湾をフェリーは進みます。桜島からのフェリーとすれ違います。

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たった20分程で桜島に到着。フェリーから車が順次、桜島に上陸します。

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展望台から、桜島の御岳(おんたけ)を眺めましょう。展望台に向かう途中、ドライブインから御岳を眺めます。ドライブインの塔の上にはお茶目に桜島大根のオブジェが飾ってあります。

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再び車を走らせながら、草原からの御岳の姿を眺めます。

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有村溶岩展望所に到着して、駐車場に車を停めます。さて、どの道を通って展望台に行けばよいのか分からずに迷っていると、配偶者がさっさとお土産物屋さんのおばさんに道を聞いています。道を聞くだけでは申しわけないので、何かお土産物を買いましょう。帰りに寄るからねと約束して、溶岩の中の道を展望台に向かいます。

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すぐに展望台に到着。素晴らしい眺めです。ここから見えているのは南岳。中岳と北岳はその後ろに隠れているようです。

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桜島にゆかりの句碑や歌碑があります。

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溶岩台地の上に散策路があります。錦江湾も見えます。

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錦江湾の上には怪しげな黒雲がかかってきました。急いで見物しないといけませんね。

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もう一度、南岳を眺めます。その後ろの中岳?もちらっと見えるようです。

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駐車場に戻り、お土産物をお買い上げ。桜島大根の漬物をいくつかゲット。これが生の桜島大根です。でっかいですね。

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今度はもっと近くから御岳を眺めましょう。湯之平展望所までやってきました。ところが残念ながら山の頂上には雲がかかっています。

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それでも展望塔の上からは素晴らしい錦江湾の眺めです。

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この展望塔の案内板に驚くべき事実が書かれています。鹿児島湾(錦江湾)は何と巨大噴火で空いた穴に海水が流れ込んで出来たものだそうです。つまり、外輪山が錦江湾の海岸線ということです。その後の噴火で中央に盛り上がったのが桜島です。

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雲間から、その錦江湾に美しい光のすじが差し込んで素晴らしい景色になっています。

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これで桜島観光はおしまいにしましょう。山道を下って、フェリー乗り場に戻ります。

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フェリーで鹿児島市に戻ります。鹿児島といえば、とんこつラーメン。有名店でいただきますが、それは別記事でご紹介します。
ラーメンを食べた後は実家に帰りますが、鹿児島市内を走っていると西郷隆盛にご対面。上野公園の銅像とは違って、犬を連れていませんよ。

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指宿温泉と桜島を満喫した旅になりました。


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番外編:とんこつラーメンの名店、《鷹》と《宝来》

指宿温泉と桜島を満喫しましたが、食で忘れてはならないのが九州名物のとんこつラーメン。saraiが生まれ育った地の名物ですから、子供のときから食べ続けています。南九州の実家に帰ったときには毎日のように食べるほど、大好物なんです。今回は、そのラーメンをご紹介しましょう。

まずは指宿温泉と桜島からの帰りに訪れた鹿児島市内のラーメン屋さん《鷹》です。中心街のデパート山形屋近くの駐車場に車を置き、すぐ近くのお店に向かいます。お昼時を過ぎていたので、席は空いています。早速、ラーメンを注文。そんなに待つこともなく、ラーメンが出てきます。

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意外にあっさりめの味です。人によっては物足りないかもしれませんが、saraiは好きな味です。これは飽きのこない味ですね。うすめのとんこつ醤油味でスープは結構澄んでいます。具材は、もやしと焼豚。この焼豚がすごいです。ザクッザクッと塊から切り出されたという感じの乱切りです。
一緒に出されたのはお茶と漬物。九州では沢庵が付いてくるのが定番なのですが、この店の沢庵はちょっと塩味が強めの白いもので5切れ。

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お店の向かいには、さつま揚げの有名店の揚立屋がありますので、さつま揚げもお土産にゲット。さらにその向かいには、かるかん饅頭で有名な明石屋もありますがこれはパス。このあたりは鹿児島の食の名店が固まっていますね。

次にご紹介するのが宮崎ラーメンの隠れた名店《宝来》です。saraiが子供のときから食べ続けて、もう50年以上にもなるsaraiの最愛のラーメン屋さんです。経営者は母から娘へと受け継がれているため、50年経ってもずっと味が変わらない稀有なお店なんです。次の時代を担う若いお嬢さんもお店に出ているので、まだまだ続きそうな気配です。ところが今回の帰省でお店を訪れて、びっくり!! なんと50年以上もこの場所で続いた店舗を移転するとのこと。こういう天然記念物のような店舗なんですよ。この店が無くなるのは惜しい・・・。

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この店の正面のレトロ感は素晴らしいでしょう。まず、東京の有名ラーメン店には見られないものです。

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移転先は、すぐ近くのビルの1階。店内に案内がでかでかと張り出されています。

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店の雰囲気はがらっと変わるでしょうが、きっと味は変わらずに続いていくでしょう。でも、古い店の雰囲気が変わるのは残念。記念のために店の内部を写真を撮らせてもらいました。
これは調理場。経営者の女性がsaraiのラーメンを作っていてくれます。熟練の技です。

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狭い店内には、テーブル1つと座敷席。普通はカウンター席で食べている人が多いです。

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メニューはいたってシンプル。基本は550円のラーメン。トッピングがいくつかあるだけです。saraiはこのラーメンかもやしラーメンを食べるのが常です。


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さて、この店のラーメンは、とんこつ醤油味で白濁しています。わりとしっかりした味です。もやしは極細で、麺を茹でるお湯に一瞬通すだけなのでシャキシャキです。自家製の焼豚は普通に薄切り。もちろん、沢庵が付いてきます。黄色い甘めのもので3切れ。ラーメンと一緒に食べると、なんとも美味しいのです。
ここで、ドーンとお見せしたいのですが・・・店内の写真を撮るのに夢中になっていて、気が付いたときにはラーメンは完食、完飲。これはいけないと配偶者のどんぶりを見ますが、少しスープが残っていただけでした。大失態です。

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次にこのラーメン屋さん《宝来》を訪れるときには新店舗です。もう、明日が旧店舗の閉店日ですからね。名店の新しい飛躍を祈りましょう。


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ウィーンの路地散策:ウィーン大学付属植物園

旅の6日目です。

今日はウィーン最後の日で、明日早くアムステルダムに移動です。結局は、気持ちのよい青空には恵まれずじまいのようです。雨も降ったけれど、傘をさすことなく過ごせたのを良しとしないとね。今日も曇り空で寒いですが、雨の心配はなさそうです。しっかり街歩きを楽しんできましょう。
だいぶんこちらの時間に体が馴染んできたのか、朝寝坊もそこそこで10時頃にはお出かけです。滞在中のホテルのNHウィーン・ベルヴェデーレHotel NH Wien Belvedereは、ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereの下宮Unteres Belvedereと背中合わせのような立地で、ホテル横の路地の奥の門はベルヴェデーレ宮殿に通じているような気がします。まずはそれを確認してきましょう。ホテル横のプレトリウス小路Praetoriusgasseに入ります。

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ウィーン大学付属植物園Botanischer Gartenへの案内板があります。ベルヴェデーレ宮殿ではなく、植物園に通じる路地なんでしょうか。

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公園のような緑地の横を過ぎます。

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入口の門に近づくと、ウィーン大学付属植物園という標識があります。ここから植物園に入れるようです。

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門を入ると、緑豊かな道が続きます。

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植物園の大きな温室があります。

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温室の先には、緑の中に広い道が伸びています。学校から来ている子供たちの姿も見えます。

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管理事務所のような木造の小屋があります。壁に禁止事項を示す標識が張ってあります。日光浴、ボール遊び、自転車、犬の散歩はダメのようです。植物園ですからね。

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植物園の見取り図も張ってあります。植物園は細長い敷地に伸びているようです。1番から順に47番までの区画に分けられています。奥の方の区画に歩いていってみましょう。

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サボテンが並んでいます。ウィーンのような気候でも育つんですね。

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築山のようなものがあります。築山の中の路に沿って、植物が植えられています。あくまでも植物園としての展示なのでしょう。

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小川が流れたりして、綺麗に整備されています。

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植物園の奥の方に至る道は大きな木立が続きます。

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授業の一環のような子供たちの集団もぞろぞろと先を歩いていきます。その後ろを少し離れつつ歩きます。

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さすがに植物園らしく、園内には様々な植物も植えられていますし、名札もしっかり付けられて管理されているようです。作業をしている人もいます。

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竹林もあるのには驚きます。大学付属の植物園であるからなのか、多様な植物が育成されているようです。

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あまりに巨大な幹の木には見入ってしまいます。何の木なのか、想像もできませんね。

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柵の向こうにはベルヴェデーレ宮殿と思しき建物が見えてきます。やはり、この植物園はベルヴェデーレ宮殿につながっているのかもしれません。

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ここは植物園ということですが、saraiの日本人的感覚では、庭園とか植物園とかいう感じには思えません。単なる森という気がします。緑は多く静かだし、散策には最高です。もちろん散歩している人は多いです。
やがて、出口に到達です。植物園の看板のある門があります。

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出口を出ると、ベルヴェデーレ宮殿に出ます。植物園の入口はベルヴェデーレ宮殿側から言うと、ベルヴェデーレの庭園のアルペンガルテンAlpengarten(入場料4ユーロ)への入り口の門と共通になっています。

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これがアルペンガルテンの入口です。入口から覗くだけで入場はしません。十分に植物園を歩き周りましたからね。

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ここは、ちょうどベルヴェデーレ宮殿の入口の門の横です。

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宮殿の門の前です。門の向こうにベルヴェデーレ宮殿が眺められます。

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ベルヴェデーレ宮殿は行ったばかりですから、ここで失礼することにします。
すぐそこが、ベルヴェデーレ宮殿の上宮の先の4つ辻のトラムの停留所、クヴァルティア・ベルヴェデーレQuartier Belvedereです。ここからD線のトラムに乗って、今日の散策のスタート地点に向かいましょう。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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