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ウィーンの路地散策:アム・ホーフ広場からユーデン広場へ

2015年6月24日水曜日@ウィーン/5回目

雰囲気のある路地ハールホーフHaarhofを抜けるとナーグラー小路Naglergasseに出ます。その先のイリス小路Irisgasseの向こうにアム・ホーフ広場Am Hofが見えています。古きウィーンの中心地ですね。

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配偶者の視線はまたもイリス小路の路傍の花屋さんに向けられています。

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これはナーグラー小路の様子です。北西に続いているナーグラー小路は、すぐにアム・ホーフ広場近くの路地にぶつかって消滅します。

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こちらはナーグラー小路の反対方向です。ずっと進むとグラーベン通りGrabenにぶつかります。

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ナーグラー小路を通り越してイリス小路をちょっと進むと、アム・ホーフ広場の端から伸びるボーグナー通りBognergasseが見渡せます。通りの正面にはルイ・ヴィトンの大きな店舗が見えています。数年前に、以前あった場所からここに移転してきたようで、それを知らずに散々このルイ・ヴィトンの店を探し回ったことを思い出します。

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目の前にはアム・ホーフ広場が広がります。広場には、新しいヴィーナー・ルストシュピールハウス WIENER LUSTSPIELHAUSという芝居小屋があります。どうやら音楽付きの《ハムレット》の公演をやっているようです。客席は400席程だそうです。今後も常設(夏だけの仮設かも)で、公演するようです。

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ヴィーナー・ルストシュピールハウスの先には、マリア記念柱Mariensäuleが建っています。これは30年戦争の末期、1646年にカトリックの勝利を祝って建てられたものですね。

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イエズス会がバーベンベルク家の宮殿跡にローマのイル・ジェズ聖堂を模して建てたというアム・ホーフ教会Kirche Am Hofの前に立ちます。ちょっと中を覗いてみましょう。

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教会の内部は真っ白でモダンな感じです。バロック様式ですが、改修前はゴシック様式だったようです。あっさりしていて、それほど見るものはなさそうです。

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早々に教会を出て、アム・ホーフ広場を進みます。アム・ホーフ教会とコッラルト宮との間にアーチのかかるシュールホーフ小路Schulhofがあります。石畳が綺麗ですね。

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この小路では、お決まりのように馬車に出会います。この路地はよほど観光コースなんですね。

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コッラルト宮Palais Collaltoです。このバロック様式の建物もお馴染みのルーカス・フォン・ヒルデブラントの手によるものです。コッラルト宮は、モーツァルトがわずか6歳でウィーンデビューを飾ったことが知られています。

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アム・ホーフ広場からドゥラート小路Drahtgasseに入ります。小路の入口には、ウィーン料理レストランGustl Bauerがあります。

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ドゥラート小路に入ると、左手に魅力的な路地が見えます。レーダーアーホフLedererhofです。

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路地奥の9番地には、居酒屋ブレツルグヴェルプBrezlgwölbがひっそりと佇んでいます。ちょっと寄ってみたいお店ですね。

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また、ドゥラート小路に戻ります。

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ドゥラート小路を抜けると、ユーデン広場Judenplatzです。この広場は13世紀初めからユダヤ人居住地区(ゲットー)として発展したので、そういう広場の名前になっています。広場の中央には、大きな四角い建物があります。これは第2次世界大戦でナチスの残虐行為で犠牲になったオーストリアのユダヤ人、約6万5千人のための記念碑Mahnmal für die ermordeten Juden Österreichsです。

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記念碑の前には、その由来が書いてあります。ただ、これは何語? ヘブライ語?

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ユダヤ人記念碑の先には、ドイツ人劇作家レッシングの像があります。彼はユダヤ人です。ナチスによって彼の像はユダヤ人故にいったん取り壊されましたが、1982年に再建されました。

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ユダヤ人の歴史がいっぱいつまった広場ですが、モーツァルトの思い出にも彩られています。ユーデン広場3番地と4番地の建物は、モーツァルトが1783年と1789年から1790年にかけての2回住んでいました。お気に入りの場所だったんでしょう。ここでピアノソナタ第11番K.331《トルコ行進曲付き》とオペラ《コジ・ファン・トゥッテCosì fan tutte》が作曲されました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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路地歩きはもう少しで終わります。


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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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