ユーデン広場Judenplatzから、もう馴染みとなったクレント小路Kurentgasseに入ります。街歩きしている団体もいますね。

クレント小路に入ると、すぐにクレント小路10番地にある創業1542年のパン屋グリムの建物が左手に見えます。

パン屋グリムのお店の角で左折して、ドゥルヒガング(通り抜け)の奥に入ります。建物の下を突き抜けるトンネルが見えています。

ドゥルヒガングを抜けると、L字型に曲がるクレーブラット小路Kleeblattgasseの角に出ます。右手に路地が続いています。

正面の方にクレーブラット小路が続いているので、正面に進みます。

路地を進んでいると、配偶者の足がはたと止まります。また、花屋さんです。ラベンダーやリンドウの花とともに、なんとエーデルワイスの花が並んでいます。これが日本ならば迷わずお買い上げですが、ウィーンで買っても仕方がありません。配偶者はうらめしそうにいつまでもエーデルワイスの花を見つめていました。

クレーブラット小路を抜けると、トゥーフラウベン通りTuchlaubenに出ます。右の方を眺めると通りの突き当りに、20世紀ウィーンの作曲家アルバン・ベルクの住居跡シェーンブルンナーハウスが見えます。明日はアムステルダムに飛んで、彼の遺作オペラ《ルル》を見ます。感慨深いです。でも、ベルクの住居はここから見るだけにして、トゥーフラウベン通りを反対方向に歩きます。何故って、今日のランチをいただくお店に向かっているからです。

トゥーフラウベン通りを進んでいくと、ホーアーマルクト広場Hoher Marktに曲がる角に着きます。広場の中央にある《結婚の泉Vermählungsbrunnen》が見えています。

トゥーフラウベン通りとホーアーマルクト広場の角に立ち、ホーアーマルクト広場の反対方向に伸びるヴィップリンガー通りWipplingerstraßeを眺めます。この通りはショッテンリンクSchottenringの方に続きます。

トゥーフラウベン通りをここで曲がって、ホーアーマルクト広場の方に歩いていきます。

《結婚の泉Vermählungsbrunnen》の前に出ます。皇帝レオポルト1世が息子ヨーゼフ1世の結婚を祝って、1729年にフィッシャー・フォン・エルラッハに造らせました。エルラッハと言えば、ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントと並んで、ウィーンのバロック建築の巨匠ですね。石とブロンズでできた泉はバロック期ウィーンの最も重要な泉です。

アンカー時計Ankeruhr Clockの前に出ます。1917年にできたこの時計は、歴史ある街ウィーンでは比較的新しいものです。それでも、もうすぐ100年経ちますね。

と、オルガンの音がします。どこで誰が弾いているのかとキョロキョロ探すと、なんとアンカー時計からです。正午の音楽です。もっとも、ちょっぴり正午は過ぎていますけどね。なかなかピッタリの時間には来れないのに、偶然に聞けてしいました。仕掛け時計の12組の人物の人形も動いています。

ホーアーマルクト広場を過ぎてリヒテンシュテーク通りLichtenstegを抜けると、ローテントゥルム通りRotenturmstraßeにぶつかります。

この大通りを渡って、さらにまっすぐルーゲック広場Lugeckを進み、グーテンベルクの像とご対面。グーテンベルクの像の後ろには白亜のバロック風の館レーゲンスブルガーホーフRegensburger Hofが控えています。

ここから左に伸びるケルナーホーフ小路Köllnerhofgasseに入ります。路地の両側には色んなお店が並び賑わっています。

この路地を少し進むと右側に目的のお店があります。パラチンケンの専門店パラチンケンプファンドルPalatschinkenpfandlです。ここで、今日のランチを頂きます。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

路地散策の果てにようやくランチにありつけます。
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