いよいよ国立美術館Rijks Museumに入りますが、入口を見定めます。こっちかな。

Eチケットを見せて入口を抜けます。まず見たのはこれ。これって作品? 時間は合っているので、時計の役割もはたしています。

多くのいろんな作品がありますがそれらは後回しにして、まずはお目当ての作品を鑑賞しましょう。
お目当てのフェルメールとレンブラントは2階にあります。直行です。すぐに発見できて十分に余裕を持って鑑賞することが出来ます。美術館内は写真撮影OK。さすがに太っ腹ですね。
これは誰でも知っているレンブラントの《夜警》です。美術館のスタッフが腕を組んで見張っています。お陰で絵の大きさがよく分かります。

今度はスタッフを外して、絵に焦点を合わせてちゃんと撮影。遂に本物を見ました! 今更、絵の内容がどうのこうのとコメントする必要はありませんね。レンブラントが人生の絶頂期に描いた集団肖像画の傑作です。レンブラントは36歳。この絵が描かれた1642年はアムステルダムも繁栄の絶頂期を迎えていました。色んな意味で記念碑的な作品です。ところで本物の絵を見ればはっきりと分かりますが、題名の《夜警》という名称に反して、この絵はお昼の場面が描かれたものです。大がかりな洗浄作業が行われる前は煤で表面のニスが汚れていたために、夜の場面と誤解されていました。

レンブラントの次は、もちろんフェルメール。本来は先にフェルメールを見るのがsaraiの趣味ですが、巨大な《夜警》の絵が先に目に入ってしまったこととフェルメールの絵は既に日本で鑑賞済だったためです。
これはフェルメールの最高傑作の《牛乳を注ぐ女》。saraiの大好きな絵です。フェルメールの絵では、《デルフトの風景》と並んでsaraiの一番のお気に入り。見るのは2度目ですが、日本で見たときと違ってゆっくりと観賞することができます。永遠の時を切り取ったような超名作です。静止画にもかかわらず、まるで動画のように注がれる牛乳の流れは動きを感じます。それでいて画面の静謐さはどうでしょう。静と動・・・あらゆる美がびっしりと詰められた最高の絵画です。じっくりと見入ってしまいました。この1枚を見るだけでも、この美術館に足を運ぶ価値があります。

この美術館にはフェルメールはもっともっとあります。これは《恋文》です。フェルメールの絵画で手紙は定番です。当時は郵便制度が整備されたこともあって、絵画の重要なテーマになりました。それにしても、したり顔の召使女を描かせたら、フェルメールの右に出る人はいませんね。絵画の中にドラマを感じさせるのもフェルメールならではの手法です。

フェルメールは続きます。これも素晴らしい風景画の《デルフトの小路》です。デルフトの街でこの絵が描かれた場所を探し回ったことを思い出します。この辺りという所には行きましたが、結局は《ここ》という確信は得られませんでした。きっと、絵の中にすべてがあるんでしょう。

もう1枚、フェルメールがあるはずです。《手紙を読む青衣の女》です。美術館のスタッフにも聞きましたが何故か「ないよ」というすげないお答えです。残念ですね。
これでもう、この美術館に来た目的は果たしたようなものです。
あっ、もう1点、絶対に見逃せない作品がありました。
レンブラントの《ユダヤの花嫁》です。レンブラント晩年の名作です。saraiの趣味では《夜警》よりもずっと好きな作品です。2人の情愛あふれる姿が静謐に描き出されています。こういう優しい愛の形はとてもいいですね。

アムステルダム国立美術館の最高の5枚をご紹介しました。今回はここまでにしておきましょう。ゆっくりとこの5点の名画を味わってください。
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