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束の間のアントワープ:メール~ワッパー広場~ルーベンスの家

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/5回目

アントワープAntwerpenの街歩き中です。繁華街のレイス通りLeysstraatの外れまで歩いてくると、フランドル出身の画家ヴァン・ダイクの銅像とご対面です。彼の視線の先を追うと、バロック様式の建物の上に立つ金色の天使像が青空の中に見えます。お洒落な演出ですね。

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ヴァン・ダイク像の後ろに周って、レイス通りを過ぎていきます。

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レイス通りの先も、バロック様式の建物の立ち並ぶメール通りMeirのショッピング街が続きます。

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ここにもレンタル自転車の駐輪場があります。すっかり、この町の生活に根付いているようです。そういえば、自転車王国のオランダではこのレンタル自転車は見かけませんでしたね。

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メール通りにはZARAなどのお馴染みのお店が並んでいます。

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ZARAの向かいにはLevi'sのお店。

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この優美な曲線のデザインの建物はアールヌーボーみたいですね。

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メール通りには美しい建物が並びます。

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メール通りをさらに進むと、ワッパー広場Wapperに差し掛かります。

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ワッパー広場には噴水の中に大きな鷲の像があります。

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広場に道案内板が立っていて、ルーベンスの家Rubenshuisの場所を示しています。

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その案内に従ってメール通りを左に折れ、ワッパー広場をルーベンスの家の方に進みます。

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噴水の中の鷲の像の広げた翼が、まるで人間の手のようにも見えます。

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ワッパー広場には木製のベンチが置いてあり、明るい陽光の下、市民の皆さんが休んでいます。ちょっとしたオブジェもあり、憩いの場になっているようです。

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すぐにルーベンスの家の前に出ます。

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これがルーベンスの家です。一画家の家としては破格に大きな建物ですね。ルーベンスがアトリエ兼住居として使っていたそうですが、同時にルーベンス工房として多くの弟子が作業する場所でもあり、かつ、画家以外に外交官としても活躍したルーベンスを訪ねてくる人も多かったようです。画家という枠を超えた存在だったんですね。saraiの思いでは、1人で孤独に芸術活動に励んでくれれば、ルーベンスはもっともっと素晴らしい芸術作品を創造したのではないかと惜しまれてなりません。

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ここは現在、市立美術館となり、ルーベンスの自画像なども展示されているそうです。あまり熱心なルーベンスのファンではないので、外から建物を見るだけで、入館するのはやめておきましょう。

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隣の建物も合わせて美術館になっているようですね。

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再びメール通りに戻りましょう。通り沿いにある噴水の中の鷲の像を近くでしっかりと見ます。鷲が魚を捕らえた瞬間を彫刻にしたものだったんですね。なかなか見事な出来です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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アントワープの街歩きを続けます。街のランドマークであるノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenももうすぐです。


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束の間のアントワープ:フロン広場からノートルダム大聖堂へ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/6回目

アントワープAntwerpenの街歩き中です。ルーベンスの家Rubenshuisのあるワッパー広場Wapperからメール通りMeirに戻って、ノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenに向けてメール通りを進みます。正面に高層ビルが見えてきます。ビルの上にKBCの文字が見えますから、ブーレントーレンBoerentorenという高層ビルのようです。このビルは、先ほどの高層ビルアントワープタワーAntwerp Towerよりも高いビルです。何やら、ヨーロッパで一番最初に建てられた高層ビルだそうです。しかし、このビルよりもノートルダム大聖堂の塔の方が高いというのですから、驚きです。

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メール通りの傍らに大きな彫刻が置かれています。《大きな手》です。アントワープの町の名前の由来は、ウェルペンWerpen(意味は手)とアントAnt(意味は投げる)の2つの単語を合成したものです。シュヘルド川で猛威となっていた巨人の手を、勇敢なローマ兵士が切り取って投げたという伝説に基づいています。この《大きな手》の彫刻は、このアントワープ伝説を形にしたものでしょう。

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メール通りを抜けて大通りに出ます。トラムの走る通りで停留所Antwerpen Meirbrugがあります。目の前には、高層ビルブーレントーレンが聳え立っています。

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大通りのスクーンマルクト通りSchoenmarktを進みます。左手に綺麗なスクレインウェルケルス通りSchrijnwerkersstraatがあり、ベルギーチョコレートの有名店ゴディバがあります。

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この路地を過ぎてすぐに古い礼拝堂Kapel Onze-Lieve-Vrouw Geboorteがあります。

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礼拝堂の上を見上げると、可愛い聖母子像がこちらを見下ろしています。

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やがて、フロン広場Groenplaatsに到着。広場の先にはノートルダム大聖堂が見えます。うっ、これは天を突き刺すような巨大な尖塔です。

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フロン広場の中央に進んでいきます。

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広場は何かのイベントの後片付け中のようで、雑然としています。月曜日の午前中なので、週末のイベントの片づけがまだだったんでしょう。

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これは、フロン広場のルーベンスの銅像とノートルダム大聖堂です。立派ですね。

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別の角度からも1枚。絵になりますね。

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大聖堂に向かって進みます。大聖堂の側面が近づいてきます。

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広場の周辺にはお店が立ち並んでいます。スタバがあるのは今時ですね。

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大聖堂の正面入り口に向かって、賑やかなヤン・ブルーム通りJan Blomstraatを歩きます。

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路地から頭上を見上げると、大聖堂の尖塔が空高く聳え立っています。

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大聖堂前の広場に抜けます。そこにもカフェやレストランが並んでいます。

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路地の出口には、大聖堂の前に彫刻があります。大聖堂を作る場面なんでしょうか。比較的、最近のもののように見えます。

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遂にノートルダム大聖堂の前に立ちます。凄いファサードです。圧倒的です。ストラスブール大聖堂を思い起こします。この大聖堂は尖塔が左の1本だけです。右側は完成しなかったようです。まあ、1本だけでも十分に迫力があります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、この大聖堂の姿を鑑賞しましょう。



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束の間のアントワープ:壮麗なノートルダム大聖堂、そして、グローテマルクト広場へ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/7回目

アントワープAntwerpenのノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenの迫力は圧倒的です。

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大聖堂の下部には素晴らしい彫刻が施されています。

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おやおや、配偶者は大聖堂前の広場にあるショップのほうに興味を持ったようです。ベルギーレースのお店ですね。レースを作っている精巧な人形が店の前に置いてあります。

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配偶者はじっとショーウィンドウを覗き込んでいます。フェルメールの《レースを編む女》のクッションが置いてあります。

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ショーウィンドウには様々なレース製品が置いてあります。あれっ、ショーウィンドウの上には日本語で《レース》って書いてありますね。日本人観光客にも人気なのでしょう。

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saraiは大聖堂の姿をなんとかカメラに収めようと四苦八苦。広場の後ろのほうにぐっと下がります。まあ、何とか全貌が写せたかな。

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広場まで撮影すると大聖堂の塔の上が切れてしまいます。

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さらに下がれるだけ下がって、大聖堂と広場を写真に収めます。これで完璧?

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いやいや、もう少しだけ頑張ります。これが決定版!

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配偶者はその間、しきりに大聖堂前のお店を観察しています。

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さて、大聖堂の姿を写真に収めたところで、また大聖堂に近づきます。大聖堂のファサードの扉には聖書の物語が繊細な彫刻で表現されています。

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扉の彫刻の繊細さはどれだけの労力をかけたものか・・・想像を絶するものがあります。

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扉の中央には聖母子、そのまわりを聖人たちが囲んでいます。

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どうしてこんなに立派なものがヨーロッパのあちこちに建っているのでしょうね。ところで大聖堂の内部見学は12時半からということでまだ30分後です。先に市庁舎Stadhuis van Antwerpenのあるグローテマルクト広場Grote Marktを見に行きましょう。
大聖堂の前からは短い路地、マールデレイ通りMaalderijstraatがグローテマルクト広場へ続いています。

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路地の手前には綺麗な井戸があります。井戸の上には美しい装飾があり、てっぺんにはシュヘルド川の巨人の手を切り取って投げつけるローマ兵士ブラボーの小さな彫像があります。ブラボー像はこれから向かうグローテマルクト広場にもある筈です。

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グローテマルクト広場に出ます。美しいギルドハウスの建物が目に飛び込んできます。

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目を左に転じると市庁舎の豪華な建物が見えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この素晴らしい広場をじっくりと鑑賞しましょう。


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束の間のアントワープ:豪華なグローテマルクト広場、そして、シュヘルド川へ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/8回目

アントワープAntwerpenのグローテマルクト広場Grote Marktはとても美しい広場です。まずは市庁舎Stadhuis van Antwerpenを拝見します。建物自体もなかなか派手ですが、それ以上に窓にずらっと並んだ旗が目立ちます。建物は1561年から1565年にかけて造られたルネサンス様式の建物です。

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市庁舎の塔になっている中央部分は特に装飾が派手ですね。ルネサンス様式ですが、来るべきバロック様式を先取りしているかのようです。市庁舎の手前、広場の中央には大きな彫像があります。

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市庁舎の右手、広場の北側にはギルドハウスが7棟立ち並びます。壮観ですね。

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さて、広場の真ん中です。ここにあるのはブラボーBraboの噴水。アントワープの町の名前の由来になっている巨人の手をつかんで川に投げ入れる像です。驚くことに巨人の手からも水が噴き出しています。

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別のアングルからもブラボーの噴水を眺めます。アントワープの町の象徴のような彫像です。

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と、広場に観光用のプチトランが入ってきます。観光都市のアントワープですから、当然プチトランは走っていますよね。

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広場の周りに立ち並ぶ豪華な市庁舎やギルドハウスと派手な色彩のプチトランって、結構似合っていますね。

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グローテマルクト広場には、びっしりとギルドハウスが並んでいます。一体、どれだけのギルドがあったんでしょう。それともこれらのすべてがギルドハウスではないのかな。同じ形式の建物に見えます。切妻の屋根の上には、ギルドの守護聖人と思しき金色の像が立っています。

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広場の向かい側にも同じようなギルドハウスが並んでいます。凄いですね。

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再び、市庁舎とブラボーの噴水を眺めます。いやはや、何とも豪壮な広場です。

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ギルドハウスの下にポルティコがあります。そこでこちらを睨んでいるのは《お稲荷さん》もどきです。何でしょうね。ギルドと関係があるんでしょうか。

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このポルティコの前から広場を眺めると、ギルドハウスの先に背高のっぽのノートルダム大聖堂がすっくと大空に伸びています。

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グローテマルクト広場の豪華さを堪能したところで、次はシュヘルド川Scheldeを見に行きましょう。この広場を抜けて、シュヘルド川の方に向かって歩きます。市庁舎の右手にあるジルフェルスミト通りZilversmidstraatに入ります。

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右手にも素晴らしいブラーデライ通りBraderijstraatが伸びていますが、これは見るだけにします。

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まっすぐにシュヘルド川に向けてジルフェルスミト通りを進みます。

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路地の両側の建物の下は通り抜けができるようになっています。ちょっと道草をして、通り抜けの先の様子を見てみましょう。

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おーっ、建物に挟まれた広い中庭のようになっていて、緑に恵まれた空間になっています。

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それにしても、美しい建物に囲まれていますね。

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中庭の建物の頭の上に、ヴレースハウス博物館Museum Vleeshuisの尖塔が顔を覗かせています。

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ジルフェルスミト通りに戻って、シュヘルド川に向かいます。川沿いの大通りに抜けると、シュヘルド川のほとりに建つステーン城Het Steenが見えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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では、シュヘルド川の眺めを満喫すべく、ステーン城に向かいましょう。


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束の間のアントワープ:ステーン城と雄大なシュヘルド川

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/9回目

アントワープAntwerpenのノートルダム大聖堂、市庁舎の建つグローテマルクト広場を抜けて、ようやくシュヘルド川Scheldeのほとりに建つステーン城Het Steenが見えてきます。

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大通りのヨルダエンスカーイ通りJordaenskaaiを渡って、ステーン城に向かいます。これが渡ったヨルダエンスカーイ通り。近代的なビルと古い建物が混在しています。

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ステーン城の入口の斜路の前でsaraiはカメラを構えます。

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パチリ。斜路の前には大きな彫像。ステーン城は堅固そうな城砦です。海洋博物館として公開されていたそうですが、現在は内部公開していないようです。

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彫像はシュヘルド川の伝説の巨人ですね。

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内部公開していないステーン城は入口前でターンして、川沿いの散策路を歩きます。

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散策路から川岸は遠いです。これではシュヘルド川を見たことにはなりません。

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それにしても、散策路は緑が綺麗で気持ちがいいですね。

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何とか、シュヘルド川の川岸近くに行きましょう。ステーン城寄りに行ってみましょう。

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ようやく川岸に立ちます。これはなんとも川幅の広い大きな川です。この川の水運がアントワープの繁栄の力となったんですね。そのたおやかな流れは美しいです。

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河畔の立派なステーン城の城塞の展望テラスに上がって、眺めを楽しみます。ステーン城の内部には入れなくても、お城の川寄りの展望テラスには無料で上がれるんです。これはいいですね。

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いやあ、雄大な川ですね。アントワープ港での交易が盛んだったのが実感できます。

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ここも展望テラスというよりもシュヘルド川に睨みをきかせる要塞の要だったんでしょうね。

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これは展望テラスから内陸の方を眺めたところです。重厚な建物が並んでいます。

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展望テラスからステーン城の表側の方に出ます。美しいキリストの十字架像があります。青空に映えています。

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この堅牢な石造りのアーチを抜けてきました。

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さらにもうひとつアーチを抜けました。堅牢な守りの城砦です。

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結局、何のことはない! 最初に訪れたステーン城の入り口の前に出ました。これなら、最初から入り口を入ればよかったんですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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シュヘルド川を堪能したので、また、大聖堂の方に戻ります。


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束の間のアントワープ:チョコレート飲料専門店ケツァールで一服

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/10回目

アントワープAntwerpenのシュヘルド川Scheldeの河岸を散策した後、再びノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenの方に戻ります。先ほど歩いたジルフェルスミト通りZilversmidstraatをまた歩きます。右手に伸びるカース通りKaasstraatには美しい建物が建ち並んでいます。

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ジルフェルスミト通りの先にグローテマルクト広場Grote Marktが見えてきます。

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グローテマルクト広場の裏通り、ギルデマーメルス通りGildekamersstraatまでやってきました。左側に見える建物は市庁舎Stadhuis van Antwerpenです。もっとも市庁舎の裏側になりますけどね。

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こちらは市庁舎の建物の表側。グローテマルクト広場に面している部分です。賑やかな旗が並んでいます。

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市庁舎の中央辺りに近づいていくと、何やらドレッシーに装っている一団がいます。何かのイベントでしょうか。

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あっ、ウェディングドレスを着た若くて美しい女性がいます。花嫁さんです。市庁舎で結婚式をやっているんですね。おめでとう!

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市庁舎前からグローテマルクト広場を眺めると、ブラボーの噴水があり、その先にノートルダム大聖堂の尖塔が聳え立っています。結婚式の舞台にふさわしい素晴らしい風景です。

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ここまで随分歩き周ったので、ちょっと疲れました。休憩しましょう。大聖堂の裏手にあるチョコレート飲料専門店ケツァールQuetzalに行きます。美味しいチョコレートの冷たい飲み物があるというカフェです。

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ちなみに、このお店の名前ケツァールというのは、グアテマラの国鳥で通貨単位名でもあります。鳥のケツァールは美しい色彩の鳥で、中南米に生息しています。なかなかお目にかかれない鳥です。この鳥を国鳥とするグアテマラこそ、チョコレートの原料であるカカオの発祥の地なんです。そして、昔はチョコレートと言えば、飲料で固形ではありませんでした。チョコレート飲料専門店として、ケツァールという店名はいかにもふさわしいと納得するsaraiでした。が、この店名の由来はまったくsaraiの想像ですから、悪しからず。

お店に入ると、まったくもって小さなお店で、お兄さんが1人でやっています。店内には飲食スペースはほとんどありません。お兄さんに注文すると、外のテラス席に座って待っててねと言われます。空いたテラス席を見つけて、座って待ちます。日差しを避けるためのパラソルが嬉しいですね。

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気温が上昇して、とても暑くなっています。通りには、日陰のテラス席に陣取った人たちが目立ちます。

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待つことしばし。届きましたよ。ミルクセーキとジャヴァ。美味しいです。美味しいですが、甘い! 体中がとろけそうです。

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隣では2人の少女が、ケーキや果物にたっぷりチョコレートをかけて食べ、さらに我々と同じ飲み物を美味しそうに食べてます。信じられません!!

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私達は、最後に冷たい水のボトルを購入して、舌に残る甘みを緩和しました。そうせずにはいられませんでした! 誤解のないように・・・とても美味しかったんです。

もうとっくに大聖堂の内部公開は始まっているでしょう。大聖堂に行き、ルーベンスの絵を見てきましょう。大聖堂の建物の正面の入口に向かいます。大聖堂の側面では何か作業中です。樹木の手入れでしょうか。

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途中、小さな古いチョコレート屋さんがあったので、ふらっと入ります。G.Bastinという創業1908年という老舗です。

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店内には様々な商品が並んでいます。なかなか魅力的です。でも、チョコはこの暑い季節には溶けやすいので、お土産には難しいですね。

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アントワープ名物の手の形のチョコ(シュヘルド川の巨人の手ですね)を2ついただきます。これはお土産ではなく、ホテルでいただく分です。

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大聖堂の前に出ると、ネロ少年とパトラッシュの記念碑があります。

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この記念碑は真ん中にネロ少年とパトラッシュが描かれていますが、メッセージは日本語だけで書かれています。やはり噂通り、《フランダースの犬》は日本だけで人気の物語なんですね。

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さあ、いよいよ大聖堂に入りましょう。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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大聖堂内部のルーベンスの名画を見るのが楽しみです。


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新時代の幕開けか・・・ロト&東京都交響楽団@サントリーホール 2016.4.7

今日は都響B定期(サントリーホール定期)の新シーズンの幕開け。と共にポスト・ピリオド時代の旗手フランソワ=グザヴィエ・ロトの指揮した都響の清新な演奏は新時代の幕開けを予感させるものでもありました。昨年12月のミンコフスキ指揮のコンサートでも都響は新しい響きを聴かせてくれていましたから、今日のような演奏は本当は驚くことはないのかもしれません。しかし、今日の演奏は色んなこと、そして、今後の可能性を考えさせてくれたんです。ベースにあるのはピリオド奏法の熟成です。それはノントナール、無調音楽の熟成を思い起こさせます。現代音楽では、ノントナール音楽は金科玉条のように守り通すものではなく、音楽表現のひとつとして、トナール音楽と使い分ける、あるいは組み合わせるようになっています(saraiの勝手な妄想かもしれませんが)。同様にピリオド奏法も音楽表現のひとつとして、普通の奏法と使い分け、組み合わせるものとなってきたようです。これがポスト・ピリオド時代です。今日のロトの音楽創造は実に変幻自在。彼は自己の音楽表現を実現させるために、驚くほどに様々な奏法を使いこなしていきます。それも高いレベルでの実現です。

まず、最初はウェーベルンが編曲したシューベルトのドイツ舞曲。予習したブーレーズのCDでは、ウェーベルンにしては平凡とも思える編曲だなと感じました。シューベルトのオリジナルのピアノ独奏版をアンドラーシュ・シフの演奏で聴きましたが、やっぱり、オリジナルがよっぽどいいと感じました。ところが今日のロト&都響を聴いて、印象は一変。シューベルトの音楽には違いありませんが、表現はウェーベルン。音楽の二重性を綱渡りのような巧みさで実現しています。ロトはあのブーレーズを超える才能なのかと驚嘆します。ポスト・ピリオド時代の音楽表現はその音楽が創られた時代の空気感を再生させることなのかもしれません。そういう意味では、ロトならではの音楽がこのウェーベルン編曲のシューベルトなのかもしれません。1930年代のウェーベルンが100年前のウィーンの先輩作曲家の音楽を再創造した頃の時代の空気感を見事に描き出したということです。まあ、2度と聴けないような素晴らしい音楽でした。

次はR.シュトラウスのメタモルフォーゼン。これはR.シュトラウスの晩年、すなわち、1945年頃の時代を直球勝負で描き出した演奏。通常の意味でのピリオド奏法ではなく、ある意味、普通の音楽表現です。しかし、表層的な意味で言うピリオド奏法ではないにしても、その時代を表現するという意味では真のピリオド奏法と言えるだろうし、室内楽的な明瞭さの演奏で本質にアプローチするところはまさにピリオド奏法の真骨頂といえるかもしれません。まあ、そういうことは抜きにしても、心にしみじみと語りかけてくる素晴らしい演奏だったんです。都響を長く聴いてきましたが、ついにここまで来たかという感慨にひたりました。都響のメンバーもこういう演奏を目指してやってきたんでしょう。一つの到達点に達しましたね。それにしてもR.シュトラウスの晩年の音楽は素晴らしいです。管弦楽曲では、この《メタモルフォーゼン》。声楽曲では《4つの最後の歌》。オペラでは、《カプリッチョ》。いずれも内面の深いところにしみじみとしたものを残してくれる傑作です。つらい時代の中、高齢で創造した珠玉の作品群です。芸術にすべてを捧げ尽くした天才が我々に残してくれた遺産です。そういうものをプログラムの中心にすえたロトの意図は明確でしょう。彼はこのR.シュトラウスの音楽を愛しており、それを我々聴衆と共有したかったんでしょう。十分にそういう気持ちが伝わってくる名演でした。

休憩後、ベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》です。まあ、これはロトのやりたい放題の演奏。第1楽章はいかにもピリオド奏法の典型のような演奏スタイル。早めのテンポで強いアクセント。きびきびとした切れのいい演奏。これは挨拶代わりのようなものでしょう。軽めの表現に違和感は覚えますが、シューベルトのドイツ舞曲と同様にふわっとした飛翔感のある演奏には好感も感じます。重量感のある《英雄》を期待していると肩透かしに合います。ところが第2楽章にはいると一転します。ゆったりしたテンポでオーケストラの繊細な響きでしみじみとした演奏を繰り広げます。この楽章はある意味、メタモルフォーゼンの表現と連続性を持たせて、《英雄》の音楽的中心に据えたようです。第1楽章の軽み(かろみ)もそのための布石だったようです。ロマンティックな表現にも思えるほどの熱演に引き込まれてしまいました。それでもピリオド奏法を裏切らないのは、響きが濁らずにピュアーなことです。都響の素晴らしさもありますが、この純粋な響きの演奏は驚異的とも思えます。第3楽章はスケルツォですから、早めのテンポに戻りますが、他の指揮者と比べて、特に早いテンポには思えません。それほどピリオドっぽくは感じません。響きの純粋さは相変わらずです。この短い楽章が終わり、それなりに間を置いて、第4楽章に入ります。これはピリオドとかそういうことではなく、独自性にあふれる素晴らしい演奏です。いきいきと活力に満ちて、響きの純粋さに耳を奪われます。ここぞというところで踊るような動作でオーケストラを鼓舞すると、これまで聴いたことのないような強いアクセントで新鮮な響きが生まれます。ロトは己の生み出したい音楽表現がきっちりと頭の中にできていて、それを体の動作でオーケストラに伝えて、その通りの音楽が実現されるんです。これって、できそうでなかなかできないことです。ロトの音楽表現にすっかりと引き込まれてしまいました。滅多にできない音楽体験になりました。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  管弦楽:東京都交響楽団

  シューベルト(ウェーベルン編曲):ドイツ舞曲 D820
  R.シュトラウス:メタモルフォーゼン~23の独奏弦楽器のための習作

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55《英雄》

インバルは今後も都響の音楽の軸ですが、今日のロト、そして、ミンコフスキがこれからの都響の将来を左右しそうな予感がします。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ロト,  

束の間のアントワープ:ノートルダム大聖堂には圧巻のルーベンスの名画

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/11回目

ノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenに入って、ルーベンスを鑑賞します。この教会は入場料が必要です。教会としての機能はもう果たしていないようですね。
1人6ユーロの入場料です。でも、写真はノーフラッシュで自由に撮れるようです。

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日本語のパンフレットをいただきます。《フランダースの犬》がらみで日本人に人気の教会ですから、ちゃんと日本人向けのパンフレットは用意されています。

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大聖堂に入ると、いきなり美しいステンドグラスが目に飛び込んできます。

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そして、大聖堂の内部の広大な空間が見えてきます。ゴシック様式の美しい空間です。

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側廊には美しい絵画が展示され、まるで美術館のようです。

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大聖堂は3廊式のゴシック様式です。

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クロッシングの前まで進みます。大きな十字架が吊るされています。

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クロッシングの大きな十字架の先に主祭壇が見えています。修復を続けてきた大聖堂は白い壁が美しく輝いています。

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主祭壇前の右手にルーベンスの最高傑作の《キリスト降架》がありました。ネロ少年が見られなかった名画ですね。日頃ルーベンスを敬遠しているsaraiも、この作品の圧倒的な迫力は認めざるを得ません。構図といい、細部の描き込みといい、文句なしの傑作です。しばし、この絵の前に佇みます。

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次は左側に移動し、ペアとなるルーベンスの《キリスト昇架》を見ます。これも同様に素晴らしい傑作です。ルーベンス渾身の作品ですね。saraiはやはり、《キリスト降架》が好みです。

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クロッシングの中央に戻り、頭上のドームを見上げます。高いドームの天井には素晴らしそうな絵が描かれていますが、何せ遠すぎてよく見えません。残念。

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ズームアップしてみましょう。コルネリウス・スヒュットが描いた聖母被昇天です。

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クロッシング中央からは十字架、パイプオルガン(20世紀に作られたメッツラーオルガン)、ステンドグラスが美しく並びます。

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主祭壇前から後方を眺めます。19世紀に作られたパイプオルガン、スヒエイヴェンオルガンが見えます。

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主祭壇にはルーベンスの描いた祭壇画《聖母被昇天》が飾られています。この教会はまさにルーベンスの教会のようです。

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祭壇の前の方に周り込んで、そこから後方を眺めます。

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上の方まで眺めてみましょう。クロッシングの上方のドームも少し見えています。

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祭壇の天井は美しいリブ・ヴォールトになっています。

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主祭壇の上方の空間です。なんて美しいんでしょう。

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大きなステンドグラスの前にひっそりとピエタ像が置かれています。心が洗われます。

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もう少しだけ、この美しい空間に身を置きましょう。



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束の間のアントワープ:ノートルダム大聖堂から中世の小道へ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/12回目

ノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenの鑑賞をほぼ終えました。大聖堂内部は贅沢な装飾。凄いです。言葉になりません。ルーベンスの《キリスト降架》はさすがに素晴らしかったです。もう一度、見ることにします。何度見ても圧倒的な迫力にただただ感銘を受けます。

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この絵はメッツラーオルガンの下に鎮座しています。上方の窓からの明るい光に照らされています。

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《キリスト降架》の絵の前から見る大聖堂内部も美しいです。大聖堂最高の場所に展示されているんですね。

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これが翼廊の先に見えている美しいステンドグラスです。

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ようやく、《キリスト降架》の絵の前から離れます。2人の女性が壁際にある彫像の手入れをしています。こういう不断の努力でこの大聖堂の美術品が守られているんですね。

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祭壇から離れていきます。遠くに主祭壇画が見えています。左の束ね柱の陰に《キリスト昇架》もちらっと見えています。

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最後にズームアップして、主祭壇画《聖母被昇天》を見ておきましょう。

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身廊には、美しい説教壇があります。南アントワープのセントバーナード修道院から移したものだそうです。

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身廊に展示されている絵画に目をやりながら、出口の方に向かいます。

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出口近くの身廊に来たところで、最後に美しい大聖堂の内部空間に目をやります。

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出口の横にある大聖堂の売店に寄っていきます。大聖堂の売店にはネロ少年とパトラッシュの記念コインを売っています。お土産として購入する際に、「この記念コインになっている《フランダースの犬》は日本人だけが関心があるんだよね」って売店のおじさんに言うと、即座に否定されます。おじさんによると、アメリカ人が関心を持っているから有名になったということです。そうかなあと半信半疑で売店を出ます。きっと売店のおじさんはよく知らないんだろうということで配偶者と意見が一致します。何故って、大聖堂の前の記念板だって日本語が書き込まれていますからね。ともあれ、大聖堂に圧倒されて外に出ます。

もうアントワープは十分に見尽くした思いです。最後の最後にアントワープならではの《中世の小道》を見ていきましょう。大聖堂からアウデ・コールンマルクト通りOude Koornmarktに出ます。賑やかな通りです。

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アウデ・コールンマルクト通りの街並みは綺麗です。この通り沿いにあるはずの《中世の小道》の入口を探します。

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アウデ・コールンマルクト通りの16番地に、それはありました。見逃してしまいそうな小さな入口です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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入口の先に狭い路地が見えています。

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中世の世界にトリップしてみます。



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束の間のアントワープ:中世の小道・・・16世紀にワープ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/13回目

アントワープAntwerpenの《中世の小道》(フラーイケンスガングVlaeykensgang)と呼ばれる路地に足を踏み入れます。
ここはアウデ・コールンマルクト通りOude Koornmarktの16番地の入口から入ったところにあるスペースです。なかなかそそられる雰囲気が漂っています。

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ここはもともと1591年に、アウデ・コールンマルクト通りとペルグリム通りPelgrimstraatをつなぐ路地として建設されました。当時は靴づくり職人たちの住居になっていました。19世紀末には、こういう路地が町の中心に多く存在していました。現在はこういう路地は牧歌的な風景に見えますが、当時は貧しい人たちの家が密集する不衛生な環境の路地だったそうです。20世紀にはいり、これらの路地の多くは取り壊されて再開発されていきました。1960年代に荒廃したフラーイケンスガングVlaeykensgangも取り壊される予定でしたが、幸いにして地元のアンティークディーラーが路地にある家々を購入し、複合施設として再生したそうです。
この狭い路地の先には3軒のカフェやレストランがあるそうです。ゆっくりと歩いてみましょう。

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今は使われていないような蛇口があります。昔は路地全体で1つのポンプで水を供給し、かなり衛生状態が悪かったそうです。これはその名残りなのでしょうが、かえって古い雰囲気を醸し出していますね。

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路地に建つ建物はかっての貧しさを感じさせません。中世からの背の高い建物が立派にも見えます。

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建物の下のアーチに立ちます。煉瓦造りのしっかりした構造です。

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ここで振り返ると、アウデ・コールンマルクト通りの入り口から入ってきた路地が見えます。緑の蔦が白い壁に美しく映えています。赤いゼラニウムの花も綺麗です。

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建物のアーチをくぐると、左手に小さな中庭があります。

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中庭に入って、今アーチをくぐってきた高い建物を見上げます。鉄のアンカーで壁に数字が描かれています。1591という数字。このフラーイケンスガングVlaeykensgangが建設された年号ですね。

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こちらはその右隣の建物。壁の色が白いのは、煉瓦の上を修復したためでしょうか。同じ時に造られた建物だと思われます。

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中庭からはまた、建物の下をくぐって進む路地が右手にあります。カップルの後について進みましょう。

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白い壁に挟まれた狭い路地を進むと、前方には鉄柵が見えます。行き止まりなのでしょうか。

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鉄柵の手前には左側にちょっと広い路地があり、路地の両側はテラス席になっています。ちょっとお洒落なレストランです。

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レストランの反対側、すなわち鉄柵の右手の方には、扉の先に建物の中の通路が続いています。

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どちらに進むかちょっと迷ったところで、レストランの路地の先に進むことにします。実はこれが正解だったんです。こちらが中世の路地のルートなんです。レストランの先の建物の中を抜けて左に出ると、また中庭があります。中庭への出口には大きな蔦が伸びています。

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中庭に出て右手に進むと、また建物の中を突き抜ける通路が見えます。その通路の先はペルグリム通りです。中世の小道、すなわちフラーイケンスガングのもう一方の入り口です。

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ここで元来た道を戻ります。建物の通路の先には、先ほどのレストランのテラス席が見えます。

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観光客らしき老夫婦がこの路地でうろうろしています。迷っているのか路地歩きを楽しんでいるのか判然としませんが、いずれにせよ中世の雰囲気に浸ってゆったりしているようです。

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レストランの路地を抜けて、先ほどの鉄柵の前に来ました。鉄柵の向こうも美しい景色が広がっています。

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さっきはレストランの路地に進むか建物の中の通路を進むか迷いましたが、今度は建物の中の通路を進んでみましょう。

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建物の中の通路を抜けると、いきなり賑やかな現代の路地に出ます。ホーフ通りHoogstraatです。ペルグリム通りと並行する路地です。

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これが中世の小道から抜け出てきた扉です。中世の小道には3つの入り口があるんですね。でも、どの入り口も小さくて、通りを歩いていると見逃しそうです。

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本当に狭い小道でした。ちょっと中世にタイムトリップした感覚が味わえたかな・・・。アントワープ見物はこれにて終了。アントワープ中央駅に戻ることにします。


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束の間のアントワープ:アントワープに別れを告げて、ゲントへ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/14回目

アントワープAntwerpenの《中世の小道》(フラーイケンスガングVlaeykensgang)を満喫して、アントワープの街歩きを終了。プレメトロPremetroという地下を走るトラムでアントワープ中央駅Antwerpen-Centraalに戻ることにします。地下駅のあるフルン広場Groenplaatsに向かいます。アウデ・コールンマルクト通りOude Koornmarktを歩いていると、巨大なノートルダム大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpenの姿が目に飛び込んできます。

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やはり、大聖堂がアントワープの象徴です。これが見納めです。じっくりと目に焼き付けましょう。

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もう大聖堂の尖塔は見えませんが、傍らの路地の先に大聖堂の側面が見えています。

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フルン広場のプレメトロ駅に到着。駅にはチケット窓口があります。

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この窓口で、フランダース地方の公共交通機関で利用できる10回券を購入。2人で使います。

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地下のホームに下りると、多くの乗客がプレメトロの到着を待っています。

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駅員さんに10回券の使い方を確認すると、2回機械に通せば2人で使えるよとのこと。そこへトラムが入ってきます。たった1両の可愛い電車です。配偶者が思わず可愛い!と言うと、駅員さんも笑っています。早速、乗り込みましょう。

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5分でアントワープ中央駅最寄りのDiamant駅に到着です。急傾斜のエスカレーターで地上に向かいます。

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すぐにアントワープ中央駅の構内に入ります。派手な売店が目に付きます。Fruits to Goと書いてあります。チョコレートでコーティングしたイチゴを販売しているようです。やはりベルギーはチョコレートの国ですね。

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すぐにゲントGent行の電車(IC)があるようです。あと15分くらいで出発です。

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電車のお供にワッフルを買っていきましょう。駅構内にワッフルのお店があります。

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さきほどのイチゴも気になりますけどね。

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でも、やっぱりワッフルにしましょう。ベルギーでの初めてのワッフルです。売店の調子のよいお兄さんとおしゃべりしながら購入です。写真を撮ってもいいかと聞くと、ワッフルはすべて2ユーロだけどお兄さんの撮影料は高額(ミリオンユーロ)とのことで、ワッフルだけを撮影(笑い)。

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急いでコインロッカーから荷物を取り出しましょう。コインロッカーの操作マシンには、何と日本語モードが装備されています。

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荷物のチケットをこのマシンにかざすと、簡単にコインロッカーの扉が開きます。

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荷物を取り出してホームに向かいます。ここからのベルギー国内移動はすべてファーストクラスです。ネットで格安のチケットを購入済です。シニア用の往復チケットです。片道よりも往復チケットの方が安く、さらにシニアチケットなので、ファーストクラスでもたったの13ユーロ。ベルギーはシニアにはとっても優しい国で、チケットもとっても安く買えます。

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ファーストクラスの車内はがらがらです。ワッフルを食べながら快適に過ごせそうです。

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やがて出発時間になり、電車はアントワープ中央駅を滑り出ていきます。美しい鉄とガラスの大屋根から抜け出しそうです。

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美しいアントワープ中央駅にお別れです。

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アントワープからゲントまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ゲントまでの1時間弱の短い鉄道旅を楽しみます。


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束の間のアントワープ:フランダース地方の車窓を楽しみながら、ゲントに到着

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/15回目

アントワープ中央駅Antwerpen-Centraalを出発した電車は、ゲントGentを目指してアントワープAntwerpenの街並みを走り抜けていきます。

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線路沿いには大きな建物も建っています。

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アントワープ市内の停車駅アントワープ・ベルヘムAntwerpen-Berchemに5分もせずに到着。線路沿いの低い塀には、アントワープAntwerpenの文字が描かれています。

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アントワープ・ベルヘム駅を出ると、すぐにフランダース地方の田園地帯に抜け出ます。風力発電ユニットも並んでいます。お馴染みの風景です。

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畑には作物が青々と育っています、何でしょう。ベルギーもオランダと同様に農業国なんですね。

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ベルギー国鉄の車内では、いかにもベルギーって感じの制服の可愛い車掌さんが改札にやってきて、saraiはニコニコです。この旅ではシニアチケットを利用しているので年齢確認の出来るパスポートをしっかり持っていますが、またまた提示を求められずsaraiはガッカリ。年相応に見えるようです。

また街の中に入ってきます。電車も速度を落とします。教会が見えますから、この町の中心のようです。

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次の停車駅に滑り込んでいきます。

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シント=ニクラース駅Sint-Niklaasに停車。アントワープ中央駅から20分ほどです。

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シント=ニクラース駅を出ると、また車窓には田園風景が広がります。牛が放牧されています。牧畜も盛んなようです。

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次の停車駅のローケレン駅Lokerenに到着。アントワープ中央駅から30分ほどです。

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ローケレン駅を出るとすぐ、風車が見えます。ベルギーで初めて見る風車です。青空を背景にどっしりと構えています。絵になりますね。

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豊かな緑の畑が続きます。

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牛たちが放牧されています。よほど牧畜が盛んなんですね。

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これは麦畑ですね。ヨーロッパの麦秋です。

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またまた牛たちがいます。

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緑の田園地帯の中、ゲントはもうすぐです。

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ゲントに到着。ゲントの中央の駅はセント・ピータース駅Gent-Sint-Pieters。この駅は、そのひとつ前のゲント・ダンボールト駅Gent-Dampoortです。予約しているホテルへはこの駅の方がずっと近いので、ここで下車します。アントワープ中央駅から50分弱の鉄道旅でした。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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これがここまで乗ってきた電車、ICです。落書きがひどいですね。

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まだ停車しているようなので、先頭車両に回って記念に電車の写真をパチリ。

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すぐに電車は駅を離れていきます。電車のいなくなったホームは寂しいですね。

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何故、電車が発車するまでホームをうろうろしていたかと言うと、下りのエスカレーターが見つからなかったんです。大きな荷物をエイヤって持ち上げて階段を降りるのは大変ですからね。と、巨大なエレベーターを発見。荷物運搬用でしょうか。ともかく、このエレベーターを利用します。

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無事に1階まで楽して降りることができました。エレベーターの扉は手動なので、ちゃんと閉めておきます。

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これから今日のホテルまで歩いていきます。地図では600mほどの筈です。


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ゲント散策:ゲントではボートハウスに宿泊

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/16回目

ゲントGentに到着です。ゲント・ダンボールト駅Gent-Dampoortの前に出ます。駅前に駐輪されている膨大な自転車はオランダと同様です。

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駅前の通りを渡ったところで駅を振り返ります。はっきりした駅舎は見えませんね。

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10分ほど歩くと、レイエ川Lysのほとりに出ます。この辺りはポルトガンダPortus Gandaというマリーナになっていて、多くのボートが係留されています。その1つがホテルになっています。ゲントでは、ボートハウスのホテルに泊まるんです。それも2泊です。

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駅からここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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なかなか立派なボートハウスです。

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こちらがボートハウスのホテルの入り口ですね。ホテルの名前はHotel The Boatel。

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ホテルのオーナーが出迎えてくれます。荷物を持ってボートまで運んでくれます。ありがとう!

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ボートハウス内のレセプションでチェックインしながら、四方山話です。

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レセプションルームの隣にはレストランルームが見えます。ボートと言ってもなかなか広いですね。

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これがボートへの入り口です。

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横広の窓からはレイス川が見えています。

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お部屋は、入ってみればホテルと同じですけどね。ちょっと気分は違います。ベッドはなかなか広くて、快適に眠れそうです。

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デスクも使いやすそうです。もちろん無料のWIFIでインターネットに接続できますから、PCの作業もスムーズにできそうです。

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部屋の窓からもレイス川を眺めることができます。

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ボートハウスとは言え、バスタブもちゃんとあります。

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早速saraiがPCを立ち上げて、WIFI接続の作業を始めます。配偶者はその間、岸からのボートハウスチェックに出かけます。これがレイス川の岸辺です。マリーナになっています。

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ボートハウスのホテルの全景です。大きなボートですね。今は係留されていますが、ちゃんと航行できるそうです。

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これがsaraiたちの部屋です。saraiがPCの前で作業中です。

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これがボートハウスのレセプションルームです。

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ボートハウスに戻ります。

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ボートのデッキの上に出ます。いかにも気持ちよさそうです。

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デッキの上からの川の眺めです。この辺りはマリーナですから、ボートがびっしりと係留されています。ゲントの町はこのマリーナ(昔は港)を中心に水運で発展してきました。シュヘルド川とレイス川の合流点で交易に便利だったようです。

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さあ、出かけましょう。今回の旅の最大の目的はバーフ大聖堂の祭壇画《神秘の子羊》を見ることです。公開時間の5時までに残すところ1時間ほどです。


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ゲント散策:聖バーフ大聖堂に着くと・・・《神秘の子羊》はあれーっ!!!

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/17回目

ゲントGentのボートハウスのホテルでWIFIの接続確認ができたところで、街の中心に出かけます。今回の旅の最大の目的である聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalの祭壇画《神秘の子羊Het Lam Gods》を見るためです。公開時間は5時までですから、あと1時間くらいはあります。
ボートハウスを出て、レイエ川Lysの川岸を歩きます。川岸では陽光を思い思いに楽しむ人たちがいます。

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これはお隣のボートハウスです。綺麗なボートですね。

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これはそのお隣のお花を綺麗に飾ったボートハウスです。

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そのボートハウスのおじさん、および犬くんに挨拶をしながら本格的に出発です。

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レイエ川を渡るために橋に向かいます。

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橋の上からレイエ川を眺めます。この辺りはマリーナ(港)になっています。ポルトガンダPortus Gandaと呼ばれています。右手の手前には宿泊中のボートハウスのホテルが見えています。

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橋の中心部はウッドデッキが張り出していて、木製のベンチが並んでいて、公園のようになっています。まぶしいほどの陽光を浴びながら、読書をしている女性がいます。これがヨーロッパ文化ですね。

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レイエ川の対岸に渡りました。向こう側の岸辺にはボートハウスのホテルが見えています。手前の岸辺にはボートがびっしりと係留されています。

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対岸に見えているボートハウスはさきほどご挨拶をしたおじさんのボートハウスです。

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レイエ川を離れて、市街地の中を聖バーフ大聖堂に向かって急ぎます。

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15分ほどで、ゲントの町の中心地、聖バーフ広場Sint-Baafspleinに着きますが、あまりの立派な街並みに呆然です。どれが大聖堂なのか迷ってしまうほどです。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これは広場の西側に聳え立つ鐘楼Het Belfort van Gentです。まるで大聖堂のように見えます。広場の中央には、フランドル運動の父ヤン·フランス·ウィレムスの記念碑が立っています。

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これは広場の北側に建つゲント市の劇場NTGent schouwburgです。

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そして、これこそ聖バーフ大聖堂です。広場の東側に建つ西ファサードは塔の修復中です。

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実は最初に間違えて、鐘楼の中に入ってしまいました。公開時間終了寸前なので、慌てて大聖堂に向かいます。修復工事中の通路を抜けて、大聖堂内部に入ります。《神秘の子羊》の展示室への案内があります。

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《神秘の子羊》の展示室の入口に到着です。あーっ、無情にもゲートは閉まっています。公開時間終了5分前なんですけどね。《神秘の子羊》の見学は終了したようです。残念、対面は明日ですね。

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大聖堂の内部はゴシック様式の広大な空間です。

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大聖堂の内部は《神秘の子羊》の展示室を除いて、あと1時間ほどは鑑賞できます。とりあえず、今日は大聖堂内部を鑑賞しましょう。


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ゲント散策:聖バーフ大聖堂の内部空間の豪華さは圧倒的!!

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/18回目

聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalの祭壇画《神秘の子羊Het Lam Gods》は今日は見ることができませんでした。また、明日の朝1番で出直しましょう。最大の楽しみは後に取っておくものだとsaraiは強がりますが、実は残念至極。今日も見て、明日も見るというのが当初の作戦だったんです。残念ですが今日は、祭壇画以外の大聖堂の内部を鑑賞しておきます。

側廊には素晴らしいステンドグラスが輝きを放っています。細部は見ずに全体の色彩の美を心に刻みます。

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内陣近くでは、若い人たちが音楽を奏でています。聖歌隊のような教会音楽ではないので、あまり興味をひかれません。すっと横を通り過ぎます。

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頭上には大きなパイプオルガンが見えます。ベネルクス最大の規模を誇るオルガンだそうです。そこまで大きくは見えないのは、大聖堂自体が大きくてオルガンの大きさも目立たないからかもしれません。

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美術館さながらに名画が展示されています。ルーベンスの絵画もあります。

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主祭壇の手前には聖歌隊席の屋台があります。その屋台の前の左右には見事な聖人像が立っています。

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聖歌隊席の前から、大聖堂の後方を眺めます。全体を見通せませんが、5廊式と思しき内部空間が見えます。束ね柱が林立し、後期ゴシック様式の大規模教会建築の凄さの一端が垣間見えます。

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これは内側の側廊です。やはり凄い規模ですね。

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側廊を進んで、内陣に向かいます。側廊の両側には礼拝堂や壁龕が並び、豪華な装飾に目を奪われます。

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内陣の上部を見上げます。天井の美しいリブヴォールトの周りには、天井近くにまで華麗なステンドグラスがほとんど隙間なく並んでいます。後期ゴシックで実現・完成された建築構造の素晴らしさに感嘆します。こういう造りは他の教会で見た記憶がありません。天上の美を表現しているのでしょう。

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これは主祭壇です。HF Verbruggenが作り上げた《聖バーフの賛美》です。これはバロックですね。豪華以外の何物でもありません。

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主祭壇の右手にも素晴らしいバロックの彫刻が並び、いやはやその豪華なことに驚くばかりです。

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主祭壇の前には、聖歌隊席の屋台があります。これまた豪華です。どれほど莫大な資金が投入されたのか、想像もできません。スペインのカテドラル並みですね。フランドルの栄華も侮りがたいものだったようです。

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主祭壇前の彫刻群を子細に鑑賞します。バロック彫刻の精華、ここに極めたりという感じです。

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再び上を見上げます。こちらは後期ゴシックの最高の美。ステンドグラスがあまりの高みにあるためにその詳細が観察できないのが残念ですが、それこそがこの建築美の素晴らしいところでもあります。

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光の関係なのか、反対側の方はもう少しステンドグラスの繊細な模様が観察できます。あれっ、ステンドグラスの下にオルガンのパイプが見えます。さきほど見たパイプオルガンは全体のほんの一部だったようです。やはり、パイプオルガンは物凄い規模のようです。一度、その響きを聴いてみたかったですね。

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やはり、聖歌隊席とステンドグラスの間の空間にオルガンのパイプが林立しています。反対側にも並んでいますから、ベネルクス最大の規模のようです。

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先ほどとは逆サイドから主祭壇を眺めます。凄い彫刻です。

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もう一度天井を見上げて、その美しさにため息をつきます。表現のできない素晴らしさです。

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これは主祭壇と聖歌隊席の間の仕切りというか、通路です。人間界と天上界を隔てています。

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聖歌隊席を再び眺めます。黒檀で造られているのでしょうか。見事というか、豪華です。

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主祭壇は眺める角度からも見え方が異なります。どうです・・・この素晴らしさ!!

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大聖堂の素晴らしさに魅了されました。外壁寄りの側廊を歩きながら、ステンドグラスを鑑賞しながら、出口に向かいましょう。


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ゲント散策:聖バーフ大聖堂と聖バーフ広場

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/19回目

聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalの素晴らしさに圧倒されました。側廊の美しいステンドグラスを見ながら出口方向に歩きます。

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側廊には美しいステンドグラスが並びます。

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ステンドグラスの前の床には十字架像が横たわっています。

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ステンドグラスの前には必ず聖像が飾られています。

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あれっ、こんなものも飾られています。今日見ることのできなかった祭壇画《神秘の子羊Het Lam Gods》です。もちろん、これはコピーですけどね。

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側廊がずっと続いています。これは内側の側廊です。側廊とは言え、天井が高いですね、

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側廊を中央部分まで戻ってきました。ここからは側廊が2重になっていて、5廊式の構造です。太い束ね柱が高い天井を支えています。

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聖歌隊席の前の身廊では、相変わらず若い人たちのブラスの演奏が続いています。

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またまた側廊の美しいステンドグラス。素晴らしいですね。

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身廊の脇には、バロック芸術の粋をいく説教壇があります。実に華麗ですね。

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右手の側廊の後方から後陣の方を眺めたところです。普通の教会なら、これが身廊でもおかしくないほどの立派さです。

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そこから横の壁面を眺めると、ステンドグラスの色彩を通した光を浴びる十字架のキリストとマリアの彫像が飾られています。美しい光景です。

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側廊から身廊に目を移します。広大な内部空間が広がっています。

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最後に、身廊の中央の最後部から主祭壇の方を眺めます。壮麗な後期ゴシック様式の教会内部の空間美が心に焼き付きます。

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明朝、再びここを訪れて、西洋美術の最高峰の祭壇画《神秘の子羊Het Lam Gods》を見ることを誓って、大聖堂を出ます。
大聖堂を出ると、そこは聖バーフ広場Sint-Baafspleinです。大聖堂の向かいの広場の西側には、鐘楼Het Belfort van Gentが聳え立っています。西日を背に受けて、黒々とした姿です。

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広場の中央には、泉と彫像があります。フランドル運動の父ヤン·フランス·ウィレムスの記念碑です。

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ここから広場の東側を見ると、修復工事中の聖バーフ大聖堂が見えます。すっきりした姿を見たかったですね。

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西側には、圧倒的な迫力の鐘楼です。

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この聖バーフ広場を起点にゲントの街歩きを始めましょう。


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筒井文学の最高峰《モナドの領域》・・・読んでおいてよかった!!

多分、本の感想を書くのは当ブログでは初めてのことだと思います。今後、書くことがあるのか、どうかは分かりませんが、この本についてだけは書きたい欲求に捉われてしまいました。

言いたいことは一言に集約できます。

 「読んでおいてよかった。」

saraiと筒井康隆の関わりは50年近く昔に遡ります。学生時代、むさぼるように筒井康隆のSF小説を文庫本で読んでいました。もう題名も忘れてしまいましたが、その中の1冊のハードなSF小説を読んで、純文学を読んだとき以上の衝撃を受けたことを思い出します。当時、付き合っていた彼女(今の配偶者)にも推薦して、読んでもらっていたように記憶しています。その後も文庫本での筒井康隆との関わりは就職後も変わりなく続いていました。いつしか、仕事の忙しさの中、筒井康隆との関わりは消滅していました。彼の絶筆宣言も影響していたようにも思いますが、何故読まなくなったのかは定かではありません。

昨年末、筒井康隆の最後の長編が発行されることを知り、配偶者が是非読もうと促したことで、saraiには珍しく、新刊の単行本をAMAZONに予約注文。これは我が家では掟破りなんです。通常、新刊の単行本は買わず、半年か1年後に発行される文庫本を買うのが我が家のルール。最近は文庫本も高くて、経済的にはあまり意味はありませんが、本は文庫本で読むのが我が家の習慣。昨年12月に新潮社から発行された本は10日後くらいに郵送されてきました。しばらくは読まずにそのままになっていましたが、配偶者が先に読んでいました。そして、saraiが読み始めたのは何と1週間ほど前です。ほかに読んでいた本を読み終えて、ようやく、この本の順番になったんです。昨日まではまだ最初のあたりをゆっくりと読んでいました。そして、今日、内容の盛り上がりに大変な興味を覚えて、一気に読み終えました。読後感はまたまた繰り返しになりますが、この本を読まずして人生を終えなくてよかったということです。

以降はこの小説を読んだかたと気持ちを共有するために書いています。まだ、読んでいないかたは是非、読むことをお勧めします。もっとも、それはsaraiの勝手な思い込みではあります。

この小説は小説を超えた小説です。ストーリー性はありますが、通常の意味でのストーリーではありません。しかし、前半の裁判のシーン、後半のテレビのライブ番組のシーンでの緊迫感は小説ではなくて、まるで自分がその場面を見ているかの如く、錯覚します。現実の歴史的な場面に立ち会ったような気持ちはこの小説《モナドの領域》を読み終えた今でも続いています。もう高齢の域に達したはずの筒井康隆は若い頃にハードなSF小説を書いたとき以上に前衛的な作家活動を継続中でした。神を超える存在、すなわち、GODの語る言葉は、saraiにとっても真の神の言葉そのものに思えます。無限とは、宇宙とは、等々の形而上的な概念はまさに神の存在がsaraiに語りかけてくれるようです。宇宙の真理はそうだったのか・・・神なき時代に筒井康隆は神を創造して、すべてを解き明かしてくれました。saraiの人生における、もやもや感が一掃されたと言ったら言い過ぎかもしれませんが、今後、この筒井GOD以上の存在がsaraiの人生に登場しそうにはないと思えます。これを持って、saraiの宇宙の理解の最終版にできると信じています。宗教も科学も教えてくれなかった真の宇宙観をこの小説は語ってくれました。saraiは信じますよ!!!!

何度も言いますが・・・「読んでおいてよかった。」



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ゲント散策:市庁舎~コーレンマルクト~レイエ川(グラスレイ/コーレンレイ)

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/20回目

修復工事中の聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalに一度目をやって、聖バーフ広場Sint-Baafspleinを起点に街歩き開始です。

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市庁舎Stadhuis Gentの方に歩き出すと、すぐにチョコレート屋さんがあります。いかにもベルギーらしいですね。

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鐘楼と繊維ホールBelfort en Lankenhalleの横を抜けると、市庁舎の南ファサードの前に出ます。

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市庁舎の向かいの建物には美味しそうなビストロもあります。名前は《神秘の子羊》です。

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再び市庁舎を見上げます。この南ファサードはルネサンス様式です。

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市庁舎を過ぎて、レイエ川Lysの方に歩きます。ハウデンレーウ広場Goudenleeuwpleinに出ます。

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広場には聖ニコラス教会Sint-Niklaaskerkが堂々とした姿で建っています。聖バーフ大聖堂にも引けをとらぬ巨大建築です。これは教会の北面です。

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鐘楼の方を振り返ります。鐘楼の手前には大屋根のあるシティホールStadshalが見えています。色んなイベントが催されるホールです。

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聖ニコラス教会の北側のクライン・トゥルカイエ通りKlein Turkijeを歩きます。行く手にはコーレンマルクトKorenmarktが見えています。

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コーレンマルクトKorenmarktに出ました。ここが旧市街の中心です。

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コーレンマルクトの西側に建つ大きな建物は、時計塔のついたネオ・ゴシック建築の郵便局Oud Postgebouwです。現在はショッピングセンターになっています。

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コーレンマルクトの東側には聖ニコラス教会の西側のファサードがあります。トゥルネー地方産の青い石を使った13世紀のスヘルデ・ゴシック様式の荘厳な建物です。

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青空を背景にすっくと立つ聖ニコラス教会の雄姿は素晴らしいです。

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北に伸びるコーレンマルクト通りの西側には、郵便局を始め立派な建物が続きます。かって食物の市場だった界隈には、ギルドハウスの建物が多く並んでいます。

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郵便局の建物の南東の角がコーレンマルクトと聖ミッシェル・スロープSint Michelshellingが交差するところで、まさに旧市街の中心です。ここに道標が立っています。

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こちらがレイエ川に向かう聖ミヒエル橋通りSint-Michielshellingです。スロープの先は川を渡る聖ミヒエル橋Sint-Michielsbrugになっています。

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反対方向を眺めると、聖ニコラス教会の先に鐘楼と聖バーフ大聖堂が並んでいます。

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旧市街の壮大な建築群に圧倒されながら、レイエ川の方に向かいます。ゲントがこんなに素晴らしい街とは思いもしませんでした。圧倒されまくりながら、聖ミヒエル橋通りを上って聖ミヒエル橋の上に立ちます。まず、レイエ川の北方向を眺めます。雄大な景色が広がります。川の右側すなわち東側はグラスレイGrasleiと呼ばれ、川の左側すなわち西側はコーレンレイKorenleiと呼ばれています。これがゲントを代表する景色であり、過去のゲントの富の集積した場所でもあります。この景色にはsaraiもくらくらっとしてしまいます。凄い!!

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こちらがレイエ川の南方向です。川の右側の大きな建物は聖ミヒエル教会Sint-Michielskerk、その先は大学の建物が続きます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後はレイエ河畔をぶらぶら歩いてみましょう。


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新東名からの富士山

今日は2月に延伸した新東名を豊田ジャンクションから御殿場ジャンクションまでフルに走り抜けました。昨日までの強雨で空気が澄んだせいか、新東名を走る愛車プリウスの車窓から、美しい富士山を見ることができました。助手席の配偶者が見事なショットを撮影してくれました。富士市付近です。ご覧ください。

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今日は運転疲れもあるので、ブログはこの美しい富士山に免じて、休ませてください。明日、新東名の延伸部分についてのレポート記事を書きますね。m(__)m


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祝!新東名の延伸(1)

新東名の浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクションまで開通した延伸部分を初めて走ります。2月の開通を待ってすぐに走る予定だったのですが、目的地の北陸地方が雪模様だったので車で走るのを見合わせました。ですから、今回は待ちに待った機会です。しっかりとレポートしましょう。なお、以前、新東名の第1次開通のときに初めて新東名を走ったときの記事はここです。ちょうど4年ほど前のことです。4年で延伸したんですね。

御殿場ジャンクションから新東名に入り、高規格道路を気持ちよく走ります。横浜から休みなしに走り続けます。新東名の浜松いなさジャンクションが近づいてきます。山の尾根を走る道路はまっすぐです。風力発電ユニットが並んでいるのが見えます。

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浜松いなさジャンクションまで3.2キロです。

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ジャンクションにさしかかります。

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新しく開通した延伸部分に入っていきます。

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真新しい道路を走ります。

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もちろん、愛車プリウスに搭載しているアルパインのカーナビはこの道路を認識していません。山の中の道なき道を走るかごとくです。

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延伸部分のインターは新城と岡崎東だけです。延伸部分は55キロほどですから短いといえば短いものです。

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道路の両側には高い壁が立ちます。防風のためでしょうか。山の尾根を走る新東名は強い風が吹き抜けます。それにしても、延伸部分は従来の新東名に比べて、路肩も狭くて広々感がありません。従来に比べて規格が劣るように感じます。予算圧縮ならば結構なことかもしれません。また、3車線への拡張もあまり考慮されていないようです。

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トンネルも多いですね。そのトンネルも従来に比べて狭いようです。

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新城インターを通過します。

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やがて、最初のPAに到着。長篠設楽原PAです。

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真新しいPAの駐車場に乗り入れます。

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これが長篠設楽原PAの建物です。戦国時代をイメージしたデザインです。

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PAの見取り図があります。長篠・設楽原の合戦の舞台の真っ只中に、このPAはあります。この戦は織田信長・徳川家康連合軍が武田勝頼の常勝騎馬軍団を壊滅させたことで歴史に残っています。日本で初めて鉄砲の威力が発揮された戦いでもあります。

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PAの横手の小高い丘が織田信長が本陣を置いた茶臼山です。ちょっと上ってみましょう。

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綺麗に整備された階段が山の上に続いています。

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信長本陣跡の方向を示す標識があります。

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途中に展望台があります。展望台からの眺めを説明する写真があります。新城市街が見下ろせるようです。

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実際の眺めはこれ。もちろん、写真とほとんど同じですね。

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PAを見下ろすと、ヘリポートがあります。何のためのヘリポートなんでしょう?

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新東名はこれ。この方向は静岡方面。つまり、今走ってきた道路です。

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急な斜面を登ります。紅白の幟が派手ですね。

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茶臼山の頂上に出ました。花が咲き、春爛漫の気配です。

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信長の本陣跡の説明板が立っています。

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歌碑が立っています。

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祠がありますね。本陣跡の記念のものかな。賽銭箱だけがぽつんと置いてあります。

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こちらが本来の茶臼山への登山道のようです。

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茶臼山からPAを見下ろした眺めです。なお、肝心の合戦の舞台は茶臼山を挟んでPAの反対側なので、見渡すことができません。何とかなりませんかね。

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PAに戻ってきました。自動販売機も戦国時代デザインです。兜が上に乗っかっています。

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物見やぐら風のものがあります。上ってみましょう。

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大した眺めではありません。茶臼山がこんな風に見えるだけです。企画倒れかな。

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PAの建物の内部は食堂とショップ。食堂も戦国時代を意識したものなっています。結構、頑張っていますね。

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売り子のおじさんも陣笠をかぶっています。

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これはショップ。PAにしては広いですね。

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建物内にちょっとした戦国ミュージアムコーナーがあります。

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火縄銃も飾ってあります。鉄砲が華々しく活躍した場所ですからね。

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PAを十分に見学したところで出発します。新東名を走り出すとすぐにトンネルです。

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トンネルは十分な広さがありますが、従来の新東名に比べると狭さが目立ちます。

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次の岡崎SAが近づいてきます。延伸部分にある唯一のSAです。

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岡崎SAの駐車場に到着。

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さあ、今度はこの岡崎SAを見学しましょう。


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祝!新東名の延伸(2)

新東名の浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクションまで開通した延伸部分を走っています。最後の岡崎SAに到着したところです。もう、新東名の端っこです。
岡崎SAの建物はモダンな外装です。これは下り方面の場合なんです。上り方面も同じ建物ですが、反対側から見ると、この建物はまったく違ったデザインに見えます。それは帰りに立ち寄ったときのお楽しみということで。

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入り口は何かの顔を模しているデザインですね。

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さすがにSAなので、建物の中には色んなお店が入っているようです。

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いかにも新しい館内です。とても明るいのが印象的です。

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レストランは名古屋系の味噌カツとか味噌煮込みうどんのお店が出店しています。

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館内の中央には2階への大きな階段があります。ちょっと偵察してみます。

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屋上が子供のための遊び場になっているだけでした。ゆるキャラが置かれています。早々に1階に戻ります。

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夜の食材として味噌カツをテークアウトし、ちょっとだけ車内で仮眠して岡崎SAを出発します。頭がさっぱり、元気回復して走ります。すぐに新東名の終点の豊田東ジャンクションに近づきます。ちゃんと東名に復帰できるように、注意深く案内板をチェックして走ります。ここはまっすぐ走り、伊勢湾岸道にいったん入ります。

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東名に入るには、すぐに伊勢湾岸道から左に抜けるようです。左側の車線に入りましょう。

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巨大な立体橋の上を走ります。伊勢湾岸道と東名の立体交差ですね。

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この左車線はインターの出口なので、真ん中左寄りの車線を走ります。

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インター出口の先に東名への分岐路があります。1番左の車線に入ります。

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東名の分岐路に入りましたが、この先でさらに名古屋方面と静岡方面に分かれるようです。saraiは名古屋方面に向かうので、このまままっすぐ走ればいいようです。静岡方面は左側に出ていくんですね。

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名古屋方面行きの分岐路を進みます。

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分岐路はぐるっとカーブして、東名に向かって坂道を下っていきます。

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東名との合流になります。右側を走る道路が東名で、saraiは合流車線を走っています。

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東名に合流しました。左側に見えている車線は上郷SAに入る道路です。要するに合流に失敗すれば、上郷SAに入ってしまうことになります。

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東名の名古屋方面行きの道路を無事、走っています。この辺りは、以前から車がそんなに混み合わない道路でした。東名の岡崎阿辺りのいつも混み合う道路を新東名のお陰でバイパスできて、時間も短縮できとても快適になりました。

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これで、新東名の新たに開通した延伸部分についてのレポートはお終い。

続いて、この5日後の帰りに、新東名の逆方向を走ったレポートです。
東名の名古屋インターが近づいてくると、新東名の案内標識が出てきます。新東名に入る豊田ジャンクションはまだまだ先です。

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やがて、豊田ジャンクションが近づいてきます。道路案内にはごちゃごちゃ書いてありますが、要は豊田ジャンクションでいったん東海環状に出て、そこから新東名に入るということです。

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豊田ジャンクションで東海環状方向に向かいます。左側の車線に入ります。

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あちゃ、ここで配偶者のカメラはメモリーが一杯になって、写真撮影ができなくなりました。写真はありませんが東海環状に分岐して本線に合流すると、あとはまっすぐに走ると自然に新東名に入れます。めちゃ簡単です。新東名に入ると、すぐに岡崎SAです。北陸道から休みなしでひたすら走り続けてきたので、ここで休憩と取材、そしてランチをいただきます。下りでも岡崎SAの建物をご紹介しましたが、これは上りの岡崎SAです。と言っても、建物自体は同じもので上りの駐車場からは建物の外観が違って見えます。下り側からはモダンな洋風デザインでしたが、上り側からは和風デザインです。中に入ってしまえば、まったく同じなんですけどね。

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これがメインの入り口。蔵のような雰囲気のデザインです。

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トイレもガラスを多用していますが和風っぽいですね。

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トイレの出入り口は自動ドアになっていますが、何と《電気を使わない自動ドア》だそうです。床を踏んだ体重で開け閉めしているようです。停電時も動作するのなら、なかなかの優れものですね。

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トイレの前から眺めた建物前の大きな広場です。

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岡崎SAの館内に入ります。既に5日前に入っていますから、2度目です。

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早速、ランチにします。saraiは《矢場とん》の味噌カツ定食をいただきます。

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配偶者は《大正庵釜春》の味噌煮込みうどんです。もっとも半分ずつ交換していただきます。

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美味しくランチをいただいて、車に戻ります。間違えずに、東京方面駐車場に出ます。すぐに愛車プリウスが見つかります。真っ赤な車なのですぐに見つかります。

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また新東名を走って、長篠設楽原PAに入ります。長篠設楽原PAは下りと上りが別になっているので、これは初体験です。下りに比べて、寂しい感じの施設です。単なるファミマがあるだけです。戦国時代風のデザインは共通しています。

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ところでこのPAはどの辺りにあるのか分からないので、案内地図でチェックします。ところが・・・えっ!! 何とPAはこの地図の範囲外です。地図の左の余白にPAの場所が赤三角でマークされています。なんというお粗末さ!! ちなみにこの地図は、下りのPAにあったものと同じです。それに赤三角をマークしただけのようです。

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PAの建物の横には無闇に大きな広場があります。

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ここの自動販売機も戦国時代仕様で兜が上に乗っかっています。

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館内に入ると、コンビニなので狭い店内です。それでも小さなキッチンスペースでうどん類を提供しています。何故か、どん兵衛などのカップ麺が充実?していますね。

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というところで、下りのPAに比べて貧弱な上りのPAの見学はあっという間に終了。不思議に思ったのは、何故、上り下りのPAをひとつにまとめなかったのかということです。2つのPAはどうやら隣接しているようなのですが・・・。
これで新東名の延伸部分を、下りに続いて上りもフルに走破しました。

この後はおまけ。従来からある新東名を御殿場ジャンクションに向かった走っていると、富士山が見えてきました。新東名で富士山を見たのは初めてです。いつもは夜走ることが多いせいで、これまで富士山を見たことがありませんでした。正面の山の間に小さな富士山が顔を出します。

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次第に視界が広がって、富士山が裾の方まで姿を現します。久しぶりに見る富士山です。やっぱり富士山は綺麗だねと配偶者と話しながらも、saraiは道路をしっかりと見ながらの安全運転を心がけます。

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新富士が近づいてきて、富士山も大きく見えてきます。雲ひとつない青空に美しい富士山です。

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富士山を見るには横の壁が邪魔ですね。

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あれあれ、ますます壁が邪魔します。ほんのちょっぴり、富士山が頭を出しています。

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壁がなくなり、ガードレールだけになりました。富士山が裾野まで全体が見渡せます。もっとも見ていたのは配偶者だけです。saraiはよそ見できませんからね。

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この後、富士山は後ろにしか見えなくなったそうです。しかし、御殿場付近で、夕日に影のようになった富士山が横に見えました。これで富士山とはお別れです。

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これでおまけの富士山も含めて、新東名のレポートは完了です。
次は将来、海老名から御殿場まで開通する新東名全線開通のレポートとなります。saraiは走ることができるでしょうか。何年先のことかな。



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庄司紗矢香のパーフェクトな響き《ブリテン:ヴァイオリン協奏曲》・・・インキネン&日本フィル@サントリーホール 2016.4.22

今日はあまりよい席が取れず、1階席の後方席でステージが遠くて、庄司紗矢香の繊細なヴァイオリンの響きが聴き取れるか、不安でしたが、それは危惧に終わりました。素晴らしい響きが強音はもちろん弱音まで空間に沁み渡ります。特に超高音(ハーモニクスでしょうか)の素晴らしいこと。もちろん、ブリテンの音楽の表現も実に繊細極まりないものでしたが、ヴァイオリンという楽器の持つ響きの美しさだけ取っても、今日の庄司紗矢香の演奏はパーフェクトです。このところ、彼女の演奏でまったくはずれがないのに驚かされます。何という芸術的な高みに達したのでしょう。

ブリテンのヴァイオリン協奏曲って、このコンサートのチラシを見るまでは存在すら知りませんでした。このコンサートに向けて、以下の2枚のCDで予習しました。

 ヴェンゲロフ、ロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団
 ツィマーマン、ホーネック指揮スウェーデン放送交響楽団

何故、もっと演奏されないのか、不思議に思うほど、素晴らしい音楽です。ブリテンが若干25歳でこんなに成熟した音楽を作っていたとは驚きです。CDはいずれもよい演奏です。ヴェンゲロフは完璧と思えるような素晴らしい響きの演奏。一方、ツィマーマンは音楽表現の素晴らしさに魅了されます。特に第3楽章のパッサカリアの瑞々しく、哀感に満ちた音楽にはとても惹きつけられます。

今日の庄司紗矢香は楽譜を置いての演奏だったので、彼女自身もそれほど弾き込んだ曲ではなさそうですが、とてもライブとは思えない完成度の高い演奏です。第1楽章の美しい響きの主題でぐっと心惹かれてしまいます。日本フィルとの駆け合いも見事なものです。圧巻だったのは第2楽章のカデンツァ。響きも音楽表現も最高です。そして、第3楽章のパッサカリア。庄司紗矢香の高いレベルの演奏に呼応するようにインキネンの指揮する日本フィルも美しい響きを聴かせてくれます。この長い楽章は次第に心が高揚していきます。ショスタコーヴィチの音楽に似たようで似ていないブリテンのクールな哀愁の音楽を心に焼き付けてくれるような素晴らしい音楽が展開され、しみじみとした哀感のなか、音楽が消えていきます。しばしの静寂に包まれた後、大きな拍手で我に返りました。また、聴いてみたい音楽です。ブリテンの作品も最近は取り上げられることも多くなったような気がします。saraiも少し、ブリテンの音楽を聴いてみようと思わせられました。庄司紗矢香は素敵な音楽をプレゼントしてくれたようです。

庄司紗矢香のアンコール曲は哀愁を帯びたハンガリーの音楽のように思えましたが、実際はスペイン内戦時の軍歌だったようです。本当に庄司紗矢香のアンコールは凝っていて、いつも楽しませてくれます。彼女もアンコール曲の発掘で楽しんでいるんでしょう。一体、どこから探してくるんでしょうね。

休憩後、ホルストの組曲『惑星』です。ポピュラーな名曲ですが、実はsaraiは全曲を生で聴くのは多分、初めてです。以下のCDで予習しました。

 マリナー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ガーディナー指揮フィルハーモニア管弦楽団

いずれも素晴らしい演奏ですが、特にガーディナーのCDは本命盤と言われているほど、完成度の高い演奏。

今日のインキネン指揮の演奏はダイナミックで強烈な演奏。やはり、第4曲の木星の中間部は美しいですね。平原綾香が歌いたくなったのも分かります。これこそブリティッシュ音楽の真髄という感じです。最後の海王星は女声合唱の姿が見えないのが不思議でしたが、バックステージで歌うものなんでしょうか。確かにちょうどよい音量で合唱が聴こえていたので、そういうものなんですね。満足の演奏ではありました。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ピエタリ・インキネン
  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

  ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
   《アンコール》スペイン内戦時軍歌:アヴィレスへの道

   《休憩》

  ホルスト:組曲『惑星』

庄司紗矢香は次に5月末に無伴奏のリサイタルを聴く予定です。きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれるでしょう。確信しています。とても楽しみです。


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       庄司紗矢香,  

感動のドイツ・レクィエム・・・チェン・レイス&ノット&東響@ミューザ川崎シンフォニーホール 2016.4.23

期待して出かけたコンサートでしたが、その期待を大きく上回る演奏に大いに満足しました。そもそも、このコンサートはプログラムが素晴らしいんです。シェーンベルク、ベルクという新ウィーン楽派とその前の世代のブラームスのいずれも声楽作品を揃えた以下のプログラムです。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ソプラノ:チェン・レイス
  バス・バリトン&語り:クレシミル・ストラジャナッツ
  混声合唱:東響コーラス
  管弦楽:東京交響楽団

  シェーンベルク:ワルシャワの生き残り
  ベルク:「ルル」組曲

   《休憩》

  ブラームス:ドイツ・レクイエム


この魅力的なプログラムを見て、くらくらっときたsaraiは即、チケット購入を決意しました。だって、ウィーンならともかく、日本でこんなプログラムありなのって感じですからね。それにおまけですが、美貌のソプラノのチェン・レイスの実力も聴いてみたくなりました。ルルとドイツ・レクィエムを歌うので実力が問われます。

で、今日の演奏ですが、まずは後半のブラームスのドイツ・レクイエムの出来が最高に素晴らしく、第6曲の後半で盛り上がるところでは感動一歩手前までいきました。その前の第5曲ではソプラノのチェン・レイスはその美貌だけでなく、歌唱の素晴らしさでも感銘させてくれました。往年のアメリカ出身で早逝したアーリーン・オジェーの最高の美声に迫るような潤いのある歌声です。ちなみにsaraiは生で聴くことのできなかったアーリーン・オジェーにはまりかかっているところです。R・シュトラウスの《4つの最後の歌》とか、このブラームスのドイツ・レクイエムとかは最高に素晴らしいです。そのアーリーン・オジェーの最高の美声を彷彿とさせてくれたのが今日のチェン・レイスです。ところでチェン・レイスはイスラエル出身の歌手で主にウィーンで活躍しているようですが、Chen Reissと綴ります。10月のサントリーホール30周年記念ガラコンサートにもウィーン・フィルとともに舞台に立つようですが、そのパンフレットには、チェン・レイスではなく、ヘン・ライスと表記されています。日本での表記は統一してもらいたいものです。実は後で書きますが、彼女とお話しする機会があったので、どちらの表記がより正しいのか伺えばよかったと今頃、悔やんでいます。
ともあれ、ドイツ・レクイエムは第7曲もうっとりするような美しい演奏ですっかり聴き惚れてしまいました。バリトンのクレシミル・ストラジャナッツも美声を聴かせてくれましたし、東響コーラスは若干、もう少し迫力があればとも思いましたが、素晴らしく美しい歌唱を聴かせてくれたことは間違いありません。よほど、指揮者のジョナサン・ノットがこの曲をしっかりと仕上げたのでしょう。大変、満足しました。
実はドイツ・レクイエムは生で聴くのは初めてなので、力を入れて、予習に励みました。聴いたCDは以下です。

 1948年 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団・合唱団、ケルスティン・リンドベリ=トールリント(S)、ベルンハルト・ゼンナーシュテット(B)
 1951年 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン交響楽団、ウィーン・ジンクアカデミー、イルムガルト・ゼーフリート、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
 1958年 オットー・クレンペラー指揮ウィーン・フィル、楽友協会合唱団、ヴィルマ・リップ、エバーハルト・ヴェヒター
 1961年 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団・合唱団、エリーザベト・シュヴァルツコップ(s)、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(br)
 1978年 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団・合唱団、エディト・マティス、ヴォルフガング・ブレンデル
 1980年 ベルナルト・ハイティンク指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団、グンドゥラ・ヤノヴィッツ、トム・クラウゼ
 1981年 セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル、同合唱団、ミュンヘン・バッハ合唱団員、アーリン・オジェー、フランツ・ゲリーセン
 1987年 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団、バーバラ・ボニー、アンドレアス・シュミット

フルトヴェングラーの2枚とクレンペラーの旧盤がモノラルです。また、1951年のフルトヴェングラーは第1,3,4,5楽章のみの演奏です。この中で1枚選ぶのなら、やはり、クレンペラーの2枚のうちのどちらかになりますね。全体的にはウィーン・フィルのほうがモノラルながら音質も素晴らしく、音楽的にはよいのですが、やはり、歌手の魅力でフィルハーモニア管を選ぶことになりそうです。ジュリーニ&ウィーン・フィルもバーバラ・ボニーの素晴らしい歌唱もあり、よいのですが、前述のとおり、ソプラノ歌手で選ぶなら、アーリン・オジェーが歌ったチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルも魅力があります。実は聴いた8枚はすべて素晴らしかったので、もっと聴きたいところです。とりあえず、ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団のCDが出番待ちの状態です。

さて、順番が逆になりましたが、前半の新ウィーン楽派の2曲にも触れておきましょう。特にシェーンベルクの《ワルシャワの生き残り》が出色の出来でした。あまり、聴き込んでいない曲なんですが、パーフェクトとも思える演奏でした。ホロコーストを題材にした曲ですが、今日のプログラム解説には、シェーンベルク本人が「我々の時代を美学的・音楽的に表したもの」と語っており、語り手が情景を描写する単なるメロドラマなどではないと断じていました。そこでsaraiもあえて、凄惨なナチスのユダヤ人収容所の状況を語るシュプレッヒシュテンメの内容よりも音楽美に重点を置いて鑑賞しました。今日的にも先鋭な音楽ですが、その時代の限界状況を音楽で描いた作品は既に古典としての美しさにもあふれています。終盤の激しい一撃の後の男性合唱の迫力には身震いしてしまいました。シェーンベルクの声楽作品は素晴らしいです。それにやはり、指揮のジョナサン・ノットは現代音楽(シェーンベルクはもう古典ですが)にその手腕が活きるようです。

今日のコンサートでの問題なのがその後に演奏されたベルクの「ルル」組曲 です。演奏は悪くはなかったんです。実際、とても楽しんで聴けました。しかし、昨年、アムステルダムのネーデルランドオペラで凄いオペラ版の「ルル」を聴きましたから、どうしても比較して聴いてしまいます。何せ、そのときのオーケストラはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団だったんです。厚みのある響きとベルクの《ウィーンの熱》を感じさせる究極のオーケストラ演奏でした。これに対抗できそうな演奏があるとすれば、多分、ウィーン・フィルくらいでしょう。それでも対抗できるかどうか分からないほどの凄みのある演奏でした。今日の東京交響楽団の演奏はすっきりとした美しい演奏で、これはこれで評価できる演奏ではありました。でも、これがベルクかと言うと、何か違和感を感じます。なんだか日本人的な感性によるベルクなんです。ヨーロッパ的に演奏されるベルクはもっとねっとりとした熱を帯びています。話は飛びますが、都響でマーラーの名演を聴かせてくれたベルティーニが都響のマーラーを評して、「日本人的感性のマーラー」と語ったことを思い出します。間違っているかもしれませんが、今日のベルクを聴いて、これがそのことかと思い至りました。一言で言えば、実にきちんと揃ってはいるけれどもおとなしい演奏なんです。演奏者個々の自己主張を抑えて、チームプレーに徹した演奏です。ヨーロッパのオーケストラはその点、個々の自己主張を展開する中でハーモニーを形成するという感じで、悪ければ、ハーモニー崩壊の危険もありますが、スリリングでぎりぎりの演奏で面白く聴けるものです。もちろん、オーケストラは指揮者が鼓舞しますから、カリスマ的な指揮者が振れば、状況は変わりますが、少なくとも、今日のベルクは美しいけれども内面的なテンションの低い演奏に聴こえました。まあ、失礼ながら、コンセルトヘボウと東響を比較してはいけないとは思いますけどね。これって、悪口ではなく、東響のテクニックは素晴らしく、あくまでも高いレベルの音楽表現の違いについての素人の感想なんです。ところで、ルルを歌ったのはソプラノのチェン・レイスですが、彼女は美貌という点でルルを歌う資質に恵まれています。真っ赤なドレスに赤い口紅でファム・ファタール風に装って、歌の表現も激しくて、ルルの雰囲気を醸し出していました。でも、saraiはそういうルルでもピュアーな声の響きを期待してしまいます。残念ながら、チェン・レイスのルルはsaraiの好みには合いませんでした。昨年聴いたエルトマンのピュアーな高音が忘れられません。
ということで今日の演奏の中では、ベルクの「ルル」組曲はもうひとつでした。面白く聴けましたけどね。

最後に、素晴らしかったドイツ・レクィエムを聴き終えて、コンサートホールのロビーを出ようとしたときのことをおまけにしましょう。
配偶者がトイレから出てくるのを待って、ロビーをうろうろしていると、何とCD販売コーナーにチェン・レイスのサイン会の文字があります。彼女の美貌と美声でにわかにファンになったsaraiです。心ときめくものがあります。販売スタッフのかたに「どこでサイン会をやるんですか?」って聞くと、彼の指差す先にはごく短い行列があります。いつもサイン会の長い行列を恨めしく眺めるsaraiですが、さすがに驚きます。「ええっ、あれだけしか並んでいないの!」って言うと、彼は苦笑するだけです。これはチャンスです。チェン・レイスが歌ったドイツ・レクィエム(ズビン・メータ指揮イスラエル・フィル)のCDを思わずつかんでしまいます。ところでこのCDで歌っている合唱団の名称はガリー・ベルティーニ・イスラエル合唱団でした。日本人にも懐かしい響きですね。
行列の最後尾、と言っても10数人しか並んでいませんが、ともかく並びます。結構、待たされましたが、美貌のチェン・レイスが現れます。行列はすぐに進んで、saraiの番になります。サインしてもらうCDを差し出して、彼女に話しかけます。「ウィーン国立歌劇場であなたの美しい声が聴きたいけど、来シーズンは何を歌うの?」。(ウィーン国立歌劇場のHPで彼女が来シーズン出演することは知っていました。)

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彼女は驚いたように「本当にウィーンまで来てくれるの?」。(ウィーンはsaraiのホームグラウンドですから、都合のつけようはあります。)

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「ウィーン国立歌劇場の来シーズンは・・・」って、固まってしまいます。あれあれ、すぐには思いだせないんだ。しばらく考えて「アルチーナのモルガーナ、アラベラのズデンカ、マルツェリーネ・・・フィデリオのね」。また、「本当にウィーンに来てくれるの?」。美しい目で見つめられると、「もちろん」としか言えません。

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すると「では、ウィーンで会いましょうね」って優しく微笑みながら、握手してくれました。舞台同様、実に表情の豊かなかたです。

美人と話ができて、上機嫌になったsaraiを配偶者が優しく見ていました。なお、携帯で写真を撮ってくれたのは配偶者です。ありがとう。

ところで、家に帰って調べると、確かにアルチーナとアラベラは合っていましたが、フォデリオはイスラエルでの公演の間違い。ウィーンでは、ヘンゼルとグレーテルのグレーテル役を歌うようです。行くなら、来年3月のアラベラがよさそうです。アラベラを歌うのはカミラ・ニュルンド、マンドリカはボー・スコウフスです。




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       ジョナサン・ノット,  

仲道郁代 プレイエルを弾く@横浜上大岡ひまわりの郷 2016.4.24

仲道郁代の画期的なリサイタルでした。ショパンがパリで活躍中に演奏したピアノと同じ型式のピアノであるプレイエル社製のピアノでのリサイタルです。仲道郁代が5年前にフランスで購入したピアノを彼女の自宅からひまわりの郷ホールに運び込んでのオール・ショパン・プログラムのリサイタルです。見るからに優美で華奢なピアノです。スタインウェイのコンサートグランドピアノに比べると一回り小さなピアノです。どんな響きがするのか、楽しみですね。ちなみに仲道郁代の話によると、プレイエルピアノだけで構成するコンサートは初めてとのことです。意外ですね。彼女がプレイエルとスタインウェイを弾き比べするコンサートをやったことは知っていたので、当然、プレイエルだけのコンサートも既にやっていると思っていました。やはり、今日のホールのような観客席400人程度の小さなホールでないと音量の小さなプレイエルでのコンサートは難しいのでしょう。よくぞ、この小さなホールでのコンサートに彼女のような人気ピアニストが来てくれたものです。感謝です。さすがに今日のリサイタルはチケット完売だということです。さらに舞台奥に50人ほどの階段席が増設されています。このホールで初めて見る光景です。

相変わらず美しい仲道郁代がシルバーのお姫様ドレスをまとって、ステージに登場。ピアノの上には既にワイヤレスマイクが用意されています。いつものようにトークでリサイタルは始まります。彼女の独特のスタイルのリサイタルですが、もう、すっかり慣れました。彼女のトークが結構、楽しみになっているんです。舞台と客席が一体化して、和やかな雰囲気になります。いつもの真剣勝負のようなクラシックのコンサートも大好きですが、こういうスタイルもよいものです。

最初はお馴染みの幻想即興曲です。ずいぶん、響きの異なるピアノの音色に戸惑います。なんだか、音がぶっきらぼうな感じです。よく聴くと、鍵盤を叩いた後の音の減衰が早くて、響きが渇いて聴こえるんです。もちろん、音量も小さめですし、ピッチが低いせいか、地味な印象を受けます。いつもの派手な響きの幻想即興曲とは風合いが違い、この曲はプレイエルでの演奏には向かない感じではあります。それでもショパンはこんな感じのピアノで演奏していたんだと思うと一種の感銘を受けてしまいます。

ところが2曲目のノクターン 第1番では、美しい音色にうっとりしてしまいます。冒頭の主題の高音からの響きがとても耳に心地よいです。繊細さの極みのような響きと演奏です。子供のころからショパンの曲では最もsaraiが好んで聴いた曲ですが、saraiの理想とするような演奏です。音の減衰が早いことが一種のノンペダル奏法と同じような効果を生んで、音が濁らないピュアーな響きになっているような気がします。いやはや、素晴らしい演奏でした。この曲が聴けただけで満足です。

3曲目のノクターン 第2番もとても美しい演奏。ショパンの音楽で一番有名かもしれないほど聴き過ぎた曲がとても新鮮に耳に響きます。こういう静かな音楽をプレイエルのピアノで聴くのはとっても贅沢な時間に思えます。

次の「革命」はポリーニの目覚ましいテクニックの演奏で一世を風靡した練習曲集のレコードが忘れられない曲です。ああいう演奏はスタインウェイ抜きには考えられないわけですが、仲道郁代のプレイエルでの演奏はその対極にあるようなものです。さすがにこれはスタインウェイの登場をショパンが待っていたような音楽です。プレイエルの容量オーバーの感じを受けます。

同じ練習曲でも「別れの曲」はなかなかプレイエルの響きも心地よく感じます。それも中間部の激しいタッチの部分もいいんです。胸に沁みる演奏です。

前半最後のバラード 第1番はまあまあという感じです。曲の素晴らしさは伝わってきました。プレイエルの限界も若干感じる部分もありました。

前半の途中で調律師のかたとのトークもあり、プレイエルに関する興味深い話も聴けました。そして、休憩時間には、自由に舞台に上がって、ごく近くからプレイエルのピアノを見せてもらえました。木目の美しい輝きに包まれたピアノです。ご自身が所有する貴重なピアノを惜しげもなく見せてくれる仲道郁代は本当に音楽を愛し、その気持ちを聴衆と共有させてくれる稀なタイプの優しい音楽家ですね。ますます、好感度上昇です。

後半はワルツ8曲。ショパンが生きている間に出版されたワルツ全曲だそうです。ほかのワルツはすべて、死後に出版されたものだそうです。この8曲はショパンが校訂した楽譜がありますから、価値の高いものですね。プレイエルでのワルツの演奏はそれはもう、最高の響きです。どの曲も演奏も音楽表現も見事で、ただただ耳を傾けるのみです。こういう素晴らしい響きが聴けるとは思っていませんでした。もう、スタインウェイなどは聴けないと思うほどです。個々の曲にうんぬんすることはやめましょう。そうそう、仲道郁代は後半はゴールドのドレスに着替えてきましたが、とてもお似合いでした。耳だけでなく眼も楽しませてくれます。

最後は英雄ポロネーズです。こういう曲はプレイエル向きではないと思いながら聴き始めましたが、これまた素晴らしい演奏。どうやら、saraiの耳はプレイエルに慣らされたようです。仲道郁代の演奏も最高でした。

アンコールはいつもの2曲です。ノクターンはそれはもう、素晴らしい演奏でした。何度も彼女の演奏を聴いてきましたが、このプレイエルでの演奏は格別の響きでした。お見事です。

今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:仲道郁代

   オール・ショパン・プログラム

    幻想即興曲 嬰ハ短調op. 66
    ノクターン 第1番 変ロ短調 op.9-1
    ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2
    12の練習曲op.10 第12番 ハ短調「革命」
    12の練習曲op.10 第3番 ホ長調 「別れの曲」
    バラード 第1番 ト短調 op.23

     《休憩》

    ワルツ 第1番 変ホ長調 op.18 「華麗なる大円舞曲」
    ワルツ 第2番 変イ長調 op.34-1 「華麗なる円舞曲」
    ワルツ 第3番 イ短調 op.34-2 「華麗なる円舞曲」
    ワルツ 第4番 ヘ長調 op.34-3 「華麗なる円舞曲」
    ワルツ 第5番 変イ長調 op.42
    ワルツ 第6番 変ニ長調 op.64-1 「小犬のワルツ」
    ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2
    ワルツ 第8番 変イ長調 op.64-3
    ポロネーズ 第6番 変イ長調 「英雄」op.53

    《アンコール》

    ノクターン 第20番 嬰ハ短調 「遺作」
    エルガー:愛の挨拶

     使用ピアノ:1842年製造/プレイエル社製/鍵盤80鍵/ピッチ430Hz/仲道郁代所蔵



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ゲント散策:賑やかなレイエ川・・・観光船に乗りたいな!!

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/21回目

ゲントGentの壮大な建築群に圧倒されながら、旧市街を散策しています。レイエ川Lysにかかる聖ミヒエル橋Sint-Michielsbrugの上から河畔を見下ろすと、夕日を浴びながら若い人達を中心に多くの人たちが川縁に座り込んでいます。京都の鴨川を思い出します。もっとも鴨川の方がカップル率が断然多いですけどね。

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レイエ河畔を歩きましょう。いったん橋から下りて、聖ミヒエル橋通りSint-Michielshellingを歩きます。左手には郵便局、通りの先には聖ニコラス教会Sint-Niklaaskerk、鐘楼Belfort、聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalというゲントの街のランドマークが並んでいます。圧倒的な眺めです。

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聖ミヒエル橋通りの下り坂の途中で階段を降りて、下のパクハイス通りPakhuisstraatに出ます。

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レイエ川のグラスレイGrasleiの川縁に出て、先ほどの聖ミヒエル橋を見上げます。橋の先には聖ミヒエル教会Sint-Michielskerkの重厚な建物が見えています。対岸はコーレンレイKorenleiです。レストランが並んでいます。

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グラスレイの川縁は大勢の人で賑わっています。

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川縁をぶらぶら歩きます。レイエ川には観光船も走っています。それを見たsaraiは、乗る気満々になります。

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観光船乗り場に向かいます。観光船が乗り場に停泊しているのが見えます。

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が、乗り場に行くと、今日はもう終了よとの冷たい言葉にガックリ。確かに、お向かいの乗り場もしまっているようです。橋を渡って対岸に行ってみますが、もう観光船は無人で係留されているだけです。

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橋の上に戻って、レイエ川の北の方向を眺めます。川は、この先で2つに分かれています。その川の分かれるポイントには旧魚市場Oude Vismijnの建物が立ち、その建物の上にフランドル伯居城Gravensteenが頭を覗かせています。

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こちらは川が分かれた右手の方です。こちらがレイエ川の本流になります。川沿いにレストランが立ち並んでいます。

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レイエ川の南の方向を振り返ります。こちらが先ほどから歩いてきた道です。聖ミヒエル橋と聖ミヒエル教会も見えています。

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観光船のことを心に残しながらも散策を続けます。北の方に歩いていきます。ペンスマルクト通りPensmarktを歩きます。その先のグルーンテンマルクト通りGroentenmarktに入ると、左側には大肉市場Groot Vleeshuisの建物が続きます。中世の屋内肉市場だった建物です。通りの上を見ると、靴が何足も吊り下げられています。これは何でしょう?

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大肉市場の長い建物を過ぎたところで左に折れて、またレイエ川の方に向かいます。クライネ・フィスマルクト通りKleine Vismarktを歩くと、川を渡る橋に出ます。saraiが観光船を諦めきれずに詰まらなさそうに橋の上を歩いていると、数人の人が橋の袂の桟橋にいるのを配偶者が発見。それっとばかりに観光船チケット売り場に急ぎ、観光船は出るのかと聞くと、15分ほど待ってねとのこと。はい、待ちますよ。

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チケットを購入します。

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桟橋に降りて待ちましょう。10人ほどの人が待っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これが観光船乗り場からの川の眺めです。対岸にはレストランがあり、多くの人で賑わっています。先ほど渡った橋(クライネ・フィスマルクト通り)も見えています。

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何気に、案内板を見ていると・・・60歳以上は6.5ユーロと書かれています。我々は7ユーロ払いました。

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これは返してもらわないとと配偶者が出かけていきます。2人合わせて、1ユーロをゲットです。シニア万歳です。気分よく川の眺めを楽しみます。

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一緒に待っている皆さんもリラックスしていますね。

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だんだんとクルーズ客も増えてきました。そろそろですね。

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仲良しカップルもいます。2人だけの世界に入っているようです。

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観光船クルーズも間近です。ワクワク・・・



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ゲント散策:レイエ川の観光船クルーズ

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/22回目

ゲントGentのレイエ川Lysの観光船クルーズもお客が大勢集まり、いよいよ出航です。クルーズガイド兼船長はサングラスのイケメン君です。達者な英語を話してくれます。

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まずは大肉市場Groot Vleeshuisの建物の前を通過して、レイエ川を南下します。

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すぐに、先ほど歩いたグラスレイGrasleiに差し掛かります。郵便局だった建物の時計塔が、川沿の建物の後ろから頭を出しています。

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グラスレイの川縁はますます若者たちが息軒昂です。我々の観光船のガイドのイケメン君と声を掛け合っています。みんな知り合い同士なのか、単にノリがいいだけなのか・・・。

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郵便局の大きな建物の前を通過します。

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聖ミヒエル橋Sint-Michielsbrugの手前に差し掛かると、聖ニコラス教会Sint-Niklaaskerk、鐘楼Belfort、聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalというゲントの街のシンボルが見えます。まさかクルーズ船から見えるとは思っていませんでしたが、これが見えないとゲントの観光は始まりませんね。

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聖ミヒエル橋をくぐると、左手に妙な建物が見えてきます。

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壁に落書きもどきの絵が描かれていて、3階のバルコニーに旗と三又の槍を持った怪人の像があります。何なのか不明です。誰か教えて!

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くぐり抜けてきた聖ミヒエル橋を振り返ります。

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これは聖ミヒエル教会Sint-Michielskerkです。左手には大学の建物が続きます。

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大学の大きな建物の先でクルーズ船は向きを変えて、今度は北上します。

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逆方向に進む別の観光船とすれ違います。我々の乗っている観光船もほぼ同じような感じの船です。

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再び聖ミヒエル橋をくぐって、グラスレイの前に差し掛かります。

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グラスレイの前を過ぎていきます。

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先ほど乗れなかった観光船乗り場に近づきますが、なんだか船に人が乗っていますね。変ですね。

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こちらはグラスレイの対岸のコーレンレイKorenleiです。こちらの岸にはあまり人がいませんね。

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観光船乗り場の前には、昔風の格好をした人たちがいます。どうやら何かのイベントのようですね。観光船は終了している筈ですからね。

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コーレンレイのギルドハウスの建物の上に夕日が落ちてきます。もう夕方の6時半近くになりました。

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旧魚市場Oude Vismijnの建物の前に戻ってきました。ほぼ出発点近くですが、クルーズはまだまだ続くようです。

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ここまでのクルーズ船のルートを地図で確認しておきましょう。

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超混雑!!でも必見!!若冲展@東京都美術館 2016.4.27

うかつにも、生誕300年記念の物凄い若冲展が開催されることを直前まで気が付かなかったsaraiです。配偶者が友人から聞き付けてきたので、半信半疑でチェックしたところ、空前絶後の規模の展示会です。これは何としても大型連休に入る前に駆けつけないといけないと思い、夕方の混雑が少しでも緩和される時間帯を狙って、東京上野の東京都美術館の出かけました。着いたのは午後3時半頃ですが、入場は30分待ちでした。ほぼ予想通りです。いやはや、大変な人出です。しかし、本当に大変だったのは入館後の大混雑です。作品の前に大勢の人が群がっていて、全然動きません。後ろの方から作品の6~7割の部分だけを見るのがやっとですが、それでも何とか全作品を見ることができました。素晴らしい作品群です。特に初めて見た動植綵絵30幅の見事さには圧倒されました。
特に印象的だった3つの作品をご紹介しましょう。

《群鶏図》です。凄まじい構図です。そして、あふれかえるような色彩です。さらに、若冲の特徴である徹底した精密な写生が素晴らしいです。

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《芦雁図》です。これは驚くような構図ですね。芸術性では動植綵絵中、随一かもしれません。それにとても美しい!


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《牡丹小禽図》です。鮮やかな花の色彩の乱舞に魅了されます。

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雪と鶏を描いた作品もまとめて見られます。夢のようです。

細見美術館所蔵の《雪中雄鶏図》です。以前、京都の細見美術館を訪れた際、よそに貸し出し中で見られずに悔しい思いをした作品ですが、遂にここで見ることができました。構図も素晴らしいですが、何といっても若冲の描く鶏は美しいですね。

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京都・両足院所蔵の《雪梅雄鶏図》です。これは両足院の特別公開で見た作品です。これも雪と梅と鶏、いずれも素晴らしいです。配偶者は鶏の鶏冠の赤と梅の花の赤の色彩が見事にマッチしていると感心していました。

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岡田美術館所蔵の《雪中雄鶏図》です。saraiはこれらの3枚中、最高の一作と感じました。鶏冠の赤の色彩が見事に際立っています。それに鶏のうねるような形状の美しさに感嘆します。

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最後に、米国から再びプライス・コレクションがやってきたことにびっくり。2013年9月に東日本大震災復興支援で開催され、これが最後の来日だというプライス・コレクションの若冲展に、saraiはわざわざ車を飛ばして福島県立美術館まで出かけたんです。その折にたっぷりと《鳥獣花木図屏風》を拝見しました。ここで再会するとはね。さっと見ましたが、やはり素晴らしいですね。以前紹介済なので、ここではこれ以上触れません。そのときの記事はここです。

超混雑でゆっくりと見られなかったのはとても残念でしたが、若冲の素晴らしい作品群に接してsaraiは大満足です。図録を購入して、今でも今日見た作品を振り返って、楽しんでいます。
ちなみにシニア料金でとてもお得に見られたのも嬉しいことでした。5月10日に一部の作品の入れ替え展示があるので、体力と暇があれば、混雑にめげずにもう一度出かけたい気持ちです。




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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

 

ゲント散策:レイエ川の観光船クルーズは続く

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/23回目

ゲントGentのレイエ川Lysの観光船クルーズはぐるっと南の方を周って、出発した船着き場近くに戻ってきました。
これは旧魚市場Oude Vismijnの建物の隣の建物で、その先は船着き場です。

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これでクルーズはお終いなのかなって思っていたら、観光船は船着き場をすっと通り過ぎて、レイエ川を北の方に進みます。川沿いの建物と建物の間のスペースにはテーブルが数脚置かれて、ちょっとしたレストランになっています。皆さん、ビールを楽しんでいるようです。こちらも喉が渇いてきます。生憎、観光船ではビールのサービスはありません。

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これは船着き場とレストランが一体化したようなお店です。こういうところで食事を楽しみたいものですね。

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クロンメワル通りKrommewalの橋が見えてきます。この橋の先でレイエ川はぐるりと右に大きく湾曲して、その先にsaraiが宿泊しているボートハウスのホテルがありますが、観光船はここで引き返すようです。

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また、先ほどの船着き場とレストランが一体化したようなお店の前に戻ってきます。うーん、なかなか風情のあるお店ですね。

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再び観光船乗り場の前に戻ってきましたが、今度も素通りします。旧魚市場の建物に沿って、レイエ川から右手の支流(運河?)のリーヴェLieveに入ります。ギルドハウスのような建物が並んでいます。

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レーケリング通りRekelingestraatの橋をくぐると、いきなり右手に石造りの堅固な構造物が姿を現します。

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フランドル伯居城Gravensteenです。1180年にフランドル伯のフィリップ・ダルダスが築いたお城です。明日にでも訪れてみましょう。

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フランドル伯居城を過ぎても、観光船クルーズはまだまだ続くようです。リーヴェ運河の先に進みます。

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観光船はリーヴェ通りLievestraatの橋をくぐり抜けます。橋を過ぎたところで後ろを振り返ります。リーヴェ通りの橋の向こうに、フランドル伯居城が旗をはためかせながら建っています。

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この辺りの岸辺は、リーヴェカーイLievekaaiという緑豊かな公園になっています。

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おやっ、右手の建物の塀の上に奇妙な天使像が見えます。立派な煉瓦造りの大きな建物(アウグスタイネン修道院Klooster Paters Augustijnen)にしては、えらくお茶目なものが組み合わさっています。何でしょうね。ゲントの街には奇妙なものが多そうです。

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ジルフェルホフ通りZilverhofの重厚な橋をくぐって、リーヴェ運河は左(西)に曲がっていきます。振り返って、ジルフェルホフ通りの方を眺めます。先ほどの大きな煉瓦造りのアウグスタイネン修道院も見えています。

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シント・アントニウスカーイ通りSint-Antoniuskaaiに沿ってリーヴェ運河は続きます。行く手の先にある華奢な橋には、奇妙な石造りの門が見えています。

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門柱の上に、人物や馬に乗った人の像が乗っかっています。

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この橋を抜けたところで、気になって振り返ります。橋の両側に奇妙な門柱が立っていたんですね。

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ここまでのクルーズのルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズはまだ続きます。なかなか、大サービスのクルーズです。



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ゲント散策:レイエ川の観光船クルーズは完了

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/24回目

ゲントGentのレイエ川Lysの観光船クルーズは、リーヴェ運河Lieveの奥深くへ入っていきます。運河の両側には散策路が続いています。

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運河沿いの散策路は緑が豊かです。

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観光船の行く手を見ると、もう運河は行き止まりのようです。

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もうすぐ行き止まりになります。

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ここで観光船は転回します。緑濃い運河を戻ります。

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これが行き止まりポイントです。3つの三角帽子の屋根の建物が並びます。ラボットRabotと呼ばれています。右奥に見える大きな建物の壁にはまたまた奇妙なものが描かれています。ゲントは変わった街ですね。

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運河の横の煉瓦の高い塀の窓に、また妙な裸婦が描かれています。ゲントって・・・。

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ともあれ、美しい運河を観光船は船着き場に戻っていきます。

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緑の運河の先に、またアウグスタイネン修道院Klooster Paters Augustijnenが見えてきます。リーヴェ運河はそこで大きく右に曲がって、レイエ川に向かいます。

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リーヴェカーイLievekaaiの緑豊かな公園の先に、フランドル伯居城Gravensteenが再び見えてきます。

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フランドル伯居城を通過します。

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レイエ川に戻ってきました。グラスレイの郵便局の時計塔が見えてきます。

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船着き場に到着して観光船クルーズは完了。イケメン君のとっても丁寧なガイドで、美しい街並みを楽しむことが出来ました。多分、これが今日、ゲントで最後のクルーズ船だったでしょう。たっぷりとクルーズを堪能しました。ところで特別なお客さん(Special Guest)として紹介されたのは、イケメン案内人の美人婚約者でした。なにやらベルギーは美人が多いようなとsaraiが言うと、配偶者はおじさん風を吹かせるねと揶揄ります。船着き場の桟橋からチケット売り場の方に上がっていきます。

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ここまでのクルーズのルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、レイエ河畔のお店で夕食にしましょう。観光船乗り場の対岸のお店で席を確保。向かいには観光船乗り場が見えています。

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手摺に取り付けられたプランターの花が綺麗です。もっとも咲いている花は日本生まれのサフィニアです。サフィニアはヨーロッパで人気の花になっています。

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先ほど乗った観光船が見えます。イケメン君が最後のお片付け中です。

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と、目の前に観光船が現れます。これこそ、今日最後の観光船クルーズだったようです。

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さて、喉も渇いたし、ベルギー名物のビールを楽しみましょう。


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ゲント散策:ベルギーのビールは美味しい・・・でも、飲み過ぎは!!

2015年6月29日月曜日@アムステルダム~アントワープ~ゲント/25回目

ゲントGentのレイエ川Lysの観光船クルーズを終え、観光船乗り場の対岸にあるビアハウスに落ち着いて夕食をいただきます。しばらくは観光船の様子を眺めていましたが、そろそろオーダーしましょう。忙しそうに立ち回るウェーターをつかまえます。

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メニューにあるビールのリストは膨大な量なので、ウェーターに相談してみます。好みを言って、美味しそうなビールを薦められるままにお願いします。食事のメニューをお願いすると、もうレストランは終了したとのすげない返事。エ~、まだ7時過ぎだよ。どうも、河畔のお店は飲み物だけになってしまうようです。どうりで客の回転が速いんですね。おつまみはチーズだけとのことなので、選択の余地なくそれをお願いします。
届いたビールは美味しいですよ。それに色も綺麗です。ベルギーでのビール初体験です。

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これはおつまみのチーズ。チーズにはソースが添えられています。ベルギーだし、色合いからチョコレートかしらと思ってつけてみたら、カラシでした。でも、これって意外に美味しいかも。

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さすがにビールとおつまみだけではお腹が空いたままなので、夕食を頂きにお店を移動します。大肉市場の前の道を歩きながらレストランを探します。飲み物だけのお店も多いようです。

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グラスレイGrasleiの繁華街に着くと、ようやく食事を出しているお店がありました。テラス席に落ち着きます。

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豊富なメニューの中から名物のクリームシチュー(ワーテルゾーイ)とスパゲッティーをチョイス。

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美しいゲントの街並みに上機嫌のsaraiは、またまたビールを注文します。Kriek Lindemansという銘柄をチョイス。

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とても綺麗なビールが届きます。

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美味しいけれど、当然ですが量がたっぷり!
向かいの建物は、大肉市場の続きの建物で重厚で美しいです。古都の雰囲気を楽しみながら、料理を待ちます。

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ビールを飲みながらお店の軒先を見ると、そこには今飲んでいるビールの銘柄が書かれています。ふーん。

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料理が運ばれてきます。これはワーテルゾーイです。

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これはスパゲッティー・ボロネーゼ。

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美味しく頂きましたが、ビールは大分残してしまいました。ここではビールは注文しただけのようなものでしたが、ベルギービール2軒のはしごででへろへろに。アルコールには弱いsaraiです。お店を出て、ふらふらとグラスレイの川岸を歩きます。

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そこから、聖バーフ大聖堂の方に歩きます。聖ニコラス教会と鐘楼の間辺りで、通りの向かいの建物の屋根の上を見ると、数体の奇妙な像が見えます。これまた、ゲントらしさですね。

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そう言えば、先ほどの観光船クルーズで、イケメンガイドが盛んに鐘楼の尖塔の頂にあるドラゴンのことを説明していました。観光船からは遠くてあまりよく見えなかったので、鐘楼の下から見上げます。なるほど、美しい尖塔ですね。

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目を凝らすと、91mある鐘楼の尖塔の頂にゲントのシンボルであるという黄金のドラゴンが見えます。夕日を浴びて輝いています。

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鐘楼の下からは市庁舎の建物が見えています。この辺りから、saraiの足元が怪しくなってきます。

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最後は配偶者に手をつないでもらって、ふらふらとボートハウスのホテルに辿り着き、ベッドに倒れこみます。
あれあれ~出かけている間に、オーナーが部屋のカーテンを引いたりチェックしてくれたようです。
部屋の舷窓からは黄昏の中、レイエ川の対岸の建物に光が灯り、美しい風景が幻想的です。

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一眠りをした後、しっかりブログを書きます。その頃に気づきます。オーナーがなぜ部屋の点検をしたのかが・・・。部屋の明かりを求めて虫が寄ってくるのですね。窓の外にはいっぱい虫が寄ってきており、きっとどこかにちょっと隙間があるのでしょう・・・部屋の壁にも虫がそれなりに張り付いています。saraiも配偶者も平気ですけど、駄目な人は多いかもね。ボート暮らしも憧れますが、大変なこともあるようですね。
充実した1日でした。おやすみなさい。
明日こそは憧れの聖バーフ大聖堂の祭壇画《神秘の子羊》を見ましょう。楽しみです。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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