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焦って予習中・・・ザルツブルク音楽祭の旅

旅の鉄道移動の準備をしつつ、肝心のザルツブルク音楽祭の予習を焦って進めています。
一応、オペラは一通り、聴きました。

・トーマス・アデスの新作オペラ《皆殺しの天使》 アデス指揮ウィーン放送交響楽団、オードリー・ルーナ、フォン・オッター、イェスティン・デイヴィス

 これは新作なので、予習はできません。原作の映画《皆殺しの天使》を見て、ストーリーを理解。正確に言えば、この作品は誰も自信を持って理解はできませんが、あらすじをともかく頭に入れたということです。ストーリーはオペラ《ランメルムーアのルチア》を見た紳士・淑女が20名ほど、ブルジョアの邸宅でのアフターオペラの晩餐会に招待されて集まるところから始まります。ところが晩餐会が終わっても誰一人帰ろうとしません。これは不条理ものの典型ですね。結局、彼らは邸宅から出られなくなり、水も食料も尽きます。最後は迷い込んできた羊を殺して、料理して飢えをしのぎます。最終的には大パニックに陥り、殺し合いが始まろうとしますが、ワルキューレというあだ名の外国人の若い女性の導きで難局を脱したかに見えますが・・・。終わりも謎のままです。このワルキューレを演じるのがオードリー・ルーナ。ルチアを歌った歌姫ですから、きっと、金切り声を上げるのでしょう。フォン・オッターは末期がんで苦しむ患者役です。幻覚に襲われるシーンもあるので、彼女の演技力が活かされるのでしょう。閉じ込められたグループを何とか助けようとする医師の役はジョン・トムリンソン。イェスティン・デイヴィスはちょい悪の弟役なので、誠実派の彼がどう演じるんでしょう。ブルジョアのホスト役がチャールズ・ワークマン。このほか、トーマス・アレンも出演。芸達者の活躍する舞台になりそうです。原作の映画は原題が《プロビデンシア(神意、摂理)通りの遭難者たち》でしたが、最終的に《皆殺しの天使》に変更されました。監督のルイス・ブニュエルは脚本家のイス・アリコリサと組んで、この不可解なストーリーを組み上げたそうです。1962年制作の白黒映画です。映画には奇妙な繰り返し(まったく同じシーンが繰り返されます)があって、最初はDVDの再生が故障したのかと思いました。これはオペラではどうなるのでしょう。興味あるところです。それと舞台に羊は登場するのかな? ともかく、映画から50年以上経っての復活がオペラとはね。

・プッチーニ:オペラ《マノン・レスコー》(コンサート形式) アルミリアート指揮ミュンヘン放送管弦楽団、アンナ・ネトレプコ、ユーシフ・エヴァゾフ

 メトロポリタン・オペラのヴィデオを見ました。マノンはマッティラ、デ・グリューはジョルダーニ、 レスコーはドゥウェイン・クロフト。指揮はレヴァインが熱演。

・R・シュトラウス:オペラ《ダナエの愛》 ウェルザー・メスト指揮ウィーン・フィル、ストヤノワ

 これはあまりヴィデオ化されていないので選択肢がありません。ベルリン・ドイツ・オペラの2011年のライブ作品を見ました。指揮はアンドリュー・リットン、演出はキルステン・ハームス。ダナエ役は美人ソプラノのマニュエラ・ウール、ミダスはマティアス・クリンク、ユピテルはマーク・デラヴァン。なかなかよい仕上がりでした。

・モーツァルト:オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》 ダント-ネ指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ベヒトルフ演出、クライター、ヤンコヴァ、ヴォッレ

 これは今更予習ではありませんが、グラインドボーン音楽祭の魅力的な公演を見ました。指揮はイヴァン・フィッシャー、演出はニコラス・ハイトナー。フィオルディリージはミア・パーション、ドラベッラはアンケ・フォンドゥング。ともかく、この若い美人コンビが清新な歌と演技を聴かせてくれます。アンサンブル・オペラとしての出来も上々。saraiが最も好んでいるヴィデオです。

・ハーディング指揮ウィーン・フィル、エトヴェシュ:ハレルヤ(世界初演)、ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲、マーラー:交響曲第10番《アダージョ》

 未聴

・メータ指揮ウィーン・フィル、ペルト:白鳥の歌、マーラー:亡き子をしのぶ歌(ゲルネ)、ブルックナー:交響曲第4番

 未聴
 
・ホフマンスタール:演劇《イェーダーマン》

 あらすじをざっと読んだだけ。それで十分でしょう。

・イザベル・ファウスト・ヴァイオリン・リサイタル バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲

 未聴

・ブッフビンダー・ピアノ・リサイタル ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番 シューマン:謝肉祭 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番/第23番

 シューマン以外はブッフビンダーの演奏するCDを聴きました。シューマンはアラウ。ちょっと響きが違うようです。

・ベジュン・メータ・カンタータの夕べ ベジュン・メータ(カウンターテノールと指揮)、アンサンブル・ディドロ

 未聴

・ブレゲンツ音楽祭のプッチーニ《トゥーランドット》

 ドミンゴとマルトンが歌ったメトロポリタン・オペラの決定版を再度、聴き直しました。ミッチェルの歌うリューもいいですね。


と言うことで、あと1週間で残りを聴きましょう。オペラ《ダナエの愛》はCDもいくつか聴かねば・・・。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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