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ランス大聖堂、サン・レミ聖堂、シャロン=アン=シャンパーニュの教会巡り

ノートルダム大聖堂巡りの3日目。今日はランス大聖堂を訪れます。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とレピーヌのノートルダム大寺院も訪れます。ノートルダム大聖堂巡りも佳境に入ります。

今日はランス行のTGVを予約済なので、その時間に合わせて起床。昨夜から気になっていたシャロン=アン=シャンパーニュからの帰りの電車を再チェックします。予定通りであれば、ホテルに戻る時間が夜の10時半を過ぎてしまいそうです。これはきついスケジュールですね。その前の電車で帰ろうとすると、TGVしかありません。TGVは予約しないと乗れないので、今日、駅に行って、チケットが取れるかどうか挑戦してみましょう。
ランス行のTGVはファーストクラスだけあって贅沢な旅になります。TGVがシャンパーニュ地方に近づくと列車の窓の外は深い霧に覆われます。幻想的な雰囲気です。パリ東駅からたった45分ほどでランス駅に到着。まずは駅のチケット窓口でTGVのチケットを購入。
ランス大聖堂までは歩いて行きます。10分ほどです。
ランス大聖堂はフランス王が戴冠したところだけあって、実に重厚な建物です。側面から近づいたので、正面に回り込みます。ああーっ、やられた。なんと覆いが掛けられて工事中です。もっとも覆われているのは正面の真ん中の部分だけで左右の2本の塔の部分はちゃんと見ることができます。まあ、どこかは工事中なんでしょうから、2本の塔が見られただけでもよしとしないといけませんね。内部を見学します。さすがにゴシックの巨大な空間です。ステンドグラスはほとんどは新しく作り変えられたものでしょう。第2次世界大戦で壊滅的に破壊されたそうですからね。遠くから見ると内陣奥のステンドグラスが美しそうです。近くまで行って説明板を見ると、シャガール作って書いてあります。これがそのシャガールの美しいステンドグラスです。

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大聖堂を出て、これまた世界遺産だというサン・レミ聖堂に向かいます。中に入って、驚愕!! 素晴らしい内部空間です。saraiの感性ではこの3日間で一番美しい教会です。この教会のステンドグラスも多分、新しく作られたものでしょうが、美しいものは美しいです。さすがに世界遺産だけのことはあります。

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ランスではランス大聖堂だけでなく、このサン・レミ聖堂は必見です。じっくりとその美を堪能させてもらいました。

次はランチ。予定のレストランはシャンパンショップも兼ねています。シャンパーニュ地方に来て、シャンパンを飲まないわけにはいきません。女性スタッフが寄ってきます。顔を見て、驚きます。アジア系の綺麗な若い女性です。すると向こうから「日本の方ですか」という日本語。そうでした。ネットでこのレストランには日本人スタッフがいるという記述がありましたが、このうら若き女性のことだったんですね。彼女のプロとしてのお勧めに従い、saraiはタルタル、配偶者はシーフードサラダをいただき、それぞれに合うシャンパンを選んでもらいます。このお店ではメイン一皿だけでもOKだそうです。これが選んでもらったシャンパンです。美味しくないわけ、ありません。

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saraiの選んだタルタルは超美味で感動もの。ぺろっといただきました。最後はカフェ・クレームで締め。美食の町ランスで結構なランチをいただき、満足、満足。

さて、ランチを終え、ランスで最後の目的であるフジタ礼拝堂に向かいます。ランス駅で11番のバスに乗って、しばらく走るとドライバーが「ムッシュ、ここの通りの先がフジタ礼拝堂だよ」と教えてくれます。フジタ礼拝堂に入ります。とても小さな礼拝堂で壁には一面に晩年の藤田嗣治画伯が描いた宗教画が描かれています。テーマはキリストやマリアに関するものですが、絵はフジタの画風そのものです。見事な作品に感銘を受けます。壁画の一部をご覧ください。フジタは戦争中に色んなことがあり、残念に思うことも多々ありますが、この晩年の作品はフジタの才能を遺憾なく発揮したものと言えます。

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狭い礼拝堂の作品を鑑賞するのにさほどの時間は要しません。フジタの遺作に別れを告げ、急いで駅のほうに歩き始めます。バス2区間分歩くと、駅に続く緑の大きな公園の前に出ます。もうシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車にぎりぎりの時間です。すると、配偶者がトラムの駅に入ってくるトラムをいち早く発見。トラムの駅まではダッシュ。駅にはいってきたトラムに追いつき、猛然と飛び乗ります。無事にシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車に乗り込みます。電車は40分ほど走り、2駅先のシャロン=アン=シャンパーニュに無事到着。歩いて町の中心にあるツーリストインフォメーションまで行きます。ツーリストインフォメーションの若い女性スタッフ、セルマに手配をしてもらったタクシーでシャロン=アン=シャンパーニュの町から美しい平原の中を走っていき、レピーヌのノートルダム大寺院を訪問。ここはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にもなっている教会です。巡礼ならぬサイクルツーリング中の一団だけが教会にいます。ほかには誰も訪れるものはいません。小さな村には似つかわしくない素晴らしい教会です。

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内部は修復された模様のステンドグラスや十字架のキリスト像などの装飾が見事です。たっぷりと鑑賞し、待っていてくれたタクシーに乗り込み、再び、美しい平原の中をシャロン=アン=シャンパーニュのノートル・ダム・アン・ヴォー教会まで運んでもらいます。すぐに教会内部に入ります。ここもステンドグラスが修復されています。恐らくフランス全土の教会で順次、ステンドグラスの修復、あるいは新作成を行っているようですね。ゆっくりと鑑賞させてもらいます。いやはや、どこの教会も素晴らしい水準にありますね。最後にその外観を鑑賞。立派な教会です。

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これで目的は果たしましたが、この町にあるもう一つのサン・エティエンヌ大聖堂も見ていきましょう。駅への道の途中にあります。この教会もノートル・ダム・アン・ヴォー教会と同様に修復されたステンドグラスが見事です。正直、今日は多くの教会を見て、頭が整理できません。それほどに素晴らしい教会の数々で、フランスの教会の素晴らしさを実感しました。

シャロン=アン=シャンパーニュの駅に戻り、定刻にやってきたTGVに乗って、無事にパリに戻り、ホテルには7時半過ぎに帰着。

明日はパリの最終日。アミアン大聖堂を訪問後、TGVでリヨンに移動して、リヨンのノートルダム大聖堂_(フルヴィエール)を訪れ、夜はリヨンの美食を楽しみます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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