今日も絶好の好天で空は雲一つありません。お天気に恵まれた旅になりそうです。ル・ピュイ=アン=ヴレイはかなりの田舎町のようで電車本数も少なく、朝はよい時間のリヨンからの直通もありません。サン・テティエンヌで乗り換えて向かうことになります。リヨンから45分のサン・テティエンヌを出て1時間半ほどでル・ピュイ=アン=ヴレイの町が近づいてきます。岩山の上に建つ巨大なマリア像はなかなかの奇観です。その近くにはノートルダム大聖堂も見えています。駅に着いて、印刷しておいたグーグルマップを見ながら歩きます。趣のある道を歩き、大聖堂前の坂の下に出ます。ここから急坂を一気に上り、大聖堂の前に出ますが、ここからは長い石段が待っています。

ふーふー言いながら、大聖堂の建物の入口に着くと、ミサ中の立札が立ち、多くの人たちが座り込んでいます。我々もここでしばし休憩。しばらして側面の入口から中に入ると、綺麗な歌声が聴こえてきます。まだ、ミサが続いているのですね。そっと、後ろのほうに周り、ミサが終わるのを静かに待ちます。何度も女性(修道女?)のピュアーなソプラノで親しみやすい旋律が歌われます。聖歌にしては新しそうなメロディーラインですが、心に沁み渡るようです。saraiは思わず、後でそのメロディーを口ずさんでしまいます。ミサが終わり、大聖堂の中を見て回ります。内陣に据えられた《黒いマリア》はとても存在感があります。日本風に言えば、まさに秘仏のようです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の出発点にふさわしい趣きの大聖堂でした。駅前に戻り、まだ、電車の発車時刻まで40分ほどあることを確認して駅前に1軒だけある食堂、その名も駅前食堂に入ります。アントレのテリーヌも美味しく、メインのスパゲッティは2人分を一緒に豪快に盛り付けたものです。さすがに食べ切れませんでしたが、柔らかい食感のスパゲッティは病み上がりのsaraiには優しい食べ物で満足。デザートのチーズも豪快に食べ放題です。配偶者はクリーミーな味わいのチーズの美味しさを激賞しています。発車間際の電車に飛び乗ります。今度はリヨンまでの直通電車。リヨン・パーデュー駅に到着。この後、ジュネーブに向かいますが、予定している電車まで1時間半ほどあります。昨日、体調不良のために見損ねていたリヨンのノートルダム大聖堂までちゃっと行ってきましょう。メトロの2時間券を買って、フルヴィエールの丘に登るケーブルカー乗り場に急行。トンネルの中だけを走るケーブルカーに短時間乗ると、いきなり、ノートルダム大聖堂に到着。白亜の美しい建物です。

内部にはネオ・ビザンチン様式の美しい空間が広がっています。マルセイユの大聖堂となんだか似た雰囲気に思えます。丘の上に建てる教会はこんな感じになるんでしょうか。ひとしきり鑑賞して、大聖堂の横手にある展望台からリヨンの町を一望します。手前のソーヌ川は見えていますが、その向こうのローヌ川がほとんど見えていません。ロール川があまり見えないのは残念です。

本来は階段を上った展望台まで行けば、もっと綺麗な景色が見えるようですが、今日のsaraiには時間も体力もありません。急いでリヨン・パーデュー駅にとって返し、ジュネーブ行の電車に飛び乗ります。国境の町Bellegarde(ベルガルド?)を過ぎると長い国境のトンネルを抜けます。周りの景色がスイスっぽくなってきて、ジュネーブに到着です。ホテルにチェックインし、荷物を片付けていると、予約したレストランの時間が迫っています。楽しみにしていたラクレットとチーズフォンデュはチーズのクリーミーさが最高。これが本場の味なのね。スイス産の白ワインとミネラルウォーターもさすがスイスの味です。でも、お昼のランチもたっぷりいただいたせいもあり、チーズフォンデュは半分ほど残してしまいました。残念です。それでも満腹状態なんです。レストランからレマン湖はすぐですが、とてもそんな余裕はなく、ホテルに帰り、また、ベッドの上に倒れ込み、熟睡。しばらくして起き出してお風呂に入り、ようやくブログを書きます。もう深夜です。寝ましょう。
明日は一気に鉄道でスイスを横切ってオーストリアのブレゲンツに行き、オペラを見ます。しばらくチロルの自然を楽しみます。
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