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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂、そして、ジュネーブへ

ノートルダム大聖堂巡りの5日目。今日が最終日でフランスともお別れになります。朝、起きてみると、昨日の体調不良が劇的に改善。すっかりと熱は下がったようです。それでもなんだか病み上がり状態。無理をしないで行動することにします。ともかく用心のためにバッファリンを飲んでおきます。今日は巡礼路の教会、ル・ピュイ=アン=ヴレイLE PUY EN VELAYのノートルダム大聖堂を予定通り、訪れることにします。

今日も絶好の好天で空は雲一つありません。お天気に恵まれた旅になりそうです。ル・ピュイ=アン=ヴレイはかなりの田舎町のようで電車本数も少なく、朝はよい時間のリヨンからの直通もありません。サン・テティエンヌで乗り換えて向かうことになります。リヨンから45分のサン・テティエンヌを出て1時間半ほどでル・ピュイ=アン=ヴレイの町が近づいてきます。岩山の上に建つ巨大なマリア像はなかなかの奇観です。その近くにはノートルダム大聖堂も見えています。駅に着いて、印刷しておいたグーグルマップを見ながら歩きます。趣のある道を歩き、大聖堂前の坂の下に出ます。ここから急坂を一気に上り、大聖堂の前に出ますが、ここからは長い石段が待っています。

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ふーふー言いながら、大聖堂の建物の入口に着くと、ミサ中の立札が立ち、多くの人たちが座り込んでいます。我々もここでしばし休憩。しばらして側面の入口から中に入ると、綺麗な歌声が聴こえてきます。まだ、ミサが続いているのですね。そっと、後ろのほうに周り、ミサが終わるのを静かに待ちます。何度も女性(修道女?)のピュアーなソプラノで親しみやすい旋律が歌われます。聖歌にしては新しそうなメロディーラインですが、心に沁み渡るようです。saraiは思わず、後でそのメロディーを口ずさんでしまいます。ミサが終わり、大聖堂の中を見て回ります。内陣に据えられた《黒いマリア》はとても存在感があります。日本風に言えば、まさに秘仏のようです。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の出発点にふさわしい趣きの大聖堂でした。駅前に戻り、まだ、電車の発車時刻まで40分ほどあることを確認して駅前に1軒だけある食堂、その名も駅前食堂に入ります。アントレのテリーヌも美味しく、メインのスパゲッティは2人分を一緒に豪快に盛り付けたものです。さすがに食べ切れませんでしたが、柔らかい食感のスパゲッティは病み上がりのsaraiには優しい食べ物で満足。デザートのチーズも豪快に食べ放題です。配偶者はクリーミーな味わいのチーズの美味しさを激賞しています。発車間際の電車に飛び乗ります。今度はリヨンまでの直通電車。リヨン・パーデュー駅に到着。この後、ジュネーブに向かいますが、予定している電車まで1時間半ほどあります。昨日、体調不良のために見損ねていたリヨンのノートルダム大聖堂までちゃっと行ってきましょう。メトロの2時間券を買って、フルヴィエールの丘に登るケーブルカー乗り場に急行。トンネルの中だけを走るケーブルカーに短時間乗ると、いきなり、ノートルダム大聖堂に到着。白亜の美しい建物です。

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内部にはネオ・ビザンチン様式の美しい空間が広がっています。マルセイユの大聖堂となんだか似た雰囲気に思えます。丘の上に建てる教会はこんな感じになるんでしょうか。ひとしきり鑑賞して、大聖堂の横手にある展望台からリヨンの町を一望します。手前のソーヌ川は見えていますが、その向こうのローヌ川がほとんど見えていません。ロール川があまり見えないのは残念です。

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本来は階段を上った展望台まで行けば、もっと綺麗な景色が見えるようですが、今日のsaraiには時間も体力もありません。急いでリヨン・パーデュー駅にとって返し、ジュネーブ行の電車に飛び乗ります。国境の町Bellegarde(ベルガルド?)を過ぎると長い国境のトンネルを抜けます。周りの景色がスイスっぽくなってきて、ジュネーブに到着です。ホテルにチェックインし、荷物を片付けていると、予約したレストランの時間が迫っています。楽しみにしていたラクレットとチーズフォンデュはチーズのクリーミーさが最高。これが本場の味なのね。スイス産の白ワインとミネラルウォーターもさすがスイスの味です。でも、お昼のランチもたっぷりいただいたせいもあり、チーズフォンデュは半分ほど残してしまいました。残念です。それでも満腹状態なんです。レストランからレマン湖はすぐですが、とてもそんな余裕はなく、ホテルに帰り、また、ベッドの上に倒れ込み、熟睡。しばらくして起き出してお風呂に入り、ようやくブログを書きます。もう深夜です。寝ましょう。

明日は一気に鉄道でスイスを横切ってオーストリアのブレゲンツに行き、オペラを見ます。しばらくチロルの自然を楽しみます。


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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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