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チロルのお花畑をハイキング

チロルの町、ザンクト・アントンの朝、目覚めて、恐る恐るカーテンを開けます。やったね! 青空が見えています。まだまだ霧がかかっている山もありますが、少しずつ晴れていくでしょう。昨日の雨が嘘のようです。
急いで朝食を食べて出かけましょう。今日はハイキングスタイルです。半袖、長袖、セーター、ウインドウブレーカーと、暑くても寒くても臨機応変に対応可の重ね着です。リュックも背負います。
さて、出発です。3つのロープウェイを乗り継いで標高2811mのヴァルーガ山頂を目指します。これは歩く必要もなく楽チンです。すっかり霧も晴れ、山々の峰も見えています。
ロープウェイは結構混み合っています。ゴンドラが上昇し始めると、まわりの景色が一変します。美しいチロルの山の緑の草原がどこまでも続きます。

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1つ目のロープウェイで登ったガルツィック山頂は既に2000mを超えています(2082m)。すぐに2番目のロープウェイに乗り換えます。このゴンドラもほぼ満員。今度は方向を右に変えて、岩山のほうに登っていきます。あっけなく2660mのポイント、ヴァルガグラートまで登ります。周りには遠くアルプスの峰々が見えています。ロープウェイ駅の前には雪渓が広がっています。これを横目に3番目のロープウェイに乗り換えます。これは小さなゴンドラで大人が4人立つと満員です。幸い、2人乗ったところで我々2人を待っていてくれました。残りわずかをあっという間に登り切ります。遂にヴァルーガ山頂2811mです。山頂の上にはさらに見晴台が設置されていて山頂を超えた高みから何にも邪魔されずに360度の大パノラマを楽しめます。アルプスの多くは雲がかかっていますが、それでも眺望の素晴らしさには感嘆します。

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しばらくは見晴台をsaraiと配偶者の二人で独占して楽しんでいました。
ロープウェイでガルツィック山頂まで下ります。ここからハイキング開始です。麓のザンクト・アントンまで標高差約750mを下っていきます。最初はチロルのお花畑の中を歩きます。小さな色とりどりの花が咲き乱れ、素晴らしいです。

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高山に咲く小さな花々と険しいチロルの山並みが素晴らしい景色を作り出しています。大満足です。次第に道が険しくなります。かなりの急坂を降りないといけません。これでも初心者コースなんですけど、我々も歳ですからね。なんとか途中のポイントのマイエン湖に辿り着きます。小さくても綺麗な水場です。

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ここからは割と歩きやすい道も多くなりますが、次の目的ポイントのゼンヒュッテの遠いこと。ずいぶん歩いたところで標識やコースも整備され、木道も増えてきます。ようやくゼンヒュッテが見えてきました。もう足はがくがくです。ゼンヒュッテで一服し、冷たい飲み物を頂きます。花壇もよく手入れされています。よく見ると、なんとエーデルワイスの花がいっぱいです。やはり、エーデルワイスはチロルの花なんですね。配偶者はお持ち帰りしたい気分ですが、この土地に咲いてこそのエーデルワイスでしょう。先を急ぎましょう。しかし、いかんせん疲れました。ゆっくりゆっくりザンクト・アントンを目指します。ようやく、到着です。バンザ~イ! 4時間ちょっとかかりました。ガイドブックでは2~3時間となっていましたが、倍近くかかってしまいましたね。
次はインスブルックで乗り換えて、イェンバッハに向かいます。電車が遅れ、予定より1時間ほど遅れましたが、無事、ホテルに到着。どうも我々が最後の客だったようです。チェックインを済ませ、ホテルのレストランは何時までかと訊くと8時よとのこと。部屋に入り時計を見ると、8時10分前です。夕ご飯を食べそこないそうです。荷物を放り込んだだけで、レストランへ。美味しいスープとウィンナーシュニッツェルをいただきました。そう、もうここはオーストリアですからね。今日は疲れました。早く寝ましょう。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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