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シューベルト再発見・・・インバル&東京都交響楽団@東京芸術劇場 2016.9.10

今日は秋の怒涛のコンサート・シーズンの幕開け。ザルツブルグ音楽祭以来、1ヵ月ぶりのコンサートです。これから、今月は10回、来月も10回のコンサートを楽しみます。
今回はインバルの80歳記念&都響デビュー25年記念のアニバーサリーコンサートです。ここ東京芸術劇場を皮切りに東京文化会館、サントリーホールで3回聴きます。共演者も変わり、演奏曲目も多彩です。インバルも80歳を超え、いよいよ、真の巨匠入りかと思うと感無量です。saraiがインバルを初めて聴いたのは、saraiのリタイアした翌日という記念すべき日でした。およそ6年前のことです。演奏曲目もマーラーの交響曲第2番《復活》というsaraiのリタイアにふさわしいものでした。涙なしには聴けない素晴らしい演奏でした。そのときの記事はここです。その後のインバル&都響の思い出に残るコンサートと言えば、その翌年2011年のショスタコーヴィチの交響曲第5番、2012年~2014年のマーラーツィクルス(特に番外の《大地の歌》、第3番、第4番、第5番、第8番、第9番、番外編の第10番)です。そして、この中で最高だったのはやはり、マーラーツィクルスを締めくくったサントリーホールでのマーラーの交響曲第9番でした。

インバルはメータ、オザワと同世代なんですね。ご本人のインタビューでは都響との第3次マーラーサイクルに意欲満々のようでご同慶の至りです。実現を願いたいものです。何なら、来年からでもいいですよ。

久しぶりに生の音楽を聴きます。やっぱり、音楽はいいなあ。最初のターニャ・テツラフの独奏チェロで始まるエルガーのチェロ協奏曲を聴きながら、心底、音楽を聴く楽しさを感じました。ターニャ・テツラフのチェロはu>今年のトッパンホール・室内楽フェスティヴァルで聴いたばかりです。そのときは彼女の柔らかい演奏に感銘を受けました。今日の演奏は協奏曲なので、もっと彼女の意思が前面に出たような感じの演奏ではあり、情感に満ちた気持ちのよい演奏です。予習で聴いたデュ・プレとは同じ女性と言ってもタイプが違いますね。感動するのはデュ・プレの演奏でしょうが、音楽の深い思いに沈み込めるのはターニャ・テツラフかな。ターニャ・テツラフは兄のヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフ同様に知性派ですね。都響もうまくサポートして好演でした。

休憩後、シューベルトの交響曲第8番《ザ・グレート》です。これは大変、素晴らしい演奏。シューベルトの交響曲の素晴らしさを再発見させてくれました。シューベルトと言えば、saraiは後期のピアノ独奏曲が大好きですが、交響曲も同様に素晴らしいことを今更ながら、感じてしまいました。まるでブラームスの交響曲第0番と呼びたいほど、ロマン派の交響曲はこの曲なしにはありえなかったと思うほどです。第1楽章はブラームスの交響曲第2番を思い起こさせられますし、第4楽章はシューマンの祝祭的な気分の音楽を想起させられます。長大な第2楽章が聴きもので音楽と演奏に酔ってしまいました。そして、第4楽章で強い感銘を受けて、大満足の演奏でした。これからCDでもこの曲を集中的に聴いてみたい気分になりました。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:エリアフ・インバル
  チェロ:ターニャ・テツラフ
  管弦楽:東京都交響楽団

  エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
  《アンコール》 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009よりサラバンド

   《休憩》

  シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944 《ザ・グレート》

それにしても、インバルが振るときの都響は素晴らしく充実した演奏を聴かせてくれます。よほどの信頼関係なんですね。来週のバルトーク(管弦楽のための協奏曲)が楽しみです。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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最後までレビューありがとうございます。最後は時間の都合がつかず視聴できず、非常に残念でした。

アンコールも含め好評のレビューを見てますます残念ですが、お陰様でど

04/02 12:33 

michelangeloさん

saraiです。大変、ご無沙汰しています。
このたびは過分なご評価いただき、恐縮しています。

よいコンサート、オペラを聴くと、興奮して、記事を書き過

03/31 01:42 sarai

sarai様

こんばんは。

3月に8回も《トリスタンとイゾルデ》公演が開催される東京は音楽都市です。再び御感想を拝読し、改めて感じるのはsarai様のクラシック音楽オペラ公

03/29 21:28 michelangelo

《あ》さん、saraiです。

結局、最後まで、ご一緒にブッフビンダーのベートーヴェンのソナタ全曲をお付き合い願ったようですね。
こうしてみると、やはり、ベートーヴェン

03/22 04:27 sarai

昨日は祝日でゆっくりオンライン視聴できました。

全盛期から技術的衰えはあると思いましたが、彼のベートーヴェンは何故こう素晴らしいのか…高齢のピアニストとは思えな

03/21 08:03 

《あ》さん、再度のコメント、ありがとうございます。

ブッフビンダーの音色、特に中音域から高音域にかけての音色は会場でもでも一際、印象的です。さすがに爪が当たる音

03/21 00:27 sarai

ブッフビンダーの音色は本当に美しいですね。このライブストリーミングは爪が鍵盤に当たる音まで捉えていて驚きました。会場ではどうでしょうか?

実は初めて聴いたのはブ

03/19 08:00 
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