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キュッヒルの美しい響きのゴルトマルク_神奈川フィル@横浜みなとみらいホール 2016.9.17

8月末でウィーン・フィルを退団のライナー・キュッヒルが早速、日本で演奏するというので聴くことにしました。演目はゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲第1番。もちろん、ゴルトマルクの曲なんて聴いたことがありませんから、予習は欠かせません。幸い、この曲にはミルシテインが1957年にハリー・ブレック指揮、フィルハーモニア管と録音した素晴らしいCDがあります。ミルシテインの演奏の中でも傑出したもので、そのヴィルトゥオーソ的な演奏にはまったく魅了されるばかりです。今更ながら、ミルシテインの素晴らしさを再認識し、ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲第1番の聴きばえのする音楽にも魅惑されます。で、今日のキュッヒルの演奏ですが、出だしが固い演奏になったことを除いて、正確無比な音程と艶やかな響きは見事なものでした。ミルシテインのようなヴィルトゥオーソではありませんが、ウィーン風といった感じの魅力に満ちており、ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲第1番の美しさを十分に味わうことができました。特に第2楽章の魅惑的な美しさ、第3楽章の切れの良く、迫力に満ちた表現はさすがの演奏に思えました。ウィーン・フィル退団後のライナー・キュッヒルのソロや室内楽での一層の活躍は大いに期待できそうです。

後半のプログラム、マーラーの交響曲第5番ですが、第3楽章までは聴かなかったことにしましょう。何か書くと愚痴になってしまいます。出だしのトランペットのソロからつまづいたのですから仕様がありませんね。第4楽章は有名なアダージェット。神奈川フィルの弦楽パート、特にヴァイオリンのセクションの透明な響きが魅力です。少しばかり、テンポがスロー過ぎたので間延びしたのは指揮者のゲッツェルに帰するものがあります。ノーマルなテンポならば、もっと美しい演奏になったのが悔やまれるところではあります。第5楽章も弦楽セクションの健闘が目立ち、不調の管楽セクションをカバーしていました。指揮のゲッツェルがもう少しきめ細かい表現をしてくれたらと思うところもありましたが、第4楽章、第5楽章はそれなりに心地よく聴けました。全体的にはもう一つの演奏で残念でした。以前聴いたマーラーの交響曲第6番(金聖響指揮、2014.3.20)では素晴らしい演奏を聴かせてくれた神奈川フィルの今後の健闘を祈りたいと思います。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:サッシャ・ゲッツェル
  ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
  管弦楽:神奈川フィル

  ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.28
   《アンコール》バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番から サラバンド

   《休憩》

  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調




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03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子
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