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秋の夜はやっぱりブラームス:フォーレ四重奏団@トッパンホール 2016.10.1

秋の夜に聴くブラームスの室内楽は最高です。アンコールの最後に演奏してくれたブラームスのピアノ四重奏曲第3番の第3楽章アンダンテはとても心にしみいってきました。繊細でロマンチック・・・ブラームスにぴったりの演奏でした。

フォーレ四重奏団は一昨年に初めて聴いて、すっかりファンになってしまいました。大変、期待して聴きましたが、一昨年に聴いたほどの新鮮な感動は残念ながらありませんでした。過度の期待だったのかな。ダイナミックな演奏はよかったのですが、フォルテの部分が少し騒々しかった感じです。フォルテ以外は大変、よかったので全体としては満足な演奏でした。

まず、モーツァルトのピアノ四重奏曲第2番です。これは一昨年に東京文化会館小ホールで聴いたときの名演には及ばない感じです。フォーレ四重奏団のCDに録音されている内容と同レベルの演奏ですから、及第点ではありますが、一昨年の素晴らしい演奏を聴いてしまっているので、もう一つに感じてしまいました。ホールが少し大きくなった分、演奏に力みがあったのかもしれません。やはり、室内楽はなるべく小さなホールで聴いたほうが良さそうです。

次は、細川俊夫の新作です。このところ、彼の新作を聴く機会が多いですね。なかなか1回聴いただけでは印象をつかむのが困難ですが、作曲家が言うところの《音は水のメタファー》という感じは何となく分かりました。題名の水がすべてを忘却させてくれるというよりも、水にも色んな諸相・・・悲しみ、希望などが投影されているように感じました。ただ、あまり、散文的には音楽を聴かずに純粋に音楽自体の中身だけを聴きたいとも思いました。もう一度、聴き直したい音楽です。

休憩後は期待のブラームスのピアノ四重奏曲第2番です。第2楽章がとても美しかったので満足です。ただ、前述したようにフォルテの部分が少し騒々しかった感じでブラームスの最高の演奏とは言えない感じで残念です。むしろ、アンコールのブラームスのほうが素晴らしかったと思います。

来週、みなとみらいホールでもブラームスのピアノ四重奏曲第1番を聴くので、それに期待しましょう。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K493
  細川俊夫: 《レテ(忘却)の水》ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
    (2016/日本初演)─フォーレ四重奏団に捧げる─

  《休憩》

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26

   《アンコール》
     メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2から第4楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェAllegro molto vivace
     ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60から第3楽章アンダンテAndante

ブラームスの名曲を聴くので、CD(またはアナログディスク)で聴ける名演をできるだけ予習しました。

 ゼルキン&ブッシュ四重奏団員
 シュナイダー,トランプラー,パーナス,ブラウン
 ファウスト,ジェランナ,ミュニエール,ハン
 リヒテル&ボロディン弦楽四重奏団員
 ラントシュ&バルトーク弦楽四重奏団員(またはアナログディスク)

すべて名演です。ブッシュ四重奏団は別格の素晴らしさ。アドルフ・ブッシュのなよやかなヴァイオリンの響きはブラームスにぴったりです。ステレオ録音ではシュナイダー他の演奏がブラームスを美しく繊細に演奏しています。シュナイダーはブダペスト弦楽四重奏団の第2ヴァイオリンを弾いていた人ですね。ファウストがヴァイオリンを弾いている演奏も室内楽らしくまとまった演奏ですが、もう少しファウストが前面に出た演奏をしてほしかったところです。まだ彼女が若かった頃の演奏なんでしょう。リヒテルはさすがのピアノを聴かせてくれます。ピアノを聴くなら、これが最高でしょう。バルトーク弦楽四重奏団も見事なブラームスを聴かせてくれます。ラントシュのピアノも立派です。デムス&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団もウィーン代表として聴くつもりでしたが、時間切れになりました。残念です。後で聴いときましょう。



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       フォーレ四重奏団,  

追悼:ネヴィル・マリナー・・・名盤ヴィヴァルディ《四季》を聴く

昨日、10月2日に指揮者ネヴィル・マリナーが亡くなったことをヒラリー・ハーンのツイッターHilaryHahnViolinCaseで知りました。御年92歳で指揮者では最長老だったそうです。今年の4月に最後の来日と銘打った公演が東京オペラシティであったことは知っていましたが、saraiは行きませんでした。結局、実演に接することもなく、CDでもあまり良い聴き手ではありませんでした。所有するCDを数えてみると、たったの6枚だけ。それもほとんどは協奏曲の伴奏者としてのCDです。唯一、今年聴いた以下のCDだけがネヴィル・マリナーが主役のCDです。

 ホルスト:惑星、エルガー:威風堂々行進曲第1番・第4番 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

これはなかなか素晴らしい演奏でした。しかし、ネヴィル・マリナーと言えば、彼が共同創設者だったアカデミー室内管弦楽団(正式には、Academy of St. Martin-in-the-Fields)がすぐに思い浮かびます。そして、その名を高めたのは、そのアカデミー室内管弦楽団と演奏したヴィヴァルディの《四季》でした。この名盤の誉れ高いヴィヴァルディ《四季》を実はまだ、ちゃんと聴いた覚えがありません。saraiが中学生だった当時はイ・ムジチ合奏団のLPレコードを聴いて満足していましたからね。ネヴィル・マリナーの訃報に接した今、追悼に聴くべきものはこのヴィヴァルディ《四季》以外にはありえないと思い、家探しをしてみました。すると、ありました! おじさんから継承した遺産LPライブラリーの中にちゃんと眠っていました。

 決定盤!アカデミーの「四季」
  アカデミー室内管弦楽団 
  指揮:ネヴィル・マリナー
  アラン・ラヴディ(ヴァイオリン)

このLPレコードは1枚ものですが、分厚いジャケットになっています。その頃流行ったスコア付きです。ライナーノートを見て、また、びっくり。故吉田秀和が書いています。彼らしい凝った文章が綴られています。《アカデミーの<四季>をめぐって》と題した文章の最後のほうの一節が目を惹きます。

『しかし私が特に指摘しておきたいのは、演奏全体にみなぎる躍動感であって、これこそ正にバロック音楽の特質であるという点である。・・・<いくら何でも、これでは行きすぎだ!>と言う人も少なくあるまいが、その<行きすぎ>こそ実はバロック音楽の核心をなす特質の一つと裏表の関係にある。バロックとは静止した均衡ではなくて、過多から来るダイナミックな活動、躍動をさすのである。』

この文章が書かれたのは1960年代のことだという点は考慮する必要があります。現在のようにピリオド奏法が古楽を席捲していたわけではありません。それにしても、そんなに行きすぎと言うほどの演奏なのかと頭をひねりながら、LPレコードに針を下しました。

おじさんはこのLPレコードがお気に入りだったようで、結構、スクラッチノイズが入ります。演奏は実にノーブル。なよやかな高弦の美しさが印象的です。一気に春から冬まで聴き通しました。これが一世を風靡したネヴィル・マリナー&アカデミーの四季なんですね。一番よかったのは冬の透徹したような演奏です。全体は聴きなれたイ・ムジチ(フェリックス・アーヨ)のほうがよいですが、冬だけはネヴィル・マリナー&アカデミーのほうが上品で奥行きがあって、聴き映えがします。ところで、吉田秀和が言うような<行きすぎ>の感じはありません。1960年代とは時代が変わったのかな。

ネヴィル・マリナーとsaraiのおじさんの魂に合掌・・・



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アルデンヌでの1日:ブリュッセルを出発

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/1回目

旅の18日目、ブリュッセル4日目です。

今日はオランダのお友達の街を訪問する予定でしたが、お友達に急用ができたため、予定を変更して、ベルギー南東部のアルデンヌ地方Ardennesを訪れることにします。主要な目的地はディナンDinantの町です。

昨日は雷雨で大分涼しくなりましたが、さて今日はどうでしょうか。ホテルの7階のベランダからのウォッチングでは、男性はともかく女性は長袖のものを1枚羽織っています。涼しいようですね。でも、空は真っ青です。今日はアルデンヌ地方へ出かけるので、まさにお出かけ日和といえるでしょう。晴れ女の配偶者は私の力ですっと胸を張っています。
ディナンへはブリュッセル・シューマン駅Gare de Bruxelles-Schumanから直通のインターシティに乗ります。時刻表はネットで調べて、ホテルのメモ用紙に手書きしたものです。

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まずは地下鉄2号線で、ボタニークBotaniqueから2駅乗って、アルツ・ロイ/クンストウエット駅Arts-Loi/Kunst-Wet。その駅で地下鉄1号線に乗り換えて2駅。ブリュッセル・シューマン駅に到着です。スムーズにここまで来れました。ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ところで、この8か月後の2016年3月に地下鉄1号線のアルツ・ロイ/クンストウエット駅とシューマン駅の間のマールベーク駅Maelbeekでブリュッセル連続テロ事件が起きることになりますが、この時点では知る由もありませんでした。被害者のかたには哀悼の意を表します。ひとつ間違えれば、saraiも巻き込まれる可能性があったのです。まさにこのマールベーク駅を地下鉄で通過したのですからね。

インターシティに乗る前に朝食をゲットしましょう。このブリュッセル・シューマン駅は、大工事中。

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ホームは工事をしていないので電車の運行には支障はないようですが、まるで工事現場を歩いているようです。というわけで、駅にはお店は1軒もありません。地上に出てお店を探しましょう。地上に出ると、そこもかなり工事をしているようです。

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まわりには聳え立つビルが多いです。

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その前で、格好よいスーツ姿の人たちが街頭でTV中継放送をしています。

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よく見ると、EUの旗がはためいています。EU理事会の建物のようです。ここには欧州議会やEU理事会、欧州委員会本部といった欧州連合の主要機関の施設が集中しており、ギリシャ問題の討議を始めようとしており、緊迫感が漂っています。

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なんか凄い場面に遭遇したようです。そんな中、saraiと配偶者は呑気な二人旅。もし、インタビューされたら、何と答えようとふざけあっていましたが、もちろん、誰からも無視。
朝食をゲットしようとあたりを見回しますが、立派なビルばかりで、お店なんて1軒も見当たりません。誰かの立派な銅像が立っていますが、そんなものをじっくり見ている余裕はありません。

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欧州連合の主要機関欧州委員会の本部ビルであるベルレモンBâtiment Berlaymontが聳え立っています。凄い迫力ですね。

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あっちウロウロこっちウロウロして、ようやくお店を見つけます。

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颯爽とした人たちに混じって、棚にあるサンドウィッチとコーヒーをゲット。

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ようやくブリュッセル・シューマン駅のホームに戻ります。

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なんだか、この駅は殺風景で乗客も少ないようです。

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予定していた9時33分発の電車(インターシティ)がホームに滑り込んできます。

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急いで乗りこみます。ファーストクラスです。シニアに優しいベルギーは、どこでも往復でファーストクラスが一人13ユーロ、セカンドクラスが8ユーロ。格安ですね。迷わずファーストクラスでしょう。指定席がないので、セカンドクラスは混んだら大変ですからね。昨日、ブリュッセル中央駅で購入したチケットです。

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やはり、ファーストクラスは空いています。というよりも誰も座っていません。

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さあ、先ほど苦労してゲットした朝食をいただきましょう。

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すぐに次の駅ブリュッセル・リュクサンブール駅Bruxelles-Luxembourgに停車。

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車内の様子です。車両の大半はセカンドクラスで一部が仕切られてファーストクラスになっています。セカンドクラスも空いていますね。車掌さんが改札にやってくるところです。

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出発し郊外に出ると、緑の斜面に住宅が点在しています。

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なだらかな丘が続き、豊かな大地です。食料には困らないでしょうね。のどかで平和な風景です。

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ディナンへの鉄道旅はまだ、始まったばかりです。



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またまた圧巻のブラームス:フォーレ四重奏団@横浜みなとみらいホール 2016.10.5

4日前に聴いたトッパンホールでのブラームスのピアノ四重奏曲第2番は期待したほどの演奏には思えませんでしたが、今日のブラームスのピアノ四重奏曲第1番は文句なしに素晴らしい演奏でした。特に大好きな第3楽章、第4楽章は素晴らしい演奏。なかでも第4楽章の後半は圧巻の演奏。saraiの気持ちも高揚しました。1昨年、初めてフォーレ四重奏団を聴いたときの感動を思い出しました。そのとき演奏されたのもこのブラームスのピアノ四重奏曲第1番でした。ともかく、フォーレ四重奏団の演奏するブラームスのピアノ四重奏曲第1番は見事です。アンサンブルもアーティキュレーションも最高で音楽的にも熟成しています。久々にブラームスの音楽を堪能しました。

休憩後、当初のプログラムにははいっていなかった細川俊夫の新作《レテ(忘却)の水》が演奏されます。4日前のトッパンホールでのコンサートでも聴いたばかりです。前回は音楽をしっかりと聴き取ることができませんでしたが、今日は気持ちを集中して聴きました。音楽としては、前半部分の音の響きの薄さが不満でしたが、後半、ピアノの独奏が始まったあたりからは深みの感じられる音楽が展開されます。ピアノの響きを中心に構成するパートは聴き応えのある音楽である印象でした。正直、標題音楽的な聴き方は難しいと感じましたが、後半部分に限れば、純粋音楽として評価できると感じました。あくまでも1素人の印象に過ぎませんけどね。

最後はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」のピアノ四重奏編曲版です。演奏は見事でした。まあ、それだけのことです。これならピアノ独奏を聴けば十分というのが正直な感想です。

アンコールの2曲目のベートーヴェンは聴きなれない曲だと思いましたが、いかにもベートーヴェンらしい美しい音楽です。ピアノと管楽のための五重奏曲のベートーヴェン自身によるピアノ四重奏曲への編曲版でした。こういうベートーヴェンもあるんだ・・・。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op. 25
  細川俊夫: 《レテ(忘却)の水》ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
    (2016年10月1日トッパンホールにて日本初演)─フォーレ四重奏団に捧げる─

  《休憩》

  ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(編曲:フォーレ四重奏団&グリゴリー・グルツマン)

   《アンコール》
     メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2から第4楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェAllegro molto vivace
     ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op. 16 (ピアノと管楽のための五重奏曲 Op. 16の編曲版)から第2楽章アンダンテ・カンタービレAndante cantabile

ブラームスの名曲を聴くので、CD(またはアナログディスク)で聴ける名演をできるだけ予習しました。

 ゼルキン&ブッシュ四重奏団員
 デムス&バリリ四重奏団員
 シュナイダー,トランプラー,パーナス,ブラウン
 サボー&バルトーク弦楽四重奏団員(アナログディスク)
 フォーレ四重奏団

どれも聴き応えのある演奏です。なかでもゼルキン&ブッシュ四重奏団とデムス&バリリ四重奏団は別格の素晴らしさ。どちらも60年以上も昔のモノラル録音ですが、ドイツ風のなよやかなゼルキン&ブッシュ四重奏団とウィーン風のしなやかで柔らかいデムス&バリリ四重奏団には聴き惚れてしまいます。サボー&バルトーク弦楽四重奏団の第4楽章のハンガリー風のノリのよく、哀愁に満ちた演奏に滅法聴き惚れてしまいました。



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アルデンヌでの1日:美しいムーズ渓谷の中、ディナンにほぼ到着

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/2回目

ブリュッセルを出発したインターシティは一路、アルデンヌ地方ArdennesのディナンDinantに向けて南下していきます。線路の周りは豊かな緑の田園が広がります。

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素晴らしい晴天の青空の下、どこまでも肥沃な平原が続いています。ヨーロッパはどこの国へ行っても豊かな大地に驚かされますが、ここベルギーも同じですね。

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鄙びたローカル駅を通過していきます。エルナージュErnageのようです。

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美しい田園風景がどこまでも続きます。

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やがて、ジャンブルー駅Gemblouxに到着。ベルギーのナミュール州の町です。町の中心には美しいギャンブルー修道院があるようです。また、町の鐘楼は「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一つとしてユネスコの世界遺産に登録されています。saraiは電車の乗客として、駅を通り過ぎるだけです。

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ジャンブルーを出ると、また、美しい緑の平原が続きます。

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川沿いの町が見えてきます。アルデンヌ地方の玄関口の町ナミュールNamurです。この川はサンプル川Sambreです。このサンプル川はナミュールの町でムーズ川に合流します。

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ナミュールの町の中心です。重厚な建物が並んでいます。ナミュールはムーズ川Meuseの真珠と称えられる美しい町でベルギー観光の要だそうです。立ち寄っていきたいところですが、残念ながら、そんな時間はありません。

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ナミュール駅SNCB Namurに到着。

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この駅で大勢の人たちがぞろぞろと降りていきます。

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この駅に少し停車します。大きな駅です。

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ナミュール駅を出発します。町の風景がちらっと見えるだけです。

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すぐにムーズ川に架かる鉄橋に差し掛かります。ムーズ川はゆったりした大きな川ですね。

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鉄橋を渡り終えます。

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この後、線路は右に折れて、ムーズ川寄りに続きます。

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ナミュールを過ぎて、ムーズ川の美しく穏やかな流れが、ずっと列車に寄り添っていくことになります。

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ムーズ川沿いの各駅に停車しながら、ひたすら、ディナンを目指して走ります。途中の駅ではちらほら乗客が降りていきます。

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電車は美しいムーズ渓谷の中を走ります。

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川沿いにキャンピングカーがずらっと停まっています。レジャー客が大勢やってきているようです。

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ムーズ川の堰が見えてきます。この先すぐがディナンの駅です。

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もう、ディナンに着いたも同然です。ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ディナンまで定刻通りの鉄道運行でした。まずは無難な滑り出しです。



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アルデンヌでの1日:ディナンのムーズ川の美しい景観

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/3回目

ブリュッセルから1時間30分の鉄道の旅で、ディナンDinantに到着です。

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静かな車内(ファーストクラス)だったのに、いきなり大勢の観光客であふれるホームにびっくりです。

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停車した電車の線路の先に別の電車が停車しています。考えてみたらここが終着駅だから、電車はこれ以上先には進まないので、これでいいんですね。それにこのディナンはベルギーの端っこのほうの町でフランスとの国境も遠くありません。小さな国ベルギーの端のほうまで来たという妙な感慨にとらわれます。

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電車には自転車野郎も大勢乗っていたようです。ここからツーリングするんでしょうね。

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ブリュッセルから乗ってきた電車インターシティの雄姿を見ておきましょう。なかなか良い車体ですね。

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そろそろ駅舎を出ます。ぞろぞろ降りていった乗客の姿は既にほとんど見えず、あるのは田舎の小さな駅と駅前の小さな広場兼駐車場だけです。

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街の中心は、どうやら川向こうのようです。駅前の通りを右のほうに向かって歩き出します。

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すぐにムーズ川Meuseに架かる橋の前に出ます。

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橋の先にはムーズ渓谷の断崖があり、その上に強固な要塞が見えます。シタデルCitadelle de Dinant(要塞)のようです。その断崖の前には教会も見えます。ノートルダム教会Collégiale Notre-Dameです。

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橋の袂から、ムーズ川、シタデル、ノートルダム教会の3点セットを眺めます。おっと一番手前には銅像が立っていますね。フランスの大統領シャルル・ド・ゴールの銅像だということです。戦争(第1次世界大戦?)中にここで負傷したらしいです。ムーズ河畔にはクルーズ船も停泊しています。クルーズ好きなsaraiとしてはとても気になります。

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ムーズ川の美しい水面を眺めましょう。綺麗な緑色です。

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ともかく、ここからの眺めは絶景です。ムーズ川沿いに広がる美しい景観に思わず、配偶者と二人で歓声を上げます。

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ムーズ川に架かる橋はシャルル・ド・ゴール橋Pont Charles de Gaulleです。後で橋を渡りましょう。

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町の観光を始める前に、まずは、ツーリストインフォメーションに寄って、情報をもらいましょう。急遽ここに来ることにしたので、ディナンを歩く準備がほとんど出来ていないのです。それに、ディナンの町は観光案内書の説明も少ないんです。ムーズ川の河畔を左(北)にちょっと行くと、ツーリストインフォメーションMaison du Tourismeの建物がすぐに見つかります。

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駅からここまで歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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ツーリストインフォメーションのお姉さんから、地図や観光の情報をもらいます。上の地図もそのひとつです。次はディナンの町の観光の相談にのってもらいます。親切な女性スタッフの懇切丁寧なご支援で今日の計画が固まります。ディナンの町では、シタデル(要塞)、ノートルダム教会、ムーズ川クルーズの3点セットを軸にすることになりました。それに近郊の古城アンヌヴォワ城Château d'Annevoieを訪れることにします。アンヌヴォワ城は交通アクセスが非常に悪く、普通はレンタカーで訪問するようです。saraiは海外では車を運転しないので、バスと徒歩で訪問し、帰りは最寄りの鉄道駅、ゴディン駅Gare de Godinneまで歩くというルートを提案してもらい、その方向で行動することにします。本当にこの女性スタッフの丁寧な対応に感謝するのみです。アンヌヴォワ城の訪問のルートを決めるにあたって、あちこちに電話をかけたり、パソコンで調べたりして、なんとか行ける方法を考えてくれたんです。感謝! 最後にこのツーリストインフォメーションに置いてあった、この町の名物の超硬いクッキーを買って孫たちのお土産にします。



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アルデンヌでの1日:ディナンの郵便局はどこ?

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/4回目


さて、ディナンのツーリストインフォメーションのお姉さんから、たっぷりと情報をいただいたところで、ディナンDinantの観光に出かけましょう。が、その前に、昨夜書いた絵葉書を出してしまいましょう。saraiは大都会のブリュッセルより田舎町のディナンのほうが郵便局が見つけやすいという意見です。確かに地図には郵便局の印があり、直ぐ近くのようです。
まずは橋を渡って、対岸に渡りましょう。ムーズ川の川べりにはボートが係留されています。ムーズ川は穏やかでのんびりしています。

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川沿いの遊歩道を橋に向かって歩きます。気持ちのよい散策です。

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快晴になり、青空はマグリットの絵そのものです。美しい風景です。

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シャルル・ド・ゴール橋Pont Charles de Gaulleを渡ります。橋の上には妙なものが並んでいます。よくみるとサクソフォンですね。ともかく、この町の随一の有名人はサクソフォンを発明したアドルフ・サックスであることは間違いありません。

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橋の上からムーズ川の流れを眺めます。船が一艘走っています。いかにものどかな風景です。

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橋の上から、今歩いてきたほうを振り返ります。重厚な建物が並んでいます。

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ムーズ川の南方向を眺めます。この先はすぐフランスです。

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それにしてもサクソフォンのオブジェは目立ちますね。

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橋を渡っていくとノートルダム教会、断崖の上のシタデル(要塞)の姿が大きくなってきます。凄い迫力です。

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橋を渡り終え、街に入っていくと、目の前にノートルダム教会が聳え立ちます。

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町のメインストリートのグランド通りRue Grandeを歩き始めます。

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有名な老舗菓子屋さんパティスリー ヤコブスPatisserie Jacobsが通り沿いにあります。このお店は超硬いクッキーのクック・ド・ディナンで有名です。郵便局に行った後でちょっと覗いてみましょう。

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市庁舎Hôtel de villeを通過します。とても美しい建物です。

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郵便局はこの市庁舎の隣のはずですが見当たりません。店先に絵葉書の置いてあるお店があったので、尋ねると・・・郵便局は車で行くくらいずっと向こうで、海外への切手代がいくらかは分からないとのこと。ありゃ、これは出すのは無理ですね。明日にしましょう。こんなことなら、さっきのツーリストインフォメーションのお姉さんに相談しておけばよかったかも・・・。

老舗菓子屋さんパティスリー ヤコブスに戻って、ショーウィンドウを覗きます。これがクック・ド・ディナンです。色んな形がありますね。でも、もうツーリストインフォメーションで購入したから必要ありません。

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ほかにも美味しそうなケーキも並んでいます。旅先なので買うのはやめときます。

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もう一度、クック・ド・ディナンを子細に眺めます。なるほど、色々揃っていますね。超硬いのでお土産に持って帰るのは楽ですが、硬過ぎるものは年寄り向けにはどうでしょうね。追加購入は見送って、見るだけにしておきます。

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観光の起点、シャルル・ド・ゴール橋の袂のノートルダム教会まで戻ってきました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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いよいよ、ディナン観光を開始します。



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《漱石の妻》とシューベルト

今朝、布団の中でまどろんでいると不意に頭の中にシューベルトの音楽が流れてきました。ピアノ曲です。

先日、配偶者がつけたテレビ番組が耳に入ってきました。はて、何のドラマだろうと思いながらPCの操作をしながら聞いていると、なんだか夏目漱石の話のように思えます。尾野真千子演じる漱石の妻の演技があまりに真に迫って、saraiの心をとらえるので、たまらず、テレビの前にどっかと腰を下ろします。配偶者からはお風呂が沸いているわよと言われていますが、「ごめん、ちょっとこのドラマが面白いので見させて」と言いながら、最初はその面白さににやにやしながら見入ります。これはNHKの土曜ドラマ「漱石の妻」の第3回目のようです。これまでのドラマの流れはまったく把握できていませんが、なんとも興味深く奥行のある内容です。最初は漱石の妻(尾野真千子)はいわゆる悪妻かと思っていたら、なかなかの強者です。こういう妻にとって、夫(漱石)はだらしのない存在に思えます。実はsaraiの実像を重ねて想像してしまいます。ドラマの後半で漱石の妻(尾野真千子)が雨にずぶぬれになりながらの迫真の演技・・・その素晴らしさにただただ魅了されます。その後、漱石の妻(尾野真千子)は家に戻り、胃痛で横になっている漱石と対峙します。夫婦間の深い心にこもった会話が続きます。そのとき、不意にピアノ曲が流れ始めます。シューベルトです。名曲中の名曲、です。シューベルトの晩年の傑作にして、最後のピアノ・ソナタ。こんな曲が流れてくるとsaraiの心も動揺します。シューベルトの傑作と尾野真千子の顔が重なり、ドラマも佳境。選曲といい、尾野真千子の名演技といい、ただただ、魅了されるのみです。なにか、saraiの心にその後もこの場面と音楽がぐさっとつきささり、捉われ続けます。そして、3日目の朝、頭の中でシューベルトのピアノ・ソナタ第21番の第1楽章が鳴ったんです。

ピアノは誰が弾いたんだろうと思いました。音を綺麗に飾ろうという演奏ではなく、どこかむきだしの心をぶつけてくるような、あえて稚拙な表現をとったような魂の音楽です。一般的に名演奏にはならないでしょうが、実に誠実な演奏です。きっと過去の名人の演奏ではなく、この番組用に日本人ピアニストが録音したものと思えます。最高の演奏ではありませんが、最高の音楽と言えるかもしれません。音楽とはこうあるべきものの代表のようなものです。テクニックで弾くのではなく、心の内面を表現するという感じの音楽です。・・・そこで誰が弾いたのかを調べてみました。田部京子さんのピアノ演奏でした。見事な音楽でした。

ちなみにsaraiはシューベルトのピアノ音楽、なかでも晩年の曲を愛しています。ピアノ・ソナタ第19~21番、即興曲、3つの小品D.946です。ピアノ・ソナタ第21番はその中の1曲。初めて聴いたのは多分、ブレンデルのアナログディスクでした。その後、ポリーニ、ケンプと聴き、アラウやペライア、シフと素晴らしい演奏をCDで聴きました。実演では、内田光子ピリスツィメルマンのいずれも素晴らしい演奏を聴きました。この曲を弾くピアニストはシューベルトの魂と一体化するようで、必ず素晴らしい演奏になります。

次回の《漱石の妻》でもこのシューベルトが聴けるのでしょうか。楽しみです。ご覧になっていないかたも是非見て、そして、聴きましょう!



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       田部京子,  

アルデンヌでの1日:ロープウェイでシタデル(要塞)へ

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/5回目

ディナンDinantの観光を開始します。
ノートルダム教会Collégiale Notre-Dameの前から出発です。教会の内部は後で見ることにします。

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教会の前の路地を進んで、断崖の下に出ます。そこから振り返って、橋の方を眺めます。

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シタデルCitadelle de Dinant(要塞)とそれに上るロープウェイの案内板があります。それも何と日本語の説明まであるから驚きです。

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路地の奥に売店兼ロープウェイチケット販売窓口があります。
この美しい街の観光は、ロープウェイでシタデル(城塞)まで上がり、シタデルを見学して、ムーズ川をクルーズすることくらいらしいことはツーリストインフォメーションのお姉さんから教えてもらいました。この3つのセット券をロープウェイチケット販売窓口で購入。一人14ユーロですから、まあまあですね。

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早速、ロープウェイでシタデル(城塞)に上がりましょう。小さなゴンドラです。

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ゴンドラに乗り込んで、上昇開始。

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すぐに眼下にディナンの町の光景が現れます。

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ムーズ川とそのまわりの風景が絵のようです。

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ゴンドラはぐんぐん上昇していきます。たった2分ほどの空の旅で頂上に到着。

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頂上に上がると、絶景の眺めが見渡せます。ノートルダム教会とシャルル・ド・ゴール橋Pont Charles de Gaulle、ムーズ川がくっきりと見えています。

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ムーズ川がなんとも美しいです。まさに絵のような風景が望めます。しばし眺めて感動を味わいます。

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これが頂上駅に着いたゴンドラです。

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ムーズ川の南方向の流れを眺めます。この向こうがフランスのほうです。

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頂上にはシタデルの横に遊園地のような広場があります。

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広場のトイレもあるので、ちょっと拝借。

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セルフサービスのレストランもあります。暑いのでちょっとジュースで喉を潤しましょう。

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そろそろ、シタデルを見学します。公園を歩いてシタデルのほうにぶらぶらと歩いていきます。

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それにしても上を見上げると、気持ちの良い青空が広がっています。

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シタデルの強固な城壁の前に近づいてきます。

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シタデルの城門の前に出ました。

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いよいよシタデルの城塞の中に足を踏み入れます。



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アルデンヌでの1日:シタデル(要塞)からのディナンの絶景

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/6回目

ディナンDinantのシタデルCitadelle de Dinant(要塞)を見学します。城門の長く堅固なアーチのトンネルを抜けて、城塞内に入ります。

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シタデルの城塞内に入りました。城壁に囲まれた細長い敷地は石畳が敷き詰められています。大砲以外はほとんど何もない広場です。どうやら、城塞内の設備や部屋は分厚い城壁の中にあるようです。

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大砲の砲弾と思しきものが展示されています。

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シタデル(城塞)内を歩いていると、上空に轟音。空を見上げると、2機のジェット戦闘機が飛んでいます。要塞に戦闘機。出来過ぎたシテュエーションですね。(高速で飛行する機体なので、写真撮影できたのは1機だけです。)

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シタデル(城塞)内は、ガイドツアーによる見学があるようですが、どうせ説明は分からないので自分たちだけで適当に見学します。城壁内に入ると、兵士の人形や銃などのコレクションが展示されています。

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女性兵士の人形は可愛いですね。

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しかし、城壁内はここから先へは進めません。どうやらガイドツアーに参加しないと自由には歩けない区域があるようです。仕方がないので、途中から見学ツアーに参加します。やはり、フランス語によるガイドです。と、我々が参加したのを見たガイドがご親切に日本語のパンフレットをくれます。しかし、これは単なる親切ではないことが後で判明するんです。

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ところで日本語のパンフレットをわざわざ作るほど、そんなに日本人の観光客が来るのでしょうか。もちろん、今日はこのディナンの町では全く日本人には会っていません。

見学ツアーの一行はシタデルの見晴らし台に行きます。ここからの景色は見事です。ムーズ川の流れがずっと見通せます。

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真下にはノートルダム教会Collégiale Notre-Dameの鐘楼が間近に見えます。

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真正面に見えるムーズ川の景色です。川の両岸には古い建物が立ち並んでいます。

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見晴台からはガイドツアーに参加している面々が我々同様に絶景に見入っています。

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見晴台の左側には33mの高さを誇る有名なバイヤールの岩が鎮座しています。

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右手の対岸には、ブーヴィーニュの中世の街並みとクレーヴクールの城跡が眺められます。

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シタデル(城塞)の城壁内も見学します。大部屋にある兵士たちの2段ベッドが並んでいます。兵士たちの日常が垣間見れる場所が展示されています。

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最後は地下にある復元された待避壕を見学。丸太で補強されただけの待避壕は崩壊しかけたような感じです。長居は無用と感じる場所です。早々に地上に戻ります。城壁内はいろいろ整備されていました。見学終了です。丁寧なガイドでした。もっとも最後にお礼のチップを徴収されましたけどね。道理でご親切に日本語パンフレットをくれたわけです。きっと、ガイドはこのチップだけが収入のすべてなんでしょう。見学コースを出ると、城壁内への通路は鎖で封鎖されます。見学ツアーに参加して正解ではありました。

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シタデルを出て、ロープウェイ乗り場に移動。そこからの眼下の眺めです。

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ゴンドラの到着を待ちます。

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すぐにゴンドラがやってきます。

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ゴンドラに乗って、降下します。ぐんぐん町が近づいてきます。

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地上駅がすぐそこに見えてきます。

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やがて、地上駅に到着です。

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たった2分ほどの降下でロープウェイの地上駅に降り立ち、上を見上げると先ほどのシタデルの城壁が見えています。

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次はロープウェイ乗り場のすぐ前にあるノートルダム教会を覗いてみましょう。


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アルデンヌでの1日:ノートルダム教会~ムーズ川クルーズ

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/7回目

ディナンDinantのシタデルCitadelle de Dinant(要塞)から下に下りて、今度はノートルダム教会Collégiale Notre-Dameの中に入ってみます。内部には素晴らしいゴシック様式の空間が広がっています。ステンドグラスを背景に内陣が立派です。

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クロッシングから翼楼を眺めます。こちら側の翼楼は簡素です。

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内陣に近づいてみます。キリストの十字架が吊り下げられた簡素な装飾ですね。

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一方の翼楼には素晴らしいステンドグラスが配されています。こんな小さな町の教会とは思えない立派さです。ステンドグラスが超美しいです。

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右手の翼楼から内陣奥にかけての壁は素晴らしいステンドグラスが並んでいて壮観です。

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内陣のあたりから、後方を眺めます。3廊式の典型的なゴシック様式です。

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内陣奥のステンドグラスです。実に美しいですね。

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再び、翼楼のステンドグラスをじっくりと眺めます。本当に美しいですね。

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説教壇とパイプオルガンです。こぶりではありますが、丁寧な内装の内部空間になっています。

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後方に下がって、内部空間全体を眺めます。見事な3廊式のゴシック建築です。

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天上を見上げます。素晴らしいリブ・ヴォールトです。

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素晴らしいゴシック建築の教会を堪能しました。
さて、次はムーズ川のクルーズを楽しみましょう。クルーズ船乗り場を探します。案内パンフレットによるとクルーズ船乗り場は3箇所あり、どの乗り場のクルーズ船に乗ってもよいはずですが、近くの乗り場でクルーズも含んだセット券を見せると、別の乗り場の番号を教えられます。仕組みがよく分かりませんが、クルーズ船に乗れればどのクルーズ船でも構いません。教えられたクルーズ船乗り場でクルーズ船の出航を待ちます。15分ほどで出航の予定です。乗り場前からノートルダム教会とシタデルが見えています。この2つはディナンの町のランドマークです。どこからも見えます。

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クルーズ船に乗り込みます。小さくて細長いボートですが、大きなガラス窓でまわりの風景がよく見えます。乗客は少なくて申し訳けないくらいですが、ゆったりと席に座れて快適です。出航すると南方のアンセレムAnseremmeのほうに向かいます。フランスの方向ですね。

まず、右手の丘の上に旧ドミニコ修道会の建物が見えます。現在はヘルス・フィットネス・センターになっているようです。

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クルーズ船は太陽からの光が照り付けてとても暑いですが、川風が涼しいので気持ちがいいです。

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ムーズ川のクルーズはまだ始まったばかり。ゆったりとムーズ川の流れと周辺の景色を楽しみます。



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アルデンヌでの1日:ムーズ川の奇石、バイヤールの岩

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/8回目

ディナンDinantのムーズ川Meuseのクルーズを楽しんでいるところです。といってもクルーズは始まったばかり。岸辺の風景を眺めながらのクルーズが続きます。

右手の建物のどれかが町一番古い建物だそうです。スペイン統治時代の1681年に建てられたものです。一番左の建物でしょうか?

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左手の岸辺に小さな教会が見えます。

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左手前方に巨大な岩塊が見えてきます。シタデルの見晴台からも見たバイヤールの岩Rocher Bayardのようです。このクルーズの最大の見ものです。

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次第にバイヤールの岩の全容が見えてきます。

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川岸から、にょっきりと切り立った岩です。

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どんどんとバイヤールの岩に近づいていきます。

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バイヤールの岩の前を通り過ぎます。因みにバイヤール(バヤール)というのは、12世紀の古フランス語の武勲詩『エイモン公の4人の子ら』に登場する魔法の馬の名前です。この写真では分かりにくいですが(ひとつ前の写真を見ると分かります)、手前の岩と奥の岩山の間に大きな亀裂があり、その亀裂はバイヤールが蹄で蹴ったために出来たという伝説があります。そのため、この岩はバイヤールの岩と呼ばれるようになりました。亀裂の間は車が1台通り抜けられるほどの幅になっています。なお、13世紀までには、赤茶色の毛に黒いたてがみをもつ馬に「バイヤール(バヤール)」と名づけるのが慣用となっていたそうです。

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バイヤールの岩を通り過ぎるとシャルルマーニュ道路Route Charlemagneの自動車橋が現れます。古い伝説の岩と新しい橋の組み合わせは何と言うか、面白くもあり、興醒めでもあります。なお、シャルルマーニュ道路はケルンとパリを結ぶ高速道路です。

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クルーズ船は余裕でこの自動車橋の下をくぐり抜けます。橋の先にある島はアムール島Île d'Amour、すなわち、愛の島です。いわくありげな島の名前ですね。恋人たちの逢引の場所だったのかな。

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やがて、ムーズ川に架かる鉄橋が見えてきます。その鉄橋の下の右手には、アンセルメの水門も見えています。この水門を通って、船がムーズ川の水位を調整して、行き来しています。川の中央は堰になっています。

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この鉄橋の左手には、支流のレス川Lesseが流れ込んでおり、そのレス川に古代ローマに起源を持つ聖ヨハネ橋が架かっています。ここにも古と現代の交差点があります。

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聖ヨハネ橋の右手には小さな教会が見えます。洗礼者聖ヨハネにちなむ教会でしょうか。

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ここでクルーズ船は向きを変えて、ディナンの町のほうに戻っていきます。これからは先ほどの復習ですね。

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また、バイヤールの岩の前に戻ってきます。何度見ても、何か魅力を感じる岩です。

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この角度からははっきりとバイヤールの岩の亀裂が見てとれます。亀裂の手前の岩山の頂上に何か見えます。旗が無風のために垂れ下がっているようですね。ベルギー国旗かな。

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川岸には色とりどりの建物が並んでいます。

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先ほども見た小さな教会が見えてきます。名も知らぬ教会ですが、岸辺の教会とでも名付けたいですね。

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このあたりも岩山が立ち、渓谷の体を形作っています。

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カジノがあります。新しくできた建物だそうです。

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ここまでのクルーズのルートを地図で確認しておきましょう。

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もうすぐディナンの町に着きます。



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会心のシベリウス:交響曲第1番_オッコー・カム&神奈川フィル@横浜みなとみらいホール 2016.10.15

このところ、不満の残る演奏だった神奈川フィルでしたが、オッコー・カムが見事によみがえらせてくれました。うなってしまうほど職人技的なオッコー・カムの丁寧な音楽作りに神奈川フィルも十分に応えた演奏です。
オッコー・カムが振るシベリウスですから、素晴らしいだろうと期待して出かけましたが、期待以上の出来でした。特に後半の交響曲第1番、とりわけ第4楽章の素晴らしさには参りました。アンコールのカレリア組曲も見事な演奏で、すっかり、上機嫌になっての帰還になりました。来シーズンは神奈川フィルを聴くのはやめようと思っていましたが、今日の演奏で心が動きました。やはり、オーケストラは指揮者次第でこんなにも変われるものだということを再認識した次第です。

オッコー・カムを聴くのは一昨年末のラハティ交響楽団とのシベリウス・ツィクルス以来になります。そのときは交響曲第4番の演奏が最高でしたが、アンコール曲でラストに演奏された交響詩「フィンランディア」は圧巻の演奏でした。まずはその交響詩「フィンランディア」で今日のコンサートは幕が開きます。このところ出来の悪かった神奈川フィルの管、特に金管に不安感を持っていましたが、カムの見事なタクトは無難に金管をまとめます。少し抑え気味、8割くらいの演奏ですが、楽しく聴くことができます。それに弦と管のバランスのとり方も絶妙です。ラハティ交響楽団との最高の「フィンランディア」には及びませんでしたが、プログラムの冒頭ですから、これくらいの演奏で十分でしょう。やり過ぎると、後の曲とのバランスが崩れます。流石のシベリウスを堪能しました。

次は交響曲第7番です。この曲も「フィンランディア」同様、少し抑え気味、8割くらいの演奏です。曲の性格から言っても、爆発的な演奏は好ましくないので、この程度は妥当なところだと納得できる演奏です。もう少し、透明感のある響きだと最高ですが、ラハティ交響楽団とのシベリウス・ツィクルスでの演奏とそんなに差はなかったと思います。それにこの曲は元々、難解とも思える曲ですから、これ以上の演奏は望みません。

休憩後、最後は交響曲第1番です。これはよほど力を入れて、リハーサルを重ねたようです。大変な力演にsaraiも高揚させられました。実はラハティ交響楽団とのシベリウス・ツィクルスで最初に演奏された、この曲はアンサンブルが悪過ぎて、大変がっかりさせられた演奏だったんです。ですから、オッコー・カムがそのときの不出来だった演奏を今日こそ挽回してほしいと思っていましたが、そのsaraiの願いを見事にかなえてくれました。前半の抑え気味だった演奏とは打って変わって、かなり踏み込んだ演奏です。特に第4楽章は全開モードの演奏です。それでいて、アンサンブルは綺麗に揃っていました。快速パートの歯切れのよい演奏、中間部の抒情的な歌い込み、シベリウスの魅力を満喫しました。神奈川フィルの力量が100パーセント発揮された素晴らしい演奏に心が躍りました。不満だったのは会場の聴衆の反応が今一つだったことです。これだけの演奏はなかなか聴けるものではありません。そう言えば今日は都響のコンサートマスターの山本友重が何故かゲスト出演していました。彼の力も今日の会心の演奏に一役かっていたのでしょうか。

今日は定期演奏会なのになぜかアンコール曲が演奏されて、嬉しいびっくり。これがまた素晴らしい演奏。冒頭の弦楽合奏の素晴らしさにうっとりしました。オッコー・カムはラハティ交響楽団とのシベリウス・ツィクルスでも素晴らしいアンコール曲を聴かせてくれましたが、どうやら、アンコール曲がお得意のようです。きっと、これも十分にリハーサルしたんでしょう。「カレリア」組曲を全曲、聴かせてもらいたいところでした。

来シーズンはオッコー・カムのプログラムが組まれていないのがとても残念です。是非、シベリウスの交響曲第4番をやってほしいのですが、神奈川フィルの関係者のかたのご検討をお願いしたいところです。来来シーズンは何とか考えて下さいね。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:オッコー・カム
  管弦楽:神奈川フィル

  シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26
  シベリウス:交響曲第7番ハ長調Op.105

   《休憩》

  シベリウス:交響曲第1番ホ短調Op.39


   《アンコール》
     シベリウス:「カレリア」組曲op.11から第3曲《行進曲風に(アラ・マルチャ)》


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感銘!異形のブラームス:ユリア・フィッシャー ヴァイオリン・リサイタル@トッパンホール 2016.10.16

ああ、こんなブラームスもあるんだという、ブラームスの室内楽らしくない表現の演奏でしたが、このブラームスのヴァイオリン・ソナタ 第3番はとてもユリア・フィッシャーの演奏スタイルに合っていて、それはそれで大変な感銘を覚えました。室内楽というよりも協奏曲でも聴いたような感覚です。実際、実にスケールが大きくて、熱い演奏でした。ともかくユリア・フィッシャーのヴァイオリンはこの小さなトッパンホールに大きく響き渡ります。そのあたりが前半、そして、後半の初めに演奏されたドヴォルザークとシューベルトのソナチネには悪く作用して、弾き過ぎの感を否めませんでした。このブラームスを聴くまでは初めて聴くユリア・フィッシャーのヴァイオリンにがっかりしていたんです。響きも立派、テクニックも立派、しかし、音楽に心がこもっていないという感じだったんです。それがブラームスでは一変して、ステージ上で派手な動作で弾きまくるユリア・フィッシャーのヴァイオリンにすっかりと魅了されました。もちろん、こういう演奏がブラームスのヴァイオリン・ソナタのベストの演奏だとは思いませんが、この曲自体にスケールの大きな協奏曲的な性格があるのも事実でしょう。それをちゃんと認識させてくれたユリア・フィッシャーに感謝です。とは言え、こういう感想では誤解を生むかも知れません。このブラームスのヴァイオリン・ソナタ 第3番で一番感銘を受けたのは第2楽章でした。彼女はばりばり弾きまくるのではなくて、大きな構えのたっぷりした表現の音楽を奏でるんです。第2楽章では、ゆったりと美しい音楽を紡いでいきました。それがブラームスらしい抒情を歌い上げます。ただ、晩年の枯淡の境地ではありませんが、ブラームスだって、晩年は枯淡だけではありませんからね。
アンコール曲ももちろん、ブラームス。珍しいF.A.E.ソナタの第3楽章 スケルツォです。saraiは初めて聴きます。F.A.E.ソナタはシューマン等との合作ですが、この第3楽章だけがブラームスの作曲という珍品です。この曲も素晴らしい演奏でした。もちろん、強い響きの演奏でスケールの大きな演奏です。
最後のアンコール曲はユリア・フィッシャーがヴァイオリンを持たずに出てきて、マルティン・ヘルムヒェンと並んでピアノの前に座り、高音部を受け持って、連弾です。ユリア・フィッシャーはピアノもうまいということでしたが、そのレベルはまあ、言わないほうがよさそうですね。
ところでピアノのマルティン・ヘルムヒェンは先日のトッパンホールの室内楽フェスティバルでも聴きましたが、堅実な演奏が印象的です。ただ、ユリア・フィッシャーのブラームスのダイナミックな演奏に呼応した演奏ではパーフェクトとは言い難いタッチも多かったのが残念でした。

ユリア・フィッシャーの素晴らしいブラームスに魅せられたリサイタルでした。彼女の演奏するブラームスのヴァイオリン協奏曲が聴きたくなりました。

今日のプログラムは以下です。

  ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー
  ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン

  ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第3番 ト短調 D.408

   《休憩》

  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 D384
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108

   《アンコール》

  ブラームス:F.A.E.ソナタから第3楽章 スケルツォ WoO post.2
  ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 嬰ヘ短調(4手用版) ピアノ:ユリア・フィッシャー&マルティン・ヘルムヒェン



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伝説の名演:チェリビダッケの《展覧会の絵》 ベルリン・ライブ

このところ、コンサートで《展覧会の絵》を聴くことが多く、この曲に関心が向いています。《展覧会の絵》と言えば、ムソルグスキーの原曲はピアノ独奏版ですが、ラヴェルの編曲したオーケストラ版が有名です。saraiも昔はこのオーケストラ編曲版を好みましたが、最近はピアノ独奏の原曲を好んでいます。CDではリヒテルの1958年のソフィア・リサイタルでの物凄い演奏があります。リヒテルが西側に初めて紹介された記念すべき録音だそうです。ミスタッチの多さにも驚きますが、そんなものはものともしない豪快でド迫力のリヒテルの演奏に恐れ入って聴き入るのみというCDです。ホロヴィッツも凄い演奏です。1951年のカーネギー・ホールのライブです。ただ、これはホロヴィッツの編曲版の演奏です。これもやりたい放題の演奏です。この古い録音が横綱級の演奏で、その後、なかなか、この凄まじい演奏に迫るものがありませんね。

オーケストラ編曲版では、ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団の素晴らしい演奏がありますが、最近聴いたマルケヴィッチ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団も素晴らしい演奏でした。
しかし、噂では、あのチェリビダッケの凄い演奏があるということで、これまで気になって、仕方がありませんでした。問題は非正規盤で入手性が悪いということです。

 1986年9月23日ベルリン・ライヴ 米AUDIOR AUD-7009~10

オーケストラはチェリビダッケの鍛え上げたミュンヘン・フィルです。この20日後にチェリダッケがミュンヘン・フィルを率いて来日したときの記録も録音されています。1986年10月14日人見記念講堂ライヴです。ベルリン・ライブとはもちろん、別物です。こちらはFM東京の音源をALTUSが正規にリリースしています。
で、遂にそのベルリン・ライブの幻のCDを入手して、今日、聴いたんです。

絶句・・・何とも凄い演奏でした。噂通りです。まったく別次元とも思える演奏で、CDとは言え、自宅のオーディオルームで大変な緊張感を強いられて、実演を聴く感覚になりました。

冒頭のプロムナードでトランペットが厳かに吹奏するところから、この演奏の魔力に魅せられます。まるで秘密の儀式に参加しているかのような雰囲気です。それにその音の背後にチェリビダッケの物凄い《気》を感じます。だからこそ、まるでsarai自身がこのコンサートを生で聴いているような錯覚に襲われるのかも知れません。この後もsaraiはチェリビダッケの呪縛から逃れることはできません。演奏は後半になって、ますます物凄いことになっていきます。《カタコンベ》は通常の演奏では少し退屈することもありますが、この演奏では驚くほどの緊張感の高まりに襲われます。ともかく、ブルックナーで鍛え上げられた金管のセクションが凄い響きを聴かせてくれます。《ババ・ヤガー》の強奏と弱奏の対比的な演奏のあたりの高揚感で強い感動を味わいます。このエンターテインメントの代表格のような音楽で感動したのは初めてのことです。そして、終曲の《キエフの大門》に突入していきます。もちろん、突入といってもチェリビダッケの指揮ではいつものようにスローテンポですが、ゆったり感はなく、強烈な高揚感に満ちています。ここからは言葉では表現できない世界にはいり、saraiはしびれるような感覚で音楽と一体化するのみです。何度も感動の大波に襲われながら、フィナーレにはいっていきます。と、チェリビダッケの声と思われる一喝とともに頂点に上りつめます。歓声と拍手が巻き起こりますが、いささかタイミングが早過ぎます。まあ、ベルリンの聴衆の気持ちは分かりますが、もう少し、感動の空白が欲しいところでした。

凄い音楽を聴きました。これまでCDを聴いていて、実演と同様に感動したのは、チェリビダッケとミュンヘン・フィルが演奏した非正規盤のリスボン・ライブのブルックナーの交響曲第8番だけです。いやはや、チェリビダッケの凄さをまた体験してしまいました。彼の実演を聴き逃がしてしまったsaraiですが、CDで追体験できて幸せです。

なお、チェリビダッケのリスボン・ライブについて綴った記事はここです。

今更ながら、EMIの正規盤(1993年録音)と人見記念講堂ライヴも聴いてみましょうか・・・



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アルデンヌでの1日:ディナンのムーズ川クルーズを完了

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/9回目

ディナンDinantのムーズ川Meuseのクルーズも終盤に差し掛かります。ディナンの町に近づいてきます。川辺には古めかしい建物も見えています。

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岸辺には貨物船も見えます。ムーズ川は水運も盛んなようです。丘の上には、モンフォール塔TOUR DE MONFATが見えます。

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やがて、右手前方にディナンの町の中心地も見えてきます。お馴染みのシタデルCitadelle de Dinant(要塞)とノートルダム教会Collégiale Notre-Dameです。

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モンフォール塔の真横を通り過ぎます。

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おや、ムーズ川の水面を鴨が泳いでいますね。のんびりとした風景です。

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大きな観光船が停泊中です。saraiたちのちっぽけなクルーズ船とはけた違いの大きさです。この大きな船でどこまでクルーズするんでしょうか。

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乗船した船着き場を通り過ぎて、シャルル・ド・ゴール橋Pont Charles de Gaulleに近づいていきます。ノートルダム教会とシタデルも間近に見えます。

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シャルル・ド・ゴール橋の下をくぐり抜けて、ノートルダム教会の真ん前に出ます。このゴシック様式の教会のファサードがよく見えます。背後に見えるシタデルと合わせて、絶景です。

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ノートルダム教会の前を通り過ぎて、さらにクルーズは続きます。

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ディナンの旧市街からはかなり離れました。ノートルダム教会も遠くに見えています。

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前方に見える風景です。先のほうに堰も見えています。水門を抜けて、その先には行けるようですが、クルーズはこのあたりでお終い。反転して船着き場のほうに戻ります。

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右手正面にツーリストインフォメーションの建物が見えています。ここまで順調なディナンの観光はツーリストインフォメーションのお姉さんの的確なアドバイスのお陰です。船上から感謝の気持ちを送ります。

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シャルル・ド・ゴール橋の下をまたくぐり抜けて、無事に船着き場に到着。対岸の丘の上には旧ドミニコ修道会の建物が見えています。

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楽しい45分のクルーズでした。小さな町の要所はほとんど見ることができました。川面から見る眺めも格別ですね。
クルーズのルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズ船から川岸に上がり、散策しながら、町の中心のほうに向かいます。

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saraiたちが乗ったクルーズ船と同型の船が航行していきます。

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もう少し、ディナンの町をぶらぶらしましょう。



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R・シュトラウス、シュトラウス、シュトラウス・・・最高!!林正子 ソプラノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2016.10.19

いやあ、とてもよかった!! R・シュトラウスのファンなら垂涎もののリサイタルでした。日本人ソプラノがこんなに見事にR・シュトラウスを歌えるなんて、想像だにしませんでした。じゃあ、何故、このリサイタルに足を運んだかというと、あまりにもプログラムが魅力的だったからです。特に第2部はR・シュトラウスの晩年の傑作揃いだったからです。(当初は「ダナエの愛」もアンコール曲ではなくて、本編のプログラムにはいっていました) 《4つの最後の歌》、《カプリッチョ》、《ダナエの愛》はオーケストラ曲の《メタモルフォーゼン》と合わせて、R・シュトラウスの傑作中の傑作ですから、聴き逃がせません。それにこんな大曲に挑む日本人ソプラノってどんな歌手なのか、大いに興味もありました。

第1部の《8つの歌》から、なかなか魅力的な歌唱です。saraiの趣味から言えば、もっと澄み切った声のほうがいいのですが、林正子さんの声も素晴らしいです。日本人ソプラノに多い細い声ではなくて、ボリュームのある響きで美しい声です。変な言い方ですが、違和感のないR・シュトラウスです。献呈、万霊節あたりが心に染み入る歌唱でした。そして、圧巻だったのは《サロメ》です。圧倒的な歌唱でした。欲を言えば、もっとドロドロとした雰囲気がほしいところですが、オペラそのものではないので、それは無理ですね。

そして、期待していた第2部です。《4つの最後の歌》は最高に素晴らしい歌唱でした。第3曲の《眠りのときに》では感動のあまり、涙が出てきました。さらに第4曲の《夕映えに》でも感動しっぱなし。涙なしには聴けません。かぶりつきで聴きましたから、余計、感動が大きかったかもしれません。ピアノの石野真穂さんも見事な演奏。実に美しい響きでうっとりと聴かせてくれました。
最後の《カプリッチョ》のマドレーヌのモノローグもとても素晴らしく、嬉しくなって、聴き入っていました。それに林正子さんの歌唱は精魂込めた大変な熱唱でした。

プログラムにあった《ダナエの愛》が聴けなくて、残念と思っていたら、何とアンコールとして歌ってくれて、大満足。これまた素晴らしい歌唱でしたが、林正子さんはもう精力を使い果たし、喉をからしての歌唱。それほど、熱のこもった歌唱だったんです。最後の高音がうまく出ませんでしたが、もちろん、納得です。今日はとてもよいものが聴けて、大いに満足したリサイタルでした。

ところで苦言をひとつ。曲間で拍手をする人たちがいましたが、あれはやめてください。特に《4つの最後の歌》の第3曲で感動しているのに次の第4曲の前で無粋な拍手。あなただけのコンサートではないし、それにあなたは感動しなかったんでしょうか。感動していたら、とても拍手なんかできなかった筈ですよ。熱唱していた林正子さんに対しても失礼です。

今日のプログラムは以下です。


  ソプラノ:林正子
  ピアノ:石野真穂

  【第1部】

  R.シュトラウス:8つの歌 Op.10
           献呈/何もなく/夜/ダリア/待ちわびて/もの言わぬ花/サフラン/万霊節
  R.シュトラウス:オペラ「サロメ」より 最終場面
           「おまえは口づけさせようとしなかった ヨカナーンよ」

  【第2部】

  R.シュトラウス:4つの最後の歌
           春/九月/眠りのときに/夕映えに
  R.シュトラウス:オペラ「カプリッチョ」より ソネットと伯爵令嬢のモノローグ(最終場面)
           「心をこれほど燃え立たせるものは 他にない」

   《アンコール》

  R.シュトラウス:オペラ「ダナエの愛」より 第3幕の ダナエのモノローグ
           「あなたは 私をやすらぎで包んでくれる」


せっかくですから、横浜みなとみらいホールと林正子さんに再度のR・シュトラウス尽くしのリサイタルを企画してくれるようにお願いしたいと思います。アリアドネ、マルシャリン、エレクトラ等々、まだ聴きたい曲は山ほどあります。《明日の朝》も聴きたいですね。是非とも、よろしくね。



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上原彩子の《展覧会の絵》は熱く燃焼!!@浜離宮朝日ホール 2016.10.20

まあ、上原彩子という人はなかなか理解しがたいところがあります。このところ、非常に素晴らしい演奏ばかり聴かせてもらいましたが、今日は起伏の多い内容で玉石混交の演奏でした。神をも恐れぬ業で今日の演奏を採点してみると、モーツァルトは可、シューマンは良、ムソルグスキーは特優、アンコールのラフマニノフは特優ということになります。つまり、ロシアもの、あるいは近代ものだけが素晴らしかったということになります。ドイツ・オーストリア系、あるいは古典およびロマン派はもう一つだったということです。よく考えると、これは今日だけのことではなくて、ずっとそうだったような気がします。ラフマニノフを中心にプロコフィエフ、チャイコフスキーなどのロシアもので、はずれはなかったような気がします。もっともロシアもの以外ではショパンのコンチェルトが素晴らしかったことを思い出します。ショパンも元をたどれば、東欧がルーツですから、ロシアに近いですね。あっ、ラヴェルも素晴らしかったこともありました。フランスものも意外に得意なのかな。何故、こんなことをつらつらと書き綴るかと言うと、上原彩子がバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマンというドイツ系の音楽で本領を発揮できないかが不思議だからです。もっとも、saraiとしては別にラフマニノフだけを聴いていても一向に構いませんけどね。とても余人が対抗できないほどの素晴らしさです。

ということで、もうすでに今日のコンサートの内容は俯瞰してしまいましたが、一応、もう一度、おさらいしてみましょう。

最初のモーツァルトのピアノ・ソナタ第10番ですが、そもそもピアノの響きがsaraiが思い描くモーツァルトの響きとはかけ離れています。シンプルに粒立ちのよいタッチで弾いてもらいたいのですが、響かせ過ぎに思え、響きがピュアーでありません。音階の運びもスムーズさを欠きます。ピリスやペライアのような響き、さらに言うと古くはハスキルのような美しい響きを目指してほしいというのがsaraiの願いです。音楽的には第2楽章などは気持ち良くは聴けたんです。上原彩子にはもっともっと高いレベルで演奏を望みます。

次はシューマンの謝肉祭です。これはモーツァルトほど違和感はありませんが、やはり響かせ過ぎのように感じます。第1曲の《前口上Préambule》は急ぎ過ぎで響きが少し濁り、うるさい感じが残ります。ただ、弾き進めるにつれて、こちらの耳が慣れてきたのか、あるいは上原彩子のピアノの響きが洗練されてきたのか、第13曲《エストレラEstrella》あたりからは心に沁みるような響きに思えます。熱情的な演奏が迫力を増します。何となく、謝肉祭にしては熱すぎるような感はありますが、こういう演奏もありでしょう。もう少しピュアーな響きだったらベストだったでしょう。

休憩後、ムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》です。前にも一度、上原彩子のピアノで聴いたことがありますが、そのときと同様に安定していて、それでいて、迫力のある切れ味十分な演奏です。第9曲の《ババ・ヤーガ》に至って、急に演奏がヒートアップします。物凄い迫力です。まるでリヒテルの伝説の名演を再現するかのようです。もちろん、ミスタッチも増えますが、そういうことは気にならないほどの迫力です。終曲の《キエフの大門》も凄まじい演奏。いやあ、見事な演奏でした。すっかり、満足しました。

アンコール曲のクライスラー原曲の《愛の悲しみ》は編曲とは言え、ラフマニノフそのものという曲。ラフマニノフを弾くときの上原彩子は鬼気迫るものがあります。素晴らしい演奏でした。この日、最高の演奏だったと思います。

今日のプログラムは以下です。

  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  シューマン:謝肉祭 Op.9

   《休憩》

  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》

   《アンコール》

    クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ

また、ラフマニノフを中心に据えたロシアもののプログラムを聴きたいものです。


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       上原彩子,  

バロックの響きを堪能:フライブルク・バロック・オーケストラ I@トッパンホール 2016.10.21

バロック・オーケストラと言えば、ほとんど、声楽と一緒にしか聴いたことがありません。カウンター・テノールのコンサートとか、オペラとか、マタイ受難曲のような宗教曲です。今日は趣を変えて、バロックのコンチェルトを聴いてみることにしました。独奏ヴァイオリンか複数のヴァイオリンによる合奏協奏曲のガラ・コンサートのようなものです。作曲家はバロックを代表するコレッリ、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルとてんこ盛りです。今日、6曲、次回、6曲聴きます。なかでもバッハのヴァイオリン協奏曲はすべて聴くことになります。

ヴィヴァルディが地味な曲であの晴れやかさがなかったのが残念ですが、ほかはバロックらしい落ち着いた中に哀愁や喜びを込めた音楽を楽しめました。なかでもヘンデルの合奏協奏曲はアンコールも含めて、艶のある演奏で心に染み入りました。バッハは堅実な演奏で心地よく聴かせてもらいました。コレッリは滅多に聴く機会がないので新鮮に感じる演奏です。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  弦楽合奏:フライブルク・バロック・オーケストラ

  ヴィヴァルディ:歌劇《オリュンピアス》RV725より 序曲
  J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
  ヘンデル:合奏協奏曲 イ長調 Op.6-11

  《休憩》

  ヴィヴァルディ:シンフォニア ロ短調 RV169《聖なる墓にて》
  J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064R
  コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.6-1
   《アンコール》
     ヘンデル:合奏協奏曲 ニ短調 Op.6-10より 第5楽章、第6楽章

次回は来週の月曜日になりますが、今度はヴィヴァルディも気持ちよく聴けるといいな。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

秋のバラ

先日、配偶者が花屋さんに行くのに同行した際、珍しくsaraiが気に入った花があり、配偶者におねだりをして買ってもらったバラが今でも元気にベランダの窓辺で咲いています。

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花の色が気に入ったんです。最初に咲いていた花が散ってしまい、もうお終いかと思っていたら、配偶者から、どんどん花芽が上がっていることを指摘されました。秋の明るい日差しを浴びて元気いっぱい。オーディオルームの窓辺のPCの前がsaraiの定席ですが、そのすぐ横にバラの鉢を配偶者が置いてくれています。もちろん、花の世話は配偶者がやってくれています。
もうしばらくはバラが楽しめまそうです。

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コンサートの合間なので、ちょっと、日常の風景を記事にしてみました。悪しからず・・・



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テーマ : 今日の出来事。
ジャンル : 日記

 

二人のシュトラウスからベートーヴェンまで魅惑の響き、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ@上大岡ひまわりの郷 2016.10.23

やっぱり、音楽って、実際に聴いてみないと分かりませんね。その存在すら知らなかったルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズは達人揃いの素晴らしい室内楽グループでした。この7人の演奏家たちが滅法、上手い事に舌を巻きました。日本人主体の弦楽奏者、そして、管楽器奏者はシュトゥットガルト放送交響楽団の首席奏者という構成です。全員、ヨーロッパ在住ですから、来日コンサートということになります。

まずはJ.シュトラウスの「こうもり」序曲 。一人目のシュトラウスですね。管楽器奏者3人、クラリネット、ファゴット、ホルンのあまりのうまさに驚愕します。うまいけれども、決して、自己主張するのではなく、アンサンブルに徹して、見事な演奏。ホルンなどはあまり聴こえないほどの抑えた音量で、縁の下の力持ちのような感じ。クラリネットの渋い音色には参ります。上手過ぎるクラリネットです。そして、弦楽器奏者4人も上手いんです。特にヴァイオリンの白井圭も上手い。唖然として、7人の演奏に聴き入ります。音楽的にどうだという前に、音響的な響きの見事さに唸ってしまいました。恐るべきアンサンブルです。

次はA.ブランの七重奏曲です。このA.ブランというのはアドルフ・ブランAdolphe Blancというフランスの室内楽の作曲家で、19世紀のパリ楽壇で活躍したそうです。ただ、室内楽という地味な分野のせいか、いつしか、忘れ去られる存在になったようです。現在はこの七重奏曲が最も知られているだけのようです。その無名とも思える七重奏曲をルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズは見事な演奏で聴かせてくれました。こういう演奏が知られれば、もっとメジャーな楽曲になるかもしれませんね。メロディアスな聴きやすい音楽でした。演奏は先ほどの「こうもり」序曲 と同様に美しい響きとアンサンブルで聴き惚れるだけです。

前半の最後はR.シュトラウスの《もう1人のティル・オイレンシュピーゲル》です。二人目のシュトラウスの登場です。ただし、これは管弦楽版の《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》を5人編成(ヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン)の室内楽に編曲されたもので曲も半分ほどの長さに圧縮されたものです。もともと、スーパーオーケストラが演奏する楽曲ですが、達人揃いの5人が見事な演奏を聴かせてくれます。笑ってしまうほどの素晴らしい演奏でした。音楽的にどうかと言うことは言いっこなしです。そりゃ、原曲の管弦楽版の《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》をウィーン・フィルあたりで聴くほうがいいに決まっていますからね。

休憩後は今日のメインの曲目のベートーヴェンの七重奏曲です。初期のベートーヴェンが最後に作曲した娯楽音楽の傑作です。予習で聴いたウィーン・フィルの名人たちの演奏では実に典雅で柔らかい雰囲気でした。

 ウィーン八重奏団(ボスコフスキーほか)
 ウィーン室内合奏団(ヘッツェルほか)

今日のルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズはそういうウィーン風の演奏とは趣きが異なり、もっと芯がしっかりしたシンフォニックとも言える演奏で、娯楽音楽というよりももっと真摯な演奏で聴かせてくれます。CDで聴くなら、やはり、ウィーン風の柔らかい響きが好ましいと思いますが、実演では今日のようなしっかりした演奏も迫力があります。終始、各楽器の美しい響きの演奏が続き、長い6楽章もあっという間に終わります。全6楽章のうち、第2楽章の天国的な音楽に感銘を受けました。モーツァルト以外の音楽でこのような天国的な雰囲気を感じたことはありません。初期の娯楽音楽でもベートーヴェンは天分を発揮していたことを再認識するとともにルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズの演奏能力の高さにも魅了されました。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ
   ヴァイオリン:白井 圭  ヴィオラ:ヤニス・リールバルディス  チェロ:横坂 源
   コントラバス:幣 隆太朗  クラリネット:ディルク・アルトマン
   ファゴット:ハンノ・ドネヴェーグ  ホルン:ヴォルフガング・ヴィプフラー

  J.シュトラウス:オペレッタ「こうもり」序曲
  A.ブラン:七重奏曲変ホ長調 Op.40
  R.シュトラウス(ハーゼネール編):もう1人のティル・オイレンシュピーゲル

  《休憩》

  ベートーヴェン:七重奏曲 Op.20

   《アンコール》
     J.シュトラウス:フランス風ポルカ「野火」Op.313

いやはや、音楽の世界は広く、まだまだ、saraiの知らない素晴らしい才能がいることに驚かされました。6年前にシュトゥットガルト放送交響楽団の演奏を聴きましたが、そのときはサー・ロジャー・ノリントンの指揮のノン・ヴィブラート奏法に驚かされたので、このオーケストラの真の実力が分かりませんでしたが、名人たちの集団だったんですね。正確に言えば、そのときもハイドンの交響曲第1番を弦楽器奏者9人、管楽器奏者5人で見事な演奏を聴かせてくれたので上手いとは思っていましたが、今日とは違って、ノン・ヴィブラート奏法だったので、その実力がどれほどのものかは分かっていませんでした。今日の管楽器奏者の演奏を聴いて、ドイツの放送局オーケストラの凄さの一端を垣間見たような気がします。


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バロック漬け:フライブルク・バロック・オーケストラ Ⅱ@トッパンホール 2016.10.24

今日もフライブルク・バロック・オーケストラを聴きます。2回目です。前半のプログラムはもうひとつ乗り切れない感じ。悪くはないのですが、どうにも地味な印象で集中して聴けません。
しかし、後半は一転。直球一本勝負って感じのパーフェクトな演奏に魅了されます。曲よし、演奏よしでノリノリです。バロック音楽を満喫して、大満足でした。

前半の最初はヴィヴァルディの《2本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲》。晴れやかな演奏を期待しましたが、残念ながら、なんだか地味な響きに終始。ドイツのグループだとこんな感じかなとあきらめます。予習で聴いたイ・ムジチ合奏団が演奏した曲とはまるで別物に思えます。悪い演奏ではないのですが、イタリアン・バロックという感じには思えません。

次はバッハの《ヴァイオリン協奏曲第1番》です。ドイツの団体ですが、ソロ・ヴァイオリンの響きがもうひとつですね。予習したのがヘンリック・シェリングなのがいけなかったのかも・・・。弦楽合奏はよかったんですが仕方ないですね。

前半最後はコレッリの《合奏協奏曲 Op.6-2》です。これもイタリアン・バロックとしてはもうひとつに感じます。もう少し、ピュアーな響きが欲しかったところです。前回のコレッリの《合奏協奏曲 Op.6-1》のほうがよかった印象です。

そして、休憩後の後半です。

まずはヘンデルの《合奏協奏曲 Op.6-10》です。これはのっけから、響きの素晴らしさに魅了されます。前回もヘンデルは素晴らしい演奏でしたから、この団体はヘンデルとよほど相性がいいのでしょう。それにこの曲はヘンデルらしく、メロディアスでいいですね。特に最後の第6楽章の素晴らしい演奏に感銘を受けました。この団体の演奏でヘンデルの《合奏協奏曲 Op.6》全曲を聴いてみたいものです。

次はバッハの《2つのヴァイオリンのための協奏曲》です。名曲中の名曲です。特に第2楽章の美しさは格別です。ソロ・ヴァイオリンの響きがもう少しよければ、最高だったんですが、よい演奏ではありました。

最後はヴィヴァルディの《4本のヴァイオリンのための協奏曲》です。これまでの演奏でヴィヴァルディはあまり期待できないと思いながら聴き始めましたが、これが素晴らしい演奏。ヴィヴァルディらしい晴れやかな演奏です。最初からヴィヴァルディはこんな風に演奏してくれればよかったんです。曲も最高。演奏も最高。終わりよければ、すべてよしって感じで大満足。4人のソロ・ヴァイオリンの響きも見事でした。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  弦楽合奏:フライブルク・バロック・オーケストラ

  ヴィヴァルディ:2本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調 RV565(合奏協奏曲集《調和の霊感》Op.3より 第11番)
  J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
  コレッリ:合奏協奏曲 ヘ長調 Op.6-2

  《休憩》

  ヘンデル:合奏協奏曲 ニ短調 Op.6-10
  J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
  ヴィヴァルディ:4本のヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV580(合奏協奏曲集《調和の霊感》Op.3より 第10番)
   《アンコール》
     ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 イ長調 RV158より 第1楽章 アレグロ・モルト、第2楽章 アンダンテ・モルト

配偶者がぽつりと「しばらくはもうバロックは聴かなくてもいいわね」って言いました。いい意味でバロックを満喫しました。今日の後半の演奏が素晴らしくて、本当に満足しました。


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アルデンヌでの1日:ディナンは偉大なサックス氏の町、そして、アンヌヴォワ城に出発

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/10回目

ディナンDinantのムーズ川Meuseのクルーズを終えて、ディナンの町をぶらぶらすることにします。ディナンの町見物の最後はこの町が生んだ最大の偉人?のサックス氏宅訪問です。サックス氏は楽器のサクソフォンを考案した人です。ディナンの町並みには、サクソフォンのオブジェが飾られています。

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サックス氏宅は今はサックス博物館Maison Adolphe Saxになっています。無料なので、ちょっと見学しましょう。

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様々な形のサクソフォンが展示されています。サクソフォンと言えない形のものもありますが、これは試作品なのかな。それともサクソフォンを分解したパーツなのかな。

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これは間違いなく、普通のサクソフォンですね。

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博物館といってもあっさりしたものです。あっという間に鑑賞完了。通りに出ると、路面に足形が見えます。これは街歩きの案内の標識でしょう。親切ですね。

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おっ、ベンチに座っているのはサックスさんですね。saraiがサックス氏と一緒にベンチに腰かけて、配偶者にパチリと写真を撮ってもらいましょう。

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サックスのオブジェが街中を賑わしています。それを見ながら、通りを歩きます。

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このオブジェが通りにずらっと並んでいます。ディナンはサックスの町ですね。

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このあたりで、すべてのディナン観光は終了。まだ2時半で時間もたっぷりあるし、お天気も最高で気持ちがよいので、当初の予定通り、アンヌヴォワ城Château d'Annevoieに行ってみましょう。ここからはバスでアンヌヴォワ城に向かうことになります。まだバスの出発時刻までは少し間がありますが、念のために駅前のバス乗り場を確認しておきましょう。旧市街からシャルル・ド・ゴール橋を渡って、駅前の通りに出ます。遠足の子供たちが前を歩いています。

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駅前のバス停に到着。予定の時刻のバスは確かに時刻表に書いてあります。ツーリストインフォメーションのお姉さんが教えてくれた通り、ナミュールNamur行の34番のバスは3時7分発ですから、あと30分近くあります。

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サックス博物館から駅前のバス停までのルートを地図で確認しておきましょう。

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本当はムーズ河畔で昼食を楽しみたかったのですが、その時間はもうありませんね。バスの発着が見渡せるカフェの席に腰を落ち着けます。

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モナコMonacoという大きなカフェのテラス席です。

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このカフェで、アイスクリームを食べて休憩と時間調整をします。
これが配偶者のオーダーしたアイスクリーム。

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これはsaraiのオーダーしたアイスクリーム。どちらも同じようなものでした。でも、とってもボリュームがあって、食べ切るのが大変。

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バスは時間通りにやってきました。女性の運転手です。

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彼女からチケットを買います。一人3.2ユーロです。

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彼女にアンヌヴォワ城で降ろしてねとお願いします。「バス停からはちょっと歩くことになるけど了解よ」と快諾してくれます。バスはすぐに出発します。ディナンの町の狭い通りを抜けていきます。

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バスのルートを地図で確認しておきます。ディナンの駅前からアンヌヴォワまでです。

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やがて、バスは鉄道の線路に沿って走り出します。

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アンヌヴォワまでは15分ほどかかるようです。しばらくはバスの車窓の景色を楽しみます。目的地では女性運転手さんがちゃんとおろしてくれるので、安心です。


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アルデンヌでの1日:アンヌヴォワ城は最高に美しい庭園

2015年7月6日月曜日@ブリュッセル~ディナン/11回目

ディナンDinantの駅前からアンヌヴォワまでバスで向かっているところです。アンヌヴォワのバス停からは少し歩いてアンヌヴォワ城Château d'Annevoieに行けるようです。
ディナンの町を抜けたバスは鉄道線路沿いに北のほうに走ります。線路の向こうには美しいムーズ川の流れが見えています。

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車窓にムーズ川と空の青がまぶしく映っています。快適なバスの旅です。

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ムーズ川の反対側の車窓には麦畑と小高い緑の丘が続いています。

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バスの乗客は、saraiたちの他には1人だけ。その人も直ぐに降りてしまい、大きなバスは貸切状態です。

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乗客の乗り降りもなく、バスはガンガン走ります。いったん、ムーズ川を離れて、家並みのなかをバスは進んでいきます。

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バスは再び、ムーズ川沿いの道に戻り、渓谷の美を楽しみます。

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ムーズ川沿いの気持ちのよいドライブが続きます。

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川岸には可愛い草花が咲き、川面には対岸の緑の丘が映り込んでいます。

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ムーズ川に沿った散策道が続いています。途中下車して、ハイキングしたい感じですね。

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バスは順調に走り続け、どんどん目的地に近づいているようです。女性運転手からの案内を待ちましょう。

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川面に多くの鳥が見えます。鴨でしょうか。長閑な昼下がりです。

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バスがいったん、ムーズ川沿いの道から離れて、坂道を登り始めます。まわりには家がたて込んできます。と、女性運転手がここで降りなさいと合図をしてくれ、アンヌヴォワ城に続く坂道の方を指差してくれます。メルシー!といいながら手を振ってお別れです。言われた方向にはアンヌヴォワ城の大きな看板が見えています。

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アンヌヴォワ城のほうに歩き出します。ところで、どうやら降りた場所はバス停ではなかったようです。アンヌヴォワ城への分かれ道に一番近い場所で降ろしてくれたようです。気の利く女性ですね。感謝です。アンヌヴォワ城の看板に近づくと、目的地まで500mという表示があります。近いような遠いような微妙な距離ですね。

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緩やかな上り道を歩きます。狭い歩道はあるのですが、ガンガン車が通るのでちょっと気をつけて歩きます。アンヌヴォワ城の案内板が立っているので、この道で間違いありません。

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坂道を登っていくと、ムーズ川のほうを見渡せるようになってきます。綺麗な景色です。

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坂道はまだまだ続きます。ふーっ・・・。

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道の周りの石垣は緑に覆われています。だいぶ歩いてきましたが、まだ、アンヌヴォワ城は見えてきません。

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立派な建物が見えてきたので、アンヌヴォワ城かと思いましたが、これはどなたかの大邸宅のようです。

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バス停から歩き始めて12~3分ほどで、ようやく、アンヌヴォワ庭園という案内板が見えてきます。案外近くてよかったです。

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ここまで歩いてきたルートを地図で確認しておきましょう。

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入り口のほうに回ると、素晴らしい景色が広がります。なんとも伸びやかな爽やかなガーデンです。アンヌヴォワ城はお城というよりも最高に美しい庭園です。

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これからアンヌヴォワ城に入場します。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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