アンコール曲ももちろん、ブラームス。珍しいF.A.E.ソナタの第3楽章 スケルツォです。saraiは初めて聴きます。F.A.E.ソナタはシューマン等との合作ですが、この第3楽章だけがブラームスの作曲という珍品です。この曲も素晴らしい演奏でした。もちろん、強い響きの演奏でスケールの大きな演奏です。
最後のアンコール曲はユリア・フィッシャーがヴァイオリンを持たずに出てきて、マルティン・ヘルムヒェンと並んでピアノの前に座り、高音部を受け持って、連弾です。ユリア・フィッシャーはピアノもうまいということでしたが、そのレベルはまあ、言わないほうがよさそうですね。
ところでピアノのマルティン・ヘルムヒェンは先日のトッパンホールの室内楽フェスティバルでも聴きましたが、堅実な演奏が印象的です。ただ、ユリア・フィッシャーのブラームスのダイナミックな演奏に呼応した演奏ではパーフェクトとは言い難いタッチも多かったのが残念でした。
ユリア・フィッシャーの素晴らしいブラームスに魅せられたリサイタルでした。彼女の演奏するブラームスのヴァイオリン協奏曲が聴きたくなりました。
今日のプログラムは以下です。
ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー
ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第3番 ト短調 D.408
《休憩》
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 D384
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
《アンコール》
ブラームス:F.A.E.ソナタから第3楽章 スケルツォ WoO post.2
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 嬰ヘ短調(4手用版) ピアノ:ユリア・フィッシャー&マルティン・ヘルムヒェン
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