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saraiの音楽総決算2016:ピアノ・室内楽編

今年もブログの締めくくりはsarai恒例の音楽総決算です。

今年は国内・海外合わせて、厳選したコンサート・オペラに計80回足を運びました。それらについてはすべて当ブログで報告済みですが、今回から4回のシリーズでそれらからベストの音楽会を選んで、今年の音楽の総決算としたいと思います。
今回はピアノ・リサイタルと室内楽編です。今年はこのジャンルをたくさん聴きました。計36回です。内、ピアノ・リサイタルが8回、ヴァイオリン・リサイタルが7回、チェロとハープが3回、3人以上のメンバーによる室内楽が18回です。ちょっとピアノ・リサイタルが少なかったのが残念ですが、よい演奏に恵まれました。で、今年に限って、ピアノ・リサイタルとそれ以外に分けて、ランキングしてみます。
ちなみに昨年の結果はここです。

まず、ピアノ・リサイタル部門です。ベスト5は次の通りです。ともかく、アヴデーエワが圧倒的に素晴らしく、上原彩子のラフマニノフも神がかり的です。ツィメルマンのシューベルトの遺作ソナタD.960も感涙ものでそた。

1位 究極の“美”!!ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2016.11.3
2位 上原彩子、衝撃のラフマニノフ@サントリーホール 2016.2.8
3位 クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2016.1.10
4位 圧巻のベートーヴェン!!ルドルフ・ブッフビンダー・ピアノ・リサイタル@ザルツブルク音楽祭(祝祭大劇場) 2016.8.2
5位 上原彩子、究極のピアニズム ラフマニノフのプレリュード@東京オペラシティ コンサートホール 2016.6.3

ユリアンナ・アヴデーエワはピアノの響きの究極の美を教えられた素晴らしい演奏でした。リストのロ短調ソナタのあまりの素晴らしさに頭が真っ白になりました。

上原彩子のラフマニノフの凄さは年々増すばかりです。一体、どこまでの高みまで達するのか、恐ろしいほどです。この日のラフマニノフのピアノ・ソナタはラフマニノフの真髄を感じさせられるような演奏でした。大変な衝撃を受けました。因みにこの日の河村尚子のモーツァルトも素晴らしい演奏でした。

クリスチャン・ツィメルマンの弾いたシューベルト最後のピアノ・ソナタの第21番 変ロ長調 D.960は最高の演奏でした。何も変わったことをしているわけではなく、ただただ、シューベルトの音楽を忠実に弾いているだけでいたが、その内容の深さは圧巻でした。

またまた、上原彩子のラフマニノフですが、もう、その素晴らしさは絶賛するしかありません。


次はピアノを除いた器楽・室内楽部門です。いやはや、世界は広い。初聴きのパヴェル・ハース・カルテットの素晴らしい表現力に圧倒的されました。ベスト10は次のとおりです。

1位 シューベルトの響きに酔いしれる:パヴェル・ハース・カルテット@鶴見サルビアホール 2016.12.9
2位 精妙にして音楽的:ハーゲン・クァルテット@東京オペラシティ コンサートホール 2016.9.14
3位 至芸と言うべきでしょうか・・・ヨーヨー・マ J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会@サントリーホール 2016.9.21
4位 またまた圧巻のブラームス:フォーレ四重奏団@横浜みなとみらいホール 2016.10.5
5位 尖がったバルトーク、最高!!庄司紗矢香@川口リリアホール 2016.5.27
6位 明日への希望!!パシフィカ・クァルテット:ショスタコーヴィチ・プロジェクト第3回@鶴見サルビアホール 2016.6.14
7位 納得のシューベルト・・・ロータス・カルテット・リサイタル@SQSサルビアホール 2016.3.11
8位 昔も今もさすがのバッハ!ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2016.6.12
9位 トッパンホール室内楽フェスティバル:2日目@トッパンホール 2016.5.16
10位 感銘!異形のブラームス:ユリア・フィッシャー ヴァイオリン・リサイタル@トッパンホール 2016.10.16

パヴェル・ハース・カルテットは素晴らしい実力の持ち主でした。特にシューベルトの最後の弦楽四重奏曲の第15番 D.887の素晴らしかったこと、驚きました。現代におけるシューベルト演奏の規範と言っても言い過ぎではないと思います。ウェーベルン、ショスタコーヴィチも見事な演奏でまさに今年最高の室内楽コンサートでした。

ハーゲン・カルテットの進化は止まりませんね。昔のバリバリ弾いた時と比べて、表現が深くなってきました。毎年のように、来日コンサートが聴けるのは嬉しい限りです。来年のショスタコーヴィチ&シューベルト ツィクルスが今から楽しみです。今年同様、きっと期待を裏切らないでしょう。

ヨーヨー・マのJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏は圧巻でした。特に中盤以降、響きがよくなって、バッハの素晴らしさを堪能させてくれました。

フォーレ四重奏団のブラームスのピアノ四重奏曲第1番は文句なしに素晴らしい演奏でした。特に第4楽章ではsaraiの心は高揚するばかりでした。

庄司紗矢香の弾いたバルトークとバッハの無伴奏は素晴らしい演奏でした。いずれもsaraiの愛する曲。満足感、幸福感に満たされたリサイタルでした。これを1位にすればよかったかな。

パシフィカ・クァルテットによるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全15曲チクルスの3回目のコンサートでした。第12番の圧倒的な演奏にとってもインスパイアされました。パシフィカ・クァルテットも凄い実力のグループでした。

ロータス・カルテットにチェロのペーター・ブック(元メロス・カルテット)が加わったシューベルトの弦楽五重奏曲はとても豊かな響きの素晴らしい演奏でした。今年は素晴らしいシューベルトの音楽をたくさん聴けた年になりました。シューベルトの晩年の作品はとても素晴らしく、それがよい演奏で聴けると感動するしかありません。

ヒラリー・ハーンはこのところ、以前のような美しい響きがなかなか聴けませんが、このリサイタルでのバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005の演奏は素晴らしいものでした。これが復活の兆しであればと願わずにいられません。

トッパンホール室内楽フェスティバルはクリスティアン・テツラフを中心に仲間たちが結集したコンサートでした。全6回のうちの3回を聴きましたが、テツラフの知的なアプローチが印象的でした。この2日目のコンサートではシューマンのピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.63に魅了されました。特にテツラフのヴァイオリンが見事でシューマンの室内楽をすっかり満喫しました。

ユリア・フィッシャーはとても個性のあるヴァイオリニストですが、それがよい方向にも悪い方向にも働きます。ブラームスのヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108もある意味、ブラームスらしくない演奏でしたが、saraiはそのスケール感のある演奏にとても魅了されました。

一応、この部門全体を通した最上位を決めておきましょう。それは以下です。

 ユリアンナ・アヴデーエワのピアノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール

ともかく、今年はsaraiにとって、室内楽の年と言ってもいいような年になりました。ほかにもいい室内楽をたくさん聴けました。

次回はオペラ・オペレッタ編です。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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