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シャルトルの町歩き:ユール川からのシャルトル大聖堂の美しい眺め

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/9回目

シャルトルChartresの町歩きをしています。サン・ピエール教会église St Pierreの鑑賞を終えました。そこを出て、また、散策を始めます。
緑の美しいサン・ピエール広場Place Saint-Pierreから、ポン・サン=ティレール通りRue du Pont Saint-Hilaireを抜けると、ユール川Eureに出ます。まるでベルギーの運河のような風情です。ちょうど川草の清掃をしています。こういう地道な努力が美しさを維持するのですね。

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ユール川に美しい石橋、サン=ティレール橋Pont Saint-Hilaireが架かっています。その石橋からのユール川の美しい眺めです。

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石橋のそばで川草の清掃をじっと眺めている人がいます。清掃作業が見飽きないほど面白いんでしょうね。

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河畔沿いに可愛い花が咲いています。

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この河畔に沿って、フルリ通りRue de la Foulerieを北のほうに向かって、ゆったり散歩します。

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河畔の道、フルリ通りを進むと、高く聳えるシャルトル大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Chartresの姿が遠くに見えてきます。

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高く聳えるシャルトル大聖堂の姿が素晴らしいです。

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ユール川ごしに見えるシャルトル大聖堂の姿も美しいですね。

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シャルトル大聖堂の姿をいろんなポイントから堪能します。

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ユール川に架かる次の橋、タイヤール橋Pont Taillardです。美しい石橋です。ブルージュで見た石橋を思い出します。

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タイヤール橋の上から、ユール川の眺めを楽しみます。南のほうを眺めています。遠くにさっき渡った石橋、サン=ティレール橋も見えています。

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今度は北のほうを眺めます。タイヤール橋の上からはシャルトル大聖堂の鐘塔の上のほうしか見えません。
フルリ通りはこのタイヤール橋から先はユール川の河畔から外れていきます。

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ユール川の見えないフルリ通りをさらに北のほうに向かって歩いていきます。路地は綺麗です。

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やがて、ポルト・ギユーム通りRue de la Porte Guillaumeと交差する角に差し掛かります。木骨造り(ハーフ・ティンバー様式)の見事な家が2軒並んでいます。レストランのようです。

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ポルト・ギユーム通りを左に折れると、ユール川に架かるフジュ橋Pont Boujuがあり、その先にまたシャルトル大聖堂の姿が眺められます。

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橋の袂から、先ほどの木骨造りの家の美しい姿を再び眺めます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後、ポルト・ギユーム通りが面白そうなので、ちょっとチェックしてみます。



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シャルトルの町歩き:ポルト・ギユーム通り~ユール川沿いのタヌリ通り

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/10回目

シャルトルChartresの町歩きをしています。ユール川Eureの河畔からポルト・ギユーム通りRue de la Porte Guillaumeを歩いてみることにします。何か面白そうな通りに思えたからです。商店が並んでいます。これはお花屋さんです。配偶者がしっかりチェックしています。これという花はなさそうです。

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これはシャルトルの町の人たちの日常生活を支える食料品店。

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ブタさんの看板があります。肉の関係のお店でしょうね。

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ポルト・ギユーム通りの散策をしていると、町の人がバゲットを抱えてパン屋さんから出てくるのを発見。次から次へと、いろんな人が出入りします。歩いてくる人や自転車の人、車で来る人もいます。いかにも美味しそうなパン屋さんです。後でお店の様子をチェックしてみましょう。

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ポルト・ギユーム通りをかなり歩いてきました。通りを振り返ってみます。シャルトル大聖堂の鐘塔も見えています。写真では分かりにくいですが、ここまで、もう1本のユール川も渡ってきたんです。そのユール川も見えています。ユール川はシャルトルの町の中では2本に分かれて流れているんです。

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2本目のユール川を渡った橋をズームアップして見てみます。左の廃墟のような石壁はシャルトルの古い城門(ギユーム門)の名残りのようです。

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このあたりの15世紀頃の様子を説明する案内図があります。このあたりは中洲になっていて、城壁があったようです。

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さて、また、ポルト・ギユーム通りを戻って、さっきから気になっていたパン屋さんを覗きます。ブーランジェリー・ド・ラ・ポルト・ギユームBoulangerie de la Porte Guillaumeという名前のパン屋さん兼ワイン屋さんです。

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とても美味しそうなバゲットが目に付きます。が、ここからバゲットを抱えて、パリまで帰るわけにはいきません。お店はとってもいい匂いです。手ぶらでお店を出る気にはなれないので、小さな菓子パンを求めます。後で食べましたがとても美味しいパンでした。シャルトルで一番愛されているようなパン屋さんでした。

パン屋さんの周りには美味しそうな食材店がほかにもあります。肉が回転しながら、焼かれています。

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ここいらのお店の上には昔ながらの鉄飾りもあります。

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また、さっきの総合食料品店の前に戻ってきました。

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ユール川に架かるフジュ橋Pont Boujuの袂には、川に面して、木骨造りの建物のレストランのテラス席があります。ユール川の先にはシャルトル大聖堂も見えています。ここでランチしたいところですが、既にランチの予約済のお店がありますから、我慢。

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また、ユール川沿いのタヌリ通りRue de la Tannerieを北のほうに向かって、大聖堂を眺めながら、ゆっくりと散策します。

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ユール川沿いの建物は直接船をつけられるようになっています。ユール川の水運がこのシャルトルの町の繁栄の源だったんでしょう。

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川面には、鴨が1羽、のんびりしています。

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川縁には可愛い花が咲いています。

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石塀の上には藤のような花が茂っていて、綺麗な光景を作っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ユール川の水辺の気持ちのよい散策が続きます。



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シャルトルの町歩き:レヴェシェ庭園からの絶景

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/11回目

シャルトルChartresの町歩きをしています。ユール川Eureの水辺の気持ちのよい散策をしているところです。タヌリ通りRue de la Tannerieからマサクル通りRue du Massacreに入ったところで後ろを振り向くと綺麗な石橋が見えます。ミニーム橋Pont des Minimesです。美しい風景ですね。

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風景を十分に楽しんだところで、ミニーム橋を渡って、対岸に出ます。コロイユリ通りRue de la Corroierieを左に出たところで、綺麗な煉瓦のアーチの門の前に出ます。

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門の中に入ってみましょう。綺麗な緑の庭園が広がっています。大きく茂る樹木に見入ります。

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庭園越しにちらっとシャルトル大聖堂の鐘塔が見えています。

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庭園の中に散策路があります。ちょっと歩いてみましょう。

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ですが、その先は行き止まりになっています。庭園を出て、コロイユリ通りを左に進み、サンタンドレ通りRue Saint-Andréに入ります。通りを進んでいくと、左手に急な石段があります。テルトル・サン=ニコラTertre Saint-Nicolasです。この石段を上ってみましょう。

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通りの名票があり、テルトル・サン=ニコラTertre Saint-Nicolasと表示されています。さあ、上り始めましょう。

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石段はずっと続いているようです。

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石段の両脇は堅固な石壁に囲まれてます。石段もまだ先が長いようです。

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と、左手の石壁に鉄柵の開いた入口があります。何でしょう。ちょっと覗いてみます。

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入口をくぐると、素晴らしい庭園の絶景が広がっています。庭園の先にはシャルトル大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Chartresの内陣側からの姿も見通せます。

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この庭園はレヴェシェ庭園Jardins de l'Évêchéです。ユール川から大聖堂の高台に続く斜面に位置しています。

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ユール川のほうを見下ろすと、ユール川自体は見えませんが、ユール川の向こうに広がるシャルトルの町の風景が広がっています。とても綺麗な風景です。

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この庭園の斜面を上っていくと、何とシャルトル大聖堂の内陣裏に出ることができます。

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大聖堂の裏手の広場にある展望台からの眺めです。ユール川あたりの緑とその先の緑の多いシャルトルの町がどこまでも広がっています。

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展望台からの眺めを説明する案内図があります。手前にはレヴェシェ庭園、その先はユール川の緑が見えています。

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一生懸命、眺めを見ていると、配偶者はいつの間にか並木の間のベンチに腰かけて、ゆっくりしています。メールしているようです。

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整然と並ぶ並木の先に見える建物はシャルトル美術館Musée des Beaux-Arts de Chartresです。旧司教館の建物を美術館として利用し、歴代の司教の絵画コレクションを収蔵しているそうです。

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大聖堂の内陣のステンドグラスも間近に見えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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そろそろランチの時間です。大聖堂の脇を抜けて、予約したお店に向かいます。



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シャルトルの町歩き:美味しいランチ

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/12回目

シャルトルChartresの町歩きをしています。レヴェシェ庭園Jardins de l'Évêchéからのシャルトルの絶景を楽しみました。次はランチの時間です。庭園からシャルトル大聖堂脇の道を抜けて、大聖堂南側面前の広場に向かいます。広場近くから、庭園のほうを振り返ります。並木の先に庭園の門が見えています。

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大聖堂南側面前の広場に着き、そこから、オー・エルブ通りRue aux Herbesの路地を進み、予約した路地奥のレストラン、オ・ティル・ブションO Tire Bouchonに到着。予約の時間には、まだ早いのですが、お店へ入って、スタッフのおじさんにお願いすると、気安くテーブルに案内してくれます。まだ、開店時間前ですから、もちろん、誰もお客さんはいません。我々が一番乗りです。

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さて、ランチの注文ですが、おじさんがテーブルの前に、フランス語のメニューが書かれた黒板を引っ張ってきます。これを見て、注文するようです。しばらく、黒板に書かれたフランス語のメニューと格闘します。

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何とかランチを注文。まずは白ワインをいただきます。

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まだ、ほかにはお客さんははいってきません。

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アントレはスペインでおなじみのガスパッチョ。冷たくてとても美味です。

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アントレのもう一皿はベーコンと半熟卵入りのサラダ。これも美味。

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配偶者とシェアしながら、アントレを頂きます。

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メインは炭火焼のビーフステーキ。とても美味しいです。

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メインのもう一品はまとう鯛のグリル。これもとても美味しいです。

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アントレとメインだけのシンプルな料理ですが、それだけでも量が多く、お腹いっぱい。とても美味しいランチに満足。それに一人17.5ユーロ(ワインは別)とリーズナブルな料金でした。
レストランを出て、路地に立つと、正面にシャルトル大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Chartresの南扉口が見えます。

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オー・エルブ通りの路地を抜けて、大聖堂南側面前の広場に出ます。朝は閑散としていたレストランのテラス席もたくさんの人が食事中です。

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帰る前にもう一度、シャルトル大聖堂の内部を覗いてみましょう。

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身廊の南側のステンドグラスはお昼の陽光で青く輝いています。これぞシャルトルブルーだと得心します。

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明るい光で輝くシャルトルブルーに満足して、大聖堂を出ます。シャルトル駅に向かうことにして、大聖堂広場Cloître Notre Dameの脇の路地、エトワ・ドゥグレ通りRue de l'Étroit Degréを歩きます。古い建物も花で飾られていると綺麗ですね。

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大聖堂広場はアジサイの花が綺麗に咲いています。

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シャトレ広場Place Châteletを通り過ぎます。1789年に制定された《人間と市民の権利の宣言》Déclaration des Droits de l'Homme et du Citoyenの記念碑があります。フランス大革命の基本理念ですね。その向こうに見えている大きな建物は公立図書館Médiathèque L'Apostropheです。

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シャトレ広場には、こんな寛いだ彫像もあります。

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すぐにシャルトル駅Gare de Chartresに到着。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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予定よりも早い電車でパリに戻れそうです。



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パリのノートルダム大聖堂:シャルトル~モンパルナス~シテ島

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/13回目

シャルトルChartresの町歩きを終えて、シャルトル駅Gare de Chartresに戻ってきました。予定よりも早めの電車に乗って、パリに戻ります。早速、電車に乗り込みます。

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車内で旅のお供に、シャルトルで1番美味しそうな感じのパン屋さんで購入したパンを頂くことにします。

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電車がパリに向けて出発します。車窓にはシャルトル大聖堂の姿がちらっと見えています。やはり、シャルトルは大聖堂の町です。これでフランスのノートルダム大聖堂巡りの1つ目が無事、完了です。

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電車が動き出すと、シャルトル大聖堂の姿をばっちりと見ることができます。これでシャルトル大聖堂の見納めです。

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すぐに電車は田園地帯を走り出します。配偶者はまた、このフランスらしい景色に目が釘付けになっています。

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パリ・モンパルナス駅Gare Montparnasseに到着。これが乗ってきた急行電車です。

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シャルトルからモンパルナスへの電車での移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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モンパルナス駅の構内の雑踏の中に足を踏み入れます。

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この雑踏の中をメトロの駅を探して、うろうろします。

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探すメトロは4号線です。なかなか、見つかりません。メトロの4号線で向かうのはノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisです。今回、パリで唯一になるであろう観光はシテ島Citéのノートルダム大聖堂訪問です。フランスのノートルダム大聖堂巡りが今回の旅のテーマなので、一応、再訪しようということです。そのメトロの4号線の駅がなかなか見つからないんです。

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いったん、モンパルナス駅の構内から外に出ます。超高層の建物がにょっきりと立っています。モンパルナスタワーTour Montparnasseです。

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モンパルナス駅を外から眺めます。近代的なデザインの建物です。

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駅前の広場には、メリーゴーラウンドがあります。のんびりした雰囲気を醸し出しています。

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やがて、何とかメトロの4号線の駅を見つけ、モンパルナス駅からシテ島まで移動します。
駅から地上に出ると、そこはルイ−レピーヌ広場Place Louis Lépineです。パリ市裁判所Palais de Justice de Paris、サント・シャペルSainte Chapelleの美しく、豪華な姿が目に入ります。

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シテ島の中をノートルダム大聖堂に向かいます。

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巨大なノートルダム大聖堂の姿が見えてきます。

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さあ、ノートルダム大聖堂を訪問しましょう。



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パリのノートルダム大聖堂:美しきファサードと圧巻の薔薇窓

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/14回目

パリのシテ島Citéのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisに到着。久々の訪問です。今回の旅のテーマであるフランスのノートルダム大聖堂巡りの第2弾になります。ところが、ノートルダム大聖堂に着くと、驚くべき長い行列が続いています。何度も来ましたが、こんな行列は初めてです。ここはさすがにパリでも有数の観光地ですね。

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この長い行列に配偶者は尻込みしますが、やはり、行列に並ぶしかないでしょう。大聖堂のファサードを眺めながら、行列の最後尾に着きます。

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行列はすこしずつ前に進んでいきます。

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ようやく行列の先頭に出ます。目の前に扉口が見えます。3つ並ぶ扉口のうちの一番左側の扉口です。この扉口は聖母戴冠の門と呼ばれています。
3層のタンパンの下部には左側に3人の預言者、右側には3人の王たちがいます。
その上の中央部には二人の天使が聖母マリアを支え、後ろには真ん中にキリスト、まわりには12使徒が聖母を見守っています。左端には聖ペトロと右端には聖ジャンがいます。
上部には、聖母マリアがキリストと並び、天使から王冠を授けれています。左右からは天使が跪いています。
タンパンの上のヴシェール(弧帯)には、4つの列が並び、天使、預言者、王たちの人物像が刻まれています。
ヴシェールの外周には、美しい唐草模様が描かれ、鳥や奇妙な動物も描かれています。
扉口の中央の柱には聖母子がいます。扉口の左側には、王と二人の天使に挟まれて、自分の首を手に持つ聖ドニがいます。扉口の右側には、左から、洗礼者ヨハネ、聖エティエンヌ(キリスト教最初の殉教者)、聖ジュヌヴィエーヴ(パリをフン族率いるアッティラから救った聖女)、オーセールのサン・ジェルマン(または聖シルヴェストル)がいます。

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中央の扉口も見ておきましょう。最後の審判の門と呼ばれています。一番大きな扉口です。
扉口の中央の柱にはキリスト像があります。扉口左の聖人像は、右から、聖ペテロ、聖ジャン、聖アンドレ、聖小ヤコブ、聖シモン、聖バルテレミーが並びます。扉口右の聖人像は、左から、聖パウロ、聖大ヤコブ、聖トーマス、聖フィリップ、聖ユダ・ダダイ、聖マタイが並びます。
3層のタンパンの下部には、最後の審判が訪れたために天使のラッパの起床によってお墓から起き上がってきた20人の人間たちが棺桶から出てきたところが描かれています。
その上の中央部には、真ん中に大天使ミカエルが天秤を持っていて、左には天国に向かう人たち、右には悪魔と地獄に向かう人たちが描かれています。。
上部には、真ん中に最後の審判を下すキリスト、右に十字架を持つ天使、左に3本の釘を持つ天使が寄り添っています。それぞれの天使の後ろには王冠をかぶったマリアと、受難に付き添った聖ジャンが跪いています。
タンパンの上のヴシェール(弧帯)には、6つの列が並び、天国に行く人たち、天使、アブラハム、族長のイサクとヤコブ、モーゼなどの人物像が刻まれています。
ヴシェールの外周には、美しい植物模様などが描かれています。

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最後に右側の扉口も見ておきましょう。聖女アンナの扉口と呼ばれています。
扉口の中央の柱には聖マルセル像があります。聖マルセルはパリの9番目の司教となり、大聖堂のそばの罪深き女性のお墓に住んでいたドラゴン(パリ市民を悩ましていた)を司教杖でたたいて追い出したという逸話があり、その様子がこの彫像に描かれています。扉口左の聖人像は、右から、聖ペテロ、ソロモン王、ザレパテのやもめ(エリヤを救った女性)、預言者エリヤが並びます。扉口右の聖人像は、左から、聖パウロ、ダヴィド王、巫女シビュラ、イザヤが並びます。
3層のタンパンの中央部と下部には聖母マリアの物語が彫られています。
上部には、真ん中に聖母子、左右に香炉を持つ天使が寄り添っています。端には司教と王が跪いています。
タンパンの上のヴシェール(弧帯)には、4つの列が並び、天使、ほかの人物像が刻まれています。

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さて、いよいよ、大聖堂の内部に入ります。これで何度目かの訪問を果たします。長い行列に思えましたが、結局は15分ほどで入場できました。厳かな雰囲気の巨大なゴシック空間です。この内部空間のリヴヴォールト式天井も美しいです。

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やはり、薔薇窓は大きくて素晴らしいですね。これは2つの薔薇窓のうち、北窓です。旧約聖書の登場人物に囲まれたマリアが描かれています。

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こちらの薔薇窓は南窓です。12人の使徒に囲まれたキリストが描かれています。

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ステンドグラスも美しいですね。

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大聖堂の美しさを再認識したところで、内部鑑賞に満足。今回は鐘楼の上に上ることに初挑戦するつもりです。体力的に最後の挑戦になるでしょう。鐘楼に上る階段を探して外に出ます。また、ここで大行列が待っています。



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パリのノートルダム大聖堂:高く、険しい鐘楼上りに挑戦

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/15回目

パリのシテ島Citéのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisの訪問を終えましたが、今回はこれから、初めての挑戦として鐘楼の上に上ってみます。高いところに上るのが大好きなsaraiですからね。鐘楼への上り口は大聖堂の外にあるようです。いったん、外に出て、右側のほうに周ります。大聖堂の北側のクロワトル・ノートルダム通りRue du Cloître Notre Dameに上り口があります。目の前には大聖堂の北側の壁が聳え立ちます。

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しかし、鐘楼に上る人たちが大行列を作っています。しかも行列は停滞しているようで、みなさん疲れ切った様子で鉄柵前に座り込んでいます。

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延々と1時間ほど、この大行列に並び、ようやく、鐘楼に上る入口のチケット窓口に到達。

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チケットを購入。一人10ユーロとなかなか高額です。こんなに行列ができているので、相当儲かっていますね。

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そうそう、行列に並んでいるときに整理のおじさんがパンフレットをくれました。ちゃんと日本語版です。内容を予習しながら行列できたので、これは親切ですね。もっとも、整理のおじさんは鉄柵前に座らないで、ちゃんと行列に並ぶようにも指導していました。行列が長くならないようにとの配慮のようですが、ずっと立っているのは疲れます。おじさんの目を盗んで、時々、座っていました。

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長い長い螺旋階段を上って、北塔の鐘楼の下まで上ります。もう、そこまでで既に足はがくがくですが、まだ、これで半分ほど上っただけです。見取り図の2番の部分まできました。

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ここはキマイラの回廊と呼ばれる部分で地上46メートルのところ。キマイラという名は欄干の角部に飾られた彫刻に由来しています。19世紀にヴィオレ・ル・デュクによって、架空の鳥、異形動物、架空の怪物が創造されました。確かに変な彫刻です。その彫刻の間から、ちらっとモンマルトルMontmartreの丘のサクレクール寺院Sacré-Cœurも見えます。左にはサント・シャペルSainte Chapelleの美しい塔も見下ろせます。

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金網の間からシテ島のゴージャスな建物群を撮影します。

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大聖堂前広場のずっと先にはエッフェル塔も見えています。

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大聖堂前広場には、まだ長い行列ができています。さっき来たときよりも行列が長くなっています。まあ、鍾塔に上る行列よりも短いですけどね。

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このキマイラの回廊で小休止も兼ねて、景色を楽しみます。もっとも、ここからは西の方角の景色しか眺められません。

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セーヌ川とエッフェル塔だけを飽きずに眺めます。

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エッフェル塔をズームアップします。

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エッフェル塔の左には金色に輝くアンヴァリッドInvalidesも見えます。

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キマイラの回廊の中央部分にいます。ここから南塔まで回廊は伸びています。

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北塔と南塔の間から東のほうを眺めます。身廊の屋根がちょうど目の高さにあります。

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そろそろ、南塔に移動します。

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南塔のまわりの奇怪な彫像を眺めます。

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これは南塔の東側にいる彫像たちです。身廊の屋根の上にいる聖人の彫像と好対照ですね。

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とかげのようなものを食べている、おぞましい怪物です。

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怪物彫刻を眺めながら、ようやく、呼吸が整ってきました。そろそろ、鐘楼に上りましょう。



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パリのノートルダム大聖堂:鐘楼の最上部からの絶景

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/16回目

パリのシテ島Citéのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisの鐘楼上りに挑戦しているところです。現在、半分ほど上ったところにあるキマイラの回廊の南塔付近にきています。以下の見取り図の4番あたりです。

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南塔の周りに配置されている奇怪な彫像に見入っています。

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近くには、この化け物たちを見張っているかのような天使像もあるのがご愛嬌です。

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南塔の鐘楼に配置されている大聖堂最大の鐘を見にいきます。

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鐘楼を少し上ると、巨大な鐘があります。17世紀に制作された、この鐘は「エマニュエル」という名前で呼ばれています。約13トンも重量があるそうです。

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鐘を間近に見ます。鍾舌の重さも500キロあるそうです。ただ、この鐘は日常的には鳴らされず、宗教的な重要行事のときだけ、鳴らされるそうです。毎日鳴らされるのは北塔にある4つの鐘です。

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このまま、鐘楼を上れるのかと思っていたら、ここは行き止まり。いったん、鐘楼を下りて、また、キマイラの回廊の部分から、螺旋階段をヒーヒー言いながら上ります。傍らの怪物たちの彫像が応援してくれているかのようです。

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遂に南塔の最上部に達します。周りにはパノラマの絶景が広がります。西側を見ています。セーヌ川を行く観光船、アンヴァリッド、エッフェル塔が見えています。さらに遥か彼方にはデファンスのグランド・アルシェ(新凱旋門)も見えています。

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視線を右に向けて、西側を眺めると、シテ島内のサント・シャペル、パリ市立病院、裁判所が見え、その先にルーブル美術館、そして、凱旋門がグランド・アルシェ(新凱旋門)と重なるようにして見えています。右手にはモンマルトルの丘に立つサクレクール寺院も堂々たる姿を見せています。

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サクレクール寺院をズームアップして見てみましょう。

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引いて見ると、サクレクール寺院はこんなにちっぽけに見えています。

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東側に目を転じると、セーヌ川の向こうにサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会Église Saint-Gervais、右手にはサン・ルイ島の端が見えます。サン・ルイ島に架かるのはルイ・フィリップ橋Pont Louis Philippeです。

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また、北側を見ると、シテ島のサント・シャペルの右手にセーヌ川に架かるシャンジュ橋、その袂にシャトレ座の建物が見えます。

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東側には、身廊の屋根の上に、身廊と袖廊の交差部に配された尖塔が見えます。前あったものはフランス大革命期に破壊されましたが、そのときにあった小さな尖塔に代わって、ル・デュクによって、現在の尖塔が造り直されました。尖塔の両側には、12使徒の彫像が立っています。尖塔の向こうにはサン・ルイ島が見えています。

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見れば見るほど、色んなものが見えます。パリの中心のシテ島からの景色は最高です。まだ、しばらく絶景を楽しみましょう。


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パリのノートルダム大聖堂:鐘楼からの絶景を十分に堪能

2016年7月21日木曜日@パリ~シャルトル/17回目

パリのシテ島Citéのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisの鐘楼の最上部からの絶景を楽しんでいます。現在、東側の景色を眺めています。身廊と袖廊の交差部に配された尖塔とシテ島の端にある庭園、ジャン23世公園Square Jean XXIIIが見えています。セーヌ川も綺麗ですね。

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尖塔の両側に配置された12使徒の彫像を眺めます。3名ずつ4つのグループに分けられています。

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セーヌ川には多くの観光船が並んでいます。シテ島の周りは絶好のヴューポイントですからね。

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この美しい風景にうっとりとしています。

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南側を眺めると、聖ジュヌヴィエーヴの丘に位置しているパンテオンPanthéonの姿が目立っています。

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目をさらに右側、すなわち、西のほうに転じると、画面右上にサン・シュルピス教会Église Saint-Sulpiceの2本の塔が見え、その左にモンパルナスタワーTour Montparnasseも見えています。画面手前に見えている小さな公園はルネ・ヴィヴィアニ公園Square René Vivianiです。

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そのルネ・ヴィヴィアニ公園あたりを見下ろします。人が蟻のようにちっぽけな姿で見えています。

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これは高さを競って屹立するエッフェル塔(324m)とモンパルナスタワー(209m)の風景です。パリを代表するランドマークが同時に見えるのは嬉しいですね。

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エッフェル塔とアンヴァリッドをズームアップ。その手前に見えている塔はサン・ジェルマン・デ・プレ教会Église de Saint Germain des Présですね。

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今度は、北側のサクレクール寺院の方を眺めます。手前に見えている大きな教会はサン・トゥスタッシュ教会Eglise Saint-Eustacheです。16世紀にできたゴシック様式の建築物です。

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足はがくがくになりながら、頑張って鐘楼の上に上りましたが、パリの街が一望できる素晴らしい眺望が楽しめました。絶景見物はこのあたりでお終いにします。
螺旋階段を下るのも一苦労。ふらふらしながら、地上に下ります。また、メトロの駅に戻りましょう。シテ駅Citéの入口です。アールヌーボーの美しいデザインです。

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メトロを乗り継いでホテルに戻ります。部屋に入る前に、ホテルの受付で近くのスーパーの場所を教えてもらいます。ともかく水分は確保しないとね。歩いて数分のスーパーで牛乳やジュースや果物をゲット。これがゲットしたものです。

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さらに面白いものはないかなと物色していると、『お弁当』と書かれた物を発見。誰がこんな物を買うのでしょう。やたら細い麺の焼きそばと焼肉です。試してみましょう。ホテルに戻り、ベッドの上に倒れ込みます。ひと寝入りした後で起き出してブログを書きます。可哀相に配偶者はまだベッドの上で寝込んでいます。その後、焼きそば弁当を頂きましたが、これがなんとも美味。コショウが利いていてとっても美味しかったです。

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長い1日が終わりました。明日はルーアン大聖堂を訪れます。帰りにル・アーヴルの町にも立ち寄ってきます。


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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:サン・ラザール駅からルーアンへ

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/1回目

ノートルダム大聖堂巡りの2日目。今日はルーアン大聖堂を訪れます。帰りにル・アーヴルの町にも立ち寄ってきます。今日の予定ルートを地図で確認しておきましょう。

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今日もsaraiらしくなく、朝早く起きてしまったので、予定していた電車のうち、最も早い時間の電車に乗ることにします。今日はモネゆかりのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから電車に乗ります。今日もうす曇。昨日よりさらに涼しいです。元気よく出かけましょう。ホテルはリヨン駅Paris Gare de Lyonの前なので、14号線のメトロでサン・ラザール駅に向かいます。あらかじめ、10枚セットのチケットのカルネCarnetを購入済みなので、それを使って、メトロで移動。

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サン・ラザール駅にはすぐ到着しますが、この駅に来るのは初めてなので、ちょっとホームを探してしまいますが、この駅の最上層のホームがフランス国鉄SNCFの長距離電車の発着ホームです。

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乗車予定のルーアンRouen行電車は18番線から出ます。この電車は最終目的地がル・アーヴルLe Havreであるインターシティです。配偶者が朝食用のパンとコーヒーをホーム内のショップで調達してくれます。

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ハムやシーチキンをはさんだサンドイッチが主流ですが、はさむパンはフランスパンのみというのがフランスらしいですね。

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コーヒーを注文すると、何も聞かれずにエスプレッソが出てきます。これもフランス流かな。さあ、乗車しましょう。

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今日の電車はインターシティだけあって、ファーストクラスは2列+1列のゆったり配置。車内はガラガラ。席は選び放題です。

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エアコンもガンガン効いていて、寒いくらいで上着を着込みます。快適な鉄道の旅です。購入した朝食を早速、テーブルに広げます。若くない我々にはこれで十分過ぎるほどの朝食です。

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席に落ち着く間もなく、電車がごとごとと動き始めます。

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電車はそろそろとサン・ラザール駅を離れていきます。

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やがて、電車は郊外に出て、周りは緑にあふれます。

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電車はセーヌ川にさしかかります。

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セーヌ川の鉄橋を渡ります。朝のセーヌ川は静かな雰囲気に満ちています。

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電車はセーヌ川を離れて、朝の光の中、緑の野原を走っていきます。

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車窓を眺めていた配偶者が「この電車でどこまで行くんだっけ?」って訊くので、saraiは「これでルーアンまで行って、ルーアンの見物が終わったら、早めの電車でル・アーヴルまで行くよ」と答えます。すると配偶者は「この電車はどれくらい乗るの?」って訊くので、saraiは「ルーアンまでは1時間ちょっとでまた、ルーアンからル・アーヴルまでは1時間くらいだよ」と答えます。すると配偶者は「それなら最初にル・アーヴルまで行っちゃえばいいんじゃないの?ごはんもル・アーヴルで食べる予定なんだから、ランチにしたほうが安上がりなんじゃない?」という鋭い突っ込みです。saraiは本来、ルーアンでノートルダム大聖堂(ルーアン大聖堂の正式名称です)を見ることが今日の目的で、ル・アーヴルに行くのは付録なので、重要度の順番にしていましたが、言われてみれば、それはそうかもね。ということで、急遽、行先をルーアンからル・アーヴルに変更することにします。と言ったって、ルーアンで降りずにル・アーヴルまでこの電車に乗って行くだけのことです。帰りの電車の時間を調べていませんが、ル・アーヴル到着時に駅で調べればいいでしょう。じゃあ、ゆっくりと2時間の鉄道の旅を楽しみましょう。通路を挟んで隣の席には、7ヶ月ほどの赤ちゃんと2歳くらいの子を連れたママの3人が座っています。あまり子供好きではない私たちですが、なぜか気に入られてしまう配偶者。時々相手をしながらの旅となります。周りは田舎の風景が続きます。綺麗な山間の町を通り過ぎていきます。

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しばらくすると、車窓には麦畑が広がっています。

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基本的にセーヌ川に沿って、電車が走ってきましたが、また、セーヌ川を渡ります。セーヌ川はずい分、蛇行しているんですね。川を渡ると、ルーアンです。ちらっと教会の尖塔が見えていますが、あれがルーアン大聖堂でしょう。

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ルーアン=リヴ=ドロワ駅Gare de Rouen Rive Droiteに到着。パリのサン・ラザール駅から1時間ほどです。本来ならば、ここで降りるところですが、このまま乗って、ル・アーヴルに向かいます。

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ル・アーヴルまではまだ1時間ほどかかります。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアンからル・アーヴルへの鉄道の旅

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/2回目

パリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから乗ったインターシティはルーアン=リヴ=ドロワ駅Gare de Rouen Rive Droiteに到着したところ。当初の予定を変えて、このまま乗って、ル・アーヴルLe Havreに向かいます。ルーアン=リヴ=ドロワ駅を出発したインターシティはルーアンの町を通り抜けていきます。このルーアンの町には、ル・アーヴル散策の後で戻ってきます。

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小さな町々を通り過ぎます。緑の多い地方です。

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牧畜も盛んなようです。牛がのんびりと草を食んでいます。

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時折、現れる小さな町以外は農村風景が続きます。広大な麦畑です。

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ルーアンから20分ほどでの田舎町イヴトYvetotの駅に到着。

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この駅で配偶者になついた子供たちがママに連れられて、降りていきます。上の子供がはにかみながら別れのバイバイをしてくれます。ホームではおじいちゃんとおばあちゃんが出迎えています。
ここはこんな小さな町です。

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また、こんな田園風景の中を走ります。

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どこまでも田園風景が続きます。

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やがて、次の駅ブレオテ・ブーズヴィルBreaute-Beuzevilleに到着。ル・アーヴルはもうすぐです。

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またまた、田園風景。

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変わりのない風景が続きます。

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小さな町を通過します。ル・アーヴルはあと5分ほどです。

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延々と電車に乗って、11時にル・アーヴルに到着です。配偶者に言われるまでル・アーヴルの駅に到着したことが分からないくらい、さもないようなホームです。

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終着駅なので慌てることはありません。駅名を確認します。間違いなく、ル・アーヴルです。

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ホームを歩いて、駅舎のほうに向かいます。

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やっと、鉄傘の下に近づきます。

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鉄傘の下に入ります。いい雰囲気です。

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電車の先頭車両はターミナル駅の端っこに停まっています。まさに終着駅です。

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壁にポスターが張ってあります。ルーアンの美術館で印象派展をやっているようです。オルセー美術館からマネの描いたモリゾーの絵が来ているみたいです。

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ホームの端から停車中の電車を眺めます。なかなかよい眺めです。

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帰りの電車の時刻を調べてから、ル・アーヴルの町を散策します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの散策開始

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/3回目

パリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから乗ったインターシティは2時間ほどでル・アーヴルLe Havreの駅に到着。ターミナル形式のプラットホームを見渡します。乗ってきたのは一番右端の電車です。

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駅のロビーで帰りの電車の時間を調べようとしますがどこにも時刻表が掲示されていません。電光掲示板を見上げますが、2時頃までの電車しか出ていません。

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仕方がないので窓口でルーアンまでの時刻表を貰います。するとルーアンまでは2時の電車を逃すと4時まで電車がありません。

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saraiがうなっていると配偶者が「今から3時間もあるんだから、それですべてをすませればいいんじゃないの」って言います。仕方ありませんね。まずは駅前からのトラムに乗って、海岸沿いにあるツーリスト・インフォメーションまで行って町の地図を手に入れることにしましょう。駅前のトラム乗り場です。

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トラム乗り場のチケットの自動販売機と格闘して(英語モードがなくてフランス語表示のみ)、何とか1日乗車券をゲットします。またしてもVISAカードが認識されず、マスターカードのお世話になります(もちろん、JCBカードなぞは最初から使えるクレジットカードのリストにありません。→JCBカード殿、もう少し頑張ってね!)。

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さて、トラムが来るのを待ちましょう。

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待っていると、なかなか来ないものです。ちょっとイライラ。何せ、この町での滞在時間が限られていますからね。

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5分以上も待って、ようやくトラムがやってきます。

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トラムはストラスブール大通りBoulevard de Strasbourgを順調に走り、町歩きの起点だと言う市庁舎Mairie du Havreの前までやってきますが、まずは海岸まで乗っていって、ツーリスト・インフォメーションを訪れることにします。

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市庁舎前広場Place de l'Hôtel de Villeは広々とした美しい緑の広場です。

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緑の芝生が目に染みます。

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トラムはフォッシュ大通りAvenue Fochを走り抜け、4駅目の終着の停留所ラ・プラージュLa Plageに到着。

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おっ、停留所の前にジャパニーズ・レストランがあります。Japon SamouraÏ(日本サムライ)という名前です。面白いですね。

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ル・アーヴル駅に続くトラムの線路です。この通りはル・アーヴルの大通りのフォッシュ大通りAvenue Fochです。

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海岸沿いには広場が広がり、遊園地もあります。

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ここから地図とにらめっこしながら、海岸沿いのクレマンソー通りBoulevard Clemenceauを南に進み、何とかツーリストインフォメーションの建物を発見します。

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ツーリストインフォメーションの前には綺麗な花が咲いています。

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ツーリストインフォメーションのスタッフの若い女性はなかなか有能そうでテキパキ。地図もいただき、行先の案内もパーフェクトです。すると、後ろから配偶者が「切手はありませんか?」と意外な割り込み。これもスムーズに進み、用意していた昨日の絵葉書(日本の孫たちへ)に切手を貼っていると、女性スタッフが「預かっておけば、郵便局の人が周ってくるので渡しておきますよ」とのこと。思わぬご親切に甘えることにします。それではと、ル・アーヴルの絵葉書と切手も購入。この間、5分ほどの効率的な訪問になりました。

ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここからはゲットした市内地図を片手に散策します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの海はモネの傑作の舞台

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/4回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。ツーリスト・インフォメーションを出て、海辺の道クレマンソー通りBoulevard Clemenceauを歩きます。

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ちょっと歩くと、今日、ランチの予定のレストラン、ラ・ヴォワール・ブルーLa Voile Bleueが見えてきます。レストランの窓を磨いている女性がいるので、後で来るときの予約をしていきましょう。話しかけると、フランス語しか分からないのだけどと言いつつも、愛想よく話を聞いてくれようとします。こういう会話は配偶者の出番。不思議にも、ちゃんと12時半の予約が出来たようです。後で戻ってくることを約束して別れます。

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ここからマリーナの前を歩いていきます。クルーザーの帆柱の林立が壮観です。

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ウジェーヌ・ブーダンの描いた《悪天候の中のル・アーヴルの埠頭の入口》Entrée des jetées du Havre par gros tempsの絵を紹介する案内板がマリーナの前にあります。この作品はここで描かれたのでしょう。この絵は近くのアンドレ・マルロー美術館に展示されているそうです。ところで、ブーダンと言えば、若きモネに戸外での絵画作成を手ほどきした画家ですね。二人はこのル・アーヴルゆかりの画家です。

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海岸の通り沿いに大きな集合住宅が建ち並んでいます。さぞかし、海の眺めがいいでしょうね。一度、このあたりに住んでみたいものです。

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テラスにはお洒落に緑やテーブル・椅子が並んでいます。

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海辺の道を散策していると、海の風景が開けてきます。海の色もとっても綺麗です。考えてみれば、フランスでは海と言えば、地中海しか見たことがなく、フランスの北海を見るのは初めてです。ここはノルマンディーの海岸になりますね。

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岸壁から海を眺めます。遠くに防波堤が見えます。真ん中に防波堤が切れているところがあるので、船はそこから出入りするようです。空の青、海の青の対照が美しいです。

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岸壁の前にアンドレ・マルロー美術館Musée d'Art Moderne André Malrauxのモダンな建物が見えます。高い塔はル・アーヴルの港の監視塔のようです。

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このアンドレ・マルロー美術館前の海岸で描かれたのがモネの印象派としての衝撃的なデビュー作であり、代表作でもある《印象・日の出》です。saraiの大好きな絵なんです。この絵が描かれたところを見たくて、ル・アーヴルまで足を延ばすことにしたんです。これが美術館の前から眺める海の風景です。すなわち、モネが描いた風景です。

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意外だったのは海が開けているのではなく、防波堤が見えていることです。モネが絵を描いたときはどうだったのか分かりませんが、まあ、細かいことはいいでしょう。美しい海であることは違いありませんし、あの傑作に思いを馳せることができました。後ろを振り返ると、アンドレ・マルロー美術館が正面に見えます。

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ちょっと岸壁をぶらつきましょう。ル・アーヴル港の説明板があります。

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美しい海を眺めながら、ゆっくりと歩きます。

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突堤があります。ここで釣りを楽しんでいる人たちがいます。どこの国も同じですね。

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ここまで歩いてきた海岸沿いの風景を眺めます。マリーナも遠くに見えています。海岸線が弧を描いて、綺麗です。

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突堤を歩いてみましょう。これは突堤の先端からの風景です。

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岸壁のほうを眺めます。先ほど横を通り過ぎた集合住宅群が見えます。その建物越しに一本の高い塔が頭をのぞかせています。有名なサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの塔のようです。

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ちょっと右のほうに視線をやると、アンドレ・マルロー美術館も見えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう一度、海を眺めます。やはり、モネが描いた美しい景色です。

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もう少し、ここでゆったりとした時間を過ごしましょう。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの海からノートルダム大聖堂へ

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/5回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。アンドレ・マルロー美術館Musée d'Art Moderne André Malrauxの前の海岸はモネの傑作《印象・日の出》が描かれた舞台です。今、ここにある突堤の先端に立っています。そこに記念碑が建っています。フランス語と英語が併記されています。記念碑に書かれているのは、「この石碑は、アメリカ軍の上陸とその後の再乗船(帰国のことかな?)の主要港としてのル・アーヴルを記念して第2次世界大戦後に建立されました。1944年9月から1946年8月の間に367万5千人のアメリカ軍兵士がこの港を通過しました。」(sarai訳)

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名高いノルマンディー上陸作戦が敢行されたのは、このル・アーヴルよりも西のほうの海岸線で1944年6月6日のことでした。当初は補給港としてシェルブールの港を制圧しますが、ドイツ軍が降伏前に徹底的に港湾設備を破壊したため、補給港として機能するためには時間を要します。本格的な補給港を求めて、連合国軍はル・アーヴルの港を奪還するためのアストニア作戦を1944年9月10日から12日にかけて行いました。連合国軍の大勝利には終わりましたが、結果的にル・アーヴルの町は徹底的に破壊されました。ドイツ軍の抵抗を封じるために、連合国軍が事前に大爆撃と艦砲射撃を行ったからです。その後、再建された港湾は補給港としての役割を十分に発揮しました。上の記念碑はそのことを記念して建立されたようです。

海をまた眺めます。石油貯蔵タンクが見えます。港湾設備のひとつですね。

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こちらは港湾の管理センターです。ヨーロッパの港、ル・アーヴルと大きな文字で書かれています。


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突堤で時間を過ごしすぎてしまいました。そろそろ、町の散策を再開します。少し離れたところから、突堤を眺めます。

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アンドレ・マルロー美術館の入口の前に出ます。最初の計画ではこのアンドレ・マルロー美術館も鑑賞することにしていましたが、ちょっと時間がなさそうなのでパスします。おりしもウジェーヌ・ブーダン展を開催中だったのでちょっと残念。あちこちで、この特別展のポスターを見かけました。

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アンドレ・マルロー美術館を通り過ぎたところで、可愛い少女像を見ます。美術館の鑑賞の代わりにしましょう。

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郵便局の角に綺麗な花が咲くプランターが吊り下げれています。街角にこういうものはいいですね。

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パリ通りRue de Parisを進んでいくと、右手にノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dameが見えてきます。有名な教会ではありませんが、今回の旅のテーマはフランスのノートルダム大聖堂巡りですから、ちょっと覗いていきましょう。ちなみに大聖堂に昇格したのはつい最近、1974年のことです。ですから、昔で言えば、ノートルダム教会です。

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通りを渡って、教会の建物に近づきます。意外に立派な教会です。

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教会のすぐ手前で塔を見上げます。古色蒼然とした歴史的建造物ではありますが、第2次世界大戦時にル・アーヴルの町の80%は爆撃で破壊されたので、この教会も大変な被害を受けたそうです。30年後にオーギュスト・ペレによって、現在の姿に修復されたそうです。ペレは基本的にル・アーヴルの町はまったく新しいコンセプトで作り上げましたが、この教会だけは歴史的建造物として例外的に元の姿に修復したようですね。

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中に入ると、ゴシック様式のどっしりとした空間になっています。大きな教会に比べると、天井があまり高くないですね。

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身廊を内陣のほうに進んでいきます。柱には彫像が並び、内部装飾も充実しています。

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主祭壇はステンドグラスの聖母マリア(多分?)の大きな姿が印象的です。このステンドグラスも修復されたのでしょう。

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修復されたものにせよ、とても美しいステンドガラスです。

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これは聖母子像。ノートルダム大聖堂には付き物です。

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聖母子の祭壇画もあります。

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立派なパイプオルガンもいくつもあります。

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そろそろ、出口に向かいます。出口の扉の上方にも大きなパイプオルガンが見えます。

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教会を出て、少し離れたところから建物をもう一度鑑賞します。ゴシック様式だけでなく、ルネサンス様式、バロック様式のテーストも複合していますね。なかなか立派な建物です。修復して、よかったですね。こういうものは後世に残すべきでしょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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時間になったので予約したレストランに向かいます。



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今年のヨーロッパ遠征は・・・またまた、ザルツブルク音楽祭へ

今年のヨーロッパ遠征についての第1報です。
ザルツブルク音楽祭は去年が最初で最後のつもりでしたが、昨年末に事情が変わりました。それはウィーン楽友協会で出会って以来の友人のえりちゃさんからの衝撃のメールをもらって、幕を開けることになったんです。彼女の言葉を借りると、“悪魔の誘惑”・・・何と敬愛する巨匠ベルナルト・ハイティンクがザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮して、マーラーの交響曲第9番を演奏する予定だそうです。
saraiのヨーロッパ遠征の究極の目標はハイティンクが指揮するマーラーの交響曲第9番を聴くこと。それがかなわぬなら、ウィーン・フィルの演奏するマーラーの交響曲第9番を聴くこと。この見果てぬ夢が一挙に実現することになったんです。
このメールをもらったのは昨年11月のウィーン国立歌劇場の日本公演が行われていた頃のことです。すぐにsaraiの心は決まりました。配偶者に2年連続のザルツブルク音楽祭行きをお願いして、2017年の旅はザルツブルク音楽祭に決定!!
あとはザルツブルク音楽祭のサイトで日程の調整です。ハイティンク&ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第9番以外にも、魅力的な公演が目白押しです。
7月28日と30日のハイティンク&ウィーン・フィルのマーラーを軸に8月10日頃までの公演でめぼしいものを探します。
アンドラーシュ・シフの3回のリサイタル、ガランチャの歌曲リサイタル、モーツァルトのオペラ《皇帝ティトの仁慈》、ベルクのオペラ《ヴォツェック》、ネトレプコの出演するオペラ《アイーダ》、モンテヴェルディの3つのオペラ(ガーディナー指揮)、ネルソンス&ウィーン・フィルあたりが候補でしょうか。
あっ、ヤンソンスの指揮するショスタコーヴィチのオペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》は超目玉で聴き逃がせませんね。
ホーネック&オッテンザマーたちウィーン・フィルの精鋭による「カプリッチョの6重奏」、モーツァルトのクラリネット五重奏も聴きたいものです。
ハーゲン・カルテットのシューベルトの弦楽五重奏曲も気になります。ゲルハーヘルのシューマン歌曲リサイタルも気になります。ソコロフのモーツァルト・ピアノ・リサイタルは聴き逃がせませんね。
ヴォツェックとマクベス夫人は2回くらいは聴きたいものですが、スケジュール的に無理かな。

7月27日から10日間くらいの中での日程調整かなと思いながら、年を越しました。年が明けると、ザルツブルク音楽祭の主催元から前年同様、分厚い冊子が届きました。内容を入念にチェックして、日程調整。

今年のザルツブルク音楽祭のチケット予約の締め切りは1月9日です。締め切りの数日前にチケット予約をネットから申し込みました。チケットがとれるかどうかは今年も3月末までには返答があるとのことで、それまではただ待つしかありません。でも、昨年の経験がありますから、比較的、楽観的な気持ちで余裕があります。

で、ジャーン!! 昨日、音楽祭のチケットビューローからメールが届きました。興奮する心を抑えつつメールを読むと、添付のPDFにチケットのコンファメーションがあるとのこと。急いでそのPDFを読むと、申し込んだすべてのチケットが取れています。しかもほぼすべてが希望したカテゴリー1の席で、かつ、最前列のかぶりつきです。やったね!! 備考欄に最前列希望の旨をダメ元で書き込んでおいたんです。例外的な1枚は多分、この希望を書き漏らしたようです。

ということで、今年のヨーロッパ遠征は2年連続のザルツブルク音楽祭に最終決定です。おそらく、saraiの人生最後のザルツブルク音楽祭になるでしょう(去年も書いた・・・)。

今年のザルツブルク音楽祭も7月21日から8月30日までの長丁場です。saraiはそのうち、7月末から8月初旬の11日間、12公演を聴きます。

・ハイティンク指揮ウィーン・フィル、マーラー:交響曲第9番 (もちろん、2回とも聴きます)

・ネルソンス指揮ウィーン・フィル、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:トリフォノフ)、ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」

・モーツァルト:オペラ《皇帝ティトの仁慈》 演出:ピーター・セラーズ、テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ、ラッセル・トーマス、ゴルダ・シュルツ、クリスティーナ・ガンシュ、マリアンヌ・クレバッサ

・ショスタコーヴィチ:オペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》 演出:アンドレアス・クリーゲンブルク、マリス・ヤンソンス指揮ウィーン・フィル、フルッチョ・フルラネット、ニーナ・シュテンメ

・エリーナ・ガランチャ・歌曲リサイタル ピアノ:マルコム・マルティヌー ブラームス、デュパルク、ラフマニノフの歌曲

・アンドラーシュ・シフ・ピアノ・リサイタル バッハ、バルトーク、ヤナーチェック、シューマンの作品を3夜シリーズで

・グリゴリー・ソコロフ・ピアノ・リサイタル モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545、ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457、幻想曲ハ短調K.475、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番/第32番

・モーツァルト・マチネ1 ボルトン指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ソプラノ:サンドリーヌ・ピオー セレナータ・ノットゥルノ、オペラ・アリア5曲、交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504

・モーツァルト・マチネ2 ジョヴァンニ・アントニーニ指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ピアノ:クリスティアン・ベザイデンホウト 交響曲第29番イ長調K.201、ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491、シューベルト:交響曲第4番ハ短調「悲劇的」

航空券のチケットはザルツブルク音楽祭のチケットが入手できることを前提に、既に購入済です。ザルツブルク音楽祭以外の日程は詰めているところです。


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今年のヨーロッパ遠征は・・・ザルツブルク音楽祭の前に北イタリア・スイス訪問

今年のヨーロッパ遠征についての続報です。

昨年に比べて、ザルツブルク滞在が長いので、今年はザルツブルク訪問前に1週間ほどの些細な旅を予定しています。

まず、北イタリアで訪れていない町を巡ります。と思ったところで、まだ、アレーナ・ディ・ヴェローナで野外オペラを見たことがないことに思い当たり、それを優先して計画を詰めます。今年は《アイーダ》、《蝶々夫人》などが上演されますが、できれば、《アイーダ》を聴きたいものです。無理して、日程をやりくりして、旅の初日にミラノ経由でヴェローナに行き、その夜に《アイーダ》を見ることにします。早速、ヴェローナ野外音楽祭のネットサイトでチケットを購入。結構、前方の席は埋まっていますが、3列目の席をゲットできたので、まあまあです。その後、ミラノに移動し、そこを拠点にピアチェンツァ、クレモナあたり、それから、トリノ、あるいは湖水地方を巡ります。次にミラノから、ルガーノ経由でウィリアム・テル特急(現在はGotthard Panorama Expressと言うそうですが)に乗って、ルツェルンに移動。ルツェルン散策やピラトゥス山に上ります。さらにインターラーケン、グリュンデルヴァルトに足を延ばし、アイガー、メンヒ、ユングフラウというアルプスの名峰の眺めを楽しみます。鉄道で行けるヨーロッパの最高地点3454mのユングフラウヨッホも行かねばなりません。アレッチ氷河も眺められるでしょう。お天気次第ですが、アルプスの山々を眺めながらのハイキングも楽しみたいですね。

この後は一気に鉄道でザルツブルクに移動します。チューリッヒで一度だけ、乗り換えて、レールジェットに乗ります。合計6時間半の移動です。

ザルツブルクでは、音楽祭の合間に2回、1日ずつの音楽抜きの休憩?を入れています。ザルツカンマーグートあたりでも彷徨ってみましょう。まだ、具体的な計画は未検討です。

ザルツブルクからはミュンヘン経由ですぐに帰国します。結構、シンプルな日程ですね。出入りも入れて、計19日の旅ですが、実質は17日くらいです。昨年とほぼ同じくらいの日数になりました。

現在は少しずつ、ホテルの予約を始めています。まだまだ、先は長い・・・。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの究極の美・・・サン・ジョセフ教会

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/6回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。ノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dameに立ち寄りましたが、意外に立派な教会でした。もう時間なので、ランチのために予約したレストランに向かいます。その方向に歩き始めると、この町を代表するサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの塔が見えます。レストランに行く途中で覗いていきましょう。

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緑濃い並木道をどんどん歩いていきます。レストランの予約時間も迫っています。

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サン・ジョセフ教会の塔がずい分、近くに見えるようになってきます。

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道標があります。サン・ジョセフ教会は右手だと表示されています。

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少し進むと、サン・ジョセフ教会の全容が見えてきます。教会としては変わった形ですね。教会というよりも記念塔、あるいは巨大な墓標のようにも見えます。

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教会の入口の前に立ちます。

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ファサードは超シンプルですが、お洒落な文様があしらわれて、美を感じます。

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十字架の下の大きな扉に進みます。この教会は戦後に建てられた新しい教会です。そもそもこの町全体が戦後に新しく再建された町で、その新しい町づくりが評価されて、20世紀の建築としては異例の世界遺産になっています。そのシンボル的な存在がこのサン・ジョセフ教会です。作り上げたのは近代建築の先駆者オーギュスト・ペレ。彼の最高傑作がこのサン・ジョセフ教会です。

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その外観の教会らしくないところに驚きますが、中に入るともっと驚かされます。こんな教会のデザインもあるんですね。

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上の方を見上げます。窓から降り注ぐ色とりどりの光の奔流に驚かされます。

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呆然として、見上げ続けてしまいます。斬新なのはもちろんですが、究極の美しさも兼ね備えています。

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柱や壁面の美しさにも魅了されます。

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パイプオルガンは入口の上方にあります。その両側の幾何学模様のステンドグラスも素晴らしい色彩にあふれています。

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中央にはシンプルさを極めた主祭壇があります。

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サン・ジョセフ教会の美しさに驚き、思いのほか時間を費やしてしまいました。これまで素晴らしい教会建築の数々を見てきましたが、現代の教会建築には、こんなに素晴らしいものがあるんですね。天才のみがなしうる業に出会って、ある意味、ショックを受けました。現代の教会建築のキーワードは“光”です。実はこの後、ルーアンを訪れて、また、そのことを実感することになります。
教会を出て、最後にまた、その外観を眺め、その素晴らしさを再認識します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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急いで、ランチを予約したレストランに向かいます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルのランチは超美味な魚介料理

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/7回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。サン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの現代的な美に衝撃を受けて、思わず、足が止まってしまいました。予定外の時間を費やしてしまいました。教会を出て、大急ぎでランチを予約したレストラン、ラ・ヴォワール・ブルーLa Voile Bleueに駆け込みます。もう、帰りの電車までそんなに時間がありません。またまた配偶者の出番です。お店のスタッフ(若い男性)に、時刻表を示してこの電車に乗りたいのと状況を説明すると、横から例の予約を受け付けてくれたおばさんが、急ぐのねと聞き入れてくれます。朝の交流が役に立ちます。状況を理解してもらい、メニュー選びをアドバイスしてもらい、アントレとメインの2皿を選択。お店のスタッフは早速、オーダーを整理中です。

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まずは、よく冷えた白ワインをいただきます。もちろん、フランスのワインで美味しいです。

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天井が高く、明るい店内では、お客さんたちがランチを楽しんで、談笑中です。

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15分ほどの超特急でアントレの魚介のスープが出てきます。

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これが素晴らしかったんです。とても美味しいこと、この上なしです。それに量もたっぷりあります。下手なブイヤベースよりもよほど美味しいです。

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続いて、メインのサーモンの蒸し焼きです。

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サーモンには魚介のスープで炊き込んだライスが添えられています。これが超美味です。

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このサーモンの蒸し焼きはとっても美味しかったのですが、当然たっぷりの量で残念ながら完食できませんでした。手際よくこれらの料理を出してくれ、無事に予定時間内に食事を終えることが出来ます。無理でも、お願いはしてみるもんですね。皆さんありがとう。このお店のオーナーは、格闘技K-1のトレーナーで日本にも来ているとのこと。食事後、慌しくおしゃべりしました。いろいろアドバイスしてくれた若いスタッフはオーナーの息子さんでした。

そうそう、白ワインを美味しくいただいたのはいいのですが、お腹が空いていたところですいすい飲んだためにsaraiは酔っぱらってしまいました。ふらつく足で配偶者に助けられながら、トラムの停留所まで歩きます。来るときに利用した海岸沿いの停留所ラ・プラージュLa Plageです。すぐにトラムもやってきます。

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トラムが出発するとすぐ、車窓にサン・ジョセフ教会が見えます。

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えっ、車窓に見えているのは、何でしょう。どうやら、人間の足の部分だけの彫刻のようです。

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トラムが走るフォッシュ大通りAvenue Fochはまるで公園のように広くて、緑が多い通りです。

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並木の緑が涼し気です。

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市庁舎Mairie du Havreの前までやってきます。

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市庁舎の前には広々とした市庁舎前広場Place de l'Hôtel de Villeがあります。

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市庁舎を過ぎて、ストラスブール大通りBoulevard de Strasbourgにはいると、左手に綺麗な建物が見えます。郡庁Sous-préfectureの建物です。ル・アーヴルはセーヌ=マリティーム県Seine-Maritimeに属し、県庁はルーアンにありますが、それに次ぐ行政単位の群を治める郡庁があります。

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しばらく進むと、左手にいかめしい建物が見えます。大審裁判所Tribunal de grande instanceです。日本の地方裁判所にあたります。

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やがて、駅に到着。ぎりぎり、2時発の電車に間に合います。駅舎の時計は1時54分を指しています。

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駅までの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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電車に飛び乗ると、すぐに電車は発車します。

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慌ただしいル・アーヴル訪問ですが、来てよかったと思います。モネが描いたル・アーヴルの海岸も見られたし、現代的な美を感じさせるサン・ジョセフ教会も素晴らしかったし、ランチの魚介料理も美味しかったし、いいこと尽くしでした。
次はルーアンを目指します。旅のテーマ、フランスのノートルダム大聖堂巡りでルーアン大聖堂を訪れます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアン大聖堂の華麗なファサード

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/8回目

ル・アーヴルLe Havreの町を慌ただしく出発します。何とか予定の2時発の電車に乗車できます。ルーアンRouenに向けて、電車は走り出します。ランチのワインで気持ちよくなったsaraiは電車でぐっすりと眠りこんで、起きたときはルーアンに到着です。ほんの1時間ほどです。ルーアン=リヴ=ドロワット駅Gare de Rouen Rive Droiteのホームに電車が滑り込みます。停車するとすぐにホームに降り立ちます。この電車はパリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareに向かいます。

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ホームからエスカレーターで駅のロビーに移動します。

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ルーアン=リヴ=ドロワット駅のロビーは広々としています。

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ロビーを見渡して様子を確認したところで、出口に向かいます。ルーアンに3時に着きましたので、帰りは5時か6時のサン・ラザール駅行に乗ることにしましょう。

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駅舎を出て、駅舎のファサードを見上げます。古めかしい壁面に美しい彫像が飾られています。

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もう少し離れて、ファサードを鑑賞します。歴史を感じさせられるような立派な駅舎です。

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駅を出て、左手のほうには教会が見えます。サン・ローマン教会Eglise Saint-Romainです。

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駅前を見回して、トラムの停留所を探しますが、そもそも、トラムの線路すら見当たりません。立派な駅舎が目に入るばかりです。

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仕方がないので、駅前の通り、ジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcを少し進んでみましょう。通りには商店が軒を連ねています。配偶者は花屋さんに目を遣りますが、とりあえず、トラムを探さないとね。

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商店街の中にお寿司屋さんも見つけますが、肝心のトラムは見当たりません。

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いったん、駅に戻って、出直しです。

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さっきは気が付きませんでしたが、駅舎のロビーの壁面には面白い壁画が描かれています。左の絵がルーアン大聖堂、右の絵がセーヌ川でしょうか。

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ともあれ、肝心のトラムです。駅からはトラムで直接、ルーアン大聖堂の最寄停留所に向かうつもりですが、やはり、駅前のどこを探してもトラムなぞありません。その代わりに、何と地下鉄ができています! ガイドブックの記事は古かったようです。地下鉄のチケット1回券(1.6ユーロ)を4枚、自動販売機で購入。今度はVISAカードが使えます。

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駅前の地下鉄駅、ヴェルト通り駅Gare-Rue Verteから、ルーアン大聖堂の最寄のテアトル・デ・ザール駅Théâtre des Artsまでは2駅です。駅から地上に出ると、すぐに道標が見つかります。ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenは右のほうに行くようです。

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ジェネラル・ルクレール通りRue du Général Leclercを歩いていくと、左手に賑やかなラ・シャンメル通りRue de la Champmesleが見えます。この通りを歩いていきましょう。

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地下鉄駅から10分弱ほど歩き、ルーアン大聖堂に到着します。モネの連作シリーズで有名ですが、ファサードの繊細で美しい彫刻装飾は意外でした。モネの絵画からは想像できない華麗さです。

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ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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今日の最大の目的はこのルーアン大聖堂に来ることでした。旅のテーマであるフランスのノートルダム大聖堂巡りはこれで3つ成就したことになります。シャルトル大聖堂、パリのノートルダム大聖堂に続いての成果です。これから、ゆっくりと鑑賞します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:モネの描いたルーアン大聖堂、内部も見学

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/9回目

ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenに着いたところです。大聖堂広場Place de la Cathédraleには、ツーリスト・インフォメーションがあります。この建物の2階をアトリエにして、モネは刻々として光が移ろうルーアン大聖堂の連作シリーズを描き上げました。1892年と1893年に集中して描かれた作品群は全部で33点もの数に上ります。作品を描いていたアトリエは建物の左手だったようです。

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ちょうど、前年にオルセー美術館で見たモネの作品がこれです。

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ツーリスト・インフォメーションの建物の前から、見たルーアン大聖堂です。モネは実に忠実に描いていることが分かります。ただ、モネは移ろう光にその興味があったわけで、大聖堂のファサードの精細なレースのような彫刻装飾はずい分、デフォルメされていて、精密な画面にはなっていませんね。

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ツーリスト・インフォメーションに入って、訪問者キットという地図とガイドブックを1ユーロで購入。地図には日本語のガイドも付いていますが、あまり、役には立ちそうな内容はありません。地図はもちろん、大変役に立ちますが地図自体には日本語は記載されていません。
これが日本語ガイド付きの地図。

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これがガイドブック。

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まあ、ルーアンの市内地図を1ユーロで買ったようなものです。

ツーリスト・インフォメーションを出て、大聖堂の正面に立ちます。フランボワイアン・ゴシック様式の傑作です。実に華麗なファサードに魅了されます。

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まず、中央扉口を鑑賞します。タンパンには、エッサイの家系樹が描かれています。エッサイはユダヤ王ダヴィデの父で、下に横たわるエッサイの腹から上に伸びている木の枝に彼の家系が描かれています。一番上にはエッサイの家系に属するイエス・キリストが描かれます。えっ、イエスはマリアの処女懐胎で生まれたんじゃないの? 実はエッサイの家系に連なるのはマリアの夫の聖ヨセフなんです。じゃあ、処女懐胎で生まれたイエスというキリスト教の教義に反しないのでしょうか。実は反しないんです。エッサイの家系からメシア(キリスト)が出るということが、旧約聖書で預言されているからです。例えば「イザヤ書」にも記述があります。でも、なんだか、こじつけっぽいですね。やはり、イエスは聖ヨセフの実の子供じゃないのって、ちゃちゃをいれたくなります。だからということではないのでしょうが、大聖堂の扉口のタンパンにこのテーマが選ばれるのは珍しいそうです。因みに昨日のシャルトル大聖堂のステンドグラスの一枚には、エッサイの家系樹が描かれていました。

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次は、左側の北扉口を鑑賞します。タンパンには洗礼者聖ヨハネの物語が描かれています。ヘロデ王の饗宴、サロメの踊り、聖ヨハネの斬首です。上部の透かし彫りも美しいです。

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最後は、右側の南扉口を鑑賞します。タンパンには聖ステファノの殉教が描かれています。何故か、簡素な表現にとどまっています。なお、ステファノはキリスト教における最初の殉教者であったとされています。

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大聖堂に入る前に、振り返って、大聖堂広場を眺めます。左の建物がツーリスト・インフォメーションです。広場には意外に人が少ないですね。

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では、ルーアン大聖堂に入ります。ゴシック様式の大きな空間が広がります。天井も高く(大聖堂にしてはそれほどでもありませんが)、林立する束ね柱も壮観です。

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天井のリヴ・ヴォールトの波も見事です。

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身廊を内陣のほうに進んでいきます。

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クロッシングには祭壇があります。

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ここで上を見上げます。ドームが上に伸びて、そこから、光が降り注ぎます。

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南翼廊の隣にジャンヌ・ダルク礼拝堂があります。ここルーアンはジャンヌ・ダルクの終焉の地です。彫像はジャンヌ・ダルクの像でしょうか。

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内陣の外側の周歩廊には見事なステンドグラスが残っています。ルーアン大聖堂は第2次世界大戦でほとんどのステンドグラスが損傷しましたが、わずかに残ったものもあります。

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まだ、ルーアン大聖堂の鑑賞は続きます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:戦争の傷跡を残すルーアン大聖堂~ジャンヌ・ダルク教会

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/10回目

ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenの内部を鑑賞しているところです。内陣の外側の周歩廊を歩いています。
内陣奥にはマリア礼拝堂があります。鉄柵があり、中には入れません。

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鉄柵越しにこの美しい礼拝堂を鑑賞しましょう。

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週歩廊に残る古いステンドグラスです。

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内陣奥の南側にはリチャード獅子心王Richard Cœur de Lion(リチャード1世)のお墓があります。このルーアン大聖堂にはリチャード獅子心王の心臓が納められています。リチャード獅子心王はイングランド王ですが、当時はノルマンディー公も兼ねていたので、ここルーアンはリチャード獅子心王の領土の一部でしたし、彼はこのルーアンを愛していたそうです。そのことから、41歳で戦死したリチャードの遺体の一部がこのルーアン大聖堂に葬られることになったそうです。以前、ドナウ川のヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインを訪れて、リチャード獅子心王が捕囚されていた山上のお城、デュルンシュタイン城を眺めたことを思い出します。リチャードは十字軍に参加した帰りにオーストリア公レオポルト5世に捕えられて、デュルンシュタイン城に幽閉されました。その後、イングランド側が多額の身代金を払うことで釈放されて、イングランド王に復帰しました。王位回復後、フランス王フィリップ2世との戦いを続けていましたが、クロスボーの矢を肩に受け、その傷がもとになって亡くなりました。リチャード獅子心王は中世の騎士の鑑として、永遠の人気を集めています。合掌!

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内陣の週歩廊から翼廊の先の側廊を眺めます。スケールの大きな眺めです。

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身廊に戻って、西側のほうを眺めます。大きな薔薇窓が見えますが、ステンドグラスは第2次世界大戦で破壊されて、擦りガラスが代わりに設置されています。とても美しいステンドグラスだったそうです。戦争はすべてを破壊する忌まわしい行為であることをまた痛感します。

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身廊の天井です。

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身廊の北側、入口近くにある聖ヨハネ礼拝堂の《美しき絵硝子》というステンドグラスです。これも戦禍から生き残った貴重な遺産の一つです。

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これでルーアン大聖堂の内部見学を終了します。外観が美しいのに比べて、正直、内部は古びていてもうひとつです。ステンドグラスもオリジナルの古いものが少ないですからね。まあ、それでも、精巧なデザインのステンドグラスが内陣奥にあり、それらは美しいかったのが救いです。すべては戦争という人類の愚かな行為の結果であることに思いを馳せると、無念以外の何ものでもありません。

大聖堂の外に出て、陽光を浴びて、美しい姿を見せるルーアン大聖堂を仰ぎ、また、気持ちを取り直します。何と言う神々しく、華麗な建物でしょうか。

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石造りでありながら、まるで繊細なレースのようです。このルーアン大聖堂の西ファサードの究極の美を脳裏に刻み付けます。

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さて、次はこの地で最期を迎えたジャンヌ・ダルクの終焉の地に建つジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcを見に行きます。グロ・オルロージュ通りRue du Gros Horlogeを西のほうに歩いていきます。綺麗な石畳の通りです。

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前方に大きな時計の塔が見えてきます。

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とても立派な大時計です。これは何でしょうね。まるでベルンの天文時計のようです。後で調べると、大時計台Le Gros-Horlogeと呼ばれているそうです。時計自体は1389年に完成しましたが、現在の位置に設置されたのは1529年のことだそうです。いれにせよ、とても古いものです。この時計は時刻だけではなく、月の満ち欠けや曜日を知ることができるそうです。やはり、天文時計のようなものですね。

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大時計台の傍らには、ルネサンス様式の高い塔も付属しています。この時計が「重錘時計」と呼ばれる形式であり、おもりが地球の重力で下に落ちる力を利用して時を刻むので、おもりを高いところに置くために、この高い塔を築いたそうです。因みに現在は電気化されており、高い塔の必要性はありません。

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大時計台の下をくぐって、グロ・オルロージュ通りを進むと、町一番の目抜き通りのジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcと交差します。この先もグロ・オルロージュ通りが続きますが、多くの人で賑わっています。

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ジャンヌ・ダルク通りを横断し、さらにグロ・オルロージュ通りを進んでいくと、美しい木骨造り(コロンバージュ)の家が軒を連ねるヴィコント通りRue de la Vicomteと交差します。

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さらにしばらく進むと、独創的な外観のジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcに到着します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ジャンヌ・ダルク教会の独創的な外観にしばし絶句します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:斬新なデザインのジャンヌ・ダルク教会に驚愕

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/11回目

ジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcの前に立ち、その外観のデザインの奇抜さに絶句して、口あんぐりです。凄いですね。

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ジャンヌ・ダルク教会の周りには、木骨造り(コロンバージュ)の家が建ち並んでいます。テラス席のカフェレストランがいっぱいあります。

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この万国旗で飾られたレストラン、ラ・クロンヌLa Couronneもその木骨造りの家のひとつです。店名ラ・クロンヌは王冠という意味ですから、王冠の飾りが店先に突き出しています。実はこのお店は1345年にできた、フランスで最も古いオーベルジュです。ということは、ジャンヌ・ダルクの生きていた時代からあるということです。ジャンヌ・ダルクの火刑も見守っていたんですね!

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さて、ジャンヌ・ダルク教会に入ろうと思いますが、いささか戸惑います。ル・アーヴルで見たサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephにも驚きましたが、この教会は入口がどこかも分かりません。正面という概念がまったく感じられないからです。教会から出てくる人がいるので、入口はどこかと訊くと、ここが入口だと言われます。出口専用かと思って訊いたんですが、出入り口共用でした。

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中に入ると、また、びっくり。片側の壁面は大きなステンドグラスで覆われています。全12枚ということですが、とても美しいものです。

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信徒席はそのステンドグラスに向かって、弧を描くように並んでいます。教会内部はステンドグラスからの光でとても明るい空間になっています。

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信徒席に座って、美しいステンドグラスを眺めます。ところで、こんなに綺麗な建物ですが、入場無料です。あくまでも教会ですからね。スペインやベルギーの教会が有料なのが不思議です。あれはもう教会ではなく、教会だった建物なんでしょうね。

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視線を左に向けて、西のほうにあるステンドグラスを眺めます。左手に見える緩やかな階段は入口に続く階段です。

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天井は木製で緩やかなアールを描いています。軽やかな印象です。

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ステンドグラスの前には、説経壇というか、祭壇というか、そういうものが設置されています。

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壁の角にある像はもちろん、ジャンヌ・ダルクの像でしょう。この像もモダンなデザインです。

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教会内部の奥のほうから、ステンドグラスを眺めます。ここからでは一部が陰になり、ステンドグラスすべてを見渡すのは難しいです。これで全体の3分の2ほどです。

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このあたりから、天井を見上げます。天井の上からも光が差し込んでいます。トップライトの採光の仕組みがあるようです。

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ジャンヌ・ダルク教会のステンドグラスの美しい空間を十分に堪能しました。外に出ましょう。
これが外から見た出入り口です。小さな扉で大変、分かり難いです。人が出入りしていないと、ちょっと見つけられそうにありません。

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出入り口の周りには、さりげなく庭園が広がっています。

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出入り口のそばに、まるで電波のアンテナのようなものが立っています。これはやはり、十字架なんでしょうね。どうやら、この十字架付近にジャンヌ・ダルクの火刑台Le Bûcher de Jeanne d'Arcがあったようです。ジャンヌ・ダルクは異端の罪で1431年5月30日に火刑に処せられました。合掌!

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教会前のヴュー・マルシェ広場(旧市場)VIEUX MARCHEからジャンヌ・ダルク教会を眺めます。大きなステンドグラスが壁面いっぱいに並んでいます。

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ヴュー・マルシェ広場にはジャンヌ・ダルクの魂を鎮めるか如く、お花畑が広がっています。

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ジャンヌ・ダルク教会に隣接して、統一感のあるデザインの建物があります。ここには魚介のグルメレストランがあります。

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このあたりで、ルーアン散策を完了します。ルーアン大聖堂、ジャンヌ・ダルク教会の2つを見るという目的を果たしました。
ジャンヌ・ダルク教会は金曜日は午前閉館なので、当初の予定では見られなかった筈ですが、ル・アーヴルと訪問順序を入れ替えたことで見られて、ラッキーです!!

フランスという国は古いものの中に思いっきり新しいものを作り込むという感性を持っていますね。
結局、今日も疲れ果ててしまいました。すっかり、体力の衰えを感じざるを得ません。saraiの旅の行く末もそう長くはなさそうな予感です。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアン駅前の美味しいお菓子屋さん、イヴォンヌのエクレアは絶品

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/12回目

ジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcに強烈なインパクトを受けました。今日はある意味、ルーアン大聖堂以上に、ル・アーヴルで見たサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephも含めて、現代建築の教会に魅了されました。教会前のヴュー・マルシェ広場(旧市場)VIEUX MARCHEをちょっと見て、ルーアン散策を切り上げます。最寄りの地下鉄の駅を目指して、ロロン通りRue Rollonを歩きます。ジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcにぶつかると、そこはマレシャル・フォッシュ広場Place du Maréchal Fochです。裁判所庁舎(パレ・ド・ジュスティス)Palais de Justiceの華麗な建物が見えます。その建物の前に地下鉄駅パレ・ド・ジュスティスPalais de Justiceの入口があります。

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地下鉄のホームに下ります。ちょうど、逆向きの電車が向かいのホームに到着したところです。この電車を見て、はたと思い当たります。これって、トラムですね。アントワープのプレメトロと同様に、このルーアンではトラムが地下のトンネルを走るんですね。ガイドブックでトラムと書かれていたのは間違いではなく、単に記述が不親切なだけだったようです。ルーアンのトラムは地下を走り、メトロと呼ばれているとちゃんと親切に書いてくれればよかったのに・・・。そうすれば、余計な時間と混乱がなかったのにね。

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この駅はこんな感じの新しい駅です。それでも開通は1994年のことですから、30年以上は経過しているんですね。なお、トラムの地下駅はこの駅も含めて5駅だけだそうです。トラムは町の中心部だけで地下を走り、それ以外の大半は地上を走行するそうです。たまたま、saraiは町の中心部の地下区間だけでトラムに乗ることになりましたから、余計、勘違いしました。

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電車の到着を待ちながら、駅の様子を眺めます。確かに通常の地下鉄の駅に比べると、シンプルな感じです。日本の首都圏もこういう地下化も考えながら、市電というか、トラムを復活する手もありますね。因みにフランスでは、ストラスブールの低床型トラムの導入の成功が引き金になって、各都市で一気にトラムの普及が進んだそうです。

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すぐにやってきた地下鉄の電車(正確にはトラム)に乗ってルーアン駅にとって返し、到着時に目を付けていたお菓子屋さん、イヴォンヌ Yvonneに直行します。
ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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お菓子屋さん、イヴォンヌのお店のショーケースには美味しそうなエクレアがずらっと並んでいます。

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シュークリームも美味しそうですね。

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エクレアをゲットして、サン・ラザール駅行のインターシティに飛び乗ります。5時発の電車に間に合ったので、6時過ぎにサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareに到着。

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モネの絵画でお馴染みのサン・ラザール駅のホームを慌ただしく眺めます。

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ホームの屋根、大鉄傘はモネの昔と変わらないようです。

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7時前にはホテルに帰着します。最初の予定では早くても9時過ぎの予定だったので、配偶者の発案(最初にルーアンではなく、ル・アーヴルを訪問することに変更)のお蔭で予定が短縮できました。まだ、旅は始まったばかりなので、体力をセーブしないとね。ところで、この帰りの電車インターシティで、この旅で初めての検札がありました。セカンドクラスが混んでいたせいもあるのか、我々が乗っていたファーストクラスでは2人も罰金を払わされていました。

さて、ホテルの部屋に落ち着いたところで、ルーアン駅前のお菓子屋さんでゲットしたエクレアをいただきましょう。パティスリー・イヴォンヌの可愛い花柄の箱にエクレアは入っています。

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これが吟味して選んだエクレアです。とっても美味しいです。ルーアンに行かれる方には絶対、お勧めです!

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明日はランス大聖堂を訪れます。ランスはシャンパーニュ地方ですから、是非、本場でシャンパンを飲みたいものです。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とエピーヌのノートルダム大寺院も見たいと思っています。結構、難易度の高い移動になりそうです。うまく周れるかな?



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ランス大聖堂&シャンパーニュ地方:パリ東駅からランスへ

2016年7月23日土曜日@パリ~ランス&シャンパーニュ地方/1回目

ノートルダム大聖堂巡りの3日目。今日はランス大聖堂を訪れます。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とエピーヌのノートルダム大寺院にも立ち寄ってきます。ノートルダム大聖堂巡りも佳境に入ります。

今日の予定ルートを地図で確認しておきましょう。

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今日は、朝から青空です。暑くなりそうな予感がします。

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今日はランスReims行のTGVを予約済なので、その時間に合わせて起床。昨夜から気になっていたシャロン=アン=シャンパーニュChalons en Champagneからの帰りの電車を再チェックします。予定通りであれば、ホテルに戻る時間は夜の10時半を過ぎてしまいそうです。これはきついスケジュールですね。その前の電車で帰ろうとすると、TGVしかありません。TGVは予約しないと乗れないので、駅に行って、チケットが取れるかどうか挑戦してみましょう。そのTGVの経路と時間をメモしておきます。言葉で伝えるのは面倒ですからね。もし、このTGVのチケットを買うことができれば、3時間ほど早く帰れる筈です。もっともフランスレイルパス枠のTGVチケット席がいっぱいで通常のTGVチケットしかなければ、余りにも高くなってしまうので、心の中で2人分で上限3,000円くらいと決めておきましょう。
まずはメトロでパリ東駅Gare de l'Estまで移動します。リヨン駅Paris Gare de Lyonからメトロの14号線でピラミッド駅Pyramidesまで行き、そこでメトロの7号線に乗り換えて、パリ東駅Gare de l'Estまで15分ほどです。また、まとめ買いしておいたメトロのチケットが活躍します。

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メトロの駅から地上に出ると、ちょっと先にフランス国鉄FNCFのパリ東駅の建物が見えます。

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パリ東駅の前できょろきょろとあたりを見回しますが、チケットの窓口が見当たりません。

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とりあえず、構内に向かいます。

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パリ東駅の構内はなかなか美しい雰囲気です。

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大きな絵が掲げられているのが印象的です。

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とりあえず、ホームに向かいます。もう、TGVの発車の10分前です。

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いつものように構内のショップで朝食をゲットしましょう。

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おおっ、TGVの発車ホームは自動改札になっていますね。

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改札を抜けて、ホームに入ります。これが今日乗るTGVです。いつもながら、かっこいいですね。

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指定席を探して、席に落ち着きます。

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結局、帰りのチケットは買う暇がありませんでした。ランス駅に着いた後でそこの窓口で帰りのTGVのチケットを購入することにします。

ランス行のTGVはファーストクラスだけあって贅沢な旅になります。これがネットで購入し、パリに到着後に受け取ったチケットです。折角、乗り放題のフランスレイルパスがあるにもかかわらず、2重に購入しました。フランスレイルパスを持っていてもTGVのチケットだけは別に買わなければなりません。フランスレイルパス枠で格安でTGVチケットを買えるんですが、それはフランス到着後にしか買えません。しかも枠に制限があるので、絶対に買える保証はありません。ネットで事前割引の格安チケットを見つけたので、安全のために購入したんです。フランスレイルパス枠では一人9ユーロですが、この格安チケットも12ユーロとお得価格でした。TGV利用の場合はフランスレイルパスはあまりお得ではありませんが、バラのチケットを購入するのとフランスレイルパスを購入するのを秤にかけた結果、それでもフランスレイルパスがお得という結論に達したので、フランスレイルパスを購入しました。でも、やはり、こうして、2重にチケットを買うとなんだか複雑な心境にはなります。

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TGVは定刻にパリ東駅を発車し、静かに駅を離れていきます。

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TGVはパリ市内をゆっくりと走っていきます。

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乗車前に購入したサンドイッチとカフェオレで美味しく朝食を頂きます。

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ゆったりとランスまでの1時間弱の鉄道の旅を楽しみましょう。



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ランス大聖堂&シャンパーニュ地方:シャンパーニュ地方は深い霧の中

2016年7月23日土曜日@パリ~ランス&シャンパーニュ地方/2回目

パリ東駅Gare de l'EstからランスReims行のTGVに乗りました。朝食のサンドイッチをパクついているうちにTGVはパリ郊外の住宅地を走り抜けていきます。

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だんだん、建物もまばらになっていきます。

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やがて、緑の野原の中を走り出します。

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小麦畑です。まさに麦秋です。

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農業大国フランスの豊かな実りの中をTGVは走っていきます。

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どこまでも麦畑が続きます。

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やがて、車窓は緑の野原に変わります。

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TGVは現在、時速320kmという高速で大平原の中を突っ走っています。早くもランス到着まで残り半分、24分ほどになります。

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また、麦畑に変わります。

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すぐに緑の野原に変わります。

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目まぐるしく、麦畑と緑の野原が入れ替わっていきます。

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おや、少し霧が流れてきます。

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少しずつ、霧が深くなっていきます。

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みるみるうちに車窓の風景は深い霧で覆われます。

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ランスはシャンパーニュ地方の中核都市ですが、TGVがシャンパーニュ地方に近づいたところで列車の窓の外は深い霧に覆われます。幻想的な雰囲気で素敵です。

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一方、お天気が大丈夫か、心配になります。もっとも教会を見るのがメインなので、そんなにお天気に左右されることはありませんけどね。

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霧は続きますが、少しずつ明るくなってきたような気もしますが、希望的観測かもしれません。

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茫洋たる風景が続いていきます。

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また、少し、明るくなってきます。

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霧の中から青空も少し見えてきます。

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だんだんと霧が晴れてきます。

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やがて、ランスの町の中にはいってきます。

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パリ東駅からたった45分ほどでランス駅(フランス語の発音はレームスです。何故、日本ではランスと言うのでしょう?)に到着です。霧は晴れていますね。

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ランス大聖堂に急行したいところですが、その前に帰りのTGVのチケットをランス駅の窓口で入手しないといけません。



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ランス大聖堂&シャンパーニュ地方:ランス駅からランス大聖堂へ

2016年7月23日土曜日@パリ~ランス&シャンパーニュ地方/3回目

パリ東駅Gare de l'EstからTGVに乗って、ランス駅Gare de Reimsに到着しました。途中、シャンパーニュ地方は深い霧に覆われていましたが、ランスReimsのお天気は問題ないようです。
駅舎の構内はこじんまりとしています。

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まずは駅のチケット窓口に行きます。帰りのTGVのチケットを購入するためです。窓口は2つだけで待っている人も二人います。その後ろに並びます。

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なかなか順番が回ってきませんが、辛抱強く待ちます。やがて、saraiの順番になって、乗りたいTGVのメモとフランスレイルパスを示して格安料金での購入希望を告げます。しばらく端末に何やら打ち込んでいた窓口スタッフがファーストクラスだよねって念を押しながら、端末画面を見せてくれながら、これでいいのかいと確認を求めてきます。料金は18ユーロとのことで、saraiはそれがトータルの料金か確認すると、そうだとのこと。まだ、フランスレイルパスの格安料金枠のチケットが残っていたようです。やったねと思っていると窓口スタッフも手を挙げて、やったねポーズ。何か変だと思っていたら、どうやら後ろのほうから様子を眺めていた配偶者がやったねポースをしたようです。全く調子のいい配偶者には参ります。
これがゲットしたTGVのチケットです。シャロン=アン=シャンパーニュChalons en Champagneからパリ東駅Gare de l'Estまでの指定席です。これで安心して、ランスとシャロン=アン=シャンパーニュの観光に専心できます。

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幸先のよいスタートに気をよくしながら、駅前に出ます。緑の豊かな駅前広場Cour de la Gareです。

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駅前にはタクシーも待っていますが、saraiの旅の基本は公共交通機関を利用することです。バス乗り場に向かいましょう。

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今日はなるべく歩く量を減らして体力温存を図るために積極的にバスを活用するつもりです。ということでバスの1日乗車券を購入するつもりです。事前に駅前にツーリストインフォメーションがあることを確認しておいたので、駅前を眺めると確かにツーリストインフォメーションの小さな建物があります。そこでバスの1日乗車券を購入できるか訊いてみると、ランスの町の地図をくれて、駅前の広場の一角を指し示し、トラム乗り場の自動販売機で買えることを教えてくれます。メルシ! それで構いません。また、駅前広場に出ます。

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大きな駅前広場の反対側のほうに向かいます。

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ランス駅の駅舎の正面を左手に見ながら、歩いていきます。

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少し歩いていくと右手に曲がったところにトラム乗り場があります。

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トラム乗り場の先、北東の方向に広大な広場が伸びています。1945年5月7日及び8日大通りAllées des 7 et 8 Mai 1945という広場です。因みに1945年5月7日は第2次世界大戦でドイツが降伏文書をここランスで調印した日、翌8日はフランスで戦闘が最終的に終結した日です。要するに第2次世界大戦の戦勝を記念した公園通りです。

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トラム乗り場のあるコロネル・ドリアン通りRue du Colonel Driantを挟んで、反対側はコルベール公園Square Colbertになっています。この公園はちょうど駅前広場の前になります。因みにコルベールとは、17世紀のブルボン朝フランスの政治家にして、ルイ14世の財務総監を務めたジャン・バティスト・コルベールのことでしょう。コルベールはこのランスに生まれました。公園の中央に見える銅像はコルベールの銅像なのかな。

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トラム乗り場、ギャール・サントル駅Gare Centreに着くと、ちょうど、旧市街のほうから、トラムがやってきます。

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無事にこのトラム乗り場にある自動販売機で小団体用(7人まで)の1日乗車券を購入できました。たったの5.6ユーロです。

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さて、ちょうどトラム乗り場にいるので、トラムでもランス大聖堂に行けそうか、トラムのルートを確認していると、近くにいた現地のおばさんが寄ってきて、フランス語で何やってんのって感じで話し掛けてきます。

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英語は通じそうにもないので、カテドラルを連呼していると、何やら、道を指さしながらフランス語をまくしたてます。どうやら歩いたほうが早いとアドバイスしているようです。確かにトラムは一向にやってきませんね。でも1日乗車券を買ったので歩くのも悔しいので、その1日乗車券をおばさんに見せますが、彼女はひるまずに歩くことを推奨してきます。トラムがなかなか来ないことは分かったので、バス乗り場のほうに移動することにして、少し歩き始めますが、現地の人のアドバイスを受け入れることもいいかなと思い直し、再び、おばさんが推奨した道のほうに歩き始めます。その様子を見ていたおばさんは我が意がかなったりという感じでその道を進んで途中で右に曲がるのよっていうことをフランス語で教えてくれます。多分、そういうことを言ったのだと思います。トラムの線路のあるティエール通りRue Thiersに向かいます。

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ティエール通り沿いには古いバロック風の建物が並んでいます。

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ティエール通りを歩いていくと、2つ目の角でトラムの線路は右手の通り、ジャン=バティスト・ラングレ広場Cours Jean-Baptiste Langletのほうに曲がっていきます。きっと、これがおばさんが言った右に曲がる角なんでしょう。

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確かにここで曲がると、通りの正面に巨大な教会の建物が見えてきます。あれがランス大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Reimsのようです。

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ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ランス大聖堂は間近です。さっきの世話好き過ぎるおばさんに感謝しないといけないかも・・・。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

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