フジタ礼拝堂Chapelle Foujitaの慌ただしいけれども感銘深い鑑賞を終えて、2時43分発のシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車に乗るべく、急いで駅に向かいます。この電車を逃すと、シャロン=アン=シャンパーニュChâlons-en-Champagneの訪問を断念しないといけません。もう、残す時間は20分。バスもありません。歩くしかありませんが、たった20分で歩けるという確信もありません。ともかく、急いで駅のほうに歩き始めます。歩き始めたシャン・ド・マルス通りRue du Champ de Marsの向かい側には、シャンパンメゾンのG.H.マム(G.H. Mumm)が見えます。

通りのこっち側にも、シャンパンメゾンのG.H.マムの美しい建物があります。まあ、そんなものに気を取られている場合ではありませんけどね。

このあたり一帯はG.H.マムが所有しているようです。余計な観察をしながらも、足は速めます。

10分くらいでバス2区間分歩くと、駅に続く緑の大きな公園、ラ・ポルタ・ドゥ・マース公園Square de la Porte de Marsの前に出ます。この公園の先はどでかい並木道、レ・オーテ・プロムナーデLes Hautes Promenadesが続くので、駅はまだまだ先です。

残す時間は10分を切りました。もう電車にぎりぎりの時間です。若ければ走るところですが、もうsaraiには無理。すると、配偶者が停留所に入ってくるトラムをいち早く発見。トラムの停留所までならダッシュできます。停留所に滑り込んでくるトラムに追いつき、猛然と飛び乗ります。乗ったら余裕で1日乗車券をピッと読み取り機にかざします。トラムが1停留所分走ってランス駅の駅前のギャール・サントル駅Gare Centreに到着したのはシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車が発車する7分前。もう余裕です。トラムに乗れなければ、間に合わなかったかもしれません。駅前で配偶者はニコニコ顔。もちろん、saraiもほっと安堵しています。

フジタ礼拝堂からランス駅までの急行ルートを地図で振り返ってみましょう。

ゆっくりと駅構内に入り、電光掲示板で電車を確認します。もう大丈夫です。

ホームに出ると、向かいのホームにTGVが停まっています。これは関係ありません。

シャロン=アン=シャンパーニュ行の電車の出るホームGに地下通路から移動します。

ホームGに移動すると、既に電車が入線しています。シャンパーニュ地方を走るローカル電車です。

発車まであと3分です。さあ、乗り込みましょう。窓際の席に落ち着きます。向かいのホームHにもローカル電車が停車しています。ここで乗り間違えたら、致命傷ですが、ちゃんと確認したので大丈夫。

無事にシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車に乗り込みました。配偶者は満面の笑みでVサイン。

定刻に電車は発車します。駅を出るとすぐに右手の車窓から、遠く尖塔が望めます。ランス大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Reimsでしょうか。

すぐにランス大聖堂のほぼ全体の姿が見えます。ずいぶん遠くに見えます。これがランス大聖堂の見納めです。

ローカル電車の車内はガラガラです。これでは電車の本数が極端に少ないのも仕方のないことですね。

10分ほど走ると、周りは大平原です。期待していたようなワイン畑は見当たりません。一体、シャンパンを作る葡萄はどこで栽培しているんでしょう。

それでも美しい緑の野菜畑は目に優しいです。

20分ほどで途中の停車駅、ムールムロン=ル=プティMOURMELON LE PETITに到着。

次は20分ほどでシャロン=アン=シャンパーニュです。
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