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アミアン大聖堂:大聖堂内部の撮影は無事完了

2016年7月24日日曜日@パリ~アミアン~リヨン/5回目

アミアン大聖堂Cathédrale d'Amiensの内部を写真撮影中です。日曜ミサが始まる前に、saraiが一人だけで、配偶者を大聖堂前のカフェに残して、大聖堂内部の写真を撮っているんです。大聖堂の後陣の周歩廊をぐるっと周ってきたところです。周歩廊から鉄柵ごしに内陣が見えます。

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内陣の上方を見上げます。ステンドグラスのある窓とない窓がありますね。

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内陣の奥の周歩廊側には、3層から成るお墓があります。最上層の司教座聖堂参事会員(司祭)ギラン・ルカ師Guilain Lucasの墓所には、左に聖母子の彫像、そして、中央に《嘆きの天使》と呼ばれる天使像があります。中段は枢機卿 ジャン・ド・ラ・グランジュJean de la Grangeのお墓です。

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内陣の周歩廊側には、素晴らしい障壁彫刻が並んでいます。これは南周歩廊にある内陣障壁彫刻「聖フィルマンの生涯」です。聖フィルマンはアミアン大聖堂の守護聖人です。聖フィルマンの物語が八つの場面で構成されています。聖フィルマンがアミアンの町に到着したところから物語は始まり、首を切られて殉教するまでが描かれています。これはそのうちの左側の四つです。下には大聖堂の64番目の大司教フェリー・ドゥ・ボーヴォワFerry de Beauvoirの墓標彫刻が刻まれています。

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右側にある内陣障壁彫刻「聖フィルマンの生涯」の残り四つの場面です。下にはフェリー・ドゥ・ボーヴォワの甥の参事会員アドリアン・ドゥ・エナンクールAdrien de Hénencourtの墓標彫刻が刻まれています。

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これは南周歩廊の端から眺めた南側廊です。ずっと先に西ファサードの入口が見えています。手前の内陣前の床面には迷路のような模様が描かれています。実は身廊の中央の床面には、ちゃんとした迷路が描かれています。その迷路が完成した1288年がアミアン大聖堂の完成の年とされています。13世紀末には、大聖堂の建築に携わった建築家たちの名誉を称えるため迷路模様の敷石を床に施す慣例があったそうです。迷路の終点、すなわち、迷路模様の中心にはアミアン大聖堂の建設に携わった4人、司教 エヴラール・ドゥ・フイヨワÉvrard de Fouilloyと、大聖堂の建築家3人 ロベール・ドゥ・リュザルシュRobert de Luzarches 、トマ・ドゥ・コルモンThomas et Renaud de Cormontとルノー・ドゥ・コルモンRenaud de Cormontが描かれたプレートが置かれています。その迷路の写真は撮り忘れました。残念。

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今度は北に移動して、北側廊を眺めます。

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北翼廊の前には、大きな絵画と彫像があります。これは聖セバスティアンの礼拝堂です。絵画のテーマは十字架のキリスト。絵画の左の彫像は聖ロックと犬です。聖ロックと言えば、モンペリエ出身の聖人ですが、彼はローマへの巡礼の道すがら各地でペスト患者を救ったことで知られています。彼自身もペストに感染しますが、森に追われた彼に毎日、パンをくわえた犬が訪れるようになります。その犬は彼の傷口を舐めて直して、ペストは癒えます。この奇跡によって、聖ロックと犬は絆で結ばれています。因みにsaraiが今年予定しているヨーロッパの旅で北イタリアのミラノから、ルガーノ経由でルツェルンまで、ウィリアム・テル特急(現在はゴッタルド・パノラマ急行Gotthard Panorama Expressと言うそうですが)に乗って、アルプスのサン・ゴタール峠(ゴッタルド峠)を越えますが、この地名のサン・ゴタールこそ、聖ロックを癒した犬の飼い主のパラストレッリ伯爵(北イタリア、ピアチェンツァの領主でした)のことです。伯爵は飼い犬に導かれて聖ロックに弟子入りし、その後、スイスの山で苦行を重ねて、徳を積み、元々あったゴッタルド峠の地名から、聖ゴタール(サン・ゴタール)と呼ばれるようになりました。

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これは身廊からクロッシングの天井、南翼廊、内陣を眺めているところです。手前には美しい説教壇が見えています。説教壇の上には、ソンム(アミアンはソンム川渓谷に築かれた町)の天使が人差し指を空に向かって突き出しています。

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身廊の説経壇の向かいには、十字架のキリスト像があります。

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出口近くまで戻ってきました。南側廊の後陣方向を眺めています。

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身廊を眺めます。天井の高さが印象的です。身廊のヴォールトは高さが42.30メートルもあり、完全なものとしてはフランスで最も高いものだそうです。室内空間もフランスで最も大きいんだそうです。

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これは出口近くにある参事会員アントワーヌ・ニケAntoine Niquetのお墓です。ニコラ・ブラセNicolas Blassetによる素晴らしい彫刻です。先ほどの《嘆きの天使》も彼の作品です。

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一通り、大聖堂内部の写真を撮り終えて、外に出ます。ノートル・ダム広場Place Notre Dameです。配偶者が待っているカフェはこの写真からはみ出した、ちょっと左奥の建物です。

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まだ、西ファサードの詳細を見ていなかったので、3つの扉口を見ておきましょう。
これは一番左の扉口です。聖フィルマンの扉口と呼ばれています。 聖フィルマンはアミアンの初代司教でアミアンの守護聖人です。扉中央の柱の彫像が聖フィルマンです。タンパンには司教の諸像が並んでいます。扉の両側には、アミアンの聖人と天使像が並んでいます。

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これは中央の扉口です。最後の審判の扉口(美しき神の扉口)と呼ばれています。タンパンの最上層には、最後の審判を下すキリストが両手を上げた厳しい表情で描かれています。タンパンの最下層では中央の大天使ミカエルが秤で審判を受ける人々の魂の重さを量って、地獄と天国への選別をしています。その横では天使がラッパを吹き鳴らしています。タンパンの第2層は右が地獄行きの人々、左が天国行きの人々がそれぞれの道を進んでいます。運命は紙一重ですね。
扉口中央の柱には「美しき神」"Beau Dieu"と呼ばれるキリスト像が柔和な表情でこちらを見下ろしています。扉の両側には、キリストの使徒と預言者の像が並んでいます。

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これは一番右の扉口です。聖母マリアの扉口と呼ばれています。扉口中央の柱には、聖母子像があります。聖母子像の下部には、アダムとイブの物語が描かれています。タンパンには中段に聖母マリアの死と被昇天、そして、上段に聖母戴冠が描かれています。
扉の左側には、東方3博士、ヘロデ王、ソロモン王、シバの女王などの諸王が並びます。扉の右側には、大天使ガブリエルとマリアの受胎告知 、マリアのエリザベト訪問、幼子イエスを抱く聖母マリア、聖シメオンの像が並びます。

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さて、カフェで待っている配偶者のところに戻りましょう。

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カフェの配偶者も戻ってくるsaraiの姿を眺めています。

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カフェ、ラ・テラスLA TERRASSEに戻りました。

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お茶を飲みながらsaraiを待っていた配偶者は機嫌よく、ピースサインでsaraiを迎え入れてくれます。待たせて、申し訳けありませんでした。ペコッ。

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しばらく、お茶の時間です。



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アミアン大聖堂:大聖堂から、ジュール・ヴェルヌの家へ

2016年7月24日日曜日@パリ~アミアン~リヨン/6回目

アミアン大聖堂Cathédrale d'Amiensの内部の写真撮影を終えて、saraiは配偶者が待っていたカフェでゆっくりとお茶をいただきます。
で、saraiが配偶者に語ったのは、アミアン大聖堂の内部の建物自体は立派だけどステンドグラスは今一つだという感想です。
やがて、ミサの開始を知らせる鐘が盛大に鳴り響きます。それでは、ミサが本格的に始まる前に配偶者にも大聖堂の内部を見てもらいましょう。
西ファサードの美しい彫刻の細部を眺めながら、大聖堂に歩み寄ります。それにしても凄いファサードです。

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大聖堂の内部に入ると、身廊の信者席はかなり埋まってきています。

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まだ、写真を撮っていなかった西ファサード裏の大薔薇窓です。薔薇窓を装飾するトレーサリーが素晴らしいですね。北翼廊・南翼廊の薔薇窓のトレーサリーも同様に素晴らしいものでした。

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薔薇窓の下にあるパイプオルガンも大きくて立派なものです。装飾も豪華なものです。

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これは入口近くにある司教座聖堂参事会員ビュリBuryのお墓です。彫像は辱められて、受難するキリストです。

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内部の写真は十分に撮りましたから、あとはざっと見て周るだけです。配偶者の感想もステンドグラスはいささか、さびしいねということです。
確かに、大聖堂の建物や西ファサードの素晴らしさに比べたら、少々さびしいステンドグラスでした。これからの修復に期待しましょう。

日曜ミサが始まるので、大聖堂の外に出ます。

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とりあえず、ツーリストインフォメーションに寄っていきましょう。ガイドブックを参考にツーリストインフォメーションを探します。先ほどのカフェの先にある筈です。

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ところがツーリストインフォメーションがなかなか見つかりません。すると、道標にツーリストインフォメーションの方向が示してあります。

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このあたりにツーリストインフォメーションがある筈ですが見つかりません。あるのは凝った時計塔だけです。

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また、道標があります。アミアン大聖堂まで4分。同じ方向でツーリストインフォメーションまで5分ということです。おかしいですね。ガイドブックの地図と合っていません。

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少し考えて、ツーリストインフォメーションを探すのはあきらめます。実は後で調べて、分かったんですが、ガイドブックの情報は古くて、ツーリストインフォメーションの場所は変わったようです。ツーリストインフォメーションはアミアン大聖堂前のノートル・ダム広場に面したところにあったようです。地図では、この場所にツーリストインフォメーションがあります。(ところで、この地図でも、ツーリストインフォメーション(i)の場所は時計塔の近くになっていますね。)

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パリに戻る電車までまだ1時間ほどあります。道標によるとジュール・ヴェルヌの家Maison de Jules Verneまで、歩いて15分ほどです。そこに寄っていきましょう。レピュブリック通りRue de la Républiqueを進んでいきます。

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アミアンの街を散策しながら、ジュール・ヴェルヌの家に向かいます。



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今日は一休み

アミアンの街を散策していた昨年の旅を書いている最中ですが、あまりにも、毎晩、ブログを書くのに熱中し過ぎて、夜が白み始めるまで起きているという異常な生活が続いているので、とりあえず、今日はブログの旅日記を休載します。悪しからず。

毎日、夕方はハイティンクのマーラーの交響曲第9番を順番に聴いています。毎回、感動しっぱなしで心が乱れます。ハイティンクを聴き終えたら、次はウィーン・フィルのマーラーの交響曲第9番を聴こうかなと思っています。ワルターが1938年に演奏したCDが手始めになります。また、大判のスコア(Dover)で、この複雑な曲を勉強してみようとも思っています。ともかく、聴けば聴くほど、ますます、マーラーに魅了されるばかりです。クララ・ハスキルのモーツァルトのピアノ協奏曲も順次聴いているのですが、これはようやく、ピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』K.271を6枚聴き終えて、ピアノ協奏曲第10番K.365(第2ピアノはゲザ・アンダ)の3枚を聴き始めたところです。コンサートの予習も間に入るので(宮崎音楽祭に向けて、“疾走する悲しみ(tristesse allante)”で有名なモーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516も4枚聴き終え、あと4枚聴く予定です。メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲も聴きます。)、遅々として進みませんね。

そうそう、ここ1年ほどは完全ヴォランティア(一切、無料奉仕)で月に2日、午後一杯、PCの何でも相談室を開いています。ソフトからハードまで、簡単な相談から、トラブル対応(修理含む)をやっています。対象は近くに住んでいる人向けです。これまで60人以上の対応を行いました。ささやかな社会還元になるでしょうか。

今週末は1昨年と同様に桜を愛でる京都への旅に出かけます。どうやら、満開のようで楽しめそうです。多分、ブログでも報告できるでしょう。目玉は醍醐の桜。日曜日4月9日は豊太閤大観桜行列で賑わうというより、大混雑しそうです。心して出かけましょう。


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アミアン大聖堂:ジュール・ヴェルヌの家へ。そして、旅に暗雲!!

2016年7月24日日曜日@パリ~アミアン~リヨン/7回目

アミアン大聖堂Cathédrale d'AmiensからアミアンAmiensの街を散策しながら、ジュール・ヴェルヌの家Maison de Jules Verneに向かいます。町の中心を10分ほどで抜けて、緑地帯のような大通りを渡り、ルメルシエ通りRue Lemerchierを歩くと通りは鉄道の線路を越えます。

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線路を越えると、道標があります。ジュール・ヴェルヌの家へは、ここで左に曲がるようです。

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線路沿いの、その名もジュール・ヴェルヌ通りBoulevard Jules Verneを歩きます。一つ目の角で右手に伸びるドブレ通りRue Debrayを覗くと、正面には教会が見えます。サン・マルタン教区教会Paroisse Saint Martinです。しかし、ジュール・ヴェルヌの家はまだのようです。

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次の角にジュール・ヴェルヌの家がありました。ちょっと分かりづらい所ですが、何とか発見。これが入口のようですが、まだ、クローズしています。何人かの人がオープンを待っています。

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天体観測所のような塔まで備えた、いかにもヴェルヌらしい家です。ジュール・ヴェルヌと言えば、このアミアンで一番の有名人です。saraiも子供のころに夢中になって、海底二万マイルとか、80日間世界一周とか、読みました。とても夢のある物語です。そのヴェルヌの家にふさわしい建物です。彼はこの邸宅に1882年~1900年の間、住んでいたそうです。現在はジュール・ヴェルヌの博物館になっています。

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これはジュール・ヴェルヌ通りから見たジュール・ヴェルヌの家です。堂々たる建物です。いかにヴェルヌが活躍したかがうかがい知れます。

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ジュール・ヴェルヌの家は11時にオープンするので、あと数分で開きますが、パリに戻る電車は11時21分発なので、中に入る余裕はないので、あきらめて駅に向かうことにします。マレシャル・ジョフル広場Place du Maréchal Joffreに出ると、駅前のペレ塔Tour Perretが見えます。そちらの方向に歩いていきましょう。

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広場の中央には銅像が立っています。慰霊碑です。広場の名前の由来のジョゼフ・ジョフル元帥Maréchal Joffreは第1次世界大戦時にフランスの陸軍総司令官を務めた人ですから、戦争の慰霊碑でしょうね。

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ベルフォール通りBoulevard de Belfortからは遠くにアミアン大聖堂Cathédrale d'Amiensが見えています。ペレ塔とアミアン大聖堂はアミアンの町のランドマークですね。

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ベルフォール通りを歩き始めると、公園に中に銅像が見えます。これって、ジュール・ヴェルヌ像ですね。

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アミアンは本当に緑の美しい街です。ベルフォール通りを歩いて、15分ほどでアミアン駅に着きます。
ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。(地図上のジュール・ヴェルヌの家の場所は間違っています。ジュール・ヴェルヌ通りの北になっていますが、実際は南側にあります。)

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予定通りの電車に余裕で乗車。

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発車した電車はゆっくりとアミアンの町を離れていきます。

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ここまでは予定通りにことが進んでいましたが、saraiは具合が悪くなります。頭がふらついてきます。配偶者にそう言うと心配そうにしています。彼女は風邪でもひいたのかしらと言っています。具合の悪いままに、saraiはパリへの帰りの電車の中でぐっすりと寝てしまいます。本当にかなり具合が悪くなって、配偶者に迷惑をかけてしまいます。まあ、スケジュールのゆるい日でよかったです。パリ北駅Gare du Nord Parisに到着します。

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賑わうパリ北駅の中を何とか歩きます。

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ともかく、荷物を預けているパリ・リヨン駅に向かいましょう。フラフラしながら、高速電車RER(エール・ウ・エール)のホームに向かいます。

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saraiの体の調子とはうらはらにパリ北駅の前はまさに観光日和です。

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パリ・リヨン駅Paris Gare de Lyonに何とか着きます。日曜日だからでしょう。家族連れも多く、駅は人でごった返しています。人ごみの中をホテルに向かい、カバンを受け取ります。カバンを引っ張って、駅に戻ります。

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具合はますます悪くなりますが、これから、予定通り、TGVに乗って、リヨンLyonに移動しないといけません。これから、一体、どうなるんだろう・・・(不安)。



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アミアン大聖堂:リヨンへのTGVはただ眠り込むだけ・・・苦しい旅が続きます

2016年7月24日日曜日@パリ~アミアン~リヨン/8回目

パリParisからリヨンLyonに移動するためにパリ・リヨン駅Paris Gare de Lyonにいますが、saraiの体調はすこぶる悪くなってきます。リヨン行きのTGVの発車まで1時間半ほどあります。まだ、今日は昼食を食べていませんが、saraiはとても食事できる状況にはありません。とりあえず、駅のカフェで休みましょう。
saraiはアイスクリームくらいしか、喉を通りません。

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配偶者はパリのチーズケーキです。

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配偶者は飲み物をお願いしなかったら、さすがにチーズケーキは甘い過ぎるとのこと。ミネラルウォータを注文しようとすると、お水でしょとデカンタに入れた水を持ってきてくれます。そういえば、今回のパリでは、お水は必ずデカンタで提供され、タダ!です。昔は常に、ミネラルウォータを注文させられてたのにね。お水は、日本と同じように無料で提供されるようになったのかしらね。

saraiは熱が出てきたので、配偶者の手持ちのバッファリンを飲ませてもらいます。目いっぱい、カフェで休みます。

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TGVの発車時間が迫ってきたので、フラフラとホームを歩いてTGVに向かいます。

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これが乗車するTGVです。

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このTGVの指定席予約だけは日本国内でやりました。フランスレイルパスのパスホルダー枠は限られているので、人気区間のリヨン行きは事前に購入しておく必要がありました。お陰で指定料金が2600円、手数料が1500円と高いものにつきましたが、仕方ありません。これがその高価なTGV指定席チケット。額面では、一人9ユーロと印刷されていますが、一体、誰が差額をポケットに入れているんでしょう。どうも仕組みが納得できません。

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フラフラしながらも、TGVの車両に乗り込みます。あれっ、ファーストクラスは意外に空いています。まだ、時間が早いからでしょう。

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saraiは指定された席に座ると、リヨンに着くまでの2時間、ぐっすりと眠り込みます。その間、配偶者は車窓を楽しみます。TGVはリヨンまでノンストップですが、途中にはずっと街もないのですからノンストップも当然かもね。日本の新幹線のように人口密集地が続くのとは事情が異なります。パリを出て、30分ほどが経ちます。車窓には大平原が続きます。

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延々と麦畑が続きます。こんなに作ってどうするのでしょうね。

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風景はまったく変わりません。

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空は白い雲は多いですが、好天です。

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配偶者は飽きることもなく、車窓の変わらぬ風景に見入っています。

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たまには、緑色の畑もあります。

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基本的には茶色の麦畑が続きます。

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saraiは相変わらず眠り込んでいますから、周ってきた車掌の検札の対応も配偶者がします。

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おやっ、車窓に何やら黄色いものが見えてきます。

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なんとひまわり畑です。フランスにもあるんですね。

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とっても綺麗です。配偶者は大喜びだったようです。

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風力発電ユニットも今やお馴染みの風景です。

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美しい風景が続きます。

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パリを出て、1時間ほど経ちました。あと1時間ほどでリヨンですから、これで半分ほど過ぎたことになります。saraiは苦しそうに眠っています。



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アミアン大聖堂:リヨンに到着はしたものの、状態は最悪・・・予定はすべてキャンセル!!

2016年7月24日日曜日@パリ~アミアン~リヨン/9回目

体調を崩して眠り込んだsaraiを乗せて、TGVは一路、リヨンLyonに向かいます。線路の周りには、美しい田園風景が広がり、配偶者は車窓の景色を楽しんでいます。

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小麦畑の他はトウモロコシくらいが見えるだけです。これからリヨンまでは1時間ほどですが、車窓の景色はほとんど変わりません。

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やがて、リヨンまでの2時間の旅は終了。眠り込んでいたsaraiも何とか起きて、リヨン・パール=ディユー駅Gare de Lyon Part-Dieuに降り立ちます。

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駅前の広場はムッとする暑さです。南に来たからでしょうか。若い旅行者たちがぐったりと広場に座り込んでいます。

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さて、まずはホテルに向かいましょう。今日泊まるホテルは駅前のノヴォテルホテル・リヨン・パール=ディユーNovotel Lyon La Part Dieuです。広場できょろきょろして、ホテルの場所の当たりをつけます。どうやら、広場の左手のようです。

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ところが、ちょっと迷ってしまいます。どの建物にもホテルの名前が表示されていません。

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広場の前の大通りを左手に出ると、すぐにホテルが見つかります。すぐ駅前のホテルで助かります。レセプションで早速、チェックイン。

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何とか、部屋に入ります。一気に体力が萎えていきます。ベッドが魅力的です。

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配偶者は部屋のチェックをしています。きっちりしたデスクがあります。

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快適そうなソファも装備されています。ソファに倒れ込むのもいいかな・・・。

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水回りはシャワーのみ。バスタブはありません。

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本来は今から、フルヴィエールの丘にあるノートルダム大聖堂に行く予定でしたが、とてもそんな状態ではありません。それどころか、美食の街リヨンということで予約していた豪華ディナーのレストランにもとても行けそうにありません。これがそのレストラン、ブラッスリー・レオン・ド・リヨンBrasserie Leon de Lyonの予約表です。

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泣く泣く、このディナーの予約をキャンセルします。saraiはまた、バッファリンを服用して、休むことにします。ぐっすり眠ったと言いたいところですが、高熱でうなされて苦しくてたまりません。明日は病院に行かないといけないかもしれません。最悪、緊急帰国という事態も覚悟するほどの具合の悪さです。うめき声を上げながら、苦しくベッドに横になります。配偶者は一晩寝てよくなるといいのにねって言っていますが、saraiは悲観的です。配偶者は、ひそかに昨日のタルタルステーキが原因だと思っていたそうです。生ものを食べていいのかなと気にはなっていたそうですが、saraiがとってもご機嫌だったので黙って見ていたそうです。saraiはつらい状態ながら、うとうとしながら眠り込みます。

その後、夜中になって、奇跡的にsaraiの高熱も引き始め、どうやら快方に向かい始めます。ブログを書く気力まで戻ってきます。このまま、よくなればいいですね。明日の朝は天国か、地獄か、神に祈る気持ちです。



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京都でお花見・・・明日は醍醐の桜

明日から、2泊の予定で京都にお花見の旅に出ます。生憎、お天気は悪そうですが、こればっかりはどうしようもありません。
毎日、桜の開花情報をチェックしていましたが、今年の桜の開花は遅めのようです。しかし、遂に今日、醍醐寺の桜が満開という情報が出ました。日曜日は太閤秀吉が催した「醍醐の花見」を再現する豊太閤花見行列があるので、超混雑になりそうなので、明日の土曜日に行ってみましょう。京都のお花見は一昨年に続くものです。今回でほぼ、見どころは見尽くせるかな。



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テーマ : 京都
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京都のお花見2017:感動の《醍醐の花見》、その前に南禅寺と岡崎疎水

昨日から京都でお花見中です。昨日は生憎と終日雨でしたが、今日はお天気も回復し、楽しみにしていた《醍醐の花見》に出かけました。開花情報で満開とは知っていましたが、これほどの見事な桜を見られるとは、絶句しました。ともかく、これほどのしだれ桜が乱れ咲いているのは壮観です。その上、染井吉野の並木が花のトンネルをつくっているのですから、桜の花に酔ってしまいました。まずはちょっとだけ、満開のしだれ桜をご覧ください。こういうのがともかくいっぱい並んでいるんです。

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ともあれ、話の順序が逆転してしまいました。昨日は小雨が断続して降っていたので、手近な南禅寺の花見を開始。南禅寺前に着くと、まず、インクラインの廃線跡に桜が満開で多くの人たちが歩いています。

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インクラインの終点である南禅寺船溜まりには噴水が上がり、満開の桜も綺麗です。

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雨にも負けず、多くの人たちが傘をさして、南禅寺に向かいます。

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南禅寺の三門は満開の桜が飾りたてています。

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折角の機会ですから、三門の楼上に上ってみます。楼上からは境内の満開の桜が望めます。これは入口の方面です。

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これは境内奥、法堂の方面です。

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三門を降りて、また、三門を見上げます。満開の桜が似合います。

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今度は法堂に向かいます。ここも満開の桜。

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法堂の裏手に周り込むと、ここにも満開のさくら。

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その向かいの建物も桜・桜・桜です。

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また、三門に戻ってきます。先ほどとは反対側ですが、ここの桜も満開です。

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南禅寺を後にして、今度はインクライン沿いに岡崎疎水に向かいます。もちろん、インクラインの土手の上は桜が満開。

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南禅寺船溜まりに出ると、何と十石舟が運航しています。十石舟で岡崎疎水の桜巡りができるそうです。満員盛況ですが、18時出発の舟には乗れそうです。予約して、後で戻ってきましょう。

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岡崎疎水の満開の桜の中を十石舟がのどかに走ります。

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岡崎疎水の桜を楽しみながら、ぶらぶらと散策します。

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疎水縁の桜も見事です。

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疎水の桜越しに平安神宮の朱の鳥居が見えます。

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赤い橋の欄干越しに疎水の桜を見たところで疎水の桜見物は終了。

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残りは後で十石舟から観覧しましょう。
次は御苑の桜を見に行きます。



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京都のお花見2017:京都御苑と御所見学、岡崎疎水の十石舟

2日目(4月9日(日))の《醍醐の花見》に先駆けて、前日(4月8日(土))のお花見の話の続きです。南禅寺、岡崎疎水の満開の桜を楽しみ、次は京都御苑に向かうことします。ただ、京都御苑はあまりに広過ぎるので、どのあたりで桜が咲いているのか、saraiにはよく分かりません。こういうときに頼りになるのは、やはり、地元のタクシーの運転手さんですね。平安神宮近くで客待ちしているタクシーの運転手さんに訊いてみると、即座に桜の咲いているところに連れていってくれることになります。今出川通りに面した今出川御門は同志社大学の向かいにあります。そこでタクシーを降りて、御苑に入ります。入って、すぐ右側にある近衞邸跡に行くと、見事なしだれ桜が出迎えくれます。雨にも関わらず、多くの人達が見物しています。

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隣に咲く紅枝垂桜も綺麗です。

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庭園奥には、さらに多くのしだれ桜があります。これも素晴らしいですね。

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これは紅白の桜の花が入り交じり、美しい姿を見せています。

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このしだれ桜も美しいですね。いやはや、どれも満開で美しいこと、この上もありません。雨と泥土という最悪のコンディションにも関わらず、夢中で見続けます。

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この紅枝垂桜も素晴らしいです。きりがありません。

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しだれ桜を間近に見ます。一輪、一輪もとても綺麗です。

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もう、十分見ました。このあたりで切り上げましょう。昔、saraiも御苑にはよく足を運んでいましたが、こんな素晴らしい桜があるとは知りませんでした。
ところで先ほどタクシーの運転手さんが気になることを言っていました。桜には関係ありませんが、3時過ぎまでは御所の公開に間に合うとか言っていました。予約とかはしていませんが、ともかく様子を見てみましょう。御所の塀沿いに歩きます。

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ところどころに桜があります。これは花絨毯が見事です。

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やがて、御所の清所門(せいしょもん)に着くと、出入りする人が見えます。係りの人に訊くと、どうぞ、お入りくださいとのことです。ただ、手荷物検査だけは受けて下さいねっていうことです。思わぬことにびっくり。今日は特別な日かとも思いましたが、実は昨年の7月から、一般公開されたそうです。もちろん、無料です。中に入ると、豪華な建物が並んでいます。これは中から見た宜秋門(ぎしゅうもん)です。

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これは諸大夫の間(しょたいふのま)です。ガラス張りになっていて、外から内部の豪華な設えを見ることができます。

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やがて、紫宸殿を囲む朱の柱と白壁の塀が見えてきます。月華門の向こうに紫宸殿の屋根が見えています。

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正面の承明門(しょうめいもん)に周ると、そこから、桜の花が咲く紫宸殿が見えます。この紫宸殿を見たかったんです。

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右手のほうから、南庭に入ることができます。これが紫宸殿の全容です。左近の桜、右近の橘が印象的です。これは桜の時期に見るのがぴったりです。屋根の微妙なスロープの美的感覚が見事です。ここで配偶者からの解説が入ります。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)なんだそうです。檜(ひのき)の樹皮を葺いている造りなんですね。配偶者の博学ぶりに驚きますが、学生時代に学んだそうです。へー!!

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清涼殿も同様に檜皮葺の豪華な木造建築です。豪華な建築に驚きながらも意外に簡素な庭に違和感を覚えます。すると、ちゃんと立派な庭園もあります。御池庭です。すっきりと正統的で文句の付けようのない庭園です。

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御所は桜とはあまり関係はありませんでしたが、左近の桜が見られたのが収穫ですね。

恒例の錦市場訪問で、鱧や湯葉などの食材を仕入れて、いったん、ホテルに戻ります。
そして、ちょっと休息した後、十石舟での桜巡りに出かけます。これが乗船券です。正確には、岡崎さくら回廊十石舟めぐりって言うんですね。

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乗船場に行くと、救命具を着用して乗船です。南禅寺船溜まりを出発して、桜が満開の岡崎疎水を進みます。

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夷川ダム(えびすがわだむ)で折り返します。ここには、我が国最初の事業用水力発電所である蹴上発電所に続いて建造された夷川発電所があります。

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十石舟に迫ってくるような満開の桜です。

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暗くなるにつれて、ライトアップされた桜が輝き始めます。

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宵闇にライトアップされた満開の桜が浮かび上がります。

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疎水沿いにライトアップされた桜がどこまでも続いています。

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平安神宮の鳥居前で後続の十石舟とすれ違います。みなさん、幸せそうな顔です。

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ますます、輝きを増す疎水の桜です。

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結局、今日はずっと小雨にたたられました。この後、本当は夜桜見物に出かけるつもりでしたが、強くなってきた雨のために断念。明日の夜は是非、夜桜を見ましょう。それでも満開の桜を見られて、満足の1日ではありました。

明日は《醍醐の花見》です。それが凄かったんです。



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京都のお花見2017:《醍醐の花見》

2日目(4月9日(日))は朝、早起きして、《醍醐の花見》に出かけます。青空とまではいきませんが、昨日のような雨とは無縁です。満開の桜の白川を楽しみながら、三条京阪から東西線の地下鉄に乗ります。醍醐までは結構、遠いですが、ゆったりと座れます。醍醐の駅からは15分ほど歩くつもりでしたが、駅前には醍醐寺へのシャトルバスが待っています。ここは楽してバスで行きましょう。乗り込むとすぐにバスは発車。バスは渋滞しない道をすいすいと走り、あっという間に終点。あれっ、醍醐寺前じゃありませんね。ちょっと歩いて、すぐに醍醐寺に到着。醍醐寺前の道路は車でいっぱいです。だから、空いたところにバスが停まったんですね。醍醐寺の総門の前の桜は満開。門の奥も桜の花で真っ白です。満開の桜に気を取られながらも、まずは拝観チケットを購入します。三宝院前のチケット売り場は予想に反して、列が短くて、すぐにチケットが買えます。一人1500円のチケットで霊宝館、三宝院や伽藍のすべてを拝観できます。今日は豊太閤花見行列があり、なおかつ、桜が満開なので、大変な人出を覚悟していましたが、意外な展開です。もちろん、境内は多くの人で賑わっています。
早速、三宝院に入りましょう。すぐに大玄関前の左手にある桜の群れ(3本)が目に入ります。これは「太閤しだれ桜」と呼ばれる有名な桜ですが、まさに満開です。なかでも大紅しだれ桜が見事です。

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この大紅しだれ桜は奥村土牛が描いた日本画《醍醐》のモデルになったものです。通称《土牛の桜》と言われているそうです。満開の桜の花の見事さだけでなく、2つに分かれた真っ黒な太い幹、地面の花絨毯も素晴らしいです。名木の名に恥じない樹齢160年の桜です。

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桜に魅了されますが、三宝院の大玄関から中に入って、表書院から庭園を鑑賞しましょう。表書院は寝殿造りの桃山時代の建造物で国宝でもあります。三宝院庭園は1598年、秀吉が「醍醐の花見」を催した際に秀吉が自ら設計し、庭奉行竹田梅松軒に命じ造らせたとされています。表書院自体は残念ながら、写真撮影禁止ですが、庭園だけは写真撮影が許可されています。以前は庭園も撮影禁止だったそうです。庭園内の紅しだれ桜が目を惹きます。庭園の外の桜も見えて、綺麗です。

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三宝院庭園は見事な池泉回遊式庭園です。特に池を渡る橋の上が苔むしているのには驚かされます。誰が歩くこともないのでしょうね。もっとも配偶者の意見では橋の真ん中が少し苔が薄いのでたまに人が歩くんじゃないのっていうことです。いずれにせよ、絵に描いたような美しさです。

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書院の裏手には中庭があります。小さな庭ですが、地面の苔だけでなく、樹木の幹も苔むして、緑色です。全体が緑色に覆われた庭になっています。

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大玄関を出ると、また、大紅しだれ桜に目を奪われます。凄いですね。

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小さなしだれ桜も美しい枝ぶりです。

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三宝院を出て、霊宝館に向かいます。満開のソメイヨシノの桜のトンネルが続いています。こんなに咲いてもいいのって感じです。

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霊宝館に入り、周遊路を左手に進むと、しだれ桜が乱れ咲きしています。あまりの凄さに絶句します。

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いやはや、満開の桜の向こうもまた、満開の桜。桜の白とピンクが重層的に重なっていて、目がおかしくなりそうです。

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周遊路中に満開の桜がびっしりと並んでいます。ぐるっと周って表に戻ってくると、霊宝館 平成館の庭に《醍醐深雪桜》と呼ばれる樹齢180年のしだれ桜が存在感を露わにしています。ここまでくると美術品のようなものですね。

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その向かいに立つしだれ桜はまだまだ若いのでしょうが、これも凄いです。《醍醐深雪桜》はヨコに広がっていますが、これはタテに伸びています。

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このあたりで、あまりの桜の凄さに足が止まります。ちょうど桜を眺めながら、お茶することができるカフェがあります。幸い、桜の前のテラス席が空いています。目の前には、素晴らしいしだれ桜が並びます。

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極上の桜に乾杯!

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塀の外に見えているソメイヨシノも負けてはいません。極上のソメイヨシノにも乾杯!

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ゆったりと花見コーヒーした後、今度は霊宝館の中に入って、特大のピクチャーウィンドウ越しに《醍醐深雪桜》の美を鑑賞します。

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霊宝館の庭には満開の桜に隠れてしまいがちではありますが、こんな見事な松もあります。桜が散ったら、一挙に存在感を増すのでしょう。

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後ろ髪を引かれつつ、霊宝館を後にして、五重塔のほうに向かいます。桜の馬場と呼ばれる桜並木を歩いていくと、仁王門(西大門)の前に出ます。桜の園という雰囲気に浸ります。

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仁王門をくぐると、伽藍への道が続きます。なお、ここへは伽藍のチケットがないと入れません。伽藍への道の途中で仁王門を振り返ります。はっと息を呑みます。仁王門が額縁のようになって、満開の桜の絵姿が見えます。

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伽藍の手前にも、大きなしだれ桜が咲き誇っています。

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やがて、京都で一番古い木造建築の五重塔が見えます。もちろん、国宝です。

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豊太閤花見行列を多くの人達が待っている金堂の前を素通りして、さらに奥に進みます。弁天堂の周りの桜が池面に映り込んで、美しい風景を作っています。

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弁天堂の石段の上からの池の風景です。

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豊太閤花見行列まではまだ1時間ほどありそうなので、それはパスします。また、霊宝館横の桜の馬場に戻ってきました。桜の馬場の桜と霊宝館の中のしだれ桜が競演して、美しい風景を作っています。

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もう、これ以上はない桜を見ました。人生でこれほどの桜を見たことは思い出せません。すっかり、桜に酔ってしまいました。
総門前はチケットを求める人たちが大行列を作っています。最後尾の人は30分以上は待たされるのではないでしょうか。

この後は随心院、勧修寺と桜の名所を巡ります。



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京都のお花見2017:随心院~勧修寺~祇園・白川・巽橋

京都のお花見の2日目(4月9日(日))は《醍醐の花見》で人生最高のお花見になりました。感動を胸に醍醐寺を後にして、さらなる桜巡りを続けます。
醍醐寺から20分ほど歩いて、随心院に到着。

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平安の女流歌人で美人で名高い小野小町が晩年を過ごした寺です。境内に入ると、左側には八重紅桜で有名な梅園が広がります。その梅園に相対して、右側には満開の桜が咲き誇っています。

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見事なソメイヨシノです。

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本堂前には、小野小町の歌碑に有名な和歌が刻まれています。遠景の桜が綺麗です。

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満開の桜で彩られた随心院を後にします。

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次は勧修寺(かじゅうじ)に向かいます。途中、山科川で満開の桜と黄色い菜の花に出会います。京都中が桜だらけですね。

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随心院から10分ほど歩いて勧修寺に到着。このお寺は格式の高い門跡寺院です。お寺の前の参道には四本線の筋塀が続いています。築地塀の美しい白壁に美しい桜が映えています。

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白壁の塀に似合うのは紅しだれ桜ですね。

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美しい参道の先に山門があります。満開の桜が見事です。

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お寺の本堂の奥に出ると、素晴らしい庭園が広がります。ハクビャクシンの向こうには桜の花が見えています。

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勧修寺氷池園という池泉庭園の中央には、楼閣風の観音堂(昭和初期の建立)が満開の桜に囲まれています。

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庭園の氷室(ひむろ)の池には桜の花びらが浮かんでいます。

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池の端から観音堂を眺めます。観音堂の屋根の上に見えるのは鳳凰でしょうか。

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桜を愛でながら、観音堂の周りを巡ります。

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庭園の端から、氷室の池のほうを眺めると、樹木の中に葉をつけない剥き出しの木が異様な姿で屹立しています。

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その剥き出しの木をよく見ると、正体不明の鳥がとまっています。世の中の満開の桜を嘲笑うかのような不吉な姿です。

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ぞっとしながら、ここから退散することにします。大きなハクビャクシンと満開の桜はとっても美しいんですけどね。

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そろそろ、お昼ごはんにしましょう。このあたりは京都の外れなので、小野の駅から地下鉄東西線で街に出ましょう。三条京阪から祇園・白川に歩いていくと、ここも桜が満開です。

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大和橋から、白川に沿って歩きます。白川沿いには茶屋が並びます。満開の桜も見事です。

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巽橋に出て、橋の上から白川沿いに咲き誇る桜を眺めます。

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この巽橋の袂にあるお茶屋さんで桜を眺めながら、花見弁当をいただくことにします。

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豪華なお花見になりそうです。



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京都のお花見2017:祇園・白川・巽橋で花見弁当、そして、夜桜見物

京都のお花見の2日目(4月9日(日))、《醍醐の花見》の後、祇園・白川・巽橋のお茶屋さんで花見弁当をいただきます。通されたお座敷は白川に面しています。咲き誇る桜が目の前に見えます。お庭には紅しだれ桜も植えられています。

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窓べりに身を乗り出すと、すぐそこが巽橋です。大勢の花見客が桜見物をしています。

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テーブルに花見弁当が並べられます。

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ふたを開けると、見た目にも綺麗なお弁当です。おかずは一通りの懐石コースになっています。ごはんは筍ご飯と豆ごはんが仕切られています。食べてみると、見た目以上のボリュームで味は申し分ありません。

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桜の花を愛でながら、ゆっくりといただきます。お椀も出てきます。中身は桜餅という凝ったものです。桜の花びらも入っています。

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デザートはわらび餅。これが絶品でした。

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豪華な花見弁当をいただいて、お茶屋さんを出ます。巽橋から、そのお茶屋さんを眺めます。巽橋に一番近い竹垣の部屋が今までお花見をしていたところです。

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さて、白川沿いにお花見しながらの散策をしましょう。おやっ、塀の上に何か、います。あまり動かないので置物かとも思いましたが、れっきとした生き物です。これはアオサギのようですね。最近、鴨川に多く見られるようです。昔は鴨川も汚くて、鳥もいませんでしたが、住民のみなさんの努力のお陰ですっかり鴨川もきれいになって、多くの鳥が住み着いているようです。たくさんの花見客を平然として見下ろして、高みの見物を決め込んでいます。

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白川べりは満開の桜です。

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白川に沿って、岡崎疎水のほうに散策します。疎水近くには、素晴らしい桜があります。桜の木の下では、新婚カップルがフォトツアーをしています。おめでとう!!

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ここでいったん、ホテルで休憩。昨日から歩き過ぎでへとへとです。それでも宵闇がかかる頃になって、今度は夜桜見物に出かけます。昨夜は雨で夜桜を断念しましたからね。
夜桜と言えば、円山公園でしょう。バスで知恩院前まで行き、そこから円山公園に入園。すぐにライトアップされた祇園しだれ桜が見えます。

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周囲を取り囲む大勢の見物客をかきわけて、間近に夜桜を眺めます。見事な咲きっぷりです。

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周囲を巡りながら、桜を楽しみます。凄い迫力ですね。

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公園はお祭り騒ぎで屋台がずらっと並んでいます。多くの外国人観光客が目立ちます。

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桜の木の下では、明るい電灯がともって、お花見の宴がたけなわです。

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こちらの暗いところでも、お花見客が賑わっています。ここは無料エリアなのでしょう。

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八坂神社の横を通って、祇園に抜けていきます。八坂神社の楼門も明るくライトアップしています。

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お昼にも来た祇園・白川にやってくると、お茶屋さんで夜桜の花見が盛り上がっています。

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白川沿いの夜桜はお茶屋さんからのライトで照らされています。

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祇園の夜桜はなかなか風情がありますね。

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岡崎疎水に戻ってくると、ここも満開の桜がライトアップされています。

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疎水の水面に映り込む桜の花が綺麗です。

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これで今日の長い長い桜見物は終了。明日はどこに行きましょうか。京都中の桜が満開のようです。



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京都のお花見2017:宗忠神社~真如堂

京都のお花見の3日目(4月10日(月))です。昨日の《醍醐の花見》をした後に、一体、どこにお花見をするところがあるでしょう。何を見ても満足できそうにありません。それでも、折角ですから、今日は軽く、哲学の道、真如堂、金戒光明寺といった今、桜が満開のところに行ってみましょう。
まずは吉田山の一角にある宗忠神社に行ってみます。バス停の岡崎道から、金戒光明寺を右手に見ながら、狭い道を歩きます。

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やがて、宗忠神社の参道の石段下に出ます。鳥居の奥には満開の桜が見えます。

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石段の正面に出ると、石段の両脇に咲き誇る満開の桜が見事です。

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石段を上りながら、桜を楽しみます。

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石段を上ったところには本殿がひっそりと佇みます。この宗忠神社は初めて訪れましたが、ここは黒住教の神社で、教祖である黒住宗忠を祀る神社なんですね。

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本殿に向かって右手のほうに行くと、吉田神社に続く参道があるようです。ちょっと行ってみましょう。鳥居の続く参道では桜が満開です。

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満開の桜の下まで行きます。この先、吉田神社への参道が続きますが、今日は吉田神社には行かないので、このあたりで引き返します。

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木立の切れたところから丘の下が見通せます。向こうに見えるのは真如堂のようです。この後、そこに行ってみましょう。

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宗忠神社の境内に戻ると、紅しだれ桜が綺麗に咲いています。

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おやっ、面白いものがあります。手水の水が近づくと自動的に流れ出します。今や、神社といえども現代的な仕掛けがあります。

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さて、宗忠神社はこれくらいにして、石段を下りることにします。桜の美しい石段です。

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石段の両側の桜はまさに満開そのものです。

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石段を下りて、鳥居の脇を見ると、逆立ちした狛犬が桜の花を愛でています。

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少し歩くと真如堂です。ここも門前の桜が満開です。

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境内に入ります。あまり桜の木がありませんね。そのせいか、訪れている人もあまりいません。

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本堂です。本堂の周りは満開の桜が綺麗です。門を抜けたところからはあまり桜が見えませんでしたが、本堂の周りには綺麗な桜が並んでいます。

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三重塔には桜が似合います。

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鐘つき堂です。

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本堂の横です。いたるところ、桜が満開です。

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ここから裏を抜けて、金戒光明寺に向かいます。

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金戒光明寺も桜が満開という情報です。楽しみですね。



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実に偉大!!バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」・・・読売日本交響楽団@東京芸術劇場 2017.04.15

プログラム前半のメシアンとドビュッシーもとても美しい演奏でしたが、後半のバルトークの歌劇「青ひげ公の城」は20世紀最大の作曲家(とsaraiが勝手に思っている)バルトークが真に偉大であることを実感させてくれるような、痺れるほど素晴らしい演奏でした。ソロ歌手、オーケストラ、指揮のすべてが素晴らしくて、CDでは絶対に聴けないようなライヴならではの最高のものでした。とりわけ、青ひげ公を歌ったバリント・ザボのかっこよさには同性のsaraiもほれぼれしました。楽譜なしで時々、笑みを浮かべながらの余裕の歌唱でしたが、熟年の魅力たっぷりのクールな青ひげ公を見事に表現しました。もちろん、彼は母国語で歌うんですから、発音も素晴らしく(saraiには、よくは分かりませんけどね)、安心して聴いていられます。一方、ユディットを歌ったイリス・フェルミリオンはよい意味でザボの引き立て役になっていました。未熟な若い女性が熟年男性に入れあげているという構図をとても見事に表現していたんです。彼女はもっと違った歌い方で自らの熱情や抒情を歌い上げることもできたでしょうが、あえて、引き立て役に徹したようです。これがオペラというものですね。自分を殺してでも、作品全体の表現を優先する・・・タイトルロールはあくまでも、青ひげ公です。そして、読売日本交響楽団のアンサンブルの安定度の高さと表現力の素晴らしさには驚かされました。実は読売日本交響楽団を聴くのは2回目なんです。といっても、1回目は高熱を押して、強力な解熱剤を服用しての鑑賞ですから、ちゃんと聴くのは今日が初めてです。いつも聴いている東京都交響楽団に負けず劣らずの素晴らしいアンサンブルです。特に安定感と指揮者への反応の良さは特筆すべきものです。第五の扉の冒頭のフェルミリオンの絶叫とオーケストラの強奏のすさまじさには、saraiの感性が揺さぶられました。2階のオルガン席に金管奏者が並んで演奏したのはとても迫力がありました。フォルテッシモからピアノッシモまでの見事な合奏力でこのバルトークは成立したと言えます。指揮者のカンブルランは初聴きですが、フランス人らしい柔らかい感性の見事な指揮です。実は以前、ヨーロッパ遠征でマドリッドのレアル劇場で歌劇《ホフマン物語》を彼が指揮する予定でしたが、体調不良とかでキャンセルしたので、聴き逃していたんです。さすがに今日の前半のフランスものは日本人指揮者ではありえないような高いレベルの表現でしたし、後半のバルトークではオペラ指揮者としてキャリアを感じさせる見事な構成力でした。こうなると今年11月のメシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》の日本初演は楽しみです。絶対、聴き逃せません。と言っても、チケット争奪戦は必至ですね。
前半のメシアンとドビュッシーに触れられませんでしたが、どちらも最高!という称号を与えたくなるような素晴らしい演奏でした。とりわけ、メシアンはこのまま、CD録音してもベストCDになるのではないかという出来栄えです。今年1月に演奏されたメシアンの《彼方の閃光》が5月にテレビ放映されるそうですから、それも聴き逃せませんね。

予習ですが、メシアンは以下のCDを聴きました。

 マリウス・コンスタン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団~メシアン・エディション(Warner Classics )
 チョン・ミュンフン指揮バスティーユ管弦楽団~オリヴィエ・メシアン/コンプリート・エディション(DG)

いずれも美しい演奏で文句なしです。

ついで、ドビュッシーの予習は以下のCDを聴きました。

 ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団

これが素晴らしい演奏でした。録音も最高です。つい、2回続けて聴いてしまいました。なお、今日の演奏は冒頭にファンファーレの入った特別ヴァージョンでした。

最後にバルトークの予習です。

 サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、シャシュ、コロシュ 1979年録音 DVD
 ピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団、ジェシー・ノーマン、ラズロ・ポルガー 1993年録音
 ベルナルト・ハイティンク指揮ベルリン・フィル、フォン・オッター、ジョン・トムリンソン 1996年録音

まずはショルティのDVD(日本語字幕付き)で内容を再確認。シルヴィア・シャシュの美貌と美声に魅了されます。ブーレーズとシカゴ交響楽団だったら、もっと突っ込んだ演奏をしてほしかったところです。ジェシー・ノーマンの迫力は凄いです。ベルナルト・ハイティンク指揮ベルリン・フィルは格段に素晴らしいと言いたいところですが、録音が今一つです。フォン・オッターの表現力はさすがです。できれば、フリッチャイ指揮のCDも聴きたかったんですが、時間切れ。フィッシャー=ディースカウ,テッパーと歌手もよいのですが、この時代はなんとドイツ語の歌唱です。今ではありえませんね。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:シルヴァン・カンブルラン
  管弦楽:読売日本交響楽団
  ユディット=イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
  青ひげ公=バリント・ザボ(バス)

  メシアン:忘れられた捧げもの
  ドビュッシー:「聖セバスティアンの殉教」交響的断章(ファンファーレ付き)

   《休憩》

  バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」作品11(演奏会形式/字幕付き)


今年は読売日本交響楽団を聴いてみようと思っています。定期演奏会はよい席がゲットできなかったので、とりあえず今年はみなとみらいのプロムナードコンサートの会員になりました。今日の演奏を聴くと、とても期待できそうです。指揮者もソリストもよさそうだしね。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ミハル・カニュカ チェロ・リサイタル@上大岡ひまわりの郷 2017.4.16

ミハル・カニュカのチェロは深い響きでロマンティックに歌います。彼もチェコの音楽家に共通している音楽性の高さがうかがえます。そうそう、このカニュカのチェロを聴くのはこれが初めてではありません。と言っても、チェロのソロではなく、プラジャーク・カルテットの一員としての演奏を昨年の12月に鶴見サルビアホールで聴きました。
今日は前半のシューマンの3曲が素晴らしい出来栄えで満足して聴きました。最初の《アダージョとアレグロ》の冒頭の響きから、まさにシューマンらしいロマンあふれる音楽を感じます。次の《幻想小曲集》もなぜか、同様に冒頭の響きが秀逸です。特にゆったりしたメロディーの抒情的な響きが心に沁みます。前半最後の《民謡風の5つの小品》は印象的なメロディーが美しく奏でられて、郷愁を感じさせられます。前半の3曲はシューマンのチェロ作品の素晴らしさを満喫するものでした。

後半のラフマニノフも最初の小曲2曲、《メロディ》と《ヴォカリーズ》は美しいメロディーがチェロで奏でられます。うっとりと聴き入るのみです。最後は今日のメインのチェロ・ソナタです。相変わらず、チェロの響きは素晴らしかったんですが、この曲はやはり、ピアノの役割が重要です。トータルにはあまりよい出来にはならなかったのがとても残念です。もっとチェロ主体の曲目を選択したほうがよかったようです。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  チェロ:ミハル・カニュカ
  ピアノ:三輪 郁

  シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
        幻想小曲集 Op.73
        民謡風の5つの小品 Op.102

   《休憩》

  ラフマニノフ:メロディ Op.3-3
         ヴォカリーズ Op.34-14
         チェロ・ソナタ ト短調 Op.19

   《アンコール》
      フォーレ:エレジー ハ短調 Op.24


アンコールのフォーレのエレジーは素晴らしい演奏でした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

京都のお花見2017:金戒光明寺~哲学の道、そして、旅はフィナーレ

京都のお花見の3日目(4月10日(月))です。宗忠神社~真如堂と満開の桜を巡り、真如堂から裏道を金戒光明寺に向かいます。金戒光明寺の境内の裏山の墓地に入ると、左手に会津藩士の眠る墓所があります。この黒谷の地は幕末に京都所司代が置かれたことから、幕府側に立った会津藩士の墓所がひっそりとこの地にあります。この墓所も満開の桜で美しい時期を迎えています。

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この会津藩士の墓所を抜けて、墓地の中を歩いていくと、突然、三重塔を仰ぐ石段の途中に出ます。

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この石段を下りていくと、周りは満開の桜が咲き誇っています。

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石段の下から上を見上げると、桜のトンネルの先に三重塔が見えています。美しい風景です。

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さらに先に進み、蓮池にかかる極楽橋を渡って、振り返ると、橋、桜、三重塔の見事なパノラマが眺められます。

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ここから歩を進めると、山門の前に出ます。山門の周りは満開の桜が立ち並んでいます。

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山門からは幅広い石段の上にある本堂が望めますが、満開の桜の陰になっていますね。

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もう本堂には上らずに山門を抜けていきます。

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山門を抜けて、さらに石段を下ります。正面から山門を見上げます。桜に飾られた美しい風景です。

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また、バス停の岡崎道に戻って、バスで哲学の道に向かいます。銀閣寺道でバスを下りると、そこには満開の桜に包まれた哲学の道があります。

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哲学の道は疎水分流に沿って続いています。疎水の水は散った桜の花びらがびっしりと水面を覆って、花筏の体を成しています。

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空を見上げても、空がほとんど見えないほど、桜の花びらが頭上を覆い尽しています。

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哲学の道は学生時代に近くに住んでいたのでよく来ましたが、こんなに桜が綺麗だった記憶はありません。疎水と桜の美しさは格別です。

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疎水べりの道をゆっくりと散策します。疎水の水面には桜が映り込んでいます。

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こんなに気持ちのよい散策はありません。

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銀閣寺の参道から外れると、哲学の道も歩く人がちょっと少なくなります。気のせいか、桜の木も少なくなったようです。

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それでもこんなに桜並木が続いています。折角ですから、どこまでも歩いていってみましょう。

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いやはや、何という美しさでしょう。参りますね。

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白さぎは疎水の中で桜には無関心のようです。美意識は人間だけに与えられた特権なのでしょうか。

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哲学の道の終点まで歩いてしまいました。熊野若王子神社も桜が満開です。

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ここで一休み。茶店が出ています。好物のおはぎをいただきながら、一服します。周りはもちろん、満開の桜。これ以上、何も望むものなしの感です。

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これにて今年の花見は終わりにしましょう。まだ、予定の新幹線までにはたっぷり時間がありますが、残念ながら、体力が尽きました。それにこれ以上の桜はもう結構という心境でもあります。醍醐の桜と哲学の道の桜で満足を通り越した気持ちになっています。配偶者と「もう、桜はこれで見納めでもいいかな」と語り合います。

京都駅に直行し、早い時間の新幹線にチケットを変更し、京都の最後のシメは京都駅ビルの京都ラーメン。saraiはラーメン好きですからね。老舗ラーメン店の《ますたに》です。背脂醤油系の元祖とも言える中華そば屋さんだそうです。名前は知っていましたが、食するのは初めてです。

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九条ねぎ、チャーシュー、すべてが美味しいラーメンです。これが京都のお花見のシメ。
新幹線でぐっすりと休み、夕闇の中、横浜に到着。充実した3日間でした。



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テーマ : 京都
ジャンル : 旅行

 

ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:最悪の体調は・・・??

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/1回目

ノートルダム大聖堂巡りの5日目、リヨンLyonに滞在中です。昨日、アミアン大聖堂Cathédrale d'Amiensを訪れた後、saraiは高熱に襲われて、一気に旅は危機に陥りました。今日はノートルダム大聖堂巡りの最終日ですが、それどころではなく、旅の最終目的であるザルツブルク音楽祭にたどり着くことも暗雲に包まれている感じに覚えます。今日でフランスともお別れになりますが、下手すると、ヨーロッパともお別れになるのではないかとも昨夜は覚悟していました。ところがです。なんと、朝、起きてみると、昨日の体調不良が劇的に改善。すっかり熱は下がったように感じます。それでもなんだか病み上がり状態で体はぐったりしています。今日は無理をしないで行動することにします。ともかく用心のためにバッファリンを飲んでおきます。今日は巡礼路の教会、ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayのノートルダム大聖堂を予定通り、訪れることにします。

今日の予定ルートを地図で確認しておきましょう。ル・ピュイ=アン=ヴレイを訪れた後はリヨンに戻り、フランスから国境を渡って、スイスのジュネーヴに移動します。ザルツブルクへの大移動の第1歩です。

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ル・ピュイ=アン=ヴレイはかなりの田舎町のようで電車本数も少なく、朝はよい時間のリヨンからの直通もありません。サン・エティエンヌで乗り換えて向かうことになります。朝早く起きて、予定時間通りに行動します。まずは荷物をまとめて、ホテルをチェックアウトします。荷物はホテルに預かってもらいます。まだ、朝7時半を過ぎたところです。

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ホテルを出ると、駅前の広場です。体力に自信のないsaraiとしては助かります。駅前にはレンタル自転車が並んでいます。ヨーロッパの町でよくみかける風景です。

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今日も絶好の好天で空は雲一つありません。お天気に恵まれた旅になりそうです。

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駅に到着して、掲示板を見上げますが、その乗るべき電車がありません。よく見ると、saraiが時間を5分間違えていました。慌ててホームに急ぎます。あと2分しかありません。

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何とか間に合って、電車に乗りこみます。事なきを得ましたが、朝食は買い損ねました。サン・エティエンヌSaint-Étienneまでは45分なので辛抱しましょう。電車はローヌ川沿いに走ります。

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最初の停車駅はジボール・ヴィルGivors Villeです。

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次の停車駅はリヴ=ド=ジエRive-de-Gierです。

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電車は高速で山間の鉄路を駆け抜けていきます。山間の割には線路の周辺には家が点在しており、山の上のほうまで建て込んでいるところも多くあります。

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次の停車駅はサン=シャモン Saint-Chamondです。

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電車はサン=シャモンの町を抜けていきます。

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やがて、電車はサン・エティエンヌ・シャトークルー駅Gare de Saint-Étienne-Châteaucreuxに到着。サン・エティエンヌは大きな町です。

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ここで電車を乗り換えます。別のホームで既に待っていた電車のホームに移動します。

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出発まで少し時間があるので、配偶者が電車の先頭車両の写真を撮りにいこうとすると(いつもはsaraiの役目ですが、saraiの体調を気遣った配偶者が撮りに行ってくれました)、それを見ていた、うら若き女性車掌さんがけらけらと笑っています。

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恥ずかしくなって、saraiはそそくさと電車に乗り込みます。

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すると戻ってきた配偶者がホームに自動販売機でワッフルを売っていたので、1ユーロ持ってついてきてと言います。電車を降りる我々を見咎めた例の女性車掌さんが後2分で発車よと警告してくれます。ちゃちゃっとワッフルを購入します。

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これが朝食代わりのワッフルです。昨日のディナーをキャンセルしたので久々に食べ物を口に入れることになりますが、ほとんど食べられません。

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発車時間になって、女性車掌さんも電車に乗り込んできます。

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電車はこんな風なローカル電車。ファーストクラスのフランスレイルパスも意味がありませんね。

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このサン・エティエンヌから、ル・ピュイ=アン=ヴレイまでは1時間半ほどの鉄道の旅になります。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:サン・エティエンヌからロワール川沿いにル・ピュイ=アン=ヴレイへ

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/2回目

体調が回復したsaraiは予定通りの日程をこなします。電車でリヨンLyonからサン・エティエンヌSaint-Étienneまで行き、そこで乗り換えて、ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayに向かっているところです。
サン・エティエンヌ・シャトークルー駅Gare de Saint-Étienne-Châteaucreuxを出た電車はサン・エティエンヌの町の中をゆっくりと進みます。

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サン・エティエンヌはとても大きな町ですぐに町の中の駅に停車。サン・エティエンヌ・カルノ駅St Etienne Carnotです。

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サン・エティエンヌ・ル・クラピエ駅St Etienne le Clapierを過ぎていきます。

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サン・エティエンヌ・ベルビュー駅St Etienne Bellevueにも停車。

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サン・エティエンヌの町を抜け出すのがなかなかです。そう言えば、このサン・エティエンヌにはTGVが走っていました。それほど、このあたりでは大きな町です。

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ようやく、町を抜け出した電車は山間部にはいります。

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やがて、川が見えてきます。ロワール川です。

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ここからはこのロワール川に沿って走ります。

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停車した駅の名もオレック=シュル=ロワール Aurec-sur-Loireです。まさにロワール川沿いの町です。

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駅員さんの見送りを受けて電車は出発。ローカルな風景です。

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美しいロワールの風景の中、電車は走ります。

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とてもゆったりした川の流れです。

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川面には山の緑が映り込んでいます。

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やがて、ロワール川は山の渓谷の観を見せてきます。

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川の流れも勢いを増していきます。

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と、また、長閑な光景に戻ります。

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バス・モニストロル駅Gare de Bas-Monistrolに停車。

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このあたりでsaraiは深い眠りに落ちます。まだ、本調子ではないようです。

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ですから、この後、まわりの様子はほとんど見ていません。電車はなおもロワール川の深い渓谷の中をゆっくりと進んでいったそうです。

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こういう美しい牧草地もあったんですね。

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まだ、ここからル・ピュイ=アン=ヴレイまでは40分ほど先です。saraiは夢の中です。配偶者は一人、車窓の美しい景色を楽しんでいます。



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テーマ : ヨーロッパ
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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:ル・ピュイ=アン=ヴレイに到着。歩いて大聖堂へ。

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/3回目

ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayに向かっていますが、まだ体調が万全でないsaraiは座席に横たわって、眠り込んでいます。配偶者が一人、車窓を楽しんでいます。
ロワール川の岸辺には雄大な岩山が聳え立っています。

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電車はロワール川に沿って、山間部をゆっくりと進みます。

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山の上には朽ち果てた古城が見えています。ロワール川の支配権を巡る歴史の跡なんでしょう。

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急に視界が開けて、美しい風景が広がります。ル・ピュイ=アン=ヴレイはもう10分ほどです。

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ロワール川の水面も静けさを漂わせるようになってきます。

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町が近づいてきます。眠り込んでいたsaraiも起き出します。

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ル・ピュイ=アン=ヴレイの町に電車が入っていきます。サン・エティエンヌSaint-Étienneを出て1時間半ほどです。

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岩山の上に建つ巨大なマリア像はなかなかの奇観です。その近くにはノートルダム大聖堂も見えています。

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ル・ピュイ=アン=ヴレイ駅に到着。結構、乗降客が多いですね。

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駅前に出ると、駅横には広々と駐車場があります。配偶者はバスとかはないのって訊きますが、歩いて15分くらいだからたいしたことはないだろうとsaraiは答えます。

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しかし、ノートルダム大聖堂は丘の上にあるので、かなり、丘の上まで登らないといけないようです。駅前のタクシー乗り場を見ると待っているタクシーはいません。まあ、歩くしかないでしょう。

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大きなリュックを背負っている人もいます。巡礼者でしょうか。

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振り返って、ル・ピュイ=アン=ヴレイの駅舎を見ます。さあ、ここからノートルダム大聖堂に向かって出発しましょう。

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印刷しておいたグーグルマップを見ながら歩きますが、さほどに迷うことはありません。5分ほど歩くと、岩山の赤いマリア像Notre-Dame de Franceとノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyが見えてきます。

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旧市街地に入ると、くねくねとした路地は上り坂になります。

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路地の先にはランドマークのような赤いマリア像が眺められます。

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古い水汲み場があります。まるでローマの水道みたいですね。

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ひたすら、石畳の路地を上っていきます。体調が心配だったsaraiですが、なんとか普通に歩けます。

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まあ、無理をしないでゆっくりと歩いていきましょう。



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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:美しい石畳の路地を歩いて大聖堂へ。

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/4回目

ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyに向かって歩いています。石畳の路地、ショサード通りRue Chaussadeの周りは古くて美しい建物が並びます。このショサード通りは旧市街で一番、賑やかな通りのようです。

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右手に極めて細い路地、ブサ通りRue du Bessatがあります。なかなか魅力的な路地です。この路地を歩いても、ノートルダム大聖堂に行けそうですが、あまり、自信がないのでやめときましょう。

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そのまま、ショサード通りをまっすぐに進みます。そもそも、このルートは駅からノートルダム大聖堂への最短ルートではありません。最短ルートはノートルダム大聖堂の裏に抜けるルートですが、ノートルダム大聖堂の正面の参道、ターブル通りRue des Tablesから大聖堂に向かいたいというsaraiのこだわりがあるんです。ですから、今はターブル通りに向かって歩いています。やがて、大きな広場に出ます。マルトゥレ広場Place du Martouretです。広場に面して建つのはル・ピュイ=アン=ヴレイの市庁舎Mairie du Puy-en-Velayです。

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マルトゥレ広場の北側にはクローゼル広場Place du Clauzelが隣り合っています。このクローゼル広場の東側から北に伸びる路地に向かいます。

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細い路地、メマール通りRue Meymardは石畳の上り坂です。

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石畳の路面はこんな感じです。女性はハイヒールでは歩けそうもありませんね。

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路地は途中から石段に変わります。石段を上ったところから後ろを振り向いてみます。クローゼル広場から、ずいぶん上ってきました。

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このメマール通りを抜けた後、また、石段があります。ともかく上っていけば、丘の上のほうに出られるでしょう。

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その先にまた長い石段が待っています。参ったね! まあ、上るしかないでしょう。下りてくる人もいるので、この道で間違いないでしょう。

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また、石畳の路地を歩きます。ヴァノー通りRue Vanneauです。

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美しい石畳の路地が続きます。

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ようやく、目的のターブル通りの噴水の小さな広場に出ます。最後は地図のどこを歩いているか、ちゃんとは分からなかったので、ほっとします。

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そして、ターブル通りの上り坂の上には、ノートルダム大聖堂が見えます。

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ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここからはゆっくりと参道のターブル通りを上って、大聖堂に向かいましょう。



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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:《黒いマリア》・・・圧倒的な存在感

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/5回目

ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyの参道、ターブル通りRue des Tablesに着きました。ノートルダム大聖堂のファサードも上り坂の上に見えています。

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このターブル通りの急坂を上ります。ターブル通りの坂の下には彫刻のある泉があります。ここが参道の出発点になります。

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急坂を一気に上っていきます。

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参道の路面にはホタテ貝。このル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路、ル・ピュイの道の起点となる教会です。参道にも巡礼のシンボルであるホタテ貝が埋め込まれています。なお、フランスには、このほか、トゥールの道、リモージュの道(ヴェズレーの道、サン・レオナールの道)、トゥールーズの道(サン・ジルの道)の3つの巡礼路があります。

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もう、一気にこんなに上ってきました。

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ターブル通りの急坂を一気に上り切りました。しかし、ここからはまだ、入り口まで高い石段が続いています。

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さあ、元気を出して、この石段も上ってしまいましょう。

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後ろを振り返ると、遠くまでの風景が眺められます。

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石段の最上部まで、もう少しです。

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石段の上に到着。絶景が眺められます。

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ところが、石段の上から、入り口まで、まだ、建物の中の石段が続いています。行くしかありません。

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ふーふー言いながら、大聖堂の建物の入口に着くと、ミサ中の立札が立ち、多くの人たちが座り込んでいます。

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我々もここでしばし休憩。建物の中から見える下界の美しい眺めに心も体も休まります。

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次々と人がやってきますが、みなさん、心得たもので黙って待ちます。

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この癒しのような時間がしばらく続きます。待ち続けること20分ほどでした。

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しばらくすると、休憩していた子供たちの一団が出発していきます。と、横の方に上る階段を上っていく人たちがいるので、我々もついていきます。側面の入口から中に入ると、綺麗な歌声が聴こえてきます。まだ、ミサが続いているのですね。そっと、後ろのほうに周り、ミサが終わるのを静かに待ちます。何度も女性(修道女?)のピュアーなソプラノで親しみやすい旋律が歌われます。聖歌にしては新しそうなメロディーラインですが、心に沁み渡るようです。saraiは思わず、後でそのメロディーを口ずさんでしまいます。何て美しい音楽なんでしょう。
ミサが終わり、大聖堂の中を見て回ります。静謐な佇まいの教会です。

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内陣に近づくと、主祭壇には《黒いマリア》が飾られています。圧倒的な存在感です。

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しばらく、その聖なる姿の前に佇んでしまいます。



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アヴデーエワの圧倒的なグリーグに感銘!読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.4.23

いやはや、今回もアヴデーエワは圧巻の演奏を聴かせてくれました。こういう演奏を期待して、思わず、読売日本交響楽団のみなとみらいホリデー名曲シリーズの年間会員チケットを購入しましたが、見事に期待に応えてくれました。あの伝説的なリパッティにも匹敵する天才的なひらめきに満ちた演奏です。ひとつ間違えれば、崩壊するかもしれないような奔放さでしたが、最後まで集中力を持続して、熱い魂の燃焼を聴かせてくれました。ロマンティックであり、ヴィルトゥオーソ的でもある、鉄壁の演奏です。いくら褒め称えても褒め過ぎにならない素晴らしい演奏でした。些細なミスなど何の意味もありません。しかし、グリーグのピアノ協奏曲って、こんなに充実した音楽だったんですね。実はsaraiはこの曲に対して、苦い記憶を持っていたんです。それはsaraiが子供のときに遡ります。小学校(あるいは中学校?)で毎朝、ひどい音のスピーカーで流されていたのがこの曲だったんです。冒頭の妙に張り切ったようなフレーズがいやでいやでたまりませんでした。これがある意味、トラウマになっていました。今日のアヴデーエワの演奏でそれがようやく払拭されました。もちろん、いかにアヴデーエワに期待していたと言っても、グリーグのピアノ協奏曲を聴くかどうかは迷いに迷った挙句のチケット購入だったんです。しかし、トラウマは払拭されたものの、今後、このアヴデーエワの会心の演奏を上回る演奏をを聴けるような気がしないのも事実です。新たな壁ができて、結局、グリーグのピアノ協奏曲はsaraiに縁のない曲なのかもしれません。

指揮のサッシャ・ゲッツェルですが、昨年、神奈川フィルでマーラーの交響曲第5番の迷演を聴いて、今日もまったく期待していませんでした。ところが冒頭のプログラム、ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲がとても素晴らしい演奏でびっくり。オーケストラが変わっただけで、こうも変わるものかと驚かされます。読売日本交響楽団の独特の響き、特に低弦の充実ぶりには魅力を禁じ得ませんが、そのオーケストラを見事にドライブするゲッツェルの指揮も魅力的です。あの悪夢のようなマーラーはゲッツェルと神奈川フィルのあまりの相性の悪さ故の結果だったんでしょうか。グリーグのピアノ協奏曲でも見事なサポートぶりで、奔放なアヴデーエワの演奏にぴったりと寄り添ったオーケストラの演奏を聴かせてくれました。
圧巻だったのは後半のドヴォルザークの交響曲第7番です。終始、素晴らしい響きで魅了してくれました。まるでブラームスの交響曲第2.5番という感じです。これは褒め言葉ですよ。美しい響きのドヴォルザークにすっかり満足してしまいました。とりわけ、第3楽章と第4楽章に感銘を受けました。次は是非、ブラームスを聴かせてほしいところです。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:サッシャ・ゲッツェル
  ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ
  管弦楽:読売日本交響楽団 長原幸太(コンサートマスター)

  ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
  グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
   《アンコール》チャイコフスキー:瞑想曲(18の小品 Op.72 第5曲)

   《休憩》

  ドヴォルザーク: 交響曲第7番 ニ短調 Op.70




アヴデーエワの演奏に感激するあまり、CDを買い求め、彼女のサインをいただきました。(割と素直なサインですね。)

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素晴らしい演奏でしたと感想を述べると、彼女はにっこりしながら、Thank you!という言葉をかけてくれました。今や、彼女はsaraiのお気に入りピアニスト(海外)のベスト3の一人です。残りの二人はアンドラーシュ・シフとマレイ・ペライアです。それにしても今年はピアノの当たり年。既にシフとアヴデーエワの最高の演奏を聴き、今後、アンジェラ・ヒューイット、グリゴリー・ソコロフも初聴きの予定です。あっ、田部京子のシューベルトも聴きます。なんだかんだ言っても、saraiはピアノが大好きなんです。


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       アヴデーエワ,  

ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:巡礼路の起点にふさわしい佇まい

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/6回目

ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyの内部を鑑賞しています。主祭壇に据えられた《黒いマリア》はとても存在感があります。日本風に言えば、まさに秘仏のようです。

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内陣から身廊を眺めます。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の出発点にふさわしい趣きがありますね。

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再び、内陣を眺めます。どうしても主祭壇の《黒いマリア》が気になって、仕方がありません。

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内陣の天井からは明るい光が降り注いでいます。その先に《黒いマリア》が輝いています。

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内陣の天井を見上げます。意外にモダーンなデザインなんですね。

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身廊の後ろには大きなパイプオルガンが設置されています。

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礼拝堂にも、主祭壇とは別の《黒いマリア》が鎮座しています。こちらは黄金色に輝いています。

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巡礼者たちの聖地にふさわしい雰囲気に聖堂内部が包まれています。

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ここでは、ステンドグラスも美しいのですが、絵画も何枚か飾ってあります。イタリアも近いからでしょうか。
ほかのノートルダム大聖堂よりも、ここには信仰の力が宿っているような感じがあります。異邦人のsaraiは早々に辞去することにしましょう。
大聖堂を外から眺めます。下の参道からは見えなかった鐘楼も見えます。石造りの建物はモザイクのような意匠が施されています。どっしりとした美を感じます。

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丘の上から、ル・ピュイ=アン=ヴレイの古びた町並みが見渡せます。

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本来はこの町の別の岩山に建つ教会(エギュイユ岩の頂上にあるサン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂 Rocher Chapelle St-Micheld’Aiguilhe)も訪れる予定でしたが自分の体調のことを考えて自重することにします。大聖堂の裏に出ます。

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迷路のような先が見えない通路を抜けていきます。

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コルネイユ岩山の頂上にある赤いマリア像が目に入ります。本来なら、あれにも上りたかったところです。

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ようやく裏手の道、サン・ジョルジュ通りRue Saint-Georgesに出たようです。

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サン・ジョルジュ教会Eglise Saint Georgesの前に出ます。

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ここから、来たときとは別のルートで駅に向かいます。一番の近道を歩きます。



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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂:駅前食堂の美味しいランチで体力回復

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/7回目

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路、ル・ピュイの道の起点となるル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyの信仰に満ちた雰囲気を味わいました。これでこのル・ピュイ=アン=ヴレイの町を訪問した目的は果たしたので、丘の上の大聖堂からル・ピュイ=アン=ヴレイ駅に向かって、最短ルートで坂道を下っていきます。大聖堂の裏手の道、サン・ジョルジュ通りRue Saint-Georgesから下り坂のヴィエンヌ通りRue de Vienneに向かいます。

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ヴィエンヌ通りを少し下ったところから後ろを振り返ります。わずかに大聖堂の鐘楼が見えています。

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ヴィエンヌ通りを進むと、6差路に出ます。そこから、通りを振り返ります。ここまでは美しい石畳の路地が続いていました。

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6差路では右に曲がって、プティ・ヴィエンヌ通りRue du Petit Vienneに入ります。

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このプティ・ヴィエンヌ通りをどんどん下っていきます。

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旧市街を抜けると、このルートは新市街の中の趣に欠ける道になってしまい、残念です。それでも最短ルートを歩いたので15分ほどで駅前に着きます。

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一応、帰りに歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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まだ、電車の発車時刻まで40分ほどあることを確認して駅前に1軒だけある食堂、その名も駅前食堂Bar du Terminusに入ります。

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食堂はちょっとお昼前ということもあり、結構、空いています。

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食欲の戻ってきたsaraiがイタリアンが食べたいなと言っていたのと偶然にマッチするように今日のランチはメインはボロネーゼのスパゲッティです。早速、それを注文します。既にテーブルにはお皿がセットされています。

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アントレのテリーヌがすぐにお皿に載せられます。なかなか美味しく、ぺろっといただきます。

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ブドウジュースじゃなくって、赤ワインをいただきます。デカンタでたっぷりと出てきます。

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そうこうするうちに食堂はどっと混みあってきます。地元で人気のお店のようです。

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メインのスパゲッティは2人分を一緒に豪快に盛り付けたものです。

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さすがに食べ切れませんでしたが、柔らかい食感のスパゲッティは病み上がりのsaraiには優しい食べ物で満足。デザートのチーズも豪快に食べ放題です。配偶者はクリーミーな味わいのチーズの美味しさを激賞しています。と言っているうちに電車の発車時刻が迫ります。急いで会計してもらって、駅に向かってダッシュ。
発車間際の電車に飛び乗ります。すぐに発車した電車はル・ピュイ=アン=ヴレイの町を抜けていきます。

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町外れから、岩山の赤いマリア像Notre-Dame de Franceとノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame-du-Puyがちらっと見えます。

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車窓から、無理に覗くと、ノートルダム大聖堂、赤いマリア像、サン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂 Rocher Chapelle St-Micheld’Aiguilheの3つが並んでいます。これでル・ピュイ=アン=ヴレイの町には永遠にお別れです。

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電車はまた、ロワール川の渓谷の中を抜けていきます。もっともsaraiは来るときには眠り込んでいたので、初めて見ます。

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ところでこの電車はリヨンLyonまでの直通電車です。しばらくするとsaraiはまた昏々と眠りに陥ります。体調回復に向けての自然の衝動です。結局、リヨンまで眠り続けました。我ながら、よく眠れるものです。



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リヨンのフラヴィエールのノートルダム大聖堂

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/8回目

ル・ピュイ=アン=ヴレイLe Puy-en-Velayから電車に乗って、2時間半近くでリヨン・パール=ディユー駅Gare de Lyon Part-Dieuに到着。saraiは電車の中でぐっすりと休んだので、かなり元気になりました。この後、いよいよフランスを離れて、スイスのジュネーブGenèveに向かいますが、予定している電車までまだ1時間半ほどあります。昨日、体調不良のために見損ねていたリヨンのフラヴィエールのノートルダム大聖堂La Basilique Notre Dame de Fourvièreまでちゃっちゃっと行ってきましょう。まずはメトロの2時間券を買います(間違って4枚も買ってしまいました)。

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パール=ディユー駅Gare Part-DieuからメトロB線でサックス・ガンベッタ駅Saxe-Gambettaまで行き、そこでメトロD線に乗り継ぎ、ヴュー・リヨン駅Vieux Lyonまで行きます。フルヴィエールの丘La Colline de Fourvièreに登るケーブルカー乗り場に急行します。そこでケーブルカーの到着を待ちます。

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すぐに可愛い車両がやってきます。

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早速、ケーブルカーの車両に乗り込みます。

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トンネルの中だけを走るケーブルカーに短時間乗ると、いきなり、ノートルダム大聖堂に到着。白亜の美しい建物です。

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中央の扉口の上では聖母マリアが出迎えてくれます。

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内部にはネオ・ビザンチン様式の美しい空間が広がっています。息を呑む美しさです。

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身廊を進んでいきます。マルセイユのノートルダム大聖堂となんだか似た雰囲気に思えます。丘の上に建てる教会はこんな感じになるんでしょうか。

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床面も美しいですね。

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側廊の上方には美しいステンドグラスが見えます。

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内陣近くまでやってきました。主祭壇は金色に輝いています。

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身廊を振り返ります。モザイクが美しいですね。

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天井を見上げます。キリストやマリアが美しく描かれています。

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側廊の壁面にも美しい絵が描かれています。

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ステンドグラスも美しいですね。

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内陣の天井を見上げます。美しいモザイクで彩られています。

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1896年に完成した比較的、新しい教会の建物ですが、それだけに単純明快な美が横溢しています。

これで予定していたフランスのノートルダム大聖堂巡りは無事、完了です。この旅で訪れたノートルダム大聖堂を列挙してみましょう。

ノートルダム大聖堂 (シャルトル)
ノートルダム大聖堂 (パリ)
ノートルダム大聖堂(ルーアン)
ノートルダム大聖堂 (ランス)
ノートルダム大寺院(レピーヌ、マルヌ県)
ノートルダム=アン=ヴォー教会(シャロン=アン=シャンパーニュ)
ノートルダム大聖堂 (アミアン)
ノートルダム大聖堂 (ル・ピュイ=アン=ヴレイ)
ノートルダム大聖堂_(フルヴィエール、リヨン)

全部で九つの教会を訪れました。既に以下のノートルダム大聖堂は訪問済です。

ノートルダム大聖堂 (ストラスブール)
ノートルダム・デ・ドン大聖堂(ドンのノートルダム大聖堂、アヴィニョン)
ノートルダム・ド・ラ・ガルド大聖堂(マルセイユ)

残すは以下の2つになりました。

ノートルダム・デュ・ロゼール大聖堂(ルルド)
ノートルダム=デュ=ポール教会(クレルモン=フェラン)

もう、この2つは訪れる機会はないかもしれません。無念・・・。



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リヨンのフラヴィエールの丘からの絶景、そして、フランスからスイスへ

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/9回目

リヨンLyonのフラヴィエールのノートルダム大聖堂La Basilique Notre Dame de Fourvièreの内部をひとしきり鑑賞した後、大聖堂の横手にある展望台に向かいます。大聖堂の側面をまわっていきます。

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展望台からリヨンの町を一望します。手前にはソーヌ川が見えています。その先の緑がローヌ川のようです。

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視線を右手のほうに移します。ソーヌ川に架かっているのはボナパルト橋Pont Bonaparteです。その袂にこのフラヴィエールの丘へのケーブルカーの駅があります。

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これは左手のほうです。眺めはいいんですが、残念ながらリヨンの街はまったく分かりません。

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ボナパルト橋の先には大きな広場が見えます。ベルクール広場Place Bellecourのようですね。広場の中央にはルイ14世の騎馬像も見えます。広場の先にはローヌ川も見えています。

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本来は階段を上った展望台まで行けば、もっと綺麗な景色が見えるようですが、今日のsaraiには時間も体力もありません。これでリヨン観光はおしまい。また、ノートルダム大聖堂の前に戻ってきます。

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急いでリヨン・パーデュー駅にとって返し、ホテルに預けた荷物を受け取って、駅のホームに行くと、ジュネーブ行の電車は既に乗客で混み合っています。何とか席を見つけ、やれやれ。最後はバタバタになりましたが、これで昨日の分も挽回できました。ジュネーブまでは約2時間。電車はローヌ川に沿いながら進んでいきます。途中で車内も空き始め、コンパートメントを占領したsaraiは座席に思いっきり横になって、またぐっすり。我ながら、よく眠れます。配偶者はまた一人で車窓の景色に見入っています。こんな岩山が見えます。

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岩山の横を電車が通り過ぎます。

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遠くから、まだ岩山が見えています。

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と、また、新たな岩山が現れます。このあたりは岩山が多いんですね。

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車窓にはローヌ川が見えています。

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少々遅れて、国境の町ベルガルド・シュル・ヴァルスリーヌBellegarde-sur-Valserineに到着。多くの人が降りていきます。

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この駅までがフランスです。この先は国境を抜けて、スイスに入ります。フランスともこれでお別れ。6日間の滞在でした。

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ベルガルドを過ぎると長い国境のトンネルを抜けます。スイスに入ると、車掌が検札のために突如現れます。フランスレイルパスはフランス側のベルガルドまでが有効。ベルガルドから先はあらかじめ、ネットでチケットを購入し、パリ・リヨン駅でチケットを発行済です。これがそのチケットです。

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スイスの車掌にベルガルドからジュネーブまでのチケットを提示すると、怪訝そうに何やら訊いてきます。フランス語なのでまったく分かりません。英語で言ってねというと、どこから乗ってきたんだいということです。フランスレイルパスを提示しながら、リヨンからって言うと、パスを子細に見ていた車掌が今度はパスポート提示を求めます。パスポートを見せると、ようやく無罪放免。何がそんなに気になったんでしょうね。こちらもやはり不安になりました。リヨン駅でチケットに打刻しておかないといけなかったのかな? それとも、フランスレイルパスはジュネーヴまで有効だったんでしょうか。TGVだと、ジュネーヴまで有効なんです。

車窓にはまたローヌ川が見えます。

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スイスに入るとブドウ畑もあります。

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素晴らしいブドウ畑です。フランス側にはなかったのに、スイスにあるとはね。

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周りの景色がスイスっぽくなってきて、夕日が輝いています。何故か電車はかなり遅れています。

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ちょっと心配になった頃にジュネーブGenèveに到着です。結局、15分ほどの遅れでした。

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まずはホテルに向かいましょう。



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ジュネーヴの美味しいディナー:ラクレットとチーズフォンデュ

2016年7月25日月曜日@リヨン~ル・ピュイ=アン=ヴレイ~ジュネーヴ/10回目

フランスでの滞在を終えて、スイスの国境を越えて、ジュネーブGenèveに到着しました。ジュネーヴ中央駅(通称コルナヴァン駅La Gare de Cornavin)のホームに降り立ちます。と言っても、まだ、スイスに入国したわけじゃありません。

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ホームから入国審査・通関の通路を抜けます。何をするわけでもありません。ただ、通り抜けるだけです。

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駅の構内にはスーパーマーケットがあります。ちょっと覗いていきます。お決まりの寿司弁当があります。今日はこれからスイス料理を食べるので、パスです。

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予約した駅前のホテルまで歩いていきます。ホテルはイビス スタイルズ ジュネーブ モン ブランHotel ibis Styles Genève Mont Blancです。

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ホテルに入ると、なかなか、お洒落なロビーです。

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レセプションは混み合っています。ちょっと待ちましょう。

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ようやく順番になり、チェックインしようとすると、レセプションのお兄さんから、既に連絡した筈だけど、別のホテルに替わってねというお達し。そんな連絡もらった覚えはないけど、saraiが見落としたんでしょう(後で調べたら、連絡は来ていませんでした!)。タクシーを呼んでもらって、すぐ近くの別の綺麗なホテルに移動。ノボテルジュネーブサントルNovotel Genève Centre hotelです。(向かい側の小汚い建物が映り込んでいますが、新しい綺麗なホテルなんです。)

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中のロビーもピッカピカです。

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無事、チェックインします。配偶者がこのホテルって、高いんじゃないのって心配しますが、向こうの事情でホテルが変わったんだから、当然、さっきのホテルと同じ料金でしょうって、saraiは楽観的に答えます。(実際は3割も高い料金を取られました。スイスのホテルは根性が悪い!)

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部屋はベッドも大きくて、過ごしやすそうで、お洒落です。

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広々とした部屋です。たった1泊ではもったいないくらいです。

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設備も整っています。お茶も飲めますね。

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バスタブもちゃんとあります。

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荷物を片付けていると、予約したレストランの時間が迫っています。ホテルのレセプションでレストランの場所を確認すると、何とホテルの前からレストランが見えるところです。3分後にはレストランに到着。オーベルジュ・ドゥ・サヴィエーズAuberge de Savièseです。これはレストランカード。

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すぐにテーブルに案内されます。有名店ですが、店内は意外に空いています。

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まずは地元産の白ワインをいただきます。地元産のミネラルウォーターもいただきます。白ワインとミネラルウォーターもさすがスイスの味です。

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これから、楽しみにしていたラクレットとチーズフォンデュをいただきます。お皿も可愛いですね。

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まずはチーズフォンデュです。

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これはチーズのクリーミーさが最高。これが本場の味なのね。

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次はラクレットです。

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どちらもとっても美味しかったんですが、お昼のランチもたっぷりいただいたので、チーズフォンデュは半分ほど残してしまいました。残念です。それでも満腹状態なんです。レストランからレマン湖はすぐなので、夜景を見にいくつもりでしたが、とてもそんな余裕はありません。ホテルに帰り、また、ベッドの上に倒れ込み、熟睡。しばらくして起き出してお風呂に入り、ようやくブログを書きます。もう深夜です。本格的に寝ましょう。

明日は一気に鉄道でスイスを横切ってオーストリアのブレゲンツに行き、オペラを見ます。その前に初めて訪れたジュネーヴの街を散策します。



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ジュネーヴ散策:レマン湖畔をベルグ橋へ

2016年7月26日火曜日@ジュネーヴ~ブレゲンツ/1回目

旅の7日目、ジュネーブGenèveの2日目です。

ジュネーブの朝は抜けるような青空です。今日はボーデン湖畔のブレゲンツBregenzに移動するのは3時過ぎの電車なので、ゆったりした朝です。それでも8時過ぎには起きて荷物をまとめ、チェックアウトします。レセプションで切手はないかと聞くと、あるよとのこと。おまけに出しておいてあげるよと絵葉書を受け取ってくれました。宿泊料金は高くなってしまいましたが、さすがに高級ホテルは違いますね。これがそのノボテル・ジュネーブ・サントルNovotel Genève Centre hotelです。

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気分よくレマン湖Lac Lémanを目指します。途中、綺麗な噴水の広場があります。ナヴィガシオン広場Place de la Navigationです。

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青空市場もありますね。

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レマン湖はすぐそこです。歩いて10分ほどでした。湖畔に出ると、ランドマークの大噴水Jet d'Eauがすぐに目に入ります。

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湖畔はヨットハーバーになっています。

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湖畔は綺麗なフラワーポッドで飾られています。

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凄い勢いで、高く吹き上がる大噴水は、絵になりますね。でもそれ以外なにもない・・・。ぶらりと散策してみましょう。

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湖岸にはクルーズ船が停泊しています。あとでレマン湖を周遊するクルーズ船に乗る予定ですが、この船ではないようです。

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ブランズウィック公記念碑Monument Brunswickの前に出ます。ブランズウィック公はジュネーヴを愛した北ドイツの小国の君主です。彼はこの公園の北隣りのボーリバジュホテルBeau-Rivageで1783年に亡くなりました。この霊廟には彼の石棺が安置してあります。

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この先には、クルーズ船乗り場が見えます。クルーズ船の状況をチェックしてみましょう。

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13時発の1時間の周遊クルーズのチケットを購入します。それまでの3時間弱、街を散策します。

おおっ、湖畔で白鳥が遊んでいます。絵になりますね。

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すぐにレマン湖とローヌ川の境の橋です。レマン湖とローヌ川の水の色が違うとのことですが、あまりよく分かりません。分かれ目の橋、モン=ブラン橋Pont du Mont-Blancは、車の交通が激しいので、この橋を渡るのはやめましょう。もう一つ横の歩行者用の橋、ベルグ橋Pont des Berguesを渡ります。これは通り過ぎたモン=ブラン橋です。車でいっぱいですね。

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これが歩行者用のベルグ橋です。

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橋の上には花が美しく植えられています。花のアーチの下を歩きます。

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花で飾られた橋からローヌ川を眺めます。

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橋の上から、ローヌ川の次の橋、歴史的なマシーヌ橋(機械橋)Pont de la Machineの方を眺めます。マシーヌ橋も歩行者用の橋です。橋の真ん中に見える大きな建物はシテ・デュ・タンCité du Tempsという「スウォッチ・グループ」の展示・イベントセンターです。スウォッチの全モデルをみることができるスウォッチミュージアムもあります。

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ほぼベルグ橋を渡り終えます。後ろを振り返ると、途中で湾曲した美しい橋の全景が見渡せます。とても花が綺麗に咲いています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ローヌ川の対岸に渡って、散策を続けます。



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