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京都のお花見2017:《醍醐の花見》

2日目(4月9日(日))は朝、早起きして、《醍醐の花見》に出かけます。青空とまではいきませんが、昨日のような雨とは無縁です。満開の桜の白川を楽しみながら、三条京阪から東西線の地下鉄に乗ります。醍醐までは結構、遠いですが、ゆったりと座れます。醍醐の駅からは15分ほど歩くつもりでしたが、駅前には醍醐寺へのシャトルバスが待っています。ここは楽してバスで行きましょう。乗り込むとすぐにバスは発車。バスは渋滞しない道をすいすいと走り、あっという間に終点。あれっ、醍醐寺前じゃありませんね。ちょっと歩いて、すぐに醍醐寺に到着。醍醐寺前の道路は車でいっぱいです。だから、空いたところにバスが停まったんですね。醍醐寺の総門の前の桜は満開。門の奥も桜の花で真っ白です。満開の桜に気を取られながらも、まずは拝観チケットを購入します。三宝院前のチケット売り場は予想に反して、列が短くて、すぐにチケットが買えます。一人1500円のチケットで霊宝館、三宝院や伽藍のすべてを拝観できます。今日は豊太閤花見行列があり、なおかつ、桜が満開なので、大変な人出を覚悟していましたが、意外な展開です。もちろん、境内は多くの人で賑わっています。
早速、三宝院に入りましょう。すぐに大玄関前の左手にある桜の群れ(3本)が目に入ります。これは「太閤しだれ桜」と呼ばれる有名な桜ですが、まさに満開です。なかでも大紅しだれ桜が見事です。

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この大紅しだれ桜は奥村土牛が描いた日本画《醍醐》のモデルになったものです。通称《土牛の桜》と言われているそうです。満開の桜の花の見事さだけでなく、2つに分かれた真っ黒な太い幹、地面の花絨毯も素晴らしいです。名木の名に恥じない樹齢160年の桜です。

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桜に魅了されますが、三宝院の大玄関から中に入って、表書院から庭園を鑑賞しましょう。表書院は寝殿造りの桃山時代の建造物で国宝でもあります。三宝院庭園は1598年、秀吉が「醍醐の花見」を催した際に秀吉が自ら設計し、庭奉行竹田梅松軒に命じ造らせたとされています。表書院自体は残念ながら、写真撮影禁止ですが、庭園だけは写真撮影が許可されています。以前は庭園も撮影禁止だったそうです。庭園内の紅しだれ桜が目を惹きます。庭園の外の桜も見えて、綺麗です。

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三宝院庭園は見事な池泉回遊式庭園です。特に池を渡る橋の上が苔むしているのには驚かされます。誰が歩くこともないのでしょうね。もっとも配偶者の意見では橋の真ん中が少し苔が薄いのでたまに人が歩くんじゃないのっていうことです。いずれにせよ、絵に描いたような美しさです。

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書院の裏手には中庭があります。小さな庭ですが、地面の苔だけでなく、樹木の幹も苔むして、緑色です。全体が緑色に覆われた庭になっています。

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大玄関を出ると、また、大紅しだれ桜に目を奪われます。凄いですね。

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小さなしだれ桜も美しい枝ぶりです。

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三宝院を出て、霊宝館に向かいます。満開のソメイヨシノの桜のトンネルが続いています。こんなに咲いてもいいのって感じです。

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霊宝館に入り、周遊路を左手に進むと、しだれ桜が乱れ咲きしています。あまりの凄さに絶句します。

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いやはや、満開の桜の向こうもまた、満開の桜。桜の白とピンクが重層的に重なっていて、目がおかしくなりそうです。

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周遊路中に満開の桜がびっしりと並んでいます。ぐるっと周って表に戻ってくると、霊宝館 平成館の庭に《醍醐深雪桜》と呼ばれる樹齢180年のしだれ桜が存在感を露わにしています。ここまでくると美術品のようなものですね。

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その向かいに立つしだれ桜はまだまだ若いのでしょうが、これも凄いです。《醍醐深雪桜》はヨコに広がっていますが、これはタテに伸びています。

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このあたりで、あまりの桜の凄さに足が止まります。ちょうど桜を眺めながら、お茶することができるカフェがあります。幸い、桜の前のテラス席が空いています。目の前には、素晴らしいしだれ桜が並びます。

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極上の桜に乾杯!

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塀の外に見えているソメイヨシノも負けてはいません。極上のソメイヨシノにも乾杯!

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ゆったりと花見コーヒーした後、今度は霊宝館の中に入って、特大のピクチャーウィンドウ越しに《醍醐深雪桜》の美を鑑賞します。

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霊宝館の庭には満開の桜に隠れてしまいがちではありますが、こんな見事な松もあります。桜が散ったら、一挙に存在感を増すのでしょう。

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後ろ髪を引かれつつ、霊宝館を後にして、五重塔のほうに向かいます。桜の馬場と呼ばれる桜並木を歩いていくと、仁王門(西大門)の前に出ます。桜の園という雰囲気に浸ります。

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仁王門をくぐると、伽藍への道が続きます。なお、ここへは伽藍のチケットがないと入れません。伽藍への道の途中で仁王門を振り返ります。はっと息を呑みます。仁王門が額縁のようになって、満開の桜の絵姿が見えます。

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伽藍の手前にも、大きなしだれ桜が咲き誇っています。

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やがて、京都で一番古い木造建築の五重塔が見えます。もちろん、国宝です。

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豊太閤花見行列を多くの人達が待っている金堂の前を素通りして、さらに奥に進みます。弁天堂の周りの桜が池面に映り込んで、美しい風景を作っています。

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弁天堂の石段の上からの池の風景です。

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豊太閤花見行列まではまだ1時間ほどありそうなので、それはパスします。また、霊宝館横の桜の馬場に戻ってきました。桜の馬場の桜と霊宝館の中のしだれ桜が競演して、美しい風景を作っています。

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もう、これ以上はない桜を見ました。人生でこれほどの桜を見たことは思い出せません。すっかり、桜に酔ってしまいました。
総門前はチケットを求める人たちが大行列を作っています。最後尾の人は30分以上は待たされるのではないでしょうか。

この後は随心院、勧修寺と桜の名所を巡ります。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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10/07 08:57 堀内えり

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
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その後、ザル

07/08 18:59 sarai

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公演では小沢、ショルティだけ

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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