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ミハル・カニュカ チェロ・リサイタル@上大岡ひまわりの郷 2017.4.16

ミハル・カニュカのチェロは深い響きでロマンティックに歌います。彼もチェコの音楽家に共通している音楽性の高さがうかがえます。そうそう、このカニュカのチェロを聴くのはこれが初めてではありません。と言っても、チェロのソロではなく、プラジャーク・カルテットの一員としての演奏を昨年の12月に鶴見サルビアホールで聴きました。
今日は前半のシューマンの3曲が素晴らしい出来栄えで満足して聴きました。最初の《アダージョとアレグロ》の冒頭の響きから、まさにシューマンらしいロマンあふれる音楽を感じます。次の《幻想小曲集》もなぜか、同様に冒頭の響きが秀逸です。特にゆったりしたメロディーの抒情的な響きが心に沁みます。前半最後の《民謡風の5つの小品》は印象的なメロディーが美しく奏でられて、郷愁を感じさせられます。前半の3曲はシューマンのチェロ作品の素晴らしさを満喫するものでした。

後半のラフマニノフも最初の小曲2曲、《メロディ》と《ヴォカリーズ》は美しいメロディーがチェロで奏でられます。うっとりと聴き入るのみです。最後は今日のメインのチェロ・ソナタです。相変わらず、チェロの響きは素晴らしかったんですが、この曲はやはり、ピアノの役割が重要です。トータルにはあまりよい出来にはならなかったのがとても残念です。もっとチェロ主体の曲目を選択したほうがよかったようです。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  チェロ:ミハル・カニュカ
  ピアノ:三輪 郁

  シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
        幻想小曲集 Op.73
        民謡風の5つの小品 Op.102

   《休憩》

  ラフマニノフ:メロディ Op.3-3
         ヴォカリーズ Op.34-14
         チェロ・ソナタ ト短調 Op.19

   《アンコール》
      フォーレ:エレジー ハ短調 Op.24


アンコールのフォーレのエレジーは素晴らしい演奏でした。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 18:59 sarai

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久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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