今日は前半のシューマンの3曲が素晴らしい出来栄えで満足して聴きました。最初の《アダージョとアレグロ》の冒頭の響きから、まさにシューマンらしいロマンあふれる音楽を感じます。次の《幻想小曲集》もなぜか、同様に冒頭の響きが秀逸です。特にゆったりしたメロディーの抒情的な響きが心に沁みます。前半最後の《民謡風の5つの小品》は印象的なメロディーが美しく奏でられて、郷愁を感じさせられます。前半の3曲はシューマンのチェロ作品の素晴らしさを満喫するものでした。
後半のラフマニノフも最初の小曲2曲、《メロディ》と《ヴォカリーズ》は美しいメロディーがチェロで奏でられます。うっとりと聴き入るのみです。最後は今日のメインのチェロ・ソナタです。相変わらず、チェロの響きは素晴らしかったんですが、この曲はやはり、ピアノの役割が重要です。トータルにはあまりよい出来にはならなかったのがとても残念です。もっとチェロ主体の曲目を選択したほうがよかったようです。
今日のプログラムを紹介しておきます。
チェロ:ミハル・カニュカ
ピアノ:三輪 郁
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
幻想小曲集 Op.73
民謡風の5つの小品 Op.102
《休憩》
ラフマニノフ:メロディ Op.3-3
ヴォカリーズ Op.34-14
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
《アンコール》
フォーレ:エレジー ハ短調 Op.24
アンコールのフォーレのエレジーは素晴らしい演奏でした。
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