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ザンクト・アントンのハイキング:やったね!!絶好の青空

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/1回目

旅の9日目、ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergの2日目です。
チロルの町、ザンクト・アントンの朝、目覚めて、恐る恐るカーテンを開けます。やったね! 青空が見えています。

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まだまだ霧がかかっている山もありますが、少しずつ晴れていくでしょう。昨日の雨が嘘のようです。

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急いで朝食を食べて出かけましょう。この旅で初めてホテルに朝食が付いています。朝食ルームに行くと、なんとも豪華な朝食が用意されています。

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まずはテーブルを確保しましょう。明るい朝食ルームは結構、テーブルが空いています。窓際の眺めのいいテーブルをゲットします。

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豪華な朝食ですが、まず、パンの種類が半端じゃありません。目移りしますが、食パンをトーストしていただきます。

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ハム・チーズの種類も豊富です。2人で分け合っていろいろ頂きましょう。

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暖かい卵料理もお願いできるので、オムレツを注文します。これまた美味しい! ボリュームも半端ではありません。

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特筆すべきは牛乳。濃い! 日本の牛乳が飲めなくなりそうです。もちろん、配偶者はこの牛乳たっぷりのホットチョコレートをいただきます。saraiの飲んだ生絞りオレンジジュースも美味しくて、お代わりするほどです。チロルの山の景色を眺めながら、美味しい朝食をいただきます。

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朝食を終えて、部屋に戻り、バルコニーから、山の様子をチェックします。すっかり、青空に晴れ上がっています。絶好のハイキング日和です。

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朝の日差しが眩しいほど輝いています。

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ロープウェイで上る山の頂上が見渡せています。もっとも、この山の先にさらにロープウェイは伸びているようです。

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さて、出かけましょう。今日はハイキングスタイルです。配偶者はこの日のために、パンツを何十年ぶりかで購入しました。半袖、長袖、セーター、ウィンドブレーカーと、暑くても寒くても臨機応変に対応可の重ね着です。リュックも背負います。本来なら、足元も登山靴で固めたいところですが、カバンに入りきらないので、常にはいている歩き易いズック靴で我慢します。ホテルを出て、町のメインストリート、ドルフ通りDorfstraßeを歩いて、町の端にあるツーリストインフォメーションに寄っていきます。

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ここで思わぬ、大きな収穫がありました。



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ザンクト・アントンのハイキング:無事、ロープウェイで出発

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/2回目

チロルの町、ザンクト・アントンの朝、ロープウェイ乗り場に向かう途中、ツーリストインフォメーションに寄ります。
まずはロープウェイで上った山の上でハイキングをするので、そのあたりの地図をいただきます。

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ついでに昨日から探しているアルプス・チロルの花の案内書がないか、訊いてみます。するとスタッフの女性が何語がいいのって訊き返し、日本語だと答えると、すっと立って、オフィスの奥のほうに消えます。やがて、2冊の薄い本を持って、戻ってきます。何と英語版のほかに日本語版もあるようです。
これが英語版の《アールベルクのアルプスの花:概説》という14ページの冊子です。

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こちらはその日本語版で同じく14ページの冊子です。ただし、こちらの冊子のほうが光沢紙を使ったデラックスな装丁になっています。

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中をめくると、アルプスの花の一覧が写真で紹介されています。説明はもちろん、日本語です。例えば、アルペンローゼは《しゃくなげ》と表記されています。

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お花好きの配偶者にはまさに垂涎もののプレゼントになりました。それに無料でいただけたのも嬉しいですね。この冊子を持って、山の上のお花畑をハイキングしましょう。

さあ、ロープウェイ乗り場に向かいましょう。もう、目の前には美しい山の斜面が見えています。

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山とロープウェイの案内板が立っています。ザンクト・アントンからは何本ものロープウェイが山に向かっています。

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案内板には山の上の情報も表示されています。ガルツィック山Galzigの積雪は3cm、そして、気温は何と12度です。きっと寒いだろうと思っていましたが、それほどのことはありません。

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この表示板は今日、運行しているロープウェイを示しているようです。乗る予定のガルツィック山Galzig-ヴァルーガ山Vallugaロープウェイ(3つ連続したロープウェイ)は運行していますね。緑のチェックが付いています。ほかにレンドル山Rendlのロープウェイも運行しているようです。

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さあ、ロープウェイのチケットを購入しましょう。いろんなルートのケーブルカーが動いているので、間違えないように確認して乗らなければいけません。チケット売り場で確認すると案の定、間違えています。乗るべき乗り場は一つ隣です。あぶない、あぶない。

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隣のロープウェイ乗り場のほうに移動しましょう。

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小道を2分ほど歩きます。

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今度は間違いありません。ここで、一番上のヴァルーガ山頂までの3つのロープウェイを乗り継ぐチケットを購入します。

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これが購入したチケット。一人27ユーロと高額ですが、ロープウェイを3つも乗り継ぐのですから、こんなものかな。もちろん、往復チケットですが、帰りは途中で降りて、ハイキングしながらの下山ですから、ちょっともったいないですね。

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さて、出発です。最初のロープウェイに乗り込みます。

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ゴンドラは結構混み合っています。

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ゴンドラのドアが自動的に閉まって、動き始めます。

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チロルの天空の旅が始まります。



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ザンクト・アントンのハイキング:ロープウェイでガルツィック山頂へ

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/3回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergから3つの連続したロープウェイを乗り継いで、ガルツィック山Galzig-ヴァルーガ山Vallugaへ登り上がる空の旅を開始します。3つのロープウェイを乗り継いだ先には標高2811mのヴァルーガ山頂があります。こんな高みまでロープウェイだけで上れて、歩く必要もなく楽チンです。すっかり霧も晴れ、山々の峰も見えています。山麓からはまったく見えていませんがヴァルーガ山頂の360度の大パノラマも素晴らしいことでしょう。
まずはガルツィック山頂へ向かうガルツィックバーンGalzigbahnのゴンドラが始動します。

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ゴンドラはなだらかな緑の斜面の上にふわりと躍り出ます。

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ゴンドラが上昇し始めると、まわりの景色が一変します。美しいチロルの山の緑の草原がどこまでも続きます。

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すぐに下ってくるゴンドラと交差します。

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ゴンドラは美しい緑の斜面を舞い上がっていきます。

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山の頂点へ向けてロープウェイの鉄塔が立ち並んでいます。

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青空に向かって、ゴンドラはぐんぐんと上昇を続けます。

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急な山肌をのぞき込むと急峻な谷あいを渓流が流れ落ちています。ゴンドラもずいぶん高度を上げています。

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山の斜面の向こうにチロルの山々の連なりが見えてきます。

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山の頂点へ続く斜面をゴンドラはぐんぐん上り始めます。

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次々とゴンドラとすれ違います。

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遂に山頂のロープウェイ駅が見えてきます。山頂駅はこれまで山の頂と思っていた高みの先にある、さらに高い峰の上です。

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険しい山肌が見えています。その山肌にゴンドラの影が映っています。

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もう山頂駅は間近に迫ってきます。

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ここまで上ってくると、チロルの山々の絶景が視界いっぱいに広がります。

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山頂駅が青空を背景にくっきりと浮かび上がっています。

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ガルツィック山頂の先のロープウェイも見えています。

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やがて、ゴンドラが山頂駅の中に吸い込まれていきます。

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ガルツィック山頂に到着です。
ここまでのロープウェイのルートを地図で確認しておきましょう。

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ここで2番目のロープウェイに乗り換えて、さらなる高みを目指します。



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ザンクト・アントンのハイキング:ガルツィック山頂からヴァルーガ山頂へ

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/4回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergから3つの連続したロープウェイを乗り継いで、ガルツィック山Galzig-ヴァルーガ山Vallugaへ向かっています。
まずはガルツィックバーンGalzigbahnでガルツィック山頂駅へ到着しました。このガルツィック山頂駅は既に2000mを超えています(2082m)。ここから気持ちのよさそうな高原のハイキングコースが始まっています

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このガルツィック山頂駅から、さらにヴァルーガ山頂に向かうロープウェイが伸びています。正面に見えている岩山がヴァルーガ山でしょうか。

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このガルツィック山頂駅からのハイキングコースを歩くつもりですが、その前にロープウェイでいったんヴァルーガ山頂に登ります。そこから再びロープウェイでここまで降りてきた後、ハイキングを始めることにします。ということですぐに2番目のロープウェイ、ヴァルーガバーンⅠ Vallugabahn Iに乗り換えます。既に多くの人たちがゴンドラの到着を待っています。みなさん、しっかりした登山スタイルですね。

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ガルツィック山頂駅から見下ろすとハイキングを楽しむ人たちが見えます。天気もよくて、気持ちよさそうです。

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ヴァルーガ山もかろうじて雲がかかっていないようです。眺望が楽しみです。

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下界を見下ろします。よく見えていますが、周囲は雲で覆われています。奇跡的にこのあたりだけが晴れ上がっています。

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すぐにゴンドラがやってきます。乗り込むと、このゴンドラもほぼ満員です。ここからのヴァルーガバーンⅠはさっきのガルツィックバーンとは方向を右に変えて、ヴァルーガ山の岩山のほうに一気に登っていきます。出発したゴンドラからガルツィック山頂駅を見下ろします。

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どんどん、ガルツィック山頂駅が離れていき、小さくなっていきます。

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下の様子を見下ろしてみると、なだらかな緑の草原が広がっています。このあたりは絶好のハイキングコースですね。

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まわりにはチロルの岩山が連なっています。

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岩山の下には緑の斜面が下方に続いています。岩山と草原が織りなすチロルの美しい風景です。

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ハイキング道が草原の中を四方に伸びています。

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谷あいには、渓流とハイキング道が並行して、伸びています。

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ガルツィック山頂駅もずいぶん遠くなり、丘の陰に隠れて見えなくなりそうです。

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綺麗な色の水を湛えた池が見えます。いかにも高原の池です。

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やがて、今までの草原から、ごつごつした岩山の中に入ってきます。ヴァルーガ山系に入りつつあるようです。

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ここまでのロープウェイのルートを地図で確認しておきましょう。

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ヴァルーガ山頂へはもうすぐ到着しそうです。



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ザンクト・アントンのハイキング:ロープウェイを乗り継ぎ、ヴァルーガ山頂に到達

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/5回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergから3つの連続したロープウェイを乗り継いで、ガルツィック山Galzig-ヴァルーガ山Vallugaへ向かっています。
現在、ガルツィック山頂駅から2番目のロープウェイ、ヴァルーガバーンⅠ Vallugabahn Iでヴァルーガ山頂に向かっているところです。遂にヴァルーガ山系のごつごつした岩山が迫ってきました。

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周りに見えている山も見下ろすほどの高みに上ってきました。

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このあたりまで上ると季節は夏だというのに雪渓も点々と見えています。

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あっけなく海抜2647mのポイント、ヴァルーガグラートVallugagratに到着。周りには遠くアルプスの峰々が見えています。すぐに3番目のロープウェイ、ヴァルーガバーンⅡ Vallugabahn IIに乗り換えます。最終目的地のヴァルーガ山頂はすぐ上のほうに見えています。

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ロープウェイ駅の前にはたっぷりと雪が残り雪渓が広がっています。

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これを横目にゴンドラに乗り込みます。小さなゴンドラで大人が4人立つと満員ですが、幸い、2人だけが乗ったゴンドラが我々2人を待っていてくれました。ゴンドラはすぐに上昇を始めます。雪渓のそばに立つ麓駅とその向こうの山々がよく見えます。

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ゴンドラの近くにそそり立つ岩肌越しに遠くの雪山が眺められます。

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雪渓の先に岩山の尾根が続いています。

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岩山を見下ろしながら、ゴンドラはヴァルーガ山頂駅に到着します。

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残りわずかな高度差をあっという間に登り切りって、遂にヴァルーガ山頂駅、海抜2811mです。乗ってきた小さなゴンドラには早くも下りる人たちが乗り込んでいます。

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ここまでのロープウェイのルートを地図で確認しておきましょう。

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ヴァルーガ山頂から見る風景はまさに絶景です。これがチロルの風景なんですね。

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下界を見下ろします。その向こうの遠くの山々が見下ろせるほど、とても高い地点に立っています。

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大きな雪渓が見えます。ヴァルーガバーンⅡの麓駅付近です。

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山頂駅の上にはさらに見晴台が設置されています。そこからの眺望を楽しみましょう。階段を上って見晴台に出ます。ロープウェイの鋼鉄線が下に見えます。その先にはヴァルーガバーンⅡの麓駅が見えています。

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山頂を超えた高みから何にも邪魔されずに360度の大パノラマを楽しめます。雲だけが邪魔をします。アルプスの多くは雲がかかっていますが、それでも眺望の素晴らしさには感嘆します。

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しばらくはこの絶景の大パノラマを楽しみましょう。それに見晴台はsaraiと配偶者の二人だけ。絶景を独占します。



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ザンクト・アントンのハイキング:ヴァルーガ山頂からの大パノラマ絶景

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/6回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergから3つの連続したロープウェイを乗り継いで、ガルツィック山Galzig経由でヴァルーガ山Vallugaへ上りました。
ヴァルーガ山頂駅の上にある見晴台から360度の大パノラマを楽しんでいます。これは眼下に見える岩山と雪渓です。

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これはチロルの山々と草原の風景です。とても美しいです。

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山頂駅近くでは何やら工事中です。道でも作っているんでしょうか。作業員の皆さん、ご苦労様です。

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こちらは岩山と草原の風景が広がっています。

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この見晴台はヴァルーガ山頂駅の上に作られた円形の小さな空間です。“VALLUGA”という派手な文字が飾ってあります。この空間をsaraiと配偶者の二人で独占しています。

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雪の残るアルプスの山々が見えます。氷河で削られた岩塊は鋭く尖っています。

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パノラマ風景の説明写真があります。

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足元を見ると、床に各方向の地名が表示されています。なかなか親切ですね。

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この説明写真はエッツタール(エッツ渓谷, Ötztal)のアルプスAlpsの案内です。

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こちらのアルプスと思しき山々はかなり雲と霧に覆われてきました。

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アルプスの説明写真はくっきりとしています(当然ですが・・・)。写真で実物を想像しましょう。

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近くの岩山ははっきりと見えています。その先のアルプスも部分的には見えています。

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チロルの山々の景色は美しく見えています。

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チロルの美しい眺めにうっとりします。

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このヴァルーガ山付近が晴れ上がっているだけでも、よしとしましょう。美しい高原が見渡せます。

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絶景を楽しみながら、日本から持参した“おかき”とミネラルウォーターをいただきます。

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チロルの山の上で束の間のゆったりした時間が流れます。



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ロータス・カルテット:ベートーヴェン・サイクル第1回@鶴見サルビアホール 2017.6.8

今日からロータス・カルテットによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲を聴きます。それも定員わずか100名の鶴見サルビアホールで聴くという贅沢な鑑賞です。ロータス・カルテットは日本人女性を中心とした団体ですが、全員、ヨーロッパ在住で海外演奏家みたいなものです。それもメロス・カルテットの後継と目されています。どんなベートーヴェンを聴かせてくれるんでしょうか。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  弦楽四重奏曲 第1番 へ長調 Op.18-1
  弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op.18-2

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.18-3
  弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 Op.18-4

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.18-5
  弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 Op.18-6

初日はいきなり、作品18の弦楽四重奏曲全6曲がまとめて演奏されました。これがとてもよかったんです。たしかに長時間のコンサート(2回の休憩をはさんで約3時間!!)になりましたが、ベートーヴェンが初期の弦楽四重奏曲で表現した音楽世界がこんなにも充実したものだったとはと驚かされました。ロータス・カルテットの演奏は期待を上回る出来でした。熟成した木のような響き、安定したテクニック、ヨーロッパ的、さらに踏み込んで言えば、ウィーン風の音楽表現、すべてが充実していました。強いて言えば、スケール感はありませんが、ベートーヴェンを古典的に演奏するのにそれは必須ではありません。

まず最初は第1番です。冒頭の響きでえっと思います。もっとリッチな響きを想像していましたが、繊細で熟成した響きです。決して響きが乏しくはなく、小さなホールに音は満ちています。第2楽章の深みを感じさせられる演奏にはぐっと惹き込まれました。単に初期と言えないような、哀調に満ちた音楽に感銘を受けます。

第2番も第1番と同様に素晴らしい演奏。特に第1楽章が格調の高い演奏。第2楽章のアダージョ・カンタービレもとても美しい演奏です。

前半の2曲の見事な演奏ですっかり、いい気持ちになりました。
中間の演奏が始まります。

第3番はシンプルでバランスのとれた演奏です。第2楽章のアンダンテ・コン・モートは美しい響きの演奏。

第4番は作品18の中で最も有名な曲ですが、傑作でもあります。ハ短調というベートーヴェンにとって、特別な調でもあります。第1楽章の冒頭から、その思いつめたような響きに強い感銘を覚えます。曲も素晴らしく、演奏も素晴らしいという最高の音楽です。第2楽章のスケルツォもアンダンテで抒情的な響き。素晴らしいです。第4楽章もとても惹きつけられる演奏で終盤の盛り上がりに感銘を受けます。圧巻の演奏でした。

ここで再び、休憩。そして、後半の演奏に入ります。

第5番は軽快に始まります。第3楽章のアンダンテ・カンタービレは変奏曲形式です。とても聴きごたえのある演奏でした。

第6番は溌剌とした音楽。第4楽章は気分の移り変わる音楽ですが、最後は勢いよくフィナーレ。

作品18の6曲の素晴らしい音楽、そして、素晴らしい演奏を堪能しました。一夜でまとめて聴いたのは初体験ですが、ベートーヴェンの素晴らしい音楽であることを実感しました。後期の弦楽四重奏曲の超絶的な高みとはまた違った充実した音楽的な内容がそこにあります。ロータス・カルテットもこの作品18を十分に自己の音楽として、完璧とも言っていいレベルの演奏を繰り広げてくれました。目をつぶって聴いていると、いい意味でとても日本人が演奏しているとは思えませんでした。完璧にドイツ・オーストリアの音楽風土に根差した本物の音楽がそこにありました。

今回のベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスに向けて、一応、予習をしました。ブッシュ弦楽四重奏団(全曲録音はない)やブダペスト弦楽四重奏団の演奏が本命ですが、それは何度も聴いているので、今回はヴェーグ四重奏団かエマーソン四重奏団で聴くことにして、どちらにするか迷いましたが、まあ、録音のよいエマーソン四重奏団で聴くことにしました。短期で集中してベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴くととても聴き甲斐がありました。初期の素晴らしい演奏から後期の何とも言えない神のような音楽まで、堪能しました。初期の充実ぶりと中期のラズモフスキー3曲(とりわけ1番)の素晴らしさ、セリオーソ(第11番)の深い演奏。そして、後期、第15番、第13番+大フーガ、第14番の傑出した演奏。素晴らしいですね。次はきっとヴェーグ四重奏団(新盤)を通して聴いてみましょう。

明日は中期の2曲(ハープ、セリオーソ)と後期の第12番です。どんどん佳境に入ります。


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ロータス・カルテット:ベートーヴェン・サイクル第2回@鶴見サルビアホール 2017.6.9

初日の端正とも言える演奏から、今日は一変して、実に激しい白熱した演奏でした。その魂のこもった演奏に心を奪われる思いになりました。前半の中期の2曲では圧倒的な感動を味わいましたし、後半の後期の第12番は最高の美しさに酔わされました。素晴らしいとしか言えないようなロータス・カルテットの力演でした。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」
  弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 Op.127

前半の2曲、第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」と第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」は2つあわせて、セットで語ったほうがよいでしょう。と言うのも、多分、ロータス・カルテットの演奏は2曲を見据えたものだったからです。中期の2曲とは言え、ベートーヴェンも39歳から40歳という充実した時期に書いた力のこもった作品です。ロータス・カルテットも昨日の作品18とはがらっと演奏スタイルを変えて、ある意味、アンサンブル重視から力感重視に思えます。正直、最初の曲、第10番の冒頭の響きは昨日に比べて、アンサンブルの美しさは今一つに感じます。しかし、この曲にかける彼女たちの意気込みたるや、凄いものがあります。響きはよくないものの、迫力に満ちた演奏が続きます。ただ、第2楽章まではあまり、演奏がぴたっとはまった感じがしません。しかし、第3楽章にはいって、演奏のレベルが一段、ギヤーアップされます。凄い気迫に満ちた演奏に圧倒されます。その勢いは終楽章にはいって、さらにヒートアップ。しかし、これは次の第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」に向けての序章に過ぎませんでした。第11番の第1楽章から凄い気迫の演奏が炸裂します。圧倒的な迫力に酔いしれます。しかし、本当に凄かったのは第3楽章です。圧倒的な演奏に心が高揚してきます。いや、素晴らしいです。これこそ、聴きたかった音楽です。そして、第4楽章!! 切れがよく気迫のある演奏に深い感動を覚えます。ベートーヴェンの深い思いのこもった音楽をロータス・カルテットが哀愁を込めて演奏します。心にぐぐっと突き刺さります。深い感動の波に襲われて、思わず涙が滲みます。素晴らしい音楽・・・素晴らしい演奏。これ以上、何も望むものはありません。こんな素晴らしいセリオーソを聴いたのは初めてです。

休憩後の演奏も素晴らしかったんです。後期の傑作5曲の最初を飾る第12番です。まさに後期にふさわしい強靭な演奏です。ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲は現代の我々が聴いても前衛的に感じますが、ロータス・カルテットは第1楽章から、ぐいぐいと抉るような演奏をしてきます。そして、第2楽章にはいると、一転して、とても美しい演奏に変わります。ベートーヴェンが書いた晩年の変奏曲はピアノ・ソナタも含めて、どれも素晴らしいです。それも魂が燃焼して、また、魂が癒されるというような、言葉には尽くせないような美しさです。それをロータス・カルテットが見事に表現していきます。いつまでも終わって欲しくないと念じながら聴いていました。やがて、不意に音楽が途切れます。あっという間だったような気がします。第3楽章以降はまた、前衛的な音楽が強靭に演奏されます。その演奏に聴き入るのみです。とても素晴らしい第12番でした。

今日はロータス・カルテットの素晴らしい演奏に感動するのみでした。それにしても、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は素晴らしい!

次は2日休んで、3日連続で中期の残りの3曲(ラズモフスキー)と後期の第13番以降の4曲です。ベートーヴェンの畢生の弦楽四重奏曲が続きます。どんな演奏になるのか、とても楽しみです。


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ザンクト・アントンのハイキング:ヴァルーガ山頂下の大雪渓

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/7回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergからロープウェイで上ったヴァルーガ山Vallugaの山頂駅の上にある見晴台から360度の大パノラマを楽しんでいました。見晴台をsaraiと配偶者の二人で独占して楽しんでいましたが、しばらくすると山頂に霧が迫ってきて、観光客も増えてきたので、ロープウェイで下りることにします。4人乗りの小さなゴンドラなので、ちょっと順番待ちです。

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次にやってきたゴンドラに乗ります。まわりは少し霧に煙っています。

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このロープウェイ、ヴァルーガバーンⅡ Vallugabahn IIは短い距離のロープウェイですぐ先に麓駅が雪渓の近くに見えています。

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山頂付近だけに霧がかかっていたようで、すぐにゴンドラからは下界の景色が見えるようになります。

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下は雪渓が大きく広がっています。

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すぐに麓駅に到着します。

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麓駅で次のロープウェイに乗り換える前に、雪渓に足を踏み入れてみます。冷たい雪をつかんでみます。何といっても真夏の雪は我々にとっては珍しいです。

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配偶者に続いて、saraiも雪を手でつかみます。おおっ、冷たい!!

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この雪渓はスキーのルートになっているようです。赤い標識が立っています。

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その雪渓の先はごつごつした岩山が続いています。

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岩山が聳え立っています。さっきのヴァルーガ山頂もこういう岩山のひとつでした。

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雪渓、岩山、チロルの山々の景色が広がっています。雲もモクモクと湧き上がっています。何とも形容しがたい風景です。

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これがロープウェイ、ヴァルーガバーンⅡ の麓駅です。

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何と雪渓の中を歩いている人たちがいますね。彼らの写真を撮っているタンクトップの美女?の姿もあります。寒くないんでしょうか。

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さて、雪渓を見終わったところで、次のロープウェイ、ヴァルーガバーンⅠ Vallugabahn Iのゴンドラに乗って、海抜2647mのポイント、ヴァルーガグラートVallugagratを出発します。

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目指すはガルツィック山Galzigです。そこまで下りて、ハイキング開始です。



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魅惑するシェエラザード:読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.6.11

今日は本当に期待していたのはショスタコーヴィチのチェロ協奏曲 第1番でしたが、綺麗な演奏に留まり、ショスタコーヴィチの本質を抉るようなところまでいかなかったのは残念でした。宮田 大のチェロがもっと突っ込んだ演奏をしてくれるだろうと大いに期待していたのですけどね。オーケストラもそのチェロをサポートするだけで丁々発止といかなかったことも残念な点です。
むしろ、今日の収穫だったのは最初に演奏されたシベリウスの"トゥオネラの白鳥"がとても美しかったことと後半のリムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」がメリハリの利いた素晴らしい演奏だったことです。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ダニエル・ブレンドゥルフ
  チェロ:宮田 大
  管弦楽:読売日本交響楽団 長原 幸太(コンサートマスター)

  シベリウス:組曲「レンミンカイネン」から"トゥオネラの白鳥"
  ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 Op.107
   《アンコール》サン=サーンス:『動物の謝肉祭(動物学的大幻想曲)』より第13曲「白鳥」

   《休憩》

  リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35


冒頭の"トゥオネラの白鳥"は弦の美しさとイングリッシュホルンの素晴らしい演奏が光りました。特に北村貴子のイングリッシュホルンは毎回、素晴らしい響きで魅了されます。前回のアランフェス協奏曲のときと同様に見事な演奏でした。

ショスタコーヴィチはチェロ協奏曲 第1番は宮田 大のチェロの響きの美しさは特筆すべきものでしたが、やはり、ショスタコーヴィチの深刻さ、沈痛さを特に第2楽章、第3楽章で表現してもらいたかったものです。この曲の新古典主義のシンプルな美しさは表現されていましたが、ショスタコーヴィチはそれだけでは本質に迫れないでしょう。サポートすべきオーケストラもあまりにおとなしい演奏でがっかりです。予習したCDは以下です。

 ミッシャ・マイスキー マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団

マイスキーのチェロは見事です。ショスタコーヴィチの本質に迫る気迫の演奏でした。

後半の「シェエラザード」は読売日本交響楽団のオーケストラの機能性が十分に発揮された見事な演奏でした。特に弦と木管の響きは最高に素晴らしいものでした。長原 幸太のソロ・ヴァイオリンの美しい響きには魅惑されました。また、この曲はチェロのソロが活躍することに初めて気が付きました。遠藤真理のチェロはさすがに素晴らしいですね。木管ではフルートが素晴らしい響きとテクニック。倉田 優のフルートですね。今後、注目しましょう。予習したCDは名演の誉れ高いチェリビダッケの海賊盤です。

 セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル レーベルはMETEOR

今回の演奏とは多分、10分以上も遅い演奏ですが、チェリビダッケらしく、濁らない響きの美しい演奏です。ただ、もう少し、速くないと部分的に迫力に欠けるきらいもあります。好みの分かれる演奏になるでしょう。まあ、一度聴いてみる価値はあるとは思います。

「シェエラザード」の素晴らしい演奏の余韻に浸りながら、みなとみらいのインターコンチネンタルホテルの裏の横浜港を望む岸壁で美しい風景を眺めます。風も涼しく、しばらく、海を見ていました。30分ほど、配偶者と何でもない話をして、ゆったりした時間を過ごしました。夕刻になって、みなとみらいの遊園地のざわめきの中を抜けて、ランドマークタワーに向かいます。今日は配偶者が誕生月特典の割引を利用して、フレンチのディナーをご馳走してくれるそうです。いつものランドマークタワーの68階の高層レストラン「ル シエール」です。予約していたので、窓際の眺めのよい席に案内されます。
まずは贅沢にシャンパンをいただきます。

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今日はコース料理《星のきらめき》をいただきます。
アントレはホワイトアスパラガスとホタテ貝です。ホワイトアスパラガスはしゃきしゃきして美味しく、ホタテ貝もこりっとした美味しさで満足。

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パンはsaraiはフランスパンを選択。さすがの美味しさです。

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スープはトマトの冷製スープ。上品で複雑な味の絶品です。ガスパッチョよりも美味しいねって、配偶者とうなづきあいます。

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魚は鱸のカダイフ巻き。カダイフというのはトウモロコシの粉をパスタのようにしたものだそうです。この揚げたカダイフと鱸がマッチして絶妙な味わいです。

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ここでグラニテとして、ソルベが出ます。さっぱりしますね。

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メインは仔牛フィレ肉のポワレをsaraiがいただきます。

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配偶者は合鴨胸肉のポワレです。無論、いずれも文句のつけようのない美味しさ。

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デザートは定番のクレームブリュレ。「ル シエール」自慢の一品だそうです。ぱりっとして美味しいです。

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2時間かけてディナーをいただくうちに外は美しい夜景になりました。みなとみらいから横浜駅のほうにかけての光の絨毯です。

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ちなみに視界がよければ、富士山ももちろん見えます。サービスにここからの眺めの写真をいただきました。

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スカイツリーや筑波山も見えるそうです。

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今日は耳も舌も贅沢をして、よい1日になりました。



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ロータス・カルテット:ベートーヴェン・サイクル第3回@鶴見サルビアホール 2017.6.12

ロータス・カルテットのベートーヴェン・サイクルは初日は作品8の全6曲、そして、2日目の中期と後期をはさんで、今日は中期の傑作、作品59《ラズモフスキー》全3曲とボリュームのある内容が続きます。今日の演奏はまた初日と同様、美しいアンサンブルの響きで小さなホールが満たされました。初日よりもリッチな響きで中期の傑作を堪能しました。2日目は力感あふれる演奏でしたが、ロータス・カルテットは曲によって、ずい分、響きや表現スタイルを変えています。こういうのもベートーヴェン全曲チクルスの醍醐味ですね。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  弦楽四重奏曲 第7番 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
  弦楽四重奏曲 第8番 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第9番 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」

今回のラズモフスキーは3曲通して、豊かな響き、おおらかな音楽表現という感じで一貫性のある演奏でした。その上で、とりわけ、弦楽四重奏曲 第7番 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」の演奏が素晴らしく感じられました。中でも第3楽章の美しい音楽には身がとろけそうになりました。特別、メローな表現だったわけではありませんが、ロータス・カルテットの精度の高い演奏がsaraiの心に響いたんです。この第3楽章が聴けただけでも、今回のベートーヴェン・チクルスに足を運んだ甲斐がありました。もっとも、白状すると、saraiはこの「ラズモフスキー第1番」の第3楽章が好きなんです。その好きな曲が素晴らしい演奏だったので、特別な満足感がありました。ところで、ロータス・カルテットの演奏はどの作品も緩徐楽章の演奏が目立って素晴らしいです。今日の「ラズモフスキー第2番」も第2楽章が素晴らしい演奏でした。
全体的にレベルの高い演奏でしたが、「ラズモフスキー第1番」が最も出来が良く、次いで「ラズモフスキー第2番」がよかったように思えます。こういう素晴らしい弦楽四重奏曲を聴くと、交響曲を聴いたとき以上の満足感があります。弦4本で織りなすピュアーな響きは最高に心に響きます。フルトヴェングラーは20歳頃、指揮の勉強をしているときにいつもベートーヴェンの弦楽四重奏曲のスコアを持ち歩いていたそうです。フルトヴェングラーのベートーヴェンの交響曲指揮の原点は弦楽四重奏曲のスコア読みにあったのではないかとひそかに想像しています。でなければ、交響曲第9番の第3楽章の透徹したような演奏はできなかったのではないかと勝手に思っています。

明日からは、いよいよ後期の第13番以降の4曲と大フーガです。どの曲をとってみてもベートーヴェンの最高傑作ばかりです。心して、集中力を高めて、ロータス・カルテットの渾身の演奏と対峙しましょう。明日はまず、第16番と第13番、そして、大フーガです。第13番のカヴァティーナと大フーガが一番、楽しみです。


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Es muss sein! ロータス・カルテット:ベートーヴェン・サイクル第4回@鶴見サルビアホール 2017.6.13

何とも凄い演奏でした。批評家でもない一介の音楽愛好家としては情緒的で主観的な感想が許されるのが嬉しいところです。これまでに自分が聴いてきた室内楽のコンサートで最高のものでした。前半の弦楽四重奏曲 第16番 Op.135は第3楽章がかって聴いたことがないほどの美しい演奏で心を慰撫される思いになりました。そして、第4楽章もMuss es sein?(そうでなければならないのか?)と書き込まれた導入部の充実した響きに続いて、ポジティブで確信に満ちた主部が演奏されました。まさにEs muss sein!(そうでなければならない!)という感じです。この第3楽章から第4楽章への構成は交響曲第9番と同じですね。圧巻のフィナーレで一瞬、このチクルスもこれで完了という充実感に至りました。しかし、まだ、第4回目のコンサートの前半が終わっただけです。その高揚感のまま、後半の弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130を聴きます。この第13番が第1楽章から最高に素晴らしい演奏です。まさにEs muss sein!を実感させるような演奏です。第4楽章まで高い緊張感を保ったまま、美しい響きに耳を傾けます。そして、第5楽章のカヴァティーナの最初の響きを聴いたとき、もろくもsaraiの心は崩壊します。心の奥襞に沁み込んでくるような美しい音楽が心に突き刺さり、感動の涙が止まりません。その後は放心状態。最後の大フーガも素晴らしい演奏でしたが、アドレナリン不足の状態なので遠くで音楽が響いているような感じでした。それでも壮大なフィナーレには深い感銘を受けました。
音楽って、何て、素晴らしい!!

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 Op.135

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130

   《休憩》

  大フーガ 変ロ長調 Op.133

個々の曲に細かい感想はありますが、このブログは音楽批評ブログではないので、こんなに感動したコンサートの些細な話は省略させてください。
それにしても、音楽に国境はないということは分かっていますが、日本人演奏家がヨーロッパ文化の最も深い(とsaraiが勝手に思っている)ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲をこんなにパーフェクトに演奏するのは驚愕以外の何物でもありません。ヨーロッパ在住の日本人が里帰り公演でこんな素晴らしい、それも多分、ヨーロッパでもそんなには聴けないような演奏をするんだったら、有り難がって、わざわざヨーロッパ遠征をして音楽を聴いているsaraiは何をやっているのか、ばかばかしい感じもします。時代が変わったんでしょうか。

明日は、いよいよ最終日。第15番と第14番という超ド級のプログラムです。このまま、さらにステップアップするんでしょうか。ロータス・カルテット、恐るべし!!

因みに関係ない話で恐縮ですが、Muss es sein? Es muss sein!で思い出しました。比較的、最近、読んだチェコ出身の作家ミラン・クンデラの小説《存在の耐えられない軽さ》で、小説のメインモティーフになっていたのが、この弦楽四重奏曲 第16番のMuss es sein? Es muss sein!です。政治状況の悪かったチェコを出て、スイスの病院に勤務していた主人公の外科医トマーシュは一緒に暮らしていた恋人のテレザの突然のチェコへの帰国を受けて、このEs muss sein!(そうでなければならない!)の言葉を発して、あえて、苦しい決断をして、彼女のあとを追って、チェコに帰国します。そもそも彼にベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第16番を聴くことを勧めたのは誰あろう、テレザだったんです。第4楽章に書かれている表題はDer schwer gefaßte Entschluß(苦しい決断の末)です。トマーシュもまた、ベートーヴェンの音楽に魅入られたように苦しい決断をして、表面的には転落の人生に落ち込んでいきます。でも、何が人の幸福なのか・・・それも人生、あれも人生ですね。この小説がハッピーエンドなのか、そうでないのか、それは読んだ人の人生の価値観に依るでしょう。ベートーヴェンだって、苦しい状態で後期の弦楽四重奏曲を書いたのがよかったか、悪かったか・・・そんなことは問題ではないでしょう。人生はすべからく、Es muss sein!ですからね。念のためですが、saraiはこの小説はハッピーエンドと信じて、感動しました。saraiも人生は Es muss sein! と信じて疑わない人間です。


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圧倒的な感動! ロータス・カルテット:ベートーヴェン・サイクル第5回@鶴見サルビアホール 2017.6.14

いやあ、ただただ、参りました。物凄い演奏でした。こんなコンサートは生涯に何度、経験したことがあったでしょうか。今回のベートーヴェンの全弦楽四重奏曲のチクルスの4回目までも素晴らしい演奏が続きましたが、今日のコンサートは異次元のレベルでした。前半の弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132は、自分が如何にこの曲を理解していなかったのかを思い知らされるような、聴いたこともないような演奏でした。5楽章から成るアーチ型の構造の作品ですが、真ん中の第3楽章の慈愛、感謝、慰撫に満ちた深い味わいの音楽を中心に両端の第1楽章と第5楽章の物悲しい調べがしみじみと心に語りかけてきます。この曲だけはこれまでCDのブダペスト四重奏団の演奏が自分にとっての至高の演奏でしたが、今日からはこのロータス・カルテットが忘れられない最高の演奏になりました。前半で圧倒的な感動に浸り、後半はぬけがらのようになってしまって、音楽を聴く集中力を欠いてしまうのではないかと危惧しましたが、それは杞憂に終わります。ロータス・カルテットの冒頭の響きだけでぐっと音楽に引き寄せられます。弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ長調 Op.131はベートーヴェンが作り出した究極の音楽です。(最後のピアノ・ソナタのOp.111とはいい勝負かも・・・) ロータス・カルテットはあり得ないような音楽を次から次へと提示します。ただ、茫然として聴き入るのみです。演奏はヒートアップし、最後の第7楽章は聴いたこともないような極上の世界に突入します。愛と哀しみ、力強さと寂しさ、希望と諦念、人生のあらゆる感情がないまぜになったような究極の音楽がホールの空間に満たされていきます。天国的な音楽ではなくて、現世を生きる人間が味わうことのできる最高の何かがそこにあります。ああ、生きてきて本当によかった・・・人生最高のものを与えられた喜びで深く、しみじみとした感動で頭が真っ白になります。感動の頂点でフィナーレです。こういう音楽を聴かせてくれたロータス・カルテットの4人に感謝するのみです。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ長調 Op.131


音楽に感動するとともに、己の無知も恥じないといけません。正直、今回のチクルスを聴く前は、ある意味、ロータス・カルテットをなめていました。日本人演奏家、それも巷でそれほど高名でないグループであることで、それほどは評価していなかったんです。今日の演奏だって、チクルスの4回の素晴らしい演奏を聴いてきたからこそ、ちゃんと受けとめることができたと思います。ロータス・カルテットは少なくとも、ベートーヴェンを演奏させれば、歴史に名を刻むカルテットであると思います。まだ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲CDが出ていないことが不思議なほどです。世間の評判はともかく、自分がこういうカルテットに出会えた幸運をただただ、喜びつつ、また、来年も日本でその演奏を聴けることを楽しみにしながら、本稿を閉じたいと思います。 いやあ、本当に凄かった!!



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ザンクト・アントンのハイキング:ガルツィック山頂のお花畑

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/8回目

ヴァルーガバーンⅠ Vallugabahn Iのゴンドラに乗って、海抜2647mのポイント、ヴァルーガグラートVallugagratを出発して、ガルツィック山Galzigに下りていきます。行く手は晴れ上がっています。とても美しい風景が広がっています。

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下方には緑の草原が広がっています。遠くにはチロルの山々が雲の間から顔をのぞかせています。

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ロープウェイは岩山の間を抜けていきます。小さな雪渓も見えます。

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ゴンドラは最後の岩塊の横を通り抜けます。

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その先はパーッと緑の野原が広がります。行く手のガルツィック山が見えてきます。

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高原の池の向こうには、雪をいだいた山々が見えます。チロル地方はアルプスの一部であることを実感するような景色です。

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ガルツィック山頂駅が見えてきます。

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駅がぐっと近づきます。もうすぐガルツィック山頂駅に到着します。

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ガルツィック山頂駅に到着。というか、また、戻ってきました。
ここまでのロープウェイのルートを地図で確認しておきましょう。

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ガルツィック山頂駅のカフェのテラス席はガランとしています。まだ、お昼前ですからね。

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ここにもアスレチック用の設備があります。子供たちが遊んでいます。ファミリーに親しまれるチロルの山ですね。

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ここからハイキングをしますが、既に山頂駅周辺の野原には小さな花々が咲いています。この花はホタルブクロでしょうか。

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ピンクの可愛い花はミヤマナデシコでしょうか。

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野原はお花畑状態です。綺麗ですね。

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この黄色い花はタカネスミレみたいですね。

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さて、山頂駅からハイキング開始です。麓のザンクト・アントンまで標高差約750mを下っていきます。

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配偶者はチロルのお花畑を楽しみにしています。元気一杯です。思いっ切り、歩きます。少なくとも、この時点ではそう思っていました。



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ザンクト・アントンのハイキング:お花畑の中のハイキング

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/9回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaからハイキング開始です。麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergまで標高差約750mを下っていきます。歩き始めると、いきなり、お花畑の真っただ中です。薄紅色の可愛い花が咲き乱れています。シロツメクサですね。

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ハイキング道にはちゃんと道標が立っています。これでは迷いっこしませんね。まずは道標で示しているマイエン湖Maienseeのほうに向かいます。

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一応、地図でハイキングコースを確認しておきましょう。(茶色の矢印のライン)

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チロルのお花畑の中を歩きます。配偶者は興味津々で周囲の景色に見入りながら、ゆっくりと歩きます。小さな色とりどりの花が咲き乱れ、素晴らしいです。

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黄色い可愛い花が咲いています。

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また、ピンク色のミヤマナデシコが咲いています。

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草の先には雪を抱いたチロルの山々が見えて、美しい景色を作っています。

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チロルの山並みの景色は格別の美しさです。

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道の周辺はずっとお花畑が続きます。

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高原の中のハイキングコースはとても気持ちがいいです。

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ハイキング道は小さな丘を越えます。丘の向こうには美しい山々。つい、足も軽くなります。

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ここはまだ山頂駅から少し下ってきた地点です。斜面の草原の上には山頂駅のある広場の展望台が見えています。

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斜面の草原には小さな花々が咲いています。

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可愛い花々を眺めながら、楽しいハイキングです。

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花が盛大に咲いているお花畑があります。日当たりによって、花の咲き具合が変わるんでしょうね。

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まだまだ、歩き始めたばかりですから、ルンルン気分で元気なハイキングが続きます。



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ザンクト・アントンのハイキング:チロルの花を愛でながらのハイキング

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/10回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。花を愛でながら歩きます。

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野原は一面、小さな花が咲き乱れています。

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まさにチロルのお花畑です。

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高山に咲く小さな花々と険しいチロルの山並みが素晴らしい景色を作り出しています。大満足です。

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花盛りの野原です。手前の白い花はホタルブクロですね。

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こちらにもホタルブクロが咲いていますが、色が薄紫です。

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山を背景に咲いている黄色い花はキンポウゲのようです。

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これは名もなき白い小花の群生です。もしかして、ワタスゲかな。

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ピンクの花の向こうには岩山がそそり立ちます。

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ハイカーたちが高原の道を歩いていきます。彼らはいいペースでどんどん歩き去っていきます。我々はにわかハイカーですから、彼らには全然付いていけません。

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かなり歩いてきた筈ですが、遠くの丘の上にはまだヴァルーガ山頂駅が見えています。

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また、道標が立っています。めざすマイエン湖Maienseeの方向が示してあります。正しいルートを歩いていることが確認できて、安心します。

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動物の往来を防止する電気柵が巡らせてあります。ハイカーは木戸を開閉して、柵を抜けます。木戸は通り抜けた後、必ず閉めないといけないですね。

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これはシュロソウのようです。毒性の強い草花だそうです。

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これは青紫の一般的なものではありませんが、赤いムシャリンドウの蕾のようです。蕾が固いので、咲いた状態が見られないのが残念です。

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高原の野草探しのようなハイキングが続きます。マイエン湖はまだ遠いようです。



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ザンクト・アントンのハイキング:ハイキングは次第に悪路へ

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/11回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。花を愛でながら歩いていますが、だんだんと道の周りが荒れ野になってきます。

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もう、お花畑にはなっていませんが、野の中に1輪花が咲いています。クイーンアンズレースです。

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道はかなりの下り坂になって、下の方には集落が見えます。サン・クリストフSt Christophの村でしょうか。

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サン・クリストフの村を視界に収めつつ、そちらには向かわずに下のほうに下りていきます。

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下に少し広い道が見えてきます。アールベルク・シュネルシュトラーセArlberg Schnellstraßeです。この道はヴァルーガ山頂駅とサン・クリストフの村を結ぶ道です。ですから、我々はこの道を外れて、ハイキング道を歩いていたんです。

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このあたりの斜面は背丈の低い木がびっしりと生えています。空には鰯雲です。

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また、電気柵が正面にあります。木戸を抜けていきましょう。

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電気柵を抜けると、また、赤いムシャリンドウの群生があります。下にはアールベルク・シュネルシュトラーセの道が見えています。

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ここで後ろを振り返ると、サン・クリストフの村の向こうにチロルの山々が連なっています。

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斜面の道を下って、アールベルク・シュネルシュトラーセの道に向かいます。

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アールベルク・シュネルシュトラーセの道に出ました。マイエン湖への方向を示す道標があります。それに従って、アールベルク・シュネルシュトラーセの道を歩きます。

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すぐに次の道標があります。ここから、また、アールベルク・シュネルシュトラーセの道を外れます。

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野原の中のハイキング道に入ります。

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野原にはキンポウゲが咲いています。

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この先は次第に道が険しくなります。

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とてもハイキングなんてものじゃありません。ここからは悪戦苦闘。そろりそろりと急な坂道を下っていきます。



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ザンクト・アントンのハイキング:高原に佇む美しきマイエン湖

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/12回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。次第に道が険しくなり、かなりの急坂を降りていきます。これまでのちょっとしたハイキング気分はすっかり吹っ飛びます。そろりそろり気を付けながら降りていきます。それでも途中、ぬかるみに足を取られてsaraiが転倒してしまいます。幸運にも、ただ、足と手を泥で汚しただけで済みます。十分に気を付けないとあぶないですね。このハイキングコースは初心者コースとのことですが、我々も歳ですから、苦戦してしまいます。花を愛でるどころではありませんが、時折、野に咲く花を見ると、心が和みます。

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急坂を下り終えると、ようやく行く手に水面が見えてきます。マイエン湖Maienseeでしょうか。

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湖がだんだん見えてきます。なんとかハイキングポイントのマイエン湖に辿り着いたようですね。

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山野草を眺める余裕もできます。

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マイエン湖の案内板があります。ここからはマイエン・ハイキング道Maienwegというコースが始まるようです。その先にゼンヒュッテSennhütteという山小屋があるようです。

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マイエン湖は岩山の手前にひっそりと佇んでいます。

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残念なことに、高圧線がその上を横切り、無粋な鉄塔まで立っています。景観保護の運動はなかったんでしょうか。日本人には、そんなことを言う資格はありませんけどね。

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マイエン湖の水辺に着きます。マイエン湖は小さくても綺麗な水場です。

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早速、saraiはマイエン湖のベストショットを狙います。

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マイエン湖は細長い湖でその先には高い山が見えます。

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湖の反対側を眺めます。こちらが先ほど歩いてきた側です。穏やかな水面ですね。

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再び、これから歩いていく方向を眺めます。湖の水辺に沿って、木道が続いています。

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その木道を歩いて、湖畔を過ぎていきます。

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マイエン湖の先は石を並べたハイキング道が続いています。

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その小道を少し歩いたところで振り返ると、山の間にマイエン湖が綺麗に収まっています。

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ここまで1時間以上もかかりました。少しペースを上げたいところですが、逆に疲労感も高まってきます。ゼンヒュッテに向かって頑張って歩いて行きましょう。



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ザンクト・アントンのハイキング:どこまでも延々と続くハイキングコース

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/13回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。マイエン湖Maienseeを過ぎて、ゼンヒュッテSennhütteという山小屋に向かうマイエン・ハイキング道Maienwegというコースに歩み出したところです。地図でハイキングコースを確認しておきましょう。

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妙な木の案内板が立っています。道標ではありませんね。どうやら、saraiの推理では年ごとの積雪量を示すものではないかと思います。一番積もったのは1999年の335cmで、最近では2011年に310cmも積もったんですね。このあたりは世界を代表するスキーリゾートですから、積雪が多いのは当たり前ですが、それにしてもよく降るようです。

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ここからはマイエン湖までの悪路とは違い、割と歩きやすい道になります。

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景色もよくて、気持ちのよい道です。

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勾配も緩やかなので助かります。

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チロルの山々を眺めながら、のんびりと歩きます。かなり、疲れてきてますからね。

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配偶者は後ろから機嫌よく歩いてきます。

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しかし、歩いても歩いても、一向に周りの景色は変わりません。少しは急いで歩かないといけないかもしれません。

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樹木の間から見える山の景色はとても素晴らしいんですが、なかなか、前に進んでいる実感がありません。

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ところで、いつまでも周りに邪魔な高圧線が見えます。どうやら、ハイキング道は高圧線に沿っているようです。

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先には高圧線の鉄塔まで見えてくる始末です。

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多くの家族連れもハイキングしています。やはり、手ごろなハイキングコースなんですね。

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もう、さきほどのようなお花畑はありませんが、時折、可憐な花は見かけます。目の保養になります。

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木で作ったスキーヤーの看板が立っています。このあたりも冬はスキーツアーのコースになるんでしょうか。

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どうやら、ここがスキーの有名なポイントのようです。オーストリアで初めてスキー学校を創設した、アールベルク出身の偉大なスキー指導者のハンネス・シュナイダーHannes Schneiderがここからスキーで滑り降りたと説明板に書かれています。彼は1930年に来日して、日本でも本格的なスキー技術の指導を行ったそうです。世界的に「アルペンスキーの父」として知られているそうです。このアールベルク地方は近代アルペン・スキーの発祥地なんですね。

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ゼンヒュッテはまだまだ遠いようです。あせらずに歩いて行きましょう。



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ザンクト・アントンのハイキング:試練が続くハイキング・・・お馬さんや電気柵がとうせんぼ

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/14回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。マイエン湖MaienseeからゼンヒュッテSennhütteまでのとても長いマイエン・ハイキング道Maienwegを歩いています。歩いても歩いてもゼンヒュッテは遠いというのが実感です。石で固められた階段のような下り坂を歩いていきます。

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下り坂の先には、また、道標があります。分かれ道になっていますが、ゼンヒュッテへの案内があるので、安心です。

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2本の木の間に妙な扉があります。もちろん、これを開けて進みますが、何でしょうね。実は柵の端っこなんです。

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道のまわりにブルーベリーがあります。好きな人は摘むのでしょうね。saraiと配偶者は生憎、好みではありません。後で見かけましたが、ベリーを摘んで食べている子もいました。籠いっぱいに持っている人もいました。ハイキングの楽しみ方はいろいろです。

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また、高圧線の鉄塔です。結局、高圧線に沿って、歩いてきました。

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道標を確認しながら、進みます。

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またまた、鉄塔です。

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下のほうに妙なループがあります。どうやら、地面の下を自動車専用道路が走っているようです。この道路はアールベルク通りArlbergstraßeのようです。このあたりだけが半地下トンネルになっています。その上の地面には馬が放牧されています。

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道標に従って進みます。

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お馬さんが放牧されているところに出ます。お馬さんの横を通らないと先に進めません。お馬さんの鼻先を失礼して慎重に通り抜けます。

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ところで、ほかのハイカーの方からカメラのシャッターを切ってほしいと依頼され、お馬さんの前で写真を撮ってあげました。すると、お返しにsaraiと配偶者の写真も撮ってあげるよとのことで海外では珍しく仲良く記念撮影と相成りました。それもお馬さんと一緒に写真に納まります。

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お馬さんの横を通り抜けた先は広い道が整備されています。

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そこから振り返ると、お馬さんが草を食んでいるのが遠くに見えます。

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路傍に道標が無残にも倒れています。困りますね。

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ひとしきり歩いていくと電気柵にとうせんぼされます。

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この電気柵は下をくぐれないことはないのですが、ハイキングルートでそんなことはありえませんね。さて、どうしよう? ちょっと思案して、引き返そうかと迷います。すると、意外な救世主が現れるんです。



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ザンクト・アントンのハイキング:電気柵を通り抜ける方法とは・・・先が見えてきたハイキング

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/15回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。ゼンヒュッテSennhütteに向かって歩いていると、何と電気柵にとうせんぼされます。

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どうしたものかと悩んだ挙句に道を間違えたのかと思い、戻ろうかと思っているところに、小さな女の子とママの3人連れがやってきて、女の子がヒョイと電線の片方を外してくれます。なるほど!確かにそうすればよいのですね。知らないとなかなかそういう動作は思いつきません。無事、電気柵を通り抜けて、彼女たちと一緒に先へ進みます。道標があります。やはり、この道でよかったんです。危うく、道を戻って、迷ってしまうところでした。

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と、自動車道にぶつかります。いよいよハイキングコースは終わりかと思ったら、自動車道を横切ってその先のコースに入っていきます。彼女たちは歩き慣れていますね。ご同行願いたいものです。またまた、道標があります。ゼンヒュッテまではまだ30分もかかるようです。

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色んな人が歩いています。親子の家族が多いです。かなり小さい子も歩いています。もちろん夫婦も多いですね。でも、これは今日の好天のお蔭ですね。いやはや、まわりの風景がとても美しいです。

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足元を見ると、清流が湧き出して、チョロチョロ流れています。

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やがて、その清流が小川になっています。その小川に架かる木橋を渡ります。

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道はだんだん歩きやすくなってきます。標識やコースも整備され、木道も増えてきました。

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長い木道を抜けていきます。

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木道の先は小さな森のなかの小道になっているようです。

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木道のまわりの野原は綺麗ですね。

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野原には、白い小さなワタスゲが咲いています。

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森の小道にはいると、そこで長かったマイエン・ハイキング道Maienwegもおしまいのようです。ここからはヴンダーヴァンダー道WunderWanderWeg、すなわち、素晴らしきハイキングコースということです。

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森の中には色んな案内板があります。

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綺麗に整備されています。このあたり一帯が国立公園のようです。

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また、木道を通り抜けていきます。

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もうすぐ、ゼンヒュッテに到着しそうです。こうなると、俄然、元気が出てきます。



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ザンクト・アントンのハイキング:ゼンヒュッテに到着

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/16回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。ゼンヒュッテSennhütte近くになると、あたり一帯が綺麗に整備された公園になっています。ベンチはもちろん、たくさん設置されています。

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ここからのチロルの山々の眺めも格別です。

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公園スペースの中に展望鑑賞デッキのようなものが突き出しています。そこから、チロルの景色を思いっ切り堪能します。

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これがsaraiが眺めていたチロルの景色です。写真では、その素晴らしさがすべてお伝えできないのが残念です。

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高圧線の鉄塔の連なっていく先はザンクト・アントンの町でしょうか。

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さて、また、木道を歩いて、ゼンヒュッテに向かいます。ゼンヒュッテはもうすぐの筈です。

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木道が連なって続いています。

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歩きにくそうなところはすべて木道になっています。公園エリア内の整備が最高です。

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どんどん歩いて行くと、ようやくゼンヒュッテが見えてきます。

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こうなると自然に足が早まり、ゼンヒュッテに突進です。とはいえ、もう足はがくがくです。

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遂にゼンヒュッテの入り口の木の門です。粗末な門ですが、疲れたsaraiには天国の門に見えます。

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ゼンヒュッテの真上の丘にやってきました。

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まわりは水が引かれている不思議なガーデンになっています。

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ロープウェイのゴンドラが動いています。朝、最初に乗ったロープウェイ、ガルツィックバーンGalzigbahnです。ようやく最終地点近くに到着しました。

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ゼンヒュッテの前に行くと、何とエーデルワイスの花が咲いています。といっても野生ではなく、鉢植えです。

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エーデルワイスの花を見て、チロルに来たことを実感します。さあ、ゼンヒュッテで一服しましょう。



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ザンクト・アントンのハイキング:ゼンヒュッテで一服・・・エーデルワイスがお出迎え

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/17回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。ゼンヒュッテSennhütteにようやく到着しました。ゼンヒュッテの前には綺麗な鉢植えのエーデルワイスが咲いています。チロルを代表する花ですね。いかにもハイキング、ご苦労様って言われた感じです。

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一服しようとゼンヒュッテのテラスに行くと、大勢の人が席に着いているのに驚きます。

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ゼンヒュッテのまわりは子供たちの遊び場にもなっています。花壇もよく手入れされています。よく見ると、なんとエーデルワイスの形の花壇はエーデルワイスの花がいっぱい咲いています。やはり、エーデルワイスはチロルの花なんですね。配偶者はお持ち帰りしたい気分のようですが、この土地に咲いてこそのエーデルワイスでしょう。

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私たちも冷たい飲み物を頂くことにして、オーダーします。

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ハイキングコースのチェックに余念のない女性もいますね。みなさん、それぞれ楽し気です。

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テラス席からはチロルの美しい景色が望めます。

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やがて、冷たい飲み物が運ばれてきます。乾いた喉には嬉しいですね。

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一服したところで、先を急ぎましょう。ゼンヒュッテの建物を出ます。看板を見ると。まだ、敷地内でアルプスの花が見られるようです。

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外からゼンヒュッテを見上げたところです。花で飾られていますね。

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花壇には、エーデルワイスの花が綺麗に咲き誇っています。こんなにエーデルワイスが咲いているのを見たのは初めてです。

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斜面の下の方には、チロルっぽい家が並んでいます。

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家々の間を縫いながら、下り道を歩いていきます。

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堅牢そうな丸太小屋があります。よく見ると、小屋の傍らに山羊がいます。ツヴェルクツィーゲZwergziegeでしょうか。山羊小屋なのでしょうね。

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道標があります。ここからはザンクト・アントンを目指して歩きます。

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また、道標です。ザンクト・アントンへはゾンネン・ヴェーグSonnenWegというハイキング道を歩くようです。

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ハイキングも終盤です。疲れていますが、頑張って歩きましょう。



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異形のバルトーク、納得のリゲティ:アルディッティ・カルテット@鶴見サルビアホール 2017.6.26

ロータス・カルテットの感動のさめやらぬ鶴見サルビアホールですが、今日は現代音楽の旗手のアルディッティ・カルテットを聴きます。噂通りの先鋭的な演奏にうなりました。今や、古典とも思えるバルトークが前衛的にも思える演奏で驚かされました。一方、まだまだ、現代音楽でも通りそうなリゲティが落ち着いた演奏で結構、聴きやすかったのも逆の驚きでした。後半の細川俊夫、ラッヘンマンはさすがにまったく分からなかったというのが本音です。このあたりが本当の現代音楽ですね。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:アルディッティ・カルテット
   第1ヴァイオリン:アーヴィン・アルディッティ
   第2ヴァイオリン:アショット・サルキシャン
   ヴィオラ:ラルフ・エーラース
   チェロ:ルーカス・フェルス

  バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番
  リゲティ:弦楽四重奏曲 第2番

   《休憩》

  細川俊夫:沈黙の花
  ラッヘンマン:弦楽四重奏曲 第3番「グリド」


1曲目のバルトークの弦楽四重奏曲 第3番は20世紀の最高の弦楽四重奏曲であるバルトークの6曲の中でも、最も先鋭的と言える作品です。単一楽章のたった15分ほどの作品ですが、凝縮した内容に圧倒されます。この際、手持ちのLP、CDを総ざらいして、予習しました。予習したのは以下のLP3枚、CD6枚です。

 LP:ハンガリー四重奏団(1961年)、ジュリアード四重奏団(2回目録音、1963年)、バルトーク四重奏団(1966年)
 CD:ジュリアード四重奏団(1回目録音、1950年)(3回目録音、1981年)、ヴェーグ四重奏団(1972年)、アルバン・ベルク四重奏団(1983年)、エマーソン・カルテット(1988年)、ハーゲン・カルテット(1995年)

LPの3枚、ハンガリー四重奏団、ジュリアード四重奏団(2回目録音)、バルトーク四重奏団はわざわざLPをコレクションするほど気に入ったものですから、もちろん、すべて名演で素晴らしい演奏です。ちなみにsaraiがこの曲を最初に聴いたのはジュリアード四重奏団(2回目録音)でした。今回、ジュリアード四重奏団の3回の録音を聴くと、1回目のモノラル録音は表現主義的とも思える切り込んだ演奏ですが、音楽的には2回目の録音が鋭角的な美しい演奏でこれがベスト。3回目は少なくとも、この第3番はアプローチが弱い感じ。全体で最高に素晴らしいのは、エマーソン・カルテットの演奏です。最高のテクニックでやりたい放題とも思える自由な演奏ですっかり魅惑されました。

その上で、今日のアルディッティ・カルテットの演奏ですが、これが予習しまくったバルトークの同じ曲とは思えないような、前衛的とも思える新鮮な演奏です。まるで世界初演の曲を聴いたような感覚です。アルディッティ・カルテットの凄まじい演奏に圧倒されました。もし、バルトークが生きているうちにこの演奏を聴いたなら、その後の作曲が変わったのではないかと思いました。もっとも、saraiはこういうバルトークをCDで聴きたいかと言えば、それはありません。今、所有しているLP、CDで聴きたいというのが本音です。ただ、今日の演奏はカルチャーショックみたいなもので、バルトークの新しい一面を聴けて、よかったと思っています。また、アルディッティ・カルテットで今度は第4番を聴きたいと思っています。意外に第3番よりも前衛さはないのではないかと想像しています。

2曲目はリゲティの弦楽四重奏曲 第2番です。リゲティは弦楽四重奏曲を2曲書いていて、第1番はハンガリーから亡命する前の1954年で、亡命後のような前衛的な手法で作曲することはなく、まるでバルトークの第4番あたりの感じの作品です。そして、今日演奏された第2番は亡命後、シュトックハウゼンらの現代音楽の手法に影響されて、トーン・クラスター、ポリリズムなどの手法を駆使して、前衛的な音楽として書かれました。書かれたのは1968年です。スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」で使われて有名になったルクス・エテルナ(1966年)が書かれた2年後のことです。もちろん、バルトークよりも前衛的な作品ですが、saraiの耳には、むしろ、このリゲティのほうがフツーに聴けました。まあ、演奏がよかったということです。そう感じたのは、この作品の予習をこのアルディッティ・カルテットの2枚のCDで聴いたせいかも知れません。

  1994年 リゲティ・エディション1 弦楽四重奏と二重奏のための作品集
2005年 アルディッティ弦楽四重奏団:ウィグモア・ホール・ライヴ ナンカロウ/リゲティ/デュテイユー

リゲティ・エディション1には、弦楽四重奏曲第1番ほかも含まれており、素晴らしい内容です。リゲティのファンでなくても、必聴の1枚です。このCDの演奏と今日の演奏はほぼ同じでした。いかに前衛的な手法を使っていても、やはり、リゲティの作品は音楽的な内容がリッチに詰まっています。アルディッティ・カルテットはある意味、それを明快に演奏してくれます。彼らが超絶技巧を誇っているからでしょう。第2楽章はルクス・エテルナを彷彿とさせる宇宙的な空間イメージを感じさせますし、第3楽章のピチカートのポリリズムは心地よい限りです。そして、第5楽章はもはや、古典的な感覚を覚えます。バルトークの6曲とリゲティの2曲は今後、セットで聴きたくなりそうです。

後半の細川俊夫とラッヘンマンもちゃんとアルディッティ・カルテットの演奏で予習までしましたが、これはsaraiには難解でついていけませんでした。ですから、コメントはなしです。ただ、アルディッティ・カルテットの超絶的な演奏による多彩な音響には脱帽でした。分からなかったのは音楽的な内容です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ザンクト・アントンのハイキング:無事、ハイキング完了

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/18回目

ヴァルーガ山頂駅Vallugaから麓のザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergに向かって、ハイキングしているところです。ゼンヒュッテSennhütteを過ぎて、ザンクト・アントンの町ももうすぐです。道標を見ると、ゾンネン・ヴェーグSonnenWegというハイキング道は終わり、ここからはモーゼン・ヴェーグMoosenWegというハイキング道がザンクト・アントンまで続くようです。

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やがて、ロープウェイ、ガルツィックバーンGalzigbahnの前に出ます。ゴンドラが忙しそうに動いています。かなり下のほうにガルツィックバーンの麓駅も見えています。その向こうにはザンクト・アントンの町も見えています。いよいよ、ハイキングの最終地点です。麓駅のほうに向かって急ぎ足になります。

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もう道に迷う恐れはありませんが、それでも道標を確認しながら歩きます。

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ロープウェイの下の草原の中にハイキング道が続いています。

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またしても電気柵を抜けて進みます。

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頭上をゴンドラが上ったり、下ったりしています。

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草原を下る道で、ずいぶん楽な筈ですが、いかんせん疲れています。ゆっくりゆっくり麓駅を目指します。

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それでも次第に麓駅の姿が大きくなってきます。

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もう道標もこれが最後でしょう。

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目の前が麓駅です。ようやく、到着です。バンザ~イ! 4時間ちょっとかかりました。ガイドブックでは2~3時間となっていますが、倍近くかかってしまいましたね。

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今日の行程を地図でおさらいしておきましょう。ロープウェイを3つ乗り継いでヴァルーガ山頂Vallugaに上り、そこからのチロル、アルプスの景色を楽しみ、また、ロープウェイでガルツィック山頂Galzigに下って、そこからハイキングして出発点のガルツィックバーンの麓駅まで歩いてきました。

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麓駅の裏を抜けて、ザンクト・アントンの町に出る道に出ました。ハイキング道とはお別れです。

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なにかお土産をと足を引きずり、お店を眺めながらホテルに戻ります。

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が、お土産となるものは何もありません。町の大通りも閑散としたものです。

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まだちょっと時間が早いのですが、早めに駅に行って、電車を待ちましょう。ホテルに預けてあった荷物を引き取って、駅に向かいます。駅前に流れるロザンナ川Rosannaは清冽な流れです。

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川を渡ると、そこには大きな駅舎があります。小さな町には不似合いな立派な駅です。

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駅舎には何もないので、すぐにホームに出ます。ホームの屋根越しに先ほどハイキングした山が見えます。

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まだ、乗車予定のレールジェットの到着まで30分ほどあります。ぼんやりしながら、ホームで待ちます。

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この駅は乗降客も少ないですが、駅もホームもなかなか立派です。5分ほど遅れてレールジェットが到着。

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ここから、インスブルックInnsbruck経由でイェンバッハJenbachに向かいます。2時間弱で到着できる筈だったんですが・・・。



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ザンクト・アントンからイェンバッハへ

2016年7月28日木曜日@ザンクト・アントン~イェンバッハ/19回目

ザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergでのハイキングを終えて、ザンクト・アントンの町ともお別れです。ザンクト・アントン駅でレールジェットに乗り込んで、インスブルックInnsbruckに向かいます。そこで乗り換えて、今日はイェンバッハJenbachまで行き、そこのホテルに投宿します。明日と明後日、イェンバッハを起点にチロルの山や湖を巡ります。その後、遂にザルツブルグSalzburgではいり、ザルツブルグ音楽祭を初体験します。

これはネットで購入済のイェンバッハまでの鉄道チケットです。

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これはザンクト・アントンからインスブルックまでのレールジェットの指定席券です。

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ザンクト・アントンからインスブルックまでレールジェットで1時間ちょっとなのでファーストクラスはもったいないので、セカンドクラスです。でも指定席を取っておいてよかったです。それなりに混んでいます。またまたチロルらしい景色の中をレールジェットは走ります。

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山際に小さな村が見えるのもチロルらしい風景です。

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美しい車窓に見入っているうちにインスブルックが近づいてきます。

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インスブルックに到着です。ここで乗り換えて、イェンバッハに向かいます。ここからはEC(ユーロシティ)に乗りますが、念のために指定席券を購入済です。インスブルックからイェンバッハまではたったの17分の乗車ですけどね。

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ところがインスブルック駅で発車予定の時刻を確認すると、イェンバッハに向かう電車の到着は30分遅れとの表示。saraiは、何かうまい手はないかと思案して、駅のインフォメーションに確認しますが、何の手段もありません。おとなしくホームで待つしかありません。そろそろ、30分遅れの電車が到着する時刻です。電車の到着予定表示板を見ると、ヴェネチアからのECがあと数分で到着するようです。

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ようやく、電車が到着して乗り込もうとしますが、自転車を持ち込んでいる人が多く、乗り降りも本当に大変です。夏休みなんですね。自転車遊びにかける情熱は我々には理解しがたいものです。自転車を乗せる専用列車が連結されていたり、車両にも自転車置き場があります。

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電車に乗るのも慌ただしく、17分ほどでイェンバッハに到着です。
ザンクト・アントンからイェンバッハまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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イェンバッハの駅は、あれれ、ここに何をしに来たのかしらと思うほど、殺風景な何もない駅です。saraiは、とりあえず、配偶者にホテルまでは15分ほど歩くのだと説明します。駅前にはホテルもレストランも何もありません。タクシーが停まっているだけで、街はちょっと離れた丘の上にあるようです。配偶者が歩くためには靴を履き変えないと・・・と思っていたそうですが、その時、saraiはそれほどの熟慮なしに停まっているタクシーに向かって手を挙げます。電車が遅れ、予定より1時間ほど到着が遅くなっているので奮発することにしたんです。何せ、まだ明るいとは言え、もう夜の7時半ですからね。歩くつもりだった配偶者は大喜びの模様です。タクシーでホテルに向かいますが、歩かなくて本当に良かったと思うほどの急な坂道で、ホテルはかなり遠いです。荷物を引っ張って歩けば30分はかかっていたでしょう。タクシーのドライバーはとっても親切で重いかばんを2つもヒョイと持ち上げて、レセプションまで運んでくれます。別れ際には、また電話してタクシーを呼んでねと名刺をくれます。この名刺が後々、役に立つんです。ホテルのレセプションに行くと、すぐに我々が誰なのか分かっているようです。どうやら最後に到着した宿泊客だったようです。

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チェックインを済ませ、ホテルのレストランは何時まで開いているのかと訊くと8時よとのこと。レストランはなかなか小奇麗です。ここで夕食をいただきましょう。

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部屋は結構、ゴージャスです。料金も高めで、saraiの基準の倍以上ですから当然でしょう。因みにこのホテルはホテル イェンバッハーホフHotel Jenbacherhofです。

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ベッドも広くて、気持ちがよさそうです。

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ふわふわのソファまであります。

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もちろん、バスタブもあります。ところで、部屋の時計を見ると、8時10分前です。あと10分でレストランが閉まります。急がないと、夕食を食べそこないそうです。荷物を部屋に放り込んだだけで、すぐにレストランへ急行します。十分、間に合って、テーブルに案内されます。とりあえず、今日の二人の労をねぎらって、白ワインをいただきましょう。

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次は美味しいスープです。

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これは配偶者の頼んだスープ。ちょっと変わってますね。

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メインはウィンナーシュニッツェルをいただきます。そう、もうここはオーストリアですから、ウィーン料理がいただけるんです。

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美味しい夕食をいただいたところですぐに部屋に戻ります。今日は疲れました。早く寝ましょう。
明日はツィラータール鉄道でツィラータールの奥にあるマイヤーホーフェンに出かけます。そこでまた、飽きもせずにロープウェイでチロルの山に上る予定です。好天が続くことを願いましょう。



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今年のヨーロッパ遠征・・・急いで準備にかかりましょう

今年のヨーロッパ遠征もいつの間にか、3週間後の出発が迫ってきました。昨年のチロル地方の旅をブログに書いているところですが、中断して、今年の旅の準備に移行します。

旅の準備は優先度順で言えば、大きく次のようなものです。

1.コンサート・オペラのチケットの予約・購入
2.旅の移動の準備
 ・移動手段とスケジュールの調整
 ・チケット(航空機、鉄道など)の予約・購入
3.ホテルの予約
4.訪問先ルートの調査・決定、レストラン・カフェなどの調査
5.コンサート・オペラの予習
6.旅の道具の準備ユングフラウ VIPパス

この中で1と3は完了。5は粛々と進行中(ハイティンクのマーラー:交響曲第9番のCD/DVDは8枚すべて聴きました。素晴らしかった! 別途、記事にします。)。問題は2(鉄道)と4(旅のルート)の一部が未定だということです。旅の日程は以下のようになっています。

1~2日目 エールフランス航空でパリ経由ミラノ着。鉄道でヴェローナへ移動。ヴェローナ観光。
      夜はアレーナ・ディ・ヴェローナで野外オペラ《アイーダ》 ヴェローナ泊
3日目 ミラノへ移動し、ミラノ泊。トリノへ日帰り観光。
4日目 ミラノ周辺で観光。詳細は未定(湖水地方、クレモナ、パルマあたりが候補)
    スイス国境に鉄道で移動し、ベリンツォーナ泊
5日目 ウィリアム・テル急行でベリンツォーナからルツェルンへ移動。ルツェルン観光。ルツェルン泊
6日目 ベルナーオーバーラントのアルプス観光。ユングフラウヨッホ訪問。メンリッヒェン山頂付近の山荘ホテル泊
7日目 メンリッヒェン、グリンデルワルトでのハイキング・散策。ルツェルン泊
8日目 ピラトゥス山でハイキング。ルツェルンからザルツブルクまで鉄道移動。ザルツブルク泊
9~19日目 ザルツブルク音楽祭。ザルツブルク泊
内、13日目 ガルミッシュ=パルテンキルヒェン訪問。ツークシュピッツェへ登頂。ガルミッシュ=パルテンキルヒェン泊
  14日目 ガルミッシュ=パルテンキルヒェンあたりを観光。ヴィース巡礼教会訪問。
19~20日目 ザルツブルクからミュンヘンへ鉄道移動。ミュンヘンからパリ経由で帰国(エールフランス航空)

課題は以下です。

1.スイス国内での鉄道チケットの手配が未(ウィリアム・テル急行の指定席チケットのみ購入済)
2.4日目のミラノ周辺の訪問地の検討
3.スイスのアルプス観光の詳細の詰め
4.各地での街歩きの詳細の詰め、レストラン・カフェなどの調査

まずは1のスイス国内での鉄道チケットの手配が当面の急務になります。
以下のような選択肢があります。

1.スイス・トラベル・パス 連続3日間 ファーストクラスまたはセカンドクラス
   鉄道がすべて無料になります。登山電車は半額です。
2.スイス半額パス ファーストクラスもセカンドクラスも同額
   鉄道や登山鉄道が半額になります。
3.リージョナルパス・ベルナーオーバーラント セカンドクラス(ファーストクラスもある)
   地域内の鉄道や登山鉄道がすべて無料になります。ベリンツォーナからルツェルンまでの鉄道は正規料金。ユングフラウ鉄道は半額。
4.ユングフラウ・トラベル・パスあるいはユングフラウ VIPパス
   インターラーケンから先の登山鉄道が無料にあります。ユングフラウ VIPパスはさらにユングフラウ鉄道も1回往復は無料です。

これらは微妙に料金が拮抗しているので、ルートを考えながら、きっちりと料金計算して、最適解を見つける必要があります。しかし、お天気次第でルート変更もありうるのでなかなか悩ましいところです。明日はそのルートを考えながら、決めにかかりましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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