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トリフォノフのプロコフィエフ凄過ぎ!!:読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.9.18

ザルツブルク音楽祭で聴いたばかりのトリフォノフ、しかも同じプロコフィエフのピアノ協奏曲 第2番。違うと言えば、オーケストラが今日は読売日本交響楽団、ザルツブルク音楽祭はウィーン・フィル。でも、とても同じ曲には思えないほど、トリフォノフが大変貌。これって、何故? もちろん、プロコフィエフのピアノ協奏曲だから、ガンガン弾きまくったのは同じだけど、ザルツブルク音楽祭ではもっとおとなしい弾き方だった感じ。今日は冒頭こそ猫をかぶっていたけど、第1楽章で一度、ピアノが休んだ後、トリフォノフは一気に凶暴になり、思いっ切り、弾くわ、弾くわ、やりたい放題。以前聴いたアンナ・ヴィニツカヤ(インバル&都響)も強烈だったけど、今日のトリフォノフほどではなかったと思う。たしかにこういうプロコフィエフもありだと思うし、sarai的には衝撃的で楽しめたけど、きっと賛否両論の演奏でしょうね。予習したCDではベロフが同じように弾いていましたが、世評では、騒々しいという人が多いようです。saraiはそうは思わなかったし、色んな弾き方があると思います。対局にあるのがトラーゼの演奏です。一種の心理劇のような感じで弾いています。トラーゼによると、この曲はプロコフィエフが作曲中に自殺した友人への思いを投影しているとのこと。それはそれで面白い演奏ですが、この曲はそういう劇的な解釈がなくても、音楽的に素晴らしい出来だとも思います。実際、予習したCDでは、どのピアニストもそれぞれ固有の弾き方をしていて、大変、面白いんです。今日のトリフォノフは凄過ぎた演奏でしたが、それが最高だとは思いませんけれども、いいものを聴かせてもらったとは思いました。少なくともザルツブルク音楽祭のときよりもずっと楽しめる演奏でした。彼はこのところ、ずっと、この曲ばかり弾いていたので、今日はその成果として、思う存分、弾いたのでしょう。面白いピアニストの一人です。もちろん、ずっと凶暴な弾き方をしていたんではなく、ナイーブ過ぎる部分もありました。振れ幅の大きい、個性のあるピアニストです。いやあ、驚いた!!

これが前半のプログラムでしたが、後半は一転して、コルネリウス・マイスターがとっても優しい・・・とびっきり優し過ぎるベートーヴェンの田園を聴かせてくれました。読響のアンサンブルも素晴らしかったし、うっとりどころではなく、耳をそばだてて聴き入りました。まさにウィーンの自然を感じさせる、見事な演奏でした。この曲はこうでなくっちゃね。ウィーンで腕を磨いたマイスターならではでしょう。マイスターの指揮はウィーン放送交響楽団のコンサートで3度聴いています。最初はアン・デア・ウィーン劇場でのオペレッタ《こうもり》。2度目はこの横浜みなとみらいホール。3度目はウィーン楽友協会。どんどん腕を上げてきたという感想を持っていましたが、今日の指揮もオーケストラこそ違え、ますます腕を上げたという感じです。一言で言えば、彼の指揮はウィーン風のように思えます。ウィーン風って何?って、突っ込まれそうですが、繊細にして、優雅というところでしょうか。そう言えば、彼はいつもオーケストラを対向配置にしますね。これは必ずしも成功しているとは思いませんが、彼なりの考えがあるのでしょう。ともかく、期待以上の素晴らしい田園を聴かせてもらいました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:コルネリウス・マイスター
  ピアノ:ダニール・トリフォノフ
  管弦楽:読売日本交響楽団 小森谷 巧(コンサートマスター)

  スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.16
   《アンコール》ショスタコーヴィチ:『24の前奏曲とフーガ』より第4番 ホ短調

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」


年末にマイスターがこの読響でマーラーの大曲、交響曲第3番を振るというので、聴いてみることにしました。きっと美しいマーラーを聴かせてくれるでしょう。期待しましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

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久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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