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モーツァルトの妻、コンスタンツェのお墓

2016年8月3日水曜日@ザルツブルク/1回目

旅の15日目、ザルツブルクSalzburgの5日目です。

慣れとは恐ろしいものですね。あれほど教会の鐘に起こされていた配偶者も、今日は9時までぐっすりお休みです。昨夜は遅くてお風呂に入れなかったので、まずは朝風呂です。さっぱりして、残り物のパンで軽く朝食を済ませます。

今日は、ガイスベルクGaisbergの山に行ってみましょう。ウンタースベルクUntersbergとは、ザルツブルクの街を挟んで反対側にあります。出かける頃になって、saraiがバスがない!と叫んでしまいます。saraiがうだうだしていて、出かけるのが遅くなってしまったためです。ガイスベルクへは日に5本ほどしか直通バスがないのです。少々朝がのんびりしすぎて11時のバスが行ってしまったんです。次は2時です。それまで、バスが出るミラベル宮殿Schloss Mirabell辺りをぶらぶらしましょう。

その前に、毎朝起こされている教会を見に行きましょう。昨日も見に行きましたが、その聖セバスチャン教会St Sebastiankircheというなかなか由緒ある教会には、モーツァルトのお父さんのレオポルドや奥さんのコンスタンツェのお墓があることがわかったんです。今日はそのお墓を見に行きます。ネットで大体のお墓の位置と形を確認していきます。まずはリンツァーガッセLinzer Gasseの路地から教会の横の広場に入ります。広場にはオープンテラスのカフェがあります。

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好天の下、広場には明るい部分にくっきりと影が差しています。

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広場から右手のほうを見ると、教会の墓地への入り口が見えます。昨日も来ているので、分かりにくい入口も勝手知ったるという感じです。

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墓地への入り口の扉は半分開いた状態です。その先にはイタリア式回廊が見えています。早速、入ってみましょう。

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それなりに広い聖セバスチャン墓地St.Sebastian-friedhofがぐるりと回廊に囲まれています。キョロキョロ探すとモーツァルト家の墓がすぐに見つかります。きちんと整備されていて、お花も植えられています。それにしてもモーツァルト家のお墓のど真ん中がコンスタンツェのお墓でお父さんのレオポルドは横っちょです。いいんでしょうか? なお、彼女はモーツァルトの死後、約20年後にデンマークの使節秘書・外交官であるゲオルク・ニコラウス・ニッセン(Georg Nikolaus von Nissen)と再婚しました。このお墓にもモーツァルトの名前の上にニッセンの名前が刻まれています。さらにその下には旧姓のウェーバーも刻まれています。さらには、ここには、彼女の2番目の夫ニッセンも葬られています。姉のアロイジア・ウェーバーも葬られています。まさにコンツタンツェを中心としたお墓ですね。

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本当か嘘か、分かりませんが、モーツァルトの姉のナンネルがこれに腹を立てて、ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの麓にあるザンクト・ペーター墓地St.Petersfriedhofのお墓に入ってしまったとか・・・。(だからと言ってナンネルの墓を探しに行くほど、saraiは墓マニアではありません)

モーツァルト家のお墓は墓地の中央の一等地に立っています。

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これは墓地にある礼拝堂です。

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肝心のモーツァルト自身のお墓ははっきりしないのに、妻や父のお墓はこんなにきちんと残っているんですね。その落差に心が痛みます。

墓地を出て、また、横の広場に戻ります。広場の中を抜けて、いつもとは違う道を通って、ミラベル宮殿に向かいます。

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ミラベル宮殿に近づくと、ミラベル宮殿の前に建つザンクト アンドレア教会St. Andrakircheの優雅な建物が見えてきます。

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ちょっと中を覗いてみましょう。内部はとてもシンプルですが、清楚な感じです。

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ちゃんとしたパイプオルガンも設置されています。

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これが主祭壇です。新しいですね。最近のもののようです。

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礼拝堂に飾られている十字架像もモダンです。戦後に再建されたのでしょうか。

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教会の外に出て、正面からザンクト アンドレア教会のファサードを眺めます。

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通りを渡って、ミラベル宮殿前から、ザンクト アンドレア教会を眺めます。典型的なバロック様式の建物ですね。教会前の広場には、朝市が立つことで有名です。広場の手前の左手にはザルツカンマーグート観光のミニバスの発着所があります。昔、最初にザルツブルクを訪れた折、そこからザルツカンマーグート観光の半日ツアーに出かけたことが思い出されます。

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次はガイスベルク行のバスが出発するバス停の確認をしておきましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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