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ビエロフラーヴェクへのレクイエムは《わが祖国》・・・アルトリヒテル&チェコ・フィル@横浜みなとみらいホール 2017.10.1

今日のチェコ・フィルは驚異的な素晴らしさ。完璧なアンサンブルは最強音でも崩れません。もちろん、弱音ではさらに見事なアンサンブル。ノリに乗った演奏で、向かうところ敵なしと言った感じです。今日のチェコ・フィルには世界のどのオーケストラも勝てないでしょう(おっ、音楽の世界には勝負などないかな?)。そう思わせられるほどの凄い演奏でした。無論、指揮のペトル・アルトリヒテルも自分のイメージのありったけをオーケストラにぶつける素晴らしいタクトさばきです。そのタクトに完璧に反応するチェコ・フィルの素晴らしさは如何ほどでしょう。

実は今日のコンサートには特別の思いがありました。スメタナの《わが祖国》全曲を生で聴いたのは今年が初めて。春のプラハ交響楽団の来日公演でした。指揮は今日と同じペトル・アルトリヒテル。その時のコンサートの感想の記事はここです。
そのコンサートでは、今日のコンサートこそ、スメタナの《わが祖国》全曲をイルジー・ビエロフラーヴェク指揮のチェコ・フィルで聴ける最高のコンサートだと疑っていなかったんです。ターリッヒ、クーベリック、アンチェル、ノイマンというチェコ・フィルの栄光の指揮者たちの系譜を受け継ぐビエロフラーヴェクで聴く《わが祖国》はさぞかし素晴らしい演奏になるだろうと気合を入れて、チケットを購入しました。その時点でのコンサートパンフレットはこれです。

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さらに異例なことに、ご丁寧に別種のパンフレットまで印刷されました。

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しかし、ある日、そのビエロフラーヴェクの逝去の報を聞くことになります。まだ、71歳の若さでした。これから、巨匠の道を歩いていくと信じていました。とても残念で、がっくりときました。せめてもの慰めは一昨年、ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルのコンビの素晴らしい演奏をこの横浜みなとみらいホールで聴いておいたことです。スメタナの《わが祖国》の第3曲のシャールカ、ドヴォルザークの交響曲《新世界から》は最高の演奏でした。その時の記事はここです。

それにしても今年は読響でブルックナーを振る筈だったスタニスラフ・スクロバチェフスキが亡くなって、彼のブルックナーを聴くチャンスを逃したし、訃報の多い年です。心配していたハイティンクのマーラーの第9番は聴けましたが、11月に来日予定のブロムシュテットは御年90歳とのことで大丈夫か心配です。昨年の来日コンサートでブルックナーを聴く予定でチケットも購入していましたが、身内の突然の不幸があり、聴き逃しましたので、今度こそ、是非、聴きたいんです。

話を戻します。ビエロフラーヴェクの代役はきっと若いフルシャとかネトピルあたりかなと思っていたら、驚きのアルトリヒテルでした。そのパンフレットがこれ。3枚目のパンフレットになりました。

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今日の演奏ですが、前述の通り、素晴らしかったんですが、前半の3曲は3曲目の《シャールカ》あたりから、おおっ、これは途轍もない演奏だと思い始めました。精密でダイナミックなアンサンブルであることが伝わってきたからです。しかし、本当に素晴らしかったのは後半の3曲です。4曲目の《ボヘミアの森と草原から》からは唖然として聴き入ります。見事としか形容できない演奏です。まさに神がかったような演奏です。ここに至り、ようやく、指揮者のアルトリヒテルとチェコ・フィルがビエロフラーヴェクへの追悼の思いで一つになって、特別の集中力を発揮していることがsaraiにも伝わってきました。最後の第6曲の《ブラニーク》、それもフィナーレあたりは感動なしには聴けません。何故か、saraiはこのチェコ・フィルの演奏が誇らしくなってきます。これほどの演奏をしていることに人間的に共感できるからです。首席指揮者だったビエロフラーヴェクへの思いが演奏に表れています。人間の思いでこれほどの音楽の高みに上れるとは、何て人間は素晴らしいんだろう。同じ人間として、チェコ・フィルのみなさんが誇らしく思えます。世界政治ではあまりにレベルの低い人間の醜い争いを見せつけられていますが、まだまだ、人間の文化は捨てたものではありません。文化を通して、人間の未来を信じたくなりました。天国のビエロフラーヴェクもきっと今日の演奏に満足してくれるでしょう。ビエロフラーヴェクに合掌!!

予習したのはもちろん、ビエロフラーヴェク。予習しながら追悼しました。

 1990年録音 イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィル

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ペトル・アルトリヒテル
  管弦楽:チェコ・フィル


  スメタナ:連作交響詩《わが祖国》
   第1曲 高い城(ヴィシェフラト)
   第2曲 モルダウ(ヴルタヴァ)
   第3曲 シャールカ

   《休憩》

   第4曲 ボヘミアの森と草原から
   第5曲 ターボル
   第6曲 ブラニーク

   《アンコール》 ドヴォルザーク:《スラヴ舞曲第2集》第8番変イ長調 Op.72 (B147)


そうそう、アンコールの前にアルトリヒテルから短いスピーチがあり、逝去した首席指揮者ビエロフラーヴェクの思い出に捧げるということでした。アンコール曲のスラヴ舞曲は最高に美しい演奏だったことは言うまでもありません。



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老舗カフェ、トマッセリの2階テラス席でお茶

2016年8月4日木曜日@ザルツブルク/2回目

木曜日に立つ週に一度の大規模な朝市を楽しみ、いったん、ホテルに戻りました。今日の予定はこれだけだったのですが、saraiが、配偶者に老舗のカフェのトマッセリCafé Tomaselliに行くことを提案します。実は昨日、モーツァルト劇場のロビーでアイスクリームを売っていたのですが、これがとっても美味しかったんです。その売店を出していたのがトマッセリだったんです。トマッセリでお昼代わりにケーキを食べることにして出かけます。アルター・マルクト広場Alter Marktのチョコレート屋さん(カフェでもある)フュルストCafe Konditorei Fürstの目の前です。このお店トマッセリには、珍しく2階にテラス席があります。

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2階のテラス席に上がってみると、上手い具合に、下が見下ろせる席が一つだけ空いています。席に着くなり、ケーキはいかがと可愛い女性の店員がプレートいっぱいにケーキを乗せて持ってきます。

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このお店は、この女性からケーキを買い、清算もするシステムなんです。珍しいシステムですが、普通ケーキを注文するときは、自分でお菓子のケースを見に行き、そこでお願いするのですが、確かに面倒ですよね。テーブルで選べるほうが楽チンです。うーん、どれにしようかな。

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ケーキを選び終えると、店員さんは次のお客さんを求めて、去っていきます。

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これが我々が選んだケーキ。普通ですけどね(笑い)。

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飲み物は、普通に店員さんに注文します。紅茶をお願いして、それが届くのを待って、一緒にケーキをいただきましょう。それまでは席から広場を見下ろして、眺めを楽しみます。向かいの建物の1階にチョコレート屋さんのフュルストが見えます。

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広場の建物越しにザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgの尖塔が見えています。

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広場の中心には大きな泉があります。フローリアンの泉Florianibrunnenと呼ばれ、聖フローリアン像が真ん中の柱の上に立っています。この泉の水はガイスベルクの山から引かれているそうです。

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この2階のテラスは赤いゼラニウムの花で飾られています。なかなか印象的です。

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ケーキ売りの女性店員は活躍しています。

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広場の一角には、このカフェ、トマッセリの別のテラス席が見えます。でも、やはり、この眺めのよい2階のテラスのほうがいいですね。

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また、ケーキが売れたようです。子供連れの家族もケーキで幸せそうですね。

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広場に観光馬車がやってきます。3台連なっています。商売繁盛で結構です。

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広場は賑やかで、見飽きることがありません。

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また、ケーキが売れています。こちらもそろそろ飲み物が届いてほしいなあ・・・ケーキはお預け状態です。

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と思っていると、まるで見透かされたように飲み物の紅茶が届きます。いよいよ、ケーキをいただきましょう。



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老舗カフェ、トマッセリの美味しいケーキ

2016年8月4日木曜日@ザルツブルク/3回目

老舗カフェ、トマッセリCafé Tomaselliの2階テラス席でケーキをいただこうとしているところです。ようやく、待ちに待った紅茶が届きます。これでケーキを食べられます。

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でも、もう少し、紅茶が出るのを待たないといけません。ちょっとの我慢です。

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ポットとカップはお店の名前の入った可愛い陶器です。1705年という年号が入っているので、このお店はモーツァルトが生まれる前から営業しているんでしょうか。モーツァルトもここでお茶したのかな・・・。

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そろそろ、紅茶も飲めそうです。ケーキを頂きましょう。

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甘さは控えめで、なんとなく素朴な感じのするケーキです。美味しいですよ。紅茶と一緒に味わいました。

ケーキを食べ終わったところで、配偶者が、アイスクリームも食べようよと提案。せっかくですからそうしましょう。1つだけお願いすると、1つでいいのと訊かれます。1つでいいのとお願いすると、スプーンは2つ持ってきてくれます。なかなか気のきく店員さんです。下の広場を眺めながら、美味しく頂きました。バニラアイスに生クリーム、カボチャの種の油とカボチャの種がトッピングされています。

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カフェ、トマッセリにお別れして、ホテルのほうにぶらぶら歩いて戻ります。広場を抜けて、ゲトライデ通りGetreidegasseに出ると、ザルツァッハ川へ抜ける建物のアーチが見えます。

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ザルツァッハ川に架かるシュターツ橋Staatsbrückeの前に出ます。

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ホテルへはシュターツ橋を渡るのが近道ですが、ここはザルツァッハ川を見ながら、少し遠回りします。今日はほかにもう用事はないので暇ですからね。シュターツ橋の向こうにはカプツィナー山Kapuzinerbergが見えます。

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歩行者専用のマカルト橋Makartstegに上がります。恋人たちが愛の錠前鍵をびっしりと付けていることで有名な橋です。

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橋の上からの川の風景です。

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川越しにホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgが見えます。ザルツブルクのランドマークですから、どこからも見えます。

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川の景色を楽しみながら、橋を渡り終えます。橋の上は観光客で大賑わいでした。

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マカルト広場でモーツァルトの家Mozart-Wohnhausをちょっと覗きます。

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現在は博物館のようになっています。

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中には入らないで、入り口を窺うだけにします。中庭はカフェテラスになっています。

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ホテルに戻り、お昼寝です。オペラは体力勝負ですからね。
今日は夜のオペラですから、タキシード&着物で出かけます。バスに乗らずに歩いていると、前を着物姿の女性が歩いています。日本人に決まっていますから声をかけます。お1人でいらしているようで、会場までおしゃべりしながら向かいます。またお会いすることもあるでしょうと挨拶して別れます。彼女は別の演目だそうです。
今夜のオペラは祝祭大劇場です。スーパースターのアンナ・ネトレプコが出演するので、プラチナチケットです。9列目ですから、まあまあでしょう。

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オペラはアンナ・ネトレプコの一人舞台のようなもの。彼女にしては実力が出切っていない感じでしたが、まあ、楽しく聴けました。オペラの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

ホテルに戻り、市場で買い求めたチーズとブドウを頂きます。今日もよく遊びました。明日は最後のオペラ。一番期待しているオペラです。また、タキシード&着物で出かけるつもりです。



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アリス=紗良・オットの天真爛漫で純粋無垢な響き・・・アルトリヒテル&チェコ・フィル@サントリーホール 2017.10.4

今日のチェコ・フィルも快調な響きで音楽の楽しさを堪能させてくれました。そして、saraiが満を持して初聴きしたアリス=紗良・オットのピアノは予想外のものでしたが、今後が大いに期待できる才能のピアニストの一人であることを確信させてくれるものではありました。予期していたのは、細い体には似合わず、がんがん弾きまくるのではないかと思っていたら、基本、ピュアーな響きで繊細に弾くタイプです。変な表現ですが、少女らしい感性のピアニズムに思えます。それでいて、音楽の流れに乗って、天真爛漫に弾きまくるところもあり、オヤジ的に言うと、その乙女チックなピアノは微笑ましく思えました。まだまだ、発展途上ではあるものの、20年後、30年後、どう熟成していくか、楽しみです。もっともsaraiがそれを聴くことはかなわぬことでしょう。

1曲目のスメタナの『売られた花嫁』序曲は弦の見事なアンサンブルに終始して、オーケストラの楽しみを満喫しました。贅沢を言えば、もっとピアニッシモで弦楽の繊細さを極めた表現が欲しかったところですが、安定した弦楽アンサンブルでチェコ・フィルが世界で第1級のオーケストラであることを示してくれました。

2曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」はちょっと異色の演奏だったかもしれません。オーケストラも堂々たる響きというよりも美しい響きで抑えた演奏。アリス=紗良・オットのピアノもスケール感のある演奏ではなくて、ピュアーで切れのあるピアノです。結果、重厚さよりも繊細な美を求めた演奏になります。さすがにベートーヴェンの音楽は奥が深く、多様な表現を許します。異色ではあるものの、これはこれでとても魅力的な演奏です。saraiの耳には新鮮な表現に感じられて、平凡な演奏にはない魅力を感じて、聴き入ってしまいました。アリス=紗良・オットのピアノは何か惹かれるものを感じます。まずはピアノの響きが純粋無垢な感じで耳に心地よく感じます。彼女の裸足での繊細なペダルの使い方も関係しているのかもしれません。音が濁らず、1音1音の切れがとてもいいんです。音階を弾いてもすべての音が聴き取れるほどです。そのため、少し、たどたどしく聴こえることもありますが、それが乙女チックな魅力にもなっています。誤解のないように言うと、彼女のピアノは別に弱々しいわけでなく、フォルテッシモでは体を叩き付けるようにして大音響で響き渡ります。しかし、重厚な大音響ではなく、切れの良い大音響で音が濁らないのが素晴らしいです。テクニックがどれほどのものかは、この曲では判断しかねますが、かなりのもののような気はします。音楽性について言えば、まだ若いので深みのある表現には達していませんが、いかにもベートーヴェンの音楽に没入していることはよく分かります。特に第2楽章の抒情性は思わずsaraiも魅了されてしまうほど、美しい音楽を表現してくれました。彼女の音楽への愛がはっきりと感じられました。この瑞々しい感性を失わずに、さらに熟成していけば、大変なピアニストになるかもしれませんね。また、数年後、彼女の成長した姿を見せてもらいましょう。そうそう、姿と言えば、その容姿はとても美しいですね。ヴィジュアル的にも楽しめるピアニストです。若手ではユジャ・ワンと並ぶ美形ピアニスト。どちらもアジア系というのが面白いなあ。以上はオジサンの要らぬ感想でした(笑い)。

後半のプログラムはドヴォルザークの交響曲第8番。これは思いっ切り楽しめました。先日の《わが祖国》ほどの絶対的なアンサンブルは感じませんでしたが、それでも弦の響きは最高です。やはり、ピアノでもフォルテでも響きが美しいのが見事です。第1楽章の冒頭から見事でしたが、もちろん、第3楽章の郷愁を誘うメロディーの美しさは秀逸でした。第4楽章のフィナーレの勢いと迫力にも痺れました。以前聴いたビエロフラーヴェクが指揮したときのドヴォルザークの交響曲第9番に肉迫するような演奏の出来でした。本来、そのビエロフラーヴェクの指揮する第8番が聴きたかったんですが、チェコ・フィルのメンバーと指揮のアルトリヒテルは急逝したビエロフラーヴェクに代わって、十分に役割を果たしてくれました。天国のビエロフラーヴェクもきっと満足してくれるでしょう。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ペトル・アルトリヒテル
  ピアノ:アリス=紗良・オット
  管弦楽:チェコ・フィル


  スメタナ:オペラ『売られた花嫁』序曲
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」 Op.73
   《アンコール》 ショパン:夜想曲第20番(遺作)嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」

   《休憩》

  ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88, B163

   《アンコール》
     ドヴォルザーク:《スラヴ舞曲第2集》第7番ハ長調 Op.72 (B147)
     ドヴォルザーク:《スラヴ舞曲第2集》第8番変イ長調 Op.72 (B147)


最後に今回の予習について、まとめておきます。

スメタナのオペラ『売られた花嫁』序曲はやはり、チェコ・フィルで聴いておかないとね。ちょっと古い録音ですが、さすがに本場ものの演奏を満喫させてくれました。

  アンチェル指揮チェコ・フィル 1958年 スイスのアスコーナ ライヴ録音

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」は以下の3つ。

  エドウィン・フィッシャー、フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管弦楽団 1951年2月 スタジオ録音
  アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ジュリーニ指揮ウィーン交響楽団 1979年2月 ウィーン楽友協会大ホール ライヴ録音 LP
  ルドルフ・ゼルキン、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 1977年10月 ミュンヘン・ヘルクレスザール ライヴ録音

いずれも最高の演奏。今まで聴かなかったのが悔やまれるほどの演奏です。フルトヴェングラーは堂々たる演奏で、これぞ皇帝という感じで決定的な演奏。エドウィン・フィッシャーも美しいピアノを聴かせてくれます。音質も最高です。ミケランジェリのピアノは切れ味、凄み、とても素晴らしいとしか言えません。ジュリーニがもうひとつかな。彼ならもっとやれた筈だと思います。フルトヴェングラーと比べたのがよくなかったかな。で、最高の1枚はゼルキン&クーベリックです。まず、クーベリックの指揮したバイエルン放送交響楽団の伸びやかで瑞々しい演奏の素晴らしいこと。さすがです。そして、ルドルフ・ゼルキンの美しいピアノには参りました。このとき、御年74歳ですが、まさに熟成のときを迎えていたようです。こんなに美しいピアノの響きを聴くことになるとは想像外でした。ルドルフ・ゼルキンの素晴らしさを再認識しました。これは全集盤ですから、ほかの第1~4番も聴いてみましょう。

ドヴォルザークの交響曲第8番は以下の2つ。

  セル指揮チェコ・フィル 1969年8月 ルツェルン音楽祭 ライブ録音
  クーベリック指揮ベルリン・フィル 1966年 セッション録音

ジョージ・セルがチェコ・フィルを指揮した貴重な録音ですが、演奏も素晴らしくて、愛聴盤です。これを超えるものはないと思って聴きました。しかし、ずっと聴かなかったクーベリックがベルリン・フィルを指揮した全集盤の1枚を聴いてみたら、その素晴らしさに圧倒されました。クーベリックの指揮が最高ですが、ベルリン・フィルがドヴォルザークをこんなに美しく演奏できるなんて思ってもみませんでした。全集盤の残りの演奏も聴かないといけなくなりました。



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雨のザルツブルク・・・そんな日はレジデンツに限る

2016年8月5日金曜日@ザルツブルク/1回目

旅の17日目、ザルツブルクSalzburgの7日目です。

朝目覚めると、あれ~、雨音です。しとしととしっかり降っています。この旅で、初めての雨です。残念ですが、仕方がないですね。天気予報を見ると、雲の切れ間がなく、1日中降り続くとのこと。明日はいったん止むようですが、すっきりせず、来週の半ばからはずっと雨になるようです。そろそろ夏も終わり、短い秋、そして冬に移っていくのでしょうか。ところで、ホテルのこの部屋には天窓があります。天窓って本当に明るいですね。雨でも、天窓の下は明るくて、電灯を点ける必要がありません。我が家にも欲しい(マンション住まいですから無理)。
朝食は、昨日市場で買い求めたチーズとブドウ、それにホテルのコーヒーで済ませます。
さて、雨の一日をどうしましょうか。ザルツブルク訪問も4回目になりますが、実はレジデンツResidenzにまだ入ったことがありません。ザルツブルクの最高権力者の領主大司教の館を見ていないのはいけませんね。絶好のチャンスです。行ってみましょう。外に出ると、思った以上にしっかり降っています。観光客は、雨にもめげずに出歩いています。日本人からは考えられないのが、傘をささない人が本当に多いということです。ウィンドブレーカーやカッパを着ただけで歩いています。しっかり降っているんですけどね。

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歩道の石畳は雨に濡れています。人通りは多いですね。

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昨日訪れたカフェ、トマッセリCafé Tomaselliの前を通り過ぎます。

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これはトマッセリ別館のテラス席ですが、雨なので、お客がいません。

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観光客向けのコンサートのポスターが張ってあります。ザルツブルグ音楽祭ではありません。面白いことに日本語も書いてあります。いかにも日本人観光客の多いザルツブルグらしいですね。

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トマッセリ別館の室内では、新聞を読んでいる紳士が見えます。オーストリアのカフェらしい光景です。

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金ぴかのものが立っています。何だろうと思って、よく見ると、気象観測ポイントのようです。変わってますね。

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ザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgの前に出ます。ここはレジデンツ広場Residenzplatzです。

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早速、レジデンツResidenzに入りましょう。

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門の先にレジデンツの中庭が見えます。

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門に入るとチケット売り場があります。

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雨を避けて、レジデンツを訪れる人も多いようです。みな考えることは同じですね。チケット窓口に少し並びます。

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無事、チケットを購入。1人12ユーロです。音声ガイダンスも含まれています。

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早速、入館します。まずは彫刻と泉が迎えてくれます。

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まずは、レジデンツの大司教の公的な部分から見ます。高い階段を上って、2階に向かいます。

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今日は、じっくり時間をかけて見て廻りましょう。ほかに行くところもないしね。



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ザルツブルクのレジデンツ見学・・・終わったと思ったら何と!!

2016年8月5日金曜日@ザルツブルク/2回目

今日のザルツブルクは雨。その雨に乗じた形で、レジデンツResidenzを見学します。雨の日には絶好の時間の使い方ですからね。
レジデンツの2階に上がると、そこには大きな窓があります。そこから外を覗くと、ザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgのファサード前に広がる大聖堂広場(ドームプラッツ)Domplatzが見下ろせます。

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大聖堂広場には仮設の観客席が作られています。広場の中心に聖母マリア像も観客席に取り囲まれて、窮屈そうです。実はこの大聖堂広場ではザルツブルク音楽祭のメインイベントの一つであるドイツ演劇《イェーダーマン》の公演があるんです。そもそもザルツブルグ音楽祭はこの《イェーダーマン》の公演から始まったんです。ザルツブルグ音楽祭の発起人の一人であったホフマンスタール原案で、同じく発起人であったマックス・ラインハルトが演出して1920年に上演されました。それ以来、雨でない限り、この大聖堂広場で上演されてきました。saraiも明日の公演を観ることにしていますが、今日のように雨でないといいのですが・・・。ちなみに雨だと屋内のホールに場所を移して、公演は行われます。でも、伝統のこの大聖堂広場で観たいものです。そう思いながら広場を見下ろします。

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別の窓から、大聖堂のファサードを眺めます。明日の公演が楽しみです。

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今見学しているレジデンツは大司教の公的なスペースです。ここは大広間です。カラビニエリ(警護兵)の間と呼ばれています。

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この大広間の窓からは大聖堂広場越しに丘の上にそびえるホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgが望めます。

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こういう武器も展示されています。カービン銃(1595年製造)と、ヴェネチアンシールド(ヴェネチア風の盾)です。大司教という聖職ではありますが、ザルツブルクを治める領主なのですから軍事力も持っていて当然ですね。

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レジデンツの南側の部分を見て周って、東側の部分に出ます。今度は東側の窓からレジデンツ広場Residenzplatzが見下ろせます。

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東側の騎士の広間、会議場、控えの間、謁見の間を見て回ります。再び、窓から外を見ると、レジデンツ広場に面する新レジデンツ、大聖堂が見えます。

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北側の執務室、青の部屋などを見て回ります。北側の窓からはアルター・マルクト広場Alter Marktが見下ろせます。カフェ、トマッセリCafé Tomaselliも見えています。赤いゼラニウムで2階のテラス席が飾られているので目立ちますね。

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ついで大司教の私的な住まいを見ていきます。北側、西側を周って、全部、終了。さらに3階に上る階段があります。

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3階にはレジデンツ・ギャラリーという美術館もあります。多くの美術品が時代の流れと共に没収されてしまい、大したものはなさそうですが、レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどがあります。これで終了かなと思ったら、大間違いです。いったん、東側に出ると、窓から、レジデンツ広場が見下ろせます。レジデンツ広場の先にはモーツァルト広場も見えています。

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ここからはなんとザルツブルグ大聖堂の2階の回廊につながっています。大聖堂側からレジデンツ広場を見下ろせます。レジデンツの東側のファサードも眺められます。

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反対側には大聖堂広場が大聖堂のファサード側から見下ろせます。明日の観る《イェーダーマン》の舞台と観客席の全体も見渡せます。

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大聖堂の内部も見下ろせます。高いところから大聖堂を見下ろすなんて面白い体験です。

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大聖堂の天井もこんなに近くに見えます。

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大聖堂の内部を高見の見物と決め込みます。しばらく見て回りましょう。



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ザルツブルクのレジデンツ見学は見るものが多くて、絶対にお得!!

2016年8月5日金曜日@ザルツブルク/3回目

今日のザルツブルクは雨なので、レジデンツResidenzを見学しました。すべて見学したと思っていたら、レジデンツからなんとザルツブルグ大聖堂Dom zu Salzburgの2階の回廊に通路がつながっています。大司教の館と聖堂がつながっているのは当然と言えば当然ですね。お陰で高いところから大聖堂の内部を見下ろすことができます。面白い体験です。大聖堂を訪れている人たちが小さく見えています。

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2階の回廊を回り込んでいき、パイプオルガンを間近に見ます。モーツァルトがかって弾いていたオルガンのようですね。それも旅先で弾いたオルガンとは違い、出身地ですから、ウィーンへ出ていく前には相当弾き込んだのでしょうか。

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ドームの天井には大きな絵がずらっと並んでいます。その絵も間近に観察することができます。

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壁面に施された装飾の見事さも見て取れますね。

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主祭壇は美しく豪華なバロックの装飾で飾られています。その装飾の中に収まっている祭壇画は「イエスの復活」を主題としたものです。

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再び、回廊の元の場所に戻り、正面から大聖堂の内部を見下ろします。

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内陣をズームアップします。上から見るとこんな感じです。巨大な祭壇と両側の小さなパイプオルガンから構成されています。

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今度はさっきとは逆サイドのほうに周り込みます。クロッシングの上部がよく見えます。ここも絵画が壁面にぐるりと並んでいます。ともかく、異常なほど天井部分は絵画であふれています。ザルツブルク大聖堂はよほど財政的に豊かだったようです。これも塩の交易の結果なのでしょうか。

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最後にまた、天井に描かれている絵画を鑑賞します。キリストの十字架からの降架ですね。妙にリアルな写実です。

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これで大聖堂の内部の観察は終了。また、元の場所に戻り、大聖堂広場Domplatzを眺めます。

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レジデンツから大聖堂の2階の回廊に続く連絡通路はまだ先に伸びています。大聖堂広場を挟んで、レジデンツと向かい合う建物の中に周り込めます。そこからは大聖堂広場がまた見下ろせます。レジデンツから見たのとは反対側の風景です。右手に大聖堂のファサード、正面にレジデンツが見えます。

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この先はさらに、ザンクト・ペーター修道院のギャラリーにもつながっています。ぐるっと周り込んで、大聖堂のファサードを正面から眺められます。大聖堂広場の中心にある聖母マリア像のお顔も正面から見ることができます。

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さらに進むと最初のレジデンツの建物に戻ります。大聖堂広場を取り囲む全ての建物を一周できました。そこからの大聖堂広場の眺めです。聖母マリア像、大聖堂のファサード、そして、丘の上のホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgが望めます。なかなかの眺めに満足です。

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レジデンツだけの見学のつもりでしたが、ザルツブルクの町の中心の主要な建物をぐるっと見て廻った感じです。
こんなに見るところが多いとは思いもしませんでした。これで12ユーロは安い。雨の日にはお勧めのコースです。結局、全部見て周るのに2時間も要してしまいました。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

バロックの響き フォンス・ムジケ@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2017.10.8

普段はなかなか聴けないような本格的なバロック・アンサンブル。何と言っても、ソプラノのドロテー・ルクレールの歌唱が傑出していました。声質はスープレットで軽い感じなのですが、芯のしっかりした声で実にピュアーな響きです。音程が安定し、テクニックも見事です。とりわけ、ヘンデルのソロ・カンタータでのアジリタは素晴らしかったです。

前半のプログラムでは、冒頭のモンテヴェルディの短い宗教曲《主をほめ讃えよ》でうーんと唸らせられます。
続くメールラの《子守歌による宗教的カンツォネッタ「今や眠りの時」》 の静謐で祈りに満ちた歌唱にはうっとりとさせられます。
そして、前半のハイライトはヴェネチアの女流作曲家バルバラ・ストロッツィの3つの愛の歌です。まず、曲が素晴らしいです。今風に言えば、シンガーソングライターだった彼女の曲にはハートがあります。その曲をドロテー・ルクレールは歌い紡ぎます。時にアジリタを交えて、素晴らしい歌唱でした。

後半のプログラムはヘンデルのソロ・カンタータ《ルクレツィア「おお、永遠の神々よ」》が圧巻でした。古代ローマの共和制への移行の礎になった女性の鑑のようなルクレツィアの強くて一途な心情をドロテー・ルクレールは歌い上げました。中間部でのアジリタも見事でしたし、最後のアリオーソでは胸がジーンとしました。ヘンデルを堪能しました。

バロック・アンサンブルのフォンス・ムジケの素朴な響きも美しい伴奏になっていました。テオルボ(リュートみたいな楽器)やバロック・ギターを聴いたのも初めての経験です。とても音量が小さくて、現代の大きなホールの演奏には適しませんが、往時の宮中音楽を偲ばせるものです。

この日のプログラムは以下の内容です。

 バロック・アンサンブル フォンス・ムジケ
  ドロテー・ルクレール(ソプラノ) レア・ラヘル・バーダー(バロック・チェロ)
  プリスカ・ヴァイベル(バロック・ギター) ルカ・オベルティ(チェンバロ)
  今村泰典(テオルボ / リーダー)


 モンテヴェルディ:主をほめ讃えよ
 メールラ:子守歌による宗教的カンツォネッタ「今や眠りの時」
 ストロッツィ:恋するエラクレイト「恋する人たちよ聞いておくれ」
 J.S.バッハ:協奏曲 ニ長調 BWV972(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 Op.3-9)(チェンバロ・ソロ)
 ストロッツィ:もしあなたが望むなら、私はそれで構わない
 ストロッツィ:何ができよう?

  《休憩》

 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番~プレリュード、サラバンド、ブーレ(テオルボ・ソロ)
 ボノンチーニ:チェロと通奏低音のためのソナタ
 ヘンデル:カンタータ ルクレツィア「おお、永遠の神々よ」 HWV 145

  《アンコール》

    ヘンデル:歌劇『リナルド』より「私を泣かせてください」
    シャンソン 『枯葉』(ジョゼフ・コズマ作曲)

アンコールの「私を泣かせてください」は素晴らしい歌唱でうっとりとして聴き入るばかりでした。最後の『枯葉』もさすがにフランス人歌手らしく、見事な表現でした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

シュティフツケラー・ザンクト・ペーターの贅沢なランチ

2016年8月5日金曜日@ザルツブルク/4回目

ザルツブルクのレジデンツResidenzは期待以上でした。まさにザルツブルクの町を治めているかの如く、町の中心にデーンと構えていました。
さて、お昼にしましょう。昨日ケーキを食べたカフェ・トマッセリCafé Tomaselliに、ランチメニューがあったような気がしたので、カフェのランチ大好き人間としては、試してみたいですね。今日は雨なので2階のテラス席は駄目です。室内に入ってみると、思った以上に広くてびっくりです。どんどん奥に勝手に入り込み席に着きます。かなり混んでいます。メニューをチェックしますが、パンと卵の朝食メニュー程度のものしかありません。これはつまらないですね。さっと席を立ち、そそくさと店を出ます。それでは、超有名店シュティフツケラー・ザンクト・ペーターSt. Peter Stiftskulinariumで豪華な食事といきましょう。ここで食べるのはこれで3回目。ここは空いています。雨なので室内に案内されます。テーブルのワイングラスは倒された状態です。

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うーん、さすがにお洒落なテーブルセッティングです。ワイングラスもピッカピカに磨き上げられています。

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さて、美しいテーブルでメニューを持ってきてくれるのを待ちます。

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届いたメニューをチェックします。まずは飲み物を決めます。おっ、ランスのシャンパンがありますね。ここはちょっと贅沢したいですね。ランスの思い出がよみがえります。まあ、でもプロセッコくらいにしておきましょう。

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料理のほうですが、まだオーストリアに来て、好物のターフェルシュピッツを食べていません。もう明後日で旅も終わりですから、食べておかないとね。これでオーダー完了。室内の奥の席はお昼でもほの暗く、照明が灯されて、とてもいい感じです。

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テーブルのグラスも立てられます。あとは料理が届くのを待つだけです。

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店内はガラガラです。お昼時を過ぎた高級レストランはこんなものでしょう。

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まずはパンが届きます。バター、オリーブオイルなどが3点盛りになっています。早速、いただきましょう。フランスパン好きのsaraiにとってはとても美味しいです。

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待ってました! まずはプロセッコです。旅がここまで無事完了したことを祝して乾杯です。無論、美味しいです。

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二人分のターフェルシュピッツが銅鍋に入れられて登場です。その場で取り分けてくれます。

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これが取り分けられたお皿です。

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ウ~、これは銅鍋を持ち去られるパターンです。お肉が綺麗にお皿に取り分けられたのを見た配偶者は、すかさず「スープも頂いていいかしら」。もちろんと言って、いったん、スープの入った鍋を持って、奥に下がります。ちょっと心配しながら、スープを待ちます。
これはサイドメニューのポテトです。

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緑のソースでターフェルシュピッツをいただきます。スープはまだかしらね。

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やがて、ターフェルシュピッツのスープ2人分をスープ皿に取り分けて持ってきてくれました。ダンケ! よく失敗してスープを飲み損なった経験がここで生きてきたと配偶者は大喜び。美味しいスープ付きでターフェルシュピッツを頂きます。満足満足。気が付くと、スープ皿はあっという間に空です。

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もちろん、ターフェルシュピッツも完食です。

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これで十分に満足ですが、配偶者の提案で最後にメランジェで〆。ご馳走様でした。雨の中、シュティフツケラー・ザンクト・ペーターを後にします。

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ホテルに戻り、一服してオペラに出かけます。雨はまだ降り続いているので、配偶者は着物は諦めます。saraiはもちろん、またタキシード。だんだんと着るのにも慣れてきます。
今夜の会場は祝祭大劇場。このところ、毎日のようにここへ来ています。
今日のチケットはこれ。前から6列目のよい席です。

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早速、席に着きます。オーケストラピットが間近に見えます。

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ホール全体を見渡します。ここはとても音響の素晴らしいホールですから、開演が待ち遠しいです。

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今日のオペラはR・シュトラウスの晩年の名作《ダナエの愛》。ウィーン・フィルの素晴らしい演奏、そして、ヒロインのダナエを歌ったストヤノヴァの素晴らしい歌唱に陶然としてしまいました。これを聴けただけでもザルツブルク音楽祭に来た甲斐がありました。オペラの詳細な記事はここに既にアップ済みです。
オペラが終わる頃に、ようやく雨が止みます。明日は、晴れるといいな・・・。明日はザルツブルグ音楽祭を聴く最終日。演劇《イェーダーマン》とウィーン・フィル演奏会を楽しみます。



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テーマ : ヨーロッパ
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ザルツブルク大聖堂に寄って、ホーエンザルツブルグ城へ

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/1回目

旅の18日目、ザルツブルクSalzburgの8日目です。実質、旅の最終日です。

今日は昨日の雨も上がって曇り空ながら、まあまあのお天気です。でも、気温は低めと思ったら、なんと暖房が入ってます! とても夏には思えませんね。高原の爽やかさです。
ところで滞在中のホテルはカプツィナー山Kapuzinerbergの麓に位置しています。ホテルの裏はすぐにカプツィナー山の斜面につながっています。部屋からはすぐにホテルの裏庭に出られます。赤い花が目に鮮やかです。山の斜面の緑も綺麗です。

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庭の地面は石が敷き詰められています。変なプラスティックの蓋のようなものがあります。実はこの裏庭はホテルの建物の屋上なんです。プラスティックの蓋の正体は我々の部屋の天窓だったんです。

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裏庭の先に続くカプツィナー山の斜面を見上げると、急峻な岩の断崖になっています。

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庭先にはテーブルとイスも置かれていて、寛げるようになっています。ここでお茶してもよかったですね。

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裏庭から山の斜面には石段も続いています。直接、カプツィナー山に登れるのかもしれません。しかし、石段の入り口には張り紙があります。落石注意!で石段は閉鎖ということです。

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裏庭から見たホテルの建物です。こういう風に山にへばりついているので、山の冷気が直接、建物に伝わるので、夏でもホテルの部屋は涼しいんです。天然冷房ですね。

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ホテルの裏庭の偵察を終え、ホテルを出発します。
昨日は雨のため、予定していたメンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策をキャンセルしたので、今日はそれをリカバリしましょう。
まずはケーブルカーで楽ちんにホーエンザルツブルグ城に登り、久々にお城を見学することにします。ケーブルカー乗り場に向かいます。途中、ザルツブルグ大聖堂Dom zu Salzburgの前を通ります。昨日、ここの内部を2階の回廊から見物したので、今日は普通に内部見学しておきましょう。内部は美しいバロック空間が広がっています。

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主祭壇のほうに向かいます。

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主祭壇の横には小さなパイプオルガンがあります。これもモーツァルトが弾いたのかな。

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内陣の前に立ちます。主祭壇と一対のパイプオルガンで構成される豪華なバロックの美です。

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これが主祭壇です。祭壇画は「イエスの復活」を主題としています。

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内陣から後ろを振り返ると、華麗なバロックの空間が見渡せます。後方正面の上部には壮麗な大パイプオルガンが見えます。

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こちらは大聖堂博物館の入り口ですね。

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大聖堂を出ると、スタンドと舞台が仮設されている大聖堂広場Domplatzがあります。昨日、レジデンツResidenzから散々眺めた広場です。

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大聖堂の先のカピテルプラッツKapitelplatzに出ると、正面にホーエンザルツブルグ城が聳えています。丘の斜面に設置されているケーブルカーの線路も見えますね。

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さあ、ケーブルカー乗り場に向かいましょう。



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ホーエンザルツブルグ城からのザルツブルクの町の絶景

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/2回目

今日は旅の最終日。やり残していたメンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策をします。まずはホーエンザルツブルグ城に登るケーブルカーの乗り場に向かっています。ザンクト・ペーター・ベツィルクSankt-Peter-Bezirkの路地に入ると、正面にケーブルカー乗り場の建物が見えてきます。

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ケーブルカー乗り場に着き、早速、チケットを購入。往復で一人15.2ユーロです。まあまあかな。

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すぐにケーブルカーに乗車。発車するとどんどん上り始め、眼下にザルツブルグ大聖堂Dom zu Salzburgが見えます。

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ホーエンザルツブルグ城もどんどん近づいてきます。

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3分ほどで丘の上に到着し、ケーブルカーを降車。

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駅を出ると、お城の地図があります。この案内に従って、お城に向かいましょう。

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右手にはテラス席のレストランが見えます。ランチにはよさそうですね。

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左手には城壁が続いています。そちらに町を見下ろす見晴台がある筈ですから、まずは景色を楽しんでみましょう。

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下に見えているのはメンヒスベルクの丘です。美しい緑が広がっています。

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先に進むと、今度はザルツブルクの町が視界に入ります。やはり、この風景はヨーロッパを代表する絶景の一つですね。

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ここに詰めかけた観光客もみな、この素晴らしい風景に見入っています。

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絶景を見下ろしながら、テラス席についている幸せな人たちもいますね。

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再び、ザルツブルクの町とザルツァッハ川の流れの風景を眺めます。見飽きることのない風景です。

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ザルツァッハ川を挟んで、対岸にはカプツィナー山Kapuzinerbergが見えます。

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ホーエンザルツブルグ城の入り口に向かって、お城の石段を上っていきます。見晴台よりもずっと高いところから、再び、ザルツブルクの町を見渡します。さらなる絶景ですね。素晴らしい!!

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では、久しぶりにホーエンザルツブルグ城の内部を見学しましょう。



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ホーエンザルツブルグ城を見学

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/3回目

今日はメンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgを散策します。まずはホーエンザルツブルグ城の丘にケーブルカーで登りました。ホーエンザルツブルク城の内部を見学するために入口に向かいます。途中、井戸があります。山の上の砦には籠城のときに備えて、水の確保が重要です。古いものなのかな。

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ホーエンザルツブルグ城はザルツブルグで一番の観光地ですから、さすがに観光客が大勢来ています。城内観光には行列が出来ています。我々も行列の最後尾につきます。

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15分ほど並んで、ようやく中に入れます。ちなみに入館チケットはケーブルカーのチケットに含まれていました。とすると、一人15.2ユーロは安かったかな。
まずはお城からの眺めを楽しみます。お城の別棟越しに雄大な風景が広がっています。

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しかし、あいにく山には雲がかかっていて、ウンタースベルクUntersbergは見えませんね。

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空は一面雲に覆われています。雨にはならないので、まあいいですけどね。

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おや、入った大広間にはステージができていて、小編成のアンサンブルの演奏の準備ができています。コンサートが開かれるようです。

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この大広間は黄金の広間と呼ばれています。金メッキの鋲をちりばめた蒼い天井はまるで星空のように見えます。

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黄金の小部屋へ移動します。黄金の広間と同じような豪華な天井が続いています。ここにはタイル張りの豪華な暖炉があります。これは富裕さも示していますが、冬はよほど寒いのでしょう。

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黄金を豊富に使った装飾です。この黄金の小部屋は実に豪華です。

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この豪華な部屋からザルツブルクの町を見下ろす気分は如何ほどのものだったでしょう。大司教の権勢がうかがい知れます。

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これは・・・トイレですね。まさにボットン便所です。

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黄金の小部屋から、さきほどの黄金の広間に戻ります。

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コンサートが催されるステージを恨めしく眺めます。雰囲気いいんでしょうね。昔は大司教がここで祝宴を催したそうです。往時が偲ばれます。

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ここからは外部の景色を楽しみます。まずは真正面に見えるのはザルツァッハ川とカプツィナー山Kapuzinerbergです。

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すぐ下には大聖堂Dom zu Salzburgと大聖堂広場Domplatzが見えます。

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とても見晴らしがよく、ザルツブルクの町の隅々まで見ることができます。しばらくは町を高見から見物しましょう。



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ホーエンザルツブルグ城の内外を散策

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/4回目

今日はメンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgを散策します。まずはホーエンザルツブルグ城を随分、久しぶりに見学しているところです。でも、お城の内部を見るのをほったらしにして、外の風景を眺めるのに夢中になっています。何と言ってもザルツブルクの旧市街が間近に見下ろせるのが魅力です。
ザルツブルク音楽祭Salzburger Festspieleのメイン会場である祝祭大劇場Großes Festspielhausやモーツァルト劇場Haus für Mozart (ehemaliges Kleines Festspielhaus)の入っている大きな建物が見えます。メンヒスベルクの丘の岸壁にへばりついている手前の部分がフェルゼンライトシューレFelsenreitschuleでしょうか。

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丘の中腹にケーブルカーの線路の上を跨ぐ通路が見えます。

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これがケーブルカー乗り場のあたりです。中央左に見えている緑地はザンクト・ペーター教会墓地Petersfriedhofです。綺麗な墓地ですね。

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墓地の先にはザンクト・ペーター教会Stiftskirche Sankt Peter Salzburgが見えています。その奥には、昨日ランチをいただいたシュティフツケラー・ザンクト・ペーターSt. Peter Stiftskulinariumの建物も見えています。

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ホーエンザルツブルグ城からは緑豊かなメンヒスベルクの丘が続いています。後でそこを散策しましょう。

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さて、外の景色は十分に楽しんだので、お城の内部の見学を続けましょう。城塞博物館とライナー博物館を見学します。城塞博物館には歴史的な家具や武器などが展示されているだけでそんなに興味を惹くものはありません。ライナー博物館には第一次世界大戦中に活躍した「ライナー大公連隊」の武器などが展示されています。これは旧式の機関銃ですね。

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これくらいで見学は終了です。お城の内部には大したものはありませんね。最後に立派な紋章に目を引かれました。双頭の鷲と言えば、ハプスブルク家の紋章ですが・・・。

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お城の外に出ます。ちょっとお城の周りを散策しましょう。

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これはゲオルク教会です。この教会は聖ゲオルクを守護聖人として後期ゴシック様式で15世紀に建てられました。外壁にあるレリーフはこの教会を建てさせた大司教コイチャッハの像です。

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城内には美しい内庭が続きます。

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広場の中央にあるのは井戸ではなくて、地下貯水槽なんだそうです。左手に見える綺麗な建物は武器庫だったものですが、現在はお土産ショップになっています。

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再び、見晴台に出ます。美しいザルツブルクの町が見えます。

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お城の堅固な塔があります。ちなみにこの城塞はいちども敵に占拠されたことがないそうです。

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おおっ、テレビ塔のあるガイスベルクGaisbergの山が見えています。なんだか懐かしい。

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ザルツァッハ川もよく見えます。まあ、当然ですけどね。

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結局、城内散策といいながら、まわりの景色を楽しんでいます。



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ホーエンザルツブルグ城からウンタースベルクも見えた!!

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/5回目

今日はメンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgを散策します。まずはホーエンザルツブルグ城を見学しているところです。
今、城壁の外のキューエンブルク稜堡にいます。稜堡というのは外敵を城壁の外から撃退するための設備ですが、現代は格好の見晴台になっています。実に頑強そうな城壁が続いています。城壁の上からはゲオルク教会の尖塔が顔を覗かせています。

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お城の反対側に廻り込むと何と先ほどまでは雲で隠れていたウンタースベルクUntersbwrgが顔を覗かせています。ウンテルスベルク好きのsaraiは大喜びです。

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周りの山々も雲が晴れて、すっきりと見えるようになってきました。美しい眺めに満足です。

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お城のあちこちから素晴らしい眺めが楽しめます。初めてザルツブルクに来たときはこの眺めに感動したなという記憶が戻ってきます。悪い意味でザルツブルグの風景を見慣れてしまった自分がいます。反省しましょう。

お城からメンヒスベルク方面への道を探しますが、お城から抜け出す道を見つけられずに結局、お城を一周してしまいました。ケーブルカー乗り場に戻ってきます。

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いったんケーブルカーで下に下りることにします。
ところでこれがお城の見取り図です。後でチェックすると、メンヒスベルクの丘の方向で出口を探したのが間違っていたようです。いったん、反対側の(見取り図では一番左側)出口から出て、ケーブルカーの下をくぐる通路を進めばよかったようです。

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ともあれこの時点では地理が分かっていなかったので、ケーブルカーに乗って、下に降ります。せめて、ケーブルカーの一番前に陣取って、景色を楽しみます。

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ケーブルカーが発車すると、すぐに駅のトンネルを抜け出します。

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すると目の前にザルツブルクの町の風景が広がります。

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軌道を跨ぐ通路が見えてきます。あの通路は通れないようですが、その手前に軌道の下をくぐる通路があります。本当はその通路を歩けばよかったんですね。

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ここで上ってくるケーブルカーとすれ違います。

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もうすぐ下の駅です。目の前にはザルツブルク大聖堂が見えています。

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左手にはザンクト・ペーター教会Stiftskirche Sankt Peter Salzburgも見えてきます。

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さあ、駅に到着です。

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これでふりだしに戻ったみたいですが、気を取り直して歩き始めます。メンヒスベルク方面への道を探しながら岩山沿いにメンヒスベルクのほうに歩いていくと、祝祭大劇場・モーツァルト劇場の大きな建物の手前に岩山に上る石段を発見。上っていく人たちも見えます。

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この石段を上っていくと段々眺めがよくなります。

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石段を登り切るとメンヒスベルクの丘の上の道に出ます。道標には左に行くとホーエンザルツブルク城、右に行くとメンヒスベルクの丘と書かれています。これで間違いないようです。

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この見晴らしのよい道から眺めた旧市街です。フランツィスカーナー教会Franziskanerkirche、ザルツブルク大聖堂、ザンクト・ペーター教会が並んで見えます。

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これでようやく、今日の目的のメンヒスベルクの丘の上のハイキングができそうです。



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メンヒスベルクの丘をハイキング

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/6回目

メンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策を始めます。現在、祝祭大劇場・モーツァルト劇場の大きな建物の横の石段を上って、メンヒスベルクの丘の上の道に出たところです。見晴台のようなところからザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgを眺めています。

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フランツィスカーナー教会Franziskanerkircheの先にはカプツィナー山Kapuzinerbergの中腹にカプツィナー修道院Kapuzinerklosterが見えています。

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これがメンヒスベルクの丘の上の道です。正面に見えている建物はシュテファン・ツヴァイク・センターStefan Zweig Centreです(このときは建物が何なのかは知りませんでした。翌年、訪問することになりますが、それはこの時点では知る由もありせん。)。

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メンヒスベルクの丘の上にある現代美術館Museum der Moderne Monchsbergへの案内図があります。

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道の横に大きな天窓が見えます。フェルゼンライトシューレFelsenreitschuleの建物の天窓ですね。

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その天窓のあるフェルゼンライトシューレの屋根の向こうにはコレギエン(大学)教会Kollegienkircheが見えます。名前の通り隣接するザルツブルク大学付属の教会です。先日、この教会でヴァイオリン・リサイタルを聴いたばかりです。

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フェルゼンライトシューレの屋根に沿って、この丘の上の小道を歩いていきます。

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小道の先は石段になっています。この石段を上って、メンヒスベルクの丘の上の高みに上がります。

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樹木の間からは旧市街の建物の屋根の連なりが見えます。

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急な石段をフーフー言いながら上っていきますが、樹木の間からの眺めが慰めになります。

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ようやく石段を上り終えます。丘の上には道標があります。ここで丘の上の景色のよいハイキングコースに合流します。

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ここから下を見下ろすと、ちょうどヘルベルト・フォン・カラヤン・プラッツHerbert-von-Karajan-Platzが見えます。祝祭大劇場も見えています。ずっと先にはザルツァッハ川、そして、カプツィナー山も見渡せます。

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視線を上げると、美しい眺めが広がっています。

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視線を右に移すと、コレギエン教会の建物が先ほどとは別の角度で見えます。

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少し移動して、視線をさらに右に移すと、何とホーエンザルツブルク城が見えます。ザルツブルク大聖堂も見えています。

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そろそろお腹も空いてきましたね。丘の上のランチといきましょう。



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メンヒスベルクの丘の上の絶景レストラン、シュタットアルム

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/7回目

メンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策をしているところです。メンヒスベルクの丘の上の景色のよいハイキングコースを歩いています。ここから見下ろすザルツブルクの町の景色はまったく素晴らしいものです。

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ところで、ちょうどお昼時でお腹が空いてきました。シュタットアルムStadtalmの展望台には美味しそうなレストランがあります。ここでザルツブルグの町を見下ろしながらのランチにしましょう。驚くほど大勢の人がいるのですが、なんとか席を確保。向かい側の山の上にはさっきまでいたホーエンザルツブルグ城が見えます。

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その手前には祝祭大劇場が見えます。今日もこの祝祭大劇場でコンサートを聴く予定です。

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ザルツァッハ川の流れも綺麗です。

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まずは飲み物で乾いた喉を潤します。

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美味しそうな料理が運ばれてきます。

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これはオムレツ。

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これは豚肉のソテーです。

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食事をしていると、若者の4人組が席を探してうろうろしています。その中に、日本人と思われる美男子がいます。彼も我々が日本人と分かったのか、椅子をお借りしていいですかと、我々のテーブルの椅子を指さします。以下、配偶者と彼の軽妙な会話。
『高いわよ~』『出世払いということで・・・』『何を目指してるの』『政治家かな』『未来の日本を頼むね』
という会話の後、椅子を貸します。彼は夏休みを利用してボランティアで来てるみたいです。青年よ荒野を目指せ!

食事後、再び、景色を楽しみます。

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カプツィナー山Kapuzinerbergのカプツィナー修道院Kapuzinerklosterがよく見えます。(その左手には樹木の間からシュテファン・ツヴァイクの旧居の屋根が見えていますが、この時はまだそれが分かっていませんでした。翌年のザルツブルク訪問でシュテファン・ツヴァイクの旧居であることが分かることになります。)

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すぐ近くには丘の上の城壁が聳えています。その城壁の向こうに廻って、シュタットアルムのレストランを覗きます。レストランのテラス席は丘の上の縁に沿っています。眺めがいいのも当然です。

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ここからは祝祭大劇場、ザルツブルク大聖堂、ホーエンザルツブルク城がよく見えます。

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ザルツブルクで一番の繁華街のゲトライデガッセGetreidegasseが一直線に見えます。まるでこの通りでザルツブルクの町が切り裂かれているようです。

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ゲトライデガッセ、ザルツァッハ川、カプツィナー山が3点セットのように眺められます。

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ここでゆっくりとしていたら、そろそろ5時からの演劇《イェーダーマン》の時間も迫ってきます。城壁Bürgerwehr Mönchsbergの穴をくぐって、現代美術館からエレベーターで下に降りましょう。

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城壁の穴をくぐると立派な城壁がずっと続いています。まだ少し時間があるので、ちょっと城壁を見物していきます。



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メンヒスベルクの丘の上の巨大な城壁

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/8回目

メンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策をしているところです。現在、メンヒスベルクの城壁Bürgerwehr Mönchsbergの前を歩いています。ザルツブルクの旧市街とは反対方向に向かっています。堅固な城壁ですね。

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城壁の端が見えてきます。広場になっているようです。あそこまで歩いてみましょう。

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城壁の端までやってきました。城壁を通り抜ける通路があります。

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ここはメンヒスベルクの丘の西の端にもなっていて、ここから遠くの山々の連なりが見渡せます。

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城壁の塔の先にウンタースベルクUntersbergも見えています。頂上に少し雲がかかっています。

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メンヒスベルクの丘の麓にも町並みがあります。旧市街とは反対側なので、旧市街に出るには交通が不便そうですね。

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もう一度、ウンタースベルクを眺めます。今回の旅ではこれが見納めになるかもしれません。

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これが今まで歩いてきた城壁です。丘の上にこんなに巨大な城壁が築かれていたとは驚きです。

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城壁の通路の先が気になりますね。ハイカーたちも歩いています。我々もちょっと覗いてきましょう。

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通路を抜けると、気持ちのよさそうなハイキングコースが続いています。このまま進むと元の場所に戻ってしまうので、ここで引き返します。

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城壁の通路を戻ると、城壁に沿った道が2つに分かれています。左側の道を進むと多分、現代美術館Museum der Moderne Monchsbergのほうに出られる筈です。

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トンネルをくぐって進みます。

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綺麗なハイキングコースを歩いて行きます。

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道標があります。やはり間違いありませんでした。あと150mで現代美術館に到着です。

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現代美術館の前に出ました。

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ここからは旧市街に下りるエレベーターがありますから、それを利用しましょう。



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メンヒスベルクの散策を終えて、演劇会場へ直行

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/9回目

メンヒスベルクMönchsberg~リヒター高台Richterhöhe~ホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgの散策をしているところです。現在、メンヒスベルクの丘の上の現代美術館Museum der Moderne Monchsbergの前にやってきました。現代美術館に隣接した、眺めのいいレストランのM32のテラス席が賑わっています。以前、ここで食事をいただいたことがあります。このレストランは眺めだけでなく、料理も美味しいレストランです。

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ここからの眺めです。向かい側の丘の上に立つホーエンザルツブルグ城がよく見えます。

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ザルツブルクの旧市街もよく見えます。

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さて、ここからエレベーターで下の旧市街に降りましょう。現代美術館の建物の中にあるエレベーターの料金を見ると、上りも降りも一人2.3ユーロ。これは馬鹿馬鹿しいですね。エレベーターを利用しないことをケチなsaraiは即座に決断。元来た道を戻ることにします。途中、メンヒスベルクの丘に巡らせてある巨大な城壁をくぐり抜けます。

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城壁を抜けて、ハイキング道を歩いていきます。

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先ほど上ってきた石段を今度は下っていきます。下りるのは楽ですね。

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祝祭劇場の建物の横の石段の上に出ます。

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石段の上にある建物の扉を見ると、ザルツブルク音楽祭のオフィスがあります。こんなところにね・・・。

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祝祭劇場の建物の横に下りて、そこから演劇の会場の大聖堂広場Domplatzに向かいます。正面に見えている尖塔はフランツィスカーナー教会Franziskanerkircheです。

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途中の道に大聖堂は封鎖されているというメッセージとブロックの板があります。演劇の公演の準備が進んでいるようです。

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大聖堂広場の前に到着すると、広場は演劇の公演のために完全にクローズされています。

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ここにも大聖堂は《イェーダーマン》の公演のために封鎖されているというメッセージの張り紙があります。

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大聖堂広場の会場はまだ開場にならないようです。この裏側の入口からも入れるようですが、まだ時間があるので、大聖堂の前に周って、そこから入場することにします。ザンクト・ペーター教会Stiftskirche Sankt Peter Salzburgのほうから廻り込みます。

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ザンクト・ペーター教会の横の道は大勢の人でごった返しています。大聖堂広場が封鎖されているからでしょう。

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ザンクト・ペーター教会墓地Petersfriedhofの中を抜けていきます。墓地は綺麗な花で飾られていますね。

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もう少しで大聖堂広場の正面に着きます。開演前30分です。



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1日2つの公演でザルツブルク音楽祭も終了

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/10回目

メンヒスベルクMönchsbergの丘の散策を終えて、《イェーダーマン》の公演が行われる大聖堂広場Domplatzにやってきました。広場の裏口から正面入口に廻り込んでいるところです。ザンクト・ペーター教会墓地Petersfriedhofの中を抜けて、カピテル広場(カピテルプラッツ)Kapitelplatzに出ます。丘の上には先ほど訪れたホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgが見えています。

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正面口に着き、しばらくすると開門して、中に入れます。大聖堂広場には仮設のスタンドができていて、そこから演劇を鑑賞します。仮設スタンドの後方には聖母マリア像が見えています。

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これが《イェーダーマン》のチケットです。席は9列目です。

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その木製の席に着きます。仮設の木製の舞台の向こうには大聖堂のファサードが見えています。なかなか見易い席です。

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野外公演なので、お天気が心配でしたが青空も見えてきます。

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開演20分前を切って、観客がぞろぞろ入ってきます。

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正面には大聖堂のファサードが聳え立っています。素晴らしい野外劇場ですね。

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もうすぐ開演です。楽しみです。

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やがて、《イェーダーマン》が開演。1時間ほどの公演のつもりでしたが、2時間もある長い公演になりました。《イェーダーマン》という題名は英語で言えばeveryman。つまり、どこにでもいる誰かがこの演劇の主人公です。その主人公の金持ちの男が神(小さな男の子が神の役。なかなかの名演でした)の使いの《死神》から自分の突然の死を告げられて、あたふたとしますが、最後は信仰心にも目覚め、これまでの生き方を悔いて、清々しい死を迎えるという、ある意味、ありきたりの話です。しかし、天才劇作家ホフマンスタールの筆にかかると感動的なストーリーに変身します。ドイツ語の分からないsaraiですら、最後に死を弔う大聖堂の鐘の音が響くと静かな感動に至ります。この演劇はザルツブルク音楽祭が始まった頃からずっと演じられている由緒のあるものなんです。演出は、いろいろ考えられ変更されているようですね。アウトラインは同じですが、下調べしたストーリーとは違う場面が多く(イェーダーマンの婚約とか・・・)、出演者の役柄も様々で、ちょっと戸惑いましたが、意外に楽しめました。この《イェーダーマン》の詳細な記事はここに既にアップ済みです。

公演が終わって、既に舞台には誰もいません。観客は皆、会場を出て、帰途につこうとしています。

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saraiも今日2回目の公演に向けてホテルにとって返します。途中、屋台の店が目に付きます。

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ここでカリーヴルストのようなものを見かけ、夜食用にゲットします。

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ホテルで今度はタキシードに着替え、今回のザルツブルク音楽祭で最後に鑑賞する公演となるウィーン・フィルの演奏会に臨みます。ホテルを出ると、何と軽く雨が降っています。大聖堂広場で催された野外演劇の最中に雨にならなくてよかったとほっと胸を撫でおろします。
ウィーン・フィルの演奏会は祝祭大劇場で行われます。これがそのチケットです。前から2列目というsarai好みの席で聴けます。

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開演20分前に席に着きます。オーケストラはすぐ目の前です。

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ウィーン・フィル演奏会は素晴らしいマーラー(亡き子をしのぶ歌)に感動。最後に素晴らしい音楽が待っていました。このコンサートの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

これでザルツブルク音楽祭の予定はすべて終了。この時点では、もう2度とザルツブルク音楽祭に来ることはあるまいと思い、一抹の寂しさを覚えていました。まさか、翌年もザルツブルク音楽祭を訪れることになるとはね・・・。人生と旅は予測のつかないことだらけです。

さあ、明日はウィーン経由で帰国します。長いようであっという間に終わってしまった今回の旅でした。



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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57《熱情(アパッショナータ)》の名盤を聴く

明日、ミューザ川崎で小川典子のピアノ・リサイタルを聴くので、今更ですが、有名曲のベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57《熱情(アパッショナータ)》のCDをまとめて聴くことにしました。有名曲なので、膨大なCDがありますが、名盤と言われるものはすべて聴くことにします。特に名人の演奏は手に入る限りのCDをすべて聴くことにします。
それにしても、この曲はこれまでもずいぶん聴きましたが、今回まとめて聴くと、ベートーヴェンが中期の創作力がみなぎった時期に作り上げた大傑作であることを再認識しました。彼が持てる知性と情熱を最大限つぎこんだことが分かります。中期でこれに匹敵するのは交響曲第5番ハ短調《運命》と弦楽四重奏曲のラズモフスキーです。そういう大傑作ですから、ピアニストたちも並々ならぬ気持ちで演奏に臨んでいます。平凡な演奏など、一つとしてありません。いずれも彼らが知性と情熱の限りをつぎこんで、この作品と対峙していることが分かりました。また、ピアニストたちは確固としたコンセプトでこの作品を演奏しており、それぞれの個性を発揮しています。複数の録音を残しているピアニストたちはその初期の録音と続く後の録音でまったくコンセプトを変えていないことに驚きました。時間の経過で変わったのは演奏時間が伸びることだけです。もちろん、高齢で技巧は衰えている場合もありますが、代わりに心のこもった清澄な響きで聴くものの魂に語りかける演奏でカバーしています。いずれにせよ、若い頃と年齢を重ねた頃でコンセプト自体が変わっていないということは若い頃からこの作品に対して並々ならぬ思いで作品解釈を行っていたということなんでしょう。すべての名人たちがこの作品に強い情熱を傾けていたという事実に感銘を受けました。

聴いたCD、DVDは以下です。計33枚です。全集盤からと単発盤があります。


全集盤からの1枚(計15枚)

アルトゥール・シュナーベル 1933年録音 セッション録音 モノ
ヴィルヘルム・ケンプ  1951年録音 セッション録音 モノ
イーヴ・ナット 1954年録音 パリ、サル・アディアール セッション録音 モノ
ソロモン  1954年録音 セッション録音 モノ
フリードリヒ・グルダ 1957年録音 セッション録音 モノ
ヴィルヘルム・バックハウス 1959年録音 セッション録音 ステレオ
ヴィルヘルム・ケンプ  1964年録音 ハノーファー、ベートーヴェンザール セッション録音 ステレオ
クラウディオ・アラウ 1965年録音 セッション録音 ステレオ
フリードリヒ・グルダ 1967年録音 セッション録音 ステレオ
アルフレード・ブレンデル 1971年録音 セッション録音 ステレオ
エミール・ギレリス 1973年録音 ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音 ステレオ (第32番を除く準全集盤)
クラウディオ・アラウ 1986年録音 セッション録音 ステレオ
アルフレード・ブレンデル 1994年録音 セッション録音 ステレオ
マウリツィオ・ポリーニ 2002年録音 ミュンヘン、ヘルクレスザール セッション録音 ステレオ
アンドラーシュ・シフ 2006年録音 セッション録音 ステレオ

単発盤あるいはソナタ集からの1枚(計18枚)

ルドルフ・ゼルキン 1947年録音 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ スタジオ録音 モノ
ルドルフ・ゼルキン 1962年録音 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ スタジオ録音 ステレオ
スヴャトスラフ・リヒテル 1959年録音 キエフ ライヴ録音 モノ
スヴャトスラフ・リヒテル 1959年録音 プラハ ライヴ録音 モノ
スヴャトスラフ・リヒテル 1960年録音 モスクワ ライヴ録音 モノ
スヴャトスラフ・リヒテル 1960年録音 ニューヨーク、カーネギーホール ライヴ録音 モノ
スヴャトスラフ・リヒテル 1960年録音 ニューヨーク、ウェブスター・ホール ライヴ録音 ステレオ
スヴャトスラフ・リヒテル 1992年録音 アムステルダム、コンセルトヘボウ ライヴ録音 ステレオ
クラウディオ・アラウ 1960年録音 ロンドン、スタジオ録音 モノ
クラウディオ・アラウ 1971年録音 イタリア、ブレシア ライヴ録音 モノ
クラウディオ・アラウ 1973年録音 ドイツ、シュヴェツィンゲン ライヴ録音 ステレオ
クラウディオ・アラウ 1983年録音 ニューヨーク、エヴリー・フィッシャー・ホール 80歳バースデーコンサート ライヴ録音 ステレオ DVD
クラウディオ・アラウ 1983年録音 ミュンヘン、ドイツ博物館 ライヴ録音 ステレオ
グレン・グールド 1967年録音 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ スタジオ録音 ステレオ (全32曲のうち、22曲を録音)
ウラディミール・ホロヴィッツ 1972年録音 ニューヨーク セッション録音 ステレオ
マレイ・ペライア 1982年録音 セッション録音 ステレオ
アンドラーシュ・シフ 1996年録音 セッション録音 ステレオ
マウリツィオ・ポリーニ 2002年録音 ウィーン、楽友協会 ライヴ録音 ステレオ


いずれもベートーヴェン弾きが並んでいます。あえて、ベートーヴェン弾きと呼ぶのがためらわれるのはリヒテル、ホロヴィッツあたりでしょうか。2人は20世紀を代表するピアノの巨人ですね。そうそう、グレン・グールドは異端と呼んでもいいかもしれません。この中で存命中はマレイ・ペライア、アンドラーシュ・シフ、マウリツィオ・ポリーニだけですが、彼らも立派なベートーヴェン弾きだとsaraiは思っています。そのほかの11人は20世紀のベートーヴェン弾きたちです。全集を残していないのはルドルフ・ゼルキンだけですが、どうしてなんでしょう。商業主義に背を向けていたからかもしれません。聴けなかったピアニストもいます。代表格がワルター・ギーゼキング。何故か、縁がありません。モーツァルトとかドビュッシーでは欠くことができませんけどね。カッチェン、ブッフビンダー、ベルマン、ソコロフあたりも気になる存在ではあります。アシュケナージもいますね。そう言えば、女性ピアニストが一人もいないことに気が付きました。ピリスあたりは聴くべきかもしれません。愛するクララ・ハスキルはこの曲の録音が残っていません。彼女の《熱情(アパッショナータ)》はさぞや素晴らしかったことでしょう。残念ながら、レパートリーになかったようです。

それではピアニスト別に印象を述べていきます。ピアニストの最初の録音年が古い順でいきます。

まず、アルトゥール・シュナーベルですが、これは初めてのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音です。1930年代の録音とは思えないほど、音質もよく、演奏も現在の我々が聴いても違和感がなく、惹き込まれる演奏です。もし、これしかCDがなかったとしても、これで十分、満足できそうです。

次いで、ルドルフ・ゼルキンです。ルドルフ・ゼルキンと言えば、これまで、アドルフ・ブッシュの若き伴奏者という印象が強かったんですが、楽器こそ違え、アドルフ・ブッシュのドイツ音楽の伝統を立派に継承している人ですね。アドルフ・ブッシュ同様、実にナイーヴな音楽を奏でます。美しいピアノの響きが耳に残ります。自然で無理のない音楽に心惹かれます。ウィーンで音楽を学んだことも底流にあるんでしょう。最近になって、彼の素晴らしさが分かってきました。1947年録音もよい音質です。1962年録音はさらによい音質なので、入手性で言えば、1962年録音を聴けばよいのかもしれません。カップリングの悲愴と月光はまだ聴いていませんが、よい演奏であることは確実でしょう。

ヴィルヘルム・ケンプのステレオ録音は昔からよく聴いてきた演奏です。変な言い方ですが、とても分かりやすい演奏です。どれか1枚と言えば、これを聴いていたら間違いないという感じに思えます。1951年のモノラル演奏もとてもよい音質の録音でステレオ録音にも負けていません。どっちを選んでも同じですが、これも入手性のいいのはステレオ録音のほうです。

イーヴ・ナットは後期ソナタを聴いて、本当に驚嘆しました。何と言うか、新鮮な演奏に接したときの喜びと感動を覚えました。今回、とても期待して聴きましたが、後期ソナタほどの出来には思えませんでした。でも、十分に素晴らしい演奏ではありました。期待が大き過ぎたのかもしれません。

逆にあまり期待しないで聴いたソロモンは何と何ととても素晴らしい演奏ではありませんか。ソロモンの株が急上昇です。

フリードリヒ・グルダのステレオ録音もケンプ同様に昔から聴いてきた演奏で、これもしっくりとくる演奏で何の文句もありません。1957年の古いモノラルの録音は今回、初めて聴きましたが、とても音質のよい録音で、演奏もステレオ録音のものと同様に素晴らしいです。勢いで言えば、古い録音のほうが上かもしれません。どちらもこれがウィーン風と言うのか、自然で肩から力が抜けたような演奏です。ずっと子供の頃から馴染んできた音楽をさらっと弾くという風情です。とりわけ、第2楽章の後半の変奏の美しさには舌を巻きます。これに匹敵できるのはブレンデルくらいかな。ブレンデルもウィーンのピアニストですね。

ヴィルヘルム・バックハウスは何となく相性の悪いピアニストですが、とっても立派な演奏です。でも、だから何?という印象はあります。

スヴャトスラフ・リヒテルは一連のライヴ録音を残しています。爆演かなと思って聴いたら、意外に繊細な感じもあります。モノラルのライヴ録音もそこそこの音質で鑑賞に十分に堪えます。どれも同じような演奏ですが、プラハのライヴあたりがよいでしょうか。有名なカーネギーホールのライヴもまあまあの音質で緊張感のある演奏です。素晴らしかったのはやはり、昔から代表盤として聴かれているカーネギーホールのライヴの後でRCAが録音したウェブスター・ホールのライヴ録音です。まるでスタジオ録音のような最高の音質でリヒテルらしいスケールの大きな演奏が聴けます。30年後のコンセルトヘボウのライヴ録音はさらに音質がよく、演奏時間は遅くなっていますが、とても美しい演奏です。晩年のリヒテルもこの曲のコンセプトは変わりません。プラハ、カーネギーホール、ウェブスター・ホール、コンセルトヘボウの4枚のライヴはリヒテルのファンならずとも聴き逃がせないところです。

次いで、ベートーヴェンと言えば、何と言っても、クラウディオ・アラウの新旧の全集録音がsaraiが一番好きな演奏です。ただし、この曲に関してだけはスローで溜めのきいた演奏は異質の演奏と言わざるを得ません。ある意味、聴きごたえはあるのですが、この曲の持つ颯爽としたところは微塵も表現されていません。アラウ自身ももちろん、承知の上での演奏なのでしょう。ライヴもすべて同じ表現になっています。ひとつだけ選ぶのなら、最後の全集録音が清澄な演奏で好きな演奏ではあります。ただし、じっくりと付き合って聴く覚悟は必要です。

で、問題の異端児、グレン・グールドです。これはありきたりの演奏に聴き飽きた人だけが聴くべきでしょう。第1楽章と第2楽章の天国的と言うか、歩みののろさには驚嘆するのみです。この遅さでどうピアノを弾くのか、聴いてみなければ、だれにも予測不可能でしょう。演奏はそれでも美しいんですから、やはり、天才なんでしょう。この曲の解釈は凡人のsaraiには理解不能ではあります。不思議に第3楽章だけは普通なのも変なところです。

アルフレード・ブレンデルですが、やはり、素晴らしいですね。聴いたのは2回目と3回目の全集からの演奏ですが、saraiも歳をとって、彼の素晴らしさが分かるようになった気がします。美しいタッチで正統的な演奏ですが、底流にはウィーンの音楽が流れています。ともかく、とっても美しいとしか表現できません。

20世紀の最高のピアニストだったウラディミール・ホロヴィッツはやはり、彼らしい硬質のタッチで見事な演奏を聴かせてくれます。しかもベートーヴェンを逸脱しているわけではなく、正統的な表現でもあります。録音が思ったほどはよくないのは何故でしょう。最新のリマスター盤とか、あるのかしら。

今回、33枚のCDを聴いて、最高に感銘を受けたのはエミール・ギレリスの演奏です。彼は本当に素晴らしいベートーヴェン弾きだったんですね。圧倒的な迫力と繊細さを兼ね備えた見事な演奏にはただただ、聴き惚れるだけでした。音質も最高です。この演奏を聴かずして、《熱情(アパッショナータ)》を語ることはできないでしょう。

マレイ・ペライアは本当に美しい演奏を聴かせてくれます。この繊細なタッチは何でしょう。ある意味、この曲の違った魅力を感じさせてくれます。若いころのペライアも魅力たっぷりですね。

アンドラーシュ・シフは今や現役最高のベートーヴェン弾きです。深い精神性、そして、何よりも美しい響きでシフの世界を作っています。この美しい音はどのように生み出しているんでしょう。全集盤も素晴らしいですが、古い録音はそれを上回る出来に思えます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲のカップリングに録音したもののようですが、この時期からよっぽど、この曲を弾き込んでいたんでしょう。まあ、何を弾かせても素晴らしいですね。バッハからバルトークまで、大変なレパートリーと内容の深さを誇ります。現役最高のピアニストと言って、過言ではありません。

そして、最後は天才ポリーニです。彼は何を弾かせても凄いです。しかし、この曲の演奏はやはり、やり過ぎでしょう。リヒテルも足元にも及ばないような途轍もないような爆演です。とりわけ、全集盤はその録音の凄さも相まって、凄いの、何のって・・・。ウィーンでのライヴも凄いですが、こちらは少しはおとなしめなので、こちらがお勧めです。派手な演奏を聴きたいかたは全集盤が一番のお勧めです。まあ、saraiの趣味じゃありません。


こんなに男性ピアニストばかり聴きましたが、明日は女性の小川典子の演奏を聴きます。彼女は男性顔負けの力強い演奏をするので、どんな感じになるでしょうか。期待しましょう。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

小川典子ピアノ・リサイタル@ミューザ川崎シンフォニーホール 2017.10.21

ミューザ川崎シンフォニーホールのホールアドバイザーの任についている小川典子が企画したNoriko's Day Vol.5と題するピアノ・リサイタルに出かけてみました。デビュー30周年記念演奏会でもあるそうです。彼女が英国でピアノを学んでいるときに出場したリーズ・ピアノ・コンクールでいきなり3位になって、それを機にプロ・デビューを果たして30年だそうです。本人は歳がわかってしまうせいか、30周年は隠しておきたかったそうです(笑い)。

今日の小川典子の演奏ですが、saraiはもう一つに感じました。期待が大き過ぎたのかもしれません。今日のゲストでもあった若い日本人女性作曲家の山根明季子のなかなかの難曲を弾いたために、肝心のベートーヴェンとリストまで力がまわり切らなかったのかもしれません。

今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:小川典子

  ベートーヴェン:英国国歌 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 WoO 78
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
  
   《休憩》

山根明季子:イルミネイテッドベイビー(第9回浜松国際ピアノコンクール課題曲)
  リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
    


最初の曲のベートーヴェンの《英国国歌 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲》は珍しい曲ですね。初めて聴きました。もちろん、予習はしました。何とか以下の2つのCDを見つけて聴きました。

 ブレンデル ベートーヴェン:変奏曲&バガテル集より
 ムストネン ドイツ・グラモフォン ベートーヴェン大全集より


ブレンデルは正統的で美しい演奏。ムストネンはチャレンジャブルな独創性あふれる素晴らしい演奏。小曲ながら堪能しました。

小川典子は最初の主題(英国国歌)のしっかりした明快な演奏が素晴らしいです。続く変奏はまあまあ、普通の演奏です。

2曲目はベートーヴェンの大傑作の「熱情」です。昨日のブログで書いた通り、大予習を敢行して、今日の演奏に備えました。それほど、期待していました。でも、期待に応えてくれる演奏にはなりませんでした。残念です。無論、演奏に傷があったとか、テクニックが不足したというレベルの話ではありません。何と言うか、彼女がどういうコンセプトで演奏しているのか、ちっとも伝わってこなかったんです。こういう有名曲はそれなりに演奏者が考え抜いた構想を示してもらいたいと思っています。彼女くらいのレベルのピアニストなら、立派な演奏をすることは当然のことです。我々ファンはその上を期待してしまいます。まあ、今日の演奏は普通の演奏。極論すると誰が弾いても同じという演奏でした。少し手厳しいかもしれませんが、この曲を弾くのであれば、それなりの覚悟で弾いてもらいたいと望みます。彼女ならば、できる筈ですからね。

休憩後、作曲者の山根明季子がハロウィン用のキュートな衣装で登場。自作の紹介をしてくれます。ベートーヴェン、リストの作品から200年後の自作への思い入れを語ってくれました。で、小川典子の演奏は素晴らしかったです。曲もポップな感じでカワイイ系の雰囲気。音響系の作品だそうですが、トナーリティを感じます。もっとノントナールな感じでもよかったかもしれませんが、将来性を感じる作風です。それにしても小川典子の演奏は見事でした。よほど練習したんでしょう。「熱情」がある意味、準備不足になったのはその余波かもしれません。とても楽しめる作品と演奏でした。

最後はリストの《ピアノ・ソナタ ロ短調》。これまた、ロマン派を代表する名曲中の名曲です。これはなかなか素晴らしい演奏でした。完璧なテクニックで聴く者を魅了する演奏です。惜しむらくは恍惚感がもうひとつ足りなかった点です。それさえあれば、これまで聴いたアヴデーエワグリモーの演奏とも肩を並べるレベルだったんですけどね。ちなみに予習したCDはラザール・ベルマンの個性的な演奏。ベルマンもなかなかのピアニストです。


最後にアンコールに代えて、7人のアマチュアのピアニストが登場するということでしが、それは失礼させてもらいました。


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束の間のウィーン:お気に入りのカフェ・ハイナーでランチ

2016年8月7日日曜日@ザルツブルク~ウィーン/1回目

旅の19日目、ザルツブルクSalzburgの9日目です。旅の最終日です。

今日はウィーンからのオーストリア航空の成田直行便に乗って、帰国します。これまで何度もこのオーストリア航空のウィーン‐成田直行便に乗りましたが、これが乗り納めです。9月4日の成田発ウィーン行きがラスト・フライトだそうですから、もう、運航期間は1ヵ月を切りましたね。感慨深いです。別にこれでウィーンへの足が遠のくわけではありませんけどね。日本路線撤退が決まったオーストリア航空の直行便ですが、現在は以前に比べて、ウィーン発の時刻が遅くなって、夕方の5時50分発です。これは便利です。ウィーンで遅くまで遊んでから、空港に向かうことができます。saraiもこれを利用することにして、ザルツブルグから朝早いレールジェットに乗って、ウィーンに移動します。朝早く起きて、長く滞在したザルツブルクのホテルをチェックアウト。荷物を引いて、最寄りのバス停テアターガッセTheatergasseへ。バスの1週間パスは昨日で切れたので、バスの1回券を購入しないといけません。バス停で自動販売機を探しますがありません。ちょっと隣のバス停まで買いに行こうと思いますが、配偶者からバスのドライバーから買えばいいんじゃないのって言われます。そうこうするうちにザルツブルグ中央駅に向かう1番のバスもやってきます。ともかく、バスのドライバーにチケットが買えるか訊くとOKだとのこと。二人で5.2ユーロです。自動販売機で買えば4ユーロですが、まあ仕方ありませんね。10ユーロ札を出すと、ドライバーはsaraiの財布を眺めながら、5ユーロ札はないかと訊いてきます。もちろん、ありますよ。5ユーロ出して、コインを探そうとするとドライバーはいいよって言います。まあ、太っ腹。バス代をまけてもらうのは初めての経験です。駅に到着し、まだ、予定の電車まで30分あるので、構内のカフェでサンドイッチとコーヒーで軽い朝食。食事を終えて、プラットホームに上がります。ウィーン行のレールジェットの出発時間まであと10分ほどです。

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列車編成表が表示されているので、自分がホームのどのあたりに立てばよいのかが分かります。列車が到着した後で目的の車両にダッシュするのは疲れますから、これを見ておくのは必須の作業です。

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これは列車の出発予定表。列車がどのホームから出るのか、遅延があるのかが表示されます。乗る予定のウィーン空港行のレールジェットは上から3番目に表示されています。予定通りの運行のようです。

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これはザルツブルク中央駅のホーム全体の様子です。ずいぶん立派な駅になりました。

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出発時刻の5分前にレールジェットが入線してきます。オーストリア国鉄自慢の赤い先頭車両が印象的です。

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空席の目立つレールジェットに乗り、美しい車窓の風景を眺めながら、ウィーンへ向かいます。saraiはいつしか爆睡。目覚めるともうウィーン・マイドリングWien Meidling駅まであと10分。マイドリング駅は3分停車ですから、さっさと降りましょう。マイドリング駅に到着です。

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がらーんとしたプラットホームに降り立ちます。

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ウィーンにまたやってきました。今回は短い滞在になりますが、これがちょうど15回目のウィーン訪問になります。1年ぶりの訪問です。Sバーンに乗り換えて、ランドシュトラーセLandstraße/ウィーン・ミッテWien Mitte駅に向かいます。警察POLIZEIという表示のある電車がやってきて、びっくりです。

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ウィーン・ミッテ駅にあるシティ・エアー・ターミナルCATでオーストリア航空のチェックインを済ませて、大きなスーツケースを預けて、身軽になります。機内持ち込みの手荷物はコインロッカーに預けようと、教えてもらったコインロッカーの場所に向かいます。何人かが、うろうろしています。ロッカーが空いていないのかと思うと、青ランプのロッカーがいっぱいあります。入れようとすると、ドアが閉まりません。アラ~、ロッカー全体が壊れています。困ったもんです。諦めてそのエリアを出ますが、後から後からそのエリアに人が向かっていきます。手荷物はそう重くはないのでそのまま持って歩くことにします。ここから地下鉄(Uバーン)を乗り継いで、シュテファンズプラッツStephansplatzまで移動して、そこからケルントナーシュトラーセKärntner Straßeを歩いて、お気に入りのカフェ・ハイナーCafe heinerに直行します。お馴染みのお店の前に出ます。

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ここで、ちょっと早いランチをいただきます。ケルントナー通りを見下ろせる、眺めのいい窓際の席に着きます。

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美しい店内はまだ午前中のせいか、あるいは日曜のせいか、えらく空いています。

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カフェ・ハイナーは地元の方がほとんど。コーヒー一杯で新聞を何誌も読んでいます。とりあえず、ミネラルウォーターをいただきます。

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次はスープ。

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2種類のスープをいただきます。

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二人で味比べをしながらいただきます。どちらもとても美味しいです。

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パンはもちろん、ウィーンですから、カイザーゼンメルです。これまた美味しいです。

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今日のランチはターフェルシュピッツのゼリー寄せのサラダという、なかなか凝ったものです。ウィーンのカフェはさすがにレベルが高いですね。

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勝手知ったるカフェなので、請求書を持って2階のカフェから1階の店舗に降りてクレジットカードで精算しようとすると、ウェートレスのおばさんから待ったがかかります。食い逃げと間違えられたようです。クレジットカードで払いたいと告げると、一緒に1階のレジまで付いてきてくれます。ちゃんとカード決済を済ませて、一件落着。
さて、短い時間のウィーン滞在。次はどこに行こうかな・・・。



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束の間のウィーン:グラーベンからコールマルクトへ

2016年8月7日日曜日@ウィーン/2回目

ウィーンでの束の間の滞在を楽しんでいるところです。ケルントナー通りKärntner Straßeのカフェ・ハイナーCafe heinerでのランチをいただいて、街歩きを再開します。
シュテファンズプラッツStephansplatzのヴォルツァイレ通りWollzeileに続くドゥルヒガング(通り抜け)にある行きつけの紅茶屋さんに紅茶を大量買いするつもりで向かいます。が、よく考えてみると今日は日曜日。お店はみんなお休みの筈ですね。ともかく、聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanの前に出ます。

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大聖堂を周り込んでヴォルツァイレ通りに向かいます。

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巨大な大聖堂の周りを歩くだけでも一苦労です。

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案の定、紅茶屋さんはクローズしています。残念! ところで紅茶さんの内部は改装中で、日曜でなくてもクローズしていたかもしれません。じゃあ、街でもぶらつきましょう。ローテントゥルム通りRotenturmstraßeを大聖堂のほうに向かいます。

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ぐるっと周って、また、大聖堂の前に戻ってきました。街のシンボル、聖シュテファン大聖堂は相変わらず、堂々としています。ただ、外壁の補修工事中なのが残念です。いつもどこか工事中ですね。

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シュテファンズプラッツからゴルトシュミードガッセGoldschmiedgasseを抜けて、聖ペーター教会Katholische Kirche St. Peterのほうに向かいます。

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ちょっと聖ペーター教会の中を覗いていきましょう。バロック様式の絢爛豪華な色彩に包まれています。いつ来てもその見事さに魅了されます。

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見上げると、ドーム天井の華麗さにも驚かされます。

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再び、内陣のほうに視線を戻して、バロック教会の美を堪能します。

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教会を出て、グラーベン通りGrabenに出ます。通りの突き当りには高級スーパーのユリウス・マインルJulius Meinl am Grabenが見えます。もちろん、このスーパーもお休みです。

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グラーベン通りを振り返ってみます。広くて立派な通りです。写真では分かりにくいですが、有名なペスト記念柱も立っています。

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グラーベン通りからコールマルクトKohlmarktに出るというお決まりのコースを歩きます。ここは高級ブランド店が軒を連ねています。これはグッチ。

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マンツ書店は工事中ですね。

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ところで、レオポルド美術館のポスターでシーレとクリムトの傑作展というのを見て、心が動かされます。時間が許せば、久々に見たいものです。
カフェ・デーメルの前に出ます。ちょっと中のショップを覗きましょう。

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カフェ・デーメルでお土産もの(皇后エリザベートが好んだというすみれの砂糖菓子)を求めます。コールマルクトの突き当りはホーフブルクHofburgのミヒャエル門Michaeltorです。実に堂々たる建物です。建物全体はミヒャエル宮Michchaelertraktというネオ・バロック様式の建築物で、19世紀末に完成しました。意外に新しいものです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばし、このミヒャエル門の前のミヒャエル広場Michaelerplatzに佇み、広場のまわりを眺めます。



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不思議な魅力のイブラギモヴァ・・・東京都交響楽団@サントリーホール 2017.10.25

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番は正直なところ、ちゃんとついていけたわけではありません。アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンはそれほど美音ではないのですが、何かくぐもった響きの先に凄いものがあるような感じを抱きつつ、それが何なのかがよく分からないまま最後までいってしまいました。静と動が交錯する中、動は迫力のある響きでちゃんと受け止めることができますが、静は不思議な精神性というか、幻想性が漂う高度に芸術的とも思える演奏で、なかなか、その音楽の核心をつかみ取ることができませんでした。大好きなバルトークで素晴らしい演奏のようにも思えたのに、saraiの感受性が不足していたとしか言いようのない、悔しい聴き方になってしまいました。都響の演奏はとても美しい響きで、ある意味、イブラギモヴァのヴァイオリンと音楽性の違いがあったのですが、それはそれで却って面白い対照になっていました。彼女のヴァイオリンをもう一度聴き直す機会があればと反省する結果になりました。

後半はフランクの交響曲 ニ短調。小泉和裕の指揮も手堅く、ロマン派の香り高い、美しい響きの演奏でした。大変、満足しました。とりわけ、弦と木管の響きに都響のレベルの高さを感じずにはいられせんでした。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:小泉和裕
  ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ
  管弦楽:東京都交響楽団

  バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112

   《休憩》

  フランク:交響曲 ニ短調

ところで都響の来年度のプログラムが送られてきましたが、なんとも魅力に欠ける内容にがっくり。来季も定期の会員を続けるかどうか迷っています。読響と東響に鞍替えしようかとも本心で思っています。都響のアンサンブルの良さには満足しているのですけどね。2010年に定期会員になって、以来8年間聴き続けてきただけに残念な気もしますが・・・。



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束の間のウィーン:ミヒャエル広場から美術史美術館へ

2016年8月7日日曜日@ウィーン/3回目

ウィーンでの束の間の滞在を楽しみながら、街歩きしているところです。
グラーベン通りGrabenからコールマルクトKohlmarktを歩き、突き当たりのミヒャエル広場Michaelerplatzにやってきました。正面にはネオ・バロック様式のミヒャエル宮Michchaelertraktの堂々たる建物が聳え立っています。

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振り返ると、右手のヘレンガッセHerrengasseと左手のシャウフラーガッセSchauflergasseに挟まれた白亜の建物が貴婦人のような姿で佇んでいます。この建物の1階には有名カフェのカフェ・グリーンシュタイドルCafe Griensteidlがあります。その右手にはちらっとロースハウスLooshausが見えています。

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これがそのロースハウス。ヘレンガッセとコールマルクトに挟まれた一角に立っています。「装飾は罪悪である」という主張で知られる建築家アドルフ・ロースの代表作とも言える建築作品で、20世紀初頭に建設されたときには、そのあまりのシンプルなモダンさに対して当時の社会から批難の声が沸き上がったそうです。今見ても何ともあっさりしたデザインですね。このミヒャエル広場の華麗な装飾の建物群のなかで異彩を放っています。

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ミヒャエル広場の真ん中には、まるで工事現場のようなものが見えます。これは古代ローマの遺跡です。ウィーンの起源をたどると、古代ローマ軍の駐屯地であったウィンドボナが現在の大都市ウィーンの始まりになります。この遺跡は古代ローマ軍の居住地の騎兵舍の跡だったようです。発掘調査が行われたのは1992年になってからだそうです。つい最近のことですね。ウィーンの中心地は、掘れば、何かが見つかるのでしょう。

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少しだけ、ミヒャエル広場で見物した後、ホーフブルクHofburgのミヒャエル門Michaeltorの中に入ります。皇后エリザベート(愛称:シシー)の姿が大きく印刷された垂れ幕があります。シシー博物館などホーフブルクの館内への入り口です。

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ミヒャエル門を抜けると、中庭に出ます。神聖ローマ帝国最後の皇帝フランツ2世(オーストリア皇帝としてはフランツ1世)の銅像が迎えてくれます。

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中庭を抜けると、英雄広場Heldenplatzに出ます。右手にはフォルクスガルテンVolksgartenの緑が広がっています。

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広場の中央にはカール フォン エスターライヒ(カール大公)の騎馬像が立っています。フォルクスガルテンの先にはウィーン市庁舎が見えています。ゴシック・リヴァイヴァル建築のファサードが印象的な建物です。

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リンク通りRingstraße側にあるブルク門Äußeres Burgtorに向かって、英雄広場を突っ切ります。

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左手には新王宮Neue Burgが美しい弧を描いて立っています。

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ブルク門をくぐって、ホーフブルクを後にして、リンク通りに出ていきます。

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リンク通りに出ました。久しぶりにここに戻ってきました。広い通りには美しい並木が連なっています。

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リンク通りの並木道は気持ちがよさそうですが、残念ながら、この並木道を散策する時間はありません。

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すぐにリンク通りを横断して、ホーフブルクの向かい側にあるウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienの前に出ます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この美術史美術館を抜けると、すぐにムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsQuartierのレオポルド美術館Leopold Museumに着きます。



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今日はお休みにします・・・ごめんなさい

ウィーンでの束の間の滞在を楽しみながら、街歩きしているところです。これからレオポルド美術館でシーレとクリムトを中心とした作品群を鑑賞するところですが、深夜遅くなり、ブログを書く体力がなくなったので、本日は休載ということにさせてください。ごめんなさい。

ところで、今日は来年度の東京交響楽団の発売日。晴れて、サントリーホールの定期会員券をゲットしました。ジョナサン・ノットを音楽監督に迎えて、好調なオーケストラの演奏を楽しむことにしました。4月の1回目から、そのノットの指揮で、マーラーの交響曲第10番のアダージョとブルックナーの交響曲第9番という強力なプログラムが組まれています。7月にはエルガーのオラトリオ《ゲロンティアスの夢》という珍しい作品も演奏されます。12月のヴァレーズの作品もジョナサン・ノットがどう料理するか興味深いところです。
したがって、長年にわたる都響の定期会員は今年でおしまいとなりました。灌漑深いところです。

今日はさらに来年5月のアンジェラ・ヒューイットのThe Bach Odysseyの5/6回目のリサイタルのチケットもゲット。平均律クラヴィール曲集第1巻とゴルドベルク変奏曲という垂涎のプログラムです。

来年の音楽ライフも楽しいものになりそうです。

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束の間のウィーン:レオポルド美術館のグスターフ・クリムト

2016年8月7日日曜日@ウィーン/4回目

ウィーンでの束の間の滞在を楽しみながら、街歩きしているところです。
久しぶりにムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsQuartierのレオポルド美術館Leopold Museumでエゴン・シーレとグスターフ・クリムトの作品を鑑賞することにしました。街中でシーレとクリムトの傑作展をレオポルド美術館でやっているのを張り出されていたポスターで知ったからです。
グラーベン通りGraben、コールマルクトKohlmarkt、ホーフブルクHofburgと抜けて、ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienの前に出ました。美術館前の広場にはマリア・テレジア像が鎮座しています。

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美術史美術館の前を通り抜けると、ムゼウムシュクヴァルティアーが見えてきます。

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ムゼウムシュクヴァルティアーの中にあるレオポルド美術館に到着。早速、入館チケットを購入して、美術館に中に入り、鑑賞を開始。

まずは珍しく、日本の屏風がお出迎え。ジャポニズムの象徴です。

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以下、レオポルド美術館の至宝を見ていきます。今回はこれまでの集大成として見ていくので、本ブログでも紹介済の作品も並べていきます。作品の解説文は本ブログの過去の記事も流用しますので、悪しからず。

ハンス・マカルトの「ベスタの処女」です。色使いの綺麗な美しい作品です。この美しい色使いによって、マカルトは「色の魔術師」とも呼ばれ、クリムトが最初に影響を受けたと言われています。ハンス・マカルトはオーストリア19世紀の画家で、ウィーンの宮廷で活躍し、歴史画の大作を数多く描いたアカデミック美術を代表する画家です。

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次はクリムトです。

ウィーン大学大講堂の天井画として描かれた三部作の一つである「医学」です。ただし、この作品は1945年、インメンドルフ城で焼失しました。ここにあるのは白黒で復元されたものです。絵の下に描かれている女性は医学の保護女神ヒュゲエイアです。彼女だけは色付けされています。習作が残っているので、それに基づいての色付けでしょう。

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これは三部作の一つである「法学」です。これは習作も失われています。クリムトらしさが横溢していますね。

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これがウィーン大学大講堂の天井画として飾られるはずだったプランの再現だそうです。時代の異端児クリムトの破天荒とも言える作品がアカデミズムの最高峰である場所に飾られることは困難でしたね。クリムト本人が一番分かっていたことでしょう。ちなみにこの三部作はナチスが所有者のユダヤ人から接収していましたが、戦況が悪化した後、保管していた場所を爆破したそうです。ナチスの反文化的活動、そして、戦争の非道さには今更ながら、憤りを禁じ得ません。

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これは「死と人生」です。クリムトの大作です。この美術館の目玉ですね。

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「雷雨の接近 (大きなポプラ II)」です。クリムトの風景画は正方形の画面が特徴です。

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「黒い牛」です。初めて見るクリムトの絵です。これも正方形ですから、風景画の範疇にはいるのでしょう。アッター湖畔のLitzlberger Keller (リッツルベルガー ケラー)を訪れた際に納屋の雄牛に興味をかられて描いたそうです。動物を描いた作品は珍しいですね。なお、この絵は個人蔵で、エミリエ・フレーゲの姪が所有者だそうです。特別展示なんですね。

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「果樹園」です。これまた、初めて見るクリムトの絵です。これは風景画なのに、正方形ではありません。極めて稀ですね。この絵も個人蔵で、特別展示のようです。

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「 穏やかな池」です。この風景画は正方形で、クリムトそのものです。池の朝の様子を描いています。これはレオポルド美術館の所蔵です。

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「アッター湖」です。この風景画も正方形です。アッター湖はザルツカンマーグートにある湖で、クリムトの夏の別荘がありました。マーラーもしばしば訪れていました。saraiもそれに惹かれて以前、訪れました。クリムトが描いた通りのさざ波を見て、感銘を受けた記憶があります。

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今回の展示の目玉はクリムトの中国趣味のアトリエの復元展示です。これは大変興味深いですね。

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やはり、骸骨が飾ってあります。クリムトは何と言っても愛をテーマとしていましたが、それとともに死も大きなテーマでしたからね。この再現アトリエの展示をじっくりと眺めましょう。



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束の間のウィーン:レオポルド美術館のリヒャルト・ゲルストル

2016年8月7日日曜日@ウィーン/5回目

レオポルド美術館Leopold Museumで絵画鑑賞中です。クリムトの中国趣味のアトリエの復元展示を見ているところです。なかなか興味深いですね。アトリエの中央に古い白黒写真が飾ってあります。何でしょう。

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クリムトのアトリエの実際の光景を写した古い写真です。確かにこの復元アトリエとまったく同じです。まあ、当たり前ですけどね。なお、このアトリエはウィーンのヨーゼフシュテッター通り21番地Josefstädter Straße 21にあったそうです。

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この復元アトリエを後にして、さらに順路を進みます。レオポルド美術館には外の風景が楽しめる部屋があります。まさにピクチャーウィンドウです。美術史美術館、ホーフブルクが見渡せます。

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次はリヒャルト・ゲルストルの作品が並んでいます。リヒャルト・ゲルストルは19世紀末から20世紀始めのごく短い期間に象徴主義の画家としての人生を燃焼させました。作曲家シェーンベルクの妻マティルデと深い仲になり、作曲家シェーンベルクは苦悩し、画家ゲルストルは若干25歳で首吊り自殺してしまいました。

これは「ヘンリカ・コーンの肖像」です。死の年に描かれました。病的な作品ですね。

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これは「予備中尉アロイス・ゲルストルの肖像」です。アロイス・ゲルストルはリヒャルト・ゲルストルの兄弟です。リヒャルト・ゲルストルの死後、アロイスがリヒャルトの作品を画商に見せたことが、リヒャルト・ゲルストルの作品が世に知られるきっかけになりました。

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これは「スマラグダ・ベルク」です。スマラグダは作曲家アルバン・ベルクの妹です。

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これは「パレットを持つ裸の自画像」です。自殺した年の作品です。何かいたわしいですね。

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これは「野原のカップル」です。これも自殺した年の作品です。

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これは「庭のマティルデ・シェーンベルク」です。問題の愛人ですね。これも自殺した年に描かれたものです。画家はどんな気持ちでこの絵を描いたんでしょうか・・・。
ちなみにマティルデ・シェーンベルクの旧姓はツェムリンスキーです。そうです。あの作曲家アレクサンダー・ツェムリンスキーの妹なんです。

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これは「半裸の自画像」です。最も有名な作品のひとつです。

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これも「自画像」です。上の自画像よりも後に描かれたものです。死の前年か前前年に描かれました。

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これは「果樹のある日の当たる草原」です。

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これは「背景に家のある木」です。妙なタイトルですね。そのままと言えば、そのままですが・・・。

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これは「ドナウ運河にて」です。

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これは「グムンデン近くの湖畔の道」です。死の前年に描かれました。アッター湖の近くのグムンデンでの作品です。これもクリムト風に真四角な風景画です。
グムンデンはアッター湖の旅で訪れました。多くの芸術家が訪れた由緒ある町です。

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以上、これまでになく、多くのリヒャルト・ゲルストルの作品を鑑賞しました。まだまだ、鑑賞は続きます。次はココシュカです。



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アンリ・バルダ ピアノ・リサイタル@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2017.10.29

良くも悪くもいかにもアンリ・バルダらしさを貫いたピアノ・リサイタルでした。アンリ・バルダの特徴はその鋼鉄のような強靭で狂いのないタッチです。レベルは違いますが、ホロヴィッツを思い出させるところもあります。今の若いピアニストのようなシャープな演奏スタイルではありません。このバルダらしさを前面に押し出したようなスタイルでバッハを弾きまくりました。ペダルを多用して、思いっ切り、レガートをきかせて、ロマン派の音楽のような感じでバッハの傑作を大きな響きで弾いたんです。あまり、今時聴かないようなバッハですが、何せバッハの傑作は許容力に満ちていますから、これはこれで聴きものではあります。ところが今日のバルダはちょっと歯車が狂っていて、いつもの正確無比なピアニズムではありません。それなりに楽しめたのですが、さすがに聴き進むうちにその大時代的なバッハは耳にうるさく感じました。同じようなアプローチながら、名演奏を聴かせてくれたリヒテルの偉大さとは比肩できませんね。そうそう、リヒテルもロマンティックな弾き方ではありましたが、スローなテンポで静謐なバッハを聴かせてくれました。今日のバルダは正確さを欠いた上にテンポが速すぎて、せかせかした印象をぬぐえませんでした。パーフェクトなバルダが弾くバッハを聴きたかったところです。多分、それでもアプローチがsaraiには向かないような気がしますけどね。ちなみにバッハの平均律の中でもとりわけ傑作と思われる第8曲のフーガは演奏途中で止まってしまい、最初からの弾き直し。プロのピアニストが弾き直しするのは初めて聴きました。これもテンポがあまりに速すぎたためだと思われます。

シューベルトの即興曲はバッハとはまったく性格の異なる音楽ですが、バルダの同じようなアプローチが気になります。がんがん響かせて、速いテンポでの演奏です。saraiはしみじみとした演奏が好きなので、ちょっと引いてしまうところもあります。デモーニッシュなソナタでも聴いているような感覚に陥ります。そう言えば、今日のプログラムは当初、シューベルトの最後の遺作ソナタの第21番だったんですが、そのほうがよかったような気がします。

アンリ・バルダらしさは全開の演奏でしたが、選曲がよくなかったような気がしました。やはり、バルダにはラヴェルが一番似合います。

この日のプログラムは以下の内容です。

 ピアノ:アンリ・バルダ

 J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻
  第1曲ハ長調BWV846
  第8曲変ホ短調BWV853
  第4曲嬰ハ短調BWV849
  第19番イ長調BWV864
  第20番イ短調BWV865

 シューベルト:即興曲集 D.899

  《休憩》

 J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻
  第23番ロ長調BWV868
  第18番嬰ト短調BWV863
  第12曲ヘ短調BWV857

 シューベルト:即興曲集 D.935

  《アンコール》

    ショパン:即興曲第1番変イ長調 Op.29
    J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻 第24番ロ短調BWV869
    J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻 第23番ロ長調BWV868



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J.S.バッハ 平均律クラヴィア曲集 第1巻 名盤を聴く

昨日聴いたアンリ・バルダのJ.S.バッハの平均律クラヴィア曲集第1巻の演奏があまりにバッハらしさから遠いところにあったので、そっちばかりに頭がいって、J.S.バッハの平均律クラヴィア曲集第1巻のCDについて、言及するのを忘れていました。予習したCDは以下です。

 スヴャトスラフ・リヒテル、1970年7月、セッション録音、ザルツブルク、クレスハイム宮およびエリーザベト教会
 フリードリヒ・グルダ、1972年、セッション録音
 アンドラーシュ・シフ、2011年、セッション録音、スイス、ルガーノ


この平均律クラヴィア曲集は第1巻と第2巻から成り、それぞれ、24のプレリュードとフーガの楽曲です。第1巻だけでもCD2枚で2時間弱の長さなので、まとめて3つも聴くのは初めてです。まとめて聴くと、今更ながら、この曲集が理解できてきます。いつものその量と内容で圧倒されて、頭にしっかりと入ってきません。複数のピアニストの演奏をまとめて聴くと、おぼろげながら、その実像が明確になってきます。プレリュードは速い曲とゆったりした曲という違いはありませすが、旋律線が明確で美しい楽曲です。続くフーガが難物です。抽象的なフーガ主題の楽曲が多いんです。大袈裟に言えば、シェーンベルクの無調音楽を連想させるものもあります。分かりやすい旋律を排しているかのようです。しかし、その抽象的な主題が繰り返して現れることで曲の後半には次第に明確な存在感を示してきます。その感覚たるや、大伽藍を築き上げているかの如くです。このフーガをいかに見事に演奏するかというところでピアニストの力量が問われます。リヒテル、グルダ、シフはその点、別格ですね。とりわけ、グルダはフーガを恐ろしくスローに、しかも明晰に弾き、顕微鏡的な演奏を聴かせてくれます。最後の第24番のロ短調のフーガはスローな演奏で主題を積み上げて、後半は感動の頂点に至ります。バッハの平均律クラヴィア曲集が何たるかを教えてくれるような最高の演奏です。リヒテルの幻想的な演奏、シフの美しい響きの演奏も素晴らしいです。実はこれは来年のアンジェラ・ヒューイットのリサイタルに向けての予習スタートでもあるので、彼女のCDはあえて聴かずに最後にとってあります。
で、昨日のバルダの異形のバッハでした。何となく、そのままでは気持ちが悪いので、今回は異例の復習をしました。バルダのライヴがあんなのだったので、ライヴのCDを聴くことにしました。

 スヴャトスラフ・リヒテル、1973年、ライヴ録音、インスブルック


リヒテルの平均律クラヴィア曲集第1巻と第2巻をまとめた録音は予習したセッション録音とこのライヴ録音の2つだけです。リヒテルの平均律クラヴィア曲集と言えば、普通はセッション録音のことをさします。ライヴ録音は入手性が悪いこともあって、あまり知られていないようです。今回、初めて、このインスブルック・ライヴを聴きましたが、最高に素晴らしい演奏で音質も上々です。第8番や第24番のフーガは感銘して聴き入ってしまいました。セッション録音と同時期の演奏ですが、やはり、リヒテルにはライヴが似合います。リヒテル自身も満足の演奏のようです。
実はエトヴィン・フィッシャーの伝説の名演も聴き始めましたが、第1番だけ聴いたところであまりの音質の悪さに聴くのを中断しています。EMI盤(非ART処理)に比べるとMEMBRAN盤はまだ良いほうですが、それでも聴き通す気にはなれません。ART処理されたEMI盤はどうなんでしょう。

この平均律クラヴィア曲集は鍵盤音楽ですから、ピアノではなくチェンバロ演奏もあります。以前、ヴァルヒャのレコードを聴きましたが、そのほかにグスタフ・レオンハルト、スコット・ロスも名盤を残しています。これも聴かないとね。



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束の間のウィーン:レオポルド美術館のオスカー・ココシュカ

2016年8月7日日曜日@ウィーン/6回目

レオポルド美術館Leopold Museumで絵画鑑賞中です。クリムト、ゲルストルと見てきました。

次はオスカー・ココシュカです。ココシュカについては特に記述しなくてもいいでしょう。クリムト、シーレと並び、近代オーストリアを代表する画家です。

このレオポルド美術館で見逃せないのが、「トレクロッチ峠-ドロミテの風景」です。イタリアのアルプスに当時の恋人アルマ・マーラーと旅したときの作品です。この翌年には彼らは破局を迎え、感動的な傑作「風の花嫁」が生まれます。saraiがこの世でたった1枚の絵画を選べと言われたら、迷わずに選ぶのが「風の花嫁」です。この「風の花嫁」を見るために2度もわざわざバーゼルまで足を運びました。その「風の花嫁」の背景に描き込まれているのが、この「トレクロッチ峠-ドロミテの風景」の山岳です。

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これは「ウィーン文学・音楽協会のヴェーデキント週間(1912年)」のためのポスターです。ヴェーデキント週間はドイツの劇作家フランク・ヴェーデキントのために催されたもののようです。フランク・ヴェーデキントはアルバン・ベルクの代表作のオペラ《ルル》の原作となった『ルル二部作』の『地霊』『パンドラの箱』を書いたことで知られています。ヴェーデキントはドイツ表現主義の先駆者、不条理演劇の先駆者として評価されているそうです。これを知って、saraiが以前、ネーデルランド・オペラで見たオペラ《ルル》の演出が表現主義的であったことに初めて合点がいきました。

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これは「演劇《ピエタ》(1909)」のためのポスターです。

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これは「ウィーン文学・音楽協会での講演(1911)」のためのポスターです。やたらに表現主義的なポスターを描きまくっていますね。

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これは「運命の女神フォルトゥーナ」です。ローマ神話に登場する女神で、 運命の車輪を司り、人々の運命を決めると言われています。変わった題材を選びましたね。個人蔵の作品で、saraiは初めて見ました。

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これは「自画像(顔を触れている片手)」です。第1次世界大戦での負傷とアルマとの破局の痛手にさいなまれている時期の作品です。何だか、ココシュカはいじけているように見えますね。そう言えば、先ほどの「運命の女神フォルトゥーナ」は1915年に描かれていますから、運命に弄ばれたような自分のことを揶揄しているのでしょうか。よく見ると、あの絵の背景はアルマとの思い出の地、「トレクロッチ峠-ドロミテの風景」の山岳のようにも見えますね。

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これはアルフレド・ルドリッカAlfred Hrdlicka(1928-2009)が作成した「オスカー・ココシュカの肖像Ⅱ」です。結構、顔がいけてませんね。アルマの好みではなかったようです。でも、男は顔ではありませんよ。彼は大変な芸術家です。

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あれっ、これでココシュカの作品は終わりです。次はまたクリムトの作品が並んでいます。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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お役に立てて、なによりです。我が家では今でもメインのCDプレーヤーとして活躍しています。ただ、最近はCDはいったんリッピングしてHDDに格納し、USBオーディオでオーディ

01/18 15:18 sarai

父からアンプとセットで譲り受けたもののトレイが動かず困っていましたが、
ブログを見て自分で購入・修理することができました。
利益目的でもなくまた素人でも分かる記事

01/18 13:50 hisa

のりしんさん

saraiです。コメントお寄せいただき、ありがとうございました。
同じ追っかけ仲間、今後ともよろしくお願いいたします。
彼女の声は素晴らしいですね。

12/01 12:07 sarai

私も中村さんの追っかけやっております。昨日の演奏も圧倒的でしたね。中村さんの歌を聴いていると、なぜか涙腺が緩んで来ます。

12/01 09:39 のりしん

Steppkeさん

saraiです。ティーレマン信奉者にとって、《あまり好きでない》=《嫌い》に思えてしまうのです。まあ、夜道でうんぬんはいかにティーレマン信奉者でもやりま

11/15 10:39 sarai

sarai さん。
そんな..Thielemann が「嫌い」などと、夜道で後ろから刺されるようなことは言わないで下さい。
別に「嫌い」ということはないですよ。
今年は既に4回も聴

11/15 09:39 Steppke

Steppkeさん

saraiです。最前列で聴いたので、ほとんど弦セクションの音が響きました。それが狙いなので、満足しました。本文にも書きましたが、ウィーン・フィルのブルッ

11/14 13:15 sarai
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