今日のザルツブルクは雨なので、レジデンツResidenzを見学しました。すべて見学したと思っていたら、レジデンツからなんとザルツブルグ大聖堂Dom zu Salzburgの2階の回廊に通路がつながっています。大司教の館と聖堂がつながっているのは当然と言えば当然ですね。お陰で高いところから大聖堂の内部を見下ろすことができます。面白い体験です。大聖堂を訪れている人たちが小さく見えています。

2階の回廊を回り込んでいき、パイプオルガンを間近に見ます。モーツァルトがかって弾いていたオルガンのようですね。それも旅先で弾いたオルガンとは違い、出身地ですから、ウィーンへ出ていく前には相当弾き込んだのでしょうか。

ドームの天井には大きな絵がずらっと並んでいます。その絵も間近に観察することができます。

壁面に施された装飾の見事さも見て取れますね。

主祭壇は美しく豪華なバロックの装飾で飾られています。その装飾の中に収まっている祭壇画は「イエスの復活」を主題としたものです。

再び、回廊の元の場所に戻り、正面から大聖堂の内部を見下ろします。

内陣をズームアップします。上から見るとこんな感じです。巨大な祭壇と両側の小さなパイプオルガンから構成されています。

今度はさっきとは逆サイドのほうに周り込みます。クロッシングの上部がよく見えます。ここも絵画が壁面にぐるりと並んでいます。ともかく、異常なほど天井部分は絵画であふれています。ザルツブルク大聖堂はよほど財政的に豊かだったようです。これも塩の交易の結果なのでしょうか。

最後にまた、天井に描かれている絵画を鑑賞します。キリストの十字架からの降架ですね。妙にリアルな写実です。

これで大聖堂の内部の観察は終了。また、元の場所に戻り、大聖堂広場Domplatzを眺めます。

レジデンツから大聖堂の2階の回廊に続く連絡通路はまだ先に伸びています。大聖堂広場を挟んで、レジデンツと向かい合う建物の中に周り込めます。そこからは大聖堂広場がまた見下ろせます。レジデンツから見たのとは反対側の風景です。右手に大聖堂のファサード、正面にレジデンツが見えます。

この先はさらに、ザンクト・ペーター修道院のギャラリーにもつながっています。ぐるっと周り込んで、大聖堂のファサードを正面から眺められます。大聖堂広場の中心にある聖母マリア像のお顔も正面から見ることができます。

さらに進むと最初のレジデンツの建物に戻ります。大聖堂広場を取り囲む全ての建物を一周できました。そこからの大聖堂広場の眺めです。聖母マリア像、大聖堂のファサード、そして、丘の上のホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgが望めます。なかなかの眺めに満足です。

レジデンツだけの見学のつもりでしたが、ザルツブルクの町の中心の主要な建物をぐるっと見て廻った感じです。
こんなに見るところが多いとは思いもしませんでした。これで12ユーロは安い。雨の日にはお勧めのコースです。結局、全部見て周るのに2時間も要してしまいました。
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