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1日2つの公演でザルツブルク音楽祭も終了

2016年8月6日土曜日@ザルツブルク/10回目

メンヒスベルクMönchsbergの丘の散策を終えて、《イェーダーマン》の公演が行われる大聖堂広場Domplatzにやってきました。広場の裏口から正面入口に廻り込んでいるところです。ザンクト・ペーター教会墓地Petersfriedhofの中を抜けて、カピテル広場(カピテルプラッツ)Kapitelplatzに出ます。丘の上には先ほど訪れたホーエンザルツブルグ城Festung Hohensalzburgが見えています。

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正面口に着き、しばらくすると開門して、中に入れます。大聖堂広場には仮設のスタンドができていて、そこから演劇を鑑賞します。仮設スタンドの後方には聖母マリア像が見えています。

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これが《イェーダーマン》のチケットです。席は9列目です。

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その木製の席に着きます。仮設の木製の舞台の向こうには大聖堂のファサードが見えています。なかなか見易い席です。

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野外公演なので、お天気が心配でしたが青空も見えてきます。

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開演20分前を切って、観客がぞろぞろ入ってきます。

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正面には大聖堂のファサードが聳え立っています。素晴らしい野外劇場ですね。

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もうすぐ開演です。楽しみです。

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やがて、《イェーダーマン》が開演。1時間ほどの公演のつもりでしたが、2時間もある長い公演になりました。《イェーダーマン》という題名は英語で言えばeveryman。つまり、どこにでもいる誰かがこの演劇の主人公です。その主人公の金持ちの男が神(小さな男の子が神の役。なかなかの名演でした)の使いの《死神》から自分の突然の死を告げられて、あたふたとしますが、最後は信仰心にも目覚め、これまでの生き方を悔いて、清々しい死を迎えるという、ある意味、ありきたりの話です。しかし、天才劇作家ホフマンスタールの筆にかかると感動的なストーリーに変身します。ドイツ語の分からないsaraiですら、最後に死を弔う大聖堂の鐘の音が響くと静かな感動に至ります。この演劇はザルツブルク音楽祭が始まった頃からずっと演じられている由緒のあるものなんです。演出は、いろいろ考えられ変更されているようですね。アウトラインは同じですが、下調べしたストーリーとは違う場面が多く(イェーダーマンの婚約とか・・・)、出演者の役柄も様々で、ちょっと戸惑いましたが、意外に楽しめました。この《イェーダーマン》の詳細な記事はここに既にアップ済みです。

公演が終わって、既に舞台には誰もいません。観客は皆、会場を出て、帰途につこうとしています。

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saraiも今日2回目の公演に向けてホテルにとって返します。途中、屋台の店が目に付きます。

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ここでカリーヴルストのようなものを見かけ、夜食用にゲットします。

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ホテルで今度はタキシードに着替え、今回のザルツブルク音楽祭で最後に鑑賞する公演となるウィーン・フィルの演奏会に臨みます。ホテルを出ると、何と軽く雨が降っています。大聖堂広場で催された野外演劇の最中に雨にならなくてよかったとほっと胸を撫でおろします。
ウィーン・フィルの演奏会は祝祭大劇場で行われます。これがそのチケットです。前から2列目というsarai好みの席で聴けます。

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開演20分前に席に着きます。オーケストラはすぐ目の前です。

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ウィーン・フィル演奏会は素晴らしいマーラー(亡き子をしのぶ歌)に感動。最後に素晴らしい音楽が待っていました。このコンサートの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

これでザルツブルク音楽祭の予定はすべて終了。この時点では、もう2度とザルツブルク音楽祭に来ることはあるまいと思い、一抹の寂しさを覚えていました。まさか、翌年もザルツブルク音楽祭を訪れることになるとはね・・・。人生と旅は予測のつかないことだらけです。

さあ、明日はウィーン経由で帰国します。長いようであっという間に終わってしまった今回の旅でした。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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