fc2ブログ
 
  

不思議な魅力のイブラギモヴァ・・・東京都交響楽団@サントリーホール 2017.10.25

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番は正直なところ、ちゃんとついていけたわけではありません。アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンはそれほど美音ではないのですが、何かくぐもった響きの先に凄いものがあるような感じを抱きつつ、それが何なのかがよく分からないまま最後までいってしまいました。静と動が交錯する中、動は迫力のある響きでちゃんと受け止めることができますが、静は不思議な精神性というか、幻想性が漂う高度に芸術的とも思える演奏で、なかなか、その音楽の核心をつかみ取ることができませんでした。大好きなバルトークで素晴らしい演奏のようにも思えたのに、saraiの感受性が不足していたとしか言いようのない、悔しい聴き方になってしまいました。都響の演奏はとても美しい響きで、ある意味、イブラギモヴァのヴァイオリンと音楽性の違いがあったのですが、それはそれで却って面白い対照になっていました。彼女のヴァイオリンをもう一度聴き直す機会があればと反省する結果になりました。

後半はフランクの交響曲 ニ短調。小泉和裕の指揮も手堅く、ロマン派の香り高い、美しい響きの演奏でした。大変、満足しました。とりわけ、弦と木管の響きに都響のレベルの高さを感じずにはいられせんでした。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:小泉和裕
  ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ
  管弦楽:東京都交響楽団

  バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112

   《休憩》

  フランク:交響曲 ニ短調

ところで都響の来年度のプログラムが送られてきましたが、なんとも魅力に欠ける内容にがっくり。来季も定期の会員を続けるかどうか迷っています。読響と東響に鞍替えしようかとも本心で思っています。都響のアンサンブルの良さには満足しているのですけどね。2010年に定期会員になって、以来8年間聴き続けてきただけに残念な気もしますが・・・。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       イブラギモヴァ,
人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR