ウィーンでの束の間の滞在を楽しみながら、街歩きしているところです。
グラーベン通りGrabenからコールマルクトKohlmarktを歩き、突き当たりのミヒャエル広場Michaelerplatzにやってきました。正面にはネオ・バロック様式のミヒャエル宮Michchaelertraktの堂々たる建物が聳え立っています。

振り返ると、右手のヘレンガッセHerrengasseと左手のシャウフラーガッセSchauflergasseに挟まれた白亜の建物が貴婦人のような姿で佇んでいます。この建物の1階には有名カフェのカフェ・グリーンシュタイドルCafe Griensteidlがあります。その右手にはちらっとロースハウスLooshausが見えています。

これがそのロースハウス。ヘレンガッセとコールマルクトに挟まれた一角に立っています。「装飾は罪悪である」という主張で知られる建築家アドルフ・ロースの代表作とも言える建築作品で、20世紀初頭に建設されたときには、そのあまりのシンプルなモダンさに対して当時の社会から批難の声が沸き上がったそうです。今見ても何ともあっさりしたデザインですね。このミヒャエル広場の華麗な装飾の建物群のなかで異彩を放っています。

ミヒャエル広場の真ん中には、まるで工事現場のようなものが見えます。これは古代ローマの遺跡です。ウィーンの起源をたどると、古代ローマ軍の駐屯地であったウィンドボナが現在の大都市ウィーンの始まりになります。この遺跡は古代ローマ軍の居住地の騎兵舍の跡だったようです。発掘調査が行われたのは1992年になってからだそうです。つい最近のことですね。ウィーンの中心地は、掘れば、何かが見つかるのでしょう。

少しだけ、ミヒャエル広場で見物した後、ホーフブルクHofburgのミヒャエル門Michaeltorの中に入ります。皇后エリザベート(愛称:シシー)の姿が大きく印刷された垂れ幕があります。シシー博物館などホーフブルクの館内への入り口です。

ミヒャエル門を抜けると、中庭に出ます。神聖ローマ帝国最後の皇帝フランツ2世(オーストリア皇帝としてはフランツ1世)の銅像が迎えてくれます。

中庭を抜けると、英雄広場Heldenplatzに出ます。右手にはフォルクスガルテンVolksgartenの緑が広がっています。

広場の中央にはカール フォン エスターライヒ(カール大公)の騎馬像が立っています。フォルクスガルテンの先にはウィーン市庁舎が見えています。ゴシック・リヴァイヴァル建築のファサードが印象的な建物です。

リンク通りRingstraße側にあるブルク門Äußeres Burgtorに向かって、英雄広場を突っ切ります。

左手には新王宮Neue Burgが美しい弧を描いて立っています。

ブルク門をくぐって、ホーフブルクを後にして、リンク通りに出ていきます。

リンク通りに出ました。久しぶりにここに戻ってきました。広い通りには美しい並木が連なっています。

リンク通りの並木道は気持ちがよさそうですが、残念ながら、この並木道を散策する時間はありません。

すぐにリンク通りを横断して、ホーフブルクの向かい側にあるウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienの前に出ます。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

この美術史美術館を抜けると、すぐにムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsQuartierのレオポルド美術館Leopold Museumに着きます。
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