レオポルド美術館Leopold Museumで絵画鑑賞中です。レオポルド美術館の至宝、エゴン・シーレのコレクションを鑑賞しています。
年代順の展示されているシーレのコレクションを1911年、シーレ21歳ころの作品まで見てきました。ここからは1912年、シーレ22歳ころになります。ますます素晴らしい作品が登場します。
「隠者たち」です。1912年、22歳の作品です。モデルはシーレ自身と師匠のクリムトだと言われています。

「喪服姿の女」です。1912年、22歳の作品です。

「ゴルゴタの丘」です。1912年、22歳の作品です。宗教的なテーマの作品は珍しいです。

「母と子」です。1912年、22歳の作品です。

「揺れ動く大気の中の秋の木(冬の木)」です。1912年、22歳の作品です。

「盛り上がった裸の肩の自画像」です。1912年、22歳の作品です。

「枢機卿と尼僧」です。1912年、22歳の作品です。スキャンダラスな内容ですね。

「ヴァリーの肖像」です。22歳の作品です。1912年、22歳の作品です。ヴァリーはシーレの裸体モデルを務めていた少女ヴァリー・ノイツェルです。このハチミツ色の金髪と青い目をもつ17歳の少女とシーレは1911年、同棲を始めました。紆余曲折はありますが、二人の関係はシーレが妻に迎えることになるエーディトと出会うまで続きます。

「ほおずきの実のある自画像」です。1912年、22歳の作品です。上の「ヴァリーの肖像」と一対をなす作品です。シーレのヴァリーに対する愛情が感じられますね。

「復活(墓場)」です。1913年、23歳の作品です。この絵は消失したそうで、これは白黒写真コピーです。そこまでして展示しているのは、この作品がシーレの転機になったものだからだそうです。1912年4月、シーレは14歳の家出少女を一夜、家に泊めたことを契機に警察に24日間にわたって拘留され、シーレの絵画も猥褻物として、裁判所に押収されるという事件が起きました。この精神的なショックから芸術家として復活したときの最初の作品がこれです。その名も墓場からの復活だとはね・・・。

「クロイツベルクから見たドナウ川沿いのシュタイン(大)」です。1913年、23歳の作品です。同一題材で何枚かの作品があります。余程、シーレが気に入った風景だったのでしょう。

「沈む太陽」です。1913年、23歳の作品です。正方形の風景画と言えば、クリムトの影響ですね。

「ショールをまとった半裸の女性の後ろ姿(フラグメント)」です。1913年、23歳の作品です。

この先の展示は1914年、シーレ24歳ころからになります。シーレの人生も残り5年しかありません。わずかな日々を駆け抜けるシーレの姿を目にしっかりと留めましょう。
↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね
いいね!
