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トリノ散策:トリノの聖骸布、そして、モーツァルトとの邂逅

2017年7月21日金曜日@トリノ/11回目

トリノTorinoの旧市街の中心にあるカステッロ広場Piazza Castelloに面したサン・ロレンツォ教会Chiesa di San Lorenzoの内部を見学しています。その絢爛豪華なバロック美に酔わされます。と、ある案内板に気が付きます。これって、トリノで有名な聖骸布Santa Sindoneの案内のようです。その矢印のほうに向かってみます。

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矢印の先には質素な部屋があります。ここが聖骸布展示室です。

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壁には聖骸布のコピーが飾られています。

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これが聖骸布の全体ですね。左側半分がキリストの体の前面、右側が体の後面のようです。真偽のほどはともかく、大変なものを見ることができました。ただし、本物ではなく、コピーです。本物は2010年と2015年に一般公開されましたが、通常は非公開です。

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顔の部分をズームアップしてみます。

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うーん・・・凄いですね。驚愕しながら、聖骸布展示室を後にします。
再び、サン・ロレンツォ教会のバロック空間に戻ります。受胎告知の美しい彫刻が目を引きます。

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大理石をふんだんに使った美しい内部装飾が教会全体を飾っています。

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これで旧市街の中心、カステッロ広場界隈の見物はお終いにします。王宮やドゥオーモはパスします。
次は、トリノの有名なビチェリンを飲みにビチェリン発祥のお店に行きましょう。ビチェリンというのはコーヒーとチョコレートを混ぜた飲み物で、トリノ名物です。サン・ロレンツォ教会の横に続く路地、パラッツォ・ディ・チッタ通りVia Palazzo di Cittàを西のほうに向かって歩いていきます。

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細い路地が交差する通りです。これはポルタ・パラティーナ通りVia Porta Palatinaです。

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パラッツォ・ディ・チッタ通りが突き当たったところは、ちょっとした広場、市庁舎広場Piazza Palazzo di Cittàになっていて、Palazzo di Cittàが正面にあります。

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市庁舎はなかなか瀟洒な建物ですね。中世の館を17世紀に改修したものです。

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この市庁舎を迂回して、さらに西に向かう路地、コルテ・ダッペッロ通りVia Corte d'Appelloに入ります。すると、とんでもないものに出くわします。何とモーツァルト父子の足跡です。モーツァルト父子は、ミラノ滞在中の1771年1月に、ミラノから足をのばしてトリノを訪れたそうです。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが14歳の頃です。モーツァルトはその生涯で3回、イタリアを訪れていますが、これは第1回目のイタリア旅行でした。約1年と4ヶ月に及ぶ大旅行だったそうです。これが建物の壁に埋め込まれた記念プレートです。2006年のモーツァルト生誕250年を記念してトリノ市が設置したものです。

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ここに記念プレートがあるのは、モーツァルト父子がここに今でも建っているホテル・ドガーナ・ヴェッキアHotel Dogana Vecchiaに2週間(1771年1月14日から31日)滞在したからです。

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ホテルの入り口には、こんなものが置かれています。

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ヨーロッパの町を歩いていると、結構、モーツァルトの足跡に偶然ぶつかります。何かモーツァルトととの因縁も感じます。この旅でも最後はモーツァルト生誕の地ザルツブルクを訪れます。モーツァルトゆかりのザルツブルク音楽祭に行くのですが、天国のモーツァルトがその前にここにsaraiを誘導してくれたのかな・・・。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さあ、ビチェリン目指して、歩きましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

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久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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