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saraiの音楽総決算2017:オペラ・オペレッタ・バレエ編

さて、前回に引き続き、今年の音楽の総決算です。

今回はオペラ・オペレッタ・バレエ編です。
今年もオペレッタとバレエは見ていません。ウィーンに行っていないからでしょう。そのせいでオペラもたったの6回しか見ていません。海外で見たオペラは3回で、国内でのオペラはすべてコンサート形式です。今年も低調でした。オペラは大好きなんですけどね。ウィーンで思いっ切り、オペラ三昧したいですね。saraiのヨーロッパ旅行の原点はウィーン国立歌劇場でオペラを見たいということでしたから、原点回帰を果たしたいものです。

ちなみに昨年の結果はここです。

で、今年は以下をベスト5に選びました。

1位 オペラ《皇帝ティトの仁慈》クルレンツィス指揮ムジカエテルナ セラーズ演出@ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ 2017.7.30

2位 オペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》ヤンソンス指揮ウィーン・フィル クリーゲンブルク演出@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.8.5

3位 耐えきれない優しさ「アッシジの聖フランチェスコ」:カンブルラン&読売日本交響楽団@サントリーホール 2017.11.26

4位 ジョナサン・ノットが力量を示した《ドン・ジョヴァンニ》@ミューザ川崎シンフォニーホール 2017.12.10

5位 実に偉大!!バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」・・・読売日本交響楽団@東京芸術劇場 2017.04.15


ザルツブルク音楽祭では異次元の音楽体験ができます。昨年の《コジ・ファン・トゥッテ》も素晴らしかったですが、クルレンツィス指揮ムジカエテルナはsaraiの価値観をひっくり返すようなものでした。文句なしの今年のトップでと言いたいところですが、どっこい、直後に見たヤンソンス指揮ウィーン・フィルのショスタコーヴィチも素晴らしかったんです。

これまた、ザルツブルク音楽祭で聴いたヤンソンス指揮ウィーン・フィルのショスタコーヴィチです。暴力的とも思える音楽で、このオペラの真髄を聴かせてくれました。正直、クルレンツィス指揮ムジカエテルナのモーツァルトとどっちを1位にしようか迷うほどの出来でした。これを聴いて、配偶者と「また、ウィーンでオペラを見たいね」って話になりました。ウィーン・フィルがピットにはいるオペラはいいね!

初めて聴いたメシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」は長過ぎるのが問題ではありますが、メシアン渾身の傑作でした。コンサート形式とは言え、国内で初の全曲演奏は歴史に残ります。すべてはカンブルランの思いと力によるものです。saraiの人生観を揺さぶる音楽でした。

昨年に引き続き、ジョナサン・ノット&東響がモーツァルトのオペラをコンサート形式で見事に演奏してくれました。昨年の《コジ・ファン・トゥッテ》に準ずる出来でした。来年の《フィガロの結婚》はついにミア・パーションが伯爵夫人で登場するようで今から楽しみです。

これまた、カンブルラン&読響のコンサート形式オペラのバルトーク。素晴らしい出来でした。在京オーケストラのコンサート形式オペラが流行っていますが、これはいいですね。どんどん、やってほしいと思います。

次回はオーケストラ・声楽曲編です。


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saraiの音楽総決算2017:協奏曲編

さて、前回に引き続き、今年の音楽の総決算です。

今回は協奏曲編です。
今年は庄司紗矢香のヴァイオリンにインスパイアされました。彼女の音楽性の成熟ぶりには驚くばかりです。また、アヴデーエワのピアノにも魅了されました。
ちなみに昨年の結果はここです。

今年は以下をベスト10に選びました。

1位 有無を言わせぬ庄司紗矢香の空前絶後の凄演!ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団@サントリーホール 2017.12.6

2位 アヴデーエワの圧倒的なグリーグに感銘!読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.4.23

3位 庄司紗矢香、文句なし!・・・ウルバンスキ&NDRエルプフィル@オーチャードホール 2017.3.7

4位 驚異の響き・・・ツィンマーマン、ガッティ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団@サントリーホール 2017.11.20

5位 偉大なる“平凡”・・・カヴァコス、ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団@横浜みなとみらいホール 2017.11.09

6位 トリフォノフのプロコフィエフ凄過ぎ!!:読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.9.18

7位 アリス=紗良・オットの天真爛漫で純粋無垢な響き・・・アルトリヒテル&チェコ・フィル@サントリーホール 2017.10.4

8位 ショパンとチャイコフスキーのピアノ協奏曲を堪能、仲道郁代 ピアノ・コンサート@サントリーホール  2017.1.29

9位 美しきアランフェス!メストレ&読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.5.27

10位 モーツァルト・マチネ2 アントニーニ&ザルツブルグ・モーツァルテウム管、ベザイデンホウト@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.8.5


庄司紗矢香のショスタコーヴィチは空前絶後の凄演でした。大変、感動しました。こんなに感動したコンサートは滅多にありません。ゲルギエフのサポートも最高でした。

アヴデーエワの圧倒的なグリーグにも感動しました。彼女のピアノはスリリングで一期一会の演奏です。何を弾かせても感動の演奏をしてくれる素晴らしいピアニストです。

庄司紗矢香のプロコフィエフも素晴らしい出来でした。彼女は旬なヴァイオリニストですが、さらに成長を遂げています。どこまで伸びるか、楽しみです。

ツィンマーマンのベートーヴェンも実に個性的でありながら、内容のぎっしりと詰まった大変な名演でした。4位にランクするのは失礼だったかもしれませんが、これはもう好みの問題としか言えません。

カヴァコスのブラームスも精神性の高い素晴らしい演奏でした。これまた、5位にランクするのは心苦しい限りです。

トリフォノフのプロコフィエフはやり過ぎというくらい、凄い爆演でした。同じ曲をザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと共演したときは猫をかぶっていたようにおとなしい演奏だったのに、その変身ぶりに驚かされました。演奏は断然、この来日公演での読響との共演のほうが聴き映えがしました。

アリス=紗良・オットのピアノは初めて聴きましたが、彼女は何か持っていますね。それに音楽に対して、ひたむきさがあります。まだ未成熟なところもありますが、それも魅力の一つになっています。どのように成長していくのか、大変楽しみです。

仲道郁代さんの一連のデビュー30周年プロジェクトのコンサートです。期待に応えてくれた素晴らしいショパンでしたし、期待以上のチャイコフスキーでした。彼女も充実した1年でした。

メストレのハープ版のアランフェス協奏曲では出色の出来でした。第2楽章ではコールアングレの響きとともに美しい抒情が味わえました。

ベザイデンホウトのモーツァルトもなかなか見事な演奏でした。この演奏に触発されて、来年の来日公演でのフォルテピアノのコンサートで腕前を聴かせてもらうことにしました。

いよいよ、次回は最終回、大賞も発表します。そして、大晦日でもありますね。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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