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ルツェルン散策:瀕死のライオン記念碑

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/2回目

今日はルツェルンLuzernの街歩きをします。ルツェルン駅を基点とする街歩きをするためにバスでルツェルン駅にやってきました。駅の近くにあるルツェルン・カルチャーコンLöwendenkmalグレスセンター(Kultur- und Kongresszentrum Luzern、略称KKL)を見物し、その後、街歩きの情報収集のためにルツェルン駅の構内にあるツーリストインフォメーションに向かいます。ツーリストインフォメーションはなかなか充実したお土産物ショップにもなっています。

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ピラトゥス山Pilatusのパンフレットも置いてあります。うらめしく眺めるのみです。

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ルツェルンのシティガイドのパンフレットをもらいます。

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とりあえず、ライオン記念碑Löwendenkmalを見に行くことにして、バスでの行き方を教えてもらいます。急な予定変更のため、下調べが不十分だったんです。1番のバスで3つ目のバスストップで降りればいいそうです。バスマップを見ると、駅前のバス停から数系統のバスが最寄りのバス停レーヴェンプラッツLöwenplatzまで行くようです。念のため、バスマップに印を付けてもらいました。

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駅前のバスターミナルで1番のバスの乗り場を確認します。

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首尾よく、すぐにバスに乗車。バスの窓からはルツェルン湖が見えています。

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車内はこんな感じ。結構空いていますね。

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3停留所目が目的のバス停レーヴェンプラッツです。ここで下車。だだっ広い広場ですが、ここからどう歩けばいいのか分かりません。

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すると、うまい具合に地図案内板があります。これでライオン記念碑の方向を何とか確認。

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ふらふらと歩き始めると、現地の見知らぬ女性が話しかけてきます。ライオン記念碑はこっちよって教えてくれます。いかにも観光客風情だから、行き先を見破ったようです。それにしても、なんと親切なことでしょう。いつもスイスの人の親切さには救われます。観光客らしき人もそちらに歩いていきます。

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すぐにライオン記念碑の入り口らしきところに着きます。

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中は公園のようになっています。池の向こうの大きな砂岩の岩塊に死に瀕したライオンの巨大な像が刻まれています。なかなかのものですね。

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このライオンは、フランス革命の折、フランス国王たちを守るために全滅した756人のスイス人傭兵をしのぶものだそうです。国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネットの逃亡劇は有名ですが、その陰にこんな悲しいことがあったことは知りませんでした。如何にも雄々しくて死に瀕する様子が見事に表現されています。

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このライオン像が刻まれている岩塊は自然のものだそうです。巨大な岩塊ですね。

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目ざとく公園の中にある蛇の形の水飲み場を見つけた配偶者はそれを前景にライオン像の写真を撮って、悦に入っています。まあ、面白い写真ではありますね。

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街の中心部ほどではありませんが、観光客も大勢来ています。が、観光客もここまでで帰っていきます。ライオン記念碑は入場無料で、写真撮り放題です。
隣接する氷河公園は有料であるためか、ほとんど観光客は行かないようです。我々は今日は暇な街歩きですから、ちょっと覗いていきましょう。



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ルツェルン散策:氷河公園

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/3回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。ルツェルン駅でルツェルン・カルチャーコンLöwendenkmalグレスセンター(Kultur- und Kongresszentrum Luzern、略称KKL)を見物し、その後、バスで移動し、ライオン記念碑Löwendenkmalを鑑賞しました。ライオン記念碑に隣接して氷河公園Gletschergarten Luzernがあります。

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ところが、この氷河公園は観光客に人気がないようで、ライオン記念碑を見た観光客も素通りで閑散としています。ライオン記念碑が完全無料で氷河公園は有料というのも不人気の要因の一つかもしれません。氷河というものは日本では縁がないので、我々はせっかくだから入場料を払って、氷河公園を見学してみましょう。氷河公園の門をくぐって、チケット窓口に向かいます。

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チケットを購入。これが購入したチケットです。一人15スイスフランとなかなか高額です。不人気なのも分かります。

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窓口で案内パンフレットもいただきます。ただし、これはドイツ語版です。

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ところが何と日本語版の解説パンフレットもあります。入場料が高額だけのことはあります。サービスが素晴らしい。

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氷河公園に入ると、いきなり、巨大な氷河遺跡があり、岩がごろごろ転がっています。この貴重な天然記念物はテントの屋根で覆われて保護されています。

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ここに転がっている岩は丸くて滑らかな表面の岩ばかりです。氷河で転がって、摩擦で丸く削られたようです。

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この井戸のような大きく深い甌穴、ポットホール(氷河臼)は氷河を流れる氷の融解水の渦巻き状の急流の勢いが削り出したものだそうです。こんなものは初めて見ました。

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これらの岩は遷移性ブロック、通称、迷子石というものだそうです。氷河の中で運ばれたものでアルプス中にあるそうです。アルプス全域が氷河に覆われていたことを示す証拠なんだそうです。

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これはさらに大きなポットホールです。

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これはこの天然記念物を掘り出したときの道具でしょうか。発見されたときは草原に覆われたいたそうです。ワインセラーを建造しようとしていて、偶然に見つけたそうです。1872年のことです。

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これも見事なポットホールですね。こういうポットホールがここには32個もあります。

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数少ない入場者が熱心に見物しています。

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これは貝殻砂岩です。化石化した貝殻です。このあたりは海辺だったようです。

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もっとよく見てみましょう。確かに無数の貝殻の化石のようです。

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氷河時代の痕跡をもう少し見て歩きます。



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モイツァ・エルトマン ソプラノ・リサイタル@紀尾井ホール 2018.7.3

絶品のモーツァルトにうっとりと聴き入りました。エルトマンのモーツァルト最高です。そもそも、最近はモーツァルトの歌曲が好きで、特にエリー・アメリンクやバーバラ・ボニー、古いところではエリーザベト・シュヴァルツコップあたりはたまりません。ところが生ではほとんど聴いていません。もともとモイツァ・エルトマンの透き通るような声が好きなのですが、彼女のモーツァルトはsaraiのこれまでの御三家並みに素晴らしい出来でした。エルトマンの声はモーツァルトにぴったりでした。彼女のスザンナとかフィオルディリージとかも聴いてみたいですね。

思い起こせば、初めて、モイツァ・エルトマンを聴いたのはマーラーの交響曲第4番でした。そのときにあまりに美しい声にガーンとなりました。次はわざわざ、アムステルダムまでベルクの《ルル》を聴きに行って、期待通りの歌唱に満足。そのときのサイン会で彼女から「今年の秋に日本に行って歌うわ・・・スズキさんと・・・」って聞いたのが彼女のBCJとの初共演のことでした。バッハの結婚カンタータはもちろん聴きました。そして、しばらくぶりに聴いたのが今日です。ですから、これまで聴いたのがマーラー、ベルク、バッハ、モーツァルトです。実に幅広いレパートリーです。どれも第1級の出来でした。次はBCJとのモーツァルトのレクイエムになります。期待できそうです。

前半のメンデルスゾーンもよかったのですが、メンデルスゾーンの歌曲自体をあまり聴き込んでいないためか、もうひとつぴんときませんでした。もっぱら、彼女の美しい声を楽しんだだけかも。

後半のモーツァルトは最初の《満足》からその端正な美しさに酔いました。モーツァルト12歳の作品《歓喜に寄す》のようなシンプルな作品でも彼女の美しい声が冴え渡ります。最後の2曲、《春へのあこがれ》と《ラウラに寄せる夕べの想い》は晩年のモーツァルトの素晴らしさが十全に表現されていて、大変な感銘を受けました。最後に歌ったモーツァルトのコンサート・アリアは大変な絶唱で、まさにオペラのアリアを1曲聴いた思いです。ラストにふさわしい力演でした。

エルトマンはやはり、ルルが最高ですが、モーツァルトもいいね。

今日のプログラムは以下です。

  ソプラノ:モイツァ・エルトマン
  ピアノ:ゲッツ・ペイヤー

  メンデルスゾーン 歌曲
   新しい恋Op.19a-4
   ふたつの心が離れるとOp.99-5
   ズライカOp.34-4
   恋する女は綴るOp.86-3
   葦の歌Op.71-4
   月Op.68-5
   ズライカOp.57-3
   歌の翼にOp.34-2
   さいしょの菫Op.19a-2
   あいさつOp.19a-5
   花束Op.47-5
   春の歌Op.47-3

   《休憩》

  モーツァルト 歌曲
   満足KV349
   すみれKV476
   寂しい森でKV308
   魔法使いKV472
   ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたときKV520
   静けさはほほえみつつKV152
   歓喜に寄すKV53
   春へのあこがれKV596
   ラウラに寄せる夕べの想いKV523

  モーツァルト コンサート・アリア
   さらば我が麗しの恋人~とどまれ、いとしき人よKV528

   《アンコール》

  メンデルスゾーン:夜の歌Op.71-6
  モーツァルト:歓喜に寄すKV53

最後に予習ですが、メンデルスゾーンもモーツァルトも大好きなバーバラ・ボニーのCDを聴きました。



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バイロイト音楽祭2018の追加チケット

今日の深夜1時(ドイツ時間は午後6時)からバイロイト音楽祭のチケットの追加発売がありました。ネットで知り合った親切な方からの情報でこの追加発売を知りました。代理店などからの戻りチケットの再販売だそうです。今度こそ1時前から配偶者と二人でスタンバイ。saraiのアカウントと今回新規に取得した配偶者のアカウントで2台のPCから待ちキューに入り、30分ほどでチケット販売サイトに入ることができました。しかし、先に入ったsaraiのアカウントではチケット販売のページに何故か入れません。悪戦苦闘しているうちに配偶者のアカウントも待ちキューから抜け出して、チケットサイトに入れます。配偶者のアカウントでログインすると、今度はすっとチケット販売ページに入れます。目指すのはパルジファルのチケットです。既に確保済のトリスタンとイゾルデの翌日の公演です。おっ、チケットはあるようです。迷うことなく、平土間の一番よいカテゴリーのチケットをポチッとクリック。トリスタンよりも後ろ目の席ですが、2席の並び席をゲットできました。よかった!よかった!
実はちょっと前にパルジファルのチケットの確保をあきらめて、ホテルも1日分キャンセルし、ドイツ国鉄のチケットも購入済でした。ホテルは既にその日は満室になっていたので別のホテルを予約済です。同じくらいのランクのホテルなので、まあ、いいかな。ドイツ国鉄のチケットは格安チケット(列車指定チケット)ので、キャンセル料19ユーロを支払って、翌日のチケットを再購入します。

これでバイロイト音楽祭のチケットは2公演分、予定通り購入できました。あとはザルツブルク音楽祭の2公演分(クルレンツィス)ですが、これは苦戦しそうですね。



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ヴィルサラーゼと小林研一郎の見事なベートーヴェン 読売日本交響楽団@サントリーホール 2018.7.5

いやはや、冒頭のオーケストラの小音量の精緻なアンサンブルから驚かされます。素晴らしいベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番の開始です。見事なオーケストラ演奏に続いて、ヴィルサラーゼのピアノが入ってきます。美しいタッチです。その響きの美しさに魅了されます。この後は次第に熱してきたヴィルサラーゼのピアノが主導する素晴らしい演奏が圧倒的でした。ヴィルサラーゼの奔放とも言えるピアノに対して、小林研一郎指揮の読響はぴったりと対応していたのが印象的でした。全般的には、ヴィルサラーゼの音楽性と技術が作り出した最高のベートーヴェン演奏でした。

後半のプログラムは演奏機会が少ないチャイコフスキーのマンフレッド交響曲です。実演で聴くのもこれが2回目かな。これは小林研一郎の一人舞台のような演奏で、素晴らしい音響に耳を奪われました。この曲って、こんなに演奏効果が高いのですね。チャイコフスキーとは思えないような熱情的なところとチャイコフスキーらしい美しいメロディーが交錯しながら音楽が進行しますが、小林研一郎はメロディーの浮かばせ方や響きのきわだたせ方が実に巧みで、この幻想的な作品を魅惑的に聴かせてくれます。終始、読響の各パート、とりわけ、ヴィオラやチェロの低弦をうまく生かした演奏で極上の音楽を展開していきます。音楽の頂点は最後の最後にありました。ゲネラルパウゼの後、パイプオルガンの独奏が入ってきます。これが素晴らしい! オーケストラとオルガン独奏が交互に続き、最後は協奏的に曲想が盛り上がり、感動的なフィナーレです。素晴らしいマンフレッド交響曲でした。これがコバケンのチャイコフスキーですね。感動しました。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:小林研一郎
  ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ
  管弦楽:読売日本交響楽団 長原 幸太(コンサートマスター)

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15

   《休憩》

  チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op. 58


最後に予習について、まとめておきます。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を予習したCDは以下です。

  アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン交響楽団 1979年、ライヴ録音 ハイレゾ

これは最高の名演。ミケランジェリの切れのよいピアノは素晴らしく、ジュリーニの指揮も最高のベートーヴェンです。これ以上の演奏は望むべくもありません。

チャイコフスキーのマンフレッド交響曲を予習したCDは以下です。

 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響 1992年 東京ライブ

スヴェトラーノフの爆演です。この曲を聴くのはこれしかないでしょう。



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高級ホテル滞在顛末記

一昨日はサントリーホールで読響の定期公演。早目に南北線の六本木一丁目の駅に到着し、いつもはサントリーホールのあるアークヒルズに向かいますが、今日はちょっと違います。駅の改札を抜けた後、泉ガーデンの横の長いエスカレーターを乗り継いで泉ガーデンの上の丘の上に出ます。泉屋博古館分館の脇の抜けて、さらに駐日スペイン大使館の前の閑静な通りに出ます。通りの先には駐日スウェーデン大使館もありますが、、このスペイン大使館とスウェーデン大使館に挟まれて通りを左のほうに向かいます。すると、前方の右手に古い大きな建物が見えてきます。ホテルオークラ東京 別館です。正面入口に近づいていくと、ホテルのベルボーイが目ざとく、近寄ってきます。saraiがガラガラ引いているRIMOWAのスーツケースをさっと引き取ってくれます。入口から内部に案内しながら、ちょっと疑わしそうな感じで「ご宿泊ですか?」と訊いてきます。オイオイ、こんなスーツケースを持って、ホテルに宿泊目的以外で来る人間なんか、いるのかいって絡みそうになりますが、ここはぐっと抑えて、「そうです」って丁寧に答えます。すると、内部の別の女性スタッフに引き継いで、レセプションに誘導してくれます。saraiが比較的カジュアルな服装ですが、これでも某有名ブランドのお洒落な高級品なんです。きっと、そうは見えなかったんでしょうね。配偶者も同じブランドの高級服なんです。ブレザーでも羽織っていれば、扱いは違っていたかもしれません。ともあれ、レセプションの若い女性スタッフに名前を告げると、ちゃんとコンピューターの予約者リストからsaraiの名前を発見してくれます。ここでsaraiが一般予約ではなく、バーゲン価格での宿泊者であることがばれてしまいます。正規料金の半額以下での宿泊なんです。我が家の財政状況では、この日本のトップクラスのホテルに通常料金で泊まれる筈はありません。そういう事情もうすうす分かっている筈なのに、チェックインが意外に手間取ります。挙句の果てに部屋のアップグレードを提案されます。ジュニアスイートはいかがでしょうとのことです。一応、料金を聴くと、今日のバーゲン価格の宿泊料のゆうに倍はする価格なので、丁重にお断りします。で、ようやく、チェックイン完了。高層階の10階の部屋です。高級ホテルですから、女性スタッフがスーツケースとルームキーを持って、ご案内です。エレベーターでロビー階から10階まで上がり、エレベーターホールのすぐ近くの部屋でカードキーを差し込んでドアを開けてくれます。部屋のグレードはスイートには劣りますが、スーペリアダブルで、40㎡のゆったりした部屋です。クイーンサイズの大きなダブルベッド、ソファの先には大きな窓から六本木の界隈が一望できます。

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スーツケースを部屋に運び入れてくれた女性スタッフが部屋の説明をしようとしますが、ざっと見たところ、それほど変哲のない部屋なので、説明は辞退します。海外では、ここでチップを払う場面ですが、日本では不要ですよね。日本の高級ホテルに宿泊したことのないsaraiには判じかねますが、海外のような微妙な間合いもなく、女性スタッフはルームキーを机の上に置いて、さっと退散していきます。

ところで、このホテルオークラに泊まることについては、ちょっとしたいきさつがあります。それは28年前、saraiも配偶者もまだまだ若かったころに遡ります。時は日本中が浮かれていたバブルの真っ最中です。密かにいつかは一生に一度はウィーンでオペラを見たいと思っていたsaraiは日々、レーザーディスクでヨーロッパのオペラを視聴しながら、見果てぬ夢を増殖させていました。それとなく、配偶者にもsaraiの夢を吹き込んでいた毎日でした。で、遂にその日が来ました。超贅沢なヨーロッパ・オペラツアーに貯金をはたいて出かけることにしました。当時、この手のツアーでは実績ナンバーワンの郵船トラベルのオペラツアーです。そして、無事にウィーン国立歌劇場で、歌劇「エウゲニ・オネーギン」、歌劇「愛の妙薬」、楽劇「ばらの騎士」を聴いて感激した次第です。そのとき、同行した裕福な方々のなかでも最も裕福な方の知遇を得ました。首都圏で大きな病院を経営している院長夫妻です。奥さんのおっしゃることには、ツアーの出発前日はサントリーホールでコンサートがあったそうで、ご自宅には戻らずにホテルオークラに宿泊し、そこから、直接、成田空港に来られたそうです。そのときのsaraiにはこれがどういうことか、正直言って、ピンと来ませんでした。サントリーホールにも行ったことないし、ホテルオークラがどこにあって、どれほどのホテルか、知らなかったんですからね。saraiはアラフォーの貧しいサラリーマンでした。地方出身者のsaraiは日々の仕事で精一杯で高額なコンサートに通うお金も暇もありませんでした。後日、サントリーホールの常連になり、サントリーホールの丘の上にホテルオークラがあることも知りました。そして、ホテルオークラに泊まって、サントリーホールの公演を聴くことがどんなに贅沢なことかを悟り、いつかはsaraiも背伸びをしてみたいと夢想していました。機会はやがてやってきました。2011年3月にヨーロッパ遠征をすることになり、何とその出発前日がサントリーホールのコンサートです。早速、ホテルオークラの宿泊プランをチェックすると、夜11時以降のチェックインならば格安の宿泊ができることを知りました。早速、予約。成田空港へのリムジンバスも予約しました。
2011年3月11日の未曽有の東日本大震災が発生!・・・コンサートはすべて中止になりました。サントリーホールも例外ではありません。やむなく、ホテルオークラの宿泊予約はキャンセル。ヨーロッパ遠征には予定通り、行きました。オペラチケットも飛行機のチケットもホテルの予約もすべて完了していましたからね。ウィーンでは東日本大震災チャリティーコンサートにも参加しました。ただ、ホテルオークラの宿泊は露と消えてしまったんです。

今回のホテルオークラの宿泊は28年来の夢、そして、2011年のリベンジでした。感慨深く、部屋をチェックします。洗面台には豊富なアメニティ用品が並んでいます。

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ゆったりしたバスタブもあります。このバスタブの秀逸なのはバスタブの縁が広くて、腰かけて、髪や体を洗えることです。

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無料のミネラルウォーター、電気ケトル、コーヒー・紅茶もあります。

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大きな窓からはサントリーホールのあるアークヒルズが見渡せます。都心の風景は格別です。

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大きなディスクには大型液晶テレビもあり、持参したノートPCも楽に広げられます。もちろん、無料のWIFI接続も可能です。有線LANならば高速インターネットも可能なようです。さらに驚いたことには各国語対応のスマホが置いてあります。自由に使っていいそうです。宿泊中は持ち出しも可。国内はもちろん、海外も電話は無料だそうです。こういうサービスは海外でも知りません。saraiのようにガラホの人間には助かりますね。海外からのお客さんは無料でのインターネット接続も助かるでしょう。

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これがクイーンサイズのベッドです。ベッドの広さはW160~180×L215cm 2台だそうです。

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まだ、サントリーホールでの公演開始には時間があるので、ホテルの周辺を散策してみましょう。ホテルのある界隈は虎ノ門です。ホテルオークラ東京 別館の建物を出ると、現在、建て替え中のホテルオークラ東京 本館が見えます。完成はまだ来年の9月とのこと。カーテンウォールの現代的なビルで風情がありませんが、内部はかっての本館の佇まいが残されるんだとか。機会があれば、見学したいものです。格安プランは別館だから実現したので、本館では無理でしょうね。

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虎ノ門3丁目の先には最近できた虎ノ門ヒルズがあります。前面に緑地が広がり、巨大な人間の形のオブジェが異彩を放っています。

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虎ノ門ヒルズの本館は超高層のビルです。

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てっきり、六本木ヒルズのようなところだと思って、中に入ると、何もありません。これは期待を裏切られました。虎ノ門ヒルズを出て、虎ノ門の雑然とした食べ物屋さんの通りで、とあるカフェにはいり、リーズナブルな価格のケーキセットをランチ代わりにいただきます。これで散策はおしまい。
高級ホテルの部屋に戻り、短い午睡を取って、英気を取り戻します。時間になり、アークヒルズ3階で天ぷら定食をいただいて、サントリーホールでの読響のコンサートを楽しみました。

コンサート後、いつもは2時間近くかけて、横浜の自宅に戻りますが、今日は余裕です。近くのコンビニでお茶を買って、5分も歩けば、ホテルです。
ゆっくりとお風呂に浸かり、コンサートの記事をブログにアップ。ゆったりしたサイズのベッドでぐっすりと休みました。

翌朝、気持ちよくお目覚めです。今日はこれからリムジンバスで羽田に向かい、九州の実家に向かいます。N響のコンサートツアーを聴くんです。
まずはホテルで朝食。宿泊プランには朝食込みです。ロビー階の広い朝食ルームは10時までなので、30分ほど前に行くと、お客さんでいっぱいです。スタッフに案内されて窓際の席に着けました。ヨーロッパのホテルと同様のブッフェスタイルです。違うのは和食も少し用意されていることくらい。それでもたっぷりと朝食をいただきました。
朝食後、ホテルのショップで帰郷のお土産を購入し、ホテルでの用事は完了。

羽田へのリムジンバスは何と1日2便のみです。ぎりぎりの11時55分を予約します。部屋のチェックアウトはスーペリアダブルの場合はレイトチェックアウトが可能で12時です。そこそこの時間にチェックアウトし、リムジンバスに乗ります。雨のため、バスが10分ほど延着しましたが、予定の飛行機にはギリギリセーフ。少し気をもみますが、これって、saraiの旅ではいつものことです。

無事に高級ホテルの贅沢体験を終えて、今は九州の実家にいます。日本中、大雨災害で大変なようですが、何とか、実家で落ち着いています。天気は回復傾向ですね。しばらく、老母との生活を楽しみます。



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ルツェルン散策:氷河公園からの美しい眺め

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/4回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。氷河公園Gletschergarten Luzernで珍しいアルプスの氷河の天然記念物を見学しています。
氷河が造り出したポットホール(氷河臼)の数々に驚かされますが、お次は2千万年前のヤシが繁る海岸、パームビーチの遺物です。これはヤシの葉の化石です。この界隈は当時亜熱帯気候だったそうです。

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これは一目瞭然、波紋の化石です。海岸に打ち寄せる波や水流が砂岩にその跡を形成し、化石化したものです。

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次はこの氷河公園にある最大のポットホールが見えてきます。

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近づいて、そのポットホールを覗き込みます。深さ9.5m、直径8mに及ぶ巨大な甌穴です。凄いですね。

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続く氷河博物館の建物の中にも様々な展示があります。

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ざっと見て回ります。なかなか珍しいものを見せてもらいました。氷河博物館を出て、今度は急な階段を登って、展望台に向かいます。結構な階段でしたが、展望台からは、ルツェルンの街を望むことができます。スイス傷害保険公社(SUVA)本部の大事務所棟が印象的です。ピラトゥス山Pilatusの山頂は雲に煙っています。やはり、行かなかったのが正解でした。

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色んな方向の眺めを楽しみます。

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氷河公園の周辺に立ち並ぶ美しい建物が見渡せます。

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ピラトゥス山の近くには青空も見えています。もう少しで晴れたかもしれません。残念です。ピラトゥス山の手前には、スイス傷害保険公社本部の特徴的な建物も見えています。

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木立を通してもルツェルンの美しい街並みが望めます。

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十分にルツェルンの町を眺めたところで丘の上から階段を下ります。途中、この氷河公園からもライオン記念碑Löwendenkmalをほぼ真横から見下ろして眺めることができます。

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大きなパラソルに保護されている氷河の天然記念物も見下ろすことができます。

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と、ライオン記念碑がもっとよく見下ろせる場所があります。木立の間から見事に鑑賞できます。

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瀕死のライオン像です。

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ぐーんとズームアップしてみましょう。瀕死のライオンの顔の表情が克明に観察できます。

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これで氷河公園とライオン記念碑の見学は終了。次はムーゼック城壁Museggmauerに向かいます。



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大地とともに生きる フェドセーエフの渾身のメッセージ ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 NHK交響楽団@宮崎芸術劇場 2018.7.10

ショスタコーヴィチの交響曲第5番は巨匠フェドセーエフの凄まじいばかりの指揮に圧倒されました。ロシア伝統の美しい響きに満ちたショスタコーヴィチに加え、考え抜かれたメッセージ性の強い音楽は聴衆の心に訴えかけてくるものがあります。とりわけ、フォルテッシモの圧倒的な響きの中にフェドセーエフがこの曲に込めた思いが我々の心に伝わってきます。そもそも、このショスタコーヴィチの交響曲第5番はその誕生以来、数々の解釈がなされてきたことが知られていますから、名匠フェドセーエフは深い思慮をめぐらせて、この曲の演奏に臨んだに違いありません。その指揮者の思いを実際の演奏を通して、我々、聴衆がどう感じ取っていくのかというのが、ライヴのコンサートの醍醐味です。音楽によって演奏家と聴衆の間のコミュニケーションが成り立つのがコンサートの場ですが、フェドセーエフの場合は特にそれが顕著です。フェドセーエフが優れた音楽家である証しでもあります。

第1楽章はジャジャーン(上昇音型)、ジャジャーン(下降音型)の有名な旋律で幕を開けますが、静謐とも思える美しい響きの連続で音楽が進行していきます。このあたりは、ムラヴィンスキー以来のロシアの指揮者に見られる伝統的なスタイルに思えます。いきり立つこともなく、じっくりと大地に根付いたようなひたむきさが感じられます。しかし、終盤に向けては激しい高揚感に満ちた音楽に上り詰めていきます。正直、この時点では、音楽が持つメッセージ性を今一つ理解できません。ただ、音楽の持つ、途轍もないエネルギーに翻弄されるのみです。フェドセーエフがドライブするN響のアンサンブルは実に安定しています。終盤はかなり高速で飛ばしますが、アンサンブルはびくともしません。ただ、読響や都響のような繊細さ、緻密さでは一歩劣っているようにも感じますが、その代わり、トータルな強靭さでは1枚上かもしれません。

第2楽章は豊かな響きで音楽が進行して、愉悦に満ちた表現が印象的です。まあ、つなぎの楽章でしょうか。

第3楽章は静かにゆっくりした展開で音楽が始まり、聴衆の耳はぐっと演奏に惹き付けられます。次第に音楽が深みを増していき、saraiも集中度を高めていきます。冒頭は祈りや哀しみがないまぜになったような沈んだ雰囲気ですが、途中からはそんな短絡的な感情を超えて、大地のような茫洋とした自然と一体化した雰囲気に変容していきます。そして、その大地から湧き起こるような強烈なエネルギーが爆発します。その爆発が収まると、今度は大地からの香気がゆらぎ上ってきます。マーラーとは少し違った表現で自然と人間の一体化を味わうことができますが、マーラーよりも大地の豊かさと広大さが感じられて、そこに生きる人間はとても小さな存在です。ここに至り、フェドセーエフがこの曲に込めた思いが伝わってきます。小さな存在である人間が強大なエネルギーや豊かな香気に包まれた大地と共生して、強く生き抜いていく、あるいは強く生き抜いていってほしいというメッセージです。政治に翻弄されたショスタコーヴィチですが、もしかしたら、このフェドセーエフのメッセージのように、政治や表面的な社会的な出来事を超越して、自然とともに強く生き抜いていく人間の在り方をこの音楽で表現したのかもしれません。別に音楽の謎解きをしているわけではありません。あくまでも純粋な音楽の美しさ、強さを色んな感情を抱きつつ、味わっているんです。素晴らしい第3楽章に心が打ち震えます。

第4楽章は第3楽章からパウゼなしに続きます。強烈なティンパニの連打を伴いながら、輝かしい音楽が始まります。昔から、イデオロギーの勝利とか、人間の勝利とか、その解釈がうんぬんされる部分ですが、フェドセーエフの音楽は第3楽章からの連続で聴くと、大地とともにある人間が大地を踏みしめながら、強く生き抜いていく、あるいは生き抜いていけという応援メッセージに思えます。人生、いろんな苦難があっても、母なる地球という大自然とともにともかく生き抜いていくという大テーマです。音楽は表情を変えながら、最後は人間と自然の一体化というテーマに収れんしながら、大団円を迎えます。フェドセーエフの渾身の音楽を感動の心を持って、受け止めました。

素晴らしい音楽、演奏でした。フェドセーエフの指揮を音楽として結実させたN響の演奏も素晴らしかったです。少々のアンサンブルの問題もありますが、フェドセーエフの思いをこれだけの音楽に昇華させた音楽力は称賛しないわけにはいかないでしょう。

あっ、前半のプログラムに触れませんでしたね。ヴァシリエヴァのチャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲、なかなかの好演でした。ですが、演奏が良ければ良いほど、曲の単調さ・シンプルさに正直、飽きがきてしまいます。美しい曲ですが、毒がなさ過ぎの感があります。ヴァシリエヴァ、別の曲で聴いてみたいものです。

最後にですが、実はN響は前回いつ聴いたか思い出せません。久しぶりに聴きました。昔聴いたときの印象よりもよい感じではありました。でも、やはり、読響や都響の弦のほうが好みというのが正直な感想です。今日はあくまでも巨匠フェドセーエフの音楽でした。

プログラムは以下です。

  指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
  チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ
  管弦楽:NHK交響楽団 

  西日本豪雨被害へのお見舞い~
  チャイコフスキー:組曲第4番『モーツァルティアーナ』より、第3曲「祈り」(Preghiera.) Andante non tanto 変ロ長調

  ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
  チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 Op.33

   《休憩》

  ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47


そうそう、アンコールはなかったんです。最後のショスタコーヴィチの後で変なアンコールはいりませんが、ないのも寂しいですね。普通はこういうツアーならば、やるんじゃないんでしょうか。チャイコフスキーの弦楽セレナードくらいはどうだったんでしょう。
でも、冒頭に西日本豪雨被害へのお見舞いのために、チャイコフスキーの組曲第4番から第3曲「祈り」が演奏されました。どこかで聴いたメロディーだと思ったら、モーツァルトのモテット『アヴェ・ヴェルム・コルプス』K.618が原曲だったんですね。これがアンコールの代わりだったのかな。

最後に予習について、まとめておきます。

チャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲を予習したCDは以下です。

  ロストロポーヴィチ、カラヤン指揮ベルリン・フィル 1968年9月 ベルリン、イエス・キリスト教会

何も文句ありません。美しい演奏ですね。

ショスタコーヴィチの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

 レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル 1959年
 ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団 2012年、ロシア、サンクトペテルブルク、マリインスキー劇場コンサートホール ハイレゾ

バーンスタイン盤はsaraiが高校生のときにLPが擦り切れるほど、繰り返し聴いていた録音。勢いがあって、啓蒙的ですが、今となっては音質も音楽表現も古過ぎるかもしれません。やはり、ムラヴィンスキー盤が決定盤かもしれませんが、これも聴き過ぎた感があります。最新のゲルギエフの新盤はとても熟成した音楽表現です。熱さと勢いがもう一つかもしれませんが、現代における決定盤の一つでしょう。



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ルツェルン散策:美味しいスイーツを満喫

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/5回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。氷河公園Gletschergarten Luzernとライオン記念碑Löwendenkmalを見終えて、次はムーゼック城壁Museggmauerに向かいます。氷河公園を出て、また、レーヴェンプラッツLöwenplatzに戻ります。

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スイス傷害保険公社(SUVA)本部の大事務所棟の姿が間近に見えます。

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スイス傷害保険公社(SUVA)はスイス最大の保険会社で約100年前に設立されました。スイスでは傷害保険も強制加入で、SUVAの存在感は今も昔も絶大です。設立当初は勤務中の事故によるけがや仕事が原因でかかった病気が対象でした。当時のスイスの貧困な工場労働者を救う救世主的な存在だったそうです。1984年、SUVAは強制加入の傷害保険制度で独占的な立場を失いましたが、現在でもスイス最大の保険会社として機能しています。しかし、今やスイス人の経済的に余裕を持つようになり、現在は余暇中の事故が6割に達し、SUVAの悩みの種となっているそうです。

さて、ムーゼック城壁に向かっているところでしたが、まだ、ランチを食べていないことにはたと思い当たります。まずは食い気かな。全員一致でまず、昼食代わりにスイスの甘いものをいただくことに決します。そう言えば、スイスに来て、まだ一度も美味しいスイーツを頂いていません。この提案に姪っ子は大喜び。任せて!と言って、スマホでお店の検索が始まります。近場の評判の店を見つけた姪っ子を先頭に、グーグルのナビに導かれ、お店に向かいます。何とも今どきで、スマホは便利なものですね。初めての体験です。賑やかなヘルテンシュタイン通りHertensteinstrasseを進んでいきます。通りの左手には、大きくて立派なマタイ教会Matthäuskircheが見えます。

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ヘルテンシュタイン通りの雑踏の中を姪っ子の先導で進んでいきます。

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世界中、どこにでもあるマクドナルドの前を通過。

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なおもヘルテンシュタイン通りをまっすぐに進んでいくと、ファルケンプラッツFalkenplatzの広場の前に大きなお店があります。これが探していた人気店、ハイニHeini Luzernです。いとも簡単に見つかりました。いつもの我々の努力は何なのでしょう。

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お店の中は凄く賑わっています。

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パン屋さんですが、ブッフェ形式で食事もでき、もちろんケーキも美味しそうなものがずらりと並んでいます。

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ケーキのケースからお好みのケーキを指さしてお皿に乗せてもらいます。

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ここで支払いをします。選んだケーキは席に運びます。

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飲み物はウェートレスのおばさんにお願いします。闊達なおばさんが対応してくれます。

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確保したテーブル2つの上に4つのケーキが並びます。壮観ですね。それぞれ、5スイスフランほどです。日本円で600円ほどですね。

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久しぶりに、茶葉・ポットで淹れる美味しい紅茶でケーキをいただきます。実に日本人好みの甘さ控えめでふんわりしたケーキで、人気なのも当然という感じです。満足!満足! ポットでたっぷりとした紅茶は5.5スイスフランです。ケーキと同じくらいの料金です。

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お店を出るときにパンのコーナーを覗きます。美味しそうなパンがずらっと並んでいます。パンにめっぽう目のない姪っ子は恨めしそうに眺めています。

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お店を出ると、お店の脇に路地が続いています。方向的にはムーゼック城壁のほうです。

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どうやら、このお店の横の路地奥が城壁への登り口のようです。この路地を進んで丘の上の古い城壁に行きましょう。



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ルツェルン散策:ムーゼック城壁のシルメル塔

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/6回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。美味しいケーキと紅茶をいただいた人気カフェ、ハイニHeini Luzernを出て、そのお店の横の路地の奥の石段を登って、ムーゼック城壁Museggmauerに向かいます。

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路地の途中には可愛い水吞場があります。

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石段を登ったところは大きな広場になっていて、カトリック教会のマリアヒルフ教会Mariahilfkircheの大きな建物が行く手を遮っています。

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マリアヒルフ教会の建物の右側をまわり込んで、教会前のムーゼック通りMuseggstrasseに出ます。ムーゼック通りを挟んで、マリアヒルフ教会の向かいにはムーゼック州立学校の建物があります。その建物の前に城壁のある丘に登る通りがあります。

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このシルメルトール通りSchirmertorwegを登っていきます。

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石段を登って、城壁に向かっていきます。

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石段の途中で振り返ると、先ほどのムーゼック通りから、こんなに登ってきました。

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ようやく城壁の手前まで登ってきました。

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城壁の壁には州立学校の銘板が張られています。このあたりは州立学校の管轄になっているのでしょうか。

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ムーゼック城壁のシルメル塔Schirmertorの下の通路を抜けて、城壁の向こう側に出ます。そこは綺麗な草原が広がっています。そこからは城壁を眺めることができます。

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これが今、抜けてきたシルメル塔です。

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シルメル塔の下を貫通している通路です。

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これが城壁の前に広がる美しい草原です。

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シルメル塔からは城壁に沿った道が続いています。

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シルメル塔に近づいて、塔を見上げます。なかなかの迫力です。

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そろそろ、城壁の上に上ってみましょう。夏期だけは塔に上れるようです。



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トン・コープマン パイプオルガン・リサイタル@ミューザ川崎シンフォニーホール 2018.7.13

珍しく、パイプオルガンのリサイタルを聴きました。トン・コープマンの演奏が聴きたかったからです。トン・コープマンの指揮するアムステルダム・バロック管弦楽団・合唱団でもよかったのですが、彼が鍵盤楽器を演奏するのにとても興味があったんです。
歳とともにバッハの音楽に傾倒していく自分を感じていますが、中心は鍵盤楽器音楽、宗教音楽(声楽曲)でこれに無伴奏の器楽曲や室内楽、管弦楽曲が加わります。鍵盤楽器音楽はピアノが中心でチェンバロも若干聴きます。しかし、バッハと言えば、パイプオルガンも重要です。これが今まで欠けていました。今日聴いてみると、ピアノやチェンバロと違って、パイプオルガンは音色が多彩です。同じ鍵盤楽器でも実に複雑な味わいが感じられます。

前半のプログラムはバロックの色んな作曲家のオルガン曲が続き、最後はJ.S.バッハの有名な小フーガに収斂します。J.カバニリェスのイタリア風コレンテは聴き映えします。ブクステフーデの《わが愛する神に》は美しいコラール変奏曲です。クープランの「修道院のためのミサ曲」もとりわけ、聖体奉挙の美しさが心に沁みます。J.S.バッハの小フーガは速過ぎるようなテンポですが、そのテンポで美しく弾き切ります。見事な演奏です。

後半はJ.S.バッハのクラヴィーア練習曲集第3巻の圧縮版のような構成になっています。クラヴィーア練習曲集は第1巻がパルティータ集、第2巻がイタリア協奏曲とフランス風序曲、第4巻がゴルトベルク変奏曲というチェンバロのための鍵盤楽器音楽ですが、第3巻はオルガンのための鍵盤楽器音楽です。変ホ長調の前奏曲に始まり、21曲のコラール、4曲の短いデュエット、最後は変ホ長調のフーガで終わります。今日はこのうち、変ホ長調の前奏曲とフーガを最初と最後に配し、間に4曲のコラールを演奏します。ただし、コラールのうちの3曲はクラヴィーア練習曲集第3巻からですが、1曲は別のコラールです。このコラールはマタイ受難曲の第1部の終曲のコラールにも用いられたものです。
前奏曲は壮麗に演奏されます。続くコラール(マタイ受難曲にも用いられたBWV 622)はしみじみとした演奏で心に響きます。そして、最後のコラール(BWV 671)は華麗なバロック建築を思わせるスケールの大きな演奏です。ここでいったん、ステージを離れたコープマンが満を持して、オルガン席に戻ります。終曲のフーガは賛美歌の内容からしばしば「聖アン」と呼ばれます。この名曲をコープマンは壮麗な伽藍のごとく、神々しく演奏します。圧巻のフィナーレでした。


今日のプログラムは以下です。

  オルガン:トン・コープマン

  J.C.ケルル:バッターリア
  J.カバニリェス:イタリア風コレンテ
  D.ブクステフーデ:プレリューディウム 二長調 BuxWV 139
    わが愛する神に BuxWV 179
    フーガ ハ長調 BuxWV 174
  F.クープラン:「修道院のためのミサ曲」より 奉納唱、聖体奉挙 
  C.Ph.E.バッハ:ソナタ 二長調Wq 70-5  
  J.S.バッハ:フーガ ト短調 BWV 578(小フーガ)

   《休憩》

  J.S.バッハ:前奏曲 変ホ長調 BWV 552
    おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV 622
    永遠の父なる神よ(キリエ) BWV 669
    世の人すべての慰めなるキリスト” BWV 670
    聖霊なる神よ(キリエ) BWV 671
    フーガ 変ホ長調 BWV552

   《アンコール》

  J.S.バッハ:「われ汝に呼ばれる、主イエス・キリストよ」BWV 639
  D.スカルラッティ:ソナタ ト長調
  J.スタンリー:ヴォランタリー より

最後に予習ですが、ほとんどの曲はコープマンの演奏で聴きました。どれも安定した見事な演奏です。



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幽体離脱疑似体験? エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」・・・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2018.7.14

東京交響楽団の珍しい作品シリーズの最終回はエルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」です。もちろん、初聴きの作品です。チャレンジャブルなプログラムは嬉しいですね。今日のコンサートは楽しみにしていました。指揮がジョナサン・ノットであることも大きなプラスポイントです。

このエルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」は題名から想像する内容とはちょっと違っています。一言でいえば、人間は死ぬとどうなるか、死ぬということはどういうことなのかです。ザルツブルク音楽祭でおなじみの演劇《イェーダーマン》と似た傾向の作品です。音楽の重要な題材は人間の愛と死ですから、ある意味、王道を行くとも言えますが、その表現方法が少し変わっています。

第1部はゲロンティアスが死の床に着いて、死を迎えるところまでです。現世の内容が描かれています。その分、内容が普通なのと音楽も平板な感じで惹き付けられるところが少ないと感じます。終盤、神父役のクリストファー・モルトマンの物凄い張りのあるバリトンと合唱の素晴らしさは盛り上がりを見せました。

聴きものだったのは休憩後の第2部です。第2部は死後の世界が描かれます。これこそが内容的にも音楽的にも興味あるところです。この第2部を主導したのは天使役のメゾ・ソプラノのサーシャ・クックです。そして、死したゲロンティアスの魂も天使に導かれるという筋書きで、すべての焦点はこの天使役のサーシャ・クックに集約されます。サーシャ・クックはその容貌も素晴らしく、声の響きはこれまで聴いたことのないほどの優しさに満ち溢れたものです。この天使役にはこの人以外はないだろうと思わせられるような最高のキャスティングです。ジョナサン・ノットによるキャスティングならば、彼の慧眼ぶりがまたまた証明されたことになります。第2部はこの優しい声の天使、サーシャ・クックに導かれて、ゲロンティアスの魂が恐れに打ち勝ち、神の審判に臨み、究極的な死を完遂できます。第2部はすべてが美しく、音楽的に高いレベルの演奏に終始しました。サーシャ・クックはもちろんですが、やはり、ジョナサン・ノットの卓越した指揮が見事でした。独唱者も東響も合唱団もすべて、手の内に収めた完璧なコントロールには脱帽です。これだけは言わないわけにはいきません。不世出のメロディーメーカーであるエルガーが大団円に繰り出してきたメロディーの美しいこと、まさに妙なる響きです。天国的とはこのことかと思わせられます。それをノットが東響のアンサンブル力をフルに引き出して、見事な演奏を聴かせ、その東響の響きの上にサーシャ・クックがまさに天使の歌声を聴かせてくれました。聴いているsaraiは天使に抱かれて昇天していく気持ちを味わいました。でき得れば、こういう甘美な死を迎えたいものです。感動のフィナーレでした。曲よし、指揮よし、オーケストラよし、歌手よし、合唱よしの満点のフィナーレでした。

いやはや、ジョナサン・ノット率いる東京交響楽団は聴くたびに驚かされるような素晴らしい演奏を聴かせてくれます。いまや、日本で一番、注目すべきオーケストラです。それにしても、ジョナサン・ノットの人気も凄いですね。指揮者コールまでありました。それだけの音楽を聴かせてくれているので当然でしょうが・・・。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  テノール:マクシミリアン・シュミット
  メゾ・ソプラノ:サーシャ・クック
  バリトン:クリストファー・モルトマン
  合唱:東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)
  管弦楽:東京交響楽団

  エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op.38


最後に予習について、まとめておきます。

予習したCDは以下です。

 ゲロンティアス:リチャード・ルイス(テノール)
 天使:ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
 神父:キム・ボルイ(バス)
 シェフィールド・フィルハーモニー合唱団
 アンブロジアン・シンガーズ
 ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団&合唱団 1964年録音

初聴きなので、比較は出来かねますが、少なくとも、ジャネット・ベイカーの登場する第2部は素晴らしい演奏でした。


これで国内での音楽鑑賞はしばらくありません。次は8月のザルツブルク音楽祭、バイロイト音楽祭になります。せっせと予習に励みます。



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       ジョナサン・ノット,  

ルツェルン散策:ムーゼック城壁の上からの絶景

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/7回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。ムーゼック城壁Museggmauerの前に立っています。目の前には城壁のシルメル塔Schirmertorが聳えています。近くにある城壁の銘板をふと眺めていると、何と日本語も書かれています。日本人からの城壁保護のための寄付への感謝が書かれています。そう言えば、ドイツのローテンブルクRothenburg ob der Tauberの城壁でも同じようなメッセージが書かれていました。日本人も色んなところで貢献しているんですね。同胞として、単純に嬉しい限りです。

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では、夏期だけは上れるシルメル塔に上ってみましょう。塔の下の通路の中にある木の扉が開いています。ここが階段の入り口のようです。因みに料金は無料。ルツェルンは無料の観光スポットが多いですね。

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階段の途中から下を振り返ります。

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階段はまだまだ上まで続いています。

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シルメル塔に上っていく途中で城壁の上に出られます。城壁の上は歩けますが、歩けるのはシルメル塔から西の方にだけです。東のほうは柵で閉め切られています。

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こちらが西の方向です。城壁の片側の南部分だけが通行可能です。

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それでも北側のほうも覗けます。先ほど歩いていた城壁の北側の美しい草原が望めます。

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南側は視界が開けていて、ルツェルンの旧市街の美しい街並みが見渡せます。

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行くことが叶わなかったピラトゥス山Pilatusも眺められます。相変わらず、山頂は雲に覆われています。

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この城壁の上からの眺めは絶景です。正面にはルツェルン駅の大きな建物が見え、左手にはルツェルン湖の湖面が光っています。

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ルツェルン湖はかなり遠くの方まで見通せます。

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城壁の上を西のほうに歩くとツァイト塔Zeitturmが見えてきます。こちらからは見えていませんが、この塔には1535年に作られた市内最古の時計があります。

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城壁の上を進むと、少しずつ違った視点での景色が楽しめます。ルツェルン湖と市内が見渡せています。

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一方、北側の景色は木々に遮られて、あまり、見えませんね。

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ルツェルン駅のほうを眺めると、今日、最初に見物したルツェルン・カルチャーコングレスセンターKultur- und Kongresszentrum Luzern(KKL)がよく見えています。

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城壁の上をさらに西のほうに歩きながら、絶景を楽しみます。



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ルツェルン散策:ムーゼック城壁の上をワハト塔まで絶景散策

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/8回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。ムーゼック城壁Museggmauerの上を歩きながら絶景を楽しんでいます。樹木の間からルツェルンの街の素晴らしい風景が見えています。

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樹木の間から眺めるルツェルン湖の眺めも素晴らしいです。

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ルツェルン湖にはフェリーも見えています。

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ルツェルンの街の向こうにはピラトゥス山Pilatusも眺められます。

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城壁の上の通路を振り返ると、先ほど通り過ぎたツァイト塔Zeitturmが見えてきます。

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城壁に接して建っている家があります。なかなか古めかしい建物です。

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このあたりからはルツェルン湖がよく見えます。

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城壁に接する家は屋根裏部屋からテラスを通じて城壁の上と繋がっています。この家の方は朝にでも城壁の上をお散歩でもするのかな・・・優雅な暮らしですね。

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この先は樹木が視界を妨げています。

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城壁の通路の先にまた、別の塔が見えてきます。ワハト塔Wachtturmです。

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ワハト塔の前からは樹木の間にピラトゥス山が真正面に見えます。

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城壁もはずれまで来ました。このワハト塔の階段から下に降りましょう。

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城壁の下に出ました。ワハト塔を見上げますが、大き過ぎて、よく見えません。

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少し離れたところからワハト塔を眺めます。

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しかし、このワハト塔の下は北側への出口しか開いていません。これから市街地に戻りたいのですが、それは南側です。うーん、悩ましい!
結局、すごすごと城壁に沿って、最初に上ったシルメル塔Schirmertorのほうに向かうしかありません。ワハト塔の前から歩き始めます。

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頑強な城壁が恨めしいですね。

ここまで散策したルートをまとめて地図で確認しておきましょう。

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・ホテルから歩いてカセルネンプラッツのバス停へ
・バスでルツェルン駅に移動
・ルツェルン・カルチャーコングレスセンターを外から見物
・バスでレーヴェンプラッツに移動
・ライオン記念碑と氷河公園を見物
・氷河公園から歩いてカフェ・ハイニへ移動して、お茶
・マリアヒルフ教会、ムーゼック州立学校を経て、ムーゼック城壁へ
・シルメル塔から城壁の上に上がって、ワハト塔へ

以上がこれまでの散策ルートです。



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ルツェルン散策:ムーゼック城壁から旧市街へ

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/9回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。ムーゼック城壁Museggmauerの上から下りてきたところです。案に相違して、城壁の南側に出られなかったので、城壁の北側を歩いて、ぐるっと回り込んで、シルメル塔Schirmertorの下の通路から南側に抜けることにします。若干、無駄な動きになりますが、城壁沿いの散策を楽しみましょう。先ほど下りてきたワハト塔Wachtturmを後にして歩き始めます。

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城壁の前は散策路ではなく、何故か、陸上競技のトラックになっています。そのトラックの向こうには城壁の塔がもう一つ見えています。ルギスランド塔Luegislandturmです。とても高い塔で、監視塔として使われたものだそうです。高さは52.6mです。因みにワハト塔は44m、ツァイト塔(時計塔)Zeitturmは31m、シルメル塔は27.5mです。

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シルメル塔に近づくと、城壁沿いの散策路に出ます。

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ようやく、シルメル塔が視界に入ります。

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シルメル塔の下の通路を抜けましょう。

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ようやく城壁の南側に出ました。結局、城壁に上った出発点まで戻ってしまいました。元に戻らないと南側に出られなかったのが残念でした。なにか良い方法があったのでしょうか。南側の城壁には、トピアリーのような犬の顔?があって、心が和みます。

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そろそろ時間です。ホテルに戻り、荷物を受け取って駅に向かいましょう。と、時報を告げる鐘が鳴ります。ん、これって、時間がずれてないか。実はツァイト塔の時計は昔から1分進んでいるそうです。1分後に市内の各所の鐘の音が聞こえてきます。カラ~ン、コロ~ン、あちこちから聞こえてきて、本当に気分を盛り上げてくれます。よい思い出となります。
ムーゼック城壁から石段を下りて、通りに出ます。

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石畳みのマリアヒルフ小路Mariahilfgasseの緩やかな下り坂を下りて、旧市街のほうに向かいます。

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通りの先のほうに見慣れた塔が見えてきます。旧市庁舎Altes Luzerner Rathausの時計塔です。目指す方向は間違っていないようです。こういうランドマークがあると街歩きが楽です。

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マリアヒルフ小路の先に賑やかな通りが見えてきます。ウェーギス通りWeggisgasseのようです。

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ウェーギス通りに出ます。とても賑わっていますね。

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カジュアルな身なりの若者たちが闊歩しています。ここは若者たちの街なのでしょうか。

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このウェーギス通りを左斜めに突っ切って、アイゼン小路Eisengasseに進みます。色んなお店やバーが建ち並んでいます。

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アイゼン小路の一角にちょっとした泉があります。いかにもスイスの古都を思わせる佇まいです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうすぐ旧市庁舎です。そこから先はロイス川を渡れば、ホテルはすぐです。



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ルツェルン散策:ロイス川沿いの美しい風景

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/10回目

ルツェルンLuzernの街歩きをしているところです。ムーゼック城壁Museggmauerの散策を終えて、旧市街を通って、ホテルに向かっています。ルツェルンのランドマークである旧市庁舎Altes Luzerner Rathausを目指していましたが、無事、旧市庁舎前の石畳の美しい広場、コルンマルクトKornmarktに出ます。

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広場の前には旧市庁舎がイタリアン・ルネッサンス様式の美しい姿を見せています。1606年に5年の歳月をかけて完成された建物です。

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とりわけ、時計塔が大きな存在感を示しています。

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旧市庁舎の建物の先にはロイス川にかかるラートハウス橋Rathausstegが見えています。

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旧市庁舎の横の路地をロイス川に向かって歩きます。路地には果物屋の露店が美味しそうなフルーツを並べています。スイスがこんなにフルーツが豊富だというのは意外な感じです。イタリアあたりで生産されたものも運ばれてきているのかな。

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ロイス川の川岸に出ると、ルツェルンで一番有名なカペル橋Kapellbrückeの姿が見えます。1333年に完成し、1993年に大半が焼失したものの、翌年には再建されました。

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ロイス川の上流方向を眺めると、スイス最古の大規模なバロック様式の教会、イエズス会教会Jesuitenkirchの華麗な姿が見えます。ロイス橋Reussbrückeも見えています。

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カペル橋に見とれながら、ラートハウス橋を渡ります。

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橋の上から振り返ると、川沿い側の旧市庁舎の建物が見えます。アーチ形の窓が続く1階はかつて穀物倉庫として使われていました。屋根はベルンの農家の屋根を模したデザインになっています。

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橋の途中で足を止めて、しばし、美しいカペル橋の姿に見入ります。

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黄色い屋根、橋の側壁を飾る花、緑に輝く川面、それらの対比が構成の美しさを作り出しています。

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ロイス川の水面には鴨が2羽浮かんで、長閑な雰囲気を醸し出しています。

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ロイス川を渡り終えて、川岸沿いをぶらぶらと歩いていきます。ロイス川越しに旧市庁舎とその時計塔が見えていますが、ずいぶん、遠い風景に変わりました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ちょうど、イエズス会教会の前にさしかかります。そう言えば、まだ、このバロック様式の教会の内部を見ていませんでした。ちょっとだけ、内部を拝見しておきましょう。
中に入ると、白を基調としたバロック様式の空間が広がっています。内部装飾も凝ったものです。予想以上に美しい内部です。

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あまり、時間はありませんが、見る価値のある美しさです。少しだけ見ていきましょう。



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PCのHDD換装で苦戦中

PCに関しては相当の自信を持っているsaraiですが、今回のHDD換装では非常に手間取っています。saraiのメインPCは計6台のHDDを内蔵させており、20TB近い容量になっています。今回はこのうち、パンクしそうな3TBのHDDを6TBのHDDに換装しています。これでちょうど総計20TBになります。本当はNASを導入して、ほとんどのHDDを追い出す予定ですが、4ベイ装備のNASの価格が下がるのを待っているところです。今回は過渡的にHDDの容量不足に対処するんです。何故、こんなにHDD容量が必要かというと、音楽データ(映像も含む)をすべて、HDD化しようとしているからです。音楽はすべてUSBオーディオでできればハイレゾで聴こうという目論見なんです。実際、ここ何か月かはCDを聴いていません。たまにアナログディスクを聴きますが、これもそのうち、USBオーディオでHDDに取り込むつもりです。なお、使用中のUSBオーディオはKORGのDS-DAC-10Rで、PCソフトはもちろん、AUDIOGATE4です。ちょっと不満な点もありますが、音質的には非常に満足しています。
で、昨日から作業中のHDD換装は移行データ量が多いために時間はかかるし、途中、間違ってデータを消して、その消去データの復活をやったりと無駄な作業ばかりしています。一番あせったのは元のHDDの3TBのパーティションを誤って、削除したことです。こういうときのためのソフトTESTDESKを使って、何とか完全復活させたときには正直、ほっとしました。フィルダー単位の消去ミスもして、WINDOWS付属のごみ箱機能でも対処できないこともありましたが、手持ちのデータリカバリーソフトDr.RICOVERYのお世話になって何とか大事に至らずにいます。で、ほぼほぼHDD換装が終局に向かっています。

そういう事情でブログの記事は2日間書けませんでした。まだ、友人の新しいPCのセットアップや古いPCのXPから7へのアップグレードの作業も残っているので、てんやわんやです。かくなる事情をご推察いただき、ブログ更新が遅れていることをご容赦くださいね。



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ルツェルンからザルツブルクに向けて、出発

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/11回目

ルツェルンLuzernの街歩きを終えて、旧市街を通って、ホテルに向かっています。ロイス川の川岸に沿って、ぶらぶら歩いているといつもその前を通っているイエズス会教会Jesuitenkirchが目に留まります。で、ちょっと内部を見学します。ヨーロッパの古都を歩いていると、キリスト教徒でもないのに教会の中を見るのが楽しみの一つです。内部は見事なバロック様式の装飾が施された華麗な空間が広がっています。

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中に入り、少し進んだところで後ろを振り返って、びっくり・・・とっても美しい装飾のパイプオルガンあります。チューリッヒの名工メッツラーの手によるものなのだそうです。古いものではなく、20世紀に作られたそうです。いかにもよい響きがしそうですね。まわりの天井画も美しいです。

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素晴らしい祭壇画もあります。天上の聖母子を仰ぎ見るという、ありそうであまりない画題です。この絵画もよいのですが、祭壇画の装飾が実に豪華です。

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バロック、ロココに彩られた美しい教会に感嘆しました。これを以って、ルツェルン散策は終了。結果的に楽しい散策でした。

ホテルに戻って、預けていた荷物を受け取って、朝予習済みのルートでバスに乗って、ルツェルン駅に移動します。朝購入したバスの1日乗車券の元は取れました。
駅前には巨大な門のモニュメントが建っています。これは1971年に焼失した旧駅舎の正面ファサードで、これだけが焼け残ったんだそうです。これだけを残して、新駅舎を後退させた場所にデザインした建築家の発想は素晴らしいですね。

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まだ、予定の電車の時刻までは30分以上もありますが、ともかく、プラットホームに行きましょう。ここからは1時間ほどでチューリッヒZürichまで行き、そこからは直通のレールジェットに乗り換えて、ザルツブルクに向かいます。駅構内に入ると、この時間(午後2時ちょっと前)は意外に閑散としています。

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と、ここで意外な邂逅があります。メンリッヒェンの頂上のホテルでご一緒して、歓談した日本人のご夫婦です。なんでもメンリッヒェンから日帰りでルツェルンに遠征してきて、これからメンリッヒェンに戻るそうです。しばし、ご挨拶します。いやあ、驚いた!

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インターラーケン行きの電車のホームに移動するご夫婦をお見送りします。

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さあて、電車が来るまで30分ほどホームで待ちましょう。

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チューリッヒ行きのIRが出発する6番ホームはまだ閑散としています。

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珍しく、余裕のある時間に来たので、延々と電車の到着を待ちます。

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予定通り、チューリッヒ中央駅行のIRに乗り、50分ほどの鉄道の旅です。途中、チューリッヒ湖の湖岸を走ります。チューリッヒまではチューリッヒ湖岸をあと15分ほど走ることになります。

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ネットで事前に購入したチケットはルツェルンからザルツブルクSalzburgまでの通しのチケットです。

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予定通りの時間にチューリッヒ中央駅に到着。乗り換え時間は15分ですから、余裕です。レールジェットの発車するホームを確認します。

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10番ホームに行くと、既にレールジェットは入線しています。これは食堂車です。後で美味しい食事をいただきましょう。

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ここからはザルツブルクまで5時間半もの長い旅になります。念のため、ちゃんと指定席を確保しておきました。

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さあ、いよいよザルツブルクに向けての最終コースです。



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レールジェットのお楽しみはレストランカーでの食事

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/12回目

ルツェルンLuzernからザルツブルクSalzburgに向けて、鉄道で移動中です。ザルツブルク音楽祭が今回の旅の最大の目的ですので、いよいよ、最終コースに突入した感じです。既にルツェルンからIRに乗ってチューリッヒZürichに到着し、これからザルツブルク行のレールジェットに乗車するところです。鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーン行のレールジェットに乗り込んで、自分たちの指定席に赴きます。ちゃんとザルツブルクまでの指定の表示がされています。

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席に着いて、窓からホームの様子を眺めます。もう発車間際なので、ホームには人影はありません。

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ここからザルツブルクまで5時間半の長い列車の旅です。発車後10分ほどでチューリッヒの郊外に出ます。

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チューリッヒ湖に沿ってしばらく走ると、最初の停車駅のオーバーリーデンOberriedenに到着。

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オーバーリーデンを出ると、車窓にまたチューリッヒ湖Zürichseeが見えてきます。昨年とはルートが変わりましたね。

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やがて、チロル地方に入ります。チロルらしい風景が車窓に広がります。この湖はヴァレン湖Walenseeです。

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レールジェットでのお楽しみは、レストランカーでの食事です。レストランカーの様子を見に行きますが、あいにく混みあっています。というより、レストランカーから動く気配の人はいません。3人席は空いているのですが、こちらは4人です。しばらく待ってみますが、状況に変化はありません。仕方がないので、saraiだけは別のテーブルで相席に着くことにします。レストランカーは気楽なメニューばかりで、写真入りのメニューがあるので、楽しみながら選択できます。しかし、お願いしたものが売り切れということで、再度、選び直しです。ようやく、折り合いがついて、楽しく食事を頂きます。
これはsaraiが選んだカレー風味の辛い味付けのチキン。

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ヴァレン湖の風景を楽しみながらの食事です。

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美しい緑の草原と険しい岩山が続きます。

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これはスープです。

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これはグーラッシュ。

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車窓には特徴的な形の岩山が見えます。

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レールジェットは美しい草原の中を走っていきます。このあたりはスイスを出て、小国リヒテンシュタインの領内です。

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ちょっとだけ、リヒテンシュタインの領内を走り抜けて、オーストラリアのブルーデンツBludenzに到着。

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ようやく4人席も空いて、4人仲良く過ごせます。
チロルの美しい風景の中、レールジェットは一路、ザルツブルクに向かって快調に走っていきます。



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遂に旅の最終目的地ザルツブルクに到着

2017年7月26日火曜日@ルツェルン~ザルツブルク/13回目

ルツェルンLuzernからザルツブルクSalzburgに向けて、鉄道で移動中です。チューリッヒZürichから乗ったザルツブルク経由ウィーン行のレールジェットに乗車しています。鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ブルーデンツBludenzを出たレールジェットはチロルの真っただ中を走り抜けていきます。

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昨年滞在したザンクト・アントンSankt Anton am Arlbergを通り過ぎて、イン川の流れに沿って、走ります。

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イムスト・ピッツタールImst-Pitztalの駅に停車。

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次いで、エッツタールÖtztalの駅に停車。いずれもイン川沿いの町です。

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山々と山々の間のイン川の流れる緑の平原の中を走っていきます。

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山々には雲が垂れ込んできます。まあ、通過する電車から眺めているだけなので、どうってことはありませんけどね。

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また、どこまでもチロルらしい風景が続きます。山々に囲まれた緑の平原です。

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そのチロルっぽい風景の中、インスブルックInnsbruckに近づいていきます。

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インスブルックも通過して、車窓の風景にも飽きてきて、うつらうつらしながら、2時間ほど走って、遂にザルツブルク中央駅に到着。さっとホームに降り立ちます。このレールジェットはこの先、ウィーンまで行きます。

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チューリッヒから5時間半の長い乗車でした。到着したザルツブルクは小雨です。もう10時を過ぎていて、駅前は暗くて人も少ないです。雨が降る中をバスでホテルに向かうことにします。が、予定していたホテルまでの路線のバスが運行表にありません。たまたま別のバスから降りてきた運転手に訊くと、この時間はその路線のバスはもう走っていないとのことで、ほぼ同じところまで行く別の路線のバスを教えてくれます。まずは自動販売機でバスの1回券のチケットを購入します。

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バスはすぐにやってきて、最寄りのバス停、コングレスCongressで降車。バス停からちょっと歩くと無事にホテルに到着です。今日から泊まるのはホテル ヴィラ カールトンVilla Carlton, Salzburgです。
チェックインのときに、【曇り・雨】の天気予報の紙が張ってあるので、レセプションのお兄さんに明日の天気はどうでしょうねって訊くと、どうやら、その紙は今日のお天気のことだったらしく、明日も同じだよって言われてしまいます。また、今日はとっても寒かったんだよとのこと。そういえば、駅や道で出会った人は、もう晩秋のような服装でした。ヨーロッパはそろそろ夏は終わりのようですね。宿泊する部屋に入ると、椅子には暖かそうなファーがかけてあります。

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デザインホテルのようなお洒落な内装です。

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ソファーもお洒落ですね。ちょっと張り込んだだけのことはあります。もっともこのホテルはザルツブルクの最初の2泊だけで、その後はsaraiの身分に相応しいホテルに移動します。

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水回りも綺麗です。

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快適そうなデスクにPCをセットします。無論、ヴェローナで購入したPCです。

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今回の旅は最初からトラブル続きでしたが、ようやく、ここまでたどり着きました。
明日からはザルツブルク音楽祭で音楽三昧の日が続きます。



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ザルツブルク音楽祭:ザルツブルクと言えば、ミラベル宮殿

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/1回目

旅の8日目、ザルツブルクSalzburgの2日目です。

今日は青空です。やった! 気温も低めで、観光には最高です。

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今回の旅に同行していたsaraiの姉・姪っ子は、明日、日本に帰ります。彼女達はザルツブルクが初めてなので、今日はザルツブルクを案内することにします。

元気よく観光に出かけます。まずはホテルに近く、ザルツブルク観光で絶対外せないミラベル宮殿Schloß Mirabellに向かいます。すぐにミラベル宮殿の裏手の緑の庭園が見えてきます。

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早速、庭園に入ります。何度も来ているミラベル庭園ですが、この方向から入ったことはなく、また違った庭園の雰囲気を味わえます。

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裏手からミラベル宮殿に向かって歩いていきます。

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宮殿の建物の向こうにホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgも見えてきます。

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宮殿横の美しい庭園が現れます。

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映画《サウンド・オブ・ミュージック》のドレミの歌のシーンで有名になった庭園入り口の石段です。

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石段を下りて、庭園の中に入ります。

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泉の中に見事な馬の彫像があります。今まで、こんなのがあるのは気が付きませんでした。

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綺麗な庭園の中を歩いていきます。

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宮殿前から美しい庭園の全景を眺めます。丘の頂にはホーエンザルツブルク城が見えています。

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バラ園に入ってみると、夏のバラが咲いています。

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配偶者がしばし、バラに見とれています。

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さあ、バラ園を出て、庭園散策を続けましょう。

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おおっ、庭園の樹木越しに見えているのは懐かしのウンタースベルクUntersbergではないですか。

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喜んでミラベル庭園の写真を撮りまくる2人を眺めながら、しばしの時を過ごします。



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ザルツブルク音楽祭:ホテル・ザッハーで贅沢に朝食

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/2回目

夜はザルツブルクSalzburg音楽祭のコンサートですが、お昼は姉たちのザルツブルク観光の案内係です。まずはミラベル宮殿Schloß Mirabellです。宮殿のお庭、ミラベル庭園Mirabellgartenを散策中です。
昨日までの天気が嘘だったような感じで、快晴の下、ミラベル庭園はとても美しいです。

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ところで、庭園の散策道には砂が入れられ整備されています。昨日の激しい雨でかなり水たまりができたのでしょう。ザルツブルク一番の観光地ですから、早速整備したのですね。観光の振興には大切なことです。

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庭園の中ほどから、ミラベル宮殿を眺めます。美しいバロック様式の宮殿です。

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庭園の噴水の周りには大勢の観光客が集まっています。

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噴水と丘の上に建つホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgの組み合わせは完璧ですね。

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噴水を回り込むと、今度は噴水と宮殿がベストマッチです。

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噴水の先に進みます。この辺りにはまだ砂が撒かれていない水たまりがあります。

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庭園の端から宮殿のほうを眺めます。素晴らしい青空が広がっています。

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庭園を囲むように並木道があります。

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並木の木々は美しい緑の葉を繁らせ、涼しい木陰を作ってくれています。

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最後にもう一度、庭園を眺めます。彫像や噴水、花々が配置された見事な庭園です。

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次はホテル・ザッハーで、ザルツブルガー・ノッケルンをご紹介します。ホテルに向かう途中で、ザルツブルガー・ノッケルンをいくつ注文するかという相談になり、贅沢な朝食を頂いた後のデザートとしてノッケルンを1つ注文しようということに決定。ミラベル宮殿からルンルン気分でホテル・ザッハーに向かいます。ホテル・ザッハーは静かで落ち着いていて、ちょっと他とは違う上品な雰囲気がありますね。朝食をお願いすると、さっとテーブルクロスがかけられます。

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朝食の後で、ノッケルンもお願いしたいというと、給仕さんはニコニコしています。まずはポットでコーヒーが運ばれてきます。無料の水がついてくるのはオーストリア文化です。

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紅茶はポットでお湯が運ばれてきます。ティーバッグはカップの上。

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早速、ポットにティーバッグを浸します。

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優雅に朝食がテーブルにセットされていきます。ゆったりと頂く朝食もいいものです。



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ザルツブルク音楽祭:ザルツブルガー・ノッケルン、ホーエンザルツブルク城、そして、フィアカー

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/3回目

姉たちのザルツブルクSalzburg観光の案内中です。ミラベル宮殿Schloß Mirabellの見物を終えて、ホテル・ザッハーHotel Sacher Salzburgで朝食をいただいています。
コーヒー、紅茶に続いて、パンとボイルドエッグが運ばれてきます。パンの種類は様々ありますが、本場のカイザーゼンメルを選びます。

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最後にハムやチーズの盛り合わせが運ばれてきて、これで朝食が揃います。

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16ユーロしますが、ものすごくお得感のある朝食メニューです。美味しく頂きました。さて、お待ちかねのザルツブルガー・ノッケルンを1つお願いします。ホテルのスタッフから、ノッケルンは3つ山あるけど、それで1つだよといつもの説明があります。誤解が多いのでしょうか。もちろん、それでOKなんです。当然、長時間、待たされます。姪っ子には、ザルツブルガー・ノッケルンは運ばれてきたらすぐに切り分けて、取り分けられるので、写真を撮るタイミングを外さないよう、きっちり指導します。指導の甲斐あり、バッチリ写真も撮れます。

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これが取り分けてもらった1人前です。

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ジャムを合わせていただくと、甘みが酸っぱさで中和されて、美味しいです。

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たちまち、すっぺりと美味しく頂きました。物足りないくらいがちょうどいいですね。たかが朝食ですが、ホテル・ザッハーに長居をしてしまいました。隣にある、ホテル・ザッハーのお土産ショップをちょっとだけ覗いて、ザルツブルク観光を再開です。次はホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgに向かいます。何度も行っているので我々は丘の下で待とうかとも思ったのですが、やはり一緒にケーブルカーに乗ります。往復のチケットを購入。

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久しぶりのケーブルカー(最近は歩いて登る)ですが、以前に比べると、そこそこの混みかたです。

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すぐに乗れます。あっという間にお城に到着です。お城の中をグルリと見学していると時間もかかるし、ここは、これぞザルツブルクだという眺望を楽しみます。相変わらずの絶景です。ザルツァッハ川に沿った町並みが一望できます。

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正面には、ザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgが見えています。

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左のほうに目を転じると、メンヒスベルクMönchsbergの丘の際にザルツブルク音楽祭の総本山の祝祭大劇場Großes Festspielhausが見えます(写真の左端)。その前には大勢の人がたむろしています。明日の夜はそこでコンサートを聴きます。とっても大事なコンサートです。巨匠ハイティンク指揮ウィーン・フィルの演奏するマーラーの交響曲第9番です。

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絶景だけを楽しんで、ホーエンザルツブルク城はサッサと切り上げて、ケーブルカーで下におります。次はモーツァルト広場Mozartplatzです。モーツァルトの銅像は欠かせません。

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大聖堂をちょっと覗いて、さて次はと考えていると、トマッセリのカフェが目に入ります。休憩もしたいというので、ご案内です。アイスクリームの入った、コーヒーとココアで水分を補給です。

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ケーキはメイドのおばさんから、飲み物はお兄さんにお願いするこちらの文化をご紹介です。と、フィアカーが目に入った姉が、乗りたいと言い出します。いやあ、saraiはこれは乗ったことがありません。念の為に、御者に料金が高いのではと確認すると、何人乗っても48ユーロとのこと。こんな機会でないと絶対に乗らないので、快諾して乗ることにします。少々恥ずかしいですけどね。可愛いお姉さんの御者です。早速、レジデンツ広場Residenzplatzのフィアカーのたまり場から出発です。大聖堂が間近に見えています。

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配偶者はフィアカー、すなわち、馬車の上を物珍しそうに眺めています。そう言えば、ウィーンでもフィアカーに乗ったことがありませんものね。

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レジデンツ広場の雑踏の中をゆっくりと歩行者の間を縫って、フィアカーは進んでいきます。

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一体、これから、どこを周るのか見当もつきません。しばらく、フィアカーの上からのちょっと高い目線での市内散策です。



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ザルツブルク音楽祭:フィアカーに乗って、市内散策

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/4回目

姉たちのザルツブルクSalzburg観光の案内中です。フィアカーでの遊覧を始めたところです。
レジデンツ広場Residenzplatzを出発したフィアカーはアルター・マルクトAlter Marktに出て、先ほど、お茶をしたトマッセリのカフェの横の路地、クアフュルスト通りChurfürststraßeを抜けていきます。

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クアフュルスト通りの先はアーチ型のトンネルになっています。どうするのかな。

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やはり、ここで左に折れて、狭い路地、ジグムント・ハーフナー通りSigmund-Haffner-Gasseに入っていきます。後ろを振り向くと旧市庁舎Altes Rathausの時計塔が見えています。

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ジグムント・ハーフナー通りを進んでいきます。通りを突き当たったところでまた左折して、フランツィスカナー通りFranziskanergasseに入ります。少し進んだところで振り返ると、フランツィスカナー教会Franziskanerkircheとその修道院Franziskanerklosterを繋ぐアーチが見えます。アーチの上には小さな時計塔が立っています。

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やがて、正面にザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgが見えてきます。その前にはドーム広場Domplatzがあり、ザルツブルク音楽祭では欠かせない演目のイェーダーマンの公演のためのスタンドが組まれています。

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ドーム広場にはスタンドの手前にマリア像がひっそりと建っています。いつもはもっと存在感がありますが、音楽祭の期間は仮設スタンドの陰になっています。

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ドーム広場を抜けて、カピテル広場Kapitelplatzに出ると、急に丘の上のホーエンザルツブルク城Festung Hohensalzburgが顔を出します。

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カピテル広場から大聖堂の内陣の裏側を回り込むと、また、先ほど出発したレジデンツ広場の反対側に出ます。大きな広場の向こう側にはレジデンツSalzburger Residenzの建物が見えています。

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レジデンツ広場からモーツァルト広場に向かうようです。

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モーツァルト広場に入ると、再度、モーツァルト像とご挨拶です。

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結局、レジデンツ広場の周りの旧市街辺りをぐるりと一周し、ザルツァッハ川の川沿いの道路、ルドルフスカイRudolfskaiに出ます。

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ザルツァッハ川の対岸にはカプツィーナー山Kapuzinerbergが見えます。丘の上にカプツィーナー教会・修道院Pfarramt d Kapuzinerklosters Salzburgの建物が見えています。川に架かっている橋はモーツァルト橋Mozartstegです。

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川沿いを走っていきます。

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ザルツブルク大学Universität Salzburgの瀟洒な建物の前を過ぎていきます。

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ここまでのフィアカーの走ったルートを地図で確認しておきましょう。

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まだしばらく、フィアカーでのらくちん市内観光は続きます。



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ザルツブルク音楽祭:フィアカーでの市内散策を終えて、観光は終了・・・さあ、音楽祭!

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/5回目

姉たちのザルツブルクSalzburg観光の案内中です。フィアカーで市内遊覧しています。
旧市街をぐるっと周った後、ザルツァッハ川に沿ってちょっとだけ走ります。あれあれ、一般道路上をお馬さんがのろのろ走っていますから、後ろから路線バスがぴったり付いてきますね。渋滞させて、みなさん、ごめんなさい。

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やがて、川沿いの道からまた、町の中に戻っていきます。カイガッセKaigasseを通って、もうすぐ、モーツァルト広場Mozartplatzです。途中で、美味しいオーストリア料理レストランも教えてくれます。そのうち、食べに行きましょう。

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フィアカーが途中で止まるので変だなと思ったら、小さな男の子が馬に興味を示したことを感じた御者さんが、子供に馬を触らせています。私たちが乗り場に戻ってくると、その少年は、お母さんと一緒にフィアカーに乗って出発していくところでした。こうして客引きするんですね。
これが我々を市内散策させてくれた馬たちとフィアカーです。

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私たちを降ろすと、お姉さんは片方の馬のホホに一発ビンタをしました。レジデンツ広場に着いたとき、最後に馬が小走りになったのですが、そのことへの指導でしょう。馬もなぜ怒られたのか分かっているようでした。少し馬たちは下を向いて、しょげていて可哀そうですね。御者のお姉さんは知らん顔です。

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では、フィアカーの走ったルートを地図で確認しておきましょう。30分弱ほどの行程でした。

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さて、早めに観光を終了します。夜のコンサートに備えたいですからね。私たち二人はホテルで休憩に入ります。その前にちょっと買い物がてら、ショッピングストリートを歩きます。ブロトガッセBrodgasseを通って、目抜き通りのユーデンガッセJudengasseに出ます。

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旧市庁舎Altes Rathausに向かって歩いていきます。だんだんと人の数が増えてきます。

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アルター・マルクトAlter Marktの辺りに来ると大変な雑踏です。

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ついでにゲトライデガッセGetreidegasseまで進み、外からモーツァルトの生家をご紹介。

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愛用のテイクアウトのお店、マイ・インディゴmy Indigoで夕食用のお寿司を購入して(我々はカレーライス)、ホテルに戻ります。姉・姪っ子は一服したら、さっきのメインストリート、ゲトライデガッセに散策に出かけるようです。

その後、私たちは十分に休憩してコンサートに出かけます。今日は私たちにとって、ザルツブルク音楽祭の初日です。まずはモーツァルテウム大ホールStiftung Mozarteum Grosser Saalでアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルを聴きます。3回シリーズの1回目です。もちろん、3回とも聴きます。
開演の30分ほど前にモーツァルテウム大ホールに着き、ロビーに入ります。

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まだ、客席には入れませんが、そろそろ、開場のようです。これからの音楽三昧を考えるとワクワクします。



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ザルツブルク音楽祭:素晴らしいシフのピアノ・・・しかし、明日の姉たちの帰国は暗雲

2017年7月27日水曜日@ザルツブルク/6回目

いよいよ、私たちのザルツブルク音楽祭Salzburger Festspieleが始まります。まずはモーツァルテウム大ホールStiftung Mozarteum Grosser Saalでアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルを聴きます。3回シリーズの1回目です。
大ホールのエントランスロビーで記念の1枚をパチリ。

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ホール内への入場が始まったので、早速、中に入ります。チケットはこれ。最前列です。

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自分の席に行くと、ステージに置かれたピアノが間近です。ピアノが斜めに設置されています。鍵盤を弾くシフの指が見やすそうです。ところでピアノはスタインウェイではなく、ベーゼンドルファーです。ウィーンのピアノですね。昔からウィーンのピアニストが愛用してきたピアノです。

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これが最前列から見たモーツァルテウム大ホールの館内です。

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美しい装飾のホールです。

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パイプオルガンやシャンデリアなど、美しい設えです。

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ホールの側面です。

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廊下の窓からは緑が見えます。ちょっと中庭に出てみましょう。

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中庭に出ると、モーツァルトが魔笛を作曲したときの作曲小屋が見えます。これこそが昨年からの課題でした。昨年は結局、遠くから無理して眺めるしかなかった魔笛の作曲小屋です。遂に見ることができました。それもこんなに簡単にね。

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近くで見てみます。結構、大きな小屋です。まあ、時代は異なりますが、マーラーの作曲小屋と似たようなものです。ちなみにこの小屋はウィーンから移設されたものです。魔笛はもちろん、ウィーンで作曲されました。現在、モーツァルテウム財団が管理・保全しています。

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これが中庭への出入り口です。

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外から見た中庭への出入り口です。聴衆は飲み物で寛いでいます。

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そろそろ、開演です。席に戻ります。お隣の地元の年配のご婦人が良い席ねって話しかけてきます。彼女はシフの大ファンだということで、数知れないほどシフのピアノを聴いてきたそうです。結局、彼女とはこの後の2回のリサイタルもご一緒することになります。彼女はシフ本人はもちろん、シフ夫人の塩川悠子さんともお知り合いのようでした。訊くとウィーンから駆け付けてきたそうです。そんな話をしているうちに開演です。前半のバッハとバルトークは素晴らしい演奏です。感銘を受けました。
休憩時間はまた、中庭やロビーをうろうろ。外から館内の様子を見たところです。

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後半はヤナーチェクとシューマン。とても瑞々しい美しい演奏でした。このピアノ・リサイタルの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

コンサートからホテルに戻り、姉たちの部屋に行くと、しっかりザルツブルク観光もできたそうで、帰国の準備もできていました。明日は姉たちをザルツブルク駅までは見送るのですが、何だかウィーンの空港に着いた後が不安そうです。
私たちの部屋に戻り、姉たちをウィーンまで送っていくかの検討会を配偶者と始めます。スケジュール的には、夜のコンサートまで何も予定がないので大丈夫です。とはいえ、早売りの格安の鉄道チケットも用意していないので、高額な当日チケットを購入しなければいけません。とりあえず、ネットで鉄道チケットの確認をしてみましょう。アレ~、乗ることにしているレールジェットが表示されません。変ですね。運行時刻が変更にでもなったのでしょうか。そんなお知らせは、オーストリア国鉄から来てなかったよなと言いつつも、メールをチェックすると・・・メールが届いています。パソコン盗難騒動で、メールもダウンロードしなおしたのですが、数年分を数時間かかってダウンロードしたので、膨大なメールの中に埋もれていて、見落としていたようです。しかも、旅に出発した、その日に来ていました。インスブルックとザルツブルク間で工事が始まり、この間の運行時間が全便30分伸びたという一般的なお知らせのメールです。もしも困るなら、24時間以内の変更は可ということです。今さらそんなことを言われても変更はできないし、これでウィーンの空港での時間が30分も短くなってしまったので、姉たちがちゃんと種々の手続きができるかどうか、私たちも不安になってきました。もう、ウィーンまで送っていくしかないでしょう。指定席は空いているようなので、明日駅の窓口で直接購入しましょう。
やはり、今やパソコンなしでは、旅は不可能ですね。
ということで、明日は予定変更です。




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ザルツブルク音楽祭:ウィーンへのとんぼ返りの鉄道旅

2017年7月28日木曜日@ザルツブルク~ウィーン/1回目

旅の9日目、ザルツブルクSalzburgの3日目です。

今日は姉たちがウィーンの空港から帰国する予定です。朝起きだして、姉たちの部屋に我々がウィーンの空港まで送っていくことにしたことを知らせに行きます。姉は嬉しそうです。きっと不安だったんでしょう。
今日から我々もホテルを移動します。より祝祭大劇場に近くて、宿泊費もリーズナブルなホテルに移るんです。荷物をまとめ、ホテルに預けてチェックアウトします。
バスでザルツブルク中央駅まで行きます。あくまでも公共交通機関を利用する原則は曲げません。涼しくて気持ちの良い朝です。駅に着き、早速、窓口でウィーンまでの2人分の往復チケットを購入します。当日券ですからとても高価です。ファーストクラスですから、指定席は購入しません。

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窓口のお姉さんは、帰りも今日なのと日帰りすることを驚いています。そして、ファーストクラス専用ラウンジがあるから利用してねと教えてくれます。エッ、そんなものがあるとは知りませんでした。いつも、ネットで安いチケットを買ってますからね。駅が新しくなった時に、作られたのでしょう。
30分以上は余裕があるので、そのファーストクラス専用ラウンジなるものに行ってみましょう。ファーストクラス専用ラウンジの入り口でチケットのチェックがあります。我々二人は高価な定価チケットですから当然ですが、ネットで購入した格安チケットもOKです。中は広々していて、いくつもソファーおいてあり、静かで快適です。

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コーヒー、ジュースやパンもあります。果物もあります。

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運行状況を表示するディスプレイもありますから、落ち着いて、レールジェットの到着までの時間を過ごせそうです。

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しっかり朝食を頂きます。たいした朝食ではありませんが、無料ですから、文句は言えません。事前に買っておいたパンは後で食べましょう。

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なお、後日、ファーストクラスのバイエルンチケットで入ろうとしたら、見事に断られました。レールジェットじゃないと駄目みたい・・・。

インスブルック~ザルツブルク間の工事で予告通り遅れているレールジェットを待って、ぎりぎりまでファーストクラス専用ラウンジで粘ります。そろそろかなと頃合をみて、ファーストクラス専用ラウンジを出て、ホームに上がります。ホームに向かうときにチェックすると、隣には一般の待合室がありました。もちろん、ただのベンチです!
定刻を既に10分以上、過ぎていますが、レールジェットはまだまだのようです。

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まずは列車編成表をチェックしましょう。

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ファーストクラスの車両は真ん中と一番後ろにありますが、姉たちの指定席車両は真ん中です。ホームの4Dのあたりで待てばよいようです。

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なかなか来ませんね。

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結局、20分以上遅れての到着です。早速、乗り込みます。ファーストクラスはがらがらです。席に着くと、すぐに車掌さんがやってきます。

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出発すると、車窓にウンタースベルクUntersbergが見えます。どうせ、すぐにザルツブルクに戻ってくるので、別れの感傷とかはありません。

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ファーストクラスのサービスでスナックが配られてきます。テーブルには食事のメニューも広げられていますが、朝食は済ませたばかりです。

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片道3時間の思いがけない鉄道の旅が始まります。車窓には風光明媚なザルツカンマーグートの風景が広がります。空は少し、曇っています。

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このあたりの風景はいつ見ても美しいこと、この上もありません。

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駅で買い求めていたアップルパイをテーブルに乗せます。本当は朝食用だったんです。

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我々二人はとんぼ返りですが、姉と姪っこは帰国に向けての最後の鉄道の旅が続きます。



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ザルツブルク音楽祭:ザルツブルクにとんぼ返りして、究極のコンサート・・・ハイティンク指揮ウィーン・フィル、マーラーの交響曲第9番

2017年7月28日木曜日@ザルツブルク~ウィーン/2回目

今日帰国する姉たちに付き添って、ザルツブルクSalzburgからウィーンWienの空港まで鉄道で同行しているところです。
ザルツブルクを出るときには曇っていた空もリンツLinzを過ぎると、真っ青な青空に変わります。

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車窓には青空の下、美しい景色が広がります。

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まさに麦秋という風景です。

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気持ちの良い鉄道の旅が続きます。

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遠くの山の上に白い綺麗な教会が見えています。

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1時間ほど走ってウィーン中央駅を過ぎ、ウィーン郊外のシュベヒャートのウィーン空港Wien-Flughafenに近づいていきます。

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空港駅に到着です。
急いでチェックインカウンターに行きます。姉がミラノでスーツケースを購入したので、その免税手続きが必要です。搭乗チェックインを終え、古いほうのスーツケースは預け、ミラノで購入したスーツケースを持って、教えられた税関のカウンターに向かいます。すぐにカウンターは見つかります。ご丁寧に日本語の表記もあります。

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税関の係官はいとも簡単にハンコをポンと押してくれて、手続き完了。トランジットするパリの空港で免税手続きする予定だったものまでハンコを押してくれます。ラッキー! パリは混んでいて大変だと恐れていた姪っ子は大喜びです。やはりsaraiが付いてきてよかったです。完璧ですっ。

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あとは余裕で免税の書類をポストに投函して、すべて完了。この間、空港駅に着いて、わずか30分足らずでした。

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この先は搭乗エリアです。

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さようなら~、あとは知らないよ~とお見送り。(姉たちはこの後、パリでトランジットして無事に帰国しました。よかった!)

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もう少し時間に余裕があるならば、この後、ウィーンの街まで繰り出すのですが、夜のコンサートがあるのでそれは無理。時刻表を見ると、5分後にザルツブルクに向かうレールジェットがあります。走って、飛び乗ります。空港の滞在時間は1時間もありませんでした。
朝買ってあったパンを頂いて、お昼代わりにします。

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30分ほどでウィーンのマイドリング駅Meidlingを通過します。これまで幾度となく乗り降りした懐かしい駅です。しかし、ウィーンは結局、素通りです。もったいないですね。

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急に余裕の出たsaraiはオーストリア国鉄のWIFIサービスを試します。自分のPCの画面に飛行機のルートマップのようなものが表示できます。地図上に現在、レールジェットが走っている場所が確認できます。今はマイドリング駅を少し過ぎたところを走っています。

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またまた3時間の鉄道の旅です。
しばらく走ると、もう、ザンクト・ペルテンを過ぎて、緑の野原の中です。空は青空で快晴です。

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しばらく車窓を楽しみましょう。また、麦秋の風景が広がります。

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リンツが近づいてくると、一気に空が曇ってきます。

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リンツを過ぎても曇り空のままです。さっきまではあんなに青空が綺麗だったのに・・・。

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で、saraiはぐっすりお休みです。配偶者は車窓を楽しんでいます。
目が覚めると、もう、ザルツブルクが近づき、ザルツカンマーグートの美しい景色が広がります。空は曇ったままです。

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予定外のザルツブルク⇔ウィーンの8時間の旅。ザルツブルクに戻ってきました。手ぶらで身軽なので、歩いてホテルに向かいます。と、途中で、昨日も利用したお寿司屋、マイ・インディゴmy Indigoの別の支店を発見。チェーン店なので、内容は全く同じ。今日はお寿司にして、お持ち帰り。

2晩お世話になったホテルで荷物をピックアップします。素晴らしいデザインホテルでした。

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ホテルを出て、今日から1週間お世話になるホテルに路線バスで向かいます。メンヒスベルクMönchsbergの岩山をくり抜いたトンネルを抜けたすぐ先にホテルはあります。このホテルはスター イン ホテルStar Inn Hotel Salzburg Zentrumです。
チェックイン後、一服して、夜のコンサートに備えます。今回の旅の最大のイベント、巨匠ハイティンク指揮のウィーン・フィルでマーラーの交響曲第9番です。これを聴ける日を昔から夢見てきました。その夢がいよいよ実現します。気合を入れて、saraiはタキシード、配偶者は着物で祝祭大劇場に出かけます。ホテルからは岩山の中のトンネルをくぐりぬけていきます。トンネルの中は夏でもひんやりと涼しく、まるでエアコンがきいているような状態です。トンネルの中から、直接、祝祭大劇場に入れます。もちろん、チケットを提示しないと入れてくれません。今日のチケットはこれ。最前列のかぶりつきで聴きます。

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期待通りの素晴らしいコンサートでした。saraiの30年間のヨーロッパの旅を総括するようなものでした。なんとも言えない感慨に浸ります。
このコンサートの詳細な記事はここに既にアップ済みです。




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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