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今年のヨーロッパ遠征まで、あと10日ほど

当ブログでは昨年のザルツブルク音楽祭を振り返っている途中ですが、いつの間にか、今年のヨーロッパ遠征に出かける日程が迫ってきました。ちょうど2週間後にはザルツブルク音楽祭の公演を聴いている筈です。出発はその2日前です。

ということで、本格的に旅の準備に突入します。昨年の旅の詳細記事はいったん休止して、今年の旅から帰った後に再開します。9月になります。ご了承ください。

旅の準備状況を順次、報告していきますが、現状は以下のとおりです。

1.ザルツブルク音楽祭のチケットは6回分はゲット。残り2回分は相変わらず、チャレンジ中です。どうなるかな。バイロイト音楽祭は2回分はゲット。

2.往復の航空券、ドイツの鉄道チケットはほぼ予約済。残りは当日券を買う予定です。

3.ホテルはすべて予約済。16泊です。今回も夏なので、高めの料金でした。予算オーバーで頭が痛いところです。

4.オペラ、コンサートの予習はほぼ最低限は聴いたところです。ワーグナーの楽劇(トリスタンとイゾルデ、パルジファル)はもっと聴いておきたいです。何せ、大作なので、予習に時間がかかります。1つ聴いて、4~5時間ですからね。

5.観光についてはおおよその日程は決めていますが、もっと、詳細に詰める必要があります。これから、その企画状況を順次、ご報告しましょう。

というふうに忙しいのですが、今は他人様の立ち上がらなくなったPCをボランティアで修理中です。HDDを外して、データをバックアップ中。新しいHDDを購入して、換装して、システムを再構築する予定です。本当はそんな暇はないのですが、困っている人は助けないとね。



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あれあれ、ヨーロッパ遠征まで、もう1週間?

光陰矢の如し。今年のヨーロッパ遠征まであっという間に1週間ほどになりました。少し焦ってきました。

旅の日程を順次、詰めています。と言っても、並行して、PCの修理を手掛けて、これはほぼ完了して、いったん、動くようになった状態で本人に手渡して、あとはそれで様子を見てもらいます。これからは旅の準備に集中しましょう。
と言いながら、今日は浜松の水泳の全国大会に出場した小学生の孫娘の応援です。これはこれで大事ですからね。孫の健闘を応援した後は最近、気になっていた浜松餃子のお店に出かけます。開店の16時半のちょっと前にお店に到着すると、なんと開店前なのに既に行列ができています。浜松餃子の老舗、石松本店です。

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浜北にあるので、浜松駅からは車で30分以上もかかりました。
ほどなく開店になって、急いでお店に入り、何とか、4人席を確保。早速、餃子を注文しましょう。ここのお店の名物は餃子がぐるっと輪を描くようにして、お皿に並べられることですが、餃子を15個以上注文しないとその形にならないそうです。じゃあ、最高の25個のお皿を2つ注文しましょう。4人で食べますから、計50個で様子を見ます。餃子が運ばれてくる間、飲み物は何にしようかと思案します。長男が車を運転しているので、ビールを飲むのは気の毒です。メニューを見ていると、浜松なのになぜか三ケ日みかんジュースがあります。これに食いついたのは長男です。次いで、浜松なのになぜか富士山サイダーがあります。これに食いついたのはsaraiです。合議の結果、全員、富士山サイダーを飲むことになります。長男も餃子にはやはりサイダーだねって、意味不明なことを言ってます。早速、追加注文。これはすぐに運ばれてきます。氷の入ったグラスに青いサイダー。絵にもなるし、美味しいね。ちょっと甘いけど。

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やがて、巨大な丸い形の餃子のお皿が届きます。円の中心にもやしをのっけます。

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このお皿が2枚並ぶと、テーブルはいっぱいになります。

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おおぶりな餃子は柔らくて、皮はパリっと焼けていて、あっさりとした味で、どんどん食べられます。
さっきから、餃子以外にチャーハンを狙っていた配偶者はここぞとばかりに意見をまとめて、チャーハンを追加注文。このチャーハンは餃子のあっさり味とは違って、こってりとコクのある美味しさです。これもスイスイと進み、さらに餃子の25個の皿を追加注文。あんまり、追加注文するので、店員さんが笑いながら、ほかに追加注文はありませんかって、催促する始末です。丁重にお断りしましたが、実はデザートに食べる予定だった杏仁豆腐の注文を忘れていたことに店を出た後で気が付きました。まあ、たっぷりと食べたのでいいかな。
浜松餃子の石松本店、これはお勧めです。

閑話休題。話をヨーロッパ遠征の準備に戻しましょう。

まず、旅はザルツブルク音楽祭から始めます。日本からは直行便はないので、今回はANAのヨーロッパ便を乗り継いで、ザルツブルクにはいります。夏の航空運賃は高いので、なるべく安い運賃設定を探します。本来はミュンヘン経由がよいのですが、これは運賃が高過ぎるので、今回は最安の成田-デュッセルドルフ便を使います。デュッセルドルフからはRail&Flyサービスを利用して、無料でドイツ国鉄の電車に乗って、ザルツブルクに行きます。しかし、ここで難題が出てきます。明確にザルツブルクまでは無料で行けることが謳われていますが、ミュンヘンからザルツブルクまで、レールジェットに乗れるかどうかがあいまいです。ドイツ国鉄にもANAにも問い合わせた結果、どうやら、レールジェットには乗れないみたいです。ミュンヘンからザルツブルクまでは普通電車に乗っても時間は30分くらいしか違いませんが、実はこの30分が貴重なんです。ザルツブルクに到着後、友人と食事の予定ですが、翌日はザルツブルク音楽祭の公演を3つも聴くので、あまり、夜遅くにはなりたくないんです。仕方がありません。ミュンヘンからザルツブルクまでは有料のレールジェットに乗りましょう。ついでに贅沢してファーストクラスに乗っちゃいましょう。デュッセルドルフからミュンヘンまでのICEは無料で乗れますが、これはセカンドクラスなので、念の為、座席指定だけはとっておきます。何せ5時間も乗りますから、席が混んでいたら、困ります。座席指定は有料で二人で9ユーロ。これは保険です。実は鉄道の移動はデュッセルドルフに着いた翌日なので、朝一番で移動すれば、そんなに無理して、レールジェットに乗り換えなくても十分に余裕でザルツブルクに着けるんです。しかし、saraiにはデュッセルドルフ経由にしたのは、ある理由もあったんです。
遡って、2013年。今から5年前にsaraiはライン川をロッテルダムからボーデン湖までさかのぼる旅をしました。オランダからライン川に沿って、ケルンに向かう途中、デュッセルドルフの町も通りました。そこで途中下車して、K20州立美術館でクレーのコレクションを見ることにしていました。この美術館はナチス時代の反省を込めて、いわゆる、退廃芸術の烙印を捺されたクレーなどの作品を戦後、再収集しています。それを是非、見ておきたかったんです。ところが日程が具合が悪く、途中下車する日は月曜日。美術館は休館日です。やむなく、デュッセルドルフで途中下車することなく、車窓から町を眺めるだけになっていました。ずっと、それが気にかかっていました。今回はそれを挽回するために美術館を訪れる時間を捻出する必要があったんです。
で、デュッセルドルフでのトランジットの時間を使って、つかの間のデュッセルドルフ散策をしましょう。到着日は実は月曜の夕方。この日はどう無理してもK20州立美術館は休館日です。ですが、デュッセルドルフと言えば、音楽好きには忘れられない作曲家がいます。ロベルト・シューマンです。彼がクララと晩年を過ごした家が残っています。若きブラームスがシューマン夫妻を初めて訪問したのもこの家です。ロベルト・シューマンがライン川に投身自殺をはかったのもこの家からカーニバルの喧騒の中に抜け出してからのことでした。シューマン夫妻の家への道すがら、この町出身の詩人、ハインリッヒ・ハイネの家も見ておきましょう。今は文芸専門の書店になっているそうです。この町の特産品のマスタードの専門ショップも道すがらにあるようですから、できれば、それも見ておきましょう。もちろん、ライン川の岸辺も散策しておかないとね。
翌日は朝10時の開館を待って、念願のK20州立美術館でクレーのコレクションを鑑賞します。12時22分発のICEに乗るので、許される滞在時間は1時間半が限界です。

で、ザルツブルクに行き、4日間、ザルツブルク音楽祭で音楽三昧です。ザルツブルクの町はこのところ、毎年のように訪れているので、行っていないところはもうないでしょう。あっ、モーツァルトの家の中にまだ入っていません。今更ですが、最後になるかもしれないザルツブルク訪問ですから、行っておこうかな。ついでにマカルト広場にあるモーツァルトが暮らした家も外から覗いただけなので、セットで行くのもいいかもしれませんね。

次はザルツブルクを離れて、北ドイツに向かいます。リューベック、ハンブルク、リューネブルガーハイデ(エリカの花咲く大地)です。これから、計画を練ります。



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ヨーロッパ遠征の日程:リューベック、リューネブルガーハイデ、リューネブルク

今年のヨーロッパ遠征の日程を順次、詰めているところです。

ザルツブルク音楽祭での黄金の4日間を過ごした後、北ドイツに向かいます。当初はここで10日間ほど過ごす予定でしたが、バイロイト音楽祭のチケットが思いがけず、購入できたので、北ドイツで4日間過ごした後、いったん、バイロイトに行き、そこで3泊。人生の夢だったバイロイト音楽祭を思いっきり楽しみます。また、その後、北ドイツに取って返して、リューネブルクのエリカの花咲くリューネブルガーハイデで旅の最後を過ごすつもりでした。しかし、よくよく調べてみると、これでは、ドイツの端から端までを往復することになり、移動時間も費用も馬鹿げたことになります。で、バイロイトの後は北ドイツに戻るのは止めて、ハイデルベルクとマンハイムに行くことに変更しました。帰国するのはフランクフルトからですから、このマンハイムは至近の町でもあります。

ということで、北ドイツは4日間に絞ることにします。楽しみにしていたエリカの花の草原は欠かせませんから、ハンブルクから日帰りで出かけます。
まずはザルツブルクから、一挙にリューベックまで鉄道で移動します。ミュンヘンまではレールジェットで1時間半、そこからハンブルクまでICEで6時間、そこからリューベックまでREで45分。全行程、2回の乗り換えも含めて、9時間弱の長旅です。リューベックに到着するのは午後6時頃です。ホテルは駅から歩いてすぐのトラヴェ川の河畔です。ちょっとした町歩きはできそうです。ホルステン門、聖ペトリ教会、マルクト広場、市庁舎、マリエン教会、聖霊養老院、、船員組合の家「シッファーゲゼルシャフト」
ブッデンブロークハウスなどを見て回ります。翌日も引き続き、町歩きです。前日行けなかったところや教会などの内部見学、エレベーターで上れる聖ペトリ教会の塔からの旧市街の眺望、それに目玉はトラヴェ川・運河のクルーズです。リューベックの旧市街はトラヴェ川・運河に囲まれた中洲にあるので、クルーズで旧市街を1周できます。1時間のクルーズです。リューベックの市内散策が完了次第、ハンブルクに鉄道で移動します。
ハンブルクのホテルは駅前なので、チェックイン後、即、ハンブルクの町歩きに出かけます。ハンブルクは翌日と翌々日が1日フリーなので、それも合わせて、町歩きのポイントを検討しますが、それは後回しにして、翌日はともかく日帰りでリューネブルガーハイデにエリカを鑑賞に出かけます。
目的地はリューネブルガーハイデの真ん中のウンデローです。そこまではハンブルク中央駅から8時46分発のREでトシュテット駅まで行き、そこからシャトルバスに乗ります。リューネブルガーハイデの中は無料のシャトルバス、Heide-Shuttleが毎日走っています。2018年は7月15日から10月15日のエリカのハイシーズン中の運行です。で、そのシャトルバスのRing3ルートでトシュテットからはウンデローに9時25分に到着。ここから10時発の馬車で4㎞先にあるヴィルゼーデにのんびりと行きます。ヴィルゼーデにはヴィルゼーダ ベルグという丘の上の絶景スポットがあるんです。往復3.5㎞の散歩コースでそこに行くことができます。ヴィルゼーデからはまた、馬車でウンデローに戻りますが、馬車の時間が合わなければ、最悪、徒歩で4㎞ということになります。車の乗り入れ禁止地区なので、そういう散策も楽しいでしょう。ウンガローからは15:35の路線バスを乗り継いでリューネブルクに向かいます。リューネブルクの町歩きを楽しむという目論見です。マルクト広場の市庁舎、アム・ザンデ広場の立派なファサードの館、給水塔の上からの絶景などを楽しんで、ここでディナーでもいただきましょう。リューネブルクの駅からハンブルクに戻ります。
ハンブルクの町歩きは明日、検討しましょう。



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ヨーロッパ遠征の日程:リューネブルクか、ブレーメンか、悩みどころ

今年のヨーロッパ遠征の日程を順次、詰めているところです。

リューネブルガーハイデでのエリカの鑑賞の後、リューネブルクに寄って、ハンブルクに戻る予定を立てていましたが、ふと調べると、リューネブルガーハイデはハンブルクとブレーメンの間にあるのですね。で、俄然、ブレーメンに行きたくなりました。メルヘン街道の町にも一つくらいは行きたいものね。しかし、リューネブルガーハイデの野原から抜け出して、ブレーメン行きの電車の出るブッフホルツかトシュテットに早く出る方法が見つかりません。結局、いい手がなくて、投げ出しです。ヴィルゼーデから最悪、1時間ほど歩いてウンデローに戻るしかないようです。あとは現地で馬車と交渉して乗せてもらうかですね。

ハンブルクとブレーメンの間はバイエルンチケットと同様のニーダーザクセンチケットNiedersachsen-Ticketがあります。残念ながら9時以降しか使えないので、朝、リューネブルガーハイデに行くときは8時台なので使えません。サマーバーゲンで8月8日までは朝9時前でも使えるようですが、何故かその日以降は駄目だと明確に書かれています。このあたりの夏休みは8月8日で終わるのかしらね。謎です。

移動がうまくいくかどうかは分からないので、リューネブルクに行く案も代替案として残しておきましょう。

ハンブルクはハンブルク市立美術館を訪れるのが最重要です。あとは観光ガイドに従って、町歩きをすることにします。
次は初のバイロイト訪問なので、ポイントをチェックします。今日はあまり計画がはかどりませんでした。まあ、予習でヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管、コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団、キルステン・フラグスタート,ルートヴィヒ・ズートハウス、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ,ヨゼフ・グラインドルの《トリスタンとイゾルデ》のもの凄い演奏を聴いて熱くなりました。これはフルトヴェングラー107枚組CDの中の4枚です。今更ながら、《トリスタンとイゾルデ》の本質を分かったような気がします。

もう、出発まで完全に1週間を切りました。焦る!!!



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ヨーロッパ遠征の日程:バイロイト初見参

今年のヨーロッパ遠征の日程を順次、詰めているところです。

初のバイロイト訪問なので、ポイントをチェックします。
まあ、それよりもバイロイト祝祭劇場での《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》の長大な2大傑作を2日間連続で聴くことが最優先ではあります。
ですから、到着した夕方に辺境伯歌劇場(5年間の修復工事が今年終わって、ようやく公開)とワーグナーが住んでいたヴァンフリート荘(お庭にワーグナーのお墓)を見ることぐらいにして、あとは体調を整えて、ワーグナーの楽劇に臨みましょう。いずれの公演も4時に始まり、2回の幕間休憩(1時間!!)を入れて、6時間以上はかかりそうです。夕食はどうしましょう。バイロイト祝祭劇場には豪華なシュタイゲンベルガーの祝祭レストランがあり、公演前、2回の幕間休憩を通したコース料理が提供されるそうです。これも1度は経験しておくのもいいかもしれませんね。配偶者に話を持ち掛けてみると、乗り気でした。もちろん、高額なディナーになりますが、公演チケット代に比べると何てことはないでしょう。でも、そんな食事を摂ると眠くなるかなあ。ワインはなしにしたほうがいいかもしれません。決心したら、テーブル予約を入れておきましょう。

バイロイト音楽祭の2日間を終えた後、北ドイツに戻るのはやめて、ハイデルベルク、マンハイムというライン川近くの町に向かいます。以前のライン川の旅で取りこぼした町です。今回は最初の訪問地(トランジットですけどね)のデュッセルドルフもそのときに取りこぼした町ですから、ほぼ、これでライン川の主要な町を制覇したことになります。あとはフライブルクとカールスルーエくらいでしょうか。因みにライン川の旅でハイデルベルク、マンハイムを取りこぼしたのは代わりにストラスブール訪問を選択したからです。

《パルジファル》の公演の翌朝、バイロイトを発ち、ニュルンベルク、シュトゥットガルト経由で4時間の鉄道の旅でハイデルベルクに到着します。いったん、ホテルにチェックインしたあと、市内観光。ハイデルベルクと言えば、音楽ファンならば、大指揮者フルトヴェングラーのお墓詣りは欠かせません。saraiは日本フルトヴェングラーセンターの会員になるほど、フルトヴェングラーに入れ込んでいますからね。ベルクフリートホフBergfriedhof墓地のお墓の前ではフルトヴェングラーの名演をPCで聴きましょう。何にしようかな。普通はベートーヴェンの交響曲第9番ですが、バイロイトで《トリスタンとイゾルデ》を聴いたばかりですから、その抜粋、前奏曲と愛の死もいいかもしれません。お葬式のあった精霊教会にも行かないといけません。1954年のお葬式では、ヨッフム指揮のベルリン・フィルがモーツァルトの「フリーメイソンの葬送音楽」を演奏したそうです。ここではそれを聴きながら、フルトヴェングラーを偲びましょう。
あとはハイデルベルク大学、ハイデルベルク城、哲学者の道も行きましょう。町歩きは翌日まで続きます。余った時間、ネッカー川沿いの小さな町にも訪れてみたいものです。明日、検討してみましょう。



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ヨーロッパ遠征の日程:ハイデルベルク~マンハイム

今年のヨーロッパ遠征の日程を順次、詰めているところです。

ハイデルベルクでの日程の詳細を検討中です。まずは教会の名前を、間違えていました。精霊教会ではなく、聖霊教会Heiliggeistkircheですね。
訪問初日は日曜日です。ベルクフリートホフBergfriedhof墓地は日曜日はお休みだそうです。 平日は午前8時~12時, 午後14時~16時に開いているそうですから、翌日の朝に出かけましょう。で、訪問初日は旧市街を散策します。ということで、予約していたホテルをビスマルク広場から旧市街の真ん中のネッカー川沿いのホテルに予約変更します。旧市街の聖霊教会、ハイデルベルク大学/学生牢10~18、ハイデルベルク城8~17:30、哲学者の道あたりを周ります。夜は地元の美味しい料理をいただきます。

翌日は大指揮者フルトヴェングラーのお墓詣りの後、ネッカー川沿いの古城を巡ります。遊覧船もありますが、鉄道でちゃっちゃと周ります。Verkehrsverbund Rhein-Neckar (VRN)という交通ネットワークのターゲスカルテ(1日券)二人用を買えば、鉄道が乗り放題でお得です。ネッカーシュタイナハのシャーデック城 ヒンターブルク城などの4つの古城、ヒルシュホルンのヒルシュホルン城です。いずれも山の上にあるので、ちょっとしたハイキング(山歩き?)ですね。夜はハイデルベルクの旧市街でまた郷土料理にしましょう。ラインガウの白ワイン、リースリンクを楽しめそうです。

翌朝はまた、旧市街の散策の復習をした後、鉄道で隣町のマンハイムに移動。今回の旅の最後の目的地です。マイハイムと言えば、若きモーツァルトが当時ヨーロッパ随一との評判だったマンハイム宮廷楽団を賛美したことが知られています。21歳から22歳のモーツァルトが母とともにプファルツ選帝侯の宮廷での就職活動に熱心に取り組みましたが不首尾に終わります。そのころ、ブファルツ選帝侯カール・テオドールがバイエルン選帝侯も兼ねることになり、事実上、ミュンヘンに宮廷楽団を連れていくことになり、名高きマンハイム宮廷楽団が終焉したこともモーツァルトの不運でした。この町では、ハ長調のピアノ・ソナタK309やフルート協奏曲第1番/第2番が書かれます。ヴァイオリン・ソナタ K.301~304も書かれました。マンハイム城(選帝侯宮殿)では、ハスキル&グリュミオーの不滅の名演、ヴァイオリン・ソナタ K.301かK.304を聴きたいですね。
マンハイムでは、マンハイム美術館、給水塔、イエズス教会(モーツァルトも賛美)などを見ながら散策しましょう。これで旅の終わりです。

翌朝はマンハイム中央駅からICEでフランクフルト空港に向かいます。たった30分ほどです。そこからANAの直行便で羽田に飛びます。

配偶者が今回の旅はあっさりしてるねって、完成した日程表を眺めて、ポツリと語っていました。ザルツブルク音楽祭とバイロイト音楽祭で旅の大枠を決めてしまいましたからね。

これで大筋は決めたので、とりこぼしたところを残り二日でやり終えましょう。音楽の予習も不十分で残念です。とりわけ、バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻が聴き足りませんが、これも大曲なので、そう簡単には聴けません。さあ、早く寝て、また、明日、頑張りましょう。



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明朝、ヨーロッパ遠征に出発です!

明日は早朝に早起きして、電車で成田に向かいます。長い1日になります。明日の夕方にはデュッセルドルフに到着して、早速、軽く、散策します。
今日は結局、最後の準備が夜遅くまでかかってしまいました。ホテルの確認やら、電車の確認です。と、ドイツ国鉄からザルツブルクからリューベックへの電車が延着になり、しかも日曜で何かイベントがあるらしく、電車が滅茶混みとのこと。ハンブルクからリューベックまでの指定を取れとのことですが、既に満席です。結局、1時間遅れのREに乗るしかなさそうです。なんだかんだ、出発前からバタバタします。
さあ、早く寝ましょう。



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いざ、デュッセルドルフに出発

電車の混雑を恐れて、早朝に自宅を出たお陰で2時間以上、座りっぱなしで朝の8時前には成田空港に到着。両替、スーツケースのドロップオフを終えて、ゆっくりと和食の朝食をいただき、それでも時間が余ります。余裕で搭乗待ち。今、ようやく、ダイアモンドメンバーから搭乗が始まりました。我々、庶民は最後の最後に搭乗です。
では、元気で行ってきます。



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無事到着!デュッセルドルフはシューマンの街

成田をちょっと遅れて離陸した飛行機は何とスターウォーズ仕様のB787です。機内の照明をカラフルに点滅するデモンストレーションで乗客を驚かせます。ANAもようやく庶民にもスパークリングワインをふるまうようになったのが大進歩です。この7月からの限定サービスとのことですが、もちろん、今後も続けますよね。→ANA殿 それと機内でWIFI接続してみると、インターネット接続は有料です。国内線も無料なのだから、国際線も是非、無料にしてね。いかに格安料金としても、それなりの料金を払っていますからね。
スパークリングワインで朦朧としているうちにすぐにヨーロッパです。デュッセルドルフは小雨模様ですが、そのスターウォーズ仕様の機体を雨粒の付いた窓越しにパチリ。STARはちゃんと見えていますが、その下のWARSは隠れて見えていません。

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デュッセルドルフ空港は初めてなので、市内への鉄道での移動はかなり、手こずりましたが、何とか中央駅の駅前のホテルにチェックイン。早速、街に繰り出します。目的はロベルト・シューマンとクララ・シューマンが最後に暮らした家を見ることです。地下鉄で旧市街の中心に出て、ハインリッヒ・ハイネの家、デュッセルドルフの名物のマスタードのお店に寄って、そして、遂にシューマン・ハウスを探し当てます。3階建ての大きな家です。

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晩年のシューマンは病に冒されて、悲惨でしたが、裕福な暮らしをしていたのですね。シューマンの死後はこの家の維持ができずにクララはデュッセルドルフのもっと小さな家に移転したそうです。この大きな家だから、シューマンを訪ねてきた若きブラームスを1か月も居候させることができたことがよく分かります。
さて、このシューマン・ハウスを見ながら、PCを開いて、ロマン派を代表する傑作、シューマンのピアノ協奏曲をヘッドフォンで聴きます。もっとも、この曲はドレスデン時代の作曲でしたよね。まあ、ロベルトが作曲して、クララが演奏した名曲ですから、この二人が最後に暮らした家の前で聴くのもよいでしょう。クララ・ハスキルの素敵なピアノにオッテルロー指揮ハーグ・フィルが熱いオーケストラ演奏をした実にロマン濃厚な演奏を聴きました。

シューマンはこの家から近くのライン川にカーニバルの日の雑踏の中を歩き、投身自殺を図りました。未遂に終わりましたが、その後、精神病院に入り、その一生を終えました。最後にライン川も見ておきましょう。このライン川のボートを並べた橋の真ん中から身を投げたそうです。ハスキルのピアノ協奏曲の演奏はまだ続いています。いたわしくて、涙が出そうになりますが、その音楽の素晴らしさにも圧倒されます。

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旧市街に戻り、ハイネ・ハウスのお隣のビアハウスのテラス席で冷たくなった夜風に吹かれながら、ドイツ料理と美味しいビールをいただきました。

思い出に残るデュッセルドルフになりました。

明日はデュッセルドルフのK20州立美術館を駆け足で見て、遠路、ザルツブルクまで鉄道移動します。



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ドイツ人の良心の証し:K20州立美術館 in デュッセルドルフ

あくまでもザルツブルクへ行くためのトランジットとして降り立ったデュッセルドルフですが、今日は早、二日目。念願のK20州立美術館に行きます。朝10時に開館ですから、結構、ゆっくりした朝になります。ヨーロッパ到着の昨日は長い1日でしたから、朝ゆっくりというのは助かります。昨夜、早くから寝ていた配偶者は朝の4時過ぎに起きて、後に書くブログ詳細編の元ネタ書きにいそしんでいたそうです。ホテルの充実した朝食を摂って、いざ出陣。昨日の旧市街散策と同じルートですから、勝手知ったるところで、ちゃっちゃとUバーンの最寄り駅、ハイネ大通り駅に到着。歩いてすぐ、K20州立美術館のモダンな建物があります。開館20分前に到着。美術館の前は緑の鬱蒼とした公園があります。ホーフガルテンです。ひとしきり、野鳥の多い公園を散策。メンデルスゾーンやシューマンの銅像がありました。メンデルスゾーンも一時、このデュッセルドルフの音楽監督をやっていたんですね。
美術館の開館と同時に入館。レセプションのスタッフの女性に確認すると、1階は特別展、2階が常設展です。もちろん、まっしぐらに2階に上がります。はいったエントランスロビーで真っ先に目に飛びこんできたのはパウル・クレーの作品です。展示室に入ると、クレーの膨大なコレクションに圧倒されます。それもクレーの中でも選りすぐりの作品群です。ベックマン、キルヒナー、マルク、カンディンスキーなどの、ナチスご指定の退廃芸術作品もずらっと並んでいます。これは敗戦後のドイツ人の良心の証しとして、再収集された作品だそうです。ドイツは戦後、色んな意味でみそぎをしてきました。同じ敗戦国として、ドイツを見習うべきことが多いと思っていますが、必ずしも日本がそういう方向に向かっているように思えないのはとても残念だと常々、感じています。
ともあれ、この美術館にはsaraiと配偶者には、とても美味しい作品ばかりが並んでいます。これほど質の高い作品を所蔵する美術館を見たのはアムステルダムの市立美術館以来です。大変、感銘を受ける作品ばかりでした。その中でもこの1枚と言える作品をご紹介しましょう。
saraiのこの1枚はこれ。クレーです。クレーの底知れぬ才能が発揮された1枚です。

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配偶者のこの1枚はこれ。やはり、クレーです。どうやって描いたのか、分からないというのが配偶者の弁。確かに見たことのない路線のクレー作品です。

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結局、1時間ほどで見終えました。重要な作品はすべて写真に収めたので、いずれ、当ブログで大公開します。多分、まだ、日本語のサイトでこの美術館の詳細な紹介はされていない筈ですから、20世紀ヨーロッパ美術に関心のある方はご期待ください。まさに選りすぐりの作品ばかりです。

とってかえして、デュッセルドルフ中央駅からミュンヘン中央駅行のICEに乗ります。これはANAの鉄道乗り継ぎですから、無料です。ただし、座席予約だけは有料。二人で9ユーロ。ケルン・メッセ駅、フランクフルト空港駅、フランクフルト中央駅、ヴュルツブルク中央駅、ニュルンベルク中央駅を経由して、ミュンヘン中央駅に到着。ここまで約5時間。ICEは少し遅れてミュンヘンに到着しましたが、勝手知ったるミュンヘン中央駅ですから、さっとザルツブルクに向かうレールジェットに無事に乗り換えて、ザルツブルクには定刻で到着。合計7時間の長い鉄道の旅でした。

明日からはザルツブルク音楽祭を楽しみます。その前に明日、一緒に公演を聴く大学時代の友人夫婦と合流し、シュティフツケラー・ザンクト・ペーターのレストランで旧交を温めつつ、美味しい食事とワインを共にしました。彼らはちょうどヨーロッパの旅に同じ時期に来ることを聞いたので、音楽祭をご一緒するのを誘ったところ、saraiの提案に乗ってくれたんです。夜も更けてきたところでお別れして、明日の音楽祭への気持ちを高めあいました。

saraiは明日は午前、午後、夜と3つの公演を聴くという強行軍です。ムーティ指揮ウィーン・フィル演奏会、オペラ《ポッペアの戴冠》、そして、今回の超目玉、クルレンツィス指揮ムジカ・エテルナのベートーヴェンの交響曲第9番という豪華ラインアップです。

さあ、早く寝て、明日に備えましょう。



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ザルツブルク音楽祭:素晴らしいシューマン、ムーティ&ウィーン・フィル@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.15

saraiの今年のザルツブルク音楽祭の皮切りはムーティ指揮ウィーン・フィルのコンサートからです。やはり、ウィーン・フィルはザルツブルク音楽祭の顔です。ムーティを聴くのも久しぶりです。10年ぶりくらいになります。この間、精悍な感じから丸い感じに変わりましたね。77歳とお歳を召されたようです。

前半のシューマンの交響曲第2番はとても素晴らしい演奏でした。予習したムーティが若い頃の演奏に比べて、颯爽としたロマンは変わりませんが、さらに深い陰影が表現されるようになりました。単にオーケストラの違いではないようです。それが如実に感じられたのは緩徐楽章の第3楽章です。今日の演奏の白眉でもありました。その陰影の深さは交響曲というよりも、まるでミサ曲でも聴いているように錯覚してしまうほどです。この頃、シューマンはバッハの音楽を研究していたそうですが、弦楽がカノンで旋律を受け渡すあたりがその成果でしょうか。この部分では、さらにフーガを展開していくのではなく、その弦楽によるフーガの上に管楽器が楽章のメインの主題を重ねるあたりが美しい演奏になっていました。バッハというよりもモーツァルトが木管の天国的な旋律を重ねる手法を思い起こしてしまいます。そういうテクニカルな部分もさることながら、シューマンの苦しい胸の内の吐露を聴いている沈んだ表現が見事であると思いました。第4楽章は一転、明るく祝祭的な音楽が展開されますが、ここでもどこか、一抹の不安感を内包しているような微妙な表現が素晴らしいと思いました。ムーティも本当の意味で巨匠と言える領域に足を踏み込んでいるのではないかしらね。ムーティの評価がsaraiの中ではかなりアップです。もちろん、ムーティのこういう繊細な表現を支えたのはウィーン・フィルの力です。今日はシュトイデとダナイローヴァのダブルコンマスでの演奏でした。実はシューマンの交響曲第2番を生で聴くのは初めてでしたが、すっかり魅了されました。今後は第1番から第4番まで、すべて、高い意識で聴かせてもらいましょう。

後半はシューベルトのミサ曲第6番。亡くなる4か月前の作曲で、まさに最晩年の作品。シューベルトの作品はD.899以降の晩年の作品には目がありませんが、これまでミサ曲はその意識に入っていませんでした。大規模なオーケストラ作品もこれが最後の作品でしょうか。ただ、宗教曲のせいか、シューベルトの晩年の作品によくみられるデモーニッシュな表現が感じられず、実に正攻法の音楽になっています。ちょっと面白みに欠けるきらいがあります。まあ、宗教曲に面白みを求めるのは間違っているのかもしれません。全体に合唱が多く、ほんの少し、独唱者たちの重唱があります。きっちりしたソロはありません。これが少し寂しいですね。シューベルトならば、独唱でこそ才能を発揮できそうです。それでも美しい合唱も多々ありました。その中でソロ歌手の4重唱によるベネディクトゥスは美して、深みのある音楽で、ミサ曲全体の中でも白眉と言えるでしょう。とりわけ、ソプラノのクラッシミラ・ストヤノヴァの歌唱は印象的でした。終曲のドナ・ノビス・パーチェムの合唱が弱音で閉じられるところは感動的でした。このシューベルトのミサ曲はもう少し、聴き込まないといけないと反省しました。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:リッカルド・ムーティ
 ソプラノ: クラッシミラ・ストヤノヴァ
 コントラルト: アリサ・コロソヴァ
 テノール: マイケル・スパイレス、マチェイ・クワスニコフキー
 バス: ジャンルカ・ブラット
 合唱: ウィーン国立歌劇場合唱団
 管弦楽:ウィーン・フィル

 シューマン: 交響曲第2番ハ長調 Op.61

  《休憩》

 シューベルト: ミサ曲第6番変ホ長調 D.950 

最後に予習したCDをご紹介しておきましょう。

まず、シューマンの交響曲第2番ですが、これは生で聴くのは初めてですから、少し力を入れて、以下のCDを聴きました。

 レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル 1984~85年録音
 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク 1997年録音 オリジナル楽器
 リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団 1977年10月録音

ウィーン・フィルのシューマンの代表的な録音はやはり、バーンスタインです。なかなかの演奏です。今時ですから、オリジナル演奏も聴きます。代表格はガーディナー指揮でしょう。それほどの感銘は受けませんでした。ムーティ指揮のものも聴いてみました。若い頃の演奏です。これはロマンと爽やかさに満ちて、楽しく聴けます。ただし、深みには欠けます。

次にシューベルトのミサ曲第6番は以下のCDを聴きました。

 クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィル 1986年11月1日 ウィーン、ムジークフェラインザール(第10回万聖節記念コンサートにおけるライヴ・レコーディング)
 カリタ・マッティラ (ソプラノ)
 マルヤナ・リポフシェク (メゾ・ソプラノ)
 ジェリー・ハドリー (テノール)
 ロベルト・ホル (バス・バリトン)
 ホルヘ・ピータ (テノール)
 ウィーン国立歌劇場合唱団

きっちりした演奏で大変、聴きごたえがありました。ウィーン・フィルということで選択したCDです。



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極上の音楽に衝撃!!歌劇《ポッペアの戴冠》クリスティ指揮レザール・フロリサン@モーツァルト劇場 2018.8.15

古楽のレジェンド、ウィリアム・クリスティの畢生の演奏のあまりの凄さに口あんぐり状態で笑ってしまうほどの衝撃を受けました。saraiのザルツブルク音楽祭の初日から、これほどの音楽を聴けるとは恐れ入りました。手練れの演奏家、歌手を集めて、クリスティが練りに練った音楽はこれぞ究極と思えるほどの素晴らしい音楽で、一瞬も気が抜けない緊張感を持って拝聴しました。

古楽オーケストラは左右2つに分かれたピットに収まり、クリスティは一番左端に陣取って、さりげなくチェンバロを弾きます。指揮者然としていないので、最初はどこにいるのか探したほどです。あっと驚いたのは左のピットにいたリュート奏者。よく見知った顔です。トマス・ダンフォードですね。CTのイェスティン・デイヴィスの来日公演で伴奏のリュートを弾いていた人です。古楽オーケストラのレザール・フロリサンはヴァイオリンはたった二人だけ。一人は日本人の顔をしたヒロ・クロサキ。あとはブロックフレーテ、もう二人のリュートとテオルベ(これが物凄く上手い!!)、古楽のコルネット、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リラ・ダ・ガンバ等々でクリスティを含めて、総勢16人。あまりに少ないオーケストラですが、達人たちの奏でる音楽がこれで十分でした。

歌手もみな上手過ぎですが、一人群を抜いていたのはタイトルロールのポッペアを歌ったソーニャ・ヨンチェバです。ヨンチェバと言えば、彼女のウィーン・デビューの場に立ち会ったことが思い出されます。衝撃のデビューでした。そのときの記事はここです。これはほんの5年前のこと。その後、彼女は世界のオペラハウスのディーヴァになりましたが、saraiは5年ぶりの再会です。今日は圧倒的な美声、それに存在感で魅了してくれます。ポッペアはいわば悪女ですが、こんな魅力的な悪女なら、皇帝ネロならずとも、全人生を捧げたいと思わせるような魅力たっぷりの歌唱と演技です。皇帝ネロ役のケイト・リンジーは以前聴いたときは素晴らしい歌唱でしたが、今日は悪役に徹し過ぎたのか、今一つ、声の魅力に欠けます。オッターヴィア役のステファニー・ドゥストラックはライバルがヨンチェバですから、最初はぱっとしませんが、最後の歌、さらば、ローマでは魂のこもった歌唱で聴くものの心をゆさぶります。オットーネ役のカウンター・テノール、カルロ・ヴィストーリは声はそれほどではありませんが、表現力の素晴らしさが圧倒的です。このオペラの陰の主役とも言える活躍ぶり。saraiは大変、感銘を受けました。セネカ役のレナート・ドルチーニは自害を受け入れる場面での歌唱が最高。涙を誘います。切りがないのでこのあたりにしますが、よくぞ、こんな素晴らしい歌手を揃えたと驚愕するほどでした。そうそう、アルナルタ役のドミニク・ヴィッセは往年の名CTですね。まだ、その美声の片鱗は感じられます。武満徹の作品を歌った見事なCDは永遠の金字塔です。

最後に演出ですが、あまりコメントできません。音楽に集中していて、舞台はそれほど詳細には見ていません。まあ、音楽をそんなに邪魔しなかったのだから、よかったんじゃないでしょうか。カメラで映像を撮っていたので、そのうち、放送されるのかな。それともBDになるのかな。もう一度、詳細に音楽を聴きたいところですが、あの微妙な空気感はその場限りのものでしょう。

最高のオペラを聴きました。


モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》

ポッペア: ソーニャ・ヨンチェバ
ネローネ: ケイト・リンジー
オッターヴィア: ステファニー・ドゥストラック
オットーネ: カルロ・ヴィストーリ
セネカ: レナート・ドルチーニ
ドルジッラ/美徳の神: アナ・キンタンス
ルカーノ: アレッサンドロ・フィッシャー
アルナルタ: ドミニク・ヴィッセ
乳母: マルセル・ビークマン
小姓/愛の神: レア・デサンドレ
検察官/兵士/護民官: デイヴィッド・ウエッブ
メルクリオ/領事: ヴァージル・アンスリー

演出:ヤン・ロワース              
管弦楽:レザール・フロリサン
指揮:ウィリアム・クリスティ


予習したのは以下のDVDです。数少ない日本語字幕の貴重な演奏です。ポネルの演出、アーノンクールの指揮というのもいいですね。しかし、今日の公演には遠く及びません。

ポッペア: ラシェル・ヤカール
ネローネ: エリック・タピー
オッターヴィア: トゥルデリーゼ・シュミット
オットーネ: ポール・エスウッド
セネカ: マッティ・サルミネン
ドルジッラ: ジャネット・ペリー
ルカーノ: フィリップ・フッテンロッハー
運命の神: レナーテ・レンハルト
美徳の神: ヘルルン・ガードウ
愛の神: クラウス・ブレットシュナイダー

演出:ジャン=ピエール・ポネル              
管弦楽:チューリヒ歌劇場モンテヴェルディ・アンサンブル
指揮:ニコラウス・アーノンクール

1978年、チューリヒ歌劇場 



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今年のザルツブルク音楽祭の最大の話題の公演、クルレンツィス&ムジカエテルナのベートーヴェン/交響曲第9番は古典回帰の疾風怒濤@フェルゼンライトシューレ 2018.8.15

クルレンツィス&ムジカエテルナのこの公演に惹かれて、3年連続のザルツブルク音楽祭通いになってしまいました。
どんな演奏になるか、予想もつかないと思いましたが、結局はほぼ予想通りの演奏でした。オリジナル楽器(コピーも含む)オーケストラによる演奏は歯切れがよい高速演奏で、従来型のモダン楽器による演奏はロマン過多に思えてしまいます。楽器だけの違いではなく、作曲当時に立ち返った歴史的スタイルの演奏になります。もちろん、ベートーヴェンの時代の演奏が正確にどうだったのかは知る由もありませんが、要はそうだったのかと信じさせる力が演奏者にあるかどうかです。天才の呼び声高いクルレンツィスは実に説得力のある演奏をします。
まずはそのテンポの勢いに圧倒されます。一気果敢に押しまくります。テンポも速いし、粘りもありませんから、いつも聴いているベートーヴェンとはまったく異なる色合いになります。良いところは無駄な思い入れを排した推進力です。前へ前へと突き進んでいきます。心のどこかで、これでは潤いに欠けると思うところもありますが、クルレンツィスのような確信犯には歯がたちません。唖然として聴くだけです。しかし、これは予想していた範囲内です。予習したインマゼール指揮アニマ・エテルナも同じスタイルで全曲を1時間を少し超えるくらいで演奏します。多分、今日のクルレンツィスも同じくらいの速さだったでしょう。
もちろん、オーケストラはいつもの立ったスタイルです。意外だったのは、クルレンツィスの体の揺れとオーケストラ奏者の体の揺れが必ずしも同期していないことです。ベートーヴェンだからでしょうか。
音楽的な部分について言うと、現在、我々が聴いているベートーヴェンはロマン的な演奏で、クルレンツィスの演奏は古典的なスタイルを目指しており、疾風怒涛を思わせる演奏です。すっきりしてスマートですが、繊細な感情の機微というのはほとんど感じられません。似た傾向としてはかってのカルロス・クライバーがいますが、カルロス・クライバーがスポーツカーだとすれば、クルレンツィスはクラシックな複葉機でしょうか。両者とも爽快感や無駄な贅肉をそぎ落とした感覚があり、演奏に感銘は覚えますが、感動には至りません。それがよいことか、悪いことか、聴くものの価値観に委ねられます。また、曲にも依るかもしれませんね。ベートーヴェンの交響曲第9番はフルトヴェングラーの演奏で圧倒的な感動を知ってしまいました。フルトヴェングラーとクルレンツィスを比較しても意味はありませんが、クルレンツィスもこの新しいアプローチで感動に至る道を模索してもらいたいと念じてしまいます。彼のその無限の才能を持ってすれば、きっと可能でしょう。
演奏が終わった後、フェルゼンライトシューレの会場は沸きに沸きましたが、saraiは妙に冷静になって、クラシック音楽のこれからの進む道について、考え込んでしまいました。saraiは古い人間です。決して、フルトヴェングラーから足を洗うことはありません。
一方、数時間前に聴いたウィリアム・クリスティが示した古楽の無限の可能性も知ってしまいました。クラシック音楽も道を模索しながら、新しい未来を切り拓いていくのだろうという予感は持ちました。saraiが生きている内にその道は示されるのでしょうか。

今日の演奏の具体的な内容にはほとんど触れませんでしたが、2点だけ、触れておきます。まず、クルレンツィスの指揮の姿が魅力的なことです。こういう指揮者はカルロス・クライバー以来です。彼の指揮を見ながら音楽を聴くと音楽の説得力が増します。2つ目はペルミ歌劇場ムジカエテルナ合唱団の素晴らしかったことです。人間の声はもともとオリジナル楽器ですから、どんなスタイルでもよいものはよいですね。彼らの合唱でもう少しで感動しそうになりました。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:テオドール・クルレンツィス
 ソプラノ:ジャナイ・ブラッガー
 コントラルト:エリザベート・クールマン
 テノール:セバスティアン・コールヘップ
 バス:ミヒャエル・ナジ
 合唱:ペルミ歌劇場ムジカエテルナ合唱団
 管弦楽:ムジカエテルナ

 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125


予習したCDは以下です。

 ジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ
   Marie-Noëlle de Callataÿ, Myra Kroese, Glenn Siebert, Ulf Bästlein
   1999年5月、アントウェルペンでの録音




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       クルレンツィス,  

ザルツブルク音楽祭:抱腹絶倒の末の感動 バルトリの《アルジェのイタリア女》@モーツァルト劇場 2018.8.16

いやあ、オペラを見て、こんなに最後に興奮したことって、あったでしょうか。多分、今日、このオペラを見に来た人は皆、揃って、その興奮の渦の中にあり、そのままの気分でモーツァルト劇場を去っていったことでしょう。笑い声の絶えない終演後でした。オペラ本編も素晴らしかったし、カーテンコールの楽しかったことはまるでプライヴェートなパーティーの最高の楽しさ、そのものです。UNITELがオペラを撮影していたので、映像作品がそのうちに発売されるかもしれません。カーテンコールまできっちりと撮影していましたから、発売になったら、是非、もう一度、見たいものです。そういえば、昨日の素晴らしかった《ポッペアの戴冠》もUNITELが撮影していました。素晴らしい映像作品が出そうです。

このオペラ、想像はしていましたが、チェチーリア・バルトリのアジリタが炸裂しまくって、まさに超絶的な素晴らしさ。彼女がロッシーニのタイトルロールを歌うと別次元のようなオペラが出来上がります。時折、寄る年波(容貌・・・)を感じなくもありませんが、キュートな魅力は健在です。アブドラザコフがふざけて、バルトリの歌唱中に口に無理やり、食べ物を突っ込んでも、動じることなく、食べ物を咀嚼しながら、変わらぬ美声を披露していたのには驚愕しました。ともかく、体内にロッシーニ節が完全定着しており、自然に素晴らしい歌が繰り出されてきます。稀代のロッシーニ歌手で、誰も追随できませんね。すべてのアリア、レシタティーボが極上でした。
次いで、ムスタファ役のイルダール・アブドラザコフが歌も演技もとてもロシア人とは思えぬ最上級のロッシーニを披露してくれました。リンドーロ役のエドガルド・ロチャは初めて聴くテノールですが、声がよく伸びて、今後が大いに期待できますね。エルヴィーラ役のレベッカ・オルヴェラはスープレット的な声質ですが、綺麗な声のソプラノでしっかりと脇を固めていました。タッデオ役のアレッサンドロ・コルベッリはイタリアものでは欠かせないバリトンで、今回も大いに期待しましたが、その実力を全開放とはいきませんでした。もっと歌ってくれると期待していたんですけどね。もちろん、そこらの歌手には真似のできない演技と歌ではあったんです。
このレベルの高い歌手たちが披露してくれた重唱の場面のハチャメチャぶりはまさに抱腹絶倒で、ロッシーニのオペラの醍醐味を存分に楽しませてくれました。
そして、クライマックスはムスタファがパッパターチになりきっているところで、イザベッラが恋人のリンドーロと船でアルジェを脱出する場面。舞台の上に大きな船がせり出してきて、その舳先にはイザベッラとリンドーロ。歌唱が頂点に達したところで、それまで抱腹絶倒のオペラに興じていたsaraiが大きな感動に襲われました。バルトリを先頭にした歌手陣の渾身の歌唱に参ってしまいました。映画《タイタニック》を模したような船首の二人の恋人というのも、ありきたりながら、素晴らしい演出効果になっています。感動のうちに幕です。

そして、素晴らしいカーテンコールが始まります。頂点は舞台上の指揮者スピノジがオーケストラを振って、アンコールの重唱を聴かせてくれた、お決まりのサービスです。これは盛り上がりました。舞台上で繰り広げられるバルトリと仲間たちの饗宴はいつまでも続きました。ヴィヴァ!チェチーリア!


今日のプログラムは以下です。

ロッシーニ:歌劇《アルジェのイタリア女》

イザベッラ:チェチーリア・バルトリ
ムスタファ:イルダール・アブドラザコフ
リンドーロ:エドガルド・ロチャ
エルヴィーラ: レベッカ・オルヴェラ
タッデオ: アレッサンドロ・コルベッリ
ズルマ: ローザ・ボーヴェ
ハリー: ホセ・コカ・ロサ

演出:モーシュ・ライザー、パトリス・コーリエ              
合唱:ウィーン・フィルハーモニア合唱団
管弦楽:アンサンブル・マテウス
指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ


予習したDVDは以下です。これも楽しい内容でしたが、やはり、今日のバルトリにはとても及びません。

イザベッラ:ドリス・ゾッフェル
ムスタファ:ギュンター・フォン・カネン
リンドーロ:ロバート・ギャンビル
エルヴィーラ: ヌッチア・フォチーレ
タッデオ: エンリク・セッラ
ズルマ: スーザン・マクリーン
ハリー: ルードルフ・A・ハルトマン

演出:ミヒャエル・ハンペ              
合唱:ソフィア・ブルガリア男声合唱団
管弦楽:シュトゥットガルト放送交響楽団
指揮:ラルフ・ヴァイケルト

1987年5月16日、ドイツ、シュヴェツィンゲン音楽祭


昨日の《ポッペアの戴冠》に引き続き、ザルツブルク音楽祭のモーツァルト劇場は超ど級のオペラが連続しました。今年のザルツブルク音楽祭は魔笛とサロメが評判だそうですが、一体、この《ポッペアの戴冠》と《アルジェのイタリア女》以上の出来のオペラって、存在するのって、思ってしまいます。結局、《サロメ》はチケットが取れずに見られなかったので、負け惜しみ半分ですが、本気半分でこのオペラ2作は最上の出来でした。



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ザルツブルク音楽祭:偉大なバッハ、偉大なシフ、平均律クラヴィーア曲集第2巻@ザルツブルク・モーツァルテウム大ホール 2018.8.16

アンドラーシュ・シフが弾いたバッハの長大な平均律クラヴィーア曲集第2巻は実に偉大な演奏でした。これ以上、言葉で表現できるものではありません。さすがのシフもロ短調のフーガを弾き終えたところで、長い溜息をつくほど、体力と知力を捧げ尽くした演奏でした。それは聴く側のsaraiとて同様です。2時間以上も緊張感を持続するのは大変でした。一音も聴き逃さないと意気込んでいましたが、無論、そんなことは無理な相談ですが、7割、8割はちゃんと聴けたと自負しています。24番目のプレリュードとフーガを聴き終えて、バッハの偉大さ、アンドラーシュ・シフの偉大さが強く感じられました。

シフは長調、すなわち、奇数番目のプレリュードを弾く前に、口元に軽い微笑みを浮かべます。そして、なんとも柔らかくて、力みのない音楽を奏でます。一方、単調、すなわち、偶数番目のプレリュードを弾く前には緊張感の漂う表情で、哀調のある旋律、あるいは、力強い音楽を奏でます。この繰り返しで、すべての調の長調と短調の作品を淡々と奏でていきます。以前よりもタッチは力強く、響きはレガートの美しさよりもクリアーなタッチの美しさに変わってきたように感じます。シフは日々、前進しているようです。

saraiはまだ、この長大な作品全体を把握するところには至っていません。今は短調の曲、とりわけ、プレリュードの美しさに耽溺しています。今日も第4番、第8番、第12番、第14番、第18番、第22番のプレリュード、そして、フーガに魅了されました。長調には美しさよりも愉悦感を感じる曲が多いです。そして、この長大な曲集の頂点は前述した第22番のロ短調のフーガにあります。まだ理解は足りませんが、今日の演奏でその偉大さの片鱗は感じることができました。第23番以降はカタルシスのような感じで聴けます。最後の第24番は短いプレリュードとフーガですが、全曲をしめくくるのに十分な音楽的内容を込めて、シフは圧巻の演奏を聴かせてくれました。

個々の曲にも触れたいところですが、最初に書いたように、偉大な音楽、偉大な演奏とするのが今日のシフの演奏を語るのに最上の言葉であると思います。全48曲を聴き終えたときの感覚が大事だと感じています。

素晴らしいシフのバッハを堪能させてもらいました。

今日のプログラムは以下です。

 ピアノ:アンドラーシュ・シフ

 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻
   12番目のプレリュードとフーガの後で休憩を挟みました。さすがのシフも一気に全曲を弾き通しませんでした。驚きです。


予習したCDは以下です。全然、予習が不足していて、恥ずかしい限りです。アンジェラ・ヒューイットさえ聴けませんでした。

 アンドラーシュ・シフ、2011年、セッション録音、スイス、ルガーノ
 スヴャトスラフ・リヒテル、1973年、ライヴ録音、インスブルック
 フリードリヒ・グルダ、1972年、セッション録音

シフも旧盤は聴けず、新盤のみですが、素晴らしい演奏です。素晴らしいと言えば、グルダは第1巻に引き続き、第2巻も見事な演奏です。グルダがバッハの全作品を録音に残さなかったのはとても残念です。リヒテルもセッション録音のほうは聴けず、ライヴ録音のみを聴きました。録音がクリアーさを欠いているのが残念ですが、これまた見事な演奏です。チェンバロの演奏はまったく聴けませんでした。平均律クラヴィーア曲集は今後、腰を据えて、名演奏の数々を聴いていきましょう。sarai、一生の課題です。

ところで、アンドラーシュ・シフは昨年もザルツブルク音楽祭で3回のリサイタルを聴きましたが、その折、ウィーンから来た老婦人と会話を交わしました。彼女はシフ夫人の塩川悠子さんとも親しそうにしていた、シフの第1のファンのようです。今年もやはり、元気な姿で最前列に陣取っていました。同じ最前列ですが、今年はsaraiとは少し席が離れていて、残念でした。早速、ご挨拶して、日本のお土産をお渡しするととても喜んでくれました。もちろん、シフ夫人の塩川悠子さんもいらしていました。毎年、同じようなメンバーが集うのですね。もう、saraiは来年は行けないでしょう。一抹の寂しさがあります。



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       シフ,  

魅惑のバティアシュヴィリ バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.17

初めて、リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリンを生で聴けました。その上、サインまでもらい、短い会話も交わしました。saraiは娘よりも若いヴァイオリニストに魅了されて、舞い上がってしまいました。今日も素晴らしいザルツブルク音楽祭の1日になりました。

元々は今日はクルレンツィスのベートーヴェン・チクルスを聴く筈でしたが、チケットが取れず、そして、取れそうにもなく、代わりに楽劇《サロメ》を聴こうとしましたが、そのチケットも取れず、結局、何にも聴けない1日になる筈でした。ところが、ミュンヘンからザルツブルクに向かうオーストリア国鉄のレールジェットで、オーストリア国鉄が無料で提供してくれるWIFI接続のインターネットでその日のチケットをチェックすると、バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のコンサートのチケットが少量出ているのに気づきます。そして、そのコンサートには過日より、聴きたいと思っていた美貌のヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリが登場するんです。急遽、配偶者と相談して、エイヤッとチケットを購入しました。チケットはザルツブルク到着後、音楽祭のBoxオフィスで首尾よくゲット。

で、リサ・バティアシュヴィリの弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を楽しみに祝祭大劇場に出かけました。開演前にふと、会場内のショップを覗くと、何とリサ・バティアシュヴィリが休憩時間にサイン会を開くという小さな紙があります。スタッフの女の子にどこでサイン会をやるのかと尋ねると、ここよって答えます。じゃあ、CDを購入して、サイン会に参加しましょう。

リサ・バティアシュヴィリの弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は期待通り、実にセクシーな演奏で魅惑的でした。すっかり、満足です。アンコール曲が終了するとともに、一目散にCDショップにダッシュ。一番乗りです。というか、誰もサイン会に並びません。ドーシテ?? 実は海外ではあまり、日本のようにサイン会の風習がないんです。しばらくすると、何人か、サイン会に集まってきます。それでも総勢20人はいませんね。しばらくすると、リサ・バティアシュヴィリがマネージャーと一緒に現れます。舞台で来ていたお洒落な黒いドレス姿です。saraiの真ん前にリサの美しい顔があります。CDを差し出しながら、今日の演奏は素晴らしかったねと言うと、ありがとうと応えてくれます。その笑顔のチャーミングなこと。サインを書き終えてくれたので、今度は日本に来てねってお願いすると、十分な時間があればねっていう、お応えです。待ってるからねと言葉を残しながら、その場を離れました。これがサイン会でsaraiとお話しているところ。配偶者は横で携帯で写真を撮ってくれました。

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演奏会にも軽く触れておきましょう。バレンボイムを聴くのは久しぶりですが、あまり、お変わりがないようです。ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団はユダヤ人の彼が創設した、イスラエルとアラブの若い奏者で組織したオーケストラです。バレンボイムの中東平和に向けた活動なのでしょう。冒頭のチャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」からのポロネーズは派手に歌い上げる演奏で、なかなか見事でした。
次いで、リサ・バティアシュヴィリの弾いた魅惑のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団はリサのヴァイオリンを十分に盛り立てていました。彼は数日前にもBBCのPROMSで演奏してきたようですね。

休憩後はドビュッシーの交響詩《海》です。これはsaraiの苦手の曲なので、コメントできません。まあ、盛り上がる部分での音響は美しかったとだけ言っておきましょう。
最後はスクリャビーンの「法悦の詩」です。トランペットの派手な演奏を軸に何度も押し寄せるエクスタシーの波を強烈に演奏していました。なかなかよかったのではないでしょうか。saraiはこの曲はあまり聴き込んでいないので、確かなことは言えません。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ダニエル・バレンボイム
 ヴァイオリン:リサ・バティアシュヴィリ
 管弦楽:ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団

 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24 第3幕より、ポロネーズ
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  《アンコール》コンサートマスターとのデュオ(曲名不詳)

  《休憩》

 ドビュッシー:海 - 管弦楽のための3つの交響的素描 La Mer, trois esquisses symphoniques pour orchestre
 スクリャビーン:交響曲第4番 Op.54 「法悦の詩」Le Poème de l'extase

  《アンコール》
    エルガー:エニグマ変奏曲Op.36より、第9変奏 "Nimrod" (ニムロッド) 変ホ長調 アダージョ


今日はリサの魅力に尽きました。とても満足です。日本に帰って、サイン入りCDをたっぷり聴きましょう。最高のお土産ができました。



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圧巻のブルックナー ブロムシュテット&ウィーン・フィル@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.18

saraiのザルツブルク音楽祭は今日が最終日。まずは朝11時からのウィーン・フィルの演奏会を聴きます。指揮は高齢の巨匠ヘルベルト・ブロムシュテットです。いまだにかくしゃくとした姿で現れます。その歩く姿を見て、配偶者はsaraiよりも歩き方がしっかりしているとのたまいます。年齢差は20歳強です。saraiは20年後にはあんなにしっかりと歩けないのは確かですね。ブロムシュテットは今や、指揮者の中で最高齢でしょうか。

前半はシベリウスの交響曲第4番です。交響曲というよりも交響詩と言った響きです。ウィーン・フィルの美しい響き、ブロムシュテットのつぼを抑えた指揮で色彩豊かな音楽が流れますが、深夜までのブログ書きがたたって、すぐ、睡魔に襲われます。まあ、北欧の自然に抱かれた桃源郷と思えば、こんな贅沢なことはありません。音楽はチェロを中心とした低弦の力強い響きがずっと底流にあります。いつもは高弦の美しさに魅了されるウィーン・フィルもこの曲ではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のお株を奪うような素晴らしい低弦の魅力を発揮します。第2楽章ではヤナーチェクを想起させるような響きが聴けたのはウィーン・フィルだから? ずっと、多彩な響きが夢の中を通り過ぎて、シベリウスの音楽が終了。いつもは本場ものばかり聴いていますが、フィンランド以外の演奏者でもそんなに違和感はありませんでした。

後半はブロムシュテットの十八番のブルックナー。ウィーン・フィルにとっても十八番ですね。そして、ブルックナーの交響曲の中でももっとも分かりやすいと言われる第4番。そんなに長過ぎない作品でもあります。ここでも断続的に睡魔が襲いますが、ポイントはしっかり聴いていました。ブルックナーらしい金管の炸裂と弦の美しいアンサンブルの響きが交錯しながら、音楽は進行していきます。
第2楽章のアンダンテ(・クワジ・アレグレット)がとても美しい演奏で心に沁みます。あまりに美しいのでうっとりしているといつの間にか意識を失っています。これだから、音楽は油断なりません(何のこっちゃ!)。第2楽章が今日の白眉でした。勇壮な第3楽章。長大で〆にふさわしい高邁な第4楽章と素晴らしい音楽に魅了されました。巨匠ブロムシュテットの自然な音楽の構成、しかもとても高齢とは思えない力強さに満ちた音楽はこれぞブルックナーと呼ぶにふさわしい最上級の音楽でした。また、ホーネックとダナイローヴァのダブルコンマスのウィーン・フィルは柔らかく美しい弦楽アンサンブルに加えて、強力な金管セクションが好調で見事なブルックナーの響きを奏でました。素晴らしいブルックナーでした。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
 管弦楽:ウィーン・フィル

 シベリウス: 交響曲第4番イ短調 Op.63

  《休憩》

 ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調 WAB 104「ロマンティック」(ノヴァーク版第2稿)


最後に予習したCDをご紹介しておきましょう。

まず、シベリウスの交響曲第4番ですが、以下のCDを聴きました。

 マゼール指揮ウィーン・フィル 1963-64年録音

シベリウスだけは本場ものを中心に聴いています。ベルグルンド、ヴァンスカ、カム、サラステと言う指揮者たちとフィンランドのオーケストラです。中でも一番のお気に入りはベルグランドの最後(3回目)の録音であるヨーロッパ室内管弦楽団との共演の交響曲全集です。今回はウィーン・フィルの演奏に合わせて、いつもは聴かないマゼール指揮ウィーン・フィルの全集の中の1枚を聴きました。これはこれでよい演奏ですね。


次にブルックナーの交響曲第4番ですが、これは今更予習でもありませんが、ブロムシュテットに敬意を表して、以下のCDを聴きました。

 ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 2010年10月録音 ライヴ

ブロムシュテットはその前にシュターツカペレ・ドレスデンとの録音もありますが、最新盤のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を聴きました。音質も素晴らしく、奇をてらわないブルックナーです。


さて、ザルツブルク音楽祭は最後の《スペードの女王》だけになりました。夜8時からの公演ですから、これから、午睡をとって、万全の体調で臨みます。



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ザルツブルク音楽祭:チャイコフスキー/歌劇《スペードの女王》ヤンソンス指揮ウィーン・フィル ノイエンフェルス演出@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.18

今年のザルツブルク遠征の最後を飾るのはヤンソンス指揮ウィーン・フィルが祝祭大劇場で演奏するチャイコフスキーの歌劇《スペードの女王》です。毎年、マリス・ヤンソンスはウィーン・フィルを振って、ロシアもののオペラをやっています。昨年はショスタコーヴィチのオペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》を見ました。大変、高いレベルの公演でした。今回もさすが、さすがと唸らされる素晴らしい内容でした。

ということで、この歌劇《スペードの女王》の主役はヤンソンス指揮ウィーン・フィルであることは間違いありません。ウィーン・フィルは今朝のブロムシュテットの布陣がそのまま移行した形で、ホーネックとダナイローヴァのダブルコンマス。ほかの顔ぶれもほとんど同じようです。1日2回、しかもオペラは3時間ほどの長丁場。本当に頭が下がります。このオペラはいつぞや、小澤征爾が言った通り、声楽付きの7楽章の交響曲みたいなもので、終始、オーケストラの響きが祝祭大劇場にこだましていました。チャイコフスキーの甘美な旋律が随所に散りばめられていて、それをウィーン・フィルが美しく奏でるのですから、素晴らしくないわけがありません。それに以前よりもすっかり体調がよくなったヤンソンスが丁寧に指揮をしていて、アンサンブルのよさが倍増です。

歌手では主役の士官ゲルマンを歌ったブランドン・ヨハノヴィッチが頭抜けた歌唱を聴かせてくれました。彼は昨年のオペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》の間男のセルゲイを歌って、なかなかの好演でした。今日は青年の一途な愛、そして、底なしの欲望にはまっていく青年の悲劇を熱唱してくれました。圧倒的な歌唱です。全7場、出ずっぱりの歌唱を見事にこなしました。ある意味、彼の一人舞台でした。今日のオペラが成功したのは、第1にヤンソンス指揮ウィーン・フィルの素晴らしい演奏ですが、第2には、大音量のオーケストラに負けじと熱唱したブランドン・ヨハノヴィッチの力が大きかったと讃えたいと思います。一方、ちょっと残念だったのはリーザ役のエウゲニア・ムラヴェヴァ。酷な言い方をすれば、実力不足。声の響きも力もまだまだ磨き足りません。頭が下がったのは伯爵夫人役のハンナ・シュヴァルツ。高齢にもかかわらず、相変わらずの歌唱力です。一昨年聴いた新国立のオペラ《イェヌーファ》以来になりますが、ますます、健在。こういう役にはうってつけですね。あと目立ったのはエレツキー侯爵役のイゴール・ゴロヴァテンコです。第2幕のアリア「貴女を愛しています」の切々とした歌唱は胸を打ちました。

演出は音楽にぴったりと寄り添った感じで好感が持てました。2001年のザルツブルク音楽祭で前衛的で攻撃的なオペレッタ《こうもり》を演出したハンス・ノイエンフェルスにしては、至極、まっとう?な演出でした。

今日のプログラムは以下です。

チャイコフスキー:歌劇《スペードの女王》

士官ゲルマン:ブランドン・ヨハノヴィッチ
リーザ:エウゲニア・ムラヴェヴァ
伯爵夫人:ハンナ・シュヴァルツ
トムスキー伯爵:ヴラディスラフ・スリムスキー
ポリーナ/ダフニス:オクサナ・ヴォルコヴァ
エレツキー侯爵:イゴール・ゴロヴァテンコ

演出:ハンス・ノイエンフェルス              
合唱:ザルツブルク音楽祭&劇場児童合唱団
   ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィル
指揮:マリス・ヤンソンス


予習した録画は以下です。以前、NHKで放映されたものです。凄いキャストですね。ゲルマンを歌ったウラディーミル・アトラントフも迫真の歌唱でしたが、何と言って、リーザ役を得意にしたミレルラ・フレーニの名唱が素晴らしいです。指揮は小澤です。まだ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督になる前のことです。実はこの公演の直前にsaraiはウィーンを訪れていました。このオペラのリハーサルをやっているのも知っていました。ウィーンに来ていたミレルラ・フレーニの歌う《ラ・ボエーム》のミミも聴きました。フレーニは《ラ・ボエーム》の公演をこなしながら、《スペードの女王》のリハーサルをしていたんですね。もう少し日程が合えば、この《スペードの女王》も聴けたのにと臍を噛んでしまいました。

士官ゲルマン:ウラディーミル・アトラントフ
リーザ:ミレルラ・フレーニ
伯爵夫人:マルタ・メードル
トムスキー伯爵:セルゲイ・レイフェルクス
ポリーナ:ヴェッセリーナ・カサロヴァ
エレツキー侯爵:ウラディーミル・チェルノフ 

演出:クルト・ホレス              
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
指揮:小澤 征爾

1992年5月16日、オーストリア・ウィーン国立歌劇場で録画 


これですべて、saraiのザルツブルク音楽祭の日程は終了。4日間でオペラ3つ、オーケストラ演奏会4つ、 ピアノ・リサイタル1つ、計8公演を聴きました。オペラの水準の高さが驚異的でした。ウィーン・フィルを振った3巨匠、ムーティ、ブロムシュテット、ヤンソンスの存在感も際立っていました。さすがのザルツブルク音楽祭の音楽水準の高さに今更ながら、大変な感銘を受けました。十分に満足しました。saraiのザルツブルク音楽祭通いは3年続きました、ここらで卒業しましょう。何と言っても経済負担に耐え切れません。

さて、次は北ドイツ観光で時間調整して、いよいよ、初のバイロイト詣でです。世界のワグネリアンとたった2日間のワーグナー三昧です。《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》の2大傑作ですから、これ以上のものはありません。《トリスタンとイゾルデ》はティーレマンの指揮だしね。



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ザルツブルクを離れて

昨日までの怒涛のような4日間のザルツブルク音楽祭を終えて、ザルツブルク中央駅から、ミュンヘン行きのレールジェットに乗ったところです。車窓に流れる景色はほんの5日前に見たばかりのものです。車窓を眺めるのが趣味の配偶者も今はPCの画面を見つめています。これから、ミュンヘン中央駅でドイツ国鉄のハンブルク行きのICEに乗り換えて、ハンブルクからはさらにリューベックまで、合計9時間の長距離移動です。ザルツブルク中央駅では、ファーストクラスの乗客の特権でオーストリア国鉄のラウンジで朝ご飯(超簡素)をいただきながら、レールジェットの発車時間を待ちました。ドイツ国鉄も同様のラウンジが主要駅にあるようですが、ほとんどは現在改修中で使えません。今や素晴らしかったドイツ国鉄のサービスはオーストリア国鉄のサービスよりも劣っている感じですね。

これから、最終的にフランクフルト空港から帰国するまではドイツ国内の旅を続けます。今日はリューベック到着後、とりあえず、旧市街散策を敢行する予定です。



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ミュンヘンでICEに乗り換えて、ハンブルクへ

無事にレールジェットはミュンヘン中央駅に到着。ここでハンブルク行きのICEに乗り換えです。ハンブルク行きのICE588はブレーメン行きのICEと連結しており、ホームを1編成分、歩かされて、ようやく、予約車両に到着。何故か予約席には予約のマークが点灯していません。どうやら、先日の遅延お知らせと関係しているようで、遅延区間を含む予約はすべてキャンセルされたようです。さらに新規予約も受け付け中止のようです。幸い、我々が予約していた席はオープン席になっていて、先に座っている人もいません。予約のときは窓際2席が取れなかったので、むしろ、ラッキーです。ICEはミュンヘンを出ると、アウグスブルクに停車後、ロマンチック街道沿いにヴュルツブルクまで2時間も無停車です。すると、配偶者がもぞもぞと何か言い出します。何と、早くもランチが食べたいとのことです。ファーストクラスの特権として、注文した料理は席まで運んでくれます。リースリンクの白ワイン、カリーヴルスト、グーラッシュ(スープなし)を注文して、車窓の眺めを楽しみながらの早目のランチです。

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食後のカプチーノを追加注文して寛いでいるうちにヴュルツブルクが近づきます。マイン川の河岸の広大なワイン畑が見えてきました。saraiの大好きなフランケンワインの生産地です。



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リューベックの夕景の中の散策

ミュンヘンを出発したICEは順調に走りましたが、ハンブルクの直前でスピードダウン。結局、20分遅れの到着でリューベックへの乗り継ぎ予定電車には乗れず。次の電車はコペンハーゲン行きのEC(ユーロシティ)です。混雑が予告されていた電車です。ホームに行くと確かに大勢の乗客が電車のドアが開くのを待っています。どうやら、ハンブルク始発の電車ですね。比較的、人が少ない車両の前で待つと、ドアが開き、どっと乗客が乗り込みます。saraiたちも乗ります。席は結構空いているのですが、予約の表示ランプがついている席がほとんどです。何とか、予約なしの席を確保。少し遅れて発車した電車は快調に走り、当初の予定到着時間の30分遅れくらいでリューベック中央駅に到着。何とも威厳のある駅舎を眺めながら、旧市街のあるトラヴェ川の中洲に歩きます。思ったよりも歩くと結構、距離があります。有名なホルステン門を通り過ぎて、トラヴェ川を渡ると、そこに今日のホテルがあります。ホテルの女将いわく、あなたのために4階のリバービューで眺めがよく、バスタブ付きの部屋を用意しといたわよってことです。パーフェクトと言うと、にこっと笑った顔が何とも愛嬌がありました。
荷物を部屋に置くとすぐにリューベックの旧市街散策を開始です。夕刻になり、日中の暑さはありません。トラヴェ川を皮切りに町歩き開始。綺麗な路地の向こうに聖ペトリ教会の尖塔が聳えています。

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大聖堂の2本の尖塔も印象的です。

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聖エギディエン教会、ヒュシシュトラーセのウィンドウショッピング、カタリーネン教会、ウィリー・ブラント・ハウス、ヤコビ教会、聖霊養老院を見て歩きます。立派な教会の建物が多いのに驚きます。いかにハンザ同盟の中心地として、この地が栄えた証しなのでしょう。ここで配偶者のご推奨のレストラン、カルトトッフェルケラーで夕食にします。名前の通り、ジャガイモ料理が美味しい店です。配偶者はドイツのジャガイモが大の好物なんです。ラインガウの白ワインとスイス風のパンに盛った料理を美味しく、いただきました。
夕食後は薄暗い町の中を船員組合の家「シッファーゲゼルシャフト」を見て、その横の路地を下りていきます。趣のある通り抜け(ドゥルヒガング)、ベッカーガングを歩きます。宵闇に包まれた幻想的な空間です。

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リューベックの宵闇の空に輝く半月もマリエン教会の尖塔とともに美しい光景を形作っていました。

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暗い川面のトラヴェ川沿いにホテルに戻ります。町の門、ホルステン門が暗い闇に浮かび上がっています。

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明日はまた、リューベックを散策し、聖ペトリ教会の塔からの旧市街の眺望、それにトラヴェ川・運河のクルーズを楽しむ予定です。一段落したら、ハンブルクに移動して、軽く町歩きしましょう。



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リューベック散策~ハンブルクの港

昨夕に引き続き、リューベックの旧市街の散策を続けます。朝はゆったりとホテルの朝食をいただき、チェックアウトして、レセプションで荷物を預かってもらいます。ホテルを出ると、目の前はトラヴェ川です。早速、トラヴェ川クルーズ船乗り場へ直行して、朝10時の第1便に乗り込みます。昨夕散策した風景を船の上から復習します。クルーズ船はやがて、中洲にある旧市街を離れて、トラヴェ川を下っていきます。橋にぶつかったところでUターンして、また、旧市街方向に戻ります。中洲までやってきたところでトラヴェ川を戻っていくのではなく、トラヴェ運河に入っていきます。先ほどのトラヴェ川とは逆サイドから中洲の旧市街を眺めながら、クルーズ船は進みます。かなり狭くなった運河をぎりぎりに抜けていきます。大聖堂を間近に見るあたりで、急に日が差してきます。

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朝方はどんよりと曇っていたんです。最初の乗船場所のあたりは聖ペトリ教会の尖塔、マリエン教会の2本の尖塔が見えて、美しい風景が広がっています。リバークルーズを終えて、聖ペトリ教会の尖塔に上ります。エレベーターで昇れるので楽ちんです。塔の上からのリューベックの絶景に歓声を上げます。すべてが視界に収められます。赤い三角屋根の家々の連なりはとても美しいです。

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次はマルクト広場に行きます。特有の色彩の市庁舎の建物に感嘆します。ここで一服。市庁舎の1階にあるカフェでマジパン入りのトルテをいただきます。アーモンドの粉を練りあげたマジパンはこのリューベックの名物です。とても美味しいので、向かいにあるマジパン専門店でお土産にマジパン各種を購入。さあ、散策を再開します。次は町一番の教会、マリエン教会です。ゴシック様式の美しい教会です。saraiはこの教会のパイプオルガンを弾くブクステフーデに感銘を受けて、毎日、バッハが通い詰めたという昔話が気になります。きっと教会のショップでこの教会のオルガンのCDがあるだろうと期待していたら、膨大に置いてあります。ブクステフーデのオルガン全集は7枚シリーズです。決して安くはないので、記念にその中の1枚をゲット。満足です。教会を出て、次の通りにあるトーマス・マンゆかりのブッデンブロークハウスを外から拝見。この通りにはファサードの美しい建物が並んでいます。次に向かったのはカタリーネン教会です。ここは今日は休館でした。ティントレットの絵を見られずに残念。昨日見つからなかったギュンター・グラス・ハウスは発見しますが、これも外から拝見しただけ。このリューベックはトーマス・マンとギュンター・グラスという二人のノーベル文学賞受賞者を輩出しています。最後はホルステン門を間近に見て、リューベック散策は終了。

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直ちにハンブルクに移動して、中央駅前のホテルにチェックイン。今日はとりあえず、ハンブルク港見物に出かけます。ハンブルク港の遊覧船でハンブルクの港の凄さをたっぷりと拝見。最近できたエルプ・フィル(旧北ドイツ放送交響楽団)の本拠地、エルプ・フィルハーモニーの超モダンな建物を遊覧船から見て、ビックリです。

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その後、ハンブルク港の地下トンネルを見学。対岸の埠頭までエルベ川の下を歩けますが、途中で切り上げて、戻ります。ここが切り上げたトンネルの真ん中のあたりです。

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最後は港に展示してある旧ソ連のタイフーン級の潜水艦の内部を探索。艦尾から艦首まで内部を歩きました。大きいのに通路は狭いですね。

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小説の中で読んだことを思い出します。saraiには凄い体験になりました。

明日はいよいよ、リューネブルガーハイデにエリカの花を見に行きます。



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北ドイツのエリカ街道~メルヘン街道を1日周遊

怖いくらい、旅が順調です。と思っていたら、つい、鉄道チケットの自動販売機で間違ったチケットを買ってしまって、ちょっとした損害。まあ、これくらいは旅の税金みたいなものと割り切ります。

今日はリューネブルガー・ハイデにエリカの大群落を見に出かけます。まずはハンブルク中央駅からトシュテット駅までREで30分ほど移動。トシュテット駅前で無料のハイデ・シャトルバスを何とか見つけ、乗り込みます。RING2というルートでウンデローを目指しますが、乗客はsaraiと配偶者の二人だけ。おいおい、大丈夫かと思っていたら、途中の鉄道駅から団体が乗り込んできて、バスはいきなり、満員! ウンデローに到着すると、その団体もどっと降ります。また、バスはほぼ空っぽ状態で走り去ります。バス停のすぐ横に馬車屋さんがあり、ヴィルゼーデまで13ユーロと書かれています。ちょっと悩みつつ、通じない英語で交渉しますが、そう問題はなかろうということが分かり、2頭立ての大型馬車に乗り込みます。これも先客は二人だけと思っていたら、すぐに団体客の貸し切りバスが到着し、我々の馬車(23人乗り)はおろか、もう一台の馬車も満員になります。どうやら、我々は予約なしの最後の2席を割り当てられたようです。馬車は村の中の舗装道路から、すぐに石畳と砂地が平行する道路にはいり、ゆらゆらと揺れます。馬車から転げ落ちないようにしながら、ヴィルゼーデを目指します。

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途中、エリカ(ドイツ語ではハイデHeide)の群落を見ながら進みますが、まあまあ、ピンク色に染まっています。ヴィルゼーデに到着し、自由行動。御者と珍妙なやりとりで、自由時間が40分と短いことが判明。置いていかれると、歩いて帰るか、別の馬車を探すか、しないといけません。本当はヴィルゼーダベルグの丘の上まで歩こうと思っていましたが、今年はその周辺のエリカの開花状況はもうひとつという情報があったこともあり、時間的に行くことは無理だと判断して、トーテングルンドのほうに向かうことにします。何とか20分ほどで絶景スポットからの見渡す限りのエリカを見ることができて、大満足。

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馬車のウンデローへの出発にも間に合いました。馬車は帰る途中で脇道に入ります。あれっと思っていたら、エリカが満開の大群落の前に出ます。大サービスですね。

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ウンデローには12時過ぎに帰着。自由時間も入れて、往復2時間ほどでした。楽ちんのエリカ見物でした。ウンデローからは2時過ぎのハイデ・シャトルバスに乗るので、それまではウンデローのエリカ散策をしましょう。ホテル&レストランのハイデローゼHeiderose前から始まる7.2㎞と4.8㎞のエリカ探索路を歩きます。ここは無理をせず、短いほうの4.8㎞を歩くことにしますが、途中まではコースは重複しており、短いコースは途中でショートカットするようになっています。歩いて見るエリカはまた趣が違います。広大なエリカの野原に驚きながらの散策でした。

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今年は猛暑と乾燥で枯れたエリカも多いそうですが、結構、咲いていました。例年の様子は分かりませんが、咲き具合はともかく、これほどのエリカの群落がどこまでも、どこまでも広がっていることに驚愕します。ドイツっていう国はまだまだ未知の部分が多いですね。短いほうのコースを選んだにもかかわらず、散策を終えたのはシャトルバスの発車時間の間際。お茶する時間もなく、バス停近くのパン屋さんで甘いパンとオレンジジュースを仕入れるだけに留まります。バスを待っているとインドネシアのおばさんに声をかけられます。そういえば、ここではアジア系の人はまったく見当たりませんでした。アジアの人間同士のよしみで声をかけてきたようです。シャトルバスに乗ると、もう一人、アジア系の女性がいます。彼女は上海から来たそうです。何となく、アジアの連携ってあるんですね。
さて、ルートRING3のシャトルバスで今度はブッフホルツ駅で下車。バスターミナルが線路を挟んで、反対側でちょっと離れていたので、戸惑いつつ、途中で現地の人に確認しながら、無事に駅に到着。駅で正しいチケットを買い直します。ニーダーザクセンチケットというバイエルンチケットのようなものです。間違って買ったチケットは払い戻しできないそうで残念。最初から、この駅でチケットを買うことにしていればよかったと臍を噛みます。さて、ここからはハンブルクとは逆方向のブレーメンに向かいます。40分ほどで到着。凄く立派な駅なのでびっくり。駅構内にあるツーリストインフォメーションでERLEBNISカード(ブレーメンカードのようなもの)を購入し、旧市街までのトラムでの行き方を教えてもらいます。4番か6番のトラムでドームシャイデDomsheideの停留所で降りればいいそうです。駅前から6番のトラムに乗ったら、逆方向に進むので、慌てて最初の停留所で飛び降りて、逆方向のトラムに乗り直し、問題なく、旧市街の中心に到着。ちょっと歩くとマルクト広場に出ます。えらく古びた市庁舎とリープフラウエン教会を見て、驚愕。凄い建物ですね。さらにちょっと周り込むと聖ペトリ教会の高い塔が見えます。このファサードも凄く古びています。中世にタイムスリップしたような空間が広がっています。リューベックとはまた違う形で見る価値のある町ですね。そこから、ベットヒャー通りに入ります。中世を模して造られた100mほどの路地ですが、驚くような空間が広がっています。その路地の先にこの路地を造ったコーヒー商人ロゼリウスの家があります。これが最初の目的地。内部は美術館のようになっていて、数点のクラナッハの作品と作者不詳の古い絵が飾られています。ちゃっちゃっと鑑賞して、外に出ると、人だかりがしていて、みな上のほうを眺めています。上を眺めると・・・なーんにもありません。えっと思っていると、配偶者が上のほうを指さして、マイセンの鐘よって言います。ドレスデンのマイセンの鐘のようなものが屋根と屋根の間に取り付けられています。

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ちなみにこの家はツーリストインフォメーションです。駅だけでなく、ここにもあるんです。ちょうど5時なので、そのマイセンの鐘(グロッケンシュピール)の演奏が始まります。ずい分、長い間、色んな曲が流れます。本当にあの鐘が鳴っているのかしら。まるでスピーカーで再生した音を流しているみたいです。さて、もう一度、マルクト広場に戻って、ちゃんと周りの建物や広場の銅像を鑑賞します。左が市庁舎、右が聖ペトリ教会です。

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まだ、聖ペトリ教会が開いているので内部を見学しましょう。3廊式のゴシック様式の素晴らしい空間です。ステンドグラスが新しくなっているのだけが残念です。戦争で破壊されたのでしょうか。後で調べてみましょう。塔にも上れるようですが、エレベーターがないようなので、上るのは止めます。市庁舎の建物の一角にはブレーメンの音楽隊の銅像がひっそりと建っています。観光客のフォトスポットとして大人気です。

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さて、一通り、マルクト広場を見回ったところで、最終コースは食い気です。評判のレストラン、市庁舎の地下にあるブレーマー・ラーツケラーで食事です。はいってみるとまだ時間が早いのか、ガラガラです。ワインが売り物だけあって、メニューにはワインリストが豊富です。ラインガウのリースリンクの白ワインを選びます。これは美味しい。北海の舌平目のバターソテーは高いけど、美味でぺろっといただきます。配偶者の鱈のサフランソースも大変美味しく、このレストランは当たり!と言うことで意見が一致です。さあ、ハンブルクに帰りましょう。ゼーゲ通りのブタ飼いの銅像を探しまくって、何とか見つけ、そこからトラムで駅に直行。ハンブルクまでの1時間強はワインがはいっていたのでぐっすりです。今日も一日、充実していました。

明日は1日、ゆっくりとハンブルク観光です。市立美術館さえ見れば、あとはこだわりはありません。



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ハンブルクの1日

今朝はゆっくりと起き出して、日本から持参したアマノの味噌汁を朝食代わりにいただきます。軽くて美味しくて手軽で旅のお供に最適です。雲一つない快晴の中、中央駅の横にあるハンブルク市立美術館にぶらぶらと歩いていきます。荷物をコインロッカーに預けて、カメラ一つの手軽さで鑑賞開始。まず、地下の特別展示室を覗きますが、何故か、フリードリヒが数点あっただけ。東北大震災の津波の惨状の写真が数点あったのが印象的でした。
2階が常設展示室です。この美術館の目玉はパウル・クレーの《金色の魚》。本当にクレーの才能に満ちた作品です。暗めに抑えられた色彩感が素晴らしいです。誰も人がたかっていないのも凄いです。

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今回の旅はクレーに縁のある旅になりました。
カンディンスキー、マルク、マッケ、ヤウレンスキーなどの青騎士の作品、ブーダン、モネ、マネ、シスレー、ルノワール、ドガ、ゴーギャンなどの印象派やセザンヌ、コロー、クールベ、ミレー、テオドール・ルソーなどのフランス絵画、リーバーマンのドイツ印象派作品、マグリット、デルヴォー、クノップフなどのベルギーの作品、レンブラント、ルーベンスを始めとするオランダ・フランドル絵画、ミレイ、ロセッティなどのラファエル前派やバーン・ジョーンズ、ムンク、クラナッハ、ベックマンやキルヒナーやノルデのコレクションも充実、配偶者の大好きなボッシュも1点、ホドラー、アンリ・ルソー、ドニ、ルドン、ドーミエ、ドラン、ピカソ、ロートレック、ダリ、ヴラマンク、ヴァン・ダイク、ベックリンなど錚々たる画家たちの作品が並んでいました。これだけ並べると、ちょっと展示がごたついていたのも仕方がないのかもしれません。
フリードリヒの『雲海の上の旅人』がベルリンに貸し出し中だったのは残念。とても楽しみにしていた作品でした。やはり、フリードリヒはベルリンで見ろというご託宣でしょうか。
これだけを2時間ほどで見て回り、くたくたになりました。いずれ、ハンブルク市立美術館の詳細な記事をアップする予定です。

さて、疲れたのでお茶しましょう。美術館のカフェでは寂しいので、運河沿いの赤レンガ倉庫の一角にあるヴァッサーシュロス(水の城)という紅茶専門カフェに行きます。ハンブルクの赤レンガ倉庫を見ると、我が横浜の赤レンガ倉庫が貧弱に思えてしまいます。

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ダージリンとアッサムのほか、軽いランチをいただき、満足。疲れも取れました。聖ミヒャエル教会に行くと、ちょうど、巨大なパイプオルガンでベートーヴェンの交響曲を演奏中。美しいバロック様式の教会内部を見ながら、演奏を楽しみます。

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演奏が終わったので、エレベーターで塔に昇ります。100m以上の高さからのハンブルクの絶景を楽しみます。内・外アルスター湖やハンブルク港の景色が素晴らしいです。一昨日、間近に見たエルプ・フィルハーモニーの超モダンな建物、先ほど見た赤レンガ倉庫群がすべて見渡せます。エルベ川、運河の景色も素晴らしいです。

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市庁舎の塔も見えます。教会を出て、市庁舎に行き、そのネオ・ルネッサンス様式の建物を堪能。強い夕日を背後から浴びながらの雄姿です。

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そこから、レストランに予約を入れます。一昨日、行ってみたら臨時休店していたお魚料理のお店に再挑戦。今日は大丈夫。窓から運河の風景が眺められるお店のテーブルで食べた、ハンブルク名物のラブスカウス(コーンビーフとマッシュポテトを練り合わせたもの)、新鮮なニシンの酢漬け、それに半ダースの生牡蠣は絶品でした。フランケンのリースリンクの白ワインも美味しかったしね。
余裕の1日を過ごしました。ハンブルクは一昨日の港探訪を合わせて、十分に満足しました。

明日はまた、1日、鉄道でバイロイトに移動します。音楽三昧の第2幕の開演です。ティーレマンの《トリスタンとイゾルデ》、ビシュコフの《パルジファル》はsaraiのワーグナー体験の頂点となるでしょう。



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バイロイトで早速、ワグナーのお墓参り

ハンブルクから出発するICEの発車時刻が30分以上も早まるというドイツ国鉄からのEメールが来て、朝、急いで中央駅に行くと、そのICEが電子掲示板の一覧に見つかりません。ホームをすべて見回ってもそれらしいものがありません。よくよくチケットを見ると、出発時間を1時間も誤認していました。結局、当初の予定よりも1時間半以上も早く来てしまいました。旅も日を重ねるにつれて、だんだんミスが増えてきます。気を引き締めないとね。1時間も余裕ができたので、駅構内のレストランで朝食をいただきます。ゆっくりと朝食を済ませ、もう一度、電子掲示板を見にいくと、今度はちゃんと乗るべきICEの表示があります。
今日は鉄道で6時間半かけて、 バイロイトに大移動です。まずはICEで5時間半、ニュルンベルクまで行きます。ハンブルク始発でファーストクラスですが、念のため、席の指定もいれておきました。と言ってもファーストクラスは席の指定料金は無料ですけどね。しかし、ICEは混みに混んでいます。指定を入れておいたお陰で窓際の向かい合わせの2席が確保できました。やはり、夏のバカンスシーズンは鉄道も混むんですね。日本のお盆の帰省列車のようです。インターネットは無料で快適に使えます。ICEの地図上での位置確認もできます。鉄道も飛行機並みのサービスですね。ICEは常に遅れ気味で走ります。一時は15分以上も遅れて、ニュルンベルクでの乗り換え時間をオーバーします。しかし、結局は最後に5分早くニュルンベルクに到着。余裕の乗り換えになりました。ここからはREで1時間でバイロイトです。予定通りの到着です。駅前からバスに乗って、バイロイトの旧市街近くのホテルに無事到着。なお、駅前でバスを待つとき、小高い丘の上にバイロイト祝祭劇場の姿が見えました。心躍るものがあります。
ホテルは夏季料金で馬鹿高いことを除けば、実に快適なホテルです。そうそう、旅している途中で、ホテルと祝祭劇場の往復の足が気になって、ホテルを変更したんです。このホテルは祝祭劇場との無料送迎シャトルサービスがあるんです。出かける前にお祝いのシャンパンも飲ませてくれるんだとか・・・。でも、超高い。このホテルはシーズンオフは激安の筈です。
ともあれ、無事にホテルにチェックイン。早速、初めてのバイロイトの町に繰り出します。まず、お目当ては今年、内部の改装が終わって、オープンしたばかりの辺境伯歌劇場です。建物が目立たずに町並みに溶け込んでいるので、ちょっと探してしまいました。内部の豪華さと言ったら、saraiの知る限り、ヨーロッパ随一です。

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ワーグナーも気に入って、自分の楽劇をここでやろうとしたくらいです。しかし、あまりの狭さに現在の祝祭劇場を自前で建てましたが、その建物の価値は変わりません。もちろん、この歌劇場は世界遺産に登録されています。ここでバロックオペラを見ると素晴らしいでしょうね。
次はワグナーのお墓参りです。明日からの祝祭劇場での楽劇の前に是非、お墓参りを済ませておきたかったんです。リヒャルト・ワグナー通りを歩いていくと、旗が立つ一画があります。かってのワグナーの住居であったヴァーンフリート荘です。並木道の奥にその建物は見えます。ヴァーンフリート荘の前に立ちます。銅像はワグナーのパトロンだったルードヴィヒ2世です。偉大な文化愛好家でした。

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建物の裏に周ると、噴水があがる小さな池があります。池越しにヴァーンフリート荘の裏側を眺めます。

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裏庭の奥にワグナーとその妻コジマのお墓がありました。お墓を周り込んで、お墓と二人が暮らしたヴァーンフリート荘を眺めます。

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妙に心にこみあげるものはありません。saraiが真のワグネリアンでないのでしょうか。ワグナー作品には無類の感動を覚えるんですが、ワグナーに対する感傷めいたものは持ち合わせません。ワグナーは決してマーラーとは異なります。今日のお墓参りに際して、お墓の前で音楽を聴くという準備もありません。ワグナーに対しては作曲家への偏愛は持たずに、作品の巨大性でのみ対峙すべきというのがsaraiの感覚です。ワグナー詣では明日と明後日の《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》を聴くのが本筋と信じています。感傷のないお墓詣りを済ませて、後はバイロイト音楽祭にのみ、集中しましょう。



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バイロイト音楽祭:ティーレマンの極上の音楽に感動!楽劇《トリスタンとイゾルデ》@バイロイト祝祭劇場 2018.8.24

バイロイトで聴くティーレマンは別世界の素晴らしさ。無理して来てよかった! saraiのヨーロッパの音楽の旅はこれで終わっても悔いが残りません。第3幕のイゾルデの愛の死では、特別の感動に襲われて、涙が滲みました。何度も何度も頂点に上り詰めて、最後は長い長い弱音が続きます。終わるか終わらないうちに拍手する人に感銘を邪魔されます。日本なら、きっと長い静寂が続くでしょう。今や日本の音楽ファン、ワグネリアンが世界最高の座に上ったかもしれないと思ってしまいます。でも、ここはバイロイト。ワグナーの聖地です。聴衆はともかく、特別の音響と特別の雰囲気があります。ティーレマンのワグナーはやはり、ここでこそ聴くものだと感じました。

第1幕はホールの照明が落とされて、暗闇の中から、あのトリスタン和音が低い響きで現れます。その音たるや、柔らかで絹のような滑らかさの極上の響きです。前奏曲は目を閉じて、うっとりと聴き入ります。ロマンチシズムの極みです。トリスタンとイゾルデが船でマルケ王のもとにむかう場面が続き、第1幕終盤のトリスタンとイゾルデが恋に落ちるシーンの素晴らしさにはジーンときてしまいます。ティーレマンの安定した丁寧な指揮が光ります。ティーレマンは少し変わったように思います。熟成したとでも表現しましょうか。無理のない音楽、深みのある音楽に変わってきているような気がします。まさに巨匠の道を極めつつあると感じました。歌手陣はすべて好調です。噂に聞いた通り、歌手の声はオーケストラの響きを突き抜けて、ちゃんと聴こえてきます。その声をオーケストラの響きが包み込みます。これがワグナーが目指した音響だったんですね。

第2幕の冒頭、男性が舞台に現れて、何か説明をします。こういう場合、歌手の突然の交代か、歌手が不調だけれども頑張って歌うのでよろしくというケースがほとんどです。ドイツ語を解しないsaraiには状況がつかめません。ただ、重要なキャストで登場していないのはマルケ王役のルネ・パーペだけなので、彼が何らかのトラブルを抱えているのかなと想像します。ともあれ、第2幕が始まります。ティーレマン指揮の前奏曲の素晴らしい響きに聴き入ります。中盤からはトリスタンとイゾルデの夢のような至上の愛の歌に恍惚とします。ティーレマン指揮のオーケストラもトリスタン役のステファン・グールドもイゾルデ役のペトラ・ラングも最高です。愛の死のテーマの後の音楽は表現できないほどの素晴らしさです。それが永遠を思わせるほど続きます。永遠の愛はいつまでも続いてほしいと心の底から願望します。メロートやマルケ王の乱入でその愛のシーンが突然、打ち破られるのはこの《トリスタンとイゾルデ》を聴くといつも残念な点ですが、音楽を永遠に演奏するわけにはいかないので仕方がありません。幕の最後でトリスタンが無明の世界について来れますかとイゾルデに訊くと、イゾルデがどこまでもあなたについていきますと答えるシーンにはジーンときます。不倫なのに夫の前で堂々と表明するのはモラル的には問題ですが、これこそ至上の愛ですね。ワグナーは不倫の末、妻にしたコジマのことを念頭においたのでしょうか。第2幕は最高の愛の音楽です。

第3幕が始まります。前奏曲の素晴らしさに金縛りになりそうです。さきほども書いたとおり、ティーレマンははっきりと変わりました。こんなに味わい深い音楽を表現するようになったんですね。これほどの音楽は誰も到達しえなかった境地に思えます。フルトヴェングラーの名演に肩を並べるところにきたと断言したいと思います。第3幕はまさにティーレマンの一人舞台。素晴らしい音楽が最後まで続きます。saraiの集中力もぐっと高まり、一音も聴い漏らさないように音楽にのめりこみます。一つだけ残念だったのは、トリスタン役のステファン・グールドが口パクで演技のみ。歌唱は代役の誰かが舞台袖で歌っています。これが第2幕冒頭の男性の説明したことだったようです。第2幕はステファン・グールドが歌っていたような気がしますが定かではありません。歌唱自体は悪くはなかったのですが、ステファン・グールド自身が歌えば、さらなる素晴らしさだったかもしれません。そして、冒頭に書いた通り、終幕の愛の死の極上の音楽が始まります。ペトラ・ラングもここまでくると、相当に疲れていたに相違ありませんが、最後の喉を使って歌い切ります。それを支え、天上の音楽を展開したのはティーレマンとバイロイト祝祭管弦楽団です。これを聴いて、感動しない人は音楽を聴く資格のない人でしょう。saraiはそれほどの感動を味わいました。やはり、ワグナーは作品を聴いて対峙すべきというsaraiに信念に間違いはありませんでした。

最高の《トリスタンとイゾルデ》を聴きました。中学生でこの楽劇の題名を知って以来、バイロイトでこの感動を味わうまで50年以上の月日が過ぎました。人生の目的を果たしたと言っては大袈裟でしょうか。もう死んでも悔いはありません。

今日のプログラム、キャストは以下のとおりです。

ワグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》

イゾルデ: ペトラ・ラング
トリスタン: ステファン・グールド(第3幕は声は代役)
マルケ王: ルネ・パーペ
ブランゲーネ: クリスタ・マイヤー
クルヴェナル: イアン・パターソン
メロート: ライムント・ノルテ
牧人/船乗りの声: タンゼル・アクゼイベク、
舵手: カイ・スティーファーマン

演出:カタリーナ・ワグナー               
合唱:バイロイト祝祭合唱団
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン


予習は映像とCDでしました。
映像は今日の内容とほぼ同じです。以前、NHKのハイヴィジョンで録画したものです。3年前のバイロイト音楽祭の公演です。イゾルデとマルケ王のキャストだけが異なっています。このときよりもティーレマンは進化しています。

トリスタン(マルケ王のおい): スティーヴン・グールド
イゾルデ(アイルランドの王女): エヴェリン・ヘルリツィウス
国王マルケ: ゲオルク・ツェッペンフェルト
クルヴェナール(トリスタンの従者): イアン・パターソン
メロート(マルケ王の臣): ライムント・ノルテ
ブランゲーネ(イゾルデの侍女): クリスタ・マイア
牧童/若い水夫: タンセル・アクゼイベク
かじとり: カイ・シュティーファーマン

演出:カタリーナ・ワグナー               
合唱:バイロイト祝祭合唱団
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン

2015年8月7日、バイロイト祝祭劇場で録画 


CDは決定盤の誉れ高い、フルトヴェングラーの演奏を聴きました。フルトヴェングラーのロマンの極みのような演奏とフラグスタートのイゾルデが素晴らしいです。若き日のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウがクルヴェナールを歌っているのも印象深いです。

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管、コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団
キルステン・フラグスタート,ルートヴィヒ・ズートハウス、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ,ヨゼフ・グラインドル
1952年6月録音


ところで、音楽自体からは関係ありませんが、バイロイト音楽祭に付属しているシュタイゲンベルガーのレストランで幕間のディナーを楽しみました。第1幕後と第2幕後のそれぞれ1時間の休憩でアントレからメイン、デザートのコース料理です。音楽だけでなく、舌も楽しめるバイロイト音楽祭です。もっとも贅沢は今日だけ。明日は食べません。破産します。

明日はまたまた、大作、《パルジファル》を聴きます。バイロイト音楽祭の醍醐味がさらに味わえるでしょうか。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ティーレマン,  

バイロイト音楽祭:清澄な響きに感動!舞台神聖祝典劇《パルジファル》@バイロイト祝祭劇場 2018.8.25

聖地バイロイトでしか聴きえぬ音楽に出会えました。今回のヨーロッパ遠征のしめにふさわしい最高の音楽でした。ビシュコフもなかなかやるねって感じです。昨夜のティーレマンは凄かったですが、今日のビシュコフもそれに劣らない出来映えです。それにしても、このワグナーが造り出した空間の独特の響きは他に比肩できるものはありません。とりわけ、このバイロイト祝祭劇場のために作曲した《パルジファル》はここでしかありえないという究極の美しい響きです。《パルジファル》は今日を限りに聴き納めにするしかないでしょう。それを残念に感じないほど、素晴らしい響きを頭にしっかりと刻み付けました。

のっけから、素晴らしい響きの前奏曲がホールにしみ渡ります。何という響きでしょう。これまでの人生で聴いたことのない響きです。その清澄さに強い感銘を覚えます。厳粛とも思えますが、ちょっと表現が難しい音楽です。心が清々しく清められるような感じです。なるほど、舞台神聖祝典劇とは言い得て妙ですね。これで納得がいきました。オーケストラの響きばかりに心が傾きます。歌手ではグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックがそのオーケストラの響きに乗って、素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

今日も素晴らしかったのは最後の第3幕です。終始、ビシュコフが指揮するオーケストラが清澄な響きで感動させてくれます。ここでもそのオーケストラと響きをシンクロさせたのはグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックです。客席からは見えないオーケストラピットの右側から響いてくるヴァイオリンの美しい音色を聴いていると、右側から聴こえてくることに違和感を感じなくなくなります。最後はオーケストラ合奏で静かに幕を閉じます。静かな感動に襲われます。何故かオーケストラの音が消え去っても、拍手がしばらくは起きず、素晴らしい静寂がホールを支配します。saraiには嬉しい驚きです。しばらくして強い拍手が鳴り始めますが、saraiはじっと感動をかみしめます。ふと気が付くと、隣の男性がsaraiの顔をじっと見つめていました。感動している顔を見られて、少しばつが悪くなり、拍手を始めます。カーテンコールが終わった後に彼が素晴らしかったねと訊いてきました。もちろん、素晴らしかったよと答えて、笑みを交わしました。国籍を超えて、ワグナーの音楽で心が通じ合った思いです。

オーケストラと同様に素晴らしかったのはバイロイト祝祭合唱団です。とりわけ、男声合唱はぞくぞくするほどの素晴らしさでした。膨大な人数の合唱団でした。

昨夜と今日、初めて、バイロイト音楽祭を聴きましたが、これで聴き納めにします。これ以上、何を聴く必要があるでしょう。いずれ、指輪も聴こうと思っていましたが、究極の《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》を聴いた以上、無用のことです。ヨーロッパの音楽の旅も今日で頂点を迎えました。もう、これで音楽の旅が終わっても悔いはありません。
と言いながら、いつもまた何かを探してしまうのがsaraiなんですけどね。

ところで言い忘れましたが、演出はとても評価できるものではありません。凡庸と言えば、凡庸。しかし、お陰で音楽に集中できました。パルジファル役のアンドレアス・シャーガーとクンドリー役のエレーナ・パンクラトヴァももうひとつでした。しかし、お陰でオーケストラの演奏に集中できました。ワグナーは素晴らしいオーケストラの音楽を書いたということが再確認できました。

今日のプログラム、キャストは以下のとおりです。

ワグナー:舞台神聖祝典劇《パルジファル》

パルジファル: アンドレアス・シャーガー
クンドリー: エレーナ・パンクラトヴァ
グルネマンツ: ギュンター・グロイスベック
アンフォルタス: トーマス・J・マイヤー
クリングゾル: デレク・ウェルトン
ティートレル: トビアス・ケーラー
聖杯守護の騎士2人: タンゼル・アクゼイベック、 ティモ・リーホネン
4人の従者: アレクサンドラ・シュタイナー、マライケ・モール、パウル・カウフマン、ステファン・ハイバッハ
クリングゾルの6人の妖女達: チ・ヨーン、カテリーナ・ペルジケ、マライケ・モール、アレクサンドラ・シュタイナー、ベーレ・ クムベルガー、 ソフィー・レンネルト

演出:ウヴェ・エリック・ラウフェンベルク              
合唱:バイロイト祝祭合唱団
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:セミヨン・ビシュコフ


予習は映像とCDでしました。
映像は以前、NHKのハイヴィジョンで録画したものです。6年前と2年前のバイロイト音楽祭の公演です。

以下は6年前のものです。一回前の演出です。演出はこのほうがよかったですね。ジョルダンの指揮も素晴らしいです。

アンフォルタス:デトレフ・ロート
ティトゥレル:ディオゲネス・ランデス
グルネマンツ:ヨン・クワンチュル
パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クリングゾル:トーマス・イェザトコ
クンドリ:スーザン・マクリーン

演出:シュテファン・ヘアハイム              
合唱:バイロイト祝祭合唱団
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:フィリップ・ジョルダン

2012年8月11日、バイロイト祝祭劇場で録画 


以下は2年前のものです。今日とほぼ同じ内容です。フォークトのパルジファルはさすがです。ツェッペンフェルトのグルネマンツは今日のグロイスベックと同様に素晴らしいです。指揮は今日のビシュコフに軍配を上げたほうがよさそうです。

パルジファル:クラウス・フロリアン・フォークト
グルネマンツ(老騎士): ゲオルク・ツェッペンフェルト
アンフォルタス(王):ライアン・マッキニー
クリングゾル(魔法使い):ゲルト・グロホウスキ
クンドリ(呪われし女):エレーナ・パンクラートヴァ

演出:ウヴェ・エリック・ラウフェンベルク              
合唱:バイロイト祝祭合唱団
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:ハルトムート・ヘンヒェン

2016年7月25日、バイロイト祝祭劇場で録画 


CDは決定盤の誉れ高い、クナッパーツブッシュの1962年のバイロイト音楽祭のライブ録音を聴きました。もちろん、文句のつけようのない名演です。1952年と1954年も聴こうと思っていましたが、時間切れで聴けなくて残念。クナッパーツブッシュのバイロイト音楽祭のライブ録音はほとんど持っているので、これを聴くのがこれからの人生の楽しみです。

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団
ジェス・トーマス、ハンス・ホッター、アイリーン・ダリス、ジョージ・ロンドン、マルティ・タルヴェラ
1962年、バイロイト音楽祭ライヴ


今回のヨーロッパ遠征は5回のオペラがすべて素晴らしく、大満足の旅になりました。



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ハイデルベルクはフルトヴェングラーの眠る町:聖霊教会

バイロイトでの素晴らしいワグナー体験で今回のヨーロッパ遠征も山を越えました。あとはゆっくりとヨーロッパの文化を味わいます。バイロイトから鉄道で、ニュルンベルク、シュトゥットガルトで列車を乗り換えて、4時間ほどでハイデルベルクに到着します。
ハイデルベルクと言えば、ドイツ最古の大学であるハイデルベルク大学やプファルツ選帝侯の居城であったハイデルベルク城などで知られています。もちろん、それらも今回の訪問の目的ですが、saraiにとっては世紀の大巨匠フルトヴェングラーが眠る町としてのハイデルベルク訪問が大きな目的です。お墓参りは明日の朝にして、今日は1954年11月30日にバーデン・バーデンで亡くなったフルトヴェングラーの葬儀が12月4日に行われた聖霊教会に真っ先に向かいます。聖霊教会は旧市街の中心のマルクト広場にあります。外観はゴシック様式の素晴らしい建物ですが、内部はゴシック様式を基本としつつも、元のカトリックから現在はプロテスタントの教会になったためか、あっさりした装飾になっています。saraiは主祭壇近くの席に座って、フルトヴェングラーの葬儀に思いを馳せます。PCにヘッドフォンをつなぎ、葬儀の際にオイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・フィルが演奏したモーツァルトの「フリーメイソンの葬送の音楽」を聴きます。演奏は葬儀で指揮したオイゲン・ヨッフムが指揮するウィーン・フィルです。ウィーン・フィルはベルリン・フィルと並んでフルトヴェングラーと深く関わったオーケストラです。深い味わいの音楽を聴きながら、フルトヴェングラーの霊に祈りを捧げました。

今日はここまでで十分なのですが、一応、ハイデルベルクの名所も周っておきましょう。カール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ)の上からのネッカー川やハイデルベルク城の絶景を眺めます。

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次にハイデルベルク大学の有名な学生牢を見学。壁に乱雑に描かれた文字や絵はデザイン的とも見えます。

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次にケーブルカーでハイデルベルク城に上ります。30年戦争やプファルツ継承戦争で廃墟のようになっていますが、その鄙びた姿がかえって素晴らしく感じられます。

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お城の展望台からの町の眺めも格別です。

最後にまたネッカー川にかかるカール・テオドール橋を渡って、シュランゲン小道の急坂を上って、哲学者の道に上がります。ここから眺める夕景は見事なものです。

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これでほぼハイデルベルクは見尽くしました。残りは一番大事なフルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフだけです。



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ハイデルベルクはフルトヴェングラーの眠る町:ベルクフリートホフにお墓参り

フルトヴェングラーが眠る町、ハイデルベルク訪問にやってきて、昨日は葬儀が行われた聖霊教会に行きました。今朝は時折、小雨がぱらつく中、フルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofを訪れます。ビスマルクプラッツBismarkplatzで39番のバスに乗り継いで、アロイス・リンク・プラッツAlois-Link-Platzで降車。ここでまるで違う方向の道にはいってしまいましたが、地元の人に道を訊き訊きして、ようやく、墓地の通用門に到着。墓地内でもちょっと道に迷いますが、何とか、フルトヴェングラーのお墓に辿り着きます。お墓の隣には水道の蛇口とジョウロがあったので、まずはお墓を水で洗い流して、綺麗にします。そして、綺麗になったお墓の写真撮影。

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墓石の周りに刻まれている墓碑銘はNUN ABER BLEIBT GLAUBE,HOFFNUNG,LIEBE,DIESE DREI.(さあ、しかし、信仰・希望・愛の3つが残っていきます。)ABER DIE LIEBE IST DIE GROSSTE UNTER IHNEN.(しかし、愛がこれらの中で最も偉大なものです。) キリスト教の「コリント人への第一の手紙」の一節だそうです。いかにもロマンチストのフルトヴェングラーにふさわしい言葉ですね。

右隣の小さな墓石は5年前に亡くなったエリーザベト夫人のものです。

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左隣は母親と妹の墓石です。

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愛する女性たちに囲まれて、フルトヴェングラーも幸せですね。

何故か、お墓の前の通路を挟んだ向かいにはベンチがあります。このベンチに腰かけて、PCでフルトヴェングラーを偲ぶ音楽を聴きましょう。聴いたのは以下の録音です。

ワグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》から前奏曲と愛の死(全曲盤から編集しました)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管、キルステン・フラグスタート
1952年6月録音

愛と死をテーマにした音楽ですし、録音嫌いだったフルトヴェングラーが初めて、レコード録音の価値を認めた演奏なので、これを選びました。《トリスタンとイゾルデ》はバイロイト音楽祭で聴いたばかりだしね。
うねるような演奏はロマンの香りが高く、音楽の密度がどんどん濃くなっていきます。森閑とした墓地にその響きがしみ渡っていきます。ここに眠るフルトヴェングラーにも日本人のファンの気持ちが伝わったでしょうか。

これでお墓に別れを告げます。配偶者によれば、saraiは極度の興奮状態にあったそうです。そうかもしれません。

これでハイデルベルクでやるべきことは終えました。今度は迷うことなくアロイス・リンク・プラッツのバス停に戻り、39番のバスでビスマルクプラッツに行き、そこからはハウプト通りを散策しながら、ホテルに戻ります。しかし、まだ、時間が早いので、配偶者の提案でネッカー川のクルーズに出かけることにします。古城のあるネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまで往復3時間のクルーズです。船首のベンチに陣取って、楽ちんで楽しいクルーズでした。ネッカーシュタイナッハでは頑張って、4つの古城を1枚の画面に撮影することに成功。パノラマモードを駆使しました。フォアデァブルク城、ミッテルブルク城、ヒンターブルク城、シャーデック城の4つの古城です。こんなに密集した古城の撮影はライン川の古城巡りでもできなかったことです。

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明日は旅の最終日。朝はできれば早起きして、ハイデルベルクを散策し、その後、マンハイムに移動して、マンハイム散策を楽しみます。旅の初めはライン川のほとりの町デュッセルドルフでしたが、旅の終わりもライン川のほとりの町マンハイムです。



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旅の終わりはモーツァルトで@マンハイム

ハイデルベルクの早朝散歩を敢行。その後、行きそびれていたハイデルベルク大学の博物館とアルテ・アウラ(大学旧館の2階にある大講堂)も見学。一昨日、学生牢を訪れた際に何故か、日本語のちゃんとしたパンフレットが渡されて、急にその内容に興味を惹かれての再訪問でした。今日、改めて調べたところ、疑問が解消しました。学生牢を訪れたときに京都大学の名前が目につき、おかしいなと思っていましたが、2014年に京都大学は欧州拠点をハイデルベルク大学に設けたそうです。その場所が学生牢のある建物なのだそうです。その縁で京都大学の協力でこの日本語のパンフレットが作成されたようです。日本とドイツの意外なつながりに気持ちが温かくなりました。ちなみにハイデルベルク大学の日本オフィスも京都大学にあるそうです。
これが今日訪れたアルテ・アウラの美しい装飾です。

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ハイデルベルク訪問は十分に満足し、ハイデルベルクを後にして、マンハイムに移動します。Sバーンでたった20分ほどの移動ですが、Sバーンの車内は混雑していて、立ちっ放しです。
マンハイムに着き、まずは有名な給水塔のあるフリードリヒ広場に面したホテルにチェックイン。すぐに隣にあるマンハイム美術館を訪れます。収蔵作品数はそんなに多くなく、有名画家の作品はほとんどは1点ずつですが、それほど有名でない画家の作品も含めて、質の高い作品が揃っています。学芸員の審美眼の高さが感じられます。その中で今日の一枚はこれです。
オスカー・ココシュカのSonia Dungyersky Ⅱ(ソニア・ドゥジエルスキって読むのかな? ハンガリーの人名?)です。アルマと交際が始まった1912年の作品です。少女の可愛さが実に見事に描き出されています。

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美術館を出て、ライン川近くの選帝侯宮殿に向かいます。今はマンハイム大学の建物として使われていますが、ブファルツ選帝侯カール・テオドールがバイエルン選帝侯も兼ねることになり、ミュンヘンに赴く前は栄華を極めていました。ヨーロッパ随一との評判だったマンハイム宮廷楽団も活躍していました。その頃、21歳から22歳のモーツァルトが宮廷音楽家としての求職活動をしていました。アロイジア・ウェーバーへの恋の花も咲かせていました。青春まっしぐらのモーツァルトでした。その若き日のモーツァルトに思いを馳せながら、宮殿前の広場のベンチに腰かけて、ここでモーツァルトが作曲した名曲を聴きます。

 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304 ハスキル&グリュミオー


素晴らしい音楽、素晴らしい演奏です。時空を超えて、モーツァルトに会えた思いになりました。
旅の最後にふさわしい締めくくりになりました。さらにちょっと足を延ばして、ライン川の美しい川岸でお茶を楽しみます。ライン川の夕景は心に残りそうです。

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旅って、いいですね。でも、今回の旅はこれでおしまい。明日はフランクフルト空港から帰国します。
一緒に旅ブログに付き合ってくれた皆さん、ありがとうございました。




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最後のヨーロッパ便り

今朝はホテルのビジネスセンターでANAのボーディングパスとドイツ国鉄のRail&Flyの無料鉄道チケットをプリントアウトして、最後の準備も完了。マンハイム中央駅からフランクフルト空港駅までたった30分の移動で空港に到着。手続きはすべて順調でしたが、最後の出国手続きが長蛇の行列。ドイツの効率主義も今は昔の印象です。ドイツ国鉄も時間厳守ではなく、遅くなったり、早まったりですしね。今はANAの搭乗口で搭乗待ち。数分で搭乗開始です。でも、まずはお金持ちからですね。周りからは日本語が飛び交っています。既に日本に帰国したようなものです。次は帰国にブログ再開です。では・・・



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羽田空港に着いたら、まず、ラーメン(何でだろう?)

フランクフルト空港からANAのB777は定刻に飛び立って、いったん、西のほうに上昇していきます。しばらくすると眼下にマイン川が見えてきます。そして、すぐにマイン川の先にライン川が見えてきます。

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マイン川がライン川に合流するポイントに向かっていきます。そして、合流ポイントの町マインツが見えてきます。ライン川の対岸に見えているのがマインツの新市街です。ライン川の手前、写真の右端からヴィースバーデンの町が始まっています。

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今回のヨーロッパ遠征はライン川のほとりの町デュッセルドルフに始まり、ライン川のほとりの町マンハイムで終わりましたが、何と機上から、ライン川のほとりの町マインツを眺めさせてもらいました。ライン川を眺めたところでB777は180度、機首を転回し、一路、日本に向かいます。まるでわざわざ寄ってくれたみたいですね。日本に到着する1時間前には機上で雲海からの美しい日の出を拝ませてもらいました。

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フランクフルト空港から10時間飛んで、羽田空港に無事、到着。まだ、早朝の6時ですが空港は到着客で混み合っています。荷物をピックアップして、真っ先に向かったのはラーメン屋。ANAの機内でドキュメンタリー映画のラーメンヘッドを見たおかげで、無性にラーメンが食べたくなったんです。いつもは普通の和食の蕎麦、寿司、天ぷらを食べたくなりますが、今や日本人の国民食はラーメンですね。ただ、こんな早朝にラーメン屋が開いているのか、不安でしたが、さすが、羽田空港。有名店のせたが屋が24Hオープンです。行ってみると店内は混み合っています。saraiと同じような感性の人がいっぱいいるんですね。saraiの入店後は満席になってしまいました。全部入りのせたが屋ラーメンを食べて、満足。やっぱり、日本は美味しいものがあります。これで旅は完璧に完了です。

それにしても日本の夏は暑い!! 涼しかったヨーロッパが恋しい・・・



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ザルツブルク音楽祭:メンヒスベルクの驚きのトンネル

今年のヨーロッパ遠征は昨日の羽田空港帰着でおしまい。ほとんどトラブルもなく、昨年のトラブル続きの旅とは様変わりでした。今年の詳細編は昨年の詳細編を書き終わったところで書きましょう。今年中には始められるかな。

ということで、今日からは7月末にいったん停止していた昨年の詳細編に戻ります。今年と同じくザルツブルクの滞在記が続くので、頭が混乱しそうです。読者のかたもどうぞ、頭を切り替えて、また、昨年のザルツブルク音楽祭の話を読んでください。音楽祭の合間には、ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(R.シュトラウスゆかりの地)とツークシュピッツェ(ドイツ最高峰)とヴィース巡礼教会(世界遺産の美しい教会)訪問、スロヴァキア国境近くのヴェルター湖(マーラー、ブラームスゆかりの地)訪問、ザルツブルク州唯一の温泉地であるバード・ガシュタイン訪問も敢行しました。まだまだ、昨年の詳細編も先は長いですよ。


2017年7月29日土曜日@ザルツブルク/1回目

旅の10日目、ザルツブルクSalzburgの4日目です。

今日は、お昼と夜のコンサート2つ。ですから、今日は音楽のみの1日になります。
ゆっくり起きだして、出かけます。涼しくて、過ごしやすいです。昨日、メンヒスベルクの岩山の裏にあるホテル、スターイン・ホテル・ザルツブルク・ツェントルムに宿替えをしたので、これからは、毎日、メンヒスベルクの岩山のトンネルを抜けて旧市街に通うことになります。トンネルに向かって歩いていくと、アレッ、バス通り(ノイトーア通りNeutorstraße)のすぐ横にある歩行者用のトンネルとは別のトンネルの入口があります。

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トンネルの上には岩山の急峻な壁がそそり立っています。

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ここにどんどん人が入っていきます。通りを渡らなくても済むので、これは便利ですね。我々も使わせてもらいましょう。トンネルに入ると、何と自動開閉の扉があります。

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中に入ると、ヒンヤリしてます。天然の冷房です。これは、暑いときのコンサート通いにはありがたいです。キョロキョロしながら進んでいきます。

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途中でトンネルがカーブしています。一体、どうやって、このトンネルを掘削したのか、不思議な感じです。

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興味津々で進むと、駐車場のチケット窓口や駐車場へのエレベータ乗り場があります。岩山の地下は大駐車場になっているようです。確かに、こんな大駐車場がなければ、観光やコンサートには不便ですよね。車を使わない我々の盲点でした。
トンネルの壁はショーウィンドウになっていて、様々な商品がディスプレイされていて、目を楽しませてくれます。

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トンネルはいろいろな方向に枝分かれしています。なんと、各コンサートホールへの入場口もあります。ここから入れるのなら、そりゃ便利ですよね。これからは大いに利用させてもらいましょう。今回は突き当りを左に進みます。祝祭大劇場の入り口の先にトンネルの出口がありました。車が通行する大きなトンネルのすぐ横に出ます。
トンネルを抜けて、岩山の向こう側の旧市街に出ると、この先はいつも歩いている勝手知ったる路地が続きます。近道をするためにドゥルヒガンク(通り抜け)を通って行きます。ザルツブルクの路地には、こういうドゥルヒガンクが何本もあります。

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ドゥルヒガンクを抜けると、ゲトライデ通りGetreidegasseに出ます。一番の目抜き通りだけあって、朝から人通りが多いですね。

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ゲトライデ通りは歩かずに、また、すぐ向かいにある次のドゥルヒガンクを抜けます。

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ドゥルヒガンクの先は大きな空間が広がっています。

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この空間は夜は賑わうビアガーデンですが、朝は閑散としています。若者たちに人気のエリアです。

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カフェにもなっていますが、ここで朝食という気にはなりません。

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ショッピングモールにもなっているエリアを通り過ぎます。また、その先のドゥルヒガンクを抜けます。このエリアはドゥルヒガンク内に作られたオープンエリアなんです。

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ドゥルヒガンクを抜けた先はグリースガッセGriesgasseです。

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グリースガッセを20~30m歩くと、あっという間にザルツァッハ川の川べりまで来てしまいました。ザルツァッハ川にかかるマカルト橋Makartstegが目の前です。

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ここまで歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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マカルト橋を渡ると、コンサート会場のモーツァルテウム大ホールはすぐです。岩山のトンネルとドゥルヒガンクのお蔭で思ったよりも短い時間で移動できました。開演まで1時間ほどありますから、このあたりで朝食をいただきましょう。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico
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