仙台からは下道を走るルートと高速で行くルートがありますが、1時間強で行ける高速経由のルートで行くことにします。仙台宮城インターから東北道を走り、村田ジャンクションで山形道に乗り入れて、山形北インターで高速をおります。一般道をしばらく走り、予定通り、山寺の門前町に到着。駐車場を探しながら走っていると、それをめざとく見つけた駐車場の女性に誘導されて、その駐車場に呼び込まれます。食堂付属の駐車場でした。駐車料金が300円と安いので、まあ、いいでしょう。それに山寺の登山口がすぐ近くです。その女性に山寺の案内マップをもらって歩き始めます。登山口から石段を見上げます。さあ、頑張りましょう。

登山口の脇には、奥の細道の碑が立っています。。

石段を少し上ると、すぐに根本中堂の前に出ます。ここまではへっちゃらです。この根本中堂はブナ材で建てられたものとしては日本最古の建物です。ここにも比叡山延暦寺から移された不滅の法灯があるそうです。平泉の中尊寺にもあるそうですから、結構、日本中に不滅の法灯は分散されているようですね。

根本中堂でお賽銭を入れようとすると、お賽銭箱の前に布袋尊が置いてあり、その体を撫でると願いが叶うそうです。体を撫でまわして、願いを心の中で唱えます。

根本中堂の先に古びた石碑が立っています。刻まれた言葉はよく分かりません。じっと眺めると、かろうじて《蝉の声》という字が読めます。芭蕉の句碑ですね。

その先に歩を進めると、芭蕉と曾良の像があります。これは随分、新しいもののようです。

色んなお寺の建物が続きますが、鐘楼の美しさは目を惹きます。

やがて、山門に達すると、ここで入山料を納めます。その先から本格的な登りの開始です。石段が目の前に迫ります。

ゆっくり、ゆっくり、ひたすら、石段を登っていきます。登っても登っても石段は続きます。

石段の写真を撮る時間だけがたまさかの休憩時間です。

鬱蒼と茂る大木の中に続く石段を修行のつもりで登っていきます。多くの人が下りてきます。早い時間に登り終えた人が多いのですね。これから登る人と下りてくる人が石段で行き交います。

やがて、4寸道に至ります。4寸道というのは、この参道で一番狭いところです。山の自然にそって作られた参道は岩がせり出しているところでは必然的に狭くなります。約14㎝の狭さの4寸道はこんなに狭くなっています。もちろん、すれ違いはできません。

この4寸道は360段上った地点です。残りは640段です。よーし、頑張ろう。

せみ塚というものがあります。芭蕉の俳句、閑さや岩にしみ入蝉の声 の短冊をこの地に埋めて、その上に石の塚を建てたものです。

せみ塚の横には巨大な岩の壁がそそり立っています。まるで、芭蕉の俳句の蝉の声がしみ入った岩のように見えます。

なおも石段を登り続け、仁王門が見えてきます。奥の院まで、あと一息です。

やがて、天上の絶景スポット、五大堂に着きます。

下界がはるか下に見下ろせます。絶景です。

次は頂上売店に着きます。喉がカラカラなので、ポカリスウェットを購入し、喉を潤します。

この頂上売店で既に860段、踏破しました。残りはわずか140段。登り終えたも同然の気持ちです。

いよいよ、最後のアプローチです。

奥の院の下に着きました。

奥の院まで上り詰め、めでたく、1000段を踏破!

石段下りはまた、それなりに足の筋肉を疲弊しますが、何とか、駐車場に辿り着きます。駐車場の食堂、まいどやさんでおそばと芋煮をいただきます。芋煮は初めて食べますが、牛肉がはいっているのね。

昼食後、夕食のために力こんにゃくを求めます。
さあ、山寺を後にします。仙台に戻る前に秋保温泉に寄っていきましょう。配偶者によると、秋保大滝の紅葉が奇麗な筈だということです。今度は高速に乗らずに一般道を走ります。山形と仙台をつなぐ道路は山道とは思えない素晴らしさ。ばんばん走って、予定よりも30分以上も早く秋保温泉に到着します。まずは秋保・里センターにある観光案内所で情報をゲット。秋保温泉で立ち寄り湯のできるところを紹介してもらいます。割引クーポンをもらって、温泉に向かいます。訪れたのはホテルきよ水。凄く立派な温泉ホテルです。

ゆったりと露天風呂を楽しみました。
もう、日が落ちかけていますが、秋保大滝にも寄っていきましょう。20分以上も車で走って、暗くなりかけた秋保大滝の駐車場に到着。ここからは大滝は歩いてすぐです。凄まじい勢いで流れ落ちる秋保大滝を眺めることができました。大滝は轟轟と音を立て、水しぶきまで飛んできて、迫力十分です。

ここから仙台はそんなに遠くはありません。真っ暗になった道をホテルに無事帰着。
今日の成果を平泉の道の駅で買ってきておいた地ビールで祝います。

ビールのお供は山寺の力こんにゃく。よく味がしみていて、とても美味しい!

これで旅は終了。明日はまた1日車を走らせて横浜に戻ります。
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